JPH0824151A - 浴槽及び洗い場の滑り止め構造 - Google Patents

浴槽及び洗い場の滑り止め構造

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JPH0824151A
JPH0824151A JP6164368A JP16436894A JPH0824151A JP H0824151 A JPH0824151 A JP H0824151A JP 6164368 A JP6164368 A JP 6164368A JP 16436894 A JP16436894 A JP 16436894A JP H0824151 A JPH0824151 A JP H0824151A
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JP
Japan
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slip
bathtub
value
resistance value
glossiness
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Pending
Application number
JP6164368A
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English (en)
Inventor
Naotaka Kaku
尚孝 賀来
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 浴室内での滑りの防止と汚れ落ちをよくする
ことで、転倒などの事故の防止と清潔性の保持とを両立
させる。 【構成】 浴槽T及び/又は洗い場の表面2に、湿潤時
の滑り抵抗値(BPN値)が25以上の滑り止め部Aを
形成する。また、上記滑り止め部Aの表面粗度を0.6
%以上3.0%以下とする。上記滑り止め部Aの光沢度
を、3.0%以上とする。上記滑り止め部Aの湿潤時の
滑り抵抗値(BPN値)が30以上の滑り止め部Aを形
成する。上記滑り止め部Aの表面粗度を0.6%以上
0.9%以下とする。上記滑り止め部Aの光沢度を、
7.0%以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は浴槽及び洗い場の滑り止
め構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、実公昭54-33559号、実公平3-3044
7 号及び特開昭61-246430 号の各公報に見られるよう
に、浴室の表面、すなわち、浴槽の内表面や洗い場の表
面等に、安全のための滑り止めや美観等のための加工を
施すことが行われており、実公昭54-33559号公報では、
色彩または模様を印刷し樹脂を含浸せしめたパターン紙
を上記表面に被着成形して、美観を整えると共に、滑り
止めを行うようにしており、実公平3-30447 号公報で
は、透明な表面層の下面に砕石が混入された模様層を形
成して、上記表面に石目模様を形成することにより、美
観と滑り止めとをはかるものであり、特開昭61-246430
号公報では、実公平3-30447 号公報の表面層に微細な凹
凸を形成して、滑り止めの効果を増強したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記表面の
状態を、滑り止めの効果は増大するために凹凸や粗度の
程度を大きくすると、汚れがつきやすくかつ落ちにくく
なって不潔になり、逆に、汚れがつきにくくかつ落ちや
すくするために凹凸や粗度の程度を小さくすると、滑り
やすくなるというように、滑り止めと汚れとの間に相反
する条件があるにも拘らず、前述した各公報には、表面
の凹凸や粗度の程度についての記載がなされておらず、
そのため、滑り止め効果と汚れにくさとを両立させるこ
とができなかった。
【0004】本発明は、浴室の表面に滑り止め部を形成
し、同滑り止め部表面の湿潤時の滑り抵抗値(BPN
値)と表面粗度と光沢度を適切に設定して、滑り止め効
果と汚れにくさとを両立させることにより、浴室での安
全と清潔とを保持することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、浴室の表
面、すなわち、浴槽の内表面や洗い場の表面に、湿潤時
の滑り抵抗値(BPN値)が25以上の滑り止め部を形
成したことを特徴とする浴槽及び洗い場の滑り止め構造
を提供せんとするものである。
【0006】また、次のような特徴を併せ有するもので
ある。
【0007】上記滑り止め部の表面粗度が0.6%以上
3.0%以下としたこと。
【0008】上記滑り止め部の光沢度を、3.0%以上
としたこと。
【0009】上記滑り止め部の湿潤時の滑り抵抗値(B
PN値)が30以上としたこと。
【0010】上記滑り止め部の表面粗度を、0.6%以
上0.9%以下としたこと。
【0011】上記滑り止め部の光沢度を、7.0%以上
としたこと。
【0012】
【実施例】本発明を浴槽に実施した実施例を図面を参照
して説明する。
【0013】図1は、本発明に係る滑り止め構造を具備
した浴槽Tを示しており、1は底板、4は排水栓、5は
オーバーフロー、6はリム部である。
【0014】上記底板1の一部には、平面視が略正三角
形状の滑り止め部Aを多数形成しており、同滑り止め部
Aは、図2で示すように、底板1の表面から台形状に盛
り上がっており、その表面2に滑り止めのための粗面3
を形成している。
【0015】上記粗面3は、図3及び図4で示すよう
に、ランダムな凹凸形状をなしており、図3は、湿潤時
の滑り抵抗値(BPN値)が30、表面粗度が0.6
%、光沢度が7.0%の表面状態を示す拡大模式図であ
り、図4は、湿潤時の滑り抵抗値(BPN値)が35、
表面粗度が0.9%、光沢度が7.5%の表面状態を示
す拡大模式図である。
【0016】なお、上記表面粗度は次式によって定義さ
れている。
【0017】表面粗度(%)=(中心線平均粗さRa/
平均山間隔Sm)×100 また、光沢度は、ミクロ面での平滑度を表す数値であ
る。
【0018】かかる粗面3の最適の特性を発見するため
に、表1で示す数種類のサンプルについて、湿潤時の滑
り抵抗値(BPN値)と滑り及び使用感との関係を測定
し、図5で示す結果を得た。
【0019】
【表1】
【0020】この結果から、湿潤時の滑り抵抗値(BP
N値)が25以上であれば、滑りを防止するのに効果が
ある。
【0021】なお、浴室における滑り、つまり、湿潤時
の滑りと表面粗度との間に、相関性があり、浴槽T及び
/又は洗い場の表面と足の裏等との間に水膜が介在する
と、滑りが助長されることが考えられる。
【0022】次ぎに、入浴モニターの結果を表2で示
す。
【0023】
【表2】
【0024】表2で示すように、サンプルBで表面粗度
0.9%、湿潤時の滑り抵抗値(BPN値)35のもの
は、粗面3を形成した部分を盛り上げることによって効
果が増大する。
【0025】サンプルDで表面粗度0.02%、湿潤時
の滑り抵抗値(BPN値)21のものは、滑り止め部A
を凸形状とすることで効果が増大する。
【0026】サンプルEでは、表面粗度1.8%、湿潤
時の滑り抵抗値(BPN値)65であっても、滑り止め
部Aが凹形状であれば効果が低下する。
【0027】次ぎに、表面粗度と汚れの落ちやすさとの
相関について実験した。
【0028】汚れの成分として、人体の垢、脂分、石鹸
カス、その他、シャンプー、リンス、毛染め剤等が考え
られる。
【0029】そして、人体の垢の代用物質や石鹸カスの
代用物質を湯に溶かしたものを用いることとする。
【0030】また、浴槽の清掃のパターンを、図6で示
すように設定し、清掃の順序を、まず、シャワー散水、
スポンジでこする、次いで、スポンジに浴槽用洗剤をつ
けてこすることとした。
【0031】上記の清掃実験により、表3で示す結果を
得た。
【0032】
【表3】
【0033】また、302回に渉って上記清掃試験を繰
り返して、表4で示す長期使用における汚れ落ちの結果
を得た。なお、サンプルFとGとは参考データである。
【0034】
【表4】
【0035】かかる実験の結果、浴室用の滑り止めに
は、 表面に盛上がり部を形成することで効果があり、更
に、同盛上がり部の表面に粗面3を形成することで、著
しく効果が上がる。
【0036】 上記表面の粗面3の湿潤時の滑り抵抗
値(BPN値)は、30以上が必要である。
【0037】 清掃性を低下させないためには、表面
粗度が0.9%以下で、かつ、光沢度(ミクロ面での平
滑度)が7.0%以上が必要である。
【0038】したがって、滑りにくくかつ汚れが落ちや
すい範囲は、図7で示すように、滑り止め部Aの表面粗
度が0.6%〜0.9%、かつ、光沢度が7.0%以上
ということになる。
【0039】また、図8は、浴槽T1の内底面の屈折部71
を除く全面に渉って滑り止め部A1を形成した他実施例を
示しており、同滑り止め部A1表面の粗面31を図9に示し
ている。このようにすることで、浴槽T1の内底面の全面
に渉って滑り止め効果を付与することができる。
【0040】以上、浴槽の内表面に形成した滑り止め部
について説明したが、洗い場に本発明の滑り止め構造を
実施することができ、この場合も上記浴槽の内表面の場
合とと同一の作用・効果を得ることができる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、浴室の表面、すなわ
ち、浴槽の内表面や洗い場の表面に、湿潤時の滑り抵抗
値(BPN値)が25以上の滑り止め部を形成したこと
によって、浴室の表面がぬれていても、滑りにくく転倒
等の事故が防止されるので安全性が向上する。
【0042】また、上記滑り止め部の表面を、湿潤時の
滑り抵抗値(BPN値)が25以上で、かつ、表面粗度
が0.6%以上3.0%以下としたことによって、滑り
にくく安全であり、かつ、粗面の凹部の汚れが落ちやす
いので清掃しやすく清潔を保つことができる。
【0043】また、上記滑り止め部の表面を、湿潤時の
滑り抵抗値(BPN値)が25以上で、かつ、表面粗度
が0.6%以上3.0%以下で、かつ、光沢度を、3.
0%以上としたことによって、滑りにくく安全であり、
かつ、粗面のミクロ面での平滑度がよく汚れが落ちやす
いので清掃しやすく清潔を保つことができる。
【0044】前記滑り止め部の湿潤時の滑り抵抗値(B
PN値)を30以上としたことによって、更に滑りにく
くなり、更に安全性を向上することができる。
【0045】また、前記滑り止め部の湿潤時の滑り抵抗
値(BPN値)が30以上で、かつ、表面粗度を、0.
6%以上0.9%以下としたことで、更に滑りにくくな
り、更に安全性を向上すると共に、粗面の凹部の汚れが
更に落ちやすくなり清潔を保つことができる。
【0046】また、前記滑り止め部の湿潤時の滑り抵抗
値(BPN値)が30以上で、かつ、表面粗度を、0.
6%以上0.9%以下で、かつ、光沢度を、7.0%以
上としたことで、更に滑りにくくなり、更に安全性を向
上すると共に、粗面のミクロ面での平滑度がよく汚れが
落ちやすいので清掃しやすく清潔を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る滑り止め滑り止め構造を具備する
浴槽の斜視図。
【図2】上記浴槽の一部断面説明図。
【図3】滑り止め部の表面状態を示す拡大模式図。
【図4】滑り止め部の表面状態を示す拡大模式図。
【図5】湿潤時の滑り抵抗値(BPN値)と滑り及び使
用感との関係を示すグラフ。
【図6】浴槽清掃のパターンを示す説明図。
【図7】表面粗度と光沢度との最適範囲を示すグラフ。
【図8】他実施例浴槽の斜視図。
【図9】同他実施例浴槽の一部断面説明図。
【符号の説明】
A 滑り止め部 T 浴槽 2 表面

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽(T) の内表面(2) に、湿潤時の滑り
    抵抗値(BPN値)が25以上の滑り止め部(A) を形成
    したことを特徴とする浴槽の滑り止め構造。
  2. 【請求項2】 上記滑り止め部(A) の表面粗度が0.6
    %以上3.0%以下としたことを特徴とする請求項1記
    載の浴槽の滑り止め構造。
  3. 【請求項3】 上記滑り止め部(A) の光沢度を、3.0
    %以上としたことを特徴とする請求項1及び請求項2記
    載の浴槽の滑り止め構造。
  4. 【請求項4】 浴槽(T) の内表面(2) に、湿潤時の滑り
    抵抗値(BPN値)が30以上の滑り止め部(A) を形成
    したことを特徴とする浴槽の滑り止め構造。
  5. 【請求項5】 上記滑り止め部(A) の表面粗度を、0.
    6%以上0.9%以下としたことを特徴とする請求項4
    記載の浴槽の滑り止め構造。
  6. 【請求項6】 上記滑り止め部(A) の光沢度を、7.0
    %以上としたことを特徴とする請求項4及び請求項5記
    載の浴槽(T) の滑り止め構造。
  7. 【請求項7】 洗い場の表面(2) に、湿潤時の滑り抵抗
    値(BPN値)が25以上の滑り止め部(A) を形成した
    ことを特徴とする洗い場の滑り止め構造。
  8. 【請求項8】 上記滑り止め部(A) の表面粗度が0.6
    %以上3.0%以下としたことを特徴とする請求項1記
    載の洗い場の滑り止め構造。
  9. 【請求項9】 上記滑り止め部(A) の光沢度を、3.0
    %以上としたことを特徴とする請求項1及び請求項2記
    載の洗い場の滑り止め構造。
  10. 【請求項10】 洗い場の表面(2) に、湿潤時の滑り抵
    抗値(BPN値)が30以上の滑り止め部(A) を形成し
    たことを特徴とする洗い場の滑り止め構造。
  11. 【請求項11】 上記滑り止め部(A) の表面粗度を、
    0.6%以上0.9%以下としたことを特徴とする請求
    項4記載の洗い場の滑り止め構造。
  12. 【請求項12】 上記滑り止め部(A) の光沢度を、7.
    0%以上としたことを特徴とする請求項4及び請求項5
    記載の洗い場の滑り止め構造。
JP6164368A 1994-07-15 1994-07-15 浴槽及び洗い場の滑り止め構造 Pending JPH0824151A (ja)

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