JPH08246857A - エンジンの二次空気供給系の故障診断方法 - Google Patents

エンジンの二次空気供給系の故障診断方法

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JPH08246857A
JPH08246857A JP7052743A JP5274395A JPH08246857A JP H08246857 A JPH08246857 A JP H08246857A JP 7052743 A JP7052743 A JP 7052743A JP 5274395 A JP5274395 A JP 5274395A JP H08246857 A JPH08246857 A JP H08246857A
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JP
Japan
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secondary air
fuel ratio
value
air supply
air
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Application number
JP7052743A
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English (en)
Inventor
Tetsukazu Inoue
哲一 井上
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08246857A publication Critical patent/JPH08246857A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N2550/00Monitoring or diagnosing the deterioration of exhaust systems
    • F01N2550/14Systems for adding secondary air into exhaust

Landscapes

  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 気筒間の空燃比の不均一や失火発生による影
響を排除して二次空気供給系の異常を確実に検出し、診
断精度を向上する。 【構成】 二次空気供給OFF時の診断が正常に終了し
た後、二次空気の供給を開始し、FO2センサの出力電
圧VFO2、及び、RO2センサの出力電圧VRO2
を、空燃比の気筒間ばらつきや失火発生等を考慮して予
め設定した各々の最大電圧VFLEN(第三の判定
値),VRLEN(第四の判定値)と比較し、VFO2
<VFLEN且つVRO2<VRLENの状態が設定時
間継続しているとき、二次空気供給系は正常と判定し、
VFO2>VFLEN且つVRO2>VRLENの状態
が設定時間継続しているときには、二次空気供給系が異
常であると判定することで、気筒毎の空燃比が均一でな
い場合、あるいは、失火が発生している場合であっても
確実な診断を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排気系に二次空気を供
給するエンジンの二次空気供給系の故障診断方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンの排気ガス浄化システム
の一環として三元触媒の上流側に適量の二次空気を供給
し、未燃焼ガスを排気系内で酸化させて三元触媒への流
入空燃比を一定にすることにより三元触媒の浄化率向上
を図るようにしたシステムが知られている。
【0003】このようなシステムでは、二次空気供給系
の故障や異常劣化による排気エミッションの悪化を防止
するため、二次空気供給系の故障を診断する機能が備え
られており、例えば、特開平4−109023号公報に
は、減速時に排気二次空気供給装置を作動させた状態下
で、触媒上流側のO2センサによる残留酸素濃度の検出
値、及び、触媒下流側のO2センサによる残留酸素濃度
の検出値が、所定値よりも小さいと判定されたとき、排
気二次空気供給装置に故障が発生していると判定する技
術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エンジ
ン運転状態によっては、気筒間の空燃比の不均一や失火
発生によってO2センサの出力値が安定しない場合があ
り、診断精度の低下を招くばかりでなく、極端な場合、
誤判定となる可能性がある。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、気筒間の空燃比の不均一や失火発生による影響を排
除して異常を確実に検出し、診断精度を向上することの
できるエンジンの二次空気供給系の故障診断方法を提供
することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
エンジン運転状態が設定条件を満足するとき、空燃比フ
ィードバック補正係数をクランプして排気系に二次空気
を供給する二次空気供給系の故障診断を開始し、二次空
気の供給を停止した状態で、触媒の上流側に介装した第
一の空燃比センサの出力値が第一の判定値を越えるとと
もに上記触媒の下流側に介装した第二の空燃比センサの
出力値が第二の判定値を越える二次空気供給停止時の条
件を満足し、且つ、二次空気を供給した状態で、上記第
一の空燃比センサの出力値が第三の判定値より小さく上
記第二の空燃比センサの出力値が第四の判定値より小さ
いとき、上記二次空気供給系は正常であると判定し、上
記二次空気供給停止時の条件を満足し、且つ、二次空気
を供給した状態で、上記第一の空燃比センサの出力値が
上記第三の判定値を越えるととともに上記第二の空燃比
センサの出力値が上記第四の判定値を越えるとき、上記
二次空気供給系が異常であると判定することを特徴とす
る。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記二次空気供給停止時の条件を満足する
か否かを診断する際、上記空燃比フィードバック補正係
数のクランプ値を所定周期毎にリッチ側に移動させ、上
記クランプ値の移動量が設定値を越えたとき、診断を中
止することを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明では、エンジン運転状態が
設定条件を満足するとき空燃比フィードバック補正係数
をクランプして二次空気供給系の故障診断を開始し、触
媒の上下流側の第一,第二の空燃比センサの各出力値
が、それぞれ第一,第二の判定値を越える二次空気供給
停止時の条件を満足することを前提として、二次空気を
供給した状態で、第一,第二の空燃比センサの各出力値
が第三,第四の判定値より小さいとき、正常であると判
定し、第一,第二の空燃比センサの各出力値が、それぞ
れ第三,第四の判定値を越えるとき、異常であると判定
する。
【0009】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、前提となる二次空気供給停止時の条件を
満足するよう空燃比フィードバック補正係数のクランプ
値を所定周期毎にリッチ側に移動させ、このクランプ値
の移動量が設定値を越えたとき、診断を中止する。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図面は本発明の一実施例を示し、図1〜図6は故
障診断ルーチンを示すフローチャート、図7はエンジン
制御系の概略構成図、図8は電子制御系の回路構成図、
図9は二次空気供給系の故障診断のための空燃比フィー
ドバック補正係数のクランプを示す説明図である。
【0011】図7において、符号1はエンジンであり、
図においては水平対向4気筒型エンジンを示す。このエ
ンジン1のシリンダヘッド2に形成された各吸気ポート
2aにインテークマニホルド3が連通され、このインテ
ークマニホルド3にエアチャンバ4を介してスロットル
チャンバ5が連通され、このスロットルチャンバ5上流
側に吸気管6を介してエアクリーナ7が取付けられてい
る。
【0012】また、上記吸気管6の上記エアクリーナ7
の直下流に、例えばホットワイヤ式あるいはホットフィ
ルム式等の吸入空気量センサ8が介装され、さらに、上
記スロットルチャンバ5に設けられたスロットルバルブ
5aに、スロットル開度センサとスロットルバルブ全閉
でONするアイドルスイッチとを内蔵したスロットルセ
ンサ9が連設されている。
【0013】また、上記スロットルバルブ5aの上流側
と下流側とを連通するバイパス通路10に、アイドルス
ピードコントロール(ISC)バルブ11が介装され、
上記インテークマニホルド3の各気筒の各吸気ポート2
a直上流側に、インジェクタ14が臨まされている。
【0014】さらに、先端を燃焼室に露呈する点火プラ
グ15aが上記シリンダヘッド2の各気筒毎に取付けら
れ、上記点火プラグ15aに連設される点火コイル15
bに、イグナイタ16が接続されている。
【0015】上記インジェクタ14は、燃料供給路17
を介して燃料タンク18に連通されており、この燃料タ
ンク18内にはインタンク式の燃料ポンプ19が設けら
れている。この燃料ポンプ19からの燃料は、上記燃料
供給路17に介装された燃料フィルタ20を経て上記イ
ンジェクタ14及びプレッシャレギュレータ21に圧送
され、このプレッシャレギュレータ21から上記燃料タ
ンク18にリターンされて上記インジェクタ14への燃
料圧力が所定の圧力に調圧される。
【0016】また、上記エンジン1のシリンダブロック
1aにノックセンサ22が取付けられるとともに、この
シリンダブロック1aの左右バンクを連通する冷却水通
路23に冷却水温センサ24が臨まされている。さら
に、上記シリンダヘッド2の排気ポート2bに連通する
エグゾーストマニホルド25の集合部に、第一の空燃比
センサとしてのフロントO2センサ(FO2センサ)26
aが臨まされ、このFO2センサ26aの下流側にフロ
ント触媒コンバータ27aが介装されている。このフロ
ント触媒コンバータ27aの直下流にはリア触媒コンバ
ータ27bが介装され、このリア触媒コンバータ27b
の下流側に、第二の空燃比センサとしてのリアO2セン
サ(RO2センサ)26bが臨まされている。
【0017】上記エグゾーストマニホルド25には、二
次空気を供給する通路32が開口されており、この通路
32に、ダイアフラムアクチュエータからなる二次空気
切換弁(Air Suction Valve;ASV)33が介装され
ている。このASV33は、ダイアフラムバルブ下流側
にリードバルブを備えた構成となっており、ダイアフラ
ムバルブ上流側に上記吸気管6の上記エアクリーナ7直
下流側に連通する通路34が接続されるとともに、リー
ドバルブ下流側に上記通路32が接続されている。
【0018】さらに、上記ASV33には、ダイアフラ
ムバルブを閉方向に付勢するスプリングが内蔵されるダ
イアフラム室がダイアフラムによって仕切られて形成さ
れており、このダイアフラム室に通路35を介してAS
V作動切換ソレノイドバルブ36が接続され、さらに、
このASV作動切換ソレノイドバルブ36が通路37を
介して上記インテークマニホルド3に接続されている。
【0019】上記ASV作動切換ソレノイドバルブ36
は、上記インテークマニホルド3に連通するポートと大
気ポートとを有する電磁3方弁からなり、OFFの状態
では上記インテークマニホルド3に連通するポートを閉
塞して大気ポートを解放し、後述する電子制御装置40
(ECU;図8参照)によってONされると、大気ポー
トを閉塞して上記インテークマニホルド3に連通するポ
ートを解放するようになっている。
【0020】すなわち、上記ASV作動切換ソレノイド
バルブ36がONされると、上記ASV33のダイアフ
ラム室に上記インテークマニホルド3の負圧が導入さ
れ、スプリングの付勢力に抗してダイアフラムバルブが
開弁する。そして、上記エグゾーストマニホルド25内
の負圧によりリードバルブが開弁し、上記エアクリーナ
7を経て大気(二次空気)が上記エグゾーストマニホル
ド25内に導入される。一方、上記ASV作動切換ソレ
ノイドバルブ36がOFFのときには、上記ASV33
のダイアフラム室が大気に解放されてスプリングの付勢
力によりダイアフラムバルブが閉弁し、二次空気の供給
が停止される。
【0021】また、上記シリンダブロック1aに支承さ
れたクランクシャフト1bに、クランクロータ28が軸
着され、このクランクロータ28の外周に、所定のクラ
ンク角に対応する突起(あるいはスリット)を検出する
磁気センサ(電磁ピックアップ等)あるいは光センサ等
からなるクランク角センサ29が対設されている。さら
に、上記シリンダヘッド2のカムシャフト1cにカムロ
ータ30が連設され、このカムロータ30に、同じく磁
気センサあるいは光センサ等からなる気筒判別用のカム
角センサ31が対設されている。
【0022】一方、図8において、符号40は電子制御
装置(ECU)であり、CPU41、ROM42、RA
M43、バックアップRAM44、及び、I/O イン
ターフェース45がバスライン46を介して互いに接続
されたマイクロコンピュータを中心として構成され、そ
の他、安定化電圧を各部に供給する定電圧回路47、上
記I/Oインターフェース45の出力ポートからの信号
によりアクチュエータ類を駆動する駆動回路48、セン
サ類からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA/
D変換器49等の周辺回路が組み込まれている。
【0023】上記定電圧回路47は、ECUリレー50
のリレー接点を介してバッテリ51に接続され、このバ
ッテリ51に、上記ECUリレー50のリレーコイルが
イグニッションスイッチ52を介して接続されている。
また、上記定電圧回路47は、直接、上記バッテリ51
に接続されており、上記イグニッションスイッチ52が
ONされてECUリレー50のリレー接点が閉となった
とき、上記定電圧回路47から各部へ電源が供給される
一方、上記イグニッションスイッチ52のON,OFF
に拘らず、常時、上記バックアップRAM44にバック
アップ用の電源が供給される。
【0024】また、上記I/O インターフェース45
の入力ポートには、ノックセンサ22、クランク角セン
サ29、カム角センサ31、及び、車速センサ32が接
続されるとともに、吸入空気量センサ8、スロットルセ
ンサ9、冷却水温センサ24、FO2センサ26a、及
び、RO2センサ26bが上記A/D変換器49を介し
て接続され、さらに、このA/D変換器49に上記バッ
テリ51からの電圧VBが入力されてモニタされる。
【0025】一方、上記I/O インターフェース45
の出力ポートには、イグナイタ16が接続されるととも
に、上記駆動回路48を介して、ISCバルブ11、イ
ンジェクタ14、ASV作動切換ソレノイドバルブ3
6、及び、図示しないインストルメントパネルに配設さ
れ、各種警報を集中して表示するMILランプ53が接
続されている。
【0026】上記ROM42には、エンジン制御プログ
ラムや各種の故障診断プログラム、、マップ類等の固定
データが記憶されており、また、上記RAM43には、
上記各センサ類、スイッチ類の出力信号を処理した後の
データ、及び上記CPU41で演算処理したデータが格
納される。また、上記バックアップRAM44には、各
種学習マップやトラブルデータ等がストアされ、上記イ
グニッションスイッチ52のOFFのときにもデータが
保持されるようになっている。
【0027】尚、このトラブルデータは、ECU40に
シリアルモニタ60をコネクタ54を介して接続するこ
とで外部に読み出すことができる。このシリアルモニタ
60は、本出願人が先に提出した特開平2−73131
号公報に詳述されている。
【0028】上記CPU41では上記ROM42に記憶
されている制御プログラムに従って、燃料噴射量、点火
時期、ISCバルブ11の駆動信号のデューティ比等を
演算し、空燃比フィードバック制御、点火時期制御、I
SC制御等の各種エンジン制御を行う。
【0029】空燃比フィードバック制御においては、ク
ランク角センサ29の出力信号に基づくエンジン回転数
NEと、吸入空気量センサ8の出力信号に基づく吸入空
気量Qとから、基本燃料噴射量(基本燃料噴射パルス
幅)Tpを算出し(Tp=K×Q/NE;K…インジェク
タ特性補正定数)、この基本燃料噴射量Tpを、FO2セ
ンサ26aの出力に基づいて設定される空燃比フィード
バック補正量としての空燃比フィードバック補正係数L
AMBDA、及び、冷却水温センサ24、スロットルセ
ンサ9からの信号に基づいて設定される各種増量分補正
係数COEFによって空燃比補正する。
【0030】さらに、バックアップRAM44の空燃比
学習値マップを参照して得られる空燃比学習値KLRから
補間計算により空燃比学習補正係数KBLRCを設定し、こ
の学習補正係数KBLRCによって上記基本燃料噴射量Tp
を学習補正するとともに、バッテリ51の端子電圧VB
に基づいてインジェクタ14の無効噴射時間を補間する
電圧補正係数TSにより電圧補正し、最終的な燃料噴射
量(燃料噴射パルス幅)Tiを設定する(Ti←Tp×COE
F×KBLRC×LAMBDA+TS)。そして、この燃料噴
射量Tiの駆動信号をインジェクタ14に出力して相応
する量の燃料を噴射させ、空燃比を制御する。
【0031】また、上記CPU41では、所定の運転領
域でASV作動切換ソレノイドバルブ36をONしてA
SV33を開弁させ、エグゾーストマニホルド25内に
二次空気を供給することで、エグゾーストマニホルド2
5内での排気ガスの酸化反応を促進し、フロント触媒コ
ンバータ27a、リア触媒コンバータ27bにおける浄
化効率の向上を図る。
【0032】この場合、上記CPU41では、ASV3
3やASV作動切換ソレノイドバルブ36等からなる二
次空気供給系の故障診断を行うようになっており、この
故障診断に際しては、空燃比フィードバック補正係数L
AMBDAをクランプし、二次空気の供給がOFF,O
Nの各状態でのFO2センサ26a及びRO2センサ26
bの両方の出力に基づいて、異常を判定する。そして、
異常と判定した場合には、MILランプ53を点灯ある
いは点滅して警告を発するとともに、バックアップRA
M44に該当するトラブルデータをストアする。
【0033】次に、二次空気供給系の故障診断処理につ
いて、図1〜図6のフローチャートに従って説明する。
【0034】図1〜図6の故障診断ルーチンは、所定周
期毎に実行される割込みルーチン(例えば、100ms
ec毎の割込みルーチン)であり、ルーチンが起動され
ると、まず、ステップS101で、ASV作動切換ソレノイ
ドバルブ36がOFFで二次空気の供給が停止されてい
るか否かを調べる。そして、二次空気の供給が停止され
ているとき、ステップS101からステップS103へ進み、二
次空気が供給されているときには、ステップS101からス
テップS102へ進んで診断実行中であることを示すフラグ
F4を参照し、診断実行中でなければ(F4=0)ルー
チンを抜け、診断実行中のとき(F4=1)、ステップ
S103へ進む。
【0035】尚、このルーチンの実行に先だって、各フ
ラグ、各カウント値、及び、各変数はイニシャライズさ
れている。
【0036】ステップS103では、以下に示す(1)〜(12)
の各条件が満足されるか否かを調べる。 (1)エンジン始動後、二次空気供給系の故障診断が終了
していない(診断終了を示すフラグFENDが1にセッ
トされていない)。 (2)診断中止を経験し(診断中止を示すフラグFSTP
が1にセットされている)且つ、診断中止後に一旦アイ
ドルスイッチがOFFとなった。 (3)アイドルスイッチがONである(スロットルバルブ全
閉状態)。 (4)冷却水温が設定水温以上である。 (5)アイドルスイッチがON、且つ、車速が設定車速よ
り低い状態が設定時間以上経過している。 (6)各センサ類及びASV作動切換ソレノイドバルブ3
6が正常である。 (7)空燃比フィードバック制御中である。 (8)二次空気供給系の故障診断のためのクランプを除
き、空燃比フィードバック補正係数LAMBDAをクラ
ンプ中でない(診断実行中であることを示すフラグF4
が0にクリアされている状態で、通常の空燃比フィード
バック制御中である)。 (9)エンジン回転数が設定回転数以上である。 (10)基本燃料噴射パルス幅TPの変化量が設定値より小
さい。 (11)二次空気供給OFF時の診断が終了していない状態
(診断実行中を示すフラグF4が1、且つ、二次空気供
給OFF時の診断が終了していることを示すフラグF3
が0)で、ASV作動切換ソレノイドバルブ36がON
されていない。 (12)診断中止のためASV作動切換ソレノイドバルブ3
6をONからOFFにし、中止処理が終了していない
(OFF後の経過時間を計時中であることを示すフラグ
F5が1にセットされたままである)。
【0037】以上の(1)〜(12)の条件のうち、1つでも
満足しない条件があるときには、上記ステップS103から
ステップS180以降へ分岐し、(1)〜(12)の条件を全て満
足するとき、診断開始の条件が成立したと判断して診断
を実行すべく上記ステップS103からステップS104以降へ
進む。
【0038】まず、ステップS180以降について説明する
と、ステップS180では、フラグF4を参照して診断実行
中か否かを調べ、F4=0で診断実行中でないとき、ル
ーチンを抜け、F4=1で診断実行中のときには、診断
途中で運転条件が変化して正確な診断ができないため診
断を中止すべくステップS180からステップS181へ進み、
診断中止を示すフラグFSTPをセットする(FSTP
←1)。
【0039】次に、上記ステップS181からステップS182
へ進み、診断のためにASV作動切換ソレノイドバルブ
36がONされているか否かを調べる。そして、ASV
作動切換ソレノイドバルブ36がOFFのときにはステ
ップS183へ分岐し、ASV作動切換ソレノイドバルブ3
6がONのとき、ステップS184へ進んでASV作動切換
ソレノイドバルブ36をOFFした後、ステップS185
で、ASV作動切換ソレノイドバルブ36をONからO
FFにした後の経過時間を計時するためのカウント値C
4をカウントアップし(C4←C4+1)、ステップS1
86へ進む。
【0040】ステップS186では、カウント値C4を設定
値TMAOFと比較し、C4<TMAOFであり、AS
V作動切換ソレノイドバルブ36をOFFして二次空気
供給を停止してから設定時間が経過しておらず未だ安定
化していないと判断されるときには、ステップS187へ分
岐して二次空気供給停止後の安定化待ち中であることを
示すフラグF5をセットして(F5←1)ルーチンを抜
け、また、C4≧TMAOFとなり、ASV作動切換ソ
レノイドバルブ36をOFFしてから十分時間が経過し
て安定化していると判断されるときには、ステップS188
へ進む。
【0041】上記フラグF5は、診断実行中に診断実行
条件が不成立となってステップS182へ進み、このステッ
プS182からASV作動ソレノイドバルブ36がOFFの
ためステップS183へ分岐したときに参照される。そし
て、ステップS183で、F5=1のとき、すなわち、AS
V作動切換ソレノイドバルブ36をONからOFFにし
た後の経過時間を計時中のときには、ステップS183から
前述のステップS185へ進んでカウントを続け、一方、F
5=0のとき、すなわち、ASV作動切換ソレノイドバ
ルブ36がOFFの状態での診断処理途中において運転
条件が変化したため診断を中止するときには、ステップ
S188へ進む。
【0042】ステップS188では、二次空気の流量を増加
させて安定的な診断を可能とするため二次空気供給系の
故障診断を開始する際にアップさせたエンジン回転数を
元に復帰させるべく、ISC制御の目標回転数NSET
を回転数アップ分である設定値NASだけ下げ(NSE
T←NSET−NAS)、次いで、ステップS189で、同
様に、確実な診断を可能とするため二次空気供給系の故
障診断を開始する際にクランプした空燃比フィードバッ
ク補正係数LAMBDAをクランプ前の状態に復帰さ
せ、通常の空燃比フィードバック制御を再開させる。
【0043】次に、ステップS190へ進んで、空燃比学習
値及びISC学習値に対する診断中の更新停止を解除し
て通常の空燃比学習制御及びISC学習制御を再開さ
せ、ステップS191で、本ルーチンにおいて使用する各フ
ラグ、各カウント値、各変数を初期化し(但し、診断終
了を示すフラグFEND、診断中止を示すフラグFST
Pを除く)、ルーチンを抜ける。
【0044】次に、ステップS104以降の故障診断処理に
ついて説明する。この故障診断処理では、ステップS104
で、診断実行中であることを示すためフラグF4をセッ
トし(F4←1)、ステップS105で、ISC制御におけ
る目標回転数NSETを設定値NASだけアップさせ
(NSET←NSET+NAS)、二次空気の流量を増
加させる。
【0045】その後、ステップS106へ進んで、空燃比学
習値及びISC学習値の更新を停止させると、ステップ
S107で、空燃比フィードバック補正係数LAMBDAの
所定周期におけるリッチ方向のピーク値とリーン方向の
ピーク値との平均値が算出されたとき1にセットされる
フラグF1を参照する。
【0046】そして、上記ステップS107で、F1=0で
あり、診断実行開始条件成立後のルーチン初回、あるい
は、以下に説明する平均値算出処理の処理途中であると
きには、ステップS108以降へ進んで、平均値の算出処理
を行う。
【0047】この平均値算出処理では、まず、ステップ
S108で、フラグLRASVを参照してピーク値検出の初
期設定済みであるか否かを調べる。処理初回の初期設定
未の状態ではLRASV=0となっているため、ステッ
プS108からステップS109へ進み、LRASV=1で初期
設定済みのときにはステップS108からステップS111へ進
む。
【0048】ステップS109では、ピーク値LMDPKを
現在の空燃比フィードバック補正係数LAMBDAで初
期設定し(LMDPK←LAMBDA)、ステップS110
で、ピーク値検出の初期設定済みを示すためフラグLR
ASVをセットして(LRASV←1)ルーチンを抜け
る。
【0049】そして、ピーク値LMDPKの初期設定が
済み、ステップS108からステップS111へ進むと、現在の
空燃比フィードバック補正係数LAMBDAがピーク値
LMDPKより小さいか否かを調べ、LMDPK>LA
MBDAのとき、ステップS112へ進んでフラグF6が1
にセットされているか否かを調べる。このフラグF6
は、空燃比フィードバック補正係数LAMBDAが増加
過程にあるか減少過程にあるかを示すフラグであり、F
6=1のとき、比例制御によるスキップを経て積分制御
によりリッチ側へ増加中であることを示し、F6=−1
のとき、比例制御によるスキップを経て積分制御により
リーン側へ減少中であることを示す。
【0050】当初、上記フラグF6は0に初期化されて
おり、或いは、F6=−1で前回ルーチン実行時と同様
に減少過程にあるときには、上記ステップS112からステ
ップS113へ進んで、ピーク値LMDPKを現在の空燃比
フィードバック補正係数LAMBDAで更新し(LMD
PK←LAMBDA)、ステップS114で、空燃比フィー
ドバック補正係数LAMBDAがリーン側の減少過程に
あることを示すためフラグF6を−1にセットして(F
6←−1)ルーチンを抜ける。
【0051】また、上記ステップS111で、LMDPK≦
LAMBDAであるときには、上記ステップS111からス
テップS115へ進んで同様にフラグF6を参照し、F6=
−1で前回までの空燃比フィードバック補正係数LAM
BDAがリーン側の減少過程にあったかを調べる。そし
て、同様に、フラグF6が0に初期化されている段階で
は、或いは、F6=1の増加過程にあれば、ステップS1
15からステップS116へ進んで、ピーク値LMDPKを現
在の空燃比フィードバック補正係数LAMBDAで更新
し(LMDPK←LAMBDA)、ステップS117で、空
燃比フィードバック補正係数LAMBDAがリッチ側の
増加過程にあることを示すためフラグF6を1にセット
して(F6←1)ルーチンを抜ける。
【0052】その後、ルーチンが繰り返され、ステップ
S111でLMDPK>LAMBDAであり、且つ、ステッ
プS112でF6=1のとき、すなわち、空燃比フィードバ
ック補正係数LAMBDAがリッチ側からリーン側へ反
転し、前回までのピーク値LMDPKよりも初めて小さ
くなったときには、ピーク値LMDPKの前回の値がリ
ッチ側の極大値であったと判断することができ、また、
ステップS111でLMDPK≦LAMBDAであり、且
つ、ステップS115でF6=−1のとき、すなわち、空燃
比フィードバック補正係数LAMBDAがリーン側から
リッチ側へ反転し、前回までのピーク値LMDPKより
も初めて大きくなったときには、ピーク値LMDPKの
前回の値がリーン側の極小値であったと判断することが
できる。
【0053】従って、ステップS112あるいはステップS1
15からステップS118へ進み、ピーク値LMDPKを積算
して積算値SUMとし(SUM←SUM+LMDP
K)、ステップS119,120で、それぞれ、フラグLRAS
V,F6をクリアすると(LRASV←0、F6←
0)、ステップS121へ進んでピーク値の積算回数をカウ
ントするため、カウント値C1をカウントアップし(C
1←C1+1)、ステップS122で、カウント値C1が平
均値を算出するための設定回数LMDP(例えば、3周
期分)に達したか否かを調べる。
【0054】そして、C1<LMDPのときにはルーチ
ンを抜けて前述の過程を繰り返し、C1≧LMDPのと
き、上記ステップS122からステップS123へ進んでカウン
ト値C1をクリアすると(C1←0)、ステップS124で
積算値SUMを設定回数LMDPで除算して平均値AL
PHAMを算出し(ALPHAM←SUM/LMD
P)、ステップS125で、平均値算出済みを示すフラグF
1をセットして(F1←1)ルーチンを抜ける。
【0055】この平均値処理により平均値ALPHAM
が算出され、次回のルーチン起動時にステップS107へ至
ると、このステップS107でのフラグ参照結果がF1=1
となってステップS130へ進み、空燃比フィードバック補
正係数LAMBDAをクランプしたとき1にセットされ
るフラグF2を参照する。
【0056】F2=0で空燃比フィードバック補正係数
LAMBDAがクランプされていない段階では、上記ス
テップS130からステップS131へ進み、平均値ALPHA
Mに設定値DALPHAを加算した値で空燃比フィード
バック補正係数LAMBDAをクランプした後、ステッ
プS132でフラグF2をセットし(F2←1)、ルーチン
を抜ける。
【0057】これにより、図9に示すように、空燃比フ
ィードバック補正係数LAMBDAがクランプされて所
定の空燃比に保持され、FO2センサ26aの検出値が
一定となる。尚、本実施例では、FO2センサ26a
は、排気ガス中の残留酸素濃度に反比例する電圧値を出
力する形式のものであり(RO2センサ26bも同
様)、空燃比がリッチで排気ガス中の残留酸素濃度が低
い程、出力電圧値(検出値)が大きな値となる。
【0058】そして、以後、ルーチンが起動されてステ
ップS130へ至ると、ステップS130でのフラグ参照結果が
F2=1となってステップS133へ進む。ステップS133で
は、二次空気供給OFF時の診断が終了していることを
示すフラグF3を参照し、F3=0で二次空気供給OF
F時の診断が終了していないときにはステップS134以降
へ進み、F3=1で二次空気供給OFF時の診断が終了
しているとき、二次空気供給ON時の診断を実行すべく
ステップS150以降へ進む。
【0059】まず、ステップS134以降の二次空気供給O
FF時の診断について説明する。ステップS134では、F
O2センサ26aの出力電圧VFO2が、二次空気供給
OFF状態で、空燃比の気筒間ばらつきや失火発生等を
考慮して予め設定した最小電圧VFRCH(第一の判定
値)を越えているか否かを調べ、VFO2>VFRCH
のとき、さらに、ステップS135へ進んで、RO2センサ
26bの出力電圧VRO2が、同様に、二次空気供給O
FF状態で空燃比の気筒間ばらつきや失火発生等を考慮
して予め設定した最小電圧VRRCH(第二の判定値)
を越えているか否かを調べる。すなわち、VFO2>V
FRCH且つVRO2>VRRCHである二次空気供給
停止時の条件を満足するか否かを調べることにより、気
筒間ばらつきや失火発生等に拘わらず、規定以上の空燃
比となっているか否かを確認する。
【0060】その結果、空燃比がリーン側にあり、上記
二次空気供給停止時の条件を満足しないとき、すなわ
ち、上記ステップS134でVFO2≦VFRCHのとき、
あるいは、上記ステップS135でVRO2≦VRRCHの
ときには、該当するステップからステップS136へ進み、
上記二次空気供給停止時の条件を満足する継続時間をカ
ウントするためのカウント値C2をクリアすると(C2
←0)、ステップS137で、空燃比フィードバック補正係
数LAMBDAをクランプした後の経過時間を計時する
ため、カウント値C1をカウントアップする。(C1←
C1+1)。
【0061】そして、ステップS138へ進んでカウント値
C1を設定値TOFF1と比較して空燃比フィードバッ
ク補正係数LAMBDAをクランプしてから設定時間が
経過したか否かを調べ、C1<TOFF1のときルーチ
ンを抜け、C1≧TOFF1になり、空燃比フィードバ
ック補正係数LAMBDAをクランプしてから設定時間
が経過し、安定化しているとみなされるときには、ステ
ップS139へ進み、空燃比フィードバック補正係数LAM
BDAのクランプ値をリッチ側に移動させて診断の機会
を増加させるための処理を行う。
【0062】この処理では、ステップS139で、空燃比フ
ィードバック補正係数LAMBDAのクランプ値の移動
量である加算値DDALPHAが許容最大値DDMAX
に達しているか否かを調べ、DALPHA≦DDMAX
のとき、ステップS140で、加算値DALPHAを設定値
DDALPだけ増加させ(DALPHA←DALPHA
+DDALP)、ステップS141,S142で、それぞれ、カ
ウント値C1、フラグF2をクリアし(C1←0、F2
←0)、ルーチンを抜ける。
【0063】これにより、以後のルーチン実行時に診断
実行条件が成立し、ステップS130へ至ると、F2=0で
ステップS131へ進み、空燃比フィードバック補正係数L
AMBDAのクランプ値が設定値DDALPだけステッ
プ的に増加させられ、リッチ側に移動させられる。
【0064】そして、数回のルーチンを経ても二次空気
供給停止時の条件(前述のステップS134,S135の条件)
を満足せず、ステップS139でDALPHA>DDMAX
となったときには、空燃比制御系が異常の可能性がある
ため、二次空気供給系の診断を中止すべくステップS143
へ分岐し、診断中止を示すフラグFSTPをセットして
(FSTP←1)前述したステップS188へジャンプす
る。前述したように、ステップS188以降では、空燃比フ
ィードバック補正係数LAMBDAのクランプ解除、診
断前のエンジン回転数への復帰、空燃比学習制御及びI
SC学習制御の再開、各フラグ、各カウント値、各変数
の初期化を行ってルーチンを抜ける。
【0065】一方、上記ステップS134,S135で、VFO
2>VFRCH且つVRO2>VRRCHであり、二次
空気供給停止時の条件を満足するときには、上記ステッ
プS135からステップS144へ進み、条件成立の継続時間を
計時するためのカウント値C2をカウントアップすると
(C2←C2+1)、ステップS145で、カウント値C2
が設定値TOFF2に達しか否かを調べ、C2<TOF
F2のときルーチンを抜け、C2≧TOFF2のときに
は、二次空気供給停止時の条件を満足する状態が設定時
間継続しているため、正常であると判断し、ステップS1
46,S147で、それぞれ、カウント値C1,C2をクリア
し(C1←0、C2←0)、ステップS148で二次空気供
給OFF時の診断を正常に終了したことを示すフラグF
3をセットして(F3←1)ルーチンを抜ける。
【0066】次に、二次空気供給OFF時の診断が正常
に終了し、ステップS133からステップS150以降へ進んだ
ときの処理について説明する。
【0067】ステップS150では、ASV作動切換ソレノ
イドバルブ36にONの駆動信号を出力し、ASV33
を介して二次空気の供給を開始する。次いで、ステップ
S151,S152で、FO2センサ26aの出力電圧VFO2と
RO2センサ26bの出力電圧VRO2とが、二次空気
供給ON状態で、空燃比の気筒間ばらつきや失火発生等
を考慮して予め設定した各々の最大電圧VFLEN(第
三の判定値),VRLEN(第四の判定値)より共に小
さいか否かを調べる。すなわち、ステップS151でFO2
センサ26aの出力電圧VFO2を二次空気供給ON時
にとり得る最大電圧VFLENと比較し、VFO2<V
FLENのとき、ステップS152で、RO2センサ26b
の出力電圧VRO2を二次空気供給ON時にとり得る最
大電圧VRLENと比較する。
【0068】そして、VFO2<VFLEN且つVRO
2<VRLENの条件が成立するとき、ステップS153へ
進んで、条件不成立時の継続時間をカウントするための
カウント値C2をクリアし(C2←0)、ステップS154
で、条件成立及び条件不成立のいずれでもない状態での
継続時間をカウントするためのカウント値C3をクリア
し(C3←0)、ステップS155へ進んで、条件が成立し
ている状態の継続時間を計時するためのカウント値C1
をカウントアップする(C1←C1+1)。
【0069】次いで、ステップS156へ進み、カウント値
C1が設定値TON1に達したか否かを調べ、C1<T
ON1のときルーチンを抜け、C1≧TON1のときに
は、先の診断結果からFO2センサ26aの出力電圧V
FO2及びRO2センサ26bの出力電圧VRO2のい
ずれもが二次空気供給OFF時にとり得る各々の最小電
圧より大きい二次空気供給OFF時の条件を満足するこ
とが確認されており、二次空気供給ON時に、各々が取
り得る最大電圧より小さい状態が設定時間継続している
ため、気筒毎の空燃比が均一でない場合、あるいは、失
火が発生している場合であっても、二次空気供給系は正
常であると判断することができる。
【0070】そして、ステップS157へ進んで、エンジン
始動後の故障診断において1回目の異常判定がなされた
ことを示すフラグFNG1を参照し、FNG1=0であ
り、エンジン始動後の故障診断において未だ一度も異常
判定がなされていないときには、ステップS157からステ
ップS168へ進んで診断終了フラグFENDをセットし
(FEND←1)、前述のステップS184へジャンプして
ASV作動切換ソレノイドバルブ36をOFFすると、
設定時間経過後に空燃比フィードバック補正係数LAM
BDAのクランプ解除、診断前のエンジン回転数への復
帰、空燃比学習制御及びISC学習制御の再開、各フラ
グ、各カウント値、各変数の初期化を行って診断前の状
態に復帰させ、ルーチンを抜ける。
【0071】また、上記ステップS157で、FNG1=1
であり、先に異常と診断された履歴があるときには、誤
診断を避けて正確を期すため、ステップS158でフラグF
NG1をクリアして(FNG1←0)先の診断結果を破
棄し、同様に、ステップS168で診断終了フラグFEND
をセットした後(FEND←1)、前述のステップS184
へジャンプする。
【0072】一方、上記ステップS151,S52で、VFO2
<VFLEN且つVRO2<VRLENの条件が成立し
ないときには、該当するステップからステップS159へ進
み、ステップS159,S160で、FO2センサ26aの出力電
圧VFO2とRO2センサ26bの出力電圧VRO2と
のいずれもが二次空気供給ON時にとり得る各々の最大
電圧VFLEN,VRLENより大きいか否かを調べ
る。
【0073】そして、VFO2>VFLEN且つVRO
2>VRLENのときには、ステップS159からステップ
S160を経てステップS161へ進み、カウント値C1をクリ
アすると(C1←0)、同様に、ステップS162でカウン
ト値C3をクリアし(C3←0)、ステップS163でVF
O2>VFLEN且つVRO2>VRLENである状態
の経過時間を計時するためのカウント値C2をカウント
アップする(C2←C2+1)。
【0074】その後、ステップS164へ進んでカウント値
C2が設定値TON2に達したか否かを調べ、C2<T
ON2のときルーチンを抜け、C2≧TON2のとき、
すなわち、先の診断結果から二次空気供給OFF時には
異常がなく、二次空気供給ON時に、FO2センサ26
a及びRO2センサ26bの各々が取り得る最大電圧よ
り大きい状態が設定時間経過しているときには、明らか
に二次空気流量が不足して排気系内の残留酸素濃度が低
いと考えられ、二次空気供給系が異常であると判断して
ステップS165へ進み、フラグFNG1を参照して前回ま
での診断履歴を調べる。
【0075】そして、FNG1=0であり、今回初めて
診断結果が異常となったときには、上記ステップS165か
らステップS169へ分岐してフラグFNG1をセットする
と(FNG1←1)、前述のステップS184へジャンプし
て次回の診断のために一旦診断前の状態に戻してルーチ
ンを抜け、FNG1=1であり、前回の診断結果も異常
で、2回連続して診断結果が異常となったときには、上
記ステップS165からステップS166へ進んでバックアップ
RAM44の所定アドレスにトラブルコードをストア
し、ステップS167で、MILランプ53を点灯(あるい
は点滅)させて異常発生を警告すると、同様に、ステッ
プS168で診断終了フラグFENDをセットした後、ステ
ップS184へジャンプし、診断前の状態に復帰させてルー
チンを抜ける。
【0076】また、上記ステップS159でVFO2≦VF
LENのとき、あるいは上記ステップS160でVRO2≦
VRLENのときには、該当するステップからステップ
S170へ分岐し、ステップS170,S171で、それぞれ、カウ
ント値C1,C2をクリアすると(C1←0、C2←
0)、ステップS172で、VFO2>VFLEN且つVR
O2>VRLENでない状態の継続時間を計時するため
のカウント値C3をカウントアップし(C3←C3+
1)、ステップS173で、このカウント値C3が設定値T
ON3に達したか否かを調べる。
【0077】そして、上記ステップS173で、C3<TO
N3のときにはルーチンを抜け、C3≧TON3のと
き、すなわち、FO2センサ26aの出力電圧VFO
2、RO2センサ26bの出力電圧VRO2のいずれも
が、二次空気供給ON時にとり得る各々の最大電圧VF
LEN,VRLENよりも小さくもなく、また、大きく
もない状態が設定時間以上継続するときには、燃料供給
系等の異常が考えられるため、診断を継続することは不
可と判断してステップS174で診断中止を示すフラグFS
TPをセットし(FSTP←1)、前述したステップS1
84へジャンプする。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、エ
ンジン運転状態が設定条件を満足するとき空燃比フィー
ドバック補正係数をクランプして二次空気供給系の故障
診断を開始し、触媒の上下流側の第一,第二の空燃比セ
ンサの各出力値が、それぞれ第一,第二の判定値を越え
る二次空気供給停止時の条件を満足することを前提とし
て、二次空気を供給した状態で、第一,第二の空燃比セ
ンサの各出力値が第三,第四の判定値より小さいとき、
正常であると判定し、第一,第二の空燃比センサの各出
力値が、それぞれ第三,第四の判定値を越えるとき、異
常であると判定するため、気筒間の空燃比の不均一や失
火発生による影響を排除して異常を確実に検出すること
ができ、診断精度を向上することができる。
【0079】また、その際、前提となる二次空気供給停
止時の条件を満足するよう空燃比フィードバック補正係
数のクランプ値を所定周期毎にリッチ側に移動させるこ
とで、二次空気供給系に対する診断機会を増し、さら
に、このクランプ値の移動量が設定値を越えたとき、診
断を中止することで、誤診断を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】故障診断ルーチンを示すフローチャート(その
1)
【図2】故障診断ルーチンを示すフローチャート(その
2)
【図3】故障診断ルーチンを示すフローチャート(その
3)
【図4】故障診断ルーチンを示すフローチャート(その
4)
【図5】故障診断ルーチンを示すフローチャート(その
5)
【図6】故障診断ルーチンを示すフローチャート(その
6)
【図7】エンジン制御系の概略構成図
【図8】電子制御系の回路構成図
【図9】二次空気供給系の故障診断のための空燃比フィ
ードバック補正係数のクランプを示す説明図
【符号の説明】
1 … エンジン 26a … FO2センサ(第一の空燃比セン
サ) 26b … RO2センサ(第二の空燃比セン
サ) LAMBDA … 空燃比フィードバック補正係数 VFO2 … FO2センサの出力電圧(第一の空
燃比センサの出力値) VRO2 … RO2センサの出力電圧(第二の空
燃比センサの出力値) VFRCH … 最小電圧(第一の判定値) VRRCH … 最小電圧(第二の判定値) VFLEN … 最大電圧(第三の判定値) VRLEN … 最大電圧(第四の判定値)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 41/14 310 F02D 41/14 310C 310F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン運転状態が設定条件を満足する
    とき、空燃比フィードバック補正係数をクランプして排
    気系に二次空気を供給する二次空気供給系の故障診断を
    開始し、 二次空気の供給を停止した状態で、触媒の上流側に介装
    した第一の空燃比センサの出力値が第一の判定値を越え
    るとともに上記触媒の下流側に介装した第二の空燃比セ
    ンサの出力値が第二の判定値を越える二次空気供給停止
    時の条件を満足し、且つ、二次空気を供給した状態で、
    上記第一の空燃比センサの出力値が第三の判定値より小
    さく上記第二の空燃比センサの出力値が第四の判定値よ
    り小さいとき、上記二次空気供給系は正常であると判定
    し、 上記二次空気供給停止時の条件を満足し、且つ、二次空
    気を供給した状態で、上記第一の空燃比センサの出力値
    が上記第三の判定値を越えるととともに上記第二の空燃
    比センサの出力値が上記第四の判定値を越えるとき、上
    記二次空気供給系が異常であると判定することを特徴と
    するエンジンの二次空気供給系の故障診断方法。
  2. 【請求項2】 上記二次空気供給停止時の条件を満足す
    るか否かを診断する際、上記空燃比フィードバック補正
    係数のクランプ値を所定周期毎にリッチ側に移動させ、
    上記クランプ値の移動量が設定値を越えたとき、診断を
    中止することを特徴とする請求項1記載のエンジンの二
    次空気供給系の故障診断方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012177380A (ja) * 2012-06-22 2012-09-13 Toyota Motor Corp 多気筒内燃機関の制御装置
DE102016119816A1 (de) * 2016-10-18 2018-04-19 Volkswagen Ag Verfahren und Vorrichtung zur Überwachung eines Sekundärluftsystems

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