JPH0824885B2 - 塗布具 - Google Patents

塗布具

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JPH0824885B2
JPH0824885B2 JP5275563A JP27556393A JPH0824885B2 JP H0824885 B2 JPH0824885 B2 JP H0824885B2 JP 5275563 A JP5275563 A JP 5275563A JP 27556393 A JP27556393 A JP 27556393A JP H0824885 B2 JPH0824885 B2 JP H0824885B2
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照 團野
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Mikado Seisakusho KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、修正液をはじめとする
塗布液を収容し、これを塗布面に塗布するための塗布具
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の塗布具の中には、修正液等のよう
に比較的粘度の高い塗布液でも良好に塗布できるように
弁機構を具備したものが知られている(例えば実開平2
−48172号公報参照)。
【0003】このような塗布具の先端側の構造の一例を
図19に示す。同図において、塗布具本体90の先端部
(図では下端部)には先筒92が装着され、この先筒9
2の先端部には先端壁91が設けられるとともに、この
先端壁91の中央に貫通穴93が形成されている。先筒
92内には、塗布具本体90に設けられた貫通孔99に
挿入された状態で軸94が塗布具軸方向(図では上下方
向)に移動可能に軸支され、その先端部にペン先部(塗
布先部)95が固定されており、このペン先部95と上
記塗布具本体90との間にスプリング96が圧入されて
いる。ペン先部95は、上記貫通穴93よりも小径の先
端側部分と、上記貫通穴93よりも大径の尾端側部分と
からなり、両部分の境界には先端側に向かって凸の球面
部97が形成されている。これに対し、上記貫通穴93
の周辺部は、上記球面部97よりも曲率半径の大きい球
面座98とされており、この球面座98と上記球面部9
7とが全周にわたり接触可能とされている。
【0004】このような構造において、ペン先部95に
外力が加えられていない状態では、スプリング96の弾
発力で図示のように球面部97が球面座98に圧接する
ことにより、貫通穴93が塞がれる一方、塗布時にペン
先部95が塗布面に押付けられ、その反力でペン先部9
5及び軸94がスプリング96の弾発力に抗して尾端側
に押し込まれることにより、先筒92内の塗布液が上記
球面座98と球面部97との隙間から貫通穴93を通じ
て外部に排出され、ペン先部95を伝って塗布面に供給
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記図19に示すよう
な構造では、次のような解決すべき課題がある。
【0006】(a) 近年、上記塗布具において、例えば微
細な部分にのみ修正液を塗布して修正を行う場合等、限
られた微小範囲にのみ正確に塗布液を塗布することを可
能にする要望が高まっている。このような微小領域の塗
布を可能にするためには、ペン先部95の径をなるべく
小さくするとともに、先筒92の径も小さくして塗布目
標位置を見やすくすることが肝要である。このために
は、これらをなるべく強度の高い硬質材料、例えば金属
やセラミック等の無機材料で形成することが要求され
る。
【0007】しかし、上記構造において先筒92及びペ
ン先部95をともに上記硬質材料で形成すると、球面座
98と球面部97との接触は硬質材料同士の接触とな
り、良好なシール性は得られにくい。また、このシール
性を高めるには球面座98及び球面部97に極めて高い
面精度が要求され、低廉化の大きな妨げとなる。
【0008】(b) 塗布先部95自身が弁体となっている
ため、このシール部分に塗布具外部のゴミやホコリとい
った異物が先端側から入り易く、シール性が妨げられ易
い。特に、上記のように球面座98及び球面部97をと
もに硬質材料で形成すると、僅かな異物の侵入でもシー
ル性を大きく損なうおそれがある。
【0009】(c) 塗布液の粘度が高い場合には、上記シ
ール部を開放するだけでは塗布液が流出しにくく、一般
には塗布具本体90の腹を指で押圧する等して塗布液を
押し出す必要がある。しかしながら、このような押圧に
よって塗布液供給量の微調整を行うのは容易でなく、貫
通穴93から一度に多量の塗布液が飛び出すおそれがあ
る。
【0010】(d) 上記塗布具では、塗布先部95が塗布
面から受ける反力が直接手等に伝わるため、塗布先部9
5が比較的硬質の材料で形成されている場合、使用時の
感触が良好でない。
【0011】(e) 近年、サインペンやマーカーと同様
に、修正液等のように糊を含有した塗布液を収容する塗
布具においてもその両端に塗布部を設け、太塗り用と細
塗り用とに使い分けられるようにすることが検討されて
いる。しかしながら、このように両端に塗布部を持つ塗
布具では、これを胸ポケットに挿入する等の際にはいず
れか一方の塗布部が必ず下を向いたまま長時間放置され
ることになるので、この下側の塗布部で塗布液が滞留
し、その含有成分が沈殿するおそれがある。しかも、図
19に示す塗布具では、ペン先部95に連結された軸9
4を塗布具本体90の貫通孔99で軸支することにより
ペン先部の芯出しを行っているので、この貫通孔99の
内面と軸94との間には僅かの隙間しかなく、塗布具全
体を振っても先筒92内と塗布具本体90内とを十分に
撹拌することができず、従って、上記沈殿を消滅させて
塗布可能状態に復帰させることが困難である不都合があ
る。
【0012】本発明は、以上のような課題を解決するこ
とができる塗布具を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、塗布液収容部をもつ塗布具本
体と、少なくとも先端側に開口し、尾端側が上記塗布液
収容部に通じ、先端と尾端との間の部分に先端側に向か
うに従って縮径する絞り部が形成された先筒と、柔軟性
をもつ弾性材で形成され、上記絞り部の内面に対して全
周にわたり接触可能な形状を有し、先筒内に軸方向に移
動可能に収容された弁体と、この弁体を先端側に付勢
し、この付勢力により弁体を上記絞り部の内面に接触さ
せる付勢部材と、上記先筒内において上記弁体よりも先
端側の位置に先筒先端面から先端側に突出する状態で上
記弁体と独立して軸方向に移動可能に保持された塗布先
部とを備えるとともに、上記塗布先部が最も先端側に移
動した状態でこの塗布先部と上記弁体とが軸方向に離間
するようにこれら塗布先部と弁体の形状を設定したもの
である(請求項1)。
【0014】上記先筒及び塗布先部は、金属もしくは無
機材料といった無機材料で形成することが好ましい(請
求項2)。
【0015】ここで、上記先筒において上記絞り部より
も先端側の部分の外径を上記絞り部よりも尾端側の部分
の外径よりも小さく設定したり(請求項3)、上記付勢
部材と弁体との間には案内部材を介在させ、この案内部
材の軸方向の少なくとも一部の横断面形状を、上記先筒
において上記絞り部よりも尾端側の部分の横断面形状と
異なる形状であって該部分内周面に対してほぼ内接する
形状に設定したり(請求項4)、上記塗布先部の尾端
に、上記絞り部の内周面に全周にわたって接触する形状
を有し、この接触により先筒側に係止される被係止部を
設けたり(請求項5)、上記塗布先部の少なくとも一部
の横断面形状を、上記先筒において上記絞り部よりも先
端側の部分の横断面形状と異なる形状であって該部分内
周面に対してほぼ内接する形状に設定したりする(請求
項6)ことにより、さらに好ましいものとなる。請求項
6における具体的な形状としては、複数の頂部を有し、
各頂部同士の間に外向きに凸の曲面をもつ形状が好適で
ある(請求項7)。
【0016】上記弁体の形状は、円柱状(請求項8)や
球状(請求項9)等が好ましい。弁体を球状にする場
合、上記付勢部材を上記弁体の外径よりも内径の小さい
圧縮コイルスプリングで構成し、この圧縮コイルスプリ
ングの端部に上記弁体を嵌入してもよい(請求項1
0)。この塗布具では、上記圧縮コイルスプリングにお
いて少なくとも上記弁体が嵌入される側の端部を隣接す
る線材同士が接触する座巻部とするとともに、この座巻
部で上記弁体の嵌入部分が覆われるように座巻部の巻数
を設定したり(請求項11)、上記圧縮コイルスプリン
グの外径を上記弁体の外径と等しく設定したりする(請
求項12)ことにより、さらに好ましいものとなる。
【0017】また、付勢部材を圧縮コイルスプリングで
構成する場合、上記先筒の尾端側に底壁を形成し、この
底壁にインク流通孔を設け、圧縮コイルスプリングを上
記底壁と弁体との間に圧入する一方、上記塗布具本体の
先端部に上記塗布液収容部とつながる先筒装着穴を形成
し、この先筒装着穴内に上記先筒を装着することによ
り、後述のようなより優れた効果が得られる(請求項1
3,14)。
【0018】また本発明は、両端に上記塗布液収容部と
通ずる塗布部を有するとともに、これら塗布部の少なく
とも一方に、少なくとも先端側に開口し、尾端側が上記
塗布液収容部に通じ、先端と尾端との間の部分に先端側
に向かうに従って縮径する絞り部が形成された先筒と、
柔軟性をもつ弾性材で形成され、上記絞り部の内面に対
して全周にわたり接触可能な形状を有し、先筒内に軸方
向に移動可能に収容された弁体と、この弁体を先端側に
付勢し、この付勢力により弁体を上記絞り部の内面に接
触させる付勢部材と、上記先筒内において上記弁体より
も先端側の位置に先筒先端面から先端側に突出する状態
で上記弁体と独立して軸方向に移動可能に保持された塗
布先部とを設け、上記塗布先部が最も先端側に移動した
状態でこの塗布先部と上記弁体とが軸方向に離間するよ
うにこれら塗布先部と弁体の形状を設定したものである
(請求項15)。
【0019】このように両端に塗布部をもつ塗布具で
は、一方の塗布部における塗布先部の先端に扁平状のへ
ら部を設けたり、上記塗布先部を金属で形成する一方、
その先端に樹脂で形成した上記へら部を着脱可能に装着
したりすることが、より好ましい(請求項16,1
7)。
【0020】
【作用】請求項1記載の塗布具において、外力を受けな
い状態では、付勢部材の付勢力で弁体が先筒絞り部の内
面に圧接することにより、シールがなされ、先筒先端か
らの塗布液流出が規制される。ここで、上記弁体は弾性
材で形成されており、しかも塗布先部から独立しかつ離
間しているので、この塗布先部の状態(材質や位置等)
に影響を受けることなく弁体と先筒絞り部とは確実に密
着する。また、この密着部は塗布先部よりも奥(尾端
側)にあるので、この密着部に塗布具外部から異物が侵
入したり、同密着部で塗布液が乾燥したりすることがほ
とんどない。
【0021】次に、この状態から上記塗布先部を塗布面
に押付けると、その反力で塗布先部は先筒に対して尾端
側に相対移動する。そして、この塗布先部が上記弁体と
当接した時点から、この塗布先部とともに弁体もスプリ
ングの弾発力に抗して尾端側に押し込まれて絞り部内面
から離れる。このとき、先筒内において弁体よりも先端
側の室内の容積が急激に増大する一方、これに伴う上記
先端側室内への外気の侵入は先筒と塗布先部との間の通
路抵抗に起因して遅れるため、上記先端側室が負圧とな
り、弁体よりも尾端側に収容されている塗布液は上記部
分内に一旦導引される。その後、上記押圧が解除され、
弁体が再び先端側に移動することにより塗布液が先端側
に押し出され、塗布先部を伝って塗布面に供給される。
【0022】この時、塗布先部が塗布面から受ける外力
は、柔軟性及び弾性をもつ弁体を介して塗布具本体に伝
えられるので、手等には柔らかな感触が与えられる。
【0023】上記のように、塗布先部と弁体とは互いに
独立しており、弁体が柔軟性をもつ弾性材で形成されて
いるので、請求項2記載のように上記先筒及び塗布先部
を金属もしくは無機材料で形成しても良好なシール性が
確保され、これにより、先筒及び塗布先部に十分な強度
を確保しながらこれらの径を小さくすることができる。
これにより、微小領域のみの塗布が可能となる。
【0024】さらに、請求項3記載の塗布具では、上記
先筒において絞り部よりも先端側の部分が尾端側の部分
よりも細いので、塗布作業時に塗布目標位置がより見や
すくなる。
【0025】また請求項4記載の塗布具では、上記付勢
部材と弁体との間に介設された案内部材の少なくとも一
部が先筒内周面に対してほぼ内接しているので、この案
内部材及び弁体は先筒内周面に案内されながら正確に軸
方向に移動することとなり、径方向へのぶれが防がれ
る。しかも、この案内部材の横断面形状と先筒内周面の
形状との相違により、両者間に十分な塗布液流通路が確
保される。
【0026】また請求項5記載の塗布具では、塗布先部
の被係止部と絞り部との接触により、塗布先部が先筒側
に係止されるとともに、この接触部分でもシールがなさ
れ、塗布液漏れがより確実に防がれる。
【0027】また請求項6記載の塗布具では、上記塗布
先部の少なくとも一部が先筒内周面に対してほぼ内接し
ているので、この塗布先部は先筒内周面に案内されなが
ら正確に軸方向に移動することとなり、径方向へのぶれ
が防がれる。しかも、この塗布先部の横断面形状と先筒
内周面の形状の相違により、両者間に十分な塗布液流通
路が確保される。
【0028】特に請求項7記載の塗布具では、塗布先部
において先筒内周面に略内接する複数の頂部同士の間が
外向きに凸の曲面であるので、上記頂部の摩耗損傷が少
なく、また、上記頂部の個数が少なくても塗布先部外周
面と先筒内周面との隙間を小さくすることが可能であ
る。
【0029】また請求項8記載の塗布具では、弁体が円
柱状であるため、この弁体が一旦尾端側に押し込まれて
から先端側に復帰する時の塗布液押出し力が高められ
る。
【0030】また請求項9記載の塗布具では、弁体が球
状であるため、絞り部の傾斜角度が小さくてもこの絞り
部と弁体との間に良好なシール性を確保できる。従って
その分先筒をより細くすることが可能である。
【0031】ここで請求項10記載の塗布具では、上記
付勢部材を上記弁体の外径よりも内径の小さい圧縮コイ
ルスプリングで構成し、この圧縮コイルスプリングの端
部に上記弁体を嵌入しているので、両者の間に弁座等を
介在させることが不要となる。
【0032】さらに、請求項11記載の塗布具では、上
記圧縮コイルスプリングにおいて少なくとも上記弁体が
嵌入される側の端部を隣接する線材同士が接触する座巻
部とするとともに、この座巻部で上記弁体の嵌入部分が
覆われるように座巻部の巻数が設定されているので、こ
の圧縮コイルスプリング端部の座巻部が上記弁座の役目
を果たし、弁体の保持が安定して行われる。
【0033】また、請求項12記載の塗布具では、上記
圧縮コイルスプリングの外径が上記弁体の外径と等しく
設定されているので、この圧縮コイルスプリングによっ
て弁体が安定して保持され、しかも、圧縮コイルスプリ
ングの外周面が先筒内周面に接触することが防がれる。
【0034】請求項13,14記載の塗布具では、先筒
を底壁付きの容器状とし、その内部に圧縮状態で圧縮コ
イルスプリングを収納しているので、塗布具先端部がユ
ニット化され、特にスプリング止めを取付ける必要がな
くなる。従って、上記先筒全体を塗布具本体の先筒装着
穴内に装着するだけの簡単な作業で塗布具全体のアセン
ブリを行うことができる。
【0035】また、この塗布具では、上述のように塗布
先部と弁体とを切離し、弁体を絞り部内面に押付けるこ
とによりシールを行うようにしているので、前記図19
に示す従来の塗布具のように、ペン先部95に連結され
た軸94を塗布具本体90に設けた貫通孔99に通して
軸支するといった構造は不要であり、先筒内と塗布液収
容部とを十分な開口面積で連通させることができる。従
って、請求項15記載のように、両端に上記塗布液収容
部と通ずる塗布部を設けるとともに、これら塗布部の少
なくとも一方を上述の構造、すなわち塗布先部と弁体と
を分離として弁体を絞り部内面に押付ける構造とすれ
ば、この塗布具を胸ポケットに挿入する等の際に上記塗
布部を下にしたまま放置し、これにより上記シール個所
近傍に塗布液の沈殿が生じても、その後塗布具を振って
塗布具内の塗布液を撹拌することにより、上記沈殿を消
滅させて良好な塗布を行うことができる。
【0036】このように両端に塗布部を持つ塗布具にお
いて、請求項16記載のように一方の塗布部における塗
布先部の先端に扁平状のへら部を設ければ、このへら部
を通じて塗布面に塗布を供給した後、この塗布面上にお
いて上記へら部で塗布液を広げることにより、大きな面
積部分に塗布を行うことができる。
【0037】また、上記塗布先部は比較的強度の高い金
属で形成する一方、その先端に弾性に富んだ樹脂製のへ
ら部を着脱可能に装着すれば、このへら部が摩耗損傷し
ても同へら部を取り替えるだけで同じ塗布具を長く使用
することが可能である。
【0038】
【実施例】本発明の第1実施例を図1〜図4に基づいて
説明する。なお、この実施例では微小領域にのみ修正液
を塗布するための修正ペンを示すが、本発明では塗布液
の種類を特に問わず、ペイントマーカーにおけるペイン
トや墨汁、マニキュア液など、広い範囲にわたって適用
が可能である。
【0039】図1において、10は本体容器、12は先
筒保持部材であり、両者にわたって塗布液収容部14が
中央に形成されている。これら本体容器10及び先筒保
持部材12は弾性変形容易な合成樹脂で構成され、これ
らによって本発明における塗布具本体が構成されてい
る。
【0040】上記先筒保持部材12の先端部中央には先
端側(図1では下側)に開口する先筒装着穴18が形成
され、この先筒装着穴18と上記塗布液収容部14とが
連通穴16を介して連通されている。そして、上記先筒
装着穴18に先筒20が挿入、固定されている。
【0041】この先筒20は、全体が硬質材料(ステン
レス鋼等の金属材料やセラミック等の無機材料、その他
…)で形成されている。この先筒20は、側壁22及び
底壁24を有し、先端側にのみ開口する容器状に形成さ
れており、底壁24の中央には上記連通穴16とつなが
る塗布液流通穴26が形成されている。
【0042】上記側壁22は、尾端側から順に、大径円
筒部28、絞り部30、及び小径円筒部32で構成さ
れ、大径円筒部28が上記先筒装着穴18内に嵌着され
るとともに、その適所に抜け止め部34が突設されてい
る。上記絞り部30は、先端側に向かうに従って縮径す
る円錐台状に形成されており、従って大径円筒部28は
小径円筒部32よりも大きな径を有している。
【0043】この先筒20内には、先端側から順に、ペ
ン先部(塗布先部)36、弁体38、案内部材40が軸
方向に移動可能に収容されている。
【0044】案内部材40は、上記先筒20と同等の硬
質材料で形成され、図2(a)及び図3(a)に示すよ
うに、塗布具尾端側の角柱部44と、塗布具先端側の円
柱部46とを一体に有している。角柱部44は、大径円
筒部28の内周面に対してほぼ内接する(僅かに隙間が
あってもよい。)略正方形の横断面形状を有し、この角
柱部44と大径円筒部28との横断面形状の相違から両
者の間に図2(a)に示すような塗布液流通路47が確
保されており、円柱部46の外径は大径円筒部28の内
径よりも小さな径に設定されている。また、角柱部44
の尾端面(図1では上端面)にはスプリング係止部45
が突設され、円柱部46の先端面には弁体係止部48が
突設されている。
【0045】弁体38は、高質ゴムや軟質の特殊樹脂
等、柔軟性をもつ弾性材もしくは粘弾性材で形成され、
上記円柱部46と略同等の横断面形状をもつ円柱状をな
している。この弁体38の径は、上記大径円筒部28の
内径よりも小さく、かつ小径円筒部32の内径よりも大
きな径に設定されており、従ってこの弁体38は、図1
に示すように、先端側周縁部が絞り部30の内面適所に
全周にわたり接触可能となっている。また、この弁体3
8の尾端面には被係止穴39が凹設され、この被係止穴
39が上記案内部材40の弁体係止部48と係合される
ことにより、両者の径方向の相対移動が規制されてい
る。
【0046】ここで、上記案内部材40と先筒20の底
壁24との間には圧縮コイルスプリング42が圧縮状態
で閉じ込められており、この圧縮コイルスプリング42
の弾発力によって、図1に示すように、上記弁体38と
案内部材40とが密接し、かつ弁体38の先端側周縁部
が絞り部30の内面に全周にわたり圧接するようになっ
ている。
【0047】ペン先部36は、上記先筒20と同様に硬
質材料で形成されており、図2(b)及び図3(b)に
示すように、尾端側から順に、円錐台状の被係止部5
0、角柱部52、及び最先端の半球部54を一体に有し
ている。被係止部50の外周面の傾斜角度は、上記絞り
部30の傾斜角度と同等に設定されており、従ってこの
被係止部50は絞り部30の内周面に全周にわたり面接
触可能とされている。角柱部52は、小径円筒部32の
内周面に対してほぼ内接する(僅かに隙間があってもよ
い。)略正方形の横断面形状を有し、この角柱部52と
小径円筒部32との横断面形状の相違から両者の間に図
2(b)に示すような塗布液流通路53が確保されてい
る。
【0048】そして、上記被係止部50が絞り部30の
内周面に接触した状態(すなわち被係止部50が最も先
端側に移動した状態)で、被係止部50の尾端面と弁体
38の先端面との間に図1に示すような微小隙間56が
形成される(すなわちペン先部36と弁体38とが離間
する)ように、ペン先部36及び弁体38の形状が設定
されている。
【0049】次に、この塗布具の作用を説明する。
【0050】まず、この塗布具が外力を受けない状態で
は、図1に示すように、スプリング42の弾発力で弁体
38が絞り部30の内面に圧接することにより、この部
分でシールがなされ(すなわち塗布液の流通が遮断さ
れ)、先筒20の先端開口からの塗布液流出が規制され
る。
【0051】ここで、上記弁体38は柔軟性をもつ弾性
材で形成されており、しかもペン先部36から独立しか
つ離間しているので、このペン先部36の状態(材質、
位置等)に影響を受けることなく、弁体38と先筒絞り
部30とは確実に密着する。さらに、この密着部はペン
先部36よりも奥(尾端側)にあるので、この密着部に
塗布液外部から異物が侵入したり、同密着部で塗布液が
乾燥したりすることがほとんどない。また仮に、上記密
着部に異物が入っても、これに応じて弁体38が弾性変
形するため、シール性にほとんど影響を受けない。
【0052】また、図1に示すように、先端部を下に向
けた状態で、ペン先部36はその自重で先端側に移動す
るが、このペン先部36の被係止部50が絞り部30と
当接することにより、ペン先部36の抜け落ちが防がれ
る。しかも、上記被係止部50のテーパー面と絞り部3
0のテーパー面とが合致しているので、両面が全周にわ
たり接触することにより、先筒20先端からの塗布液漏
れがより確実に防がれる。このようにペン先部36が絞
り部30に接触しながらも上記弁体38でシールを確保
できるのは、この弁体38と上記ペン先部36とが離間
しているためである。
【0053】次に、この状態から図4(a)に示すよう
にペン先部36の半球部54を塗布面60に押付ける
と、その反力でペン先部36は先筒20に対して尾端側
に相対移動する。そして、このペン先部36の被係止部
50の尾端面が上記弁体38の先端面と当接した時点か
ら、このペン先部36とともに弁体38も圧縮コイルス
プリング42の弾発力に抗して尾端側に押し込まれ、絞
り部30の内面から離れる。
【0054】このとき、先筒20において弁体38より
も先端側の先端側室49の容積が急激に増大する一方、
この部分に対する外気の侵入が塗布液流通路53の通路
抵抗で遅れるため、上記先端側室49内が負圧となり、
弁体38よりも尾端側に収容されている塗布液は、図4
(a)矢印に示すように上記先端側室49内に一旦導引
される。その後、上記押圧が解除され、同図(b)に示
すように弁体38が再び先端側に移動することにより、
この弁体38で微小量の塗布液が先端側に押し出され、
ペン先部36を伝って塗布面に供給される(同図矢印参
照)。
【0055】従って、従来のように塗布具本体10の腹
等を径方向に押圧しなくても、塗布液を確実に微量ずつ
塗布面60に供給することが可能となる。また、上記塗
布具本体10の押圧を行えば、比較的多い量の塗布液供
給も行うことが可能である。さらに、塗布具本体等にエ
ア置換用の連通穴を設けて上記塗布液収容部14と塗布
具外部とを連通すれば、連続筆記を行うための筆記具と
しても用いることが可能である。
【0056】さらに、この塗布具において、上記使用
時、ペン先部が塗布面から受ける外力は、柔軟性及び弾
性をもつ弁体38を介して塗布具本体に伝えられるの
で、手等には柔らかな感触が与えられ、使い心地が良く
なる。
【0057】また、絞り部30よりも先端側の小径円筒
部32の外径が、尾端側の大径円筒部28の外径より小
さくなっているので、使用者は塗布作業時に塗布目標位
置をより確認し易くなり、特に微小領域への限定塗布を
より容易にすることが可能となる。
【0058】また、上記のように、ペン先部36と弁体
38とは互いに独立しており、弁体38が柔軟性をもつ
弾性材で形成されているので、上述のように先筒20及
びペン先部36を金属もしくは無機材料で形成しても良
好なシール性を確保でき、これにより、先筒20及びペ
ン先部36に十分な強度を確保しながらこれらの径を小
さくすることができる。これにより、微小領域のみへの
塗布液の供給が可能となり、この実施例における修正ペ
ンの場合には、ごく限られた微細部分の修正も自在に行
うことができることになる。
【0059】さらにこの実施例では、弁体38と圧縮コ
イルスプリング42との間に案内部材40を介設し、こ
の案内部材40に先筒20に対してほぼ内接する略正方
形断面の角柱部44を設けているので、この角柱部44
の各角部が先筒20の内面に当ることにより、案内部材
40及び弁体38が先筒内周面に案内されながら正確に
軸方向に移動することとなる。これによって、両者の径
方向へのぶれを防ぐことができると同時に、案内部材4
0と先筒20との間に図2(a)に示すような十分な塗
布液流通路47を確保することができる。
【0060】同様に、上記ペン先部36に先筒20に対
してほぼ内接する略正方形断面の角柱部52を設けてい
るので、この角柱部52の各角部が先筒20の内面に当
ることにより、このペン先部36が先筒内周面に案内さ
れながら正確に軸方向に移動することとなり、これによ
ってペン先部36の径方向へのぶれを防ぐことができる
と同時に、ペン先部36と先筒20との間に図2(b)
に示すような十分な塗布液流通路53を確保することが
できる。また、上記案内部材40の介在により、柔らか
い弁体38の上面(平面)が圧縮コイルスプリング42
の押圧力で傷むのを防ぐことができる利点がある。
【0061】またこの実施例では、弁体38が円柱状で
あるため、この弁体38が図4(a)に示すように一旦
尾端側に押し込まれてから同図(b)に示すように先端
側に復帰する時に、強い塗布液押出し力を得ることがで
きる。
【0062】またこの実施例では、先筒20を底壁24
付きの容器状とし、その内部に圧縮状態で圧縮コイルス
プリング42を収納しているので、塗布具先端部全体が
ユニット化され、特にスプリング止めを取付ける必要が
なくなっている。従って、既にペン先部36及び圧縮コ
イルスプリング42を収納した先筒20全体を、先筒保
持部材12の先筒装着穴18内に装着するだけの簡単な
作業で、塗布具全体のアセンブリを容易に行うことがで
きるメリットがある。
【0063】次に、第2実施例を図5に基づいて説明す
る。ここでは、前記実施例における弁体38が球状に形
成されており、案内部材40の先端面には上記弁体38
を保持する受け座47aが凹設されている。
【0064】このような構造によれば、絞り部30の傾
斜角度θを小さくしても、この絞り部30と球状の弁体
38とを全周にわたり確実に接触させることができ、良
好なシール性を確保できる。従ってその分、先筒20の
大径円筒部28をより細くすることができ、これによっ
て微小領域への限定塗布をより容易にすることができ
る。実際、上記弁体38を球状とした結果、この弁体3
8が圧縮コイルスプリング42の弾発力で絞り部30に
押付けられることによりくさび状に変形し、良好なシー
ルを行っていることを確認できた。
【0065】なお、以上の各実施例における案内部材4
0の横断面形状は、その軸方向の少なくとも一部の横断
面形状が先筒20の横断面形状と異なっていれば良い。
例えば、前記実施例における角柱部44に代えて、図6
に示すような円弧と直線とからなる輪郭をもつつば部4
6′を形成したり、正方形以外の多角形状にしたりして
もよい。また、この案内部材40を円柱状とし、先筒2
0の横断面形状を円以外の形状に設定してもよい。ある
いは、図7に示すように、案内部材40に大径円筒部2
8内面と略接触する円柱部46″を設け、この円柱部4
6″に軸方向の貫通穴58を所定数貫通状態で設けても
塗布液流通路を確保することが可能である。
【0066】ただし、上記のように案内部材40と先筒
20との横断面形状とを異ならせれば、上記貫通穴58
等を設けなくても、塗布液流通路を容易に確保できる利
点がある。
【0067】なお、塗布液の粘度が比較的低い場合に
は、上記のような大きな塗布液流通路を確保しなくても
良い。
【0068】以上述べたことは、ペン先部36の横断面
形状と先筒20の横断面形状との関係についても同様で
ある。すなわち、以上の各実施例におけるペン先部36
の横断面形状は、その軸方向の少なくとも一部の横断面
形状が先筒20の横断面形状と異なっていれば良い。例
えば、前記実施例における角柱部52に代えて、円弧と
直線とからなる輪郭をもつつば部を形成したり、正方形
以外の多角形状にしたりしてもよい。また、このペン先
部36を円柱状とし、先筒20の先部の横断面形状を円
以外の形状、例えば六角形等の多角形状に設定してもよ
い。なお、塗布液の粘度が比較的低い場合には、上記の
ような大きな塗布液流通路を確保しなくても良い。
【0069】次に、第3実施例を図8及び図9に基づい
て説明する。
【0070】この実施例では、前記第2実施例における
案内部材40が省略されるとともに、圧縮コイルスプリ
ング42の外径が球状の弁体38の外径と等しく設定さ
れており(すなわち圧縮コイルスプリング42の内径は
弁体38の外径よりも小さく設定されており)、圧縮コ
イルスプリング42の下端部に下方から弁体38の上部
が嵌入された状態となっている。
【0071】圧縮コイルスプリング42の上下端部は、
互いに隣接する線材同士が接触する座巻部62とされて
おり、下端部の座巻部62の座巻数は、この座巻部62
で上記弁体38の嵌入部分(弁体38の上部)が完全に
覆われるような本数(図例では4本)に設定されてい
る。
【0072】一方、ペン先部36における被係止部50
と半球部54との間には、異形断面部52′が形成され
ている。この異形断面部52′は、図9(a)(b)に
示すように、3つの頂部52a′を有し、各頂部52
a′同士の間に外向きに凸の円筒面52b′をもつ形
状、すなわちロータリエンジンにおけるロータと略等し
い形状を有しており、各頂部52a′が先筒20の内周
面に接触するように大きさが設定されている。
【0073】なお、被係止部50上面には、弁体38の
下端部との隙間を確保するために凹部64が形成されて
いる。
【0074】このような塗布具によれば、次のような効
果も得ることができる。
【0075】(a) 前記第1実施例及び第2実施例に示し
た案内部材40を省略することができる。しかも、弁体
38を圧縮コイルスプリング42の下端部に支承してい
るので、両者を直接接触させても弁体38は傷みにく
い。
【0076】(b) 圧縮コイルスプリング42の下端部が
座巻部62とされて強化されているので、この座巻部6
2が上記案内部材40と同じく弁座としての役目も果た
し、弁体38を安定して支持することができる。特に、
上記座巻部62の巻数が、弁体38の上部を完全に覆う
だけの巻数に設定されることにより、弁体38の支持は
十分となる。
【0077】(c) 上記圧縮コイルスプリング42の内径
が小さすぎると、この圧縮コイルスプリング42による
弁体38の支承が不安定となり、また圧縮コイルスプリ
ング42の外径が大きすぎると、この圧縮コイルスプリ
ング42の外周面が先筒22の内周面と接触してしまう
おそれがあるが、圧縮コイルスプリング42の外径を弁
体38の外径と等しく設定すれば、圧縮コイルスプリン
グ42の内径は上記弁体38を支承するのに適当な径と
なり、また、圧縮コイルスプリング42の外周面が先筒
22の内周面と接触することも防がれる。例えば、圧縮
コイルスプリング42の線材の直径を0.15mmとすると、
圧縮コイルスプリング42の内径は弁体38の外径より
も0.3mmだけ小さくなり、この圧縮スプリング42内に
弁体38の略上半部が安定した状態で嵌入されることに
なる。
【0078】(d) 頂部52a′同士の間を外向きに凸の
円筒面52b′としているので、単純な三角柱に比べて
頂部52a′の摩耗損傷が少なく、また、頂部52a′
の個数を少なくしながら、異形断面部52′の外周面と
先筒20の内周面との隙間を小さくすることが可能とな
る。
【0079】なお、上記頂部52a′の個数は特に問わ
ず、4個であってもよい。また、頂部52a′同士の間
は円筒面でなくても良く、その他、外向きに凸の曲面で
あればよい。
【0080】次に、第4実施例を図10〜図12に基づ
いて説明する。
【0081】この実施例では、図10に示すように、本
体容器内の塗布液収容部に撹拌球11が収容され、この
本体容器10の両端に、前記各実施例における先筒保持
部材12と同様の先筒保持部材12A,12Bが装着さ
れている。詳しくは、本体容器10の両端外周面に雄ね
じ65A,65Bがそれぞれ形成される一方、先筒保持
部材12A,12Bの内周面に雌ねじ13A,13Bが
それぞれ形成されており、これら雌ねじ13A,13B
と上記雄ねじ65A,65Bとの螺合により各先筒保持
部材12A,12Bの装着がなされている。そして、各
先筒保持部材12A,12Bの先端に、前記第3実施例
における先筒20と同様の内部構造をもつ先筒20A,
20Bが形成されている。
【0082】すなわち、これら先筒20A,20Bは、
その径が異なる(先筒20Bの方が太い)他は互いに基
本的な内部構造を同じくしているが、図11に示すよう
に、先筒20B側に設けられたペン先部36の先端には
樹脂製のへら部材70が装着されている。詳しくは、上
記ペン先部36の先端に雄ねじ68が形成される一方、
へら部70の基端にねじ孔69が形成されており、この
ねじ孔69と上記雄ねじ68との螺合によってペン先部
36に対してへら部材70が着脱可能に装着されてい
る。へら部材70は、図11に示すようにその基端部か
ら先端部に向かうに従って幅寸法の大きくなる正面形状
を有するとともに、図12に示すように基端部から先端
部に向かうに従って厚みが減少する方向のテーパー面7
0aを前後両面にもつ側面形状を有しており、先端は扁
平状となっている。
【0083】このような塗布具によれば、先筒20A,
20Bのペン先部36を使い分けることによって、太塗
り及び細塗りの双方を円滑に行うことができる。特に、
太塗り用のペン先部36の先端には樹脂製のへら部材7
0が装着されているので、上記ペン先部36からへら部
材70のテーパー面70aを伝わせながら塗布液を塗布
面に供給し、この塗布液をへら部材70によって塗布面
上に広げることにより、幅広の領域への塗布を円滑に行
うことができる。
【0084】しかも、前記図19に示した従来の塗布具
のように、ペン先部95に連結された軸94を僅かな隙
間でもって塗布具本体90側に軸支する構造ではなく、
弁体38を圧縮コイルスプリング42で絞り部30内面
に押付ける構造となっており、先筒20内を本体容器1
0内の塗布液収容部に十分な開口面積でもって連通させ
ることができるので、仮にいずれか一方の先筒20A,
20Bを下に向けたまま放置してこれにより先筒20A
(20B)内に塗布液含有成分の沈殿が生じても、その
後塗布具全体を軸方向に振ることによって先筒20A,
20B内と本体容器10内とを容易に撹拌することがで
き、これにより上記沈殿を消滅させて直ちに塗布可能状
態に復帰させることができる。
【0085】なお、上記へら部材70の正面形状は特に
問わず、上記図11に示したようにテーパー状に広がる
ものの他、幅を一定に保ったストレート状のものでもよ
いが、ペン先部36への塗布液量の流量規制の関係から
ペン先部36の径を小径に設定する必要がある場合、幅
広の塗布面を得るには先端の幅を広げることが望まし
い。この場合、幅の広げ方は図11に示したような直線
状に限らず、図13のへら部材71のように曲線状に広
がったものでもよい。また、側面形状についても、ペン
先部36に供給された塗布液がへら部の表面を円滑に伝
って塗布面に至る形状であれば良く、例えば図14に示
すように一方の面は垂直面として他方の面のみをテーパ
ー面72aとすることによりへら部材72の先端を扁平
状にするようにしてもよい。
【0086】また、へら部材の材質も特に問わず、金属
で形成しても良いが、このへら部材を撓ませながらの円
滑な塗布を行うには、樹脂等のように弾性に富んだ材料
で形成することが望ましい。この場合、へら部材の摩耗
損傷は比較的早く進行するので、図10に示すようにへ
ら部材70をペン先部36に対して着脱可能に装着し、
このへら部材70のみの交換を可能にすることにより、
塗布具の寿命を延ばすことができる。
【0087】なお、この実施例では両端に前記第3実施
例に示した構造と同等の塗布部を設けたものを示した
が、本発明ではいずれか一方にのみ第3実施例と同様の
塗布部を設け、他方の塗布部は従来の塗布具と同様の塗
布部を設けるようにしても良い。この場合も、第3実施
例と同様の塗布部を下側にして胸ポケットに挿入する等
することにより、円滑な使用を確保することができる。
【0088】また、この少なくとも一方の塗布部の構造
については、上記第3実施例ののものに限らず、第1実
施例や第2実施例に示したものも十分に適用が可能であ
る。
【0089】次に、第5実施例を図15〜図18に基づ
いて説明する。
【0090】この実施例では、前記第4実施例における
ペン先部36とへら部材70とを合体させたものが塗布
先部74として樹脂により一体成形されている。すなわ
ち、この塗布先部74は、円柱部74aと、この円柱部
74の上端から絞り部30の傾斜と同等の傾斜でもって
広がりながら上方に延びる一対の抜け止め部74bと、
上記円柱部74aの下端から次第に扁平しながら拡幅す
るへら部74cとを一体に有しており、上記抜け止め部
74bは上記絞り部30の内面に沿う円弧状の外周面を
有している。
【0091】このような構造によれば、両抜け止め部7
4bを径方向外側から押圧して図16二点鎖線に示すよ
うに内側に撓ませ、この状態で先筒20内に小径円筒部
32から挿入し、先筒20内で両抜け止め部74bを図
16実線の形状に復帰させることにより、これら抜け止
め部74bが絞り部30の内面に当たって抜け止めとな
り、先筒20の先端に塗布先部74が装着された状態と
なる。また、この状態からへら部74cを把持する等し
て塗布先部74を強く先端側に引張ることにより、抜け
止め部74bの変形を伴いながら塗布先部74を先筒2
0から引き抜いてその交換を行うことができる。
【0092】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば次の効果
を得ることができる。
【0093】まず、請求項1記載の塗布具では次の効果
が得られる。
【0094】(a) 弁体は弾性材で形成されており、しか
も塗布先部から独立しかつ離間しているので、この塗布
先部の状態(材質、位置等)に影響を受けることなく弁
体と先筒絞り部とを確実に密着させることができる。ま
た、このシール部は塗布先部よりも奥(尾端側)にある
ので、このシール部に塗布具外部から異物が侵入した
り、同シール部で塗布液が乾燥したりすることを防ぐこ
とができ、また仮に異物が侵入しても、これに応じて上
記シール部が変形することにより、密着を確保すること
ができる。従って、先筒や塗布先部の材質、形状等にか
かわらず、塗布液漏れを確実に防ぐことができる効果が
ある。
【0095】(b) 従来のように塗布具本体を押圧する等
しなくても、弁体を一旦尾端側に押し込み、その後先端
側に復帰させることにより、塗布面に塗布液を確実に微
小量だけ流出させることができる。このため、多量の塗
布液が一度に流出するのを防ぐことができ、特に、微小
領域への限定塗布を容易にすることができる効果があ
る。
【0096】(c) 塗布先部が塗布面から受ける外力を、
柔軟性及び弾性をもつ弁体を介して塗布具本体に伝える
ので、使用者の手等には柔らかな感触を与えることがで
き、使い心地を向上させることができる。
【0097】上記のように、塗布先部と弁体とは互いに
独立しており、弁体が柔軟性をもつ弾性材で形成されて
いるので、上記先筒及び塗布先部を例えば請求項2記載
の金属もしくは無機材料といった硬質材料で形成しても
良好なシール性を確保することができる。従ってこの場
合には、先筒及び塗布先部に十分な強度を確保しながら
これらの径を小さくすることができ、これにより、微小
領域への限定塗布を可能にすることができる効果が生じ
る。
【0098】さらに、請求項3記載の塗布具では、上記
先筒において絞り部よりも先端側の部分が尾端側の部分
よりも細いので、塗布作業時に塗布目標位置がより見や
すくなり、特に微小領域への限定塗布をより容易化する
ことができる効果がある。
【0099】また請求項4記載の塗布具では、上記付勢
部材と弁体との間に案内部材を介設し、その少なくとも
一部を先筒内周面に対してほぼ内接する形状としている
ので、この案内部材及び弁体を先筒内周面に沿って正確
に軸方向に移動させることができ、その径方向へのぶれ
を防ぐことができると同時に、上記案内部材の横断面形
状と先筒内周面の形状とを異ならせることにより、両者
間に十分な塗布液流通路を確保することができる効果が
ある。
【0100】また請求項5記載の塗布具では、塗布先部
の被係止部と絞り部との接触により、塗布先部を先筒側
に係止できると同時に、この接触部分でもシールを行っ
て、塗布液漏れをより確実に防ぐことができる効果があ
る。
【0101】また請求項6記載の塗布具では、上記塗布
先部の少なくとも一部を先筒内周面に対してほぼ内接さ
せているので、この塗布先部の径方向へのぶれを防ぐこ
とができると同時に、この塗布先部の横断面形状と先筒
内周面との形状の相違により、両者間に十分な塗布液流
通路を確保することができる効果がある。
【0102】特に、請求項7記載の塗布具では、塗布先
部において先筒内周面に略内接する複数の頂部同士の間
を外向きに凸の曲面としているので、上記頂部の摩耗損
傷を抑えるとともに、上記頂部の個数を少なくしなが
ら、塗布先部外周面と先筒内周面との隙間を小さくする
ことができる効果がある。
【0103】また請求項8記載の塗布具では、弁体が円
柱状であるため、この弁体が一旦尾端側に押し込まれて
から先端側に復帰する時の塗布液押出し力を高めること
ができる。
【0104】また請求項9記載の塗布具では、弁体が球
状であるため、絞り部の傾斜角度が小さくてもこの絞り
部と弁体との間に良好なシール性を確保できる。従って
その分先筒をより細くすることができ、これによって微
小領域への限定塗布をより容易化することができる効果
がある。
【0105】ここで、請求項10記載の塗布具では、上
記付勢部材を圧縮コイルスプリングとし、その端部内に
直接弁体を嵌入するようにしているので、両者の接触に
よる弁体の損傷を回避しながら、両者間に弁座等を介在
させることのない単純な構造とすることができる効果が
ある。
【0106】さらに、請求項11記載の塗布具では、上
記圧縮コイルスプリングにおいて少なくとも上記弁体が
嵌入される側の端部を隣接する線材同士が接触する座巻
部とするとともに、この座巻部で上記弁体の嵌入部分が
覆われるように座巻部の巻数を設定しているので、この
十分な強度をもった座巻部を弁座として機能させること
ができ、圧縮コイルスプリングによって弁体をより安定
した状態で保持することができる効果がある。
【0107】また、請求項12記載の塗布具では、上記
圧縮コイルスプリングの外径を上記弁体の外径と等しく
設定しているので、上記圧縮コイルスプリングの端部に
よって弁体を嵌入状態で安定して支持しながら、圧縮コ
イルスプリングの外周面が先筒内周面と接触するのを防
ぐことができる効果がある。
【0108】請求項13,14記載の塗布具では、先筒
を底壁付きの容器状とし、その内部に圧縮状態でコイル
スプリングを収納しているので、塗布具先端部をユニッ
ト化し、特にスプリング止めを取付ける必要をなくすの
に加え、上記先筒全体を塗布具本体の先筒装着穴内に装
着するだけの簡単な作業で塗布具全体のアセンブリを行
うことを可能にし、これによって塗布具全体をより低廉
化することができる効果がある。
【0109】さらに、請求項15記載の塗布具では、そ
の両端に塗布部を設けているので、これら塗布部の太さ
を変える等することにより、複数の塗布態様での塗布を
可能にすることができる。しかも、この塗布具では、少
なくとも一方の塗布部で上述のように塗布先部と弁体と
を切離し、弁体を絞り部内面に押付けることによりシー
ルを行うようにしており、前記図19に示す従来の塗布
具のように、ペン先部95に連結された軸94を塗布具
本体90に設けた貫通孔99に通して軸支するといった
構造は不要であるので、先筒内と塗布液収容部とを十分
な開口面積で連通させることができる。従って、上記の
ように両端に塗布部を設けていなくても、この塗布具を
胸ポケットに挿入する等の際に上記構造の塗布部を下に
したまま放置し、これにより上記シール個所近傍に塗布
液の沈殿が生じても、その後塗布具を振って塗布具内の
塗布液を撹拌することにより、上記沈殿を消滅させて良
好な塗布を行うことができる効果がある。
【0110】この塗布具において、請求項16記載のよ
うに一方の塗布部における塗布先部の先端に扁平状のへ
ら部を設けたものによれば、このへら部を通じて塗布面
に塗布を供給した後、この塗布面上において上記へら部
で塗布液を広げることにより、大きな面積部分に塗布を
行うことができる効果がある。
【0111】また、請求項17記載の塗布具では、上記
塗布先部は比較的強度の高い金属で形成する一方、その
先端に弾性に富んだ樹脂製のへら部を着脱可能に装着し
ているので、このへら部が摩耗損傷しても同へら部を取
り替えるだけで同じ塗布具を長く使用することができる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における塗布具の要部を示
す断面正面図である。
【図2】(a)は図1のA−A線断面図、(b)は図1
のB−B線断面図である。
【図3】(a)は上記塗布具に具備される案内部材の正
面図、(b)は同塗布具に具備されるペン先部の正面図
である。
【図4】(a)は上記ペン先部が尾端側に押し込まれた
状態を示す断面正面図、(b)は同ペン先部が先端側に
復帰した状態を示す断面正面図である。
【図5】第2実施例における塗布具の要部を示す断面正
面図である。
【図6】上記案内部材の変形例を示す一部断面平面図で
ある。
【図7】上記案内部材の変形例を示す一部断面平面図で
ある。
【図8】第3実施例における塗布具の要部を示す断面正
面図である。
【図9】(a)は上記塗布具におけるペン先部の正面
図、(b)は同ペン先部の底面図である。
【図10】第4実施例における塗布具の全体断面正面図
である。
【図11】上記塗布具の要部を示す断面正面図である。
【図12】上記塗布具に設けられるへら部の断面側面図
である。
【図13】上記へら部の変形例を示す断面正面図であ
る。
【図14】上記へら部の変形例を示す断面正面図であ
る。
【図15】第5実施例における塗布具の要部を示す断面
正面図である。
【図16】上記塗布具に設けられる塗布先部の正面図で
ある。
【図17】上記塗布先部の側面図である。
【図18】上記塗布先部の平面図である。
【図19】従来の塗布具の先端部構造の一例を示す断面
正面図である。
【符号の説明】
10 本体容器(塗布具本体) 12 先筒保持部材(塗布具本体) 14 塗布液収容部 18 先筒装着穴 20,20A,20B 先筒 24 底壁 26 塗布液流通穴 28 大径円筒部 30 絞り部 32 小径円筒部 36 ペン先部 38 弁体 40 案内部材 42 圧縮コイルスプリング 44 角柱部 50 被係止部 52 角柱部 52′ 異形断面部 52a′ 頂部 52b′ 円筒面(外向きに凸の曲面) 60 塗布面 62 座巻部 68 雄ねじ 69 雄ねじ 70〜72 へら部材 74 塗布先部 74c へら部

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗布液収容部をもつ塗布具本体と、少な
    くとも先端側に開口し、尾端側が上記塗布液収容部に通
    じ、先端と尾端との間の部分に先端側に向かうに従って
    縮径する絞り部が形成された先筒と、柔軟性をもつ弾性
    材で形成され、上記絞り部の内面に対して全周にわたり
    接触可能な形状を有し、先筒内に軸方向に移動可能に収
    容された弁体と、この弁体を先端側に付勢し、この付勢
    力により弁体を上記絞り部の内面に接触させる付勢部材
    と、上記先筒内において上記弁体よりも先端側の位置に
    先筒先端面から先端側に突出する状態で上記弁体と独立
    して軸方向に移動可能に保持された塗布先部とを備える
    とともに、上記塗布先部が最も先端側に移動した状態で
    この塗布先部と上記弁体とが軸方向に離間するようにこ
    れら塗布先部と弁体の形状を設定したことを特徴とする
    塗布具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の塗布具において、上記先
    筒及び塗布先部を金属もしくは無機材料で形成したこと
    を特徴とする塗布具。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の塗布具におい
    て、上記先筒において上記絞り部よりも先端側の部分の
    外径を上記絞り部よりも尾端側の部分の外径よりも小さ
    く設定したことを特徴とする塗布具。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の塗布具
    において、上記付勢部材と弁体との間に案内部材を介在
    させるとともに、この案内部材の軸方向の少なくとも一
    部の横断面形状を、上記先筒において上記絞り部よりも
    尾端側の部分の横断面形状と異なる形状であって該部分
    内周面に対してほぼ内接する形状に設定したことを特徴
    とする塗布具。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の塗布具
    において、上記塗布先部の尾端に、上記絞り部の内周面
    に全周にわたって接触する形状を有し、この接触により
    先筒側に係止される被係止部を設けたことを特徴とする
    塗布具。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の塗布具
    において、上記塗布先部の少なくとも一部の横断面形状
    を、上記先筒において上記絞り部よりも先端側の部分の
    横断面形状と異なる形状であって該部分内周面に対して
    ほぼ内接する形状に設定したことを特徴とする塗布具。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の塗布具において、上記塗
    布先部の少なくとも一部の横断面形状を、複数の頂部を
    有し、各頂部同士の間に外向きに凸の曲面をもつ形状と
    したことを特徴とする塗布具。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の塗布具
    において、上記弁体を円柱状に形成したことを特徴とす
    る塗布具。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれかに記載の塗布具
    において、上記弁体を球状に形成したことを特徴とする
    塗布具。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の塗布具において、上記
    付勢部材を上記弁体の外径よりも内径の小さい圧縮コイ
    ルスプリングで構成し、この圧縮コイルスプリングの端
    部に上記弁体を嵌入したことを特徴とする塗布具。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の塗布具において、上
    記圧縮コイルスプリングにおいて少なくとも上記弁体が
    嵌入される側の端部を隣接する線材同士が接触する座巻
    部とするとともに、この座巻部で上記弁体の嵌入部分が
    覆われるように座巻部の巻数を設定したことを特徴とす
    る塗布具。
  12. 【請求項12】 請求項10または11記載の塗布具に
    おいて、上記圧縮コイルスプリングの外径を上記弁体の
    外径と等しく設定したことを特徴とする塗布具。
  13. 【請求項13】 請求項1〜9のいずれかに記載の塗布
    具において、上記先筒の尾端側に底壁を形成し、この底
    壁にインク流通孔を設け、上記付勢部材を圧縮コイルス
    プリングで構成し、この圧縮コイルスプリングを上記底
    壁と弁体との間に圧入する一方、上記塗布具本体の先端
    部に上記塗布液収容部とつながる先筒装着穴を形成し、
    この先筒装着穴内に上記先筒を装着したことを特徴とす
    る塗布具。
  14. 【請求項14】 請求項10〜12のいずれかに記載の
    塗布具において、上記先筒の尾端側に底壁を形成し、こ
    の底壁にインク流通孔を設け、上記圧縮コイルスプリン
    グを上記底壁と弁体との間に圧入する一方、上記塗布具
    本体の先端部に上記塗布液収容部とつながる先筒装着穴
    を形成し、この先筒装着穴内に上記先筒を装着したこと
    を特徴とする塗布具。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のいずれかに記載の塗
    布具において、その両端に上記塗布液収容部と通ずる塗
    布部を設けるとともに、これら塗布部の少なくとも一方
    に、少なくとも先端側に開口し、尾端側が上記塗布液収
    容部に通じ、先端と尾端との間の部分に先端側に向かう
    に従って縮径する絞り部が形成された先筒と、柔軟性を
    もつ弾性材で形成され、上記絞り部の内面に対して全周
    にわたり接触可能な形状を有し、先筒内に軸方向に移動
    可能に収容された弁体と、この弁体を先端側に付勢し、
    この付勢力により弁体を上記絞り部の内面に接触させる
    付勢部材と、上記先筒内において上記弁体よりも先端側
    の位置に先筒先端面から先端側に突出する状態で上記弁
    体と独立して軸方向に移動可能に保持された塗布先部と
    を設け、上記塗布先部が最も先端側に移動した状態でこ
    の塗布先部と上記弁体とが軸方向に離間するようにこれ
    ら塗布先部と弁体の形状を設定したことを特徴とする塗
    布具。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の塗布具において、い
    ずれか一方の塗布部における塗布先部の先端に扁平状の
    へら部を設けたことを特徴とする塗布具。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の塗布具において、上
    記塗布先部を金属で形成する一方、その先端に樹脂で形
    成した上記へら部を着脱可能に装着したことを特徴とす
    る塗布具。
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