JPH08241963A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JPH08241963A
JPH08241963A JP7022678A JP2267895A JPH08241963A JP H08241963 A JPH08241963 A JP H08241963A JP 7022678 A JP7022678 A JP 7022678A JP 2267895 A JP2267895 A JP 2267895A JP H08241963 A JPH08241963 A JP H08241963A
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dram
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ground
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line
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登志男 砂永
Tsuneji Kitamura
恒二 北村
Masaaki Yamamoto
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 DRAMマクロセルと論理セルとを同一チッ
プに形成し、信頼性がありかつ高速動作が可能な高密度
半導体集積回路装置を提供する。 【構成】 論理セルと同一チップに集積されるDRAM
マクロセル14は、半導体基板と反対導電型のガードリ
ング26と、ガードリング26内のウエル27内に形成
されたメモリセルのアレイ42と、電源供給線34と、
接地線36と、電源供給線34と接地線36との間に接
続されたバイパスキャパシタ70と、を備え、電源供給
線34と論理セルの電源供給線とは異なる電源パッドに
接続され、接地線36と論理セルの接地線とは共通の接
地パッド又は低インピーダンス線で相互接続された、近
接した接地パッドに接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体集積回路装置に関
し、さらに詳細には外部配線のためのパッドを有する同
一チップの半導体基板に、マクロセルとして予め用意さ
れたDRAM(ダイナミックランダムアクセスメモリ)
メモリブロック及び論理ブロックを組み合わせて所要の
回路機能を実現する半導体集積回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータシステムが小型化、
高速化するにつれて、これらのコンピュータシステムに
広範に使用されているDRAMのシステム全体としての
高速化が求められている。
【0003】このDRAMの高速化には、アクセスタイ
ムの高速化、即ち、データ要求を受けてからデータを送
りだすまでの時間を短縮すること、及びサイクルタイム
の高速化、換言すればデータ転送レートの高速化、即
ち、単位時間当たりのデータ転送量を大きくすることと
いう二つの側面がある。
【0004】DRAM自体のアクセスタイムは除々に向
上しているが、それ故にシステム全体として見た場合
に、DRAMからのデータを必要とする論理チップとD
RAMチップとの間を結ぶカード(ボード)上の配線に
おける遅延が無視できなくなっている。
【0005】また、データ転送レートを上げるために
は、データバス幅を大きくすることが効果的であるが、
従来のメモリモジュールは論理チップとは別々に形成さ
れ、これらがカード上に固定され接続されるので、カー
ド上の配線可能な面積やメモリモジュールの実装面積に
よる制約があり、あまり大きなデータバス幅をとること
ができない。
【0006】一方、DRAMが高速化されるに伴って、
以下のような種々の問題が生じてくる。
【0007】即ち、カード上の配線負荷を高速でスイッ
チングすると、消費電力が増大する上に、同時スイッチ
ングによって大きなノイズが発生する。このノイズが放
射されるとEMC等の障害の問題を引き起こしてしま
う。そして、この同時スイッチングによるノイズの問題
は、カード上のデータバス幅が大きくなる程深刻にな
る。
【0008】また、一般に、DRAMが使用されるコン
ピュータでは、DRAMのパッケージを小さくしてカー
ド上での実装密度を上げることによりDRAMを高集積
化すること、及びカード上のアドレス信号用の配線の本
数を減らして配線に必要な面積を低減すること等を目的
として、アドレス信号を行アドレス信号と列アドレス信
号とに分けてこれらを時系列で送り(時分割)、カード
上のアドレス信号用の配線及びパッケージに形成された
アドレス信号入力用のピンを行アドレス信号と列アドレ
ス信号とで共有することによって、ピン数を減らしてパ
ッケージを小型化すると共にカード上の配線数を減らし
ている。しかし、このような従来のDRAMでは、ピン
に入力される信号が行アドレス信号なのか列アドレス信
号なのかを認識する必要があり、そのためにRAS(行
アドレスストローブ信号)及びCAS(列アドレススト
ローブ信号)を使用してこれらを制御しながらDRAM
を動作させているので、DRAMを高速で使用する場合
その制御が複雑になる。
【0009】他方、DRAMには、高速用途に応じた品
種の多様性も要求されており、この品種の多様性につい
ても、データ幅、アドレス深さ、即ち、アドレスビット
により指定されるアドレス空間の大きさ、及びページ深
さ、即ち、列アドレスビットにより指定されるアドレス
空間の大きさ等の構成の多様性と、メモリチップ又はモ
ジュールの外部とのインターフェースの多様性という二
つの側面がある。
【0010】データ幅に関しては、1ビット幅、4ビッ
ト幅、16ビット幅等の品種展開がなされているが、ペ
ージ深さについは品種展開が行われていない。
【0011】また、外部とのインターフェースに関して
は、最近、シンクロナスーDRAMやランバスーDRA
M等のように、従来のDRAMとは異なるインターフェ
ースのDRAMが開発されているが、これらのDRAM
は種々の論理チップやCPUに対応できるわけではな
く、メモリに合わせて論理チップを設計したり、メモリ
コントローラ等の論理チップを使用することによってイ
ンターフェースの相違に対応する必要があるという点に
おいては、従来のDRAMと同様である。
【0012】この他、論理チップに関しては、LSIの
集積度が上がるにつれて、外部配線との接続を行うため
のパッドの数が増えるので、内部回路を形成するのに大
きな面積を要しない場合でも、チップの小型化を十分に
図ることができないという問題があった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、LSIの一
形態であるASIC(特定用途向けIC)では、コンピ
ュータのライブラリに登録された既に設計済のブロック
から必要なブロックを呼び出して同一チップに配置し、
ブロック間を配線することによって、所望の回路機能を
実現することが通常行われている。このため、ライブラ
リには、数ゲート以下の規模の基本的な論理セルと数百
ゲートから数キロゲートの規模のマクロセルとが登録さ
れている。このライブラリに、予め設計したDRAMマ
クロセルを登録しておき、DRAMマクロセルを論理セ
ルやアナログセルと同一チップに集積できれば、上記の
問題の大部分を解決することができる。
【0014】しかし、論理セルが多ビットのカウンタや
レジスタを含む場合、これらが同時にスイッチングした
り、又はチップ外の外部周辺回路に信号を送るオフチッ
プドライバが同時にスイッチングすることにより、チッ
プ内の電源供給線や接地線に流れる電流が急激に変化す
る。このため、電源供給線や接地線に接続された拡散領
域と半導体基板又はウエルとの間の接合面が順方向にバ
イアスされて、拡散領域に少数キャリアが注入されるこ
とがある。論理セルでは、この少数キャリアの注入によ
るラッチアップを防止するために、エピタキシャルウェ
ハ等を使用して半導体基板の抵抗値を下げる等の対策が
とられている。しかし、ラッチアップ防止対策は必ずし
も少数キャリアの横方向への拡散を防止できない。一
方、DRAMはメモリセルにキャパシタを含んでおり、
このキャパシタは基板表面に形成された拡散領域を一方
の電極として構成されることが多い。このため、少数キ
ャリアがキャパシタの拡散領域に注入されると、キャパ
シタに蓄えられている記憶内容が変わってしまう。ま
た、DRAMセル内のダイナミック回路の中でも同様に
キャパシタが使われるので、ダイナミック回路が誤動作
する場合がある。この少数キャリアの問題はDRAMセ
ル自体が有しているものであり、論理セルと同一チップ
に混載しない場合でも起こる問題ではあるが、少数キャ
リアの発生頻度が増えるので、論理セルと同一チップに
混載した場合には一層深刻化する。 また、DRAMセ
ルと論理セルとが発生させるノイズの問題もある。DR
AMは、メモリセルから読み出した微小な電圧をコンピ
ュータの論理信号に増幅するセンス増幅時とビット線の
プリチャージ時に大きな電流を必要とするため、これら
のタイミングで電源供給線や接地線に比較的大きなノイ
ズを発生させる。一方、論理セルは、カウンタ等のよう
に特定の条件の下で同時スイッチングする回路を有して
いるので、これらが同時スイッチングする場合に単発的
に大きなノイズを発生させる。そして、DRAMの各メ
モリセルに接続されたビット線(データ線)にこれらの
ノイズが結合すると、これがビット線上に読み出された
セル信号電圧に重畳し、メモリセルの電圧マージンを狭
くして、読み出し時のエラー等を起こしやすくする。こ
のノイズの問題も論理セルと同一チップに混載しない場
合にも存在するが、論理セルと同一チップに混載した場
合には深刻化する。
【0015】さらに、DRAMメモリブロックと論理ブ
ロックとが集積された半導体集積回路装置を製造するに
は、DRAMの製造プロセスと論理セルの製造プロセス
とを統合する必要がある。ところで、論理セルの集積密
度は、トランジスタ間や内部の回路ブロック間の金属配
線の密度に大きく依存し、配線工程、即ち、製造プロセ
スの後半部と、金属配線の多層ファインピッチ形成を可
能にするプロセス全体における平坦化とによるところが
大きい。
【0016】一方、DRAMの高集積度は、メモリセル
を如何に小さく作ることができるかに依存するところが
大きく、製造プロセスに含まれる工程のうち、トランジ
スタ及びセルキャパシタを作る工程、即ち、プロセスの
前半部で略決定される。そして、DRAMでは、ビット
線以外で、金属配線層の高密度配線が要求されないた
め、一般に金属配線層が少なく許容されるピッチも大き
い。このため、DRAMの製造プロセスでは論理セルの
製造プロセス程平坦化が要求されない。
【0017】このように、DRAMセルの製造プロセス
と論理セルの製造プロセスとでは重要視される事項が異
なり、また、DRAMセルの製造プロセスには論理セル
の製造プロセスには含まれない工程があるので、これら
を単に統合しただけでは、チップ全体としての集積度を
上げることができない。
【0018】以上のような問題があるため、当業者の間
では、DRAMマクロセルと論理セルとを同一チップに
混載することは困難であるとされていた。
【0019】本発明は上記問題を考慮して、DRAMメ
モリブロックと論理ブロックとが高い集積度で同一チッ
プに形成され、かつこれらが安定的に高速動作する半導
体集積回路装置を提供することを目的とする。
【0020】また、本発明は、データ転送レートの高速
化及びアクセスタイムの高速化を図ることができ、DR
AMの構成やインターフェースの設計の自由度を提供で
き、かつ消費電力及びノイズを低減できる半導体集積回
路装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、外部配線のた
めの電源パッド、接地パッド及び信号パッドが形成され
た同一チップの半導体基板に、論理ブロックと、この論
理ブロックと接続されるメモリブロックとを形成するよ
うにした半導体集積回路装置である。メモリブロック
は、メモリ用キャパシタを含むDRAMセルが配列され
たDRAMメモリセルアレイと、電源供給線と、接地線
とを備え、論理ブロックは、論理回路部と、電源供給線
と、接地線とを備える。メモリブロックの電源供給線及
び論理ブロックの電源供給線は異なる電源パッドに接続
される。
【0022】メモリブロックの接地線及び論理ブロック
の接地線は同一の接地パッド又は低インピーダンス線で
相互接続された、近接した異なる接地パッドに接続され
のが好ましい。
【0023】チップは、さらに、電源供給線と接地線と
を有するオフチップドライバ回路を含み、オフチップド
ライバ回路の電源供給線は、メモリブロック及び論理ブ
ロックの電源供給線が接続された電源パッドとは異なる
電源パッドに接続され、オフチップドライバ回路の接地
線は、メモリブロック及び論理ブロックの接地線が接続
された接地パッドとは異なる接地パッドに接続される。
【0024】また、チップは、電源供給線と接地線とを
有するレシーバ回路を含み、レシーバ回路の電源供給線
は、メモリブロック及び論理ブロックの電源供給線が接
続された電源パッドとは異なる電源パッドに接続され、
レシーバ回路の接地線は、メモリブロック及び論理ブロ
ックの接地線が接続された接地パッドと同一の接地パッ
ド又は低インピーダンス線で相互接続された、近接した
異なる接地パッドに接続される。
【0025】メモリブロックは、並置された複数のDR
AMマクロセルのアレイを備え、各DRAMマクロセル
は、1つ以上のDRAMメモリセルアレイと、DRAM
メモリセルアレイの読取り及び書込み動作に必要な周辺
回路とを含むように形成される。DRAMメモリセルは
半導体基板と反対導電型のウエルに形成され、各DRA
MマクロセルのDRAMメモリセルアレイ及び周辺回路
の領域は半導体基板と反対導電型のガードリングによっ
て取り囲まれる。
【0026】各DRAMマクロセルの電源供給線及び接
地線は、各DRAMマクロセルのDRAMメモリセルア
レイ及び周辺回路の領域を取り囲むように枠状に形成さ
れる。半導体基板がP導電型の場合、ガードリングはN
導電型であり、各DRAMマクロセルの電源供給線がガ
ードリングと位置的に重なるように枠状に形成され、か
つガードリングに接続される。半導体基板がN導電型の
場合、ガードリングはP導電型であり、各DRAMマク
ロセルの接地線がガードリングと位置的に重なるように
枠状に形成されて、かつガードリングに接続される。
【0027】各DRAMマクロセルは、所定の電源パッ
ド又は接地パッドに接続されているがメモリブロックの
内部回路に接続されておらず、かつ半導体基板に複数箇
所で接続されて、半導体基板が形成するPN接合を逆バ
イアスするための電圧を半導体基板に供給する付加的電
源供給線又は接地線を含むことができる。
【0028】各DRAMマクロセルの電源供給線と接地
線との間には、バイパスキャパシタが接続される。バイ
パスキャパシタとメモリ用キャパシタはトレンチ型キャ
パシタであるのが好ましい。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0030】図3には、本発明の第1実施例に係るAS
ICとしての半導体集積回路装置10の構成が示されて
いる。半導体集積回路装置10は、1チップで形成さ
れ、平面形状が略正方形状である半導体基板12を備え
ている。図7に示されるように、この半導体基板12は
高不純物濃度のP型半導体基板12A上に低不純物濃度
のP型エピタキシャル層12Bが形成されたエピタキシ
ャルウェハで構成されている。
【0031】図3に示されるように、この半導体基板1
2には、4MbDRAMテクノロジーを利用した32K
×9ビット構成の方形状のDRAMマクロセル14が、
半導体基板12の対向する辺に沿って2列に配列され、
各列は8個のDRAMマクロセル14を含んでいる。
【0032】また、DRAMマクロセル14のアレイ間
には約100Kのゲートを有する論理セル(ベースセ
ル)16が形成されている。論理セル16には、回路素
子(半導体素子)としてのトランジスタ等を含む図示し
ない論理回路と、論理回路に電源電圧を供給する電源供
給線18と、電源供給線18の下方に位置し、かつ論理
回路に接地電圧を供給する接地線20とが形成されてい
る。電源供給線18は、論理セル16の長辺方向に沿っ
た複数の長辺電源供給線18Aと、論理セル16の短辺
方向に沿った複数の短辺電源供給線18Bとから構成さ
れており、中央部に位置する2つの長辺電源供給線18
Aがそれぞれ電源パッドに接続されている。同様に、接
地線20は、隣接する長辺電源供給線18Aの間に配置
された長辺接地線20Aと、隣接する短辺電源供給線1
8Bの間に配置された短辺接地線20Bとから構成され
ており、電源パッドに接続された長辺電源供給線18A
の外側に位置する2つの長辺接地線20Aが接地パッド
に接続されている。
【0033】半導体基板12の外周部には、パッド領域
24が形成されており、パッド領域24には、種々の電
源パッド、接地パッド及び信号用I/Oパッドを含むパ
ッド22が形成されている。また、パッド領域24に
は、外部周辺回路からの信号を受信するレシーバ回路
(図示せず)と外部周辺回路へ信号を送信するオフチッ
プドライバ回路(図示せず)とが形成されており、さら
にパッド領域24の上部には、レシーバ回路及びオフチ
ップドライバ回路の電源供給線(図示せず)と接地線
(図示せず)とが、それぞれ枠状に形成されている。
【0034】DRAMマクロセル14と論理セル16と
レシーバ回路とオフチップドライバ回路とは図示しない
内部配線によって接続されている。
【0035】図1には、図3の上側のDRAMマクロセ
ルアレイのDRAMマクロセル14の構成が示されてい
る。DRAMマクロセル14は、半導体基板12の表面
に半導体基板12と反対導電型(本実施例ではN導電
型)のガードリング26を含み、ガードリング26は後
述するメモリセルアレイ42及び周辺回路を含むメモリ
形成領域29を取り囲むように枠状に形成されている。
ガードリング26の短辺方向に沿った端部には、延出部
26Aが形成されている。
【0036】ガードリング26の上には、図示しない絶
縁層を介して、ガードリング26と位置的に重なるよう
に、DRAMマクロセル14の内部回路に電源電圧を供
給するための電源供給線(金属配線)34が形成されて
いる。電源供給線34は、メモリ形成領域29を取り囲
むようにガードリング26と対応して枠状に形成されて
いる。また、電源供給線34の短辺方向に沿った端部に
は、延出部34Aが形成されている。
【0037】電源供給線34とメモリ形成領域29との
間には、図示しない絶縁層を介して、DRAMマクロセ
ル14の内部回路に接地電圧を供給するための接地線
(金属配線)36が形成されている。接地線36もメモ
リ形成領域29を取り囲むように枠状に形成されてい
る。また、接地線36の短辺方向に沿った端部には、延
出部36Aが形成されている。
【0038】DRAMマクロセル14、論理セル16、
レシーバ回路及びオフチップドライバ回路は、3.3V
又は5.0Vの同じ電源電圧で動作するように設計され
ており、接地電圧は例えば0Vである。
【0039】また、DRAMマクロセル14は、DRA
Mマクロセル14の短辺方向に沿って延びる上側と下側
のP+ 型基板コンタクト領域(拡散領域)28を有す
る。基板コンタクト領域28の上には、図示しない絶縁
層を介して、この基板コンタクト領域28と位置的に重
なるように付加的な接地線38が形成されている。この
接地線38はチップの周辺部に設けられた接地パッドに
は接続されるが、チップ内部の回路には接続されず、基
板コンタクト領域28に複数箇所で接続される。
【0040】図1の下部の電源供給線34と接地線38
との間の領域はターミナル領域32として用いられる。
ターミナル領域32には、DRAMマクロセル14内の
内部配線と、論理セル16、レシーバ回路及びオフチッ
プドライバ回路の配線との相互接続に用いられるターミ
ナル30(図2の入力ターミナル30A及び出力ターミ
ナル30B)が形成される。
【0041】複数のDRAMマクロセル14が並置され
てDRAMマクロセル14のアレイが形成されたとき、
各DRAMマクロセル14の短辺方向に沿った電源供給
線の延出部34A、接地線36の延出部36A、ガード
リング26の延出部26A、基板コンタクト領域28及
び接地線38が相互接続され、連続した配線或いは領域
を形成する。
【0042】DRAMマクロセルアレイにおいて、隣接
するDRAMマクロセル14の間の領域は論理セル16
からの配線を通過させるための配線領域39として用い
られる。
【0043】電源供給線34、接地線36は、DRAM
マクロセル14の内部回路に電源電圧、接地電圧を供給
するためにDRAMマクロセル14内に設けられる内部
電源線、内部接地線(図示せず)にそれぞれ接続され
る。また、電源供給線34は、図示しない絶縁層に形成
された貫通孔であるコンタクトヴィアを介して、ガード
リング26に複数箇所で接続され、半導体基板ーガード
リングのPN接合を逆バイアスする。
【0044】DRAMマクロセル14の電源供給線34
と論理セル16の電源供給線18は、チップの異なる電
源パッドに接続されるのが好ましい。チップのパッド2
2は、典型的な例では、ワイヤボンディングにより、又
ははんだボールを用いた、いわゆるC4ボンディングに
より、チップキャリア(図示せず)のリードに接続さ
れ、次いでチップキャリアのリードがカード(図示せ
ず)上の電源バス、接地バス、信号線に接続される。し
かし、配線密度が高くなるほど、ボンディング部が微細
化し、チップーカード間に無視しえない寄生インピーダ
ンスを与える。回路密度が増すほど、ノイズ等の影響を
受けやすく、特に、非常に敏感なDRAMを論理回路と
混載する場合は、できるだけ両者を電気的に分離するこ
とが好ましい。
【0045】もしDRAMマクロセル14の電源供給線
34と論理セル16の電源供給線18とを同じ電源パッ
ドに接続すると、このパッドとカード上の電源バスとの
間の寄生インピーダンスが共通のインピーダンスとして
働き、一方のセルの動作が他方のセルの動作に影響しや
すくなる。DRAMマクロセル14の電源供給線34と
論理セル16の電源供給線18とを異なる電源パッドに
接続することにより、このような共通の寄生インピーダ
ンスを低減することができ、高信頼性の動作を達成でき
る。なお、共通の寄生インピーダンスを小さくできる場
合或いは論理セル16の電源供給線18と接地線20と
の間に静電容量の大きなオンチップのバイパスキャパシ
タを形成することができる場合には、DRAMマクロセ
ル14の電源供給線34と論理セル16の電源供給線1
8とを同じ電源パッドに接続して、これらの電源供給線
のインピーダンスを下げるようにしてもよいが、一般に
は、異なる電源パッドに接続するのが好ましい。
【0046】DRAMマクロセル14の接地線36と論
理セル16の接地線20は、チップの共通の接地パッド
に接続されるか、又は低インピーダンス線によって相互
接続された、近接した位置の異なる接地パッドに接続さ
れるのが好ましい。これにより、DRAMマクロセル1
4と論理セル16における信号基準レベルの差を実質的
になくすと共に、上記の共通の寄生インピーダンスを減
少させてノイズの結合を最少にし、誤動作を防止するこ
とができる。DRAMマクロセル14の接地線36と論
理セル16の接地線20は、共通の接地パッドに接続さ
れるのが好ましいが、これらの接地線と共通の接地パッ
ドとの間の接続長が長くなる場合は、異なる接地パッド
に接続し、これらの接地パッドをチップ上の低インピー
ダンスの相互接続線によって接続してもよい。しかしこ
の場合は、相互接続線のインピーダンスの影響を避ける
ために、近接したパッドを使用すべきである。
【0047】付加的接地線38は、半導体基板12がD
RAMマクロセル14のプレート電位を一定に保つた
め、DRAMマクロセル14の接地線と同じ接地パッド
に接続されるのが好ましい。
【0048】オフチップドライバ回路は大きなノイズを
発生させる可能性があるので、オフチップドライバ回路
の電源供給線は、DRAMマクロセル14の電源供給線
34及び論理セル16の電源供給線18とは別の電源パ
ッドに接続されるのが好ましい。但し、論理セル16の
電源供給線18と接地線20との間に大きなオンチップ
のバイパスキャパシタを接続できるときは、オフチップ
ドライバ回路の電源供給線と論理セル16の電源供給線
18とを単一の連続した共通の電源供給線として形成
し、これらの電源供給線のインピーダンスを下げるよう
にしてもよい。
【0049】オフチップドライバ回路の接地線も、大き
なノイズを発生させる可能性があり、また、これはチッ
プの外部に送り出す信号の基準レベルとなるから、DR
AMマクロセル14の接地線36及び論理セル16の接
地線20とは別の接地パッドに接続されるのが好まし
い。
【0050】レシーバ回路の電源供給線もノイズを発生
させる可能性があるから、DRAMマクロセル14の電
源供給線34、論理セル16の電源供給線18及びオフ
チップドライバ回路の電源供給線とは別の電源パッドに
接続されるのが好ましい。
【0051】データ信号を受け取るレシーバ回路の接地
線は、オフチップドライバの影響を受けないように、そ
して論理セル16と同じ信号基準レベルを持つようにす
るために、論理セル16の接地線20と同じ接地パッド
に接続するのが好ましいが、低インピーダンス線で接続
された、近接した接地パッドに接続することも可能であ
る。
【0052】DRAMマクロセル14、論理セル16、
レシーバ回路及びオフチップドライバ回路のこれらの電
源供給線及び接地線は低インピーダンスの金属配線で形
成されるべきである。ガードリング26内のメモリセル
アレイ形成領域40には、2×4に配列された8つのメ
モリセルアレイ42(4K×9ビット)が形成されてい
る。メモリセルは、図7に示されるようなトレンチ型キ
ャパシタで構成された記憶素子(回路素子)であるメモ
リキャパシタとスイッチング素子(回路素子)としての
Pチャネル型電界効果トランジスタとよりなる。各メモ
リセルアレイ42には、サブアレイ毎にN型のウエル2
7(図7)が設けられ、電界効果トランジスタはウエル
27内に形成されている。メモリセルアレイ42内の各
メモリセルには行方向の選択を行うためのワード線(図
示省略)と列方向の選択を行うためのビット線(図示省
略)とがそれぞれ接続されている。
【0053】また、DRAMマクロセル14の下部領域
には、ターミナル領域32に形成されたターミナル30
を介して論理セル16又はレシーバ回路からの信号を受
信するレシーバ回路44(図2)と、論理セル16又は
オフチップドライバ回路へ信号を送信するドライバ回路
46(図2)とを含む入出力回路48が形成されてい
る。DRAMマクロセル14の下部領域には、また、タ
ーミナル30を介して論理セル16、レシーバ回路又は
オフチップドライバ回路とDRAMマクロセル14との
間でメモリセルテスト用信号を送受信するためのテスト
入出力回路50が形成され、また、入出力回路48とテ
スト入出力回路50との切替えやテストを行うメモリセ
ルアレイ42の選択やメモリセルアレイ42のテストモ
ードの切替えを行うテスト制御回路52が形成されてい
る。
【0054】横方向に隣接するメモリセルアレイ42の
間の領域54(54A乃至54D)には、ビット線を選
択する列アドレスデコーダと、ビット線及びデータ線を
接続するためのビットスイッチと、センスアンプとが形
成されている。また、縦方向に並んだ各対のメモリセル
アレイ42の間の領域56(56A乃至56D)には、
ワード線を選択する行アドレスデコーダが形成されてい
る。以上により行アドレスデコーダは領域56に隣接す
る2つのメモリセルアレイ42に共有され、列アドレス
デコーダは領域54に隣接する2つのメモリセルアレイ
42に共有される。なお、図2は非共有型の基本構成を
示している。
【0055】図1の領域58には、アドレス回路60、
クロック及び制御信号発生回路62、入力データ回路6
4及び出力データ回路66に対応する回路が形成され
る。アドレス回路60は、アドレスプリデコーダを含
み、入出力回路48からのアドレス信号を受けて、使用
するメモリセルアレイ42の選択を行い、選択されたメ
モリセルアレイ42に対応する行デコーダ、列デコーダ
にそれぞれ行アドレス、列アドレスを送るように動作す
る。クロック及び制御信号発生路62は、入出力回路4
8からの信号によりDRAMマクロセル14内の回路に
必要なクロック信号(タイミング信号)や制御信号を発
生させる。入力データ回路64は、レシーバ回路44
(図2)からの入力データを一時的に記憶するデータス
テアリングバッファを含み、かつ入力データをメモリセ
ルアレイ42へ送るように動作する。出力データ回路6
6は、センスアンプからの出力データを一時的に記憶す
るデータステアリングバッファを含み、かつクロック・
制御信号発生回路62からの制御信号を受けてドライバ
回路46にデータを出力するように動作する。また、こ
の領域58の2つの角の部分には、電源供給線34と接
地線36との間に接続された図7に示されるようなトレ
ンチ型キャパシタであるバイパスキャパシタ70が形成
されている。
【0056】上記の半導体集積回路装置10内に形成さ
れた各DRAMマクロセル14内のメモリセルにアクセ
スする場合、行アドレスのうちの一部がメモリセルアレ
イ42の選択に使用される。具体的には、それぞれ行ア
ドレスが10ビット、列アドレスが5ビットとされ、行
アドレスのうち2ビットがメモリセルアレイ42の選択
に使用されている。これにより行アドレスデコーダに隣
接する2つのメモリセルアレイ42が選択され、かつそ
のメモリセルアレイ42内のワード線が選択される。
【0057】DRAMマクロセル14は電源供給線34
と接地線36との間に接続されたバイパスキャパシタ7
0を有する。従って、これらの線間に突発性の電流が流
れた場合に、この電流がDRAMマクロセル14又は論
理セル16に与える影響を低減することができる。この
バイパスキャパシタ70はDRAMマクロセル14内の
半導体基板12上の空いたスペースを利用して形成する
ことができるので、バイパスキャパシタ70の形成によ
るDRAMマクロセル14の大型化を招くことなく、十
分な静電容量が得られる。また、バイパスキャパシタ7
0の構造をメモリキャパシタの構造と同じ構造とするこ
とができ、その場合には、半導体集積回路装置10を製
造する際にメモリキャパシタと同じ工程でバイパスキャ
パシタ70を形成することができるので、製造工程を増
加させることがない。
【0058】また、半導体基板12として高不純物濃度
基板上に基板の濃度よりも低い不純物濃度のエピタキシ
ャル層を形成したエピタキシャルウェハを使用している
ので、ノイズ電流が半導体基板12の下側へ除去され、
また、発生したキャリアが半導体基板12の高濃度部で
消滅すると供に接合容量の増加及び接合耐圧の低下がそ
れぞれ防止される。また、DRAMマクロセル14や論
理セル16にCMOSを回路素子として使用した場合に
は、寄生バイポーラトランジスタのベース抵抗が低下す
ることにより、ラッチアップが防止される。
【0059】また、メモリキャパシタとしてトレンチ型
キャパシタを使用しているため、メモリセルの記憶キャ
パシタンスを大きくすることができ、また、少数キャリ
アの注入又はα粒子による雑音キャリアの注入による記
憶内容の反転やメモリセルの誤動作が低減される。さら
に、トレンチ型キャパシタは、平坦化に適したキャパシ
タであるため、半導体集積回路装置10の製造の際の金
属配線層の多層ファインピッチを容易にすることができ
る。
【0060】また、メモリセルはガードリング26によ
って取り囲まれたウエル27内に形成されており、ガー
ドリング26及びウエル27が雑音キャリアを吸収する
ので、記憶内容が反転することやメモリセル及びDRA
Mマクロセル14の周辺回路の誤動作が防止される。
【0061】そして、第1実施例に係る半導体集積回路
装置10は、同一の半導体基板12上にDRAMマクロ
セル14及び論理セル16が集積されており、DRAM
マクロセル14と論理セル16とが多層配線により配線
されるので、データバス幅を大きくすることができ{デ
ータバス幅は144ビット(9ビット×16個)}、デ
ータ転送レートを高速化することができる。また、本半
導体集積回路装置10は、DRAMマクロセル14と論
理セル14とを接続する配線を短かくすることができる
ため、配線上での信号伝達の遅延が低減され、論理セル
16からみたアクセスタイム及びサイクルタイムを高速
化することができる。さらに、サイクルタイムは、アク
セスタイムが高速化されるために、論理セル16からD
RAMマクロセル14にプリチャージの開始を早く指示
することができる点からも高速化が可能である。一例と
して、従来のDRAMと本実施例に係る半導体集積回路
装置10のDRAMマクロセル14のアクセスタイム、
サイクルタイム及びデータ転送レートを実際の数値とし
て比較すると、DRAMチップと論理チップとをカード
上の配線で接続するデータバス幅32ビットの従来のパ
ーソナルコンピュータに使用されるDRAMでは、サイ
クルタイムは100nsから180ns程度、アクセス
タイムは60ns、データ転送レートは22MB/sか
ら40MB/s程度であるのに対し、第1実施例に係る
半導体集積回路装置10では、サイクルタイムは60n
s(選択された1本のワード線上の連続したビット線を
選択して、これらのワード線及びビット線が接続された
メモリセルに順次アクセスするページモードを使用した
場合のサイクルタイムは30ns)、アクセスタイムは
30ns、データ転送レートは300MB/sである。
【0062】また、この半導体集積回路装置10では、
同一の半導体基板12上にDRAMマクロセル14と論
理セル16とが集積されており、パッケージの大きさや
カード上のアドレス信号線の本数を考慮する必要がな
く、アドレス信号を多重化しなくてよいので、DRAM
マクロセル14や論理セル16の設計に大きな自由度を
与えることができる。
【0063】らに、上記の半導体集積回路装置10で
は、DRAMマクロセル14と論理セル16とをつなぐ
配線が短縮化されるので、消費電力及びノイズを低減す
ることができる。具体的な数値で比較すると、DRAM
チップと論理チップとをカード上の配線で接続する半導
体集積回路装置において、カード上に負荷容量が50p
Fであるデータ線が32本あって、これらが30nsサ
イクル(ページモードかつインターリーブ)で駆動さ
れ、1サイクル毎に0Vと5.0Vとの間をスイングす
る場合、これらのデータ線を充放電するのに必要な電力
は約670mWである。一方、半導体集積回路装置10
ではデータ線1本あたりの負荷容量は大きめに見積もっ
ても2pF程度であり、データ線の本数が144本でこ
れらが30ns(ページモード)で駆動され、1サイク
ル毎に0Vと5.0Vとの間をスイングする場合、これ
らのデータ線を充放電するのに必要な電力は約120m
Wである。この差は、システム全体としての消費電力の
差となって現れ、システム全体としての消費電力の差は
データ転送レートとデータバス幅に比例して大きくな
る。よって、従来タイプの半導体集積回路装置がシステ
ムに使用された場合と比較して、半導体集積回路装置1
0はその消費電力を大幅に低減することができる。
【0064】また、データ線を発生源とするノイズの中
では同時スイッチングによるノイズが重要であり、これ
は信号に基づいてデータ線に流れる電流の時間的変化率
と充放電されるデータ線のインダクタンスに比例する。
このうち、信号の遷移時間とインダクタンスはカード上
の配線とチップ内の配線とで桁違いに異なる訳ではない
が、充放電電流は負荷容量に比例して大きくなるため、
データ線の本数が同じである従来タイプの半導体集積回
路装置に比べて、第1実施例に係る半導体集積回路装置
10は、データ線1本当たりの負荷容量が小さいため、
発生するノイズを大幅に低減することができる。具体的
には、消費電力のところで上げた例において、カード上
でのデータ線の電荷引き抜き時間、チップ上でのデータ
線の電荷引き抜き時間、データ線上の電荷を引き抜くた
めのカード上の接地線のインダクタンス及びデータ線上
の電荷を引き抜くためのDRAMマクロセル4個あたり
のチップ上の接地線のインダクタンスをそれぞれ10n
s、4ns、5nH、2nHとし、ピーク電流値を平均
電流値の2倍、遷移の中間点で電流が最大に達する場
合、カード上のノイズ電圧のピーク値は3.2Vに達す
るのに対し、チップ上のノイズ電圧のピーク値は0.3
6V程度である。また、発生するノイズを大幅に低減す
ることができるので、不要輻射(放射ノイズ)も大幅に
低減することができる。
【0065】また、消費電力に関しては、データ転送レ
ートを大きくするために一度に複数のDRAMマクロセ
ル14を同時に活性化することを考慮して、DRAMマ
クロセル1個当たりの消費電力を低く抑える必要があ
る。ところで、DRAMでは選択されたワード線に電圧
が印加されることによりそのワード線上の全てのメモリ
セルの情報が破壊されることを考慮して、ビット線毎に
センスアンプが設けられている。そして、DRAMマク
ロセル14の消費電力は主に活性化されるビット線の数
及び静電容量、即ち、活性化されるセンスアンプの数と
ビット線の長さで決定される。ここで、図1に示される
ように、半導体集積回路装置10に使用されるDRAM
マクロセル14には単一ではなく複数のメモリセルアレ
イ42が形成されているので、各メモリセルアレイ42
内で1本のワード線に接続されるビット線の数、ひいて
はセンスアンプの数が低減され、また、1回のアクセス
ではこのうちの一つのメモリセルアレイ42のみが活性
化されるので、一度に活性化されるビット線の数及びセ
ンスアンプの数が低減される。さらに、各メモリセルア
レイ42の回りに行アドレスデコーダと列アドレスデコ
ーダとが配置されているので、ビット線が短くなってい
る。よって、本実施例に使用されるDRAMマクロセル
1個当たりの消費電力は低く抑えられている。
【0066】ところで、以上のような半導体集積回路装
置10を製造するには、DRAMの製造プロセスと論理
セルの製造プロセスとの統合を図りつつ、半導体集積回
路装置全体における平坦性を確保して多層ファインピッ
チ配線を可能にして、DRAM本来の集積度と共に論理
セル本来の集積度とを損なわないようにする必要があ
る。
【0067】本実施例では、メモリ用キャパシタ及びバ
イパスキャパシタ70として平坦化に適したトレンチ型
キャパシタを使用することができ、これにより平坦化が
図られる。
【0068】また、本実施例ではDRAMマクロセル1
4及び論理セル16の個々の回路素子を分離する酸化物
アイソレーション領域80(図7)は半導体基板と同平
面になるように埋め込まれるため、半導体基板12の凹
凸が低減される。
【0069】また、配線層(金属配線)で発生する凹凸
を除去するために、層間絶縁層を例えばケミカルメカニ
カルポリッシュによって平坦化することができる。
【0070】この場合、平坦化した絶縁層に貫通孔又は
コンタクトヴィアを形成し、メッキ等によりこれにスタ
ッド導体を埋め込み、この導体を介して各配線層間を接
続することができる。これによれば、貫通孔に導体を埋
め込んでいるため、貫通孔の上部に形成された配線層の
窪みが低減されて配線層が平坦化され、この配線層上に
形成される配線層の多層ファインピッチ配線が可能にな
る。
【0071】このように本実施例は、メモリ用キャパシ
タ及びバイパスキャパシタ70としてのトレンチ型キャ
パシタの使用や、埋込型アイソレーション領域80の使
用や、平坦化した層間絶縁層にスタッド導体を埋め込む
ことによって、半導体基板12上の凹凸を低減すること
ができ、半導体集積回路装置10の製造プロセスの配線
工程での凹凸を低減して、配線層の段切れ等による配線
の断線や短絡を低減し、多層ファインピッチ配線を可能
にすることができる。
【0072】図4には、本発明の第2実施例に係るAS
ICとしての1チップで形成された半導体集積回路装置
100の構成が示されている。なお、以下の説明では、
第1実施例と同一の構成には同一の符号を付してその説
明を省略する。
【0073】この半導体集積回路装置100の半導体基
板12には、2個のDRAMマクロセル14が形成され
ている。また、DRAMマクロセル14の長辺に隣接し
て約100Kのゲートを有する論理セル(ベースセル)
102が形成されている。
【0074】なお、DRAMマクロセル14、論理セル
102、レシーバ回路及びオフチップドライバ回路の構
成と、電源供給線及び接地線の接続とは図1〜図3に関
して説明したのと同様である。
【0075】以上のような半導体集積回路装置100は
第1実施例に係る半導体集積回路装置10と同様の効果
を有しており、データバス幅は18ビット(9ビット×
2個)である。
【0076】図5には、本発明の第3実施例に係るAS
ICとしての1チップで形成された半導体集積回路装置
110の構成が示されている。
【0077】この半導体集積回路装置110の半導体基
板12には、16MbDRAMテクノロジーを利用した
64K×18ビット構成の方形状のDRAMマクロセル
112が、半導体基板12の対向する1組の辺に沿って
4個ずつ形成されている。また、直線状に配置されたD
RAMマクロセル112の間には約200Kのゲートを
有する論理セル(ベースセル)114が形成されてい
る。
【0078】論理セル114には、回路素子(半導体素
子)としてのトランジスタ等を含む図示しない論理回路
と、論理回路に電源電圧を供給する電源供給線(図示省
略)と、論理回路に接地電圧を供給する接地線(図示省
略)とが形成されている。
【0079】図6には、DRAMマクロセル112の構
成が示されている。このDRAMマクロセル112のメ
モリセルアレイ形成領域40には、トレンチ型キャパシ
タと電界効果トランジスタとよりなるメモリセルのアレ
イ120(8K×9ビット)が2×8に配列されてい
る。
【0080】横方向に隣接するメモリセルアレイ120
の間の領域122(122A乃至122H)には、行ア
ドレスデコーダが形成されている。さらに、縦方向に並
んだ各対のメモリセルアレイ120間の領域124(1
24A乃至124H)には、列アドレスデコーダ、ビッ
トスイッチ及びセンスアンプ等が形成されている。
【0081】なお、このDRAMマクロセル112に
は、図1の基板コンタクト領域28に対応する領域及び
接地線38に対応する接地線は形成されていない。
【0082】これらの相違点を除けば図6の構成は図1
の構成と同じである。このDRAMマクロセル112で
は、それぞれ行アドレスが11ビット、列アドレスが5
ビットとされ、行アドレスのうち3ビットがメモリセル
アレイ120の選択に使用される。
【0083】なお、DRAMマクロセル112、論理セ
ル114、レシーバ回路及びオフチップドライバ回路の
構成と、電源供給線及び接地線の接続とは図1〜図3に
関して説明したのと同様である。
【0084】この半導体集積回路装置110は第1実施
例に係る半導体集積回路装置10と同様の効果を有して
おり、データバス幅は144ビット(18ビット×8
個)である。
【0085】ところで、データ転送レートを大きくする
には、本発明に係る半導体集積回路装置の設計及び製造
上の制約条件の下で、DRAMマクロセルのデータ幅を
なるべく大きくすることが好ましい。従って、メモリ容
量が同じであれば、アドレス深さは浅くなる。
【0086】らに、DRAMはメモリセルにダイナミ
ック回路を用いているため、ノイズや周囲の電気的状態
の影響を受けやすく、その一つの現れがパターンセンシ
ティビティである。パターンセンシティビティはノイズ
環境によって異なるため、同一構成のDRAMマクロセ
ルであっても、チップ内で共存する論理セルの構成やチ
ップ全体の構成によってテストの結果が異なり得る。そ
のため、DRAMの特性が十分に把握され製造工程が安
定するまで、論理セルを混載したユーザーチップにおい
ても、BIST(ビルトインセルフテスト)以外にDR
AMマクロセルを直接テストできるようにしておく必要
がある。このために、パッケージの各ピンに複数の機能
を割り当てておいて制御信号に応じて割り当てられた機
能を切り換えるピンマルチプレックスを用いて、DRA
Mマクロセルのテストに必要な信号を外部周辺回路から
レシーバセルを介して各DRAMマクロセルへ送り、外
部周辺回路でテストの制御及びそのテストデータの観測
を行うようにすることが好ましい。
【0087】記の実施例では、平坦化に適したキャパ
シタとして、トレンチ型キャパシタを使用しているが、
これ以外に、プレーナー型キャパシタや平坦性を向上さ
せたスタック型キャパシタをメモリセルのキャパシタや
バイパスキャパシタに使用することができる。
【0088】た、上記実施例の論理セルにはスタンダ
ードセル、マクロセル、ゲートアレイ等のASIC用の
論理セル及びフルカスタム設計の論理セルを使用するこ
とができ、必要に応じて様々なチップインターフェース
を構築することができる。また、論理セルは内部回路に
ディジタル回路の他アナログ回路を有することができ
る。
【0089】さらに、基板電位を安定化するために、回
路素子が形成されていないチップ裏面を共晶合金、ハン
ダ、導電性接着剤等で、電源回路又は接地部と接続され
た導体又は基板電位と同じ電位のその他の導体に固定
し、この導体の電位を一定に保つようにしてもよい。
【0090】また、上記実施例では、接地パッドに接続
されるがDRAMマクロセル内の内部回路に接続されな
い接地線38が形成されてP型半導体基板と接続されて
いるが、N型半導体基板が用いられたときは、電源パッ
ドに接続されて内部回路に接続されない電源供給線が形
成されて半導体基板12と複数箇所で接続される。
【0091】さらに、ソフトエラーの防止対策として
は、上記実施例のように、ウエルの中にメモリセルアレ
イを形成すること、蓄積容量が大きく、かつトレンチの
内側に記憶ノードが形成されて雑音キャリアが注入され
にくいトレンチ型キャパシタを使用することの他、記憶
ノードやビット線に雑音キャリアが注入され難い構造、
即ち、記憶ノードやビット線との接合部の拡散領域(図
7の拡散領域79)を小さく(接合面積を小さく)した
り、パッケージのモールド材を低放射性元素含有率のも
のにしたり、又はチップ表面を有機材でコーティングす
ることができる。
【0092】
【発明の効果】本発明は、メモリブロックの電源供給線
と論理ブロックの電源供給線とが別々に形成されて異な
る電源パッドに接続されており、一方、メモリブロック
の接地線と論理ブロックの接地線とは別々に形成されて
共通の接地パッド又は低インピーダンス線で相互接続さ
れた、近接した異なる接地パッドでのみ接続されてお
り、それ以外の部分では接続されていないため、メモリ
ブロック及び論理ブロック間の共通インピーダンスを大
幅に低減することができ、一方のセルの動作が他方のセ
ルに与える影響を小さくすることができ、特に電源ノイ
ズのカップリングを低減することができる。
【0093】また、本発明は、メモリブロックの接地線
と論理ブロックの接地線とが、共通のパッド又は近接パ
ッドを結ぶ低インピーダンス配線で接続されており、そ
れ以外の部分では接続されていないため、メモリブロッ
ク及び論理ブロック間の信号の基準レベルの差を低減す
ることができ、メモリブロック及び論理ブロック間の信
号の送受信で発生するエラーを低減することができる。
【0094】さらに、本発明は、各DRAMマクロセル
の電源供給線と接地線との間に接続されたバイパスキャ
パシタを有するため、突発性の電流の影響を低減するこ
とができる。
【0095】また、各DRAMマクロセルの領域がガー
ドリングによって取り囲まれており、このガードリング
が少数キャリア又はα粒子による雑音キャリアを吸収す
るので、記憶内容が反転することやメモリセル及びDR
AMマクロセルの周辺回路の誤動作を防止することがで
きる。
【0096】各DRAMマクロセルの電源供給線及び接
地線は、DRAMマクロセルのDRAMメモリセルアレ
イ及び周辺回路の領域を取り囲むように枠状に設けられ
ているから、DRAMマクロセルの内部回路は任意の方
向で最短距離で電源供給線及び接地線にアクセスするこ
とができ、従って電源接続及び接地接続のインピーダン
スを低減すると共に、配線設計の融通性を増すことがで
きる。
【0097】ガードリング及びこれと接続されるべき電
源供給線又は接地線は位置的に重なるように枠状に形成
されるから、ガードリングと電源供給線又は接地線とを
複数箇所で接続でき、ガードリングの電位を一様に保つ
ことができる。
【0098】また、電源パッド又は接地パッドに接続さ
れるがDRAMマクロセルの内部回路に接続されない付
加的電源供給線又は接地線を設けて、これを複数箇所で
半導体基板に接続することにより、半導体基板全体を一
様な電位に保つことができる。
【0099】以上より、本発明は、メモリブロックと論
理ブロックとを同一チップに混載しても、メモリブロッ
クを安定に動作させることができ、これにより、データ
転送レートの高速化及びアクセスタイムの高速化を図る
ことができ、DRAMの構成やインターフェースの設計
の自由度を提供でき、かつ消費電力及びノイズを低減で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るASICとしての半
導体集積回路装置に使用されるDRAMマクロセルの構
成を示す平面図である。
【図2】図1のDRAMマクロセル内のブロック図であ
る。
【図3】図1のDRAMマクロセルが使用された本発明
の第1実施例に係るASICとしての半導体集積回路装
置の構成を示すチップレイアウト図である。
【図4】図1のDRAMマクロセルが使用された本発明
の第2実施例に係るASICとしての半導体集積回路装
置の構成を示すチップレイアウト図である。
【図5】本発明の第3実施例に係るASICとしての半
導体集積回路装置の構成を示すチップレイアウト図であ
る。
【図6】図5の半導体集積回路装置に使用されるDRA
Mマクロセルの構成を示す平面図である。
【図7】メモリセルの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 半導体集積回路装置 12 半導体基板 14 DRAMマクロセル(メモリブロック) 16 論理セル(論理ブロック) 22 パッド 26 ガードリング 27 ウエル 34 電源供給線 36 接地線 38 接地線 42 メモリセルアレイ 70 バイパスキャパシタ 100 半導体集積回路装置 102 論理チップ 110 半導体集積回路装置 112 DRAMマクロセル 114 論理セル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 砂永 登志男 滋賀県野洲郡野洲町大字市三宅800番地 日本アイ・ビー・エム株式会社 野洲事業 所内 (72)発明者 北村 恒二 滋賀県野洲郡野洲町大字市三宅800番地 日本アイ・ビー・エム株式会社 野洲事業 所内 (72)発明者 山本 昌章 滋賀県野洲郡野洲町大字市三宅800番地 日本アイ・ビー・エム株式会社 野洲事業 所内

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部配線のための電源パッド、接地パッ
    ド及び信号パッドが形成された同一チップの半導体基板
    に、論理ブロックと、この論理ブロックと接続されるメ
    モリブロックとを形成するようにした半導体集積回路装
    置にして、 前記メモリブロックは、メモリ用キャパシタを含むDR
    AMセルが配列されたDRAMメモリセルアレイと、電
    源供給線と、接地線とを備え、 前記論理ブロックは、論理回路部と、電源供給線と、接
    地線とを備え、 前記メモリブロックの前記電源供給線及び前記論理ブロ
    ックの電源供給線は異なる電源パッドに接続されている
    ことを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 前記メモリブロックの前記接地線及び前
    記論理ブロックの接地線は同一の接地パッド又は低イン
    ピーダンス線で相互接続された、近接した異なる接地パ
    ッドに接続されていることを特徴とする請求項1に記載
    の半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 前記チップは、電源供給線と、接地線と
    を備えたオフチップドライバ回路を含み、前記オフチッ
    プドライバ回路の電源供給線は、前記メモリブロック及
    び前記論理ブロックの電源供給線が接続された電源パッ
    ドとは異なる電源パッドに接続されていることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 前記チップは、電源供給線と、接地線と
    を備えたオフチップドライバ回路を含み、前記オフチッ
    プドライバ回路の接地線は、前記メモリブロック及び前
    記論理ブロックの接地線が接続された接地パッドとは異
    なる接地パッドに接続されていることを特徴とする請求
    項1又は2項に記載の半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 前記チップは、電源供給線と、接地線と
    を備えたレシーバ回路を含み、前記レシーバ回路の電源
    供給線は、前記メモリブロック及び前記論理ブロックの
    電源供給線が接続された電源パッドとは異なる電源パッ
    ドに接続されていることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 前記チップは、電源供給線と、接地線と
    を備えたレシーバ回路を含み、前記レシーバ回路の接地
    線は、前記論理ブロックの接地線が接続された接地パッ
    ドと同一の接地パッド又は低インピーダンス線で相互接
    続された、近接した異なる接地パッドに接続されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体集積回
    路装置。
  7. 【請求項7】 前記チップは、所定の電源パッド又は接
    地パッドに接続されているが前記メモリブロックの内部
    回路に接続されておらず、かつ前記半導体基板に複数箇
    所で接続されて、前記半導体基板が形成するPN接合を
    逆バイアスするための電圧を前記半導体基板に供給する
    電源供給線又は接地線を含むことを特徴とする請求項1
    又は2に記載の半導体集積回路装置。
  8. 【請求項8】 外部配線のための電源パッド、接地パッ
    ド及び信号パッドが形成された同一チップの半導体基板
    に、論理ブロックと、この論理ブロックと接続されるメ
    モリブロックとを形成するようにした半導体集積回路装
    置にして、 前記メモリブロックは、並置された複数のDRAMマク
    ロセルのアレイを備え、 各前記DRAMマクロセルは、1つ以上のDRAMメモ
    リセルアレイと、前記DRAMメモリセルアレイの読取
    り及び書込み動作に必要な周辺回路と、電源供給線と、
    接地線とを備え、 前記半導体基板は、各前記DRAMマクロセルのDRA
    Mメモリセルアレイ及び周辺回路の領域を取り囲むよう
    に形成された、前記半導体基板と反対導電型のガードリ
    ングを備えることを特徴とする半導体集積回路装置。
  9. 【請求項9】 前記半導体基板はP導電型であり、前記
    ガードリングはN導電型であり、各前記DRAMマクロ
    セルの前記電源供給線は、各前記DRAMマクロセルの
    DRAMメモリセルアレイ及び周辺回路の領域を取り囲
    みかつ前記ガードリングと位置的に重なるように枠状に
    形成されており、かつ前記ガードリングに接続されてい
    ることを特徴とする請求項8に記載の半導体集積回路装
    置。
  10. 【請求項10】 前記半導体基板はN導電型であり、前
    記ガードリングはP導電型であり、各前記DRAMマク
    ロセルの前記接地線は、各前記DRAMマクロセルのD
    RAMメモリセルアレイ及び周辺回路の領域を取り囲み
    かつ前記ガードリングと位置的に重なるように枠状に形
    成されており、かつ前記ガードリングに接続されている
    ことを特徴とする請求項8に記載の半導体集積回路装
    置。
  11. 【請求項11】 各前記メモリセルは電界効果トランジ
    スタとキャパシタからなり、前記電界効果トランジスタ
    は前記半導体基板と反対導電型のウエルに形成されてい
    ることを特徴とする請求項8、9及び10のいずれか1
    項に記載の半導体集積回路装置。
  12. 【請求項12】 各前記DRAMマクロセルは、当該D
    RAMマクロセルの電源供給線と接地線との間に接続さ
    れたバイパスキャパシタを含むことを特徴とする請求項
    11に記載の半導体集積回路装置。
  13. 【請求項13】 前記メモリセルのキャパシタ及び前記
    バイパスキャパシタがトレンチ型キャパシタであること
    を特徴とする請求項12に記載の半導体集積回路装置。
  14. 【請求項14】 外部配線のための電源パッド、接地パ
    ッド及び信号パッドが形成された同一チップの半導体基
    板に、論理ブロックと、この論理ブロックと接続される
    メモリブロックとを形成するようにした半導体集積回路
    装置にして、 前記メモリブロックは、並置された複数のDRAMマク
    ロセルのアレイを備え、 各DRAMマクロセルは、1つ以上のDRAMメモリセ
    ルアレイと、前記DRAMメモリセルアレイの読取り及
    び書込み動作に必要な周辺回路と、電源供給線と、接地
    線とを備え、 前記論理ブロックは、論理回路部と、電源供給線と、接
    地線とを備え、 各前記DRAMマクロセルの電源供給線及び接地線は、
    当該DRAMマクロセルのDRAMメモリセルアレイ及
    び周辺回路の領域を取り囲むように枠状に設けられてい
    ることを特徴とする半導体集積回路装置。
  15. 【請求項15】 前記DRAMマクロセルのアレイにお
    ける前記電源供給線及び接地線はそれぞれ連続した導体
    で形成されていることを特徴とする請求項14に記載の
    半導体集積回路装置。
  16. 【請求項16】 各前記DRAMマクロセルは、所定の
    電源パッド又は接地パッドに接続されているが前記メモ
    リブロックの内部回路に接続されておらず、かつ前記半
    導体基板に複数箇所で接続されて、前記半導体基板が形
    成するPN接合を逆パイアスするための電圧を前記半導
    体基板に供給する電源供給線又は接地線を含むことを特
    徴とする請求項14又は15に記載の半導体集積回路装
    置。
  17. 【請求項17】 外部配線のための電源パッド、接地パ
    ッド及び信号パッドが形成された同一チップの半導体基
    板に、論理ブロックと、この論理ブロックと接続される
    メモリブロックとを形成するようにした半導体集積回路
    装置にして、 前記メモリブロックは、並置された複数のDRAMマク
    ロセルのアレイを備え、 各DRAMマクロセルは、1つ以上のDRAMメモリセ
    ルアレイと、前記DRAMメモリセルアレイの読取り及
    び書込み動作に必要な周辺回路と、電源供給線と、接地
    線とを備え、 前記論理ブロックは、論理回路部と、電源供給線と、接
    地線とを備え、 前記DRAMマクロセルの電源供給線及び前記論理ブロ
    ックの電源供給線は異なる電源パッドに接続され、 前記DRAMマクロセルの接地線及び前記論理ブロック
    の接地線は同一の接地パッド又は低インピーダンス線で
    相互接続された、近接した異なる接地パッドに接続され
    ていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  18. 【請求項18】 前記チップは、電源供給線と接地線と
    を備えたオフチップドライバ回路を含み、前記オフチッ
    プドライバ回路の電源供給線は前記メモリブロック及び
    前記論理ブロックの電源供給線が接続された電源パッド
    とは異なる電源パッドに接続されていることを特徴とす
    る請求項17に記載の半導体集積回路装置。
  19. 【請求項19】 前記チップは、電源供給線と、接地線
    とを備えたオフチップドライバ回路を含み、前記オフチ
    ップドライバ回路の接地線は前記メモリブロック及び前
    記論理ブロックの接地線が接続された接地パッドとは異
    なる接地パッドに接続されていることを特徴とする請求
    項17に記載の半導体集積回路装置。
  20. 【請求項20】 各前記DRAMマクロセルは、所定の
    電源パッド又は接地パッドに接続されているが前記メモ
    リブロックの内部回路に接続されておらず、かつ前記半
    導体基板に複数箇所で接続されて、前記半導体基板が形
    成するPN接合を逆バイアスするための電圧を前記半導
    体基板に供給する電源供給線又は接地線を含むことを特
    徴とする請求項17に記載の半導体集積回路装置。
  21. 【請求項21】 前記半導体基板は、各前記DRAMマ
    クロセルのDRAMメモリセルアレイ及び周辺回路の領
    域を取り囲むように形成された、前記半導体基板と反対
    導電型のガードリングを備えることを特徴とする請求項
    17に記載の半導体集積回路装置。
  22. 【請求項22】 前記半導体基板はP導電型であり、前
    記ガードリングはN導電型であり、各前記DRAMマク
    ロセルの電源供給線は、各前記DRAMマクロセルのD
    RAMメモリセルアレイ及び周辺回路の領域を取り囲み
    かつ前記ガードリングと位置的に重なるように枠状に形
    成されており、かつ前記ガードリングに接続されている
    ことを特徴とする請求項21に記載の半導体集積回路装
    置。
  23. 【請求項23】 前記半導体基板はN導電型であり、前
    記ガードリングはP導電型であり、各前記DRAMマク
    ロセルの電源供給線は、各前記DRAMマクロセルのD
    RAMメモリセルアレイ及び周辺回路の領域を取り囲み
    かつ前記ガードリングと位置的に重なるように枠状に形
    成されており、かつ前記ガードリングに接続されている
    ことを特徴とする請求項21に記載の半導体集積回路装
    置。
  24. 【請求項24】 外部配線のための電源パッド、接地パ
    ッド及び信号パッドが形成された同一チップの半導体基
    板に、論理ブロックと、メモリブロックと、レシーバ回
    路と、オフチップドライバ回路とを形成するようにした
    半導体集積回路装置にして、 前記メモリブロックは、並置された複数のDRAMマク
    ロセルのアレイを備え、 各DRAMマクロセルは、電界効果トランジスタ及びキ
    ャパシタからなるDRAMメモリセルの1つ以上のアレ
    イと、アドレス回路、入出力データ回路、クロック制御
    信号発生回路、行アドレスデコーダ、列アドレスデコー
    ダ及びセンスアンプを含む、前記DRAMメモリセルア
    レイの読取り及び書込み動作に必要な周辺回路と、電源
    供給線と、接地線とを備え、 前記論理ブロックは、論理回路部と、電源供給線と、接
    地線とを備え、 前記DRAMメモリセルの電界効果トランジスタは、前
    記半導体基板と反対導電型のウエルに形成されており、 各前記DRAMマクロセルは前記DRAMメモリセルア
    レイ及び周辺回路の領域を取り囲むように形成された前
    記半導体基板と反対導電型のガードリングを備え、 各前記DRAMマクロセルの電源供給線及び前記論理ブ
    ロックの電源供給線は異なる電源パッドに接続され、 各前記DRAMマクロセルの接地線及び前記論理ブロッ
    クの接地線は、同一の接地パッド又は低インピーダンス
    線で相互接続された、近接した異なる接地パッドに接続
    されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  25. 【請求項25】 前記半導体基板は、高不純物濃度領域
    上に形成された低不純物濃度のエピタキシャル層を有
    し、このエピタキシャル層に前記ウエルが形成されてい
    ることを特徴とする請求項24に記載の半導体集積回路
    装置。
  26. 【請求項26】 前記半導体基板は、半導体基板表面と
    同平面になるように形成された回路素子アイソレーショ
    ン領域を含むことを特徴とする請求項25に記載の半導
    体集積回路装置。
  27. 【請求項27】 各前記DRAMマクロセルは、当該D
    RAMマクロセルの電源供給線と接地線との間に接続さ
    れたバイパスキャパシタを含み、前記DRAMメモリセ
    ルのキャパシタ及び前記バイパスキャパシタがトレンチ
    型キャパシタであるとを特徴とする請求項24又は25
    に記載の半導体集積回路装置。
  28. 【請求項28】 外部配線のための電源パッド、接地パ
    ッド及び信号パッドが形成された同一チップのP導電型
    の半導体基板に、論理ブロックと、メモリブロックと、
    レシーバ回路と、オフチップドライバ回路とを形成する
    ようにした半導体集積回路装置にして、 前記メモリブロックは、並置された複数のDRAMマク
    ロセルのアレイを備え、 各DRAMマクロセルは、電界効果トランジスタ及びキ
    ャパシタからなるDRAMメモリセルの1つ以上のアレ
    イと、アドレス回路、入出力データ回路、クロック制御
    信号発生回路、行アドレスデコーダ、列アドレスデコー
    ダ及びセンスアンプを含む、前記DRAMメモリセルア
    レイの読取り及び書込み動作に必要な周辺回路と、電源
    供給線と、接地線とを備え、 前記論理ブロックは、論理回路部と、電源供給線と、接
    地線とを備え、 前記前記DRAMメモリセルの電界効果トランジスタ
    は、N導電型のウエルに形成されており、 各前記DRAMマクロセルは前記DRAMメモリセルア
    レイ及び周辺回路の領域を取り囲むように形成されたN
    導電型のガードリングを備え、 各前記DRAMマクロセルの電源供給線は、当該DRA
    MマクロセルのDRAMメモリセルアレイ及び周辺回路
    の領域を取り囲みかつ前記ガードリングと位置的に重な
    るように枠状に形成されており、かつ前記ガードリング
    に接続されていることを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  29. 【請求項29】 外部配線のための電源パッド、接地パ
    ッド及び信号パッドが形成された同一チップのN導電型
    の半導体基板に、論理ブロックと、メモリブロックと、
    レシーバ回路と、オフチップドライバ回路とを形成する
    ようにした半導体集積回路装置にして、 前記メモリブロックは、並置された複数のDRAMマク
    ロセルのアレイを備え、 各DRAMマクロセルは、電界効果トランジスタ及びキ
    ャパシタからなるDRAMメモリセルの1つ以上のアレ
    イと、アドレス回路、入出力データ回路、クロック制御
    信号発生回路、行アドレスデコーダ、列アドレスデコー
    ダ及びセンスアンプを含む、前記DRAMメモリセルア
    レイの読取り及び書込み動作に必要な周辺回路と、電源
    供給線と、接地線とを備え、 前記論理ブロックは、論理回路部と、電源供給線と、接
    地線とを備え、 前記前記メモリセルの電界効果トランジスタは、P導電
    型のウエルに形成されており、 各前記DRAMマクロセルは前記DRAMメモリセルア
    レイ及び周辺回路の領域を取り囲むように形成されたP
    導電型のガードリングを備え、 各前記DRAMマクロセルの接地線は、当該DRAMマ
    クロセルのDRAMメモリセルアレイ及び周辺回路の領
    域を取り囲みかつ前記ガードリングと位置的に重なるよ
    うに枠状に形成されており、かつ前記ガードリングに接
    続されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
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