JPH08248110A - 磁気センサ - Google Patents

磁気センサ

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JPH08248110A
JPH08248110A JP7053918A JP5391895A JPH08248110A JP H08248110 A JPH08248110 A JP H08248110A JP 7053918 A JP7053918 A JP 7053918A JP 5391895 A JP5391895 A JP 5391895A JP H08248110 A JPH08248110 A JP H08248110A
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JP7053918A
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Takehiro Soga
武宏 曽我
Soichi Takano
惣一 高野
Nobuyuki Shimizu
信之 清水
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Koyo Electronics Industries Co Ltd
Original Assignee
Koyo Electronics Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電源投入時に出力を必ずオフ状態にすること
ができる磁気センサを得ること。 【構成】 直流電源に電源スイッチを介して接続され、
磁界の強さに応じた出力電圧を出力するホール素子20
と、直流電源に電源スイッチを介して接続され、ホール
素子の出力電圧を増幅して出力する増幅回路21と、直
流電源に電源スイッチを介して接続され、増幅回路の出
力電圧を所定のしきい値をもって2値化した出力信号を
出力するシュミット回路22と、シュミット回路の出力
信号に基づき直流電源と負荷との間に設けられたスイッ
チング素子をオン・オフ駆動するスイッチ駆動信号を出
力する出力回路23と、直流電源に電源スイッチを介し
て接続され、電源スイッチの投入時にRC回路の時定数
に相当する時間の間は強制的に0Vをシュミット回路に
出力する初期リセット回路40とを備えて構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えばホール素子を用い
た磁気センサ、特にその電源投入時の誤動作の防止に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の磁気センサを利用した位置
検出装置を示す構成図である。図において、1は直線状
にNSNS・・・と配置した複数の磁石、2はホール素
子を用いた磁気センサとしての磁気検出回路で、増幅器
を内蔵している。3は磁気検出回路2に接続された直流
電源、4は直流電源3に接続され、磁気検出回路2の出
力に応じて駆動される負荷であるカウンタである。な
お、ホール素子には、一方向磁界動作するものと、交番
磁界動作するものとの2通りの素子構造があるが、この
磁気検出回路2に用いられるホール素子は交番磁界動作
する素子構造のものである。図9に示す従来例は、直線
状に配置した複数の磁石1の磁極面に磁気検出回路2の
交番磁界動作するホール素子を対向させ、例えば複数の
磁石1の磁極面に平行にホール素子を移動することでホ
ール素子の出力を増幅した後にオン/オフの2値にて出
力し、この結果生ずる2値出力パルス数をカウンタ4で
カウントすることで相対位置を測定し、位置決めするも
のである。
【0003】図10は従来の磁気センサを利用した移動
方向制御装置を示す構成図、図11は磁気検出回路の出
力波形図、図12は磁気検出回路の出力とモータの回転
との関係を示すタイミングチャートである。図におい
て、1は2つの磁石で、プーリ5に懸架されたベルト6
に間隔を置いて表面にN極とS極がそれぞれ現れるよう
に配置されている。7はプーリ5を駆動するモータであ
る。なお、2は磁気検出回路、3は磁気検出回路2に接
続された直流電源、4は直流電源3に接続され、磁気検
出回路2の出力に応じて駆動される負荷であるリレーで
ある。4aはリレー4のリレー接点で、可動接点と、2
つの固定接点NC、NOを有し、それぞれがモータ7及
びモータ電源8と接続されている。
【0004】図10に示す従来例は、ベルト6に設けら
れた磁石1のN極を磁気検出回路2のホール素子が検出
すると、磁気検出回路2の出力がオンとなり、その時、
リレー4が駆動されてそのリレー接点4aが正転の回路
を構成し、モータ7が正転して矢印Bの方向へベルト6
を移動させる。そして、モータ7が回転し、ホール素子
がベルト6に設けられた磁石1のS極を検出すると、磁
気検出回路2の出力がオフし、今度はリレー4が復帰し
てそのリレー接点4aが逆転の回路を構成し、モータ7
が逆転して矢印A方向へベルトを移動させる。次に、再
びN極をホール素子が検出すると、磁気検出回路2の出
力はオンとなるため、また矢印Bの方向へベルト6を移
動させるようにモータが回転する。以上を繰り返して磁
石1のN極とS極の間を往復運動することができる。ホ
ール素子を用いた磁気検出回路2を利用することで、別
に制御回路を設けることなく、往復運動を行うものであ
る。
【0005】なお、このような制御はホール素子を用い
た磁気検出回路2を使用せずに、他の方法でも可能であ
るが、この場合には一般的に複雑な制御回路が必要とな
る。従って、ホール素子をを用いた磁気検出回路2を使
用すれば、複雑な制御回路を必要とせず、上例のような
制御が簡単な回路構成で可能となる。また、検出対象物
とは無接触にてその物を検出でき、しかも、その検出結
果を出力信号として出力可能となる。出力対象を磁気検
出回路2のホール素子近辺に設置すれば、検出と出力と
を一体化したユニットとして構成でき、より構成が簡単
に行える利点がある。
【0006】図13は従来の磁気センサを利用した搬送
ラインのコンベア上のパケット分散制御装置を示す構成
図、図14はパケット分散制御装置の回路図である。こ
のパケット分散制御装置は、コンベア上のパケットを分
岐が必要な場所で分岐方向に傾け、パケット上の荷物、
果物等の物体を分岐させるよう制御するものである。図
13において、4は負荷であるソレノイド、10は荷
物、果物等の物体を積載する複数のパケット11を搬送
するコンベアである。ソレノイド4はパケット11を傾
斜させるためのもので、コンベア10上には複数置かれ
ている。また、コンベア10上には複数の磁気検出回路
2が置かれている。そして、1つのパケット11が置か
れる位置近辺に1つの磁気検出回路2が、また1つのパ
ケット11が置かれる位置に1つのソレノイド4が配置
されている。また、コンベア10と並んで電源供給のた
めのトロリー線が配置されていて、磁気検出回路2とソ
レノイド4は、トロリー線より電源供給される。
【0007】各分岐場所には、電磁石13と固定磁石1
4が配置され、電磁石13は分岐用の信号、固定磁石1
4はパケットの下降動作信号として使用される。コンベ
ア10が移動するときに、まず磁気センサ2と電磁石1
3が相対向し、その後、磁気センサ2と固定電磁石14
が相対向する。図14において、2は磁気検出回路、3
は直流電源、4は負荷であるソレノイド、9は電源スイ
ッチ、15はトロリー線、16は磁気センサ2が固定磁
石14を検出後の一定時間経過後に、磁気センサ2、ソ
レノイド12に電源が供給されるように制御するタイマ
である。
【0008】図13に示す従来例は、コンベア10が移
動すると、磁気検出回路2も移動し、分岐したい位置に
到達すると、その位置に配置されている電磁石13の磁
気を磁気検出回路2が検出する。この電磁石13はここ
に示されない回路により、物体を分岐させるか/させな
いかの信号をここではオン/オフで与えられている。な
お、物体を分岐させるか/させないかの信号は、例えば
パケット11にID信号を持たせ、そのID信号につい
て、どんな物が格納されているか、またどこで分岐させ
るかの情報を管理させておき、IDセンサによりID信
号を認識し、この結果を出力として電磁石13に出力す
ることや、シフトレジスタ等の方法で行うこともでき
る。
【0009】パケット11上の物体を分岐させる場合
は、目的の分岐点に配置されている電磁石13にオン信
号として電流を流すと、電磁石13は磁気を発生する。
そうすると、磁気検出回路2は電磁石13の磁気を検出
して出力をオンとし、ソレノイド4へオン状態が出力さ
れ、ソレノイド4が上昇してパケット11が傾けられて
パケット11上の物体がパケット11よりこぼれて分岐
される。その後、コンベア10は移動を続け、電磁石1
3の磁気を検出しない領域に移動しても、磁気検出回路
2の交番磁界タイプのホール素子はオンし続ける。そし
て、今度は磁気検出回路2が電磁石13の磁気とは反対
の極性の固定磁石14の磁気を検出して出力がオフとな
る。この磁気検出回路2のオフ出力はソレノイド4へ入
力され、ソレノイド4が下降して元の位置に復帰し、そ
れに伴いパケット11も下降して元の位置に復帰する。
【0010】なお、電磁石13の出力がオフであるとき
には、磁気検出回路2は電磁石13よりオフを検出して
ソレノイド4ヘオフ出力するが、ソレノイド4は上昇し
ないので、パケット11上の物体は分岐されない。以上
により、パケット11上の物体の分岐並びにパケット1
1の元の状態への復帰がなされる。
【0011】図15は図9、図10及び図13の従来例
に用いられる磁気センサの構成を示す回路図、図16は
磁気センサの各部位の出力特性を示す波形図である。図
において、20は交番磁界タイプのホール素子で、長方
形の半導体部の長辺と短辺の各々に電流を流すための電
極とホール効果によって生じる電圧を取り出すための電
極が設けられ、磁界を加えると、その磁界の強弱に従っ
てホール効果により発生する電圧が変化する。21はホ
ール素子20から出力される電圧を増幅する増幅回路、
22は増幅回路21で増幅された電圧をしきい値とヒス
テリシスに応じて2値化し、2値化信号を出力するシュ
ミット回路、23はシュミット回路22から出力された
2値化信号に基づきオン・オフし、直流電源3に接続さ
れている負荷4に対してスイッチングを行う出力回路で
ある。磁気センサとしての磁気検出回路2はホール素子
20〜出力回路23で構成されている。なお、交番磁界
の場合に、ホール素子20の出力が直線的に変化し、増
幅回路21の後段のシュミット回路22とその従属回路
である出力回路23を介して直線的に増幅した出力は、
シュミット回路22のヒステリシスを持った出力特性と
なる。この特性を図16に示し、a−bはホール素子2
0のa、b端子の出力電圧差、cは増幅回路21の出力
電圧、dは出力回路23の出力を示す。
【0012】この磁気検出回路2は、例えばホール素子
20にN極の磁気を加えると、その磁気の強弱に従って
a−b電圧がプラス側に変化し、その電圧を増幅回路部
21で増幅し、シュミット回路22に出力する。シュミ
ット回路22はしきい値とヒステリシスに応じて2値化
信号を出力回路23へ出力し、出力回路23はその2値
化信号に応じ出力をオンし、負荷4を駆動する。また、
逆に、ホール素子20にS極の磁気を加えると、その磁
気の強弱に従ってa−b電圧がマイナス側に変化し、出
力回路23はその2値化信号に応じ出力をオフし、負荷
4の駆動を停止する。
【0013】図17は図15の従来例に用いられるもう
一つの磁気センサの構成を示す回路図である。図におい
て、2は電極が後述の電圧安定回路を介して直流電源3
に接続された磁気検出回路で、図15に示すホール素子
20と、増幅回路21と、シュミット回路22と、出力
回路23とで構成されている。25は磁気検出回路2の
出力側に設けられたレベル変換回路、26はレベル変換
回路25の出力側に設けられたスイッチング出力回路、
27は直流電源3の電圧を磁気検出回路2及びレベル変
換回路25に安定して出力する電圧安定回路である。レ
ベル変換回路25は、磁気検出回路2の出力側と抵抗3
0を介してベースが接続され、エミッタが電圧安定回路
27のプラス出力側と接続されたトランジスタ31と、
トランジスタ31のエミッタとベースとの間に接続され
た抵抗32と、トランジスタ31のコレクタに直列に接
続された抵抗33及び発光ダイオード34とから構成さ
れている。
【0014】スイッチング出力回路26は、レベル変換
回路25の発光ダイオード34にベースが接続され、コ
レクタが負荷4を介して直流電源3のプラス側と接続さ
れ、エミッタが直流電源3のマイナス側と接続されたス
イッチング素子であるトランジスタ35と、トランジス
タ35のベースとエミッタとの間に接続された抵抗36
とで構成されている。電圧安定回路27は、コレクタが
直流電源3のプラス側と接続され、エミッタがレベル変
換回路25のトランジスタ31のエミッタと接続された
トランジスタ37と、トランジスタ37のベースと直流
電源3のマイナス側と接続されたツェナダイオード38
と、トランジスタ37のベースと直流電源3のプラス側
との間に設けられた抵抗39とから構成されている。
【0015】この磁気センサは、例えば磁気検出回路2
のハイの出力信号がレベル変換回路25のトランジスタ
31のベースに加わると、トランジスタ31はオフす
る。また、磁気検出回路2のロウの出力信号がレベル変
換回路25のトランジスタ31のベースに加わると、ト
ランジスタ31はオンする。そして、トランジスタ31
がオンすると、電流がトランジスタ31のエミッタから
コレクタ−抵抗33−発光ダイオード34−抵抗36及
トランジスタ35のベースへと流れ、発光ダイオード3
4を点灯させる。また、それと同時にトランジスタ35
がオンし、負荷4に電流が流れ、負荷4が駆動される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の図
15に示す磁気センサでは、検出面に磁気が加えられて
いない状態で電源スイッチ9がオンされて電源が投入さ
れた場合には、シュミット回路22にはヒステリシスの
中間レベルに想到する入力電圧が入力されるために、電
源投入時に、シュミット回路22の出力、即ち出力回路
23の出力はオン若しくはオフのレベルに特定されず、
不定状態となる。従って、ホール素子20を用いた磁気
検出回路2を使用した移動方向制御装置の場合、電源投
入時に決められた方向へ動かすようにモータ7を制御を
する場合には、電源投入直後にこの出力がオンである
か、オフであるかが不定であるので、モータ7を制御で
きないという問題があった。
【0017】また、ホール素子20を用いた磁気検出回
路2を使用したバケット分散制御装置の場合、電源投入
時に、磁気検出回路2の出力がオンになった場合、ソレ
ノイド4へオン出力し、パケット11が上昇してしまう
ことがある。つまり、電源投入とともに、パケット12
が上昇してしまい、この機械の作業者にとっては危険で
あり、また機械を破壊しかねないという問題があった。
この対策として、前述の図14に示すようにトロリー線
15(または、スリップリング)を1本増やし、ソレノ
イド用の電源線とする。この電源線15は磁気検出回路
2が固定磁石14を検出後、タイマ13により、一定時
間経過後に磁気検出回路2、ソレノイド4に供給される
ように制御する方法があるが、製作費用が高くなる問題
を新たに生じることになる。
【0018】また、従来の図17に示す磁気センサで
も、検出面に磁気が加えられていない状態で電源スイッ
チ9がオンされて電源が投入された場合には、磁気検出
回路2は電源投入時にオン・オフどちらの出力状態にな
るか定まらない。従って、図17に示す磁気センサを移
動方向制御装置やパケット分散制御装置に使用した場合
も、図15に示す磁気センサを使用した場合と同様の問
題が生じていた。
【0019】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、電源投入時に出力を必ずオフ
状態にすることができる磁気センサを得ることを目的と
する。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気センサ
は、直流電源に電源スイッチを介して接続され、磁界の
強さに応じた出力電圧を出力するホール素子と、上記直
流電源に電源スイッチを介して接続され、ホール素子の
出力電圧を増幅して出力する増幅回路と、上記直流電源
に電源スイッチを介して接続され、上記増幅回路の出力
電圧を所定のしきい値をもって2値化した出力信号を出
力するシュミット回路と、上記直流電源に電源スイッチ
を介して接続され、上記シュミット回路の出力信号に基
づき負荷を駆動する出力信号を出力する出力回路と、上
記直流電源に電源スイッチを介して接続され、電源スイ
ッチの投入時にCR回路の時定数に相当する時間の間は
強制的に0Vを上記シュミット回路に出力する初期リセ
ット回路とを備えてなるものである。
【0021】また、本発明に係るもう一つの磁気センサ
は、磁界の強さに応じた出力電圧を出力するホール素子
と、ホール素子の出力電圧を増幅して出力する増幅回路
と、増幅回路の出力電圧を所定のしきい値をもって2値
化した出力信号を出力するシュミット回路と、シュミッ
ト回路の出力信号に基づき負荷を駆動する出力信号を出
力する出力回路とで構成され、これらが直流電源に電源
スイッチを介して接続された磁気検出回路と、上記直流
電源に電源スイッチを介して接続された直列のRC回路
と、セット端子が上記磁気検出回路の出力側と接続さ
れ、リセット端子が上記RC回路の抵抗及びコンデンサ
の接続点と接続され、上記電源スイッチの投入時にCR
回路の時定数に相当する時間の間はQ端子からロウ信号
を出力し、その時間経過後はセット端子への信号に基づ
きセットされてQ端子からハイ信号を出力するメモリ
と、上記磁気検出回路からの出力信号と上記メモリのQ
端子からの出力信号が入力されるアンド回路と、上記直
流電源と負荷との間に設けられ、アンド回路の出力信号
に基づきオン・オフするスイッチング手段とを備えてな
るものである。
【0022】さらに、本発明に係るさらにもう一つの磁
気センサは、磁界の強さに応じた出力電圧を出力するホ
ール素子と、ホール素子の出力電圧を増幅して出力する
増幅回路と、増幅回路の出力電圧を所定のしきい値をも
って2値化した出力信号を出力するシュミット回路、シ
ュミット回路の出力信号に基づき負荷を駆動する出力信
号を出力する出力回路とで構成され、これらが直流電源
に電源スイッチを介して接続された磁気検出回路と、上
記磁気検出回路の出力回路からの出力信号に基づきオン
・オフする第1のスイッチング手段と、上記直流電源に
電源スイッチを介して接続された直列のRC回路と、セ
ット端子が上記スイッチング手段と接続され、リセット
端子が上記RC回路の抵抗及びコンデンサの接続点と接
続され、上記電源スイッチの投入時にCR回路の時定数
に相当する時間の間はQバー端子からハイ信号を出力
し、その時間経過後はセット端子への信号に基づきセッ
トされてQバー端子からロウ信号を出力するメモリと、
上記第1のスイッチング手段がオンし、且つ上記メモリ
のQバー端子からのロウ信号が入力されたときにオンす
る第2のスイッチ手段と、上記直流電源と負荷との間に
設けられ、第2のスイッチ手段がオンしたときにオンす
る第3のスイッチング手段とを備えてなるものである。
【0023】さらに、本発明に係るさらにもう一つ別の
磁気センサは、磁界の強さに応じた出力電圧を出力する
ホール素子と、ホール素子の出力電圧を増幅して出力す
る増幅回路と、増幅回路の出力電圧を所定のしきい値を
もって2値化した出力信号を出力するシュミット回路
と、シュミット回路の出力信号に基づき負荷を駆動する
出力信号を出力する出力回路とで構成され、これらが直
流電源に電源スイッチを介して接続された磁気検出回路
と、上記磁気検出回路の出力回路からの出力信号に基づ
きオン・オフする第1のスイッチング手段と、上記直流
電源と負荷との間に設けられ、第1のスイッチ手段がオ
ンしたときにオンする第2のスイッチング手段と、上記
直流電源に電源スイッチを介して接続された直列のRC
回路と、上記磁気検出回路のホール素子の近傍に配置さ
れ、一端が上記直流電源のマイナス側に接続された空芯
コイルと、エミッタが上記直流電源のプラス側に接続さ
れ、コレクタが上記空芯コイルの他端に接続され、ベー
スが上記RC回路の抵抗とコンデンサの接続点に接続さ
れ、電源投入時に上記CR回路の時定数に相当する時間
の間はオンして上記空芯コイルに電流を流し、その時間
経過後はオフするトランジスタとを備えてなるものであ
る。
【0024】
【作用】本発明においては、電源スイッチをオンして電
源を投入すると、直流電源に電源スイッチを介して接続
された初期リセット回路が、ホール素子の増幅された出
力電圧を所定のしきい値をもって2値化した出力信号を
出力するシュミット回路に、電源投入時からRC回路の
時定数に相当する時間の間は強制的に0Vを出力するか
ら、シュミット回路はロウの出力信号を出力回路に出力
し、電源投入後の所定時間は出力回路は出力をオフとす
る。
【0025】また、もう一つの本発明においては、電源
スイッチをオンして電源を投入すると、直流電源に電源
スイッチを介して接続され、ホール素子、増幅回路、シ
ュミット回路及び出力回路とで構成された磁気検出回路
がハイの出力信号を出力し、その出力信号がアンド回路
の一方の入力側に入力され、それと同時にメモリのリセ
ット端子には、電源投入時からRC回路の時定数に相当
する時間の間はロウ信号が入力され、Q端子からロウ信
号が出力されてアンド回路の他方の入力側に入力される
ため、アンド回路は直流電源と負荷との間に設けられた
スイッチング手段にロウの出力信号を出力し、スイッチ
ング手段は電源投入後のホール素子がオン状態の場合に
外部からホール素子の出力がオフすべき磁界が与えられ
るまではメモリがQ端子からロウ信号を出力し続けるこ
とによってオフし続ける。
【0026】さらにもう一つ別の本発明においては、電
源スイッチをオンして電源を投入すると、直流電源に電
源スイッチを介して接続され、ホール素子、増幅回路、
シュミット回路及び出力回路とで構成された磁気検出回
路が例えばロウの出力信号を出力し、磁気検出回路のシ
ュミット回路からのロウの出力信号に基づき第1のスイ
ッチング手段がオンし、メモリのセット端子にハイ信号
が入力されても、それと同時にメモリのリセット端子に
は、電源投入時からCR回路の時定数に相当する時間の
間はロウ信号が入力され、Qバー端子からハイ信号が出
力されるため、第2のスイッチング素子はオンせず、直
流電源と負荷との間に設けられ、第2のスイッチ手段が
オンしたときにオンする第3のスイッチング手段は電源
投入後のホール素子がオン状態の場合に外部からホール
素子の出力がオフすべき磁界が与えられるまではメモリ
がQバー端子からハイ信号を出力し続けることによって
オフし続ける。
【0027】また、さらにもう一つ別の本発明において
は、電源スイッチをオンして電源を投入すると、磁気検
出回路のホール素子の近傍に配置された空芯コイルに、
電源と空芯コイルとの間に設けられたトランジスタが電
源投入時にRC回路の時定数に相当する時間の間はオン
し、空芯コイルに電流を流して、磁気検出回路の出力回
路からオフの出力信号を出力させるから、電源投入後の
所定時間は磁気検出回路の出力回路からの出力信号に基
づきオン・オフする第1のスイッチング手段はオフし、
直流電源と負荷との間に設けられ、第1のスイッチ手段
がオンしたときにオンする第2のスイッチング手段も電
源投入後の所定時間はオフする。なお、所定時間経過後
は電源と空芯コイルとの間に設けられたトランジスタが
オフするため、磁気検出回路は空芯コイルの影響を受け
ないため、通常のごとく磁気が加えられれば出力信号を
出力する。
【0028】
【実施例】
実施例1 図1は本発明の実施例1に係る磁気センサの構成を示す
ブロック図、図2は磁気センサの初期リセット部の内部
を示す回路図である。図において、図15に示す従来例
と同一の構成は同一符号を付して重複した構成の説明を
省略する。40は直流電源3に電源スイッチ9を介して
接続され、電源スイッチ9の投入時にRC回路の時定数
に相当する時間の間は強制的に0Vをシュミット回路2
2に出力する初期リセット部である。図2に示す41は
直流電源3のプラス側に接続された直列の抵抗、42は
抵抗41の他端と増幅回路21の出力側との間に設けら
れたダイオードである。抵抗41とダイオード42とで
初期リセット部40を構成している。43は抵抗41と
ダイオード42の接続点と直流電源3のマイナス側との
間に設けられたコンデンサである。抵抗41及びコンデ
ンサ43とでRC回路を構成し、初期リセット部40と
コンデンサ43とで初期リセット回路を構成している。
【0029】次に、上記実施例1の動作を図1及び図2
を参照して説明する。電源スイッチ9をオンして電源を
投入すると、直流電源3に電源スイッチ9を介して接続
された初期リセット回路の抵抗41及びコンデンサ43
に電流が流れ、増幅回路21の出力側はダイオード42
びコンデンサ43を介してアースされることとなり、結
果的に増幅回路21はシュミット回路22に強制的に0
Vを出力することととなる。そして、シュミット回路2
2に強制的に0Vを出力する時間は、電源投入時から抵
抗41及びコンデンサ43で構成されるRC回路の時定
数に相当する時間であり、その時間経過後はコンデンサ
43が充電されて増幅回路21の出力はシュミット回路
22に入力されることとなる。
【0030】従って、電源投入時からRC回路の時定数
に相当する時間の間は強制的に0Vを出力するから、シ
ュミット回路22はロウの出力信号を出力回路23に出
力し、電源投入後の所定時間は出力回路23は出力をオ
フとするため、電源投入時に負荷4が突然駆動すること
はなくなる。そして、電源投入時から所定時間経過後は
増幅回路21の出力はシュミット回路22に入力されて
通常の動作状態になる。
【0031】図3は磁気センサの初期リセット部の変形
例の内部を示す回路図である。この初期リセット部40
は、直流電源3のプラス側に接続された抵抗41と、コ
レクタが増幅回路21の出力側に接続され、エミッタが
直流電源3のマイナス側と接続された第1のトランジス
タ44と、第1のトランジスタ44のべースと直流電源
3のプラス側との間に設けられた第1の抵抗45と、コ
レクタが第1のトランジスタ44のべースと接続され、
エミッタが直流電源3のマイナス側と接続された第2の
トランジスタ46と、第2のトランジスタ46のべース
と直流電源3のマイナス側との間に設けられた第2の抵
抗47と、第2のトランジスタ46のべースと抵抗41
との間に設けられた第3の抵抗48とで構成されてい
る。43は抵抗41と第3の抵抗48の接続点と直流電
源3のマイナス側との間に設けられたコンデンサであ
る。抵抗41及びコンデンサ43でRC回路を構成し、
初期リセット部40とコンデンサ43で初期リセット回
路を構成している。
【0032】次に、上記実施例1の変形例の動作を図3
を参照して説明する。電源スイッチ9をオンして電源を
投入すると、直流電源3に電源スイッチ9を介して接続
された初期リセット回路の抵抗41及びコンデンサ43
に電流が流れる。それと同時に、第1のトランジスタ4
4のべースに直流電源3の電圧が加えられ、第1のトラ
ンジスタ44はオンする。従って、増幅回路21の出力
側は第1のトランジスタ44のコレクタからエミッタを
介してアースされることとなり、結果的に増幅回路21
はシュミット回路22に強制的に0Vを出力することと
となる。このように、増幅回路21はシュミット回路2
2に電源投入時からRC回路の時定数に相当する時間の
間は強制的に0Vを出力するから、シュミット回路22
はロウの出力信号を出力回路23に出力し、電源投入後
の所定時間は出力回路23は出力をオフとするため、電
源投入時に負荷4が突然駆動することはなくなる。
【0033】そして、シュミット回路22に強制的に0
Vを出力する時間は、電源投入時から抵抗41及びコン
デンサ43で構成されるRC回路の時定数に相当する時
間であり、その時間経過後にはコンデンサ43が充電さ
れている。コンデンサ43が充電されると、第2のトラ
ンジスタ46のべースに直流電源3の電圧が加えられ、
第2のトランジスタ46はオンする。そうすると、直流
電源3のプラス側から第1の抵抗45、第2のトランジ
スタ46のコレクタ、エミッタを介して直流電源3のマ
イナス側へと電流が流れ、第1のトランジスタ44はオ
フする。従って、電源投入時から所定時間経過後は増幅
回路21の出力はシュミット回路22に入力されて通常
の動作状態になる。
【0034】実施例2 図4は本発明の実施例2に係る磁気センサの構成を示す
ブロック図、図5は磁気センサを利用したパケット分岐
制御装置を示す回路図である。図において、2は電極が
直流電源3に接続された磁気検出回路で、図15に示す
ホール素子20と、増幅回路21と、シュミット回路2
2と、出力回路23とで構成されている。50、51は
直流電源3に電源スイッチ9を介して接続された直列の
RC回路を構成する抵抗とコンデンサである。52はH
−CMOタイプの74HC74で構成されているメモリ
で、そのセット端子Sが磁気検出回路2の出力側と接続
され、リセット端子Rが抵抗50及びコンデンサ51の
接続点と接続されている。
【0035】53は直流電源3のプラス側と磁気検出回
路2の出力側との間に設けられたプルアップ抵抗、54
はアンド回路で、その一方の入力側は磁気検出回路2の
出力側と接続され、その他方の入力側はメモリ52のQ
端子と接続されている。55はトランジスタで、そのベ
ースはアンド回路54の出力側と接続され、そのコレク
タは負荷4に接続され、そのエミッタは直流電源3のマ
イナス側と接続されている。なお、メモリ52のセット
端子S、リセット端子Rの入力はともにLOWアクティ
ブ(論理L)である。
【0036】次に、上記実施例2の動作を図4を参照し
て説明する。電源スイッチ9をオンして電源を投入する
と、直流電源3に電源スイッチ9を介して接続された抵
抗50及びコンデンサ51に電流が流れる。この電源投
入時に、メモリ52は、抵抗50とコンデンサ51のR
Cの時定数により定まる時間の間リセットされる。この
結果、メモリ52はリセットされ、Q端子の出力は
“L”を維持する。このQ端子の出力と磁気検出回路2
の出力がアンド回路54でアンドされる。磁気検出回路
2の出力が“H”であっても、“L”であってもメモリ
52のQ端子の出力が“L”のため、アンド回路54の
出力は“L”となる。従って、トランジスタ55はオフ
となり、ソレノイドの負荷4は駆動されない。メモリ5
2は以後、リセット端子Rが“H”となってもこの状態
を記憶し続ける。この状態は、磁気検出回路2の出力が
“H”より“L”へ変化するまで変わらない。
【0037】さらに、上記実施例2の動作を、電源投入
時に磁気検出回路2の出力が“L”であった場合と、
“H”であった場合とに分けて各々説明する。 1) 電源投入時に磁気検出回路2の出力が“L”であ
った場合。 初期リセット動作後、メモリ52のリセット端子Rが
“H”になると、メモリ52のセット端子Sは“L”の
状態のままなので、メモリ52はセットされ、Q端子の
出力は“H”となり、アンド回路54の1つの入力条件
が整う。コンベアが移動し、磁気検出回路2の出力が
“H”へ変化すると、メモリ52のセット端子Sへの入
力が“H”となるが、メモリ52のQ端子の出力は論理
反転せずに、“H”を出力し続ける。メモリ52は電源
の投入がされない限り、リセットされないので、“H”
を出力維持する。アンド回路55は論理を満足し、磁気
検出回路2の出力“H”を出力し、スイッチングトラン
ジスタ55へ送出する。つまり、メモリ52より、アン
ド回路54への出力は常にオンとなって、アンド回路5
4の出力は、結局磁気検出回路2の出力を常に反映する
ことになる。
【0038】2) 電源投入時に磁気検出回路2の出力
が“H”であった場合。 コンベアが移動し、磁気検出回路2が初期状態“H”よ
り“L”へ変化したとき、同様にメモリ52のセット端
子Sへの入力が“H”より“L”に変化するので、この
結果メモリ52よりのQ端子の出力は“H”になる。以
後、メモリ52は電源の投入がされない限り、リセット
されないので“H”を出力維持する。このため、メモリ
52より、アンド回路54への出力は常にオンとなっ
て、アンド回路54の出力は、結局磁気検出回路2の出
力を常に反映することになる。以上より、電源投入時に
磁気検出回路2の出力が“L”であっても“H”であっ
ても、電源投入後の所定時間は負荷4に対し誤った信号
出力がされない。従って、図5に示すようにタイマを設
けなくて済み、トロリ線は2本で足りることになる。
【0039】実施例3 図6は本発明の実施例3に係る磁気センサの構成を示す
回路図である。この実施例は、図4の実施例に対し、磁
気検出回路2の出力が、論理レベル“L”の時、磁気セ
ンサの出力がオン状態となるように構成していることが
異なっている。勿論、回路を一部変更すれば、磁気検出
回路2の論理レベルが“H”の時を出力オンとすること
もできる。図において、図17の従来例と同一の構成は
同一符号を付して重複した構成の説明を省略する。この
実施例は初期リセット用メモリ回路60と、初期リセッ
ト用メモリ回路60の出力に応じて動作するスイッチン
グ制御回路61とが新たに加えられたものである。この
初期リセット用メモリ回路60は主として電圧安定回路
27に接続された抵抗62とコンデンサ63とで構成さ
れる直列のRC回路と、CMOタイプのHC74C74
で構成されているメモリ64とからなる。
【0040】メモリ64のセット端子Sがレベル変換回
路25のトランジスタ31のコレクタと接続され、リセ
ット端子Rが抵抗62及びコンデンサ63の接続点と接
続され、入力端子Dとクロック端子CLは直流電源3の
マイナス側と接続されている。また、メモリ64のセッ
ト端子Sと直流電源3のマイナス側との間には安定動作
用抵抗65が設けられている。スイッチング制御回路6
1はエミッタがレベル変換回路25のトランジスタ31
のコレクタと接続され、コレクタが抵抗33と接続され
たトランジスタ66と、トランジスタ66のベースとメ
モリ64のQバー端子との間に設けられた抵抗67とか
ら構成されている。
【0041】次に、上記実施例3の動作を図6を参照し
て説明する。まず、通常の動作について説明する。今、
メモリ64のQバー端子が“L”であれば、トランジス
タ66がオンしているので、図17の従来回路と同じ動
作を行う。即ち、磁気検出回路2の出力がN極(S極)
を検出して“L”(“H”)となると、レベル変換回路
25のトランジスタ31がオン(オフ)する。トランジ
スタ66はオン状態を続行しているので、トランジスタ
31のコレクタからの電流は、トランジスタ66→抵抗
33→発光ダイオード34→スイッチング出力回路26
のトランジスタ35のベース→エミッタと流れ(磁気検
出回路2の出力が“H”の場合は流れない)、トランジ
スタ35はオン(オフ)し、この結果、出力回路28の
出力に接続されている負荷25に電流が流れる(流れな
い)。また、同時に発光ダイオード34にも電流が流れ
(流れない)、発光ダイオード34は点灯(消灯)する
ので、出力の動作表示を行うことができる。なお、動作
安定用抵抗65はトランジスタ31がオフの時にメモリ
64のセット端子Sへ“L”を安定して供給する。
【0042】次に、電源投入時の動作について説明す
る。以上が通常の動作での説明であったが、電源スイッ
チ9をオンして電源を投入すると、直流電源3に電源ス
イッチ9を介して接続された初期リセット用メモリ回路
60の抵抗62及びコンデンサ63に電流が流れる。こ
の電源投入時に、電源投入時には、コンデンサ63は非
充電状態から、抵抗62、コンデンサ63の時定数に沿
った充電カーブで電圧安定回路27の電圧まで充電され
る。このカーブは、リセット端子Rの電圧になるので、
メモリ64のしきい値以下の時にメモリ64はリセット
され続ける。つまり、メモリ64は、抵抗62とコンデ
ンサ63のRCの時定数により定まる時間の間リセット
される。この結果、リセット状態は、メモリ64のセッ
ト端子Sが“L”になるまで保持される。
【0043】なお、本発明の動作に無関係な入力端子
D、クロック入力端子CLは、“L”に接続してある。
リセット状態の場合は、Q端子が“L”で。Qバー端子
が“H”となる。Qバー端子が“H”のためトランジス
タ66のベースには、抵抗67を介してベース電流が流
れる条件が整っていないために、例えトランジスタ31
がオンとなってもトランジスタ66はオフ状態のために
抵抗33→発光ダイオード34→トランジスタ35と電
流が流れないので、トランジスタ35はオンしない。従
って、発光ダイオード34も消灯のままである。
【0044】電源投入直後のメモリ64のリセット端子
Rが“H”レベルに変化した後に、磁気検出回路2の出
力が“H”状態であれば、トランジスタ31がオフ状態
であるので、メモリ64のセット端子Sも“L”のため
にメモリ64はセットされる。しかし、電源投入直後の
メモリ64のリセット端子Rが“H”レベルに変化した
後に、磁気検出回路2の出力が“L”状態であれば、ト
ランジスタ31はオンのため、メモリ64のセット端子
Sも“H”のためにメモリ64はリセットされ続ける。
その後、磁気検出回路2がS極を検出し、“H”を出力
すると、トランジスタ31がオフ状態となるので、メモ
リ64のセット端子Sも、“L”になり、メモリ64は
セットされる。
【0045】メモリ64がセットされると、Q端子が
“H”で、Qバー端子が“L”となり、Qバー端子の出
力が“L”のため、トランジスタ66のベースは抵抗6
7を介してベース電流が流れる条件が整うため、次に磁
気検出回路2がN極を検出すると、磁気検出回路2の出
力は“L”となり、この結果、トランジスタ31がオン
するので、トランジスタ31→抵抗33→発光ダイオー
ド34→トランジスタ35と電流が流れ、トランジスタ
35がオンすることができる。以上の説明から明らかな
ように、磁気検出回路2がS極を検出する毎にメモリ6
4がセットされるが、電源投入時以外はリセットされな
いので、負荷4に対して正しい出力がなされる。
【0046】実施例4 図7は本発明の実施例4に係る磁気センサの構成を示す
回路図、図8は磁気センサ内部の機械的構成を示す構成
図である。図において、図17の従来例と同一の構成は
同一符号を付して重複した構成の説明を省略する。この
実施例は初期リセット回路70が新たに加えられたもの
である。この初期リセット回路70は主として空芯コイ
ル71と、電圧安定回路27に接続された抵抗72とコ
ンデンサ73とで構成される直列のRC回路と、トラン
ジスタ74とからなる。空芯コイル71は磁気検出回路
2の背面に配置されており、一端が直流電源3のマイナ
ス側に接続されている。トランジスタ74はそのエミッ
タが直流電源3のプラス側、即ち電圧安定回路27のト
ランジスタ37のエミッタに接続され、そのコレクタが
空芯コイル71の他端に接続され、そのベースが抵抗7
2の一端に接続されると共に抵抗75を介して直流電源
3のマイナス側に接続されている。
【0047】なお、80は磁気センサのケース、81は
ケース80に内蔵されている回路プリント基板で、レベ
ル変換回路25、スイッチング出力回路26、電圧安定
回路27、初期リセット回路70が組み込まれている。
この回路プリント基板81に磁気検出回路2と空芯コイ
ル71が搭載されており、磁気検出回路2はケース80
の検出面に位置させられている。82は回路プリント基
板81の出力端子と直流電源3及び負荷4とを接続する
ケーブルである。
【0048】次に、上記実施例4の動作を図7を参照し
て説明する。電源スイッチ9をオンして電源を投入する
と、トランジスタ74は抵抗72、75とコンデンサ7
3とで構成される直列のRC回路の時定数に相当する時
間の間はベース電流がながれるのでオンし、空芯コイル
71に電流を流す。この実施例ではコイルの巻き数にも
よるが、50mA程度流される。従って、空芯コイル7
1の磁気によって磁気検出回路2はハイの信号を出力す
る。そうすると、レベル変換回路25のトランジスタ3
1がオフし、トランジスタ31がオンしたときにオンす
るスイッチング出力回路26のトランジスタ35も電源
投入後の所定時間はオフする。なお、電源投入時から所
定時間経過後はトランジスタ74がオフするため、磁気
検出回路2は空芯コイル71の影響を受けないため、通
常の如く動作する。
【0049】この実施例では空芯コイル71を磁気検出
回路2の背面に設けているが、同一面に空芯コイル71
を配置してもよいことは勿論である。また、空芯コイル
71の代わりに金属芯コイルを使用してもよいが、使用
環境により、磁化されるような場所では使用上の制限が
ある。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電源スイ
ッチをオンして電源を投入すると、直流電源に電源スイ
ッチを介して接続された初期リセット回路が、ホール素
子の増幅された出力電圧を所定のしきい値をもって2値
化した出力信号を出力するシュミット回路部に、電源投
入時からRC回路の時定数に相当する時間の間は強制的
に0Vを出力するので、シュミット回路はロウの出力信
号を出力回路に出力し、電源投入後の所定時間は出力回
路は出力をオフとし、電源投入時の不安定さを安価な回
路で解消できるという効果を有する。
【0051】また、もう一つの本発明によれば、電源ス
イッチをオンして電源を投入すると、直流電源に電源ス
イッチを介して接続され、ホール素子、増幅回路、シュ
ミット回路及び出力回路とで構成された磁気検出回路が
ハイの出力信号を出力し、その出力信号がアンド回路の
一方の入力側に入力され、それと同時にメモリのリセッ
ト端子には、電源投入時からRC回路の時定数に相当す
る時間の間はロウ信号が入力され、Q端子からロウ信号
が出力されてアンド回路の他方の入力側に入力されるた
め、アンド回路は直流電源と負荷との間に設けられたス
イッチング手段にロウの出力信号を出力し、スイッチン
グ手段は電源投入後のホール素子がオン状態の場合に外
部からホール素子の出力がオフすべき磁界が与えられる
まではメモリがQ端子からロウ信号を出力し続けること
によってオフし続けるので、電源投入時の不安定さを解
消できるという効果を有する。
【0052】さらにもう一つ別の本発明によれば、電源
スイッチをオンして電源を投入すると、直流電源に電源
スイッチを介して接続され、ホール素子、増幅回路、シ
ュミット回路及び出力回路とで構成された磁気検出回路
が例えばロウの出力信号を出力し、磁気検出回路の出力
回路からのロウの出力信号に基づき第1のスイッチング
手段がオンし、メモリのセット端子にハイ信号が入力さ
れても、それと同時にメモリのリセット端子には、電源
投入時からCR回路の時定数に相当する時間の間はロウ
信号が入力され、Qバー端子からハイ信号が出力される
ため、第2のスイッチング素子はオンせず、直流電源と
負荷との間に設けられ、第2のスイッチ手段がオンした
ときにオンする第3のスイッチング手段は電源投入後の
ホール素子がオン状態の場合に外部からホール素子の出
力がオフすべき磁界が与えられるまではメモリがQバー
端子からハイ信号を出力し続けることによってオフし続
けるので、電源投入時の不安定さを解消できるという効
果を有する。
【0053】また、さらにもう一つ別の本発明によれ
ば、電源スイッチをオンして電源を投入すると、磁気検
出回路のホール素子の近傍に配置された空芯コイルに、
電源と空芯コイルとの間に設けられたトランジスタが電
源投入時にRC回路の時定数に相当する時間の間はオン
し、空芯コイルに電流を流して、磁気検出回路の出力回
路からオフの出力信号を出力させるから、電源投入後の
所定時間は磁気検出回路の出力回路からの出力信号に基
づきオン・オフする第1のスイッチング手段はオフし、
上記直流電源と負荷との間に設けられ、第1のスイッチ
手段がオンしたときにオンする第2のスイッチング手段
も電源投入後の所定時間はオフするので、電源投入時の
不安定さを解消できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例1に係る磁気センサの構
成を示すブロック図である。
【図2】図2は磁気センサの初期リセット部の内部を示
す回路図である。
【図3】図3は磁気センサの初期リセット部の変形例の
内部を示す回路図である。
【図4】図4は本発明の実施例2に係る磁気センサの構
成を示すブロック図である。
【図5】図5は磁気センサを利用したパケット分岐制御
装置を示す回路図である。
【図6】図6は本発明の実施例3に係る磁気センサの構
成を示す回路図である。
【図7】図7は本発明の実施例4に係る磁気センサの構
成を示す回路図である。
【図8】図8は磁気センサ内部の機械的構成を示す構成
図である。
【図9】図9は従来の磁気センサを利用した位置検出装
置を示す構成図である。
【図10】図10は従来の磁気センサを利用した移動方
向制御装置を示す構成図である。
【図11】図11は磁気検出回路の出力波形図である。
【図12】図12は磁気検出回路の出力とモータの回転
との関係を示すタイミングチャートである。
【図13】図13は従来の磁気センサを利用した搬送ラ
インのコンベア上のバケット分散制御装置を示す構成図
である。
【図14】図14はバケット分散制御装置の回路図であ
る。
【図15】図15は図9、図10及び図13の従来例に
用いられる磁気センサの構成を示す回路図である。
【図16】図16は磁気センサの各部位の出力特性を示
す波形図である。
【図17】図17は図15の従来例に用いられるもう一
つの磁気センサの構成を示す回路図である。
【符号の説明】
20 ホール素子 21 増幅回路 22 シュミット回路 23 出力回路 24 直流電源 25 負荷 26 電源スイッチ 40 初期リセット部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源に電源スイッチを介して接続さ
    れ、磁界の強さに応じた出力電圧を出力するホール素子
    と、 上記直流電源に電源スイッチを介して接続され、ホール
    素子の出力電圧を増幅して出力する増幅回路と、 上記直流電源に電源スイッチを介して接続され、上記増
    幅回路の出力電圧を所定のしきい値をもって2値化した
    出力信号を出力するシュミット回路と、 上記直流電源に電源スイッチを介して接続され、上記シ
    ュミット回路の出力信号に基づき負荷を駆動する出力信
    号を出力する出力回路と、 上記直流電源に電源スイッチを介して接続され、電源ス
    イッチの投入時にRC回路の時定数に相当する時間の間
    は強制的に0Vを上記シュミット回路に出力する初期リ
    セット回路とを備えたことを特徴とする磁気センサ。
  2. 【請求項2】 上記初期リセット回路は、上記直流電源
    のプラス側とマイナス側との間に設けられた直列のRC
    回路と、上記RC回路の抵抗及びコンデンサの接続点と
    上記増幅回路の出力側との間に設けられたダイオードと
    からなることを特徴とする請求項1記載の磁気センサ。
  3. 【請求項3】 上記初期リセット回路は、上記直流電源
    のプラス側とマイナス側との間に設けられた直列のRC
    回路と、コレクタが上記上記増幅回路の出力側に接続さ
    れ、エミッタが上記直流電源のマイナス側と接続された
    第1のトランジスタと、上記第1のトランジスタのべー
    スと上記直流電源のプラス側との間に設けられた第1の
    保護抵抗と、コレクタが上記第1のトランジスタのべー
    スと接続され、エミッタが上記直流電源のマイナス側と
    接続された第2のトランジスタと、上記第1のトランジ
    スタのべースと上記直流電源のマイナス側との間に設け
    られた第2の保護抵抗と、上記第1のトランジスタのべ
    ースと上記RC回路の抵抗及びコンデンサの接続点との
    間に設けられた第3の保護抵抗とからなることを特徴と
    する請求項1記載の磁気センサ。
  4. 【請求項4】 磁界の強さに応じた出力電圧を出力する
    ホール素子と、ホール素子の出力電圧を増幅して出力す
    る増幅回路と、増幅回路の出力電圧を所定のしきい値を
    もって2値化した出力信号を出力するシュミット回路
    と、シュミット回路の出力信号に基づき負荷を駆動する
    出力信号を出力する出力回路とで構成され、これらが直
    流電源に電源スイッチを介して接続された磁気検出回路
    と、 上記直流電源に電源スイッチを介して接続された直列の
    RC回路と、 セット端子が上記磁気検出回路の出力側と接続され、リ
    セット端子が上記RC回路の抵抗及びコンデンサの接続
    点と接続され、上記電源スイッチの投入時にCR回路の
    時定数に相当する時間の間はQ端子からロウ信号を出力
    し、その時間経過後はセット端子への信号に基づきセッ
    トされてQ端子からハイ信号を出力するメモリと、 上記磁気検出回路からの出力信号と上記メモリのQ端子
    からの出力信号が入力されるアンド回路と、 上記直流電源と負荷との間に設けられ、アンド回路の出
    力信号に基づきオン・オフするスイッチング手段と、 を備えたことを特徴とする磁気センサ。
  5. 【請求項5】 磁界の強さに応じた出力電圧を出力する
    ホール素子と、ホール素子の出力電圧を増幅して出力す
    る増幅回路と、増幅回路の出力電圧を所定のしきい値を
    もって2値化した出力信号を出力するシュミット回路
    と、シュミット回路の出力信号に基づき負荷を駆動する
    出力信号を出力する出力回路とで構成され、これらが直
    流電源に電源スイッチを介して接続された磁気検出回路
    と、 上記磁気検出回路の出力回路からの出力信号に基づきオ
    ン・オフする第1のスイッチング手段と、 上記直流電源に電源スイッチを介して接続された直列の
    RC回路と、 セット端子が上記スイッチング手段と接続され、リセッ
    ト端子が上記RC回路の抵抗及びコンデンサの接続点と
    接続され、上記電源スイッチの投入時にCR回路の時定
    数に相当する時間の間はQバー端子からハイ信号を出力
    し、その時間経過後はセット端子への信号に基づきセッ
    トされてQバー端子からロウ信号を出力するメモリと、 上記第1のスイッチング手段がオンし、且つ上記メモリ
    のQバー端子からのロウ信号が入力されたときにオンす
    る第2のスイッチ手段と、 上記直流電源と負荷との間に設けられ、第2のスイッチ
    手段がオンしたときにオンする第3のスイッチング手段
    と、 を備えたことを特徴とする磁気センサ。
  6. 【請求項6】 磁界の強さに応じた出力電圧を出力する
    ホール素子と、ホール素子の出力電圧を増幅して出力す
    る増幅回路と、増幅回路の出力電圧を所定のしきい値を
    もって2値化した出力信号を出力するシュミット回路
    と、シュミット回路の出力信号に基づき負荷を駆動する
    出力信号を出力する出力回路とで構成され、これらが直
    流電源に電源スイッチを介して接続された磁気検出回路
    と、 上記磁気検出回路の出力回路からの出力信号に基づきオ
    ン・オフする第1のスイッチング手段と、 上記直流電源と負荷との間に設けられ、第1のスイッチ
    手段がオンしたときにオンする第2のスイッチング手段
    と、 上記直流電源に電源スイッチを介して接続された直列の
    RC回路と、 上記磁気検出回路のホール素子の近傍に配置され、一端
    が上記直流電源のマイナス側に接続された空芯コイル
    と、 エミッタが上記直流電源のプラス側に接続され、コレク
    タが上記空芯コイルの他端に接続され、ベースが上記R
    C回路の抵抗とコンデンサの接続点に接続され、電源投
    入時に上記CR回路の時定数に相当する時間の間はオン
    して上記空芯コイルに電流を流し、その時間経過後はオ
    フするトランジスタとを備えたことを特徴とする磁気セ
    ンサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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