JPH0824173B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH0824173B2
JPH0824173B2 JP3025993A JP2599391A JPH0824173B2 JP H0824173 B2 JPH0824173 B2 JP H0824173B2 JP 3025993 A JP3025993 A JP 3025993A JP 2599391 A JP2599391 A JP 2599391A JP H0824173 B2 JPH0824173 B2 JP H0824173B2
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capacitor
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得男 久礼
佳史 川本
誠男 田村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に係り、特に絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(以下
MOSトランジスタ)を用いたMOSメモリ等に好適な
製造方法に係り、更に平面面積を増大することなく、大
容量を実現し、大規模化に好適な1トランジスタ型ダイ
ナミックMOSメモリ等に好適な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】MOSダイナミックメモリは、1970
年代初頭に1Kbのダイナミックランダムアクセスメモ
リ(以下dRAMと略す)が発売されてから、3年に4
倍の大規模化が達成されてきた。しかるに、このメモリ
チップを入れるパッケージは、主に16ピンDIP(デ
ュアルインパッケージ)が用いられてきており、チップ
を入れるキャビティサイズも制限されていることから、
メモリチップも4倍の大規模化に伴なってもたかだか
1.4倍にしか増大していない。従って、1記憶容量た
る1ビット分のメモリセル面積も大規模化に伴なって、
大きく減少しており、4倍の大規模化に伴なって約1/
3に微小化している。キャパシタの容量Cは、C=εA
/t(ここでε:絶縁膜の誘電率、A:キャパシタ面
積、t:絶縁膜厚)で表わされるので、面積Aが1/3
になれば、εとtが同じである限りCも又1/3にな
る。記憶容量としての信号量Sは、電荷量Qに比例して
おり、このQはCと電圧Vとの積であることから、Aが
小さくなれば比例してQも小さくなり、信号Sはそれぞ
れ伴なって小さくなる。
【0003】雑音をNとすれば、S/N比はSの減少に
伴なって小さくなり、回路動作上大きな問題となる。従
って通常は減少分をtの減少分で補なってきており、4
Kb,16Kb,64Kbと大規模化されるに伴ない、
1例として典型的なSiO2 膜厚は100nm,75n
m,50nmと薄くなってきた。
【0004】さらに最近、パッケージ等に含まれる重金
属(U,Th等)から放射されるα粒子によってSi基
板内に約200fCの電荷が発生して、これが雑音とな
ることが確認され、信号量としてのQも、ほぼ200f
C以下にすることが高信頼動作上困難となってきた。
【0005】従って絶縁膜をさらに加速して薄くするこ
とが実行されておき、今度は、絶縁膜の絶縁破壊が問題
となってきた。SiO2の絶縁耐圧電界は、最大107
/cmであり、従って10nmのSiO2は10V印加に
よってほとんど永久破壊を起すかあるいは劣化する。ま
た長期信頼性を考慮すると、最大破壊電圧よりなるべく
小さな電圧で用いることが肝要となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体装置の製
造方法では、最小加工寸法でしか加工することができな
かった。
【0007】本発明はメモリセルの微小化に伴なうα粒
子による擾乱、S/N比の悪化、絶縁耐圧の問題の深刻
化に対処するため、メモリセルを微小化してもなお絶縁
膜厚を減少することなく、キャパシタ面積Aを保つか、
あるいは増大する方法に、極めて有用な半導体装置の製
造方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板上に第1
のパターンを形成する工程と、該第1のパターンの側壁
に第2のパターンを形成する工程と、該第2のパターン
をマスクとして熱酸化することにより第3のパターンを
形成する工程とを含む半導体装置の製造方法、であり、
更に、上記熱酸化の後、上記第2のパターンを除去する
半導体装置の製造方法、であり、更に、上記第2のパタ
ーンを除去した後、上記第1のパターンと上記第3のパ
ターンとをマスクとして上記基板をエッチングする半導
体装置の製造方法、であり、更に、上記第1のパターン
は酸化膜であり、上記第2のパターンは窒化膜であり、
上記第3のパターンは酸化膜であることを特徴とする請
求項1乃至請求項3のいずれかに記載の半導体装置の製
造方法である。
【0009】また本発明は、基板上に第1のパターンを
形成する工程と、該第1のパターンの側壁に第2のパタ
ーンを形成する工程と、該第2のパターンをマスクとし
て熱酸化することにより第3のパターンを形成する工程
とを含む半導体装置の製造方法、であり、更に、上記熱
酸化の後、上記第1および第3のパターンを除去する半
導体装置の製造方法、であり、更に、上記第1および第
3のパターンを除去した後、上記第2のパターンをマス
クとして上記基板をエッチングする半導体装置の製造方
法、であり、更に、上記第1のパターンは酸化膜であ
り、上記第2のパターンは窒化膜であり、上記第3のパ
ターンは酸化膜である半導体装置の製造方法である。
【0010】
【作用】上記工程を用いることにより、第2のパターン
の膜厚制御によって、この膜厚に対応した最小加工寸法
以下のパターン形成が可能となる。
【0011】
【実施例】以下に説明する実施例は、Si基板に堀り込
んだ溝の側壁部をキャパシタの電極面の主要部として用
いることにより、平面面積を増大することなく電極面積
を増大するものである。これによって絶縁膜を薄くし
て、その絶縁膜の破壊を増大させることなく、所望のキ
ャパシタ容量を得ることができる。また、別の実施例で
は、スイッチトランジスタをSi基板の上部へ形成する
ことにより、Si基板をすべてキャパシタ形成に利用し
うる構造も開示される。
【0012】図1は、1トランジスタ型ダイナミックメ
モリセルの構成図を示すものであり、電荷を貯えるキャ
パシタ1とスイッチ用MOSトランジスタ2で構成さ
れ、スイッチトランジスタのドレインはビット線3に接
続されており、ゲートはワード線4に接続されている。
【0013】キャパシタ1に貯えた信号電荷を、スイッ
チトランジスタ2によって読み出すことによって動作が
行われる。実際のNビットのメモリを構成するには、メ
モリアレーを構成するが、大別して以下に述べる2つの
方法がある。図2には信号を差動でとり出すセンスアン
プ5に対し、両側にビット線31と32を配列するいわ
ゆる“開放ビット線”構成を示す。これは一本のワード
線41に対して一方のビット線31のみが電気的に交叉
しているものであり、ビット線31と32の信号の差を
センスアンプ5で検出するものである。
【0014】図3は他方の“折り返しビットライン”構
成を示すものであり、センスアンプ5に接続されている
二本のビット線31,32が、平行に配列されており、
一本のワード線41が二本のビット線31,32と交叉
している。
【0015】後述する本発明の実施例は、主に折り返し
ビットライン構成の場合を示すが、同様に開放ビットラ
イン構成にも適用可能である。
【0016】図2,図3に示すようにビット線3−2の
寄生容量6の値をCDとし、メモリセルのキャパシタ1
−2の値をCsとすれば、このメモリアレーの主要な性
能指標の一つがCs/CDとなる。このメモリアレーの
S/N比はCs/CDと一対一対応しており、メモリセ
ルのキャパシタの値は大きくすると同時に、ビットライ
ン3の寄生容量CDを小さくすることも同様にS/Nを
向上することになる。
【0017】図4に折り返しビットライン方式のメモリ
セルの平面の1例を示す。通常100nm以上の厚いフ
ィールド酸化膜に囲まれた活性領域7の一部がキャパシ
タを形成するため、プレート8で覆われている。スイッ
チトランジスタを形成する部分と、Si基板上のドレイ
ンへビット線電極接続を行うコンタクト孔9の部分40
は、プレートが選択的に除去されており、この部分にワ
ード線41,42が被着されて、スイッチトランジスタ
2を形成している。理解を助けるために、図5には、図
4のAAで示した部分の断面図を示す。
【0018】以後説明の便のため、トランジスタはnチ
ャネル型を用いた例を示す。pチャネル型にするには、
一般にSi基板と拡散層の導電型をnチャネルの場合と
逆にすればよい。
【0019】p型10Ω−cm程度のSi基板10上に、
通常は100〜1000nm厚程度のフィールドSiO
2膜11を、Si34を耐酸化マスクとして用いるいわ
ゆるLOCOS法等で選択的に形成する。この後、10
〜100nm厚のゲート酸化膜12を熱酸化法などによ
ってSi基板10上に形成する。この後リンやAsを添
加した多結晶Siに代表されるプレート8を選択的に被
着し、この多結晶Siのプレート8を酸化し、第1層間
酸化膜13を形成する。しかる後に、多結晶SiやMo
シリサイドやあるいはリフラクトリー金属(MoやW)
に代表されるワード線4を被着し、リンやAsなどをイ
オン打込みすると、プレート8とワード線4の被着され
ていない活性領域にn+の拡散層15が形成されてスイ
ッチトランジスタ2のソースとドレインになる。この後
リンを含んだいわゆるCVD法によるPSG14を50
0〜1000nm被着し、Al電極で代表されるビット
線3の拡散層15部への接続を行す処にコンタクト孔9
を形成し、ビット線3を選択的に被着する。
【0020】このメモリセルにおいては、記憶容量とな
るキャパシタ1の領域16は、図4の斜線で示される部
分であり、メモリセル自体が小さくなればまた領域16
の部分も小さくなり、ゲート酸化膜12を薄くしない限
り、前に説明した通りキャパシタ容量Csが小さくな
り、メモリ動作上大きな問題となる。
【0021】本発明ではプレート8とワード線4(すな
わちスイッチ用MOSトランジスタ2のゲート)下の絶
縁膜は同じSiO2膜12としたが、キャパシタCsの
値を大きくすることを主目的とし、プレート8下の絶縁
膜はSiO2とSi34のどちらか一方あるいは両方を
用いて、1層〜3層構造の絶縁膜が用いられることもあ
る。
【0022】本発明は、従来のこの構造の欠点を補な
い、平面面積を拡大することなくCsを増大することを
目的としている。
【0023】以下実施例を用いて詳細に説明する。ま
ず、図6に本発明の1つの実施例の平面図を示す。図4
に示した従来型のメモリセルと対比して示すと、異なる
点は、活性領域7が凸起部であり、活性領域7をメモリ
セル間で分離する方法が、従来型では図5に示すように
フィールド酸化膜11であったが、図7に示すように本
実施例では溝17である(図7は図6のAA断面図)。
活性領域7は溝17と溝17に埋め込まれたプレート8
ですべて囲われている。
【0024】以下形成工程を簡単に記す。まず図8に示
すように、前述したLOCOS法によって500〜10
00nm厚のフィールドSiO2膜11を選択的に形成
する。このフィールドSiO2膜は図9に示すようにS
i基板表面に全体的にSiO2膜を形成してから不必要
な部分をホトエッチング法等で除去しても同様に形成す
ることができる。本発明の説明では、LOCOS法を用
いることとする。このLOCOS法によるフィールドS
iO2膜11は、メモリセル間の分離に用いるものでは
なく、メモリセルに接続されるセンスアンプ等の直接周
辺回路や、あるいは、種々のメモリセル動作をつかさど
るタイミングパルス群を発生する間接周辺回路部に所望
に応じて用いるものである。溝17部は、ごく薄いゲー
ト酸化膜やキャパシタ絶縁膜を介してプレート8で覆わ
れているので、寄生容量が大きく、回路の高速動作には
不向きであり、これらの部分、特に間接周辺回路は従来
のLOCOS法によるフィールド絶縁膜11を用いる方
が得策である。
【0025】この後、図に示すようにFやClのガス例
えばCF4,SF6,CCl4等を主成分あるいはこれら
にHの入ったガスを主成分とした平行平板型プラズマエ
ッチングで、Si基板10の所定の部分にエッチ溝17
を形成する。このプラズマエッチングのマスクは、通常
のホトレジストそのものでは、ホトレジスト自体もエッ
チングされて消失する場合があるので、予め、図8に示
した構造にSi基板10上にSiO2,Si34,CV
DSiO2の順に膜を被着し、まず最上層のCVDSi
2をホトレジストマスクによりエッチングした後、そ
の下層のSi34 ,SiO2をエッチングし、これらを
マスクとしてSi基板10をエッチングすればよい。こ
のSi34膜は、マスクとしてのCVDSiO2を最終
的に除去する際に、フィールドSiO2膜11がエッチ
ングされるのを防ぐものである。従って、この目的に合
致するものなら他の膜でよい。少なくともこれらのCV
DSiO2/Si34/SiO2の三層膜はマスク材であ
り、いずれは除去されてSi基板上には残存しない。従
ってこの目的に添う場合には、マスク材を限定しない。
あるいは、すでに微細なビームを形成できなら、マスク
料がなくとも所望のエッチング溝17を得ることもでき
る。
【0026】エッチング溝17の深さは、原理的にはほ
とんど制限がないが、溝の幅をWM とすれば、深さDM
は0.5WM〜5WM程度が現実的である。また溝の上端
部は角が鋭く電界集中のため絶縁耐圧が低下する場合が
あるので、溝を深く形成する前に溶液エッチングのよう
な等方性エッチングで角を丸めておくとよい。この溝1
7は、アイソレーションを兼ねるので、通常10Ω−cm
のSi基板10を用いる場合には、溝17の底にBoron
を1×1011〜1×1013cm-2の範囲でイオン打込み
し、その後の900〜1000℃のアニールによってア
イソレーション高濃度層20が形成される。
【0027】この後、キャパシタの絶縁膜を形成する。
この絶縁膜は、電気的に耐圧が高く、安定なものであれ
ば原理的にはその材料を選ばないが、従来から用いられ
ているものは、熱酸化SiO2,熱窒化Si34,CV
DSi34,CVDや反応性スパッタによるTa25
Nb25,GrO2等がある。これらの膜を単層あるい
は多層としてもキャパシタ絶縁膜とすることができる。
本実施例では、SiO2とSi34の重ね膜を用いた場
合を説明する。
【0028】ドライエッチング(プラズマエッチングや
スパッタエッチング等)でSi基板10に形成した溝
は、溶液エッチングの場合と異なって多かれ少なかれS
i基板10に電気的、結晶的な損傷や汚染を与えてい
る。従ってドライエッチングした後、10〜500nm
程度、上記の損傷、汚染が実効的に問題とならない程度
まで溶液エッチングすればよい。溶液としては、NH4
OH+H22系や、HF+HNO3系の水溶液がこの目
的によく合致している。
【0029】この溶液エッチングで、Si基板10とそ
の溝17の表面を除去したのち、キャパシタSiO2
18を5〜20nm、よく知られた900〜1200
℃、酸化雰囲気での熱酸化によって形成する。この後6
50〜850℃において、CVD法によってキャパシタ
Si34膜19を5〜20nm厚に被着する。これらの
膜厚は所望の単位面積当り容量と耐圧を勘案して設定す
るので、上記膜厚範囲を逸脱する場合もある。このCV
DSi3419は、一般にその内部応力が1×1010dy
n/cm2に達し、強大なるが故に、Si基板10に直接被
着すると、欠陥が生じて特性を損ねる。従って一般には
Si34下にSiO2を敷くことが行われる。Si基板
10を直接窒化してSi34膜を形成する場合はこの限
りでなく、緻密で電気的耐圧の高い膜を得ることができ
るが、10nmより厚い膜を得るには、1時間を越える
反応時間を必要とする。また膜厚増加率も10nmを越
えると急速に低下することから、厚い膜を得るには適当
ではない。またこれらのSi34膜19はその表面を2
〜5nm熱酸化すると、Si34膜19のピンホール部
が厚く酸化されて、結果として絶縁耐圧を向上すること
ができるだけでなく、その上に形成される多結晶Siド
ライエッチングの際のオーバエッチ時のストッパーとも
なるので好都合である。
【0030】この後図12に示すように、多結晶Siで
代表されるプレート8を全面に被着する。
【0031】CVD法で被着した多結晶Siはよく溝1
7の内側までまわりこんで堆積するので、溝17の側壁
部の多結晶Siも上面とほぼ同じ膜厚となる。その後こ
の多結晶SiにPOCl3ガス等を用いてリンを熱拡散
する。
【0032】エッチ溝17の幅がWMであるから、多結
晶Si8の厚さをTs1とすると、WM>2Ts1の場合
には、図12に示すような溝80が残存する。この溝は
その上面に被着される絶縁膜やワード線4の加工や被着
状態に悪影響を及ぼすので、埋めた方がよい。本発明で
は、図12に示すように同じ多結晶Siを厚さTs2
全面に被着して、その後全面をよく知られたCF4やS
6ガスを用いるプラズマエッチングでTs2厚分だけ除
去すると、図12に示すように多結晶Si81が丁度溝
に埋め込まれた形で残存し、上面が平坦となる。1回の
多結晶Si8の堆積のみで溝が埋まる場合には、2回目
の堆積は必要がないが、プレート8は配線部として用い
るので、適当な厚さとしては100〜500nm程度で
ある。これで埋まらない場合は上記の説明のように多結
晶Siの2度堆積法を用いる。
【0033】多結晶Si8の上にそのまま2度目の多結
晶Siを被着して全面をエッチングすると、両者の境界
が融合しているので、エッチングの終点が定かでなくな
る。そこで第1層の多結晶Si8の表面を5〜30nm
熱酸化して両者の間にSiO2層をはさむ。こうする
と、2層目の多結晶Siが全面にエッチされた状態で1
層目の多結晶Si8上のSiO2膜が露出され、一般に
多結晶SiのプラズマエッチングはSiO2のエッチン
グ速度より多結晶Siが10倍以上大きいので、多少オ
ーバーエッチングを行っても第1層の多結晶Si8はS
iO2に保護されており、エッチングされることはな
い。
【0034】その後、ホトエッチング法によって、プレ
ート8を形成し図13に示すようにこれを酸化して10
0〜400nm厚の第1層間酸化膜13を得る。この時
Si34膜19はほとんど酸化されない。この後第1層
間酸化膜13をマスクとしてSi34膜19とSiO2
膜18をエッチングで除去し、800〜1150℃の乾
燥酸素に1〜5%のHClを含んだ酸化によって10〜
50nm厚のゲート酸化膜12を得る。その後、所望の
VTHをうるためBoronを必要な量だけイオン打込みし、
その後図14に示すように所定の部分に、多結晶Siや
シリサイド(Mo2Si,Ta25)等の単層あるいは
これらの重ね膜、さらにはWやMo等のリフラクトリー
金属などのゲート(ワード線4)を選択的に被着する。
【0035】その後第15図に示すように、Asやリン
を60〜120Keyに加速して5×1015〜2×10
16/cm2程度イオン打込みすると、プレート8とゲート
4の被着されていない部分にn+のソース・ドレイン接
合層15が形成される。さらにリンを4〜10モル%含
んだCVDSiO2膜(CVD PSGと略す)で代表
される第2層間絶縁膜14を300〜1000nm厚に
被着し、900〜1000℃で熱処理して緻密化する。
その後、基板のn+層15や、ゲート4,プレート8に
達する電極接続孔9を形成し、Alで代表される電極3
を選択的に被着する。これによって、エッチ溝17の側
壁をキャパシタの一部とした1トランジスタ型ダイナミ
ックメモリセルが構成できる。
【0036】図16に、この実施例によって形成した一
対のメモリセルの島かん図を示す。図6にその平面図を
示したが、図16では煩雑を防ぐため、ワード線、ビッ
ト線、プレート等は除いて描いてある。プレート8は一
対のキャパシタ部161と、162およびスイッチトラ
ンジスタ2の一対のn+層のうち、キャパシタ1に接続
されているn+層151と152の側面にも全面的に被
着されているため、これらの161と162、および1
51と152間さらにはビット線に接続されているn+
層153間を電気的に分離する必要がある。プレート8
は通常電源電圧VDDが印加されているため、このVDDに
よっての側面が反転しない十分なる濃度を与えればよ
い。反転電圧VINVは、プレートと基板間にある絶縁膜
のフラットバンド電圧VFB、膜厚、誘電率および基板の
不純物濃度などによって異なるが、たとえば絶縁膜を3
00ÅのSiO2、基板の不純物濃度を1×1018cm-3
とすれば、VINVは約6Vとなる。このVINVを勘案し
て、n+層151,153,152、キャパシタ部16
1,162間に漏洩電流が生じないようにすればよい。
図17にこの目的のために、アイソレーション高濃度層
20を設ける本発明の実施例の1つを示す。すなわち、
溝171および172(これらの溝171,172は、
図6に示すように、活性領域7を囲んで互いに合体して
おり、図16に示すように一対のメモリセルをとり囲ん
でいる。)を形成したのち、通常のイオン打込み法とそ
の後の高温(1000〜1250℃)アニールによっ
て、アイソレーションウエル(井戸)21を形成する。
その濃度はSi基板表面で濃度が高く、底部で低いの
で、低い底部において十分前述のVINVを大とする濃度
にすればよい。この工程の前後は問わないが、溝17
(171,172)の底部にも図10で述べたアイソレ
ーション高濃度層20を設ける。この後図11から図1
5で説明した前述の本発明の実施例と同様にして、図1
8に示す一対のメモリセルをうる。n+層151,15
2,153はすべてアイソレーションウエル(井戸)2
1によって囲まれているため、図18に示した側面がす
べてVDDを印加したプレートで囲まれていてもメモリセ
ル間に互いに漏洩電流は流れず互いを分離できる。
【0037】本実施例に述べたメモリセルのキャパシタ
を抜き出して図19に示す。説明を簡略化するために長
方体とし、上面をa×b、深さをhとする。図4に示し
た従来の平面型のメモリセルのキャパシタ領域16はa
×bであるが、本発明の実施例では、側面まで用いるこ
とができるので、合計ab+2h(a+b)となる。仮
にa=b=5μm,h=2μmとすれば従来型のメモリ
セルのキャパシタ領域ACONV=25μm2、本発明のメ
モリセルのキャパシタ領域A=65μm2(=5×5+
2×2(5+5))となり、平面面積を拡大することな
く容易に何倍かのキャパシタ面積をうることができる。
これはまた、同じキャパシタ面積の場合には、本発明で
は平面面積を縮小できることを示しており、メモリの大
規模化にとって極めて有利であるといえる。
【0038】以上述べた本発明の実施例では、メモリセ
ルのキャパシタは基本的に図19に示した長方体であっ
た。本発明の趣旨は、Si基板に堀り込んだ溝17の側
壁を利用するものであるから、図20を示すように、長
方体にキザミを形成すれば、更にキャパシタ面積Aを増
加できる。図21にこの実施例の算出例を示す。加工の
最小寸法をLmmとし、このLmmが1μmとすると、a,
b,hの値は図19に示した例を用いると、上面は17
μm2、側面は72μm2となり、全体のキャパシタ面積
AはA=89μm2となる。これは、図19に示した実
施例と比べてさらに大きなキャパシタ面積を得ることが
できた。従って、本発明の趣旨を徹底するためには、こ
のようにくし型のきざみを用いると、更に効果的であ
り、またくし型以外にも図19に示した長方体の中に新
たな溝を設けることも効果がある。図22〜図24に本
発明の他の実施例を示す。図22は1つあるいは2つ以
上の孔22がある場合、図23は1つの孔だが、この孔
の中に内部への突出部23がある場合、さらに図24は
孔の中に島状の突出柱24がある場合である。いずれの
場合も各部の寸法は加工しうる最小寸法とすればよい。
【0039】以上述べてきた本発明の実施例は、すべ
て、MOS容量の反転層をメモリセルのキャパシタ1と
して用いたものである。さらにn+層−プレート8間の
キャパシタを用いた本発明の他の実施例を図25に示
す。これは、図8に既述した溝17の形成後、ホトエッ
チング法等で選択的にキャパシタ領域16の部分に拡散
層15と同じn+導電型の領域、すなわちキャパシタ電
極25を形成する。方向性のあるイオン打込み法を用い
ると、溝の側壁部に不純物を添加するには、AsやPを
斜め方向に打込んだり、あるいは10KeV以下に加速
エネルギーを下げて、積極的にイオンによるスパッタリ
ングを利用して側壁部にAsやPを添加する。あるい
は、通常よく用いられるPOCl3を用いた熱拡散法や
AsやPを含むCVDガラスを選択的に被着してこれか
らAsやPを拡散することもできる。
【0040】本実施例の利点は、MOS反転層を用いな
いため、プレート8の電位をいずれの電圧にもできるこ
とにある。たとえばこの電位を接地電位Vss(=0V)
とすると、n+層151,152,153,あるいはキ
ャパシタ部161,162を互いに電気的に分離する為
に、反転電圧VINVをたかだか1V程度にすることがで
きる。前述したVDDの場合には、不純物濃度を1×10
18cm-3以上としたが、このVssの場合には300Åの絶
縁膜で、不純物濃度を6×1015cm-3以上とすればよ
い。従ってVDDの場合に用いたアイソレーションウエル
21を特に用いずとも濃度の高い基板10を用いること
によって目的を達成することができる。以上説明した方
式を仮にVssプレート方式と呼ぶことにする。
【0041】また、このVssプレート方式は、キャパシ
タ電極25とプレート8との間の静電容量だけでなく、
Si基板10との間の空乏層容量が加わる。従って図2
6に示すような本発明の実施例が実現できる。すなわ
ち、n+のキャパシタ電極25の下部に基板と同導電型
のp型のキャパシタ高濃度層26を設けることによって
電極25下の空乏層を薄くすることができる。キャパシ
タ容量は、空乏層の厚さに反比例し、空乏層厚さは濃度
の平方根に反比例するので、濃度を高くするとキャパシ
タ容量は大となる。キャパシタ高濃度層はキャパシタ電
極25を前述した方法によって形成する直前に、同様の
イオン打込みとその後のアニールによって形成すればよ
い。濃度を高くすると、n+層のキャパシタ電極25
と、キャパシタ高濃度層の間でブレークダウンを起すか
ら、キャパシタ電極25の電位振幅に依存するが、この
電位振幅を5Vとすると、5×1017cm-3が最大濃度と
なる。これは平面的な接合の場合であり、接合の端部が
小さな曲率で曲っていると、この部分で電界集中が生じ
て、一般にブレークダウン電圧は下るので、現実的には
さらに低い不純物濃度を用いることが多い。
【0042】以上説明してきた本発明の実施例は、すべ
て、キャパシタ1の一部とスイッチトランジスタ2をS
i基板表面上に形成したものである。図6に見られるご
とく、キャパシタ領域16は、メモリセル全平面のたか
だか30〜40%である。この低いキャパシタ領域占有
率をほぼ100%にした本発明の実施例を以下に説明す
る。ここではまず、MOSキャパシタの反転層を用い、
プレートにVDDを印加する例をもって説明する。
【0043】図27に本実施例の基本的概念構造図を示
す。Si基板10内はキャパシタ領域161,162で
占有し、これらの領域にまたがって絶縁膜を介してその
上に堆積成長させた単結晶Si部つまり絶縁膜上エピタ
キシャル層(以下SOI(Silicon On Insulator))中
にn+層151,152,153、およびスイッチトラ
ンジスタチャネル部281,282を形成するものであ
る。これによってSi基板表面部はすべてキャパシタ領
域16で覆われ、キャパシタ領域占有率を100%にす
ることができ、メモリセルの微細化に極めて有利であ
る。以下精細な工程図によって本実施例を説明する。
【0044】まず間接周辺部用にLOCOS法によって
厚いフィールド酸化膜を形成し(煩雑を防ぐため以下の
図には示さない)溝17を今まで述べてきた方法によっ
て形成する。図28に示すように、キャパシタSiO2
膜18、キャパシタSi34 膜19をそれぞれ5〜5
0nm,5〜50nm厚に被着する。これらの膜厚は薄
ければ薄い程単位面積当りのキャパシタ容量が大となる
が、これらの膜は膜内の電界が1×107V/cmを超え
ると永久破壊を超すことと、長期的な信頼性のためには
厚い方がより良い。また5nm以下になると直接トンネ
ル電流が次第に支配的となるので、5nm以下も困難で
ある。一方この実施例はMOS反転キャパシタを用いる
ので、通常はアイソレーション高濃度層20をイオン打
込み等で形成する方がよい。
【0045】その後図29に示すように、溝17が埋ま
るように、図12で説明した方法を用いて多結晶Siの
プレート8を堆積する。その後通常のリソグラフィによ
って予め基板10に接続する部分に基板接続孔29をプ
レート8に形成する。
【0046】その後図30に示すようにプレート8を8
00〜1100℃で所定の時間だけ熱酸化すると、第1
層間酸化13を得る。このとき図29に示した露出して
いるSi34膜19はほとんど酸化されない。従って、
第1層間酸化膜13をマスクに、180℃の熱リン酸
や、CF4等のフレオンガスを主成分とするプラズマエ
ッチング等で、Si34膜19をエッチングし、さらに
キャパシタSiO2膜18をHF系エッチング液でエッ
チングする。こうして得られた構造が図30に示すもの
である。
【0047】この後、全体に多結晶Siを100〜10
00nm程度によく知られたSiH4やSiH2Clガス
等を用いて被着する。この後、Si基板10全体を、室
温から1000℃の所定の温度に保っておき、CW−A
rレーザーを用いて5〜10Wのエネルギーで15〜3
0μmφのスポットを、10〜50cm/secの走査速度
で上記の多結晶Si膜表面全体に照射すると、図31に
示すようにこの多結晶Siは、Si基板10との接触部
から半径20〜50μmの単結晶Si、すなわち絶縁膜
上エピタキシャル層(SOI層)27を得る。
【0048】ここでは、いわゆるCWレーザーを用いた
レーザーアニールを用いた例を示したが、最終的には、
スイッチトランジスタ2のチャネル部28が単結晶とな
るだけでよく、レーザーアニール法以外にも、カーボン
ヒータを用いたアニール、電子線を用いたアニール等の
いずれの方法も用いることができる。
【0049】また予めレーザーアニール前に堆積するS
i膜は多結晶Siに限ることなく、通常の800〜12
00℃でのエピタキシャル成長を用いることもできる。
この場合には、接続孔29の近傍2〜3μmφのみ単結
晶となって、その周辺は多結晶となるので、この後上記
のアニールで全体あるいは少なくともトランジスタチャ
ネル部28を単結晶とすればよい。
【0050】本発明では、絶縁膜上に単結晶Siを成長
する方法は限定しない。
【0051】また、SOI結晶は、下地の絶縁膜との界
面に単結晶中よりは欠陥ができ易く、この部分が後に形
成するトランジスタのリーク電流を誘発する場合がある
ので、あらかじめ第1層間酸化膜13の表面近傍に、イ
オン打込みや、BNの拡散によって、Boronを添加して
おき、SOI層27の下面にBoronが添加されるように
しておくとよい。
【0052】その後よく知られたホトリソグラフィなど
によって、少なくともスイッチトランジスタを形成する
部分を残すようにエッチングして、不必要なSOL層を
除去する。この平面図図32に示す。
【0053】このエッチングは、Siをエッチングする
あらゆる方法を用いることができる。HF−HNO3
の溶液エッチング,CF4やSF6ガス等を主成分とする
プラズマエッチング、あるいは特に(111)面のエッ
チング速度が遅いKOHやヒドラジン等を用いた異方性
エッチングを行うことができる。特にこの異方性エッチ
ングは、SOI層27の上面が(100)面であるとき
には、約55度((100)面と(111)面のなす角
度)で、下端の広い台型に形成されるので、なだらかな
SOI層の端部となり、その上に被着される種々の膜の
形成が容易となる利点を有する。
【0054】この後、図33に示すように、よく知られ
た熱酸化法等によってゲート酸化膜12を形成し、所望
のVTHをうるため必要な量だけBoronをイオン打込み
し、さらにワード線4(41,42)を選択的に被着す
る。この平面図を図34に示す。
【0055】その後、図35に示すように、スイッチト
ランジスタのゲート(ワード線)41,42をマスクと
して、AsやPを60〜120KeVに加速し、5×1
15〜2×1016ケ/cm2程度イオン打込みると、n+の
ソース・ドレイン接合層151,152,153を形成
する。さらに、リンを4〜10モル%含んだCVDSi
2膜(CVD PSGと略す)で代表される第2層間
絶縁膜14を300〜1000nm厚に被着し、900
〜1000℃で熱処理して緻密化する。その後n+層1
5(151〜153)や、ゲート(41〜42)プレー
ト8に達する電極接続孔9を形成し、Alで代表される
電極3を選択的に被着する。これによって、エッチ溝1
7の側壁を主たるキャパシタとした1トランジスタ型ダ
イナミックメモリセルが構成できる。
【0056】図36に、この実施例のメモリセルの鳥か
ん図を示す。図の煩雑さを避けるため、キャパシタ部1
6(161,162)とSOI部27、接続孔9のみを
抜き出して示してある。
【0057】この1対のメモリセルを、複数のアレーに
するには、図37のように配列すればよい。煩雑を避け
るため、SOI部27、ワード線4、ビット線3、キャ
パシタ領域16、基板接続孔29、コンタクト孔9およ
び斜線で示したトランジスタチャネル部28のみを示
す。
【0058】この実施例は、折り返しビットライン構成
であるが、開放ビットライン構成の本発明の実施例を図
38に示す。開放ビットライン構成は、ワード線4の配
列数が折り返しビットラインに比べて半分でよいので、
この点のみに着目すれば、有利となるが、回路の正常動
作の防げとなる雑音が相対的に大きい欠点を有する。本
実施例は全面のSOI部の所望の部分を単結晶化したの
ち不用の部分を除去したが、全面に多結晶Siを被着
し、まず不用の部分を除去した後、前述したレーザーア
ニール等によって所望の部分を単結晶化することも同様
に実施可能である。
【0059】また本実施例は、不用のSOI部を除去す
る方法を用いたが、次に示す本発明の他の実施例のよう
に、不用の部分の一部を酸化膜に変える方法がある。す
なわち、図31に示した工程をへたのち、図39に示す
ように、必要な部分に1〜50nm厚の下敷SiO2
30を形成し、さらに50〜200nm厚のLOCOS
マスクSi34膜31を選択的に被着する。
【0060】その後図40に示すように800〜110
0℃の湿式酸化を行い、所望のSOIフィールド酸化膜
32を得る。このときSOIフィールド酸化膜32が、
SOI層27をすべてSiO2膜にかえない場合には、
よく知られたLOCOS法と同様に、通常Si34膜3
1をマスクとし、Boronをイオン打込みし、チャネルス
トッパーとすることが行われる。その後Si34膜31
とSiO2膜30を除去し、図40に示すようにゲート
酸化膜12を形成し、ワード線(スイッチトランジスタ
のゲート)41,42を選択的に被着する。
【0061】その後、図41に示すように、図35で説
明したソース・ドレイン形成をへて、第2層間絶縁膜1
4、コンタクト孔9、Alのビット線3を選択的に被着
して、メモリセルが形成できる。
【0062】本実施例は不用のSOI層を酸化膜にかえ
るため、不用のSOI層を除去する場合より段差が小さ
く、その上に被着する種々の膜の形成に有利なばかりで
なく、フィールドSiO2膜32があるため、下地のプ
レート8や、Si基板10との間の寄生容量が小さくな
る利点を有する。
【0063】以上説明してきた本発明の実施例は、図3
7に示すように、一対のメモリセルに対して1つのコン
タクト孔9を介してビット線3に電気的に接続されてい
る。この場合には、一対の向い合ったワード線の間にコ
ンタクト孔9を形成しなければならないので、向い合っ
たワード線の間にパターン合せ余裕をもってコンタクト
孔を形成しなければならない。この合せ余裕は、メモリ
セルが微細化されると無視しえなくなるばかりでなく、
大きな障害となる。
【0064】以下に述べる本発明の実施例は、このマス
ク合わせ余裕を原理的に0とする方法を提供するもので
ある。図42に示すように、多結晶Siのワード線41
と42を最小加工寸法の間隔で形成する。このとき多結
晶Siには、リンあるいはAsのどちらか一方、あるい
は両方を5×1020〜2×1021cm-3添加しておく。そ
の後700〜950℃で水蒸気を含んだ湿式酸化を行な
う。こうすると、不純物濃度が高い程酸化速度が大きい
ので、多結晶Si41,42上には厚い酸化膜が形成さ
れ、SOI27上には相対的に薄い酸化膜が形成され
る。この後、全体に均一な酸化膜エッチングを、SOI
27上の酸化膜が除去されるまで行う。こうすると、図
43に示すように、多結晶Si41,42上にはエッチ
ングされて薄くはなったが、依然として被覆酸化膜33
が多結晶Si41,42のみを覆う形で形成される。
【0065】その後、図44に示すように、ソース・ド
レインを形成するPやAsのイオン打込みを行い、n+
151,152,153を形成し、n+層153のみに
選択的に下敷多結晶Si膜34を被着し、第2層間絶縁
膜14を被着する。さらに下敷多結晶Si膜34に達す
るコンタクト孔を形成し、ビット線3を選択的に被着す
ればメモリセルができる。
【0066】図41のワード線41,42間と、図44
のワード線41,42間の距離は、1目瞭然で本実施例
の方が小さいことがわかる。
【0067】本実施例は、多結晶SiとSOI層の不純
物濃度の差を利用し、多結晶Siを自己整合的に自らの
酸化膜で覆う方法を提供したが、図42に示したゲート
酸化膜12の上部にSi34膜を被着しておくと、この
不純物濃度の差を利用せずとも同構造が実現できる。す
なわち、これは図13に示した方法と同様の方法であ
り、多結晶Si41,42を酸化しても、SOI層27
上はSi34膜が被着されているので酸化されずに、多
結晶Si上のみ被覆酸化膜33が形成される。その後の
工程は前実施例と同じで、最終的な構造は図44に示し
た構造のうち、異なる部分はゲート酸化膜12の部分が
ゲート酸化膜12とその上に被着されたSi34膜の2
層になっているのみである。
【0068】以上説明した実施例は、すべて一対のメモ
リセルに共通なn+層153をもち、コンタクト孔9を
介してこれにAlのビット線3が接続されている場合で
ある。本発明の他の実施例として、少なくとも2対以上
のメモリセルに対して1つのコンタクト孔9とこれに接
続される一本のビット線3の場合を示す。
【0069】図45にその平面図を示すように、キャパ
シタ領域16に基板接続孔29を介して選択的にSOI
層27を形成する。(また前述のように、全面にSOI
層を被着し、不用の部分はLOCOS法によってフィー
ルド酸化膜に変える方法も利用しうる。)この時、1,
2,…Nケのキャパシタ部16をSOI層27の引き出
し部36で接続しておく。その後、接続部のSOIに、
PやAsをよく知られたイオン打込みや拡散法によって
n+層とし、これを図45で示した多結晶Siビット線
35とする。予めn+層とするのは、この上にまたがる
ワード線がマスクとなって、ソース・ドレイン形成工程
でもPやAsが添加されないためである。この後図31
〜図35に述べた方法等によって、図46に示すように
ワード線4とビット線3を形成すればよい。コンタクト
孔9はNケのメモリセルにつき、たった1つであるの
で、コンタクト孔9を形成するためにメモリセル1つ1
つに合わせ余裕をとる必要がなく、高密度化に適する。
【0070】本実施例は、メモリセル1つ1つからSO
I層の引き出し部を設けたが、図47に他の実施例を示
すように、一対のメモリセルに一つの引き出し部36を
設けると、その分だけ引き出し部に費やす面積が小さく
なって高密度化に適する。
【0071】またここでは、Nケのメモリセルを1つの
コンタクト孔9でビット線3と接続したが、1つのビッ
ト線に接続される全メモリセルをNケとすると、ビット
線Alは不必要となる。従って、メモリセル上ではAl
の配線を行う必要がなくなるため、メモリセルLSIを
形成することが容易となる。AlはメモリLSIの最上
層に近い部分に形成されるため、下地の凹凸によってA
lの加工精度が低下するばかりでなく、急俊な段差では
Alの断線が発生するので、LSIの加工の中では最も
パターニングの難しい材料である。
【0072】以上述べてきたSOI層を用いるメモリセ
ルは、次のような利点を有する。すなわち、スイッチト
ランジスタ部およびビット線が薄いSOI層にあるの
で、α粒子が入射してもSOI層中で電子−正孔対を作
る度合が小さく、耐α線に対して有利である。また、ス
イッチトランジスタのドレイン部153は、厚い酸化膜
13の上に被着されているので、ビット線の寄生容量C
Dが小さい。メモリの信号対雑音比(S/N比)は、メ
モリセルのキャパシタ値CsとCDの比Cs/CDに略比
例するので、本発明では、Csを大とし、かつさらにC
Dを小とできるので、Cs/CD比は極めて改善され、メ
モリの動作マージンは大きく改善される。
【0073】以上SOI層を用いるメモリセルの実施例
を示したが、これらはすべてMOS反転層を用いたもの
である。すでに図25,図26に示したように、MOS
反転層のかわりにn+層を用いることもできる。図41
に示した構造に適用した実施例を図48に示す。このn
+層であるキャパシタ電極25(251,252)は予
め、溝17を形成する前にメモリキャパシタを形成する
Si基板10全体に所望の厚さだけn+層を通常のイオ
ン打込みや拡散で形成することもできるし、キャパシタ
Si34膜19を形成した後、イオン打込みによって所
定の部分にn+層25を形成することもできる。この間
ならどの工程の前後でもキャパシタ電極25を形成する
ことができる。
【0074】このキャパシタ電極25を用いると、すで
に図25の例で述べたように、プレート8にVSS(接地
電位)を与えることもできる。この場合には、アイソレ
ーション高濃度層20は選んだ基板濃度によっては不必
要である。
【0075】またパッケージ等から発生するα線の最多
のエネルギーはUやThの4MeV程度であり、これが
垂直に入射すると、Si基板内で発生する電子−正孔対
の最も多く発生するのは最上面から20μm程度とな
る。実際には、斜めから入射するので、必ずしも20μ
m深さではないが、数μm厚以下の領域で発生する電子
を除去してやれば、耐α線性能が向上する。
【0076】従って、図49に示すごとく、n+のキャ
パシタ電極25(251,252)の下にP型のキャパ
シタ高濃度層26を設けると、α線によって発生した電
子に対する障壁となるばかりでなく、図26に示した実
施例と同様に空乏層が縮まることによる空乏層容量の増
加が得られ、さらにCsが増大する。
【0077】また、α線による電子と正孔の影響を軽減
するために、図49に示した高濃度層26をSi基板と
みたて、Si基板10をn型とし、このn型基板と高濃
度層26で形成する接合に逆バイアスをしておき(n型
を+、P型を−)、この接合の空乏層内で発した電子と
正孔をこの接合に電流として逃がしてやれば、さらに耐
α線性能が上昇する。
【0078】またSi基板10を高濃度層26よりさら
に高濃度にすると、基板内で発生した電子−正孔対が自
らで再結合して消滅する確率が高まり、耐α線に対する
性能が向上する。この場合には、P+型のSi基板上に
エピタキシャル成長法でP型層を成長させ、このP型層
を基板としてメモリセルを形成すればよい。
【0079】以上SOIを用いた実施例の説明では、キ
ャパシタを図27に示すように直方体とした。これを図
20〜図24に示したように加工最小寸法Lmmでキザミ
を入れると、同様に大幅にキャパシタ面積ひいてはCs
を増大させることができる。図50にその鳥カン図を示
し、図51にその平面図を示す。キャパシタ領域16の
一辺が、まだLmmの2〜3倍以上あるときは、すべてこ
のキザミを入れることができる。
【0080】また以下に示す実施例では、最小加工ピッ
チの2倍のピッチでパターンが形成できる。すなわち図
52に示すように100〜1000nm厚のフィールド
SiO2膜11を加工ピッチ2Lmmで形成する。これは
全体に厚いSiO2膜11を形成し、不必要な部分をド
ライエッチングで除去し、さらにその後全体に薄いSi
2膜111を形成すればよい。
【0081】次に図53に示すように、50〜1000
nm厚のLOCOS Si34膜31を被着する。この
後図54に示すように全体にSi34膜31をドライエ
ッチングすると、エッチングに方向性があることから、
フィールド酸化膜の端部にSi34膜31が残る。
【0082】この後100〜1000nm厚に熱酸化す
ると、Si3431の被着されていないSi基板上の薄
い酸化膜部に厚いフィールド酸化膜112が形成され
る。その後、図56に示すようにSi34膜31を除去
し、薄い酸化膜111が除去されるまでエッチングす
る。これによって、LOCOSエッチマスク溝36が形
成され、これらのSiO2膜11,112をマスクとし
てSi基板10をドライエッチングすると、図57に示
すようにエッチ溝17が形成される。このときエッチ溝
のピッチ溝17が形成される。このときエッチ溝のピッ
チはLmmとなり、図52に示した最初のフィールド酸化
膜マスクのピッチ2Lmmの2倍となった。エッチ溝17
の幅は少なくとも100nmで、深さ5μm程度が可能で
ある。幅を拡げると深さも増す。幅を拡大するには、S
34膜31の厚さを大とすればよいが、細い溝でもド
ライエッチ後、HF−HNO3系溶液エッチング液で拡
大することもできる。ドライエッチされたSi表面は、
一般に汚染や結晶欠陥が発生しやすいので、溶液エッチ
ングはこれらの発生しやすい層を除去できる点で優れて
いる。
【0083】また本実施例では、Si34膜31を利用
した方法を示したが、基本的にはドライエッチングのマ
スク材を予め加工したエッヂに残存させればよい。例え
ば、図54に示した工程の後、SiO2膜をエッチング
で除去すると、図58に示すようにSi34膜31のみ
が残存する。仮にSi基板10をエッチングし、かつS
34膜をエッチングしないドライエッチングを用いる
と、図59に示すように図57と逆パターンとなり、S
34膜の存在する下がエッチングされない。従って、
ドライエッチングの各種膜のエッチング速度を勘案し
て、マスク材料を選択すればよい。上記の方法で溝を形
成することにより、例えばキャパシタとして用いる溝の
側面積を効率的に増加することができる。
【0084】以上説明した実施例は多くの選択肢あるプ
ロセスの中から選んでいる。従って各工程には種々な代
替案があるが、本発明は基板に形成した溝の側壁をキャ
パシタの一部とする基本概念は変らない。たとえば図2
9〜図30に説明した基板接続孔の形成法は、キャパシ
タ絶縁膜の上層がSi34膜19で形成され、これが多
結晶Siのプレート8の酸化の際に酸化されないので本
方法が採用できる。
【0085】たとえば図60に示すように、キャパシタ
絶縁膜がTa25、NbOが800〜1000℃、酸素
雰囲気中の処理に耐えないような非耐酸化性膜37であ
ると、多結晶Siプレート8を酸化して第1層間絶縁膜
を形成することができないので図60に示すように、非
耐酸化性膜37の端部を覆うようにSi34膜で代表さ
れる耐酸化性第1層間絶縁膜38を被着することにな
る。このとき基板接続孔9はプレート8や非耐酸化性絶
縁膜の孔と別個にパターン合せを必要とし、これらの孔
の間に合せ余裕を必要とする。また耐酸化性キャパシタ
絶縁膜でも同方法を採用することもできる。また本発明
は、ワード線4がメモリセルアレー内で連続的なゲート
として説明したが、図61に示すように、メモリセル内
の多結晶Siのトランスファゲート39を1つあるいは
複数ケに対して、コンタクト孔40を介してAlのワー
ド線4で接続する方法もある。こうすると、従来から多
くの実績のある多結晶Siゲートの信頼性と、Alの抵
抗の低いことから、高速のメモリのスイッチング時間を
うることができる。図61は図46に示した実施例の場
合を借りて説明したが、本発明の趣旨からすべてのメモ
リセルに適用しうる。
【0086】また本発明の趣旨は、基板に堀り込んだ溝
の側壁をキャパシタの1部とすることにある。従って基
板の溝以外の部分、たとえば基板表面部、あるいは従来
から知られている多結晶Si−Si34膜−多結晶Si
で構成される積層コンデンサーを基板表面上に形成し
て、これを側壁部のキャパシタと並列に接続してさらに
Csを大としても、本発明の趣旨は損われることはな
い。
【0087】またスイッチトランジスタは、SOI層中
でSi基板と平行に形成されているが、図62に示すよ
うにSOI層27の縦方向に、トランジスタチャネル部
28を形成することもできる。本縦型チャネルトランジ
スタは、以上説明してきたSOIを用いるすべてのメモ
リセルに適用しうる。
【0088】また、本発明は冒頭にも述べたように、n
チャネル型MOSトランジスタを用いて説明したが、P
チャネル型にするにはすべての不純物の導電型を逆にす
る不純物を用いることで達成できる。リンやAsはBや
Alに、Bはリン,As,Sbなどに置換すればよい。
【0089】以上本発明を詳細な実施例によって説明し
てきたが、スイッチトランジスタを基板面に形成したも
のでは同平面面積で従来型のメモリセルよりキャパシタ
容量Csで2〜3倍、SOI層中に形成したものは数倍
のCs増加を期待しうる。実際には、溝の形状の完全に
直平面で構成されるわけではなく、多少丸みを帯び、ま
た微細部でのリソグラフィの解像力低下のため設計形状
が正方形であったとしても、円形になる場合があるが、
この場合でもCsの減少は10〜20%にとどまる。
【0090】α線によるダイナミックメモリの誤動作
は、Csが10%増加しても1桁以上改善される場合が
多いので、Csの2倍以上の増加はその規模のメモリの
信頼性を上昇するばかりでなく、さらに大規模のメモリ
実現を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のメモリセルを説明する図である。
【図2】従来のメモリセルを説明する図である。
【図3】従来のメモリセルを説明する図である。
【図4】従来のメモリセルを説明する図である。
【図5】従来のメモリセルを説明する図である。
【図6】本発明の実施例を示す図である。
【図7】本発明の実施例を示す図である。
【図8】本発明の実施例を示す図である。
【図9】本発明の実施例を示す図である。
【図10】本発明の実施例を示す図である。
【図11】本発明の実施例を示す図である。
【図12】本発明の実施例を示す図である。
【図13】本発明の実施例を示す図である。
【図14】本発明の実施例を示す図である。
【図15】本発明の実施例を示す図である。
【図16】本発明の実施例を示す図である。
【図17】本発明の実施例を示す図である。
【図18】本発明の実施例を示す図である。
【図19】本発明の実施例を示す図である。
【図20】本発明の実施例を示す図である。
【図21】本発明の実施例を示す図である。
【図22】本発明の実施例を示す図である。
【図23】本発明の実施例を示す図である。
【図24】本発明の実施例を示す図である。
【図25】本発明の実施例を示す図である。
【図26】本発明の実施例を示す図である。
【図27】本発明の実施例を示す図である。
【図28】本発明の実施例を示す図である。
【図29】本発明の実施例を示す図である。
【図30】本発明の実施例を示す図である。
【図31】本発明の実施例を示す図である。
【図32】本発明の実施例を示す図である。
【図33】本発明の実施例を示す図である。
【図34】本発明の実施例を示す図である。
【図35】本発明の実施例を示す図である。
【図36】本発明の実施例を示す図である。
【図37】本発明の実施例を示す図である。
【図38】本発明の実施例を示す図である。
【図39】本発明の実施例を示す図である。
【図40】本発明の実施例を示す図である。
【図41】本発明の実施例を示す図である。
【図42】本発明の実施例を示す図である。
【図43】本発明の実施例を示す図である。
【図44】本発明の実施例を示す図である。
【図45】本発明の実施例を示す図である。
【図46】本発明の実施例を示す図である。
【図47】本発明の実施例を示す図である。
【図48】本発明の実施例を示す図である。
【図49】本発明の実施例を示す図である。
【図50】本発明の実施例を示す図である。
【図51】本発明の実施例を示す図である。
【図52】本発明の実施例を示す図である。
【図53】本発明の実施例を示す図である。
【図54】本発明の実施例を示す図である。
【図55】本発明の実施例を示す図である。
【図56】本発明の実施例を示す図である。
【図57】本発明の実施例を示す図である。
【図58】本発明の実施例を示す図である。
【図59】本発明の実施例を示す図である。
【図60】本発明の実施例を示す図である。
【図61】本発明の実施例を示す図である。
【図62】本発明の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1……キャパシタ、2……スイッチトランジスタ、3…
…ビット線、4……ワード線、5……センスアンプ、6
……寄生容量、7……活性領域、8……プレート、9…
…コンタクト孔、10……Si基板、11……フィール
ド酸化膜、12……ゲート酸化膜、13……第1層間絶
縁膜、14……第2層間絶縁膜、15……拡散層、16
……キャパシタ領域、17……溝、18……キャパシタ
SiO2膜、19……キャパシタSi34膜、20……
アイソレーション高濃度層、21……アイソレーション
ウエル、22……孔、23……突出部、24……突出
柱、25……キャパシタ電極、26……キャパシタ高濃
度層、27……絶縁膜上エピタキシャル層(SOI)、
28……スイッチトランジスタチャネル部、29……基
板接続孔、30……下敷SiO2膜、31……LOCO
S・Si34膜、32……SOIフィールド酸化膜、3
3……被覆酸化膜、34……下敷多結晶Si膜、35…
…多結晶Siビット線、36……LOCOSエッチマス
ク溝、37……非耐酸化性絶縁膜、38……耐酸化性第
1層間絶縁膜、39……トランスファーゲート、39…
…トランスファーゲート接続孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 誠男 東京都国分寺市東恋ヶ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 宮尾 正信 東京都国分寺市東恋ヶ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭55−63827(JP,A) 特開 昭56−112734(JP,A) 特開 昭58−71638(JP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のエッチング速度を有する材料からな
    り、最小加工寸法幅を有し、最小加工ピッチで繰返す第
    1のパターンを基板上に形成する工程と、前記第1のエ
    ッチング速度と異なる第2のエッチング速度を有する材
    料からなる第2のパターンを前記第1のパターンのそれ
    ぞれの側壁に形成する工程と、前記第2のパターンをマ
    スクとして熱酸化することにより第3のパターンを形成
    する工程と、前記第2のパターンを除去する工程と、前
    記第1のパターン及び第3のパターンをマスクとして方
    向性のあるドライエッチングをすることにより前記基板
    に溝を形成する工程とを有することを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  2. 【請求項2】第1のエッチング速度を有する材料からな
    り、最小加工寸法幅を有し、最小加工ピッチで繰返す第
    1のパターンを基板上に形成する工程と、前記第1のエ
    ッチング速度と異なる第2のエッチング速度を有する材
    料からなる第2のパターンを前記第1のパターンのそれ
    ぞれの側壁に形成する工程と、前記第2のパターンをマ
    スクとして熱酸化することにより第3のパターンを形成
    する工程と、前記第1および第3のパターンを除去する
    工程と、前記第2のパターンをマスクとして方向性のあ
    るドライエッチングをすることにより前記基板に溝を形
    成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  3. 【請求項3】上記1のパターンは酸化膜であり、上記第
    2のパターンは窒化膜であり、上記第3のパターンは酸
    化膜であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】上記1のパターンは酸化膜であり、上記第
    2のパターンは窒化膜であり、上記第3のパターンは酸
    化膜であることを特徴とする特許請求の範囲第2項記載
    の半導体装置の製造方法。
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