JPH08248820A - 感光体表面に付着したコロナ生成物の除去方法 - Google Patents
感光体表面に付着したコロナ生成物の除去方法Info
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- JPH08248820A JPH08248820A JP7956095A JP7956095A JPH08248820A JP H08248820 A JPH08248820 A JP H08248820A JP 7956095 A JP7956095 A JP 7956095A JP 7956095 A JP7956095 A JP 7956095A JP H08248820 A JPH08248820 A JP H08248820A
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- Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 DLC膜(ダイヤモンド状炭素膜)を保護層
とする感光体を長期に亘って使用する際に起こる解像度
低下や、感光体劣化現象の主要因である(帯電器からコ
ロナ放電の際に発生する)コロナ生成物を、感光体にス
クラッチを発生させずに、効率よく除去する方法を提供
する。 【構成】 感光体表面温度を画像出し時の感光体表面温
度より2〜32℃高い範囲に維持した状態で感光体を回
転させ、これにクリーニング部材を当接してクリーニン
グを行なう。
とする感光体を長期に亘って使用する際に起こる解像度
低下や、感光体劣化現象の主要因である(帯電器からコ
ロナ放電の際に発生する)コロナ生成物を、感光体にス
クラッチを発生させずに、効率よく除去する方法を提供
する。 【構成】 感光体表面温度を画像出し時の感光体表面温
度より2〜32℃高い範囲に維持した状態で感光体を回
転させ、これにクリーニング部材を当接してクリーニン
グを行なう。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真感光体を連続使
用して画像形成を行なった際に、帯電や転写等の過程で
生成されるコロナ生成物の除去する方法に関する。
用して画像形成を行なった際に、帯電や転写等の過程で
生成されるコロナ生成物の除去する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体を連続使用すると、帯電
や転写などのコロナ放電時にコロナ生成物が生じ、この
コロナ生成物が感光体に付着すると大気中の水分を吸収
し、感光体の表面抵抗が低下し、画像流れや解像性の低
下、ディテールの消失等といった画像品質の低下、さら
には感光体自体の劣化をも引き起こす傾向があった。
や転写などのコロナ放電時にコロナ生成物が生じ、この
コロナ生成物が感光体に付着すると大気中の水分を吸収
し、感光体の表面抵抗が低下し、画像流れや解像性の低
下、ディテールの消失等といった画像品質の低下、さら
には感光体自体の劣化をも引き起こす傾向があった。
【0003】ところで、感光体の機械的耐久性を高める
一手段として感光層より耐摩耗性を有する保護層を感光
体表面に形成することが一般に行なわれている。保護層
の例としては例えば、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム、酸化錫の超微粒子を分散したポリウレタン樹脂等
が感光体保護層として実用化されており、近年ではプラ
ズマCVD法などの真空製膜法で作製されるダイヤモン
ド様炭素膜(DLC膜=Diamond−Like C
arbon膜)が研究されている。
一手段として感光層より耐摩耗性を有する保護層を感光
体表面に形成することが一般に行なわれている。保護層
の例としては例えば、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム、酸化錫の超微粒子を分散したポリウレタン樹脂等
が感光体保護層として実用化されており、近年ではプラ
ズマCVD法などの真空製膜法で作製されるダイヤモン
ド様炭素膜(DLC膜=Diamond−Like C
arbon膜)が研究されている。
【0004】これらの保護層でオーバーコートされた感
光体は画像形成装置に搭載され、通常の感光体と同様
に、帯電工程、画像露光工程、現像工程、転写工程等の
一連の複写工程を繰返して画像が形成される。画像形成
装置では帯電、トナー転写、(転写紙)分離、除電の各
工程においてコロナ放電器や帯電ローラー、帯電ブラシ
等が使用される。これらの帯電器を動作させる際に窒素
酸化物、オゾン等のコロナ生成物が発生するが、特には
コロナ放電器を使用した場合には多量のコロナ生成物が
発生し、先に指摘したような不都合が生じる。もっと
も、保護層を設けない硬度の低い有機系感光体ではクリ
ーニング装置や現像剤で感光層表面が適時削れるため画
像流れ等の画像品質低下は起こりにくいが、それでも削
れの少ない場合は画像流れは無視出来ないことも有り、
耐久性の高い感光体では感光体表面の削れがほとんど無
いためコロナ生成物の影響が大きい。一方、有機感光体
上に高耐久性の保護層を形成すると機械的耐久性はもと
より、コロナ生成物が感光層に直接作用することが無い
ため電気的耐久性も大幅に改善される。しかし、保護層
の削れが殆ど無く、画像流れが起こり易くなる欠点が生
じる。
光体は画像形成装置に搭載され、通常の感光体と同様
に、帯電工程、画像露光工程、現像工程、転写工程等の
一連の複写工程を繰返して画像が形成される。画像形成
装置では帯電、トナー転写、(転写紙)分離、除電の各
工程においてコロナ放電器や帯電ローラー、帯電ブラシ
等が使用される。これらの帯電器を動作させる際に窒素
酸化物、オゾン等のコロナ生成物が発生するが、特には
コロナ放電器を使用した場合には多量のコロナ生成物が
発生し、先に指摘したような不都合が生じる。もっと
も、保護層を設けない硬度の低い有機系感光体ではクリ
ーニング装置や現像剤で感光層表面が適時削れるため画
像流れ等の画像品質低下は起こりにくいが、それでも削
れの少ない場合は画像流れは無視出来ないことも有り、
耐久性の高い感光体では感光体表面の削れがほとんど無
いためコロナ生成物の影響が大きい。一方、有機感光体
上に高耐久性の保護層を形成すると機械的耐久性はもと
より、コロナ生成物が感光層に直接作用することが無い
ため電気的耐久性も大幅に改善される。しかし、保護層
の削れが殆ど無く、画像流れが起こり易くなる欠点が生
じる。
【0005】こうしたことを配慮して、イオン生成物の
除去手段としては、(1)感光体を加熱する(特開昭6
3−40181号、特開昭62−296180号、特開
昭51−65941号、特開昭60−95467号、特
開平5−188706号)、(2)感光体表面を水拭き
する(特開昭58−157549号、特開昭60−17
3570号)、(3)感光体表面を活性炭素繊維を用い
てクリーニングする(USP5264903号、特開平3
−92882号、特開平4−43385号)、(4)感
光体表面を極細繊維からなるクリーニング部材でクリー
ニングする(特開平5−150693号、特開平5−1
34585号)などが知られている。
除去手段としては、(1)感光体を加熱する(特開昭6
3−40181号、特開昭62−296180号、特開
昭51−65941号、特開昭60−95467号、特
開平5−188706号)、(2)感光体表面を水拭き
する(特開昭58−157549号、特開昭60−17
3570号)、(3)感光体表面を活性炭素繊維を用い
てクリーニングする(USP5264903号、特開平3
−92882号、特開平4−43385号)、(4)感
光体表面を極細繊維からなるクリーニング部材でクリー
ニングする(特開平5−150693号、特開平5−1
34585号)などが知られている。
【0006】前記(1)の単に加熱する方法は、セレン
感光体のようにガラス転移温度の低い(50℃以下)場
合を除いて、いずれの感光体にも有効であり、非晶質シ
リコン(a−Si)感光体や保護層を有するガラス転移
温度の高い砒素セレン(As2Se3)感光体に実用化さ
れている。ただこの方法は感光体表面の乾燥を目的とし
ており、コロナ生成物の除去能力については不明である
が、少なくとも画像流れの主要因である酸化物を分解す
るためには200℃程度の温度を必要とするので、通常
の使用温度ではまず除去出来ない。保護層付きの感光体
を長期に亘って使用すると、コロナ生成物が蓄積し大気
中の水分に敏感となり、感光体表面抵抗の変化により、
加熱時でも初期に比べ解像性の低下や文字エッジのシャ
ープ性などの低下が起こり易くなる。
感光体のようにガラス転移温度の低い(50℃以下)場
合を除いて、いずれの感光体にも有効であり、非晶質シ
リコン(a−Si)感光体や保護層を有するガラス転移
温度の高い砒素セレン(As2Se3)感光体に実用化さ
れている。ただこの方法は感光体表面の乾燥を目的とし
ており、コロナ生成物の除去能力については不明である
が、少なくとも画像流れの主要因である酸化物を分解す
るためには200℃程度の温度を必要とするので、通常
の使用温度ではまず除去出来ない。保護層付きの感光体
を長期に亘って使用すると、コロナ生成物が蓄積し大気
中の水分に敏感となり、感光体表面抵抗の変化により、
加熱時でも初期に比べ解像性の低下や文字エッジのシャ
ープ性などの低下が起こり易くなる。
【0007】前記(2)の湿式の方法は、取扱い上の問
題で実施が困難な面があるが、コロナ生成物を除去する
ため前記した様な画像品質改善には有効な手段である。
しかし、DLC膜ではコロナ生成物の吸着力が弱く、少
ないコピー枚数の場合には効果が認められるが、100
0枚や2000枚のコピーを取ると水拭きでは殆ど除去
出来なくなる。これはa−Si感光体でも同様である。
ただし、a−Si感光体の場合はコロナ生成物以外にも
Si原子と酸素が結び付き低抵抗化するので、DLCの
場合とは意味合いが異なり、水拭きの効果は殆どないと
いってよい。
題で実施が困難な面があるが、コロナ生成物を除去する
ため前記した様な画像品質改善には有効な手段である。
しかし、DLC膜ではコロナ生成物の吸着力が弱く、少
ないコピー枚数の場合には効果が認められるが、100
0枚や2000枚のコピーを取ると水拭きでは殆ど除去
出来なくなる。これはa−Si感光体でも同様である。
ただし、a−Si感光体の場合はコロナ生成物以外にも
Si原子と酸素が結び付き低抵抗化するので、DLCの
場合とは意味合いが異なり、水拭きの効果は殆どないと
いってよい。
【0008】前記(3)及び(4)の乾式の方法では、
感光体を加熱しないで使用する場合、感光体上に堆積し
たコロナ生成物はその堆積量によっては除去効果が無力
になることがあるため、クリーニング部材を常時感光体
に当接して使用するのが原則であり、これによりコロナ
生成物は十分に除去効果が認められる。活性炭素繊維の
場合、原材料を焼成して造る為、耐久性の点で問題を有
し、頻繁な交換が必要となる。ところがその一方で、前
記(4)の極細繊維の不織布は耐久性が有り、コロナ生
成物の除去に有効性が有るが、通常温度で複写機内で使
用するには、常時感光体に当接してクリーニングしてい
ないと除去出来ない。
感光体を加熱しないで使用する場合、感光体上に堆積し
たコロナ生成物はその堆積量によっては除去効果が無力
になることがあるため、クリーニング部材を常時感光体
に当接して使用するのが原則であり、これによりコロナ
生成物は十分に除去効果が認められる。活性炭素繊維の
場合、原材料を焼成して造る為、耐久性の点で問題を有
し、頻繁な交換が必要となる。ところがその一方で、前
記(4)の極細繊維の不織布は耐久性が有り、コロナ生
成物の除去に有効性が有るが、通常温度で複写機内で使
用するには、常時感光体に当接してクリーニングしてい
ないと除去出来ない。
【0009】いずれにしても、画像流れ予防の為にDL
C膜を保護層とする感光体を使用するときには加熱する
が、加熱する事により、コロナ生成物は付着しにくく、
除去されやすい傾向がある。しかし、それでも除去効果
は微々たるもので、トナークリーニング部材と感光体加
熱だけでは実用性の有る画像を得るまでには期待出来な
い。
C膜を保護層とする感光体を使用するときには加熱する
が、加熱する事により、コロナ生成物は付着しにくく、
除去されやすい傾向がある。しかし、それでも除去効果
は微々たるもので、トナークリーニング部材と感光体加
熱だけでは実用性の有る画像を得るまでには期待出来な
い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、DL
C膜を保護層とする感光体を長期に亘って使用する際に
起こる解像度低下や、感光体劣化現象の主要因である
(帯電器からコロナ放電の際に発生する)コロナ生成物
を、感光体にスクラッチを発生させずに、効率よく除去
する方法を提供することである。
C膜を保護層とする感光体を長期に亘って使用する際に
起こる解像度低下や、感光体劣化現象の主要因である
(帯電器からコロナ放電の際に発生する)コロナ生成物
を、感光体にスクラッチを発生させずに、効率よく除去
する方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を達成するために多くの研究・検討を重ねてきた結果、
DLC膜表面に付着したコロナ生成物は常温下では極め
て強く付着しており、長期使用によって、コロナ生成物
が堆積するに従い除去は段々と困難となり、画像品質の
みならず、感光体自体にも悪影響を与えるが、このよう
に強固に付着しているコロナ生成物でも、感光体表面温
度を画像出し時の感光体表面温度よりある程度高くした
状態でクリーニング部材でクリーニングすれば除去で
き、しかも、特定のクリーニング部材(極細繊維の不織
布を主体に構成されるクリーニング部材)で、感光体に
加重(60〜195g/cm2)を掛けながら、摺擦若
しくは扱く様にしてクリーニングすれば簡単に除去でき
ることを見出した。また、ここで処理される感光体はそ
のDLC膜のヌープ硬度が350kg/mm2以上であ
るのが望ましいことも見出した。本発明はこのような知
見に基づいてなされたものである。
を達成するために多くの研究・検討を重ねてきた結果、
DLC膜表面に付着したコロナ生成物は常温下では極め
て強く付着しており、長期使用によって、コロナ生成物
が堆積するに従い除去は段々と困難となり、画像品質の
みならず、感光体自体にも悪影響を与えるが、このよう
に強固に付着しているコロナ生成物でも、感光体表面温
度を画像出し時の感光体表面温度よりある程度高くした
状態でクリーニング部材でクリーニングすれば除去で
き、しかも、特定のクリーニング部材(極細繊維の不織
布を主体に構成されるクリーニング部材)で、感光体に
加重(60〜195g/cm2)を掛けながら、摺擦若
しくは扱く様にしてクリーニングすれば簡単に除去でき
ることを見出した。また、ここで処理される感光体はそ
のDLC膜のヌープ硬度が350kg/mm2以上であ
るのが望ましいことも見出した。本発明はこのような知
見に基づいてなされたものである。
【0012】従って、本発明によれば、(1)光導電層
上に保護層としてダイヤモンド様炭素膜を形成した電子
写真感光体の表面温度を画像出し時の感光体表面温度よ
り2〜32℃高い範囲に維持した状態で回転させ、これ
にクリーニング部材を当接してクリーニングを行なうこ
とを特徴とする感光体表面に付着したコロナ生成物の除
去方法、(2)前記(1)においてクリーニング時の感
光体表面温度が44〜52℃であることを特徴とする感
光体表面に付着したコロナ生成物の除去方法、(3)前
記(1)において、該感光体のダイヤモンド様炭素膜の
ヌープ硬度が350kg/mm2以上であることを特徴
とする感光体表面に付着したコロナ生成物の除去方法、
(4)前記(1)において、該感光体に当接してクリー
ニングする際のクリーニング部材の加重が60〜195
g/cm2であることを特徴とする感光体表面に付着し
たコロナ生成物の除去方法、また、(5)前記(1)に
おいて、該クリーニング部材が極細繊維による不織布を
主体として構成されることを特徴とする感光体表面に付
着したコロナ生成物の除去方法、が提供される。
上に保護層としてダイヤモンド様炭素膜を形成した電子
写真感光体の表面温度を画像出し時の感光体表面温度よ
り2〜32℃高い範囲に維持した状態で回転させ、これ
にクリーニング部材を当接してクリーニングを行なうこ
とを特徴とする感光体表面に付着したコロナ生成物の除
去方法、(2)前記(1)においてクリーニング時の感
光体表面温度が44〜52℃であることを特徴とする感
光体表面に付着したコロナ生成物の除去方法、(3)前
記(1)において、該感光体のダイヤモンド様炭素膜の
ヌープ硬度が350kg/mm2以上であることを特徴
とする感光体表面に付着したコロナ生成物の除去方法、
(4)前記(1)において、該感光体に当接してクリー
ニングする際のクリーニング部材の加重が60〜195
g/cm2であることを特徴とする感光体表面に付着し
たコロナ生成物の除去方法、また、(5)前記(1)に
おいて、該クリーニング部材が極細繊維による不織布を
主体として構成されることを特徴とする感光体表面に付
着したコロナ生成物の除去方法、が提供される。
【0013】以下、本発明をさらに詳細に説明する。本
発明の方法で対象とされる感光体の構成は、光導電層に
は特に材料や層構成に限定はなく、DLC膜が均一に製
膜出来るものであれば問題無く使用出来る。図1に感光
体の構成の一例を示す。図1はマイナス帯電用の有機系
感光体の一例で、導電性支持体(CB)101上に順に
導電性微粉末を樹脂に分散した下引き層(UCL)10
2、電荷発生層(CGL)103、電荷輸送層(CT
L)104を積層した有機感光体に高耐久化を目的とし
た保護層としてDLC膜105を製膜した感光体であ
る。
発明の方法で対象とされる感光体の構成は、光導電層に
は特に材料や層構成に限定はなく、DLC膜が均一に製
膜出来るものであれば問題無く使用出来る。図1に感光
体の構成の一例を示す。図1はマイナス帯電用の有機系
感光体の一例で、導電性支持体(CB)101上に順に
導電性微粉末を樹脂に分散した下引き層(UCL)10
2、電荷発生層(CGL)103、電荷輸送層(CT
L)104を積層した有機感光体に高耐久化を目的とし
た保護層としてDLC膜105を製膜した感光体であ
る。
【0014】DLC膜とは、前述のとおり、Diamo
nd−Like Carbon膜(ダイヤモンド様炭素
膜)のことで、ダイヤモンド、グラファイト及びポリマ
ーの各構造が混在した膜から構成され、非晶質炭素膜と
記載されることもある。DLC膜はメタン、エタン、ブ
タン、プロパン、エチレン、ブタジェンなどの炭化水素
系のガスに必要に応じて水素、フッ素、窒素ガス或いは
混合ガス等を流入しつつ、光CVD法、プラズマCVD
法、スパッタリング法などの真空製膜法で感光体表面層
としてオングストローム(Å)からミクロンオーダー
(μm)の均一の薄膜が形成される。DLC膜の物理特
性は製膜条件で上記に示す3構造の比率が変化し、硬度
は10〜2000kg/mm2、比抵抗は106〜1017
Ω・cm、光透過率は着色のため、短波長の吸収が大き
くなるが、実用的な膜厚(0.5〜5μm)では450
nmで数%〜60%、780nmでは80〜100%で
ある。このDLC膜では硬度を上げるにつれ光透過率は
低下し、比抵抗は高くなる傾向に有るため、使用するプ
ロセスに応じて適切な特性値に設定する必要が有る。比
抵抗は1014Ω・cmオーダーが適当で1012Ω・cm
オーダーになると解像性に低下が見られ、1015Ω・c
mオーダー以上のものでは残留電位の影響が大きくなり
実用上の問題が発生する。
nd−Like Carbon膜(ダイヤモンド様炭素
膜)のことで、ダイヤモンド、グラファイト及びポリマ
ーの各構造が混在した膜から構成され、非晶質炭素膜と
記載されることもある。DLC膜はメタン、エタン、ブ
タン、プロパン、エチレン、ブタジェンなどの炭化水素
系のガスに必要に応じて水素、フッ素、窒素ガス或いは
混合ガス等を流入しつつ、光CVD法、プラズマCVD
法、スパッタリング法などの真空製膜法で感光体表面層
としてオングストローム(Å)からミクロンオーダー
(μm)の均一の薄膜が形成される。DLC膜の物理特
性は製膜条件で上記に示す3構造の比率が変化し、硬度
は10〜2000kg/mm2、比抵抗は106〜1017
Ω・cm、光透過率は着色のため、短波長の吸収が大き
くなるが、実用的な膜厚(0.5〜5μm)では450
nmで数%〜60%、780nmでは80〜100%で
ある。このDLC膜では硬度を上げるにつれ光透過率は
低下し、比抵抗は高くなる傾向に有るため、使用するプ
ロセスに応じて適切な特性値に設定する必要が有る。比
抵抗は1014Ω・cmオーダーが適当で1012Ω・cm
オーダーになると解像性に低下が見られ、1015Ω・c
mオーダー以上のものでは残留電位の影響が大きくなり
実用上の問題が発生する。
【0015】硬度はヌープ硬度で略350kg/mm2
以上のDLC膜であれば実用に供せらる。この値はAs
2Se3感光体の約2倍相当の硬度であり、硬度が低くな
るほどDLC膜の削れが大きくなり耐久性に問題が出て
来る。クリーニング部材は軟らかい材質であるが、加重
を掛けてクリーニングするので、加重が大きい場合には
スクラッチが発生する場合が有り、必要硬度が要求され
る。スクラッチが発生すると0.5μm程度の浅いスク
ラッチの場合には問題無いが、深いスクラッチではコロ
ナ生成物が入り込み、除去性能にも影響がでてくるの
で、スクラッチの発生は出来る限り防止する必要があ
る。硬度は高い程機械的耐久性は向上するが、前記した
ように硬度が高くなるにつれ光透過率が低下する傾向が
有り、実用的には350〜1200kg/mm2の範囲
が設定されるが、耐久性の面から硬度は可能な限り高く
設定した方が望ましい。通常は600〜1000kg/
mm2に設定される。
以上のDLC膜であれば実用に供せらる。この値はAs
2Se3感光体の約2倍相当の硬度であり、硬度が低くな
るほどDLC膜の削れが大きくなり耐久性に問題が出て
来る。クリーニング部材は軟らかい材質であるが、加重
を掛けてクリーニングするので、加重が大きい場合には
スクラッチが発生する場合が有り、必要硬度が要求され
る。スクラッチが発生すると0.5μm程度の浅いスク
ラッチの場合には問題無いが、深いスクラッチではコロ
ナ生成物が入り込み、除去性能にも影響がでてくるの
で、スクラッチの発生は出来る限り防止する必要があ
る。硬度は高い程機械的耐久性は向上するが、前記した
ように硬度が高くなるにつれ光透過率が低下する傾向が
有り、実用的には350〜1200kg/mm2の範囲
が設定されるが、耐久性の面から硬度は可能な限り高く
設定した方が望ましい。通常は600〜1000kg/
mm2に設定される。
【0016】DLCの膜厚は0.5μm〜5μm程度が
実用範囲であるが、この場合においても耐久性を維持す
るために可能な限り厚い方が望ましい。構成は単層構成
でも積層構成でも使用出来る。膜厚は硬度にも関係し、
膜厚が薄いと耐スクラッチ性も低下する。DLC膜を採
用する理由は電子写真感光体の保護層としての特性が薄
膜で比較的容易に製膜出来る点にある。
実用範囲であるが、この場合においても耐久性を維持す
るために可能な限り厚い方が望ましい。構成は単層構成
でも積層構成でも使用出来る。膜厚は硬度にも関係し、
膜厚が薄いと耐スクラッチ性も低下する。DLC膜を採
用する理由は電子写真感光体の保護層としての特性が薄
膜で比較的容易に製膜出来る点にある。
【0017】既に指摘したとおり、DLC膜を保護層と
する感光体では電子写真複写機などの画像形成装置で複
写プロセスを繰返し使用すると、コロナ放電によって生
成されたコロナ生成物がDLC膜上に付着し、大気中の
水分を吸着するため、表面抵抗が低下し画像品質が低下
する。このコロナ生成物が除去されないと、表層の劣化
だけに留まらず、徐々にDLC膜中に浸透し画像品質は
さらに悪化し、膜の機械特性にも影響を与えかねない。
感光体を加熱し、乾燥状態で使用すると画像流れなどの
画像品質低下は改善されるが、感光体を通常使用する温
度範囲(20〜42℃程度)では現像剤やクリーニング
装置に依る除去率は極めて低いので、堆積したコロナ生
成物が付着することによって解像力は低下し、湿度にた
いして敏感になってくる。
する感光体では電子写真複写機などの画像形成装置で複
写プロセスを繰返し使用すると、コロナ放電によって生
成されたコロナ生成物がDLC膜上に付着し、大気中の
水分を吸着するため、表面抵抗が低下し画像品質が低下
する。このコロナ生成物が除去されないと、表層の劣化
だけに留まらず、徐々にDLC膜中に浸透し画像品質は
さらに悪化し、膜の機械特性にも影響を与えかねない。
感光体を加熱し、乾燥状態で使用すると画像流れなどの
画像品質低下は改善されるが、感光体を通常使用する温
度範囲(20〜42℃程度)では現像剤やクリーニング
装置に依る除去率は極めて低いので、堆積したコロナ生
成物が付着することによって解像力は低下し、湿度にた
いして敏感になってくる。
【0018】DLC膜上のコロナ生成物の除去は画像出
し時の感光体表面温度より2〜32℃高い範囲、さらに
はこれに加えてクリーニング時の感光体温度が44〜5
2℃であるときが望ましい。加えて、コロナ生成物の除
去性能は前記のとおり感光体の表面温度で変化し、温度
が低いほど除去率は悪くなり、25℃程度では水拭きで
あっても、空拭きであっても殆ど改善されない。感光体
を加熱昇温させ、表面温度が43℃を過ぎるあたりより
除去し易くなる傾向がある。ただし、複写機内で加熱
し、トナー除去用のブレードクリーニングを使用しただ
けではコロナ生成物の除去は不十分で、専用のクリーニ
ング部材の併用が必要である。感光体の表面温度として
はトナーの溶融温度もふまえ、好ましい温度範囲として
は44〜52℃である。
し時の感光体表面温度より2〜32℃高い範囲、さらに
はこれに加えてクリーニング時の感光体温度が44〜5
2℃であるときが望ましい。加えて、コロナ生成物の除
去性能は前記のとおり感光体の表面温度で変化し、温度
が低いほど除去率は悪くなり、25℃程度では水拭きで
あっても、空拭きであっても殆ど改善されない。感光体
を加熱昇温させ、表面温度が43℃を過ぎるあたりより
除去し易くなる傾向がある。ただし、複写機内で加熱
し、トナー除去用のブレードクリーニングを使用しただ
けではコロナ生成物の除去は不十分で、専用のクリーニ
ング部材の併用が必要である。感光体の表面温度として
はトナーの溶融温度もふまえ、好ましい温度範囲として
は44〜52℃である。
【0019】感光体表面温度を44℃以上とした理由
は、コロナ生成物を感光体表面よりほぼ除去できる低限
域温度のためである。一方、52℃という温度は使用さ
れるトナーの溶融温度から略決まり、有機感光体では短
時間であれば80℃程度までは昇温出来る。勿論感光
体、トナーの耐久温度に余裕が有れば更なる昇温も可能
であるが、必要以上の昇温は触指による危険が有るばか
りでなく、電力や効果の面で実用的でない。
は、コロナ生成物を感光体表面よりほぼ除去できる低限
域温度のためである。一方、52℃という温度は使用さ
れるトナーの溶融温度から略決まり、有機感光体では短
時間であれば80℃程度までは昇温出来る。勿論感光
体、トナーの耐久温度に余裕が有れば更なる昇温も可能
であるが、必要以上の昇温は触指による危険が有るばか
りでなく、電力や効果の面で実用的でない。
【0020】除去方法としてはコロナ生成物の付着した
感光体を所定の温度に昇温後、その温度を維持した状態
でクリーニング部材で摺擦したり、扱いたりすることに
より短時間に除去することが可能である。クリーニング
部材は繊維径1〜2μm(0.05〜0.2d)程度の
極細繊維(ポリエステル系他)を使用した不織布からな
る部材が耐久性、除去効果の面で優れている。ただし、
極細繊維の不織布でも編み目を密にした高密度の人工皮
革は耐久性で更に良好であるが、異物の取り込みが出来
ずに除去効果は低い。従って一般にワイピングクロスと
云われる人工皮革より目を粗にした0.05d〜0.2
d程度の織物状の不織布が好適である。これ以上繊維径
の大きい、例えば1d程度の一般の織物では一応除去効
果は有るものの、拭きムラが起こりやすく、また、一度
除去されたものが再付着するという現象が起こるし、耐
久性の面、感光体を傷つけやすいという点で不十分であ
る。
感光体を所定の温度に昇温後、その温度を維持した状態
でクリーニング部材で摺擦したり、扱いたりすることに
より短時間に除去することが可能である。クリーニング
部材は繊維径1〜2μm(0.05〜0.2d)程度の
極細繊維(ポリエステル系他)を使用した不織布からな
る部材が耐久性、除去効果の面で優れている。ただし、
極細繊維の不織布でも編み目を密にした高密度の人工皮
革は耐久性で更に良好であるが、異物の取り込みが出来
ずに除去効果は低い。従って一般にワイピングクロスと
云われる人工皮革より目を粗にした0.05d〜0.2
d程度の織物状の不織布が好適である。これ以上繊維径
の大きい、例えば1d程度の一般の織物では一応除去効
果は有るものの、拭きムラが起こりやすく、また、一度
除去されたものが再付着するという現象が起こるし、耐
久性の面、感光体を傷つけやすいという点で不十分であ
る。
【0021】市販されている極細繊維を用いた不織布の
例としては、東レ社製のトレーシー(ポリエステル10
0%、繊維径0.05d)、カネボウ社製のザヴィーナ
ミニマックス(ポリエステル、ナイロン、繊維径0.1
d)、三菱レーヨン社製のミエミエ(アクリル45%、
ポリエステル52%、ポリウレタン3%、繊維径0.1
d)、帝人社製のミクロスター(ポリエステル、ナイロ
ン、繊維径0.2d)などがあげられる。dはデニール
で9000mの繊維の重さが1gのものを1dという。
例としては、東レ社製のトレーシー(ポリエステル10
0%、繊維径0.05d)、カネボウ社製のザヴィーナ
ミニマックス(ポリエステル、ナイロン、繊維径0.1
d)、三菱レーヨン社製のミエミエ(アクリル45%、
ポリエステル52%、ポリウレタン3%、繊維径0.1
d)、帝人社製のミクロスター(ポリエステル、ナイロ
ン、繊維径0.2d)などがあげられる。dはデニール
で9000mの繊維の重さが1gのものを1dという。
【0022】コロナ生成物の除去作業は、常時行なう必
要は無く適時実施すればよい。ただし、感光体加熱用の
ドラムヒーターを保持している場合には、0.5〜2万
枚に1回程度の割で行なうが、ドラムヒーターを保持し
ない場合には専用の加熱ヒーターを付設する必要が有る
が、クリーニング間隔は500〜2000枚程度のコピ
ー枚数で行なう方が望ましい。処理時間は付着状態に依
って多少の変動は有るが、所定の温度に達してから、専
用のクリーニング部材を使用することによって、長くて
も5分の処理で実用上問題無い効果が得られる。通常は
20秒〜2分程度のクリーニング時間で殆ど除去出来
る。ドラムヒーターを使用せずに数万枚相当使用し、
2.30分の水拭きでクリーニングしてもコロナ生成物
を除去出来ない感光体であっても、感光体を45.6℃
程度に昇温して、極細繊維による不織布を用いて摺擦す
るようにクリーニングすると簡単にコロナ生成物を除去
することが出来る。クリーニング部材として専用のクリ
ーニング装置でなく、機内のブレードクリーニング装置
を使用する場合には不織布からなるクリーニング部材を
使用した時に比べ除去効率が劣る傾向があるため、昇温
後の維持温度及びクリーニング時間を長くする必要が有
る。
要は無く適時実施すればよい。ただし、感光体加熱用の
ドラムヒーターを保持している場合には、0.5〜2万
枚に1回程度の割で行なうが、ドラムヒーターを保持し
ない場合には専用の加熱ヒーターを付設する必要が有る
が、クリーニング間隔は500〜2000枚程度のコピ
ー枚数で行なう方が望ましい。処理時間は付着状態に依
って多少の変動は有るが、所定の温度に達してから、専
用のクリーニング部材を使用することによって、長くて
も5分の処理で実用上問題無い効果が得られる。通常は
20秒〜2分程度のクリーニング時間で殆ど除去出来
る。ドラムヒーターを使用せずに数万枚相当使用し、
2.30分の水拭きでクリーニングしてもコロナ生成物
を除去出来ない感光体であっても、感光体を45.6℃
程度に昇温して、極細繊維による不織布を用いて摺擦す
るようにクリーニングすると簡単にコロナ生成物を除去
することが出来る。クリーニング部材として専用のクリ
ーニング装置でなく、機内のブレードクリーニング装置
を使用する場合には不織布からなるクリーニング部材を
使用した時に比べ除去効率が劣る傾向があるため、昇温
後の維持温度及びクリーニング時間を長くする必要が有
る。
【0023】コロナ生成物が除去出来たかどうかは布や
紙繊維による不織布(例えば商品名:ベンコット:旭化
成社製)などにイオン交換水や蒸留水を含ませ水拭きす
ることで簡単に判る。すなわち、コロナ生成物が除去さ
れた場合には撥水性が回復するので水弾きが生じるが、
コロナ生成物が残っている場合には水濡れを生じる。清
掃後の感光体面は感光体が冷えても撥水性が保持され
る。コロナ生成物が感光体上に有る場合、感光体温度が
低下した場合など、大気中の水分の影響を受け、画像流
れを発生しやすくなるので除去する必要がある。
紙繊維による不織布(例えば商品名:ベンコット:旭化
成社製)などにイオン交換水や蒸留水を含ませ水拭きす
ることで簡単に判る。すなわち、コロナ生成物が除去さ
れた場合には撥水性が回復するので水弾きが生じるが、
コロナ生成物が残っている場合には水濡れを生じる。清
掃後の感光体面は感光体が冷えても撥水性が保持され
る。コロナ生成物が感光体上に有る場合、感光体温度が
低下した場合など、大気中の水分の影響を受け、画像流
れを発生しやすくなるので除去する必要がある。
【0024】ここで、図2に不織布より構成されるクリ
ーニング装置を付設した画像形成装置の一例を示す。ク
リーニング部材10はトナークリーニング装置と主帯電
装置の間に設置され、図3(a)、図3(b)に示す構
成例の様に、ローラー式(図3(a))でも固定式(図3
(b))でも良く、ローラー式の場合は感光体の回転と速
度差がつくように設定するか、感光体と同方向に回転す
るように設定して、扱きに依る除去効率を上げる。クリ
ーニング部材は不織布のみでも良いが、内部に弾性体を
内在する事も出来る。弾性体としてポリウレタンフォー
ムやポリウレタンゴム、クロロプレンゴム、フエルト、
極細繊維による人工皮革、綿などが使用出来る。
ーニング装置を付設した画像形成装置の一例を示す。ク
リーニング部材10はトナークリーニング装置と主帯電
装置の間に設置され、図3(a)、図3(b)に示す構
成例の様に、ローラー式(図3(a))でも固定式(図3
(b))でも良く、ローラー式の場合は感光体の回転と速
度差がつくように設定するか、感光体と同方向に回転す
るように設定して、扱きに依る除去効率を上げる。クリ
ーニング部材は不織布のみでも良いが、内部に弾性体を
内在する事も出来る。弾性体としてポリウレタンフォー
ムやポリウレタンゴム、クロロプレンゴム、フエルト、
極細繊維による人工皮革、綿などが使用出来る。
【0025】図3(a)のローラーの場合には芯金21
の外側に前記弾性部材が有り、その外側に極細繊維によ
る不織布23で構成される。図3(b)の場合はコの字
型のケーシングに弾性体若しくは弾性部材22と極細繊
維による不織布23をセットしたものである。ただし、
前記したように弾性体が必ず必要なわけではなく、厚目
の広面積の極細繊維の不織布23を重ね合わせて使用す
れば弾性体が不要となり、一枚の不織布で繰返し長く使
用できる。勿論図3(a)及び図3(b)は一例であっ
て、極細繊維による不織布を使用した類似の構成物で有
れば使用可能である。ローラー式であっても弾力性を持
たせ、接触面は広く取った方が除去には有効である。
の外側に前記弾性部材が有り、その外側に極細繊維によ
る不織布23で構成される。図3(b)の場合はコの字
型のケーシングに弾性体若しくは弾性部材22と極細繊
維による不織布23をセットしたものである。ただし、
前記したように弾性体が必ず必要なわけではなく、厚目
の広面積の極細繊維の不織布23を重ね合わせて使用す
れば弾性体が不要となり、一枚の不織布で繰返し長く使
用できる。勿論図3(a)及び図3(b)は一例であっ
て、極細繊維による不織布を使用した類似の構成物で有
れば使用可能である。ローラー式であっても弾力性を持
たせ、接触面は広く取った方が除去には有効である。
【0026】図4(a)及び図4(b)は面状に感光体
に当接するようにしたクリーニング部材の二例を示すも
ので、クリーニング部材23を感光体に加重を加え、面
状で当接しクリーニングする方法である。なお、図4の
場合、図3と同様に、内部に弾性体22を内在すること
も出来る。また24は支持台とし、アルミニウムやプラ
スチック材などの硬質の材料が使用出来る。極細繊維の
不織布による部材は弾力性を持たす為に少なくとも2枚
重ね以上が望ましい。
に当接するようにしたクリーニング部材の二例を示すも
ので、クリーニング部材23を感光体に加重を加え、面
状で当接しクリーニングする方法である。なお、図4の
場合、図3と同様に、内部に弾性体22を内在すること
も出来る。また24は支持台とし、アルミニウムやプラ
スチック材などの硬質の材料が使用出来る。極細繊維の
不織布による部材は弾力性を持たす為に少なくとも2枚
重ね以上が望ましい。
【0027】図3、図4に示すクリーニング部材は例え
ば、ガイドレールに沿って簡単に抜き差し出来る方式に
なっており、通常は感光体とは非接触である。一定の枚
数を使用すると、感光体を所定の表面温度に昇温し、そ
の過程で感光体にクリーニング部材を当接させクリーニ
ングする。ここでのクリーニング部材の形状は例えば図
5(a)及び(b)の様なドラム径に沿った4角〜8角
形、或いはそれ以上の多面体であってもよい。
ば、ガイドレールに沿って簡単に抜き差し出来る方式に
なっており、通常は感光体とは非接触である。一定の枚
数を使用すると、感光体を所定の表面温度に昇温し、そ
の過程で感光体にクリーニング部材を当接させクリーニ
ングする。ここでのクリーニング部材の形状は例えば図
5(a)及び(b)の様なドラム径に沿った4角〜8角
形、或いはそれ以上の多面体であってもよい。
【0028】加重はいずれにおいても60〜195g/
cm2の範囲が適当で、好適には100〜150g/c
m2である。加重が少ない場合にはクリーニング効果が
無いばかりではなくムラが生じ易い。一方、加重が大き
過ぎる場合には如何にDLC膜が硬く、また極細繊維の
クリーニング部材と云えどもDLC膜にスクラッチが入
る可能性が有り、さらにDLC膜の下は硬度の低い有機
感光体であるので、DLC膜に断裂が入る可能性が有
る。クリーニング効果は面で接した方が良く、当接する
クリーニング部材の幅を10〜30mm程度とするのが
有利である。
cm2の範囲が適当で、好適には100〜150g/c
m2である。加重が少ない場合にはクリーニング効果が
無いばかりではなくムラが生じ易い。一方、加重が大き
過ぎる場合には如何にDLC膜が硬く、また極細繊維の
クリーニング部材と云えどもDLC膜にスクラッチが入
る可能性が有り、さらにDLC膜の下は硬度の低い有機
感光体であるので、DLC膜に断裂が入る可能性が有
る。クリーニング効果は面で接した方が良く、当接する
クリーニング部材の幅を10〜30mm程度とするのが
有利である。
【0029】
【実施例】次に実施例をあげて本発明を具体的に説明す
る。
る。
【0030】実施例1、2及び比較例1〜3 直径80mm、長さ340mm、支持体厚み1.2mm
のアルミニウムドラム上にポリアミド樹脂にTiO
2(石原産業社製)の超微粒子を分散した塗工液を浸漬
法により塗布し、加熱乾燥後約2μmの下引き層(UC
L)を製膜した。ついで、トリスアゾ顔料をポリエステ
ル樹脂に分散した塗工液を約0.15μmの電荷発生層
(CGL)になるように塗布し加熱乾燥後、さらに、ス
チルベン化合物をポリカーボネート樹脂(パンライト、
C−1400、帝人化成社製)に分散した塗工液を塗布
後加熱乾燥し、約28μmの電荷輸送層(CTL)を製
膜し、デジタル複写機用の有機感光体を作製した。
のアルミニウムドラム上にポリアミド樹脂にTiO
2(石原産業社製)の超微粒子を分散した塗工液を浸漬
法により塗布し、加熱乾燥後約2μmの下引き層(UC
L)を製膜した。ついで、トリスアゾ顔料をポリエステ
ル樹脂に分散した塗工液を約0.15μmの電荷発生層
(CGL)になるように塗布し加熱乾燥後、さらに、ス
チルベン化合物をポリカーボネート樹脂(パンライト、
C−1400、帝人化成社製)に分散した塗工液を塗布
後加熱乾燥し、約28μmの電荷輸送層(CTL)を製
膜し、デジタル複写機用の有機感光体を作製した。
【0031】この感光体をプラズマCVD装置にセット
し、原料ガスとしてC2H4/H2の混合ガス、RF電力
100W、自己バイアス30W、反応圧1.33Pa、
製膜時間3分の各条件のもとでDLC膜(約250Å)
からなるブロッキング層を形成した。さらに、原料ガス
をC2H4/H2/NF3(流量比90/210/40(SCC
M))とし、RF電力100W、自己バイアス5W、反応
圧2.66Pa、製膜時間78分の各条件でDLC膜保
護層約2.0μmを製膜し保護層を有する感光体サンプ
ルを完成した。この時のDLC膜のヌープ硬度は約78
0kg/mm2であった。
し、原料ガスとしてC2H4/H2の混合ガス、RF電力
100W、自己バイアス30W、反応圧1.33Pa、
製膜時間3分の各条件のもとでDLC膜(約250Å)
からなるブロッキング層を形成した。さらに、原料ガス
をC2H4/H2/NF3(流量比90/210/40(SCC
M))とし、RF電力100W、自己バイアス5W、反応
圧2.66Pa、製膜時間78分の各条件でDLC膜保
護層約2.0μmを製膜し保護層を有する感光体サンプ
ルを完成した。この時のDLC膜のヌープ硬度は約78
0kg/mm2であった。
【0032】この感光体を実験機(デジタル複写機イマ
ジオ420機、リコー社製)にセットし帯電電位を−7
30Vにセットした後、指定の標準原稿で初期画像を作
像しコピーサンプルを得た。そして、24〜26℃の室
温中でA−3サイズで約3万枚相当の複写を行ない、感
光体表面にコロナ生成物を付着させた後、感光体を取り
だしクリーニング部材を組み付けた加熱装置に取り付け
た。クリーニング部材は約0.1dの繊維径の極細繊維
による織物状の不織布(スーパーマルチクロスH、パー
ル社製)で、10mm厚のゴムに前記クリーニング部材
を4枚重ねにして取り付けたもので、感光体に対して約
120g/cm2の加重が掛かるようにしてある。コロ
ナ生成物の除去効果の確認は感光体表面を加熱なし、
39〜40℃、42℃、45〜46℃、50〜
52℃の各温度で、約30秒間清掃し、水拭き及び画像
で確認した。結果を表1に示す。感光体表面温度が42
℃では除去し切れないが、45℃では殆ど実用性を有す
ることがわかる。
ジオ420機、リコー社製)にセットし帯電電位を−7
30Vにセットした後、指定の標準原稿で初期画像を作
像しコピーサンプルを得た。そして、24〜26℃の室
温中でA−3サイズで約3万枚相当の複写を行ない、感
光体表面にコロナ生成物を付着させた後、感光体を取り
だしクリーニング部材を組み付けた加熱装置に取り付け
た。クリーニング部材は約0.1dの繊維径の極細繊維
による織物状の不織布(スーパーマルチクロスH、パー
ル社製)で、10mm厚のゴムに前記クリーニング部材
を4枚重ねにして取り付けたもので、感光体に対して約
120g/cm2の加重が掛かるようにしてある。コロ
ナ生成物の除去効果の確認は感光体表面を加熱なし、
39〜40℃、42℃、45〜46℃、50〜
52℃の各温度で、約30秒間清掃し、水拭き及び画像
で確認した。結果を表1に示す。感光体表面温度が42
℃では除去し切れないが、45℃では殆ど実用性を有す
ることがわかる。
【0033】
【表1】 ◎:全く問題無し ○:許容範囲内 ×:実用性無し
【0034】実施例3〜7及び比較例4、5 実施例1で使用したのと同等の感光体、実験機、加熱装
置を用いて、帯電電位を−730Vにセットした後、標
準原稿で初期画像を作像した。そして、A−3サイズで
3万枚の複写を行なった後、感光体を取りだし、感光体
加熱用の装置に取り付け、感光体を回転しながら加重を
55、60、125、146、180、2
20(g/cm2)の6条件として加重によるクリーニ
ング効果(除去効果、画像品質、DL膜のスクラッチ発
生)を確認した。感光体加熱による表面温度は44〜4
6℃と一定にし、上記温度に達した時点でクリーニング
部材を感光体に当接させ、40〜45秒間クリーニング
を行なった。クリーニング部材は実施例1とほぼ同じ布
地厚0.25mmの極細繊維による編物状の不織布(商
品名:スーパーマルチクロスH、パール社製(カネボウ
製クラウゼン生地使用))を4枚重ねとした。結果を表
2に示す。
置を用いて、帯電電位を−730Vにセットした後、標
準原稿で初期画像を作像した。そして、A−3サイズで
3万枚の複写を行なった後、感光体を取りだし、感光体
加熱用の装置に取り付け、感光体を回転しながら加重を
55、60、125、146、180、2
20(g/cm2)の6条件として加重によるクリーニ
ング効果(除去効果、画像品質、DL膜のスクラッチ発
生)を確認した。感光体加熱による表面温度は44〜4
6℃と一定にし、上記温度に達した時点でクリーニング
部材を感光体に当接させ、40〜45秒間クリーニング
を行なった。クリーニング部材は実施例1とほぼ同じ布
地厚0.25mmの極細繊維による編物状の不織布(商
品名:スーパーマルチクロスH、パール社製(カネボウ
製クラウゼン生地使用))を4枚重ねとした。結果を表
2に示す。
【0035】
【表2】 ◎:全く問題無し ○:許容範囲内 ×:実用性無し
【0036】感光体への加重は55g/cm2程度あれ
ば、90%以上のクリーニング性能を有するが、加重が
60g/cm2以下より軽い場合にはクリーニング性能
(ムラ)に問題が発生し易くなり短時間で除去し切れな
い。220g/cm2程度の加重になると微小な埃もし
くは繊維による擦れが原因と考えられるスクラッチが局
所的に発生し易くなる傾向が見られ、加重に適正範囲が
必要である。
ば、90%以上のクリーニング性能を有するが、加重が
60g/cm2以下より軽い場合にはクリーニング性能
(ムラ)に問題が発生し易くなり短時間で除去し切れな
い。220g/cm2程度の加重になると微小な埃もし
くは繊維による擦れが原因と考えられるスクラッチが局
所的に発生し易くなる傾向が見られ、加重に適正範囲が
必要である。
【0037】実施例7〜10及び比較例6 実施例1に同等の有機感光体をプラズマCVD装置にセ
ットし、まず、原料ガスをC2H4/H2としてRF電力
100W、自己バイアス30W、反応圧1.33Pa、
製膜時間3分の各条件のもとでDLC膜(約250Å)
からなるブロッキング層を形成した。つぎに原料ガスC
2H4(90SCCM)/H2(210SCCM)/NF3、RF電
力100Wを固定条件として、NF3を30〜60SCC
M、自己バイアス3〜15W、反応圧6.65〜1.3
3Paの間で変化させ、硬度を変えたDLC膜を保護層
とするテスト感光体サンプルを作製した。DLC膜の膜
厚は1.98〜2.2μmでヌープ硬度は240、
360、390、680、1120(kg/mm
2)である。
ットし、まず、原料ガスをC2H4/H2としてRF電力
100W、自己バイアス30W、反応圧1.33Pa、
製膜時間3分の各条件のもとでDLC膜(約250Å)
からなるブロッキング層を形成した。つぎに原料ガスC
2H4(90SCCM)/H2(210SCCM)/NF3、RF電
力100Wを固定条件として、NF3を30〜60SCC
M、自己バイアス3〜15W、反応圧6.65〜1.3
3Paの間で変化させ、硬度を変えたDLC膜を保護層
とするテスト感光体サンプルを作製した。DLC膜の膜
厚は1.98〜2.2μmでヌープ硬度は240、
360、390、680、1120(kg/mm
2)である。
【0038】確認方法は実施例1の実験機に感光体をセ
ットし、初期画像を作像してから3万枚の複写を行なっ
た後、実施例1に示した加熱器にセットし感光体を加熱
しながらクリーニングを行なった。クリーニング部材、
加重は同じで加熱温度は45〜47℃である。DLC膜
の硬度は関係無くコロナ生成物の除去効率は殆ど100
%であったが、硬度が680、1120kg/mm2で
はスクラッチの発生は皆無であったが、240kg/m
m2の硬度ではスクラッチが多数発生し、スクラッチの
1部に画像の乱れが発生し、硬度が不十分であった。3
60、390kg/mm2ではスクラッチは発生するも
のの画像に顕在化しにくい軽いものであった。結果を表
3に示す。
ットし、初期画像を作像してから3万枚の複写を行なっ
た後、実施例1に示した加熱器にセットし感光体を加熱
しながらクリーニングを行なった。クリーニング部材、
加重は同じで加熱温度は45〜47℃である。DLC膜
の硬度は関係無くコロナ生成物の除去効率は殆ど100
%であったが、硬度が680、1120kg/mm2で
はスクラッチの発生は皆無であったが、240kg/m
m2の硬度ではスクラッチが多数発生し、スクラッチの
1部に画像の乱れが発生し、硬度が不十分であった。3
60、390kg/mm2ではスクラッチは発生するも
のの画像に顕在化しにくい軽いものであった。結果を表
3に示す。
【0039】
【表3】 ◎:全く問題無し ○:許容範囲内 ×:実用性無し
【0040】実施例11、12及び比較例7、8 実施例9で使用したのと同等の感光体及び実施例1の実
験機を用いて、帯電電位を−730Vにセットした後、
標準原稿で初期画像を作像しコピーサンプルを得た。そ
して、A−3サイズで3万枚の複写を行なった後、感光
体を取りだし、感光体加熱用の装置に取り付け、感光体
を回転しながら加熱温度を44〜46℃になるように加
熱し、下記条件にてクリーニング効果を確認した。クリ
ーニング部材として極細繊維の不織布A(パール製ス
ーパーマルチクロスH、0.1d)、極細繊維の不織
布B(東レ社製トレーシー、0.05d)、シリコー
ンクロス(サンキョウ社製)、通常織物状ポリエステ
ル繊維(メーカー不詳、1.0d以上)の4種を用意
し、加重は約125g/cm2の一定とし、当接幅は約
20mmと成るように重ね枚数を調整した。また、クリ
ーニング時間は45〜50秒とした。
験機を用いて、帯電電位を−730Vにセットした後、
標準原稿で初期画像を作像しコピーサンプルを得た。そ
して、A−3サイズで3万枚の複写を行なった後、感光
体を取りだし、感光体加熱用の装置に取り付け、感光体
を回転しながら加熱温度を44〜46℃になるように加
熱し、下記条件にてクリーニング効果を確認した。クリ
ーニング部材として極細繊維の不織布A(パール製ス
ーパーマルチクロスH、0.1d)、極細繊維の不織
布B(東レ社製トレーシー、0.05d)、シリコー
ンクロス(サンキョウ社製)、通常織物状ポリエステ
ル繊維(メーカー不詳、1.0d以上)の4種を用意
し、加重は約125g/cm2の一定とし、当接幅は約
20mmと成るように重ね枚数を調整した。また、クリ
ーニング時間は45〜50秒とした。
【0041】結果は表4に示す通り、クリーニングを行
なった後感光体を取外し、水拭きで確認したところ、
のサンプルではコロナ生成物は略100%除去されて
おり、画像確認においても初期画像に殆ど同じ画像が再
現された。しかし、のサンプルについては除去効果
は有るものの除去性能は不十分で、拭きムラが発生し
た。
なった後感光体を取外し、水拭きで確認したところ、
のサンプルではコロナ生成物は略100%除去されて
おり、画像確認においても初期画像に殆ど同じ画像が再
現された。しかし、のサンプルについては除去効果
は有るものの除去性能は不十分で、拭きムラが発生し
た。
【0042】
【表4】 ◎:全く問題無し ○:許容範囲内 ×:実用性無し
【0043】
【発明の効果】請求項1、2の発明によれば、容易にコ
ロナ生成物の除去が可能となる。請求項3、4の発明に
よれば、より効果的にコロナ生成物の除去が行なえる。
請求項5の発明によれば、クリーニング部材に耐久性が
あり、長期にわたって維持可能であり、また、必要時に
クリーニング部材をかえるだけで良好なコロナ生成物の
除去が行なえる。
ロナ生成物の除去が可能となる。請求項3、4の発明に
よれば、より効果的にコロナ生成物の除去が行なえる。
請求項5の発明によれば、クリーニング部材に耐久性が
あり、長期にわたって維持可能であり、また、必要時に
クリーニング部材をかえるだけで良好なコロナ生成物の
除去が行なえる。
【図1】電子写真感光体の一例の構成図。
【図2】本発明のクリーニング装置の取り付け位置を示
す複写プロセスの概略図。
す複写プロセスの概略図。
【図3】(a)は回転型クリーニング部の断面図、
(b)は固定型クリーニング部の断面図。
(b)は固定型クリーニング部の断面図。
【図4】(a)は面状に感光体と接するクリーニング部
材の断面図、(b)は他の形状の一例を示した図。
材の断面図、(b)は他の形状の一例を示した図。
【図5】(a)及び(b)は他のクリーニング部材の二
例を表わした図。
例を表わした図。
1 感光体 2 主帯電器 3 画像露光系 4 現像装置 5 転写器 6 分離器 7 除電器 8 トナークリーニング装置 9 除電ランプ 10 クリーニング装置 11 定着装置 12 コピー用紙 13 トレイ 21 芯金(棒) 22 弾性部材 23 クリーニング部材(極細繊維による不織布) 24 支持台 101 導電性支持体 102 下引き層 103 電荷発生層 104 電荷輸送層 105 保護層
Claims (5)
- 【請求項1】 光導電層上に保護層としてダイヤモンド
様炭素膜を形成した電子写真感光体の表面温度を画像出
し時の感光体表面温度より2〜32℃高い範囲に維持し
た状態で回転させ、これにクリーニング部材を当接して
クリーニングを行なうことを特徴とする感光体表面に付
着したコロナ生成物の除去方法。 - 【請求項2】 前記クリーニング時の感光体表面温度が
44〜52℃である請求項1記載の感光体表面に付着し
たコロナ生成物の除去方法。 - 【請求項3】 該感光体のダイヤモンド様炭素膜のヌー
プ硬度が350kg/mm2以上である請求項1記載の
感光体表面に付着したコロナ生成物の除去方法。 - 【請求項4】 該感光体に当接してクリーニングする際
のクリーニング部材の加重が60〜195g/cm2で
ある請求項1記載の感光体表面に付着したコロナ生成物
の除去方法。 - 【請求項5】 該クリーニング部材が極細繊維による不
織布を主体として構成される請求項1記載の感光体表面
に付着したコロナ生成物の除去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7956095A JPH08248820A (ja) | 1995-03-10 | 1995-03-10 | 感光体表面に付着したコロナ生成物の除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7956095A JPH08248820A (ja) | 1995-03-10 | 1995-03-10 | 感光体表面に付着したコロナ生成物の除去方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08248820A true JPH08248820A (ja) | 1996-09-27 |
Family
ID=13693402
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7956095A Pending JPH08248820A (ja) | 1995-03-10 | 1995-03-10 | 感光体表面に付着したコロナ生成物の除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08248820A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6853822B2 (en) | 2000-12-28 | 2005-02-08 | Ricoh Company, Ltd. | Device for removing image disfiguring substances and image forming apparatus using the same |
JP2007034258A (ja) * | 2005-03-16 | 2007-02-08 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
-
1995
- 1995-03-10 JP JP7956095A patent/JPH08248820A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6853822B2 (en) | 2000-12-28 | 2005-02-08 | Ricoh Company, Ltd. | Device for removing image disfiguring substances and image forming apparatus using the same |
JP2007034258A (ja) * | 2005-03-16 | 2007-02-08 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
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