JPH082422B2 - 高吸水性樹脂の微細化方法 - Google Patents

高吸水性樹脂の微細化方法

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JPH082422B2
JPH082422B2 JP63203372A JP20337288A JPH082422B2 JP H082422 B2 JPH082422 B2 JP H082422B2 JP 63203372 A JP63203372 A JP 63203372A JP 20337288 A JP20337288 A JP 20337288A JP H082422 B2 JPH082422 B2 JP H082422B2
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JP
Japan
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super absorbent
water
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absorbent polymer
miniaturizing
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JP63203372A
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良壽 空閑
茂寿 遠藤
一夫 武内
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高吸水性樹脂を用いた衛生材、化粧品、塗
料、建築等の分野に係わり、詳しくは、アクリル酸ビニ
ルアルコール共重合体、アクリル酸ソーダ重合体等の高
吸水性樹脂の原材料を粉砕して微細化するのに好適な高
吸水性樹脂の微細化方法に関する。
(従来技術) 高吸水性樹脂は、自重の数100倍から1000倍もの水を
吸収して長期間保持する性質、また、樹脂構造内に包含
された水は、乾燥によってのみ放水され、圧力によって
は摘出されない性質がある。前記吸水−放水の性質を利
用して、紙オムツ、ナプキンに代表される吸水材、吸湿
材をはじめとして、結露防止材、油水分離材、乾燥材な
どに幅広く用いられている。
塗料の分野においては、被塗物の美化、保護、腐食防
止等の性能のほかに湿度調節、濡れ性、シール性等の新
たな機能を付与した塗料が期待されており、特に、前記
吸水−放水の性質を有する高吸水性樹脂を塗料原料に添
加して、種々の環境条件に適合する塗料の開発が行われ
ている。
塗料の良否は、流動性、薄膜性、乾燥性、透明性等の
優れた特徴を有することが重要であり、前記吸水−放水
性塗料を作るためには、その粒子の粒径を10μm以下、
数μmオーダーに微細化することが必須の条件である。
高吸水性樹脂はポリマーと架橋材から成るゲル状物質
であり、重合反応により合成されるため、数10μm以下
の粒子を前記合成法で生成するのは困難である。そこ
で、微粉末材料の製造には、機械的力による粉砕方法が
あるが、高吸水性が故に、通常の空気中では水分を吸収
してしまうため、粉砕することができなかった。そのた
め、冷却N2ガス気流中で粒子同士を衝突させるジェット
粉砕法により、平均径15−20μm程度の粒子を製造して
いるのが現状である。
(発明が解決しようとする課題) しかし、吸水−放水性塗装の被塗膜厚は10μm以下が
望ましく、したがって、その原材料として用いる吸水性
樹脂の平均粒径も数μmの粒子を生成する必要があり、
前述した従来の粉砕方法では得ることが困難であるとい
う課題があった。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するために、本発明は、真空および脱
水後に、乾燥したもしくは水蒸気が存在しない置換ガス
を導入し、当該置換ガス中で、粉砕媒体による機械的衝
撃力等を用いて、アクリル酸ビニルアルコール共重合
体、アクリル酸ソーダ重合体等の高吸水性樹脂を微細化
すること、さらに、固体粉砕助材としてアタパルジャイ
ト(Mg8Al2Si8O20(OH2)8H2O)を加え、高吸水性樹脂
をさらに微細化することを特徴とする。
なお、前記ガスとしてはHe、Ar、N2等の不活性気体を
使用するのが好ましい。
(作 用) 本発明は、真空引きを行って、高吸水性樹脂の粉砕を
困難としている水分を除去し、さらに、水蒸気の存在し
ない雰囲気中で、前記樹脂とボールの機械的衝撃力によ
って粉砕する。また、粉砕の向上に障壁となるママコ現
象を解消するため、粉砕の分散材を添加して粉砕を行
う。
(発明の効果) 本発明によれば、高吸水性樹脂の粒径を著しく小さく
生成できるので塗料原料に混合して塗料の性能に係わる
薄膜性、透明性等を阻害することのない吸水−放水性塗
料を実現することができる。また、高吸水性樹脂の吸水
速度は、粒子の表面積に起因するので、粒子を微細化す
ることによって吸水あるいは放水速度を著しく向上する
ことができる。したがって、例えば建築材料としての防
水塗料材の他、微細加工の必要な電子部品材料、光学機
器等の除湿、防曇材、また、合成繊維材に添加した除湿
繊維材、化粧品パック材料などの各種分野に亙って広く
応用することが可能である。
(実施例) 以下に、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説
明する。
第1図は、本発明を実施するために試作した装置の概
略図である。装置の構成は、大別して粉砕容器および加
熱ヒーター、加振部、真空排気および置換ガス導入系に
より構成されている。
原材料として、住友化学工業・商品名スミカゲル(SP
510)、アクリル酸・ビニルアルコール共重合体を用い
て、あらかじめ従来技術で得られた最小粒径の微粉砕物
をメッシュで分級し、平均粒径が10μmとなった高吸水
性樹脂の粉料を用意しておき、粉砕容器1内に前記樹脂
とステンレス製のボール(外径2−8mm)を仕込む。粉
砕容器1に巻き付けられた加熱ヒーター2にA.C.100V供
給しながら真空排気の荒引きをゲートバルヴ4、6を開
口して行い、容器1内の脱ガスと乾燥を12時間以上行
う。3はフィルターである。次に、ゲートバルヴ6を閉
じ、5を開口して置換ガス導入系からAr、N2、He等の不
活性ガスを粉砕器1内に導入した後、その雰囲気中で粉
砕器装置全体を加振する。この加振は、モーター7を作
動させ、カップリング8を介して加振用偏心重り9の軸
に回転運動が伝達され、偏心運動が発生し、バネ10で支
持されたベース11に伝達することにより震動が発生され
る。脱ガス・乾燥および置換ガス導入を行い、ゲートバ
ルヴ4を閉じ、振動ボールミル型式の粉砕処理を行う。
振動によって、真空排気と置換ガス経路が破損するた
め、同経路の末端にはベローズ等の緩衝材を設けてお
く。
本実施例では真空度を10-4Torrとした後、Arガスパー
ジを行い、粉砕を5時間行った。これで得られた生成物
の平均粒度は約4.4μmであった。
高吸水性樹脂は粉砕処理の過程で粉をこねたような固
まりのママコ状態が発生しやすく、この対策として、粉
料の分散性を高め、粉砕性を促進するアタパルジャイト
と呼ばれるマグネシウム、アルミニウムの塩基性含水ケ
イ酸塩鉱物(Mg8Al2Si8O20(OH2)8H2O)を樹脂粉料に
1−20wt%添加し、前述した作業手順と同様に粉砕処理
を行った。その結果として、粒径が約4μmの微粉体の
生成物を得ることができた。したがって、アタパルジャ
イト等の分散材を添加することによって、高吸水性樹脂
の粉砕性をさらに向上することができた。本発明に用い
る分散材としては、アタパルジャイトの他にステアリン
酸カルシウム、ステアリン酸ナトリウム、リグニンスル
ホン酸ナトリウム、ε−カプロラクタム、アクリルアミ
ド等を用いることができる。
なお、粉砕容器1を加熱ヒーター2により加熱する代
わりに、乾燥加熱気体を容器1内に吹き込むようにして
も良いことはいうまでもない。
第2図は、レーザー回折・散乱粒度分布測定器で得ら
れた本実施例の結果を示す粒度分布曲線図である。図
中、横軸は粒径〔μm〕を、縦軸は粒径に対するフルイ
通過積算分布を表している。同図において、の曲線
は、従来技術で得られた高吸水性樹脂の微粉砕物を分級
した後に計測した砕料の粒度分布を示し、平均粒径(フ
ルイ通過50%の径)で10μm、塗膜材として、とりわけ
重要な5μm以下の粒子は25%程度である。は、前記
の従来技術で得られた高吸水性樹脂の微粉砕物を更に
本発明の方法によって微細化して得られた微粉体の粒度
分布曲線であり、平均粒径で4.4μm、5μm以下の粒
子が55%存在していることが分かる。は、アタパルジ
ャイトを添加した場合の粒度分布を示し、平均粒径が3.
8μmであり、5μmの粒子が60%し、の結果よりも
生成物粒径が小さくなっていることから分散材の効果が
分かる。このように、同図から高吸水性樹脂の微細化に
本発明が有効であることが分かる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に基づく高吸水性樹脂の微細化のため
の装置を示す概略図、 第2図は、本発明の実施例による粒度分布曲線を示す
図。 (符号の説明) 1……粉砕容器、2……ヒーター、 3……フィルター、4,5,6……ゲートバルヴ、 7……モーター、8……カップリング、 9……加振用偏心重り、10……バネ、 11……ベース。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−16052(JP,A) 実開 昭59−53853(JP,U) 特公 昭54−9346(JP,B2)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空および脱水後に、乾燥したもしくは水
    蒸気が存在しない置換ガスを導入し、当該置換ガス中
    で、高吸水性樹脂を微細化する方法。
  2. 【請求項2】固体粉砕助材としてアタパルジャイト(Mg
    8Al2Si8O20(OH2)8H2O)を加え、前記高吸水性樹脂を
    さらに微細化する請求項(1)記載の方法。
JP63203372A 1988-08-16 1988-08-16 高吸水性樹脂の微細化方法 Expired - Lifetime JPH082422B2 (ja)

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JPH0252057A JPH0252057A (ja) 1990-02-21
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US4114509A (en) * 1977-06-22 1978-09-19 Hartwell Corporation Fastener plunger entry resistance means
JPS5953853U (ja) * 1982-09-30 1984-04-09 株式会社島津製作所 臭化カリウム錠剤調製用粉砕装置
JPS6316052A (ja) * 1986-07-07 1988-01-23 川崎重工業株式会社 振動ミル

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