JPH08246981A - 内燃機関用燃料噴射ノズル - Google Patents

内燃機関用燃料噴射ノズル

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JPH08246981A JP4822895A JP4822895A JPH08246981A JP H08246981 A JPH08246981 A JP H08246981A JP 4822895 A JP4822895 A JP 4822895A JP 4822895 A JP4822895 A JP 4822895A JP H08246981 A JPH08246981 A JP H08246981A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温環境にある燃料噴射弁の冷却効果を向上
した内燃機関用燃料噴射ノズルを提供する。 【構成】 バルブボディ26の円筒孔8の出口面に溶接
により固定されるオリフィスプレート52は、伝熱性の
良好な金属製で一体に成形され、プレート部61と円筒
部62からなる。プレート部61の板厚方向に貫通する
オリフィス54、56は、円筒孔8に連通している。円
筒部62は、プレート部61の外縁部から円筒孔8の延
びる噴射方向に突出する円筒状の冷却フィンとして機能
する。この冷却フィンを覆うように樹脂製のスリーブ7
1がバルブボディ26の外周に圧入固定されている。こ
の冷却フィンによる冷却効果により燃料噴射弁の弁部の
冷却が促進される。したがって、燃料噴射弁の内部通路
に発生する燃料蒸気量が低減できるので、エンジンの高
温再始動時などに適正に始動できる程度の燃料量を確保
し、アイドリング状態の安定を保つことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関用燃料噴射装
置に関するもので、例えば自動車用の内燃機関へ燃料を
噴射して供給する電磁式燃料噴射弁の噴射ノズル部に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、内燃機関(「以下、「エンジ
ン」と称する)に用いられる燃料噴射弁は、弁本体の軸
方向に形成される案内孔に弁部材を往復摺動可能に収納
し、弁本体の先端部に開口する噴孔を弁部材の上下動に
より開閉する。このため、弁部材は、適正な燃料噴射量
を確保するように開弁時のリフト量が精密に制御されて
いる。
【0003】特開平6−501087号公報に開示され
る燃料噴射弁は、燃料噴射弁の噴射孔の出口に多孔オリ
フィスプレートを設けており、このオリフィスプレート
のゆがみを防ぐための厚肉の支持板を燃料流れの下流側
に設け、この支持板をオリフィスプレートと一体にバル
ブボディに溶接により固定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のオリフィスプレートの形状によると、燃料噴射弁の
先端部に熱が保たれやすい構造になっているため、燃料
噴射弁自体が高温環境に曝された場合、燃料噴射弁の内
部に発生した燃料蒸気が燃料噴射弁内部の燃料通路の燃
料の流通を妨げることとなり、エンジン高温再始動時に
噴射量が極端に低下して、エンジンのラフアイドルやエ
ンジンストールを引き起こし、また、エンジンの運転性
が不安定となるという問題がある。
【0005】本発明の目的は、高温環境時に燃料噴射弁
の冷却効果を向上した内燃機関用燃料噴射ノズルを提供
することにある。本発明の別の目的は、エンジンの高温
再始動時に燃料を安定して供給できるようにした内燃機
関用燃料噴射ノズルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の内燃機関用燃料噴射ノズルは、請求項1で
は、円筒孔ならびにこの円筒孔の入口側に形成される円
錐斜面を有する弁本体と、 前記円錐斜面の一部に当接
可能な当接部を有し、前記円錐斜面の一部と当接および
離間可能な弁部材と、前記弁本体の円筒孔の出口面に取
り付けられ、前記円筒孔に連通し板厚方向に貫通するオ
リフィスを有するオリフィスプレートと、このオリフィ
スプレートと一体に形成され、このオリフィスプレート
の外縁部から前記円筒孔の延びる噴射方向に突出する円
筒状の冷却フィンと、前記冷却フィンを覆うように前記
弁本体に固定される樹脂スリ−ブとを備えたことを特徴
とする構成を採用する。
【0007】請求項2記載の内燃機関用燃料噴射ノズル
は、前記構成において、前記樹脂スリ−ブは、前記冷却
フィンの外周に圧入または嵌合されていることを特徴と
する。請求項3記載の内燃機関用燃料噴射ノズルは、前
記構成において、前記樹脂スリ−ブは、前記弁本体の外
周に圧入または嵌合されていることを特徴とする。
【0008】請求項4記載の内燃機関用燃料噴射ノズル
は、前記構成において、前記樹脂スリ−ブは、前記弁本
体および前記冷却フィンに圧入または嵌合されているこ
とを特徴とする。請求項5記載の内燃機関用燃料噴射ノ
ズルは、前記構成において、前記冷却フィンは、前記オ
リフィスから噴射される燃料の噴霧により冷却が促進さ
れるように燃料噴霧との接触面積が大きくなるよう周方
向に凹凸状に形成されていることを特徴とする。
【0009】
【作用および発明の効果】本発明の請求項1記載の内燃
機関用燃料噴射ノズルによると、燃料噴射弁の先端の噴
射空間の空気との接触面積の大きな形状をもつ冷却フィ
ンを設けているため、この冷却フィンによる冷却効果に
より燃料噴射弁の弁部の冷却が促進される。したがっ
て、燃料噴射弁の内部通路に発生する燃料蒸気量が低減
できるので高温再始動時などにエンジンが要求する燃料
噴射量よりも実噴射量が低下するのを抑え、燃料噴射量
を適正に始動できる程度に確保し、アイドリング状態の
安定を保ち、ラフアイドルを防止し、さらにはエンジン
ストールを防止することができる。
【0010】従って、エンジンの高温始動時にとかく始
動時初期に要求燃料量が不足する状態を少なくして燃料
噴射量を確保して適正なエンジン始動ならびに始動直後
のアイドリング状態を確保できる。請求項2、3または
4記載の内燃機関用燃料噴射ノズルによると、樹脂スリ
−ブは、弁本体または冷却フィンの一方または両方の外
周に圧入または嵌合されているため、簡単な方法により
樹脂スリーブを弁本体に固定することができる。
【0011】請求項5記載の内燃機関用燃料噴射ノズル
によると、冷却フィンは、オリフィスから噴射される燃
料の噴霧により冷却が促進されるように燃料噴霧との接
触面積が大きくなるよう周方向に凹凸状に形成されてい
るため、冷却フィンの冷却が促進され、弁本体内部の弁
部付近の燃料の冷却効率が向上するので、燃料ベーパの
発生量を低減できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (第1実施例)本発明をガソリン機関用燃料供給装置の
燃料噴射弁に適用した一実施例を図1〜図4に示す。
【0013】まず、内燃機関用燃料噴射装置としての燃
料噴射弁を図2に基づいて説明する。図2に示すよう
に、燃料噴射弁10の樹脂製のハウジングモールド11
の内部に、固定鉄心21とスプール91と電磁コイル3
2とコイルモールド31と磁路としての金属プレート9
3、94とが一体成形されている。固定鉄心21は強磁
性材料からなり、コイルモールド31の上方から突出す
るようにハウジングモールド11内に設けられている。
固定鉄心21の内壁にはアジャスティングパイプ29が
固定されている。
【0014】樹脂製のスプール91の外周に電磁コイル
32が巻かれ、その後にスプール91と電磁コイル32
との外周にコイルモールド31が樹脂成形され、コイル
モールド31により電磁コイル32が包囲されている。
コイルモールド31は、電磁コイル32を保護する円筒
状の筒状部31aと、電磁コイル32から電気的に導出
されるリード線を保護するとともに、後述するターミナ
ル34を保持するために筒状部31aから上方に突き出
す突出部31bとからなる。そして、コイルモールド3
1により一体化された状態で固定鉄心21の外周にスプ
ール91と電磁コイル32とが装着される。
【0015】2枚の金属プレート93と94は上方の一
端が固定鉄心21の外周に接し、下方の他端が磁性パイ
プ23の外周に接するように設けられ、電磁コイル32
への通電時の磁束を通す磁路を形成する部材であり、両
側から筒状部31aを挟持するように筒状部31aの外
周に被覆されている。この2枚の金属プレート93と9
4により電磁コイル32が保護されている。
【0016】ハウジングモールド11の上方にはハウジ
ングモールド11の外壁から突出するようにコネクタ部
11aが設けられている。そして、電磁コイル32に電
気的に接続されるターミナル34がコネクタ部11aお
よびコイルモールド31に埋設される。また、ターミナ
ル34は図示しない電子制御装置にワイヤーハーネスを
介して接続されている。
【0017】圧縮コイルスプリング28の一端は、可動
鉄心22に設けられたスプリング座面に当接し、圧縮コ
イルスプリング28の他端は、アジャスティングパイプ
29の底部に当接している。圧縮コイルスプリング28
は、可動鉄心22とニードル25とを図2の下方へ付勢
し、ニードル25のシート部をバルブボディ26の弁座
263に着座させる。図示しない電子制御装置によって
ターミナル34からリード線を介して電磁コイル32に
励磁電流が流れると、ニードル25および可動鉄心22
が圧縮コイルスプリング28の付勢力に抗して固定鉄心
21の方向へ吸引される。
【0018】非磁性パイプ24は、固定鉄心21の下部
に接続されている。そして、固定鉄心21の下部に、固
定鉄心21の下端から一部突出するように一方の端部2
4aが接続されている。さらに、非磁性パイプ24の他
方の端部24bの下端には、磁性材料からなり段付きパ
イプ状に形成された磁性パイプ23の小径部23bが接
続されている。なお、非磁性パイプ24の他方の端部2
4bは可動鉄心22の案内部をなしている。
【0019】次に、非磁性パイプ24および磁性パイプ
23の内部空間には、磁性材料からなり筒状に形成され
る可動鉄心22が設けられている。この可動鉄心22の
外径は非磁性パイプ24の他方の端部24bの内径より
僅かに小さく設定され、可動鉄心22は非磁性パイプ2
4に摺動可能に支持されている。また、可動鉄心22の
上端面は、固定鉄心21の下端面と所定の隙間を介して
対向するように設けられている。
【0020】ニードル25の上部には接合部43が形成
されている。そして、接合部43と可動鉄心22とがレ
ーザ溶接され、ニードル25と可動鉄心22とが一体に
連結される。接合部43の外周には燃料通路としての二
面取りが設けられている。固定鉄心21の上方には、燃
料タンクから燃料ポンプ等によって圧送され、燃料噴射
弁10内に流入する燃料中のゴミ等の異物を除去するフ
ィルタ33が設けられている。
【0021】固定鉄心21内にフィルタ33を通して流
入した燃料は、アジャスティングパイプ29からニード
ル25の接合部43に形成された二面取り部との隙間、
さらには、バルブボディ26の円筒面261とニードル
25の摺動部41に形成された四面取り部との隙間を通
過し、ニードル25の先端の当接部251と弁座263
とよりなる弁部に到り、この弁部から円筒孔8を形成す
る円筒面264に到る。
【0022】次に、燃料噴射弁10の吐出部50の構成
について図1に基づいて説明する。磁性パイプ23の大
径部23aの内部には、中空円盤状のスペーサ27を介
してバルブボディ26が挿入されレーザ溶接されてい
る。スペーサ27の厚さは、図2に示す固定鉄心21と
可動鉄心22との間のエアギャップを所定値に保持する
ように調節される。バルブボディ26の内壁には、ニー
ドル25の摺動部41が摺動する円筒面261と、ニー
ドル25の円錐状の当接部251が着座する弁座263
とが形成されている。さらに、バルブボディ26の底部
中央には、円筒面264で形成される円筒孔8が設けら
れている。
【0023】ニードル25には、磁性パイプ23の大径
部23aの内壁に収容されるスペーサ27の下端面から
所定の隙間を介して対向するようにフランジ36が形成
されている。このフランジ36は、ニードル25の全長
のうちニードル25の先端に形成される当接部251側
に形成され、フランジ36の下方にはバルブボディ26
に形成される円筒面261に摺動可能となる摺動部41
が形成されている。
【0024】そして、バルブボディ26の円筒孔8の出
口に流れ制御機構51が設けられている。この流れ制御
機構51は、図1に示すように、ニードル25、バルブ
ボディ26およびオリフィスプレート52の形状、位置
およびこれらの組合せ等より構成されている。これらの
特徴をそれぞれ順次説明する。(1) ニードル25は、図
1に示すように、その先端部に球面255が形成されて
いる。図1は閉弁状態を示しており、この閉弁状態で当
接部251と弁座263とが接点となり、この接点の集
合体が円環状線となっている。(2) バルブボディ26
は、図1に示す円筒面261、円錐斜面262および円
筒孔8を形成する円筒面264からなり、これらの各面
261、262、264の境界線は円状となっている。
(3) オリフィスプレート52は、例えばステンレス製
で、流れ制御機構51の一部を構成し、バルブボディ2
6の先端に溶接例えば全周溶接により接合される。この
オリフィスプレート52には、4個のオリフィス54、
55、56、57(55、57は図示せず)が板厚方向
に貫通して形成されている。
【0025】次に、このオリフィスプレートの冷却機構
81について説明する。冷却機構81を構成するオリフ
ィスプレート52は、冷却フィンとして機能し、熱伝導
性の良好な金属製例えばステンレス製で、プレート部6
1と円筒部62からなり、カップ状に一体成形されてい
る。円筒部62の最外径は、バルブボディ26の外径と
同等に設定されている。この円筒部62は、冷却機の機
能を有し、エンジン吸気通路に連通する通路の内気に接
触し、燃料噴射弁10のバルブボディ26が高温環境に
曝された場合の冷却効果を発揮する。
【0026】スリーブ71は、樹脂製で、一端取付け側
の内周壁に突き出す嵌合用の凸部72が形成され、この
凸部72がバルブボディ26の外周に形成される凹溝7
3に圧入により嵌合結合している。スリーブ71の他端
出口側は径方向内側にL字状に折り曲げられる曲折部7
4がスリーブ71と一体に円環状に成形されている。こ
の曲折部74は、オリフィスプレート52を内部に包む
方向に折り曲げられているため、このオリフィスプレー
ト52を保護する役割がある。
【0027】組付け時、オリフィスプレート52は、バ
ルブボディ26の先端に溶接、たとえば、全周溶接によ
り接合される。次いで、スリーブ71を図1で下から上
方向に挿入し、凸部72がバルブボディ26の凹溝73
に嵌合するまで押し込む。この押し込み時、円筒部62
の外周またはバルブボディ26の外周の一方、または円
筒部62の外周とバルブボディ26の外周との両方に樹
脂スリーブ71を圧入する。
【0028】燃料噴射の作動時、バルブボディ26の弁
座263からニードル25の当接部251が離間するこ
とにより弁開動作をするのであるが、この弁開動作時、
バルブボディ26の内部通路内の燃料が円筒面264で
形成される円筒孔8に流入し、オリフィス54、55、
56、57で方向制御され、このオリフィス54、5
5、56、57からこの場合2方向に扇状に噴射され
る。このとき、燃料の霧状の粒子の一部が冷却フィンと
して機能する円筒部62に付着し、また、燃料噴霧の気
化熱によりこの円筒部62及びプレート部61が冷却さ
れる。これにより、円筒部62及びプレート部61から
なる冷却機構の冷却フィンとしての機能によりバルブボ
ディ26ならびにニードル25が冷却される。したがっ
て、噴射後の冷却効果が発揮される。
【0029】例えば、エンジンが高温環境に曝された場
合のエンジン再始動時、弁開時に円筒孔8、オリフィス
54、55、56、57を通して噴出された燃料によっ
て冷却された円筒部62が相対的に周囲よりも低温とな
り、バルブボディ26の熱を奪うことにより、バルブボ
ディ26内の燃料蒸気の発生を抑制し、燃料噴射量の極
端な低下を防止し、エンジンが要求する燃料量の不足を
回避して高温再始動時のエンジンの運転性能を良好に保
つ。
【0030】(第2実施例)本発明の第2実施例を図3
および図4に示す。図3および図4に示す第2実施例
は、前述のオリフィスプレート52に代えて、形状の異
なるオリフィスプレート152に変更した例である。オ
リフィスプレート152は、プレート部61とこのプレ
ート部61からL字状に湾曲するフィン部153とから
なる。フィン部153は、周方向に凹凸状に環状に形成
されており、図4に示すように、凹部154とスリーブ
71の内周壁面との間に空気層156が形成される。こ
の空気層156は、フィン部153の周方向に4個形成
されている。また、径外側から見て凸状の凸部155は
スリーブ71の内周壁に圧入されている。その他の構成
部分については、図1に示す第1実施例と同様であるの
で、その他の部分の構成ならびに作用効果については説
明を省略する。
【0031】この第2実施例によると、燃料噴射弁10
の開弁時、円筒孔8からオリフィス54、55、56、
57を通して噴射される燃料は扇状に広がって、スリー
ブ71の開口部から放射状に噴射される。このとき、オ
リフィス54、、55、56、57から噴射される霧状
の燃料が円筒部153の凹部154または凸部155の
内壁にあたり、このステンレス製のオリフィスプレート
152の材質と相まって、このオリフィスプレート15
2から熱を奪う。したがって、このオリフィスプレート
152は周囲の環境温度よりも相対的に低温となるた
め、このオリフィスプレート152が冷却作用を果た
し、バルブボディ26ならびにニードル25を冷却す
る。
【0032】この第2実施例においては、特に、オリフ
ィスプレート152の円筒部153がその周方向に凹凸
状の形状をもち、燃料噴霧が接触する接触面積が相対的
に大きく形成されていることから、環境温度よりも相対
的に低温の燃料噴霧がオリフィスプレート152から熱
を奪う量が相対的に大となるので、オリフィスプレート
152が冷却フィンとして作用し、この冷却フィンによ
るバルブボディ26ならびにニードル25の冷却効果が
大となる。
【0033】特に、エンジン高温再始動時などのよう
に、図示しないエンジンヘッドからの伝熱によりバルブ
ボディ26ならびにニードル25の温度が相対的に高温
となることによって燃料噴射弁10の内部通路内の燃料
が高温となり燃料蒸気が発生するような時、オリフィス
プレート152が冷却フィンとして機能し、この冷却作
用により燃料噴射弁内部の燃料蒸気の発生を抑制する。
したがって、燃料蒸気の発生量が相対的に燃料噴射弁1
0の内部において抑制されることから、高温再始動直後
の燃料の流通が確保され、この燃料噴射により噴射燃料
による冷却効果がオリフィスプレート152に働き、こ
のオリフィスプレート152の冷却によりバルブボディ
26ならびにニードル25が冷却される。従って、高温
再始動時などのようなエンジンが高温環境に曝された場
合に噴射量の極端な低下を防止し、機関の運転性能の悪
化を防止するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による内燃機関用燃料噴射
ノズルの噴射ノズル部を示す断面図である。
【図2】本発明を適用した燃料噴射弁の縦断面図であ
る。
【図3】本発明の第2実施例による内燃機関用燃料噴射
ノズルのノズル部を示す断面図である。
【図4】図3に示すIV−IV線断面図である。
【符号の説明】
8 噴孔(円筒孔) 10 燃料噴射弁 25 ニードル(弁部材) 26 バルブボディ(弁本体) 41 摺動部 52 オリフィスプレート(冷却フィン) 54、56 オリフィス 61 プレート部(冷却フィン) 62 円筒部 71 樹脂スリ−ブ 72 凸部 73 凹溝 74 曲折部 81 冷却機構 152 オリフィスプレート 153 フィン部(冷却フィン) 154 凹部 155 凸部 156 空気層 264 円筒面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷 泰臣 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 木内 英雄 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒孔ならびにこの円筒孔の入口側に形
    成される円錐斜面を有する弁本体と、 前記円錐斜面の一部に当接可能な当接部を有し、前記円
    錐斜面の一部と当接および離間可能な弁部材と、 前記弁本体の円筒孔の出口面に取り付けられ、前記円筒
    孔に連通し板厚方向に貫通するオリフィスを有するオリ
    フィスプレートと、 このオリフィスプレートと一体に形成され、このオリフ
    ィスプレートの外縁部から前記円筒孔の延びる噴射方向
    に突出する円筒状の冷却フィンと、 前記冷却フィンを覆うように前記弁本体に固定される樹
    脂スリ−ブとを備えたことを特徴とする内燃機関用燃料
    噴射ノズル。
  2. 【請求項2】 前記樹脂スリ−ブは、前記冷却フィンの
    外周に圧入または嵌合されていることを特徴とする請求
    項1記載の内燃機関用燃料噴射ノズル。
  3. 【請求項3】 前記樹脂スリ−ブは、前記弁本体の外周
    に圧入または嵌合されていることを特徴とする請求項1
    記載の内燃機関用燃料噴射ノズル。
  4. 【請求項4】 前記樹脂スリ−ブは、前記弁本体および
    前記冷却フィンに圧入または嵌合されていることを特徴
    とする請求項1記載の内燃機関用燃料噴射ノズル。
  5. 【請求項5】 前記冷却フィンは、前記オリフィスから
    噴射される燃料の噴霧により冷却が促進されるように燃
    料噴霧との接触面積が大きくなるよう周方向に凹凸状に
    形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か一項に記載の内燃機関用燃料噴射ノズル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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