JPH08247821A - オイルレベルゲージ - Google Patents
オイルレベルゲージInfo
- Publication number
- JPH08247821A JPH08247821A JP7349862A JP34986295A JPH08247821A JP H08247821 A JPH08247821 A JP H08247821A JP 7349862 A JP7349862 A JP 7349862A JP 34986295 A JP34986295 A JP 34986295A JP H08247821 A JPH08247821 A JP H08247821A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base body
- oil level
- gauge
- level gauge
- oil
- Prior art date
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- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 成形性に優れ、基体のシール部が大径のもの
であっても良好な寸法精度をもって確実に成形すること
ができる合成樹脂一体成形型のオイルレベルゲージを得
る。 【解決手段】 案内管の上端開口部を密閉する略円柱状
の基体1と、該基体1の上部に設けられた取手部2と、
上記基体の下端から垂設されたゲージ竿3とを合成樹脂
で一体成形し、上記基体1の周面にリング状パッキン4
を装着したオイルレベルゲージにおいて、上記基体1の
内部に該基体1の上端又は下端に開放した中空部6を設
けたオイルレベルゲージを提供する。
であっても良好な寸法精度をもって確実に成形すること
ができる合成樹脂一体成形型のオイルレベルゲージを得
る。 【解決手段】 案内管の上端開口部を密閉する略円柱状
の基体1と、該基体1の上部に設けられた取手部2と、
上記基体の下端から垂設されたゲージ竿3とを合成樹脂
で一体成形し、上記基体1の周面にリング状パッキン4
を装着したオイルレベルゲージにおいて、上記基体1の
内部に該基体1の上端又は下端に開放した中空部6を設
けたオイルレベルゲージを提供する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種エンジンやミ
ッション内に収容されたオイルの量や質を調べるための
オイルレベルゲージに関し、更に詳述すると、寸法精度
に優れた製品を確実に成形することができるようにその
形状を改良したオイルレベルゲージに関する。
ッション内に収容されたオイルの量や質を調べるための
オイルレベルゲージに関し、更に詳述すると、寸法精度
に優れた製品を確実に成形することができるようにその
形状を改良したオイルレベルゲージに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車のエンジンやミッショ
ン内に収容されたオイルの量や質を調べるためのオイル
レベルゲージとしては、図22に示された構成のものが
一般である。即ち、円柱状のシール部bの上部に厚肉円
板状のキャップ部cを形成した基体aの上端部に、先端
部にループ状の摘み部eを有する取手部dを突設すると
共に、基体aの下端部から先端部に検油ゲージ部gを有
する棒状のゲージ竿fを垂設し、上記基体aのシール部
bの周面にリング状パッキンhを装着したオイルレベル
ゲージが汎用されており、また最近では上記基体a、取
手部d及びゲージ竿fを合成樹脂材料で一体成形したも
のも知られている(実開昭59−106022号公報、
同64−44422号公報等)。
ン内に収容されたオイルの量や質を調べるためのオイル
レベルゲージとしては、図22に示された構成のものが
一般である。即ち、円柱状のシール部bの上部に厚肉円
板状のキャップ部cを形成した基体aの上端部に、先端
部にループ状の摘み部eを有する取手部dを突設すると
共に、基体aの下端部から先端部に検油ゲージ部gを有
する棒状のゲージ竿fを垂設し、上記基体aのシール部
bの周面にリング状パッキンhを装着したオイルレベル
ゲージが汎用されており、また最近では上記基体a、取
手部d及びゲージ竿fを合成樹脂材料で一体成形したも
のも知られている(実開昭59−106022号公報、
同64−44422号公報等)。
【0003】このオイルレベルゲージは、エンジンやミ
ッション等のオイル収容部(オイルパン等)と連結され
た案内管iに上記ゲージ竿fを挿入して、該ゲージ竿f
の先端部に形成された検油ゲージ部gをオイルに浸漬し
た後、ゲージ竿fを案内管iから引き抜き、上記検油ゲ
ージ部gに付着したオイルの液面跡によりオイル量を測
定すると共に、付着したオイルから該オイルの劣化度を
調べるものである。
ッション等のオイル収容部(オイルパン等)と連結され
た案内管iに上記ゲージ竿fを挿入して、該ゲージ竿f
の先端部に形成された検油ゲージ部gをオイルに浸漬し
た後、ゲージ竿fを案内管iから引き抜き、上記検油ゲ
ージ部gに付着したオイルの液面跡によりオイル量を測
定すると共に、付着したオイルから該オイルの劣化度を
調べるものである。
【0004】そして、常時(非使用時)は図22(B)
に示したように、ゲージ竿fを上記案内管iに挿入する
と共に、上記基体aのシール部bを案内管iの上端開口
部j内に圧入した状態で案内管iに取り付けておくもの
であり、この場合上記シール部bの周囲に装着されたパ
ッキンhが弾性偏平した状態で案内管iの上端開口部j
内周面に密着し、案内管iの上端開口部jを密封するよ
うになっている。なお、上記案内管iの上端開口部jは
通常ゲージ竿fを挿入しやすいように大径に形成され、
これに合わせてオイルレベルゲージのシール部bも比較
的大径に形成される。
に示したように、ゲージ竿fを上記案内管iに挿入する
と共に、上記基体aのシール部bを案内管iの上端開口
部j内に圧入した状態で案内管iに取り付けておくもの
であり、この場合上記シール部bの周囲に装着されたパ
ッキンhが弾性偏平した状態で案内管iの上端開口部j
内周面に密着し、案内管iの上端開口部jを密封するよ
うになっている。なお、上記案内管iの上端開口部jは
通常ゲージ竿fを挿入しやすいように大径に形成され、
これに合わせてオイルレベルゲージのシール部bも比較
的大径に形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のオイルレベルゲージは、その成形性が必ずしも良好
ではなく、合成樹脂材料により一体成形する際に成形不
良が生じ易く、特に他の部分に比べて厚肉に形成される
上記基体a部分の寸法精度に問題が生じやすい。
来のオイルレベルゲージは、その成形性が必ずしも良好
ではなく、合成樹脂材料により一体成形する際に成形不
良が生じ易く、特に他の部分に比べて厚肉に形成される
上記基体a部分の寸法精度に問題が生じやすい。
【0006】即ち、上記オイルレベルゲージを射出成形
法により合成樹脂で一体成形する場合、該オイルレベル
ゲージを成形する金型のキャビティーは、厚肉の上記基
体aを成形する部分が他の部分に比べて部分的に断面積
が大となるが、このような金型内に成形樹脂を注入する
と断面積が大きい基体a成形部分で樹脂の流動圧が下が
り、このため十分に樹脂が回らずに成形不良が生じる場
合がある。また、合成樹脂は硬化するのに伴って多少の
収縮が生じるが、肉厚の厚い基体a部分はどうしても収
縮量が大きくなり、良好な寸法精度が得られにくい。
法により合成樹脂で一体成形する場合、該オイルレベル
ゲージを成形する金型のキャビティーは、厚肉の上記基
体aを成形する部分が他の部分に比べて部分的に断面積
が大となるが、このような金型内に成形樹脂を注入する
と断面積が大きい基体a成形部分で樹脂の流動圧が下が
り、このため十分に樹脂が回らずに成形不良が生じる場
合がある。また、合成樹脂は硬化するのに伴って多少の
収縮が生じるが、肉厚の厚い基体a部分はどうしても収
縮量が大きくなり、良好な寸法精度が得られにくい。
【0007】この場合、上記成形不良や樹脂の収縮によ
って上記基体a部分の寸法精度が劣化し、シール部bの
真円度に大きな狂いが生じると、上記案内管iの上端開
口部jを良好に密封することができなくなり、オイルレ
ベルゲージとして使用不能な不良品となる。このような
寸法精度の劣化による不良の発生は、基体aのシール部
bの径が大きければ大きいほど発生しやすく、このため
十分な歩留まりをもってオイルレベルゲージを成形する
ためには、上記シール部bの径の大きさが制限されると
いう問題がある。
って上記基体a部分の寸法精度が劣化し、シール部bの
真円度に大きな狂いが生じると、上記案内管iの上端開
口部jを良好に密封することができなくなり、オイルレ
ベルゲージとして使用不能な不良品となる。このような
寸法精度の劣化による不良の発生は、基体aのシール部
bの径が大きければ大きいほど発生しやすく、このため
十分な歩留まりをもってオイルレベルゲージを成形する
ためには、上記シール部bの径の大きさが制限されると
いう問題がある。
【0008】また、上記ゲージ竿fを金属製とし、他の
構成部分を合成樹脂材料により一体成形すると共に、該
ゲージ竿fをこれにインサートして固定した場合には、
上記基体a部分に比べて肉厚の薄いゲージインサート部
kは金型接触部が先に固化し、内部にボイドが発生して
該インサート部kの強度が不安定となり、ゲージ竿fが
しっかりと基体aに固定できない場合がある。
構成部分を合成樹脂材料により一体成形すると共に、該
ゲージ竿fをこれにインサートして固定した場合には、
上記基体a部分に比べて肉厚の薄いゲージインサート部
kは金型接触部が先に固化し、内部にボイドが発生して
該インサート部kの強度が不安定となり、ゲージ竿fが
しっかりと基体aに固定できない場合がある。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、成形性に優れ、基体のシール部が大径のものであっ
ても良好な寸法精度をもって確実に成形することができ
ると共に、ゲージ竿が金属製の場合であってもゲージイ
ンサート部の強度に優れた高品質のオイルレベルゲージ
を提供することを目的とする。
で、成形性に優れ、基体のシール部が大径のものであっ
ても良好な寸法精度をもって確実に成形することができ
ると共に、ゲージ竿が金属製の場合であってもゲージイ
ンサート部の強度に優れた高品質のオイルレベルゲージ
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、合成樹脂で成形された略円柱状の基体と、
該基体の上部に設けられた取手部と、上記基体の下端か
ら垂設された先端部に検油ゲージ部を有する略棒状のゲ
ージ竿とを具備すると共に、上記基体の外周面に1個又
は2個以上のリング状パッキンを装着してなり、案内管
に上記ゲージ竿を挿入して上記基体を案内管上端部に圧
入することにより、ゲージ竿先端部の上記検油ゲージ部
がオイル溜まりに到達すると共に、上記基体が上記パッ
キンの作用によって案内管の上端部を密閉するように構
成したオイルレベルゲージにおいて、上記基体の内部に
該基体の上端又は下端に開放した中空部を設けたことを
特徴とするオイルレベルゲージを提供するものである。
成するため、合成樹脂で成形された略円柱状の基体と、
該基体の上部に設けられた取手部と、上記基体の下端か
ら垂設された先端部に検油ゲージ部を有する略棒状のゲ
ージ竿とを具備すると共に、上記基体の外周面に1個又
は2個以上のリング状パッキンを装着してなり、案内管
に上記ゲージ竿を挿入して上記基体を案内管上端部に圧
入することにより、ゲージ竿先端部の上記検油ゲージ部
がオイル溜まりに到達すると共に、上記基体が上記パッ
キンの作用によって案内管の上端部を密閉するように構
成したオイルレベルゲージにおいて、上記基体の内部に
該基体の上端又は下端に開放した中空部を設けたことを
特徴とするオイルレベルゲージを提供するものである。
【0011】この場合、上記基体、取手部及びゲージ竿
を合成樹脂材料により一体成形しても、またゲージ竿及
び/又は取手部を金属製とし、これを合成樹脂材料によ
り上記基体を成形する際にインサートして基体、取手部
及びゲージ竿からなるオイルレベルゲージとしてもよ
い。
を合成樹脂材料により一体成形しても、またゲージ竿及
び/又は取手部を金属製とし、これを合成樹脂材料によ
り上記基体を成形する際にインサートして基体、取手部
及びゲージ竿からなるオイルレベルゲージとしてもよ
い。
【0012】また、上記基体の中空部には、径方向に沿
って該中空部を横断する1又は2以上の補強壁を形成し
て、基体を補強することができる。また、上記リング状
パッキンは、基体外周面に周方向に沿って1又は2以上
の環状溝を設け、この環状溝内に装着することができ、
この場合上記環状溝を形成する上壁を下壁よりも低く形
成することが好ましい。更に、上記リング状パッキンと
しては、断面円形の通常のリング状パッキンを好適に用
いることができるが、場合によっては断面がV字状のリ
ング状パッキンを用いることもできる。
って該中空部を横断する1又は2以上の補強壁を形成し
て、基体を補強することができる。また、上記リング状
パッキンは、基体外周面に周方向に沿って1又は2以上
の環状溝を設け、この環状溝内に装着することができ、
この場合上記環状溝を形成する上壁を下壁よりも低く形
成することが好ましい。更に、上記リング状パッキンと
しては、断面円形の通常のリング状パッキンを好適に用
いることができるが、場合によっては断面がV字状のリ
ング状パッキンを用いることもできる。
【0013】本発明のオイルレベルゲージは、上述のよ
うに、案内管の上端開口部を密閉する略円柱状に形成さ
れた合成樹脂製の基体と、該基体の上部に一体に設けら
れた取手部と、上記基体の下端から垂設されたゲージ竿
とからなり、上記基体の周面にリング状パッキンを装着
したオイルレベルゲージにおいて、上記基体の内部に該
基体の上端又は下端に開放した中空部を設けたものであ
り、これにより基体部分を大径に形成した場合でも、該
基体部分に成形不良や樹脂の収縮による寸法精度の劣化
を生じさせることなく、良好な真円度を有する基体(シ
ール部)を具備したオイルレベルゲージを確実に得るこ
とができるものである。
うに、案内管の上端開口部を密閉する略円柱状に形成さ
れた合成樹脂製の基体と、該基体の上部に一体に設けら
れた取手部と、上記基体の下端から垂設されたゲージ竿
とからなり、上記基体の周面にリング状パッキンを装着
したオイルレベルゲージにおいて、上記基体の内部に該
基体の上端又は下端に開放した中空部を設けたものであ
り、これにより基体部分を大径に形成した場合でも、該
基体部分に成形不良や樹脂の収縮による寸法精度の劣化
を生じさせることなく、良好な真円度を有する基体(シ
ール部)を具備したオイルレベルゲージを確実に得るこ
とができるものである。
【0014】即ち、本発明のオイルレベルゲージは、基
体の内部に中空部を設けたことにより、基体を大径に形
成しても該基体を所定肉厚の壁体で構成することができ
る。このため、この壁体の肉厚を合成樹脂で一体的に成
形される取手部やゲージ竿とほぼ同等の肉厚に設計する
ことにより、このオイルレベルゲージを成形する金型の
キャビティーを全体に亘ってほぼ同一の断面積に構成す
ることができ、これによりキャビティー内で樹脂の流動
圧に差が生じることを確実に防止して樹脂を金型内全体
に良好に充填することができ、かつ大径の基体であって
もこれを構成する壁体の肉厚は所定の厚さに保持するこ
とができるので、樹脂の収縮量も最小限に抑えることが
でき、従って良好な寸法精度、真円度を有する基体部分
を確実に成形することができるものである。
体の内部に中空部を設けたことにより、基体を大径に形
成しても該基体を所定肉厚の壁体で構成することができ
る。このため、この壁体の肉厚を合成樹脂で一体的に成
形される取手部やゲージ竿とほぼ同等の肉厚に設計する
ことにより、このオイルレベルゲージを成形する金型の
キャビティーを全体に亘ってほぼ同一の断面積に構成す
ることができ、これによりキャビティー内で樹脂の流動
圧に差が生じることを確実に防止して樹脂を金型内全体
に良好に充填することができ、かつ大径の基体であって
もこれを構成する壁体の肉厚は所定の厚さに保持するこ
とができるので、樹脂の収縮量も最小限に抑えることが
でき、従って良好な寸法精度、真円度を有する基体部分
を確実に成形することができるものである。
【0015】しかも、基体に設けられた中空部は該基体
の上端又は下端に開放したものであるから、基体の上部
や取手部を成形する金型又は基体の下部やゲージ竿を成
形する金型に肉抜きピンを設けることにより、容易に中
空部を有する基体を成形することができるものである。
また、基体に中空部を設けたことにより材料をかなり節
約することができ、オイルレベルゲージの軽量化や原材
料コストの削減にも寄与することができる。
の上端又は下端に開放したものであるから、基体の上部
や取手部を成形する金型又は基体の下部やゲージ竿を成
形する金型に肉抜きピンを設けることにより、容易に中
空部を有する基体を成形することができるものである。
また、基体に中空部を設けたことにより材料をかなり節
約することができ、オイルレベルゲージの軽量化や原材
料コストの削減にも寄与することができる。
【0016】ここで、本発明のオイルレベルゲージにお
いては、上記基体の中空部に該中空部を径方向に沿って
横断する1又は2以上の補強壁を設けることが好まし
く、これにより大径の基体を形成する場合でも良好な強
度を得ることができる。なおこの場合、上記補強壁は、
金型に設けられた上記中空部を形成するための肉抜きピ
ンを複数の肉抜きピンに分割することにより容易に形成
することができる。
いては、上記基体の中空部に該中空部を径方向に沿って
横断する1又は2以上の補強壁を設けることが好まし
く、これにより大径の基体を形成する場合でも良好な強
度を得ることができる。なおこの場合、上記補強壁は、
金型に設けられた上記中空部を形成するための肉抜きピ
ンを複数の肉抜きピンに分割することにより容易に形成
することができる。
【0017】また、本発明のオイルレベルゲージは、上
述のように上記基体、取手部及びゲージ竿を合成樹脂材
料で一体的に成形する以外にも、例えばゲージ竿を金属
製とし、これを合成樹脂で上記基体を成形する際に該基
体にインサートしてゲ−ジ竿を基体に設けることもでき
る。この場合、基体の中空部の中心部にこの金属製ゲー
ジ竿を取付けるインサート部を設けるが、本発明によれ
ば上記中空部の作用によりこのインサート部の強度を安
定化させることができ、基体にゲージ竿を確実に固定す
ることができる。
述のように上記基体、取手部及びゲージ竿を合成樹脂材
料で一体的に成形する以外にも、例えばゲージ竿を金属
製とし、これを合成樹脂で上記基体を成形する際に該基
体にインサートしてゲ−ジ竿を基体に設けることもでき
る。この場合、基体の中空部の中心部にこの金属製ゲー
ジ竿を取付けるインサート部を設けるが、本発明によれ
ば上記中空部の作用によりこのインサート部の強度を安
定化させることができ、基体にゲージ竿を確実に固定す
ることができる。
【0018】即ち、厚肉の基体を射出成形する場合、樹
脂を均一に固化させることが難しく、金型接触部が先に
固化し、内部に気泡が発生して空洞化する、所謂ボイド
現象が生じ易い。この場合、上記金属製ゲージ竿をイン
サートすると、このボイドのために固定強度が低下する
場合がある。しかしながら、本発明によれば、基体周壁
とインサート部との間に中空部が設けられ、基体の周壁
及びインサート部がいずれもほぼ均一の厚さとなるので
樹脂固化の速度の違いによる上記ボイドの発生を防止す
ることができ、インサート部の強度を安定化させること
ができるものである。
脂を均一に固化させることが難しく、金型接触部が先に
固化し、内部に気泡が発生して空洞化する、所謂ボイド
現象が生じ易い。この場合、上記金属製ゲージ竿をイン
サートすると、このボイドのために固定強度が低下する
場合がある。しかしながら、本発明によれば、基体周壁
とインサート部との間に中空部が設けられ、基体の周壁
及びインサート部がいずれもほぼ均一の厚さとなるので
樹脂固化の速度の違いによる上記ボイドの発生を防止す
ることができ、インサート部の強度を安定化させること
ができるものである。
【0019】また、本発明のオイルレベルゲージは、そ
の基体の周面にリング状パッキンを装着して該基体の一
部又は全体を案内管の上端開口部を密閉する為のシール
部とするものであり、上記リング状パッキンは通常通り
断面円形のリング状パッキンを基体の外周面に周方向に
沿って設けられた環状溝内に装着することができるが、
この場合上述のように環状溝を形成する上壁を下壁より
も低く形成することが好ましく、これによりリング状パ
ッキンによる良好なシール性を保持しつつ、リング状パ
ッキンの脱落を確実に防止することができる。
の基体の周面にリング状パッキンを装着して該基体の一
部又は全体を案内管の上端開口部を密閉する為のシール
部とするものであり、上記リング状パッキンは通常通り
断面円形のリング状パッキンを基体の外周面に周方向に
沿って設けられた環状溝内に装着することができるが、
この場合上述のように環状溝を形成する上壁を下壁より
も低く形成することが好ましく、これによりリング状パ
ッキンによる良好なシール性を保持しつつ、リング状パ
ッキンの脱落を確実に防止することができる。
【0020】即ち、基体の周面に設けた環状溝内に装着
した断面円形のリング状パッキンで案内管の内周面と基
体との間を確実にシールするためには、パッキンが案内
管内周面に押圧されて潰れるための潰れ代を得るため
に、該パッキンを基体の周面から所定量突出させる必要
があり、このため環状溝を比較的浅く形成するしかなか
った。しかしながら、良好なシール性を得るため環状溝
を浅く形成すると、基体を案内管から引き抜く際にリン
グ状パッキンが環状溝から外れて脱落してしまう場合が
あり、一方脱落を防止するために環状溝を深くすると良
好なシール性が得られなくなるものであった。
した断面円形のリング状パッキンで案内管の内周面と基
体との間を確実にシールするためには、パッキンが案内
管内周面に押圧されて潰れるための潰れ代を得るため
に、該パッキンを基体の周面から所定量突出させる必要
があり、このため環状溝を比較的浅く形成するしかなか
った。しかしながら、良好なシール性を得るため環状溝
を浅く形成すると、基体を案内管から引き抜く際にリン
グ状パッキンが環状溝から外れて脱落してしまう場合が
あり、一方脱落を防止するために環状溝を深くすると良
好なシール性が得られなくなるものであった。
【0021】これに対して、上記のように、環状溝を形
成する上壁を下壁よりも低くすると、オイルレベルゲー
ジを案内管から引き抜く際に、比較的高く形成された下
壁によりリング状パッキンが環状溝から抜け出てしまう
のを確実に防止することができると共に、オイルレベル
ゲージを案内管に取り付けた状態にあっては案内管内の
圧力により該パッキンが上方へと押圧され、比較的低く
形成された環状溝の上壁と案内管内面との間にリング状
パッキンが偏平して入り込み、良好かつ確実にシールさ
れるものである。
成する上壁を下壁よりも低くすると、オイルレベルゲー
ジを案内管から引き抜く際に、比較的高く形成された下
壁によりリング状パッキンが環状溝から抜け出てしまう
のを確実に防止することができると共に、オイルレベル
ゲージを案内管に取り付けた状態にあっては案内管内の
圧力により該パッキンが上方へと押圧され、比較的低く
形成された環状溝の上壁と案内管内面との間にリング状
パッキンが偏平して入り込み、良好かつ確実にシールさ
れるものである。
【0022】更に、このようにリング状パッキンを装着
する環状溝の上壁を下壁よりも低くすることにより、ゲ
ージ竿を案内管内に挿入して基体を案内管の上端開口部
に圧入する際、リング状パッキンが案内管上端開口縁部
に噛み込んで破損するような不都合の発生を確実に防止
することもでき、これにより基体下部に設ける案内部を
短くすることができ、この点からもオイルレベルゲージ
の軽量化やコストの削減に寄与することができる。
する環状溝の上壁を下壁よりも低くすることにより、ゲ
ージ竿を案内管内に挿入して基体を案内管の上端開口部
に圧入する際、リング状パッキンが案内管上端開口縁部
に噛み込んで破損するような不都合の発生を確実に防止
することもでき、これにより基体下部に設ける案内部を
短くすることができ、この点からもオイルレベルゲージ
の軽量化やコストの削減に寄与することができる。
【0023】即ち、通常は上述のように、リング状パッ
キンは良好なシール性を確保するための潰れ代を得るた
めに基体の周面から所定量突出していなければならず、
このため案内管の内周面と基体外周面との間にかなりの
間隙が生じて、案内管の上端開口部に基体を圧入する際
に基体が斜めになりやすく、このように基体が斜めにな
った状態で案内管の上端開口部に圧入されると、リング
状パッキンの突出部が案内管の上端開口縁部に強く押し
つけられ、リング状パッキンが案内管上端開口縁部の角
部により破損するおそれがある。このため、従来は基体
をその軸方向に沿って長く形成することによりリング状
パッキンの下方に所定長さの案内部を設け、この案内部
がリング状パッキンが装着されたシール部に先行して案
内管内に挿入されることにより、この案内部が基体の案
内管への挿入姿勢を真っ直ぐに保ち、基体が斜めになっ
てリング状パッキンが案内管の上端開口縁部に噛み込む
ことを防止している。
キンは良好なシール性を確保するための潰れ代を得るた
めに基体の周面から所定量突出していなければならず、
このため案内管の内周面と基体外周面との間にかなりの
間隙が生じて、案内管の上端開口部に基体を圧入する際
に基体が斜めになりやすく、このように基体が斜めにな
った状態で案内管の上端開口部に圧入されると、リング
状パッキンの突出部が案内管の上端開口縁部に強く押し
つけられ、リング状パッキンが案内管上端開口縁部の角
部により破損するおそれがある。このため、従来は基体
をその軸方向に沿って長く形成することによりリング状
パッキンの下方に所定長さの案内部を設け、この案内部
がリング状パッキンが装着されたシール部に先行して案
内管内に挿入されることにより、この案内部が基体の案
内管への挿入姿勢を真っ直ぐに保ち、基体が斜めになっ
てリング状パッキンが案内管の上端開口縁部に噛み込む
ことを防止している。
【0024】これに対して、上述のように、基体に設け
たリング状パッキン装着用の環状溝の上壁を下壁よりも
低くすることにより、リング状パッキンが装着されたシ
ール部の下方に存する基体の下部、即ち案内部の径が比
較的大きくなり、この基体の案内部と案内管内周面との
間の間隙を極めて小さくすることができる。これにより
案内部の長さが短くても確実に基体の挿入姿勢を真っ直
ぐに保つことができ、挿入時に基体が斜めになってリン
グ状パッキンが案内管の上端開口縁部に噛み込むことを
確実に防止することができる。しかも、環状溝の下壁が
比較的高く形成されるので、この下壁側からのリング状
パッキンの突出量が非常に小さく、この点からもリング
状パッキンの噛み込みが防止されるものである。従っ
て、基体の下部に設ける案内部を短くすることができ、
この点で材料の削減及び軽量化に寄与することができ
る。
たリング状パッキン装着用の環状溝の上壁を下壁よりも
低くすることにより、リング状パッキンが装着されたシ
ール部の下方に存する基体の下部、即ち案内部の径が比
較的大きくなり、この基体の案内部と案内管内周面との
間の間隙を極めて小さくすることができる。これにより
案内部の長さが短くても確実に基体の挿入姿勢を真っ直
ぐに保つことができ、挿入時に基体が斜めになってリン
グ状パッキンが案内管の上端開口縁部に噛み込むことを
確実に防止することができる。しかも、環状溝の下壁が
比較的高く形成されるので、この下壁側からのリング状
パッキンの突出量が非常に小さく、この点からもリング
状パッキンの噛み込みが防止されるものである。従っ
て、基体の下部に設ける案内部を短くすることができ、
この点で材料の削減及び軽量化に寄与することができ
る。
【0025】なお、本発明のオイルレベルゲージは、上
述したようにリング状パッキンとして断面円形の通常の
リング状パッキンを好適に用いることができるが、リン
グ状パッキンとして断面V字状のパッキンを用いてもよ
く、これにより内部圧力に対するシール性を効果的に向
上させることができる。
述したようにリング状パッキンとして断面円形の通常の
リング状パッキンを好適に用いることができるが、リン
グ状パッキンとして断面V字状のパッキンを用いてもよ
く、これにより内部圧力に対するシール性を効果的に向
上させることができる。
【0026】
【実施例及び発明の実施の形態】次に、本発明の実施例
につき図面を参照して説明する。 [実施例1]図1〜6は、本発明の一実施例にかかるオ
イルレベルゲージを示すもので、このオイルレベルゲー
ジは、略円柱状の基体1と、該基体1の上部に設けられ
た略リング状の取手部2と、該基体1の下端から垂設さ
れたゲージ竿3とを具備し、これら基体1、取手部2及
びゲージ竿3を合成樹脂で一体成形すると共に、その基
体1の外周面に2つのリング状パッキン4,4をそれぞ
れ周方向に沿って装着したものである。なお、上記リン
グ状パッキン4,4は断面が円形状の所謂Oリングと呼
ばれるものである。
につき図面を参照して説明する。 [実施例1]図1〜6は、本発明の一実施例にかかるオ
イルレベルゲージを示すもので、このオイルレベルゲー
ジは、略円柱状の基体1と、該基体1の上部に設けられ
た略リング状の取手部2と、該基体1の下端から垂設さ
れたゲージ竿3とを具備し、これら基体1、取手部2及
びゲージ竿3を合成樹脂で一体成形すると共に、その基
体1の外周面に2つのリング状パッキン4,4をそれぞ
れ周方向に沿って装着したものである。なお、上記リン
グ状パッキン4,4は断面が円形状の所謂Oリングと呼
ばれるものである。
【0027】上記基体1は上端部が斜めにカットされた
中空円柱状に形成されたものであり、その軸方向中間部
外周面には鍔状のフランジ部5が周方向に沿って一体に
形成されている。また、この基体1の中空部6は上記斜
めにカットされた基体1の上端面に開放している。そし
て、この中空部6内には該中空部6を横断する4つの補
強壁7,7,7,7が互いに等角度ずつ変位して径方向
に沿って一体に形成されており、各補強壁7,7,7,
7は中空部6の中心部で交差一体化している。
中空円柱状に形成されたものであり、その軸方向中間部
外周面には鍔状のフランジ部5が周方向に沿って一体に
形成されている。また、この基体1の中空部6は上記斜
めにカットされた基体1の上端面に開放している。そし
て、この中空部6内には該中空部6を横断する4つの補
強壁7,7,7,7が互いに等角度ずつ変位して径方向
に沿って一体に形成されており、各補強壁7,7,7,
7は中空部6の中心部で交差一体化している。
【0028】この基体1の外周面には、上記フランジ部
5の下方に存して周方向に沿って形成された環状溝8,
8が並設されており、上記パッキン4,4がこれら環状
溝8,8内に嵌着された状態に装着保持され、これらパ
ッキン4,4の装着部分がシール部9として構成されて
いる。ここで、これら環状溝8,8は、図6に示したよ
うに、該環状溝8,8を形成する上壁8a,8aが低
く、下壁8b,8bが高く形成されており、両環状溝
8,8間の基体1外周面は下側環状溝8の低い上壁8a
から上側環状溝8の高い下壁8bへと漸次外側へと傾斜
したテーパ面となっている。
5の下方に存して周方向に沿って形成された環状溝8,
8が並設されており、上記パッキン4,4がこれら環状
溝8,8内に嵌着された状態に装着保持され、これらパ
ッキン4,4の装着部分がシール部9として構成されて
いる。ここで、これら環状溝8,8は、図6に示したよ
うに、該環状溝8,8を形成する上壁8a,8aが低
く、下壁8b,8bが高く形成されており、両環状溝
8,8間の基体1外周面は下側環状溝8の低い上壁8a
から上側環状溝8の高い下壁8bへと漸次外側へと傾斜
したテーパ面となっている。
【0029】また、これらパッキン4,4が装着された
基体1のシール部9の下方には、環状溝8の下壁8bの
高さのまま下方へと延長して形成された案内部10が設
けられている。
基体1のシール部9の下方には、環状溝8の下壁8bの
高さのまま下方へと延長して形成された案内部10が設
けられている。
【0030】次に、上記取手部2は、上記基体1の斜め
にカットされた上端面の最高点外縁部から上記フランジ
部5の上面に至る基体1の上部外面から外側へと向けて
一体に形成された略リング状のもので、本例オイルレベ
ルゲージを自動車のエンジンやミッションに設けられた
案内管に挿入する際や該案内管から引き抜く際に、この
取手部2内に指等を差し込んで本例オイルレベルゲージ
をつかむようになっている。
にカットされた上端面の最高点外縁部から上記フランジ
部5の上面に至る基体1の上部外面から外側へと向けて
一体に形成された略リング状のもので、本例オイルレベ
ルゲージを自動車のエンジンやミッションに設けられた
案内管に挿入する際や該案内管から引き抜く際に、この
取手部2内に指等を差し込んで本例オイルレベルゲージ
をつかむようになっている。
【0031】更に、上記ゲージ竿3は、上記基体1の下
端面中央部から一体に垂設された平板棒状のもので、そ
の長さ方向中間部から上記基体1の下端面にかけて上方
にむかうに従って漸次外方へと突出する補強リブ11,
11,11,11が十字状(図4参照)に形成され、こ
のゲージ竿3が補強されている。
端面中央部から一体に垂設された平板棒状のもので、そ
の長さ方向中間部から上記基体1の下端面にかけて上方
にむかうに従って漸次外方へと突出する補強リブ11,
11,11,11が十字状(図4参照)に形成され、こ
のゲージ竿3が補強されている。
【0032】このゲージ竿3の先端部片面側には、三角
形及び四角形の多数の凹部13a,13bが整列して形
成されており、この凹部13a,13b形成部分が検油
ゲージ部12とされている。更に、この検油ゲージ部1
2の下方、即ちゲージ竿3の先端には滴玉状の接触防止
球14が形成されている。なお、このゲージ竿3は、自
動車のエンジンやミッションに設けられた案内管に挿入
した際、その先端の検油ゲージ部12が該エンジンやミ
ッションのオイル溜まり(例えば、オイルパン)に到達
する長さに形成されている。
形及び四角形の多数の凹部13a,13bが整列して形
成されており、この凹部13a,13b形成部分が検油
ゲージ部12とされている。更に、この検油ゲージ部1
2の下方、即ちゲージ竿3の先端には滴玉状の接触防止
球14が形成されている。なお、このゲージ竿3は、自
動車のエンジンやミッションに設けられた案内管に挿入
した際、その先端の検油ゲージ部12が該エンジンやミ
ッションのオイル溜まり(例えば、オイルパン)に到達
する長さに形成されている。
【0033】次に、この図1〜6に示した本例オイルレ
ベルゲージの使用方法について説明すると、このオイル
レベルゲージは、上述した従来のオイルレベルゲージと
同様に、常時(非使用時)は各種エンジンやミッション
に設けられた案内管内にゲージ竿3を挿入すると共に、
基体1のシール部9を案内管の上端部内に圧入した状態
で、該案内管に取り付けておくもので、この場合、図6
に示されているように、シール部9のパッキン4,4の
作用により案内管の上端開口部jを密封するようになっ
ている。
ベルゲージの使用方法について説明すると、このオイル
レベルゲージは、上述した従来のオイルレベルゲージと
同様に、常時(非使用時)は各種エンジンやミッション
に設けられた案内管内にゲージ竿3を挿入すると共に、
基体1のシール部9を案内管の上端部内に圧入した状態
で、該案内管に取り付けておくもので、この場合、図6
に示されているように、シール部9のパッキン4,4の
作用により案内管の上端開口部jを密封するようになっ
ている。
【0034】ここで、この本例オイルレベルゲージは、
上述したように、その基体1,取手部2及びゲージ竿3
を合成樹脂で一体成形したものであるが、上記基体1の
内部に該基体1の上端に開放した中空部6を設けたこと
により、該基体1部分が比較大径に形成されているにも
拘らず、この基体1部分に成形不良や樹脂の収縮による
寸法精度の劣化を生じさせることなく、良好な真円度を
保持した基体1を確実に成形することができ、従って上
記パッキン4,4が基体1のシール部9の全周に亘って
確実に作用し、案内管の上端開口部jを良好かつ確実に
密封することができるオイルレベルゲージを射出成形法
により確実に成形することができるものである。
上述したように、その基体1,取手部2及びゲージ竿3
を合成樹脂で一体成形したものであるが、上記基体1の
内部に該基体1の上端に開放した中空部6を設けたこと
により、該基体1部分が比較大径に形成されているにも
拘らず、この基体1部分に成形不良や樹脂の収縮による
寸法精度の劣化を生じさせることなく、良好な真円度を
保持した基体1を確実に成形することができ、従って上
記パッキン4,4が基体1のシール部9の全周に亘って
確実に作用し、案内管の上端開口部jを良好かつ確実に
密封することができるオイルレベルゲージを射出成形法
により確実に成形することができるものである。
【0035】即ち、本例のオイルレベルゲージは、基体
1の内部に中空部6を設けたことにより、基体1を大径
に形成しても該基体1を所定肉厚の壁体で構成すること
ができる。このため、この壁体の肉厚を取手部2やゲー
ジ竿3とほぼ同等の肉厚に設計することにより、このオ
イルレベルゲージを成形する金型のキャビティーを全体
に亘ってほぼ同一の断面積に構成することができ、これ
によりキャビティー内で樹脂の流動圧に差が生じること
を確実に防止して樹脂を金型内全体に良好に充填するこ
とができ、かつ大径の基体1であってもこれを構成する
壁体の肉厚は所定の厚さに保持することができるので、
樹脂の収縮量も最小限に抑えることができ、従って良好
な寸法精度、真円度を有する基体1部分を確実に成形す
ることができるものである。
1の内部に中空部6を設けたことにより、基体1を大径
に形成しても該基体1を所定肉厚の壁体で構成すること
ができる。このため、この壁体の肉厚を取手部2やゲー
ジ竿3とほぼ同等の肉厚に設計することにより、このオ
イルレベルゲージを成形する金型のキャビティーを全体
に亘ってほぼ同一の断面積に構成することができ、これ
によりキャビティー内で樹脂の流動圧に差が生じること
を確実に防止して樹脂を金型内全体に良好に充填するこ
とができ、かつ大径の基体1であってもこれを構成する
壁体の肉厚は所定の厚さに保持することができるので、
樹脂の収縮量も最小限に抑えることができ、従って良好
な寸法精度、真円度を有する基体1部分を確実に成形す
ることができるものである。
【0036】この場合、基体1は、中空に形成されては
いても、その中空部6内には該中空部6を径方向に沿っ
て横断する補強壁7,7,7,7が設けられており、こ
の補強壁7…7により良好な強度が確保される。
いても、その中空部6内には該中空部6を径方向に沿っ
て横断する補強壁7,7,7,7が設けられており、こ
の補強壁7…7により良好な強度が確保される。
【0037】なお、上記基体1の中空部6は、該基体1
の上端に開放したものであるから、基体1の上部及び取
手部2を成形する金型に肉抜きピンを設け、かつこの肉
ぬきピンを補強壁7…7を得るために8本に分割するこ
とにより、容易に中空部6及び補強壁7…7を有する基
体1を成形することができる。
の上端に開放したものであるから、基体1の上部及び取
手部2を成形する金型に肉抜きピンを設け、かつこの肉
ぬきピンを補強壁7…7を得るために8本に分割するこ
とにより、容易に中空部6及び補強壁7…7を有する基
体1を成形することができる。
【0038】このように、本例のオイルレベルゲージに
よれば、寸法精度、真円度に優れた基体1により、パッ
キン4,4の作用によって案内管の上端開口部を確実に
密封することができるものであるが、この場合パッキン
4,4の作用は、該パッキン4,4が装着された環状溝
8,8の上壁8aが下壁8bよりも低く形成されている
ことにより、次のように作用する。即ち、図6に示され
ているように、オイルレベルゲージを案内管に取り付け
た状態にあっては案内管内の圧力によりパッキン4,4
が上方へと押圧され、比較的低く形成された環状溝8の
上壁8aと案内管上端部j内面との間にパッキン4,4
が偏平して入り込み、該パッキン4,4の弾発力により
該パッキン4,4と基体1の外周面との間及び該パッキ
ン4,4と案内管上端部j内面との間が強く密着して気
密な状態となり、基体1の外周面と案内管上端部j内面
との間が良好かつ確実にシールされるものである。
よれば、寸法精度、真円度に優れた基体1により、パッ
キン4,4の作用によって案内管の上端開口部を確実に
密封することができるものであるが、この場合パッキン
4,4の作用は、該パッキン4,4が装着された環状溝
8,8の上壁8aが下壁8bよりも低く形成されている
ことにより、次のように作用する。即ち、図6に示され
ているように、オイルレベルゲージを案内管に取り付け
た状態にあっては案内管内の圧力によりパッキン4,4
が上方へと押圧され、比較的低く形成された環状溝8の
上壁8aと案内管上端部j内面との間にパッキン4,4
が偏平して入り込み、該パッキン4,4の弾発力により
該パッキン4,4と基体1の外周面との間及び該パッキ
ン4,4と案内管上端部j内面との間が強く密着して気
密な状態となり、基体1の外周面と案内管上端部j内面
との間が良好かつ確実にシールされるものである。
【0039】次に、このオイルレベルゲージを用いて、
エンジンオイルやミッションオイルの量や質を調べる場
合は、案内管からオイルレベルゲージを引き抜き、ゲー
ジ竿3先端の検油ゲージ部12に付着したオイルを拭き
取った後、再び案内管内にゲージ竿3を挿入してオイル
レベルゲージを案内管に装着し、ゲージ竿3の検油ゲー
ジ部12をエンジンやミッションのオイル溜まり(例え
ば、オイルパン)に収容されたオイルに浸し、再度オイ
ルレベルゲージを引き抜いて、検油ゲージ部12に付着
したオイルの液面跡により油量を確認すると共に、付着
したオイルから油質を確認するものである。そして、検
査後は再びオイルレベルゲージを案内管に装着して該案
内管を密封するものである。
エンジンオイルやミッションオイルの量や質を調べる場
合は、案内管からオイルレベルゲージを引き抜き、ゲー
ジ竿3先端の検油ゲージ部12に付着したオイルを拭き
取った後、再び案内管内にゲージ竿3を挿入してオイル
レベルゲージを案内管に装着し、ゲージ竿3の検油ゲー
ジ部12をエンジンやミッションのオイル溜まり(例え
ば、オイルパン)に収容されたオイルに浸し、再度オイ
ルレベルゲージを引き抜いて、検油ゲージ部12に付着
したオイルの液面跡により油量を確認すると共に、付着
したオイルから油質を確認するものである。そして、検
査後は再びオイルレベルゲージを案内管に装着して該案
内管を密封するものである。
【0040】この場合、本例のオイルレベルゲージによ
れば、上記検油ゲージ部12が多数の小さな凹部13
a,13bで形成されているので、この凹部13a,1
3b内に確実にオイルが保持され、オイルの液面跡を確
実に確認することができると共に、油質を検査するのに
十分な量のオイルを確実に採取することができる。ま
た、該検油ゲージ部12の先端側には接触防止球14が
設けられているので、案内管にゲージ竿3を挿入する際
及びゲージ竿3を案内管から引き抜く際に、この接触防
止球14が案内管の内面に当接して検油ゲージ部12が
案内管jの内面に接触することを確実に防止し、検油ゲ
ージ部12に印されたオイルの液面跡を乱すようなこと
がなく、確実にオイルレベルを検査することができるも
のである。
れば、上記検油ゲージ部12が多数の小さな凹部13
a,13bで形成されているので、この凹部13a,1
3b内に確実にオイルが保持され、オイルの液面跡を確
実に確認することができると共に、油質を検査するのに
十分な量のオイルを確実に採取することができる。ま
た、該検油ゲージ部12の先端側には接触防止球14が
設けられているので、案内管にゲージ竿3を挿入する際
及びゲージ竿3を案内管から引き抜く際に、この接触防
止球14が案内管の内面に当接して検油ゲージ部12が
案内管jの内面に接触することを確実に防止し、検油ゲ
ージ部12に印されたオイルの液面跡を乱すようなこと
がなく、確実にオイルレベルを検査することができるも
のである。
【0041】また、本例オイルレベルゲージは、パッキ
ン4,4が装着された環状溝8,8を形成する下壁8
b,8bが比較的高く形成されているので、オイルレベ
ルゲージを案内管から引き抜く際に、この下壁8b,8
bによりパッキン4,4が環状溝8,8から抜け出てし
まうのを確実に防止することができる。
ン4,4が装着された環状溝8,8を形成する下壁8
b,8bが比較的高く形成されているので、オイルレベ
ルゲージを案内管から引き抜く際に、この下壁8b,8
bによりパッキン4,4が環状溝8,8から抜け出てし
まうのを確実に防止することができる。
【0042】更に、このようにリング状パッキン4,4
が装着された環状溝8,8の上壁8aを比較的低く、下
壁8bを比較的高く形成したことにより、上述のように
良好なシール性を確保した上で、ゲージ竿3を案内管内
に挿入すると共に基体1のシール部9を案内管の上端開
口部jに圧入する際、パッキン4,4が案内管の上端開
口縁部にかみ込んで破損するような不都合の発生を確実
に防止することもでき、これにより基体1の下部にシー
ル部9の下方に存して設けた案内部10を短くすること
ができる。
が装着された環状溝8,8の上壁8aを比較的低く、下
壁8bを比較的高く形成したことにより、上述のように
良好なシール性を確保した上で、ゲージ竿3を案内管内
に挿入すると共に基体1のシール部9を案内管の上端開
口部jに圧入する際、パッキン4,4が案内管の上端開
口縁部にかみ込んで破損するような不都合の発生を確実
に防止することもでき、これにより基体1の下部にシー
ル部9の下方に存して設けた案内部10を短くすること
ができる。
【0043】即ち、通常パッキン4,4は良好なシール
性を確保するための潰れ代を得るために基体1の周面か
ら所定量突出していなければならず、このため案内管j
の内周面と基体1外周面との間s(図6参照)にかなり
の間隙が生じ、案内管の上端開口部jに基体1のシール
部9を圧入する際に基体1が斜めになりやすく、このよ
うに基体1が斜めになった状態で案内管の上端開口部j
に圧入されると、パッキン4,4の突出部が案内管の上
端開口縁部に強く押しつけられ、パッキンが案内管上端
開口縁部の角部により破損するおそれがある。このた
め、従来は基体1をその軸方向に沿って長く形成するこ
とによりパッキン4,4の下方に存して所定長さの案内
部10を設け、この案内部10がパッキン4,4が装着
されたシール部9に先行して案内管内に挿入されること
により、この案内部10がシール部9の案内管への挿入
姿勢を真っ直ぐに保ち、基体1のシール部9を案内管上
端部jに圧入する際にパッキン4,4が案内管の上端開
口縁部jに噛み込むことを防止している。
性を確保するための潰れ代を得るために基体1の周面か
ら所定量突出していなければならず、このため案内管j
の内周面と基体1外周面との間s(図6参照)にかなり
の間隙が生じ、案内管の上端開口部jに基体1のシール
部9を圧入する際に基体1が斜めになりやすく、このよ
うに基体1が斜めになった状態で案内管の上端開口部j
に圧入されると、パッキン4,4の突出部が案内管の上
端開口縁部に強く押しつけられ、パッキンが案内管上端
開口縁部の角部により破損するおそれがある。このた
め、従来は基体1をその軸方向に沿って長く形成するこ
とによりパッキン4,4の下方に存して所定長さの案内
部10を設け、この案内部10がパッキン4,4が装着
されたシール部9に先行して案内管内に挿入されること
により、この案内部10がシール部9の案内管への挿入
姿勢を真っ直ぐに保ち、基体1のシール部9を案内管上
端部jに圧入する際にパッキン4,4が案内管の上端開
口縁部jに噛み込むことを防止している。
【0044】これに対して、本例オイルレベルゲージで
は、上述のように、基体1に設けたリング状パッキン装
着用の環状溝8,8の上壁8aを低く、下壁8bを高く
形成してあるので、パッキン4,4が装着されたシール
部9の下方に存する基体1の下部、即ち環状溝8の下壁
8bから連続する案内部10の径が比較的大きく、図6
に示されているように、この案内部10と案内管内周面
との間の間隙sを極めて小さくすることができる。これ
により案内部10の長さtが比較的短くても確実にシー
ル部9の挿入姿勢を真っ直ぐに保つことができ、挿入時
にシール部9が斜めになってパッキン4,4が案内管の
上端開口縁部に噛み込むことを確実に防止することがで
きる。しかも、環状溝8,8の下壁8bが比較的高く形
成されるので、この下壁8b側からのパッキン4,4の
突出量が非常に小さく、この点からもリング状パッキン
の噛み込みが防止されるものである。従って、基体1の
下部に設ける案内部10の長さtを短くすることができ
る。
は、上述のように、基体1に設けたリング状パッキン装
着用の環状溝8,8の上壁8aを低く、下壁8bを高く
形成してあるので、パッキン4,4が装着されたシール
部9の下方に存する基体1の下部、即ち環状溝8の下壁
8bから連続する案内部10の径が比較的大きく、図6
に示されているように、この案内部10と案内管内周面
との間の間隙sを極めて小さくすることができる。これ
により案内部10の長さtが比較的短くても確実にシー
ル部9の挿入姿勢を真っ直ぐに保つことができ、挿入時
にシール部9が斜めになってパッキン4,4が案内管の
上端開口縁部に噛み込むことを確実に防止することがで
きる。しかも、環状溝8,8の下壁8bが比較的高く形
成されるので、この下壁8b側からのパッキン4,4の
突出量が非常に小さく、この点からもリング状パッキン
の噛み込みが防止されるものである。従って、基体1の
下部に設ける案内部10の長さtを短くすることができ
る。
【0045】このように、本実施例のオイルレベルゲー
ジは、成形性に優れ、基体1のシール部9が大径のもの
であるにも拘らず、良好な寸法精度をもって確実に成形
することができ、従って案内管の上端開口部jを良好か
つ確実に密封することができるオイルレベルゲージを確
実に成形,製造することができる。また、本例オイルレ
ベルゲージは基体1内に中空部6が設けられていると共
に、基体1の下部に設ける案内部10の長さを短くする
ことができるので、成形樹脂の使用量を削減して原材料
コストを引き下げることができると共に、製品の軽量化
も達成されるものである。
ジは、成形性に優れ、基体1のシール部9が大径のもの
であるにも拘らず、良好な寸法精度をもって確実に成形
することができ、従って案内管の上端開口部jを良好か
つ確実に密封することができるオイルレベルゲージを確
実に成形,製造することができる。また、本例オイルレ
ベルゲージは基体1内に中空部6が設けられていると共
に、基体1の下部に設ける案内部10の長さを短くする
ことができるので、成形樹脂の使用量を削減して原材料
コストを引き下げることができると共に、製品の軽量化
も達成されるものである。
【0046】[実施例2]また、図7〜11は、本発明
の第2の実施例にかかるオイルレベルゲージを示すもの
で、このオイルレベルゲージは、円柱状基体20の内部
に形成された中空部6が該基体20の下端面に開放して
いると共に、該基体20の上端部が円板状のフランジ部
5によって閉塞されており、かつ図10に示したよう
に、該基体20の中空部6を径方向に沿って横断する補
強壁7,7,7,7が交差一体化している中空部6内の
中心部からこれら補強壁7…7の交差部と一体的にゲー
ジ竿3が垂設されている。この場合、上記補強壁7,
7,7,7のうちの2つが下方に向かうに従って漸次内
方に傾斜しながらゲージ竿3に沿って下方に延出形成さ
れ、この延出部がゲージ竿3の補強リブ11,11,1
1,11を形成している。また、ゲージ竿3の先端部に
は、図11に示したように、断面階段状の凹部21がゲ
ージ竿3の幅方向中間部に長さ方向に沿って設けられて
おり、この階段状凹部21が検油ゲージ部12を形成し
ている。更に、取手部2は上記基体20のフランジ部5
上面から上方やや後方に向けて一体に形成されている。
の第2の実施例にかかるオイルレベルゲージを示すもの
で、このオイルレベルゲージは、円柱状基体20の内部
に形成された中空部6が該基体20の下端面に開放して
いると共に、該基体20の上端部が円板状のフランジ部
5によって閉塞されており、かつ図10に示したよう
に、該基体20の中空部6を径方向に沿って横断する補
強壁7,7,7,7が交差一体化している中空部6内の
中心部からこれら補強壁7…7の交差部と一体的にゲー
ジ竿3が垂設されている。この場合、上記補強壁7,
7,7,7のうちの2つが下方に向かうに従って漸次内
方に傾斜しながらゲージ竿3に沿って下方に延出形成さ
れ、この延出部がゲージ竿3の補強リブ11,11,1
1,11を形成している。また、ゲージ竿3の先端部に
は、図11に示したように、断面階段状の凹部21がゲ
ージ竿3の幅方向中間部に長さ方向に沿って設けられて
おり、この階段状凹部21が検油ゲージ部12を形成し
ている。更に、取手部2は上記基体20のフランジ部5
上面から上方やや後方に向けて一体に形成されている。
【0047】この図7〜11に示したオイルレベルゲー
ジは、上述のように、基体20の中空部6が該基体20
の下端面に開放しているので、これを成形する場合、基
体20の下部及びゲージ竿3を成形する金型に肉抜きピ
ンを設け、かつこの肉ぬきピンを補強壁7…7を得るた
めに8本に分割することにより、中空部6及び補強壁7
…7を有する基体20を成形するものである。また、こ
のオイルレベルゲージでは、ゲージ竿3の先端部に接触
防止球は設けられていないが、検油ゲージ部12自体が
凹部21から構成されているので、ゲージ竿3を案内管
内に挿入又は案内管から引き抜く際にこの検油ゲージ部
12の凹部21が案内管内面に接触してオイルの液面跡
が乱されるようなことはない。
ジは、上述のように、基体20の中空部6が該基体20
の下端面に開放しているので、これを成形する場合、基
体20の下部及びゲージ竿3を成形する金型に肉抜きピ
ンを設け、かつこの肉ぬきピンを補強壁7…7を得るた
めに8本に分割することにより、中空部6及び補強壁7
…7を有する基体20を成形するものである。また、こ
のオイルレベルゲージでは、ゲージ竿3の先端部に接触
防止球は設けられていないが、検油ゲージ部12自体が
凹部21から構成されているので、ゲージ竿3を案内管
内に挿入又は案内管から引き抜く際にこの検油ゲージ部
12の凹部21が案内管内面に接触してオイルの液面跡
が乱されるようなことはない。
【0048】なお、この図7〜11に示したオイルレベ
ルゲージにおいて、上記以外の構成及び作用効果は、上
記図1〜6のオイルレベルゲージと同一であるので、同
一の構成部分に同一の参照符号を付してその説明を省略
する。
ルゲージにおいて、上記以外の構成及び作用効果は、上
記図1〜6のオイルレベルゲージと同一であるので、同
一の構成部分に同一の参照符号を付してその説明を省略
する。
【0049】[実施例3]図12〜15は、本発明の第
3の実施例にかかるオイルレベルゲージを示すもので、
このオイルレベルゲージは、円柱状基体30の内部に形
成された中空部6が該基体30の下端面に開放すると共
に、該基体30の上端部が円柱状のフランジ部5によっ
て閉塞されており、かつ図14に示したように、該基体
30の中空部6を径方向に沿って横断する補強壁7,
7,7,7が交差一体化している中空部6内の中心部か
らこれら補強壁7…7の交差部と一体的にゲージ竿3が
垂設されている。この場合、上記補強壁7,7,7,7
のうちの2つが下方に向かうに従って漸次内方に傾斜し
ながらゲージ竿3に沿って下方に延出形成され、この延
出部がゲージ竿3の補強リブ11,11,11,11を
形成し、また、他の2つの補強壁7,7の下端部には交
差中心部と中空部6内面との間に断面円形の厚肉部1
3,13,13,13が設けられており、この厚肉部1
3…13下面に突き出しピンを当設させて成形後のオイ
ルレベルゲージを金型から取り外すようになっている。
3の実施例にかかるオイルレベルゲージを示すもので、
このオイルレベルゲージは、円柱状基体30の内部に形
成された中空部6が該基体30の下端面に開放すると共
に、該基体30の上端部が円柱状のフランジ部5によっ
て閉塞されており、かつ図14に示したように、該基体
30の中空部6を径方向に沿って横断する補強壁7,
7,7,7が交差一体化している中空部6内の中心部か
らこれら補強壁7…7の交差部と一体的にゲージ竿3が
垂設されている。この場合、上記補強壁7,7,7,7
のうちの2つが下方に向かうに従って漸次内方に傾斜し
ながらゲージ竿3に沿って下方に延出形成され、この延
出部がゲージ竿3の補強リブ11,11,11,11を
形成し、また、他の2つの補強壁7,7の下端部には交
差中心部と中空部6内面との間に断面円形の厚肉部1
3,13,13,13が設けられており、この厚肉部1
3…13下面に突き出しピンを当設させて成形後のオイ
ルレベルゲージを金型から取り外すようになっている。
【0050】また、上記円柱状基体30のシール部9に
は上記実施例1,2と同様に環状溝8,8が形成されて
おり、これら両環状溝8,8間の基体30外周面には、
上記環状溝8と同じ深さの4つの凹部14が形成され、
これにより、オイルレベルゲージを成形する金型のキャ
ビティーを基体30全体に亘ってほぼ同一の断面積に構
成することができ、キャビティー内で樹脂の流動圧に差
が生じることをより確実に防止し得、樹脂を金型内全体
により良好に充填できる事により、真円度に優れた円柱
状基体30部分をより確実に成形できるものである。な
お、上記各凹部14の間には厚肉の補強壁部16が形成
されている。
は上記実施例1,2と同様に環状溝8,8が形成されて
おり、これら両環状溝8,8間の基体30外周面には、
上記環状溝8と同じ深さの4つの凹部14が形成され、
これにより、オイルレベルゲージを成形する金型のキャ
ビティーを基体30全体に亘ってほぼ同一の断面積に構
成することができ、キャビティー内で樹脂の流動圧に差
が生じることをより確実に防止し得、樹脂を金型内全体
により良好に充填できる事により、真円度に優れた円柱
状基体30部分をより確実に成形できるものである。な
お、上記各凹部14の間には厚肉の補強壁部16が形成
されている。
【0051】また、本実施例で用いられているリング状
パッキン4a,4bは、断面V字状のものが用いられて
いると共に、このパッキン4a,4bが装着された環状
溝8,8の上下両壁部は同じ高さに形成されている。こ
の場合、上記円柱状基体30に周方向に沿って形成され
た上側の環状溝8には上記パッキン4aを断面V字状
に、下側の環状溝8には上記パッキン4bを断面逆V字
状に装着してある。これにより、図15に示されている
ように、オイルレベルゲージを案内管10に取り付けた
際、案内管10の外部から内部への圧力に対しては上側
のパッキン4aのV字が開いて案内管10の内面に強く
密着し、他方案内管10の内部から外部への圧力に対し
ては下側のパッキン4bのV字が開いて案内管10の内
部に強く密着し、上記円柱状基体30と案内管10の間
が良好かつ確実にシールされるものである。
パッキン4a,4bは、断面V字状のものが用いられて
いると共に、このパッキン4a,4bが装着された環状
溝8,8の上下両壁部は同じ高さに形成されている。こ
の場合、上記円柱状基体30に周方向に沿って形成され
た上側の環状溝8には上記パッキン4aを断面V字状
に、下側の環状溝8には上記パッキン4bを断面逆V字
状に装着してある。これにより、図15に示されている
ように、オイルレベルゲージを案内管10に取り付けた
際、案内管10の外部から内部への圧力に対しては上側
のパッキン4aのV字が開いて案内管10の内面に強く
密着し、他方案内管10の内部から外部への圧力に対し
ては下側のパッキン4bのV字が開いて案内管10の内
部に強く密着し、上記円柱状基体30と案内管10の間
が良好かつ確実にシールされるものである。
【0052】更に、本例のオイルレベルゲージにあって
は、ゲージ竿3の先端部に2個の凹部が幅方向中間部に
設けられており、この凹部が検油ゲージ部12を形成し
ている。また、取手部2は上記基体30のフランジ部5
上面中央部から上方に向けて垂直に一体成形されてい
る。
は、ゲージ竿3の先端部に2個の凹部が幅方向中間部に
設けられており、この凹部が検油ゲージ部12を形成し
ている。また、取手部2は上記基体30のフランジ部5
上面中央部から上方に向けて垂直に一体成形されてい
る。
【0053】なお、この図12〜15に示したオイルレ
ベルゲージにおいて、上記以外の構成及び作用効果は、
上記図1〜11のオイルレベルゲージと同一であるの
で、同一の構成部分に同一の参照符号を付してその説明
を省略する。
ベルゲージにおいて、上記以外の構成及び作用効果は、
上記図1〜11のオイルレベルゲージと同一であるの
で、同一の構成部分に同一の参照符号を付してその説明
を省略する。
【0054】[実施例4]図16〜18は、本発明の第
4の実施例にかかるオイルレベルゲージを示すもので、
このオイルレベルゲージは、円柱状基体40の内部に形
成された中空部6が該基体40の下端面に開放すると共
に、該基体40の上端部が円柱状のフランジ部5によっ
て閉塞されており、かつ図19に示したように、該基体
40の中空部6を径方向に沿って十字に横断する補強壁
7,7が交差一体化している中空部6内の中心部に円柱
状のインサート部41が一体に形成され、このインサー
ト部41内に金属製ゲージ竿3aの基端部が埋設固定さ
れている。この場合、上記インサート部41は基体40
の下端から下方へ所定量突出していると共に、上記補強
壁7,7が下方に向かって漸次内方に傾斜しながらイン
サート部41に沿って下方に延出形成され、この延出部
がインサート部41の補強リブ11,11,11,11
を形成している。また、ゲージ竿3aは、その先端部が
偏平に加工されていると共に、その偏平部表面に2本の
検油基準線が形成され、この先端偏平部が検油ゲージ部
12を形成している。
4の実施例にかかるオイルレベルゲージを示すもので、
このオイルレベルゲージは、円柱状基体40の内部に形
成された中空部6が該基体40の下端面に開放すると共
に、該基体40の上端部が円柱状のフランジ部5によっ
て閉塞されており、かつ図19に示したように、該基体
40の中空部6を径方向に沿って十字に横断する補強壁
7,7が交差一体化している中空部6内の中心部に円柱
状のインサート部41が一体に形成され、このインサー
ト部41内に金属製ゲージ竿3aの基端部が埋設固定さ
れている。この場合、上記インサート部41は基体40
の下端から下方へ所定量突出していると共に、上記補強
壁7,7が下方に向かって漸次内方に傾斜しながらイン
サート部41に沿って下方に延出形成され、この延出部
がインサート部41の補強リブ11,11,11,11
を形成している。また、ゲージ竿3aは、その先端部が
偏平に加工されていると共に、その偏平部表面に2本の
検油基準線が形成され、この先端偏平部が検油ゲージ部
12を形成している。
【0055】本例のオイルレベルゲージは、上記基体4
0を成形する際に、上記インサート部41に金属製ゲー
ジ竿3aをインサートしてこれを固定することにより製
造されるが、この場合、基体40にはその周壁とインサ
ート部41との間に中空部6が設けられているので厚肉
部分の樹脂固化の速度の違いに起因するボイドの発生を
確実に防止して、インサート部41の強度を安定化さ
せ、これによりゲージ竿3aを確実に固定することがで
きるものである。
0を成形する際に、上記インサート部41に金属製ゲー
ジ竿3aをインサートしてこれを固定することにより製
造されるが、この場合、基体40にはその周壁とインサ
ート部41との間に中空部6が設けられているので厚肉
部分の樹脂固化の速度の違いに起因するボイドの発生を
確実に防止して、インサート部41の強度を安定化さ
せ、これによりゲージ竿3aを確実に固定することがで
きるものである。
【0056】即ち、厚肉の基体を射出成形する場合、樹
脂を均一に固化させることが難しく、金型接触部が先に
固化し、内部に気泡が発生して空洞化する、所謂ボイド
現象が生じ易い。この場合、金属製のゲージ竿3aをイ
ンサートすると、このボイドのために固定強度が低下す
る場合があるが、本例のオイルレベルゲージによれば、
基体40の周壁と上記インサート部41との間に中空部
6が設けられ、基体40の周壁及びインサート部41が
いずれもほぼ均一の厚さとなっているので、樹脂固化の
速度の違いによるボイドの発生を効果的に防止してイン
サート部41の強度を安定化させることができ、これに
より金属製ゲージ竿3aを安定かつ強固に基体40に固
定することができるものである。
脂を均一に固化させることが難しく、金型接触部が先に
固化し、内部に気泡が発生して空洞化する、所謂ボイド
現象が生じ易い。この場合、金属製のゲージ竿3aをイ
ンサートすると、このボイドのために固定強度が低下す
る場合があるが、本例のオイルレベルゲージによれば、
基体40の周壁と上記インサート部41との間に中空部
6が設けられ、基体40の周壁及びインサート部41が
いずれもほぼ均一の厚さとなっているので、樹脂固化の
速度の違いによるボイドの発生を効果的に防止してイン
サート部41の強度を安定化させることができ、これに
より金属製ゲージ竿3aを安定かつ強固に基体40に固
定することができるものである。
【0057】本例のオイルレベルゲージは、上述のよう
にインサート成形により成形されるが、この場合、例え
ば、図20に示したように3つの成形用金型50、51
及び52を用いて成形することができる。金型50は上
記基体40及び取手部2を成形する左右に2分割可能な
割り金型50a,50bからなり、また金型51は基体
40中に中空部6を形成すると共に、上記インサート部
41を成形するものであり、図21に示したように上部
に上記中空部6を形成するための略扇状の肉抜きピン5
3,53,53,53が突設されていると共に、上記イ
ンサート部41及び補強リブ11を成形するキャビティ
ー54が設けられたものである。更に、金型52は左右
方向に2分割可能な割り金型52a,52bからなり、
この左右型52a,52bが閉型した状態で上記金属製
ゲージ竿3aを左右型52a,52bの間に挾持固定で
きるようになっている。なお、上記金型51及び52は
上下方向に移動可能になっている。
にインサート成形により成形されるが、この場合、例え
ば、図20に示したように3つの成形用金型50、51
及び52を用いて成形することができる。金型50は上
記基体40及び取手部2を成形する左右に2分割可能な
割り金型50a,50bからなり、また金型51は基体
40中に中空部6を形成すると共に、上記インサート部
41を成形するものであり、図21に示したように上部
に上記中空部6を形成するための略扇状の肉抜きピン5
3,53,53,53が突設されていると共に、上記イ
ンサート部41及び補強リブ11を成形するキャビティ
ー54が設けられたものである。更に、金型52は左右
方向に2分割可能な割り金型52a,52bからなり、
この左右型52a,52bが閉型した状態で上記金属製
ゲージ竿3aを左右型52a,52bの間に挾持固定で
きるようになっている。なお、上記金型51及び52は
上下方向に移動可能になっている。
【0058】これら金型50,51,52を用いて本例
のオイルレベルゲージを成形する場合、図20に示した
ように、金型50の左右型50a,50bを閉型し、こ
の金型50の下側に肉抜きピン53…53を該金型50
内に挿入した状態に金型51を型合わせし、更に該金型
51の下側に設けられた金型52の割り型52a,52
bを左右方向に開型し、この状態で金属製ゲージ竿3a
の基端部が金型51の中心部を貫通して金型キャビティ
ー内の所定位置にくるように配置し、該ゲージ竿3aを
挟み込んで金型52を閉型する。この状態で、ゲート
(図示せず)を介して所定量の溶融成形樹脂を金型キャ
ビティー内に射出導入し、冷却固化後、金型52を左右
方向に開型して(図中矢印)、ゲージ竿3aを開放
し、金型51を金型52と共に肉抜きピン53が完全に
抜ける位置まで下げた後(図中矢印)、金型50を左
右方向に開型し(図中矢印)、成形されたオイルレベ
ルゲージを上方向へ抜き取ることにより本例オイルレベ
ルゲージが得られるものである。
のオイルレベルゲージを成形する場合、図20に示した
ように、金型50の左右型50a,50bを閉型し、こ
の金型50の下側に肉抜きピン53…53を該金型50
内に挿入した状態に金型51を型合わせし、更に該金型
51の下側に設けられた金型52の割り型52a,52
bを左右方向に開型し、この状態で金属製ゲージ竿3a
の基端部が金型51の中心部を貫通して金型キャビティ
ー内の所定位置にくるように配置し、該ゲージ竿3aを
挟み込んで金型52を閉型する。この状態で、ゲート
(図示せず)を介して所定量の溶融成形樹脂を金型キャ
ビティー内に射出導入し、冷却固化後、金型52を左右
方向に開型して(図中矢印)、ゲージ竿3aを開放
し、金型51を金型52と共に肉抜きピン53が完全に
抜ける位置まで下げた後(図中矢印)、金型50を左
右方向に開型し(図中矢印)、成形されたオイルレベ
ルゲージを上方向へ抜き取ることにより本例オイルレベ
ルゲージが得られるものである。
【0059】このように、本例のオイルレベルゲージ
は、基体40内に中空部6が形成されていると共に、こ
の中空部6の中心部にゲージ竿3aをインサートした複
雑な構造を有するものであるが、上記のように、金型を
3分割することにより容易に成形することができ、更に
上述のように、ボイドの発生を抑えてインサート部41
の強度を安定化させ強固にゲージ竿3aを固定すること
ができる上、金型52により金属製ゲージ竿3aを確実
に固定した状態で成形することができるので、ゲージ竿
3aが基体40の中心位置に確実に固定された高品質の
オイルレベルゲージを歩留まり良く成形することができ
る。
は、基体40内に中空部6が形成されていると共に、こ
の中空部6の中心部にゲージ竿3aをインサートした複
雑な構造を有するものであるが、上記のように、金型を
3分割することにより容易に成形することができ、更に
上述のように、ボイドの発生を抑えてインサート部41
の強度を安定化させ強固にゲージ竿3aを固定すること
ができる上、金型52により金属製ゲージ竿3aを確実
に固定した状態で成形することができるので、ゲージ竿
3aが基体40の中心位置に確実に固定された高品質の
オイルレベルゲージを歩留まり良く成形することができ
る。
【0060】なお、この図16〜19に示したオイルレ
ベルゲージにおいて、上記以外の構成及び作用効果は、
上記図1〜15のオイルレベルゲージと同一であるの
で、同一の構成部分に同一の参照符号を付してその説明
を省略する。
ベルゲージにおいて、上記以外の構成及び作用効果は、
上記図1〜15のオイルレベルゲージと同一であるの
で、同一の構成部分に同一の参照符号を付してその説明
を省略する。
【0061】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではない。例
えば、上記実施例では基体1,20,30,40の中空
部内に補強壁7…7を設けたが、この補強壁7…7は省
略してもよく、またゲージ竿3やインサート部41に設
けた補強リブ11…11も場合によっては省略して差し
支えない。更に、実施例1、2のようにリング状パッキ
ン4,4として断面円形の通常のパッキンを用いた場合
でも、このパッキン4,4を装着する環状溝8,8は上
壁8aと下壁8bとが同一高さの通常の環状溝としても
よく、更にまた検油ゲージ部12の構成や取手部2,フ
ランジ部5等の形状、補強壁7やリング状パッキン4の
数や断面形状など、その他の構成についても本発明の要
旨を逸脱しない限り、種々変更して差し支えない。
が、本発明は上記実施例に限定されるものではない。例
えば、上記実施例では基体1,20,30,40の中空
部内に補強壁7…7を設けたが、この補強壁7…7は省
略してもよく、またゲージ竿3やインサート部41に設
けた補強リブ11…11も場合によっては省略して差し
支えない。更に、実施例1、2のようにリング状パッキ
ン4,4として断面円形の通常のパッキンを用いた場合
でも、このパッキン4,4を装着する環状溝8,8は上
壁8aと下壁8bとが同一高さの通常の環状溝としても
よく、更にまた検油ゲージ部12の構成や取手部2,フ
ランジ部5等の形状、補強壁7やリング状パッキン4の
数や断面形状など、その他の構成についても本発明の要
旨を逸脱しない限り、種々変更して差し支えない。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のオイルレ
ベルゲージによれば、成形性に優れ、基体のシール部が
大径のものであっても良好な寸法精度をもって確実に成
形することができる。従って、良好な寸法精度を有する
製品を良好かつ確実に合成樹脂で一体成形することがで
き、高品質なオイルレベルゲージを良好な歩留まりをも
って効率よく製造することができるものである。またこ
の場合、材料樹脂を節約して原材料コストを節減するこ
とができると共に、オイルレベルゲージの軽量化を達成
することができる。更に、ゲージ竿を金属製とし、これ
をインサート成形により設ける場合には、中空部により
インサート部を基体周壁から独立させて成形することが
でき、これにより基体(シール部)の寸法を安定させ、
かつボイドの発生を防止できインサート部の強度を安定
化することができる。
ベルゲージによれば、成形性に優れ、基体のシール部が
大径のものであっても良好な寸法精度をもって確実に成
形することができる。従って、良好な寸法精度を有する
製品を良好かつ確実に合成樹脂で一体成形することがで
き、高品質なオイルレベルゲージを良好な歩留まりをも
って効率よく製造することができるものである。またこ
の場合、材料樹脂を節約して原材料コストを節減するこ
とができると共に、オイルレベルゲージの軽量化を達成
することができる。更に、ゲージ竿を金属製とし、これ
をインサート成形により設ける場合には、中空部により
インサート部を基体周壁から独立させて成形することが
でき、これにより基体(シール部)の寸法を安定させ、
かつボイドの発生を防止できインサート部の強度を安定
化することができる。
【0063】また更に、基体の外周面に設けるリング状
パッキンを上壁が低く下壁が高い環状溝に装着すること
により、リング状パッキンによる良好なシール性を保持
しつつ、リング状パッキンの脱落を確実に防止すること
ができる。また、案内管への挿入時にリング状パッキン
が案内管上端縁部に噛み込むことも確実に防止し得、こ
れにより基体のシール部下方に設けられる案内部の長さ
を小さくすることができ、この点からも原材料コストの
節減及びオイルレベルゲージの軽量化に寄与することが
できる。
パッキンを上壁が低く下壁が高い環状溝に装着すること
により、リング状パッキンによる良好なシール性を保持
しつつ、リング状パッキンの脱落を確実に防止すること
ができる。また、案内管への挿入時にリング状パッキン
が案内管上端縁部に噛み込むことも確実に防止し得、こ
れにより基体のシール部下方に設けられる案内部の長さ
を小さくすることができ、この点からも原材料コストの
節減及びオイルレベルゲージの軽量化に寄与することが
できる。
【図1】本発明の一実施例にかかるオイルレベルゲージ
を示す正面図である。
を示す正面図である。
【図2】同オイルレベルゲージを示す側面図である。
【図3】同オイルレベルゲージを示す平面図である。
【図4】同オイルレベルゲージを示す底面図である。
【図5】同オイルレベルゲージの検油ゲージ部を示す部
分拡大側面図である。
分拡大側面図である。
【図6】同オイルレベルゲージをエンジンやミッション
に設けられた案内管に装着した際のシール部を示す部分
拡大断面図である。
に設けられた案内管に装着した際のシール部を示す部分
拡大断面図である。
【図7】本発明の第2の実施例にかかるオイルレベルゲ
ージを示す正面図である。
ージを示す正面図である。
【図8】同オイルレベルゲージを示す側面図である。
【図9】同オイルレベルゲージを示す平面図である。
【図10】同オイルレベルゲージを示す底面図である。
【図11】同オイルレベルゲージの検油ゲージ部を示す
部分拡大側面図である。
部分拡大側面図である。
【図12】本発明の第3の実施例にかかるオイルレベル
ゲージを示す正面図である。
ゲージを示す正面図である。
【図13】同オイルレベルゲージを示す側面図である。
【図14】同オイルレベルゲージを示す底面図である。
【図15】同オイルレベルゲージをエンジンやミッショ
ンに設けられた案内管に装着した際のシール部を示す部
分拡大断面図である。
ンに設けられた案内管に装着した際のシール部を示す部
分拡大断面図である。
【図16】本発明の第4の実施例にかかるオイルレベル
ゲージを示す正面図である。
ゲージを示す正面図である。
【図17】同オイルレベルゲージを示す側面図である。
【図18】同オイルレベルゲージを示す底面図である。
【図19】同オイルレベルゲージを示す図17のA−A
線に沿った断面図である。
線に沿った断面図である。
【図20】同オイルレベルゲージを成形するための成形
用金型の一例を示す模式図である。
用金型の一例を示す模式図である。
【図21】同オイルレベルゲージ成形用金型を構成する
金型51を示すもので、(A)は平面図、(B)は
(A)図のB−B線に沿った断面図である。
金型51を示すもので、(A)は平面図、(B)は
(A)図のB−B線に沿った断面図である。
【図22】従来のオイルレベルゲージを示すもので、
(A)は側面図、(B)は案内管に装着した際の基体
(シール部)部分を示す部分断面図である。
(A)は側面図、(B)は案内管に装着した際の基体
(シール部)部分を示す部分断面図である。
1,20,30,40 基体 2 取手部 3,3a ゲージ竿 4 リング状パッキン 5 フランジ部 6 中空部 7 補強壁 8 環状溝 8a 上壁 8b 下壁 9 シール部 10 案内部 12 検油ゲージ部 41 インサート部
Claims (6)
- 【請求項1】 合成樹脂で成形された略円柱状の基体
と、該基体の上部に設けられた取手部と、上記基体の下
端から垂設された先端部に検油ゲージ部を有する略棒状
のゲージ竿とを具備すると共に、上記基体の外周面に1
個又は2個以上のリング状パッキンを装着してなり、案
内管に上記ゲージ竿を挿入して上記基体を案内管上端部
に圧入することにより、ゲージ竿先端部の上記検油ゲー
ジ部がオイル溜まりに到達すると共に、上記基体が上記
パッキンの作用によって案内管の上端部を密閉するよう
に構成したオイルレベルゲージにおいて、上記基体の内
部に該基体の上端又は下端に開放した中空部を設けたこ
とを特徴とするオイルレベルゲージ。 - 【請求項2】 上記基体、取手部及びゲージ竿を合成樹
脂材料により一体成形したものである請求項1記載のオ
イルレベルゲージ。 - 【請求項3】 上記ゲージ竿を金属製とし、基体の成形
時に、該基体の中空部の中心部に設けたインサート部に
この金属製ゲージ竿をインサートすることにより、基体
にゲージ竿を設けた請求項1記載のオイルレベルゲー
ジ。 - 【請求項4】 基体の中空部に径方向に沿って該中空部
を横断する1又は2以上の補強壁を形成した請求項1乃
至3のいずれか1項に記載のオイルレベルゲージ。 - 【請求項5】 基体外周面に周方向に沿って1又は2以
上の環状溝を設けて該環状溝内にリング状パッキンを装
着すると共に、この環状溝を形成する上壁を下壁よりも
低く形成した請求項1乃至4のいずれか1項に記載のオ
イルレベルゲージ。 - 【請求項6】 基体の外周面に装着されるリング状パッ
キンが、断面略V字状のリング状パッキンである請求項
1乃至4のいずれか1項に記載のオイルレベルゲージ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34986295A JP3511116B2 (ja) | 1994-12-27 | 1995-12-21 | オイルレベルゲージ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-338011 | 1994-12-27 | ||
JP33801194 | 1994-12-27 | ||
JP34986295A JP3511116B2 (ja) | 1994-12-27 | 1995-12-21 | オイルレベルゲージ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08247821A true JPH08247821A (ja) | 1996-09-27 |
JP3511116B2 JP3511116B2 (ja) | 2004-03-29 |
Family
ID=26575981
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34986295A Expired - Fee Related JP3511116B2 (ja) | 1994-12-27 | 1995-12-21 | オイルレベルゲージ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3511116B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102493856A (zh) * | 2011-11-30 | 2012-06-13 | 重庆长安汽车股份有限公司 | 一种发动机油位计 |
JP2013209922A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Honda Motor Co Ltd | オイルレベルゲージ構造 |
US20130291634A1 (en) * | 2010-12-28 | 2013-11-07 | Volvo Construction Equipment Ab | Level gauge |
-
1995
- 1995-12-21 JP JP34986295A patent/JP3511116B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20130291634A1 (en) * | 2010-12-28 | 2013-11-07 | Volvo Construction Equipment Ab | Level gauge |
US9182263B2 (en) * | 2010-12-28 | 2015-11-10 | Volvo Construction Equipment Ab | Level gauge |
CN102493856A (zh) * | 2011-11-30 | 2012-06-13 | 重庆长安汽车股份有限公司 | 一种发动机油位计 |
JP2013209922A (ja) * | 2012-03-30 | 2013-10-10 | Honda Motor Co Ltd | オイルレベルゲージ構造 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3511116B2 (ja) | 2004-03-29 |
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