JPH08245677A - アマドリ化合物の製造法 - Google Patents

アマドリ化合物の製造法

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JPH08245677A
JPH08245677A JP8441995A JP8441995A JPH08245677A JP H08245677 A JPH08245677 A JP H08245677A JP 8441995 A JP8441995 A JP 8441995A JP 8441995 A JP8441995 A JP 8441995A JP H08245677 A JPH08245677 A JP H08245677A
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deoxy
mmol
ketose
amino acid
reaction
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JP8441995A
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Yasushi Oofuna
泰史 大船
Toshiyuki Suga
敏幸 菅
Koji Kojima
幸次 小嶋
Shigeo Katsumura
成雄 勝村
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Suntory Ltd
Original Assignee
Suntory Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アマドリ化合物の簡易合成法の提供 【構成】 2−ケトースの1位の水酸基をトリフルオロ
メタンスルホン酸エステルとし、これに2級アミンまた
は3級アミンの存在下にアミノ酸を付加するか、もしく
は、この水酸基を酸化してアルデヒド体とし、これとア
ミノ酸との還元的N−アルキル化反応によりアミノ酸を
付加し、得られた付加体を脱保護することを特徴とす
る、アマドリ化合物(1−アミノ−1−デオキシ−2−
ケトース)の製造方法。 【効果】 アマドリ化合物を効率良く合成することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品の香味成分の前駆
体であるアマドリ化合物の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルドースとアミノ酸との非酵素的な反
応によって生じる1−アミノ−1−デオキシ−2−ケト
ースは、反応の発見者の名前をとってアマドリ化合物と
総称されている。このアマドリ化合物は、食品の褐変、
独特の香味を呈する熱分解物の生成等に関与する化合物
として興味を集めており、種々の合成法が報告されてき
たが、糖とアミノ酸との縮合の収量が低く、また脱保護
の方法等にも改良が望まれていた。
【0003】例えば、クセナキスら(A.Xenaki
s,N.Moll and B.Gross Synt
hesis 1983年 541頁)は、D−フルクト
ースの水酸基をジアセトニドで保護した後、1位の一級
水酸基をトリフルオロメタンスルホン酸エステルとし、
これとグリシンメチルエステル、アラニンメチルエステ
ル、バリンメチルエステル、ロイシンメチルエステル等
のアミノ酸メチルエステルとを、ジメチルホルムアミド
中で還流して、アマドリ化合物のジアセトニドメチルエ
ステルとし、これを脱保護してアマドリ化合物を得たと
報告している。しかし、この方法ではアミノ酸の付加反
応の収量が低く、また種々の副反応が起きるため、再現
性に乏しいという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような現状に鑑
み、所望のアマドリ化合物を効率良く合成する方法を提
供することが、本発明が解決しようとする課題である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このクセ
ナキスらの方法を検討し、アミノ酸付加反応において生
成するトリフルオロメタンスルホン酸が、添加したアミ
ノ酸エステルと反応するために収量が低下するとの知見
を得て、トリフルオロメタンスルホン酸を捕捉する成分
を反応系に添加することにより、収量が改善されること
を見出した。さらに本発明者らは、アミノ酸付加反応を
検討し、還元的N−アルキル化反応により、効率的に2
−ケトースの1位にアミノ酸が付加することを見出し、
本発明を完成した。
【0006】即ち、本発明によれば、1位以外の水酸基
を保護した2−ケトースの1位の一級水酸基をトリフル
オロメタンスルホン酸エステルとし、これとアミノ酸エ
ステルとを2級アミンまたは3級アミンの存在下に反応
させて2−ケトースの1位にアミノ酸を付加し、得られ
た付加体を脱保護することを特徴とする、1−アミノ−
1−デオキシ−2−ケトースの製造方法および、1位以
外の水酸基を保護した2−ケトースの1位の一級水酸基
を酸化してアルデヒド体とし、これにアミノ酸との還元
的N−アルキル化反応により2−ケトースの1位にアミ
ノ酸を付加し、得られた付加体を脱保護することを特徴
とする、1−アミノ−1−デオキシ−2−ケトースの製
造方法を提供することができる。
【0007】本発明の一つであるトリフルオロメタンス
ルホン酸法(以下トリフレート法と略す)に従って、1
−アミノ−1−デオキシ−2−ケトースを製造するに
は、先ず2−ケトースの1位以外の水酸基を保護する。
この保護基には、糖化学の分野で通常使用される保護基
が使用できるが、クセナキスの文献に記載されたアセト
ニドを用いる方法が簡便である。得られた保護体は、無
水トリフルオロメタンスルホン酸と反応させて1位の水
酸基をトリフルオロメタンスルホン酸エステルとする。
【0008】得られたエステル体は、2級アミンもしく
は3級アミンの存在下に、所望のアミノ酸エステルと反
応させ、アミノ酸付加物とすることができる。ここでア
ミノ酸エステルとは、アミノ酸のα−カルボキシル基
を、メチルエステル等の低級アルキルエステルまたはベ
ンジルエステル等の保護基で保護したエステル体を意味
し、このアミノ酸エステルの側鎖が求核性の官能基を有
する場合は、これをアミノ酸化学において通常使用され
る保護基で保護する必要がある。
【0009】ここで添加するアミン成分は、付加反応で
生成するトリフルオロメタンスルホン酸を捕捉して、ト
リフルオロメタンスルホン酸がアミノ酸成分と反応する
のを防ぐ役割を有し、添加したアミノ酸成分のアミノ基
よりも強い塩基性を示す2級もしくは3級アミンである
ことが必要である。このようなアミンの例としては、ジ
エチルアミン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチ
ルアミン等のジ−もしくはトリ−アルキルアミンの他、
ピリジン等の環状アミンが例示され、ジイソプロピルエ
チルアミンを用いることが好ましい。アミン成分の添加
量は、生成するトリフルオロメタンスルホン酸を完全に
捕捉するためには、1当量以上であることが必要である
が、大過剰である必要はなく、1.5〜2当量を添加す
れば充分である。
【0010】このようにして得られた付加物は、通常の
方法で脱保護することにより、目的とする1−アミノ−
1−デオキシ−2−ケトースに導くことができる。
【0011】本発明のもう一つの方法である還元的N−
アルキル化の方法に従って、1−アミノ−1−デオキシ
−2−ケトースを製造するには、先ず2−ケトースの1
位以外の水酸基を保護する。この保護基には、糖化学の
分野で通常使用される保護基のうち、還元反応によって
脱保護されない保護基であれば使用できるが、クセナキ
スの文献に記載されたアセトニドを用いる方法が簡便で
ある。得られた保護体は、例えばSwern酸化によ
り、1位の水酸基をアルデヒドに変換する。
【0012】得られたアルデヒド体は、所望のアミノ酸
との還元的N−アルキル化反応により、アミノ酸付加物
とすることができる。この還元的N−アルキル化反応に
は、パラジウム/炭素触媒による接触還元または水素化
ホウ素ナトリウムもしくは水素化シアノホウ素ナトリウ
ム等を用いる還元反応を用いることができるが、水素化
シアノホウ素ナトリウムを用いる還元反応が好ましい。
【0013】ここで、添加するアミノ酸の側鎖の官能基
のうち、アミノ基は通常の保護基で保護する必要がある
が、アミノ基以外の官能基については、基本的には保護
する必要はない。しかし、これらの官能基を保護するこ
とにより、溶解度の増加による反応時間の短縮、低極性
化による精製の簡便化、副反応の抑制等が期待できるた
め、これらの官能基は、アミノ酸化学で通常用いられる
保護基で保護しておくことが好ましい。
【0014】このようにして得られた付加物は、通常の
方法で脱保護することにより、目的とする1−アミノ−
1−デオキシ−2−ケトースに導くことができる。この
還元的N−アルキル化反応では、付加物のα−カルボキ
シル基を保護する必要がないため、脱保護が簡便である
という利点を有する。
【0015】
【実施例】以下、2−ケトースの例としてD−フルクト
ースについて、実施例1〜3によって、トリフレート法
を示し、実施例4〜11によって還元的N−アルキル化
反応による方法を示し、本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明の範囲は実施例に限定されるものでないこと
は言うまでもない。
【0016】実施例1.1−デオキシ−1−L−メチオ
ニノ−β−フルクトースの合成: ステップ1.ジ−O−イソプロピリデン−2,3:4,
5−β−D−フルクトピラノーストリフルオロメタンス
ルホネート(1)の合成:ジ−O−イソプロピリデン−
2,3:4,5−β−D−フルクトピラノース(10.
00g,38.42mmol)のピリジン溶液(154
ml)に窒素気流下、−25℃でトリフルオロメタンス
ルホン酸無水物(16.50g,58.51mmol)
を滴下し同温度で一時間撹拌した。反応液を−15℃に
昇温して更に15分撹拌した。反応溶液に氷水(100
ml)を加えた後ジクロロメタンで抽出した。有機層を
2N塩酸ついで飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシ
ウムで乾燥、減圧で濃縮して標題化合物(15.02
g,99.7%)を得た。
【0017】性状:無色油状物 H−NMR(400 MHz,CDCl)δpp
m:1.35,1.40,1.47,1.56(eac
h s,3H),3.78(d,1H,J=13.0H
z),3.92(dd,1H,J=2.0,13.0H
z),4.25(dd,1H,J=2.0,8.0H
z),4.31(d,1H,J=3.0Hz),4.4
0,4.53(each d,1H,J=10.5),
4.61(dd,1H,J=3.0,8.0Hz)
【0018】ステップ2.1−デオキシ−1−L−エチ
ルメチオニノ−ジ−O−イソプロピリデン−2,3:
4,5−β−D−フルクトース(2)の合成:L−メチ
オニンメチルエステル塩酸塩(12.50g,62.5
9mmol)のエーテル/酢酸エチル(1/1,625
mL)の懸濁液に0℃で2N水酸化ナトリウム水溶液
(31.3ml)を滴下、10分間撹拌した。反応液の
水層を除去した後、有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸マ
グネシウムで乾燥、減圧濃縮(及びベンゼン共沸)によ
りL−メチオニンメチルエステル(10.22g,80
%)を無色油状物として得た。
【0019】得られたL−メチオニンメチルエステル
(8.2g,50.24mmol)とステップ1で得ら
れたトリフレート体(1)(14.30g,36.54
mmol)のジメチルホルムアミド(以下DMFと略
す)(154ml)溶液に室温でジイソプロピルエチル
アミン(6.49g,50.24mmol)を滴下し
た。反応液を70℃で16時間撹拌した。反応液を室温
に冷却したのち、氷水と塩化アンモニウム水溶液を加
え、エーテルで抽出した。有機層を水、次いで飽和食塩
水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮した。得
られた油状物をシリカゲルクロマトグラフィー(エチル
エーテル/ヘキサン=3/7)により精製し標題化合物
(15.1g,100%)を得た。
【0020】性状:無色油状物 H−NMR(400 MHz,CDCl)δpp
m:1.38,1.45,1.50,1.55(eac
h s,3H),2.08(s,3H),2.56
(t,2H,J=6.5Hz),2.81,2.86
(each d,1H,J=10.0Hz),3.55
(t,1H,J=6.5Hz),3.68(m,1
H),3.74(s,3H),3.76(d,1H,J
=13.0Hz),3.88(dd,1H,J=2.
0,13.0Hz),4.21(dd,1H,J=2.
0,8.0Hz),4.30(d,1H,J=3.0H
z),4.78(dd,1H,J=3.0,8.0H
z)
【0021】ステップ3.1−デオキシ−1−L−メチ
オニノ−β−D−フルクトース(L−Met−Fru)
(3)の合成:ステップ2で得られたジアセトニドエチ
ルエステル体(2)(15.10g,36.45mmo
l)のテトラヒドロフラン(以下THFと略す)(73
ml)溶液に0℃で1N水酸化ナトリウム水溶液(73
ml)を滴下し、室温まで昇温し15時間撹拌して、エ
ステルを脱保護した。次いで、THFを減圧で留去した
後エーテル抽出し、水層を減圧で濃縮したのち、4N塩
酸(200ml)を加え室温で20時間撹拌して、ジア
セトニドを脱保護した。反応液を減圧濃縮し、得られた
油状物を水で希釈したのち、陽イオン交換樹脂(Dow
ex50Wx4)で精製し、標題化合物(8.2g,6
9%)を得た。
【0022】性状:淡褐色粘稠物 H−NMR(400 MHz,DO)δppm:
2.14(m,5H),2.63(m,2H),3.2
0(m,2H),3.62−4.18(m,total
6H).
【0023】実施例2.1−デオキシ−1−グリシノ−
β−D−フルクトース(Gly−Fru)(5)の合
成: ステップ1.1−デオキシ−1−エチルグリシノ−ジ−
O−イソプロピリデン−2,3:4,5−β−D−フル
クトース(4)の合成:L−グリシンエチルエステル塩
酸塩(10.00g,71.64mmol)の酢酸エチ
ル(300ml)の縣濁液に0℃で5N水酸化ナトリウ
ム水溶液(14.3ml)を滴下、10分間撹拌した。
飽和食塩水で洗浄したのち、硫酸マグネシウムで乾燥、
減圧濃縮(及びベンゼン共沸)によりグリシンエチルエ
ステル(4.50g,61%)を無色油状物として得
た。
【0024】得られたグリシンエチルエステル(4.5
0g,43.65mmol)と実施例1ステップ1のト
リフレート体(1)(14.90g,37.98mmo
l)のDMF(150ml)溶液に室温でジイソプロピ
ルエチルアミン(5.49g,42.50mmol)を
滴下した。反応液を70℃で16時間撹拌したのち、氷
水と塩化アンモニウム水溶液を加え、エーテルで抽出し
た。有機層を水、次いで飽和食塩水で洗浄、硫酸マグネ
シウムで乾燥、減圧濃縮した。得られた油状物をシリカ
ゲルクロマトグラフィー(エチルエーテル/ヘキサン=
1/2)により精製し標題化合物(12.0g,92
%)を得た。
【0025】性状:無色油状物 H−NMR(400 MHz,CDCl)δpp
m:1.25(t,3H,J=7.0Hz),1.3
3,1.41,1.47,1.52(each s,3
H),2.80,2.99(each d,1H,J=
10.0Hz),3.42,3.50(each,d,
J=13.0Hz),3.73(d,1H,J=13.
0Hz),3.88(dd,1H,J=1.0,8.0
Hz),4.17(q,2H,J=7.0Hz),4.
22(dd,1H,J=1.0,7.0Hz),4.3
2(d,1H,J=2.5Hz),4.68(dd,1
H,J=2.5,7.0Hz)
【0026】ステップ2.1−デオキシ−1−グリシノ
−β−D−フルクトース(Gly−Fru)(5)の合
成:ステップ1で得られたジアセトニドエステル体
(4)(9.90g,28.66mmol)のTHF
(55ml)溶液に0℃で1N水酸化ナトリウム水溶液
(57.4ml)を滴下し、室温で15時間撹拌した。
THFを減圧で留去した後エーテルで抽出した。水層を
減圧濃縮し、得られた油状物を2N塩酸(60ml)に
溶かし減圧で濃縮した。濃縮液に蒸留水(50ml)を
加え、この操作を2度繰り返した。得られた油状物を蒸
留水で希釈し、陽イオン交換樹脂(Dowex50Wx
4)で精製し標題化合物(4.2g,62%)を得た。
【0027】性状:淡褐色粘稠物 H−NMR(400 MHz DO)δppm:
3.31(m,2H),3.66(m,2H),3.7
6−4.24(m,total 3H).
【0028】実施例3.1−デオキシ−1−L−オルニ
チノ−β−D−フルクトース(L−Orn−Fru)
(7)の合成: ステップ1.1−デオキシ−1−L−ベンジル(δ−ベ
ンジルオキシカルボニル)−オルンニチノ−ジ−O−イ
ソプロピリデン−2,3:4,5−β−D−フルクトー
ス(6)の合成:L−δ−ベンジルオキシカルボニル−
オルニチン(5.00g,18.78mmol)のベン
ゼン(156ml)の懸濁液に室温でパラトルエンスル
ホン酸1水和物(4.29g,22.55mmol)、
次いでベンジルアルコール(62.0ml)を加えて、
脱水側管付き還流装置を用い16時間加熱還流した。室
温に冷却したのち、エチルエーテル/ヘキサン(1/
2;600ml)を加え室温で放置した。析出した無色
結晶をエーテルで洗浄したのち乾燥し、L−δ−ベンジ
ルオキシカルボニル−オルニチンベンジルエステルパラ
トルエンスルホン酸塩(8.13g,82%)を得た。
得られたL−δ−ベンジルオキシカルボニル−オルニチ
ンベンジルエステルパラトルエンスルホン酸塩(8.0
1g,15.15mmol)のエチルエーテル/酢酸エ
チル(2/1;300ml)溶液に室温で0.1N水酸
化ナトリウム水溶液を弱塩基性になるまで加えた。有機
層を飽和食塩水で洗浄したのち、減圧濃縮(及びベンゼ
ンで共沸)により無色油状のL−δ−ベンジルオキシカ
ルボニル−オルニチンベンジルエステル(5.40g,
100%)を得た。
【0029】得られたL−δ−ベンジルオキシカルボニ
ル−オルニチンベンジルエステル(5.40g,15.
15mmol)と、実施例1ステップ1のトリフレート
体(1)(8.10g,20.64mmol)のDMF
(90ml)溶液に室温でジイソプロピルエチルアミン
(2.15g,16.70mmol)を滴下し、反応液
を70℃で16時間撹拌した。反応液を室温に冷却した
のち、氷水と塩化アンモニウム水溶液を加え、エーテル
で抽出した。有機層を水、次いで飽和食塩水で洗浄、硫
酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮した。得られた油状物
をシリカゲルクロマトグラフィー(エチルエーテル/ヘ
キサン=1/1)により精製し標題化合物(5.68
g,62%)を得た。
【0030】性状:無色油状物 H−NMR(400 MHz,CDCl)δpp
m:1.30,1.34,1.43,1.50(eac
h s,3H),1.52(m,2H),1.67
(m,2H),1.80(m,1H),2.82,2.
85(each d,1H,J=10.0),3.16
(m,2H),3.41(t,1H,J=6.5H
z),3.72(d,1H,J=13.0Hz),3.
85(dd,1H,J=1.8,13.0Hz),4.
20(dd,1H,J=1.8,7.9Hz),4.2
4(d,1H,J=2.5Hz),4.54(dd,1
H,J=2.5,7.9Hz),4.90(m,1
H),5.02(s,2H),5.09,5.17(e
ach d,1H,J=12.2Hz),5.10
(s,2H),7.28−7.36(m,total
10H)
【0031】ステップ2.1−デオキシ−1−L−オル
ニチノ−β−D−フルクトース(L−Orn−Fru)
(7)の合成:ステップ1で得られたジアセトニドエス
テル体(6)(5.25g,8.77mmol)のエタ
ノール(120ml)溶液に室温で10%パラジウム炭
素(500mg)を加え、水素雰囲気下、室温で12時
間撹拌した。反応液を濾過、減圧濃縮し無色の固状物
(3.26g,99.3%)を得た。得られた固状物を
2N塩酸(50ml)に溶解し、乾固しない程度に蒸留
水を加えながら約4時間減圧で減圧濃縮し、標題化合物
の二塩酸塩(3.9g,100%)を得た。
【0032】性状:淡黄色粘稠物 H−NMR(400 MHz,DO)δppm:
1.85(m,2H),2.10(m,2H),3.0
5(t,2H,J=8.0Hz),3.37,3.43
(each d,J=13Hz),3.65−4.22
(m,total4H).
【0033】実施例1〜3の化合物(1)〜(7)の化
学式を示す。(式中、Tfはトリフルオロメタンスルホ
ニル基、Meはメチル基、Etはエチル基、Zはベンジ
ルオキシカルボニル基、Bnはベンジル基を示す。)
【0034】
【化1】
【0035】実施例4.1−デオキシ−1−L−プロリ
ノ−ジ−O−イソプロピリデン−2,3:4,5−β−
D−フルクトース(9)の合成: ステップ1.1−ホルミル−ジ−O−イソプロピリデン
−2,3:4,5−β−フルクトピラノース(8)の合
成:塩化オキサリル(635mg,5.00mmol)
のジクロロメタン(20ml)溶液にジメチルスルホキ
シド(469mg,6.00mmol)のジクロロメタ
ン(4ml)溶液を窒素気流下−78℃で滴下した。反
応液を−78℃で10分間撹拌した後、ジアセトニドフ
ルクトース(521mg,2.00mmol)のジクロ
ロメタン(7.2ml)溶液を滴下、15分間撹拌し
た。反応液を−45℃に昇温し1時間撹拌したのち、ト
リエチルアミン(1.62g,16.00mmol)を
滴下し、−45℃で15分間、−20℃で15分間撹拌
した。反応液に−20℃で塩化アンモニウム飽和水溶液
を加え、酢酸エチルで抽出、有機層を飽和食塩水で洗
浄、硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮し油状物を得
た。得られた油状物をシリカゲルクロマトグラフィー
(エーテル/ヘキサン=3/7)で精製し、標題化合物
(517mg,100%)を得た。
【0036】性状:無色油状物 H−NMR(400 MHz,CDCl)δpp
m:1.34,1.39,1.42,1.55(eac
h s,3H),3.85(dd,1H,J=1.0,
13.0Hz),3.95(dd,1H,J=2.0,
13.0Hz),4.26(dd,1H,J=2.0,
7.8Hz),4.48(d,1H,J=2.4H
z),4.61(dd,1H,J=2.4,7.8H
z),9.52(s,1H).
【0037】ステップ2.1−デオキシ−1−L−プロ
リノ−ジ−O−イソプロピリデン−2,3:4,5−β
−D−フルクトース(9)の合成:ステップ1で得られ
たアルデヒド体(8)(233mg,0.90ml)と
L−プロリン(95mg,0.82mmol)のメタノ
ール(4.9ml)溶液に水素化シアノホウ素ナトリウ
ム(52mg,0.82mmol)を加え室温で1.5
時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた固状物を
THF(10ml)に溶解し、室温で6N塩酸(0.4
1ml)を滴下した。反応液を30分間撹拌した後、6
Nアンモニア水を液性が中性になるまで加えた。食塩の
粉末を水層がなくなるまで加えた後反応液を濾過、濾液
を減圧濃縮した。得られた油状物をシリカゲルクロマト
グラフィー(クロロホルム及びメタノール/クロロホル
ム=1/9混液)により精製し、標題化合物(255m
g,86%)を得た。
【0038】性状:無色油状物 H−NMR(400 MHz,CDOD)δpp
m:1.34,1.44,1.46,1.55(eac
h s,3H),1.95(m,1H),2.00−
2.20(m,2H),2.39(m,1H),3.2
5(m,1H),3.44(d,1H,J=13.0H
z),3.66(d,1H,J=13.0Hz),3.
71(1H,d,J=13.5Hz),3.87(1
H,dd,J=2.0,13.5Hz),3.91
(m,1H),4.05(dd,1H,J=5.5,
9.5Hz),4.25(d,1H,J=2.8H
z),4.26(dd,1H,J=1.5,8.0H
z),4.64(dd,1H,J=2.8,8.0H
z)
【0039】得られたジアセトニド体(9)は、例え
ば、実施例1ステップ3のジアセトニド脱保護のステッ
プと同様に、塩酸処理の後、陽イオン交換樹脂で精製す
れば、アマドリ化合物である、1−デオキシ−1−L−
プロリノ−β−D−フルクトース(L−Pro−Fr
u)に導くことができる。
【0040】実施例5.1−デオキシ−1−L−スレオ
ニノ−β−D−フルクトース(L−Thr−Fru)
(17)の合成: ステップ1.1−デオキシ−1−L−(O−t−ブチル
ジメチルシリル)スレオニノ−ジ−O−イソプロピリデ
ン−2,3:4,5−β−D−フルクトース(10)の
合成:実施例4ステップ1のアルデヒド体(8)(4.
60g,17.81mmol)とO−t−ブチルジメチ
ルシリル−L−スレオニン(3.77g,16.15m
mol)のメタノール(97ml)溶液に、水素化シア
ノホウ素ナトリウム(1.20g,19.10mmo
l)を加えて、室温で15時間撹拌した。反応終了後、
実施例4ステップ2と同様に処理して、標題化合物
(7.14g,93%)を得た。
【0041】性状:無色油状物 H−NMR(400 MHz,CDCl)δpp
m:1.35,1.40,1.48,1.50(eac
h s,3H),3.20(m,1H),3.36
(m,1H),3.43(m,1H),3.78,3.
82(each d,1H,J=6.5Hz),4.0
5(m,1H),4.20(d,1H,J=2.5H
z),4.25(m,1H),4.59(dd,1H,
J=2.5,6.8Hz)
【0042】ステップ2.1−デオキシ−1−L−スレ
オニノ−β−D−フルクトース(17)の合成:ジアセ
トニド体(10)(7.14g,15.01mmol)
を2N塩酸(50ml)に溶解し、減圧で濃縮した。得
られた粘稠物を陽イオン交換樹脂(Dowex50Wx
4)で精製して、標題化合物(3.97g,93%)を
得た。
【0043】性状:褐色粘稠物 H−NMR(400 MHz,CDCl)δpp
m:1.37(m,3H),3.11−3.55(m,
total 3H),3.68−4.40(m,tot
al 6H).
【0044】実施例6.1−デオキシ−1−L−フェニ
ルアラニノ−ジ−O−イソプロピリデン−2,3:4,
5−β−D−フルクトース(11) 実施例4ステップ1のアルデヒド体(8)(511m
g,1.98mmol)とL−フェニルアラニン(29
7mg,1.80mmol)のメタノール(11ml)
溶液に、水素化シアノホウ素ナトリウム(124mg,
1.98mmol)を加え室温で48時間撹拌した。反
応終了後、実施例4ステップ2と同様に処理して、標題
化合物(543mg,74%)を得た。
【0045】性状:無色油状物 H−NMR(400 MHz,DO)δppm:
1.34,1.38,1.45,1.59(each
s,3H),3.30(m,2H),3.38,3.4
0(each d,1H,J=8.0Hz),3.78
(d,1H,J=13.5Hz),3.90(dd,1
H,J=2.0,13.5Hz),4.12(dd,1
H,J=6.0,6.0Hz),4.37(m,1
H),4.42(d,1H,J=2.4Hz),4.7
7(dd,1H,J=2.4,8.0Hz),7.15
−7.22(m,total 5H)
【0046】得られたジアセトニド体(11)は、公知
の方法で脱保護することにより、アマドリ化合物であ
る、1−デオキシ−1−L−フェニルアラニノ−β−D
−フルクトース(L−Phe−Fru)に導くことがで
きる。
【0047】実施例7.1−デオキシ−1−L−(O−
ベンジル)チロシノ−ジ−O−イソプロピリデン−2,
3:4,5−β−D−フルクトース(12)の合成:
施例4ステップ1のアルデヒド体(8)(168mg,
0.65mmol)とO−ベンジル−L−チロシン(1
82mg,0.59mmol)のメタノール(3.5m
l)溶液に水素化シアノホウ素ナトリウム(37mg,
0.59mmol)を加え室温で96時間撹拌した。反
応終了後、実施例4ステップ2と同様に処理して、標題
化合物(245mg,81%)を得た。
【0048】性状:無色油状物 H−NMR(400 MHz,CDOD)δpp
m:1.29,1.32,1.35,1.48(eac
h s,3H),3.00,3.27(eachdd,
1H,J=8.0,15.0Hz),3.05,3.1
5(each d,1H,J=12.8Hz),3.2
7(dd,1H,J=4.0,8.0Hz),3.66
(d,1H,J=13.0Hz),3.82(dd,1
H,J=1.9,13.0Hz),4.16(d,1
H,J=2.4Hz),4.21(dd,1H,J=
1.9,7.8Hz),4.58(dd,1H,J=
2.9,7.8Hz),5.08(s,2H),6.9
4,7.22(each d,2H,J=8.6H
z),7.26−7.42(m,total 5H)
【0049】得られたジアセトニド体(12)は、公知
の方法で脱保護することにより、アマドリ化合物であ
る、1−デオキシ−1−L−チロシノ−β−D−フルク
トース(L−Tyr−Fru)に導くことができる。
【0050】実施例8.1−デオキシ−1−L−アスパ
ラギノ−β−D−フルクトース(L−Asp−Fru)
(18)の合成: ステップ1 1−デオキシ−1−L−(γ−t−ブチ
ル)アスパラギノ−ジ−O−イソプロピリデン−2,
3:4,5−β−D−フルクトース(13)の合成:
施例4ステップ1のアルデヒド体(8)(3.69g,
14.30mmol)とL−アスパラギン酸−γ−t−
ブチルエステル(2.46g,13.00mmol)の
メタノール(78ml)溶液に水素化シアノホウ素ナト
リウム(817mg,13.00ml)を加え室温で7
3時間撹拌した。反応終了後、実施例4ステップ2と同
様に処理して、標題化合物(4.20g,75%)を得
た。
【0051】性状:無色油状物 H−NMR(400 MHz,DO)δppm:
1.33,1.39,1.47,1.54(each
s,3H),1.47(s,9H),2.76(dd,
1H,J=8.0,18.4Hz),2.03(dd,
1H,J=4.3,18.4Hz),2.85,2.9
3(each,d,1H,J=12.0Hz),3.3
0(m,2H),3.74(d,1H,J=13.2H
z),3.78(dd,1H,J=1.8,13.2H
z),3.89(dd,1H,J=4.1,8.7H
z),4.27(dd,1H,J=1.8,8.0H
z),4.29(d,1H,J=2.4Hz),4.6
5(dd,1H,J=2.4,8.0Hz)
【0052】ステップ2.1−デオキシ−1−L−アス
パラギノ−β−D−フルクトース(18)の合成:得ら
れたジアセトニド体(13)(4.20g,9.73m
mol)のジクロロメタン(30ml)とトリフルオロ
酢酸(30ml)の溶液を室温で4.5時間攪拌した。
反応液を減圧濃縮して得られた油状物に、2N塩酸(3
0ml)を加え、更に減圧濃縮し、標題化合物の塩酸塩
(3.23g,100%)を得た。
【0053】性状:淡赤色粘稠物 H−NMR(400 MHz,DO)δppm:
3.25(m,2H),3.51(m,2H),3.7
0−4.55(m,total 6H).
【0054】実施例9.1−デオキシ−1−L−(δ−
N−ベンジルオキシカルボニル)オルニチノ−ジ−O−
イソプロピリデン−2,3:4,5−β−D−フルクト
ース(14)の合成:実施例4ステップ1のアルデヒド
体(8)(238mg,0.92mmol)と、δ−N
−ベンジルオキシカルボニル−L−オルニチン(223
mg,0.84mmol)のメタノール(5.4ml)
溶液に、水素化シアノホウ素ナトリウム(53mg,
0.84mmol)を加え室温で44時間撹拌した。反
応終了後、実施例4ステップ2と同様に処理して、標題
化合物(256mg,60%)を得た。
【0055】性状:無色油状物 H−NMR(400 MHz,CDCl)δpp
m:1.28,1.34,1.36,1.50(eac
h s,3H),1.55(m,2H),1.83
(m,2H),3.05(m,2H),3.56(m,
1H),3.80(m,2H),3.74(d,1H,
J=12.5Hz),3.75(dd,1H,J=2.
0,12.5Hz),4.19(d,1H,J=2.5
Hz),4.39(dd,1H,J=2.0,8.0H
z),4.62(dd,1H,J=2.5,8.0H
z),5.02(s,2H),7.28−7.36
(m,total5H)
【0056】得られたジアセトニド体(14)は、公知
の方法で脱保護することにより、アマドリ化合物であ
る、1−デオキシ−1−L−オルニチノ−β−D−フル
クトース(L−Orn−Fru)に導くことができる。
【0057】実施例10.1−デオキシ−1−L−メチ
オニノ−ジ−O−イソプロピリデン−2,3:4,5−
β−D−フルクトース(15)の合成:実施例4ステッ
プ1のアルデヒド体(8)(194mg,0.75mm
ol)とL−メチオニチン(102mg,0.69mm
ol)メタノール(4.1ml)溶液に、水素化シアノ
ホウ素ナトリウム(43mg,0.69mmol)を加
え室温で48時間撹拌した。反応終了後、実施例4ステ
ップ2と同様に処理して、標題化合物(126mg,4
7%)を得た。
【0058】性状:無色油状物 H NMR(400 MHz,CDOD)δpp
m:1.39,1.42,1.50,1.66(eac
h s,3H),2.10(s,3H),2.22
(m,1H),2.19(m,1H),2.65(t,
2H,J=7.0Hz),2.82,3.01(eac
h d,1H,J=13.0Hz),3.38,3.4
5(each d,1H,J=6.0Hz),3.82
(d,1H,J=13.5Hz),3.86(dd,1
H,J=2.2,13.5Hz),4.02(t,1
H,J=6.0Hz),4.37(d,1H,J=8.
0Hz),4.42(dd,1H,J=2.8,8.0
Hz)
【0059】得られたジアセトニド体(15)は、公知
の方法で脱保護することにより、アマドリ化合物であ
る、1−デオキシ−1−L−メチオニノ−β−D−フル
クトース(L−Met−Fru)に導くことができる。
【0060】実施例11.1−デオキシ−1−L−(S
−トリチル)シスチノ−ジ−O−イソプロピリデン−
2,3:4,5−β−D−フルクトース(16)の合
成:実施例4ステップ1のアルデヒド体(8)(256
mg,0.99mmol)と、S−トリチル−L−シス
テイン(327mg,0.90mmol)のメタノール
(5.4ml)溶液に、水素化シアノホウ素ナトリウム
(57mg,0.90mmol)を加え室温で2時間撹
拌した。反応終了後、実施例4ステップ2と同様に処理
して、標題化合物(450mg,83%)を得た。
【0061】性状:無色油状物 H NMR(400 MHz,CDOD)δpp
m:1.30,1.35,1.36,1.50(eac
h s,3H),2.77(dd,1H,J=8.2,
13.0Hz),2.83(dd,1H,J=5.1,
13.0Hz),2.98,3.17(each d,
1H,J=12.5Hz),3.10(dd,1H,J
=5.6,7.7Hz),3.70(d,1H,J=1
3.0Hz),3.84(dd,1H,J=1.8,1
3.0Hz),4.20(d,1H,J=2.8H
z),4.23(dd,1H,J=1.8,7.5H
z),4.63(dd,1H,J=2.8,7.5H
z)
【0062】得られたジアセトニド体(16)は、公知
の方法で脱保護することにより、アマドリ化合物であ
る、1−デオキシ−1−L−シスチノ−β−D−フルク
トース(L−Cys−Fru)に導くことができる。
【0063】実施例4〜11の反応スキームおよび化合
物(9)〜(16)のアミノ酸部分の構造式および化合
物(17)および(18)の構造式を示す。(式中、R
はアミノ酸の側鎖を示し、TBSはt−ブチルジメチル
シリル基、Phはフェニル基、Bnはベンジル基、t−
Buはt−ブチル基、Zはベンジルオキシカルボニル
基、Meはメチル基、Trはトリチル基を示す。)
【0064】
【化2】
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、1−アミノ−1−デオ
キシ−2−ケトース(アマドリ化合物)の効率的な製造
法を提供することができる。得られたアマドリ化合物
は、食品の褐変に関与する物質として知られている他、
食品や酒類の香味・芳香成分の前駆体として知られて知
られているので、食品・酒類の研究において、有用な化
合物として用いることができる。また、アマドリ化合物
には抗酸化作用が知られているので、この分野での用途
も期待されている。さらに、アマドリ化合物は、アマド
リ転移の機構解明、食品の褐変機構の解明、熱分解によ
る香味成分生成機構の解明にも繋がるものと期待され
る。
フロントページの続き (72)発明者 小嶋 幸次 大阪府三島郡島本町大字山崎1023−1 サ ントリー株式会社技術開発センター内 (72)発明者 勝村 成雄 兵庫県宝塚市平井山荘12−10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1位以外の水酸基を保護した2−ケトース
    の1位の一級水酸基をトリフルオロメタンスルホン酸エ
    ステルとし、これとアミノ酸エステルとを、2級アミン
    または3級アミンの存在下に反応させて2−ケトースの
    1位にアミノ酸を付加し、得られた付加体を脱保護する
    ことを特徴とする、1−アミノ−1−デオキシ−2−ケ
    トースの製造方法。
  2. 【請求項2】1位以外の水酸基を保護した2−ケトース
    の1位の一級水酸基を酸化してアルデヒド体とし、これ
    とアミノ酸との還元的N−アルキル化反応により2−ケ
    トースの1位にアミノ酸を付加し、得られた付加体を脱
    保護することを特徴とする、1−アミノ−1−デオキシ
    −2−ケトースの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011093471A1 (ja) * 2010-01-29 2011-08-04 タカノ株式会社 ネオポンコラノール類の製造方法
JP2012140360A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Kracie Home Products Ltd 抗酸化剤、化粧料、飲食品組成物及び医薬品組成物

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