JPH08241216A - 計算機システム - Google Patents

計算機システム

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Publication number
JPH08241216A
JPH08241216A JP7126825A JP12682595A JPH08241216A JP H08241216 A JPH08241216 A JP H08241216A JP 7126825 A JP7126825 A JP 7126825A JP 12682595 A JP12682595 A JP 12682595A JP H08241216 A JPH08241216 A JP H08241216A
Authority
JP
Japan
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program
function
linkage table
linkage
library
Prior art date
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Application number
JP7126825A
Other languages
English (en)
Inventor
Taketomo Yamane
丈知 山根
Yasuyuki Ibaraki
康之 茨木
Kenji Ogawa
賢治 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JPH08241216A publication Critical patent/JPH08241216A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 多数のプロセスがライブラリを共用する計算
機において、ライブラリプログラムを起動してから当該
プログラムが速やかに目的の処理を開始することができ
る計算機システムを得ることを目的とする。 【構成】 プログラムを起動する際、そのプログラムを
過去に起動したことがあるか否かを判定し、そのプログ
ラムを過去に起動したことがない場合に限り、テーブル
生成手段に対してリンケージテーブル生成指令を出力す
るようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数のプロセスがラ
イブラリを共有する機構を備えた計算機システムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図41は例えば「ユニックス マガジン
(UNIX MAGAZINE)」1994年4月号
(株式会社アスキー発行)第129頁〜第139頁に示
された従来の計算機システムを示す構成図であり、図に
おいて、1はプログラムの実行を表すプロセス、2はプ
ロセス1から参照可能な共有メモリ、3は複数のプロセ
スが実行する各種の関数を格納するとともに、各種の関
数の格納先を示すアドレス値を格納する共有ライブラ
リ、4は共有ライブラリ3から実行するプログラムに記
述されている関数の格納先を示すアドレス値を読み込
み、その関数とアドレス値の対応関係を示すリンケージ
テーブル5を生成するテーブル生成手段、6はテーブル
生成手段4により生成されたリンケージテーブル5を参
照して上記関数の格納先を示すアドレス値を認識し、共
有ライブラリ3に格納されている関数のうちそのアドレ
ス値に格納されている関数を実行するプログラム実行手
段である。因に、図42は従来の計算機システムの動作
を示すフローチャートである。
【0003】次に動作について説明する。まず、オペレ
ーティングシステム(以下、OSという)により実行さ
れるプロセス1は、共有ライブラリ3を共有メモリ2上
にマッピングし(ステップST1)、共有ライブラリ3
に格納されている情報を読み出せるようにする。
【0004】そして、プロセス1は、プログラムを実行
するにあたり、プログラムに記述されている関数が共有
ライブラリ3のどこに格納されているかを認識しなけれ
ば、プログラムを実行することができないので、プログ
ラムを実行する毎に、プロセス1のテーブル生成手段4
が、共有ライブラリ3からプログラムに記述されている
関数の格納先を示すアドレス値を読み込み、その関数と
アドレス値の対応関係を示すリンケージテーブル5を生
成する(ステップST2)。そして、プログラムに記述
されているすべての関数に係るリンケージテーブル5を
生成すると、プログラム実行手段6が、リンケージテー
ブル5を参照してプログラムに記述されている関数の格
納先を示すアドレス値を認識することにより、プログラ
ムカウンタをそのアドレス値に設定し、そのアドレス値
に格納されている関数を実行する(ステップST3)。
【0005】なお、上記従来例では、プログラムを実行
する毎に、プログラムに記述されているすべての関数に
ついて一遍にリンケージテーブル5を生成するものにつ
いて示したが、プログラムに記述されている各種の関数
を実行する直前に、当該関数に係るリンケージテーブル
だけを生成する従来例もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の計算機システム
は以上のように構成されているので、プロセス1がプロ
グラムを実行するに際しリンケージテーブル5を生成す
るが、当該リンケージテーブル5を過去に生成したこと
があっても、当該プログラムを実行する度にリンケージ
テーブル5を生成するようにしている関係上、当該プロ
グラムを起動してから当該プログラムが目的の処理を開
始するまでに相当の処理時間を要してしまう問題点があ
った。また、プログラムに記述されている各種の関数を
実行する直前に、当該関数に係るリンケージテーブルだ
けを生成するようにした場合、各種の関数を実行する度
にリンケージテーブルを生成する処理が発生する関係
上、各種の関数を連続的に実行することができず、プロ
グラムの処理が断続的になってしまうなどの問題点があ
った。
【0007】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、プログラムを起動してから当該
プログラムが速やかに目的の処理を開始することができ
る計算機システムを得ることを目的とする。また、この
発明は、高速な処理を必要とする関数を連続的に実行す
ることができる計算機システムを得ることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る計
算機システムは、プログラムを起動する際、そのプログ
ラムを過去に起動したことがあるか否かを判定し、その
プログラムを過去に起動したことがない場合に限り、テ
ーブル生成手段に対してリンケージテーブル生成指令を
出力するようにしたものである。
【0009】請求項2の発明に係る計算機システムは、
プログラムを起動する際、リンケージテーブルの作成時
刻と共有ライブラリの作成時刻を比較し、そのリンケー
ジテーブルの作成時刻が共有ライブラリの作成時刻より
前である場合に限り、テーブル生成手段に対してリンケ
ージテーブル生成指令を出力するようにしたものであ
る。
【0010】請求項3の発明に係る計算機システムは、
プログラムを起動する際、リンケージテーブルの作成時
刻と固有ライブラリの作成時刻を比較し、そのリンケー
ジテーブルの作成時刻が固有ライブラリの作成時刻より
前である場合に限り、テーブル生成手段に対してリンケ
ージテーブル生成指令を出力するようにしたものであ
る。
【0011】請求項4の発明に係る計算機システムは、
プログラムを起動する際、リンケージテーブルの作成時
刻と共有ライブラリ及び固有ライブラリの作成時刻を比
較し、そのリンケージテーブルの作成時刻が共有ライブ
ラリ又は固有ライブラリの作成時刻より前である場合に
限り、テーブル生成手段に対してリンケージテーブル生
成指令を出力するようにしたものである。
【0012】請求項5の発明に係る計算機システムは、
プログラムを起動する際、現在実行しているオペレーテ
ィングシステムがリンケージテーブルを生成する手段を
有するオペレーティングシステムであるか否かを判定
し、現在実行しているオペレーティングシステムがリン
ケージテーブルを生成する手段を有するオペレーティン
グシステムである場合に限り、テーブル生成手段に対し
てリンケージテーブル生成指令を出力するようにしたも
のである。
【0013】請求項6の発明に係る計算機システムは、
プログラムを起動する際、リンケージテーブルの作成要
求が入力されているか否かを判定し、そのリンケージテ
ーブルの作成要求が入力されている場合に限り、テーブ
ル生成手段に対してリンケージテーブル生成指令を出力
するようにしたものである。
【0014】請求項7の発明に係る計算機システムは、
プログラムを起動する際、何れかの関数に係るリンケー
ジテーブルの作成要求が入力されているか否かを判定
し、そのリンケージテーブルの作成要求が入力されてい
る場合に限り、テーブル生成手段に対して当該関数に係
るリンケージテーブル生成指令を出力するようにしたも
のである。
【0015】請求項8の発明に係る計算機システムは、
プログラムを起動する際、そのプログラムに記述されて
いる各種の関数のなかで、割り込み処理に使用される関
数を判別し、その割り込み処理に使用される関数に係る
リンケージテーブルの作成要求を指令出力手段に対して
出力するようにしたものである。
【0016】請求項9の発明に係る計算機システムは、
プログラムを起動する際、そのプログラムに記述されて
いる各種の関数のなかで、マルチスレッド処理に使用さ
れる関数を判別し、そのマルチスレッド処理に使用され
る関数に係るリンケージテーブルの作成要求を指令出力
手段に対して出力するようにしたものである。
【0017】請求項10の発明に係る計算機システム
は、プログラムを起動する際、リンケージテーブルがプ
ログラムエリアの所定領域にコピーされているか否かを
判定し、コピーされていない場合に限り、テーブル生成
手段に対してリンケージテーブル生成指令を出力するよ
うにしたものである。
【0018】請求項11の発明に係る計算機システム
は、プログラムを起動する際、そのプログラムに関係す
るリンケージテーブルがリンケージテーブル辞書に登録
されているか否かを判定し、登録されていない場合に
は、テーブル生成手段に対してリンケージテーブル生成
指令を出力する一方、登録されている場合には、そのリ
ンケージテーブル辞書からそのプログラムに関係するリ
ンケージテーブルを読み込むようにしたものである。
【0019】請求項12の発明に係る計算機システム
は、プログラムを起動する際、そのプログラムと同一の
プログラムを現在実行しているプロセスが存在するか否
かを判定し、そのプロセスが存在しない場合には、テー
ブル生成手段に対してリンケージテーブル生成指令を出
力する一方、そのプロセスが存在する場合には、そのプ
ロセスから当該プロセスが生成したリンケージテーブル
を読み込むようにしたものである。
【0020】請求項13の発明に係る計算機システム
は、プログラムを起動する際、そのプログラムに記述さ
れているプロセス間手続き関数を実行するプロセスの識
別番号がリンケージテーブルに記述されているか否かを
判定し、そのプロセスの識別番号が記述されていない場
合に限り、テーブル生成手段に対してリンケージテーブ
ル生成指令を出力するようにしたものである。
【0021】請求項14の発明に係る計算機システム
は、指令出力手段からリンケージテーブル生成指令を受
けると、プロセス間手続きライブラリからプログラムに
記述されているプロセス間手続き関数を実行しうる複数
のプロセスの識別番号を読み込んでリンケージテーブル
に記述しておき、処理可能なプロセスに対してそのプロ
セス間手続き関数を実行させるようにしたものである。
【0022】請求項15の発明に係る計算機システム
は、プログラムを起動する際、そのプログラムを過去に
起動したことがあるか否かを判定し、そのプログラムを
過去に起動したことがない場合に限り、遠隔手続きライ
ブラリを呼び出してリンケージテーブルを生成するテー
ブル生成手段に対してリンケージテーブル生成指令を出
力するようにしたものである。
【0023】請求項16の発明に係る計算機システム
は、テーブル生成手段が、他のプロセッサ上に存在する
遠隔手続きライブラリを呼び出すようにしたものであ
る。
【0024】請求項17の発明に係る計算機システム
は、プログラムを起動する際、そのプログラムに記述さ
れている遠隔手続き関数を実行するプロセッサの識別番
号がリンケージテーブルに記述されているか否かを判定
し、そのプロセッサの識別番号が記述されていない場合
に限り、テーブル生成手段に対してリンケージテーブル
生成指令を出力するようにしたものである。
【0025】請求項18の発明に係る計算機システム
は、指令出力手段からリンケージテーブル生成指令を受
けると、遠隔手続きライブラリからプログラムに記述さ
れている遠隔手続き関数を実行しうる複数のプロセッサ
の識別番号を読み込んでリンケージテーブルに記述して
おき、処理可能なプロセッサに対してその遠隔手続き関
数を実行させるようにしたものである。
【0026】請求項19の発明に係る計算機システム
は、指令出力手段からリンケージテーブル生成指令を受
けると、共有ライブラリからプログラムに記述されてい
る関数が使用するデータを読み込み、そのデータを共有
メモリの所定領域にコピーするようにしたものである。
【0027】請求項20の発明に係る計算機システム
は、指令出力手段からリンケージテーブル生成指令を受
けると、固有ライブラリからプログラムに記述されてい
る関数が使用するデータを読み込み、そのデータを共有
メモリの所定領域にコピーするようにしたものである。
【0028】
【作用】請求項1の発明における計算機システムは、プ
ログラムを起動する際、そのプログラムを過去に起動し
たことがあるか否かを判定し、そのプログラムを過去に
起動したことがない場合に限り、テーブル生成手段に対
してリンケージテーブル生成指令を出力する指令出力手
段を設けたことにより、そのプログラムを過去に起動し
たことがある場合には、リンケージテーブルを生成する
処理が不要になる。
【0029】請求項2の発明における計算機システム
は、プログラムを起動する際、リンケージテーブルの作
成時刻と共有ライブラリの作成時刻を比較し、そのリン
ケージテーブルの作成時刻が共有ライブラリの作成時刻
より前である場合に限り、テーブル生成手段に対してリ
ンケージテーブル生成指令を出力する指令出力手段を設
けたことにより、一度リンケージテーブルを生成してし
まえば、共有ライブラリの記憶内容が更新されない限
り、リンケージテーブルを生成する処理が不要になる。
【0030】請求項3の発明における計算機システム
は、プログラムを起動する際、リンケージテーブルの作
成時刻と固有ライブラリの作成時刻を比較し、そのリン
ケージテーブルの作成時刻が固有ライブラリの作成時刻
より前である場合に限り、テーブル生成手段に対してリ
ンケージテーブル生成指令を出力する指令出力手段を設
けたことにより、一度リンケージテーブルを生成してし
まえば、固有ライブラリの記憶内容が更新されない限
り、リンケージテーブルを生成する処理が不要になる。
【0031】請求項4の発明における計算機システム
は、プログラムを起動する際、リンケージテーブルの作
成時刻と共有ライブラリ及び固有ライブラリの作成時刻
を比較し、そのリンケージテーブルの作成時刻が共有ラ
イブラリ又は固有ライブラリの作成時刻より前である場
合に限り、テーブル生成手段に対してリンケージテーブ
ル生成指令を出力する指令出力手段を設けたことによ
り、一度リンケージテーブルを生成してしまえば、共有
ライブラリ及び固有ライブラリの記憶内容が更新されな
い限り、リンケージテーブルを生成する処理が不要にな
る。
【0032】請求項5の発明における計算機システム
は、プログラムを起動する際、現在実行しているオペレ
ーティングシステムがリンケージテーブルを生成する手
段を有するオペレーティングシステムであるか否かを判
定し、現在実行しているオペレーティングシステムがリ
ンケージテーブルを生成する手段を有するオペレーティ
ングシステムである場合に限り、テーブル生成手段に対
してリンケージテーブル生成指令を出力する指令出力手
段を設けたことにより、リンケージテーブルを生成する
手段を有するオペレーティングシステムが、一度リンケ
ージテーブルを生成してしまえば、リンケージテーブル
を生成する手段を有しないオペレーティングシステム上
でも、その生成されたリンケージテーブルを参照するこ
とで、プログラムを実行できるようになる。
【0033】請求項6の発明における計算機システム
は、プログラムを起動する際、リンケージテーブルの作
成要求が入力されているか否かを判定し、そのリンケー
ジテーブルの作成要求が入力されている場合に限り、テ
ーブル生成手段に対してリンケージテーブル生成指令を
出力する指令出力手段を設けたことにより、一度リンケ
ージテーブルを生成してしまえば、リンケージテーブル
の作成要求が入力されない限り、リンケージテーブルを
生成する処理が不要になる。
【0034】請求項7の発明における計算機システム
は、プログラムを起動する際、何れかの関数に係るリン
ケージテーブルの作成要求が入力されているか否かを判
定し、そのリンケージテーブルの作成要求が入力されて
いる場合に限り、テーブル生成手段に対して当該関数に
係るリンケージテーブル生成指令を出力する指令出力手
段を設けたことにより、一度、当該関数に係るリンケー
ジテーブルを生成してしまえば、当該関数に係るリンケ
ージテーブルの作成要求が入力されない限り、当該関数
に係るリンケージテーブルを生成する処理が不要にな
る。
【0035】請求項8の発明における計算機システム
は、プログラムを起動する際、そのプログラムに記述さ
れている各種の関数のなかで、割り込み処理に使用され
る関数を判別し、その割り込み処理に使用される関数に
係るリンケージテーブルの作成要求を指令出力手段に対
して出力する関数判別手段を設けたことにより、高速な
処理が要求される関数を連続的に実行できるようにな
る。
【0036】請求項9の発明における計算機システム
は、プログラムを起動する際、そのプログラムに記述さ
れている各種の関数のなかで、マルチスレッド処理に使
用される関数を判別し、そのマルチスレッド処理に使用
される関数に係るリンケージテーブルの作成要求を指令
出力手段に対して出力する関数判別手段を設けたことに
より、高速な処理が要求される関数を連続的に実行でき
るようになる。
【0037】請求項10の発明における計算機システム
は、プログラムを起動する際、リンケージテーブルがプ
ログラムエリアの所定領域にコピーされているか否かを
判定し、コピーされていない場合に限り、テーブル生成
手段に対してリンケージテーブル生成指令を出力する指
令出力手段を設けたことにより、リンケージテーブルが
既にプログラムエリアの所定領域にコピーされている場
合には、リンケージテーブルを生成する処理が不要にな
る。また、リンケージテーブルをプログラムエリアの所
定領域にコピーするようにしたことにより、プログラム
実行手段が新たにリンケージテーブルを読み込む処理を
行わなくても、リンケージテーブルの内容を参照するこ
とができるようになる。
【0038】請求項11の発明における計算機システム
は、プログラムを起動する際、そのプログラムに関係す
るリンケージテーブルがリンケージテーブル辞書に登録
されているか否かを判定し、登録されていない場合に
は、テーブル生成手段に対してリンケージテーブル生成
指令を出力する一方、登録されている場合には、そのリ
ンケージテーブル辞書からそのプログラムに関係するリ
ンケージテーブルを読み込む指令出力手段を設けたこと
により、リンケージテーブル辞書に当該リンケージテー
ブルが登録されている場合には、リンケージテーブルを
生成する処理が不要になる。
【0039】請求項12の発明における計算機システム
は、プログラムを起動する際、そのプログラムと同一の
プログラムを現在実行しているプロセスが存在するか否
かを判定し、そのプロセスが存在しない場合には、テー
ブル生成手段に対してリンケージテーブル生成指令を出
力する一方、そのプロセスが存在する場合には、そのプ
ロセスから当該プロセスが生成したリンケージテーブル
を読み込む指令出力手段を設けたことにより、そのプロ
セスが存在する場合には、リンケージテーブルを生成す
る処理が不要になる。
【0040】請求項13の発明における計算機システム
は、プログラムを起動する際、そのプログラムに記述さ
れているプロセス間手続き関数を実行するプロセスの識
別番号がリンケージテーブルに記述されているか否かを
判定し、そのプロセスの識別番号が記述されていない場
合に限り、テーブル生成手段に対してリンケージテーブ
ル生成指令を出力する指令出力手段を設けたことによ
り、そのプロセスの識別番号が記述されている場合に
は、リンケージテーブルを生成する処理が不要になる。
【0041】請求項14の発明における計算機システム
は、指令出力手段からリンケージテーブル生成指令を受
けると、プロセス間手続きライブラリからプログラムに
記述されているプロセス間手続き関数を実行しうる複数
のプロセスの識別番号を読み込んでリンケージテーブル
に記述しておき、処理可能なプロセスに対してそのプロ
セス間手続き関数を実行させるようにしたことにより、
当該関数を実行しうるプロセスが他の処理を実行してい
る場合には、他のプロセスに当該関数を実行させること
ができるようなる。
【0042】請求項15の発明における計算機システム
は、プログラムを起動する際、そのプログラムを過去に
起動したことがあるか否かを判定し、そのプログラムを
過去に起動したことがない場合に限り、遠隔手続きライ
ブラリを呼び出してリンケージテーブルを生成するテー
ブル生成手段に対してリンケージテーブル生成指令を出
力する指令出力手段を設けたことにより、そのプログラ
ムを過去に起動したことがある場合には、リンケージテ
ーブルを生成する処理が不要になる。
【0043】請求項16の発明における計算機システム
は、テーブル生成手段が、他のプロセッサ上に存在する
遠隔手続きライブラリを呼び出すようにしたことによ
り、遠隔手続きライブラリが他のプロセッサ上に存在す
る場合でも、リンケージテーブルを生成する処理を不要
にできるようになる。
【0044】請求項17の発明における計算機システム
は、プログラムを起動する際、そのプログラムに記述さ
れている遠隔手続き関数を実行するプロセッサの識別番
号がリンケージテーブルに記述されているか否かを判定
し、そのプロセッサの識別番号が記述されていない場合
に限り、テーブル生成手段に対してリンケージテーブル
生成指令を出力する指令出力手段を設けたことにより、
そのプロセッサの識別番号が記述されている場合には、
リンケージテーブルを生成する処理が不要になる。
【0045】請求項18の発明における計算機システム
は、指令出力手段からリンケージテーブル生成指令を受
けると、遠隔手続きライブラリからプログラムに記述さ
れている遠隔手続き関数を実行しうる複数のプロセッサ
の識別番号を読み込んでリンケージテーブルに記述して
おき、処理可能なプロセッサに対してその遠隔手続き関
数を実行させるようにしたことにより、当該関数を実行
しうるプロセッサが他の処理を実行している場合には、
他のプロセッサに当該関数を実行させることができるよ
うなる。
【0046】請求項19の発明における計算機システム
は、指令出力手段からリンケージテーブル生成指令を受
けると、共有ライブラリからプログラムに記述されてい
る関数が使用するデータを読み込み、そのデータを共有
メモリの所定領域にコピーするデータコピー手段を設け
たことにより、プログラム実行手段が関数を実行する際
に、共有ライブラリから当該データを読み込む手間が省
け、関数を速やかに実行することができるようになる。
【0047】請求項20の発明における計算機システム
は、指令出力手段からリンケージテーブル生成指令を受
けると、固有ライブラリからプログラムに記述されてい
る関数が使用するデータを読み込み、そのデータを共有
メモリの所定領域にコピーするデータコピー手段を設け
たことにより、プログラム実行手段が関数を実行する際
に、固有ライブラリから当該データを読み込む手間が省
け、関数を速やかに実行することができるようになる。
【0048】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の実施例1による計算機システム
を示す構成図であり、図において、従来のものと同一符
号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。1
1はプログラムを起動する際、そのプログラムを過去に
起動したことがあるか否かを判定し、そのプログラムを
過去に起動したことがない場合に限り、リンケージテー
ブル生成指令を出力する起動判定部(指令出力手段)、
12は起動判定部11からリンケージテーブル生成指令
を受けると、共有ライブラリ3からプログラムに記述さ
れている関数の格納先を示すアドレス値を読み込み、そ
の関数とアドレス値の対応関係を示すリンケージテーブ
ル5を生成するテーブル生成手段である。
【0049】また、13はテーブル生成手段12により
生成されたリンケージテーブル5をプロセス1の外部に
出力する出力手段、14は出力手段13により出力され
たリンケージテーブル5を記憶するリンケージテーブル
ファイル、15はリンケージテーブルファイル14によ
り記憶されたリンケージテーブル5を入力する入力手段
である。因に、図2はこの発明の実施例1による計算機
システムの動作を示すフローチャートである。
【0050】次に動作について説明する。まず、OSに
より実行されるプロセス1は、共有ライブラリ3を共有
メモリ2上にマッピングし(ステップST11)、共有
ライブラリ3に格納されている情報を読み出せるように
する。そして、プロセス1は、プログラムを実行するに
際し、プログラムに記述されている関数が共有ライブラ
リ3のどこに格納されているかを認識する必要があるの
で、従来のものと同様に、リンケージテーブル5を生成
するが、初めてプログラムを実行する際に一度生成して
しまえば、関数等の内容が更新されない限り同一のリン
ケージテーブル5で足りるので、同一のプログラムを再
度実行する場合には、新たにリンケージテーブル5を生
成する必要がない。
【0051】そこで、この実施例1では、起動判定部1
1が、プログラムを起動する際、そのプログラムを過去
に起動したことがあるか否かを所定のフラグの値に基づ
いて判定し(ステップST12)、そのプログラムを過
去に起動したことがない場合、即ち、初めてプログラム
を起動する場合に限り、リンケージテーブル生成指令を
テーブル生成手段12に対して出力し、リンケージテー
ブル5を生成させる(ステップST13)。そして、同
一プログラムを再度実行する場合に備えて出力手段13
が、生成したリンケージテーブル5をリンケージテーブ
ルファイル14に格納する(ステップST14)。
【0052】一方、そのプログラムを過去に起動したこ
とがある場合には、既にリンケージテーブル5は生成さ
れているので、新たにリンケージテーブル5を生成する
ことなく、入力手段15がリンケージテーブルファイル
14に格納されているリンケージテーブル5を読み込む
(ステップST15)。
【0053】そして、最後に、プログラム実行手段6
が、新たに生成されたリンケージテーブル5又は入力手
段15に読み込まれたリンケージテーブル5を参照し
て、上記関数の格納先を示すアドレス値を認識すること
により、プログラムカウンタをそのアドレス値に設定
し、そのアドレス値に格納されている関数を実行する
(ステップST16)。
【0054】以上より、この実施例1によれば、同一プ
ログラムを再度実行する場合には、リンケージテーブル
5を生成する処理が不要になり、その結果、プログラム
を起動してから目的の処理を開始するまでの処理時間を
短縮することができる。
【0055】実施例2.図3はこの発明の実施例2によ
る計算機システムを示す構成図であり、図において、1
6はプログラムを起動する際、リンケージテーブル5の
作成時刻と共有ライブラリ3の作成時刻を比較し、その
リンケージテーブル5の作成時刻が共有ライブラリ3の
作成時刻より前である場合に限り、リンケージテーブル
生成指令を出力する作成時刻比較部(指令出力手段)で
ある。また、図4はこの発明の実施例2による計算機シ
ステムの動作を示すフローチャートである。
【0056】次に動作について説明する。上記実施例1
では、起動判定部11が、プログラムを起動する際、そ
のプログラムを過去に起動したことがあるか否かを判定
するものについて示したが、作成時刻比較部16が、プ
ログラムを起動する際、リンケージテーブル5の作成時
刻と共有ライブラリ3の作成時刻を比較し、そのリンケ
ージテーブル5の作成時刻が共有ライブラリ3の作成時
刻より前である場合に限り、リンケージテーブル生成指
令をテーブル生成手段12に出力して、リンケージテー
ブル5を生成させるようにしてもよい(ステップST2
1)。
【0057】これにより、一度リンケージテーブル5を
生成してしまえば、共有ライブラリ3の記憶内容(関数
等の内容)が更新されない限り、リンケージテーブル5
を生成する必要がなくなり、その結果、プログラムを起
動してから目的の処理を開始するまでの処理時間を短縮
することができる。
【0058】実施例3.図5はこの発明の実施例3によ
る計算機システムを示す構成図であり、図において、1
7はプロセス1のみが実行する各種の関数を格納すると
ともに、各種の関数の格納先を示すアドレス値を格納す
る固有ライブラリ、18はプログラムを起動する際、リ
ンケージテーブル5の作成時刻と固有ライブラリ17の
作成時刻を比較し、そのリンケージテーブル5の作成時
刻が固有ライブラリ17の作成時刻より前である場合に
限り、リンケージテーブル生成指令を出力する作成時刻
比較部(指令出力手段)、19は作成時刻比較部18か
らリンケージテーブル生成指令を受けると、共有ライブ
ラリ3及び固有ライブラリ17からプログラムに記述さ
れている関数の格納先を示すアドレス値を読み込み、そ
の関数とアドレス値の対応関係を示すリンケージテーブ
ル5を生成するテーブル生成手段である。また、図6は
この発明の実施例3による計算機システムの動作を示す
フローチャートである。
【0059】次に動作について説明する。上記実施例2
では、起動判定部11が、プログラムを起動する際、リ
ンケージテーブル5の作成時刻と共有ライブラリ3の作
成時刻を比較するものについて示したが、共有ライブラ
リ3に格納されている関数だけでなく、固有ライブラリ
17に格納されている関数がプログラムに記述されてい
る場合には、作成時刻比較部18が、プログラムを起動
する際、リンケージテーブル5の作成時刻と固有ライブ
ラリ17の作成時刻を比較し、そのリンケージテーブル
5の作成時刻が固有ライブラリ17の作成時刻より前で
ある場合に限り、リンケージテーブル生成指令をテーブ
ル生成手段19に出力して、リンケージテーブル5を生
成させるようにしてもよい(ステップST22)。
【0060】これにより、一度リンケージテーブルを生
成してしまえば、固有ライブラリ17の記憶内容(関数
等の内容)が更新されない限り、リンケージテーブル5
を生成する必要がなくなり、その結果、プログラムを起
動してから目的の処理を開始するまでの処理時間を短縮
することができる。
【0061】実施例4.図7はこの発明の実施例4によ
る計算機システムを示す構成図であり、図において、2
0はプログラムを起動する際、リンケージテーブル5の
作成時刻と共有ライブラリ3及び固有ライブラリ17の
作成時刻を比較し、そのリンケージテーブル5の作成時
刻が共有ライブラリ3又は固有ライブラリ17の作成時
刻より前である場合に限り、リンケージテーブル生成指
令を出力する作成時刻比較部(指令出力手段)である。
また、図8はこの発明の実施例4による計算機システム
の動作を示すフローチャートである。
【0062】次に動作について説明する。上記実施例2
では、起動判定部11が、プログラムを起動する際、リ
ンケージテーブル5の作成時刻と共有ライブラリ3の作
成時刻を比較するものについて示したが、共有ライブラ
リ3に格納されている関数だけでなく、固有ライブラリ
17に格納されている関数がプログラムに記述されてい
る場合には、作成時刻比較部20が、プログラムを起動
する際、リンケージテーブル5の作成時刻と共有ライブ
ラリ3の作成時刻を比較するとともに、リンケージテー
ブル5の作成時刻と固有ライブラリ17の作成時刻を比
較し、そのリンケージテーブル5の作成時刻が共有ライ
ブラリ3又は固有ライブラリ17の作成時刻より前であ
る場合に限り、リンケージテーブル生成指令をテーブル
生成手段19に出力して、リンケージテーブル5を生成
させるようにしてもよい(ステップST23)。
【0063】これにより、一度リンケージテーブルを生
成してしまえば、共有ライブラリ3又は固有ライブラリ
17の記憶内容(関数等の内容)が更新されない限り、
リンケージテーブル5を生成する必要がなくなり、その
結果、プログラムを起動してから目的の処理を開始する
までの処理時間を短縮することができる。
【0064】実施例5.図9はこの発明の実施例5によ
る計算機システムを示す構成図であり、図において、2
1はプログラムを起動する際、現在実行しているOSが
テーブル生成手段12を実行することができるOSであ
るか否かを判定し、現在実行しているOSがテーブル生
成手段12を実行できるOSである場合に限り、リンケ
ージテーブル生成指令を出力するOS判定部(指令出力
手段)である。また、図10はこの発明の実施例5によ
る計算機システムの動作を示すフローチャートである。
【0065】次に動作について説明する。上記実施例1
では、起動判定部11が、プログラムを起動する際、そ
のプログラムを過去に起動したことがあるか否かを判定
するものについて示したが、OS判定部21が、プログ
ラムを起動する際、現在実行しているOSがテーブル生
成手段12を実行することができるOSであるか否かを
判定し(例えば、OS判定用の関数を実行することによ
り判定する)、現在実行しているOSがテーブル生成手
段12を実行できるOSである場合に限り、リンケージ
テーブル生成指令をテーブル生成手段12に出力して、
リンケージテーブル5を生成させるようにしてもよい
(ステップST31)。
【0066】これにより、テーブル生成手段12を実行
できるOSが一度リンケージテーブル5を生成してしま
えば、テーブル生成手段12を実行できないOSも、そ
の生成されたリンケージテーブル5を参照することによ
り、プログラムを実行することができるようになる。ま
た、言うまでもないが、テーブル生成手段12を実行で
きないOSは、プログラムを起動する際に、リンケージ
テーブル5を生成する処理がないので、プログラムを起
動してから速やかに目的の処理を開始することができ
る。
【0067】実施例6.図11はこの発明の実施例6に
よる計算機システムを示す構成図であり、図において、
22はプログラムを起動する際、リンケージテーブル5
の作成要求がユーザから入力されているか否かを判定
し、そのリンケージテーブル5の作成要求がユーザから
入力されている場合に限り、リンケージテーブル生成指
令を出力する要求判定部(指令出力手段)である。ま
た、図12はこの発明の実施例6による計算機システム
の動作を示すフローチャートである。
【0068】次に動作について説明する。上記実施例1
では、起動判定部11が、プログラムを起動する際、そ
のプログラムを過去に起動したことがあるか否かを判定
するものについて示したが、要求判定部22が、プログ
ラムを起動する際、リンケージテーブル5の作成要求が
ユーザから入力されているか否かを判定し、そのリンケ
ージテーブル5の作成要求がユーザから入力されている
場合に限り、リンケージテーブル生成指令をテーブル生
成手段12に出力して、リンケージテーブル5を生成さ
せるようにしてもよい(ステップST41)。
【0069】これにより、一度リンケージテーブル5を
生成してしまえば、リンケージテーブル5の作成要求が
ユーザから入力されない限り、リンケージテーブル5を
生成する必要がなくなり、その結果、プログラムを起動
してから目的の処理を開始するまでの処理時間を短縮す
ることができる。また、明示的にリンケージテーブル5
の作成を指示できるので、何らかの原因で、リンケージ
テーブル5が異常であるとユーザが判断した場合、リン
ケージテーブル5を再生成することができる。
【0070】実施例7.図13はこの発明の実施例7に
よる計算機システムを示す構成図であり、図において、
5aは各種の関数ごとに設けられ、ユーザから当該関数
に係るリンケージテーブルの作成要求があるとその旨を
示す生成指示フラグ、23は何れかの関数に係るリンケ
ージテーブルの作成要求が入力されているか否かを判定
し、そのリンケージテーブルの作成要求が入力されてい
る場合には、当該関数に係るリンケージテーブル生成指
令を出力する要求判定部(指令出力手段)、24は要求
判定部23から当該関数に係るリンケージテーブル生成
指令を受けると、共有ライブラリ3から当該関数の格納
先を示すアドレス値を読み込み、その関数とアドレス値
の対応関係を示すリンケージテーブルを生成するテーブ
ル生成手段である。また、図14はこの発明の実施例7
による計算機システムの動作を示すフローチャートであ
る。
【0071】次に動作について説明する。上記実施例6
では、リンケージテーブル5の作成要求があると、プロ
グラムに記述されているすべての関数に係るリンケージ
テーブル5を生成するものについて示したが、要求判定
部23が、各種の関数ごとに設けられた生成指示フラグ
5aを参照することにより、各種の関数ごとにリンケー
ジテーブルの作成要求がユーザから入力されているか否
かを判定し(ステップST42)、作成要求が入力され
ている関数についてだけリンケージテーブルを生成させ
るようにしてもよい(ステップST43)。
【0072】これにより、一度、当該関数に係るリンケ
ージテーブルを生成してしまえば、当該関数に係るリン
ケージテーブルの作成要求がユーザから入力されない限
り、当該関数に係るリンケージテーブルを生成する必要
がなくなり、その結果、プログラムを起動してから目的
の処理を開始するまでの処理時間を短縮することができ
る。
【0073】実施例8.図15はこの発明の実施例8に
よる計算機システムを示す構成図であり、図において、
25はプログラムを起動する際(プログラムを起動後、
割り込み処理を登録するときを含む)、そのプログラム
に記述されている各種の関数のなかで、割り込み処理に
使用される関数を判別し、その割り込み処理に使用され
る関数に係るリンケージテーブルの作成要求を要求判定
部23に対して出力する関数判別手段である。また、図
16はこの発明の実施例8による計算機システムの動作
を示すフローチャートである。
【0074】次に動作について説明する。上記実施例7
では、ユーザから作成要求があった関数についてリンケ
ージテーブルを生成するものについて示したが、関数判
別手段25がプログラムに記述されている各種の関数の
なかで、割り込み処理に使用される関数を判別し、当該
割り込み処理関数に係るリンケージテーブルを生成する
ようにしてもよい。
【0075】即ち、関数判別手段25は、プログラムを
起動する際(プログラムを起動後、割り込み処理を登録
するときを含む)、そのプログラムに記述されている各
種の関数のなかで、割り込み処理に使用される関数を判
別し、そのプログラム中に割り込み処理に使用される関
数が記述されている場合、当該割り込み処理に使用され
る関数(当該割り込み処理関数の実行時に、当該割り込
み処理関数が呼び出すサブルーチン的な関数を含む)に
係るリンケージテーブルの作成要求を要求判定部23に
対して出力するので(ステップST44)、当該割り込
み処理関数についてリンケージテーブルの作成要求があ
ったとき、当該割り込み処理関数に係るリンケージテー
ブルを生成するようにしてもよい(ステップST45,
46)。
【0076】これにより、一度、割り込み処理に使用さ
れる関数に係るリンケージテーブルを生成してしまえ
ば、割り込み処理発生時にリンケージテーブルを生成す
る必要がなくなるため、割り込み処理に使用される関数
を連続的に実行できる結果、割り込み処理に使用される
関数を高速に処理することができる。
【0077】実施例9.図17はこの発明の実施例9に
よる計算機システムを示す構成図であり、図において、
26はプログラムを起動する際(プログラムを起動後、
マルチスレッド処理を登録するときを含む)、そのプロ
グラムに記述されている各種の関数のなかで、マルチス
レッド処理に使用される関数を判別し、マルチスレッド
処理に使用される関数に係るリンケージテーブルの作成
要求を要求判定部23に対して出力する関数判別手段で
ある。また、図18はこの発明の実施例9による計算機
システムの動作を示すフローチャートである。
【0078】次に動作について説明する。上記実施例7
では、ユーザから作成要求があった関数についてリンケ
ージテーブルを生成するものについて示したが、関数判
別手段26がプログラムに記述されている各種の関数の
なかで、マルチスレッド処理に使用される関数を判別
し、当該マルチスレッド関数に係るリンケージテーブル
を生成するようにしてもよい。
【0079】即ち、関数判別手段26は、プログラムを
起動する際(プログラムを起動後、マルチスレッド処理
を登録するときを含む)、そのプログラムに記述されて
いる各種の関数のなかで、マルチスレッド処理に使用さ
れる関数を判別し、そのプログラム中にマルチスレッド
処理に使用される関数が記述されている場合、当該マル
チスレッド処理に使用される関数(当該マルチスレッド
処理関数の実行時に、当該マルチスレッド処理関数が呼
び出すサブルーチン的な関数を含む)に係るリンケージ
テーブルの作成要求を要求判定部23に対して出力する
ので(ステップST47)、当該マルチスレッド処理関
数についてリンケージテーブルの作成要求があったと
き、当該マルチスレッド処理関数に係るリンケージテー
ブルを生成するようにしてもよい(ステップST48,
49)。
【0080】これにより、一度、マルチスレッド処理に
使用される関数に係るリンケージテーブルを生成してし
まえば、マルチスレッド処理発生時にリンケージテーブ
ルを生成する必要がなくなるため、マルチスレッド処理
に使用される関数を連続的に実行できる結果、マルチス
レッド処理に使用される関数を高速に処理することがで
きる。なお、マルチスレッド処理を行う各スレッドは、
同時実行に伴う弊害を防止するため、各スレッド間で排
他制御を行うようにしていることは言うまでもない。
【0081】実施例10.図19はこの発明の実施例1
0による計算機システムを示す構成図であり、図におい
て、27はテーブル生成手段12により生成されたリン
ケージテーブル5をプログラム領域に存在するリンケー
ジ結果バッファ28(プログラムエリアの所定領域)に
コピーする複写手段、29はプログラムを起動する際、
リンケージテーブル5がリンケージ結果バッファ28に
コピーされているか否かを判定し、コピーされていない
場合に限り、リンケージテーブル生成指令を出力するバ
ッファチェック部(指令出力手段)である。因に、図2
0はこの発明の実施例10による計算機システムの動作
を示すフローチャートである。
【0082】次に動作について説明する。この実施例1
0では、バッファチェック部29が、プログラムを起動
する際、既にリンケージテーブル5がリンケージ結果バ
ッファ28にコピーされているか否かを所定のフラグの
値に基づいて判定し(ステップST51)、コピーされ
ていない場合に限り、リンケージテーブル生成指令をテ
ーブル生成手段12に出力して、リンケージテーブル5
を生成させるようにしている(ステップST13)。
【0083】即ち、まだリンケージテーブル5がリンケ
ージ結果バッファ28にコピーされていない場合に、テ
ーブル生成手段12がリンケージテーブル5を生成し
て、出力手段13がそのリンケージテーブル5をリンケ
ージテーブルファイル14に格納する。そして、複写手
段27がリンケージテーブルファイル14に格納された
リンケージテーブル5をリンケージ結果バッファ28に
コピーする(ステップST52)。
【0084】そして、最後に、プログラム実行手段6
が、リンケージ結果バッファ28にコピーされたリンケ
ージテーブル5を参照して関数の格納先を示すアドレス
値を認識して、そのアドレス値に格納されている関数を
実行するが(ステップST16)、リンケージ結果バッ
ファ28は、プログラムエリアのデータ領域に属するも
のであるので、そのリンケージテーブル5がプログラム
中に埋め込まれていることと等価となり、そのためプロ
グラム実行手段6は、上記実施例1のようにリンケージ
テーブル5を新たに読み込まなくてもすみ、その分だけ
上記実施例1等よりもプログラムの起動時の処理時間が
短縮されることになる。また、この実施例10によれ
ば、既にリンケージテーブル5がリンケージ結果バッフ
ァ28にコピーされている場合には、上記実施例1等と
同様に、リンケージテーブル5を生成する必要がなくな
るので、プログラムを起動してから目的の処理を開始す
るまでの処理時間を短縮することができることは言うま
でもない。
【0085】実施例11.図21はこの発明の実施例1
1による計算機システムを示す構成図であり、図におい
て、30はテーブル生成手段12により生成されたリン
ケージテーブル5をリンケージテーブル辞書31に登録
する登録手段、32はプログラムを起動する際、そのプ
ログラムに関係するリンケージテーブル5がリンケージ
テーブル辞書31に登録されているか否かを判定し、登
録されていない場合に限り、リンケージテーブル生成指
令を出力する辞書チェック部(指令出力手段)、33は
辞書チェック部32に登録されていると判定された場
合、そのリンケージテーブル辞書31からそのプログラ
ムに関係するリンケージテーブル5を読み込む複写部
(指令出力手段)である。因に、図22はこの発明の実
施例11による計算機システムの動作を示すフローチャ
ートである。
【0086】次に動作について説明する。この実施例1
1では、辞書チェック部32が、プログラムを起動する
際、そのプログラムに関係するリンケージテーブル5が
リンケージテーブル辞書31に登録されているか否かを
判定し(ステップST61)、登録されていない場合に
限り、リンケージテーブル生成指令をテーブル生成手段
12に出力して、リンケージテーブル5を生成させるよ
うにしている(ステップST13)。
【0087】即ち、まだプログラムに関係するリンケー
ジテーブル5がリンケージテーブル辞書31に登録され
ていない場合に、テーブル生成手段12がリンケージテ
ーブル5を生成し、登録手段30がそのリンケージテー
ブル5をリンケージテーブル辞書31に登録する(ステ
ップST62)。一方、プログラムに関係するリンケー
ジテーブル5がリンケージテーブル辞書31に登録され
ている場合には、複写部33が、リンケージテーブル辞
書31からそのプログラムに関係するリンケージテーブ
ル5を読み込む(ステップST63)。
【0088】そして、最後に、プログラム実行手段6
が、テーブル生成手段12に生成されたリンケージテー
ブル5又は複写部33に読み込まれたリンケージテーブ
ル5を参照して、上記関数の格納先を示すアドレス値を
認識することにより、プログラムカウンタをそのアドレ
ス値に設定し、そのアドレス値に格納されている関数を
実行する(ステップST16)。
【0089】以上より、この実施例11によれば、実行
するプログラムに関係するリンケージテーブルが既にリ
ンケージテーブル辞書31に登録されている場合には、
リンケージテーブル5を生成する処理が不要になり、そ
の結果、プログラムを起動してから目的の処理を開始す
るまでの処理時間を短縮することができる。
【0090】実施例12.図23はこの発明の実施例1
2による計算機システムを示す構成図であり、図におい
て、1Bはプロセス1と同一のプログラムを実行するプ
ロセスであり、テーブル生成手段12,プログラム実行
手段6等を備えている。また、34はプログラムを起動
する際、そのプログラムと同一のプログラムを現在実行
しているプロセス1Bが存在するか否かを判定し、その
プロセス1Bが存在しない場合に限り、リンケージテー
ブル生成指令を出力する他プロセス実行判定部(指令出
力手段)、35は他プロセス実行判定部34がプロセス
1Bが存在すると判定した場合、そのプロセス1Bから
当該プロセス1Bのテーブル生成手段12が生成したリ
ンケージテーブル5を読み込むプロセス間複写部(指令
出力手段)である。因に、図24はこの発明の実施例1
2による計算機システムの動作を示すフローチャートで
ある。
【0091】次に動作について説明する。この実施例1
2では、他プロセス実行判定部34が、プログラムを起
動する際、そのプログラムと同一のプログラムを現在実
行しているプロセス1Bが存在するか否かを判定し(ス
テップST71)、そのプロセス1Bが存在しない場合
には、リンケージテーブル生成指令をテーブル生成手段
12に出力して、テーブル生成手段12がリンケージテ
ーブル5を生成する(ステップST13)。
【0092】その一方、他プロセス実行判定部34がプ
ロセス1Bが存在すると判定した場合には、プロセス間
複写部35が、そのプロセス1Bのテーブル生成手段1
2が生成したリンケージテーブル5をそのプロセス1B
から読み込む(ステップST72)。
【0093】そして、最後に、プログラム実行手段6
が、テーブル生成手段12に生成されたリンケージテー
ブル5又はプロセス間複写部23に読み込まれたリンケ
ージテーブル5を参照して、上記関数の格納先を示すア
ドレス値を認識することにより、プログラムカウンタを
そのアドレス値に設定し、そのアドレス値に格納されて
いる関数を実行する(ステップST16)。
【0094】以上より、この実施例12によれば、実行
するプログラムと同一のプログラムを現在実行している
プロセス1Bが存在する場合には、リンケージテーブル
5を生成する処理が不要になり、その結果、プログラム
を起動してから目的の処理を開始するまでの処理時間を
短縮することができる。
【0095】実施例13.図25はこの発明の実施例1
3による計算機システムを示す構成図であり、図におい
て、36はプロセス間手続き関数A,Bを実行するプロ
セスの識別番号を格納するプロセス間手続きライブラ
リ、37はプログラムを起動する際、そのプログラムに
記述されているプロセス間手続き関数A,Bを実行する
プロセスの識別番号がリンケージテーブル5に記述され
ているか否かを判定し、そのプロセスの識別番号が記述
されていない場合に限り、リンケージテーブル生成指令
を出力する処理プロセス判定部(指令出力手段)であ
る。
【0096】また、38は処理プロセス判定部37から
リンケージテーブル生成指令を受けると、プロセス間手
続きライブラリ36からプログラムに記述されているプ
ロセス間手続き関数A,Bを実行するプロセスの識別番
号を読み込み、そのプロセスの識別番号をリンケージテ
ーブル5に記述するテーブル生成手段、39はリンケー
ジテーブル5に記述されているプロセスの識別番号か
ら、当該プロセス間手続き関数A,Bを実行するプロセ
スを認識し、そのプロセスに対してそのプロセス間手続
き関数A,Bを実行させるプログラム実行手段、1Cは
手続き1及び手続き4の処理を行うプロセス、1Dは手
続き3の処理を行うプロセス、1Eは手続き2の処理を
行うプロセスである。因に、図26はこの発明の実施例
13による計算機システムの動作を示すフローチャート
である。
【0097】次に動作について説明する。まず、処理プ
ロセス判定部37が、プログラムを起動する際、そのプ
ログラムに記述されているプロセス間手続き関数A,B
を実行するプロセスの識別番号がリンケージテーブル5
に記述されているか否かを判定し(ステップST8
1)、そのプロセスの識別番号が記述されていない場合
に限り、リンケージテーブル生成指令を出力する。ただ
し、説明の便宜上、この例では、プログラムに関数Aと
関数Bが記述されており、図25に示すように、関数A
の場合、手続き1,2,3の処理を行う一方、関数Bの
場合、手続き2,4の処理を処理を行うものとする。そ
して、リンケージテーブル5には、関数Aの手続きを行
うプロセスの識別番号は記述されているが、関数Bの手
続きを行うプロセスの識別番号は記述されていないもの
とする。
【0098】従って、この例では、処理プロセス判定部
37は、プロセス間手続き関数Bを実行するプロセスの
識別番号をリンケージテーブル5に記述すべき旨のリン
ケージテーブル生成指令をテーブル生成手段38に対し
て出力する。これにより、テーブル生成手段38は、プ
ロセス間手続きライブラリ36からプロセス間手続き関
数Bを実行するプロセスの識別番号を読み込み、そのプ
ロセスの識別番号をリンケージテーブル5に記述する
(ステップST82)。即ち、手続き2の処理を行うプ
ロセスとしてプロセス1Eを記述し、手続き4の処理を
行うプロセスとしてプロセス1Cを記述する。
【0099】このようにして、プロセス間手続き関数B
を実行するプロセスの識別番号がリンケージテーブル5
に記述されると、プログラム実行手段39が、リンケー
ジテーブル5に記述されているプロセスの識別番号か
ら、プロセス間手続き関数A,Bを実行するプロセスを
認識して(ステップST83)、そのプロセスに対して
そのプロセス間手続き関数A,Bの処理を実行させ(ス
テップST84)、一連の処理を終了する。因に、プロ
セス間手続き関数Bの場合、手続き2の処理をプロセス
1Eに実行させ、手続き4の処理をプロセス1Cに実行
させることになる。
【0100】以上より、この実施例13によれば、一
度、プロセス間手続き関数を実行するプロセスの識別番
号をリンケージテーブル5に記述してしまえば、再度、
プロセス間手続き関数を実行する場合には、プロセス間
手続き関数を実行するプロセスの識別番号を検索して、
その識別番号をリンケージテーブル5に記述する処理が
不要になり、その結果、プログラムを起動してから目的
の処理を開始するまでの処理時間を短縮することができ
る。
【0101】実施例14.図27はこの発明の実施例1
4による計算機システムを示す構成図であり、図におい
て、40はプロセス間手続き関数A,Bを実行しうる複
数のプロセスの識別番号を格納するプロセス間手続きラ
イブラリ、41は処理プロセス判定部37からリンケー
ジテーブル生成指令を受けると、プロセス間手続きライ
ブラリ40からプログラムに記述されているプロセス間
手続き関数A,Bを実行しうる複数のプロセスの識別番
号を読み込み、その複数のプロセスの識別番号をリンケ
ージテーブル5に記述するテーブル生成手段、42はプ
ロセス間手続き関数A,Bを実行しうる複数のプロセス
のうち、処理可能なプロセスに対してそのプロセス間手
続き関数A,Bを実行させるプログラム実行手段であ
る。また、5bは当該プロセスが起動中であるか否かを
示すアクティブフラグである。因に、図28はこの発明
の実施例14による計算機システムの動作を示すフロー
チャートである。
【0102】次に動作について説明する。まず、処理プ
ロセス判定部37が、上記実施例13と同様にして、プ
ログラムを起動する際、そのプログラムに記述されてい
るプロセス間手続き関数A,Bを実行するプロセスの識
別番号がリンケージテーブル5に記述されているか否か
を判定し(ステップST81)、そのプロセスの識別番
号が記述されていない場合に限り、リンケージテーブル
生成指令を出力する。
【0103】例えば、関数Bの処理を行うプロセスが記
述されていない場合、処理プロセス判定部37は、関数
Bの処理を行うプロセスを記述すべき旨のリンケージテ
ーブル生成指令をテーブル生成手段41に対して出力す
る。そして、テーブル生成手段41は、リンケージテー
ブル生成指令を受けると、図27に示すように、プロセ
ス間手続きライブラリ40からプロセス間手続き関数B
を実行しうる複数のプロセスの識別番号を読み込み、そ
の複数のプロセスの識別番号をリンケージテーブル5に
記述する(ステップST85)。即ち、手続き2の処理
を行うプロセスとしてプロセス1Eとプロセス1Dを記
述し、手続き4の処理を行うプロセスとしてプロセス1
Cとプロセス1Eを記述する。
【0104】このようにして、プロセス間手続き関数B
を実行しうる複数のプロセスの識別番号がリンケージテ
ーブル5に記述されると、プログラム実行手段42は、
リンケージテーブル5を参照して、プロセス間手続き関
数A,Bを実行しうる複数のプロセスを認識し(ステッ
プST86)、処理可能なプロセスに対してプロセス間
手続き関数A,Bの処理を実行させ(ステップST8
7)、一連の処理を終了する。
【0105】具体的に説明すると、例えば、関数Bの手
続き2の処理を実行する場合、手続き2の処理を行うプ
ロセスとして、最初にプロセス1Eが記述されているの
で、プロセス1Eのアクティブフラグ5bを参照するこ
とにより、プロセス1Eが起動中であるか否かを判別
し、プロセス1Eが起動中でなければ、プロセス1Eに
対して手続き2の処理を実行させる。一方、プロセス1
Eが起動中であれば、手続き2の処理を行うプロセスと
して、プロセス1Eの他にプロセス1Dが記述されてい
るので、プロセス1Dのアクティブフラグ5bを参照
し、プロセス1Dが起動中でなければ、プロセス1Dに
対して手続き2の処理を実行させ、プロセス1Dが起動
中であれば、プロセス1Eまたはプロセス1Dの処理が
終了するまで待機するようにしている。因に、アクティ
ブフラグ5bは、プロセス1C,1D,1Eが処理の実
行を開始するとき及び処理の実行を終了するとき、書き
換えるようにしている。
【0106】以上より、この実施例14によれば、プロ
セス間手続き関数を実行しうるプロセスがリンケージテ
ーブル5に複数記述されているので、1つのプロセスが
起動中でも他のプロセスが起動中でなければ、当該プロ
セス間手続き関数の処理を実行させることができ、その
結果、当該プロセス間手続き関数の処理を開始するまで
の待ち時間を短縮することができる。
【0107】実施例15.図29はこの発明の実施例1
5による計算機システムを示す構成図であり、図におい
て、1Fはプロセス1と独立した他のプロセス、43は
各種の関数を格納するとともに、各関数の識別番号を格
納する遠隔手続きライブラリ、44は起動判定部11か
らリンケージテーブル生成指令を受けると、遠隔手続き
ライブラリ43を呼び出して、その遠隔手続きライブラ
リ43からプログラムに記述されている関数の識別番号
を読み込み、その関数の識別番号を示すリンケージテー
ブルを生成するテーブル生成手段、45はテーブル生成
手段44により生成されたリンケージテーブル5を参照
して上記関数の識別番号を認識し、遠隔手続きライブラ
リ43に格納されている関数のうちその識別番号の関数
を実行するプログラム実行手段である。因に、図30は
この発明の実施例15による計算機システムの動作を示
すフローチャートである。
【0108】次に動作について説明する。上記実施例1
と比較して、リンケージテーブル5の作成及びプログラ
ムの実行処理以外は同一であるので、リンケージテーブ
ル5の作成及びプログラムの実行処理についてのみ説明
する。即ち、この実施例15では、リンケージテーブル
5を作成するにあたり、共有ライブラリ3から関数の格
納先を示すアドレス値を読み込むのではなく、テーブル
生成手段44が、プロセス1F中に存在する遠隔手続き
ライブラリ43を呼び出すことにより、実行するプログ
ラムに記述されている関数の識別番号を読み込み、その
関数の識別番号を示すリンケージテーブル5を生成する
(ステップST91)。
【0109】一方、プログラムの実行処理については、
プログラム実行手段45が、まず、テーブル生成手段4
4により生成されたリンケージテーブル5を参照して上
記関数の識別番号を認識する。そして、その識別番号を
引数として遠隔手続きライブラリ43に与えることによ
り遠隔手続きライブラリ43を呼び出し、他のプロセス
1Fに遠隔手続きライブラリ43に格納されている関数
のうちその識別番号の関数を実行させ、他のプロセス1
Fからその実行結果を取得し、プログラムの実行処理を
終了する(ステップST16)。
【0110】以上より、この実施例15によれば、共有
ライブラリ3の代わりに、遠隔手続きライブラリ43が
計算機システムのなかに用意されている場合でも、上記
実施例1と同様の効果を奏することができる。即ち、こ
の実施例15によれば、同一プログラムを再度実行する
場合には、リンケージテーブル5を生成する処理が不要
になり、その結果、プログラムを起動してから目的の処
理を開始するまでの処理時間を短縮することができる。
【0111】実施例16.上記実施例15では、プロセ
ス1は、同一のプロセッサ上で実行されるプロセス1F
の遠隔手続きライブラリ43を呼び出すものについて示
したが、図31に示すように、プロセス1と異なるプロ
セッサ上で実行されるプロセス1Gの遠隔手続きライブ
ラリ43を呼び出すようにしてもよく、上記実施例15
と同様の効果を奏する。因に、図32はこの発明の実施
例16による計算機システムの動作を示すフローチャー
トである。
【0112】実施例17.図33はこの発明の実施例1
7による計算機システムを示す構成図であり、図におい
て、46は遠隔手続き関数X,Yを実行するプロセッサ
の識別番号を格納する遠隔手続きライブラリ、47はプ
ログラムを起動する際、そのプログラムに記述されてい
る遠隔手続き関数X,Yを実行するプロセッサの識別番
号がリンケージテーブル5に記述されているか否かを判
定し、そのプロセッサの識別番号が記述されていない場
合に限り、リンケージテーブル生成指令を出力する処理
プロセッサ判定部(指令出力手段)である。
【0113】また、48は処理プロセッサ判定部47か
らリンケージテーブル生成指令を受けると、遠隔手続き
ライブラリ46からプログラムに記述されている遠隔手
続き関数X,Yを実行するプロセッサの識別番号を読み
込み、そのプロセッサの識別番号をリンケージテーブル
5に記述するテーブル生成手段、49はリンケージテー
ブル5に記述されているプロセッサの識別番号から、当
該遠隔手続き関数X,Yを実行するプロセッサを認識
し、そのプロセッサに対してその遠隔手続き関数X,Y
を実行させるプログラム実行手段、50Aは手続き1及
び手続き4の処理を行うプロセッサ、50Bは手続き3
の処理を行うプロセッサ、50Cは手続き2の処理を行
うプロセッサである。因に、図34はこの発明の実施例
17による計算機システムの動作を示すフローチャート
である。
【0114】次に動作について説明する。まず、処理プ
ロセッサ判定部47が、プログラムを起動する際、その
プログラムに記述されている遠隔手続き関数X,Yを実
行するプロセッサの識別番号がリンケージテーブル5に
記述されているか否かを判定し(ステップST11
1)、そのプロセッサの識別番号が記述されていない場
合に限り、リンケージテーブル生成指令を出力する。た
だし、説明の便宜上、この例では、プログラムに関数X
と関数Yが記述されており、図33に示すように、関数
Xの場合、手続き1,2,3の処理を行う一方、関数Y
の場合、手続き2,4の処理を処理を行うものとする。
そして、リンケージテーブル5には、関数Xの手続きを
行うプロセッサの識別番号は記述されているが、関数Y
の手続きを行うプロセッサの識別番号は記述されていな
いものとする。
【0115】従って、この例では、処理プロセッサ判定
部47は、遠隔手続き関数Yを実行するプロセッサの識
別番号をリンケージテーブル5に記述すべき旨のリンケ
ージテーブル生成指令をテーブル生成手段48に対して
出力する。これにより、テーブル生成手段48は、遠隔
手続きライブラリ46から遠隔手続き関数Yを実行する
プロセッサの識別番号を読み込み、そのプロセッサの識
別番号をリンケージテーブル5に記述する(ステップS
T112)。即ち、手続き2の処理を行うプロセッサと
してプロセッサ50Cを記述し、手続き4の処理を行う
プロセッサとしてプロセッサ50Aを記述する。
【0116】このようにして、遠隔手続き関数Yを実行
するプロセッサの識別番号がリンケージテーブル5に記
述されると、プログラム実行手段49が、リンケージテ
ーブル5に記述されているプロセッサの識別番号から、
遠隔手続き関数X,Yを実行するプロセッサを認識して
(ステップST113)、そのプロセッサに対してその
遠隔手続き関数X,Yの処理を実行させ(ステップST
114)、一連の処理を終了する。因に、遠隔手続き関
数Yの場合、手続き2の処理をプロセッサ50Cに実行
させ、手続き4の処理をプロセッサ50Aに実行させる
ことになる。
【0117】以上より、この実施例17によれば、一
度、遠隔手続き関数を実行するプロセッサの識別番号を
リンケージテーブル5に記述してしまえば、再度、遠隔
手続き関数を実行する場合には、遠隔手続き関数を実行
するプロセッサの識別番号を検索して、その識別番号を
リンケージテーブル5に記述する処理が不要になり、そ
の結果、プログラムを起動してから目的の処理を開始す
るまでの処理時間を短縮することができる。
【0118】実施例18.図35はこの発明の実施例1
8による計算機システムを示す構成図であり、図におい
て、51は遠隔手続き関数X,Yを実行しうる複数のプ
ロセッサの識別番号を格納する遠隔手続きライブラリ、
52は処理プロセッサ判定部47からリンケージテーブ
ル生成指令を受けると、遠隔手続きライブラリ51から
プログラムに記述されている遠隔手続き関数X,Yを実
行しうる複数のプロセッサの識別番号を読み込み、その
複数のプロセッサの識別番号をリンケージテーブル5に
記述するテーブル生成手段、53は遠隔手続き関数X,
Yを実行しうる複数のプロセッサのうち、処理可能なプ
ロセッサに対してその遠隔手続き関数X,Yを実行させ
るプログラム実行手段である。また、5cは当該プロセ
ッサが起動中であるか否かを示すアクティブフラグであ
る。因に、図36はこの発明の実施例18による計算機
システムの動作を示すフローチャートである。
【0119】次に動作について説明する。まず、処理プ
ロセッサ判定部47が、上記実施例17と同様にして、
プログラムを起動する際、そのプログラムに記述されて
いる遠隔手続き関数X,Yを実行するプロセッサの識別
番号がリンケージテーブル5に記述されているか否かを
判定し(ステップST111)、そのプロセッサの識別
番号が記述されていない場合に限り、リンケージテーブ
ル生成指令を出力する。
【0120】例えば、関数Yの処理を行うプロセッサが
記述されていない場合、処理プロセッサ判定部47は、
関数Yの処理を行うプロセッサを記述すべき旨のリンケ
ージテーブル生成指令をテーブル生成手段52に対して
出力する。そして、テーブル生成手段52は、リンケー
ジテーブル生成指令を受けると、図35に示すように、
遠隔手続きライブラリ51から遠隔手続き関数Yを実行
しうる複数のプロセッサの識別番号を読み込み、その複
数のプロセッサの識別番号をリンケージテーブル5に記
述する(ステップST115)。即ち、手続き2の処理
を行うプロセッサとしてプロセッサ50Cとプロセッサ
50Bを記述し、手続き4の処理を行うプロセッサとし
てプロセッサ50Aとプロセッサ50Cを記述する。
【0121】このようにして、遠隔手続き関数Yを実行
しうる複数のプロセッサの識別番号がリンケージテーブ
ル5に記述されると、プログラム実行手段53は、リン
ケージテーブル5を参照して、遠隔手続き関数X,Yを
実行しうる複数のプロセッサを認識し(ステップST1
16)、処理可能なプロセッサに対して遠隔手続き関数
X,Yの処理を実行させ(ステップST117)、一連
の処理を終了する。
【0122】具体的に説明すると、例えば、関数Yの手
続き2の処理を実行する場合、手続き2の処理を行うプ
ロセッサとして、最初にプロセッサ50Cが記述されて
いるので、プロセッサ50Cのアクティブフラグ5cを
参照することにより、プロセッサ50Cが起動中である
か否かを判別し、プロセッサ50Cが起動中でなけれ
ば、プロセッサ50Cに対して手続き2の処理を実行さ
せる。一方、プロセッサ50Cが起動中であれば、手続
き2の処理を行うプロセッサとして、プロセッサ50C
の他にプロセッサ50Bが記述されているので、プロセ
ッサ50Bのアクティブフラグ5cを参照し、プロセッ
サ50Bが起動中でなければ、プロセッサ50Bに対し
て手続き2の処理を実行させ、プロセッサ50Bが起動
中であれば、プロセッサ50Cまたはプロセッサ50B
の処理が終了するまで待機するようにしている。因に、
アクティブフラグ5cは、プロセッサ50A,50B,
50Cが処理の実行を開始するとき及び処理の実行を終
了するとき、書き換えるようにしている。
【0123】以上より、この実施例18によれば、遠隔
手続き関数を実行しうるプロセッサがリンケージテーブ
ル5に複数記述されているので、1つのプロセッサが起
動中でも他のプロセッサが起動中でなければ、当該遠隔
手続き関数の処理を実行させることができ、その結果、
当該遠隔手続き関数の処理を開始するまでの待ち時間を
短縮することができる。
【0124】実施例19.図37はこの発明の実施例1
9による計算機システムを示す構成図であり、図おい
て、54は各種の関数及び各種の関数の格納先を示すア
ドレス値の他に、各種の関数が使用するデータを格納す
る共有ライブラリ、55は起動判定部11からリンケー
ジテーブル生成指令を受けると、共有ライブラリ54か
らプログラムに記述されている関数が使用するデータを
読み込み、そのデータを共有メモリ2の所定領域にコピ
ーするデータコピー手段である。因に、図38はこの発
明の実施例19による計算機システムの動作を示すフロ
ーチャートである。
【0125】次に動作について説明する。上記実施例1
から12では、各種の関数及び各種の関数の格納先を示
すアドレス値のみを共有ライブラリ3に格納しておくも
のについて示したが、共有ライブラリ54に、さらに各
種の関数が使用するデータも格納するようにしておき、
データコピー手段55が、起動判定部11からリンケー
ジテーブル生成指令を受けたとき、共有ライブラリ54
からプログラムに記述されている関数が使用するデータ
を読み込み、そのデータを共有メモリ2の所定領域にコ
ピーするようにしてもよい(ステップST121)。
【0126】これにより、プログラム実行手段が関数を
実行する際に、共有ライブラリ54から当該データを読
み込む手間が省け、関数を速やかに実行することができ
る。
【0127】実施例20.図39はこの発明の実施例2
0による計算機システムを示す構成図であり、図おい
て、56は各種の関数及び各種の関数の格納先を示すア
ドレス値の他に、各種の関数が使用するデータを格納す
る固有ライブラリ、57は起動判定部11からリンケー
ジテーブル生成指令を受けると、固有ライブラリ56か
らプログラムに記述されている関数が使用するデータを
読み込み、そのデータを共有メモリ2の所定領域にコピ
ーするデータコピー手段である。因に、図40はこの発
明の実施例20による計算機システムの動作を示すフロ
ーチャートである。
【0128】次に動作について説明する。上記実施例
3,4では、各種の関数及び各種の関数の格納先を示す
アドレス値のみを固有ライブラリ17に格納しておくも
のについて示したが、固有ライブラリ56に、さらに各
種の関数が使用するデータも格納するようにしておき、
データコピー手段57が、起動判定部11からリンケー
ジテーブル生成指令を受けたとき、固有ライブラリ56
からプログラムに記述されている関数が使用するデータ
を読み込み、そのデータを共有メモリ2の所定領域にコ
ピーするようにしてもよい(ステップST131)。
【0129】これにより、プログラム実行手段が関数を
実行する際に、固有ライブラリ56から当該データを読
み込む手間が省け、関数を速やかに実行することができ
る。
【0130】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、プログラムを起動する際、そのプログラムを過去に
起動したことがあるか否かを判定し、そのプログラムを
過去に起動したことがない場合に限り、テーブル生成手
段に対してリンケージテーブル生成指令を出力するよう
に構成したので、そのプログラムを過去に起動したこと
がある場合には、リンケージテーブルを生成する処理が
不要になり、その結果、プログラムを起動してから目的
の処理を開始するまでの処理時間を短縮することができ
る効果がある。
【0131】請求項2の発明によれば、プログラムを起
動する際、リンケージテーブルの作成時刻と共有ライブ
ラリの作成時刻を比較し、そのリンケージテーブルの作
成時刻が共有ライブラリの作成時刻より前である場合に
限り、テーブル生成手段に対してリンケージテーブル生
成指令を出力するように構成したので、一度リンケージ
テーブルを生成してしまえば、共有ライブラリの記憶内
容が更新されない限り、リンケージテーブルを生成する
処理が不要になり、その結果、プログラムを起動してか
ら目的の処理を開始するまでの処理時間を短縮すること
ができる効果がある。
【0132】請求項3の発明によれば、プログラムを起
動する際、リンケージテーブルの作成時刻と固有ライブ
ラリの作成時刻を比較し、そのリンケージテーブルの作
成時刻が固有ライブラリの作成時刻より前である場合に
限り、テーブル生成手段に対してリンケージテーブル生
成指令を出力するように構成したので、一度リンケージ
テーブルを生成してしまえば、固有ライブラリの記憶内
容が更新されない限り、リンケージテーブルを生成する
処理が不要になり、その結果、プログラムを起動してか
ら目的の処理を開始するまでの処理時間を短縮すること
ができる効果がある。
【0133】請求項4の発明によれば、プログラムを起
動する際、リンケージテーブルの作成時刻と共有ライブ
ラリ及び固有ライブラリの作成時刻を比較し、そのリン
ケージテーブルの作成時刻が共有ライブラリ又は固有ラ
イブラリの作成時刻より前である場合に限り、テーブル
生成手段に対してリンケージテーブル生成指令を出力す
るように構成したので、一度リンケージテーブルを生成
してしまえば、共有ライブラリ及び固有ライブラリの記
憶内容が更新されない限り、リンケージテーブルを生成
する処理が不要になり、その結果、プログラムを起動し
てから目的の処理を開始するまでの処理時間を短縮する
ことができる効果がある。
【0134】請求項5の発明によれば、プログラムを起
動する際、現在実行しているオペレーティングシステム
がリンケージテーブルを生成する手段を有するオペレー
ティングシステムであるか否かを判定し、現在実行して
いるオペレーティングシステムがリンケージテーブルを
生成する手段を有するオペレーティングシステムである
場合に限り、テーブル生成手段に対してリンケージテー
ブル生成指令を出力するように構成したので、リンケー
ジテーブルを生成する手段を有するオペレーティングシ
ステムが一度リンケージテーブルを生成すれば、リンケ
ージテーブルを生成する手段を有しないオペレーティン
グシステムも、その生成されたリンケージテーブルを参
照することによってプログラムを実行できる効果があ
る。また、リンケージテーブルを生成する手段を有しな
いオペレーティングシステムは、リンケージテーブルを
生成する処理が不要であるので、プログラムを起動して
から速やかに目的の処理を開始できる効果がある。
【0135】請求項6の発明によれば、プログラムを起
動する際、リンケージテーブルの作成要求が入力されて
いるか否かを判定し、そのリンケージテーブルの作成要
求が入力されている場合に限り、テーブル生成手段に対
してリンケージテーブル生成指令を出力するように構成
したので、一度リンケージテーブルを生成してしまえ
ば、リンケージテーブルの作成要求が入力されない限
り、リンケージテーブルを生成する処理が不要になり、
その結果、プログラムを起動してから目的の処理を開始
するまでの処理時間を短縮することができる効果があ
る。
【0136】請求項7の発明によれば、プログラムを起
動する際、何れかの関数に係るリンケージテーブルの作
成要求が入力されているか否かを判定し、そのリンケー
ジテーブルの作成要求が入力されている場合に限り、テ
ーブル生成手段に対して当該関数に係るリンケージテー
ブル生成指令を出力するように構成したので、一度、当
該関数に係るリンケージテーブルを生成してしまえば、
当該関数に係るリンケージテーブルの作成要求が入力さ
れない限り、当該関数に係るリンケージテーブルを生成
する処理が不要になり、その結果、プログラムを起動し
てから目的の処理を開始するまでの処理時間を短縮する
ことができる効果がある。
【0137】請求項8の発明によれば、プログラムを起
動する際、そのプログラムに記述されている各種の関数
のなかで、割り込み処理に使用される関数を判別し、そ
の割り込み処理に使用される関数に係るリンケージテー
ブルの作成要求を指令出力手段に対して出力するように
構成したので、一度、割り込み処理に使用される関数に
係るリンケージテーブルを生成してしまえば、割り込み
処理発生時にリンケージテーブルを生成する必要がなく
なるため、割り込み処理に使用される関数を連続的に実
行できる結果、割り込み処理に使用される関数を高速に
処理できる効果がある。
【0138】請求項9の発明によれば、プログラムを起
動する際、そのプログラムに記述されている各種の関数
のなかで、マルチスレッド処理に使用される関数を判別
し、そのマルチスレッド処理に使用される関数に係るリ
ンケージテーブルの作成要求を指令出力手段に対して出
力するように構成したので、一度、マルチスレッド処理
に使用される関数に係るリンケージテーブルを生成して
しまえば、マルチスレッド処理発生時にリンケージテー
ブルを生成する必要がなくなるため、マルチスレッド処
理に使用される関数を連続的に実行できる結果、マルチ
スレッド処理に使用される関数を高速に処理できる効果
がある。
【0139】請求項10の発明によれば、プログラムを
起動する際、リンケージテーブルがプログラムエリアの
所定領域にコピーされているか否かを判定し、コピーさ
れていない場合に限り、テーブル生成手段に対してリン
ケージテーブル生成指令を出力するように構成したの
で、リンケージテーブルが既にプログラムエリアの所定
領域にコピーされている場合には、リンケージテーブル
を生成する処理が不要になり、その結果、プログラムを
起動してから目的の処理を開始するまでの処理時間を短
縮することができる効果がある。また、リンケージテー
ブルをプログラムエリアの所定領域にコピーするように
したので、プログラム実行手段がリンケージテーブルを
参照する際に、新たにリンケージテーブルを読み込む必
要がなくなり、請求項1の発明等よりも、プログラム起
動時の処理時間を更に短縮できる効果がある。
【0140】請求項11の発明によれば、プログラムを
起動する際、そのプログラムに関係するリンケージテー
ブルがリンケージテーブル辞書に登録されているか否か
を判定し、登録されていない場合には、テーブル生成手
段に対してリンケージテーブル生成指令を出力する一
方、登録されている場合には、そのリンケージテーブル
辞書からそのプログラムに関係するリンケージテーブル
を読み込むように構成したので、既にリンケージテーブ
ル辞書に登録されている場合には、リンケージテーブル
を生成する処理が不要になり、その結果、プログラムを
起動してから目的の処理を開始するまでの処理時間を短
縮することができる効果がある。
【0141】請求項12の発明によれば、プログラムを
起動する際、そのプログラムと同一のプログラムを現在
実行しているプロセスが存在するか否かを判定し、その
プロセスが存在しない場合には、テーブル生成手段に対
してリンケージテーブル生成指令を出力する一方、その
プロセスが存在する場合には、そのプロセスから当該プ
ロセスが生成したリンケージテーブルを読み込むように
構成したので、そのプロセスが存在する場合には、リン
ケージテーブルを生成する処理が不要になり、その結
果、プログラムを起動してから目的の処理を開始するま
での処理時間を短縮することができる効果がある。
【0142】請求項13の発明によれば、プログラムを
起動する際、そのプログラムに記述されているプロセス
間手続き関数を実行するプロセスの識別番号がリンケー
ジテーブルに記述されているか否かを判定し、そのプロ
セスの識別番号が記述されていない場合に限り、テーブ
ル生成手段に対してリンケージテーブル生成指令を出力
するように構成したので、一度、プロセス間手続き関数
を実行するプロセスの識別番号をリンケージテーブルに
記述してしまえば、再度、プロセス間手続き関数を実行
する場合には、プロセス間手続き関数を実行するプロセ
スの識別番号を検索して、その識別番号をリンケージテ
ーブルに記述する処理が不要になり、その結果、プログ
ラムを起動してから目的の処理を開始するまでの処理時
間を短縮することができる効果がある。
【0143】請求項14の発明によれば、指令出力手段
からリンケージテーブル生成指令を受けると、プロセス
間手続きライブラリからプログラムに記述されているプ
ロセス間手続き関数を実行しうる複数のプロセスの識別
番号を読み込んでリンケージテーブルに記述しておき、
処理可能なプロセスに対してそのプロセス間手続き関数
を実行させるように構成したので、1つのプロセスが起
動中でも他のプロセスが起動中でなければ、当該プロセ
ス間手続き関数を実行させることができ、その結果、当
該プロセス間手続き関数の処理を開始するまでの待ち時
間を短縮することができる効果がある。
【0144】請求項15の発明によれば、プログラムを
起動する際、そのプログラムを過去に起動したことがあ
るか否かを判定し、そのプログラムを過去に起動したこ
とがない場合に限り、遠隔手続きライブラリを呼び出し
てリンケージテーブルを生成するテーブル生成手段に対
してリンケージテーブル生成指令を出力するように構成
したので、そのプログラムを過去に起動したことがある
場合には、リンケージテーブルを生成する処理が不要に
なり、その結果、プログラムを起動してから目的の処理
を開始するまでの処理時間を短縮することができる効果
がある。
【0145】請求項16の発明によれば、テーブル生成
手段が、他のプロセッサ上に存在する遠隔手続きライブ
ラリを呼び出すように構成したので、遠隔手続きライブ
ラリが他のプロセッサ上に存在する場合でも、リンケー
ジテーブルを生成する処理を不要にできる効果がある。
【0146】請求項17の発明によれば、プログラムを
起動する際、そのプログラムに記述されている遠隔手続
き関数を実行するプロセッサの識別番号がリンケージテ
ーブルに記述されているか否かを判定し、そのプロセッ
サの識別番号が記述されていない場合に限り、テーブル
生成手段に対してリンケージテーブル生成指令を出力す
るように構成したので、一度、遠隔手続き関数を実行す
るプロセッサの識別番号をリンケージテーブルに記述し
てしまえば、再度、遠隔手続き関数を実行する場合に
は、遠隔手続き関数を実行するプロセッサの識別番号を
検索して、その識別番号をリンケージテーブルに記述す
る処理が不要になり、その結果、プログラムを起動して
から目的の処理を開始するまでの処理時間を短縮するこ
とができる効果がある。
【0147】請求項18の発明によれば、指令出力手段
からリンケージテーブル生成指令を受けると、遠隔手続
きライブラリからプログラムに記述されている遠隔手続
き関数を実行しうる複数のプロセッサの識別番号を読み
込んでリンケージテーブルに記述しておき、処理可能な
プロセッサに対してその遠隔手続き関数を実行させるよ
うに構成したので、1つのプロセッサが起動中でも他の
プロセッサが起動中でなければ、当該遠隔手続き関数を
実行させることができ、その結果、当該遠隔手続き関数
の処理を開始するまでの待ち時間を短縮することができ
る効果がある。
【0148】請求項19の発明によれば、指令出力手段
からリンケージテーブル生成指令を受けると、共有ライ
ブラリからプログラムに記述されている関数が使用する
データを読み込み、そのデータを共有メモリの所定領域
にコピーするように構成したので、プログラム実行手段
が関数を実行する際に、共有ライブラリから当該データ
を読み込む手間が省け、関数を速やかに実行することが
できる効果がある。
【0149】請求項20の発明によれば、指令出力手段
からリンケージテーブル生成指令を受けると、固有ライ
ブラリからプログラムに記述されている関数が使用する
データを読み込み、そのデータを共有メモリの所定領域
にコピーするように構成したので、プログラム実行手段
が関数を実行する際に、固有ライブラリから当該データ
を読み込む手間が省け、関数を速やかに実行することが
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による計算機システムを
示す構成図である。
【図2】 この発明の実施例1による計算機システムの
動作を示すフローチャートである。
【図3】 この発明の実施例2による計算機システムを
示す構成図である。
【図4】 この発明の実施例2による計算機システムの
動作を示すフローチャートである。
【図5】 この発明の実施例3による計算機システムを
示す構成図である。
【図6】 この発明の実施例3による計算機システムの
動作を示すフローチャートである。
【図7】 この発明の実施例4による計算機システムを
示す構成図である。
【図8】 この発明の実施例4による計算機システムの
動作を示すフローチャートである。
【図9】 この発明の実施例5による計算機システムを
示す構成図である。
【図10】 この発明の実施例5による計算機システム
の動作を示すフローチャートである。
【図11】 この発明の実施例6による計算機システム
を示す構成図である。
【図12】 この発明の実施例6による計算機システム
の動作を示すフローチャートである。
【図13】 この発明の実施例7による計算機システム
を示す構成図である。
【図14】 この発明の実施例7による計算機システム
の動作を示すフローチャートである。
【図15】 この発明の実施例8による計算機システム
を示す構成図である。
【図16】 この発明の実施例8による計算機システム
の動作を示すフローチャートである。
【図17】 この発明の実施例9による計算機システム
を示す構成図である。
【図18】 この発明の実施例9による計算機システム
の動作を示すフローチャートである。
【図19】 この発明の実施例10による計算機システ
ムを示す構成図である。
【図20】 この発明の実施例10による計算機システ
ムの動作を示すフローチャートである。
【図21】 この発明の実施例11による計算機システ
ムを示す構成図である。
【図22】 この発明の実施例11による計算機システ
ムの動作を示すフローチャートである。
【図23】 この発明の実施例12による計算機システ
ムを示す構成図である。
【図24】 この発明の実施例12による計算機システ
ムの動作を示すフローチャートである。
【図25】 この発明の実施例13による計算機システ
ムを示す構成図である。
【図26】 この発明の実施例13による計算機システ
ムの動作を示すフローチャートである。
【図27】 この発明の実施例14による計算機システ
ムを示す構成図である。
【図28】 この発明の実施例14による計算機システ
ムの動作を示すフローチャートである。
【図29】 この発明の実施例15による計算機システ
ムを示す構成図である。
【図30】 この発明の実施例15による計算機システ
ムの動作を示すフローチャートである。
【図31】 この発明の実施例16による計算機システ
ムを示す構成図である。
【図32】 この発明の実施例16による計算機システ
ムの動作を示すフローチャートである。
【図33】 この発明の実施例17による計算機システ
ムを示す構成図である。
【図34】 この発明の実施例17による計算機システ
ムの動作を示すフローチャートである。
【図35】 この発明の実施例18による計算機システ
ムを示す構成図である。
【図36】 この発明の実施例18による計算機システ
ムの動作を示すフローチャートである。
【図37】 この発明の実施例19による計算機システ
ムを示す構成図である。
【図38】 この発明の実施例19による計算機システ
ムの動作を示すフローチャートである。
【図39】 この発明の実施例20による計算機システ
ムを示す構成図である。
【図40】 この発明の実施例20による計算機システ
ムの動作を示すフローチャートである。
【図41】 従来の計算機システムを示す構成図であ
る。
【図42】 従来の計算機システムの動作を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
3,54 共有ライブラリ、5 リンケージテーブル、
6,39,42,45,49,53 プログラム実行手
段、11 起動判定部(指令出力手段)、12,24,
38,41,44,48,52 テーブル生成手段、1
6,18,20作成時刻比較部(指令出力手段)、1
7,56 固有ライブラリ、21 OS判定部(指令出
力手段)、22,23 要求判定部(指令出力手段)、
25,26 関数判別手段、27 複写手段、28 リ
ンケージ結果バッファ(プログラムエリアの所定領
域)、29 バッファチェック部(指令出力手段)、3
0 登録手段、31 リンケージテーブル辞書、32
辞書チェック部(指令出力手段)、33 複写部(指令
出力手段)、34 他プロセス実行判定部(指令出力手
段)、35 プロセス間複写部(指令出力手段)、3
6,40 プロセス間手続きライブラリ、37 処理プ
ロセス判定部(指令出力手段)、43,46,51遠隔
手続きライブラリ、47 処理プロセッサ判定部(指令
出力手段)、55,57 データコピー手段。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプロセスが実行する各種の関数を
    格納するとともに、各種の関数の格納先を示すアドレス
    値を格納する共有ライブラリと、プログラムを起動する
    際、そのプログラムを過去に起動したことがあるか否か
    を判定し、そのプログラムを過去に起動したことがない
    場合に限り、リンケージテーブル生成指令を出力する指
    令出力手段と、上記指令出力手段からリンケージテーブ
    ル生成指令を受けると、上記共有ライブラリから上記プ
    ログラムに記述されている関数の格納先を示すアドレス
    値を読み込み、その関数とアドレス値の対応関係を示す
    リンケージテーブルを生成するテーブル生成手段と、上
    記テーブル生成手段により生成されたリンケージテーブ
    ルを参照して上記関数の格納先を示すアドレス値を認識
    し、上記共有ライブラリに格納されている関数のうちそ
    のアドレス値に格納されている関数を実行するプログラ
    ム実行手段とを備えた計算機システム。
  2. 【請求項2】 複数のプロセスが実行する各種の関数を
    格納するとともに、各種の関数の格納先を示すアドレス
    値を格納する共有ライブラリと、プログラムを起動する
    際、リンケージテーブルの作成時刻と上記共有ライブラ
    リの作成時刻を比較し、そのリンケージテーブルの作成
    時刻が共有ライブラリの作成時刻より前である場合に限
    り、リンケージテーブル生成指令を出力する指令出力手
    段と、上記指令出力手段からリンケージテーブル生成指
    令を受けると、上記共有ライブラリから上記プログラム
    に記述されている関数の格納先を示すアドレス値を読み
    込み、その関数とアドレス値の対応関係を示すリンケー
    ジテーブルを生成するテーブル生成手段と、上記テーブ
    ル生成手段により生成されたリンケージテーブルを参照
    して上記関数の格納先を示すアドレス値を認識し、上記
    共有ライブラリに格納されている関数のうちそのアドレ
    ス値に格納されている関数を実行するプログラム実行手
    段とを備えた計算機システム。
  3. 【請求項3】 複数のプロセスが実行する各種の関数を
    格納するとともに、各種の関数の格納先を示すアドレス
    値を格納する共有ライブラリと、1つのプロセスのみが
    実行する各種の関数を格納するとともに、各種の関数の
    格納先を示すアドレス値を格納する固有ライブラリと、
    プログラムを起動する際、リンケージテーブルの作成時
    刻と上記固有ライブラリの作成時刻を比較し、そのリン
    ケージテーブルの作成時刻が固有ライブラリの作成時刻
    より前である場合に限り、リンケージテーブル生成指令
    を出力する指令出力手段と、上記指令出力手段からリン
    ケージテーブル生成指令を受けると、上記共有ライブラ
    リ及び固有ライブラリから上記プログラムに記述されて
    いる関数の格納先を示すアドレス値を読み込み、その関
    数とアドレス値の対応関係を示すリンケージテーブルを
    生成するテーブル生成手段と、上記テーブル生成手段に
    より生成されたリンケージテーブルを参照して上記関数
    の格納先を示すアドレス値を認識し、上記共有ライブラ
    リ及び固有ライブラリに格納されている関数のうちその
    アドレス値に格納されている関数を実行するプログラム
    実行手段とを備えた計算機システム。
  4. 【請求項4】 複数のプロセスが実行する各種の関数を
    格納するとともに、各種の関数の格納先を示すアドレス
    値を格納する共有ライブラリと、1つのプロセスのみが
    実行する各種の関数を格納するとともに、各種の関数の
    格納先を示すアドレス値を格納する固有ライブラリと、
    プログラムを起動する際、リンケージテーブルの作成時
    刻と上記共有ライブラリ及び固有ライブラリの作成時刻
    を比較し、そのリンケージテーブルの作成時刻がその共
    有ライブラリ又は固有ライブラリの作成時刻より前であ
    る場合に限り、リンケージテーブル生成指令を出力する
    指令出力手段と、上記指令出力手段からリンケージテー
    ブル生成指令を受けると、上記共有ライブラリ及び固有
    ライブラリから上記プログラムに記述されている関数の
    格納先を示すアドレス値を読み込み、その関数とアドレ
    ス値の対応関係を示すリンケージテーブルを生成するテ
    ーブル生成手段と、上記テーブル生成手段により生成さ
    れたリンケージテーブルを参照して上記関数の格納先を
    示すアドレス値を認識し、上記共有ライブラリ又は固有
    ライブラリに格納されている関数のうちそのアドレス値
    に格納されている関数を実行するプログラム実行手段と
    を備えた計算機システム。
  5. 【請求項5】 複数のプロセスが実行する各種の関数を
    格納するとともに、各種の関数の格納先を示すアドレス
    値を格納する共有ライブラリと、プログラムを起動する
    際、現在実行しているオペレーティングシステムがリン
    ケージテーブルを生成する手段を有するオペレーティン
    グシステムであるか否かを判定し、現在実行しているオ
    ペレーティングシステムがリンケージテーブルを生成す
    る手段を有するオペレーティングシステムである場合に
    限り、リンケージテーブル生成指令を出力する指令出力
    手段と、上記指令出力手段からリンケージテーブル生成
    指令を受けると、上記共有ライブラリから上記プログラ
    ムに記述されている関数の格納先を示すアドレス値を読
    み込み、その関数とアドレス値の対応関係を示すリンケ
    ージテーブルを生成するテーブル生成手段と、上記テー
    ブル生成手段により生成されたリンケージテーブルを参
    照して上記関数の格納先を示すアドレス値を認識し、上
    記共有ライブラリに格納されている関数のうちそのアド
    レス値に格納されている関数を実行するプログラム実行
    手段とを備えた計算機システム。
  6. 【請求項6】 複数のプロセスが実行する各種の関数を
    格納するとともに、各種の関数の格納先を示すアドレス
    値を格納する共有ライブラリと、プログラムを起動する
    際、リンケージテーブルの作成要求が入力されているか
    否かを判定し、そのリンケージテーブルの作成要求が入
    力されている場合に限り、リンケージテーブル生成指令
    を出力する指令出力手段と、上記指令出力手段からリン
    ケージテーブル生成指令を受けると、上記共有ライブラ
    リから上記プログラムに記述されている関数の格納先を
    示すアドレス値を読み込み、その関数とアドレス値の対
    応関係を示すリンケージテーブルを生成するテーブル生
    成手段と、上記テーブル生成手段により生成されたリン
    ケージテーブルを参照して上記関数の格納先を示すアド
    レス値を認識し、上記共有ライブラリに格納されている
    関数のうちそのアドレス値に格納されている関数を実行
    するプログラム実行手段とを備えた計算機システム。
  7. 【請求項7】 上記指令出力手段は、上記プログラムに
    記述されている各種の関数のうち、何れかの関数に係る
    リンケージテーブルの作成要求が入力されているか否か
    を判定し、そのリンケージテーブルの作成要求が入力さ
    れている場合には、当該関数に係るリンケージテーブル
    生成指令を出力し、上記テーブル生成手段は、上記指令
    出力手段から当該関数に係るリンケージテーブル生成指
    令を受けると、上記共有ライブラリから当該関数の格納
    先を示すアドレス値を読み込み、当該関数とアドレス値
    の対応関係を示すリンケージテーブルを生成することを
    特徴とする請求項6記載の計算機システム。
  8. 【請求項8】 上記プログラムを起動する際、そのプロ
    グラムに記述されている各種の関数のなかで、割り込み
    処理に使用される関数を判別し、その割り込み処理に使
    用される関数に係るリンケージテーブルの作成要求を上
    記指令出力手段に対して出力する関数判別手段を設けた
    ことを特徴とする請求項7記載の計算機システム。
  9. 【請求項9】 上記プログラムを起動する際、そのプロ
    グラムに記述されている各種の関数のなかで、マルチス
    レッド処理に使用される関数を判別し、そのマルチスレ
    ッド処理に使用される関数に係るリンケージテーブルの
    作成要求を上記指令出力手段に対して出力する関数判別
    手段を設けたことを特徴とする請求項7記載の計算機シ
    ステム。
  10. 【請求項10】 複数のプロセスが実行する各種の関数
    を格納するとともに、各種の関数の格納先を示すアドレ
    ス値を格納する共有ライブラリと、プログラムを起動す
    る際、リンケージテーブルがプログラムエリアの所定領
    域にコピーされているか否かを判定し、コピーされてい
    ない場合に限り、リンケージテーブル生成指令を出力す
    る指令出力手段と、上記指令出力手段からリンケージテ
    ーブル生成指令を受けると、上記共有ライブラリから上
    記プログラムに記述されている関数の格納先を示すアド
    レス値を読み込み、その関数とアドレス値の対応関係を
    示すリンケージテーブルを生成するテーブル生成手段
    と、上記テーブル生成手段により生成されたリンケージ
    テーブルを上記プログラムエリアの所定領域にコピーす
    る複写手段と、上記複写手段によりコピーされたリンケ
    ージテーブルを参照して上記関数の格納先を示すアドレ
    ス値を認識し、上記共有ライブラリに格納されている関
    数のうちそのアドレス値に格納されている関数を実行す
    るプログラム実行手段とを備えた計算機システム。
  11. 【請求項11】 複数のプロセスが実行する各種の関数
    を格納するとともに、各種の関数の格納先を示すアドレ
    ス値を格納する共有ライブラリと、プログラムを起動す
    る際、そのプログラムに関係するリンケージテーブルが
    リンケージテーブル辞書に登録されているか否かを判定
    し、登録されていない場合には、リンケージテーブル生
    成指令を出力する一方、登録されている場合には、その
    リンケージテーブル辞書からそのプログラムに関係する
    リンケージテーブルを読み込む指令出力手段と、上記指
    令出力手段からリンケージテーブル生成指令を受ける
    と、上記共有ライブラリから上記プログラムに記述され
    ている関数の格納先を示すアドレス値を読み込み、その
    関数とアドレス値の対応関係を示すリンケージテーブル
    を生成するテーブル生成手段と、上記テーブル生成手段
    により生成されたリンケージテーブルをリンケージテー
    ブル辞書に登録する登録手段と、上記テーブル生成手段
    により生成されたリンケージテーブル又は上記指令出力
    手段により読み込まれたリンケージテーブルを参照して
    上記関数の格納先を示すアドレス値を認識し、上記共有
    ライブラリに格納されている関数のうちそのアドレス値
    に格納されている関数を実行するプログラム実行手段と
    を備えた計算機システム。
  12. 【請求項12】 複数のプロセスが実行する各種の関数
    を格納するとともに、各種の関数の格納先を示すアドレ
    ス値を格納する共有ライブラリと、プログラムを起動す
    る際、そのプログラムと同一のプログラムを現在実行し
    ているプロセスが存在するか否かを判定し、そのプロセ
    スが存在しない場合には、リンケージテーブル生成指令
    を出力する一方、そのプロセスが存在する場合には、そ
    のプロセスから当該プロセスが生成したリンケージテー
    ブルを読み込む指令出力手段と、上記指令出力手段から
    リンケージテーブル生成指令を受けると、上記共有ライ
    ブラリから上記プログラムに記述されている関数の格納
    先を示すアドレス値を読み込み、その関数とアドレス値
    の対応関係を示すリンケージテーブルを生成するテーブ
    ル生成手段と、上記テーブル生成手段により生成された
    リンケージテーブル又は上記指令出力手段により読み込
    まれたリンケージテーブルを参照して上記関数の格納先
    を示すアドレス値を認識し、上記共有ライブラリに格納
    されている関数のうちそのアドレス値に格納されている
    関数を実行するプログラム実行手段とを備えた計算機シ
    ステム。
  13. 【請求項13】 各種のプロセス間手続き関数を実行す
    るプロセスの識別番号を格納するプロセス間手続きライ
    ブラリと、プログラムを起動する際、そのプログラムに
    記述されているプロセス間手続き関数を実行するプロセ
    スの識別番号がリンケージテーブルに記述されているか
    否かを判定し、そのプロセスの識別番号が記述されてい
    ない場合に限り、リンケージテーブル生成指令を出力す
    る指令出力手段と、上記指令出力手段からリンケージテ
    ーブル生成指令を受けると、上記プロセス間手続きライ
    ブラリから上記プログラムに記述されているプロセス間
    手続き関数を実行するプロセスの識別番号を読み込み、
    そのプロセスの識別番号を上記リンケージテーブルに記
    述するテーブル生成手段と、上記リンケージテーブルに
    記述されているプロセスの識別番号から、当該プロセス
    間手続き関数を実行するプロセスを認識し、そのプロセ
    スに対してそのプロセス間手続き関数を実行させるプロ
    グラム実行手段とを備えた計算機システム。
  14. 【請求項14】 上記プロセス間手続きライブラリは、
    各種のプロセス間手続き関数ごとに、当該プロセス間手
    続き関数を実行しうる複数のプロセスの識別番号を格納
    し、上記テーブル生成手段は、上記指令出力手段からリ
    ンケージテーブル生成指令を受けると、上記プロセス間
    手続きライブラリから上記プログラムに記述されている
    プロセス間手続き関数を実行しうる複数のプロセスの識
    別番号を読み込んで上記リンケージテーブルに記述し、
    上記プログラム実行手段は、当該プロセス間手続き関数
    を実行しうる複数のプロセスのうち、処理可能なプロセ
    スに対してそのプロセス間手続き関数を実行させること
    を特徴とする請求項13記載の計算機システム。
  15. 【請求項15】 各種の遠隔手続き関数を格納するとと
    もに、各遠隔手続き関数の識別番号を格納する遠隔手続
    きライブラリと、プログラムを起動する際、そのプログ
    ラムを過去に起動したことがあるか否かを判定し、その
    プログラムを過去に起動したことがない場合に限り、リ
    ンケージテーブル生成指令を出力する指令出力手段と、
    上記指令出力手段からリンケージテーブル生成指令を受
    けると、上記遠隔手続きライブラリを呼び出して、その
    遠隔手続きライブラリから上記プログラムに記述されて
    いる遠隔手続き関数の識別番号を読み込み、その遠隔手
    続き関数の識別番号を示すリンケージテーブルを生成す
    るテーブル生成手段と、上記テーブル生成手段により生
    成されたリンケージテーブルを参照して上記遠隔手続き
    関数の識別番号を認識し、上記遠隔手続きライブラリに
    格納されている遠隔手続き関数のうちその識別番号の遠
    隔手続き関数を実行するプログラム実行手段とを備えた
    計算機システム。
  16. 【請求項16】 上記テーブル生成手段は、他のプロセ
    ッサ上に存在する遠隔手続きライブラリを呼び出すこと
    を特徴とする請求項15記載の計算機システム。
  17. 【請求項17】 各種の遠隔手続き関数を実行するプロ
    セッサの識別番号を格納する遠隔手続きライブラリと、
    プログラムを起動する際、そのプログラムに記述されて
    いる遠隔手続き関数を実行するプロセッサの識別番号が
    リンケージテーブルに記述されているか否かを判定し、
    そのプロセッサの識別番号が記述されていない場合に限
    り、リンケージテーブル生成指令を出力する指令出力手
    段と、上記指令出力手段からリンケージテーブル生成指
    令を受けると、上記遠隔手続きライブラリから上記プロ
    グラムに記述されている遠隔手続き関数を実行するプロ
    セッサの識別番号を読み込み、そのプロセッサの識別番
    号を上記リンケージテーブルに記述するテーブル生成手
    段と、上記リンケージテーブルに記述されているプロセ
    ッサの識別番号から、当該遠隔手続き関数を実行するプ
    ロセッサを認識し、そのプロセッサに対してその遠隔手
    続き関数を実行させるプログラム実行手段とを備えた計
    算機システム。
  18. 【請求項18】 上記遠隔手続きライブラリは、各種の
    遠隔手続き関数ごとに、当該遠隔手続き関数を実行しう
    る複数のプロセッサの識別番号を格納し、上記テーブル
    生成手段は、上記指令出力手段からリンケージテーブル
    生成指令を受けると、上記遠隔手続きライブラリから上
    記プログラムに記述されている遠隔手続き関数を実行し
    うる複数のプロセッサの識別番号を読み込んで上記リン
    ケージテーブルに記述し、上記プログラム実行手段は、
    当該遠隔手続き関数を実行しうる複数のプロセッサのう
    ち、処理可能なプロセッサに対してその遠隔手続き関数
    を実行させることを特徴とする請求項17記載の計算機
    システム。
  19. 【請求項19】 上記共有ライブラリは、各種の関数及
    び各種の関数の格納先を示すアドレス値の他に、各種の
    関数が使用するデータを格納し、上記指令出力手段から
    リンケージテーブル生成指令を受けると、上記共有ライ
    ブラリから上記プログラムに記述されている関数が使用
    するデータを読み込み、そのデータを共有メモリの所定
    領域にコピーするデータコピー手段を設けたことを特徴
    とする請求項1から請求項12のうち何れか1項記載の
    計算機システム。
  20. 【請求項20】 上記固有ライブラリは、各種の関数及
    び各種の関数の格納先を示すアドレス値の他に、各種の
    関数が使用するデータを格納し、上記指令出力手段から
    リンケージテーブル生成指令を受けると、上記固有ライ
    ブラリから上記プログラムに記述されている関数が使用
    するデータを読み込み、そのデータを共有メモリの所定
    領域にコピーするデータコピー手段を設けたことを特徴
    とする請求項3または請求項4記載の計算機システム。
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