JPH08247047A - ギヤポンプ - Google Patents

ギヤポンプ

Info

Publication number
JPH08247047A
JPH08247047A JP8311995A JP8311995A JPH08247047A JP H08247047 A JPH08247047 A JP H08247047A JP 8311995 A JP8311995 A JP 8311995A JP 8311995 A JP8311995 A JP 8311995A JP H08247047 A JPH08247047 A JP H08247047A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid passages
liquid
gear pump
bearings
groove section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8311995A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Yamada
山田  豊
Shigeru Kimura
茂 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Ester Co Ltd
Original Assignee
Nippon Ester Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Ester Co Ltd filed Critical Nippon Ester Co Ltd
Priority to JP8311995A priority Critical patent/JPH08247047A/ja
Publication of JPH08247047A publication Critical patent/JPH08247047A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)
  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オリゴマ−等を送液するギヤポンプの焼き付
きや詰りを防止する。 【構成】 前カバ−と後カバ−で前後両開口部が覆蓋さ
れたハウジング内に一対のギヤを収納してなるギヤポン
プにおいて、ギヤの回転軸を支承する軸受けに、吐出側
から該軸受け内周部を通って前カバ−及び後カバ−の内
面部に達する液通路を設けるとともに、前記前カバ−と
後カバ−には、該液通路の出口部から吸入側に連通する
液通路をそれぞれ設け、前記軸受けの液通路のうち軸方
向に沿う液通路は、内側の広溝部と外側の細溝部の2段
溝で形成し、外側の細溝部を回転軸の回転方向における
進行側に片寄せて広溝部に連通した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オリゴマ−等の送液に
使用するに適したギヤポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル等の合成繊維製造工程にお
いては、化学反応工程にて合成されたオリゴマ−(繊維
用樹脂紡糸液)をオリゴマ−用ギヤポンプで紡糸工程へ
送液する。この種のオリゴマ−用ギヤポンプは、オリゴ
マ−中に機械油が混入することを防止するため、ギヤポ
ンプの圧力差を利用して、移送するオリゴマ−の一部を
潤滑液として軸受け部を通って還流させる構造となって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のオリゴマ−用ギヤポンプでは、比較的短期間の使用
で軸受け部の過熱や、グランド部の過熱のため、潤滑液
通路の流れが低下し、終には焼き付き等による過負荷が
生じてギヤポンプが停止することが多かった。このよう
な事故の原因としては、潤滑液通路の液不足や、ゴミ、
粒状の固化物等の異物の蓄積による回転部の動摩擦の増
加が考えられる。
【0004】そこで、本発明は、従来のポンプの上記問
題点を解決し、オリゴマ−等の送液用ポンプとして長時
間使用することのできるギヤポンプを提供することを課
題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような構成とした。すなわち、本発
明にかかるギヤポンプは、前カバ−と後カバ−で前後両
開口部が覆蓋されたハウジング内に一対のギヤを収納し
てなるギヤポンプにおいて、該ギヤポンプのギヤの回転
軸を支承する軸受けに、吐出側から該軸受け内周部を通
って前カバ−及び後カバ−の内面部に達する液通路を設
けるとともに、前記前カバ−と後カバ−には、該液通路
の出口部から吸入側に連通する液通路をそれぞれ設け、
前記軸受けの液通路のうち軸方向に沿う液通路は、内側
の広溝部と外側の細溝部の2段溝で形成し、外側の細溝
部を回転軸の回転方向における進行側に片寄せて広溝部
に連通したことを特徴としている。
【0006】
【作用】ギヤの回転軸を支承する軸受けに、吐出側から
該軸受け内周部を通って前カバ−及び後カバ−の内面部
に達する液通路を設けるとともに、前記前カバ−と後カ
バ−には、該液通路の出口部から吸入側に連通する液通
路をそれぞれ設けたので、ギヤが回転すると高圧の吐出
側の液(例えばオリゴマ−)が液通路を通って低圧の吸
入側へ還流する。このため、軸受け部が効果的に潤滑さ
れる。さらに、前記軸受けの液通路は、内側の広溝部と
外側の細溝部の2段溝で形成し、外側の細溝部を回転軸
の回転方向における進行側に片寄せて広溝部に連通して
いるので、液中に異物が存在しても、広溝部と細溝部の
接続部に堆積せず、良好な還流状態が維持される。
【0007】また、軸受け部をシ−ルするグランドパッ
キンの部分を通って微量の液が外部へ滲み出し、外部に
あるグランドパッキン押えの位置で固化することによ
り、回転軸の回転の負荷が生じるが、このグランドパッ
キン押えの内面部を、外側に開く傾斜面として形成して
おくと、該グランドパッキン押えの内面部に空間ができ
るので、固化した液による回転抵抗が生じにくい。
【0008】
【実施例】以下、図面に表された本発明の実施例につい
て具体的に説明する。このギヤポンプ1は紡糸用のオリ
ゴマ−を送液するために使用されるもので、互いに噛み
合う一対のギヤ2,3を内蔵するハウジング5と、該ハ
ウジングの前後の開口部を覆蓋する前カバ−6及び後カ
バ−7を備えてなる。
【0009】前記一対のギヤ2,3は、前後の軸受けA
1,B1,A2,B2に支承された一対の回転軸12,
13にそれぞれ固定されている。一方の回転軸12は、
一方の端部が前カバ−6を貫通して外部へ突出した駆動
軸であり、その端部にモ−タ等の駆動装置が連結される
ようになっている。
【0010】前記軸受けA1,B1,A2,B2には、
図3及び図4に示すように、液通路が形成されている。
まず、前側の軸受けA1,B1には、それぞれの内側端
面に吐出側すなわち高圧側のから軸受け内周面に通じる
液通路15が設けられるとともに、軸受け内周面には、
前記液通路15に連通し、内周面を軸方向に沿って外側
端面に達する軸方向の液通路16が設けられている。
【0011】前記軸方向の液通路16は、断面積の大き
い広溝部16aと、断面積の小さい細溝部16bの2段
溝として形成されている。広溝部16aは内側端面部か
ら外側端面部付近に達し、細溝部16bは外側端面部付
近の短い区間となっている。なお、上記細溝部16b
は、図5に示す如く、広溝部16aに対し、回転軸の回
転進行方向に片寄せて接続されている。
【0012】また、軸受けA1,A2には、該軸受けの
内部を通って外側から内側に通じる通孔としての液通路
17が設けられている。この液通路17は、前記端面の
液通路15に対し、直径方向反対側に開口している。
【0013】前記前カバ−6の内面には、上下方向の溝
である液通路18と横方向の溝である液通路19が設け
られている。これら両液通路18、19は、前カバ−6
の軸受け穴6aを介して互いに連通している。前カバ−
をハウジングに装着した状態では、上下方向の液通路1
8の下端部は前記軸受けB1の液通路16の細溝部16
b出口と連通し、上記横方向の液通路19は、吸入側の
空間部と連通する。
【0014】後側の軸受けA2,B2及び後カバ−7に
も上記と同様な液通路15、16、17、18、19が
設けられている。後カバ−7の上下方向の液通路18と
横方向の液通路19とは、直角に接続されている。
【0015】前記軸(駆動軸)12のシ−ル部にはスリ
−ブ21が嵌着され、その外側にグランドパッキン23
が設けられている。このグランドパッキン23は、外側
からグランドパッキン押え25によって押圧固定されて
いる。図7はこの部分の拡大図であって、グランドパッ
キン押え25の内周面は、外側に向かって開く傾斜面2
6となっている。なお、グランドパッキン押え25の最
も奥側の内周面と回転軸12に嵌着されたスリ−ブ外周
面との間には、若干の隙間27が設けられている。図中
28は、グランドパッキン押え25を締め付けるボルト
である。
【0016】このように構成された本発明のギヤポンプ
1の使用時には、駆動軸12に連結された駆動装置によ
り回転動力が与えられ、ハウジング内の一対のギヤが互
いに反対方向に回転する。すると、吸入口30から供給
されるオリゴマ−等の液が、吸入側からギヤ2,3の外
周部を通って吐出側に強制的に送られ、吐出口31から
吐出される。
【0017】一方、前後の軸受けA1,A2,B1,B
2及び前カバ−6と後カバ−7に設けられている液通路
15,16,17,18,19を通って液の一部が吐出
側から吸入側へ還流する。この液により、軸受け部が効
果的に潤滑及び冷却されるのである。
【0018】上記液通路中、軸受け内面の軸方向に沿う
液通路16は、内側が長い広溝部1aとなっており、こ
れに外側の短い細溝部16bが接続しているので、軸受
け内周面の広い範囲にわたって十分な液が供給されると
ともに、出口が細いので、過度の液の還流が防止され
る。
【0019】また、前記細溝部16bは、軸の回転方向
における進行側に片寄せて広溝部16aに接続されてい
るので、粒状の異物等が液中に存在してもその接続部に
滞留せず、強制的に細溝部16bを通って排出される。
【0020】図6は、広溝部16aの幅方向中央部に細
溝部16bを接続した例を示すが、このようにすると、
粒状の異物Cがその接続部(段部)Dに蓄積され、やが
て、細溝部16bを閉塞して、潤滑用の液の還流が行わ
れなくなる恐れがある。これに対し、上記のように、こ
の接続部Dを回転進行側に片寄せると、このような恐れ
はない。
【0021】また、駆動軸12のシ−ル部にはグランド
パッキンが設けられているが、このグランドパッキンと
スリ−ブとの間を通って、ごく微量の液が外部に浸出す
る。この浸出した液は、外部で固化して、回転軸の回転
抵抗を増加させるが、上記実施例では、グランドパッキ
ン押え25の内周部が外に開く傾斜面として形成されて
いるので、固化途中の液が軸を伝わって外方へ移動可能
であり、また、固化してもグランドパッキン押え内面と
の間の空間が大きいので、上記のような回転抵抗が生じ
にくい。
【0022】
【発明の効果】以上に説明したごとく、本発明にかかる
ギヤポンプは、潤滑用の還流液の流路を工夫することに
より、粒状の異物等による潤滑液通路の閉塞事故を効果
的に防止し、オリゴマ−用ポンプ等として長時間にわた
って使用することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の正面断面図である。
【図2】その一部断面側面図である。
【図3】その要部の説明図である。
【図4】軸受けの説明図である。
【図5】液通路の説明図である。
【図6】液通路の説明図である。
【図7】シ−ル部の拡大図である。
【符号の説明】
1 ギヤポンプ 2 駆動ギヤ 3 従動ギヤ 5 ハウジング 6 前カバ− 7 後カバ− 12 回転軸(駆動軸) 13 回転軸(従動軸) 15,16,17,18,19 液通路 23 グランドパッキン 25 グランドパッキン押え A1,A2,B1,B2 軸受け

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前カバ−と後カバ−で前後両開口部が覆
    蓋されたハウジング内に一対のギヤを収納してなるギヤ
    ポンプにおいて、該ギヤポンプのギヤの回転軸を支承す
    る軸受けに、吐出側から該軸受け内周部を通って前カバ
    −及び後カバ−の内面部に達する液通路を設けるととも
    に、前記前カバ−と後カバ−には、該液通路の出口部か
    ら吸入側に連通する液通路をそれぞれ設け、前記軸受け
    の液通路のうち軸方向に沿う液通路は、内側の広溝部と
    外側の細溝部の2段溝で形成し、外側の細溝部を回転軸
    の回転方向における進行側に片寄せて広溝部に連通した
    ことを特徴とするギヤポンプ。
  2. 【請求項2】 ギヤの回転軸の支承部に設けたグランド
    パッキンを外側から押えるグランドパッキン押えの内面
    部を、外側に開く傾斜面として形成した請求項1に記載
    のギヤポンプ。
JP8311995A 1995-03-14 1995-03-14 ギヤポンプ Pending JPH08247047A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8311995A JPH08247047A (ja) 1995-03-14 1995-03-14 ギヤポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8311995A JPH08247047A (ja) 1995-03-14 1995-03-14 ギヤポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08247047A true JPH08247047A (ja) 1996-09-24

Family

ID=13793325

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8311995A Pending JPH08247047A (ja) 1995-03-14 1995-03-14 ギヤポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08247047A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1087139A3 (en) * 1999-09-22 2002-03-06 Dana Automotive Limited Internal gear pump
CN109083838A (zh) * 2018-07-31 2018-12-25 合肥集源穗意液压技术股份有限公司 一种高效回油、减压的前盖机构

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1087139A3 (en) * 1999-09-22 2002-03-06 Dana Automotive Limited Internal gear pump
US6419469B1 (en) 1999-09-22 2002-07-16 Dana Automotive Limited Pump having a main outlet communicating with a secondary outlet by a gap
CN109083838A (zh) * 2018-07-31 2018-12-25 合肥集源穗意液压技术股份有限公司 一种高效回油、减压的前盖机构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4664605A (en) Oil sealing deflector
US4502852A (en) Oil feeding device for scroll fluid apparatus
US20040119238A1 (en) Labyrinth seal between rotating parts
JP4675183B2 (ja) 歯車減速機の軸封部構造
GB2266937A (en) Tool spindle seal
CA2157822C (en) Passive lubrication delivery system and integral bearing housing
AU694688B2 (en) Bearing housing seal
US5567306A (en) Lubricant filtering system
US4395207A (en) Gear pump or motor with bearing passage for shaft lubrication
DE3519244A1 (de) Hydraulische maschine der spiralart
JP2007255637A (ja) 転がり軸受
US20030110937A1 (en) Radial piston pump
JPH01247767A (ja) 内接歯車モータ
EP0835400B1 (en) Seal/bearing apparatus
JPH08247047A (ja) ギヤポンプ
US6000852A (en) Journal bearing assembly
US4588310A (en) Bearing arrangement to be submerged in water or a slurry
JPS6325440Y2 (ja)
JP2636493B2 (ja) 流体機械
JP2001336483A (ja) ギアポンプ又はギアモータ
JP2766635B2 (ja) ギヤモートル
JPH09256943A (ja) 減速機付き油圧モータ装置
EP3077709B1 (en) Rotor shaft seal assembly
JP2793648B2 (ja) 静圧式スラストベアリング
JP4250711B2 (ja) 回転機器の軸封装置