JPH08246774A - 地上走行式扉 - Google Patents

地上走行式扉

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JPH08246774A
JPH08246774A JP7986095A JP7986095A JPH08246774A JP H08246774 A JPH08246774 A JP H08246774A JP 7986095 A JP7986095 A JP 7986095A JP 7986095 A JP7986095 A JP 7986095A JP H08246774 A JPH08246774 A JP H08246774A
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door
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hinge
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Kishikazu Furukawa
喜士一 古川
Tadaharu Miyazaki
忠晴 宮崎
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Nippon Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で扉本体の転倒を未然に確実に防
止できると共に、設置に際しての施工作業も容易に行な
うことができる地上走行式扉を提供する。 【構成】 地面4 側のガイドレール5 に沿って走行する
走行手段を扉本体6 の下部に備え、ガイドレール5 内
に、両側に転倒阻止案内部28を有する走行用案内溝26を
設け、走行手段13に、走行用案内溝26内に移動自在に嵌
合し且つ該走行用案内溝26の両側の転倒阻止案内部28に
下側から係合する転倒阻止部材98を設け、ガイドレール
5 の中途部に、該走行用案内溝26内に転倒阻止部材98を
出し入れするための切欠部を設け、この切欠部を開閉自
在に塞ぐレールを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、出入り口等に設置する
門扉用の地上走行式折り戸等の地上走行式扉に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】出入り口等に設置する地上走行式折り戸
には、従来、実公昭58−8853号公報に記載される
ように、複数個の扉体をヒンジ手段により縦軸心廻りに
ジグザグ状に折り畳み自在に連結して扉本体を構成する
と共に、ヒンジ手段の一つ置きの下部に、地面側に敷設
されたガイドレールに沿って走行する走行手段を備え、
扉本体の折り畳み時に、走行手段を備えたヒンジ手段を
支点として各扉体がガイドレールから内外方向の一側方
に突出するようにしたものがある。
【0003】この従来の地上走行式折り戸は、各ヒンジ
手段の下端に車輪ケースを固定し、この車輪ケース内
に、外周に周溝が形成された車輪を軸支すると共に、車
輪ケースに案内体を設け、車輪の周溝と案内体とをガイ
ドレールに係合させて、扉本体の折り畳み時にガイドレ
ールに沿って車輪を走行させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種の折り戸は、扉
本体の最大伸長状態では、各扉体がガイドレールに沿っ
て略一直線状に伸び、扉本体の伸縮時には、各車輪がガ
イドレールに沿って移動し、その移動に伴って全ての扉
体が各ヒンジ手段の縦軸心廻りに回動して、各扉体がジ
グザグ状になりながら伸縮する。
【0005】しかし、従来の車輪の周溝と案内体とをガ
イドレールに係合させて案内する構造であるため、扉本
体を伸縮させて開閉する場合の扉本体の安定性が悪く、
閉状態又は半開き状態の時に、強風等によって扉本体の
上部側にその内外方向の外力が作用すれば、扉本体が内
外方向に転倒する恐れがある。
【0006】即ち、扉本体を最大伸長状態まで伸長させ
て出入り口を閉じた状態の時には、扉本体の戸当たり側
枠部材が戸当たり側支柱に当接して、戸当たり側枠部材
が施錠装置により戸当たり側支柱に施錠されているの
で、扉本体の両端は吊り元側支柱と戸当たり側支柱とに
よって支持されることになる。
【0007】しかし、扉本体の中央部分は、車輪と案内
体とがガイドレールに単に係合しているに過ぎないの
で、この中央部分の上部側に内外方向の外力が作用すれ
ば、扉本体の中央部分が内外方向に傾斜し、施錠状態が
悪ければ、中央部分から戸当たり側が転倒する恐れがあ
る。
【0008】そこで、ガイドレール内に、転倒阻止案内
部を両側に有する走行用案内溝を設け、この走行用案内
溝内に移動自在に嵌合して両側の転倒阻止案内部に下側
から係合する転倒阻止部材を走行手段に設けて、強風等
による扉本体の内外方向への転倒を防止することが考え
られている。
【0009】この場合には、極く簡単な構造で扉本体の
転倒を未然に防止できるが、転倒阻止部材が走行用案内
溝に嵌合して、そ両側の転倒阻止案内部に下側から係合
する構造であるため、この折り戸を設置する際の施工時
には、転倒阻止部材をガイドレールの一端から走行用案
内溝内に嵌合させなければならず、施工時の作業が非常
に煩わしくなる欠点がある。
【0010】即ち、施工時には、通常、ガイドレールを
地面側に敷設した後、このガイドレールの両側に吊り元
側支柱及び戸当たり側支柱を立設するが、転倒阻止部材
が走行用案内溝に嵌合して転倒阻止案内部に下側から係
合しているので、何れかの支柱を立てる前に、各走行手
段の転倒阻止部材をガイドレールの一端側から走行用案
内溝に嵌合させておき、その後に支柱を立てなければな
らない。
【0011】従って、折り戸を設置する際の施工が非常
に煩わしくなるため、如何に簡単な構造で扉本体の転倒
を防止できるとは言え、施工時の作業性を考えれば、事
実上、採用することができない。本発明は、かかる従来
の課題に鑑み、簡単な構造で扉本体の転倒を未然に確実
に防止できると共に、設置に際しての施工作業も容易に
行なうことができる地上走行式扉を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、地面4 側のガイドレール5 に沿って走行する走行手
段13を扉本体6 の下部に備えた地上走行式扉において、
ガイドレール5 内に、両側に転倒阻止案内部28を有する
走行用案内溝26を設け、走行手段13に、走行用案内溝26
内に移動自在に嵌合し且つ該走行用案内溝26の両側の転
倒阻止案内部28に下側から係合する転倒阻止部材98を設
け、ガイドレール5 の中途部に、該走行用案内溝26内に
転倒阻止部材98を出し入れするための切欠部34を設け、
この切欠部34を開閉自在に塞ぐレール39を設けたもので
ある。
【0013】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明において、複数個の扉体7をヒンジ手段8 によ
り縦軸心廻りにジグザグ状に折り畳み自在に連結して扉
本体6 を構成し、ヒンジ手段8 の一つ置きの下部に走行
手段13を備え、走行手段13のないヒンジ手段8 の下部に
ガイドレール5 により案内される被案内部材12を設け、
ガイドレール5 の吊り元側の近傍に前記切欠部34を設
け、この切欠部34を開閉自在に塞ぐ着脱レール39をガイ
ドレール5 に設け、この着脱レール39に、各扉体7 の屈
伸時に被案内部材12を該ガイドレール5 に対して出退さ
せる案内手段14,15 を設けたものである。
【0014】
【作用】請求項1に記載の本発明では、走行手段13の転
倒阻止部材98がガイドレール5の走行用案内溝26内に移
動自在に嵌合しており、扉本体6 に転倒方向の外力がか
かれば、転倒阻止部材98が走行用案内溝26内の両側にあ
る何れかの転倒阻止案内部28に下側から係合して、扉本
体6 の転倒を阻止する。このため、走行手段13の転倒阻
止部材98をガイドレール5 の走行用案内溝26に移動自在
に嵌合させる簡単な構造で扉本体6 の転倒を未然に確実
に防止できる。
【0015】この地上走行式扉を設置する場合には、ガ
イドレール5 の途中に、レール39により開閉自在な切欠
部34があるので、ガイドレール5 を地面4 側に敷設した
状態でも切欠部34を開放して、この切欠部34から転倒阻
止部材98を走行用案内溝26に出し入れできる。そして、
転倒阻止部材98を走行用案内溝26内に入れた後は、転倒
阻止部材98が外れないようにレール39で切欠部34を塞げ
ば良い。このため、ガイドレール5 の一端側から転倒阻
止部材98を出し入れする必要がなく、設置等に際しての
施工作業が容易である。
【0016】請求項2に記載の本発明では、扉本体6 の
折り畳み時には、走行手段13をガイドレール5 に沿って
吊り元側に走行させると、吊り元側近傍の案内手段14,1
5 が被案内部材12をガイドレール5 から蹴り出して、各
扉体7 を吊り元側からジグザグ状に折り畳むことができ
る。また扉本体6 の伸長時には、走行手段13をガイドレ
ール5 に沿って戸当たり側に走行させると、案内手段1
4,15 が被案内部材12をガイドレール5 内に蹴り込ん
で、各扉体7 を戸当たり側から伸展させることができ
る。
【0017】設置等に際しての施工時には、着脱レール
39を外して切欠部34から転倒阻止部材98を走行用案内溝
26に出し入れする。切欠部34はガイドレール5 の吊り元
側近傍にあり、これを開閉自在に塞ぐ着脱レール39に案
内手段14,15 を設けているので、ガイドレール5 の切欠
部34を必要最小限にでき、ガイドレール5 等の構造が簡
単になる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図面は本発明の一実施例を例示し、図1及び図2
において、1 は吊り元側支柱、2 は戸当たり側支柱で、
これらは出入り口3 の左右両側で地面4 に立設されてい
る。5 はガイドレールで、吊り元側支柱1 と戸当たり側
支柱2 間で地面4 に沿って左右方向に敷設されている。
【0019】6 は扉本体で、吊り元側支柱1 と戸当たり
側支柱2 との間にガイドレール5 に沿って開閉自在に設
けられている。扉本体6 は、ガイドレール5 の長手方向
に4個以上の偶数個、例えば4個配置された扉体7 と、
この各扉体7 を縦軸心廻りにジグザグ状に屈折自在に連
結する3個のヒンジ手段8 と、戸当たり端側の扉体7に
ヒンジ手段9 を介して縦軸心廻りに回動自在に連結され
た戸当たり側枠部材10とを備えている。そして、この扉
本体6 の吊り元端側の扉体7 は、ヒンジ手段11を介して
吊り元側支柱1 に連結されている。
【0020】12は被案内部材で、吊り元側から奇数番目
(以下、第何番目と言う場合は、全て吊り元側からを言
うものとする。)、即ち、第1番目及び第3番目の各ヒ
ンジ手段8 の下部側の近傍に設けられ、且つ扉本体6 が
伸長状態の時に、各扉体7 が屈折しないようにガイドレ
ール5 により案内されている。
【0021】13はガイドレール5 に沿って走行する2輪
式の走行手段で、偶数番目、即ち、第2番目のヒンジ手
段8 の下部と、戸当たり側枠部材10の下部とに夫々設け
られている。14は吊り元側の第1番目の被案内部材12を
案内する第1案内手段、15は吊り元側以外の第2番目の
被案内部材12を案内する第2案内手段で、これら案内手
段14,15 は扉本体6 の屈伸時に各被案内部材12をガイド
レール5 に対して出し入れするように、吊り元側支柱1
の近傍で且つガイドレール5 に沿って所定の間隔をおい
て並設されている。
【0022】各案内手段14,15 は、扉本体6 の折り畳み
時に各被案内部材12をガイドレール5 から蹴り出すため
の蹴出案内部16,17 と、扉本体6 の伸長時に各被案内部
材12をガイドレール5 に蹴り込むための蹴込案内部18,1
9 とを両側に備えている。そして、この各案内手段14,1
5 は、扉本体6 の折り畳み時に吊り元側支柱1 の近傍で
各扉体7 を吊り元側に近い側から順次折り畳んで行くよ
うに、蹴出案内部16,17 によって各被案内部材12をガイ
ドレール5 の外側に蹴り出し、且つ扉本体6 の伸長時に
吊り元側支柱1 の近傍で各扉体7 を戸当たり側の扉体7
から順次伸長させるように、蹴込案内部18,19 によって
各被案内部材12をガイドレール5 内に蹴り込んで行くよ
うに構成されている。
【0023】20は案内規制手段で、扉本体6 の収縮時
に、第1番目の被案内部材12がガイドレール5 から離脱
して第1案内手段14の蹴出案内部16側に当接するよう
に、吊り元側のヒンジ手段11を吊り元側へと案内すると
共に、扉本体6 の伸長時に、第1番目の被案内部材12が
第1案内手段14の蹴込案内部18を経てガイドレール5 内
に入るように、吊り元側のヒンジ手段11の戸当たり側へ
の移動を規制するためのものである。
【0024】21は噛合手段で、走行手段13のない奇数番
目の各ヒンジ手段8 に設けられており、ヒンジ手段8 の
両側の各扉体7 と連動して一体に回動し且つ互いに噛み
合う一対のギヤー22により構成されている。そして、こ
の噛合手段21は、扉本体6 の伸縮に際して、各ヒンジ手
段8 の両側の一対の扉体7 のなす角が等角度となるよう
に各一対の扉体7 を回動させると共に、第2案内手段15
により第2番目の被案内部材12を案内してガイドレール
5 内に入れる時に、その被案内部材12よりも吊り元側の
走行手段13を戸当たり側に移動し難くするように構成さ
れている。
【0025】ガイドレール5 は、図3乃至図6に示すよ
うに、上側に突出する中央突条部23と、この中央突条部
23の両側に配置された外突条部24及び内突条部25とを備
え、その中央突条部23と外突条部24との間に走行用案内
溝26が、中央突条部23と内突条部25との間に屈折防止用
案内溝27が夫々形成され、また外突条部24と内突条部25
の外側に細かい階段状の傾斜肩部24a,25a が形成されて
いる。
【0026】走行用案内溝26は、中央突条部23と外突条
部24との間に、内部側が幅方向の両側に広がるように凸
状に形成され、その内部の広がり部分に形成された一対
の下向きの面が転倒阻止案内部28となっている。ガイド
レール5 は、案内手段14,15 を含む部分の分割レール29
と、この両側の一対の分割レール30,31 とにその長手方
向に沿って3分割されており、各分割レール29〜31は断
面コの字状のアンカー部材32上に一列状に載置してネジ
33により固定されている。両側の分割レール30,31 は、
図3及び図4に示すように、走行用案内溝26と屈折防止
用案内溝27と傾斜肩部24a,25a とが一体に形成された同
一断面形状である。
【0027】分割レール29は、図3、図5及び図6に示
すように、外突条部24側のみを備え、走行用案内溝26か
ら中央突条部23及び内突条部25に対応する部分を切除し
て切欠部34とした構造であって、この切欠部34側が凹部
35と平板部36になっている。分割レール29の凹部35に
は、外突条部24に対応する突条部37と、凹部35に嵌合す
る取付部38とを備えた着脱レール39がネジ40とナット41
とによって着脱自在に固定され、この着脱レール39で分
割レール29の切欠部34を塞いで外突条部24との間で走行
案内溝26を形成するようになっている。
【0028】各案内手段14,15 は、図3、図5及び図6
に示すように、分割レール29及び着脱レール39上の両端
に固定された端部案内部材42,43 と、その中間に固定さ
れた中間案内部材44とによって構成されている。中間案
内部材44は、着脱レール39の突条部37に添接される添接
部45と、この添接部45から斜め外方に傾斜する傾斜部46
とを一体に備え、その添接部45から傾斜部46に至る部分
に切欠部47が形成され、この切欠部47と着脱レール39の
突条部37とにより、扉本体6 の伸長状態において第2番
目の被案内部材12をガイドレール5 に係脱自在に係止す
る屈折防止用案内溝27が形成されている。
【0029】中間案内部材44の傾斜部46と端部案内部材
42は、ガイドレール5 の長手方向に若干の間隔をおいて
配置され、その中間案内部材44の傾斜部46に第1案内手
段14の蹴込案内部18が、端部案内部材42に蹴出案内部16
が夫々形成されている。従って、第1案内手段14は、端
部案内部材42と中間案内部材44の傾斜部46とによって構
成され、この両者を経て第1番目の被案内部材12が屈折
防止用案内溝27に対して係脱するようになっている。
【0030】中間案内部材44の添接部45と端部案内部材
43は、ガイドレール5 の長手方向に所定の間隔をおいて
配置され、添接部45の先端に第2案内手段15の蹴出案内
部17が、端部案内部材43に蹴込案内部19が夫々形成され
ている。従って、第2案内手段15は、端部案内部材43と
中間案内部材44の添接部45とによって構成され、この両
者を経て第2番目の被案内部材12が屈折防止用案内溝27
に対して係脱するようになっている。
【0031】また第2案内手段15の端部案内部材43と中
間案内部材44の添接部45との間のガイドレール5 の長手
方向の間隔は、扉本体6 の伸長時に、ヒンジ手段8 の両
側の扉体7 が伸長状態に近づくに連れて第2番目の被案
内部材12がガイドレール5 の長手方向に大きく移動する
ようになるので、第1案内手段14に比較して大きく取っ
ている。なお、各案内部材42〜44は、ネジ40,48 とナッ
ト41,49 とによって分割レール29に固定されている。ナ
ット41,49 は分割レール29の下側に固定されている。
【0032】各扉体7 は、図7乃至図9に示すように、
矩形状の扉枠50と、この扉枠50内に縦横に設けられた複
数本の縦桟51及び横桟52とにより構成されている。扉枠
50は、この扉枠50の四隅部に配置された4個の隅継ぎ手
53と、この左右一対の隅継ぎ手53間に扉枠50の厚さ方
向、即ち、扉本体6 の内外方向に2本づつ配置された上
下一対の横筒体54と、上下一対の隅継ぎ手53間に扉枠50
の厚さ方向に2本づつ配置された左右一対の縦筒体55と
により構成されている。
【0033】各隅継ぎ手53は略L字状に屈曲形成される
と共に、その両端部に、扉枠50の厚さ方向に2本の突起
状の接続部53a,53b が一体に形成されており、この各2
本の接続部53a,53b に横筒体54及び縦筒体55の端部が着
脱自在に套嵌されてネジ等により固定されている。各扉
枠50の縦筒体55には、上下一対のヒンジブラケット57
と、この一対のヒンジブラケット57間の間隔を保持する
間隔保持部材58が套嵌されている。
【0034】ヒンジ手段8 は、図7乃至図9、図11乃
至図13に示すように、両側にヒンジ軸59を有する逆U
字状のヒンジ枠部材60と、このヒンジ枠部材60の両側の
ヒンジ軸59を支点として各扉体7 を回動自在に枢支する
上下一対のヒンジブラケット57とを備えている。
【0035】ヒンジ枠部材60は、パイプ材を上下方向に
配置してなる一対のヒンジ軸59と、この各ヒンジ軸59の
上端部に着脱自在に嵌合して両者を連結する逆U字状の
上継ぎ手61とにより構成されている。各ヒンジ軸59の下
端側は、奇数番目のヒンジ手段8 では、図7に示すよう
に支持板62に固定され、また偶数番目のヒンジ手段8で
は、図11に示すように走行手段13の突起64に固定され
ている。
【0036】支持板62は、図10に示すように略三角形
状であって、その一端側に一対の突起63が上向きに、他
端側に縦筒65が下向きに夫々固定されている。そして、
支持板62の一対の突起63にヒンジ軸59の下端側がリベッ
ト等で着脱自在に固定され、また縦筒65に縦軸用のボル
ト66を介してガイドローラ67が回転自在に套嵌されてい
る。ガイドローラ67は被案内部材12を構成し、ガイドレ
ール5 の屈折防止用案内溝27に転動自在に嵌合されてい
る。
【0037】各ヒンジ軸59には、上下一対のヒンジブラ
ケット57間の間隔を保持する間隔保持筒体68と、この間
隔保持筒体68との間で各ヒンジブラケット57を上下方向
に移動不能に固定する固定筒体69とが套嵌されている。
ヒンジブラケット57は、扉体7 の各縦筒体55が上下に貫
通する一対の貫通孔70を有するブラケット本体部71と、
このブラケット本体部71の中央からヒンジ手段8 側に突
出する突出部72と、この突出部72の先端に形成され且つ
ヒンジ軸59が回動自在に挿入された筒状部73とを一体に
備えている。
【0038】各ヒンジブラケット57の筒状部73には、そ
のブラケット本体部71と反対側、即ち、一対のヒンジブ
ラケット57の相対向する側に、ギヤー22が略180°余
りの範囲に亘って同心状で且つ略半円状に一体に形成さ
れ、この一対のギヤー22により噛合手段21が構成されて
いる。
【0039】噛合手段21は、各ヒンジ手段8 の上下一対
のヒンジブラケット57に対応して上下に2組設けられて
おり、ギヤー22の上下両側に配置された板状の間隔保持
部材74と、一対のギヤー22間の両側で上下一対の間隔保
持部材74を上下に連結し且つ両ギヤー22の噛み合い部分
をガードするガード部75とを備えている。
【0040】間隔保持部材74はヒンジ枠部材60の2本の
ヒンジ軸59間の間隔を一定に保持すると共に、ギヤー22
の噛み合い部分を上下両側からガードするためのもの
で、両端部に貫通孔76を有し、その各貫通孔76にヒンジ
軸59が軸心廻りに回動自在に挿入されている。各ガード
部75は上下一対の間隔保持部材74間を連結するようにコ
の字状に一体に形成され、一対のギヤー22の噛み合い部
分を側方からガードするようになっている。
【0041】なお、ギヤー22は、扉枠50の厚さよりも若
干大きい程度であって、ヒンジ手段8 の両側の扉体7 を
直線状態にして、各ギヤー22の両端部間に各ガード部75
を位置させた時に、各ガード部75が各ギヤー22の両端部
から外側に大きく突出しないように構成されている。
【0042】戸当たり側枠部材10は、ヒンジ手段11のヒ
ンジ枠部材60と同様の構造であって、平行に配置された
上下方向のヒンジ軸59と端枠筒体80とを逆U字状の上継
ぎ手61で着脱自在に連結して構成されている。そして、
この戸当たり側枠部材10には、戸当たり端側の扉体7 に
固定された上下一対のヒンジブラケット57がヒンジ軸59
に縦軸心廻りに回動自在に套嵌され、また施錠手段81と
把手82とが端枠筒体80に設けられている。従って、この
戸当たり側枠部材10はヒンジ枠部材を兼用している。
【0043】吊り元端側の扉体7 のヒンジ手段8 は、図
16乃至図18に示すように、上下一対のヒンジブラケ
ット57と、このヒンジブラケット57を介して扉体7 の縦
筒体55に固定された上下方向のヒンジ筒84とを有し、こ
のヒンジ筒84の上下両端に丸棒状のヒンジ軸59が嵌合し
ネジ等で着脱自在に固定されている。
【0044】案内規制手段20は、図16及び図20に示
すように、ヒンジ筒84の上下両端のヒンジ軸59に対応し
て吊り元側支柱1 に上下に一対設けられている。各案内
規制手段20は、平面視形状が矩形枠状の補強枠85と、こ
の補強枠85に側方から外嵌されたU字状の案内板86と、
下側のヒンジ軸59に固定され且つ案内板86に案内される
規制突部87とを備え、補強枠85及び案内板86は固定板8
8、ボルト89等を介して吊り元側支柱1 に着脱自在に固
定されている。規制突部87は丸棒状であって、下側のヒ
ンジ軸59に対して吊り元側支柱1 と反対側に溶着等で固
定されている。
【0045】上側の案内規制手段20では、図16及び図
19に示すように、ヒンジ手段11のヒンジ軸59が補強枠
85の下側において案内板86に対応し、この案内板86に、
ヒンジ軸59をガイドレール5 に沿って案内する長孔90が
形成されている。下側の案内規制手段20では、図16及
び図20に示すように、補強枠85の上側の案内板86にヒ
ンジ軸59が、下側の案内板86にヒンジ軸59及び規制突部
87が夫々対応している。
【0046】下側の案内規制手段20には、ヒンジ手段11
のヒンジ軸59をガイドレール5 に沿って案内する長孔90
が補強枠85の上側で案内板86に形成され、この長孔90と
上下に対応する長孔91と、長孔90の中央よりも吊り元側
で規制突部87のヒンジ軸59廻りの回動を許容する切欠孔
92とが補強枠85の下側で案内板86に形成されている。そ
して、この切欠孔92の戸当たり側が規制突部87を係止す
る規制段部93となっている。
【0047】案内規制手段20は、扉本体6 の伸長時に、
第1番目の被案内部材12が第1案内手段14に入るまで、
規制段部93にヒンジ軸59の規制突部87が当接してヒンジ
軸59の戸当たり側への移動を規制し、第1番目の被案内
部材12が第1案内手段14に入るように、第4番目の扉体
7 をヒンジ軸59廻りにガイドレール5 側に回動させるよ
うになっている。
【0048】各案内板86は、両側の突条縁85a 間で規制
枠85に巻き付けられ、その両端の基部側はボルト89等に
より吊り元側支柱1 に固定されている。なお、各ヒンジ
手段8,9,11のヒンジ軸59は、扉本体6 を直線状に伸長さ
せた時に、扉本体6 の内外方向の略中央を通る一直線上
に位置するように配置されている。
【0049】走行手段13は、図11、図12、図14及
び図15に示すように、各枠部材60,10 の下方で扉本体
6 の内外方向、即ち、ガイドレール5 の幅方向に配置さ
れた車輪枠95と、この車輪枠95の前記内外方向の両端に
設けられた車輪96と、車輪枠95の両側に配置され、且つ
車輪枠95がガイドレール5 に対して略直角になるように
走行用案内溝26に嵌合して案内される一対の走行用の振
止部材97と、転倒阻止案内部28に下側から係合して扉本
体6 の内外方向への転倒を阻止する転倒阻止部材98とを
備えている。
【0050】車輪96は車輪枠95の両端に固定された車輪
ブラケット99等に車軸100 を介して回転自在に支持さ
れ、且つカバー101 により覆われている。振止部材97と
転倒阻止部材98は、扉本体6 の折り畳み時に各扉体7 が
突出する内側の長さL1が外側の長さL2に対して長くなる
ように、扉本体6 の内外方向の外側に偏位した位置にお
いて、ヒンジ手段8 等と上下に相対応して車輪枠95に取
り付けられている。
【0051】車輪枠95は矩形筒状であって、この車輪枠
95には上下両側から支持板102 と跨座板103 とが設けら
れている。支持板102 は帯板状であって、両端が車輪枠
95の両側に突出するようにガイドレール5 と平行に配置
され且つ車輪枠95の下側に当接されている。
【0052】跨座板103 には車輪枠95に上側から着脱自
在に嵌合するコの字状の嵌合部104と、この嵌合部104
の両側の下端から支持板102 に沿って外側に突出する突
出部105 とが一体に折り曲げ形成されている。嵌合部10
4 の頂部104a側は車輪枠95の長手方向に広幅に、突出部
105 は支持板102 と略同じ幅狭に夫々形成され、また嵌
合部104 の側面部104bは頂部104a側よりも突出部105 側
の幅が狭くなるように形成されている。そして、跨座板
103 は頂部104a側が2個のネジ106 により車輪枠95の上
面側に固定されている。なお、ネジ106 は車輪枠95内に
挿入された裏板107 に螺合されている。
【0053】支持板102 と跨座板103 の突出部105 は上
下に重合し、その重合部分の先端部に支軸を構成するボ
ルト108 が上下方向に挿通されている。ボルト108 は、
上下一対のナット109,110 により支持板102 と跨座板10
3 の突出部105 との重合部分に上下調節可能に固定され
ている。ボルト108 には振止部材97を構成するガイドロ
ーラ111 が支持板102 の下側に回転自在に套嵌されてい
る。ガイドローラ111は、ガイドレール5 の走行用案内
溝26内に転動自在に嵌合している。
【0054】支持板102 には、一対の振止部材97間の中
央で且つ車輪枠95の下側に対応する位置に取付筒体112
を介して円板状の転倒阻止部材98がネジ113 により着脱
自在に固定されている。この転倒阻止部材98はガイドレ
ール5 の走行用案内溝26内の一対の転倒阻止案内部28に
下側から係合して扉本体6 の内外方向への転倒を阻止す
るようになっている。なお、ネジ113 は、車輪枠95内に
挿入された裏板114 に螺合されている。
【0055】跨座板103 の各突出部105 側には合成樹脂
性のカバー115 が着脱自在に装着されている。カバー11
5 は、扉本体6 をジグザグ状に折り畳んだ時に各扉体7
が平行になるように、相手側に当接して走行手段13間に
一定の間隔を確保するためのストッパーを兼用するよう
になっている。跨座板103 の嵌合部104 の頂部104aに
は、ガイドレール5 と平行なブラケット118 を介して左
右一対の突起64が固定され、この各突起64に枠部材60,1
0 の一対のヒンジ軸59等が着脱自在に套嵌し固定されて
いる。なお、ブラケット118 は跨座板103 の頂部104aに
溶着等によって固定されている。
【0056】各車輪枠95上には、戸当たり側枠部材10、
ヒンジ枠部材60よりも内側にブラケット119 を介して支
持筒体120 が設けられ、この支持筒体120 に、戸当たり
側枠部材10、ヒンジ枠部材60を補強する補強枠部材121
が着脱自在に固定されている。各補強枠部材121 は支持
筒体120 に挿入されネジで着脱自在に固定された補強筒
体122 と、この補強筒体122 をヒンジ枠部材60の上継ぎ
手61に連結する補強継ぎ手123 とにより構成されてい
る。
【0057】補強枠部材121 の補強継ぎ手123 は逆L字
状であって、ヒンジ枠部材60の上継ぎ手61の中央頂部か
ら側方に平面視T字状に突出するように、一端が上継ぎ
手61に一体に成形されており、他端側に形成された小径
の接続部123aに補強筒体122が套嵌されネジで固定され
ている。補強枠部材121 は、ヒンジ枠部材60に対して扉
本体6 の折り畳み時に各扉体7 が突出する側にあり、そ
の折り畳み状態の扉体7 と干渉しないように、車輪枠95
の幅内で車輪枠95に沿ってヒンジ枠部材60から扉体7 の
突出方向に突出して配置されている。
【0058】なお、ブラケット119 はネジで車輪枠95に
固定され、またネジは車輪枠95内の裏板107 に螺合され
ている。戸当たり側枠部材10を補強する補強枠部材121
には、落とし棒125 が上下摺動自在に挿入されている。
落とし棒125 は車輪枠95の貫通孔を介して下側に出退自
在であり、上端側に摘まみ部126 を有し、この摘まみ部
126 は外側から操作できるように、補強枠部材121 の長
孔から外部に突出している。
【0059】上記構成の折り戸を出入り口3 に設置する
施工時には、アンカー部材32を地面4 側に埋設し、この
アンカー部材32の両端に吊り元側支柱1 及び戸当たり側
支柱2 を固定すると共に、ガイドレール5 を構成する3
個の分割レール29〜31をアンカー部材32上にネジで固定
する。そして、コンクリート等で吊り元側支柱1 、戸当
たり側支柱2 、ガイドレール5 等を地面4 側に固定した
後、吊り元側支柱1 と戸当たり側支柱2 との間に扉本体
6 を装着する。
【0060】扉本体6 の装着に際して分割レール29の着
脱レール39を外すと、この分割レール29には他の分割レ
ール30,31 の中央突条部23及び内突条部25に対応する部
分に切欠部34があり、ガイドレール5 の走行用案内溝26
の一側が開放状態になるので、この切欠部34から各走行
手段13の振止部材97及び転倒阻止部材98をガイドレール
5 の走行用案内溝26内に挿入して行く。
【0061】そして、振止部材97及び転倒阻止部材98が
走行用案内溝26内に入れば、分割レール29の凹部35に着
脱レール39の取付部38を嵌合させると共に、所定位置に
各案内部材42〜44をセットして、これらをネジ40,48 で
分割レール29に固定する。このようにすれば、車輪枠95
の下側に、ガイドレール5 の走行用案内溝26内の転倒阻
止案内部28に下側から係合する転倒阻止部材98があるに
も拘わらず、ガイドレール5 の途中から転倒阻止部材98
を走行用案内溝26に挿入できるので、施工が非常に容易
である。
【0062】また着脱レール39は、ガイドレール5 の案
内手段14,15 に対応する部分にあり、この着脱レール39
に各案内手段14,15 を設けているので、ガイドレール5
、着脱レール39及び各案内手段14,15 の製作が容易に
なる。即ち、各案内手段14,15は、その機能上からガイ
ドレール5 に切欠部を形成する等の加工が必要である
が、ガイドレール5 に切欠部34を設け、この切欠部34を
開閉する着脱レール39に各案内手段14,15 を付設するこ
とによって、ガイドレール5 の切欠部34が必要最小限に
なる。このため、ガイドレール5 、着脱レール39及び各
案内手段14,15 の構造が簡単になり、容易に製作でき
る。
【0063】出入り口3 を閉じる時には、図1及び図2
に示すように、扉本体6 を最大伸長状態まで伸ばし、そ
の戸当たり側枠部材10を戸当たり側支柱2 に当接させ
る。この伸長状態では、吊り元側のヒンジ手段11のヒン
ジ軸59は、案内規制手段20の長孔90,91 の戸当たり側端
部に位置し、また第1番目の被案内部材12は分割レール
29と着脱レール39との間の屈折防止用案内溝27に、第2
番目の被案内部材12は分割レール31の屈折防止用案内溝
27に夫々嵌合している。従って、扉本体6 に内外方向の
外力が作用しても、扉本体6 の各扉体7 は各被案内部材
12と屈折防止用案内溝27とによって屈折不能にロックさ
れるため、各扉体7 が不安定に屈折することはない。
【0064】しかも、各扉体7 を連結するヒンジ手段8
に2点ヒンジ方式を採用しているにも拘わらず、扉本体
6 を略一直線状態にできる。即ち、各走行手段13の車輪
枠95は、走行用案内溝26に嵌合する一対の振止部材97に
よってガイドレール5 に対して略直角方向に保持されて
おり、この車輪枠95上にヒンジ枠部材60、戸当たり側枠
部材10が固定されているので、ヒンジ枠部材60、戸当た
り側枠部材10がガイドレール5 と平行になる。一方、奇
数番目のヒンジ手段8 では、噛合手段21の各ギヤー22が
噛み合って、ヒンジ枠部材60の両側の扉体7 がヒンジ枠
部材60に対して等角の一直線状態に保持されている。
【0065】このため、各ヒンジ手段8,9 のヒンジ枠部
材60, 戸当たり側枠部材10が常にガイドレール5 と略平
行状態になり、その各ヒンジ軸59がガイドレール5 の走
行用案内溝26の略中心線上に位置するので、最大伸長時
には、扉本体6 は略一直線状態になっている。
【0066】この状態において、扉本体6 を内外方向に
転倒させるように、各扉体7 の上部側等に転倒方向(内
外方向)の外力が作用しても、走行手段13の車輪96間で
車輪枠95の下側に転倒阻止部材98があり、この転倒阻止
部材98がガイドレール5 の転倒阻止案内部28に下側から
係合するようになっているので、扉本体6 は転倒阻止部
材98が転倒阻止案内部28に係合する角度まで傾くだけで
あって、内外方向に転倒することはない。
【0067】例えば扉本体6 の外側への転倒を阻止する
場合には、外側の車輪96を支点として反対側が浮き上が
ろうとするのを転倒阻止部材98がガイドレール5 の転倒
阻止案内部28に係合して阻止する。このため、車輪枠95
の角度が変動して車輪96と転倒阻止案内部28との間隔が
小さくなれば、転倒阻止部材98及び転倒阻止案内部28に
強大な負荷が懸かり、それらが変形又は破損することに
なる。
【0068】しかし、各走行手段13の車輪枠95は、ガイ
ドレール5 の走行用案内溝26によって案内される一対の
振止部材97によりガイドレール5 に対して略直角方向に
保持されているので、車輪枠95の両端の車輪96とガイド
レール5 の各転倒阻止案内部28との間の間隔が常時略一
定になる。従って、扉本体6 の転倒防止時に、転倒阻止
部材98及び転倒阻止案内部28に懸かる負荷は一定であっ
て変化しないので、転倒阻止部材98及び転倒阻止案内部
28に強大な負荷が懸かって、それらが変形又は破損する
ようなことはなく、転倒阻止部材98及び転倒阻止案内部
28の耐久性が向上する。
【0069】扉本体6 を折り畳んで出入り口3 を開ける
場合は、戸当たり側枠部材10の把手82を把持し、扉本体
6 全体をガイドレール5 に沿って図2のa矢示方向に押
すと、各走行手段13の一対の車輪96がガイドレール5 の
両側を転動して、扉本体6 全体がa矢示方向に移動す
る。
【0070】この移動開始時に、先ず吊り元側のヒンジ
手段11のヒンジ軸59が、図21に示す位置から案内板86
の長孔90,91 に沿って吊り元側支柱1 側に移動するた
め、図22に示すように、第1番目の被案内部材12が屈
折防止用案内溝27から外れて第1案内手段14側に移動す
る。そして、第1番目の被案内部材12が第1案内手段14
の蹴出案内部16に当接した時には、ヒンジ手段11のヒン
ジ軸59の規制突部87が案内板86の規制段部93を越えて切
欠孔92に達して、第1番目の扉体7 がヒンジ手段11のヒ
ンジ軸59廻りにb矢示方向に回動可能になる。
【0071】このため、扉本体6 が続いてa矢示方向に
移動すると、第1番目の被案内部材12が第1案内手段14
の蹴出案内部16に沿ってc矢示方向に移動して、この第
1番目の被案内部材12がガイドレール5 の外部へと蹴り
出されて行く。そして、第1番目のヒンジ手段8 の両側
の各扉体7 は、そのヒンジ枠部材60の両側のヒンジ軸59
を支点として谷折り状に屈折し始める。
【0072】第1番目の被案内部材12が第1案内手段14
によってガイドレール5 の外部に蹴り出されると、第1
番目の扉体7 と第2番目の扉体7 がヒンジ枠部材60の各
ヒンジ軸59廻りに図9のd矢示方向に回動し始め、この
両扉体7 がヒンジ手段8 により正面視において谷折り状
に折り畳まれて行く。しかし、第1番目のヒンジ手段8
には噛合手段21があり、その一対のギヤー22が噛み合い
状態にあるので、第1番目の扉体7 と第2番目の扉体7
は、図9に仮想線で示すように、ヒンジ枠部材60をガイ
ドレール5 に平行状態に保ちながら、ガイドレール5 に
対して等角度づつ回動して谷折り状に折り畳まれて行
く。
【0073】このように第1番目の扉体7 と第2番目の
扉体7 とが折り畳みを開始しても、第2番目のヒンジ手
段8 、戸当たり側のヒンジ手段9 の下部には夫々走行手
段13が、また第3番目のヒンジ手段8 の下部には被案内
部材12が夫々あり、この走行手段13及び被案内部材12が
ガイドレール5 に沿ってa矢示方向に走行又は移動する
ので、第2番目の扉体7 が第2番目のヒンジ手段8 のヒ
ンジ軸59廻りに回動するだけであって、第3番目から戸
当たり側の各扉体7 は、依然として直線状態のままであ
る。
【0074】扉本体6 の戸当たり側枠部材10を更に移動
させて、第1番目の走行手段13が吊り元側支柱1 の近傍
まで達すると、第1番目の扉体7 と第2番目の扉体7
は、吊り元側支柱1 の近傍で鋭角状に屈折する。このた
め、戸当たり側を僅かに開けて出入りする場合には、吊
り元側の2枚の扉体7 を屈折させるだけで良く、必ずし
も扉本体6 の全体を折り畳む必要はない。この状態で
も、戸当たり側の2枚の扉体7 は、最大伸長時と同様に
直線状態になっているので、扉本体6 の全体に亘って各
扉体7 が略同時に屈折する従来のものに比較して外観上
の体裁が非常に良好である。
【0075】第1番目の扉体7 と第2番目の扉体7 が鋭
角状に屈折した時、第2番目の走行手段13が吊り元側支
柱1 の近傍まで移動し、第2番目の被案内部材12が屈折
防止用案内溝27から戸当たり側に外れて第2案内手段15
の蹴出案内部17に到達する。そして、扉本体6 を更にa
矢示方向に押すと、第2番目の被案内部材12が第2案内
手段15の蹴出案内部17に案内されてガイドレール5 の外
部へと蹴り出されるため、その移動に伴って第3番目の
扉体7 と第4番目の扉体7 とが第3番目のヒンジ手段8
の各ヒンジ軸59で谷折り状に屈折して折り畳まれて行
く。
【0076】この時、第2番目の扉体7 と第3番目の扉
体7 は、第2番目のヒンジ手段8 の各ヒンジ軸59で山折
り状に折り畳まれて屈折する。そして、戸当たり側枠部
材10を吊り元側へと押して行くと、図23に示すよう
に、吊り元側の近傍に扉本体6の全ての扉体7 をジグザ
グ状に折り畳むことができる。各扉体7 を折り畳んだ
後、戸当たり側の補強枠部材121 に設けた落とし棒125
を落として、例えば図14に仮想線で示すように地面4
側の落とし孔125aに係合させれば、落とし棒125 により
折り畳み状態で戸当たり側の走行手段13を移動不能にロ
ックできる。
【0077】このように扉本体6 を折り畳む際には、各
扉体7 をガイドレール5 に沿って直線状態のままで吊り
元側の近傍まで移動させて、その吊り元側から順次ジグ
ザグ状に折り畳んで行くので、各扉体7 の折り畳みに必
要なスペースは、吊り元側の近傍でガイドレール5 の内
側に確保すれば十分であり、扉本体6 の各扉体7 を同時
にジグザグ状に折り畳んで行くものに比較して、ガイド
レール5 の長手方向の全体に亘ってスペースを確保する
必要がない。このため、建造物等の障害物の近傍に近接
させて折り戸を配置することができ、デッドスペースの
発生を極力少なくできる。
【0078】ヒンジ手段8 には、左右一対のヒンジ軸59
を有する逆U字状のヒンジ枠部材60と、このヒンジ枠部
材60の各ヒンジ軸59廻りに回動自在なヒンジブラケット
57とを備えた2点ヒンジ式を採用し、その各ヒンジ手段
8 により両側の扉体7 を屈折自在に連結しているので、
扉本体6 の開閉時に各扉体7 をヒンジ軸59廻りに容易に
回動させることができ、扉本体6 の開閉動作を円滑且つ
軽快に行うことが可能である。
【0079】各被案内部材12は、各奇数番目のヒンジ手
段8 のヒンジ枠部材60の内側近傍にあり、その両側の各
ヒンジ軸59との間隔が略同じであるので、各案内手段1
4,15の蹴出案内部16,17 で各被案内部材12を蹴り出す場
合に、その蹴り出し力が両側の各扉体7 に対して略均等
に作用し、奇数番目のヒンジ手段8 の両側の各扉体7を
ヒンジ枠部材60の両側のヒンジ軸59廻りに円滑に谷折り
状に屈折させることができる。
【0080】各扉体7 の折り畳み状態では、奇数番目の
ヒンジ手段8 の下部にある被案内部材12がガイドレール
5 から外れて側方に突出するが、この奇数番目のヒンジ
手段8 には一対のギヤー22からなる噛合手段21があり、
これでヒンジ枠部材60をガイドレール5 と略平行状態に
保持しているので、折り畳み動作の途中でその両側の各
扉体7 が不安定に揺動することもない。
【0081】扉本体6 の折り畳み状態では、各扉体7
は、吊り元側のヒンジ手段11のヒンジ軸59と走行手段13
を有する偶数番目のヒンジ手段8 とがガイドレール5 側
に位置し、奇数番目のヒンジ手段8 側がガイドレール5
から最も離れるように、隣り合うヒンジ手段8 間の間隔
分だけガイドレール5 から内側に突出する。
【0082】しかし、各走行手段13の車輪枠95は、偶数
番目のヒンジ手段8 から内側の長さL1が外側の長さL2
りも大になっており、各扉体7 の折り畳み状態におい
て、車輪枠95の内側の車輪96が各扉体7 の突出方向にガ
イドレール5 から大きく離れているので、折り畳み状態
における全体の重心がガイドレール5 の上方から内側に
離れるにも拘わらず、その重心位置を内側の車輪96とガ
イドレール5 との間に設定することができる。従って、
折り畳み状態の各扉体7 を安定良く支持できると共に、
転倒阻止部材98をガイドレール5 の転倒阻止案内部28に
常時係合させておく必要がなく、各扉体7 の折り畳み動
作が容易且つ円滑になる。
【0083】また扉本体6 は吊り元側のヒンジ手段8 を
介して吊り元側支柱1 に支持すると共に、各走行手段13
の車輪枠95上にヒンジ手段8 のヒンジ枠部材60を設け、
このヒンジ枠部材60により支持しているが、そのヒンジ
枠部材60には補強枠部材121があり、この補強枠部材121
でヒンジ枠部材60を補強しているので、ヒンジ枠部材6
0に細手の材料を使用しながらも、ヒンジ枠部材60の側
方への変形、折損等を少なくでき、走行手段13上での各
扉体7 の安定性が著しく向上する。
【0084】走行手段13の走行時には、車輪枠95の両側
の振止部材97がガイドレール5 の走行用案内溝26内を移
動して、車輪枠95をガイドレール5 に対して略直角状態
に保つので、車輪枠95が不安定に振れ動くことはない。
このため、各車輪96とガイドレール5 との間の間隔が常
に一定すると同時に、内側の車輪96がガイドレール5か
ら内側に大きく離れるように、車輪枠95の長さL1が大で
あるにも拘わらず、各車輪96を支持する車軸100 の方向
が一定して、各車輪96をガイドレール5 と平行に円滑に
転動させることができる。
【0085】各扉体7 を図23の折り畳み状態から伸長
させる場合には、戸当たり側枠部材10の把手82を把持し
て、この戸当たり側枠部材10をe矢示方向に移動させ
る。すると戸当たり側の第2番目の走行手段13がガイド
レール5 に沿ってe矢示方向に移動し、この第2番目の
走行手段13と第1番目の走行手段13との間の間隔が広が
るので、第4番目の扉体7 と第3番目の扉体7 とが各ヒ
ンジ手段8,9 のヒンジ軸59廻りに回動して直線状態へと
伸長して行く。
【0086】第3番目のヒンジ手段8 では、噛合手段21
の一対のギヤー22が噛み合い状態にあるため、第2番目
の走行手段13がe矢示方向に移動して、第4番目の扉体
7 が第3番目のヒンジ手段8 のヒンジ軸59廻りにf矢示
方向に回動する。この時、図24において、第4番目の
扉体7 が右側のヒンジ軸59廻りにg矢示方向に回動する
ので、第4番目の扉体7 側のギヤー22から噛み合い部分
を介して第3番目の扉体7 側のギヤー22にh矢示方向の
回動力が作用し、第3番目の扉体7 を左側のヒンジ軸59
廻りにh矢示方向に回動させようとする。
【0087】このため、第2番目の走行手段13をe矢示
方向に移動させると、移動開始から一定の範囲までは、
第1番目の走行手段13を吊り元側の近傍で略停止させた
状態のままで、第4番目の扉体7 と第3番目の扉体7 と
が第3番目のヒンジ手段8 の各ヒンジ軸59廻りに等角度
づつ回動して、第3番目のヒンジ手段8 の両側の第4番
目の扉体7 と第3番目の扉体7 とが伸展する。
【0088】第3番目の扉体7 が第2番目のヒンジ手段
8 のヒンジ軸59廻りにi矢示方向に回動すると、図25
に示すように、第2番目の被案内部材12がガイドレール
5 の第2案内手段15側に接近した後、第2案内手段15の
蹴出案内部17と蹴込案内部19との間を経て、蹴込案内部
19により案内されてガイドレール5 内に入り、第4番目
の扉体7 と第3番目の扉体7 とを直線状に伸展させると
共に、屈折防止用案内溝27内に進入して伸展状態にロッ
クする。
【0089】第2番目の被案内部材12が第2案内手段15
を経てガイドレール5 の屈折防止用案内溝27に入る場
合、この被案内部材12が第2案内手段15の近傍に接近す
ると、被案内部材12のガイドレール5 側への接近速度に
比較して戸当たり側への移動速度が大になるが、この第
2案内手段15は蹴出案内部17と蹴込案内部19との間をガ
イドレール5 の長手方向に長くしているので、その蹴込
案内部19により第2番目の被案内部材12を無理なく案内
することができる。
【0090】更に戸当たり側枠部材10をe矢示方向に移
動させると、第1番目の走行手段13がガイドレール5 に
沿って走行するので、図26に示すように第2番目のヒ
ンジ手段8 のヒンジ軸59廻りに第2番目の扉体7 がj矢
示方向に回動し始める。この時にも、第1番目のヒンジ
手段8 では、噛合手段21の一対のギヤー22が噛み合い状
態にあるため、第1番目の走行手段13がe矢示方向に移
動して、第2番目の扉体7 が第2番目のヒンジ手段8 の
ヒンジ軸59廻りにj矢示方向に回動すると、図24に示
す場合と同様に、第2番目の扉体7 側のギヤー22から噛
み合い部分を介して第1番目の扉体7 側のギヤー22に回
動力が作用し、第1番目の扉体7 を吊り元側のヒンジ手
段11のヒンジ軸59廻りにk矢示方向に回動させようとす
る。
【0091】この時、図20に実線で示すように、吊り
元側のヒンジ手段8 のヒンジ軸59に固定された規制突部
87が切欠孔92の規制段部93に当接しているので、第1番
目の扉体7 は吊り元側のヒンジ手段11のヒンジ軸59廻り
にk矢示方向に回動するだけである。
【0092】そして、図27に示すように、第1番目の
被案内部材12が第1案内手段14の蹴出案内部16と蹴込案
内部18との間に入るまで第1番目の扉体7 がk矢示方向
に回動すると、図20に仮想線で示すように、ヒンジ手
段11のヒンジ軸59の規制突部87が規制段部93から外れて
長孔90,91 に対応する。このためヒンジ軸59と規制突部
87が長孔90,91 内をe矢示方向に移動可能となり、第1
番目の被案内部材12が第1案内手段14の蹴込案内部18に
案内されて屈折防止用案内溝27へと入り、第2番目の扉
体7 と第1番目の扉体7 とが一直線状になった状態で屈
折不能にロックする。
【0093】このように、扉本体6 の屈折状態から各扉
体7 を伸長させて直線状に延ばす場合にも、戸当たり側
枠部材10の把手82をもって戸当たり側支柱2 側へと移動
させれば、各扉体7 を戸当たり側から順次伸長させるこ
とができる。各扉体7 を伸長させる時に、各被案内部材
12を各蹴込案内部18,19 によりガイドレール5 の屈折防
止用案内溝27へと案内するので、この屈折防止用案内溝
27により各被案内部材12を介して各扉体7 を屈折不能に
ロックできる。
【0094】また第1案内手段14で第1番目の被案内部
材12をガイドレール5 内に蹴り込む場合、第1案内手段
14の蹴出案内部16と蹴込案内部18との間に被案内部材12
が入るまでの間、吊り元側のヒンジ手段11のヒンジ軸59
が戸当たり側へと移動しないように、案内規制手段20に
よってヒンジ手段11のヒンジ軸59の移動を規制してお
き、被案内部材12が蹴出案内部16,17 と蹴込案内部18,1
9 との間に入った後に、その規制を解除するようにして
いるため、第1案内手段14の長さを小さくしつつも、被
案内部材12をガイドレール5 の屈折防止用案内溝27へと
円滑且つ確実に案内できる。
【0095】第2案内手段15で第2番目の被案内部材12
をガイドレール5 内に蹴り込む場合は、その被案内部材
12のあるヒンジ手段8 に噛合手段21があり、両側の各扉
体7が各ヒンジ軸59廻りに等角度づつ回動するように一
対のギヤー22が噛み合っていので、戸当たり側枠部材10
を戸当たり側に移動させる際に、その被案内部材12をガ
イドレール5 側へと無理なく円滑に接近させることがで
きる。そして、被案内部材12が第2案内手段15に接近し
た後は、第2案内手段15の蹴出案内部17と蹴込案内部19
との間が長くなっているので、被案内部材12を蹴込案内
部19によりガイドレール5 内へと確実に案内できる。
【0096】以上、本発明の実施例について詳述した
が、本発明はこの実施例に限定されるものではない。例
えば、扉体7 の数は、実施例では4枚としているが、4
枚以上の場合でも偶数枚であれば同様に実施できる。な
お、扉体7 が奇数枚の場合でも、扉本体6 の両端の扉体
7 の内、その一方の扉体7 の支柱側が揺動するようにす
れば、その一つ置きのヒンジ手段8 に走行手段13を設け
る等によって実施することも可能である。
【0097】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、地面
4 側のガイドレール5 に沿って走行する走行手段13を扉
本体6 の下部に備えた地上走行式扉において、ガイドレ
ール5内に、両側に転倒阻止案内部28を有する走行用案
内溝26を設け、走行手段13に、走行用案内溝26内に移動
自在に嵌合し且つ該走行用案内溝26の両側の転倒阻止案
内部28に下側から係合する転倒阻止部材98を設け、ガイ
ドレール5 の中途部に、該走行用案内溝26内に転倒阻止
部材98を出し入れするための切欠部34を設け、この切欠
部34を開閉自在に塞ぐレール39を設けているので、次の
ような顕著な効果を奏する。
【0098】 ガイドレール5 内に、両側に転倒阻止
案内部28を有する走行用案内溝26を設け、走行手段13
に、走行用案内溝26内に移動自在に嵌合し且つ該走行用
案内溝26の両側の転倒阻止案内部28に下側から係合する
転倒阻止部材98を設けており、扉本体6 に転倒方向の外
力がかかれば、転倒阻止部材98が走行用案内溝26内の両
側にある何れかの転倒阻止案内部28に下側から係合し
て、扉本体6 の転倒を阻止するので、走行手段13の転倒
阻止部材98をガイドレール5の走行用案内溝26に移動自
在に嵌合させる簡単な構造で扉本体6 の転倒を未然に確
実に防止できる。
【0099】 ガイドレール5 の中途部に、該走行用
案内溝26内に転倒阻止部材98を出し入れするための切欠
部34を設け、この切欠部34を開閉自在に塞ぐレール39を
設けているので、設置等の施工時には、ガイドレール5
を地面4 側に敷設した状態で、切欠部34から転倒阻止部
材98を走行用案内溝26に山車入れすることができる。従
って、転倒阻止部材98をガイドレール5 の一端側から出
し入れ必要がなく、設置等に際しての施工作業が容易で
ある。
【0100】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明において、複数個の扉体7をヒンジ手段8 によ
り縦軸心廻りにジグザグ状に折り畳み自在に連結して扉
本体6 を構成し、ヒンジ手段8 の一つ置きの下部に走行
手段13を備え、走行手段13のないヒンジ手段8 の下部に
ガイドレール5 により案内される被案内部材12を設け、
ガイドレール5 の吊り元側の近傍に前記切欠部34を設
け、この切欠部34を開閉自在に塞ぐ着脱レール39をガイ
ドレール5 に設け、この着脱レール39に、各扉体7 の屈
伸時に被案内部材12を該ガイドレール5 に対して出退さ
せる案内手段14,15 を設けているので、次のような顕著
な効果を奏する。
【0101】 扉本体6 の折り畳み時には、吊り元側
の扉体7 から順次折り畳んで行き、扉本体6 の伸長時に
は、吊り元側の近傍で戸当たり側の扉体7 から順次伸長
させることができる。従って、各扉体7 を吊り元側の近
傍で折り畳み又は伸長させることができるので、各扉体
7 の折り畳みに必要なスペースを、吊り元側の近傍に確
保すれば十分であり、扉本体6 の各扉体7 を同時にジグ
ザグ状に折り畳んで行く従来のものに比較して、ガイド
レール5 の全体に亘ってスペースを確保する必要がな
く、建造物等の障害物の近傍に接近させて配置できる。
【0102】 被案内部材12がガイドレール5 に沿っ
て案内されており、扉本体6 を吊り元側に移動させない
限り各扉体7 が折り畳み不能であるため、各扉体7 をジ
グザグ状に折り畳む形式であるにも拘わらず、伸長状態
での場合に各扉体7が屈折するようなことがない。
【0103】 ガイドレール5 の吊り元側の近傍に前
記切欠部34を設け、この切欠部34を開閉自在に塞ぐ着脱
レール39をガイドレール5 に設け、この着脱レール39
に、各扉体7 の屈伸時に被案内部材12を該ガイドレール
5 に対して出退させる案内手段14,15 を設けているの
で、ガイドレール5 の切欠部34を必要最小限になり、ガ
イドレール5 等の構造を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す折り戸全体の正面図で
ある。
【図2】本発明の一実施例を示す折り戸全体の平面図で
ある。
【図3】本発明の一実施例を示すガイドレールの平面図
である。
【図4】図3のA−A線矢視図である。
【図5】図3のB−B線断面図である。
【図6】本発明の一実施例を示すガイドレールの分解斜
視図である。
【図7】本発明の一実施例を示す奇数番目のヒンジ手段
部分の背面図である。
【図8】図7のC−C線断面図である。
【図9】図7のD−D線拡大断面図である。
【図10】図7のE−E線拡大断面図である。
【図11】本発明の一実施例を示す偶数番目のヒンジ手
段部分の背面図である。
【図12】本発明の一実施例を示す偶数番目のヒンジ手
段部分の平面図である。
【図13】図11のF−F線断面図である。
【図14】本発明の一実施例を示す走行手段の一部切り
欠き側面図である。
【図15】図14のG−G線拡大断面図である。
【図16】本発明の一実施例を示す吊り元側の一部切り
欠き正面図である。
【図17】図16のH−H線拡大断面図である。
【図18】図16のI−I線拡大断面図である。
【図19】図16のJ−J線拡大断面図である。
【図20】図16のK−K線拡大断面図である。
【図21】本発明の一実施例を示す伸長状態の平面図で
ある。
【図22】本発明の一実施例を示す伸長動作開始時の説
明図である。
【図23】本発明の一実施例を示す折り畳み状態の平面
図である。
【図24】本発明の一実施例を示す展開動作時の噛合手
段の説明図である。
【図25】本発明の一実施例を示す展開動作時の説明図
である。
【図26】本発明の一実施例を示す展開動作時の説明図
である。
【図27】本発明の一実施例を示す展開動作時の説明図
である。
【符合の説明】
1 吊り元側支柱 2 戸当たり側支柱 4 地面 5 ガイドレール 6 扉本体 7 扉体 8,9,11 ヒンジ手段 12 被案内部材 13 走行手段 14 第1案内手段 15 第2案内手段 26 走行用案内溝 27 屈折防止用案内溝 28 転倒阻止案内部 34 切欠部 39 着脱レール 98 転倒阻止部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地面(4) 側のガイドレール(5) に沿って
    走行する走行手段(13)を扉本体(6) の下部に備えた地上
    走行式扉において、ガイドレール(5) 内に、両側に転倒
    阻止案内部(28)を有する走行用案内溝(26)を設け、走行
    手段(13)に、走行用案内溝(26)内に移動自在に嵌合し且
    つ該走行用案内溝(26)の両側の転倒阻止案内部(28)に下
    側から係合する転倒阻止部材(98)を設け、ガイドレール
    (5) の中途部に、該走行用案内溝(26)内に転倒阻止部材
    (98)を出し入れするための切欠部(34)を設け、この切欠
    部(34)を開閉自在に塞ぐレール(39)を設けたことを特徴
    とする地上走行式扉。
  2. 【請求項2】 複数個の扉体(7) をヒンジ手段(8) によ
    り縦軸心廻りにジグザグ状に折り畳み自在に連結して扉
    本体(6) を構成し、ヒンジ手段(8) の一つ置きの下部に
    走行手段(13)を備え、走行手段(13)のないヒンジ手段
    (8) の下部にガイドレール(5) により案内される被案内
    部材(12)を設け、ガイドレール(5) の吊り元側の近傍に
    前記切欠部(34)を設け、この切欠部(34)を開閉自在に塞
    ぐ着脱レール(39)をガイドレール(5) に設け、この着脱
    レール(39)に、各扉体(7) の屈伸時に被案内部材(12)を
    該ガイドレール(5) に対して出退させる案内手段(14)(1
    5)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の地上走行
    式扉。
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