JPH08243789A - 金属帯の溶接方法および装置 - Google Patents

金属帯の溶接方法および装置

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JPH08243789A
JPH08243789A JP4808695A JP4808695A JPH08243789A JP H08243789 A JPH08243789 A JP H08243789A JP 4808695 A JP4808695 A JP 4808695A JP 4808695 A JP4808695 A JP 4808695A JP H08243789 A JPH08243789 A JP H08243789A
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JP
Japan
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welding
metal strip
distance
metal
side clamp
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JP4808695A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Ishikawa
勉 石川
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 短時間で金属帯の端部間の間隔を測定し、間
隔を精度よく調整する。 【構成】 入側クランプ手段1上には、先行金属帯S1
の終端と、後行金属帯S2の先端との間隔をその上部か
ら測定するための受発光センサ8が、入側クランプ手段
1および出側クランプ手段2上には前記両手段間の距離
を測定するための一対の発光センサ9aおよび受光セン
サ9bとが設置されている。溶接を実施する前に前述の
センサ8,9a,9bによって間隔の検査を行い、前記
受発光センサ8で測定した間隔が予め定められた基準値
と異なるときには、入側クランプ手段1に設けられてい
る第1徴調整手段12、第2徴調整手段17およびねじ
り調整手段19とを用いて入側クランプ手段1を微小移
動させ、前記間隔を調整する。間隔が前記基準値に調整
されてから溶接を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属帯を接続して連続
的に通板させる、たとえば連続圧延ラインなどの生産ラ
インで好適に用いられる金属帯の溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延工程などで生産されたステンレ
ス鋼、高合金鉄などを含む金属帯は、冷間圧延工程、酸
洗工程、または焼鈍工程などの工程を経て顧客の要求仕
様を満たす製品となる。上述の各工程では、単独で、あ
るいは各工程が組合わされて、金属帯が続けて処理され
る連続生産ラインを形成し、作業効率の向上が図られて
いる。各ライン間では、金属帯はコイル状に巻かれて取
扱われる。前記ラインでは、先行して通板されるコイル
からの先行金属帯の終端と、後行して通板されるコイル
からの後行金属帯の先端とが溶接によって接続され、金
属帯が連続的に通板される。
【0003】図8は、前記生産ラインの一例である連続
圧延ラインの簡略化した説明図である。前記圧延ライン
は、巻戻機51と、溶接機52と、入側ルーパ53と、
圧延機54と、出側ルーパ55と、シャー56と、巻取
機57とを含む。
【0004】巻戻機51によって巻戻された金属帯58
は、溶接機52で前記先行金属帯の終端と前記後行金属
帯の先端とが接合され、入側ルーパ53を通過して圧延
機54に通板される。入側ルーパ53は、溶接中に圧延
を停止させないために設けられ、溶接中には入側ルーパ
53内に蓄えられた金属帯58が圧延機54に送られ
る。圧延機54で圧延された金属帯58は、出側ルーパ
55、シャー56を通過して巻取機57によってコイル
として巻取られる。先に溶接された部分の近傍で、シャ
ー56によって金属帯58は切断され、先行金属帯を巻
取るとコイルは交換される。出側ルーパ55は、巻取機
57から巻取られたコイルを交換している間に圧延を停
止させないために設けられ、前述の交換を行っている間
に圧延機54で圧延された金属帯58を蓄える。
【0005】金属帯の接続に用いられる溶接機として
は、フラッシュバット溶接機、マッシュシーム溶接機、
レーザ溶接機などがある。また、本件出願人は、特願平
5−297593において、MIG溶接機によって代表
されるガスシールドメタルアーク溶接機を用いて、短時
間のうちに確実に溶接を行い、かつ溶接部の厚みが金属
帯の板厚に近く、溶接部の圧延が可能な溶接方法を考案
している。
【0006】ガスシールドメタルアーク溶接機は、図9
に示すように、消耗性電極59と被溶接物である先行金
属帯58aおよび後行金属帯58bとの間にアークを発
生させて加熱し、消耗性電極59と先行金属帯58aの
終端と後行金属帯58bの先端とを溶解して接続する方
法である。このとき、先行金属帯58aの終端と後行金
属帯58bの先端との間隔は、たとえば板厚の20〜3
0%であり、金属帯58a,58bの板厚および鋼種よ
って定められている。前記間隔が定められた基準値より
広いと前記金属帯58a,58bおよび消耗性電極59
の溶解量が間隙を埋めるのに足りず、また前記間隔が狭
すぎると溶接部の板厚方向下部まで溶解した金属が供給
されないため、溶接不良が生じる原因となる。
【0007】そこで従来技術では、スキミゲージなどを
用い、金属帯の板幅全体にわたって間隙の大きさを検査
している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、溶接
を行う際には先行金属帯の終端と後行金属帯の先端との
間隔は、金属帯の板厚および鋼種などによって定められ
た基準値である必要がある。けれども、金属帯の先端形
状またはシャーの剪断状態によっては、前記間隔の大き
さが基準値からずれてしまう場合がある。これは溶接が
不完全となる、また溶接部に亀裂などが発生するなどの
溶接不良を生じさせ、ライン停止の原因となっている。
【0009】前記間隔を調整するために、従来技術では
スキミゲージなどを用いて間隔の大きさを検査してい
る。けれども、前記検査には長い時間を要するため、溶
接工程全体に必要な時間が長くなる。これによって、入
側ルーパに蓄えられた金属帯を全て後工程に供給し終え
た時点までに溶接が終了しない場合がある。このため、
このような従来技術を用いて金属帯を連続的に通板する
には、生産ラインの通板速度を一時的に低下させたり、
ラインを一時停止するなどして溶接の終了にタイミング
を合わせなければならないため、作業能率が低下してい
る。また、前述の検査は長い時間を要するため、溶接の
毎に検査を行うことは難しい。さらにまた、前記検査に
よって間隔が基準値と合致していないことが判明した場
合には、溶接工程を再びやり直す、または作業員が補強
溶接などを行う必要があり、溶接時間のロスとなってい
る。
【0010】本発明の目的は、短時間で間隔の大きさを
測定し、間隔の大きさを基準値に精度よく調整すること
のできる、金属帯の溶接方法および装置を提供すること
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、先行金属帯と
後行金属帯とを突き合わせ溶接して金属帯を連続的に通
板するための溶接方法において、先行金属帯の端部と後
行金属帯の端部とをそれぞれ把持しながら、前記端部間
の間隔を光学的に計測し、計測された間隔が予め定める
値となるように修正してから、前記端部間を溶接するこ
とを特徴とする金属帯の溶接方法である。また本発明の
前記端部間の間隔の光学的な計測は、レーザ光を照射し
て行うことを特徴とする。さらにまた本発明の前記端部
間の間隔の光学的な計測は、直線状の光ビームを照射し
て行うことを特徴とする。また本発明の前記端部間の間
隔の光学的な計測は、帯状の光ビームを照射して行うこ
とを特徴とする。また本発明の記端部間の間隔の光学的
な計測は、金属帯の板幅方向の両端付近の少なくとも2
箇所で行うことを特徴とする。さらに本発明の前記端部
間の間隔の光学的な計測は、金属帯の表面からの反射光
の有無によって行うことを特徴とする。また本発明の前
記端部間の溶接は、MIG溶接によって行うことを特徴
とする。さらにまた本発明の前記端部間の溶接は、端部
間の間隙に裏金を当てて行うことを特徴とする。また本
発明の前記端部間の間隔の光学的計測は、端部間の間隙
を透過する光によって行うことを特徴とする。また本発
明は、溶接後に、金属帯の板幅方向の両端の溶接部分を
切離して試験片を採取し、採取された試験片を用いて溶
接結果を評価し、評価結果に従って、前記端部間を溶接
する際の溶接条件を修正することを特徴とする。また本
発明は、金属帯の溶接装置において、先行金属帯の端部
を把持する出側クランプ手段と、後行金属帯の端部を把
持する入側クランプ手段と、先行金属帯および後行金属
帯の端部間の間隔を光学的に計測する間隔計測手段と、
間隔計測手段からの出力に応答し、前記端部間の間隔が
予め設定される基準値となるように前記出側クランプ手
段および入側クランプ手段を、金属帯を把持した状態で
相対的に移動させて調整する制御手段と、制御手段から
の出力に応答して、間隔が調整された前記端部間を溶接
する溶接手段とを含むことを特徴とする金属帯の溶接装
置である。さらにまた本発明の前記出側クランプ手段ま
たは前記入側クランプ手段の少なくとも一方は、前記相
対的な移動の際に徴調整が可能であることを特徴とす
る。また本発明の前記間隔計測手段は、前記出側クラン
プ手段または前記入側クランプ手段のいずれか一方に連
動して移動することを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明に従えば、先行金属帯と後行金属帯とを
突き合わせ溶接して金属帯を連続的に通板する溶接方法
において、先行金属帯の端部と後行金属帯の端部とをそ
れぞれ把持しながら、前記端部間の間隔を光学的に計測
し、計測された間隔が予め定める値となるように修正し
てから前記端部間を溶接するので、前記間隔の設定精度
を向上させることができる。
【0013】好ましくは、前記端部間の間隔の光学的な
計測は、レーザ光を照射して行うので、間隔を高精度に
すばやく計測することができる。
【0014】また好ましくは、前記端部間の間隔の光学
的な計測は、直線状の光ビームを照射して行うことを特
徴とするので、反射法などによって微小な間隔をすばや
く計測することができる。
【0015】また好ましくは、前記端部間の間隔の光学
的な計測は、帯状の光ビームを照射して行うので、一次
元に受光素子を配列させたセンサなどを用いて微小な間
隔をよりすばやく計測することができる。
【0016】また好ましくは、前記端部間の間隔の光学
的な計測は、金属帯の板幅方向の両端付近の少なくとも
2箇所で行うので、先行金属帯の端部と後行金属帯の端
部とが平行であるかどうかを検出することができる。
【0017】また好ましくは、前記端部間の間隔の光学
的な計測は、金属帯の表面からの反射光の有無によって
行うので、金属帯表面の一方側のみにセンサを設置する
だけで、間隔の測定を行うことができる。
【0018】また好ましくは、前記端部間の溶接は、M
IG溶接によって行うので、溶接速度が速く、また溶接
後に圧延可能な溶接部を形成する溶接を行うことができ
る。
【0019】また好ましくは、前記端部間の溶接は、端
部間の間隙に裏金を当てて行うので、溶融した金属を間
隙に容易に保持することができる。
【0020】また好ましくは、前記端部間の間隔の光学
的な計測は、端部間の間隙を通過する光によって行うの
で、さらに微小な間隔をすばやく測定することができ
る。
【0021】また好ましくは、溶接後に、金属帯の板幅
方向の両端の溶接部分を切離して試験片を採取し、採取
された試験片を用いて溶接結果を評価し、評価結果に従
って、前記端部間を溶接する際の溶接条件を修正するの
で、前記溶接条件をより溶接不良の発生の少ないものと
することができる。
【0022】本発明に従えば、金属帯の溶接装置内に、
先行金属帯の端部を把持する出側クランプ手段と、後行
金属帯の端部を把持する入側クランプ手段と、先行金属
帯および後行金属帯の端部間の間隔を光学的に計測する
間隔計測手段と、間隔計測手段からの出力に応答し、前
記端部間の間隔が予め設定される基準値となるように前
記出側クランプ手段および前記入側クランプ手段を、金
属帯を把持した状態で相対的に移動させて調整する制御
手段と、制御手段からの出力に応答して、間隔が調整さ
れた前記端部間を溶接する溶接手段とを備えるので、溶
接の前記間隔の設定精度を向上させることができる。
【0023】好ましくは、前記出側クランプ手段または
前記入側クランプ手段の少なくとも一方は、前記相対的
な移動の際に徴調整が可能であるので、前記間隔の設定
精度をより向上させることができる。
【0024】また好ましくは、前記間隔計測手段は、前
記出側クランプ手段または前記入側クランプ手段のいず
れか一方に連動して移動するので、前記間隔の測定を、
前記間隔自身と、前記出側クランプ手段および前記入側
クランプ手段間の2通り行うことができる。
【0025】
【実施例】図1は、本発明を用いた溶接機の側面図であ
る。図2は、図1の入側クランプ手段の簡略化した平面
図である。図3は、図1の溶接装置の簡略化した説明図
である。図4は、図1の制御回路の電気的な構成を示す
ブロック図である。図5および図6は、本発明を用いた
金属帯の溶接方法を示すフローチャートである。図7
は、図1の電極7の位置を説明する説明図である。
【0026】図1に示すように、溶接装置は入側クラン
プ手段1と、出側クランプ手段2と、溶接手段3と、ロ
ータリシャー4と、溶接裏金6が取付けられたバックバ
ー5とを含む。
【0027】金属帯を溶接するには、最初に入側クラン
プ手段1および出側クランプ手段2を入側クランプ昇降
手段15および出側クランプ昇降手段16を用いて二点
鎖線で示す位置まで下降させ、出側クランプ手段2によ
って先行金属帯の終端を、入側クランプ手段1によって
後行金属帯の先端とを把持する。前記終端および先端
は、ロータリシャー4が金属帯端部を回転しながら移動
することによって金属帯表面に垂直に切り揃えられる。
その後、溶接時に溶解した金属を保持するための溶接裏
金6が前記終端の直下に位置するように、溶接裏金移動
手段によってバックバー5を移動させる。
【0028】次に、後述するように前記先端を固定した
状態で、入側クランプ手段1を前記先端が前記終端から
予め設定された基準値だけ離れた位置に正確に位置する
ように移動・調整させる。最後に、MIG溶接機などで
実現される溶接手段3に取付けられている電極7を下降
させて前記先端および終端に接近させ、溶接を行う。溶
接が終了すると、入側クランプ手段1および出側クラン
プ手段2を入側クランプ昇降手段15および出側クラン
プ昇降手段16を用いて上昇させて金属帯を開放し、金
属帯を通板させる。
【0029】図2および図3に示すように、入側クラン
プ手段1には、入側クランプ移動手段11、第1徴調整
手段12、第1徴調整センサ13、第2徴調整手段1
7、移動台18、ねじり調整手段19が備えられてい
る。第1徴調整手段12は、入側クランプ手段1内の支
持部材の一部にシリンダなどによって、くさび型の部材
を挿入する。これによって、入側クランプ手段1の位置
を前後に変位させ、その挿入量によって前記終端と先端
との距離を調整する。前記挿入量は、第1徴調整センサ
13によって測定される。第2徴調整手段17は、入側
クランプ手段1を載置する移動台18を移動させること
によって、入側クランプ手段1の位置を前後に変位さ
せ、前記終端と先端との距離を調整する。また、前記先
端と終端とが平行でない場合には、ねじり調整手段を用
いて前記装置の位置を調整する。ねじり調整手段19は
移動台18の下に設置され、溶接機の基礎に1つの角隅
部をピン19aで回転自由に固定されている。ねじり調
整手段19はピン19aのまわりを角変位し、その角変
位量によって前記先端と終端とが平行になるように調整
する。
【0030】また、入側クランプ手段1上には、たとえ
ば半導体レーザなどで実現される直線状、あるいは帯状
の光を照射する発光素子およびCCDイメージセンサな
どで実現される受光素子とを組合せた受発光センサ8
と、前記発光素子を備える発光センサ9aが取付けられ
ている。また、出側クランプ手段2には、前記受光素子
を備える受光センサ9bが取付けられている。
【0031】受発光センサ8は、後行金属帯の先端付近
の上部に位置するように1または複数個配置される。前
記受発光センサ8は発光素子からの光を前記間隔に照射
し、受光素子によって反射光の有無、反射光の光量変化
または明暗部の分布状態を検出することで、前記先端と
前記終端との間隔を測定する。また、発光素子を備える
発光センサと受光素子を備える受光センサとが分離さ
れ、測定するべき物体を挟んで設置される透過型の光セ
ンサを用いてもよい。発光センサ9aと受光センサ9b
とは、金属帯Sの長手方向と平行な直線上に一対または
複数対配置され、出側クランプ手段2と入側クランプ手
段1との間隔を測定する。受発光センサ8、発光センサ
9aと受光センサ9bのどちらか一方、または両方を、
たとえば金属帯の板幅方向の両端部などに複数個設置し
た場合は、前記終端と先端とが平行になっているかを調
べることができる。
【0032】受発光センサ8と発光センサ9aおよび受
光センサ9bの測定結果を処理回路に入力・演算処理し
て予め設定されている基準値と比較し、測定値と基準値
が異なるときには、入側クランプ手段1を微小移動させ
て間隔を調整する。
【0033】図4に示すように、制御回路21は、入力
インタフェイス回路22,23,34と、アナログ/デ
ジタル変換回路(以後、「A/D変換回路」と略称す
る)24と、デジタル/アナログ変換回路(以後、「D
/A変換回路」と略称する)26〜33と、処理回路2
5とを含む。処理回路25は、入力手段35からなどの
入力によって溶接工程が開始されると、D/A変換回路
29,30,28,26,33を介して、入側クランプ
昇降手段15、出側クランプ昇降手段16、溶接裏金移
動手段14、入側クランプ移動手段11、ロータリシャ
ー移動手段20を制御する。また、受発光センサ8およ
び受光センサ9bからの信号は、それぞれ入力インタフ
ェイス回路22,23を介して処理回路25に入力され
る。また、第1徴調整センサ13からの信号は、A/D
変換回路24を介して処理回路25に入力される。処理
回路25では、受発光センサ8、受光センサ9bおよび
第1徴調整センサ13から入力された信号に基づいて、
前記先端と終端の間隔d1の補正量であるΔdを演算
し、D/A変換回路27,31,32を介して、第1徴
調整手段12、第2徴調整手段17、ねじり調整手段1
9を制御する。
【0034】本発明を用いた金属帯の溶接方法は、図5
および図6に示されるフローチャートのように行われ
る。入力手段などからの信号によって溶接過程が始めら
れると、ステップn1に進む。ステップn1では、入側
クランプ昇降手段15、出側クランプ昇降手段16、溶
接裏金移動手段14、入側クランプ移動手段11、ロー
タリシャー移動手段20、第1徴調整手段12および第
2徴調整手段17を縮小させ、かつねじり調整手段19
を正常位置に戻して溶接装置を初期状態に戻す。ステッ
プn2では、入側クランプ昇降手段15および出側クラ
ンプ昇降手段16を伸長させる。これによって、入側ク
ランプ手段1および出側クランプ手段2を下降させ、先
行金属帯S1の終端および後行金属帯S2の先端を固定
することができる。ステップn3では、ロータリシャー
移動手段20を伸長させる。これによって、ロータリシ
ャー4を前記金属帯端部を移動させ、前記先端および終
端を切揃えることができる。ステップn4では、ロータ
リシャー移動手段20を縮小させ、ロータリシャー4を
退避させる。ステップn5では、溶接裏金移動手段14
を伸長させる。これによって、溶接裏金を含むバックバ
ー5を先行金属帯S1の終端部付近下部まで移動させる
ことができ、溶接時に溶解した金属を保持することがで
きる。ステップn6では、入側クランプ移動手段11を
伸長させる。これによって、入側クランプ手段1によっ
て固定された後行金属帯S2の先端を、予め設定された
設定量だけ移動させることができる。ステップn7で
は、受発光センサ8によって測定された前記終端と先端
との間隔d1および発光センサ9aと受光センサ9bと
によって測定された入側クランプ手段1と出側クランプ
手段2との間隔d2とを読込む。ステップn8では、前
記間隔d1が予め定められた基準値dcであるか否かを
判断し、そうであるならばステップn16に進み、そう
でないならばステップn9に進む。
【0035】前記間隔が基準値と一致していない場合、
ステップn9で前記間隔d1を予め設定されている基準
値dcと比較し、前記間隔d2を考慮して補正量Δdを
決定する演算を行う。ステップn10で、第1徴調整手
段12を前記補正量Δdに対応させて伸長または縮小さ
せる。ステップn11で、第1徴調整センサ13で測定
された第1微調整手段12によって移動した移動量d3
を読込む。ステップn12で、前記補正量Δdと前記移
動量d3とが一致しているか否かを判断し、そうである
ときはステップn14に進み、そうでないときはステッ
プn13で第2徴調整手段17を伸縮させる。ステップ
n14では、前記先端と終端とが平行であるか否かを判
断し、そうであるときはステップn7に戻り、そうでな
いときはステップn15でねじり移動手段19を角変位
させてからステップn7に戻る。
【0036】前記先端と終端の間隔d1が基準値dcと
一致したときは、ステップn16で溶接を実行する。ス
テップn17では、入側クランプ昇降手段15および出
側クランプ昇降手段16を縮小させて、入側クランプ手
段1および出側クランプ手段2を上昇させることによっ
て金属帯を開放し、処理を終了する。
【0037】図7(1)に示すように、電極7は垂直方
向より傾いており、早めに金属帯の端部を加熱する。そ
の傾き、すなわち前進角Aは、3〜7°とすることが好
ましい。また、電極7先端と溶接される金属帯Sの下側
表面との間隔Bは、12〜20mmとすることが好まし
い。
【0038】先行金属帯S1の終端と、後行金属帯S2
の先端との間隔は、各金属帯S1,S2の板厚および鋼
種によって決定される。また、図7(2)に示すよう
に、前記間隔Dは、電極7先端と前記終端との間隔Cの
2倍に等しくすることが好ましいため、前記間隔Cもま
た、前記間隔Dに応じて変位させ、電極の位置を変化さ
せている。
【0039】また溶接部端部は溶接不良を起こしている
場合が多く、また前記端部に応力が集まることによって
圧延時に溶接部が破断するなどの圧延不良を起こし易い
ため、溶接後に溶接部両端を切断する。切断された切断
片をクリッピングと呼び、溶接状態の良・不良を調べる
ためにクリッピング曲げ試験を行う。前記試験は、クリ
ッピングの一端を万力などで固定し、溶接部をハンマな
どでたたくことによって応力を加え、90°湾曲させて
溶接部にひびなどが生じるかどうかを調べるものであ
る。前記試験結果によって溶接結果を評価し、この評価
結果に従って溶接時に電極7にかける電圧および電極7
の移動速度などの溶接条件を修正している。
【0040】表1は図1の溶接装置を用い、受発光セン
サ8を入側クランプ手段1上部両端に設置し、また発光
センサ9aを入側クランプ手段1上部中央に設置し、受
光センサ9bを出力クランプ手段2上のそれに対応した
位置に設置した場合の溶接の結果を、従来の方法と比較
したものである。
【0041】
【表1】
【0042】このように、前記終端と先端との間隔の大
きさ、および両クランプ手段間の距離を測定し、第1徴
調整手段12、第2徴調整手段17およびねじり調整手
段19を用いて前記終端と先端との間隔を調整すること
によって、前記間隔と基準値とのずれは、従来技術を用
いた場合には0.5〜1.5mmであったが、本発明を
用いると0.1〜0.2mmとなり、ずれが減少するこ
とがわかる。溶接後の溶接破断率は、従来技術を用いた
場合には15%であったが、本発明を用いた場合は0.
1%となり、従来技術を用いた場合より良好な溶接を行
うことができることが判る。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、先行金属
帯と後行金属帯とを突き合わせ溶接して金属帯を連続的
に通板するための溶接方法において、先行金属帯の端部
と後行金属帯の端部とをそれぞれ把持しながら、前記端
部間の間隔を光学的に計測し、計測された間隔が予め定
める値となるように修正してから前記端部間を溶接する
ので、前記間隔の設定精度を向上させることができ、溶
接不良の発生を減少させることができる。
【0044】好ましくは、前記端部間の間隔の光学的な
計測は、レーザ光を照射して行い、好ましくは、直線状
または帯状の光ビームを照射して行うので、微小な間隔
の値をすばやく検出することができ、生産ラインの通板
速度に影響を及ぼさないので、前記ラインの作業能率を
向上させることができる。
【0045】好ましくは、前記端部間の間隔の光学的な
計測は、金属帯の板幅方向の両端付近の少なくとも2箇
所で行うので、前記先端と終端が平行であるかどうかを
検出することができ、溶接不良の発生を抑えることがで
きる。
【0046】また好ましくは、前記端部間の間隔の光学
的な計測は、金属帯の表面からの反射光の有無によって
行うので、金属帯の一方表面方向のみにセンサを設置す
れば良いためセンサの設置スペースを小さくでき、設置
を容易にすることができる。
【0047】また好ましくは、前記端部間の溶接は、端
部間の間隙に裏金を当てて行うので、溶接時に溶解した
金属を容易に保持することができ、圧延を行うのに適し
た溶接部を形成することができる。
【0048】前記端部間の溶接は、MIG溶接によって
行うので、溶接速度が早く、また溶接後に圧延可能な溶
接部が形成される溶接を行うことができる。このため
に、前記金属帯の作業能率をより向上させることができ
る。
【0049】また好ましくは、前記端部間の間隔の光学
的計測は、端部間の間隙を通過する光によって行うの
で、前記間隔の測定の速度をさらに向上させることがで
き、溶接不良の発生を抑えることができる。
【0050】また好ましくは、溶接後に金属帯の板幅方
向の両端の溶接部分を切離して試験片を採取し、採取さ
れた試験片を用いて溶接結果を評価し、評価結果に従っ
て、前記端部間を溶接する際の溶接条件を修正するの
で、溶接条件を金属帯の形状や鋼種に適合したものとす
ることができ、溶接不良の発生をさらに減少させること
ができる。
【0051】本発明に従えば、金属帯の溶接装置内に、
先行金属帯の端部を把持する出側クランプ手段と、後行
金属帯の端部を把持する入側クランプ手段と、先行金属
帯および後行金属帯の端部間の間隔を光学的に計測する
間隔計測手段と、間隔計測手段からの出力に応答し、前
記端部間の間隔が予め設定される基準値となるように、
前記出側クランプ手段および入側クランプ手段を、金属
帯を把持した状態で相対的に移動させて調整する制御手
段と、金属帯からの出力に応答して間隔が調整された前
記端部間を溶接する溶接手段とを備えるので、前記間隔
の設定精度を向上させることができ、溶接不良の発生を
抑えることができる。
【0052】好ましくは、前記出側クランプ手段または
前記入側クランプ手段の少なくとも一方は、前記相対的
な移動の際に徴調整が可能であるので、前記調整をより
精度よく行うことができる。
【0053】また好ましくは、前記間隔計測手段は、前
記出側クランプ手段または前記入側クランプ手段のいず
れか一方に連動して移動するので、前記間隔の測定にお
いて測定する対象を前記間隔自身と、前記出側クランプ
手段および前記入側クランプ手段の間とすることができ
るので、前記徴調整を行う場合の前記出側クランプ手段
または前記入側クランプ手段の移動量を適確に決定する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いた溶接装置の側面図である。
【図2】図1の入側クランプ手段1の簡略化した平面図
である。
【図3】図1の溶接装置の簡略化した説明図である。
【図4】制御回路21の電気的な構成を示すブロック図
である。
【図5】本発明を用いた金属帯の溶接方法を示すフロー
チャートである。
【図6】本発明を用いた金属帯の溶接方法を示すフロー
チャートである。
【図7】図1の電極7の位置を説明する説明図である。
【図8】連続圧延ラインの簡略化した説明図である。
【図9】ガスシールドメタルアーク溶接の簡略化した説
明図である。
【符号の説明】
1 入側クランプ手段 2 出側クランプ手段 3 溶接手段 4 ロータリシャー 5 バックバー 6 溶接裏金 7 電極 8 受発光センサ 9a 発光センサ 9b 受光センサ 11 入側クランプ移動手段 12 第1徴調整手段 13 第1徴調整センサ 14 溶接裏金移動手段 15 入側クランプ昇降手段 16 出側クランプ昇降手段 17 第2徴調整手段 18 移動台 19 ねじり調整手段 20 ロータリシャー移動手段 21 制御回路 22,23,34 入力インタフェイス回路 24 A/D変換回路 25 処理回路 26,27,28,29,30,31,32,33 D
/A変換回路 35 入力手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B23K 37/06 B23K 37/06 C H01S 3/00 H01S 3/00 F // B23K 9/127 509 8315−4E B23K 9/127 509A 8315−4E 508A

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先行金属帯と後行金属帯とを突き合わせ
    溶接して金属帯を連続的に通板するための溶接方法にお
    いて、 先行金属帯の端部と後行金属帯の端部とをそれぞれ把持
    しながら、 前記端部間の間隔を光学的に計測し、 計測された間隔が予め定める値となるように修正してか
    ら、 前記端部間を溶接することを特徴とする金属帯の溶接方
    法。
  2. 【請求項2】 前記端部間の間隔の光学的な計測は、レ
    ーザ光を照射して行うことを特徴とする請求項1記載の
    金属帯の溶接方法。
  3. 【請求項3】 前記端部間の間隔の光学的な計測は、直
    線状の光ビームを照射して行うことを特徴とする請求項
    1記載の金属帯の溶接方法。
  4. 【請求項4】 前記端部間の間隔の光学的な計測は、帯
    状の光ビームを照射して行うことを特徴とする請求項1
    記載の金属帯の溶接方法。
  5. 【請求項5】 前記端部間の間隔の光学的な計測は、金
    属帯の板幅方向の両端付近の少なくとも2箇所で行うこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の金属帯
    の溶接方法。
  6. 【請求項6】 前記端部間の間隔の光学的な計測は、金
    属帯の表面からの反射光の有無によって行うことを特徴
    とする請求項1〜5のいずれかに記載の金属帯の溶接方
    法。
  7. 【請求項7】 前記端部間の溶接は、MIG溶接によっ
    て行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載
    の金属帯の溶接方法。
  8. 【請求項8】 前記端部間の溶接は、端部間の間隙に裏
    金を当てて行うことを特徴とする請求項6または7に記
    載の金属帯の溶接方法。
  9. 【請求項9】 前記端部間の間隔の光学的計測は、端部
    間の間隙を透過する光によって行うことを特徴とする請
    求項1〜5のいずれかに記載の金属帯の溶接方法。
  10. 【請求項10】 溶接後に、金属帯の板幅方向の両端の
    溶接部分を切離して試験片を採取し、 採取された試験片を用いて溶接結果を評価し、 評価結果に従って、前記端部間を溶接する際の溶接条件
    を修正することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに
    記載の金属帯の溶接方法。
  11. 【請求項11】 金属帯の溶接装置において、 先行金属帯の端部を把持する出側クランプ手段と、 後行金属帯の端部を把持する入側クランプ手段と、 先行金属帯および後行金属帯の端部間の間隔を光学的に
    計測する間隔計測手段と、 間隔計測手段からの出力に応答し、前記端部間の間隔が
    予め設定される基準値となるように前記出側クランプ手
    段および入側クランプ手段を、金属帯を把持した状態で
    相対的に移動させて調整する制御手段と、 制御手段からの出力に応答して、間隔が調整された前記
    端部間を溶接する溶接手段とを含むことを特徴とする金
    属帯の溶接装置。
  12. 【請求項12】 前記出側クランプ手段または前記入側
    クランプ手段の少なくとも一方は、前記相対的な移動の
    際に徴調整が可能であることを特徴とする請求項11記
    載の金属帯の溶接装置。
  13. 【請求項13】 前記間隔計測手段は、前記出側クラン
    プ手段または前記入側クランプ手段のいずれか一方に連
    動して移動することを特徴とする請求項12記載の金属
    帯の溶接装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109249156A (zh) * 2018-10-16 2019-01-22 滁州市云米工业设计有限公司 一种基于光电检测的零件板块拼接机构装置

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