JPH08245040A - 紙幣集積装置、紙幣重なり検出搬送装置及び紙幣枚数カウンタ - Google Patents

紙幣集積装置、紙幣重なり検出搬送装置及び紙幣枚数カウンタ

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JPH08245040A
JPH08245040A JP7056145A JP5614595A JPH08245040A JP H08245040 A JPH08245040 A JP H08245040A JP 7056145 A JP7056145 A JP 7056145A JP 5614595 A JP5614595 A JP 5614595A JP H08245040 A JPH08245040 A JP H08245040A
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Yoshiaki Tsukumo
嘉明 津久茂
Hiroaki Hirasawa
博明 平澤
Takahiro Kokubo
高弘 小久保
Hideo Nagai
秀雄 永井
Nobuo Shibuya
信男 渋谷
Noboru Fujiwara
登 藤原
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Original Assignee
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙幣の高速搬送に適合し、正常な状態での紙
幣集積を可能とする紙幣の減速機構であり、次から次へ
と転送されてくる紙幣を一枚ずつ確実に集積し、紙幣同
士が衝突することがない紙幣集積装置を提供する。 【構成】 紙幣を受け入れる入口部をもつ集積箱と、入
口部に向けて搬送されてきた紙幣の少なくとも片面に接
触しうるように入口部の近傍に設けられ、搬送紙幣を減
速させる減速部材と、を有することを特徴とする紙幣集
積装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀行の紙幣引き出しコ
ーナーなどに設置される紙幣の入出金を行う現金自動取
引装置の紙幣集積装置、紙幣重なり検出搬送装置及び紙
幣枚数カウンタに関する。
【0002】
【従来の技術】紙幣集積装置は現金自動取引装置の構成
要素の1つであって、銀行員が扱い易いように紙幣を整
理し集積するための装置である。通常、現金自動取引装
置には千円券、五千円券、一万円券などの紙幣が順不同
に無作意な状態で投入される。自動取引装置ではこれら
を金種ごとに選別し、枚数などを数え、偽札の判定など
の処理を行った上で金種ごとに紙幣集積箱に集積する。
【0003】近年、銀行を利用する人たちへのサービス
向上と銀行業の業務効率化の為に処理速度の高速化が求
められている。処理を高速にすることは紙幣の種類判別
等の処理速度の向上と紙幣搬送速度の向上が必要とな
る。
【0004】通常、紙幣の搬送には紙幣を挟み込む様に
配置されたゴムローラーやベルトが使われている。搬送
速度を高速化するにはゴムローラーやベルトをより高速
で回転させることになる。紙幣集積箱は自動取引装置の
なかで、紙幣を収納する金庫の役割を果たすものであ
る。通常、自動取引装置には1個以上の紙幣集積箱が設
けられる。自動取引装置の処理速度を向上するには紙幣
集積箱での処理速度の向上が必須となる。
【0005】図23に示すように、従来の紙幣集積装置
は、集積された紙幣の量に応じて昇降するエレベータ機
構の受け皿2と、紙幣P1 の落下速度を増速し次の紙幣
2との衝突を防ぐ1対のたたき羽根機構25a,25
bとを有している。一方のたたき羽根機構25aは紙幣
の後端部を上からたたき落とす複数枚の羽根を備え、他
方のたたき羽根機構25bは紙幣の前端部を上からたた
き落とす複数枚の羽根を備えている。各たたき羽根機構
25a,25bは、搬送されてくる紙幣P1 ,P2 の位
置とは無関係にそれぞれ回転している。これにより紙幣
は次々と集積箱1のなかに集積されていく。
【0006】また、図24に示すように、他の従来の紙
幣集積装置としてゴムベルト26を偏芯して回転させる
機構がある。この集積機構では輪ゴム状のゴムベルト2
6を偏芯して回転させることにより、輪ゴムの力で集積
された紙幣Pを持ち上げ、集積された紙幣が落ちてくる
間隙をぬって紙幣を集積箱内に押し込む。この機構では
紙幣を下側から重力に逆らって強引に上側に押し込み、
次の紙幣との衝突を防いでいる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図23
のたたき羽根方式においては紙幣の搬送速度が更に増大
するにつれて種々のトラブルが発生するようになってき
た。すなわち、図27に示すように集積箱1の内壁に衝
突して紙幣P1 が折れ曲がりやすくなり、図26に示す
ように集積箱1の内壁と集積済みの紙幣Pとの僅かな隙
間(0.5 〜1.0mm)に紙幣P1 が滑り込みやすくなり、
図25に示すように羽根でたたき落としているにもかか
わらず紙幣P1 に次の紙幣P2 が衝突しやすくなる。
【0008】また、図24の輪ゴム回転方式においては
集積された紙幣Pが大きな質量を有するので枚葉で上下
動させるのは応答速度に限界があり、高速処理すること
が難しい。この方式ではゴムベルトに対する大きな回転
トルクを必要とする上に、紙幣の表面を速い相対速度で
輪ゴムが滑ることにより紙幣が損傷したりゴムベルトが
損耗し、集積速度の高速化に限界を生じるようになって
きている。
【0009】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであって、次から次へと高速搬送されてくる紙幣
を一枚ずつ確実に集積することができる紙幣集積装置を
提供することを目的とする。
【0010】また、現金自動取引装置には紙幣を金種別
に区分して計測する紙幣処理装置が設けられている。こ
のような紙幣処理装置では、紙幣を繰り出すための紙幣
供給部に積層された紙幣を1枚ずつ繰出して搬送し、紙
幣の搬送路上に設けられた検出部で、紙幣の傾きや紙幣
間の間隔を検出し、搬送途中で紙葉類の傾きや搬送間隔
を調整し、監査部で金種、正損、表裏などを判別する。
その後、振分け部で金種別に振り分けるとともに、それ
ぞれ計数し、金種別、正損、表裏別に集積部に収納する
ようになっている。
【0011】ところが、紙幣供給部で1枚1枚に紙幣を
完全に分離しきれなくなり、紙幣が重なりあった場合な
どに監査部で判別不明となることが多い。従来の装置
は、これらの問題を少なくするために、紙幣搬送路上に
赤外線発光ダイオードを光源とし、この光源とセンサの
間を紙幣が通過することによる透過光の光量の変化によ
り、紙幣の重なりを検出するが、紙幣の汚染度や損傷具
合により検出レベルの微妙な調整が必要になる。
【0012】また、紙幣の券種により、透過光の安定し
た検出ができる位置が異なるため、複数のセンサを搬送
路上に配置しなければならず、検出装置が複雑になり、
装置の信頼性の低下を招く原因にもなっている。
【0013】また、金種別の振り分けミスが起こった場
合の検出手段が必要なことや、1枚1枚めくるような手
段のため、計数するのに時間が掛かりすぎる。本発明は
上記課題を解決するためになされたものであって、搬送
される紙幣の重なりを検出することができ、現金自動取
引装置の性能を大幅に向上させることができる紙幣重な
り検出搬送装置を提供することを目的とする。
【0014】さらに、現金自動取引装置には紙幣の枚数
をカウントする紙幣枚数カウンタが設けられている。従
来の紙幣枚数カウンタは、紙幣を金種別に振り分けた後
に紙幣を1枚1枚めくりながら光センサ等でこれをカウ
ントするようになっている。しかし、従来のカウンタに
おいては、金種別の振り分けミスが起こった場合のため
にその検出手段が必要になる。また、紙幣を1枚1枚め
くるためにカウント完了までに時間がかかり過ぎ、迅速
に計数結果を表示することができない。
【0015】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであって、種類の異なる紙幣が混在していたとし
ても、金種別にしかも高速に計数することができる紙幣
枚数カウンタを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る紙幣集
積装置は、紙幣を受け入れる入口部をもつ集積箱と、前
記入口部に向けて搬送されてきた紙幣の少なくとも片面
に接触しうるように前記入口部の近傍に設けられ、搬送
紙幣を減速させる減速部材と、を有することを特徴とす
る。
【0017】第2の発明に係る紙幣集積装置は、紙幣を
受け入れる入口部及び紙幣が集積される受け部をもつ集
積箱と、搬送されてきた紙幣の上面端部をたたく複数枚
のたたき羽根を有するたたき羽根車と、このたたき羽根
車を回転駆動する手段と、前記入口部に向けて搬送され
る紙幣の位置を検出する手段と、検出した紙幣位置から
集積箱入口部に紙幣が搬送される時間的タイミングを算
出し、算出結果に基づき前記回転駆動手段に指令を出し
て前記たたき羽根車を回転させる制御手段と、を備え、
前記制御手段は、たたき羽根の1枚と他の1枚との間に
紙幣が導入されるように前記たたき羽根車の回転駆動を
制御することを特徴とする。
【0018】第3の発明に係る紙幣重なり検出搬送装置
は、互いに間隔をあけて並設され、紙幣の両端部を支持
しつつ搬送する複数の帯状の搬送手段と、この搬送手段
を駆動する手段と、紙幣の搬送路に搬送紙幣から離れて
設けられた静電容量計測手段と、この静電容量計測手段
を紙幣が通過するときの静電容量の計測結果に基づき搬
送紙幣に重なりが生じているか否かを判定する手段と、
を有することを特徴とする。
【0019】第4の発明に係る紙幣枚数カウンタは、複
数枚の紙幣が積層される紙幣受け部と、この紙幣受け部
に積層された紙幣の一辺部を把持するとともに、紙幣の
対辺部側から前記一辺部側に向けて複数枚の紙幣を一括
に折り曲げる手段と、折り曲げられた複数枚の紙幣の対
辺部をイメージ画像としてとらえる手段と、とらえたイ
メージ画像から紙幣の対辺部の数を読み取る手段と、を
有することを特徴とする。
【0020】
【作用】第1の発明に係る紙幣集積装置においては、減
速用シート又は回転部材が紙幣の少なくとも片面に接触
するので、集積箱入口を通過する紙幣は摩擦抵抗を受け
て減速される。減速用シートを集積箱入口の上下それぞ
れに設けた場合は、上シートのほうを下シートよりも紙
幣搬送方向に延出させているので、紙幣が上下シートを
押し分けて両シート間を通過した後に、紙幣の上面端部
が上シートの先端部によって押し下げられ、先行紙幣と
後続紙幣との衝突が回避される。回転部材を集積箱入口
の両側に設けた場合は、2枚組の回転部材の間に紙幣を
挟み込むので、回転部材の回転に従って紙幣の速度ベク
トルが変化する。紙幣は回転部材から離れるときには紙
幣の速度が遅くなっており、紙幣の損傷や隙間への入り
込みが無くなる。
【0021】このように、紙幣に減速メカニズムを付加
することで、紙幣の損傷を防ぎ、紙幣の入り込み、紙幣
同士の衝突を防ぐことができる。さらに、集積箱入口で
紙幣をガイドすることにもなり、集積箱内部での紙幣の
ふらつきも防止することができる。これにより、紙幣の
高速搬送にも対応できる集積箱を可能とし、紙幣を正常
に集積することが可能で、紙幣の再取り出しにも障害の
少ない信頼性の高い紙幣集積装置を得られる。
【0022】第2の発明に係る紙幣集積装置において
は、たたき羽根車を適所に設けておき、搬送紙幣の位置
を検出し、これに基づきたたき羽根車の回転駆動制御す
ることにより1枚の羽根と他の1枚の羽根との間に紙幣
が導入されるタイミングで紙幣を集積箱内に搬送するの
で、紙幣はたたき羽根にはじき飛ばされることなく集積
箱内に入るとともに、紙幣の上面端部を確実にたたき羽
根でたたくことができる。
【0023】第3の発明に係る紙幣重なり検出搬送装置
においては、搬送中の紙幣と静電容量計測手段(電極)
との間の静電容量値を計測し、計測結果に基づき紙幣の
重なりの有無を判定するので、搬送される紙幣の重なり
を監査部に入る前に検出し、事前に取除くことが可能に
なり、装置の性能が大幅に向上する。
【0024】第4の発明に係る紙幣枚数カウンタにおい
ては、複数枚紙幣の辺部のズレ領域をイメージ画像でと
らえ、画像上に表れた紙幣辺部の数を一括に計数するの
で、多数の紙幣を短時間でカウントすることができる。
【0025】
【実施例】以下、添付の図面を参照しながら本発明の種
々の実施例について説明する。図1及び図2に示すよう
に、集積箱1の筐体は天板1a及び側板1bからなり、
内部に受け皿2が昇降可能に設けられている。集積箱1
の上部側壁には入口6が形成され、入口6を介してロー
ラR1、R2により紙幣Pが集積箱1の中へ搬送される
ようになっている。この入口6には上下1対の減速シー
トF1,F2が設けられている。減速シートF1,F2
は可撓性及び耐摩耗性を有するポリイミド樹脂等の合成
樹脂フィルム等でできている。
【0026】図3(a),(b)に示すように、上側の
減速シートF1の先端部分が下側の減速シートF2より
も先のほうに長く突き出ている。紙幣Pは両シートF
1,F2を押し分けて進むときに減速され、上側の減速
シートF1の先端部分によって下方へ押し付けられなが
ら集積箱1内に入り、受け皿2の上に次々に集積される
ようになっている。
【0027】図4(a),(b)に示すように、部分切
除された先端部をもつ減速シートF3,F4を用いても
よい。シートF3,F4の先端部をこのように交差させ
れば紙幣同士の衝突を確実に防ぐことができる。また、
図5(a),(b)に示すように、スリット状に切り込
まれた先端部をもつ減速シートF5,F6を用いてもよ
い。シートF5,F6の先端部をこのように変形容易に
すれば紙幣Pに加わる負荷が低減されて過度な損傷を防
ぐことができる。
【0028】入口6の近傍にはセンサーS1,S2が設
置され、入口6を通過する紙幣Pが検出されるようにな
っている。図21に示すように、センサーS1,S2か
ら制御器30に入口通過検出信号が入ると、エレベータ
機構32の電源系に指令信号が送られ、受け皿2が自動
的に一定量下がるようになっている。
【0029】紙幣はシートF1,F2の間を通過する際
に生じる摩擦により減速される。この減速作用により紙
幣Pが集積箱の側板1bに衝突する際に図27に示すよ
うな端部が座屈や折れを起こしてしまうことが防がれ
る。なお、図1に示すように、衝突により紙幣Pが受け
る衝撃をやわらげるために、入口6の対向側壁面には例
えばシリコンゴム板のような緩衝部材3が張り付けてあ
る。
【0030】この緩衝部材3は摩擦部材としての機能を
も有しているので、図26に示すような側板1bと集積
済み紙幣Pとの間に紙幣P1が入り込んでしまうトラブ
ルを防ぐことができる。
【0031】また、従来装置では紙幣を高速で集積して
いく際に、図25に示すように紙幣同士の衝突が発生す
ることがあり、ジャムを起こす原因となっている。しか
し、上側のシートF1を下側のシートF2より長くする
ことにより、図2に示すように先行紙幣P1の後端が強
制的に押し下げられるので、これに後続紙幣P2の先端
が衝突しなくなる。
【0032】図6に示すように、上側のシートF1を省
略して下側のシートF2のみを入口6に設けてもよい。
この場合にシートF2の先端部分は図示のように集積箱
天板1aの内壁に設けた滑らかな突起部分に密着または
接近させておき、紙幣PをローラーR1、R2で集積箱
天板1aとシートF2との間を通過させるようにする。
紙幣Pは集積箱天板1a及びシートF2の間を通過する
際に減速され、側板1bに衝突したとしても座屈や折れ
が生じなくなる。
【0033】図7に示すように、下側シートF2を省略
して上側シートF1のみを入口6に配置してもよい。こ
のようにすると先行紙幣P1は集積箱1内に入った後に
上側シートF1にガイドされて後端部が下がるので、後
続の紙幣P2と衝突することなく確実に集積される。
【0034】図8及び図9に示すように、上側の減速シ
ートF1の代わりに押えローラR4を用いてもよい。押
えローラR4はモータ駆動してもよいし、回転自由なフ
リーローラとしてもよい。図8は紙幣P1が集積箱1に
入る直前の装置を示し、図9は紙幣P1が集積箱1に入
った直後の装置を示す。紙幣P1は図中符号7で示した
方向から1対のローラR1,R2に狭まれて集積箱1に
送られる。搬送された紙幣は下側シートF2を押し下げ
て集積箱1内に進み、押えローラR4と受け皿上の集積
済み紙幣Pとの間に入る。押えローラR4及び集積済み
紙幣Pと紙幣P1との間に摩擦力が生じるので、紙幣P
1は集積箱1内では減速されてゆっくりと進む。圧縮ス
プリング24は押えローラR4を常に集積済み紙幣Pに
押し付けており、紙幣P1の進入に対してわずかに伸縮
する。なお、シートF2は紙幣通過後は元の形状に戻る
ように弾性変形する。集積済み紙幣Pは押えローラR4
で押し下げられた状態になり、後続の紙幣はシートF2
で持ち上げられた状態となる。このようにして集積済み
紙幣Pと次の紙幣P1との衝突を有効に防止することが
できる。
【0035】次に、図10乃至図18を参照しながら第
2実施例の紙幣集積装置について説明する。図10は第
2実施例の紙幣集積装置を上方から見て示す平面図であ
る。紙幣P1は矢印7の方向から紙幣集積箱1へ搬送さ
れる。集積箱入口6の両脇に2枚組回転円板4がそれぞ
れ設けられている。一方の回転円板4は紙幣の右端を挟
み込み、他方の回転円板4は紙幣の左端を挟み込むよう
になっている。図中にて斜線部5は回転円板4の変形部
分を示し、2枚組の円板4が互いに部分接合している領
域である。回転円板4は薄い金属板や樹脂板など、弾性
で変形が復帰できれば材料は問わない。
【0036】図11は第2実施例の紙幣集積装置を側方
から見た側面図である。回転円板4は斜めから見ている
ので、楕円の一部分として見える。紙幣P1は符号7の
矢印方向から搬送される。集積機構直前の搬送ガイドに
はローラR2などが用いられる。集積箱1には紙幣の受
け皿2の上に紙幣が積層される。
【0037】図12に示すように、回転円板4の速度ベ
クトル8aは紙幣P1が入ってくる方向に一致した速度
ベクトルであり、紙幣P1の搬送速度にほぼ等しい速度
である。紙幣P1は回転円板4に挟まれて搬送される
が、回転円板4の出口部分では回転円板の速度ベクトル
はベクトル8bに示すように変化する。
【0038】図13に示すように、回転円板4の出口部
分の速度ベクトルVはx方向成分とy方向成分に分解で
きる。成分ベクトルVxは図12のベクトル8aよりも
小さくなっており、紙幣の搬送方向の速度を減速するこ
とになる。紙幣P1の減速は正弦カーブを描くように滑
らかに行われる。滑らかな速度変化により紙幣P1に無
理な力を加えることなく、スムースな減速を行うことが
できる。また、成分ベクトルVyの作用によって、紙幣
P1は両端を引っ張られるので、しわがある紙幣であっ
てもピンと張られた状態とすることができ、本減速機構
では紙幣に張りを与えて集積できるという効果もある。
【0039】図10及び図11では回転円板4は入口6
の上下左右に合計4枚配置されている。しかし、本発明
では回転円板を左右の2枚とし、上下のどちらかを静止
した板やガイドなどに置き換えてもよい。
【0040】図14に示すように、回転円板4は支軸9
に支持されており、支軸9はモータ(図示せず)の駆動
軸に連結されている。そして、モータによって各回転円
板4の周速度を紙幣P1の搬送速度と一致させ、紙幣P
1の挟み込み時において紙幣P1に無理な力を加えない
機構となっている。さらに、図7に示す弾性シートF1
をこれに併用することによって、紙幣同士の衝突を有効
に防止することができる。
【0041】また、上記実施例によれば、構成を簡素化
し信頼性を維持しながらコストを下げ、低価格の紙幣集
積機構を提供するとき、あるいは紙幣の搬送速度が遅い
とき、紙幣同士の間隔が広いときなど、紙幣の運動慣性
力を利用することによってモータなどの駆動源を省略す
ることもできる。
【0042】図15及び図16は第2実施例の変形例で
ある。図15に示すように、2枚組の円板10の周縁部
にはスリット11を形成し、斜線部15のところで紙幣
P1を挟み込むようにしている。図16に示すように、
1対の円板10を平行に配置し、スリット円板10の周
縁部に部分当接するように向けた1対の突起13を設
け、突起13に当たったところだけを弾性変形させるよ
うにしてもよい。
【0043】図17及び図18も第2実施例の変形例で
ある。図17では円板の代わりに3本腕の回転アーム1
4を用いている。紙幣P1は搬送方向7に添って搬送さ
れる。図18に示すように、回転アーム14の先端に
は、半球状の突起18が設けられている。回転アーム1
4同士は球状突起18だけで接触し、紙幣P1にとって
は点接触となっている。傾いて取り付けられた回転アー
ム14がお互いに接触する範囲は、図中にて斜線で示す
接触領域16である。この接触領域16の範囲で紙幣P
1を減速する。本実施例では図18に示すように、一方
の回転アーム14と他方の回転アーム14との同期を取
るため、フレキシブルなカップリング17を用いてい
る。
【0044】上記実施例によれば、2枚の回転円盤を入
り口部に設け紙幣を挟み込むことによって、回転円盤に
従って紙幣の速度ベクトルか変化する。紙幣は回転円盤
から離れるときには紙幣の速度が遅くなっており、紙幣
の損傷や隙間への入り込みが無くなる。
【0045】次に、図19及び図20を参照して第3実
施例の装置について説明する。図19に示すように、紙
幣P1はガイド21に沿って紙幣集積部1に搬送されて
きて、紙幣集積部1の入り口手前で紙幣P1が通過する
のを検出センサS1,S2によって通過検知されるよう
になっている。検出センサS1,S2の位置とたたき機
構20の位置の差分(位置ずれ)と紙幣P2がたたき機
構20に到達する時間を予測し、たたき機構20で紙幣
P2の後ろ側をたたく。たたき機構の先端にはローラ2
7がローラ中心にあるピンなどを介して取り付けられて
いる。ローラとピンとの間には摩擦力が存在するため、
通常は回転していない。紙幣P2はたたき機構20でた
たかれ、ローラ27を押しつけられることで紙幣の搬送
速度が減速される。紙幣を瞬時叩いた後、たたき機構2
0は元の位置すなわちガイド21から浮いた状態まで復
帰する。
【0046】図20に示すように、往復動作をする図1
9のたたき機構20の代わりに羽根車22を用いてもよ
い。この羽根車には羽根23が取り付けられており、羽
根23がガイド21との間に紙幣を挟み込み紙幣を減速
する。図20では省略してあるが、図19に示したセン
サS1,S2と同じような検出機構を設けてあり、羽根
23と紙幣の位置との間で同期を取るようになってい
る。
【0047】次に、図21及び図22を参照しながら第
4実施例について説明する。図21に示すように、集積
箱1の前面側に搬送ローラR1,R2が設けられ、矢印
7の方向から紙幣P2が入口6を介して集積箱1内に搬
送されるようになっている。集積箱1の後部に開口6a
が形成され、この後部開口6aの近傍にたたき羽根車2
2が設けられている。たたき羽根車22の水平駆動軸2
8は紙幣P1の搬入高さレベルとほぼ同じ高さレベルに
ある。また、たたき羽根車22の外周面の開口6a寄り
側(図中にて右寄り)は集積済み紙幣Pの前端部と接触
できる状態にある。たたき羽根車22をこのような位置
に設けることにより、羽根25が紙幣P1の前端の適所
に当たり、紙幣P1が集積済み紙幣Pの上に良いタイミ
ングでたたき落とされる。
【0048】図22に示すように、たたき羽根車22に
は4枚のたたき羽根25が取り付けられている。各羽根
25はたたき羽根車本体22aに形成されたスリットに
差し込み接合されている。羽根25が抜け難いようにす
るため、羽根の基端部25aには突起状に形成されてい
る。羽根25はポリイミド樹脂フィルム等でできてい
る。
【0049】センサS1,S2が入口6の近傍に設けら
れ、入口6を通過する紙幣が検出されるようになってい
る。また、センサS3,S4が後部開口6aの近傍に設
けられ、後部開口6aを通過する紙幣が検出されるよう
になっている。センサS1,S2,S3,S4は制御器
30の入力部に検出信号を送るように接続されている。
制御器30の出力部は、たたき羽根車用の軸28の駆動
源、受け皿用昇降機構32の駆動源、並びに搬送ローラ
R1,R2の駆動源にそれぞれ指令信号を送るように接
続されている。
【0050】このように紙幣の搬送位置は予め各センサ
S1,S2,S3,S4で計測されており、これに基づ
き羽根車22の回転位相が紙幣P1の搬送のタイミング
と同期するように制御されている。紙幣P2が外部から
集積箱1内に搬送されるとき、たたき羽根25の1枚が
集積箱の天板1aに接し、かつ、たたき羽根25の他の
1枚が集積済み紙幣Pと接触するように、羽根車22は
回転制御される。4枚のうち2枚の羽根25がそれぞれ
紙幣Pと天板1aに接しているため、入ってきた紙幣は
天板1a、羽根車22、集積済みの紙幣Pでクローズさ
れた領域以外に動き様がない。このため、図26に示す
集積箱1の奥の隙間へ紙幣Pが滑り込んでしまうトラブ
ルや図25に示す紙幣同士の衝突トラブルがなくなる。
なお、羽根車22の回転位相制御は羽根25が天板1a
と集積済み紙幣Pとにそれぞれ接触していることを条件
としており、とくべつに高精度の回転制御をする必要は
ない。
【0051】集積箱1内に搬送された紙幣は、たたき羽
根車22の外周に当たり、その後たたき車外周に設けた
たたき羽根25の回転によって、紙幣P1が下方にたた
き落とされる。たたき羽根25は紙幣P1が完全に集積
済み紙幣Pの上部に集積されるまで押さえつける。
【0052】図22に示すように、たたき羽根車本体2
2aの外周を緩衝材22bで覆うようにしてもよい。緩
衝材22bには軟質ゴムやスポンジ等を用いる。搬送さ
れてきた紙幣P1は緩衝材22bに衝突し、その衝撃が
緩和される。これにより紙幣P1の受けるダメージが低
減される。さらに、紙幣P1の跳ね返りが小さくなるの
で、集積箱1内における紙幣P1の停止位置が安定す
る。
【0053】次に、図28乃至図33を参照しながら第
5の実施例(紙幣重なり検出搬送装置)について説明す
る。紙幣処理装置では2枚以上の紙幣が重なって搬送さ
れた場合に、監査部で行う紙幣の印刷などのパターンマ
ッチング処理が難しくなる。このため、紙幣の重なりが
生じないように搬送されることが望まれる。
【0054】また、紙幣が重なりあった場合は、紙幣か
らの情報読取りが不能になるだけでなく、搬送途中で搬
送機構や監査部などで、紙幣がつかえて動かなくなるな
どの種々の問題を生じる。しかし、紙幣を1枚1枚確実
に分離して搬送することは難しい。
【0055】そこで、本発明に係る紙幣重なり検出搬送
装置は、以下に説明するような手段を用いることによっ
て、それらの問題を解決している。図28乃至図30に
示すように、1対の無端状の駆動ベルト52a,52b
は、互いに所定間隔をあけて並設されている。一方のベ
ルト52aは1対のローラ56a,60aの間に掛け渡
され、他方のベルト52bは1対のローラ56b,60
bの間に掛け渡されている。駆動ローラ56aはパルス
モータ47の駆動軸に連結されている。1対の従動ベル
ト51a,51bがそれぞれ駆動ベルト52a,52b
に接触して並設されている。一方の従動ベルト51aは
回転自在なローラ58a,61aの間に掛け渡されてい
る。他方の従動ベルト51bは回転自在なローラ58
b,61bの間に掛け渡されている。これにより紙幣P
は、その両端部が駆動ベルト52a,52bと従動ベル
ト51a,51bとの間に挟持されて図示矢印方向に搬
送されるようになっている。なお、図29に示すよう
に、回転自在なローラ59a,59bはベルト52a、
52b、51a、51bの中途部を支持案内するための
ものである。
【0056】このように構成された紙幣重なり検出搬送
装置の所定位置、たとえば、始端部近傍には、紙幣Pの
通過を検出するための非接触センサ43の電極板43
a、43bが配設されている。両電極板43a,43b
は紙幣Pの搬送方向と直交する方向に所定間隔だけ離れ
て配設されている。また、同様に参照用センサ44であ
る電極板44a、44bが紙幣Pの搬送方向と直交する
方向にセンサ43と同じ所定間隔で、かつ、紙幣Pや搬
送装置を間に挟み込むことが無い位置に配置されてい
る。これらによって後述のように、紙幣Pの重なりが検
出されるようになっている。
【0057】図31及び図32に示すように、紙幣重な
り検出回路においては、2つのセンサ43,44は制御
器30の入力側にそれぞれ接続され、紙幣重なり検出信
号が制御器30に送られ、制御器30から駆動回路46
に指令信号が出されてパルスモータ47が回転制御され
るようになっている。制御器30は、センサ43、44
の各出力信号の差をとることにより、後述するように、
センサ43の位置での紙幣Pの重なりを計測するように
なっている。
【0058】次に、図33の(a)〜(c)を参照しな
がら紙幣重なりの検出原理について説明する。図33の
(a)に示すように、センサの電極板43a,44a及
び43b,44bが向き合って配置されており、紙幣P
がこれらの電極間に無い場合、これら電極間の静電容量
は下式(1)によって求められる。
【0059】 Cr =εr S/d[F] …(1) 制御器30において式(1)を用いて演算によりセンサ
43とセンサ44との差分が得られる。
【0060】ここで、記号Cは電極間の静電容量を、記
号εr は空気中の誘電率を、記号Sは電極43a,43
b,44a,44bの面積を、記号dは電極間(43
a,43b間、または44a,44b間)の相互間距離
をそれぞれ表わす。
【0061】図33の(b)に示すように、センサ43
a,43b間に紙幣P1が入ったときのセンサ43の静
電容量は下式(2)によって求められる。 Cs1=1/((ds1/εs1S)+(d1 /εr S)+(d2 /εr S))[F] …(2) 式(2)を用いて演算によりセンサ43とセンサ44と
の静電容量の差分C1(Cr −Cs1)が得られる。
【0062】ここで、記号Cs1は電極間に紙幣P1が入
ったときの静電容量を、記号εs1は紙幣P1の誘電率
を、記号ds1は紙幣P1の厚さを、記号d1 はセンサ電
極43aと紙幣P1との間の距離を、記号d2 は紙幣P
1とセンサ電極43bとの間の距離をそれぞれ表わす。
【0063】図33の(c)に示すように、センサ電極
43a,43bの間に2枚の紙幣P1及びP2が重なっ
て入ったときのセンサ43の静電容量は下式(3)によ
って求められる。
【0064】 C12=1/((dsl/εslS)+(ds2/εs2S) +(d3/εrS)+(d4/εrS))[F] …(3) 上式(3)を用いて演算によりセンサ43とセンサ44
の静電容量の差分C2(Cr −C12)が得られる。
【0065】ここで、記号C12は電極間に紙幣P2が2
枚入ったときの静電容量を、記号εs2は紙幣P2の誘電
率を、記号ds2は紙幣P2の厚さを、記号d3 はセンサ
電極43aと紙幣P2との距離を、記号d4 は紙幣P1
とセンサ電極43bとの距離をそれぞれ表わす。
【0066】上記実施例によれば、搬送途中で紙葉類の
重なりや搬送間隔が検出できる。このため、搬送される
紙葉類の監査部に入る前に紙詰まりが起きたり、監査部
で監査不能になるような不具合を事前に知ることがで
き、装置の性能が大幅に向上する。
【0067】次に、図34乃至図39を参照しながら第
6の実施例(紙幣枚数カウンタ)について説明する。図
34及び図35に示すように、紙幣枚数カウンタの紙幣
皿71の上面には複数枚の紙幣Pがセットされている。
紙幣皿71には3つのスロット孔71a,71b,71
cが形成されている。3本の曲げレバー75a,75
b,75cの先端がスロット孔71a,71b,71c
の直下にそれぞれ位置している。
【0068】紙幣皿71はフレームに固定されている。
3本の曲げレバー75a,75b,75cのほうは第1
の支軸74に揺動可能に支持されている。第1の支軸7
4はモータ73の回転軸に連結されている。第1の支軸
74と平行に第2の支軸77が設けられている。第1の
支軸74の一端には歯車76aが取り付けられ、第2の
支軸77の一端には歯車76bが取り付けられ、両歯車
76a,76bが互いに噛み合っている。
【0069】3本の押えレバー78a,78b,78c
が第2の支軸77に揺動可能に支持されている。3本の
押えレバー78a,78b,78cは支軸74,77を
挟んで紙幣皿71及び曲げレバー75a,75b,75
cの反対側に設けられている。なお、各曲げレバー75
a,75b,75cは大きく湾曲し、押えレバー78
a,78b,78cは小さく湾曲している。
【0070】CCDイメージセンサ79が押えレバー7
8a〜78c側の適所に設けられ、曲げられた複数枚の
紙幣Pの長辺端部のイメージが画像としてとらえられる
ようになっている。
【0071】図39に示すように、CCDイメージセン
サ79はCCDドライブ回路80に接続されるととも
に、これと並列に画像信号処理回路81,紙幣計数回路
82,紙幣枚数表示83からなる回路が接続されてい
る。
【0072】次に、図36及び図37を参照しながら紙
幣枚数カウンタの動作について説明する。紙幣皿71の
上に複数枚の紙幣Pがセットされた状態(図34及び図
35)から、曲げレバー75a,75b,75cを図3
5及び図37のなかで反時計回りに回転させると、支軸
74とともに3本の曲げレバー75a、75b、75c
が反時計回りに揺動し、紙幣Pが折り曲げ移動される。
同時に、第1の歯車6aから第2の歯車6bに回転力が
伝達され、第2の歯車6bは図中にて時計回りに回転す
る。これにより3本の押えレバー78a,78b,78
cが図中にて時計回りに揺動し、紙幣Pの一方の長辺端
部を押さえる方向に移動される。紙幣Pの他方の長辺端
部は、3本の曲げレバー75a、75b、75cによっ
て大きく曲げられて少しずつズレて並ぶようになる。こ
れら押えレバー78a、78b、78cおよび折り曲げ
レバー75a、75b、75cの取り付け位置関係を調
整することにより、紙幣Pの乱れを整えながら押さえる
ことができる。
【0073】図36及び図37に示すように、紙幣Pを
曲げることにより、これらの長辺端部は少しずつズレて
1枚1枚の紙幣の端部が表れる。これをCCDイメージ
センサ79により画像を検出し、画像信号からたとえ
ば、明暗の違いから紙幣の枚数を検出して計数する。
【0074】図38に示すように、この少しずつずらし
た紙幣長辺端部のイメージをCCDイメージセンサ79
で画像検出及び表示する。このとき金種の違いから紙幣
の短辺Pa,Pb,Pcの位置が図示のように段違いに
表れる。このような紙幣短辺Pa,Pb,Pcの段違い
が表れている範囲のイメージをCCDイメージセンサ7
9で画像を検出し、さらにPa,Pb,Pcごとにカウ
ントすることにより金種別の紙幣の計数が可能になる。
上記実施例によれば、金種の異なる紙幣が混在していて
も、金種別に、かつ迅速に紙幣枚数を計数することがで
きる。
【0075】
【発明の効果】本発明の装置によれば、集積箱の入口で
搬送紙幣を減速させることにより、紙幣の損傷を防ぎ、
紙幣の滑り込み、紙幣同士の衝突を防ぐことができる。
さらに紙幣集積箱入り口で紙幣をガイドすることにもな
り、集積箱内部での紙幣のふらつきも防止することがで
きる。これにより、紙幣の高速搬送にも対応できる集積
箱を可能とし、紙幣を正常に集積することが可能で、紙
幣の再取り出しにも障害の少ない信頼性の高い紙幣集積
装置が得られる。
【0076】また、集積箱内で紙幣が受けるダメージが
低減される。さらに、紙幣の跳ね返りが小さくなるの
で、集積箱内における紙幣の停止位置を安定させること
ができる。
【0077】また、搬送途中で紙葉類の重なりや搬送間
隔が検出できる。このため、搬送される紙葉類の監査部
に入る前に紙詰まりが起きたり、監査部で監査不能にな
るような不具合を事前に知ることができ、装置の性能が
大幅に向上する。
【0078】また、金種の異なる紙幣が混在していて
も、金種別に、かつ迅速に紙幣枚数を計数することがで
きる。なお、本発明の各装置は自動取引装置ばかりでな
く、両替機や自動販売機等に搭載することでそれらの製
品の信頼性を向上させる効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る紙幣集積装置を示す
内部透視図。
【図2】実施例の紙幣集積装置の一部を示す模式図。
【図3】(a)は減速シートの斜視図、(b)は減速シ
ートの横断面図。
【図4】(a)は減速シートの斜視図、(b)は減速シ
ートの横断面図。
【図5】(a)は減速シートの斜視図、(b)は減速シ
ートの横断面図。
【図6】変形例の減速シートを示す内部透視図。
【図7】変形例の減速シート(弾性シート)を示す内部
透視図。
【図8】上案内部材の変形例を示す概要図。
【図9】上案内部材の変形例を示す概要図。
【図10】本発明の第2実施例に係る紙幣集積装置を上
方から見て示す平面透視図。
【図11】実施例の紙幣集積装置を側方から見て示す内
部透視図。
【図12】実施例の装置の紙幣減速機構(回転円板)の
速度ベクトル図。
【図13】速度ベクトルの分解図。
【図14】回転円板の断面図。
【図15】スリット付き回転円板を軸平行方向から見て
示す概要図。
【図16】スリット付き回転円板および案内部材を軸直
交方向から見て示す断面図。
【図17】回転アーム型減速機構を示す平面図。
【図18】回転アーム型減速機構を軸平行方向から見て
示す概要図。
【図19】紙幣たたき機構を示す概要図。
【図20】紙幣たたき機構の変形例を示す概要図。
【図21】実施例に係る紙幣集積装置を示す概要図。
【図22】たたき羽根車を示す横断面図。
【図23】従来の紙幣集積装置を示す概要図。
【図24】従来の紙幣集積装置を示す概要図。
【図25】従来の集積箱内における紙幣同士の衝突を示
す概要図。
【図26】従来の集積箱内における紙幣の滑り落ちを示
す概要図。
【図27】従来の集積箱内における紙幣の内壁への衝突
を示す概要図。
【図28】実施例に係る検出装置を示す斜視図。
【図29】検出装置を示す平面図。
【図30】検出装置を示す側面図。
【図31】回路の一部を示すブロック図。
【図32】回路の一部を示すブロック図。
【図33】(a)は紙幣の重なり検出を説明するための
模式図。(b)は紙幣の重なり検出を説明するための模
式図。(c)は紙幣の重なり検出を説明するための模式
図。
【図34】枚数カウンタ及び折り曲げ前の紙幣を示す平
面図。
【図35】枚数カウンタ及び折り曲げ前の紙幣を示す側
面図。
【図36】枚数カウンタ及び折り曲げ後の紙幣を示す平
面図。
【図37】枚数カウンタ及び折り曲げ後の紙幣を示す側
面図。
【図38】紙幣の端部を示す部分拡大図。
【図39】CCDイメージセンサ及び周辺回路を示すブ
ロック図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65H 33/00 B65H 33/00 G07D 11/00 G07D 9/00 301 (72)発明者 永井 秀雄 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 渋谷 信男 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 藤原 登 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙幣を受け入れる入口部をもつ集積箱
    と、 前記入口部に向けて搬送されてきた紙幣の少なくとも片
    面に接触しうるように前記入口部の近傍に設けられ、搬
    送紙幣を減速させる減速部材と、を有することを特徴と
    する紙幣集積装置。
  2. 【請求項2】 減速部材は、集積箱入口部の上方及び下
    方の少なくとも一方に設けられ、入口部を通過する紙幣
    の少なくとも片面に接触する弾性変形可能なシートから
    なることを特徴とする請求項1記載の紙幣集積装置。
  3. 【請求項3】 減速部材は、集積箱入口部の両側にそれ
    ぞれ設けられ、回転可能で弾性変形可能な2枚組の回転
    部材からなり、 前記2枚組の回転部材の相互間を前記紙幣がそれぞれ通
    過するときに紙幣の両端部が各回転部材と接触すること
    を特徴とする請求項1記載の紙幣集積装置。
  4. 【請求項4】 さらに、集積箱入口部に搬送される紙幣
    の位置を予め検出する手段と、検出した紙幣位置から集
    積箱入口部に紙幣が搬送される時間的タイミングを算出
    する手段と、算出結果に基づき紙幣の上面後端部を押し
    下げる手段と、を有することを特徴とする請求項1記載
    の紙幣集積装置。
  5. 【請求項5】 紙幣を受け入れる入口部及び紙幣が集積
    される受け部をもつ集積箱と、 搬送されてきた紙幣の上面端部をたたく複数枚のたたき
    羽根を有するたたき羽根車と、 このたたき羽根車を回転駆動する手段と、 前記入口部に向けて搬送される紙幣の位置を検出する手
    段と、 検出した紙幣位置から集積箱入口部に紙幣が搬送される
    時間的タイミングを算出し、算出結果に基づき前記回転
    駆動手段に指令を出して前記たたき羽根車を回転させる
    制御手段と、を備え、 前記制御手段は、たたき羽根の1枚と他の1枚との間に
    紙幣が導入されるように前記たたき羽根車の回転駆動を
    制御することを特徴とする紙幣集積装置。
  6. 【請求項6】 互いに間隔をあけて並設され、紙幣の両
    端部を支持しつつ搬送する複数の帯状の搬送手段と、 この搬送手段を駆動する手段と、 紙幣の搬送路に搬送紙幣から離れて設けられた静電容量
    計測手段と、 この静電容量計測手段を紙幣が通過するときの静電容量
    の計測結果に基づき搬送紙幣に重なりが生じているか否
    かを判定する手段と、を有することを特徴とする紙幣重
    なり検出搬送装置。
  7. 【請求項7】 複数枚の紙幣が積層される紙幣受け部
    と、 この紙幣受け部に積層された紙幣の一辺部を把持すると
    ともに、紙幣の対辺部側から前記一辺部側に向けて複数
    枚の紙幣を一括に折り曲げる手段と、 折り曲げられた複数枚の紙幣の対辺部をイメージ画像と
    してとらえる手段と、 とらえたイメージ画像から紙幣の対辺部の数を読み取る
    手段と、を有することを特徴とする紙幣枚数カウンタ。
  8. 【請求項8】 読み取り手段は、金種による紙幣の長さ
    の違いを検出し、金種別に紙幣をそれぞれ計数すること
    を特徴とする請求項7記載の紙幣枚数カウンタ。
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