JPH08244579A - ロードセンシングプロポーショニングバルブにおける荷重検知装置 - Google Patents

ロードセンシングプロポーショニングバルブにおける荷重検知装置

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JPH08244579A
JPH08244579A JP5406595A JP5406595A JPH08244579A JP H08244579 A JPH08244579 A JP H08244579A JP 5406595 A JP5406595 A JP 5406595A JP 5406595 A JP5406595 A JP 5406595A JP H08244579 A JPH08244579 A JP H08244579A
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Satoshi Haneda
智 羽田
Yukio Hayakawa
由紀夫 早川
Ayamasa Fujitani
綾奨 藤谷
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロードセンシングプロポーショニングバルブ
(LSPV)における荷重検知装置であって、ばね下部
材の一時的な変位による検知荷重の変動を抑制できるよ
うにする。 【構成】 ばね下部材に連動するスタビライザ等の連動
部材4に板ばね等の弾性部材5を連結し、LSPV2の
荷重検知部3に組込む弾性要素3bにばね下部材の変位
を弾性部材5を介して伝達する。また、サブフレーム等
のばね上部材1に一端を連結したダンパー部材6の他端
を弾性部材5又は弾性部材5と弾性要素3bとの間に連
結する。ばね下部材が一時的に変位したときは、ダンパ
ー部材6の減衰力により変位が弾性部材5の弾性変形で
吸収され、弾性要素3bの入力端の変位が抑制されて、
検知荷重は左程変化しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として自動車の後輪
ブレーキ圧を制御すべく用いられるロードセンシングプ
ロポーショニングバルブにおける荷重検知装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ブレーキング時には後輪がロックし易
く、そのため従来、マスタシリンダと後輪用ブレーキシ
リンダとの間に、出力圧を入力圧に対して折点減圧制御
するプロポーショニングバルブを介設し、後輪ブレーキ
圧の増加を抑制するようにしたものが知られている。ま
た、前輪と後輪の理想ブレーキ力配分曲線は積載荷重に
応じて変化し、そのため積載荷重の変化に応じて後輪ブ
レーキ圧の折点圧を可変することが望まれる。従来、か
かる要望に適合するバルブとして、バルブの折点設定用
の付勢力を積載荷重に応じて可変する、ロードセンシン
グプロポーショニングバルブも知られている。そして、
このようなバルブでは、ばね上部材に対するばね下部材
の変位に応じて弾性変形する弾性要素を用いた荷重検知
装置を設け、該検知装置により折点設定用の付勢力を可
変している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記荷重検知装置は、
停車時には積載荷重を正確に検知できるものの、走行中
は路面の凹凸やブレーキング時のピッチング等でばね下
部材が変位するため、積載荷重を正確に検知できなくな
る。例えば、ブレーキングによるピッチング等で車体の
リヤ側が一時的に浮上ったような場合、ばね上部材に対
するばね下部材の下動により荷重検知装置で検知される
見掛けの荷重が小さくなり、その結果、折点圧が低くな
って後輪ブレーキ圧が適正圧より小さくなってしまう。
本発明は、以上の点に鑑み、ばね下部材の一時的な変位
による影響を可及的に排除して積載荷重の検知精度を向
上し得るようにした荷重検知装置を提供することをその
目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は、ばね上部材に対するばね下部材の変位に応じ
て弾性変形する弾性要素を用いて荷重を検知する、ロー
ドセンシングプロポーショニングバルブにおける荷重検
知装置において、ばね下部材の変位を弾性要素に伝達す
る伝達経路に弾性部材を介設すると共に、一端をばね上
部材に連結したダンパー部材を設けて、該ダンパー部材
の他端を弾性部材又は弾性部材と弾性要素との間に連結
したことを特徴とする。
【0005】
【作用】ばね下部材の一時的な変位を生じても、ダンパ
ー部材の減衰力によりダンパー部材の連結部とばね下部
材との間で弾性部材が弾性変形してばね下部材の変位が
吸収され、荷重を検知する弾性要素への変位の入力量が
減少して、荷重検知装置で検知される見掛けの積載荷重
の変化幅が小さくなる。静止状態ではダンパー部材の減
衰力が作用しないため、ばね下部材の変位が弾性部材を
介して所定の相関関係を保って弾性要素に入力され、積
載荷重の検知精度が確保される。
【0006】
【実施例】図1(A)を参照して、1は自動車の後輪を
懸架する図外のリヤサスペンションを取付ける、車体の
リヤ側に固定のサブフレームを示し、該サブフレーム1
にロードセンシングプロポーショニングバルブ(以下、
LSPVと記す)2を取付けた。尚、図1(A)は軽積
時の定常走行時の状態を示している。
【0007】LSPV2は、マスタシリンダと後輪用ブ
レーキシリンダとの間に介設されるもので、出力圧(後
輪ブレーキ圧)を入力圧(前輪ブレーキ圧)に対し折点
減圧制御すると共に折点を積載荷重に応じて変化させ、
図4に示す如く、軽積時は折点を比較的低圧のA点に設
定して、実ブレーキ力線を軽積時の理想ブレーキ力配分
曲線aに近付け、定積時は折点を比較的高圧のB点に設
定して、実ブレーキ力線を定積時の理想ブレーキ力配分
曲線bに近付けるべく機能する。
【0008】また、LSPV2は、折点設定用の付勢力
の可変機構を内蔵する、LSPV2の頂部のケーシング
2aから導出される検知レバー3aと、該レバー3aに
一端、即ち、上端を係止した弾性要素たる引張りばね3
bとから成る荷重検知部3を備えている。そして、引張
りばね3bの下端をリヤサスペンションのばね上部材た
るサブフレーム1に対する該サスペンションのばね下部
材の変位に応じて変位させ、ばね下部材の変位、即ち、
積載荷重に応じた力を引張りばね3bに生じさせ、この
力を検知レバー3aを介して上記可変機構に入力し、折
点設定用の付勢力を該可変機構により変化させて、折点
を上記の如く積載荷重に応じて可変設定している。これ
ら可変機構や荷重検知部3の構成は従来公知であり、こ
れ以上の詳細な説明は省略する。
【0009】ここで、従来は、ばね下部材の変位を荷重
検知部3に直接的に伝達するようにしているが、本実施
例では、サブフレーム1に軸支される、ばね下部材の変
位に応じて回動するスタビライザ4を用い、該スタビラ
イザ4に固定の連結片4aに一端において取付けられる
弾性部材たる板ばね5を設け、連結片4aをこれに設け
た当て部4bにおいて該板ばね5の一端部上面に当接さ
せると共に、該板ばね5の他端に取付けたフック5aに
前記引張りばね3bの下端を係止し、ばね下部材の変位
を板ばね5を介して引張りばね3bに伝達するように
し、更に、サブフレーム1に上端を枢着したダンパー部
材6を設け、該ダンパー部材6の下端をこれに枢着した
連結片6aを介して板ばね5に連結した。尚、スタビラ
イザ4は、ばね下部材、例えば、リヤサスペンションの
左右のロアアームに連結されて、サブフレーム1に対す
るばね下部材の上動で軸4cを支点にして図1の時計方
向に回動される。
【0010】次に、上記実施例の作用を、図1(B)を
参照して説明する。図1(B)の実線は,定積時の定常
走行時の状態を示しており、スタビライザ4の時計方向
の回動で当て部4bを介して板ばね5が下方に押圧され
て撓み、この撓みによる弾性力で引張りばね3bが下方
に引張られている。この状態において、ブレーキングに
よるピッチング等で車体のリヤ側が一時的の浮上ったよ
うな場合、スタブライザ4の反時計方向への回動で当て
部4bによる板ばね5の押圧が解除され、引張りばね3
bの弾性力で板ばね5が上方に傾動しようとする。然
し、ダンパー部材6により板ばね5に対しその傾動速度
に比例した減衰力が作用するため、板ばね5が急速に傾
動しようとしても、図1(B)に仮想線で示す如く、ダ
ンパー部材6によりその傾動が規制され、更に、板ばね
5の撓み角γが定常走行時に比し減少して、荷重検知部
3へのばね下部材の変位入力点たる引張りばね3bの下
端の上動距離は板ばね5に対するダンパー部材6の連結
点の上動距離より短くなる。従って、車体のリヤ側の一
時的な浮上りを生じても引張りばね3bの下端は左程変
位しない。そのため、ばね下部材の変位を荷重検知部3
に直接的に伝達する場合は、車体のリヤ側の一時的な浮
上がりで実ブレーキ力線の折点が図4のA″点、B″点
の如く大幅に低下するのに対し、本実施例によれば折点
がA′点、B′点の如く少許低下するだけで、後輪ブレ
ーキ圧は適正値に近い圧に維持される。
【0011】図5はダンパー部材6のダンピング定数
(減衰力/速度)を変化させたときの制動距離の変化を
示しており、ダンピング定数を大きくすることで制動距
離が短くなることが分る。
【0012】図2は他の実施例を示し、このものではL
SPV2にブラケット2b,2cを介して板ばね5とダ
ンパー部材6とを枢着して、LSPV2と板ばね5とダ
ンパー部材6とを1個のユニットに構成し、車両への取
付を容易にした。そして、該ユニットをサブフレーム等
のばね上部材に取付けた後、ばね下部材に連動するロッ
ド等の連動部材7を板ばね5の一端に連結し、板ばね5
をブラケット2bに対する枢軸を支点にして傾動させ
る。
【0013】図3は更に他の実施例を示し、このもので
は、上記実施例の板ばね5に代えて、荷重検知部3の引
張りばね3bに一端を連結した第2の引張りばね8を設
け、該ばね8の他端にばね下部材に連動する連動部材9
を連結すると共に、一端をばね上部材(サブフレーム)
に連結したダンパー部材6の他端を両ばね3a,8間に
連結した。このものでも、ばね下部材の一時的な変位は
ダンパー部材6の減衰力により第2の引張りばね8の弾
性変形で吸収されるため、ばね下部材の一時的な変位に
よる引張りばね3bの他端の変位が規制され、後輪ブレ
ーキ圧は適正値に近い圧に維持される。
【0014】尚、上記実施例では、荷重検知部3を、弾
性要素たる引張りばね3bに生ずる力を検知レバー3a
を介して付勢力可変機構に入力するような型式に構成し
たが、弾性要素の弾性変形を電気信号に変換して電磁式
の付勢力可変機構に入力するような型式に構成すること
もでき、この場合にも同様に本発明を適用できる。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ばね下部材の一時的な変位を生じても荷重検
知装置で検知される見掛けの荷重は左程変化せず、ブレ
ーキ圧を積載荷重に応じた適正圧に近い値に維持して制
動距離を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)本発明装置の第1実施例の側面図、
(B)第1実施例の作動状態を示すスケルトン図
【図2】 本発明の第2実施例のスケルトン図
【図3】 本発明の第3実施例のスケルトン図
【図4】 本発明によるブレーキ力線を示すグラフ
【図5】 ダンパー部材のダンピング係数と制御距離と
の関係を示すグラフ
【符号の説明】
1 サブフレーム(ばね上部材) 2 ロードセンシングプロポーショニングバルブ、 3 荷重検知部、 3b 引張りばね
(弾性要素) 5 板ばね(弾性部材)、 6 ダンパー部
材 8 第2の引張りばね(弾性部材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ばね上部材に対するばね下部材の変位に
    応じて弾性変形する弾性要素を用いて荷重を検知する、
    ロードセンシングプロポーショニングバルブにおける荷
    重検知装置において、ばね下部材の変位を弾性要素に伝
    達する伝達経路に弾性部材を介設すると共に、一端をば
    ね上部材に連結したダンパー部材を設けて、該ダンパー
    部材の他端を弾性部材又は弾性部材と弾性要素との間に
    連結したことを特徴とするロードセンシングプロポーシ
    ョニングバルブにおける荷重検知装置。
JP05406595A 1995-03-14 1995-03-14 ロードセンシングプロポーショニングバルブにおける荷重検知装置 Expired - Fee Related JP3698751B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100857355B1 (ko) * 2007-11-30 2008-09-05 현대자동차주식회사 차량용 브레이크 중량 감지 프로포셔닝 밸브 지지구조

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100857355B1 (ko) * 2007-11-30 2008-09-05 현대자동차주식회사 차량용 브레이크 중량 감지 프로포셔닝 밸브 지지구조

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