JPH0824139A - 炊飯器の蒸気復水装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 炊飯時に水蒸気が装置外に流出しない炊飯器
の蒸気復水装置を提供すること。 【構成】 米と水を入れる本体容器１と、開閉可能な上
蓋２と、炊飯時および保温時に本体容器１を加熱する加
熱器３と、本体容器１内を一定圧力以下に保持する圧力
弁４と、炊飯時に本体容器１内で発生する水蒸気を復水
器６に導く蒸気バイプ５と、蒸気バイプ５内の水蒸気を
水に戻す復水器６と、蒸気パイプ５と復水器６へ冷却水
を供給する冷却水パイプ８によって構成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、炊飯時に生じる蒸気を
復水する炊飯器の蒸気復水装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の炊飯器の蒸気復水装置は、例えば
特開平４ー４４７１９号公報、特開平５ー３９４２３号
公報のように、炊飯時に生じる蒸気を熱交換器によって
復水していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の構成では、装置が複雑かつ大型になるという
課題を有していた。

【０００４】本発明はかかる点に鑑み、炊飯時に生ずる
水蒸気に水を混入させて、水蒸気を復水する炊飯器の蒸
気復水装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、炊飯時に発生
する水蒸気を導く蒸気パイプと、前記蒸気パイプによっ
て導かれた前記水蒸気に水を混入する冷却水パイプとを
備えた構成である。

【０００６】

【作用】本発明は前記した構成により、炊飯時に発生す
る水蒸気に水を混入させて炊飯時に容器内から発生する
水蒸気を復水する。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。図１は本発明の第１の実施例におけ
る炊飯器の蒸気復水装置の構成図である。

【０００８】図１において、１は炊飯器の本体容器、２
は炊飯器の上蓋、３は加熱器、４は圧力弁、５は圧力弁
４からでる水蒸気を導くための蒸気パイプ、７は逆流を
防止する逆流防止弁、８は端が蛇口等に連結されて冷却
水を供給する冷却水パイプである。以下に上記構成の動
作を説明する。

【０００９】本体容器１には米と水を入れる。上蓋２は
開閉可能な蓋である。加熱器３は炊飯時および保温時に
本体容器１を加熱する。圧力弁４は本体容器１内を一定
圧力以下に保持する。蒸気バイプ５は炊飯時に本体容器
１内で発生する水蒸気を逆流防止弁７を介して冷却水パ
イプ８に導く。逆流防止弁７は冷却水が本体容器１に向
かって逆流することを防止する。冷却水パイプ８は、炊
飯時に発生した水蒸気に冷却水を混入し復水する。復水
した水は冷却水とともに流し台等へ排水すればよい。

【００１０】以上のように本実施例によれば、特別な冷
却装置を必要とせずに、炊飯時に発生する水蒸気を復水
し、水蒸気を炊飯器の装置外に流出させずに炊飯するこ
とができる。

【００１１】図２は本発明の第２の実施例における炊飯
器の蒸気復水装置の構成図である。図２において、１は
本体容器、２は上蓋、３は加熱器、４は圧力弁、５は蒸
気パイプ、６は復水器、７は逆流防止弁、８は蒸気パイ
プ５と復水器６へ冷却水を供給する冷却水パイプ、９は
蒸気パイプ５と復水器６への冷却水の流量を調節する流
量比調節バルブ、１０は冷却水排出パイプである。上記
構成のうち復水器６、流量比調節バルブ９及び冷却水排
出パイプ１０以外の動作は、本発明の第１の実施例とほ
ぼ同様であるため説明を省略する。以下に冷却水パイプ
８、流量比調節バルブ９及び冷却水排出パイプ１０の動
作について説明する。

【００１２】復水器６は水を冷媒として蒸気バイプ５内
の水蒸気と蒸気バイプ５内から流出した水蒸気を冷却し
復水する。冷却水パイプ８は、炊飯時に発生した水蒸気
に冷却水を混入し、また、復水器６に冷却水を注入す
る。流量比調節バルブ９は、冷却水パイプ８から水蒸気
に混入する水の流量と復水器６に注入する水の流量の比
を調節する。冷却水排出パイプ１０は復水器６から冷却
水を排出し、復水器６内の冷却水量を一定に保つ。

【００１３】以上のように本実施例によれば、蒸気パイ
プ５内の水蒸気をパイプの内部と外部の両方から冷却す
るため、冷却水パイプ８の流量、復水器６の容積および
復水器６内の蒸気パイプ５のパイプ長を小さくして、炊
飯時に発生する蒸気を復水できる。

【００１４】尚、冷却水パイプ８から水蒸気に混入する
水の流量と復水器６に注入する水の流量の比を調節せず
固定にする場合には、流量比調節バルブ９はなくてもよ
い。また、蒸気パイプ５の先端は、復水器６内の底面近
傍になるように配置し、蒸気パイプ５の先端からの復水
しなかった水蒸気および復水した水を排出するようにし
たが、蒸気パイプ５の先端を図３のように復水器６の外
部に配置しても同様の効果を得ることができ、本発明に
含まれる。

【００１５】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、水蒸気を
炊飯器の装置外に流出させずに炊飯することができ、そ
の効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例における炊飯器の蒸気復
水装置の構成図

【図２】本発明の第２の実施例における炊飯器の蒸気復
水装置の構成図

【図３】同実施例における炊飯器の蒸気復水装置の他の
構成を示す図

【符号の説明】

１ 本体容器 ２ 上蓋 ３ 加熱器 ４ 圧力弁 ５ 蒸気パイプ ６ 復水器 ７ 逆流防止弁 ８ 冷却水パイプ ９ 流量比調節パルブ １０ 冷却水排出パイプ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】炊飯時に発生する水蒸気を導く蒸気パイプ
   と、前記蒸気パイプによって導かれた前記水蒸気に水を
   混入させる冷却水パイプとを具備することを特徴とする
   炊飯器の蒸気復水装置。
2. 【請求項２】水蒸気を凝結させる復水器と、炊飯時に発
   生する水蒸気を前記復水器に導く蒸気パイプと、前記復
   水器に水を注入する冷却水パイプとを具備することを特
   徴とする炊飯器の蒸気復水装置。
3. 【請求項３】炊飯時に発生する水蒸気を復水器に導く蒸
   気パイプと、前記復水器に水を注入する冷却水パイプ、
   及び、炊飯時に発生する水蒸気に水を混入する冷却水パ
   イプを具備することを特徴とする炊飯器の蒸気復水装
   置。