JPH08246951A - 吸気マニホルド一体型ロッカカバー付内燃機関 - Google Patents

吸気マニホルド一体型ロッカカバー付内燃機関

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JPH08246951A
JPH08246951A JP4891595A JP4891595A JPH08246951A JP H08246951 A JPH08246951 A JP H08246951A JP 4891595 A JP4891595 A JP 4891595A JP 4891595 A JP4891595 A JP 4891595A JP H08246951 A JPH08246951 A JP H08246951A
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JP
Japan
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branch
intake
cover
combustion engine
internal combustion
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Application number
JP4891595A
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English (en)
Inventor
Toru Yoshimura
亨 吉村
Yasuyuki Iwade
保之 岩出
Yutaka Matayoshi
豊 又吉
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロッカカバー16周辺の部品点数および組立
工数を削減するとともに、ロッカカバー16の高さを低
くする。 【構成】 ロッカカバー16は、動弁室を隔成するカバ
ー部17と、複数のブランチ部19と、コレクタ部20
とが一体となった形に鋳造されている。カムシャフト
9,10をカムシャフト軸受部11とともに支持するカ
ムブラケット部22がロッカカバー16の内側に一体に
形成されている。両者を結合するボルト27を外側から
挿入できるように、各ブランチ部19は隣接する気筒の
カムブラケット部22の間を通るように位置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シリンダヘッド上面
を覆うロッカカバーに吸気マニホルドが一体に形成され
てなる吸気マニホルド一体型ロッカカバーを備えた内燃
機関の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関のシリンダヘッド上面を覆うロ
ッカカバーに、吸気マニホルドの一部もしくは全体を一
体に形成してなる吸気マニホルド一体型ロッカカバーが
従来から知られている。図6は、一例として実開平4−
6564号公報に記載された吸気マニホルド一体型ロッ
カカバーを備えた内燃機関の要部を示している。
【0003】この例では、図示せぬシリンダブロックの
上面に載置固定されるシリンダヘッド51に、吸気ポー
ト52と排気ポート53とがクロスフロー形式に形成さ
れており、吸気ポート52の上流側の端部が、シリンダ
ヘッド51上端のフランジ面54と同一平面に開口して
いる。そして、上記シリンダヘッド51の上面に取り付
けられるロッカカバー55は、シリンダヘッド51の上
面開口を覆って動弁室を隔成するカバー部56と、吸気
マニホルドとなる複数本のブランチ部57およびコレク
タ部58とが一体に形成されている。上記ブランチ部5
7は、シリンダヘッド51の吸気側から排気側へ横断す
るようにカバー部56の幅方向に沿って形成されてい
る。シリンダヘッド51の吸気側へ延びたブランチ部5
7の一端は、下方へ向かって湾曲しており、上記吸気ポ
ート52の先端に接続されている。また、ブランチ部5
7の他端は、上記コレクタ部58にそれぞれ接続されて
いる。また、吸気側,排気側カムシャフト59,60
は、詳細には図示されていないが、一般的なOHC型動
弁装置に見られるように、シリンダヘッド51側に形成
されたカムシャフト軸受部と、該カムシャフト軸受部に
個々にボルト結合されたカムブラケットとの間で、回転
自在に支持されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うに別体のカムブラケットを用いてカムシャフト59,
60を支持するようにした構成では、部品点数ならびに
組立工数が増加し、コストの上昇を招く。また、ロッカ
カバー55のカバー部56内にカムブラケットおよびボ
ルトを収容するため、ロッカカバー55の高さが高くな
ってしまい、車両に搭載する上で好ましくない。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る吸気マニ
ホルド一体型ロッカカバー付内燃機関は、気筒の略中心
に点火栓取付ボス部が形成されているとともに、クラン
クシャフト軸方向と直交する方向に沿って、カムシャフ
ト軸受部が上記点火栓取付ボス部と略直線状に並んで形
成されたシリンダヘッドと、このシリンダヘッドの上面
に取り付けられるとともに、上記シリンダヘッドの吸気
側から排気側へ横断する複数本のブランチ部が上部に一
体に形成され、かつ該ブランチ部の一端部に、クランク
シャフト軸方向に沿ったコレクタ部が一体に形成されて
なるロッカカバーと、を備えてなる内燃機関において、
上記カムシャフト軸受部との間でカムシャフトを支持す
るカムブラケット部が、上記ロッカカバーの内側に一体
に形成されているとともに、上記ブランチ部が、隣接す
る気筒のカムブラケット部の間を通るように形成され、
かつ各カムブラケット部の両側に、ブランチ部間の間隙
を通り該カムブラケット部を上記カムシャフト軸受部に
ロッカカバー外側から結合するボルトがそれぞれ配設さ
れていることを特徴としている。
【0006】また請求項2の発明では、上記ブランチ部
先端に接続される吸気ポート開口部が、気筒の中心に対
しクランクシャフト軸方向の一方にオフセットしてい
る。
【0007】また請求項3の発明では、上記コレクタ部
の中心軸線と各ブランチ部の中心軸線とがなす吸気流入
角度が90度以上となるように各ブランチ部がコレクタ
部に接続されている。
【0008】また請求項4の発明では、上記コレクタ部
の中心軸線と各ブランチ部の中心軸線とがなす吸気流入
角度が略90度となるように各ブランチ部がコレクタ部
に接続されているとともに、各ブランチ部の上記点火栓
取付ボス部付近より下流側部分が、クランクシャフト軸
方向へ傾斜している。
【0009】
【作用】上記構成においては、カムシャフトは、シリン
ダヘッド側のカムシャフト軸受部と、ロッカカバー側の
カムブラケット部との間で回転自在に支持される。上記
カムシャフト軸受部とカムブラケット部とは、ロッカカ
バー外側からボルトでもって互いに結合される。上記ボ
ルトは、ロッカカバーに一体に形成された各ブランチ部
の間の間隙を通して挿入される。また、点火栓取付ボス
部もブランチ部間の間隙を通して上方が開放された状態
となり、ここから点火栓の着脱がなされる。
【0010】請求項2の構成では、吸気ポート開口部が
気筒の中心に対しクランクシャフト軸方向にオフセット
しているため、隣接する気筒のカムブラケット部の間を
通るブランチ部が、大きく屈曲せずに滑らかに吸気ポー
トに接続される。
【0011】また請求項3の構成では、コレクタ部を流
れて来た吸気が、各ブランチ部へ円滑に流入する。
【0012】また請求項4の構成では、各ブランチ部が
コレクタ部に略90度で接続されるので、各気筒への分
配特性が安定し、各気筒へ吸気が均等に分配され易くな
る。
【0013】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明する。
【0014】図1および図2は、この発明に係る吸気マ
ニホルド一体型ロッカカバー付内燃機関の要部を示して
いる。図において、1は、図示せぬシリンダブロックの
上面に載置固定されるシリンダヘッドを示している。こ
のシリンダヘッド1は、例えばアルミニウム合金等によ
り一体に鋳造されているものであって、図示せぬ吸気弁
により開閉される吸気ポート2と、図示せぬ排気弁によ
り開閉される排気ポート3とが、クロスフロー形式に形
成されている。尚、吸気弁および排気弁は、それぞれ1
気筒当たり2個ずつ設けられており、これに対応して吸
気ポート2および排気ポート3はそれぞれ先端部が二股
状に分岐した形状に形成されている。また、各気筒の中
心位置には、点火栓5が螺合する点火栓取付ボス部4が
形成されている。
【0015】上記吸気ポート2の上流側部分は、図1に
示すように、上方へ湾曲しつつ立ち上がった形状をなし
ており、その先端開口部は、シリンダヘッド1上端のフ
ランジ面6と同一平面に開口している。尚、上記フラン
ジ面6は、吸気側カムシャフト9,排気側カムシャフト
10の中心を通り、かつシリンダヘッド1の下面1aと
平行に形成されている。また上方に湾曲した吸気ポート
2の外側に、燃料噴射弁7がそれぞれ配設されている。
この燃料噴射弁7は、吸気弁により開閉される吸気ポー
ト2下流側部分へ向けて燃料を噴射するように取り付け
られている。また上記吸気ポート2の上流側部分は、ク
ランクシャフト軸方向に傾斜した状態に延びており、後
述するように、先端開口部は気筒の中心に対し内燃機関
の後方(図2の右側)寄りにオフセットしている。
【0016】尚、8はシリンダヘッド1各部に形成され
たウォータジャケットを示している。
【0017】シリンダヘッド1上面の各気筒上方部分に
は、シリンダヘッド1幅方向(クランクシャフト軸方向
と直交する方向)に沿った隔壁状のカムシャフト軸受部
11が左右一対ずつ形成されており、このカムシャフト
軸受部11に、上記カムシャフト9,10を支持する半
円形の軸受面11aが形成されている。各気筒の一対の
カムシャフト軸受部11は、気筒中心の点火栓取付ボス
部4と略直線状に並んだ形に形成されている。尚、図示
例は、直列4気筒内燃機関であり、図2に示すように、
機関前端部を含め合計6箇所のカムシャフト軸受部11
でもって各カムシャフト9,10が支持されるようにな
っている。
【0018】上記カムシャフト9,10の前端には、チ
ェーンスプロケット13が固定されており、該チェーン
スプロケット13は、シリンダヘッド1前端部に形成さ
れたチェーン室12内に収容されている。
【0019】上記シリンダヘッド1の上面に取り付けら
れるロッカカバー16は、図3にも示すように、シリン
ダヘッド1の上面開口を覆って動弁室18(図2参照)
を隔成するカバー部17と、吸気マニホルドを構成する
複数本のブランチ部19と、同じく吸気マニホルドの一
部となるコレクタ部20とが互いに一体に形成されてい
る。例えば、アルミニウム合金等を用いて、全体が一体
に鋳造されている。
【0020】上記カバー部17は、四辺に側壁を有する
浅い箱型をなしており、その側壁先端のフランジ面21
が上記シリンダヘッド1外周のフランジ面6に液体ガス
ケット(図示せず)を介して密接するようになってい
る。そして、このカバー部17の内側には、該カバー部
17の幅方向に沿った隔壁状をなすカムブラケット部2
2が一体に形成されている。このカムブラケット部22
は、上述したシリンダヘッド1側のカムシャフト軸受部
11にそれぞれ対応する位置にあり、カムシャフト軸受
部11と同様に、半円形の軸受面22aがそれぞれ形成
されている。すなわち、このカムブラケット部22と上
記カムシャフト軸受部11との間に、図1に示すよう
に、吸気側カムシャフト9および排気側カムシャフト1
0が回転自在に支持されている。各カムブラケット部2
2には、カムシャフト9,10の両側に沿って一対のボ
ルト挿入孔23が上下に貫通形成されており、ここに挿
入されたボルト27によって、図1に示すように、各カ
ムブラケット部22がシリンダヘッド1側のカムシャフ
ト軸受部11に堅固に結合されている。またカバー部1
7周縁部には、図3に示すように、複数箇所にボルト挿
入孔24が形成されており、ここに挿入されたボルト
(図示せず)によってもカバー部17がシリンダヘッド
1に結合されている。尚、排気側カムシャフト10の後
端に対応する部分には、ディストリビュータ取付部33
が設けられている。さらに、上記カバー部17の各気筒
の中央部分には、シリンダヘッド1側の点火栓取付ボス
部4に対応して点火栓挿入孔26がそれぞれ形成されて
いる。
【0021】尚、カバー部17の前端側には、図3に示
すように、オイルフィラーキャップ取付孔28が形成さ
れている。
【0022】上記カバー部17と一体に鋳造された複数
本のブランチ部19は、ロッカカバー16の幅方向にほ
ぼ沿ってシリンダヘッド1の吸気側から排気側へと横断
するように形成されている。このブランチ部19は、図
2に示すように、その下面側の一部がカバー部17の壁
部を共用した形となっている。このブランチ部19は、
図2に示すように、ロッカカバー16の高さを低くする
ために、偏平な矩形もしくは長円形に近似した断面形状
を有している。また隣接する各気筒のブランチ部19同
士は分離した形に鋳造されており、外側から見た場合
に、各ブランチ部19の間にはそれぞれ凹溝状に間隙2
5が形成されている。各ブランチ部19の吸気側の先端
19aは、カバー部17の側壁に沿った形で下方へ向け
てほぼ90度湾曲しており、カバー部17下縁と同一の
フランジ面21に開口している。そして、この吸気側先
端19aの開口部がシリンダヘッド1側の吸気ポート2
先端開口部にそれぞれ接続されている。尚、この接続部
の周囲は、カバー部17側と連続した図示せぬガスケッ
トによって同様にシールされている。
【0023】上記コレクタ部20は、カバー部17の前
後方向(クランクシャフト軸方向)に沿って細長い通路
状をなしており、カバー部17のほぼ全長に亙って形成
されている。このコレクタ部20は、カバー部17の排
気側の側壁と壁部を一部共用した形で構成されており、
このコレクタ部20の側面に、各ブランチ部19の排気
側先端19bがそれぞれ接続されている。図3に示すよ
うに、上記コレクタ部20の後端部に、図示せぬスロッ
トルチャンバが取り付けられる吸気入口部29が設けら
れている。また上記コレクタ部20は、ロッカカバー1
6の高さを低くするために、カバー部17の側壁よりも
外側にオーバーハングした状態に形成されている。特
に、図1に示すように、上記コレクタ部20の通路断面
の中心(A点)が、ブランチ部19の中心軸線L1より
も下方に設定されており、通路断面積の大きなコレクタ
部20の上面と各ブランチ部19の上面とが、ほぼ同一
の高さに位置している。尚、上記コレクタ部20の下面
側には、図1に示すように、排気系からの熱を遮熱する
ために遮熱板30が取り付けられている。また、排気マ
ニホールド35側にも遮熱板36が設けられている。
尚、図1において、31は各点火栓5に接続されたハイ
テンションケーブル、32はロッカカバー16の点火栓
挿入孔26を閉塞するラバーブーツをそれぞれ示してい
る。
【0024】ここで、上記ブランチ部19は、本実施例
では、図3に示すように、平面図上においてそれぞれ直
線状をなし、かつ平行に形成されている。そして、各ブ
ランチ部19は、互いに隣接する気筒のカムブラケット
部22の間を通るように配置されている。換言すれば、
カムブラケット部22を通るボルト挿入孔23および点
火栓挿入孔26が、各ブランチ部19の間の間隙25に
露出するように各ブランチ部19が形成されている。特
に、上記コレクタ部20の中心軸線L2と各ブランチ部
19の中心軸線L1とがなす吸気流入角度θが90度よ
り大きな鈍角となるように、各ブランチ部19がコレク
タ部20に斜めに接続されている。また、図3に示すよ
うに、各ブランチ部19の先端19aが接続される吸気
ポート2の先端開口部は、気筒の中心(M)に対し一定
量(C)ずつ機関後方へオフセットしている。尚、B点
が吸気ポート2開口部の中心を示す。
【0025】上記実施例の構成においては、カムシャフ
ト9,10を支持するカムブラケット部22がロッカカ
バー16に一体に形成されているため、別体のカムブラ
ケットを用いる場合に比べて、部品点数および組立工数
を削減できるのは勿論のこと、カムブラケット部22を
固定するボルト27の頭部がカバー部17の外側に位置
するため、カバー部17の高さひいてはロッカカバー1
6全体の高さを低く構成することができる。特に、上記
実施例では、ブランチ部19を偏平な断面形状としたこ
とにより、ロッカカバー16の高さを一層低く抑制する
ことができる。
【0026】また、各カムブラケット部22の上方は、
間隙25として開放されているため、ロッカカバー16
をシリンダヘッド1に取り付ける際には、カムブラケッ
ト部22固定用のボルト27をブランチ部19間の間隙
25を通して容易に締め付けることができ、良好な作業
性を確保することができる。また、同様に点火栓挿入孔
26の上方も開放されており、点火栓5の挿入を何ら支
障なく行うことができる。
【0027】また、コレクタ部20から各ブランチ部1
9へ至る吸気流入角度θがそれぞれ鈍角となっているた
め、コレクタ部20一端の吸気入口部29から流入した
吸気が各ブランチ部19へ円滑に流れる。しかも、各ブ
ランチ部19に連なる吸気ポート2が、ブランチ部19
と同一の向きで機関前後方向に傾斜しているため、各気
筒の燃焼室へ至る吸気の流れが、吸気系全体として非常
に円滑なものとなる。尚、コレクタ部20からブランチ
部19へ至る吸気流入角度θが仮に90度より小さな鋭
角であると、吸気の流れに乱れと大きな曲がりが発生
し、吸入効率が大きく低下する。これに対し上記実施例
では、上述したように吸気入口部29から燃焼室へ至る
吸気の流れが円滑となり、吸入効率の低下が防止され
る。また、ブランチ部19の通路断面形状を偏平化する
ことにより、該ブランチ部19下流側の湾曲部における
吸気流の剥離による吸入効率低下が防止できる。
【0028】また上記構成のロッカカバー16において
は、カバー部17が管状のコレクタ部20およびブラン
チ部19によって補強される形となり、その剛性が向上
するとともに、各ブランチ部19間の平坦な部分がカム
ブラケット部22固定用のボルト27によってシリンダ
ヘッド1に固定されるので、カバー部17の膜振動によ
る騒音発生を確実に防止でき、かつシリンダヘッド1と
の間のオイルシール性も向上する。
【0029】尚、車両搭載時のレイアウトにより吸気入
口部29をコレクタ部20の前端に配置することもでき
る。この場合には、各ブランチ部19を、図3と反対側
へ傾斜させれば良い。
【0030】次に、図4は、この発明に係るロッカカバ
ー16の異なる実施例を示している。この実施例におい
ては、コレクタ部20に対し各ブランチ部19がほぼ直
角に、つまりコレクタ部20の中心軸線L2とブランチ
部19の中心軸線L1とがなす吸気流入角度θが略90
度となるように各ブランチ部19がコレクタ部20に接
続されている。そして、各ブランチ部19の中間部、詳
しくは点火栓挿入孔26付近で、ここよりも下流側の部
分がそれぞれ内燃機関前方へ向けて傾斜している。この
ブランチ部19の先端19aは、前述した実施例と同様
に、クランクシャフト軸方向へオフセットした位置に開
口する吸気ポート2の先端開口部に接続されている。
【0031】この実施例のように、ブランチ部19がコ
レクタ部20に略直角に接続した構成によれば、コレク
タ部20から各ブランチ部19へ分流する吸気量を比較
的容易に制御でき、かつ鋳造時の寸法誤差による吸気分
配特性への影響が少なくなる。つまり、分配特性が一層
良好になる利点を有している。尚、この場合でも、吸気
ポート2の開口部がオフセットしていることにより、ブ
ランチ部19の中間部での屈曲が非常に緩やかなものと
なるので、吸入効率の低下が非常に少ない。
【0032】次に、図5は、ロッカカバー16のさらに
異なる実施例を示している。この実施例では、内燃機関
の前後方向に延びたコレクタ部20の中間部に吸気入口
部29が設けられている。そして、この吸気入口部29
を中心として左右へ流れる吸気流に対し、各ブランチ部
19へ向かう吸気流入角度θがそれぞれ90度より大き
な鈍角となるように各ブランチ部19がコレクタ部20
に接続されている。すなわち、#1気筒および#2気筒
のブランチ部19は内燃機関の前方へ向けて傾斜してお
り、#3気筒および#4気筒のブランチ部19は内燃機
関の後方へ向けて傾斜している。
【0033】従って、この実施例によれば、前述した図
3の実施例と同様に、やはり全気筒のブランチ部19に
ついて吸気流入角度を90度より大きくすることがで
き、吸気流入角度θが鋭角となることに伴う吸入効率の
低下を防止できる。
【0034】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、この発明
に係る吸気マニホルド一体型ロッカカバー付内燃機関に
おいては、シリンダヘッド側のカムシャフト軸受部との
間でカムシャフトを支持するカムブラケット部がロッカ
カバーに一体に形成されているので、部品点数や組立工
数を低減できるとともに、ロッカカバーの高さを最小限
に抑制することができる。また、各カムブラケット部を
シリンダヘッド側に固定するボルトが、ブランチ部の間
の間隙を通してロッカカバー外側から締め付けられるの
で、組立作業が非常に容易となる。
【0035】さらに請求項2の構成によれば、吸気ポー
ト開口部をクランクシャフト軸方向にオフセットさせる
ことにより、カムブラケット部の間を通るブランチ部
を、大きく屈曲させることなく吸気ポートに接続させる
ことができ、吸入効率を高く確保することができる。
【0036】特に、請求項3の構成によれば、コレクタ
部の入口から燃焼室へ至る吸気の流れが円滑となり、吸
入効率が一層向上する。
【0037】また請求項4の構成によれば、鋳造時の寸
法誤差等に影響されずに良好な分配特性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る内燃機関要部の横断面図。
【図2】同じく内燃機関要部の縦断面図。
【図3】この実施例におけるロッカカバーの平面図。
【図4】ロッカカバーの異なる実施例を示す平面図。
【図5】ロッカカバーのさらに異なる実施例を示す平面
図。
【図6】吸気マニホルド一体型ロッカカバー付内燃機関
の従来例を示す断面図。
【符号の説明】
1…シリンダヘッド 4…点火栓取付ボス部 11…カムシャフト軸受部 16…ロッカカバー 17…カバー部 19…ブランチ部 20…コレクタ部 22…カムブラケット部 27…ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02M 35/10 F02M 35/10 301P 301R

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気筒の略中心に点火栓取付ボス部が形成
    されているとともに、クランクシャフト軸方向と直交す
    る方向に沿って、カムシャフト軸受部が上記点火栓取付
    ボス部と略直線状に並んで形成されたシリンダヘッド
    と、 このシリンダヘッドの上面に取り付けられるとともに、
    上記シリンダヘッドの吸気側から排気側へ横断する複数
    本のブランチ部が上部に一体に形成され、かつ該ブラン
    チ部の一端部に、クランクシャフト軸方向に沿ったコレ
    クタ部が一体に形成されてなるロッカカバーと、 を備えてなる内燃機関において、 上記カムシャフト軸受部との間でカムシャフトを支持す
    るカムブラケット部が、上記ロッカカバーの内側に一体
    に形成されているとともに、上記ブランチ部が、隣接す
    る気筒のカムブラケット部の間を通るように形成され、
    かつ各カムブラケット部の両側に、ブランチ部間の間隙
    を通り該カムブラケット部を上記カムシャフト軸受部に
    ロッカカバー外側から結合するボルトがそれぞれ配設さ
    れていることを特徴とする吸気マニホルド一体型ロッカ
    カバー付内燃機関。
  2. 【請求項2】 上記ブランチ部先端に接続される吸気ポ
    ート開口部が、気筒の中心に対しクランクシャフト軸方
    向の一方にオフセットしていることを特徴とする請求項
    1記載の吸気マニホルド一体型ロッカカバー付内燃機
    関。
  3. 【請求項3】 上記コレクタ部の中心軸線と各ブランチ
    部の中心軸線とがなす吸気流入角度が90度以上となる
    ように各ブランチ部がコレクタ部に接続されていること
    を特徴とする請求項2記載の吸気マニホルド一体型ロッ
    カカバー付内燃機関。
  4. 【請求項4】 上記コレクタ部の中心軸線と各ブランチ
    部の中心軸線とがなす吸気流入角度が略90度となるよ
    うに各ブランチ部がコレクタ部に接続されているととも
    に、各ブランチ部の上記点火栓取付ボス部付近より下流
    側部分が、クランクシャフト軸方向へ傾斜していること
    を特徴とする請求項2記載の吸気マニホルド一体型ロッ
    カカバー付内燃機関。
JP4891595A 1995-03-09 1995-03-09 吸気マニホルド一体型ロッカカバー付内燃機関 Pending JPH08246951A (ja)

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JPH08246951A true JPH08246951A (ja) 1996-09-24

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JP (1) JPH08246951A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0849465A3 (de) * 1996-12-18 1998-10-28 Robert Bosch Gmbh Schraubhülse zur Vorzentrierung
GB2329219B (en) * 1997-09-15 2001-10-03 Solvay Air inlet device for an internal combustion engine

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