JPH08240B2 - 汚泥物類の浄化分離処理剤 - Google Patents
汚泥物類の浄化分離処理剤Info
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- JPH08240B2 JPH08240B2 JP2012734A JP1273490A JPH08240B2 JP H08240 B2 JPH08240 B2 JP H08240B2 JP 2012734 A JP2012734 A JP 2012734A JP 1273490 A JP1273490 A JP 1273490A JP H08240 B2 JPH08240 B2 JP H08240B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はダム、湖沼、河川、海底の堆積している底泥
や浮泥、汚濁物、赤潮、青粉等、又産業廃水の汚濁物
類、即ち水産、畜産、農産食品加工の際の廃液、或いは
工業用廃液例えば金属スラッジ或いはスラリー等の汚濁
物類の親水性コロイド粒子を疎水化し、水分子を分離脱
水して残留固形物及び分離水となし、それぞれを有効に
利用可能とする汚泥物類の浄化分離処理剤及び該浄化分
離処理剤を用いた汚泥物類の浄化分離方法に関する。
や浮泥、汚濁物、赤潮、青粉等、又産業廃水の汚濁物
類、即ち水産、畜産、農産食品加工の際の廃液、或いは
工業用廃液例えば金属スラッジ或いはスラリー等の汚濁
物類の親水性コロイド粒子を疎水化し、水分子を分離脱
水して残留固形物及び分離水となし、それぞれを有効に
利用可能とする汚泥物類の浄化分離処理剤及び該浄化分
離処理剤を用いた汚泥物類の浄化分離方法に関する。
湖沼、河川、海底の堆積底泥及び産業廃水汚濁物等の
汚泥物中には一般に蛋白質、炭水化物、脂肪酸等の有機
物、無機物、細菌を含み、ミクロン単位の微粒子又はオ
ングストローム単位の有機或いは無機物質の微粒子で構
成され、これらが水中にコロイド状態て存在し、その多
くは親水性であるため、その除去分離が困難となるので
ある。
汚泥物中には一般に蛋白質、炭水化物、脂肪酸等の有機
物、無機物、細菌を含み、ミクロン単位の微粒子又はオ
ングストローム単位の有機或いは無機物質の微粒子で構
成され、これらが水中にコロイド状態て存在し、その多
くは親水性であるため、その除去分離が困難となるので
ある。
従来より、湖沼、河川、海底の堆積している底泥「ヘ
ドロ」等を、又は産業廃水汚濁物を水と分離させ、残留
物を固化する汚泥物類の浄化分離方法としては、底泥に
関して、 天日乾燥処理である、埋立地で長い期間を掛け圧密を
加え利用目的に合うまで自然脱水を待つ方法、 機械的脱水処理であり、脱水処理機械によって強制脱
水して泥土を固形物とする方法、 化学的脱水処理方法である高分子凝集剤によって凝集
沈澱、濃縮を行い含水率を低下させた後、石灰、セメン
ト、固化剤を用いて処理する方法、 があり、その他、最近では処理剤として、 2価又は3価の鉄塩と3価の金属塩と1価の金属塩及
び溶媒水とからなる汚泥処理剤(特開昭62−277199
号)、 Al2,FeO3及びSO3の3成分の特定量からなる塩基性硫
酸アルミニウム鉄の水溶液からなる液体無機凝集剤(特
開昭60−14911号)等が知られ、これらの処理剤の使用
が試みられている。
ドロ」等を、又は産業廃水汚濁物を水と分離させ、残留
物を固化する汚泥物類の浄化分離方法としては、底泥に
関して、 天日乾燥処理である、埋立地で長い期間を掛け圧密を
加え利用目的に合うまで自然脱水を待つ方法、 機械的脱水処理であり、脱水処理機械によって強制脱
水して泥土を固形物とする方法、 化学的脱水処理方法である高分子凝集剤によって凝集
沈澱、濃縮を行い含水率を低下させた後、石灰、セメン
ト、固化剤を用いて処理する方法、 があり、その他、最近では処理剤として、 2価又は3価の鉄塩と3価の金属塩と1価の金属塩及
び溶媒水とからなる汚泥処理剤(特開昭62−277199
号)、 Al2,FeO3及びSO3の3成分の特定量からなる塩基性硫
酸アルミニウム鉄の水溶液からなる液体無機凝集剤(特
開昭60−14911号)等が知られ、これらの処理剤の使用
が試みられている。
前記の従来技術では、例えば次のような欠点がある。
の場合の天日乾燥処理では広い用地と長い期間をかけ
て底泥から水分子を蒸発させるのであるが、その期間、
底泥特有の悪臭があると共に雨水や降雪を受けると再度
液状化して悪臭を放ち、埋立用土等に使用が困難であ
る。の場合の機械的脱水処理方法では、多額の費用を
投下しても底泥から水分を絞り出して含水率を低下させ
るにとどまり、悪臭、土質、水質の改善はなされない。
また汚泥の固化状態が完全ではないため、埋立、盛土用
土としてはその利用が困難である。又、の化学的脱水
処理方法では石灰やセメントを使用するが、これらは底
泥を固化させて処分を容易にするに止まり、土質までも
改善することは出来ない。又、固化処理に伴って長い期
間雨水や湧水の影響を受けて処理地からアルカリ分が流
失し、下流河川の水質を悪化させることも問題となる。
そして、上記の及びに挙げている処理剤の場合も充
分に水を分離するためには最初に高分子凝集剤で処理す
る等の前処理が必要なばかりか、水の分離が依然として
悪く長時間を要する上に、細菌、重金属の解毒、臭気の
消除については効果が見られず、その分離土も利用範囲
が限定される等の点で問題があり、したがって底泥の疎
水化がすみやかに出来、分離水、分離底泥の含有細菌の
殺菌、重金属の解読をも可能にし、土粒子においては底
泥前の土粒子に再生することができ、その利用範囲が限
定されず、埋立、盛土用土或いは肥料として利用可能と
する方法及び処理剤の出現が望まれ、又産業廃水の汚濁
物即ち工業用金属スラッジ、或いは農産、畜産、水産食
品加工の際の廃水の汚濁物についても同様にその疎水化
がすみやかに出来、分離水、分離固形物の含有細菌の殺
菌、重金属の解毒をも可能とする方法及び処理剤の出現
が期待されている。
の場合の天日乾燥処理では広い用地と長い期間をかけ
て底泥から水分子を蒸発させるのであるが、その期間、
底泥特有の悪臭があると共に雨水や降雪を受けると再度
液状化して悪臭を放ち、埋立用土等に使用が困難であ
る。の場合の機械的脱水処理方法では、多額の費用を
投下しても底泥から水分を絞り出して含水率を低下させ
るにとどまり、悪臭、土質、水質の改善はなされない。
また汚泥の固化状態が完全ではないため、埋立、盛土用
土としてはその利用が困難である。又、の化学的脱水
処理方法では石灰やセメントを使用するが、これらは底
泥を固化させて処分を容易にするに止まり、土質までも
改善することは出来ない。又、固化処理に伴って長い期
間雨水や湧水の影響を受けて処理地からアルカリ分が流
失し、下流河川の水質を悪化させることも問題となる。
そして、上記の及びに挙げている処理剤の場合も充
分に水を分離するためには最初に高分子凝集剤で処理す
る等の前処理が必要なばかりか、水の分離が依然として
悪く長時間を要する上に、細菌、重金属の解毒、臭気の
消除については効果が見られず、その分離土も利用範囲
が限定される等の点で問題があり、したがって底泥の疎
水化がすみやかに出来、分離水、分離底泥の含有細菌の
殺菌、重金属の解読をも可能にし、土粒子においては底
泥前の土粒子に再生することができ、その利用範囲が限
定されず、埋立、盛土用土或いは肥料として利用可能と
する方法及び処理剤の出現が望まれ、又産業廃水の汚濁
物即ち工業用金属スラッジ、或いは農産、畜産、水産食
品加工の際の廃水の汚濁物についても同様にその疎水化
がすみやかに出来、分離水、分離固形物の含有細菌の殺
菌、重金属の解毒をも可能とする方法及び処理剤の出現
が期待されている。
本発明者は前記の問題点を解決すべく鋭意研究の結
果、2価又は3価の鉄塩、アルミニウムの硫酸塩に加え
てアルカリ土類金属塩を主成分とする金属塩を含有する
水溶液が汚泥物質の浄化分離処理剤として前記の問題点
を一挙に解決できるものであることを見出し、本発明に
到達したものである。
果、2価又は3価の鉄塩、アルミニウムの硫酸塩に加え
てアルカリ土類金属塩を主成分とする金属塩を含有する
水溶液が汚泥物質の浄化分離処理剤として前記の問題点
を一挙に解決できるものであることを見出し、本発明に
到達したものである。
即ち、本発明は2価又は3価の鉄塩、アルミニウムの硫
酸塩及びアルカリ土類金属塩を主成分として、該無機塩
を溶楳水に溶解してなる汚泥物類の浄化分離処理剤、こ
のものに更に五酸化二燐を加えてなる汚泥物類の浄化分
離処理剤、また上記の汚泥物類の浄化分離処理剤を汚泥
物質に加え、次いで高分子凝集剤を添加して汚泥物質を
疎水化分離する汚泥物類の浄化分離処理方法、即ち、底
泥や産業廃水の汚濁物等の汚泥物類から再利用できる良
質の水及び残留物の分離回収方法に関するものである。
酸塩及びアルカリ土類金属塩を主成分として、該無機塩
を溶楳水に溶解してなる汚泥物類の浄化分離処理剤、こ
のものに更に五酸化二燐を加えてなる汚泥物類の浄化分
離処理剤、また上記の汚泥物類の浄化分離処理剤を汚泥
物質に加え、次いで高分子凝集剤を添加して汚泥物質を
疎水化分離する汚泥物類の浄化分離処理方法、即ち、底
泥や産業廃水の汚濁物等の汚泥物類から再利用できる良
質の水及び残留物の分離回収方法に関するものである。
本発明の汚泥物質の浄化分離処理剤(以下浄化分離処
理剤底泥改良剤という)において、2価及び3価の鉄塩
としては硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、塩化第二鉄等が挙げ
られ、アルミニウムの硫酸塩としては硫酸アルミニウム
〔Al2(SO4)3〕、硫酸アルミニウムカリウム〔AlK(S
O4)3〕等である。これらの金属塩は従来汚泥水処理の
ための凝集剤として一般に用いられているものである。
理剤底泥改良剤という)において、2価及び3価の鉄塩
としては硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、塩化第二鉄等が挙げ
られ、アルミニウムの硫酸塩としては硫酸アルミニウム
〔Al2(SO4)3〕、硫酸アルミニウムカリウム〔AlK(S
O4)3〕等である。これらの金属塩は従来汚泥水処理の
ための凝集剤として一般に用いられているものである。
本発明では前記2価及び3価の鉄塩、アルミニウムの
硫酸塩にさらに、アルカリ土類金属塩を添加するもので
あり、アルカリ土類金属塩としては塩化マグネシウム
(MgCl2・6H2O)、塩化カルシウム(CaCl2・2H2O)等で
ある。泥状物の処理方法としてこれらのアルカリ土類金
属塩を、高分子凝集剤との混合水溶液として用いる例、
及びアルカリ土類金属塩をヘドロのアルカリ処理後に添
加してヘドロ凝集物を得る方法があるが、高分子凝集剤
(ポリアクリルアマイド、アルギン酸ソーダ等)との混
合物では充分な分離はできず、又アルカリ処理後にアル
カリ土類金属塩を添加処理するものも充分な分離はでき
ないのである。本発明の特定の混合物からなる浄化分離
処理剤は汚泥物類の水と固形物の分離を容易にし、アル
カリ土類金属塩とアルミニウムの硫酸塩、塩化第二鉄、
硫酸第二鉄等の凝集剤との相剰効果により汚泥物類が容
易に凝結し、吸着固結、乾燥が短時間に行なうことがで
きる等のすぐれた効果を有するものである。
硫酸塩にさらに、アルカリ土類金属塩を添加するもので
あり、アルカリ土類金属塩としては塩化マグネシウム
(MgCl2・6H2O)、塩化カルシウム(CaCl2・2H2O)等で
ある。泥状物の処理方法としてこれらのアルカリ土類金
属塩を、高分子凝集剤との混合水溶液として用いる例、
及びアルカリ土類金属塩をヘドロのアルカリ処理後に添
加してヘドロ凝集物を得る方法があるが、高分子凝集剤
(ポリアクリルアマイド、アルギン酸ソーダ等)との混
合物では充分な分離はできず、又アルカリ処理後にアル
カリ土類金属塩を添加処理するものも充分な分離はでき
ないのである。本発明の特定の混合物からなる浄化分離
処理剤は汚泥物類の水と固形物の分離を容易にし、アル
カリ土類金属塩とアルミニウムの硫酸塩、塩化第二鉄、
硫酸第二鉄等の凝集剤との相剰効果により汚泥物類が容
易に凝結し、吸着固結、乾燥が短時間に行なうことがで
きる等のすぐれた効果を有するものである。
本発明では上記の浄化分離処理剤に更に五酸化二燐
(P2O5)を添加したものを浄化分離処理剤とすることが
できる。P2O5は脱水、ガス乾燥、有機化学で縮合剤、界
面活性剤、医療用には消化、清涼剤として知られている
が、本発明ではこれが汚泥物類の重金属、細菌の解毒
剤、殺菌剤として、又アルカリ性を酸性に中和する中和
剤として作用し、2価又は3価の鉄塩、アルミニウムの
硫酸塩及びアルカリ土類金属塩と混合されて用いられ、
汚泥のすみやかに疎水化と共に汚泥物類からの分離土及
び分離水をより有効に再利用可能なものとすることがで
きるのである。
(P2O5)を添加したものを浄化分離処理剤とすることが
できる。P2O5は脱水、ガス乾燥、有機化学で縮合剤、界
面活性剤、医療用には消化、清涼剤として知られている
が、本発明ではこれが汚泥物類の重金属、細菌の解毒
剤、殺菌剤として、又アルカリ性を酸性に中和する中和
剤として作用し、2価又は3価の鉄塩、アルミニウムの
硫酸塩及びアルカリ土類金属塩と混合されて用いられ、
汚泥のすみやかに疎水化と共に汚泥物類からの分離土及
び分離水をより有効に再利用可能なものとすることがで
きるのである。
本発明の浄化分離処理剤の成分の組成割合は、その処
理する汚泥物類の発生源、即ち汚泥物類を構成する成分
や粒度構成比、含水率、pH、温度等により適宜選択する
が、2価又は3価の鉄塩50〜30重量%、3価の金属塩45
〜30重量%、アルカリ土類金属塩30〜3重量%、及びP2
O51.5〜0.3重量%であることができ、それにより効果的
に処理することができる。
理する汚泥物類の発生源、即ち汚泥物類を構成する成分
や粒度構成比、含水率、pH、温度等により適宜選択する
が、2価又は3価の鉄塩50〜30重量%、3価の金属塩45
〜30重量%、アルカリ土類金属塩30〜3重量%、及びP2
O51.5〜0.3重量%であることができ、それにより効果的
に処理することができる。
本発明においてその主要成分の溶媒水は合計重量の4
倍量以上が好ましく、これ以下の量を使用することもで
きるが、その場合各薬品成分同志が反応することがあっ
て、その作用効果が減少することがある。
倍量以上が好ましく、これ以下の量を使用することもで
きるが、その場合各薬品成分同志が反応することがあっ
て、その作用効果が減少することがある。
浄化分離処理剤の使用量は特に限定されないが、汚泥
物類(含水率10%)1,000に対して1〜30、好まし
くは3〜6である。
物類(含水率10%)1,000に対して1〜30、好まし
くは3〜6である。
汚泥物類の処理に当っては、本発明の浄化分離処理剤
で処理した後、浄化分離処理剤の正荷電金属塩等によっ
て水中の水素イオン濃度が上がり、pHが下がり凝集凝結
反応が鈍化するので、中和剤である水酸化カルシウム
〔Ca(OH)2〕、水酸化ナトリウム(NaOH)、酸化マグ
ネシウム(MgO)等で処理し、水素イオン濃度を下げ、p
Hを上げて凝集凝結反応が円滑に行なわれるようにする
のである。これらの中和剤は汚泥物類の発生源により選
択するが、これよりそのpHは約6〜8.6に調整される。
水酸化カルシウムは中和剤として広く利用され、水酸化
ナトリウムは強アルカリ性であって、海水中の堆積底泥
処理に適合する。又MgOは中和剤として、又亜ヒ酸と不
溶性塩を形成するので解毒剤として作用するものであ
る。
で処理した後、浄化分離処理剤の正荷電金属塩等によっ
て水中の水素イオン濃度が上がり、pHが下がり凝集凝結
反応が鈍化するので、中和剤である水酸化カルシウム
〔Ca(OH)2〕、水酸化ナトリウム(NaOH)、酸化マグ
ネシウム(MgO)等で処理し、水素イオン濃度を下げ、p
Hを上げて凝集凝結反応が円滑に行なわれるようにする
のである。これらの中和剤は汚泥物類の発生源により選
択するが、これよりそのpHは約6〜8.6に調整される。
水酸化カルシウムは中和剤として広く利用され、水酸化
ナトリウムは強アルカリ性であって、海水中の堆積底泥
処理に適合する。又MgOは中和剤として、又亜ヒ酸と不
溶性塩を形成するので解毒剤として作用するものであ
る。
又、汚泥物類の処理に当っては、高分子凝集剤を併用
することができる。これにより、汚泥物類粒子同志の凝
集凝結反応をさらに促進させることができる。汚泥物類
は浄化分離処理剤との相乗作用により急速に大きなフロ
ックを形成して沈降する。高分子凝集剤はアニオン、ノ
ニオン、カチオンの各種高分子凝集剤、例えばアニオン
ではポリアクリルアマイド系〔ハイモロックSS500、同O
K107(登録商標)(共立有機工業株式会社)〕、ノニオ
ンではポリアクリルアマイド系〔ハイモロックSS200
(登録商標)(共立有機工業株式会社)〕、カチオンで
はポリアクリルアマイド系〔ハイモロックMP173、同Q10
1、同Q105(登録商標)(共立有機工業株式会社)〕等
が用いられる。
することができる。これにより、汚泥物類粒子同志の凝
集凝結反応をさらに促進させることができる。汚泥物類
は浄化分離処理剤との相乗作用により急速に大きなフロ
ックを形成して沈降する。高分子凝集剤はアニオン、ノ
ニオン、カチオンの各種高分子凝集剤、例えばアニオン
ではポリアクリルアマイド系〔ハイモロックSS500、同O
K107(登録商標)(共立有機工業株式会社)〕、ノニオ
ンではポリアクリルアマイド系〔ハイモロックSS200
(登録商標)(共立有機工業株式会社)〕、カチオンで
はポリアクリルアマイド系〔ハイモロックMP173、同Q10
1、同Q105(登録商標)(共立有機工業株式会社)〕等
が用いられる。
本発明の浄化分離処理剤を用いての汚泥物類の処理
は、例えば次のようにして行なわれる。汚泥物類に一定
量の浄化分離処理剤を加えて混合処理する。これにより
水と固形物の分離が進み、汚泥物類が容易に凝固し、凝
集される。さらに、これに中和剤、ついで高分子凝集剤
を加え、処理物を汚泥物類分離槽で凝集物と水を分離
し、分離固形物を脱水機で脱水し固形残留物(分離土
等)を得る。
は、例えば次のようにして行なわれる。汚泥物類に一定
量の浄化分離処理剤を加えて混合処理する。これにより
水と固形物の分離が進み、汚泥物類が容易に凝固し、凝
集される。さらに、これに中和剤、ついで高分子凝集剤
を加え、処理物を汚泥物類分離槽で凝集物と水を分離
し、分離固形物を脱水機で脱水し固形残留物(分離土
等)を得る。
本発明の浄化分離処理剤は有機、無機、中性淡水中の
堆積底泥の処理、金属層細菌を含む淡水中の堆積底泥の
処理、重金属細菌を含む海水中の堆積底泥の処理等の各
種底泥等及び各種産業廃水砕濁物、即ち工業用各種廃水
汚濁物、例えば各種金属スラッジ、農・水・畜産尾種食
品加工廃水汚濁物等の汚泥物類の処理に有効である。
堆積底泥の処理、金属層細菌を含む淡水中の堆積底泥の
処理、重金属細菌を含む海水中の堆積底泥の処理等の各
種底泥等及び各種産業廃水砕濁物、即ち工業用各種廃水
汚濁物、例えば各種金属スラッジ、農・水・畜産尾種食
品加工廃水汚濁物等の汚泥物類の処理に有効である。
本発明の汚泥物質の浄化分離処理剤の主要成分は正荷
電の無機金属塩であり、これが汚泥物類を構成する負荷
電の微粒子と結合し中和し、汚泥物類の固形物、土微粒
子の周囲に付着し、拘束されていた水分子が該粒子から
分離されるとともに、固形物粒子の凝集、凝結反応によ
り、さらに水分子が押し出され大きな粒子に凝集された
フロックが形成されるものと考えられる。特に本発明の
浄化分離処理剤はアルカリ土類金属塩を含むため、これ
までのこの種の汚泥処理剤では最初に補助剤としての高
分子凝集剤の処理が必要であったが、本発明のものでは
そのような前処理をする必要がなく、有効に親水コロイ
ド粒子を疎水コロイド粒子とすることができ、凝集、吸
着固結し、固形物塊を形成し、粒子を大きな団塊とする
ことができる。さらに消臭作用があり悪臭を消臭でき、
細菌や重金属の殺菌、解毒がなされる。又分離された水
中に混入物がなく、良質の水質のものとなり、分離され
た底泥からの土は保水性が低下し、透水性が高く、埋立
用土、盛土用土として利用でき、又工業廃水からのも
の、例えば金属スラッジから得られる固形物は窯業用添
加剤として利用が可能などそれぞれ種々の利用が可能で
ある。
電の無機金属塩であり、これが汚泥物類を構成する負荷
電の微粒子と結合し中和し、汚泥物類の固形物、土微粒
子の周囲に付着し、拘束されていた水分子が該粒子から
分離されるとともに、固形物粒子の凝集、凝結反応によ
り、さらに水分子が押し出され大きな粒子に凝集された
フロックが形成されるものと考えられる。特に本発明の
浄化分離処理剤はアルカリ土類金属塩を含むため、これ
までのこの種の汚泥処理剤では最初に補助剤としての高
分子凝集剤の処理が必要であったが、本発明のものでは
そのような前処理をする必要がなく、有効に親水コロイ
ド粒子を疎水コロイド粒子とすることができ、凝集、吸
着固結し、固形物塊を形成し、粒子を大きな団塊とする
ことができる。さらに消臭作用があり悪臭を消臭でき、
細菌や重金属の殺菌、解毒がなされる。又分離された水
中に混入物がなく、良質の水質のものとなり、分離され
た底泥からの土は保水性が低下し、透水性が高く、埋立
用土、盛土用土として利用でき、又工業廃水からのも
の、例えば金属スラッジから得られる固形物は窯業用添
加剤として利用が可能などそれぞれ種々の利用が可能で
ある。
以下に実施例で本願発明を説明するが、本発明はこれ
らに限定されるものでないこと言うまでもない。
らに限定されるものでないこと言うまでもない。
具体的に用いた本発明の浄化分離処理剤の溶媒水1
の成分の配合量(配合割合)及び汚泥物類の処理に当っ
ての処理剤の添加順序を第1表に示す。なお、第1表に
おいて、実施例1は有機、無機、中性淡水中の堆積底泥
用、実施例2は重金属細菌を含む淡水中の堆積底泥用、
実施例3は重金属細菌を含む海水中の堆積底泥の処理
用、実施例4は魚類缶詰食品加工の際の廃水汚濁物、実
施例5はスケソーダラすり身の食品加工の際の廃水汚濁
物、実施例6は電子部品製造の際の洗浄廃水スラリーの
処理用を示し、比は比較例(特願昭62−277199号に相当
するもの)を示し、実施例1と同一の底泥を処理したも
のである。
の成分の配合量(配合割合)及び汚泥物類の処理に当っ
ての処理剤の添加順序を第1表に示す。なお、第1表に
おいて、実施例1は有機、無機、中性淡水中の堆積底泥
用、実施例2は重金属細菌を含む淡水中の堆積底泥用、
実施例3は重金属細菌を含む海水中の堆積底泥の処理
用、実施例4は魚類缶詰食品加工の際の廃水汚濁物、実
施例5はスケソーダラすり身の食品加工の際の廃水汚濁
物、実施例6は電子部品製造の際の洗浄廃水スラリーの
処理用を示し、比は比較例(特願昭62−277199号に相当
するもの)を示し、実施例1と同一の底泥を処理したも
のである。
処理方法は以下のとおりである。
底泥等の汚泥物類をパイプ輸送し、そのパイプ中に、
汚泥物類(含泥率10%)1,000に対して、浄化分離処
理剤を3〜6の割合で加えて、パイプ中で混合輸送し
ながら、さらに中和剤及び高分子凝集剤を加えて、汚泥
物類を処理した後、汚泥物類分離槽中で導き、水と凝集
沈殿する固体残留物(土等)を分離し、該残留物を脱水
機で処理し、脱水、乾燥分離固形物を得た。又、比較例
については先ず高分子凝集剤、汚泥化疎水剤、中和剤及
び高分子凝集剤の順で処理した。
汚泥物類(含泥率10%)1,000に対して、浄化分離処
理剤を3〜6の割合で加えて、パイプ中で混合輸送し
ながら、さらに中和剤及び高分子凝集剤を加えて、汚泥
物類を処理した後、汚泥物類分離槽中で導き、水と凝集
沈殿する固体残留物(土等)を分離し、該残留物を脱水
機で処理し、脱水、乾燥分離固形物を得た。又、比較例
については先ず高分子凝集剤、汚泥化疎水剤、中和剤及
び高分子凝集剤の順で処理した。
得られた結果を第2表に示す。表中、中和剤及び高分
子凝集剤の濃度はそれぞれ170g/及び2g/であった。
子凝集剤の濃度はそれぞれ170g/及び2g/であった。
〔発明の効果〕 本発明の汚泥物類の浄化分離処理剤により、ダム、湖
沼、河川、海底等の底泥、工業、或いは農・水・畜産物
食品加工の際の各種廃水汚濁物等の汚泥物類の脱水が極
めて短時間にでき、得られた分離土等の固形物は再泥化
(液状化)せず、例えば底泥処理の場合は底泥前の土粒
子に再生できる。又、本発明の浄化分離処理剤は汚泥物
類特有の悪臭を消臭又は脱臭し得、含有する細菌の殺
菌、重金属の解毒をも可能にし、得られた固形物はその
構成成分に応じて再利用が可能であり、例えば底泥から
の分離土は埋立用土、盛土用土、農耕地の土壌改良材と
して、又金属スラッジ、或いはスラリーからの固形物の
場合は窯業用の添加物として利用でき、分離水は湖沼、
河川、海等に戻し、水資源として供することが可能であ
り、経済的に安価に汚泥物質の浄化とその利用に貢献で
き、画期的な発明であると言うことができる。
沼、河川、海底等の底泥、工業、或いは農・水・畜産物
食品加工の際の各種廃水汚濁物等の汚泥物類の脱水が極
めて短時間にでき、得られた分離土等の固形物は再泥化
(液状化)せず、例えば底泥処理の場合は底泥前の土粒
子に再生できる。又、本発明の浄化分離処理剤は汚泥物
類特有の悪臭を消臭又は脱臭し得、含有する細菌の殺
菌、重金属の解毒をも可能にし、得られた固形物はその
構成成分に応じて再利用が可能であり、例えば底泥から
の分離土は埋立用土、盛土用土、農耕地の土壌改良材と
して、又金属スラッジ、或いはスラリーからの固形物の
場合は窯業用の添加物として利用でき、分離水は湖沼、
河川、海等に戻し、水資源として供することが可能であ
り、経済的に安価に汚泥物質の浄化とその利用に貢献で
き、画期的な発明であると言うことができる。
Claims (7)
- 【請求項1】2価又は3価の鉄塩、アルミニウムの硫酸
塩及びアルカリ土類金属塩を主成分として、該無機塩を
溶楳水に溶解してなる汚泥物類の浄化分離処理剤。 - 【請求項2】請求項1記載の汚泥物類の浄化分離処理剤
に更に五酸化二燐を加えてなる汚泥物類の浄化分離処理
剤。 - 【請求項3】汚泥物類が底泥である、請求項1もしくは
2記載の汚泥物類の浄化分離処理剤。 - 【請求項4】汚泥物類が産業廃水汚濁物である、請求項
1もしくは2記載の汚泥物類の浄化分離処理剤。 - 【請求項5】アルカリ土類金属塩が塩化マグネシウム又
は塩化カルシウムである請求項1又は2記載の汚泥物類
の浄化分離処理剤。 - 【請求項6】請求項1又は2記載の汚泥物類の浄化分離
処理剤を汚泥物類に加え、該汚泥物質を疎水化分離する
ことを特徴とする汚泥物類の浄化分離処理方法。 - 【請求項7】請求項1又は2記載の汚泥物類の浄化分離
処理剤を汚泥物類に添加処理し、次いで水酸化カルシウ
ム、水酸化ナトリウム又は酸化マグネシウム及びそれら
の混合物よりなる中和剤さらに高分子凝集剤を添加して
汚泥物類を疎水化分離することを特徴とする、汚泥物類
の浄化分離処理方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1-14112 | 1989-01-25 | ||
JP1411289 | 1989-01-25 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02284700A JPH02284700A (ja) | 1990-11-22 |
JPH08240B2 true JPH08240B2 (ja) | 1996-01-10 |
Family
ID=11852033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012734A Expired - Fee Related JPH08240B2 (ja) | 1989-01-25 | 1990-01-24 | 汚泥物類の浄化分離処理剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08240B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5117228B2 (ja) * | 2008-03-12 | 2013-01-16 | ダイヤニトリックス株式会社 | 下水汚泥の処理方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52148953A (en) * | 1976-06-07 | 1977-12-10 | Japan Gasoline | Enhancing method for water deameating speed of flocculated sludge |
JPS6055889B2 (ja) * | 1979-07-26 | 1985-12-07 | 日立マクセル株式会社 | 磁気デイスク |
JPS5670893A (en) * | 1979-11-09 | 1981-06-13 | Norihiko Base | Treatment of muddy water |
JPS6297698A (ja) * | 1985-10-25 | 1987-05-07 | レナ−ト・ジ−・エリツクソン | 汚泥の再構成および転化法 |
JPS62277199A (ja) * | 1986-05-23 | 1987-12-02 | San:Kk | 汚泥疎水化剤 |
-
1990
- 1990-01-24 JP JP2012734A patent/JPH08240B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02284700A (ja) | 1990-11-22 |
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