JPH08246037A - 加熱範囲可変型加熱装置 - Google Patents

加熱範囲可変型加熱装置

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JPH08246037A
JPH08246037A JP7070644A JP7064495A JPH08246037A JP H08246037 A JPH08246037 A JP H08246037A JP 7070644 A JP7070644 A JP 7070644A JP 7064495 A JP7064495 A JP 7064495A JP H08246037 A JPH08246037 A JP H08246037A
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Hideo Miyashita
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加熱範囲を変更する際の段取り作業の簡素化
をはかり、誤った諸条件の入力が生じないようにする。 【構成】 ワークWを加熱する固定側コイル100と、
ワークWの軸芯線WLに沿った方向に移動可能に設けら
れ、固定側コイル100からの誘導電流によってワーク
Wを加熱する可動側コイル200と、可動側コイル20
0の位置を検出する加熱範囲検出機構300と、加熱範
囲検出機構300による検出結果に応じて諸条件を最適
なものに自動的に設定する諸条件設定部とを備えてお
り、加熱範囲検出機構300は、可動側コイル200が
移動可能に取り付けられる側板に固定的に設けられた第
1基準部材310と、可動側コイル200に取り付けら
れ、第1基準部材310を貫通するガイド320と、ガ
イド320に固定的に取り付けられる第2基準部材33
0と、第2基準部材330と第1基準部材310との間
に挟み込まれる加熱範囲指示部材340と、加熱範囲指
示部材340に予め設定された諸条件を検出し、諸条件
設定部に送出する検出部とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱範囲可変型加熱装
置、詳述するとワークを加熱する固定側コイルと、ワー
クの軸芯線の方向に移動可能に設けられ、前記固定側コ
イルからの誘導電流によってワークを加熱する可動側コ
イルとを有しており、可動側コイルを前記軸芯線方向に
移動させることによってワークに対する加熱範囲を適宜
に変更することができる加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の加熱範囲可変型加熱装置
について図6を参照しつつ説明する。この種の加熱範囲
可変型加熱装置は、加熱範囲(ワークWの軸芯線WL方
向)の異なる複数種類のワークを加熱する場合にも加熱
コイルを交換する必要がないように構成されている。す
なわち、この加熱範囲可変型加熱装置は、高周波電源装
置が接続された固定側コイル700と、この固定側コイ
ル700に起因する誘導電流が流れる可動側コイル80
0とを有しており、可動側コイル800の固定側コイル
700に対する相対的位置関係を変更することによって
加熱範囲を変更することができるようになっているので
ある。
【0003】かかる加熱範囲可変型加熱装置に用いられ
る固定側コイル700は、いわゆる半開放鞍型の加熱コ
イルであって、ワークWの軸芯線WLに平行な一対の加
熱導体710A、710Bと、この一対の加熱導体71
0A、710Bを一端側で接続する略1/2円弧状の接
続導体720と、前記一対の加熱導体710A、710
Bを他端側で接続する略1/4円弧状の一対のリード導
体730A、730Bとを有している。
【0004】一方、可動側コイル800は、ワークWの
軸芯線WLに平行な一対の導体810A、810Bと、
この一対の導体810A、810Bを一端側で接続する
略1/2円弧状の接続導体820と、前記一対の導体8
10A、810Bを他端側で接続する略蒲鉾状の導電板
830とを有している。
【0005】前記固定側コイル700は、ワークWの軸
芯線WLに沿った方向に対しては固定されているが、可
動側コイル800は前記軸芯線WLに沿った方向に対し
ては可動となっている。
【0006】可動側コイル800の導電板830は、固
定側コイル700の接続導体720とワークWとの間に
位置し、可動側コイル800の接続導体820は固定側
コイル700の接続導体720と一対のリード導体73
0A、730Bとの間に位置している。可動側コイル8
00をワークWの軸芯線WLに沿った方向に移動させた
としても、導電板830は軸芯線WL方向に幅をもった
ものであるので、必ず固定側コイル700の接続導体7
20とワークWとの間に位置する。
【0007】また、固定側コイル700の一方の加熱導
体710Aと可動側コイル800の一方の導体810A
とは平行に近接配置され、固定側コイル700の他方の
加熱導体710Bと可動側コイル800の他方の導体8
10Bとは平行に近接配置されることになる。
【0008】ここで、この種の加熱範囲可変型加熱装置
で加熱範囲の異なる複数種類のワークWの加熱に対応す
ることができる原理について説明する。固定側コイル7
00には、一方のリード導体730A→一方の加熱導体
710A→接続導体720→他方の加熱導体710B→
他方のリード導体730Bの順又はその逆に高周波電流
が流れる。
【0009】すると、可動側コイル800の導電板83
0に誘導電流が発生する。この誘導電流は、可動側コイ
ル800を循環するように流れる。この際、固定側コイ
ル700の一方の加熱導体710Aに流れる高周波電流
と、可動側コイル800の一方の導体810Aに流れる
誘導電流とは方向が逆である上に、一方の加熱導体71
0Aと一方の導体810Aとは平行に近接配置されてい
るので、両導体710A、810Bに発生する磁束はん
とんど打ち消し合い、両導体710A、810Bは両導
体710A、810Bが対向している部分ではワークW
をほとんど加熱しないことになる。他方の加熱導体71
0Bと、他方の導体810Bとについても同様である。
【0010】また、導電板830に流れる誘導電流は電
流密度が低くなっているためワークWを加熱することは
ない。
【0011】上述したように、ワークWを加熱するの
は、固定側コイル700の一対の加熱導体710A、7
10Bのうち、可動側コイル800の一対の導体810
A、810Bに対向していない部分、固定側コイル70
0の一対のリード導体730A、730B及び可動側コ
イル800の接続導体820である。
【0012】従って、可動側コイル800をワークWの
軸芯線WLに沿った方向に移動させると、固定側コイル
700の一対のリード導体730A、730Bと、可動
側コイル800の接続導体820との間の寸法が変わる
ため、加熱範囲の異なる複数種類のワークWに対応する
ことができるようになるのである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の加熱範囲可変型加熱装置には以下のような問題
点がある。すなわち、可動側コイル800を移動させる
ということは、それまで加熱していたのとは異なる種類
のワークWを加熱することを意味しており、可動側コイ
ル800の移動によって固定側コイル700に投入する
電流、加熱時間、ワークWの回転速度等の諸条件が変わ
ることになる。このため、従来の加熱範囲可変型加熱装
置では、可動側コイル800を移動させるたびに、すな
わちワークWを変更するたびに前記諸条件をオペレータ
ーが手動操作で変更していたのである。
【0014】かかるオペレーターの手動操作による諸条
件の変更は、段取り作業の複雑化をもたらすばかりでな
く、誤った諸条件の入力を誘発するおそれがある。誤っ
た諸条件でワークWを加熱すれば、所望の加熱が不可能
なばかりか、加熱作業に際してなんからの事故が生じる
おそれもある。
【0015】本発明は上記事情に鑑みて創案されたもの
で、段取り作業の簡素化をはかることができるととも
に、誤った諸条件を入力することがない加熱範囲可変型
加熱装置を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る加熱範囲可
変型加熱装置は、ワークを加熱する固定側コイルと、ワ
ークの軸芯線に沿った方向に移動可能に設けられ、前記
固定側コイルからの誘導電流によってワークを加熱する
可動側コイルと、この可動側コイルの位置を検出する加
熱範囲検出機構と、この加熱範囲検出機構による検出結
果に応じて諸条件を最適なものに自動的に設定する諸条
件設定部とを備えている。
【0017】また、前記加熱範囲検出機構は、前記加熱
範囲検出機構は、可動側コイルが移動可能に取り付けら
れる側板に固定的に設けられた第1基準部材と、前記可
動側コイルに取り付けられ、前記第1基準部材を貫通す
るガイドと、このガイドに固定的に取り付けられる第2
基準部材と、この第2基準部材と前記第1基準部材との
間に挟み込まれる加熱範囲指示部材と、この加熱範囲指
示部材に予め設定された諸条件を検出し、前記諸条件設
定部に送出する検出部とを備えている。
【0018】さらに、この加熱範囲可変型加熱装置は、
第1基準部材又はガイドに設けられており、第1基準部
材と第2基準部材とで加熱範囲指示部材を挟み込んだ状
態で第1基準部材とガイドとを固定する固定部材を備え
ている。
【0019】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る加熱範囲可変
型加熱装置の側板を除いた概略的側面図、図2はこの加
熱範囲可変型加熱装置で異なる加熱範囲指示部材を用い
た場合の側板を除いた概略的側面図、図3はこの加熱範
囲可変型加熱装置の概略的側面図、図4はこの加熱範囲
可変型加熱装置の概略的正面図、図5はこの加熱範囲可
変型加熱装置に用いられる加熱範囲指示部材の概略的斜
視図である。
【0020】本実施例に係る加熱範囲可変型加熱装置
は、ワークWを加熱する固定側コイル100と、ワーク
Wの軸芯線WLに沿った方向に移動可能に設けられ、前
記固定側コイルから100の誘導電流によってワークW
を加熱する可動側コイル200と、この可動側コイル2
00の位置を検出する加熱範囲検出機構300と、この
加熱範囲検出機構300による検出結果に応じて諸条件
を最適なものに自動的に設定する諸条件設定部 (図示省
略) とを有している。
【0021】前記固定側コイル100は、いわゆる半開
放鞍型の加熱コイルであって、ワークWの軸芯線WLに
平行な一対の加熱導体110A、110Bと、この一対
の加熱導体110A、110Bを一端側で接続する略1
/2円弧状の接続導体120と、前記一対の加熱導体1
10A、110Bを他端側で接続する略1/4円弧状の
一対のリード導体130A、130Bとを有している。
【0022】この固定側コイル100は、一対の加熱導
体110A、110Bの側方に位置する一対の絶縁性の
側板500A、500Bに固定的に取り付けられる。具
体的には、固定側コイル100の一対の加熱導体110
A、110Bから側方に向かって突出した複数個のボル
ト111A、111Bが、側板500A、500Bに開
設されたボルト孔 (図示省略) に挿入され、当該ボルト
111A、111Bがナット510A、510Bで締結
されることによって側板500A、500Bに取り付け
られるのである。
【0023】一方、可動側コイル200は、ワークWの
軸芯線WLに平行な一対の導体210A、210Bと、
この一対の導体210A、210Bを一端側で接続する
略1/2円弧状の接続導体220と、前記一対の導体2
10A、210Bを他端側で接続する略蒲鉾状の導電板
230とを有している。
【0024】さらに、この可動側コイル200には、後
述する加熱範囲検出機構300の一部を構成するガイド
320が取り付けられている。このガイド320は、導
電板230の側面から突出した略L字形状のアングル3
21(図4参照)にワークWの軸芯線WLに沿って取り
付けられている。
【0025】かかる可動側コイル200は、前記一対の
側板500A、500Bに可動的に取り付けられてい
る。すなわち、可動側コイル200の一対の導体210
A、210Bから側方に向かって突出したボルト211
A、211Bが、側板500A、500Bに開設された
長孔520A、520B(但し、長孔520Bは図面に
は現れていない。)に挿入され、当該ボルト211A、
211Bがナット530A、530Bで締結されること
によって側板500A、500Bに取り付けられるので
ある。前記長孔520A、520Bは軸芯線WLに沿っ
ているので、可動側コイル200はナット530A、5
30Bを緩めることにより軸芯線WLに沿って移動する
ことができるようになっている。
【0026】加熱範囲検出機構300は、可動側コイル
200が移動可能に取り付けられる側板500A、50
0Bのうち一方の側板500Aに固定的に設けられた第
1基準部材310と、前記可動側コイル200に取り付
けられ、前記第1基準部材310を貫通するガイド32
0と、このガイド320に固定的に取り付けられる第2
基準部材330と、この第2基準部材330と前記第1
基準部材310との間に挟み込まれる加熱範囲指示部材
340と、この加熱範囲指示部材340に予め設定され
た諸条件を検出し、前記諸条件設定部 (図示省略) に送
出する検出部600とを有している。
【0027】前記第1基準部材310は、一方の側板5
00Aから側方に突設された壁材であり、ガイド320
の貫通する貫通孔 (図示省略) が開設されている。
【0028】また、前記ガイド320は、軸芯線WLに
沿った棒体であり、その先端から少なくとも後述する第
2基準部材330が取り付けられた部分までは雄ネジが
形成されている。このガイド320が取り付けられた略
L字形状のアングル321は、側板500Aに設けられ
た切欠溝540A(図3参照)を介して、側板500A
の外側に出ている。従って、ガイド320も側板500
Aの外側に位置している。
【0029】また、前記ガイド320に取り付けられる
第2基準部材330は、例えばボルトであって、ガイド
320に形成された雄ネジに螺合している。なお、この
第2基準部材330は、ガイド320に対して固定的に
取り付けられる必要があるので、緩みを防止するためダ
ブルナットとして構成されることが望ましい。かかる第
2基準部材330は、前記第1基準部材310より可動
側コイル200の側に設けられているものとする。
【0030】一方、加熱範囲指示部材340は、第1基
準部材310と第2基準部材330との間に挟み込まれ
るものであり、図5に示すように、ガイド320が嵌ま
り込むU字溝343が形成された挟持体341と、この
挟持体341の上面に立設された指示体342とを有し
ている。なお、この指示体342は、非磁性体で形成さ
れているが、先端にのみ磁性体が取り付けられている。
【0031】かかる加熱範囲指示部材340は、挟持体
341の厚さ寸法と、指示体341の高さ寸法とが一対
一対応している。すなわち、この加熱範囲指示部材34
0は、加熱範囲可変型加熱装置の加熱範囲の可変量に応
じて複数個のものが準備されているのである。なお、前
記指示体342は、第1基準部材310と第2基準部材
330との間に加熱範囲指示部材340を挟み込んで
も、第1基準部材310との相対的位置関係は変わらな
いようになっている。
【0032】さらに、前記加熱範囲指示部材340と対
応して加熱範囲可変型加熱コイルの加熱範囲を検出し、
その検出結果を前記諸条件設定部に送出する検出部60
0は、前記指示体342の高さ寸法を検出するものであ
り、複数個の磁気センサ610が縦方向に並んで設けら
れたものである。
【0033】かかる検出部600は、図3及び図4に示
すように、一方の側板500Aの上辺部分に、前記指示
体342の位置と対応するように設けられている。ここ
で、複数種類の加熱範囲指示部材300の指示体342
は、上述したように、第1基準部材310との相対的位
置関係がどれでも同一になるように位置を設定されてい
るので、どの加熱範囲検出部材300を用いても指示体
342と検出部600との位置関係は常に一定になる。
【0034】また、前記ガイド320の先端側には、第
1基準部材310と第2基準部材330とで加熱範囲指
示部材340を挟み込んだ状態で第1基準部材310と
ガイド320とを固定する固定部材であるナット350
が螺合されている。
【0035】次に、上述した加熱範囲可変型加熱装置に
よる加熱について説明する。まず、一対のワークセンタ
550によってワークWを回転可能に支持する。そし
て、ボルト530A、530Bを緩めて可動側コイル2
00を長孔520A、520Bに沿って移動させワーク
Wの加熱範囲を決定する。なお、この際、前記ナット3
50を緩めておく。
【0036】ワークWの加熱範囲、すなわち、固定側コ
イル100のリード導体130A、130Bと、可動側
コイル200の接続導体220とに挟まれた部分を決定
するのは、加熱範囲指示部材340の挟持体341の厚
さ寸法である。すなわち、第1基準部材310と第2基
準部材330との間において、ガイド320を跨ぐよう
にして加熱範囲支持体340を取り付けた後、可動側コ
イル200を移動させると、第1基準部材310と第2
基準部材330とによって挟持体341が挟み挟み込ま
れ、挟持体341の厚さ寸法によって可動側コイル20
0の接続導体220の位置が決定されるためである。
【0037】この後、ナット350によってガイド32
0を第1基準部材310に固定する。この状態で、前記
検出部600は、指示体342の高さ寸法を検出する。
そして、検出部600の検出結果に応じた諸条件が諸条
件設定部に送出され、加熱範囲に応じた諸条件が自動的
に設定され、ワークWに対する適切な加熱が行われる。
【0038】ワークWの加熱範囲を変更する場合には、
加熱範囲指示部材340を交換すればよい。すなわち、
今まで使用していた加熱範囲指示部材340を変更すべ
き加熱範囲に応じた厚さ寸法を有する挟持体341を持
った加熱範囲指示部材340に交換すると、加熱範囲が
変更されるとともに、加熱範囲指示部材340の指示体
342の高さ寸法が変わるので、その指示体342に応
じた検出結果が検出部600から諸条件設定部に送出さ
れ、諸条件も変更になるためである。
【0039】上述した実施例では、加熱範囲指示部材3
40の高さ寸法を検出することにより、加熱範囲に応じ
た諸条件を設定するようにしていたが、本発明がこれに
限定されるわけではない。例えば、指示体342に各磁
気センサ610に応じた開口を設けておき、諸条件に応
じて開口に磁性体を挿入しておき、各磁気センサ610
が磁性体を検出することにより諸条件を設定するように
してもよい。
【0040】また、前記検出部600は、複数個の磁気
センサ610から構成されるのではなく、複数個のフォ
トインターラプターから構成しておいてもよい。この場
合には、フォトインターラプターを構成する発光素子と
受光素子との間に指示体342の先端が入り込むことに
よって指示体342の高さ寸法を検出するようにする。
【0041】さらに、前記固定部材(ナット350)
は、ガイド320に設けられているとして説明したが、
第1基準部材310と第2基準部材330とで加熱範囲
指示部材340を挟み込んだ状態で第1基準部材310
とガイド320とを固定するものであれば、第1基準部
材310に設けてもよい。この場合には、第1基準部材
310の貫通孔 (図示省略) 内に上下動或いは左右動す
る挟持爪を設け、この挟持爪でガイド320を固定的に
貫通孔内で挟持するようにする方策等が考えられる。
【0042】
【発明の効果】本発明に係る加熱範囲可変型加熱装置
は、ワークを加熱する固定側コイルと、ワークの軸芯線
に沿った方向に移動可能に設けられ、前記固定側コイル
からの誘導電流によってワークを加熱する可動側コイル
と、この可動側コイルの位置を検出する加熱範囲検出機
構と、この加熱範囲検出機構による検出結果に応じて諸
条件を最適なものに自動的に設定する諸条件設定部とを
有している。
【0043】このため、可動側コイルを移動させて加熱
範囲可変型加熱装置の加熱範囲を変更したとしても、加
熱範囲に応じた諸条件に自動的に設定できるため、加熱
範囲を変更する際の段取り作業の簡素化をはかることが
できるとともに、従来のように誤った諸条件の入力が生
ぜず、確実に所望の加熱が可能となるばかりでなく、加
熱作業に際しての事故の発生するおそれが減少する。
【0044】また、前記加熱範囲検出機構は、可動側コ
イルが移動可能に取り付けられる側板に固定的に設けら
れた第1基準部材と、前記可動側コイルに取り付けら
れ、前記第1基準部材を貫通するガイドと、このガイド
に固定的に取り付けられる第2基準部材と、この第2基
準部材と前記第1基準部材との間に挟み込まれる加熱範
囲指示部材と、この加熱範囲指示部材に予め設定された
諸条件を検出し、前記諸条件設定部に送出する検出部と
を備えている。
【0045】従って、第1基準部材と第2基準部材との
間に挟み込まれる加熱範囲指示部材を交換すると、可動
側コイルが移動して加熱範囲を変更するのみならず、同
時に加熱範囲指示部材に予め設定された諸条件が検出部
を介して諸条件設定部に入力されるため、自動的に諸条
件を加熱範囲に適したものとすることができる。このた
め、段取り作業の簡素化及び確実な所望の加熱が可能と
なる。
【0046】さらに、前記第1基準部材又はガイドに設
けられており、第1基準部材と第2基準部材とで加熱範
囲指示部材を挟み込んだ状態で第1基準部材とガイドと
を固定する固定部材を備えている。
【0047】このため、加熱作業中に第1基準部材と第
2基準部材との間の寸法が変化することがない。従っ
て、加熱作業中に諸条件が不用意に変更されることがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る加熱範囲可変型加熱装
置の側板を除いた概略的側面図である。
【図2】この加熱範囲可変型加熱装置で異なる加熱範囲
指示部材を用いた場合の側板を除いた概略的側面図であ
る。
【図3】この加熱範囲可変型加熱装置の概略的側面図で
ある。
【図4】この加熱範囲可変型加熱装置の概略的正面図で
ある。
【図5】この加熱範囲可変型加熱装置に用いられる加熱
範囲指示部材の概略的斜視図である。
【図6】従来の加熱範囲可変型加熱装置の図面であっ
て、同図(A)は概略的平面図、同図(B)は概略的斜
視図である。
【符号の説明】
100 固定側コイル 200 加熱側コイル 300 加熱範囲検出機構 310 第1基準部材 320 ガイド 330 第2基準部材 340 加熱範囲指示部材 W ワーク WL 軸芯線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを加熱する固定側コイルと、ワー
    クの軸芯線に沿った方向に移動可能に設けられ、前記固
    定側コイルからの誘導電流によってワークを加熱する可
    動側コイルと、この可動側コイルの位置を検出する加熱
    範囲検出機構と、この加熱範囲検出機構による検出結果
    に応じて諸条件を最適なものに自動的に設定する諸条件
    設定部とを具備したことを特徴とする加熱範囲可変型加
    熱装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱範囲検出機構は、可動側コイル
    が移動可能に取り付けられる側板に固定的に設けられた
    第1基準部材と、前記可動側コイルに取り付けられ、前
    記第1基準部材を貫通するガイドと、このガイドに固定
    的に取り付けられる第2基準部材と、この第2基準部材
    と前記第1基準部材との間に挟み込まれる加熱範囲指示
    部材と、この加熱範囲指示部材に予め設定された諸条件
    を検出し、前記諸条件設定部に送出する検出部とを具備
    したことを特徴とする請求項1記載の加熱範囲可変型加
    熱装置。
  3. 【請求項3】 前記第1基準部材又はガイドに設けられ
    ており、第1基準部材と第2基準部材とで加熱範囲指示
    部材を挟み込んだ状態で第1基準部材とガイドとを固定
    する固定部材を具備したことを特徴とする請求項2記載
    の加熱範囲可変型加熱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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