JPH08244320A - 多色インクリボンカセット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 カセットケースＣ内に、リボン幅方向に複数
色のインクを帯状に塗布してあるエンドレスインクリボ
ンＲの各帯状インク塗布部に対して、それに対応する色
のインクを補給するインク補給面６ｂ，７ａを各別に備
えた複数のインク補給ロール４，５と、当該各インク補
給ロール４，５のインク補給面６ｂ，７ａに接触して、
当該各インク補給面６ｂ，７ａに対応する色のインクを
供給するインク供給体１６，１７を各別に備えた複数の
インク供給部１０，１１とを設けてある。 【効果】 カセットケース内に複数のインク供給部を組
付ける際、各インク供給部をラフに取り扱っても、イン
ク供給体同士が接触することがない又は少なくなり、イ
ンク供給体同士の接触による混色に起因する印字不良の
発生を抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、カセットケース内に、
リボン幅方向に複数色のインクを帯状に塗布してあるエ
ンドレスインクリボンの各帯状インク塗布部に、対応す
る色のインクを補給するインク補給ロールと、当該補給
ロールに対応する色のインクを供給するインク供給部と
が設られている多色インクリボンカセットに関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の多色インクリボンカセットとし
ては、カセットケース内に、リボン幅方向に複数色のイ
ンクを帯状に塗布してあるエンドレスインクリボンの各
帯状部に、対応する色のインクを各別に補給する複数の
インク補給面を備えた１つの補給ロールと、当該インク
補給ロールの各インク補給面に接触して、当該各インク
補給面に対応する色のインクを供給するインク供給体を
各別に備えた複数のインク供給部とを設けたものが提案
されている（例えば、特開昭６０−２１２８３号公報、
特公平３−１３０７９号公報参照）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のインク補給構造では、単一のインク補給ロールの各
インク補給面に各別にインクを供給する複数のインク供
給部のインク供給体が、インク補給ロールの外周方向に
沿って又はインク補給ロールの回転軸芯に沿って近接配
置されるため、カセットケース内にインク供給部を組付
ける際に、インク供給部を押し込み過ぎたりインク供給
体が撓み変形すると、互いに近接するインク供給体同士
が接触して、この接触部分でインクの混色が発生し、そ
の結果、この混色したインクが、そのままインク補給面
を介してインクリボンの帯状インク塗布部に補給され、
混色による印字不良が発生してしまう虞れがある。

【０００４】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、複数の独立したインク供給部か
ら供給されるインクのインクリボンに対する補給構造を
工夫することにより、組付作業時におけるインク供給体
同士の接触に起因するインクの混色による印字不良の発
生を抑制する点にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明による第１の特徴構成は、カセットケース内
に、リボン幅方向に複数色のインクを帯状に塗布してあ
るエンドレスインクリボンの各帯状インク塗布部に対し
て、それに対応する色のインクを補給するインク補給面
を各別に備えた複数のインク補給ロールと、当該各イン
ク補給ロールのインク補給面に接触して、当該各インク
補給面に対応する色のインクを供給するインク供給体を
各別に備えた複数のインク供給部とを設けてある点にあ
る。

【０００６】本発明の第２の特徴構成は、前記各インク
補給ロールのインク補給面が、単位時間当りのインク補
給量の多いものほど下部側に位置する状態で配設してあ
る点にある。

【０００７】本発明の第３の特徴構成は、リボン幅方向
に２色のインクを帯状に塗布してあるエンドレスインク
リボンを駆動走行させる一対のフィードロールの各々
に、前記インクリボンの各帯状インク塗布部の各々に接
触するリボン接触面部を形成するとともに、一方のフィ
ードロールの下部側のリボン接触面部に一方のインク供
給部のインク供給体を接触させ、他方のフィードロール
の上部側のリボン接触面部に他方のインク供給部のイン
ク供給体を接触させて、前記一対のフィードロールを前
記インク補給ロールに兼用構成してある点にある。

【０００８】

【作用】請求項１記載の構成による場合は、インクリボ
ンの複数の帯状インク塗布部の各々に対して、それに対
応した色のインクを補給するためのインク補給面を備え
た専用のインク補給ロールが設けられているので、これ
らインク補給ロールのインク補給面の各々に対して各別
にインクを補給するためのインク供給体を備えたインク
供給部を設けても、この複数のインク供給部のインク供
給体をインクリボンの肉厚方向又はインクリボンの走行
方向に間隔を置いて配置することができる。それ故に、
カセットケース内にインク供給部を組付ける際、インク
供給部を押し込み過ぎたり、或いは、インク供給体が撓
み変形しても、隣接するインク供給部のインク供給体同
士が接触することを抑制することができる。

【０００９】請求項２記載の構成による場合は、非使用
時においても、各インク供給体からそれに対応したイン
ク補給ロールのインク補給面にインクが供給され続け
て、それがインク溜まりとして次第に成長するが、この
時、使用頻度の低い単位時間当りのインク補給量が小さ
いインク補給ロールのインク補給面ほど上部側に配置さ
れているから、上部側に位置するインク補給ロールのイ
ンク補給面ほどインク溜まりの成長が遅くなり、成長し
たインク溜まりがインク補給ロールの表面に沿って流下
し、それがインクリボンの色の異なる帯状インク塗布部
に転写補給され混色することを抑制することができる。

【００１０】請求項３記載の構成による場合は、インク
リボンを駆動走行するための一対のフィードロールを利
用して、インク補給ロールに兼用構成することができる
から、部品点数の削減及びロール取付けスペースの削減
を図ることができる。

【００１１】

【発明の効果】請求項１記載の多色インクリボンカセッ
トは、カセットケース内に複数のインク供給部を組付け
る際、各インク供給部をラフに取り扱っても、インク供
給体同士が接触することがない又は少なくなり、インク
供給体同士の接触による混色に起因する印字不良の発生
を抑制することができる。

【００１２】請求項２記載の多色インクリボンカセット
は、非使用時において、インク供給体から供給されたイ
ンクがインク補給ロールのインク補給面でインク溜まり
に成長して流下することに起因する混色を、使用頻度
（単位時間当りのインク補給量の差）に基づくインク補
給ロールの配置改良のみをもって、製造コスト面で有利
に抑制することができる。

【００１３】請求項３記載の多色インクリボンカセット
は、インク補給構造を含むリボンカセット全体の簡素化
及びコンパクト化を図ることができる。

【００１４】

【実施例】

〔第１実施例〕図３は多色インクリボンカセットを示
し、左右一対のリボンガイド用腕部１Ａ，１Ｂを一体形
成してある合成樹脂製の本体ケース１と、この本体ケー
ス１の上方開口部を閉止する合成樹脂製の蓋体２とから
なるカセットケースＣを備え、前記一対の腕部１Ａ，１
Ｂ間に掛け渡されたエンドレスインクリボンＲをインパ
クトドット（図示せず）により印打可能に構成してあ
る。前記カセットケースＣ内には、このインクリボンＲ
の途中部分を折り畳み状態で収納するリボン収納部３が
形成され、このリボン収納部３の入口側には、インクリ
ボンＲを挾持する一対のフィードロール４，５が設けら
れているとともに、この両フィードロール４，５の駆動
により、インクリボンＲが折り畳まれながらリボン収納
部３内に収納され、かつ、当該インクリボンＲがリボン
走行経路に沿って巡回走行するように構成されている。
前記インクリボンＲには、図２に示すように、そのリボ
ン幅方向に常温で液状の２色のインクが帯状に塗布され
ていて、一個のインクリボンカセットをもって２色の印
字が行えるように構成されている。詳しくは、前記イン
クリボンＲの２つの帯状インク塗布部Ｒ１，Ｒ２のリボ
ン幅方向における各インク塗布幅Ｗは略同一に構成され
ていて、当該実施例では、下部側の帯状インク塗布部Ｒ
１に黒インクが塗布されているとともに、上部側の帯状
インク塗布部Ｒ２に赤インクが塗布され、これら両帯状
インク塗布部Ｒ１，Ｒ２の境界部分には、細幅のインク
非塗布部ｒが形成されている。

【００１５】図１に示すように、前記両フィードロール
４，５のうち、一方の駆動側のフィードロール４は、リ
ボン接触面６を形成する円柱状の胴部４Ａと、この胴部
４Ａの一端から蓋体２の貫通孔２ａを通してケース外に
突出する第１軸部４Ｂ、並びに、前記胴部４Ａの他端か
ら本体ケース１の底壁１ａに形成した貫通孔１ｂに回転
自在に挿通される第２軸部４Ｃとが主要構成として備え
られている。また、他方の従動側のフィードロール５
は、リボン接触面７を形成する円柱状の胴部５Ａと、当
該胴部５Ａの中心に貫通形成され、蓋体２の天井面２ｂ
に形成した支軸９が挿入される貫通孔５Ｂとが主要構成
として備えられている。前記支軸９はこの従動フィード
ロール５を回転自在に軸支するものである。前記両フィ
ードロール４，５のリボン接触面６，７の各々は、イン
クリボンＲの各帯状インク塗布部Ｒ１，Ｒ２の各々に接
触するリボン接触面部６ａ，６ｂ，７ａ，７ｂがリボン
幅方向に２分割形成されている。これら分割された各接
触面部６ａ，６ｂ，７ａ，７ｂのリボン幅方向における
各幅Ｈは略同一に形成されていて、何れもそれらが接触
する帯状インク塗布部Ｒ１，Ｒ２の各々のインク塗布幅
Ｗよりも狭く構成されている。また、前記各接触面部６
ａ，６ｂ，７ａ，７ｂは、その円周方向沿って相対向す
る面同士が噛合自在なギア面に構成されている。

【００１６】図３に示すように、前記本体ケース１内の
各フィードロール４，５の近傍で、かつ、インクリボン
Ｒを挟んで対峙する部位の各々には、黒インク供給部１
０と赤インク供給部１１とが設けられている。前記駆動
フィードロール４側の黒インク供給部１０は、ケース本
体１の側壁１ｄの一部とケース本体１内に一体形成され
ている壁体１２とで囲繞された空間内に、常温で液状の
黒インクを吸蔵しているインク吸蔵体１３Ａと、このイ
ンク吸蔵体１３Ａとの接触で当該インク吸蔵体１３Ａに
吸蔵されているインクが浸透供給されるインク含浸体１
４Ａとを収納して構成されている。また、前記従動フィ
ードロール５側の赤インク供給部１１は、ケース本体１
の側壁１ｄの一部とケース本体１内に一体形成されてい
る壁体１５とで囲繞された、前記黒インク供給部１０の
空間より小さな空間内に、常温で液状の赤インクを吸蔵
しているインク吸蔵体１３Ｂと、このインク吸蔵体１３
Ｂとの接触で当該インク吸蔵体１３Ｂに吸蔵されている
インクが浸透供給されるインク含浸体１４Ｂとを収納し
て構成されている。

【００１７】図１〜図３に示すように、前記黒インク供
給部１０のインク含浸体１４Ａはインク吸蔵体１３Ａの
一側面に沿って設けられ、駆動フィードロール４の２分
割されたリボン接触面部６ａ、６ｂのうち、下部側の接
触面部６ｂが、壁体１２の開口部分１２ａを通して黒イ
ンク供給部１０内に入り込み、前記インク含浸体１４Ａ
と押圧接触するように構成されている。そして、前記イ
ンク含浸体１４Ａに浸透供給された黒インクは、駆動フ
ィードロール４の回転駆動により、当該駆動フィードロ
ール４の下部側の接触面部６ｂに転写供給され、更に、
この接触面部６ｂに供給された黒インクは、インクリボ
ンＲの帯状黒インク塗布部Ｒ１に転写補給される。従っ
て、前記インク吸蔵体１３Ａとインク含浸体１４Ａとを
もってインク供給体１６が構成されているとともに、イ
ンク含浸体１４Ａと押圧接触する下部側の接触面部６ｂ
が黒インクのインク補給面に、駆動フィードロール４が
黒インクのインク補給ロールに各々構成されている。

【００１８】前記赤インク供給部１１のインク含浸体１
４Ｂはインク吸蔵体１３Ｂの一側面に沿って設けられ、
その一端側が壁体１５の開口部分１５ａを通して赤イン
ク供給部１１外に突出させてあるとともに、従動フィー
ドロール５の２分割されたリボン接触面部７ａ，７ｂの
うち、上部側の接触面部７ａが、このインク含浸体１４
Ｂの突出部分１４ａと押圧接触するように構成されてい
る。そして、前記インク含浸体１４Ｂに浸透供給された
赤インクは、駆動フィードロール４の駆動回転に伴う従
動フィードロール５の回転により、当該駆動フィードロ
ール４の上部側の接触面部７ａに転写供給され、更に、
この接触面部７ｂに供給された赤インクは、インクリボ
ンＲの帯状赤インク塗布部Ｒ２に転写補給される。従っ
て、前記インク吸蔵体１３Ｂとインク含浸体１４Ｂとを
もってインク供給体１７が構成されているとともに、イ
ンク含浸体１４Ｂと押圧接触する接触面部７ａが赤イン
クのインク補給面に、従動フィードロール５が赤インク
のインク補給ロールに各々構成されている。

【００１９】尚、前記黒インク供給部１０のインク供給
体１６の一部であるインク含浸体１４Ａと、赤インク供
給部１１のインク供給体１７の一部であるインク含浸体
１４Ｂとは、カセットケースＣ内に両インク供給部１
０，１１を組付ける際、赤インク供給部１１のインク含
浸体１４Ｂの突出部分１４ａが撓み変形しても、両イン
ク含浸体１４Ａ，１４Ｂ同士が接触することの無い間隔
を置いて配置されている。前記黒インク供給部１０のイ
ンク吸蔵体１３Ａは、赤インク供給部１１のインク吸蔵
体１３Ｂよりも大きく形成してあり、もって、黒インク
供給部１０のインク吸蔵体１３Ａのインク吸蔵量が、赤
インク供給部１１のインク吸蔵体１３Ｂのインク吸蔵量
よりも多くなるように構成されている。また、前記黒イ
ンク供給部１０のインク含浸体１４Ａは、対応するイン
ク補給面６ｂに対する単位時間当りのインク供給量が、
赤インク供給部１１側のインク含浸体１４Ｂよりも多く
なるように構成されている。

【００２０】〔第２実施例〕図４、図５は、前記第１実
施例の別実施例を示し、駆動フィードロール４と黒イン
ク供給部１０のインク含浸体１４Ａとの間に補助ロール
１８を介在させて実施してもよい。前記補助ロール１８
は、円柱状の胴部１８Ａと、この胴部１８Ａの一端から
蓋体２に形成した貫通孔２ｃに回転自在に挿通されるの
第１軸部１８Ｂ、並びに、前記胴部１８Ａの他端から本
体ケース１の底壁１ａに形成した貫通孔１ｅに回転自在
に挿通される第２軸部１８Ｃとが主要構成として備えら
れている。前記補助ロール１８の胴部１８Ａには、駆動
フィードロール４の各リボン接触面部６ａ，６ｂの各々
に接触する、当該リボン接触面部６ａ，６ｂと略同一幅
に構成されたロール接触面部１８ａ，１８ｂがリボン幅
方向に２分割形成されているとともに、当該両ロール接
触面部１８ａ，１８ｂのうち、下部側のロール接触面部
１８ｂが黒インク供給部１０のインク含浸体１４Ａに押
圧接触するように構成されている。また、前記ロール接
触面部１８ａ，１８ｂは、相対向する駆動フィードロー
ル４の各接触面部６ａ，６ｂと噛合するギア面に構成さ
れている。そして、前記補助ロール１８は、駆動フィー
ドロール４の駆動回転に伴って回転し、黒インク供給部
１０のインク含浸体１４Ａから供給された黒インクは補
給ロール１８の下部側のロール接触面部１８ｂに供給さ
れ、更に、このロール接触面部１８ｂに供給された黒イ
ンクは、補助ロール１８の回転に伴って駆動フィードロ
ール４の下部側のリボン接触面部６ｂに供給転写され
て、インクリボンＲの帯状黒インク塗布部Ｒ１に転写補
給される。従って、当該実施例では、前記補助ロール１
８の下部側のロール接触面部１８ｂと駆動フィードロー
ル４の下部側のリボン接触面部６ｂとをもってインク補
給面が構成されるとともに、前記補助ロール１８と駆動
フィードロール４とをもって、黒インク供給部１０から
供給された黒インクをインクリボンＲの帯状黒インク塗
布部Ｒ１に補給するインク補給ロールが構成されてい
る。その他の構成は、黒インク供給部１０の形状を除い
て第１実施例と同様である。

【００２１】〔第３実施例〕前記第１実施例では、イン
クリボンを駆動走行させる一対のフィードロール４，５
をインク補給ロールに兼用構成して実施しているが、こ
の構造に限定されるものではなく、図６に示すように、
一対のフィードロール４，５とは別に、インクリボンの
走行経路途中に一対のインク補給ロール１９、２０を各
別に配設して実施してもよい。この場合、各インク補給
ロール１９、２０は、ケース本体１の底壁１ａと蓋体２
とに亘って回転自在に保持され、当該各インク補給ロー
ル１９、２０の円柱状の胴部は、両フィードロール４、
５と同様に構成されているとともに、一方のインク補給
ロール２０の下部側のリボン接触面部１９ｂは黒インク
供給部１０のインク含浸体１４Ａに押圧接触するインク
補給面に構成され、他方のインク補給ロール２０の上部
側のリボン接触面部２０ａは赤インク供給部１１のイン
ク含浸体１４Ｂに押圧接触するインク補給面に構成され
ている。その他の構成は、黒インク供給部１０と赤イン
ク供給部１１との形状を除いて第１実施例と同様であ
る。

【００２２】〔その他の実施例〕 前記各実施例では、リボン幅方向に黒と赤の２色の
インクを帯状に塗布してあるエンドレスインクリボンＲ
を備え、一個のインクリボンカセットをもって２色の印
字が行える多色インクリボンカセットで説明したが、こ
の構成に限定されるものではなく、インクリボンのリボ
ン幅方向に帯状に塗布されるインクの色の組み合わせは
必要に応じて変更することができる。尚、この場合、両
インク供給部１０、１１から供給されるインクの色は、
インクリボンＲに塗布されたインクの色に合わせる必要
がある。 リボン幅方向に３色以上のインクを帯状に塗布して
あるエンドレスインクリボンＲを備え、一個のインクリ
ボンカセットをもって３色以上の印字が行える多色イン
クリボンカセットの場合は、カセットケースＣ内に、イ
ンク供給部と、当該インク供給部から供給されたインク
を対応する帯状インク塗布部に補給するインク補給ロー
ルとを色数に応じて必要個数各別に配設すればよい。こ
の場合、全てのインク補給ロールを前記第３実施例の如
く配設してもよく、また、全てのインク補給ロールのう
ち、２つを第１実施例又は第２実施例と同様に構成し、
残りのインク補給ロールを前記第３実施例の如く配設し
てもよい。 前記第１実施例又は第２各実施例において、従動フ
ィードロール５とインク供給体１３Ｂとの間に、第２実
施例の補助ロールと同様に補助ロールを介在させて実施
してもよい。この場合、補助ロールの下部側のロール接
触面部をインク転写面に構成する。 前記各実施例では、インク転写ロールのインク補給
面をギア面に構成して実施したが、インク転写ロールの
インク補給面をローレット加工したり、或いは、梨地状
に構成してもよく、また、インク転写ロールのインク補
給面にインク供給部から供給されたインクをインクリボ
ンの帯状インク塗布部に転写補給可能な合成樹脂製の環
状体を外嵌させて実施してもよい。

【００２３】尚、特許請求の範囲の項に第１実施例の図
面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入に
より本発明は第１実施例の図面の構成に限定されるもの
ではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】要部の縦断面図

【図２】インクリボンと両フィードロールとの関係を示
す側面図

【図３】インクリボンカセットの一部切り欠き水平断面
図

【図４】第２実施例を示すインクリボンカセットの一部
切り欠き水平断面図

【図５】第２実施例の要部の縦断面図

【図６】第３実施例を示すインクリボンカセットの一部
切り欠き水平断面図

【符号の説明】

４ インク補給ロール（フィードロール） ５ インク補給ロール（フィードロール） ６ａ リボン接触面部 ６ｂ リボン接触面部（インク補給面） ７ａ リボン接触面部（インク補給面） ７ｂ リボン接触面部 １０ インク供給部 １１ インク供給部 １６ インク供給体 １７ インク供給体 Ｃ カセットケース Ｒ エンドレスインクリボン Ｒ１ 帯状インク塗布部 Ｒ２ 帯状インク塗布部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カセットケース（Ｃ）内に、リボン幅方
   向に複数色のインクを帯状に塗布してあるエンドレスイ
   ンクリボン（Ｒ）の各帯状インク塗布部（Ｒ１，Ｒ２）
   に対して、それに対応する色のインクを補給するインク
   補給面（６ｂ，７ａ）を各別に備えた複数のインク補給
   ロール（４，５）と、当該各インク補給ロール（４，
   ５）のインク補給面（６ｂ，７ａ）に接触して、当該各
   インク補給面（６ｂ，７ａ）に対応する色のインクを供
   給するインク供給体（１６，１７）を各別に備えた複数
   のインク供給部（１０，１１）とを設けてある多色イン
   クリボンカセット。
2. 【請求項２】 前記各インク補給ロール（４，５）のイ
   ンク補給面（６ｂ，７ａ）が、単位時間当りのインク補
   給量の多いものほど下部側に位置する状態で配設してあ
   る請求項１記載の多色インクリボンカセット。
3. 【請求項３】 リボン幅方向に２色のインクを帯状に塗
   布してあるエンドレスインクリボン（Ｒ）を駆動走行さ
   せる一対のフィードロール（４，５）の各々に、前記イ
   ンクリボン（Ｒ）の各帯状インク塗布部（Ｒ１，Ｒ２）
   の各々に接触するリボン接触面部（６ａ，６ｂ，７ａ，
   ７ｂ）を形成するとともに、一方のフィードロール
   （４）の下部側のリボン接触面部（６ｂ）に一方のイン
   ク供給部（１０）のインク供給体（１６）を接触させ、
   他方のフィードロール（５）の上部側のリボン接触面部
   （７ａ）に他方のインク供給部（１１）のインク供給体
   （１７）を接触させて、前記一対のフィードロール
   （４，５）を前記インク補給ロールに兼用構成してある
   請求項１又は２記載の多色インクリボンカセット。