JPH08246390A - 薄葉書籍用紙 - Google Patents

薄葉書籍用紙

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JPH08246390A
JPH08246390A JP4190895A JP4190895A JPH08246390A JP H08246390 A JPH08246390 A JP H08246390A JP 4190895 A JP4190895 A JP 4190895A JP 4190895 A JP4190895 A JP 4190895A JP H08246390 A JPH08246390 A JP H08246390A
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calcium carbonate
pulp
book paper
weight
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JP4190895A
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Makoto Yoshimura
信 吉村
Takeo Sugiyama
武夫 杉山
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は坪量70g/m2以下の薄葉書
籍用紙に関して、書籍用紙とし風合いがあり、不透明性
に優れ、且つ印刷適性に優れた薄葉書籍用紙に関するも
のである。 【構成】填料として軽質炭酸カルシウムを含有、パルプ
材として、機械パルプを配合し、且つ澱粉にて表面処理
を施した坪量が70g/m2以下である薄葉書籍用紙に
おいて、該軽質炭酸カルシウムがパルプ製造プラントの
石灰キルンの排ガスとして得られる炭酸ガスと、水酸化
カルシウム水性懸濁液とを反応させることにより得られ
る紡錘状炭酸カルシウムであり、さらには該機械パルプ
の保水値が100%〜150%である薄葉書籍用紙であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、書籍用紙として風合い
があり、不透明性に優れ、且つ印刷適性に優れた薄葉書
籍用紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、低成長期時代に入ってからは印刷
用紙の軽量化及び低コスト化に伴い、顔料塗布を行った
印刷用紙より顔料塗布を行わない、いわゆる非塗工印刷
用紙が再度注目されてきた。出版分野においての書籍用
紙はその最たる例であり、その重要品質として主に不透
明性、印刷適性、及び風合いが挙げられる。
【0003】特に不透明性については、書籍用紙として
の用途上、表裏印刷される場合が多く、文字・絵柄の裏
抜けは致命的な問題となり、書籍用紙の不透明度は85
%以上は必要である。
【0004】従来、紙の不透明性を向上させる手法とし
て、填料の充填、機械パルプの使用等が挙げられ、又印
刷適性向上の一手法としてはサイズプレス澱粉塗布量を
増加させる事が挙げられる。
【0005】抄紙用填料としては、カオリン、クレ−、
タルク、二酸化チタン、水酸化アルミニウム、炭酸カル
シウム等が使用され、一部には有機合成顔料も使用され
ている。填料充填の目的として、白色度・不透明性向
上、印刷適性向上、紙の柔軟性向上、更に一般にはパル
プ分より安価な為コスト削減等の効果がある。
【0006】一方添加量を多くすると紙の強度の低下、
サイズ性の低下、表裏差の原因となるなど紙質を低下さ
せる問題がある。
【0007】このような状況下において近年中性抄紙法
の発展に伴い炭酸カルシウム系填料はその需要を増して
いる。
【0008】炭酸カルシウムは、石灰乳に炭酸ガスを吹
き込んで製造する軽質炭酸カルシウムと、石灰石を機械
的に粉砕後、空気分級あるいは水簸分級して製造される
重質炭酸カルシウムがある。このうち、軽質炭酸カルシ
ウムは不透明度を改良する能力に優れ、白色度の高い安
定した製品が得られるが、重質炭酸カルシウムに比べ高
価であるという特徴がある。これに対し重質炭酸カルシ
ウムは、その原料の石灰石が我国において多量に産出し
安価に入手出来るが、石灰石の粉砕、分級といった機械
的手段で製造される為、軽質炭酸カルシウムに比して製
品の安定度は低い。
【0009】従来は填料充填後の紙質としての印刷時の
インキのセット性の向上、言い換えるならインク中のビ
ヒクルの浸透性を高める為、ある程度吸油度の高い軽質
炭酸カルシウムの製造及び使用を行ってきた。
【0010】しかし吸油度の高い軽質炭酸カルシウムは
2次凝集を起こしやすく、分散タンク内での沈澱物の生
成、配管内のスケ−ルトラブル、又紙質としては不透明
性の低下、紙力の低下等の問題点を抱えていた。特に本
発明が目的とする薄葉書籍用紙においては、塗工用原紙
に比べ内添用填量の選択が各物性のバランス上、非常に
難しいものであった。
【0011】機械パルプとしては、グラインダ−内で急
速に回転している砥石面に木材(丸太)を押しつけてシ
ャワ−で水をかけながら木材を摩砕してつくるグランド
パルプ(GP)・チップを蒸気で軟化した後、加圧型リ
ファイナ−で解繊し、さらに常圧型リファイナ−にて精
碎されて生成されるサ−モメカニカルパルプ(TM
P)、その他レファイナ−グランドパルプ(RGP)な
どが挙げられる。特に不透明度についてはGPの使用が
効果的である。(Parer ja Puu 56参照)
【0012】一方で機械パルプはクラフトパルプ(K
P)繊維に比べ、フィブイリ化しにくく、微細繊維、結
束繊維の割合が多い為、保水値が低いと繊維間の結合力
が弱く、このような材からのパルプを用いて抄造された
紙は、印刷時に紙の表面付近に存在する微細繊維、結束
繊維の剥がれ、印刷時に白い点が生じ印刷不良の原因と
なる。
【0013】上記印刷時のトラブル解決の一手法とし
て、サイズプレス澱粉濃度を上げ澱粉塗布量を増やす方
法が挙げられる。
【0014】しかしあまりサイズプレス澱粉濃度を上げ
澱粉塗布量を増やしすぎると、サイズプレスの液性悪化
による操業時の紙切れ等のトラブルの原因となり、又紙
質としては、カ−ル性の悪化、及び書籍用紙としての風
合いを損なう恐れがある。
【0015】以上、不透明性と印刷適性を向上させる手
法としては上記手法があるが、書籍用紙としての両者の
バランスを得る事、またその他基本的品質を全て満足さ
せるには非常に困難で、充分な品質の書籍用紙が得られ
ていないのが現状である。
【発明が解決しようとしている課題】本発明の目的は、
坪量70g/m2以下の薄葉書籍用紙に関して、書籍用
紙とし風合いがあり、不透明性に優れ、且つ印刷適性に
優れた薄葉書籍用紙に関するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、坪量70g/
2以下の薄葉書籍用紙において、吸油度が90g/1
00g以下であるパルプ製造プラントの石灰キルンの排
ガスとして得られる炭酸ガスと、水酸化カルシウム水性
懸濁液とを反応させることにより得られる紡錘状炭酸カ
ルシウムを、紙中灰分10重量%〜25重量%含有し、
パルプ材として保水値100%〜150%に調節された
機械パルプを全パルプ配合量の20%〜40%配合し、
更に表面処理としサイズプレスにて澱粉を1.0g/m
2〜3.0g/m2塗布し、書籍用紙の不透明度を85%
以上にするものであり、公知の技術では予測できないほ
どの書籍用紙としての重要品質である不透明性、印刷適
性、書籍用紙としての風合いを満足させる事を見いだ
し、本発明に達した。
【0017】本発明に於いて使用する軽質炭酸カルシウ
ム製造法は、パルプ製造プラントにて水酸化カルシウム
水懸濁液と、石灰焼成キルン排ガスの反応によって水酸
化カルシウム水懸濁液の濃度、温度及び炭酸ガス吹き込
み量等を適宜調節することにより得る事が出来る。
【0018】通常上質紙に用いられる軽質炭酸カルシウ
ムの吸油度は90g/100g〜120g/100gと
本発明で用いるそれよりも高いのが一般的である。本発
明で用いる軽質炭酸カルシウムの吸油度は90g/10
0g以下であり、好ましくは70g/100g程度であ
る。使用できる軽質炭酸カルシウムの吸油度の下限値
は、操業上50g/100g程度である。
【0019】ここで言う所の吸油度はJIS K 51
01記載の練り合わせ法によるものである。すなわち1
05℃〜110℃で2時間乾燥した試料2g〜5gをガ
ラス板に取り、精製アマニ油(酸化4以下のもの)をビ
ュレットから少量ずつ試料の中央に滴下しその都度ヘラ
で練り合わせる。滴下練り合わせの操作を繰り返し、全
体が初めて1本の棒状にまとまったときを終点として、
精製アマニ油の量を求め、次の式によって吸油度を算出
する。 給油量=[アマニ油量(g)×100]/紙料(g)
【0020】ここで本発明の如く填量充填率の高い書籍
用紙では、吸油度が90g/100gより大きい値であ
ると、印刷時のインキの吸収性及びインキのセット性は
向上するが、2次凝集の程度が著しくなり分散時間を要
する。あるいは紙質としては充分な不透明度が得られに
くく書籍用紙としては致命的となる可能性が大きくな
る。
【0021】本発明に於ける書籍用紙の印刷方法として
は、単色及び2色刷りがほとんどであり、また以下に詳
細に述べる所の疎水性を持った機械パルプ併用の為、吸
油度90g/100g以下の軽質炭酸カルシウムを使用
しても、印刷時のインキのセット性については特に問題
になら無い。即ち機械パルプの配合量と軽質炭酸カルシ
ウムの配合量、さらには機械パルプの保水値と軽質炭酸
カルシウムの吸油度の組み合わせが非常に重要となり、
本発明に至った。
【0022】以下さらに説明する。軽質炭酸カルシウム
の紙中含有量は10重量%〜25重量%であり、好まし
くは15重量%〜20重量%なるようにする。紙中含有
量が10重量%以下であると本発明の求める85%以上
の不透明度が得られない。一方紙中含有量が25重量%
以上であると著しく紙力が低下し、充分な紙質を得られ
ない。
【0023】本発明に於いて使用する機械パルプは、グ
ランドパルプ(GP)、サ−モメカニカルパルプ(TM
P)レファイナ−グランドパルプ(RGP)などが挙げ
られるが、特に限定されるものでは無い。
【0024】機械パルプはクラフトパルプ(KP)に比
べ強度的には弱いものの、不透明性や束の寄与には優れ
ており、紙の地合を改善する性質を持つ。また繊維が微
細である事、それがいくらか疎水性を持っているために
優れた印刷特性をも付与する。疎水性は高いリグニン含
有量によるものであり、この為機械パルプは親水性の大
きなセルロ−スよりも油性インキが受理しやすい特徴を
持つ。
【0025】かかるところの本発明では機械パルプの保
水値が重要であり、JAPAN TAPPI No.2
6−78に記載の試験方法により測定される保水値で1
00%〜150%が必須であり、好ましくは110%〜
140%に調整されたパルプを使用することにより所望
する効果が得られる。
【0026】従来は、通常使用される機械パルプの保水
値は100%以下が一般的であり、この範囲では本発明
が目的とする、不透明性・印刷適性に優れ、且つ風合い
の良好な薄葉書籍用紙は得られなかった。
【0027】保水値100%以下での使用となると機械
パルプ繊維のフィブイリ化の程度が低くく、微細繊維、
結束繊維の結合力が弱くなり、このような材からのパル
プを用いて抄造された紙は、紙の表面付近に存在する微
細繊維や結束繊維の剥がれによって、印刷時に白い点が
生じ印刷不良の原因となる。また極端に保水値を高くす
ると、特に150%を超える場合は抄紙機にて紙を抄く
場合濾水性が悪くなり、抄造が困難になるので不適であ
る。
【0028】このように保水値100%〜150%に調
整された機械パルプの全パルプに占める配合量は20%
〜40%が必須であり。20%以下の配合であると充分
な不透明性が得られず、一方40%以上の配合である
と、微細繊維、結束繊維の結合力が弱くなり、印刷時に
白い点が生じ印刷不良の原因となる。
【0029】本発明に於いて使用する澱粉は、コ−ンス
タ−チを原料とし、生澱粉に酸化剤として次亜塩素酸ソ
−ダを添加して生成される酸化澱粉、アセチル化したタ
ピオカ澱粉を原料とし製紙工場内で熱化学変性あるいは
酵素変性によって生成される自家変性澱粉、エチレンオ
キサイドを添加して水酸基だけでなく置換基にも付加反
応しているヒドロキシエチル化澱粉等があるが、特に限
定されるものでは無い。
【0030】本発明に於いて使用するサイズプレス方法
としては、代表的には2本のプレスロ−ル間に紙を通し
紙の両面からサイズプレス液を塗布する方式、対になっ
た3本ずつのロ−ル(外からファウンテンロ−ル、メタ
リングロ−ル、アプリケ−タ−ロ−ル)を持ち、サイズ
プレス液はファウンテンロ−ルとメタリングロ−ルの間
に供給され、メタリングロ−ルからアプリケ−タ−ロ−
ルへ転写され、アプリケ−タ−ロ−ル上のサイズプレス
液層と紙がもう一方のアプリケ−タ−ロ−ルとのニップ
で接触して塗布される方式がある。その他タブサイズプ
レス、カレンダ−サイズプレス等があるがその方式につ
いては、使用する澱粉濃度及び粘度を適宜調製すれば使
用可能な為特に限定されるものでは無い。
【0031】前記サイズプレス澱粉塗布量は1.0g/
2〜3.0g/m2の範囲であり、1.0g/m2以下
であると充分な印刷適性が得られず、また3.0g/m
2以上であると書籍用紙としての風合いが損なわれる。
【0032】ここで言う風合いとは本業界では抽象的で
ありながら、最も重要視される物性の一つである。あえ
て表現するとするなら、人間の手で触った際のやわらか
さ(ゴワゴワしてはいけない即ち堅くてはいけない)、
そして手でめっくた際のめくりやすさをも備えた物性と
でも言うべき物であろう。本発明者は次のような形で評
価する事にする。即ちJIS P−8143記載の紙の
自重曲げ法によるこわさ試験方法(クラ−ク法)と、手
触り感を10人のモニタ−により感覚的に評価したもの
を総合的に判断するものである。
【0033】かくして得られる紙料中には、本発明の所
望の効果を損なわない範囲で従来から使用されている各
種のアニオン性、カチオン性、ノニオン性あるいは両性
の歩留まり向上剤、濾水向上剤、紙力向上剤や内添サイ
ズ剤等の抄紙用内添薬品が必要に応じて適宜選択して使
用される。例えばFe、Sn、Zn等の多価金属化合
物、及び各種澱粉、ポリアクリルアミド、ポリエチレン
イミン、ポリアミド・ポリアミン、尿素ホルマリン樹
脂、メラミンホルマリン樹脂、植物ガム、ポリビニ−ル
アルコ−ル、ラッテクス、ポリエチレンオキサイド、ポ
リアミド樹脂、親水性架橋ポリマ−粒子分散物等および
これらの誘導体あるいは変性物などやコロイダルシリ
カ、ベントナイト等の化合物の内の1種あるいは2種以
上が適宜組み合わされて使用される。なお、染料、pH
調節剤、消泡剤、ピッチコントロ−ル剤、スライムコン
トロ−ル剤等の抄紙用内添助剤を目的に応じて適宜添加
する事も可能である。
【0034】本発明の抄紙方法については、抄紙pHが
6.5〜9.0付近である中性抄紙法であり抄紙機は長
網抄紙機、ツインワイヤ−抄紙機、コンビネ−ション抄
紙機、丸網抄紙機、ヤンキ−抄紙機を適宜使用できる。
【0035】
【実施例】以下に実施例を示し本発明を詳細に説明す
る。なお本発明はこれに限定されるものではない。以下
における部、%はすべて重量によるものである。
【0036】実施例1 1.原紙配合 LBKP(濾水度 350ml csf) : 60.00部 NBKP(濾水度 400ml csf) : 10.00部 機械パルプ:グランドパルプ(以下GPと称す) (保水値125%) : 30.00部 軽質炭酸カルシウウム(自製 吸油度70g/100g ) : 18.00部 アルキルケデンダイマ−(荒川化学社製 サイズパインK903) : 0.15部 硫酸バンド : 0.80部 両性澱粉(王子ナショナル社製 Cato3210) : 1.00部 歩留まり向上剤(ハイモ社製 NR−11LS) : 0.02部
【0037】上記配合のスラリ−を実験用手抄きにて坪
量65.0g/m2に調整し原紙を得た。
【0038】この原紙に以下の配合にてテ−ブルにて表
面サイズ処理を行い、105℃にて1分間乾燥させた
後、密度0.85g/cm3になるようにマシンカレン
ダ−処理を行って試料を得た。サイズプレス澱粉塗布量
の調節は処理スピ−ド及び処理回数にて調整を行い、澱
粉塗布量は2.0g/m2に調整した。 2.サイズプレス液 サイズプレス澱粉(日食化工社製 MS−3800) : 5.00部 表面サイズ剤(荒川化学社製 ポリマロン482S) : 0.09部 水 : 94.91部 シ−トの評価方法を次に述べる。
【0039】1.不透明性 不透明性はハンタ−白色度計(東洋精機製作所製)によ
り、JIS P−81388に準じ測定した。
【0040】2.印刷適性(耐刷性) RIテスタ−(明製作所)を用いて、紅インキ(大日本
インキ社製商品名ニュ−プロスG)1.5ccを混錬し
た後に、試料に30回印刷しその剥け具合を肉眼で評価
した。評価基準は◎とても優れる、○優れる、△やや問
題あり、×問題ありとし、△以上を市場でも問題無く通
用するレベルとし合格とした。
【0041】3.風合い JIS P−8143記載の紙の自重曲げ法によるこわ
さ試験方法(クラ−ク法)と、手触り感を10人のモニ
タ−により感覚的に3段階に評価○優れる、△やや問題
あり、×問題ありとした。さらに両者を総合的に判断
し、◎とても優れる、○優れる、△やや問題あり、×問
題ありとし、総合評価が◎と○を市場で通用するレベル
とした。
【0042】4.総合評価 総合評価は上記3項目について行い4段階評価にて◎と
ても優れる、○優れる、△やや問題あり、×問題ありと
し表す。総合評価が◎と○を市場で通用するレベルとし
合格とした。
【0043】実施例2 実施例1で軽質炭酸カルシウムの吸油度を90g/10
0gとした以外は同様にしてサンプルを調整し、実施例
2とした。
【0044】実施例3 実施例1で軽質炭酸カルシウムの配合量を10部とした
以外は同様にしてサンプルを調整し、実施例3とした。
【0045】実施例4 実施例1で軽質炭酸カルシウムの配合量を25部とした
以外は同様にしてサンプルを調整し、実施例4とした。
【0046】実施例5 実施例1でGPの保水値を100%とした以外は同様に
してサンプルを調整し、実施例5とした。
【0047】実施例6 実施例1でGPの保水値を150%とした以外は同様に
してサンプルを調整し、実施例6とした。
【0048】実施例7 実施例1でGPの配合量を20部とした以外は同様にし
てサンプルを調整し、実施例7とした。
【0049】実施例8 実施例1でGPの配合量を40部とした以外は同様にし
てサンプルを調整し、実施例8とした。
【0050】実施例9 実施例1でGPのサイズプレス澱粉塗布量1.0g/m
2とした以外は同様にしてサンプルを調整し、実施例9
とした。
【0051】実施例10 実施例1でサイズプレス澱粉塗布量3.0g/m2とし
た以外は同様にしてサンプルを調整し、実施例10とし
た。
【0052】比較例1 実施例1で軽質炭酸カルシウムの吸油度を100g/1
00gとした以外は同様にしてサンプルを調整し、比較
例1とした。
【0053】比較例2 実施例1で軽質炭酸カルシウムの配合量を8部とした以
外は同様にしてサンプルを調整し、比較例2とした。
【0054】比較例3 実施例1で軽質炭酸カルシウムの配合量を30部とした
以外は同様にしてサンプルを調整し、比較例3とした。
【0055】比較例4 実施例1でGPの保水値を75%とした以外は同様にし
てサンプルを調整し、比較例4とした。
【0056】比較例5 実施例1でGPの保水値を175%とした以外は同様に
してサンプルを調整し、比較例5とした。
【0057】比較例6 実施例1でGPの配合量を15部とした以外は同様にし
てサンプルを調整し、比較例6とした。
【0058】比較例7 実施例1でGPの配合量を45部とした以外は同様にし
てサンプルを調整し、比較例7とした。
【0059】比較例8 実施例1でサイズプレス澱粉塗布量0.5g/m2とし
た以外は同様にしてサンプルを調整し、比較例8とし
た。
【0060】比較例9 実施例1でGPのサイズプレス澱粉塗布量4.0g/m
2とした以外は同様にしてサンプルを調整し、比較例9
とした。
【0061】以上の各実施例と比較例を表1及び表2に
まとめて示す。
【0062】[判定]判定は総合評価として◎・○を合
格とし、△・×は不合格とした。
【0063】
【表1】
【0064】
【表2】
【0065】
【発明の効果】実施例から、坪量70g/m2以下の薄
葉書籍用紙において、吸油度90g/100g以下で、
パルプ製造プラントの石灰キルンの排ガスとして得られ
る炭酸ガスと水酸化カルシウム水性懸濁液とを反応させ
ることにより得られる紡錘状炭酸カルシウムを紙中灰分
10重量%〜25重量%含有し、パルプ材として保水値
100%〜150%に調節された機械パルプを全パルプ
配合量の20%〜40%配合し、更に表面処理としサイ
ズプレスにて澱粉を1.0g/m2〜3.0g/m2塗布
する事により、不透明性・印刷適性に優れ、且つ書籍用
紙としての風合いを満足させる事が明らかになった。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 填料として軽質炭酸カルシウムを含有、
    パルプ材として、機械パルプを配合し、且つ澱粉にて表
    面処理を施した坪量が70g/m2以下である薄葉書籍
    用紙において、該軽質炭酸カルシウムがパルプ製造プラ
    ントの石灰キルンの排ガスとして得られる炭酸ガスと、
    水酸化カルシウム水性懸濁液とを反応させることにより
    得られる紡錘状炭酸カルシウムであり、さらには該機械
    パルプの保水値が100%〜150%であることを特徴
    とする薄葉書籍用紙。
  2. 【請求項2】 該軽質炭酸カルシウムの吸油度が90g
    /100g以下で、且つ紙中灰分として10重量%〜2
    5重量%であることを特徴とする請求項1記載の薄葉書
    籍用紙。
  3. 【請求項3】 該機械パルプを全パルプ配合量のうち2
    0%〜40%配合することを特徴とする請求項1または
    2記載の薄葉書籍用紙。
  4. 【請求項4】 前記サイズプレス澱粉塗布量が1.0g
    /m2〜3.0g/m2であることを特徴とする請求項
    1、2または3記載の薄葉書籍用紙。
  5. 【請求項5】 不透明度が85%以上であることを特徴
    とする請求項1、2、3または4記載の薄葉書籍用紙。
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