JPH08242824A - カッタースプーン付き冷凍お好み焼き - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷凍お好み焼きを電子レンジやフライパンな
どで加熱調理し、喫食する際に喫食しやすい簡便な手段
を講ずることを目的とする。 【構成】 耐熱性容器に加熱焼成したお好み焼きと、そ
の上部に耐熱性プラスチックで形成したカッターとフオ
ークを兼ね具えたカッタースプーンが載置して具えら
れ、密封包装されてなるカッタースプーン付き冷凍お好
み焼き。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、カッタースプーン付き
冷凍お好み焼きに関する。詳しくは、耐熱性の容器に、
加熱焼成したお好み焼きと、その上部かまたは耐熱性容
器のセット箇所に載置されるカッタースプーンとを密封
包装されてなる冷凍お好み焼きに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から存在する冷凍お好み焼きは、特
開昭６１ー５６０６０号明細書に記載されているよう
に、水で溶いた小麦粉に野菜、魚肉、全卵など一つまた
は複数種の好みの材料および香辛料、ソース、さらに必
要に応じてコンスターチなどを混合し、所定の温度で食
用に適した状態にまで加熱焼成した後、凍結し、次いで
耐水性、防湿性、耐寒性に優れた包装袋内に、パックさ
れた脱酸素剤、ソース、青のり等とともに真空包装され
るものであった。また特開平３ー１６８０７３には加熱
焼成したたこ焼き、お好み焼きまたはその類似品を減圧
下で冷却した後、冷凍してなるものが開示されている。

【０００３】このように従来の冷凍お好み焼きは、単に
加熱するだけでそのまま調理できるという点ではきわめ
て便利なものである。しかし、お好み焼きは、一般に円
盤状ないしは板状に形成されるものであるから、喫食す
るときは金べらとかナイフのようなもので適当な大きさ
にカットして、フオークで刺して食べることが行われて
いる。ところが従来の冷凍お好み焼きには、例えば特開
昭６１ー５６０６０号明細書に記載される構成のよう
に、お好み焼きの調理品は提供されるものの、消費者が
喫食するのには食べる手段であるカッターとフオークを
用意しなければならない。消費者に対して、さらにお好
み焼きの利用のしやすさ、すなわち喫食の便利性につい
てはなにも触れていない。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従って、本発明者ら
は、このような実情に鑑み、冷凍お好み焼きを電子レン
ジやフライパンなどで加熱調理し、喫食する際に喫食し
やすい簡便な手段を講ずることを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本発明の手段は、耐熱性プラスチックで形成
したカッターとフオークを兼ね具えたカッタースプーン
を用意し、お好み焼きにセットし、一体化することにあ
る。すなわち耐熱性容器に、加熱焼成されたお好み焼き
とカッターとフオークを兼ね具えたカッタースプーンを
その上部に載置し具えたものを密封包装されてなるもの
である。また耐熱性容器に、加熱焼成したお好み焼きと
耐熱性容器のセット箇所にカッタースプーンが載置して
具えられ、密封包装されてなるものである。

【０００６】本発明のお好み焼きの上部に載置するか、
耐熱性容器のセット箇所に一体化して具えるカッタース
プーンは、カッターとフオークを兼ね具えたもので、従
来お好み焼きを作る際に使用されている金べらの形状を
小型化し、材質を耐熱性のプラスチックからなるものに
したものである。従来の金べらは、お好み焼き素材をへ
らで押したり、伸ばしたり、形を整えたり、表裏を反転
させたり、カットしたりなどの機能をするために大きい
方が使いやすいので一般に大型である。その点で、本発
明のカッタースプーンは、加熱調理済のお好み焼きを適
当な大きさにカットして、フオークまたはスプーン替わ
りにして喫食できる機能がもてるように、小型化し設計
されている。これまでの金べらは材質が鉄またはステン
レスなど金属製からなるので使用中に柄まで熱くなり、
取り扱いにくい状態となり使う際に問題があり、その為
に柄の表裏の両面に木質系の材質を貼って共柄にして使
いやすくしているものもあるが、本発明のように冷凍お
好み焼きを加熱する間に金属性のものは熱くなってしま
う。本発明では材質が耐熱性のプラスチックからなるの
で、柄が熱くならず、安心して使うことができる。従っ
て、カッタースプーンはお好み焼きの上部に載置した
り、耐熱性容器に一体化した状態で加熱しても熱くなら
ないので安心して使用することができる。

【０００７】本発明のカッタースプーンの材質はポリプ
ロピレン、スチロール樹脂など耐熱性のプラスチックで
あればよい。またカッタースプーンの形状はへらの先端
が３〜５ｃｍの帯形または丸形の刃型をなし、柄はへら
と平行に形成してもよいが、へらのつけ根から上方向に
立ち上がって傾斜して作り、持ちやすいように形成する
のがよい。

【０００８】さらに、カッタースプーンは加熱焼成され
たお好み焼きの上部に裸のまま、または袋に入れて載置
されるか、耐熱性容器にセットする箇所を設けて載置さ
れるか、いずれにしろ耐熱性容器と一体化して載置され
る。また載置する工程は加熱焼成されたお好み焼きを耐
熱性容器に詰めたあとか、耐熱性容器に詰めて冷凍した
あとかいずれかの工程でお好み焼きの上部か、耐熱性容
器のセット箇所に載置すればよい。尚、カッタースプー
ンを袋に入れる際に、少なくとも小さな穴のあいた袋で
包装するとカッタースプーンを袋から取り出さずにその
まま後述する電子レンジにかけることができる。

【０００９】本発明のカッタースプーン付き冷凍お好み
焼きは、電子レンジの場合、喫食するときに外部包装を
解いて袋から取り出して、容器ごとラップをかけ、小さ
い穴を２〜３か所あけて、５００ｗの場合４〜４分３０
秒、６００ｗの場合３分３０秒〜４分間加熱する。加熱
する際、カッタースプーンはお好み焼きに載置したまま
の状態で加熱することができる。カッタースプーンはお
好み焼きと同時に加熱しても熱くならず取り扱いやす
い。勿論、カッタースプーンはお好み焼きから取り除い
て加熱してもよい。

【００１０】冷凍お好み焼きが加熱された後、喫食する
とき、お好み焼きは載置されたカッタースプーンを使
い、へらの先端でたて、よこ、ななめなど適当な大きさ
にカットされる。この際、容器をラップするフイルムに
適宜のカット寸法を入れてカットしやすいようにしてお
くと便利である。従って、カット寸法の入ったラップを
具えておくとなお好ましい。カットしたものはへらがス
プーンかフォークがわりとなって喫食される。このよう
に本発明の載置されたカッタースプーンがカッターとフ
ォークまたはスプーンの機能を兼ね具え持つことを特徴
とするのである。

【００１１】なお、本発明が対象とする冷凍お好み焼き
は一般のお好み焼きを冷凍したものである。すなわち、
たねとして水で溶いた小麦粉にだし汁、卵、やまいもな
どを混ぜたもの、具として牛肉、豚肉、鶏肉などの食肉
類、イカ、エビ、貝類などの魚介肉類、野菜などを加え
て鉄板の上で焼いた後、容器詰めされ、冷凍されたもの
である。

【００１２】以下に、本発明を実施例により具体的に説
明するが、本発明はそれらの実施例により限定されるも
のではない。

【００１３】なお、図１は本発明の一実施例にかかるカ
ッタースプーン付き冷凍お好み焼きの縦断面の模式図で
ある。図２はカッタースプーンの一例の平面図である。
図３はカッタースプーンの一例の横断面図である。

【００１４】また、符号１はカッタースプーン付き冷凍
お好み焼きで、２はアルミニウム製の耐熱性容器、３は
スチロール樹脂製のカッタースプーン、４は焼いたたね
生地からなる台、５は野菜、６は豚肉、７は焼きそば、
８はたまご焼、９はソース、１０は青のり、１１はカッ
タースプーンのへら、１２はカッタースプーンの柄を示
す。

【００１５】

【実施例】図面を参照して本発明の一実施例を説明する
と、図１に示すように、本発明は耐熱性容器２に、お好
み焼きの台４を底に、その上にカツオブシ、野菜５、豚
肉６、焼きそば７、たまご焼８を乗せ、さらにその上に
ソースや青のりと共に、カッタースプーン３を載置した
構成から成るものを包装袋１１で包装したものである。

【００１６】すなわち、本発明の製法は、小麦粉、水、
だし汁などからなるたね生地を好みに合わせて作り、そ
れを鉄板の上に円形上に敷き、鉄板を加熱しながらその
上にカツオブシ、野菜、豚肉、焼きそばを適量づつ順次
乗せ、焼成した後、アルミニウム製の耐熱性容器に詰
め、さらにその上にたまご焼を乗せてお好み焼きが出来
上がる。本発明はさらにその上にカッタースプーンをソ
ース袋や青のり袋とともに乗せて、凍結し、その後、三
方シールの包装袋で密封包装する。またカッタースプー
ンやソース袋、青のり袋などはお好み焼きを凍結後、包
装する前に、冷凍された容器の上に載置してやることも
できる。

【００１７】なお、図２、３はカッタースプーンの一例
を示すものであるが、通常使用される金べらの１／４〜
１／３ぐらいの大きさのもので全体がスチロール製のプ
ラスチックからなり、へら１２の帯状の先端を刃形状に
裁断加工したものであり、柄１３はへらのつけ根から少
し上方に立ち上がってから傾斜させて手で持ちやすいよ
うに細工する。この材質は耐熱性のプラスチックであれ
ばいずれでもよい。

【００１８】図１のカッタースープ付き冷凍お好み焼き
１を喫食する場合は、包装袋１１を破棄し、冷凍お好み
焼きを取り出し、容器ごとカット寸法入りのラップをか
け、小さい穴を少なくとも１か所、好ましくは２〜３か
所あけて電子レンジで加熱した後、載置してあるカッタ
ースプーンでお好み焼きを寸法にあわせて適当な大きさ
に切断してカッタースプーンに乗せるか、刺して喫食す
ることができる。電子レンジで加熱後、カッタースプー
ンが手元にあるので暖かいうちにすぐ喫食することがで
きた。尚、フライパンでも加熱して調理することができ
る。

【００１９】

【発明の効果】本発明は、カッタースプーンが冷凍お好
み焼きの上部か、耐熱性容器のセット箇所に載置されて
いるので、電子レンジ等で加熱処理後、カッタースプー
ンを使い、直ちに加熱されたお好み焼きを適当な大きさ
にカットして喫食することができるという利用者への便
益性が大なるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例にかかるカッタースプーン付
き冷凍お好み焼きの縦断面の模式図である。

【図２】カッタースプーンの一例の平面図である。

【図３】カッタースプーンの一例の横断面図である。

【符号の説明】

１ カッタースプーン付き冷凍お好み焼き ２ 耐熱性容器 ３ カッタースプーン ４ 焼き生地台 ５ 野菜 ６ 豚肉 ７ 焼きそば ８ たまご焼 ９ ソース １０ 青のり １１ カッタースプーンのへら １２ カッタースプーンの柄

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 耐熱性容器に、加熱焼成したお好み焼き
   の上部にカッタースプーンが載置して具えられ、密封包
   装されてなることを特徴とするカッタースプーン付き冷
   凍お好み焼き。
2. 【請求項２】 耐熱性容器に、加熱焼成したお好み焼き
   と耐熱性容器のセット箇所にカッタースプーンが載置し
   て具えられ、密封包装されてなることを特徴とするカッ
   タースプーン付き冷凍お好み焼き。
3. 【請求項３】 前記カッタースプーンが耐熱性のプラス
   チックからなる請求項１または２記載のカッタースプー
   ン付き冷凍お好み焼き。