JPH08247175A - ワンウェイ・クラッチ組立体 - Google Patents

ワンウェイ・クラッチ組立体

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JPH08247175A
JPH08247175A JP8000608A JP60896A JPH08247175A JP H08247175 A JPH08247175 A JP H08247175A JP 8000608 A JP8000608 A JP 8000608A JP 60896 A JP60896 A JP 60896A JP H08247175 A JPH08247175 A JP H08247175A
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JP
Japan
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sprag
clutch assembly
way clutch
cage
spring member
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JP8000608A
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English (en)
Inventor
Daniel P Costin
ダニエル・ピー・コスティン
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BorgWarner Inc
Original Assignee
Borg Warner Automotive Inc
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Filing date
Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D41/00Freewheels or freewheel clutches
    • F16D41/06Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface
    • F16D41/069Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by pivoting or rocking, e.g. sprags
    • F16D41/07Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by pivoting or rocking, e.g. sprags between two cylindrical surfaces
    • F16D41/076Freewheels or freewheel clutches with intermediate wedging coupling members between an inner and an outer surface the intermediate members wedging by pivoting or rocking, e.g. sprags between two cylindrical surfaces the wedging coupling members being non-releasably joined to form a single annular piece, e.g. either the members being integral projections from the piece, or the piece being an elastic ring cast round the radial centres of the members
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D41/00Freewheels or freewheel clutches
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)
  • Pulleys (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スプラグ間の完全な同調を実現し、公知の二
重ケージのワンウェイ・クラッチよりも経済的で且つ製
造が容易なワンウェイ・クラッチを提供する。 【解決手段】 トルクの伝達を制御し得るよう、同心状
レースの間に配置された傾動可能なスプラグ25を備え
るワンウェイ・クラッチ機構20が開示される。該クラ
ッチ機構20は、環状の弾性的な延伸可能なばね部材2
8と、内側ケージ部材又は外側ケージ部材の何れかの部
材を備えている。ケージ部材26及びばね部材28は、
スプラグ25の完全な同調を可能にする。拡張したスプ
ラグ部材25を利用して、クラッチ機構20のくさび止
め及びトルク性能を増大させることが出来る。ばね部材
28の窓部40、42は、所望に応じて一又は複数のタ
ブを備えることが出来るが、タブを備えないことが好ま
しい。代替的な実施例において、クラッチ機構20は、
スプラグ25を制御し且つレース22、24の間でスプ
ラグ25を偏倚させる弾性的な延伸可能なばね部材28
のみを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動部材と被動部
材との間のトルク経路内におけるトルクの伝達を制御す
べく同心状のレース間に配置された傾動可能なスプラグ
(sprag)を備えるワンウェイ・クラッチに関す
る。
【0002】
【従来の技術】トルクの伝達を制御すべく同心状の回転
部材間に配置された傾動可能なスプラグを備えるワンウ
ェイ・クラッチは公知である。典型的に、内側レース部
材及び外側レース部材と称されるこの同心状の回転部材
は、スプラグによって選択的に連結及び連結解除がなさ
れる。これらのスプラグは、一般的に、その両端部分が
内側レース及び外側レースに摩擦係合する環状の形態に
配置されている。スプラグは、レースの回転により該ス
プラグが環状レース内で傾動されるとき、この環状レー
スを相互に係止し、又は解放させる働きをする。このよ
うにして、このワンウェイ・クラッチは、レースの回転
方向に応答して、ドライビング、又はオーバ・ランニン
グの作動状態に自動的に調節される。
【0003】トルクが一方向に向けてクラッチに伝達さ
れるとき、レースがフライ・ホイール回転をし、伝達さ
れるトルクの量は、無視し得る程度である。トルクの伝
達方向が逆になると、スプラグは傾動して、レースとく
さび止め係合し、レースの相対的な回転を略防止して、
トルクの伝達に対応する。
【0004】このワンウェイ・クラッチの円滑な作動を
期すためには、スプラグ間で駆動負荷を等しく分担しな
ければならない。一部のスプラグにだけ荷重が伝達され
るならば、「ロールオーバ(rollover)」とし
て知られる状態が生じる。この状況のとき、ドライビン
グ・トルクが一又は複数のスプラグを付勢して偏心状態
にし、その結果、スプラグ又はレースの何れかの破損す
るか、または、恒久的な変形が生ずる。
【0005】回避すべきもう一つの状態は、「ポップア
ウト(popout)」又は「ポッピング(poppi
ng)」として知られるものであり、この状態になる
と、荷重が加わったばねは、突然にレース面の一つに対
する静止接触力を失い、その結果、スプラグが急激に回
転して、極端なオーバ・ランニング(overrunn
ing)の位置となる。「ポップアウト」は、荷重、振
動が急激に解放されること、即ち、低摩擦状態に起因す
る。「ポップアウト」が生じたならば、衝撃による損傷
のため、逆回転を開始した時に、一又は複数のスプラグ
はかみ合うことが出来ない。
【0006】ポッピングに起因するロールオーバを防止
し且つその損傷を少なくするため、ある型式のワンウェ
イ・クラッチは、全てのスプラグを略等しい角度位置に
保つため、内側ケージ及び外側ケージを備えている。こ
れらのクラッチは、完全に同調されていると言われる。
【0007】傾動可能なスプラグを備えるワンウェイ・
クラッチ機構は、改良されたクラッチ装置を提供すべく
各種のレース、ケージ及びばねの形態にて設計されてい
る。例えば、ロジック及びその他(Rojic et
al.)の米国特許第3,324,980号において、
スプラグは、単一のエラストマー・ケージにより付勢指
状体と係合可能な位置に配置されている。スプラグに接
触するのは、該付勢指状体だけであるから、スプラグの
同調はなされない。スプラグが独立的に回転自在であ
り、また、同調されないようにした、その他の特許は、
例えば、トロエンドリー及びその他(Troendly
et al.)の米国特許第2,753,027号、
トロエンドリー及びその他の米国特許第2,824,6
35号、メッセージ(Message)の米国特許第
4,880,093号に記載されている。これらの三つ
の特許に記載された装置において、スプラグを分離させ
るため、単一の金属ケージが使用され、また、スプラグ
を傾動させ且つ偏倚させるため、金属製平形ばねがケー
ジに近接する位置に配置されている。
【0008】その他の単一ケージのワンウェイ・クラッ
チは、ハーティグ(Hartig)の米国特許第4,8
67,292号及びレッツ(Leitz)の米国特許第
5,335,761号に記載されている。ハーティグの
特許には、各スプラグ毎に独立的な付勢ばねが設けられ
た単一のケージを備えるクラッチが開示されている。こ
れら独立的なばねは、スプラグを同調させない。レッツ
の特許において、クラッチは、単一のケージと、該ケー
ジの半径方向外方に配置された金属製の平形ばねとを備
えている。レッツの特許では、スプラグの同調は確保さ
れてはいるが、金属の平形ばねは、比較的弱体であり、
クラッチの耐久性に影響を与える。
【0009】二重プラスチック製ケージのクラッチ機構
が、フェリス(Feris)の米国特許第4,998,
605号に記載されている。このクラッチは、プラスチ
ック製の内側ケージと、プラスチック製の外側ケージと
を備えており、そのケージの一方に付勢指状体が設けら
れている。これら二つのケージは、スプラグを同調させ
る働きをするが、この構造体は、製造が難しく、また、
多量の材料を使用する。また、プラスチック材料は、ば
ねとして使用したとき、耐久性は十分ではない。更に、
スプラグの外側のくさび止め面は、ケージの外側窓部に
嵌合し得るようするため寸法が節減され、このため、そ
のくさび止め面が小さくなり、クラッチのトルク性能が
低下する。
【0010】もう一つの二重ケージのクラッチの設計
は、トロエンドリー及びその他の米国特許第2,82
4,636号に記載されている。この特許は、スプラグ
が内側レース及び外側レースにより完全に同調される、
極めて満足し得る二重ケージのスプラグ・クラッチを開
示している。これらのケージは、特別設計の窓部を有し
て、金属で形成されており、スプラグを偏倚させるため
二つのケージの間に平形ばねが置されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の一つの目的
は、駆動部材と被動部材との間のトルク経路内における
トルクの伝達を制御すべく同心状のレース間に配置され
た傾動可能なスプラグを備えるワンウェイ・クラッチを
提供することである。また、本発明の目的は、公知の単
一ケージのワンウェイ・クラッチの改良として、単一ケ
ージのクラッチ機構を提供することである。
【0012】本発明のもう一つの目的は、スプラグ間で
完全な同調を実現し、公知の二重ケージのワンウェイ・
クラッチよりも経済的で且つ製造が容易なワンウェイ・
クラッチを提供することである。本発明の更に別の目的
は、独立的な付勢ばねを使用せず、公知の金属製平形ば
ねよりも耐久性があるばね機構を備える、ワンウェイ・
クラッチを提供することである。
【0013】本発明の更に別の目的は、レース間で使用
する材料の量が最小であり、レースにトルクを伝達すべ
くくさび止め面が完全に相補的であり、延伸性材料で出
来た細い環状ばねであって、製造が容易であり且つ上記
の公知のクラッチ機構と組み立てることが容易な環状ば
ねを備えるワンウェイ・クラッチ機構を提供することで
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によるワンウェイ
・クラッチ組立体は、互いに駆動方向及びオーバ・ラン
ニング方向に相対的に回転可能である駆動部材及び被動
部材であって、互いに離間した関係で軸線の周りで同心
状に配置されてそれらの間で環状スペースを形成する駆
動部材及び被駆動部材と、前記環状スペース内に配置さ
れていて、離間した第一の複数の窓部を有する環状の剛
性なケージ部材と、前記環状スペース内に配置されてい
て、離間した第二の複数の窓部を有する環状の剛性なば
ね部材と、延伸可能な弾性部材で出来た前記環状のばね
部材と、複数のスプラグ部材であって、各々が前記第一
の複数の離間した窓部の一つに且つ前記第二の複数の離
間した窓部の一つにそれぞれ傾動可能に配置された、複
数のスプラグ部材とを備え、前記スプラグ部材が、前記
環状スペース内で完全に同調されるように構成されてい
る。
【0015】本発明は、公知のクラッチ機構に伴う問題
点を解決し且つ上述の目的及び利点を実現する傾動可能
なスプラグを備えるワンウェイ・クラッチ機構を提供す
るものである。本発明によれば、内側レース及び外側レ
ース内に配置された単一のケージ部材と、該ケージとレ
ースの一つとの間に配置された、延伸可能な可撓性のば
ね部材とを備える、ワンウェイ・クラッチ機構が提供さ
れる。該ばね部材は、レースの間に連続的な環状部材を
形成し、また、このばね部材は、スプラグを配置するた
めの離間した窓部を複数、備えている。また、該ばね部
材は、好ましくは、少なくとも50%程度の弾性伸び率
の延伸性を有し、また、好ましくは、エラストマー材料
で出来たものとする。
【0016】ばね部材に形成された窓部は、一又は複数
のタブを備え、又はタブが存在しないようにしてよい。
また、該ばね部材は、細くする、即ち、その厚さがスプ
ラグの高さの50%以下の厚さであるようにする。該ば
ね部材は、成形による単一部材として、又は環状部材を
形成し得るように共に結合された細長の板状体として形
成することが出来る。また、該ばね部材は、内側ケージ
と外側レースとの間に配置し、又は外側ケージと内側レ
ースとの間に配置することも可能である。
【0017】特に、低廉で且つ小規模用の代替的な実施
例において、延伸可能なばね部材は、それ自体で、即
ち、ケージ部材を伴わずに、内側及び外側レース部材の
間に配置することが出来る。
【0018】本発明は、公知の単一ケージのスプラグ・
クラッチ機構では得られない、完全な同調及び十分な耐
久性を備える、単一ケージのスプラグ・クラッチ機構を
提供することである。また、本発明は、その機械的な簡
略性、高トルク付与機能及び低コストにより、完全な同
調を実現し、二重ケージのスプラグ・クラッチ機構の改
良を実現するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の上記及びその他の利点、
特徴及び有利な点は、添付図面に関する本発明の以下の
詳細な説明から明らかになるであろう。
【0020】本発明によるクラッチ機構は、図1乃至図
3に示してあり、全体として参照符号20で示してあ
る。該クラッチ機構は、外側レース即ち回転可能な部材
22と、同心状の内側レース即ち回転可能な部材24と
を備えている。これらの同心状レースは、軸線Cの周り
にその中心がある。内側レースと外側レースとの間の環
状スペース内に複数のスプラグ25が配置されている。
また、内側レースと外側レースとの間に、環状のケージ
部材26及び環状のばね部材28も配置されており、こ
れらの部材は、スプラグを所定位置に保持する働きをす
る。
【0021】本発明による一方向クラッチ即ちワンウェ
イ・クラッチ機構は、当業者に周知であるように、種々
の環境にて使用することが出来る。図1及び図2に示し
た環境において、該クラッチ機構は、車両の変速機の一
部として使用し得るようにしてある。この点に関し、外
側レース22は、平滑な円筒状内面30と、外周又は円
周上に設けられた複数のスプライン歯32とを備えてい
る。同様に、内側レース24は、平滑な円筒状外面34
と、複数のスプライン歯36が形成された内面とを備え
ている。内側レースは、クラッチに対するハブとして機
能し、該内側レースは、図2に仮想線で示した変速機シ
ャフト38に取り付けられている。軸受(図示せず)が
円筒状のレース面を実質的に略同心状に保つ働きをす
る。
【0022】スプラグ25は、略骨状の形状をしたクラ
ンプ要素であり、ばね部材28の開口部即ち窓部40
に、及びケージ部材26の開口部即ち窓部42を通じて
配置されている。該スプラグ25の両端は、円筒状の係
合面30(外側レースの面)と係合面34(内側レース
の面)と摩擦接触状態に配置されている。
【0023】スプラグ25は、図4及び図5に示すよう
に、湾曲した係合内面44と、湾曲した係合外面46
と、及び狭小な中央くびれ領域48とを備えている。こ
れらの湾曲した係合面44、46は、所望の適用例に応
じて、各種の形態又は外形が可能である。この点に関
し、その内容を引用して本明細書に含めた米国特許第
2,824,636号に、スプラグ部材25の好適な寸
法及び形状が記載されている。本発明に従って使用可能
であるその他のスプラグ部材は、その開示内容を引用し
て本明細書に含めた、米国特許第5,335,761号
に記載されている。
【0024】内面と外面との間の環状スペース内に該ス
プラグを取り付けたとき、これらのスプラグは、図4に
示すように、該スプラグを貫通する半径線Rから角度A
にて傾斜されている。レースが矢印50、52(図4)
で示した方向に動くことにより、スプラグ25がその中
央部分を中心として時計方向に傾動したとき、クラッチ
は、フライ・ホイールの回転状態となる。スプラグ25
が図4に示した位置から図5に示した位置に反時計方向
に傾動したとき、スプラグの端部は二つの同心状レース
22、24の間にくさび止め係合する。図5に示すよう
に、外側レース22、及び内側レース24は、それぞれ
矢印54、56の方向に回転する。これは、二つのレー
スを共にトルク伝達可能な関係に接続する。
【0025】本発明によるケージ部材は、図6に示して
ある。該ケージ部材26は、鋼のような薄い金属材料片
で出来ており且つ図示した形状及び形態にて打ち抜き又
はその他の方法で機械加工されている。また、該ケージ
部材は、プラスチック材料で形成してもよい。また、該
ケージ部材には、一連の開口部即ち窓部42が形成され
ている。
【0026】図1乃至図5に示すように、ケージ部材
は、内側ケージ部材26として位置決めすることが出来
る、即ち、内側レース部材24に隣接する位置に配置さ
れる。また、図14に示した代替的な実施例に関して以
下に説明するように、ケージ部材は、外側ケージ部材と
して、即ち、外側レース22に隣接する位置にて、ワン
ウェイ・クラッチ機構内に配置することも出来る。
【0027】ばね部材28は、付勢リングばねであり、
ケージ部材26と外側レース部材22との間に配置され
ることが好ましい。該付勢ばね28は、スプラグ25を
レース22、24の間で周方向に保持し且つ離間させ、
また、スプラグ25を偏倚させてくさび止め係合状態に
する。該ばね部材28は、図1乃至図5に示すように、
環状又はリング状の形態をしている。また、該ばね部材
は、傾動可能なスプラグ25を受け入れ得るように、そ
の外周の周りで均一に離間された一連の開口部即ち窓部
40を備えている。
【0028】ケージ部材26及びばね部材28の組み合
わせにより、スプラグ25はレースの間の環状スペース
内で完全に同調する。ケージ及びばね部材の各々には、
等しい数の窓部が設けられ、係合する対の窓部内の各々
にスプラグが配置される。
【0029】付勢ばね28は、可撓性で且つ延伸可能な
材料、即ち、破断したり、又は恒久的に変形せずに約5
0%以上の伸び可能である材料で出来たものであること
が好ましい。この点に関し、延伸可能な付勢リングばね
に好適な材料は、エラストマー材料であり、その好適な
伸び率の範囲は、約50%乃至300%である。エラス
トマー材料は、定義上、変形力を除去した後、室温にて
その寸法及び形状を回復する。この点に関し、熱硬化性
及び熱可塑性材料のような殆どのプラスチック材料は、
本発明への採用には、不適当である。
【0030】上述したように、本発明によるリングばね
部材に使用される材料は、破断歪み率が50乃至100
%以上である架橋結合(cross−linked)ポ
リマーのようなエラストマーであることが好ましい。ま
た、この型式のエラストマー及びその他の材料は、振動
の減衰機能もあり、その結果、より静粛なクラッチ機構
が得られる。ばね部材に好適なエラストマー材料は、ビ
トン(Viton)のようなふっ素エラストマーである
一方、その他の採用可能な材料はポリアクリレート及び
エチレン・アクリレートである。
【0031】クラッチ組立体の材料コストを最小に保つ
ため、ばね部材28の厚さT(図2に図示)は、最小値
に保つことが好ましい。厚さTは、高さHの50%以下
(図2に図示するように)、又は好ましくは、内側レー
ス24、外側レース22間の環状スペースの約20%と
する。例えば、ある種の公知のワンウェイ・クラッチ機
構の場合、該環状スペースの高さHは、約8.3mmで
ある。かかる環状スペースのばね部材28に対する好適
な厚さTは、約1.5mm(又は高さHの約18%)で
ある。
【0032】延伸可能な付勢リングばね28は、任意の
公知の方法、即ち、従来の方法で形成することが出来
る。例えば、ばね部材28は、図1乃至図5に示した形
状及び形態にて射出成形し、又は圧縮成形することが可
能である。これらの成形方法は、一般に、エラストマー
材料に使用されるものである。更に、ばね部材27は、
図13に図示するように、平坦な板として形成し且つ互
いに結合し、又は接着してもよい。この点に関して、板
の両端間の接続部の接合強度を増すため、端部29は、
図示するような留め継ぎ状態即ち45°の角度の切り込
み又は形状とすることが好ましい。
【0033】上述したように、本発明は、従来のスプラ
グを使用することが出来る。本発明に従い、金属製の平
形ばね等により付勢され且つ従来のワンウェイ・クラッ
チに使用される任意のスプラグが延伸可能な励起リング
ばね28と共に使用可能である。また、本発明のクラッ
チ機構は、薄いケージ部材及び細いばね部材をそれぞれ
一つしか使用しないから、レースの間により広いスペー
スが確保され、スプラグに大きいくさび止め面が得られ
る。この型式のスプラグ部材60は、図16に示してあ
る。図示するように、スプラグ部材60は、クラッチに
対して大きいトルク伝達性を付与する大きいくさび止め
面46′を備えている。
【0034】延伸可能なばね部材28の開口部即ち窓部
40は、矩形の形状であることが好ましい。これは、図
7に示してある。これと代替的に、ばね部材に形成され
た窓部が、一又は複数の付勢タブを備え、該付勢タブが
ばねによりスプラグ部材に付与される付勢力の程度に影
響を与え、又はその程度を制御するようにしてもよい。
例えば、図8において、該付勢ばね70は、窓部74の
各々に設けられた付勢タブ72を備えている。スプラグ
に作用する付勢力の程度を制御し得るように、タブ72
の長さ、幅及び厚さは、所望通りに変更可能である。
【0035】図9に図示するように、付勢タブ76を多
数、備えることも可能である。図9に示した実施例にお
いて、リングばね部材80は、窓部78の各々に二つの
タブ部材76を備えている。更に、図10に示すよう
に、ばね部材82は、窓部86の各々に形状の異なるタ
ブ84を備えることが出来る。
【0036】該付勢タブは、所望に応じて、スプラグ部
材の何れか一方の一側部に設け、又はスプラグ部材の両
側部に設けることが可能であることが理解される。利用
されるタブ部材の形状及び数、又は基本的にタブ部材を
利用すべきか否かは、スプラグ部材に望まれる付勢力の
大きさ、及びクラッチ機構の使用状態に依存する。スプ
ラグ部材の間のばね部材の面積が必要な可撓性及び弾性
を提供するのに十分となる点で、本発明によれば、タブ
無しの開口部即ち窓部とすることが好ましい。
【0037】多くのスプラグ・クラッチ機構において、
スプラグは、レースの一つに関して回転しないよう保持
しなければならない。かかる慣性制御方法は、典型的
に、高性能の適用例に採用される。例えば、多くの公知
の自動車の適用例において、スプラグ部材は、摩擦によ
り外側レースに対して保持され、外側レースと共に回転
し、又は外側レースに沿って回転しない。この目的のた
め、必須の摩擦接続部を提供するため、外側ケージと外
側レースとの間には、慣性接触、又は締まり接触が提供
される。本発明による延伸可能なリングばね部材28に
より、同一の機能が得られる。これを具体化する実施例
は、図11及び図12に示してある。
【0038】図11において、ばね部材92に設けられ
た複数の半径方向出っ張り即ち突起90がばね部材92
と外側レースとを締まり係合させ、摩擦接続部を提供す
る。半径方向突起90は、図示するように、対にて提供
することが好ましく、複数対の突起が、ばね部材の周縁
又は外周の周りで均一に離間した位置に設けられること
が好ましい。
【0039】図12に図示するように、ばね部材96上
で軸方向又は長手方向に配置された突起又は張出し部9
4を使用して、クラッチ機構又は関連する機構の側壁又
はその他の部材(図示せず)との摩擦接続部を形成する
ことが出来る。軸方向突起94も対を成して設けられ、
また、ばね部材の外周に沿って均一な位置に離間させる
ことが好ましい。クラッチ機構を軸方向に保持し又は収
容する側壁は、外側レースに接続されて、該外側レース
に対する同等の摩擦接続部を提供することが多い。
【0040】内側ケージ26及び延伸可能なリングばね
28の組み合わせにより、スプラグ25の同調が可能と
なり、また、該スプラグの回転を制限することが出来
る。スプラグが内側ケージから回転して外に出ないよう
にしなければならないから、スプラグの回転を制限する
ことは重要である。スプラグが「ポップ」する間、スプ
ラグは、急速に荷重を失い、回転して、図4に示すフラ
イ・ホイール回転位置のような位置になる。
【0041】スプラグ部材の回転を制限する二つの方法
がある。その第一の方法は、図4に図示するように、内
側ケージ26の窓部42の縁部が回転制限面を提供し且
つスプラグ25が矢印43の方向に回転するのを制限す
る寸法とすることである。
【0042】第二の方法は、延伸可能なリングばね28
をケージと調和させて使用して、スプラグの回転を制限
する方法である。図17に図示するように、ばね部材2
8は、内側ケージ部材26に対して半径方向に十分、近
接した位置に配置される。二つの部材、及びスプラグ部
材の構造及び寸法のため、スプラグ部材25の側部45
により半径方向下方に付勢されたばね部材28は、スプ
ラグ部材25が回転してケージから外に出る前に、内側
ケージ26に接触する。スプラグが所望の程度、傾動し
た場合、スプラグ25の上方(半径方向外方)部分45
は、ばね部材28に接触する一方、該ばね部材は、スプ
ラグの下方(半径方向内方)部分47がケージ部材の開
口部又は窓部42を通じて付勢される前に、一点にて内
側ケージ26に接触する。
【0043】また、可撓性の延伸可能なエラストマーば
ね部材28も「ポップ」の衝撃力に対する減衰作用があ
る。これは、衝撃エネルギを吸収し、内側ケージを損傷
しないように保護する。また、レース部材間で、外側ケ
ージ即ち第二のケージを省くことにより追加のスペース
が得られるため、内側ケージを僅かにより半径方向外方
の半径方向位置に配置することが可能となる。このこと
は、同様に図17に図示するように、スプラグがより広
い範囲で回転することを可能にする。
【0044】上述したように、本発明に従って、ワンウ
ェイ・クラッチ機構20′に対して延伸可能なリングば
ね部材28′を設けることも可能であるが、この場合、
ケージ部材26′は、リングばね部材の半径方向外方の
位置に配置される。この代替的な実施例は、図14に示
してある。本発明のこの実施例は、スプラグの内端を共
に内側レースにて近接する位置に配置することが出来る
ため、従来のスプラグにて高トルク性能を得ることが出
来る。また、内側レースにて大きいくさび止め面を有す
るスプラグを使用して、高トルク性能を持たせることも
可能である。
【0045】本発明のもう一つの実施例が、図15
[A]に示してある。この実施例は、内側レース24と
外側レース22との間に配置された延伸可能なリングば
ね部材100のみを使用するものである。ケージ部材
は、一切、利用しない。この実施例は、クラッチ機構に
要求される性能が比較的小さい低廉な適用例にも採用可
能である。この実施例の場合、ばね部材100は、上述
の実施例と同一の材料で形成し、また、同一の性質を有
することが好ましい。
【0046】また、本発明に従って使用されるばね部材
の厚さは、スプラグ部材の長手方向長さの50%以下、
又は内側レースと外側レースとの間の環状スペースの半
径方向距離(図2のH)の50%以下とする必要があ
る。この点に関し、ばね部材の厚さTは、環状スペース
の半径方向高さHの20%以下であることが好ましい。
厚さTが薄く又は狭小なばね部材を提供することによ
り、本発明のばねの設計は、環状のエラストマーばね部
材を備える公知のクラッチの場合よりも使用する材料が
少なくて済む。
【0047】また、図15[A]に示した実施例におい
て、ばね部材100は、成形による連続的な単一体とし
てのばね部材であり、付勢タブ又は指状体が存在しな
い、均一に離間した窓部を複数、備えることが好ましい
(図7参照)。しかしながら、窓部40′の周方向寸法
は、スプラグ部材の外形と相俟って、窓部40′の一つ
の側部の少なくとも一つの縁部39がスプラグ部材の外
面と均一な状態で接触しているようなものにする必要が
ある。これは、図15[B]に示してある。
【0048】
【発明の効果】上述したように、本発明は、スプラグの
完全な同調を可能にし、また、公知の二重ケージ・クラ
ッチ機構よりも低コストで且つより低廉に製造し且つ組
み立てることの出来る、単一ケージのワンウェイ・クラ
ッチ機構を提供するものである。また、第二のケージを
不要にする結果、スプラグは、より大きいくさび止め面
を備えることが可能となり、このため、二重ケージのス
プラグ・クラッチ機構よりもトルク性能が増したクラッ
チ機構を実現することが可能となる。当該技術分野で公
知のある種のクラッチの設計のスプラグ部材のくさび止
め外面は、剛性な外側ケージの窓部に嵌まり得るよう
に、幅Wが制限される(図2参照)。本発明のスプラグ
の場合、かかる制限はない。
【0049】また、該延伸可能なばね部材は、スプラグ
の完全な同調を保つのを助ける働きをし、また、これと
同時に、スプラグの「ポッピング」を防止し且つ「ポッ
プ」したスプラグがその通常の位置に戻るのを助ける弾
性及び偏倚力を提供する。また、このばね部材は、「ポ
ップ」により生じた力を吸収して、変形したり、又は損
傷しないように金属製の単一ケージの部材を保護する。
このことは、より耐久性のあるクラッチ機構とし、ま
た、その寿命を引き延ばすことになる。
【0050】環状リングばね部材は、ある点では、外側
ケージ部材と同様に作用するが、第二のケージ部材の幾
つかの欠点はなく、また、従来の二重ケージ・クラッチ
機構よりも有利なクラッチ機構を提供する。例えば、ば
ね部材は、同調実行するのに十分に剛性であるが、独立
的な金属製外側ケージ部材よりも低廉である。更に、環
状リングばね部材の使用により、二重ケージ・クラッチ
機構に使用される平形ばね又は個々のスプラグばね等が
不要となる。また、剛性な第二のケージ部材が不要とな
ることは、一端に大きいくさび止め面を有するスプラグ
の使用を可能にする。
【0051】ばね部材28に形成された開口部即ち窓部
40の周方向幅は、スプラグ部材25の外側面と、僅か
に締まり嵌めするような寸法とすることが好ましい。こ
のような寸法としたばねは、スプラグを確実に保持し、
また、時間の経過と共に材料が弛緩することを可能にす
る。
【0052】内側(又は外側)ケージ部材は、鋼のよう
な金属部材で出来たものであることが好ましいが、スプ
ラグを軸方向に整合させるのに十分に剛性である剛性な
プラスチック材料又はその他の任意の材料で形成しても
よい。上述したように、弾性的なリングばね部材は、ス
プラグに対して付勢力を提供し、ケージ及びリングの複
合作用がスプラグの完全な同調を可能にする。
【0053】本発明によるば部材の弾性は、係合中のば
ねを更に減衰させる。これは、クラッチ機構の騒音及び
振動を軽減する。更に、本発明によるばね部材は、延伸
可能なばね部材材料が破断する迄の許容可能な変形度が
大きいから、二重ケージ・クラッチ機構に使用される金
属製の平形ばねのようなばねよりもその疲労寿命が長
い。
【0054】更に、弾性的なばね材料の耐久性及び延伸
性のため、本発明によるスプラグは、自動的な組み立て
工程にて、ケージ及びばね内に挿入可能である。二重ケ
ージ・クラッチ機構の自動的な組み立ては、ばねを損傷
させずに行うことは難しい。
【0055】本発明は、金属製の付勢ばねを利用する全
てのクラッチ機構を改良するものである。該スプラグ部
材は、フライ・ホイール回転モードから係合モードに移
行するとき、係合する前に短時間(通常、0.01秒以
下)スキッド(skid)する。このスキッド動作は、
接触面が交互に滑り及び固着することにより発生され、
また、駆動チェーンのような外部の振動発生源に起因す
る、高振動数の振動を特徴とする。振動が減衰されるま
で、スプラグには、荷重が加わらない。可撓性の延伸性
エラストマー材料で出来た本発明によるリング部材は、
振動を減衰して、全てのスプラグ部材に対しより静粛で
且つより均一な係合状態を実現する。
【0056】本発明を実施する最良の形態について詳細
に説明したが、本発明の当業者には、特許請求の範囲に
記載した本発明を実施するため、各種の代替的な設計及
び実施例が認識されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるワンウェイ・クラッチ機構の図で
ある。
【図2】図1の線2−2に沿った図1のクラッチ機構の
断面図である。
【図3】本発明のスプラグ、ケージ部材及びばね部材の
斜視図である。
【図4】クラッチ機構がフライ・ホイール回転状態にあ
るときの本発明によるスプラグ部材の拡大図である。
【図5】クラッチ機構がくさび止め位置即ちトルク位置
にあるときの図4と同様のスプラグ部材の図である。
【図6】ケージ部材の斜視図である。
【図7】窓部構造体を備える本発明によるばね部材の図
である。
【図8】別の形態の窓部構造体の図7と同様の図であ
る。
【図9】別の形態の窓部構造体の図7と同様の図であ
る。
【図10】別の形態の窓部構造体の図7と同様の図であ
る。
【図11】慣性保持接続部を備える本発明によるばね部
材の図である。
【図12】慣性保持接続部を備える、図11と同様の図
である。
【図13】平坦な板状体で出来たばね部材を示す図であ
る。
【図14】ばね部材を外側ケージ部材の内方の半径方向
位置に配置された本発明の代替的な実施例の図である。
【図15】[A]は、ばね部材をケージ部材を備えずに
使用される本発明の更に別の代替的な実施例の図であ
り、[B]は、[A]と同様の更に別の代替的な実施例
の図である。
【図16】スプラグ部材が大きいくさび止め面を有する
本発明の代替的な実施例の図である。
【図17】スプラグ部材が回転してケージから外に出る
のを防止する本発明の実施例を示す図である。
【符号の説明】
20 ワンウェイ・クラッチ機構 22 外側レース 24 内側レース 25 スプラグ 26 ケージ部材 28 ばね部材 30 円筒状内面 32、36 スプラ
イン歯 34 円筒状外面 38 変速機シャフ
ト 40、42 窓部 44、46 スプラ
グの係合面 48 中央くびれ領域

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワンウェイ・クラッチ組立体にして、 互いに駆動方向及びオーバ・ランニング方向に相対的に
    回転可能である駆動部材及び被動部材であって、互いに
    離間した関係で軸線の周りで同心状に配置されてそれら
    の間で環状スペースを形成する駆動部材及び被駆動部材
    と、 前記環状スペース内に配置されていて、離間した第一の
    複数の窓部を有する環状の剛性なケージ部材と、 前記環状スペース内に配置されていて、離間した第二の
    複数の窓部を有する環状の剛性なばね部材と、 延伸可能な弾性部材で出来た前記環状のばね部材と、 複数のスプラグ部材であって、各々が前記第一の複数の
    離間した窓部の一つに且つ前記第二の複数の離間した窓
    部の一つにそれぞれ傾動可能に配置された、複数のスプ
    ラグ部材とを備え、 前記スプラグ部材が、前記環状スペース内で完全に同調
    されるワンウェイ・クラッチ組立体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のワンウェイ・クラッチ
    組立体にして、前記第二の複数の離間した窓部には、タ
    ブが存在しないワンウェイ・クラッチ組立体。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のワンウェイ・クラッチ
    組立体にして、前記第二の複数の離間した窓部の各々
    が、少なくとも一つの付勢タブを備えるワンウェイ・ク
    ラッチ組立体。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のワンウェイ・クラッチ
    組立体にして、前記ばね部材が少なくとも50%延伸可
    能である材料で出来ているワンウェイ・クラッチ組立
    体。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のワンウェイ・クラッチ
    組立体にして、前記ばね部材が前記環状スペースの半径
    方向高さの少なくとも50%以下の厚さを有するワンウ
    ェイ・クラッチ組立体。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のワンウェイ・クラッチ
    組立体にして、前記スプラグ部材が、その一端に拡張し
    たくさび止め面を有するワンウェイ・クラッチ組立体。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のワンウェイ・クラッチ
    組立体にして、前記第二の複数の離間した窓部が、前記
    スプラグ部材がその内部に締まり嵌め状態に配置される
    ような寸法であるワンウェイ・クラッチ組立体。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のワンウェイ・クラッチ
    組立体にして、前記ばね部材が、エラストマー材料で形
    成された単一体の成形部材であるワンウェイ・クラッチ
    組立体。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載のワンウェイ・クラッチ
    組立体にして、前記ばね部材に設けられた摩擦締まり嵌
    め突起手段を更に備えるワンウェイ・クラッチ組立体。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載のワンウェイ・クラッ
    チ組立体にして、前記第一の複数の離間した窓部が、前
    記スプラグ部材の回転を制限する寸法であるワンウェイ
    ・クラッチ組立体。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載のワンウェイ・クラッ
    チ組立体にして、前記第一の複数の離間した窓部及び前
    記第二の複数の離間した窓部が、それぞれ協働して前記
    スプラグ部材の回転を制限する寸法であるワンウェイ・
    クラッチ組立体。
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