JPH08241031A - 運転模擬試験装置 - Google Patents
運転模擬試験装置Info
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- JPH08241031A JPH08241031A JP4295795A JP4295795A JPH08241031A JP H08241031 A JPH08241031 A JP H08241031A JP 4295795 A JP4295795 A JP 4295795A JP 4295795 A JP4295795 A JP 4295795A JP H08241031 A JPH08241031 A JP H08241031A
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- NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N novaluron Chemical compound C1=C(Cl)C(OC(F)(F)C(OC(F)(F)F)F)=CC=C1NC(=O)NC(=O)C1=C(F)C=CC=C1F NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims 1
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P90/00—Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
- Y02P90/30—Computing systems specially adapted for manufacturing
Landscapes
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 通常の制御で使用する揺動台の可動範囲を狭
くすることなく、非常時における信頼性を向上させる。 【構成】 車両モデルが設置される揺動台を構成する上
側台板52と、基盤台としての下側台板58とは所定間隔隔
ててされており、台板52の下面には6本の油圧シリンダ
36の各々の上端部が、台板58の上面には各油圧シリンダ
36の下端部が、各々取付位置を頂点として三角形を成す
ように取付けられている。また台板58及び台板52には、
伸縮自在なシリンダ80の下端部及び上端部に各々取付け
られたボール82、86の外周を保持するホルダ86、92が取
付けられており、このホルダ86、92により、台板58に対
するシリンダ80の傾動角度及び台板52に対するシリンダ
80の傾動角度は各々所定角度以下に制限されている。
くすることなく、非常時における信頼性を向上させる。 【構成】 車両モデルが設置される揺動台を構成する上
側台板52と、基盤台としての下側台板58とは所定間隔隔
ててされており、台板52の下面には6本の油圧シリンダ
36の各々の上端部が、台板58の上面には各油圧シリンダ
36の下端部が、各々取付位置を頂点として三角形を成す
ように取付けられている。また台板58及び台板52には、
伸縮自在なシリンダ80の下端部及び上端部に各々取付け
られたボール82、86の外周を保持するホルダ86、92が取
付けられており、このホルダ86、92により、台板58に対
するシリンダ80の傾動角度及び台板52に対するシリンダ
80の傾動角度は各々所定角度以下に制限されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は運転模擬試験装置に係
り、特に、各々一端が揺動台に他端が基盤台に取付けら
れた伸縮自在な複数の伸縮手段を備えた揺動装置によ
り、車両の挙動が模擬されるように揺動台を揺動させる
運転模擬試験装置に関する。
り、特に、各々一端が揺動台に他端が基盤台に取付けら
れた伸縮自在な複数の伸縮手段を備えた揺動装置によ
り、車両の挙動が模擬されるように揺動台を揺動させる
運転模擬試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、運転者の訓練や自動車の研究
開発等を支援するための装置としてドライビングシミュ
レータが知られている。ドライビングシミュレータは、
運転者が着座する模擬運転席、模擬運転席が設置された
揺動台を揺動させる揺動装置、映像を表示する表示装
置、音を発生する音響装置等を備えており、模擬運転席
に着座した運転者の運転操作に基づいて該運転操作に従
って走行する仮想的な車両の状態(車両に加わる加速
度、運転者の視界、運転者に聴取される音等)を判断
し、揺動装置により揺動台を揺動させることによって車
両に加わる加速度等を模擬させ、表示装置により運転者
の視界に相当する模擬視界映像を表示させ、音響装置よ
り運転者に聴取される走行音等を模擬した音を発生させ
る等によって、実際の車両を運転している感覚に近い感
覚を運転者に与えるものである。
開発等を支援するための装置としてドライビングシミュ
レータが知られている。ドライビングシミュレータは、
運転者が着座する模擬運転席、模擬運転席が設置された
揺動台を揺動させる揺動装置、映像を表示する表示装
置、音を発生する音響装置等を備えており、模擬運転席
に着座した運転者の運転操作に基づいて該運転操作に従
って走行する仮想的な車両の状態(車両に加わる加速
度、運転者の視界、運転者に聴取される音等)を判断
し、揺動装置により揺動台を揺動させることによって車
両に加わる加速度等を模擬させ、表示装置により運転者
の視界に相当する模擬視界映像を表示させ、音響装置よ
り運転者に聴取される走行音等を模擬した音を発生させ
る等によって、実際の車両を運転している感覚に近い感
覚を運転者に与えるものである。
【0003】前記揺動装置の一例として、特開昭 61-19
4465号公報には基盤台と揺動体との間に6本の油圧シリ
ンダを配置し、基盤台上及び揺動台上における各油圧シ
リンダの取付位置が各々取付位置を頂点とする三角形と
なり、かつ双方の三角形が互いに合同となるように、各
油圧シリンダの下端を基盤台に上端を揺動台に各々取付
けて揺動台を支持する構成の揺動装置が示されている。
この揺動装置では、各油圧シリンダの駆動を各々制御す
ることにより揺動台を6自由度で揺動でき、揺動台を単
に傾動させるのみならず、基盤台に対して揺動台を前後
左右に平行移動(以下、並進移動という)させることも
可能であるので、油圧シリンダのストロークに対する揺
動台の可動範囲(図1(A)及び(B)に破線で囲んだ
部分)を非常に広くできる。
4465号公報には基盤台と揺動体との間に6本の油圧シリ
ンダを配置し、基盤台上及び揺動台上における各油圧シ
リンダの取付位置が各々取付位置を頂点とする三角形と
なり、かつ双方の三角形が互いに合同となるように、各
油圧シリンダの下端を基盤台に上端を揺動台に各々取付
けて揺動台を支持する構成の揺動装置が示されている。
この揺動装置では、各油圧シリンダの駆動を各々制御す
ることにより揺動台を6自由度で揺動でき、揺動台を単
に傾動させるのみならず、基盤台に対して揺動台を前後
左右に平行移動(以下、並進移動という)させることも
可能であるので、油圧シリンダのストロークに対する揺
動台の可動範囲(図1(A)及び(B)に破線で囲んだ
部分)を非常に広くできる。
【0004】ところで、揺動台を6自由度で揺動できる
揺動装置では、揺動台を並進移動させると揺動台及び模
擬運転席に着座している運転者に実際に加速度が加わる
ことから、車両に加わる加速度の瞬間的な変化は揺動台
を並進移動させることで模擬し、車両に定常的に加わる
加速度は揺動台を傾動させることで模擬することが一般
的である。従って、例えば車両の制動は揺動台の前方へ
の並進移動と前傾動との組み合わせで模擬され、車両の
加速は揺動台の後方への並進移動と後傾動との組み合わ
せで模擬される(車両の左又は右方向へのロールについ
ても同様)ので、揺動台の可動範囲内において、実際に
使用される部分はおおよそ図1に想像線で囲んだ部分の
みであり、揺動台の可動範囲内のうち図1にハッチング
で示した部分は無駄となる。
揺動装置では、揺動台を並進移動させると揺動台及び模
擬運転席に着座している運転者に実際に加速度が加わる
ことから、車両に加わる加速度の瞬間的な変化は揺動台
を並進移動させることで模擬し、車両に定常的に加わる
加速度は揺動台を傾動させることで模擬することが一般
的である。従って、例えば車両の制動は揺動台の前方へ
の並進移動と前傾動との組み合わせで模擬され、車両の
加速は揺動台の後方への並進移動と後傾動との組み合わ
せで模擬される(車両の左又は右方向へのロールについ
ても同様)ので、揺動台の可動範囲内において、実際に
使用される部分はおおよそ図1に想像線で囲んだ部分の
みであり、揺動台の可動範囲内のうち図1にハッチング
で示した部分は無駄となる。
【0005】しかし装置の故障等を考慮し、揺動台が可
動範囲のうち通常は使用しない部分に相当する位置及び
姿勢となった場合にも安全を確保するためには、ドライ
ビングシミュレータを収容する空間の広さを、前記揺動
台の可動範囲の広さを考慮して定める必要があり、ドラ
イビングシミュレータを設置するために非常に広いスペ
ースが必要となっていた。
動範囲のうち通常は使用しない部分に相当する位置及び
姿勢となった場合にも安全を確保するためには、ドライ
ビングシミュレータを収容する空間の広さを、前記揺動
台の可動範囲の広さを考慮して定める必要があり、ドラ
イビングシミュレータを設置するために非常に広いスペ
ースが必要となっていた。
【0006】これに対し、「自動車研究」第14巻第6号
(平成4年6月発行)に記載されているJARIのドラ
イビングシミュレータ、或いは「航空宇宙技術研究資料
575号」(昭和62年4月23日発行)に記載されている航
空宇宙技術研究所のフライトシミュレータ等は、各油圧
シリンダの上端の取付位置を頂点とする三角形が、各油
圧シリンダの下端の取付位置を頂点とする三角形に対し
て相似でかつ小さくされた揺動装置を備えている。この
揺動装置による揺動台の可動範囲は、例として図1
(A)及び(B)に実線で囲んだ範囲となり、図1より
明らかなように、油圧シリンダの上端の取付位置を頂点
とする三角形と下端の取付位置を頂点とする三角形とが
合同とされた揺動装置と比較して、揺動台の可動範囲の
うち通常使用される部分の広さは殆ど変わらないのに対
し、通常は使用しない部分(図1に想像線で示す範囲外
の部分)が狭くなっている。従って、装置を設置するた
めに必要とされるスペースを小さくすることができる。
(平成4年6月発行)に記載されているJARIのドラ
イビングシミュレータ、或いは「航空宇宙技術研究資料
575号」(昭和62年4月23日発行)に記載されている航
空宇宙技術研究所のフライトシミュレータ等は、各油圧
シリンダの上端の取付位置を頂点とする三角形が、各油
圧シリンダの下端の取付位置を頂点とする三角形に対し
て相似でかつ小さくされた揺動装置を備えている。この
揺動装置による揺動台の可動範囲は、例として図1
(A)及び(B)に実線で囲んだ範囲となり、図1より
明らかなように、油圧シリンダの上端の取付位置を頂点
とする三角形と下端の取付位置を頂点とする三角形とが
合同とされた揺動装置と比較して、揺動台の可動範囲の
うち通常使用される部分の広さは殆ど変わらないのに対
し、通常は使用しない部分(図1に想像線で示す範囲外
の部分)が狭くなっている。従って、装置を設置するた
めに必要とされるスペースを小さくすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本願発
明者等の行なった実験により、前述した何れのタイプの
揺動装置においても、各油圧シリンダの下端の取付位置
を通る円の半径R0 、各油圧シリンダの上端の取付位置
を通る円の半径R、揺動台と基盤台との間隔Hの値の組
み合わせ(ジオメトリ)によっては、図2に示すように
揺動台の面と複数の油圧シリンダのうちの一部の油圧シ
リンダの伸縮方向との成す角度θが180 °以上になる
と、自身では復帰できない状態、すなわち複数の油圧シ
リンダの何れを伸縮させても復帰できない状態(以下、
特異状態という)に陥ることが明らかになった。
明者等の行なった実験により、前述した何れのタイプの
揺動装置においても、各油圧シリンダの下端の取付位置
を通る円の半径R0 、各油圧シリンダの上端の取付位置
を通る円の半径R、揺動台と基盤台との間隔Hの値の組
み合わせ(ジオメトリ)によっては、図2に示すように
揺動台の面と複数の油圧シリンダのうちの一部の油圧シ
リンダの伸縮方向との成す角度θが180 °以上になる
と、自身では復帰できない状態、すなわち複数の油圧シ
リンダの何れを伸縮させても復帰できない状態(以下、
特異状態という)に陥ることが明らかになった。
【0008】この特異状態では、油圧シリンダに対して
伸縮方向と異なる方向に沿って揺動台及び揺動台上に設
置されている設置物の重量が加わるため、油圧シリンダ
及び周囲の部材の破損等が生ずる可能性がある。特異状
態に陥るか否かはジオメトリ(R,R0 ,H)に依存す
るので、ジオメトリとして適切な値を選択することによ
り、特異状態に陥らないように揺動装置を構成すること
も可能ではあるが、このような揺動装置では通常の制御
で使用する揺動台の可動範囲が狭いという欠点があっ
た。
伸縮方向と異なる方向に沿って揺動台及び揺動台上に設
置されている設置物の重量が加わるため、油圧シリンダ
及び周囲の部材の破損等が生ずる可能性がある。特異状
態に陥るか否かはジオメトリ(R,R0 ,H)に依存す
るので、ジオメトリとして適切な値を選択することによ
り、特異状態に陥らないように揺動装置を構成すること
も可能ではあるが、このような揺動装置では通常の制御
で使用する揺動台の可動範囲が狭いという欠点があっ
た。
【0009】またドライビングシミュレータでは、停電
や予め設けられた非常停止スイッチが何らかの理由でオ
ンされた等の緊急時においても運転者の安全を確保する
必要がある。しかし、前述した何れのタイプの揺動装置
においても、揺動装置の各部分のジオメトリ及び揺動台
上に設置される設置物の重心等によっては、緊急時に揺
動台側の三角形の重心を基盤台に鉛直に投影した点が基
盤台側の三角形の範囲から逸脱する位置に揺動台が位置
していると、単に油圧シリンダに対する制御を停止させ
ると、揺動台は初期状態に復帰せず、傾いた状態で停止
することが、本願発明者等による実験によって明らかと
なった。揺動台が傾いた状態で停止すると、運転者が揺
動台から降りる動作が困難となり、例えば運転者が避難
する等の場合に、避難動作に支障をきたすことも考えら
れる。
や予め設けられた非常停止スイッチが何らかの理由でオ
ンされた等の緊急時においても運転者の安全を確保する
必要がある。しかし、前述した何れのタイプの揺動装置
においても、揺動装置の各部分のジオメトリ及び揺動台
上に設置される設置物の重心等によっては、緊急時に揺
動台側の三角形の重心を基盤台に鉛直に投影した点が基
盤台側の三角形の範囲から逸脱する位置に揺動台が位置
していると、単に油圧シリンダに対する制御を停止させ
ると、揺動台は初期状態に復帰せず、傾いた状態で停止
することが、本願発明者等による実験によって明らかと
なった。揺動台が傾いた状態で停止すると、運転者が揺
動台から降りる動作が困難となり、例えば運転者が避難
する等の場合に、避難動作に支障をきたすことも考えら
れる。
【0010】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、通常の制御で使用する揺動台の可動範囲を狭くする
ことなく、非常時における信頼性を向上させることがで
きる運転模擬試験装置を得ることが目的である。
で、通常の制御で使用する揺動台の可動範囲を狭くする
ことなく、非常時における信頼性を向上させることがで
きる運転模擬試験装置を得ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、基盤台と、運転者が着座する
模擬運転席及び該模擬運転席に着座した運転者が車両の
運転操作を行うための操作部が少なくとも設置された揺
動台と、伸縮自在な複数の伸縮手段を備え、前記複数の
伸縮手段の各々の一端が基盤台に他端が揺動台に各々揺
動自在に取付けられた揺動装置と、前記運転者の運転操
作に基づいて該運転操作により走行する仮想的な車両の
挙動が模擬されるように前記揺動装置の複数の伸縮手段
を伸縮させて揺動台を揺動させる制御手段と、を備えた
運転模擬試験装置であって、揺動台と基盤台との間に基
盤台に対する揺動台の揺動角の範囲を制限する揺動制限
手段を設けたことを特徴としている。
に請求項1記載の発明は、基盤台と、運転者が着座する
模擬運転席及び該模擬運転席に着座した運転者が車両の
運転操作を行うための操作部が少なくとも設置された揺
動台と、伸縮自在な複数の伸縮手段を備え、前記複数の
伸縮手段の各々の一端が基盤台に他端が揺動台に各々揺
動自在に取付けられた揺動装置と、前記運転者の運転操
作に基づいて該運転操作により走行する仮想的な車両の
挙動が模擬されるように前記揺動装置の複数の伸縮手段
を伸縮させて揺動台を揺動させる制御手段と、を備えた
運転模擬試験装置であって、揺動台と基盤台との間に基
盤台に対する揺動台の揺動角の範囲を制限する揺動制限
手段を設けたことを特徴としている。
【0012】請求項2記載の発明は、基盤台と、運転者
が着座する模擬運転席及び該模擬運転席に着座した運転
者が車両の運転操作を行うための操作部が少なくとも設
置された揺動台と、伸縮自在な複数の伸縮手段を備え、
前記複数の伸縮手段の各々の一端が基盤台に他端が揺動
台に各々揺動自在に取付けられた揺動装置と、前記運転
者の運転操作に基づいて該運転操作により走行する仮想
的な車両の挙動が模擬されるように前記揺動装置の複数
の伸縮手段を伸縮させて揺動台を揺動させる制御手段
と、を備えた運転模擬試験装置であって、前記制御手段
による制御が停止された場合に、前記揺動台が強制的に
初期状態に復帰するように複数の伸縮手段を制御する復
帰制御手段を設けたことを特徴としている。
が着座する模擬運転席及び該模擬運転席に着座した運転
者が車両の運転操作を行うための操作部が少なくとも設
置された揺動台と、伸縮自在な複数の伸縮手段を備え、
前記複数の伸縮手段の各々の一端が基盤台に他端が揺動
台に各々揺動自在に取付けられた揺動装置と、前記運転
者の運転操作に基づいて該運転操作により走行する仮想
的な車両の挙動が模擬されるように前記揺動装置の複数
の伸縮手段を伸縮させて揺動台を揺動させる制御手段
と、を備えた運転模擬試験装置であって、前記制御手段
による制御が停止された場合に、前記揺動台が強制的に
初期状態に復帰するように複数の伸縮手段を制御する復
帰制御手段を設けたことを特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明では、揺動台と基盤台との
間に基盤台に対する揺動台の揺動角の範囲を制限する揺
動制限手段を設けている。前記揺動角の範囲の制限は、
例えば揺動台上の所定位置と基盤台上の所定位置とを結
ぶ線が、揺動台の面及び基盤台の面に対して各々所定角
度以上傾かないように制限することで実現できる。また
複数の伸縮手段の各々の伸縮方向が、揺動台の面又は基
盤台の面に対して各々所定角度以上傾かないように制限
することでも実現できる。これにより、揺動装置の各部
分のジオメトリに拘わらず、運転模擬試験装置が特異状
態に陥ることが防止されるので、特異状態に陥ることで
伸縮手段等が破損したり運転者を危険な状態に晒したり
することがなくなり、通常の制御で使用する揺動台の可
動範囲を狭くすることなく、装置の故障等の非常時にお
ける信頼性を向上させることができる。
間に基盤台に対する揺動台の揺動角の範囲を制限する揺
動制限手段を設けている。前記揺動角の範囲の制限は、
例えば揺動台上の所定位置と基盤台上の所定位置とを結
ぶ線が、揺動台の面及び基盤台の面に対して各々所定角
度以上傾かないように制限することで実現できる。また
複数の伸縮手段の各々の伸縮方向が、揺動台の面又は基
盤台の面に対して各々所定角度以上傾かないように制限
することでも実現できる。これにより、揺動装置の各部
分のジオメトリに拘わらず、運転模擬試験装置が特異状
態に陥ることが防止されるので、特異状態に陥ることで
伸縮手段等が破損したり運転者を危険な状態に晒したり
することがなくなり、通常の制御で使用する揺動台の可
動範囲を狭くすることなく、装置の故障等の非常時にお
ける信頼性を向上させることができる。
【0014】請求項2記載の発明では、制御手段による
揺動装置の伸縮手段を伸縮させる制御が停止された場合
に、前記揺動台が強制的に初期状態に復帰するように複
数の伸縮手段を制御する復帰制御手段を設けている。揺
動台の初期状態への復帰は、複数の伸縮手段の各々を全
て同じ伸縮状態とする(例えば複数の伸縮手段の各々を
最も縮んだ状態とする)ことにより実現できる。これに
より、停電や非常停止が指示され、揺動台が可動範囲の
境界近傍に相当する位置に位置している状態で制御手段
による制御が停止される場合にも、揺動装置の各部分の
ジオメトリに拘わらず揺動台が初期状態に復帰されるの
で、例えば運転者が避難する等の場合の避難動作が容易
となり、運転者の安全性を確保することができる。従っ
て、通常の制御で使用する揺動台の可動範囲を狭くする
ことなく、非常時における信頼性を向上させることがで
きる。
揺動装置の伸縮手段を伸縮させる制御が停止された場合
に、前記揺動台が強制的に初期状態に復帰するように複
数の伸縮手段を制御する復帰制御手段を設けている。揺
動台の初期状態への復帰は、複数の伸縮手段の各々を全
て同じ伸縮状態とする(例えば複数の伸縮手段の各々を
最も縮んだ状態とする)ことにより実現できる。これに
より、停電や非常停止が指示され、揺動台が可動範囲の
境界近傍に相当する位置に位置している状態で制御手段
による制御が停止される場合にも、揺動装置の各部分の
ジオメトリに拘わらず揺動台が初期状態に復帰されるの
で、例えば運転者が避難する等の場合の避難動作が容易
となり、運転者の安全性を確保することができる。従っ
て、通常の制御で使用する揺動台の可動範囲を狭くする
ことなく、非常時における信頼性を向上させることがで
きる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照し本発明の実施例を詳細に
説明する。図3には、本実施例に係る運転模擬試験装置
10が示されている。
説明する。図3には、本実施例に係る運転模擬試験装置
10が示されている。
【0016】運転模擬試験装置10は、模擬運転席(後
述)に着座した運転者によって操作されるシフトレバ
ー、ステアリングホイール、アクセルペダル、ブレーキ
ペダルを含んで構成された操作部12を備えている。操
作部12の出力端には車両運動演算コンピュータ14及
びメータ16が接続されている。操作部12は、シフト
レバーの位置(シフトポジション)、前記運転者による
ステアリングホイール、アクセルペダル及びブレーキペ
ダルの操作量を各々検出する複数のセンサを備えてお
り、各センサによる検出結果を運転操作情報として車両
運動演算コンピュータ14に出力する。なお、シフトポ
ジションの検出結果を表す情報についてはメータ16に
も出力される。
述)に着座した運転者によって操作されるシフトレバ
ー、ステアリングホイール、アクセルペダル、ブレーキ
ペダルを含んで構成された操作部12を備えている。操
作部12の出力端には車両運動演算コンピュータ14及
びメータ16が接続されている。操作部12は、シフト
レバーの位置(シフトポジション)、前記運転者による
ステアリングホイール、アクセルペダル及びブレーキペ
ダルの操作量を各々検出する複数のセンサを備えてお
り、各センサによる検出結果を運転操作情報として車両
運動演算コンピュータ14に出力する。なお、シフトポ
ジションの検出結果を表す情報についてはメータ16に
も出力される。
【0017】車両運動演算コンピュータ14では、操作
部12より入力された運転操作情報及び後述する画像コ
ンピュータ20から入力される模擬走行路の環境情報
(路面勾配、路面の凹凸、路面摩擦係数等)に基づい
て、運転者の運転操作により模擬走行路を走行する仮想
的な車両の運動状態(車両に加わる前後加速度、横加速
度、ピッチ角、ロール角、ヨー角、車速、エンジン回転
数等)を演算する。車両運動演算コンピュータ14には
メータ16が接続されており、メータ16には前記車両
運動情報のうち車速とエンジン回転数が出力される。メ
ータ16では、入力された車速、エンジン回転数に応じ
てスピードメータ、タコメータを駆動すると共に、操作
部12から入力されたシフトポジションに従ってシフト
ポジションインジケータに現在のシフトポジションを表
示する。
部12より入力された運転操作情報及び後述する画像コ
ンピュータ20から入力される模擬走行路の環境情報
(路面勾配、路面の凹凸、路面摩擦係数等)に基づい
て、運転者の運転操作により模擬走行路を走行する仮想
的な車両の運動状態(車両に加わる前後加速度、横加速
度、ピッチ角、ロール角、ヨー角、車速、エンジン回転
数等)を演算する。車両運動演算コンピュータ14には
メータ16が接続されており、メータ16には前記車両
運動情報のうち車速とエンジン回転数が出力される。メ
ータ16では、入力された車速、エンジン回転数に応じ
てスピードメータ、タコメータを駆動すると共に、操作
部12から入力されたシフトポジションに従ってシフト
ポジションインジケータに現在のシフトポジションを表
示する。
【0018】また車両運動演算コンピュータ14は、前
記演算した仮想的な車両の状態を表す各種情報(以下、
これらを車両運動情報と総称する)に基づき、前記仮想
的な車両においてシフトレバー、ステアリングホイー
ル、アクセルペダル及びブレーキペダルを介して運転者
が体感する操作反力を推定演算する。そして、演算した
操作反力を反力制御情報として操作反力制御部18に出
力する。操作部12には実際の車両においてシフトレバ
ー、ステアリングホイール、アクセルペダル及びブレー
キペダルを介して運転者が体感する操作反力を模擬する
ための反力発生装置(図示省略)が設けられており、操
作反力制御部18は、入力された反力制御情報に基づい
て、反力発生装置で発生される操作反力の大きさを制御
する。
記演算した仮想的な車両の状態を表す各種情報(以下、
これらを車両運動情報と総称する)に基づき、前記仮想
的な車両においてシフトレバー、ステアリングホイー
ル、アクセルペダル及びブレーキペダルを介して運転者
が体感する操作反力を推定演算する。そして、演算した
操作反力を反力制御情報として操作反力制御部18に出
力する。操作部12には実際の車両においてシフトレバ
ー、ステアリングホイール、アクセルペダル及びブレー
キペダルを介して運転者が体感する操作反力を模擬する
ための反力発生装置(図示省略)が設けられており、操
作反力制御部18は、入力された反力制御情報に基づい
て、反力発生装置で発生される操作反力の大きさを制御
する。
【0019】車両運動演算コンピュータ14には画像コ
ンピュータ20が接続されており、この画像コンピュー
タ20には前記車両運動情報が入力される。また画像コ
ンピュータ20には、前記仮想的な車両が走行する模擬
走行路に関する情報(前述の環境情報を含む)を記憶し
た地形データベース22が接続されている。画像コンピ
ュータ20では、入力された車両運動情報に基づいて模
擬走行路上における前記仮想的な車両の位置を演算す
る。また画像コンピュータ20は、模擬走行路上に他車
両、歩行者等の移動体を発生させる必要が有るか否かを
予め設定された情報に基づいて判断し、移動体を発生さ
せる必要が有れば該移動体の位置を演算する。
ンピュータ20が接続されており、この画像コンピュー
タ20には前記車両運動情報が入力される。また画像コ
ンピュータ20には、前記仮想的な車両が走行する模擬
走行路に関する情報(前述の環境情報を含む)を記憶し
た地形データベース22が接続されている。画像コンピ
ュータ20では、入力された車両運動情報に基づいて模
擬走行路上における前記仮想的な車両の位置を演算す
る。また画像コンピュータ20は、模擬走行路上に他車
両、歩行者等の移動体を発生させる必要が有るか否かを
予め設定された情報に基づいて判断し、移動体を発生さ
せる必要が有れば該移動体の位置を演算する。
【0020】画像コンピュータ20は、前記演算した模
擬走行路上における前記仮想的な車両(及び移動体)の
位置、模擬走行路に関する情報を、画像コンピュータ2
0に接続された模擬視野画像ジェネレータ24に出力す
る。模擬視野画像ジェネレータ24は前記入力された情
報に基づいて、前記仮想的な車両の運転席に着座した運
転者の視界を模擬した模擬視野画像を表す画像データを
生成し、模擬視野画像ジェネレータ24に接続されたプ
ロジェクタ26に出力する。プロジェクタ26は、前記
入力された画像データが表す模擬視野画像をスクリーン
(後述)に投影表示する。
擬走行路上における前記仮想的な車両(及び移動体)の
位置、模擬走行路に関する情報を、画像コンピュータ2
0に接続された模擬視野画像ジェネレータ24に出力す
る。模擬視野画像ジェネレータ24は前記入力された情
報に基づいて、前記仮想的な車両の運転席に着座した運
転者の視界を模擬した模擬視野画像を表す画像データを
生成し、模擬視野画像ジェネレータ24に接続されたプ
ロジェクタ26に出力する。プロジェクタ26は、前記
入力された画像データが表す模擬視野画像をスクリーン
(後述)に投影表示する。
【0021】また画像コンピュータ20は、地形データ
ベース22に記憶されている模擬走行路に関する情報の
うち模擬走行路上において前記仮想的な車両が位置して
いる部分についての環境情報を、前述したように車両運
動情報コンピュータ14に出力するが、この環境情報は
画像コンピュータ20に接続されたサウンドコンピュー
タ28にも出力される。サウンドコンピュータ28は車
両運動演算コンピュータ14にも接続されており、車両
運動演算コンピュータ14からは前記仮想的な車両の車
速Vが入力される。サウンドコンピュータ28では入力
された情報に基づいて、実際の車両の運転席に着座した
運転者に聴取される音(排気音、エンジン音、風切音、
ロードノイズ等)を推定演算し、演算した音を合成生成
する。サウンドコンピュータ28にはスピーカ30が接
続されており、前記合成生成された音はスピーカ30か
ら出力される。
ベース22に記憶されている模擬走行路に関する情報の
うち模擬走行路上において前記仮想的な車両が位置して
いる部分についての環境情報を、前述したように車両運
動情報コンピュータ14に出力するが、この環境情報は
画像コンピュータ20に接続されたサウンドコンピュー
タ28にも出力される。サウンドコンピュータ28は車
両運動演算コンピュータ14にも接続されており、車両
運動演算コンピュータ14からは前記仮想的な車両の車
速Vが入力される。サウンドコンピュータ28では入力
された情報に基づいて、実際の車両の運転席に着座した
運転者に聴取される音(排気音、エンジン音、風切音、
ロードノイズ等)を推定演算し、演算した音を合成生成
する。サウンドコンピュータ28にはスピーカ30が接
続されており、前記合成生成された音はスピーカ30か
ら出力される。
【0022】また、車両運動演算コンピュータ14には
モーションコンピュータ32も接続されており、このモ
ーションコンピュータ32にも車両運動情報が出力され
る。モーションコンピュータ32は入力された車両運動
情報に基づいて、前記模擬運転席、操作部12、スクリ
ーン等が設けられた揺動台(後述)を揺動させるための
油圧シリンダの目標シリンダ長さを演算し、油圧制御部
34へ出力する。油圧制御部34の詳細な構成について
は後述するが、入力された目標シリンダ長さに基づいて
油圧シリンダ36への作動油の供給を制御する。これに
より、油圧シリンダ36は目標シリンダ長さに一致する
ように伸縮される。なお、車両運動コンピュータ14、
モーションコンピュータ32及び油圧制御部34は本発
明の制御手段を構成しており、油圧シリンダ36は本発
明の伸縮手段を構成している。
モーションコンピュータ32も接続されており、このモ
ーションコンピュータ32にも車両運動情報が出力され
る。モーションコンピュータ32は入力された車両運動
情報に基づいて、前記模擬運転席、操作部12、スクリ
ーン等が設けられた揺動台(後述)を揺動させるための
油圧シリンダの目標シリンダ長さを演算し、油圧制御部
34へ出力する。油圧制御部34の詳細な構成について
は後述するが、入力された目標シリンダ長さに基づいて
油圧シリンダ36への作動油の供給を制御する。これに
より、油圧シリンダ36は目標シリンダ長さに一致する
ように伸縮される。なお、車両運動コンピュータ14、
モーションコンピュータ32及び油圧制御部34は本発
明の制御手段を構成しており、油圧シリンダ36は本発
明の伸縮手段を構成している。
【0023】次に揺動台及びその駆動機構について説明
する。図4及び図5に示すように、揺動台の一部を構成
する揺動テーブル40の上部にはドーム42が取付けら
れている。ドーム42の内部には車両モデル(カットモ
デル)44が設置されており、運転者が着座する模擬運
転席、操作部12の一部を構成するシフトレバー、ステ
アリングホイール、アクセルペダル及びブレーキペダル
は車両モデル44の内部に各々配設されている。またド
ーム42内部の上方側には、前述したプロジェクタ26
が複数台設けられている。プロジェクタ26は、ドーム
42の内壁をスクリーンとして前述の模擬視野画像を投
影表示する。
する。図4及び図5に示すように、揺動台の一部を構成
する揺動テーブル40の上部にはドーム42が取付けら
れている。ドーム42の内部には車両モデル(カットモ
デル)44が設置されており、運転者が着座する模擬運
転席、操作部12の一部を構成するシフトレバー、ステ
アリングホイール、アクセルペダル及びブレーキペダル
は車両モデル44の内部に各々配設されている。またド
ーム42内部の上方側には、前述したプロジェクタ26
が複数台設けられている。プロジェクタ26は、ドーム
42の内壁をスクリーンとして前述の模擬視野画像を投
影表示する。
【0024】揺動テーブル40の下方には支持プレート
46が配置されている。図6に示すように、支持プレー
ト46の上面には、中央部にリングレール46Aが形成
されており、リングレール46Aの周囲には、図示しな
いエア供給源からエアが供給されることにより作動する
フリーベアリングユニット50が複数設けられている。
また揺動テーブル40の下面には、中央部に前記リング
レール46Aに対応するリング状の溝40Aが形成され
ており、溝40A内には、その円周方向に沿って複数箇
所にユニットベアリング48が設けられている。
46が配置されている。図6に示すように、支持プレー
ト46の上面には、中央部にリングレール46Aが形成
されており、リングレール46Aの周囲には、図示しな
いエア供給源からエアが供給されることにより作動する
フリーベアリングユニット50が複数設けられている。
また揺動テーブル40の下面には、中央部に前記リング
レール46Aに対応するリング状の溝40Aが形成され
ており、溝40A内には、その円周方向に沿って複数箇
所にユニットベアリング48が設けられている。
【0025】揺動テーブル40と支持プレート46と
は、互いに組み付けられた状態で、支持プレート46の
リングレール46Aが溝40Aの内部に入り込むので、
揺動テーブル40は支持プレート46に対して回転可能
に支持される。揺動テーブル40は図示しない駆動装置
の駆動力が伝達されて支持プレート46に対して回転す
るが、フリーベアリングユニット50にエアが供給され
ると、揺動テーブル40は支持プレート46に対して僅
かにフロートした状態となり、駆動装置による揺動テー
ブル40の旋回駆動を非常に小さな駆動力で行うことが
可能となる。
は、互いに組み付けられた状態で、支持プレート46の
リングレール46Aが溝40Aの内部に入り込むので、
揺動テーブル40は支持プレート46に対して回転可能
に支持される。揺動テーブル40は図示しない駆動装置
の駆動力が伝達されて支持プレート46に対して回転す
るが、フリーベアリングユニット50にエアが供給され
ると、揺動テーブル40は支持プレート46に対して僅
かにフロートした状態となり、駆動装置による揺動テー
ブル40の旋回駆動を非常に小さな駆動力で行うことが
可能となる。
【0026】また、支持プレート46の下面には上側台
板52が固着されており、この上側台板52の下方には
所定間隔隔てて下側台板58が配置されている。なお、
上側台板52、支持プレート46及び揺動テーブル40
は本発明の揺動台を構成しており(以下、これらを総称
する場合には「揺動台」という)、下側台板58は本発
明の基盤台を構成している。上側台板52及び下側台板
58は各々外形が略三角形状とされているものの、大き
さは上側台板52の方が若干小さく、かつ前記略三角形
状の三角形の向きが略180°異なっている。また上側
台板52と下側台板58との間には、6本の油圧シリン
ダ36が配設されている。
板52が固着されており、この上側台板52の下方には
所定間隔隔てて下側台板58が配置されている。なお、
上側台板52、支持プレート46及び揺動テーブル40
は本発明の揺動台を構成しており(以下、これらを総称
する場合には「揺動台」という)、下側台板58は本発
明の基盤台を構成している。上側台板52及び下側台板
58は各々外形が略三角形状とされているものの、大き
さは上側台板52の方が若干小さく、かつ前記略三角形
状の三角形の向きが略180°異なっている。また上側
台板52と下側台板58との間には、6本の油圧シリン
ダ36が配設されている。
【0027】上側台板52の下面には、図8にも示すよ
うに前記三角形の3個の頂点に対応する位置に各々ユニ
バーサルジョイント56を介して2本の油圧シリンダ3
6の上端部が各々取付けられている。また下側台板58
についても、前記三角形の3個の頂点に対応する位置が
油圧シリンダ36の下端部の取付位置とされている。各
油圧シリンダ36は、上端部が前記三角形の同じ頂点に
取付けられた2本の油圧シリンダ36と下側台板58の
上面とによって三角形が形成されるように、各々の下端
部が、上端部取付位置に対して斜め下方に存在する下側
台板58側の取付位置に、各々ユニバーサルジョイント
60を介して取付けられている。
うに前記三角形の3個の頂点に対応する位置に各々ユニ
バーサルジョイント56を介して2本の油圧シリンダ3
6の上端部が各々取付けられている。また下側台板58
についても、前記三角形の3個の頂点に対応する位置が
油圧シリンダ36の下端部の取付位置とされている。各
油圧シリンダ36は、上端部が前記三角形の同じ頂点に
取付けられた2本の油圧シリンダ36と下側台板58の
上面とによって三角形が形成されるように、各々の下端
部が、上端部取付位置に対して斜め下方に存在する下側
台板58側の取付位置に、各々ユニバーサルジョイント
60を介して取付けられている。
【0028】上記構成により、モーションコンピュータ
32によって油圧制御部34を介して6本の油圧シリン
ダ36が伸縮されると、図7に想像線でも示すように、
揺動台及びドーム42は一体となって揺動される。な
お、前述のように上側台板52の大きさは下側台板58
よりも若干小さくされているので、上側台板52側にお
いて各油圧シリンダ36の取付位置を頂点とする三角形
は、下側台板58側において各油圧シリンダ36の取付
位置を頂点とする三角形に対しての大きさが小さく、か
つ相似している。従って、図1にも示したように、揺動
台の可動範囲のうち通常は使用しない部分が狭くなるの
で、運転模擬試験装置10を設置するために必要とされ
るスペースは小さくて済む。
32によって油圧制御部34を介して6本の油圧シリン
ダ36が伸縮されると、図7に想像線でも示すように、
揺動台及びドーム42は一体となって揺動される。な
お、前述のように上側台板52の大きさは下側台板58
よりも若干小さくされているので、上側台板52側にお
いて各油圧シリンダ36の取付位置を頂点とする三角形
は、下側台板58側において各油圧シリンダ36の取付
位置を頂点とする三角形に対しての大きさが小さく、か
つ相似している。従って、図1にも示したように、揺動
台の可動範囲のうち通常は使用しない部分が狭くなるの
で、運転模擬試験装置10を設置するために必要とされ
るスペースは小さくて済む。
【0029】また、図6及び図8に示すように、上側台
板52と下側台板58との間には揺動角制限用シリンダ
80(以下、単にシリンダ80という)が配置されてい
る。図9に示すようにシリンダ80は、各々円筒状で互
いに口径の異なりかつ同軸に配置された複数の筒体80
A〜80Dを備えている。筒体80A〜80Dは軸線方
向に沿って互いにスライド可能とされており、図9に示
した状態で筒体80B〜80Dが筒体80Aに対して各
々図9矢印A方向にスライドすると、シリンダ80の全
長は伸長され、筒体80B〜80Dが筒体80Aに対し
て各々図9矢印B方向にスライドすると、シリンダ80
の全長は縮小される。
板52と下側台板58との間には揺動角制限用シリンダ
80(以下、単にシリンダ80という)が配置されてい
る。図9に示すようにシリンダ80は、各々円筒状で互
いに口径の異なりかつ同軸に配置された複数の筒体80
A〜80Dを備えている。筒体80A〜80Dは軸線方
向に沿って互いにスライド可能とされており、図9に示
した状態で筒体80B〜80Dが筒体80Aに対して各
々図9矢印A方向にスライドすると、シリンダ80の全
長は伸長され、筒体80B〜80Dが筒体80Aに対し
て各々図9矢印B方向にスライドすると、シリンダ80
の全長は縮小される。
【0030】筒体80Aの端部には、一端にボール82
が連結されたシャフト84の他端が連結されている。ボ
ール82の周囲にはホルダ86が配設されており、ホル
ダ86は下側台板58の略中央部に取付けられている
(図8参照)。ホルダ86には球形の一部が切り欠かれ
た形状の孔86Aが設けられ、ボール82は孔86Aの
内部に入り込んでおり、ボール82の外周面は孔86A
の内壁と所定範囲に亘って接触している。従ってシリン
ダ80は、ホルダ86及び下側台板58に対しボール8
2を中心として傾動可能とされているが、その傾動角度
は、シャフト84がホルダ86に当接する角度θ1 以下
に制限される。
が連結されたシャフト84の他端が連結されている。ボ
ール82の周囲にはホルダ86が配設されており、ホル
ダ86は下側台板58の略中央部に取付けられている
(図8参照)。ホルダ86には球形の一部が切り欠かれ
た形状の孔86Aが設けられ、ボール82は孔86Aの
内部に入り込んでおり、ボール82の外周面は孔86A
の内壁と所定範囲に亘って接触している。従ってシリン
ダ80は、ホルダ86及び下側台板58に対しボール8
2を中心として傾動可能とされているが、その傾動角度
は、シャフト84がホルダ86に当接する角度θ1 以下
に制限される。
【0031】また、筒体80Dの端部には、一端にボー
ル88が連結されたシャフト90の他端が連結されてい
る。ボール88の周囲にはホルダ92が配設されてお
り、ホルダ92は上側台板56の略中央部に取付けられ
ている(図8参照)。ホルダ92には球形の一部が切り
欠かれた形状の孔92Aが設けられ、ボール88は孔9
2Aの内部に入り込んでおり、ボール88の外周面は孔
92Aの内壁と所定範囲に亘って接触している。従って
シリンダ80は、ホルダ92及び上側台板56に対しボ
ール88を中心として傾動可能とされているが、その傾
動角度は、シャフト90がホルダ92に当接する角度θ
2 以下に制限される。このように、シリンダ80、ホル
ダ86及びホルダ92は本発明の揺動制限手段を構成し
ている。
ル88が連結されたシャフト90の他端が連結されてい
る。ボール88の周囲にはホルダ92が配設されてお
り、ホルダ92は上側台板56の略中央部に取付けられ
ている(図8参照)。ホルダ92には球形の一部が切り
欠かれた形状の孔92Aが設けられ、ボール88は孔9
2Aの内部に入り込んでおり、ボール88の外周面は孔
92Aの内壁と所定範囲に亘って接触している。従って
シリンダ80は、ホルダ92及び上側台板56に対しボ
ール88を中心として傾動可能とされているが、その傾
動角度は、シャフト90がホルダ92に当接する角度θ
2 以下に制限される。このように、シリンダ80、ホル
ダ86及びホルダ92は本発明の揺動制限手段を構成し
ている。
【0032】図6に示すように、下側台板58の下方に
は、前記ドーム42の内部に設置された車両モデル44
の幅方向に沿って、一対のレール62が互いに平行に配
設されている。下側台板58には前記一対のレール62
に対応して複数のリニアガイド64が取付けられてお
り、下側台板58はレール62に沿って摺動可能とされ
ている。また、一対のレール62の間には、レール62
に平行にボールスクリュ66が配設されている。ボール
スクリュ66の両端にはモータ68の駆動軸が連結され
ており、ボールスクリュ66はモータ68の駆動力が伝
達されて回転される。下側台板58には、このボールス
クリュ66に対応してブラケット70が取付けられてい
る。
は、前記ドーム42の内部に設置された車両モデル44
の幅方向に沿って、一対のレール62が互いに平行に配
設されている。下側台板58には前記一対のレール62
に対応して複数のリニアガイド64が取付けられてお
り、下側台板58はレール62に沿って摺動可能とされ
ている。また、一対のレール62の間には、レール62
に平行にボールスクリュ66が配設されている。ボール
スクリュ66の両端にはモータ68の駆動軸が連結され
ており、ボールスクリュ66はモータ68の駆動力が伝
達されて回転される。下側台板58には、このボールス
クリュ66に対応してブラケット70が取付けられてい
る。
【0033】ブラケット70には、前記ボールスクリュ
66に対応して円孔が設けられており、この円孔の内壁
には、前記ボールスクリュ66に形成された雄ねじと螺
合する雌ねじが形成されている。従って、ボールスクリ
ュ66が回転されると、下側台板58はボールスクリュ
66の回転方向に応じて、レール62に沿って図6矢印
A方向又は矢印B方向(車両モデル44の幅方向)に並
進移動される。
66に対応して円孔が設けられており、この円孔の内壁
には、前記ボールスクリュ66に形成された雄ねじと螺
合する雌ねじが形成されている。従って、ボールスクリ
ュ66が回転されると、下側台板58はボールスクリュ
66の回転方向に応じて、レール62に沿って図6矢印
A方向又は矢印B方向(車両モデル44の幅方向)に並
進移動される。
【0034】図7に示すように、下側台板58には一対
のケーブルベア74の一端が各々取付けられており、ケ
ーブルベア74の他端は床面76に各々固定されてい
る。ケーブルベア74の内部には油圧ホースやハーネス
が収容されており、油圧シリンダ36作動用の油圧や電
力が下側台板58に伝達されると共に、各種信号の送受
が行われる。
のケーブルベア74の一端が各々取付けられており、ケ
ーブルベア74の他端は床面76に各々固定されてい
る。ケーブルベア74の内部には油圧ホースやハーネス
が収容されており、油圧シリンダ36作動用の油圧や電
力が下側台板58に伝達されると共に、各種信号の送受
が行われる。
【0035】また図7に示すように、上側台板52と下
側台板58との間には、フレキシブルホース72が配設
されている。フレキシブルホース72は、内部に複数の
ハーネス(電源線及び信号線)を収容しており、ハーネ
スを介して揺動台側への電力の供給や各種信号の送受が
行われる。
側台板58との間には、フレキシブルホース72が配設
されている。フレキシブルホース72は、内部に複数の
ハーネス(電源線及び信号線)を収容しており、ハーネ
スを介して揺動台側への電力の供給や各種信号の送受が
行われる。
【0036】次に、図10を参照して油圧制御部34に
ついて説明する。なお図10では、作動油の配管を実線
又は破線で、信号線を一点鎖線で各々示している。また
図10において、二点鎖線を境界として分割された複数
の部分のうち、「グラウンド側」と記されている部分は
床面76に、「下側台板側」と記されている部分は下側
台板58に、「油圧シリンダ側」と記されている部分は
個々の油圧シリンダ36に各々設置されている。
ついて説明する。なお図10では、作動油の配管を実線
又は破線で、信号線を一点鎖線で各々示している。また
図10において、二点鎖線を境界として分割された複数
の部分のうち、「グラウンド側」と記されている部分は
床面76に、「下側台板側」と記されている部分は下側
台板58に、「油圧シリンダ側」と記されている部分は
個々の油圧シリンダ36に各々設置されている。
【0037】各部分は下側台板58の並進移動、油圧シ
リンダ36の駆動に伴って各々物理的に相対移動するの
で、床面76(グランド側)と下側台板58(下側台板
側)間及び下側台板58と上側台板(油圧シリンダ)間
の各部分を繋ぐ接続部の配管及び信号線(図10では円
弧状の記号として示す)は、各々可撓性を有するホース
及び信号線で構成されている。また図10において「油
圧シリンダ側」及び「下側台板側」として示す部分に
は、単一の油圧シリンダに対応する回路のみ示してお
り、実際には各油圧シリンダに対応して各々同一の回路
が設けられている。
リンダ36の駆動に伴って各々物理的に相対移動するの
で、床面76(グランド側)と下側台板58(下側台板
側)間及び下側台板58と上側台板(油圧シリンダ)間
の各部分を繋ぐ接続部の配管及び信号線(図10では円
弧状の記号として示す)は、各々可撓性を有するホース
及び信号線で構成されている。また図10において「油
圧シリンダ側」及び「下側台板側」として示す部分に
は、単一の油圧シリンダに対応する回路のみ示してお
り、実際には各油圧シリンダに対応して各々同一の回路
が設けられている。
【0038】油圧制御部34は油圧源100を備えてお
り、油圧源100は、油圧源100への作動油の逆流を
防止する向きに配置された逆止弁102を介して油圧源
接続切換弁104のポートP1 に接続されている。油圧
源接続切換弁104は、ソレノイドが励磁されていない
状態では、ばね等の付勢手段の付勢力によりポートP 1
とポートA1 との間の作動油の流通を遮断する状態(図
10に示す状態)となっており、ソレノイドが励磁され
ると、ポートP1 とポートA1 との間の作動油の流通を
許容する状態(ポートP1 とポートA1 とを接続する状
態)に切り換わる。油圧源接続切換弁104のポートA
1 はチェック弁106を介して油圧サーボ弁112のポ
ートP2 に接続されている。
り、油圧源100は、油圧源100への作動油の逆流を
防止する向きに配置された逆止弁102を介して油圧源
接続切換弁104のポートP1 に接続されている。油圧
源接続切換弁104は、ソレノイドが励磁されていない
状態では、ばね等の付勢手段の付勢力によりポートP 1
とポートA1 との間の作動油の流通を遮断する状態(図
10に示す状態)となっており、ソレノイドが励磁され
ると、ポートP1 とポートA1 との間の作動油の流通を
許容する状態(ポートP1 とポートA1 とを接続する状
態)に切り換わる。油圧源接続切換弁104のポートA
1 はチェック弁106を介して油圧サーボ弁112のポ
ートP2 に接続されている。
【0039】チェック弁106は、制御ポートに油圧が
供給されていないときには油圧源接続切換弁104から
油圧サーボ弁112への作動油の流通を遮断し、制御ポ
ートに油圧が供給されると油圧源接続切換弁104から
油圧サーボ弁112への作動油の流通を許容するように
配置されている(制御ポートに油圧を供給する供給路に
ついては後述)。なお、油圧源接続切換弁104とチェ
ック弁106との間には、持続的な運動模擬の際に作動
油を供給するためのアキュムレータ108、110が連
結されている。
供給されていないときには油圧源接続切換弁104から
油圧サーボ弁112への作動油の流通を遮断し、制御ポ
ートに油圧が供給されると油圧源接続切換弁104から
油圧サーボ弁112への作動油の流通を許容するように
配置されている(制御ポートに油圧を供給する供給路に
ついては後述)。なお、油圧源接続切換弁104とチェ
ック弁106との間には、持続的な運動模擬の際に作動
油を供給するためのアキュムレータ108、110が連
結されている。
【0040】油圧サーボ弁112は、ポートA2 が油圧
シリンダ36の上側油室36Aに、ポートB2 が油圧シ
リンダ36の下側油室36Bに各々接続されており、油
圧サーボ弁112のポートR2 は、前述のチェック弁1
06と同一構成のチェック弁114を介してリザーバタ
ンク116に連通されている。チェック弁114は、制
御ポートに油圧が供給されていないときには油圧サーボ
弁112からリザーバタンク116への作動油の流通を
遮断し、制御ポートに油圧が供給されると油圧サーボ弁
112からリザーバタンク116への作動油の流通を許
容するように配置されている。
シリンダ36の上側油室36Aに、ポートB2 が油圧シ
リンダ36の下側油室36Bに各々接続されており、油
圧サーボ弁112のポートR2 は、前述のチェック弁1
06と同一構成のチェック弁114を介してリザーバタ
ンク116に連通されている。チェック弁114は、制
御ポートに油圧が供給されていないときには油圧サーボ
弁112からリザーバタンク116への作動油の流通を
遮断し、制御ポートに油圧が供給されると油圧サーボ弁
112からリザーバタンク116への作動油の流通を許
容するように配置されている。
【0041】油圧サーボ弁112は後述するコントロー
ラ142からの信号により、ポートP2 をポートA2 と
接続すると共にポートR2 をポートB2 と接続する第1
の状態、ポートP2 をポートB2 と接続すると共にポー
トR2 をポートA2 と接続する第2の状態、ポート
P2 、ポートR2 、ポートA2 及びポートB2 を各々接
続すると共に絞りによって作動油の流通量を制限する第
3の状態(絞り付きオープンセンタ)の何れかの状態に
切り換わる。なお、油圧サーボ弁112は給電が停止さ
れているときには第3の状態に切り換わる。油圧シリン
ダ36の上側油室36Aと下側油室36Bとの間には流
量可変型のオリフィス118が設けられている。
ラ142からの信号により、ポートP2 をポートA2 と
接続すると共にポートR2 をポートB2 と接続する第1
の状態、ポートP2 をポートB2 と接続すると共にポー
トR2 をポートA2 と接続する第2の状態、ポート
P2 、ポートR2 、ポートA2 及びポートB2 を各々接
続すると共に絞りによって作動油の流通量を制限する第
3の状態(絞り付きオープンセンタ)の何れかの状態に
切り換わる。なお、油圧サーボ弁112は給電が停止さ
れているときには第3の状態に切り換わる。油圧シリン
ダ36の上側油室36Aと下側油室36Bとの間には流
量可変型のオリフィス118が設けられている。
【0042】また、油圧サーボ弁112のポートP
2 は、油圧シリンダ36のロッドとケーシングとの摺動
部分を介し、モータ138によって駆動されるサクショ
ンポンプ136の吸入側に接続されている。前記摺動部
分には上側油室36Aからの油漏れを防止するためのオ
イルシール、Oリング等が設けられておらず、これに代
えてサクションポンプ136によって吸引されて上記経
路を通過する作動油が、上側油室36Aからの油漏れ防
止、前記摺動部分の摩擦低減に供される。これによりオ
イルシール、Oリング等を設けた場合と比較して油圧シ
リンダ36の動作の円滑性を向上させている。サクショ
ンポンプ136の排出側は、サクションポンプ136の
排出側への作動油の逆流を防止する向きに配置された逆
止弁140を介してリザーバタンク116に連通されて
いる。
2 は、油圧シリンダ36のロッドとケーシングとの摺動
部分を介し、モータ138によって駆動されるサクショ
ンポンプ136の吸入側に接続されている。前記摺動部
分には上側油室36Aからの油漏れを防止するためのオ
イルシール、Oリング等が設けられておらず、これに代
えてサクションポンプ136によって吸引されて上記経
路を通過する作動油が、上側油室36Aからの油漏れ防
止、前記摺動部分の摩擦低減に供される。これによりオ
イルシール、Oリング等を設けた場合と比較して油圧シ
リンダ36の動作の円滑性を向上させている。サクショ
ンポンプ136の排出側は、サクションポンプ136の
排出側への作動油の逆流を防止する向きに配置された逆
止弁140を介してリザーバタンク116に連通されて
いる。
【0043】また、油圧源接続切換弁104とチェック
弁106との間の配管には配管120の一端が、チェッ
ク弁114とリザーバタンク116との間の配管には配
管122の一端が各々接続されており、配管120、1
22の他端は各々6軸静定切換弁124のポートP3 、
ポートR3 に接続されている。6軸静定切換弁124の
ポートA3 は配管132を介してチェック弁130の制
御ポートに接続されている。またポートA3 は、配管1
32及びポートA3 への作動油の逆流を防止する向きに
配置された逆止弁128を介して油圧シリンダ36の上
側油室36Aに接続されている。6軸静定切換弁124
のポートB3 は配管126を介してチェック弁106、
114の制御ポートに接続されている。
弁106との間の配管には配管120の一端が、チェッ
ク弁114とリザーバタンク116との間の配管には配
管122の一端が各々接続されており、配管120、1
22の他端は各々6軸静定切換弁124のポートP3 、
ポートR3 に接続されている。6軸静定切換弁124の
ポートA3 は配管132を介してチェック弁130の制
御ポートに接続されている。またポートA3 は、配管1
32及びポートA3 への作動油の逆流を防止する向きに
配置された逆止弁128を介して油圧シリンダ36の上
側油室36Aに接続されている。6軸静定切換弁124
のポートB3 は配管126を介してチェック弁106、
114の制御ポートに接続されている。
【0044】6軸静定切換弁124は、ソレノイドが励
磁されていない状態ではばね等の付勢手段の付勢力によ
りポートP3 をポートA3 と接続すると共にポートR3
をポートB3 と接続する状態(図10に示す状態)とな
っており、ソレノイドが励磁されるとポートP3 をポー
トB3 と接続すると共にポートR3 をポートA3 と接続
する状態に切り換わる。また、油圧シリンダ36の下側
油室36Bは、前述のチェック弁130、流量可変型の
オリフィス134を介してリザーバタンク116に接続
されている。なお、6軸静定切換弁124、逆止弁12
8及びチェック弁130は本発明の復帰制御手段を構成
している。
磁されていない状態ではばね等の付勢手段の付勢力によ
りポートP3 をポートA3 と接続すると共にポートR3
をポートB3 と接続する状態(図10に示す状態)とな
っており、ソレノイドが励磁されるとポートP3 をポー
トB3 と接続すると共にポートR3 をポートA3 と接続
する状態に切り換わる。また、油圧シリンダ36の下側
油室36Bは、前述のチェック弁130、流量可変型の
オリフィス134を介してリザーバタンク116に接続
されている。なお、6軸静定切換弁124、逆止弁12
8及びチェック弁130は本発明の復帰制御手段を構成
している。
【0045】また油圧源接続切換弁104、油圧サーボ
弁112及び6軸静定切換弁124は、信号線を介して
コントローラ142に接続されている。コントローラ1
42はモーションコンピュータ32に接続されている。
弁112及び6軸静定切換弁124は、信号線を介して
コントローラ142に接続されている。コントローラ1
42はモーションコンピュータ32に接続されている。
【0046】次に本実施例の作用を説明する。運転模擬
試験装置10の電源が投入され運転模擬試験装置10の
運転が開始されると、コントローラ142は、油圧源接
続切換弁104のソレノイドを励磁する信号を出力し、
油圧源接続切換弁104の状態をポートP1 とポートA
1 とを接続する状態に切り換えると共に、6軸静定切換
弁124のソレノイドを励磁する信号を出力し、6軸静
定切換弁124の状態をポートP3 をポートB3 と接続
すると共にポートR3 をポートA3 と接続する状態に切
り換える。これにより、油圧源100から出力された高
圧の作動油が油圧源接続切換弁104、配管120、1
26を通ってチェック弁106、114の制御ポートに
供給され、前記高圧の作動油がチェック弁106を通っ
て油圧サーボ弁112のポートP2 に供給される。
試験装置10の電源が投入され運転模擬試験装置10の
運転が開始されると、コントローラ142は、油圧源接
続切換弁104のソレノイドを励磁する信号を出力し、
油圧源接続切換弁104の状態をポートP1 とポートA
1 とを接続する状態に切り換えると共に、6軸静定切換
弁124のソレノイドを励磁する信号を出力し、6軸静
定切換弁124の状態をポートP3 をポートB3 と接続
すると共にポートR3 をポートA3 と接続する状態に切
り換える。これにより、油圧源100から出力された高
圧の作動油が油圧源接続切換弁104、配管120、1
26を通ってチェック弁106、114の制御ポートに
供給され、前記高圧の作動油がチェック弁106を通っ
て油圧サーボ弁112のポートP2 に供給される。
【0047】また車両モデル44の模擬運転席に着座し
た運転者が車両の運転操作を行うと、車両運動演算コン
ピュータ14では前記運転操作により走行する仮想的な
車両の状態を演算し、モーションコンピュータ32は前
記仮想的な車両の状態を模擬するための各油圧シリンダ
36の目標シリンダ長さを演算し、コントーラ142へ
出力する。コントローラ142では、入力された各油圧
シリンダ36の目標シリンダ長さに応じて各油圧シリン
ダ36に対応する油圧サーボ弁112の状態を第1の状
態、第2の状態、第3の状態の何れかに切り換える。
た運転者が車両の運転操作を行うと、車両運動演算コン
ピュータ14では前記運転操作により走行する仮想的な
車両の状態を演算し、モーションコンピュータ32は前
記仮想的な車両の状態を模擬するための各油圧シリンダ
36の目標シリンダ長さを演算し、コントーラ142へ
出力する。コントローラ142では、入力された各油圧
シリンダ36の目標シリンダ長さに応じて各油圧シリン
ダ36に対応する油圧サーボ弁112の状態を第1の状
態、第2の状態、第3の状態の何れかに切り換える。
【0048】これにより、油圧サーボ弁112の状態に
応じて前記高圧の作動油が油圧シリンダ36の上側油室
36A又は下側油室36Bに供給され、油圧シリンダ3
6は長さが前記目標シリンダ長さに一致するように伸縮
される。また、油圧シリンダ36の作動に供された作動
油はチェック弁114を通ってリザーバタンク116内
に案内される。なお、このとき配管132の内部は低圧
となっているので、作動油が逆止弁128及びチェック
弁130を通ることはない。
応じて前記高圧の作動油が油圧シリンダ36の上側油室
36A又は下側油室36Bに供給され、油圧シリンダ3
6は長さが前記目標シリンダ長さに一致するように伸縮
される。また、油圧シリンダ36の作動に供された作動
油はチェック弁114を通ってリザーバタンク116内
に案内される。なお、このとき配管132の内部は低圧
となっているので、作動油が逆止弁128及びチェック
弁130を通ることはない。
【0049】ところで、各油圧シリンダ36が油圧制御
部34によって伸縮されると、図7に想像線で示すよう
に揺動台及びドーム42は一体となって揺動される。ま
たシリンダ80は、この揺動に伴って変化する上側台板
52と下側台板58との距離に応じて伸縮されるが、先
にも説明したように、下側台板58に対するシリンダ8
0の傾動角度はθ1 以下に制限されており、上側台板5
2に対するシリンダ80の傾動角度はθ2 以下に制限さ
れている。
部34によって伸縮されると、図7に想像線で示すよう
に揺動台及びドーム42は一体となって揺動される。ま
たシリンダ80は、この揺動に伴って変化する上側台板
52と下側台板58との距離に応じて伸縮されるが、先
にも説明したように、下側台板58に対するシリンダ8
0の傾動角度はθ1 以下に制限されており、上側台板5
2に対するシリンダ80の傾動角度はθ2 以下に制限さ
れている。
【0050】これにより、例として図11(A)及び
(B)に示す状態(上側台板52の面とシリンダ80の
伸縮方向との成す角度がθ2 となっている状態)から、
シリンダ80に対して上側台板52が更に傾動されるこ
とはなく、6本の油圧シリンダ36の何れかが倒れ込ん
でしまうことが防止されるので、特異状態に陥ってしま
うことを確実に防止することができる。
(B)に示す状態(上側台板52の面とシリンダ80の
伸縮方向との成す角度がθ2 となっている状態)から、
シリンダ80に対して上側台板52が更に傾動されるこ
とはなく、6本の油圧シリンダ36の何れかが倒れ込ん
でしまうことが防止されるので、特異状態に陥ってしま
うことを確実に防止することができる。
【0051】また、運転模擬試験装置10の運転を正常
に終了する場合には、コントローラ142は油圧サーボ
弁112を第1、第2、第3の状態に切換え分けて6本
の油圧シリンダ36の長さを各々等しくする。その後コ
ントーラ142は油圧サーボ弁112を第1の状態に切
り換えて6本の油圧シリンダ36の長さを徐々に短く
し、揺動台を初期状態に復帰させる。
に終了する場合には、コントローラ142は油圧サーボ
弁112を第1、第2、第3の状態に切換え分けて6本
の油圧シリンダ36の長さを各々等しくする。その後コ
ントーラ142は油圧サーボ弁112を第1の状態に切
り換えて6本の油圧シリンダ36の長さを徐々に短く
し、揺動台を初期状態に復帰させる。
【0052】ところで、図示しない非常停止スイッチが
オンされた等の非常時には、コントローラ142は油圧
源接続切換弁104をポートP1 とポートA1 とを接続
しない状態に切換えると共に、6軸静定切換弁124を
ポートP3 をポートA3 と接続すると共にポートR3 を
ポートB3 と接続する状態に切り換える。これにより、
チェック弁106、114の制御ポートに供給されてい
た高圧の作動油が配管126、122を通ってリザーバ
タンク116内に案内され、チェック弁106は油圧源
接続切換弁104から油圧サーボ弁112への作動油の
流通を遮断する状態となり、チェック弁114は油圧サ
ーボ弁112からリザーバタンク116への作動油の流
通を遮断する状態となる。
オンされた等の非常時には、コントローラ142は油圧
源接続切換弁104をポートP1 とポートA1 とを接続
しない状態に切換えると共に、6軸静定切換弁124を
ポートP3 をポートA3 と接続すると共にポートR3 を
ポートB3 と接続する状態に切り換える。これにより、
チェック弁106、114の制御ポートに供給されてい
た高圧の作動油が配管126、122を通ってリザーバ
タンク116内に案内され、チェック弁106は油圧源
接続切換弁104から油圧サーボ弁112への作動油の
流通を遮断する状態となり、チェック弁114は油圧サ
ーボ弁112からリザーバタンク116への作動油の流
通を遮断する状態となる。
【0053】一方、配管120にはアキュムレータ10
8、110から高圧の作動油が供給され、この高圧の作
動油は配管132及び逆止弁128を介して油圧シリン
ダ36の上側油室36Aに供給されると共に、チェック
弁130の制御ポートに供給される。これにより、油圧
シリンダ36の上側油室36Aは高圧になると共に、下
側油室36Bは内部に滞留していた作動油がチェック弁
130及びオリフィス134を介してリザーバタンク1
16に案内されることによって低圧となり、油圧シリン
ダ36の長さは強制的に短くされる。
8、110から高圧の作動油が供給され、この高圧の作
動油は配管132及び逆止弁128を介して油圧シリン
ダ36の上側油室36Aに供給されると共に、チェック
弁130の制御ポートに供給される。これにより、油圧
シリンダ36の上側油室36Aは高圧になると共に、下
側油室36Bは内部に滞留していた作動油がチェック弁
130及びオリフィス134を介してリザーバタンク1
16に案内されることによって低圧となり、油圧シリン
ダ36の長さは強制的に短くされる。
【0054】上記の動作が6本の油圧シリンダ36の各
々に対して行われることにより、揺動台は強制的に初期
状態に復帰される。なお、油圧シリンダ36の下側油室
36Bからリザーバタンク116への作動油の流量はオ
リフィス134によって所定値以下に制限されており、
これに伴って揺動台は初期状態へ緩やかにではあるが強
制的に復帰される。
々に対して行われることにより、揺動台は強制的に初期
状態に復帰される。なお、油圧シリンダ36の下側油室
36Bからリザーバタンク116への作動油の流量はオ
リフィス134によって所定値以下に制限されており、
これに伴って揺動台は初期状態へ緩やかにではあるが強
制的に復帰される。
【0055】なお、停電等が発生し、油圧源接続切換弁
104及び6軸静定切換弁124の各々のソレノイドへ
の給電が停止された場合にも、油圧源接続切換弁104
及び6軸静定切換弁124は付勢手段の付勢力により前
述した状態に切り換わるので、上記と同様にして揺動台
は初期状態へ強制的に復帰されることになる。これによ
り運転者が避難する等の場合の避難動作が容易となり、
運転者の安全性を確保することができる。
104及び6軸静定切換弁124の各々のソレノイドへ
の給電が停止された場合にも、油圧源接続切換弁104
及び6軸静定切換弁124は付勢手段の付勢力により前
述した状態に切り換わるので、上記と同様にして揺動台
は初期状態へ強制的に復帰されることになる。これによ
り運転者が避難する等の場合の避難動作が容易となり、
運転者の安全性を確保することができる。
【0056】なお、上記では揺動制限手段として単一の
シリンダ80、ホルダ86及びホルダ92を設けた場合
を例に説明したが、これに限定されるものではなく、揺
動制限手段を以下で説明するように構成することも可能
である。なお以下では、上述した実施例と同一の部分に
は同一の符号を付して説明を省略する。
シリンダ80、ホルダ86及びホルダ92を設けた場合
を例に説明したが、これに限定されるものではなく、揺
動制限手段を以下で説明するように構成することも可能
である。なお以下では、上述した実施例と同一の部分に
は同一の符号を付して説明を省略する。
【0057】図12に示した例では、図9に示した特異
状態とならないように揺動角を制限するためのシリンダ
80、ホルダ86及びホルダ92の組を3組設けて揺動
制限手段を構成している。各シリンダ80は、下端部に
連結されたホルダ86が下側台板58の略中央部に取付
けられており、上端部に連結されたホルダ92は、上側
台板52の三角形の3個の各頂点に対応する位置(油圧
シリンダ36の上端部の取付位置)の近傍に各々取付け
られている。図12に示した構成では、3組のシリンダ
80によって特異状態に陥らないように下側台板58及
び上側台板52に対する揺動角が制限され、6本の油圧
シリンダ36の何れかが倒れ込んでしまうことが防止さ
れるので、特異状態に陥ってしまうことを確実に防止す
ることができる。
状態とならないように揺動角を制限するためのシリンダ
80、ホルダ86及びホルダ92の組を3組設けて揺動
制限手段を構成している。各シリンダ80は、下端部に
連結されたホルダ86が下側台板58の略中央部に取付
けられており、上端部に連結されたホルダ92は、上側
台板52の三角形の3個の各頂点に対応する位置(油圧
シリンダ36の上端部の取付位置)の近傍に各々取付け
られている。図12に示した構成では、3組のシリンダ
80によって特異状態に陥らないように下側台板58及
び上側台板52に対する揺動角が制限され、6本の油圧
シリンダ36の何れかが倒れ込んでしまうことが防止さ
れるので、特異状態に陥ってしまうことを確実に防止す
ることができる。
【0058】また揺動制限手段は、図13及び図14に
示すように構成することも可能である。すなわち、図1
3及び図14では揺動制限手段として、下側台板58の
略中央部に円錐台状のストッパ146を設けている。こ
れにより、6本の油圧シリンダ36の何れかが下側台板
58に対して大きく傾動されると、図15に示すように
該油圧シリンダ36の側部がストッパ146の円錐台状
の斜面に当接するので、油圧シリンダ36が倒れ込むこ
とが防止される。これにより、特異状態に陥ってしまう
ことを確実に防止することができる。
示すように構成することも可能である。すなわち、図1
3及び図14では揺動制限手段として、下側台板58の
略中央部に円錐台状のストッパ146を設けている。こ
れにより、6本の油圧シリンダ36の何れかが下側台板
58に対して大きく傾動されると、図15に示すように
該油圧シリンダ36の側部がストッパ146の円錐台状
の斜面に当接するので、油圧シリンダ36が倒れ込むこ
とが防止される。これにより、特異状態に陥ってしまう
ことを確実に防止することができる。
【0059】また上記ストッパ146は、各油圧シリン
ダ36が下側台板58の面に対して各々所定角度以上傾
かないように制限するものであるが、これに代えて、各
油圧シリンダ36が上側台板52の面に対して各々所定
角度以上傾かないように制限するストッパを設けること
も可能である。
ダ36が下側台板58の面に対して各々所定角度以上傾
かないように制限するものであるが、これに代えて、各
油圧シリンダ36が上側台板52の面に対して各々所定
角度以上傾かないように制限するストッパを設けること
も可能である。
【0060】また、上記では伸縮手段としての6本の油
圧シリンダを備えた揺動装置を例に説明したが、伸縮手
段としては空気圧により伸縮するエアシリンダ等を適用
することが可能であり、また伸縮手段の数も上記に限定
されるものではない。更に上記では、複数の伸縮手段の
各々の揺動台への取付位置を頂点とする多角形、及び基
盤台への複数の伸縮手段の各々の取付位置を頂点とする
多角形として三角形を適用していたが、本発明はこれに
限定されるものではない。但し、前記多角形を三角形と
し揺動台を三点で支持した場合には、各伸縮手段の長さ
に対し揺動台の位置及び姿勢が一意に定まり、揺動台を
揺動させるための制御が簡単となるので好ましい。
圧シリンダを備えた揺動装置を例に説明したが、伸縮手
段としては空気圧により伸縮するエアシリンダ等を適用
することが可能であり、また伸縮手段の数も上記に限定
されるものではない。更に上記では、複数の伸縮手段の
各々の揺動台への取付位置を頂点とする多角形、及び基
盤台への複数の伸縮手段の各々の取付位置を頂点とする
多角形として三角形を適用していたが、本発明はこれに
限定されるものではない。但し、前記多角形を三角形と
し揺動台を三点で支持した場合には、各伸縮手段の長さ
に対し揺動台の位置及び姿勢が一意に定まり、揺動台を
揺動させるための制御が簡単となるので好ましい。
【0061】また、上記では、基盤台及び揺動台への各
油圧シリンダの端部の取付位置が、各油圧シリンダの取
付位置を頂点とする三角形を各々成し、揺動台への各油
圧シリンダの一端の取付位置を頂点とする三角形が、基
盤台への各油圧シリンダの他端の取付位置を頂点とする
三角形に対し、小さくかつ相似となるように取付けられ
た揺動装置を例に説明したが、本発明は、揺動台への各
油圧シリンダの一端の取付位置を頂点とする三角形が、
基盤台への各油圧シリンダの他端の取付位置を頂点とす
る三角形と合同とされた揺動装置にも適用可能であるこ
とは言うまでもない。
油圧シリンダの端部の取付位置が、各油圧シリンダの取
付位置を頂点とする三角形を各々成し、揺動台への各油
圧シリンダの一端の取付位置を頂点とする三角形が、基
盤台への各油圧シリンダの他端の取付位置を頂点とする
三角形に対し、小さくかつ相似となるように取付けられ
た揺動装置を例に説明したが、本発明は、揺動台への各
油圧シリンダの一端の取付位置を頂点とする三角形が、
基盤台への各油圧シリンダの他端の取付位置を頂点とす
る三角形と合同とされた揺動装置にも適用可能であるこ
とは言うまでもない。
【0062】更に、上記では運転模擬試験装置に本発明
を適用した例を説明したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、本発明をフライトシミュレータ等に適用
することも可能である。
を適用した例を説明したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、本発明をフライトシミュレータ等に適用
することも可能である。
【0063】以上、本発明の実施例について説明した
が、上記実施例は特許請求の範囲に記載した技術的事項
の実施態様以外に、以下に記載した技術的事項の実施態
様を含んでいる。
が、上記実施例は特許請求の範囲に記載した技術的事項
の実施態様以外に、以下に記載した技術的事項の実施態
様を含んでいる。
【0064】(1)前記複数の伸縮手段は、基盤台及び
揺動台への各伸縮手段の端部の取付位置が、各伸縮手段
の取付位置を頂点とする三角形を各々成し、揺動台への
各伸縮手段の一端の取付位置を頂点とする三角形が、基
盤台への各伸縮手段の他端の取付位置を頂点とする三角
形に対し、小さくかつ相似となるように取付けられてい
ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の運転模
擬試験装置。
揺動台への各伸縮手段の端部の取付位置が、各伸縮手段
の取付位置を頂点とする三角形を各々成し、揺動台への
各伸縮手段の一端の取付位置を頂点とする三角形が、基
盤台への各伸縮手段の他端の取付位置を頂点とする三角
形に対し、小さくかつ相似となるように取付けられてい
ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の運転模
擬試験装置。
【0065】(2)前記復帰制御手段は、前記複数の伸
縮手段の各々の長さを所定値以下の速度で縮めることに
より揺動台を強制的に初期状態に復帰させることを特徴
とする請求項2記載の運転模擬試験装置。
縮手段の各々の長さを所定値以下の速度で縮めることに
より揺動台を強制的に初期状態に復帰させることを特徴
とする請求項2記載の運転模擬試験装置。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、特異状態に陥ることが防止されるので、通常の制御
で使用する揺動台の可動範囲を狭くすることなく、非常
時における信頼性を向上させることができる、という優
れた効果を有する。
は、特異状態に陥ることが防止されるので、通常の制御
で使用する揺動台の可動範囲を狭くすることなく、非常
時における信頼性を向上させることができる、という優
れた効果を有する。
【0067】請求項2記載の発明は、緊急時においても
揺動台が初期状態に復帰されるので、通常の制御で使用
する揺動台の可動範囲を狭くすることなく、非常時にお
ける信頼性を向上させることができる、という優れた効
果を有する。
揺動台が初期状態に復帰されるので、通常の制御で使用
する揺動台の可動範囲を狭くすることなく、非常時にお
ける信頼性を向上させることができる、という優れた効
果を有する。
【図1】(A)及び(B)は上側取付点の三角形と下側
取付点の三角形とが合同とされた揺動装置及び上側取付
点の三角形が下側取付点の三角形に対して相似でかつ小
さくされた揺動装置による揺動台の可動範囲を各々示す
線図である。
取付点の三角形とが合同とされた揺動装置及び上側取付
点の三角形が下側取付点の三角形に対して相似でかつ小
さくされた揺動装置による揺動台の可動範囲を各々示す
線図である。
【図2】揺動装置において生ずる特異状態を説明する説
明図である。
明図である。
【図3】本実施例に係る運転模擬試験装置の全体構成を
示す概略ブロック図である。
示す概略ブロック図である。
【図4】揺動台上に取付けられたドームの内部を示す正
面図である。
面図である。
【図5】ドームの内部を示す側面図である。
【図6】揺動台及び揺動台の駆動機構を示す分解斜視図
である。
である。
【図7】揺動台及び揺動台の駆動機構を示す正面図であ
る。
る。
【図8】油圧シリンダ及び揺動角制限用シリンダの配置
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図9】揺動角制限用シリンダの断面図である。
【図10】油圧制御装置の概略構成図である。
【図11】(A)及び(B)は揺動角制限用シリンダの
作用を説明する概略図である。
作用を説明する概略図である。
【図12】揺動制限手段として揺動角制限用シリンダ及
びホルダを3組設けた場合を示す斜視図である。
びホルダを3組設けた場合を示す斜視図である。
【図13】揺動制限手段として円錐台状のストッパを設
けた場合を示す斜視図である。
けた場合を示す斜視図である。
【図14】図13の正面図である。
【図15】図13に示したストッパの作用を説明するた
めの正面図である。
めの正面図である。
10 運転模擬試験装置 12 操作部 14 車両運動演算コンピュータ 32 モーションコンピュータ 34 油圧制御部 36 油圧シリンダ 52 上側台板 58 下側台板 80 揺動角制限用シリンダ 86 ホルダ 92 ホルダ 124 6軸静定切換弁 128 逆止弁 130 チェック弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牛島 溥三宏 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 田中 洋平 兵庫県神戸市西区櫨谷町松本234番地 川 崎重工業株式会社西神戸工場内 (72)発明者 小泉 豊 兵庫県神戸市西区櫨谷町松本234番地 川 崎重工業株式会社西神戸工場内 (72)発明者 中嶋 勝己 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 高橋 知之 兵庫県神戸市西区櫨谷町松本234番地 川 崎重工業株式会社西神戸工場内
Claims (2)
- 【請求項1】 基盤台と、 運転者が着座する模擬運転席及び該模擬運転席に着座し
た運転者が車両の運転操作を行うための操作部が少なく
とも設置された揺動台と、 伸縮自在な複数の伸縮手段を備え、前記複数の伸縮手段
の各々の一端が基盤台に他端が揺動台に各々揺動自在に
取付けられた揺動装置と、 前記運転者の運転操作に基づいて該運転操作により走行
する仮想的な車両の挙動が模擬されるように前記揺動装
置の複数の伸縮手段を伸縮させて揺動台を揺動させる制
御手段と、 を備えた運転模擬試験装置であって、 揺動台と基盤台との間に基盤台に対する揺動台の揺動角
の範囲を制限する揺動制限手段を設けた、 ことを特徴とする運転模擬試験装置。 - 【請求項2】 基盤台と、 運転者が着座する模擬運転席及び該模擬運転席に着座し
た運転者が車両の運転操作を行うための操作部が少なく
とも設置された揺動台と、 伸縮自在な複数の伸縮手段を備え、前記複数の伸縮手段
の各々の一端が基盤台に他端が揺動台に各々揺動自在に
取付けられた揺動装置と、 前記運転者の運転操作に基づいて該運転操作により走行
する仮想的な車両の挙動が模擬されるように前記揺動装
置の複数の伸縮手段を伸縮させて揺動台を揺動させる制
御手段と、 を備えた運転模擬試験装置であって、 前記制御手段による制御が停止された場合に、前記揺動
台が強制的に初期状態に復帰するように複数の伸縮手段
を制御する復帰制御手段を設けた、 ことを特徴とする運転模擬試験装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4295795A JPH08241031A (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | 運転模擬試験装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4295795A JPH08241031A (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | 運転模擬試験装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08241031A true JPH08241031A (ja) | 1996-09-17 |
Family
ID=12650516
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4295795A Pending JPH08241031A (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | 運転模擬試験装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08241031A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030029360A (ko) * | 2001-10-08 | 2003-04-14 | 현대자동차주식회사 | 드라이빙 시뮬레이터 시스템 |
JP2006087937A (ja) * | 1996-09-27 | 2006-04-06 | Sega Corp | ゲーム装置及びゲーム装置の制御方法 |
JP2007033563A (ja) * | 2005-07-22 | 2007-02-08 | Toyota Motor Corp | 運転模擬試験装置 |
JP2008281951A (ja) * | 2007-05-14 | 2008-11-20 | Toyota Motor Corp | ドライビングシミュレータ |
KR101138270B1 (ko) * | 2009-05-29 | 2012-04-24 | 교통안전공단 | 차량의 드라이브 시뮬레이터 |
KR101516945B1 (ko) * | 2013-11-29 | 2015-05-04 | (주)시뮬라인 | 다자유도 운동기구 구동장치 오류대응방법 |
JP2016148630A (ja) * | 2015-02-13 | 2016-08-18 | 株式会社ジェイテクト | 車両挙動再現システム |
JP2016148631A (ja) * | 2015-02-13 | 2016-08-18 | 株式会社ジェイテクト | 車両挙動再現システム |
JP2016156693A (ja) * | 2015-02-24 | 2016-09-01 | 株式会社ジェイテクト | 車両挙動再現システム |
WO2019107613A1 (ko) * | 2017-11-30 | 2019-06-06 | (주)동아금속 | 실감형 운동기구용 다자유도 플랫폼 시스템 |
KR20190063837A (ko) * | 2017-11-30 | 2019-06-10 | (주)동아금속 | 실감형 운동기구용 다자유도 플랫폼 시스템 |
KR102374015B1 (ko) * | 2021-11-12 | 2022-03-14 | 주식회사 저스트 | 촬영을 위한 에어바운스 시스템 |
-
1995
- 1995-03-02 JP JP4295795A patent/JPH08241031A/ja active Pending
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WO2019107613A1 (ko) * | 2017-11-30 | 2019-06-06 | (주)동아금속 | 실감형 운동기구용 다자유도 플랫폼 시스템 |
KR20190063837A (ko) * | 2017-11-30 | 2019-06-10 | (주)동아금속 | 실감형 운동기구용 다자유도 플랫폼 시스템 |
KR102374015B1 (ko) * | 2021-11-12 | 2022-03-14 | 주식회사 저스트 | 촬영을 위한 에어바운스 시스템 |
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