JPH0824554B2 - 果実の串刺し装置 - Google Patents

果実の串刺し装置

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JPH0824554B2
JPH0824554B2 JP10737793A JP10737793A JPH0824554B2 JP H0824554 B2 JPH0824554 B2 JP H0824554B2 JP 10737793 A JP10737793 A JP 10737793A JP 10737793 A JP10737793 A JP 10737793A JP H0824554 B2 JPH0824554 B2 JP H0824554B2
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fruit
skewer
stopper
chuck
vine
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節雄 唐木
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Towa Sangyo KK
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  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、例えば、干柿生産農
家等において大量の柿を乾燥しようとする場合などに便
利な果実の串刺し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 例えば、干柿生産農家等において大量
の柿の皮を剥いて乾燥に供する場合、従来は、皮を剥い
た果実の蔓の部分をひもや縄などに結び付け、あるいは
果実を直接串刺しにしたりしている。これらの作業は何
れも手作業であり、未だ機械化あるいは自動化されてい
ない。従って、能率が悪く多くの労力を必要とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、このよう
な従来の問題点を解消するためになされたもので、果実
を乾燥に供する際の前準備としての串刺し作業を自動的
に行うことを可能にして、大幅な労力の低減を図ること
ができる果実の串刺し装置を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本発明は、割り溝と孔
を有する止め具を用い、上記割り溝に果実の蔓を挟み込
むことにより果実に装着された上記止め具の上記孔に串
を刺し通す串刺し機構を有してなる果実の串刺し装置で
あって、複数の果実受け部材を間歇的に移送する移送機
構と、蔓に止め具が装着された果実を載せて移送されて
きた上記果実受け部材から果実を押し出す排出機構と、
串の一端部を挾持しまた挟持を解除することができるチ
ャック機構と、チャック機構が串を挾持した状態でチャ
ック機構を回転させて串を水平態位から傾斜態位に変位
させるチャック回転駆動機構とを有し、上記排出機構
は、串が水平態位にあるとき果実受け部材から串に向か
って果実を押し出すことにより果実の蔓に装着されてい
る止め具の孔を串刺すことができるように上記串刺し
機構に隣接して配置され、上記チャック回転駆動機構
は、果実の蔓に装着されている止め具の孔が串で刺され
た状態で串を回転させて傾斜態位に変位させ、上記止め
具を傾斜に沿って滑らせて果実を串の根本部分に順に片
寄せることを特徴とする。
【0005】 より好ましくは、チャック機構を、ドラ
ムから1本ずつ供給される串を受け取って挾持するよう
に構成し、あるいは、チャック機構が、串に所定数の果
実の止め具が刺されたとき串の挾持を解除して串受けに
解放するように構成する。
【0006】
【作用】 チャック回転駆動機構が串を水平態位に保持
しているとき、排出機構が果実受け部材から果実を押し
出し、果実の蔓に装着されている止め具の孔に上記串に
し通す。次にチャック回転駆動機構が作動して串を傾
斜態位にし、止め具を串の傾斜に沿って滑らせ、果実を
串の根本部分に順に片寄せる。チャック機構は、ドラム
から1本ずつ供給される串を受け取って挾持することが
でき、また、串に所定数の果実の止め具が刺されたとき
串の挾持を解除して串受け部に解放することができる。
所定数の果実を串刺しにした状態で串受け部に解放され
た串は、これを乾燥場に運んで果実の乾燥に供する。
【0007】
【実施例】 以下、図面を参照しながら本発明にかかる
果実の串刺し装置の実施例について説明する。まず、本
発明装置の概要を説明する。図7において、基台3の上
面部分には複数の果実受け部材5が長方形状の軌跡を描
いて後述のチェーン機構によって反時計方向に循環する
ように設けられている。なお、図7では一部の果実受け
部材5の図示が省略されているが、果実受け部材5は一
定の間隔で設けられている。各果実受け部材5は果実1
(例えば、柿)のへた側を受ける凹部22と、果実1の
へた側に突出している蔓に対する逃げとなる開放溝23
とを有してなる。開放溝23は果実受け部材5の中央部
から一側部にかけて比較的幅広に形成されている。基台
3の前側右端寄りの部分には、果実受け部材5の下方か
ら解放溝23を通して果実1を突き刺すフォークと、こ
のフォークを水平態位に変位させフォークをその中心軸
線の周りに回転駆動する回転駆動機構と、フォークと共
に回転駆動される果実の表面に押しつけられて皮を剥く
刃物とを有してなる皮剥き機構部4が設けられている。
皮剥き機構部4によって皮が剥かれた果実2は、上記フ
ォークが果実受け部材5の解放溝23内に戻され、か
つ、フォークが下方に後退することにより果実受け部材
5上に戻される。このような皮剥き機構部4の具体的な
構成は特願平5−39444号に開示されているが、本
発明に直接関係するものではないので詳細な説明は省略
する。
【0008】 果実の皮が1個剥かれて果実受け部材5
に戻される毎に各果実受け部材5はその取付け間隔と同
じ距離ずつ間歇的に搬送される。基台1の後部右側に
は、皮が剥かれた果実2の蔓に止め具95を装着するた
めの止め具装着部6が配置されている。止め具95は、
皮が剥かれた果実2を干す作業を能率的に行うためのも
ので、その詳細はあとで説明する。止め具装着部6は止
め具95を多数縦方向に重ねて収容する止め具装填ケー
ス86を有し、止め具装填ケース86から止め具95を
1個ずつ押し出しながら、果実受け部材5上の皮が剥か
れた果実2の蔓に止め具95を装着する。
【0009】 止め具95が装着された果実2はさらに
果実受け部材5によって搬送され、図8に示す排出機構
部7によって果実受け部材5から排出され、串刺し機構
部200において止め具95が乾燥用の串135に刺さ
れ、これによって果実が串135に串刺し状に保持され
る。1本の串135には所定の複数の果実2が串刺しさ
れる。
【0010】 図8において、基台3上には長方形の各
頂点に相当する位置に同一径のスプロケット18,1
9,20,21が水平面内において回転可能に支持され
ている。各スプロケット18,19,20,21には無
端チェーン8が掛けられている。チェーン8の外周側に
は一定の間隔で果実受け部材5が連結部材9を介して連
結されている。スプロケット18,19,20,21の
一つが駆動用、他は従動用であり、スプロケットが回転
駆動されることにより各果実受け部材5が略長方形を描
きながら搬送される。
【0011】 チェーン8の駆動源はモータ10であ
る。図8、図9において、モータ10は可逆転モータ
で、その出力軸にはピニオン90とタイミングプーリ9
1が一体に設けられ、ピニオン90にはラック100が
噛み合っている。ラック100は左右方向に移動可能に
保持されている。ラック100にはギヤ15が噛み合っ
ている。図9に示すように、ギヤ15は軸101に回転
可能に支持され、軸101には前記スプロケット18が
一体に設けられている。ギヤ15と軸101との間には
一方向クラッチが介装されている。上記モータ10は一
定周期で往復回転し、これに伴いラック100が一定距
離ずつ左右に往復し、ギヤ15が一定の角度範囲で往復
回転する。ギヤ15が一方向に回転するときにのみ上記
一方向クラッチが軸101に回転力を伝達し、スプロケ
ット18を図8において半時計方向に90°ずつ間歇的
に回転させる。スプロケット18の回転によりチェーン
8が反時計方向に一定距離ずつ移動させられ、チェーン
8に連結された各果実受け部材5が取付け間隔に見合っ
た距離だけ搬送される。各果実受け部材5はその搬送軌
跡の角の部分で円弧を描きながら向きが90°変えられ
る。
【0012】 図10に示すように、止め具95は樹脂
等で作られ、逆L字状をしており、その垂直部の中央に
は丸孔96が形成され、この丸孔96に連通して上記垂
直部に形成された割り溝97と、この割り溝97に連通
して水平部全体にわたって形成された割り溝98とを有
している。割り溝98で果実の蔓を挟み込むことによっ
て止め具95を果実に装着する。止め具95を果実2の
蔓89に装着するには、手作業によって行うこともでき
るが、機械的に行ってもよい。例えば、図10に示すよ
うに、くさび114の先端部115を止め具95の割り
溝97に割り込ませ、割り溝97,98を拡開させた状
態で果実の蔓89の方に進出させ、割り溝98内に蔓8
9を進入させた状態でくさび114を退避させ、止め具
95の弾力で蔓89を挾み込む。このような動作を行う
止め具装着部6の具体例は特願平5−39444号に開
示されている。以下、この止め具装着部6の具体例を図
11ないし図13を参照しながら説明する。
【0013】 図11において、前記ラック100と背
中合せにもう一つのラック103が固着されており、ラ
ック103はギヤ104と噛み合っている。ギヤ104
の回転力は増速ギヤ105,106に伝達され、ギヤ1
06は移動体110(図12参照)に形成されたラック
107と噛み合っている。ギヤ105,106間には一
方向クラッチが介在していて、ギヤ106は図11にお
いて時計方向にのみ回転させられるようになっている。
移動体110は適宜のガイドにガイドされてラック10
0と直交する方向すなわち前後方向に移動可能に設けら
れている。移動体110の後端部にはワイヤ112の一
端が結合されている。ワイヤ112は垂直面内で回転す
るプーリ111に掛けられるとともに、他端部に重り1
13が結び付けられていて、重り113の重みでワイヤ
112が引っ張られることにより、移動体110が後方
に移動するように付勢されている。
【0014】 図12、図13において、移動体110
には長手方向 にガイド溝119が形成され、このガイド
溝119内にくさび114が相対移動可能に保持されて
いる。くさび114は側方に延びたアーム118と下方
に延びた突出部121を有している。移動体110の一
側面にはソレノイド116が取付けられ、ソレノイド1
16のプランジャ117は上記アーム118に連結され
ている。従って、プランジャ117の移動とともにくさ
び114およびラック119が前後方向に移動するよう
になっている。くさび114はその後端部に配置した引
っ張りばね128によって後退する向き(図13におい
て右方)に付勢されている
【0015】 図13において、上記移動体110の前
端下部には回転ブロック120が設けられている。回転
ブロック120の後側には突出部143が形成され、突
出部143には水平方向の軸孔144が形成されてい
る。上記突出部143は移動体110の前端下部に形成
された切欠141に挿入されるとともに、移動体120
の軸孔および上記軸孔144に軸142が挿入され、こ
れによって回転ブロック120は垂直面内において軸1
42を中心に回転し、移動体120の前端に沿って立ち
上がった態位と移動体120の前方に倒伏した態位とを
とりうるようになっている。回転ブロック120は後面
側に止め具95の垂直片を受け入れる凹部145を有し
ている。回転ブロック120の下部側面にはローラ14
6が設けられている。回転ブロック120の下部と移動
体110との間には引っ張りばね147が掛けられ、回
転ブロック120はばね147によって倒伏する向きに
付勢されている。
【0016】 移動体110が前記付勢力により後方
(図13において右方)に移動している状態では、移動
体110およびくさび114の直前に、前記止め具装填
ケース86に装填された下端の止め具95が位置してい
【0017】 上記のように移動体110が前記付勢力
により後方に移動している状態では、上記ローラ146
がストッパ148に当接して回転ブロック120がばね
147に抗し図示のように立上り、回転ブロック120
の凹部145と移動体110の前端面とで止め具95の
垂直片を挾み込むようになっている。このとき適宜の検
知スイッチの検知動作によりソレノイド116が励磁さ
れ、プランジャ117、アーム118を介してくさび1
14がばね128の付勢 力に抗し前進させられ、くさび
114の先端部115が止め具95の割り溝97に割っ
て入るとともに、くさび114の突出部121が回転ブ
ロック120の突出部143の後端面149に当接して
回転ブロック120の回転を阻止し、くさび114の先
端部115が止め具95の割り溝97に入って割り溝9
7,98を拡開するのを補助するようになっている。
【0018】 移動体110およびくさび114の前方
にはまた、図7、図8において基台3の右側に並んでい
る果実受け部材5のうち最後部の果実受け部材5が位置
している。この果実受け部材5には皮を剥かれた果実2
が載せられていて、上記のようにくさび114で止め具
装填ケース86内の下端の止め具95が拡開された状態
で移動体110が前方に移動させられると、止め具95
が回転ブロック120の凹部145と移動体110の前
面とで保持されたまま止め具装填ケース86から前方に
押し出され、上記果実受け部材5の中央部下側まで進出
させられるようになっている
【0019】 このように止め具95がその割り溝9
7,98が拡開された状態で果実受け部材5の中央部下
側まで進出させられるため、果実受け部材5に載せられ
かつ果実受け部材5の下方に突出した果実2の蔓89が
止め具95の割り溝98によって挾み込まれる。このと
き前記適宜の検知スイッチが検知動作し、その信号でソ
レノイド116の励磁が解除され、くさび114が後退
して止め具95から離間し、かつ回転ブロック120が
付勢力で倒伏して止め具95から逃げる。このとき止め
具95は移動体110の前端面で移動が制限されるた
め、止め具95からのくさび114の離間が円滑に行わ
れ、止め具95は果実2の蔓89を挾み込んだ状態で残
される。このとき、果実受け部材5に対する止め具95
の相対位置関係は常に一定である。また、図12に示す
ように、前記ギヤ106には欠歯部108が形成されて
おり、移動体110が所定ストローク移動させられたと
き上記欠歯部108がラック107に対向するため、ギ
ヤ106の回転力がラック107に伝達されず、移動体
110は前記重り113の荷重によって原位置に戻され
る。移動体110は止め具装填ケース86の直後まで戻
るため、止め具装填ケース86内の止め具95が1個分
ずつ下降し、下端の止め具95が前述のように回転ブロ
ック120の凹部145と移動体110の前端との 間で
保持される。
【0020】 なお、図示の実施例では、止め具装着部
6の移動体110の復動をギヤ106の欠歯部108を
利用して行うようになっていたが、ラチェット機構を用
いて移動体110を復動させるようにしてもよい。すな
わち、ラック107を移動体110に相対移動可能に設
け、移動体110にはラチェット爪をその先端部が移動
体110から突出してラック107に係合するように付
勢して設け、また、移動体110が所定ストローク前進
した位置でラチェット爪を付勢力に抗し回転させてラチ
ェット爪とラック107との係合を解除するストッパを
設け、一方、ギヤ106には欠歯部を設けず、かつ、図
12に示すラック103からギヤ106に至る伝達系中
の一方向クラッチを省略して、ラック103の往復移動
によりギヤ106が往復回転するようにする。
【0021】 このような変形例によれば、ギヤ106
の往復回転によりラック107が前後方向に往復移動
し、ラック107が前進するとき、ラチェット爪とラッ
ク107との係合によって移動体110が前進させられ
る。移動体110の前進中に前述のようにソレノイド1
16の励磁で止め具95が拡開され、移動体110が所
定ストローク移動すると前述のように止め具95が果実
の蔓に装着され、これと略同時にラチェット爪がストッ
パに当接して付勢力に抗して回転させられ、ラチェット
爪とラック107との係合が解除されて移動体110は
重り113の荷重によって原位置に戻される。一方、ラ
ック103が左方に移動するときギヤ106は反時計方
向に回転駆動され、これに伴いラック107が原位置に
戻され、ラチェットも原位置に復帰して次の動作に備え
ることになる。
【0022】 次に、皮が剥かれた果実2の排出機構7
について説明する。図3、図8、図9において、基台3
の後側を列をなして搬送される果実受け部材5のうち左
端の果実受け部材5の後側には、垂直方向の軸130が
回転可能にかつ軸線方向に移動可能に支持されている。
軸130の上端部には2本の排出アーム132が180
°間隔で略半径方向に一体に形成されている。軸130
には基台3の下方においてプーリ93が相対回転可能に
設けられるとともに一方向回転クラッチ131が設けら
れている。プーリ93と前記モータ10の出力軸上のプ
ーリ91との間にはタイミングベルト92が掛けられて
いて、プーリ93は往復回転駆動されるが、一方向回転
クラッチ131によって軸130は図8において時計方
向にのみ回転駆動される。
【0023】 軸30はこれと一体の上記一対の排出ア
ーム132が図8に実線で示すように基台3の後側縁と
略平行な態位をとるように180°ずつ間歇的に回転駆
動されるが、この間歇的な回転の初めから90°の範囲
に制限部材133が設けられている。一方、前記ラック
100から一体にアーム122が後方に延び出ており、
アーム122の先端にワイヤ123が結合されている。
ワイヤ123は水平面内で回転するプーリ124、垂直
面内で回転するプーリ125に掛けられ、他端部がロッ
ド126の下端に結合されている。ロッド126はガイ
ド167により上下方向に移動可能に保持され、ロッド
126の上端は上記一つの排出アーム132の直下に位
置している。
【0024】 上記ラック100が図8において左方に
移動するとき、ワイヤ123でロッド126が引き上げ
られ、ロッド126によって排出アーム132が軸13
0とともに制限部材133の上端面よりも高く押し上げ
られる。続いてラック100が右方に移動し始めると、
このときのプーリ93の回転力が一方向回転クラッチ1
31によって軸130に伝達され、軸130とともに排
出アーム132が時計方向に回転し始める。また、この
ときロッド126とともに排出アーム132が下降し始
めるが、排出アーム132が時計方向に回転し始めると
直ぐに制限部材133の上方に位置することになるた
め、それ以後排出部材132は制限部材133の上面に
摺接しながら高い位置で水平面内で回転する。排出アー
ム132が略90°回転すると排出アーム132は制限
部材133から落ち、それ以後の約90°の範囲は低い
位置で水平面内で回転する。
【0025】 上記のように排出アーム132を初めの
約90°の範囲で高い位置で回転させるのは、果実受け
部材5に載せられている皮剥き済みの果実2の上を跨ぐ
ためであり、排出アーム132を残りの約90°の範囲
で低い位置で回転させるのは、果実受け部材5に載せら
れている皮剥き済みの果実2を排出部材132で図8に
おいて左方に押して排出させるためである。上記排出機
構7は、串刺し機構部200に隣接して配置されてお
、排出アーム132で果実受け部材5から果実2を押
し出しながら果実2の蔓89に前述のようにして予め
着された止め具95の丸孔96(図10参照)を、串刺
し機構部200において予め用意した串135に挿通す
る。果実受け部材5条の果実2の姿勢及び止め具95の
向きは常に一定であり、上記のように果実2が排出アー
ム132で押されることにより、止め具95の丸孔96
が串135の先端に向かって移動し、上記止め具95の
丸孔96が串135に挿通される。
【0026】 次に、串刺し機構部200の具体的構成
を説明する。図7に示すように、串刺し機構部200は
筐体201を有し、筐体201の上端部に串収納部20
2を有する。図1に示すように、串収納部202の底部
は傾斜していて、収納された串135が傾斜に沿って滑
り落ちるようになっている。図1に示すように、串収納
部202の底部の最下部には串135が1本ずつ落下す
る溝孔があり、この溝孔の下にはドラム209が配置さ
れていて、ドラム209に形成された溝210が上記溝
孔から落下する1本の串135を受け入れるようになっ
ている。ドラム209と一体の回転軸208にはアーム
207の基部が一体に取付けられていて、アーム207
の先端部にはロッド205の一端部が軸206によって
枢着されている。ロッド205の他端部は軸204によ
ってモータ203の出力軸中心から偏心した位置に枢着
されている。軸204の回転軌跡の半径は軸206の回
転軌跡の半径よりも小さい。モータ203の出力軸と、
この出力軸から偏心した位置にある軸204と、ロッド
205と、軸206と、アーム207と、その回転軸2
08は、モータ203の出力軸の回転運動をドラム20
9の往復回転運動に変換するリンク機構を構成してい
る。モータ203が一方向に1回転すると、これに伴
い、ロッド205とアーム207を介してドラム209
を一定角度往復回転させる。
【0027】 ドラム209が図1において時計方向に
一定角度回転したときの溝210の直近の斜め下部に
は、上記溝210の一方端側においてチャック支持体2
23の先端の爪部234とチャック可動体259の先端
の爪部235が位置している。チャック支持体223は
水平方向に延びていて、水平方向の軸224を一体に有
する。軸224はブロック214によって回転自在に支
持されている。図4、図5に示すように、チャック可動
体229は軸233によってチャック支持体223に対
し垂直方向に回転自在に支持されている。チャック支持
体223にはまた、L形支持体225を介してソレノイ
ド226が一体に取付けられている。ソレノイド226
のプランジャ227にはロッド228の一端部が枢着さ
れ、ロッド228の他端部はチャック可動体229に枢
着されている。
【0028】 上記ソレノイド226が励磁されない状
態ではプランジャ227が図4において下向きに突出し
てチャック可動体229を時計方向に回転させ、チャッ
ク支持体223とチャック可動体229の各爪部23
4、235の間隔を開いてその間に1本の串135の一
端部を受け入れることができる。1本の串135の一端
部を受け入れた状態でソレノイド226が励磁される
と、プランジャ227が吸引されてチャック可動体22
9が反時計方向に回転駆動され、1本の串135の一端
部を上記各爪部234、235で挾持する。チャック支
持体223、チャック可動体229、ソレノイド226
等を含む機構部分はチャック機構222を構成してい
る。図3に示すように、前記ブロック214からは梁2
43が左右方向に水平に延びていて、梁243からは補
助部材244がチャック支持体223と平行に延びてい
る。補助部材244は側面から見てチャック支持体22
3と略重なる高さ位置でチャック支持体223と略同形
に形成され、先端部245は串135の中間部を受ける
ためにV字状に形成されている。
【0029】 図1〜図5において、上記ブロック21
4を貫通した軸244の先端部にはアーム230が固着
されており、アーム230の先端部はモータシリンダ2
32のピストン231に枢着されている。モータシリン
ダ232は、モータの回転運動をピストン231の直線
運動に変換して出力する。モータシリンダ232を正逆
回転させることによりピストン231が往復移動し、軸
224を一定の角度範囲で回転させる。軸224の回転
に伴い、チャック機構222も一体に回転し、チャック
機構222で一端部が挾持された串135も水直面内に
おいて回転駆動される。この串135の回転範囲は、図
6に実線で示すような水平態位から鎖線135Aで示す
ような所定角度の傾斜態位までの範囲である。上記モー
タシリンダ232やアーム230などを含む構成部分は
チャック回転駆動機構240を構成している。
【0030】 上記ブロック214は垂直なガイド21
2に沿って移動可能に取付けられている。ガイド212
にはラック213が形成されている。ブロック214の
下部にはブレーキ付きモータ216が取付けられてい
て、モータ216の減速出力軸に取付けられたピニオン
215が上記ラック213と噛み合っている。従って、
モータ216の正逆回転によりブロック214とこれに
取付けられているチャック機構222及びチャック回転
駆動機構240が上下動する。上記ブロック214には
また、ブロック214の移動範囲の上下端を検知するリ
ミットスイッチ217と、ブロック214の移動範囲の
中間点を検知するリミットスイッチ218が取付けられ
ている。上記ガイド212には、リミットスイッチ21
7のアクチュエータが乗り上げてブロック214の移動
範囲上端を検知するためのドグ219と、同じくリミッ
トスイッチ217のアクチュエータが乗り上げてブロッ
ク214の移動範囲下端を検知するためのドグ221
と、リミットスイッチ218のアクチュエータが乗り上
げてブロック214の移動範囲の中間を検知するための
ドグ220が固定されている。リミットスイッチ217
のアクチュエータはドグ220に乗り上げることのない
ように、ドグ220はリミットスイッチ217のアクチ
ュエータの通路からずらして固定されている。
【0031】 リミットスイッチ217のアクチュエー
タがドグ219に乗り上げた位置でチャック機構222
が1本の串135を受け入れる。リミットスイッチ21
8のアクチュエータがドグ220に乗り上げたときブロ
ック214が移動範囲の中間で停止させられる。このと
きの前記串135の位置は、前記排出機構7によって押
し出される果実2の止め具95の孔96を挿入する位置
である。ブロック214が降下してリミットスイッチ2
17のアクチュエータがドグ221に乗り上げる直前
で、上記チャック機構222で挾持された串135の直
近下方に一対の串受け236,237の一端部が位置し
ている。一対の串受け236,237は同形同大で上面
が傾斜面になっており、互いに一定の間隔をおいて固定
され、串135の両端付近を受けるようになっている。
一対の串受け236,237の上面で串135が解放さ
れると、串135は串受け236,237の上面の傾斜
に沿って滑り落ち、一対の串受け236,237の他端
部に形成されたストッパ238,239で係止される。
後続の串135も止め具95を介して串刺し状にされた
果実同志がぶつかりあうことによって係止されるように
なっている。
【0032】 次に、以上説明した実施例の使用方法お
よび動作を説明する。図8、図9に示すモータ10の間
歇的な往復回転により前述のようにラック100が一定
ストロークで左右に往復移動する。一方向クラッチによ
ってラック100が図8において左方に移動するときに
のみ、スプロケット18が半時計方向に90°ずつ回転
駆動され、スプロケット18に噛み合うチェーン8とと
もに果実受け部材5が一定距離ずつ略四角形の軌跡を描
きながら反時計回りに搬送される。そこで、基台3の前
側に左右方向に並んでいる果実受け部材5の凹部22に
果実1をその蔓89が果実受け部材5の開放溝23を上
下に貫くようにして載せる。果実1は果実受け部材5と
ともに間歇的に一定距離ずつ搬送される。
【0033】果実受け部材5が一定距離搬送されたあ
と、図7に示す皮剥き機構部4で果実1の皮を剥く。
なわち、既に説明したとおり、果実受け部材5上の果実
1をフォークが下から突き刺し、フォークは90度変位
して水平態位となると共に回転駆動され、フォークと共
に回転駆動される果実1の表面に刃物が押し当てられて
果実1の皮が剥かれる。そのあとフォークは果実受け部
材5の位置に戻ると共に果実受け部材5の下方に逃げ
て、皮が剥かれた果実を果実受け部材5上に残す。この
ようにして皮剥き機構部4の一連の動作が終了したと
き、モータ10を駆動源として各果実受け部材5を再び
所定距離搬送する。止め具装着部6では図10について
説明したように、上記果実受け部材5に載せられた果実
2の蔓89を止め具95の割り溝98で挾み込み、止め
具95を果実の蔓89に止め具を装着する。
【0034】 皮が剥かれた果実2の排出機構7では、
図8、図9に示すラック100が左方に向かって移動す
るとき、すなわち各果実受け部材5を所定距離搬送する
とき、既に説明したとおり、アーム122、ワイヤ12
3を介してロッド126が引き上げられ、排出アーム1
32を制限部材133よりも高く押し上げる。次に、ラ
ック100が右方に戻り始めると、図9に示すピニオン
90、プーリ91、ベルト92、プーリ93、一方向ク
ラッチ131を介して軸130に回転力が伝達され、軸
130と一体の排出アーム132が図3、図8において
時計方向に180°の範囲で回転駆動される。この排出
アーム132の当初の略90°の回転範囲では前述のよ
うに制限部材133の上面に摺接しながら高い位置で水
平面内で回転し、果実受け部材5上の果実2の上を通過
する。排出アーム132が略90°回転すると排出アー
ム132は制限部材133から落ち、それ以後の約90
°の範囲は低い位置で水平面内で回転し、果実受け部材
5上の果実2を押し動かして排出する。
【0035】 排出機構7が果実2を排出するとき、串
刺し機構部200の図1に示すブロック214は上下方
向中間位置にあり、串135の根本部がチャック支持体
223とチャック可動体229の先端部234,235
で挾持され、かつ、串135の中間部が図3に示す補助
部材244の先端部245で受けられて、串135は図
6に実線で示す水平位置にある。また、このとき、図
3、図8に示すように、串135の先端部が、上記排出
アーム132で排出しようとする果実受け部材5の開放
溝23内に進出し、排出しようとする果実2と一体の止
め具95の排出通路上に串135の先端部が位置してい
る。従って、排出アーム132で果実2の排出動作が開
始された直後に、串135の先端部によって止め具95
の孔96が串刺しにされ、さらに、排出アーム132の
回転によって止め具95が串135に沿って押し込まれ
る。こうして果実2が果実受け部材5から排出される
と、果実2はその重みで串135を中心に反転し、串1
35に止め具95を介して釣り下げられた形になる。
【0036】 串135に1個の果実2が串刺しにされ
るたびに、図1、図2に示すモータシリンダ232が起
動され、そのピストン231が往復移動する。ピストン
231の往復移動によってアーム230を介し軸224
及びこれと一体のチャック支持体223が一定の角度範
囲で回転駆動される。これによって図6に示すようにチ
ャック支持体223及びチャック可動体229の各先端
部234,235が串135の一端部を挾持したまま一
定角度回転し、串135は図6に破線135Aで示すよ
うな傾斜態位まで回転したあと、実線で示す水平態位に
戻る。串135が上記のように傾斜態位をとったとき、
止め具95は果実2を釣り下げたまま串の根本の方に向
かって滑り落ちる。
【0037】 串135が水平態位に戻ると各果実受け
部材5が再び所定距離搬送され、果実排出機構7は後続
の果実2を果実受け部材5から排出し、上に述べたよう
に、串135の先端部に止め具95の孔96が串刺しに
され、続いて串135が傾斜態位に回転させられること
により、止め具95が果実2を釣り下げたまま串の根本
の方に向かって滑り落ちる。以上の動作を所定回数、例
えば8繰り返して1本の串135に8個の果実が釣り
下げられると、図1、図2に示すモータ216が起動さ
れてブロック214が降下させられる。リミットスイッ
チ217のアクチュエータがドグ221に乗り上げる前
に、串刺し機構部200のソレノイド226への通電が
停止させられ、そのプランジャ227が付勢力により移
動し、ロッド228を介しチャック可動体229が回転
させられてその先端部235がチャック支持体223の
先端部234から遠ざかり、串135の挾持を放す
る。ブロック214はさらに下降するため、チャック支
持体223の先端部234と保持板244の先端部24
5で受けられていた串135は次に串受け236,23
7の一端部で受け止められる。
【0038】 放された串135は串受け236,2
37の上面の傾斜に沿って滑り落ち、これら串受け23
6,237の他端部のストッパ238,239で停止さ
せられる。ブロック214の降下は、リミットスイッチ
217のアクチュエータがドグ221に乗り上げた位置
でモータ216が停止することにより停止する。
【0039】 上記のようにモータ216が停止すると
直ちにモータ216が逆転させられてブロック214が
上昇し、移動工程の上端でリミットスイッチ217のア
クチュエータがドグ219に乗り上げることによって停
止する。ブロック214が移動工程の上端にあるとき、
チャック支持体223及びチャック可動体229の各先
端部234,235は図1に示すようにドラム209の
斜め下部の周面に近接し、図3に示す補助部材244の
先端部245もドラム209の斜め下部の周面に近接す
る。ブロック214が停止すると直ちにモータ203が
起動され、前述のようにロッド205、アーム207を
介してドラム209が所定の角度範囲で回転駆動され
る。
【0040】 ドラム209はその周面の溝210に予
め串収納部202から1本の串135が供給されてい
る。ドラム209が図1において時計方向に所定角度回
転して溝210がチャック支持体223及びチャック可
動体229の各先端部234,235の位置に達する
と、溝210内の串135が転げ落ち、串135の根本
部が上記チャック支持体223及びチャック可動体22
9の各先端部234,235間に進入する。このとき、
串135の中間部は補助部材244の先端部245で受
けられて串135の水平態位が保たれる。続いてソレノ
イド226が励磁され、前述のようにチャック可動体2
29が軸233を中心に図4において反時計方向に回転
させられ、チャック支持体223及びチャック可動体2
29の各先端部234,235間で串135の一端部を
挾持する。
【0041】 続いてモータ216が反転方向に駆動さ
れ、ブロック214が降下させられる。ブロック214
の移動工程の中間でリミットスイッチ218がドグ22
0に乗り上げることによりモータ216が停止してブロ
ック214が停止させられる。このときの串135の位
置は前述の果実排出機構7で排出される果実2と一体の
止め具95を受け入れる位置であり、前述のように動作
して、止め具95を介し複数の果実2を串刺し状にす
る。モータ216が起動されてブロック214が移動し
ている間、及びチャック機構22が串135をドラム2
09から受け取って挾持する動作と串135を放する
動作を行っている間は、各果実受け部材5の間歇的な搬
送動作は行われない。
【0042】 以上のような動作を繰り返すことによ
り、止め具95を介し複数個の果実2を串刺し状にした
串135が複数本、串受け236,237上に順次並ぶ
ので、適宜串135ごと乾燥場に運んで乾燥に供する。
【0043】 以上説明した実施例によれば、チャック
回転駆動機構240が串135を水平態位に保持してい
るとき、排出機構7が果実受け部材5から果実2を押し
出し、果実2の蔓89に装着されている止め具95を串
135に刺し、次にチャック回転駆動機構240が作動
して串135を傾斜態位にし、止め具95を串135の
傾斜に沿って滑らせ、果実2を串135の根本部分に順
に片寄せるため、果実2を乾燥に供する際の前準備とし
ての串刺し作業を自動的に行うことが可能になり、大幅
な労力の低減を図ることができる。さらに、チャック機
構222は、ドラム209から1本ずつ供給される串1
35を受け取って挾持し、串135に所定数の果実2の
止め具95が刺されたとき串135の挾持を解除して串
受け236,237に解放するため、串の装着及び解放
も自動化され、人手を必要とせず、この点からも大幅な
労力の低減を図ることができる。
【0044】 なお、チャック機構222のソレノイド
226は、チャック支持体223及びチャック可動体2
29の各先端部234,235間に串135を受け入れ
かつこれを解放するときだけ励磁し、消磁状態で串13
5を挾持するようにしてもよい。また、果実の種類によ
っては皮を剥かないまま乾燥に供するものもあるが、そ
のようなものにも本発明にかかる装置を適用することに
よって所期の効果を奏することができる。また、本発明
装置は、予め果実の蔓に装着された止め具の孔を自動的
に串刺しにすることを要旨とするものであり、果実の蔓
に止め具を装着するに当たり、止め具装着機構によって
自動的に装着するか、又は手作業によって装着するかは
任意である。従って、止め具装着機構を必須の要件とす
るものではない。
【0045】
【発明の効果】 本発明によれば、チャック回転駆動機
構が串を水平態位に保持しているとき、排出機構が果実
受け部材から果実を押し出し、果実の蔓に装着されてい
る止め具を串に刺し、次にチャック回転駆動機構が作動
して串を傾斜態位にし、止め具を串の傾斜に沿って滑ら
せ、果実を串の根本部分に順に片寄せるため、果実を乾
燥に供する際の前準備としての串刺し作業を自動的に行
うことが可能になり、大幅な労力の低減を図ることがで
きる。
【0046】 また、チャック機構は、ドラムから1本
ずつ供給される串を受け取って挾持するようにし、さら
には、串に所定数の果実の止め具が刺されたとき串の挾
持を解除して串受けに解放するように構成することによ
り、串の装着及び解放も自動化され、人手を要しないた
め、この点からも大幅な労力の低減を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる果実の串刺し装置の実施例の
要部を示す側面図である。
【図2】 上記実施例の要部の正面図である。
【図3】 上記実施例の要部の平面図である。
【図4】 上記実施例中のチャック機構を示す側面図で
ある。
【図5】 同上チャック機構の正面図である。
【図6】 上記実施例中の串の動きを示す正面図であ
る。
【図7】 本発明にかかる果実の串刺し装置を有する果
実の皮剥き装置の概要を示す斜視図である。
【図8】 同上皮剥き装置の平面図である。
【図9】 同上皮剥き装置中の止め具装着部と果実排出
機構部を示す正面図である。
【図10】 上記止め具装着部における止め具装着の概
要を示す斜視図である。
【図11】 本発明に付加することができる止め具装着
機構への動力伝達機構部の例を示す平面図である。
【図12】 同上止め具装着機構部の平面図である。
【図13】 同上分解斜視図である。
【符号の説明】
2 果実 5 果実受け部材 7 排出機構 89 蔓 95 止め具 135 串 209 ドラム 236 串受け 237 串受け 240 チャック回転駆動機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 割り溝と孔を有する止め具を用い、上記
    割り溝に果実の蔓を挟み込むことにより果実に装着され
    た上記止め具の上記孔に串を刺し通す串刺し機構を有し
    てなる果実の串刺し装置であって、 複数の果実受け部材を間歇的に移送する移送機構と、 蔓に止め具が装着された果実を載せて移送されてきた上
    記果実受け部材から果実を押し出す排出機構と、 串の一端部を挾持しまた挟持を解除することができる
    ャック機構と、 チャック機構が串を挾持した状態でチャック機構を回転
    させて串を水平態位傾斜態位との間で変位させるチャ
    ック回転駆動機構とを有し、 上記排出機構は、上記串が水平態位にあるとき果実受け
    部材から上記串に向かって果実を押し出すことにより
    実の蔓に装着されている止め具の孔を上記串刺すこと
    ができるように上記串刺し機構に隣接して配置され、 上記チャック回転駆動機構は、果実の蔓に装着されてい
    る止め具の孔が上記串で刺された状態で上記串を回転さ
    せて傾斜態位に変位させ、上記止め具を傾斜に沿って滑
    らせて果実を串の根本部分に順に片寄せることを特徴と
    する果実の串刺し装置。
  2. 【請求項2】 チャック機構は、ドラムから1本ずつ供
    給される串を受け取って挾持するものである請求項1記
    載の果実の串刺し装置。
  3. 【請求項3】 チャック機構は、串に所定数の果実の止
    め具が刺されたとき串の挾持を解除して串受けに解放す
    るものである請求項1記載の果実の串刺し装置。
JP10737793A 1993-04-09 1993-04-09 果実の串刺し装置 Expired - Lifetime JPH0824554B2 (ja)

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