JP2895191B2 - クリーニング装置 - Google Patents

クリーニング装置

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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電子写真複写機やレーザープリンター、ファ
クシミリ等の画像形成装置用クリーニング装置に関する
もので、特には画像流れの防止を目的としたクリーニン
グ装置に関する。
[従来の技術] 電子写真複写機やレーザープリンター、ファクシミリ
等の画像形成装置では導電性支持体上に非晶質シリコン
(a−Si感光体)、Se、As2Se3、SeTe等の無機系光導電
材料(Se感光体)、更にポリ−N−ビニルカルバゾー
ル、トリニトロフルオレノンや各種アゾ顔料などの有機
系光導電材料(OPC感光体)等を用いた感光体が一般に
知られている。
例えばOPC感光体は良好な電気特性や分光感度を有し
製造コストが安価であり、無公害性、ベルトやドラム状
の感光体に比較的容易に加工できるため、低速機より中
速機まで数多く利用されている。
一方、a−Si感光体は他の感光体に比べ帯電能が劣る
ものの、高感度であり耐摩耗性も大きいため高速複写機
やレーザープリンター等に利用されている。
この様な感光体を使用する画像形成装置の一例を第10
図に示す。
感光体1は帯電用コロナ放電器(帯電チャージャー)
2で一様に帯電される。
コロナ放電器には40〜100μm径のタングステンワイ
ヤーが張架されたコロトロン方式と不均一放電を均一化
するために更にグリッドをコロナ放電器開口部近傍に張
架したスコロトロン方式があり、4000〜8000ボルトの高
電圧が印加される。露光部3で像露光して静電潜像を形
成した後、現像装置4でトナー像を形成する。
トナー像は転写用コロナ放電器(転写チャージャー)
5でコピー用紙9に転写された後、コピー用紙は分離用
コロナ放電器(分離チャージャー)6で感光体より分離
され、定着装置10で定着されハードコピーとなる。
一方、転写後の感光体1のトナー像はクリーニング装
置7で清掃され一連の複写工程が終了する。
ところでコロナ放電器を使用した画像形成装置におい
ては、コロナ放電の際、コロナ生成物、すなわちオゾン
や窒素酸化物等の生成物が発生し、このコロナ生成物が
感光体表面に付着すると、感光体表層の表面抵抗が低下
したり、感光体の感光特性が劣化したりして、画像品質
特性が劣化することが知られている。特に表面抵抗は湿
度に応じて低下し、画像ぼけを生じ、最悪の場合、画像
が全く形成されなくなることもある。したがって、初期
画像を長期間に亘って維持させるには、コロナ生成物の
影響を排除する必要がある。このような画像ぼけにおい
ては、感光体を構成する材料によってその発生度が異な
り、又、画像ぼけを生じさせる原因物質に違いはある
が、何れにおいてもコロナ生成物が画像ぼけ発生の引き
金になっている。
上述のようなコロナ生成物に起因する画像特性の劣化
を防止するようにしたものとしては、以下に示すような
ものが知られている。
第1例としては、感光体の構成材料自体の改善によ
り、表面抵抗の低下を防止したものが知られている。詳
しくは感光体には導電性支持体の上に感光層を形成した
ものと、その感光層の上に更に保護層を積層したものと
がある。これらの感光層や保護層がスプレー法やコーテ
ィング法により形成される場合には、酸化防止剤(アミ
ン類、ヒドロキシルアミン類)を添加したり、外部から
すり込んだりして、コロナ生成物の影響を排除するよう
にしている。
第2例としては、コロナ放電器の改良により、コロナ
生成物の発生を抑制したり、コロナ生成物が感光体に付
着するのを防止したりするものが知られている。前者の
ものは、例えば特開昭64−68774号公報、特開昭47−375
47号公報、特開昭49−40739号公報及び特開昭49−84660
号公報等に記載されており、オゾン分解剤となるAu、A
g、Pt、Pd、Ni、Fe、Ni2O3、BaO、アルミナ、酸化クロ
ム等の金属又は金属酸化物でチャージワイヤやシールド
ケースあるいはグリッドをメッキして、コロナ放電時の
コロナ生成物の発生を抑制するようにしている。一方、
後者のものは、例えば特開昭63−311365号公報に記載さ
れており、シールドケースの内壁やグリッドを活性炭素
繊維や酸化マンガンあるいは金属キレート化合物で加工
処理し、コロナ生成物を吸収して、感光体に付着するの
を防止するようにしている。又、他にグリッドを活性炭
素繊維系で成形したり、吸収部材を付設したり(例えば
特開昭1−210974)、風の流れを考慮したシールドケー
ス形状にしたりして、対処するようにしたものもある。
更には、シールドケース等のPtやAgのメッキと活性炭か
らなる吸収剤を併用したものもあり、このものは、例え
ば特開昭50−34828号公報及び特開昭52−133894号公報
に記載されている。
第3例としては、感光体をヒータで加熱したり、熱風
で乾燥させ、湿度の影響を排除して、感光体の表面抵抗
の低下を防止するようにしたものが知られている。例え
ば特開昭59−208558、同60−95467、同61−132977、同6
2−262065等。
第4例としては感光体表面に付着したコロナ生成物を
研磨や湿式のクリーニングにより除去するようにしたも
のが知られている。研磨には例えばスチールワイヤをル
ープ状に巻いたローラやブレードを用い(例えば特開平
1−161281)、湿式のクリーニングには水や溶剤を用い
て、感光層表面のコロナ生成物を除去するようにしてい
る。
上述の4例の他にも、コロナ生成物による画像劣化の
防止を目的とするものとして、例えば特開昭58−28581
号公報、特開昭60−95459号公報、特開昭60−189769号
公報、特開昭60−102659号公報、特開昭59−219770号公
報、特開昭60−134254号公報、特開昭60−17765号公
報、特開昭55−155369号公報記載のものが知られてい
る。
[発明が解決しようとする課題] 第10図に示す様な画像形成装置では帯電や転写、分離
等を行うためにコロナ放電器が用いられているが、放電
に伴ってコロナ放電器からオゾン(O3)、窒素酸化物
(NOx)等のコロナ生成物が生成される。その結果、こ
れらのコロナ生成物は放電エネルギー及び大気中の水分
や炭酸ガス、窒素ガス等の作用で窒素化物物やアルデヒ
ド基、カルボキシル基等の親水性の化合物に変えるた
め、感光体表面が酸化されたり、化合物の吸着と大気中
の水分による吸湿で感光体の電気抵抗(表面抵抗)が低
下し画像流れや更にひどい画像欠落による白抜け現象に
よりコピー品質を著しく低下させるという問題を生じ
る。
この現象はコロナ放電器に交流やマイナス電圧を印加
した場合に影響が大きい。この画像消失現象は二通りあ
り、画像形成装置が停止中にコロナ放電器下で発生する
帯状の画像消失と、80〜90%の高湿環境で発生する全面
画像流れがある。
この現象は大なり小なり殆どの感光体で発生するが、
特にはa−Si層を用いた感光体では感光体表面にSiO2
の親水性物質が生じるため、画像流れを生じ易く、又、
高耐久の他に耐候性に優れると考えられていたa−C:H
を保護層に用いた感光体でもa−Si感光体と同様な問題
があることが分かった。
これらの感光体では高湿になる程画像流れがひどくな
り全く画像を呈しないこともある。
又、As2Se3感光体を単体で使用した場合画像流れは問
題にならないが、SnO2やSnO2/Sb2O3、TiO2等の超微粒
子を分散したエステルあるいはウレタン架橋タイプのス
チレン−MMA樹脂等の有機系樹脂をオーバーコートした
場合でも著しい画像流れを起こすことも分かっている。
このように画像流れの発生過程は感光体構成によって
異なるが、いずれにおいてもコロナ生成物に起因して発
生する。
この現象は使用される感光体が新しい時には発生しな
いが、画像形成装置で繰返し使用しているうちに感光体
表面が汚染され、撥水性が欠如することと、汚染物質の
吸着能力が大きく、感光体表面の硬度が大きく、削れに
くいため、いつまでも親水性の物質が残留しているため
と考えられる。感光体に付着した汚染物質はクリーニン
グブレートや簡単な清掃手段では殆ど除去されず、汚染
物質の影響はかなりの時間残る。
したがって本発明の目的は画像形成装置で発生する画
像流れを有効に防止する手段を提供することである。
[課題を解決するための手段] 本発明者は、前記課題を解決するため鋭意検討した結
果、感光体表面に接するトナークリーニング装置におけ
る清掃部材として活性炭素繊維を使用することが有効で
あることを知見し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、(1)画像形成装置に使用さ
れ、感光体に当接する様に設置されたクリーニング装置
において、使用される清掃部材が活性炭素繊維を主体と
して構成されており、該清掃部材がローラー形状で、か
つ感光体に対して線速差を有するように摺動させること
を特徴とするクリーニング装置である。
以下、図面にしたがって本発明の説明をする。
第1図は本発明のクリーニング装置を備えた画像形成
装置の一部概略図である。1は感光体、感光体はOPC感
光体、a−Si感光体、セレン感光体などで、これら感光
体上に更にa−C:H層やa−SiN:H、a−SiC:Hなどの非
晶質シリコン系の薄膜、更には抵抗制御剤などを分散し
た有機薄膜層を保護層としてもよい。
2はグリッドを有するスコロトロンタイプの帯電用コ
ロナ放電器で例えば帯電用OPC感光体を用いる場合、
帯電系を用いる必要があるが、コロナ放電器が放電
の場合画像流れの原因物質であるコロナ生成物が多量に
発生し感光体の汚染度が大きくなる。
3は露光部でレーザープリンターでは750〜820nmの波
長のLEDによる像がアナログ系の画像形成装置やデジタ
ル方式の一部電子写真複写機ではハロゲンランプや蛍光
灯で投射された原稿像がレンズを通して、感光体に照射
される。
7は画像転写後のトナー像をクリーニングする装置で
ある。そして20はトナー像クリーニング後、感光体に付
着しているコロナ生成物を清掃するためのクリーニング
装置である。21は清掃具で感光体と同方向に回転する。
28はクリーニング装置20での粉塵をコロナ放電器2中に
入れないためのブラシである。
第2図は第1図に示されるクリーニング装置20に使用
される清掃具21の一部を示す斜視図である。清掃具21は
支持体22と清掃部材23から構成される。支持体22はアル
ミニウムや鉄などの金属や圧縮紙、塩化ビニルやポリカ
ーボネートなどのプラスチック製品などが使用される。
形状は円筒状で中空状のシリンダーあってもよい。清
掃部材23は繊維径5〜30μmの活性炭素繊維で主として
構成される。この活性炭素繊維は、セルロース系、ポリ
アクリルニトリル系の繊維、フェノール樹脂、ピッチな
どを原料として製造されるが、オゾンやNOxなどのコロ
ナ生成物質の吸収分解に対してはポリアクリルニトリル
系の活性炭素繊維が優れている。
感光体1と接する最表面が活性炭素繊維であっても、
又、メッシュ径φ0.5〜2mm程度のネットで保護されてい
てもよいが、活性炭素繊維が直接接した方が、又、感光
体と接する面の活性炭素繊維の含有量が多い方が清掃効
果は大きい。
構成は積層であってもよい。活性炭素繊維の形態は各
種あり、支持体22上に厚み1〜3mmのフェルト状活性炭
素繊維、(例えばファインガードフェルト(東邦レーヨ
ン)次いで0.5〜1mmの厚みの織物状の活性炭素繊維(例
えばファインガード織物(東邦レーヨン)をとりつけ
る。
他の例としては木綿製のフェルトやJIS硬度50〜80度
の発砲材上に織物状活性炭素繊維をはりつけたり、フェ
ルト状活性炭素繊維の上にポリエステルやナイロン製の
メッシュ径φ0.5〜2mm程度のネットを保護材としたもの
がある。
この活性炭素繊維から主としてなる清掃部材は、3〜
15mmの幅程度の電着植毛形態、例えばフロッキーシート
(東邦レーヨン)を裁断したもの、とするのも好ましい
態様である。この形態は、第3図(a)に示すように例
えばナイロンやポリエステル等のシートに、繊維長2mm
以下、好ましく活性炭素繊維が折れ易いので1mm前後
で、電着植毛したものを、支持体22の上に2〜5mmの幅
をあけてループ上に巻き付けたものである。
第3図(b)は更にコロナ生成物の吸収効能を高くし
た清掃具21である。24は中空状の支持体22にループ状に
1〜5mmの通風穴をあけた支持体である。25は通風孔24
を通して入ってくるオゾンやNOx、更には感光体表面摺
擦で削れたコロナ生成物などの物質を吸収・吸着する活
性炭素繊維でフェルトやマット状の通気性のよいものが
使用される。
26は通風孔27をあけたパイプで、通風孔の形状につい
ては特定しない。パイプ26は吸収効率をあげるために排
気系へ接続される。清掃具をループ状の活性炭素繊維と
するのはムラを発生せず清掃効率を上げるためで、複写
スピードの速い画像形成装置には有利になってくる。
又、後記するように第4図(a)及び第4図(b)にお
ける33のような清掃部材を加熱する手段を設けることに
より、恒常的に安定した画像が得られる。加熱する手段
は清掃部材を支持するローラーの中もしくは清掃部材直
下に設けてもよい。又は外部からでもよい。
本態様では、活性炭素繊維を主体とした清掃部材で感
光体に当接しながら清掃することで、感光体面に付着し
たコロナ生成物を効率よく清掃できる上に、更に削り取
った粉塵や周辺のコロナ生成物も吸引するので、感光体
の汚染が少なく、良好な画像品質を維持することができ
る。
第4図(a)及び第4図(b)、又は本発明のクリー
ニング装置20に用いる清掃具21の別の好ましい態様を示
す横断面図、斜視分解図である。
33は感光体をおおよそ35〜55℃に加熱するための加熱
手段で、棒状ヒーターや円筒に抵抗体を塗布したもの等
が使用可能である。感光体の表面温度で加熱手段の温度
がコントロールされる。
23は清掃具の支持体でシリンダーである。
0.5〜2mm程度の厚みの硬質アルミやステンレス等が使
用され、0.5〜4mmφの有孔体であってもよい。
この態様によれば活性炭素繊維を主体とした清掃部材
で感光体に当接しながら清掃することで、感光体面に付
着したコロナ生成物は効率よく清掃できるが、同時に内
蔵熱源で昇温しておくことで、急激な湿度変化にも画質
劣化がない。
熱源を清掃部材の支持体中に内蔵することによってス
ペースの面で有利となるとともに清掃部材を常に乾燥し
た状態で使えるため、吸湿による清掃効果の低下もな
い。
清掃部材は常時接している方が望ましい。コロナ生成
物が感光体と付着した場合、付着してからの時間が短い
程清掃度がよく、長時間放置後では感光体表面が変質し
て清掃能力が低下するためである。清掃具21は感光体1
と同方向に回転し、感光体との線速比は同一でない方が
クリーニング性の面から好ましい。
第5図は他の例である。
方式は摺動タイプのクリーニング装置で、24が清掃具
である。第6図は清掃具24の斜視図の一部である。25が
支持体、26が清掃部材で、第2図の清掃部材23と同じで
ある。27は清掃部材26の押え金具である。
又、図には記していないがベルト状であってもよい。
第7図は、本発明の他の好ましい清掃部材を示すもの
で、第7図(a)は斜視図、また第7図(b)は断面図
を示す。清掃部材21は支持体22(ローラー)の上に活性
炭素繊維23と不織布35を重ね合わせたシート36をまきつ
けたものである。感光体上の付着物の除去では、活性炭
素繊維をそのまま取り付けたものでも機能を充分はたす
が、長時間使用した場合、活性炭素繊維がもろいため、
どうしても摩耗のため耐久性に問題を生じる。このた
め、活性炭素繊維に補強剤を含浸する方法や、補強材を
混紡する方法、活性炭素繊維が感光体と接する側に保護
材を被覆する方法が考えられる。
補強剤を含浸する方法や、ナイロンやポリエステルな
どの補強材と混紡する方法では、感光体と接する活性炭
素繊維の接触面積が少なくなり、清浄化効果が低下する
ことと清掃部材が硬くなるため、感光体表面がきずつき
易くなる。
一方、保護材を被覆する方法では、通常の50〜200μ
mの糸径を用いたメッシュ径0.2〜2mm程度のナイロンや
ポリエステル製メッシュシートが用いられるが、前記方
法と同じく、感光体をきずつけ易く、又、活性炭素繊維
と感光体との接触率が低下するので、清浄化効率が悪く
なる可能性があり、使用条件が限られてくる。
又、材質によっては、保護材が破損し、耐久性に問題
を生じる。本発明ではその保護材としての繊維径が1〜
20μm程度のポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピ
レン等の材質とする極細繊維で疎織りされた不織布が好
適である。但し、目的にかなうものであれば、不織布に
かぎられるものではない。
これらの材料を取り付ける支持体22(ローラー)は、
紙製や金属製、脂肪製などの材質のものが使用される。
その表面はすべり止めのために1〜2/mm程度の凹凸をつ
ける方が望ましい。また、清掃部材から排気する場合に
は、支持体に全面にわたって排気孔を設ける。
クリーニング装置20の清掃部材は感光体1と同方向に
回転する。その回転比は感光体の1/5〜10倍の範囲で調
整する。
第8図は、別の実施例を示したもので、清掃部材37は
固定体である。第9図はこの清掃部材37の断面の概略図
を示したもので、取付治具22の上に活性炭素繊維、つい
で不織布を被覆したもので、第7図(b)と同じものを
使用する。
ここで用いる支持体26は、或る弾力性のあるものが好
ましく、感光体に面した側が1〜2mm厚のプラスチック
製が適当であるが、紙製や金属製のものでも使用可能で
ある。
取付治具の感光体に面した側は、波型とし、山と谷の
幅は1〜4mmが適当である。波型とするのは一点接触よ
り接触部を分散した方が除去効率が向上するためであ
る。
清掃部材の感光体との接触圧は清掃部材の形態で異な
るが、フェルト状の活性炭素繊維を用いた場合、わずか
に同繊維の粉末が出る程度の方が効果は大きい。
なお、クリーニング装置は画像形成装置のメインスイ
ッチを投入と同時に駆動装置により動作させた方が望ま
しく、複写可能状態に到る待機時間の間にコロナ放電器
直下の感光体面に付着したコロナ生成物の除去が可能と
なる。またこれらの清掃部材は常時感光体に当接して作
動させ、必要に応じて解除することが可能である。
[実施例] 次に実施例を挙げて本発明のクリーニング装置の動作
・効果について述べる。
実施例1 OPC感光体上にヌープ硬度1500〜2000kg/mm2、膜厚750
0〜8000Åのa−C:H層をプラズマCVD法で積層した感光
体1を実験用レーザービームプリンターに搭載する。
第2図もしくは第6図に示す清掃具21の支持体22には
例えば比表面積700m2/g、目付100g/m2のフェルト状活性
炭素繊維(ファインガードフェルトFE−200)、その上
に比表面積700m2/gの織物状の活性炭素繊維(ファイン
ガード織物FW210)からなる清掃部材23で構成される。
清掃部材23もしくは26が感光体に接する様にクリーニ
ング装置20が設定されるが、感光体に対する接触圧は軽
くてもよく、活性炭素繊維が均一に当接される程度でよ
い。第2図に示される清掃具21が回転する場合、感光体
と同一方向に回転し、両回転体の線速比はずらし、清掃
具21の方の線速比を感光体の2〜3倍もしくはそれ以上
に速くした方がコロナ生成物の除去効果は大きい。
レーザープリンターに搭載して55〜60%RH,21〜25℃
の環境にて3000枚/日の割でランニングを5日間行っ
た。ただし画像確認は毎回複写開始時と終了時に行っ
た。クリーニング装置20がない場合、3000枚複写終了、
一晩放置すると、帯電用コロナ放電器の対向面上に帯
状に画像が抜ける白抜け現象が発生するとともに80〜85
%の高湿で画像流れが生じる。しかし実施例に示す方法
ではこの様な現象は発生無く1.5万枚のコピー後でも実
用上の問題は発生しなかった。又、感光体表面をこする
ことによるキズ付きも少なく画像に与えるキズは全く発
生しなかった。
実施例2 OPC感光体上にヌープ硬度1500〜2000kg/mm2、膜厚750
0〜8000Åのa−C:H層をプラズマCVD法で積層した感光
体1をレーザービームプリンターに搭載する。
更に第3図(a)に示す清掃具及び第3図(b)に示
す清掃具を夫々搭載して、感光体上に均一に活性炭素繊
維フロッキーシート(東邦レーヨン)が接する程度で固
定する。そして感光体1と清掃具21の線速比を約4倍清
掃具の方が早く回転する様に設定する。第3図(b)の
清掃具の場合は単体状態で最大風量0.2m3/min程度のフ
ァンに接続し排気する。
具体的実施例を示すとクリーニング装置20が無い場合
A−4サイズコピー紙通紙3000〜4000枚のコピー後、6
〜7時間放置すると帯電用コロナ放電器の対向面上に
帯状に画像が抜ける白抜け現象が発生する他、80〜85%
の高湿で画像流れを生じる。
しかし本発明では除去効果が大きく、第3図(a)で
示される清掃具の場合、1万枚では実用上問題なく、第
3図(b)の清掃具では2万枚のコピーでも何ら問題は
発生しなかった。
この実験は導電性支持体上にa−Si:H系の感光層を約
40μm積層したN型の感光体についても実施しても、ほ
ぼ同様な結果が得られたが、若干文字の太りが見られ、
画像流れの微候が生じた。この画像流れは清掃部材側か
ら加熱することにより簡単に回復した。
実施例3 OPC感光体上にヌープ硬度1500〜2000kg/mm2、膜厚750
0Åのa−C:H層をプラズマCVD法で積層した感光体1を
実験用レーザービームプリンターに搭載する。
クリーニング装置20は第4図(a)、第4図(b)に
示すように熱源として10Wの棒状ヒーター33を用い、厚
み1mmの硬質アルミシリンダー上には比表面積700m2/g目
付100g/m2のフェルト状活性炭素繊維(ファインガード
フェルトFE−200)、次いで比表面積700m2/gの織物状活
性炭素繊維ファインガード織物FW2100)からなる清掃部
材23から構成される。
清掃部材23が感光体に接する様にクリーニング装置20
が設定されるが、接触圧は軽くてもよく、活性炭素繊維
が均一に当接される程度でよい。クリーニング装置の清
掃具は感光体と同じ方向に回転し、両回転体の線速比は
ずらした方がよく、清掃具の方の線速比を感光体の2〜
10倍程度にした方がコロナ生成物の除去効果は大きい。
常時クリーニングすることで画像流れに対する抵抗力
は大幅に向上し、実用上問題ないレベルに達するが、ク
リーニング効果が低下してきた場合の補助手段として清
掃内蔵ヒーターを動作させることが可能である。
この内蔵ヒーターは急激な湿度変化が本実施例に示し
たa−C:H層を保護層としたOPC感光体やa−Si感光体で
特に発生しやすいコロナ放電器もしくはACコロナ放電
器対向面で発生する白抜け現象には特に有効であるが他
のメリットとしては清掃部材を常に乾燥状態におけるこ
とと、スペースの面で有利となる。
なお清掃部材として効果の高いポリエステル製極細繊
維を用いた不織布があるが、本件においては極めて効果
がわるく、殆んど効果がなかった。感光体への加熱タイ
ミングはクリーニング効果が若干落ちた時点でもよい
が、当初より動作する方が望ましく、メインスイッチオ
ンと同時に働く様にしておいた方が望ましい。加熱は感
光体が40〜45℃程度にする。
本例に示すクリーニング装置がない場合、3000〜4000
枚のコピー後6〜7時間放置すると、帯電用コロナ放
電器の対向面上に帯状に画像が抜ける白抜け現象が発生
するとともに80〜85%RHの高湿で画像流れが生じる。し
かし実施例に示す方法ではこの様な現象は発生せず、2
万枚のコピーでも十分な効果を示した。
実施例4 φ80mmのOPC感光体上にヌープ硬度800〜1200kg/mm2
膜厚8500〜10000Åのa−c:H層をプラズマCVD法で積層
した感光体を実験様レーザービームプリンター(10pp
m)に搭載する。
第8図に示す清掃部材21として比表面積700m2/g目付1
00g/m2のフェルト状活性炭素繊維(ファインガードフェ
ルトFE−200)の上に、繊維径2〜4μmのポリエステ
ルで加工された和紙状の不織布を重ねたものをφ20mmの
支持体22上に4重巻きにした。支持体表面は紙ヤスリの
240番程度に荒らしたものを使用する。
この清掃部材21は第1図のトナークリーニング装置7
と帯電用放電器2の間のクリーニング装置20内に取付け
る。清掃部材の回転の線連比は感光体の3倍に設定し
た。
この様に設定されたレーザービームプリンターは64〜
70%KH、21〜25℃の環境にて3000枚/日の割合でトータ
ル10日間にわたって毎回複写開始時と終了時に画像確認
を行った。
なお、比較のためにクリーニング装置20をはずした場
合についても評価した。
クリーニング装置20がない場合、6000枚終了一晩放置
後、帯電用コロナ放電器の対向面上に帯状に画像が抜
ける白抜け現象が発生するとともに80〜85%の高湿で画
像流れが発生する。しかし実施例に示す方法ではこの様
な現象は10日にわたった確認実験でも発生しなかった。
また、膜厚減少も殆ど認められなかった。
実施例5 厚み5mmのアルミ板に波型に加工したプラスチック製
品(山と谷の寸法は約3mm)を取り付け、その上より実
施例4に示すフェルト活性炭素繊維を4折りにかさね、
さらにその上より同じく不織布を2折りにして止め金で
押さえ、第4図に示す清掃部材を作製した。これを実施
例4と同じ実験用レーザービームプリンターに取り付
け、画像評価をトータル10日間にわたって実施した。そ
の結果、画像品質劣化は認められず、感光体の膜厚減少
は実用上無視できる範囲にとどまった。また、不織布の
破損は認められなかったが、活性炭素繊維が支持体の山
の部分の摩耗が認められた。しかし交換する程までには
到らなかった。
[発明の効果] 本発明によれば活性炭素繊維を主体とした清掃部材で
感光体に常時当接しながら清掃することにより、感光体
面に付着したコロナ生成物は活性炭素繊維を主体とする
清掃部材で清掃することでキズつきも少なく効率よく除
去できる。その結果、感光体の汚染度が少なくなり、長
期間にわたって良好な画像品質を維持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例のクリーニング装置を備えた画像形成装
置の1例を示す横断面図、 第2図は実施例の清掃部材の部分斜視図、第3図(a)
及び第3図(b)は別の実施例を示す図、第4図(a)
及び第4図(b)は更に他の実施例を示す図、 第5図は他の実施例のクリーニング装置の横断面図、 第6図は第5図に用いた清掃部材の部分斜視図、第7図
は他の清掃部材を説明するもので、第7図(a)は斜視
図、第7図(b)は断面図、第8図は別の実施例を示す
図、第9図は第8図に示す清掃部材の断面図、 第10図は画像形成装置の例を示す概略図である。 1…感光体、 2…帯電用コロナ放電器(帯電チャージャー)、 3…露光部、4…現像装置、 5…転写用コロナ放電器(転写チャージャー)、 6…分離用コロナ放電器(分離チャージャー)、 7…トナークリーニング装置、8…除電ランプ、 9…コピー用紙、10…定着装置、 20…クリーニング装置、21,24…清掃具、 22,25…支持体、23,26…清掃部材、 27…押え金具、28…ブラシ、29,30…通気孔、 31…パイプ、32…コロナ生成物吸収部材、 33…ヒーター、34…ヒーターリード線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 21/10 - 21/12 G03G 21/00 370 - 540 G03G 21/14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像形成装置に使用され、感光体に当接す
    る様に設置されたクリーニング装置において、使用され
    る清掃部材が活性炭素繊維を主体として構成されてお
    り、該清掃部材がローラー形状で、かつ感光体に対して
    線速差を有するように摺動させることを特徴とするクリ
    ーニング装置。
  2. 【請求項2】トナークリーニング装置を併設した請求項
    (1)記載のクリーニング装置。
  3. 【請求項3】清掃部材が活性炭素繊維を活性炭素繊維の
    保護材で被覆して構成された請求項(1)記載のクリー
    ニング装置。
  4. 【請求項4】清掃部材が活性炭素繊維を電着植毛した部
    材をループ状に巻いたローラーで構成された請求項
    (1)記載のクリーニング装置。
  5. 【請求項5】清掃部材中に清掃部材を、及び清掃部材を
    介して感光体を加熱する手段を設けてなる請求項(1)
    記載のクリーニング装置。
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