JPH08240811A - 薄膜トランジスタパネル - Google Patents
薄膜トランジスタパネルInfo
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- JPH08240811A JPH08240811A JP8052693A JP5269396A JPH08240811A JP H08240811 A JPH08240811 A JP H08240811A JP 8052693 A JP8052693 A JP 8052693A JP 5269396 A JP5269396 A JP 5269396A JP H08240811 A JPH08240811 A JP H08240811A
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- pixel electrode
- film transistor
- electrode
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 製造工程におけるアライメントずれにより薄
膜トランジスタの特性が変動しても色の階調が同じ色で
ばらつかず、良質のカラー表示が常に得られるTFTパ
ネルを提供する。 【解決手段】 蛇行配線するデータラインLdから突出
部LdaをゲートラインLgに平行に突出形成し、薄膜
トランジスタ3をドレイン電極dとソース電極sがゲー
トラインLgと直交する方向並ぶように配置し、突出部
Ldaと対応する薄膜トランジスタ3のドレイン電極d
とを接続して、全ての薄膜トランジスタ3をドレイン電
極dとソース電極sの並ぶ方向が一様になるようにす
る。
膜トランジスタの特性が変動しても色の階調が同じ色で
ばらつかず、良質のカラー表示が常に得られるTFTパ
ネルを提供する。 【解決手段】 蛇行配線するデータラインLdから突出
部LdaをゲートラインLgに平行に突出形成し、薄膜
トランジスタ3をドレイン電極dとソース電極sがゲー
トラインLgと直交する方向並ぶように配置し、突出部
Ldaと対応する薄膜トランジスタ3のドレイン電極d
とを接続して、全ての薄膜トランジスタ3をドレイン電
極dとソース電極sの並ぶ方向が一様になるようにす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクティブマトリ
ックス液晶表示素子に用いられる薄膜トランジスタパネ
ル(以下、TFTパネルという)に関するものである。
ックス液晶表示素子に用いられる薄膜トランジスタパネ
ル(以下、TFTパネルという)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】薄膜トランジスタ(TFT)を能動素子
とするアクティブマトリックス液晶表示素子は、透明基
坂上に画素電極群と複数のゲートラインおよびデータラ
インと各画素電極にそれぞれ対応する複数の薄膜トラン
ジスタとを設けたTFTパネルと、透明基坂上に前記画
素電極群に対向する対向電極を設けた対向パネルとの間
に液晶を封入したもので、フルカラー画像等の多色カラ
ー画像を表示する液晶表示素子では、対向パネルまたは
TFTパネルに、各画素電極に対応させて赤,緑,青の
カラーフィルタを設けている。
とするアクティブマトリックス液晶表示素子は、透明基
坂上に画素電極群と複数のゲートラインおよびデータラ
インと各画素電極にそれぞれ対応する複数の薄膜トラン
ジスタとを設けたTFTパネルと、透明基坂上に前記画
素電極群に対向する対向電極を設けた対向パネルとの間
に液晶を封入したもので、フルカラー画像等の多色カラ
ー画像を表示する液晶表示素子では、対向パネルまたは
TFTパネルに、各画素電極に対応させて赤,緑,青の
カラーフィルタを設けている。
【0003】ところで、上記アクティブマトリックス液
晶表示素子における画素の配列パターンには種々の方式
があり、その一つの方式として、画素をモザイク状の配
列パターンで表示するものがある。
晶表示素子における画素の配列パターンには種々の方式
があり、その一つの方式として、画素をモザイク状の配
列パターンで表示するものがある。
【0004】この方式は、主に、多色カラーあるいはフ
ルカラー画像を表示する液晶表示素子に採用されてお
り、赤,緑,青の画素をモザイク状の配列パターンで表
示する方式の液晶表示素子は、色混ざりの良いカラーを
表現できるという利点をもっている。
ルカラー画像を表示する液晶表示素子に採用されてお
り、赤,緑,青の画素をモザイク状の配列パターンで表
示する方式の液晶表示素子は、色混ざりの良いカラーを
表現できるという利点をもっている。
【0005】上記赤,緑,青の画素をモザイク状の配列
パターンで表示する方式のアクティブマトリックス液晶
表示素子に用いられるTFTパネルは、従来、次のよう
な構成とされている。図4は従来のTFTパネルの一部
分の平面図である。なお、このTFTパネルは、対向パ
ネルに赤,緑,青のカラーフィルタを設けている液晶表
示素子に用いられるものである。
パターンで表示する方式のアクティブマトリックス液晶
表示素子に用いられるTFTパネルは、従来、次のよう
な構成とされている。図4は従来のTFTパネルの一部
分の平面図である。なお、このTFTパネルは、対向パ
ネルに赤,緑,青のカラーフィルタを設けている液晶表
示素子に用いられるものである。
【0006】このTFTパネルは、ガラス等からなる透
明基板1の上に、複数の画素電極2R,2G,2Bを行
方向(図において横方向)および列方向(図において縦
方向)に配列した画素電極群と、この画素電極群の各画
素電極にそれぞれ接続された複数の薄膜トランジスタ3
と、前記画素電極群の各画素電極行にそれぞれ対応させ
て配線され前記薄膜トランジスタ3にゲート信号を供袷
する複数のゲートラインLgと、前記画素電極群の各画
素電極列にそれぞれ対応させて配線され前記薄膜トラン
ジスタ3にデータ信号を供給する複数のデータラインL
dとを形成したものである。
明基板1の上に、複数の画素電極2R,2G,2Bを行
方向(図において横方向)および列方向(図において縦
方向)に配列した画素電極群と、この画素電極群の各画
素電極にそれぞれ接続された複数の薄膜トランジスタ3
と、前記画素電極群の各画素電極行にそれぞれ対応させ
て配線され前記薄膜トランジスタ3にゲート信号を供袷
する複数のゲートラインLgと、前記画素電極群の各画
素電極列にそれぞれ対応させて配線され前記薄膜トラン
ジスタ3にデータ信号を供給する複数のデータラインL
dとを形成したものである。
【0007】まず、画素電極群について説明すると、こ
の画素電極群の各画素電極2R,2G,2BはITO等
の透明導電膜で形成されている。これら画素電極2R,
2G,2Bのうち、2Rは赤色画素を表示するための画
素電極(対向パネル側の赤色カラーフィルタが対応する
電極)、2Gは緑色画素を表示するための画素電極(対
向パネル側の緑色カラーフィルタが対応する電極)、2
Bは青色画素を表示するための画素電極(対向パネル側
の青色カラーフィルタが対応する電極)であり、これら
画素電極2R,2G,2Bは、行方向(図において横方
向)には交互に並べて直線状に配列され、列方向には、
同色の画素を表示するための画素電極同士、つまり同じ
データラインLdに対応する画素電極同士を、各行ごと
に約1.5ピッチずつ一方向と他方向(図において左方
向と右方向)とに交互にずらしてジグザグに配列されて
いる。
の画素電極群の各画素電極2R,2G,2BはITO等
の透明導電膜で形成されている。これら画素電極2R,
2G,2Bのうち、2Rは赤色画素を表示するための画
素電極(対向パネル側の赤色カラーフィルタが対応する
電極)、2Gは緑色画素を表示するための画素電極(対
向パネル側の緑色カラーフィルタが対応する電極)、2
Bは青色画素を表示するための画素電極(対向パネル側
の青色カラーフィルタが対応する電極)であり、これら
画素電極2R,2G,2Bは、行方向(図において横方
向)には交互に並べて直線状に配列され、列方向には、
同色の画素を表示するための画素電極同士、つまり同じ
データラインLdに対応する画素電極同士を、各行ごと
に約1.5ピッチずつ一方向と他方向(図において左方
向と右方向)とに交互にずらしてジグザグに配列されて
いる。
【0008】また、上記画素電極群の各画素電極2R,
2G,2Bにそれぞれ対応する薄膜トランジスタ3は、
基板1上に形成したゲート電極gと、このゲート電極g
を覆うSiN(窒化シリコン)等からなるゲート絶縁膜
4と、このゲート絶縁膜4の上に前記ゲート電極gと対
向させて形成されたa−Si(アモルファスシリコン)
からなるi型半導体膜5と、このi型半導体膜5の上に
n型不純物をドープしたa−Siからなるn型半導体膜
(図示せず)を介して形成されたソース電極sおよびド
レイン電極dとで構成されている。
2G,2Bにそれぞれ対応する薄膜トランジスタ3は、
基板1上に形成したゲート電極gと、このゲート電極g
を覆うSiN(窒化シリコン)等からなるゲート絶縁膜
4と、このゲート絶縁膜4の上に前記ゲート電極gと対
向させて形成されたa−Si(アモルファスシリコン)
からなるi型半導体膜5と、このi型半導体膜5の上に
n型不純物をドープしたa−Siからなるn型半導体膜
(図示せず)を介して形成されたソース電極sおよびド
レイン電極dとで構成されている。
【0009】一方、上記画素電極群の各画素電極行にそ
れぞれ対応するゲートラインLgは、前記画素電極行に
沿わせて基板1上に配線されており、各薄膜トランジス
タ3のゲート電極gは、前記ゲートラインLgにその一
側に張出させて一体に形成され、ソース電極sとドレイ
ン電極dは、ゲートラインLgに沿う方向に配置されて
いる。
れぞれ対応するゲートラインLgは、前記画素電極行に
沿わせて基板1上に配線されており、各薄膜トランジス
タ3のゲート電極gは、前記ゲートラインLgにその一
側に張出させて一体に形成され、ソース電極sとドレイ
ン電極dは、ゲートラインLgに沿う方向に配置されて
いる。
【0010】また、上記薄膜トランジスタ3のゲート絶
縁膜4は、ゲートラインLgも覆って基板1のほぼ全面
に形成されており、各画素電極2R,2G,2Bは前記
ゲート絶縁膜4の上に形成され、その緑部において前記
薄膜トランジスタ3のソース電極sに接続されている。
縁膜4は、ゲートラインLgも覆って基板1のほぼ全面
に形成されており、各画素電極2R,2G,2Bは前記
ゲート絶縁膜4の上に形成され、その緑部において前記
薄膜トランジスタ3のソース電極sに接続されている。
【0011】一方、上記画素電極群の同色の画素を表示
するための各画素電極列にそれぞれ対応するデータライ
ンLdは、上記ゲート絶縁膜4の上に形成したSiN等
からなる層間絶縁膜(図示せず)の上に、ジグザグに配
列している画素電極列に対応させて蛇行配線されてお
り、このデータラインLdは、前記層間絶縁膜に設けた
コンタクト孔において上記薄膜トランジスタ3のドレイ
ン電極dに接続されている。
するための各画素電極列にそれぞれ対応するデータライ
ンLdは、上記ゲート絶縁膜4の上に形成したSiN等
からなる層間絶縁膜(図示せず)の上に、ジグザグに配
列している画素電極列に対応させて蛇行配線されてお
り、このデータラインLdは、前記層間絶縁膜に設けた
コンタクト孔において上記薄膜トランジスタ3のドレイ
ン電極dに接続されている。
【0012】このデータラインLdの配線状態を、赤色
画素を表示するための画素電極列に対応するデータライ
ンについて説明すると、このデータラインLdは、ジグ
ザグに配列している各画素電極2Rのうち、左方向にず
れている画素電極2Rの右側縁と、右方向にずれている
画素電極2Rの左側縁とに沿わせて蛇行配線されてい
る。すなわち、このデータラインLdは、列方向に沿う
縦行ライン部Ldyと、この縦行ライン部Ldyから行
方向に沿って屈曲する横行ライン部Ldxとが交互に連
続するように配線されている。
画素を表示するための画素電極列に対応するデータライ
ンについて説明すると、このデータラインLdは、ジグ
ザグに配列している各画素電極2Rのうち、左方向にず
れている画素電極2Rの右側縁と、右方向にずれている
画素電極2Rの左側縁とに沿わせて蛇行配線されてい
る。すなわち、このデータラインLdは、列方向に沿う
縦行ライン部Ldyと、この縦行ライン部Ldyから行
方向に沿って屈曲する横行ライン部Ldxとが交互に連
続するように配線されている。
【0013】なお、データラインLdを、左方向にずれ
ている画素電極2Rの右側縁と右方向にずれている画素
電極2Rの左側縁とに沿わせて配線しているのは、行方
向に沿う横行ライン部Ldxの長さを短くし、データラ
インLdの引き回しを簡単にするためである。
ている画素電極2Rの右側縁と右方向にずれている画素
電極2Rの左側縁とに沿わせて配線しているのは、行方
向に沿う横行ライン部Ldxの長さを短くし、データラ
インLdの引き回しを簡単にするためである。
【0014】ただし、上記のようにデータラインLdを
配線すると、左方向にずれている画素電極2Rに対応す
る薄膜トランジスタ3に対するデータラインLdの位置
と、右方向にずれている画素電極2Rに対応する薄膜ト
ランジスタ3に対するデータラインLdの位置とが互い
に逆になってしまう。
配線すると、左方向にずれている画素電極2Rに対応す
る薄膜トランジスタ3に対するデータラインLdの位置
と、右方向にずれている画素電極2Rに対応する薄膜ト
ランジスタ3に対するデータラインLdの位置とが互い
に逆になってしまう。
【0015】そこで、このTFTパネルでは、左方向に
ずれている画素電極2Rに対応する薄膜トランジスタ3
と、右方向にずれている画素電極2Rに対応する薄膜ト
ランジスタ3とのソース,ドレイン電極s,dの位置関
係を互いに逆にし、これら薄膜トランジスタ3のソース
電極sに画素電極2Rを接続し、ドレイン電極dにデー
タラインLdを接続している。
ずれている画素電極2Rに対応する薄膜トランジスタ3
と、右方向にずれている画素電極2Rに対応する薄膜ト
ランジスタ3とのソース,ドレイン電極s,dの位置関
係を互いに逆にし、これら薄膜トランジスタ3のソース
電極sに画素電極2Rを接続し、ドレイン電極dにデー
タラインLdを接続している。
【0016】上記データラインLdの配線状態は、緑色
画素を表示するための画素電極列に対応するデータライ
ンおよび青色画素を表示するための画素電極列に対応す
るデータラインにおいても同様であり、また、緑色画素
を表示するための画素電極2Gに対応する薄膜トランジ
スタ3も、青色画素を表示するための画素電極2Bに対
応する薄膜トランジスタ3も、左方向にずれている画素
電極に対応するものと右方向にずれている画素電極に対
応するものとでソース,ドレイン電極s・dの位置関係
を互いに逆にして、そのソース電極sに画素電極2G,
2Bを接続し、ドレイン電極dにデータラインLdを接
続している。
画素を表示するための画素電極列に対応するデータライ
ンおよび青色画素を表示するための画素電極列に対応す
るデータラインにおいても同様であり、また、緑色画素
を表示するための画素電極2Gに対応する薄膜トランジ
スタ3も、青色画素を表示するための画素電極2Bに対
応する薄膜トランジスタ3も、左方向にずれている画素
電極に対応するものと右方向にずれている画素電極に対
応するものとでソース,ドレイン電極s・dの位置関係
を互いに逆にして、そのソース電極sに画素電極2G,
2Bを接続し、ドレイン電極dにデータラインLdを接
続している。
【0017】また、上記データラインLdの横行ライン
部Ldxは、上記ゲートラインLgの上を避けてその側
方に配線されており、各画素電極2R,2G,2Bは、
その列間にデータラインLdの縦行ライン部Ldyの配
線スペースを確保し、行間にデータラインLdの横行ラ
イン部LdxとゲートラインLgとの2つの配線スペー
スを確保して配列されている。
部Ldxは、上記ゲートラインLgの上を避けてその側
方に配線されており、各画素電極2R,2G,2Bは、
その列間にデータラインLdの縦行ライン部Ldyの配
線スペースを確保し、行間にデータラインLdの横行ラ
イン部LdxとゲートラインLgとの2つの配線スペー
スを確保して配列されている。
【0018】また、図4において、Lcは、各画素電極
2R,2G,2Bの電位を保持するための補償容量(ス
トレージキャパシタ)を構成するキャパシタラインであ
り、このキャパシタラインLcは、各画素電極行にそれ
ぞれ対応させて配線されている。
2R,2G,2Bの電位を保持するための補償容量(ス
トレージキャパシタ)を構成するキャパシタラインであ
り、このキャパシタラインLcは、各画素電極行にそれ
ぞれ対応させて配線されている。
【0019】このキャパシタラインLcは、基板1上
に、各行の画素電極2R,2G,2Bの一端縁部(ゲー
トラインLgの配線側とは反対側の縁部)に対向させて
配線されており、上記補償容量は、画素電極2R,2
G,2Bと前記キャパシタラインLcとその間のゲート
絶縁膜4とで構成されている。
に、各行の画素電極2R,2G,2Bの一端縁部(ゲー
トラインLgの配線側とは反対側の縁部)に対向させて
配線されており、上記補償容量は、画素電極2R,2
G,2Bと前記キャパシタラインLcとその間のゲート
絶縁膜4とで構成されている。
【0020】なお、図4に示したTFTパネルでは、十
分な容量値の補償容量を形成するため、キャパシタライ
ンLcに画素電極2R,2G,2Bの両側縁部に対向す
る突出部を形成して、キャパシタラインLcと画素電極
2R,2G,2Bとの対向面積を大きくしている。
分な容量値の補償容量を形成するため、キャパシタライ
ンLcに画素電極2R,2G,2Bの両側縁部に対向す
る突出部を形成して、キャパシタラインLcと画素電極
2R,2G,2Bとの対向面積を大きくしている。
【0021】また、上記キャパシタラインLcは、一般
には薄膜トランジスタ3のゲート電極gおよびゲートラ
インLgと同じ不透明金属膜で形成されるが、このキャ
パシタラインLcはITO等の透明導電膜で形成される
こともある。
には薄膜トランジスタ3のゲート電極gおよびゲートラ
インLgと同じ不透明金属膜で形成されるが、このキャ
パシタラインLcはITO等の透明導電膜で形成される
こともある。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のTFTパネルでは、データラインLdを、引き回し
が可及的に短く簡単となるように、ジグザグに配列して
いる各画素電極2Rのうち、左方向にずれている画素電
極2Rの右側縁と、右方向にずれている画素電極2Rの
左側縁とに沿わせて蛇行配線してある。そして、それら
画素電極2Rに対応する各薄膜トランジスタ3を、ソー
ス電極sとドレイン電極dとがゲートラインLgに沿う
方向に並ぶように配置してある。従って、各薄膜トラン
ジスタ3におけるソース電極sとドレイン電極dの配置
が、対応する各画素電極2RがデータラインLdの縦行
ラインLdyの左側に位置する場合と右側に位置する場
合とで互いに逆になってしまう。このため、製造工程中
においてゲートラインLgに沿う方向にアライメントず
れが発生した場合、それに伴う薄膜トランジスタの特性
変動が、同じ赤色の画素電極2Rに対応する左側薄膜ト
ランジスタと右側薄膜トランジスタとで異なり、その結
果、同じ赤色の画素でも階調が異なってしまい、画像品
質が著しく低下する。
来のTFTパネルでは、データラインLdを、引き回し
が可及的に短く簡単となるように、ジグザグに配列して
いる各画素電極2Rのうち、左方向にずれている画素電
極2Rの右側縁と、右方向にずれている画素電極2Rの
左側縁とに沿わせて蛇行配線してある。そして、それら
画素電極2Rに対応する各薄膜トランジスタ3を、ソー
ス電極sとドレイン電極dとがゲートラインLgに沿う
方向に並ぶように配置してある。従って、各薄膜トラン
ジスタ3におけるソース電極sとドレイン電極dの配置
が、対応する各画素電極2RがデータラインLdの縦行
ラインLdyの左側に位置する場合と右側に位置する場
合とで互いに逆になってしまう。このため、製造工程中
においてゲートラインLgに沿う方向にアライメントず
れが発生した場合、それに伴う薄膜トランジスタの特性
変動が、同じ赤色の画素電極2Rに対応する左側薄膜ト
ランジスタと右側薄膜トランジスタとで異なり、その結
果、同じ赤色の画素でも階調が異なってしまい、画像品
質が著しく低下する。
【0023】本発明は、同じデータラインに対応する各
画素電極をジグザグに配列し、前記データラインをジグ
ザグに配列している画素電極列に対応させて蛇行配線し
たものでありながら、製造工程におけるアライメントず
れにより薄膜トランジスタの特性が変動しても色の階調
が同じ色でばらつかず、良質のカラー表示が常に得られ
るTFTパネルを提供することを目的としたものであ
る。
画素電極をジグザグに配列し、前記データラインをジグ
ザグに配列している画素電極列に対応させて蛇行配線し
たものでありながら、製造工程におけるアライメントず
れにより薄膜トランジスタの特性が変動しても色の階調
が同じ色でばらつかず、良質のカラー表示が常に得られ
るTFTパネルを提供することを目的としたものであ
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明のTFTパネル
は、透明基板上に、複数の画素電極を行方向および列方
向に配列した画素電極群と、ゲート電極上に半導体層を
介しドレイン電極とソース電極を所定間隔を保ち並設し
て形成され、前記画素電極群の各画素電極に前記ソース
電極を介して夫々接続された複数の薄膜トランジスタ
と、前記画素電極群の各画素電極行にそれぞれ対応させ
て配線され対応する前記薄膜トランジスタのゲート電極
に接続されてゲート信号を供給する複数のゲートライン
と、前記画素電極群の各画素電極列にそれぞれ対応させ
て配線され前記薄膜トランジスタにデータ信号を供給す
る複数のデータラインとを形成してなり、かつ、同じデ
ータラインに対応する各画素電極を、各行ごとに一方向
と他方向とに交互にずらしてジグザグに配列し、前記デ
ータラインを、ジグザグに配列している画素電極列に対
応させて蛇行配線するとともに、各薄膜トランジスタを
ソース電極とドレイン電極の並設方向が前記列方向に沿
うように配置し、データラインに前記行方向に沿って突
出する複数個の突出部を各薄膜トランジスタに対応させ
て形成し、各突出部を介してデータラインと該データラ
インに対応する各画素電極に配設された各薄膜トランジ
スタのドレイン電極とを接続したことを特徴とするもの
である。
は、透明基板上に、複数の画素電極を行方向および列方
向に配列した画素電極群と、ゲート電極上に半導体層を
介しドレイン電極とソース電極を所定間隔を保ち並設し
て形成され、前記画素電極群の各画素電極に前記ソース
電極を介して夫々接続された複数の薄膜トランジスタ
と、前記画素電極群の各画素電極行にそれぞれ対応させ
て配線され対応する前記薄膜トランジスタのゲート電極
に接続されてゲート信号を供給する複数のゲートライン
と、前記画素電極群の各画素電極列にそれぞれ対応させ
て配線され前記薄膜トランジスタにデータ信号を供給す
る複数のデータラインとを形成してなり、かつ、同じデ
ータラインに対応する各画素電極を、各行ごとに一方向
と他方向とに交互にずらしてジグザグに配列し、前記デ
ータラインを、ジグザグに配列している画素電極列に対
応させて蛇行配線するとともに、各薄膜トランジスタを
ソース電極とドレイン電極の並設方向が前記列方向に沿
うように配置し、データラインに前記行方向に沿って突
出する複数個の突出部を各薄膜トランジスタに対応させ
て形成し、各突出部を介してデータラインと該データラ
インに対応する各画素電極に配設された各薄膜トランジ
スタのドレイン電極とを接続したことを特徴とするもの
である。
【0025】本発明のTFTパネルにおいては、薄膜ト
ランジスタをソース電極とドレイン電極の並設方向が列
方向に沿うように配置すると共に、データラインに行方
向に沿って突出する突出部をこのデータラインに接続さ
れる各画素電極に対応させて形成し、この突出部を介し
て対応する画素電極に配設された各薄膜トランジスタの
ドレイン電極とデータラインとを接続したから、全ての
薄膜トランジスタのドレイン電極dとソース電極sの配
置を一様に揃えることができ、これにより、製造工程に
おいてアライメントずれが生じても、それによる薄膜ト
ランジスタの特性変動が全ての薄膜トランジスタで一定
となり、同じ表示色で階調が異なるような表示不良の発
生が防止され、良質なカラー表示を常に容易に得ること
が可能となる。
ランジスタをソース電極とドレイン電極の並設方向が列
方向に沿うように配置すると共に、データラインに行方
向に沿って突出する突出部をこのデータラインに接続さ
れる各画素電極に対応させて形成し、この突出部を介し
て対応する画素電極に配設された各薄膜トランジスタの
ドレイン電極とデータラインとを接続したから、全ての
薄膜トランジスタのドレイン電極dとソース電極sの配
置を一様に揃えることができ、これにより、製造工程に
おいてアライメントずれが生じても、それによる薄膜ト
ランジスタの特性変動が全ての薄膜トランジスタで一定
となり、同じ表示色で階調が異なるような表示不良の発
生が防止され、良質なカラー表示を常に容易に得ること
が可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を、赤・
緑・青の画素をモザイク状の配列パターンで表示する方
式のアクティブマトリックス液晶表示素子に用いられる
TFTパネルについて図1〜図3を参照し説明する。
緑・青の画素をモザイク状の配列パターンで表示する方
式のアクティブマトリックス液晶表示素子に用いられる
TFTパネルについて図1〜図3を参照し説明する。
【0027】図1はTFTパネルの一部分の平面図、図
2は図1のII−II線に沿う拡大断面図、図3は図1の I
II−III 線に沿う拡大断面図である。なお、図におい
て、図4に示した従来のTFTパネルに対応するものに
は同符号を付し、従来のTFTパネルと同じ部分につい
てはその説明を省略する。
2は図1のII−II線に沿う拡大断面図、図3は図1の I
II−III 線に沿う拡大断面図である。なお、図におい
て、図4に示した従来のTFTパネルに対応するものに
は同符号を付し、従来のTFTパネルと同じ部分につい
てはその説明を省略する。
【0028】このTFTパネルは、基板1上に、複数の
画素電極2R,2G,2Bを行方向および列方向に配列
した画素電極群と、この画素電極群の各画素電極2R,
2G,2Bにそれぞれ接続された複数の薄膜トランジス
タ3と、前記画素電極群の各画素電極行にそれぞれ対応
させて配線され前記薄膜トランジスタ3にゲート信号を
供給する複数のゲートラインLgと、前記画素電極群の
各画素電極列にそれぞれ対応させて配線され前記薄膜ト
ランジスタ3にデータ信号を供袷する複数のデータライ
ンLdと、前記各画素電極2R,2G,2Bとの間に補
償容量を形成するキャパシタラインLcとを形成したも
ので、各画素電極2R,2G,2Bは従来のTFTパネ
ルと同様に、各行ごとに一方向と他方向とに1.5ピッ
チずつ交互にずらしてジグザグに配列され、またゲート
ラインLgとキャパシタラインLcも従来のTFTパネ
ルと同様に配線されている。
画素電極2R,2G,2Bを行方向および列方向に配列
した画素電極群と、この画素電極群の各画素電極2R,
2G,2Bにそれぞれ接続された複数の薄膜トランジス
タ3と、前記画素電極群の各画素電極行にそれぞれ対応
させて配線され前記薄膜トランジスタ3にゲート信号を
供給する複数のゲートラインLgと、前記画素電極群の
各画素電極列にそれぞれ対応させて配線され前記薄膜ト
ランジスタ3にデータ信号を供袷する複数のデータライ
ンLdと、前記各画素電極2R,2G,2Bとの間に補
償容量を形成するキャパシタラインLcとを形成したも
ので、各画素電極2R,2G,2Bは従来のTFTパネ
ルと同様に、各行ごとに一方向と他方向とに1.5ピッ
チずつ交互にずらしてジグザグに配列され、またゲート
ラインLgとキャパシタラインLcも従来のTFTパネ
ルと同様に配線されている。
【0029】一方、このTFTパネルでは、上記画素電
極群の各画素電極2R,2G,2Bにそれぞれ対応する
薄膜トランジスタ3を次のような構造とするとともに、
ジグザグに配列している画素電極列に対応させて蛇行配
線するデータラインLdを、その横行ライン部Ldxを
ゲートラインLgと上下に対向させて配線している。
極群の各画素電極2R,2G,2Bにそれぞれ対応する
薄膜トランジスタ3を次のような構造とするとともに、
ジグザグに配列している画素電極列に対応させて蛇行配
線するデータラインLdを、その横行ライン部Ldxを
ゲートラインLgと上下に対向させて配線している。
【0030】まず、上記薄膜トランジスタ3の構造を説
明すると、この薄膜トランジスタ3は、図1および図3
に示すように、上記ゲートラインLgにその−側に張出
させて一体に形成されたゲート電極gと、このゲート電
極gを覆うSiN等からなるゲート絶縁膜4と、このゲ
ート絶縁膜4の上に前記ゲート電極gと対向させて形成
されたa−Siからなるi型半導体膜5と、このi型半
導体膜5の上にn型不純物をドープしたa−Siからな
るn型半導体膜6を介して形成されたソース電極sおよ
びドレイン電極dとで構成されている。
明すると、この薄膜トランジスタ3は、図1および図3
に示すように、上記ゲートラインLgにその−側に張出
させて一体に形成されたゲート電極gと、このゲート電
極gを覆うSiN等からなるゲート絶縁膜4と、このゲ
ート絶縁膜4の上に前記ゲート電極gと対向させて形成
されたa−Siからなるi型半導体膜5と、このi型半
導体膜5の上にn型不純物をドープしたa−Siからな
るn型半導体膜6を介して形成されたソース電極sおよ
びドレイン電極dとで構成されている。
【0031】そして、このTFTパネルにおいては、上
記薄膜トランジスタ3を、ソース電極sとドレイン電極
dとを、従来のTFTパネルの薄膜トランジスタとは9
0゜異なる向きに形成した構造としている。すなわち、
図4に示した従来のTFTパネルでは、薄膜トランジス
タ3を、ソース電極sとドレイン電極dとをゲートライ
ンLgに沿う方向に配置した構造としているが、この実
施例のTFTパネルでは、薄膜トランジスタ3のソース
電極sとドレイン電極dとを、ゲートラインLgと直交
する方向に配置している。
記薄膜トランジスタ3を、ソース電極sとドレイン電極
dとを、従来のTFTパネルの薄膜トランジスタとは9
0゜異なる向きに形成した構造としている。すなわち、
図4に示した従来のTFTパネルでは、薄膜トランジス
タ3を、ソース電極sとドレイン電極dとをゲートライ
ンLgに沿う方向に配置した構造としているが、この実
施例のTFTパネルでは、薄膜トランジスタ3のソース
電極sとドレイン電極dとを、ゲートラインLgと直交
する方向に配置している。
【0032】なお、図1および図3では、薄膜トランジ
スタ3のゲート電極gをi型半導体膜5の面積より若干
大きく形成しているが、ゲート電極gの面積は、i型半
導体膜5と同じにしてもよいし、また、i型半導体膜5
のチャンネル領域より小さくならない範囲でi型半導体
膜5より小さくしてもよい。
スタ3のゲート電極gをi型半導体膜5の面積より若干
大きく形成しているが、ゲート電極gの面積は、i型半
導体膜5と同じにしてもよいし、また、i型半導体膜5
のチャンネル領域より小さくならない範囲でi型半導体
膜5より小さくしてもよい。
【0033】また、上記薄膜トランジスタ3のゲート絶
縁膜4は、従来のTFTパネルと同様に、ゲートライン
Lgも覆って基坂1のほぼ全面に形成されており、各画
素電極2R,2G,2Bは前記ゲート絶縁膜4の上に形
成され、その縁部において前記薄膜トランジスタ3のソ
ース電極sに接続されている。
縁膜4は、従来のTFTパネルと同様に、ゲートライン
Lgも覆って基坂1のほぼ全面に形成されており、各画
素電極2R,2G,2Bは前記ゲート絶縁膜4の上に形
成され、その縁部において前記薄膜トランジスタ3のソ
ース電極sに接続されている。
【0034】次に、上記データラインLdの配線状態
を、赤色画素を表示するための画素電極列に対応するデ
ータラインについて説明すると、このデータラインLd
は、その横行ライン部Ldxの長さを短くしてデータラ
インLdの引き回しを簡単にするために、ジグザグに配
列している各画素電極2Rのうち、左方向にずれている
画素電極2Rの右側縁と、右方向にずれている画素電極
2Rの左側縁とに沿わせて蛇行配線されている。すなわ
ち、このデータラインLdは、列方向に沿う縦行ライン
部Ldyと、この縦行ライン部Ldyから行方向に沿っ
て屈曲する横行ライン部Ldxとが交互に連続するよう
に配線されている。
を、赤色画素を表示するための画素電極列に対応するデ
ータラインについて説明すると、このデータラインLd
は、その横行ライン部Ldxの長さを短くしてデータラ
インLdの引き回しを簡単にするために、ジグザグに配
列している各画素電極2Rのうち、左方向にずれている
画素電極2Rの右側縁と、右方向にずれている画素電極
2Rの左側縁とに沿わせて蛇行配線されている。すなわ
ち、このデータラインLdは、列方向に沿う縦行ライン
部Ldyと、この縦行ライン部Ldyから行方向に沿っ
て屈曲する横行ライン部Ldxとが交互に連続するよう
に配線されている。
【0035】このようにデータラインLdを配線する
と、左方向にずれている画素電極2Rに対応する薄膜ト
ランジスタ3に対するデータラインLdの位置と、右方
向にずれている画素電極2Rに対応する薄膜トランジス
タ3に対するデータラインLdの位置とが互いに逆にな
ってしまうが、このTFTパネルでは、突出部Ldaを
形成して、上記薄膜トランジスタ3をソース電極sとド
レイン電極dとがゲートラインLgと直交する方向に並
ぶように配置しているため、各列の薄膜トランジスタ3
のソース,ドレイン電極s,dの位置関係が一様に揃え
られ、従来のTFTパネルのように互いに逆になること
はない。
と、左方向にずれている画素電極2Rに対応する薄膜ト
ランジスタ3に対するデータラインLdの位置と、右方
向にずれている画素電極2Rに対応する薄膜トランジス
タ3に対するデータラインLdの位置とが互いに逆にな
ってしまうが、このTFTパネルでは、突出部Ldaを
形成して、上記薄膜トランジスタ3をソース電極sとド
レイン電極dとがゲートラインLgと直交する方向に並
ぶように配置しているため、各列の薄膜トランジスタ3
のソース,ドレイン電極s,dの位置関係が一様に揃え
られ、従来のTFTパネルのように互いに逆になること
はない。
【0036】上記データラインLdの配線状態は、緑色
画素を表示するための画素電極列に対応するデータライ
ンおよび青色画素を表示するための画素電極列に対応す
るデータラインにおいても同様である。
画素を表示するための画素電極列に対応するデータライ
ンおよび青色画素を表示するための画素電極列に対応す
るデータラインにおいても同様である。
【0037】また、上記データラインLdには、各薄膜
トランジスタ3にそれぞれ対応させて突出部Ldaが一
体に形成されており、このデータラインLdは、前記突
出部Ldaにおいて薄膜トランジスタ3のドレイン電極
dに接続されている。
トランジスタ3にそれぞれ対応させて突出部Ldaが一
体に形成されており、このデータラインLdは、前記突
出部Ldaにおいて薄膜トランジスタ3のドレイン電極
dに接続されている。
【0038】なお、データラインLdは、図2に示すよ
うに、上記ゲート絶縁膜4の上に形成したSiN等から
なる層間絶縁膜7(図1では省略している)の上に配線
されている。この層間絶縁膜7は、データラインLdの
配線部だけでなく、図3に示したように薄膜トランジス
タ3も覆って形成されており、データラインLdの突出
部Ldaは、前記層間絶縁膜7に設けたコンタクト孔8
において薄膜トランジスタ3のドレイン電極dに接続さ
れている。
うに、上記ゲート絶縁膜4の上に形成したSiN等から
なる層間絶縁膜7(図1では省略している)の上に配線
されている。この層間絶縁膜7は、データラインLdの
配線部だけでなく、図3に示したように薄膜トランジス
タ3も覆って形成されており、データラインLdの突出
部Ldaは、前記層間絶縁膜7に設けたコンタクト孔8
において薄膜トランジスタ3のドレイン電極dに接続さ
れている。
【0039】そして、上記データラインLdの行方向に
沿って屈曲する横行ライン部Ldxは、ゲートラインL
gの真上にこのゲートラインLgと平行に配線されてお
り、このデータラインLdの横行ライン部Ldxとゲー
トラインLgとの間は、上記ゲート絶縁膜4と層間絶縁
膜7との二層の絶縁膜によって絶縁されている。
沿って屈曲する横行ライン部Ldxは、ゲートラインL
gの真上にこのゲートラインLgと平行に配線されてお
り、このデータラインLdの横行ライン部Ldxとゲー
トラインLgとの間は、上記ゲート絶縁膜4と層間絶縁
膜7との二層の絶縁膜によって絶縁されている。
【0040】すなわち、上記TFTパネルは、同じデー
タラインLdに対応する各画素電極2R,2G,2B
を、各行ごとに一方向と他方向とに交互にずらしてジグ
ザグに配列し、前記データラインLdを、ジグザグに配
列している画素電極列に対応させて蛇行配線するととも
に、このデータラインLdの横行ライン部Ldxを、ゲ
ートラインLgと上下に対向させて配線したものであ
る。
タラインLdに対応する各画素電極2R,2G,2B
を、各行ごとに一方向と他方向とに交互にずらしてジグ
ザグに配列し、前記データラインLdを、ジグザグに配
列している画素電極列に対応させて蛇行配線するととも
に、このデータラインLdの横行ライン部Ldxを、ゲ
ートラインLgと上下に対向させて配線したものであ
る。
【0041】このTFTパネルにおいては、蛇行配線す
るデータラインLdの横行ライン部Ldxをゲートライ
ンLgと上下に対向させて配線しているため、各画素電
極2R,2G,2Bの行間に確保する配線スペースは1
つの配線分でよい。なお、各画素電極2R,2G,2B
の列間には、従来のTFTパネルと同様に、データライ
ンLdの縦行ライン部Ldyの配線スペースを確保すれ
ばよい。
るデータラインLdの横行ライン部Ldxをゲートライ
ンLgと上下に対向させて配線しているため、各画素電
極2R,2G,2Bの行間に確保する配線スペースは1
つの配線分でよい。なお、各画素電極2R,2G,2B
の列間には、従来のTFTパネルと同様に、データライ
ンLdの縦行ライン部Ldyの配線スペースを確保すれ
ばよい。
【0042】したがって、上記TFTパネルによれば、
同じデータラインLdに対応する各画素電極2R,2
G,2Bをジグザグに配列し、前記データラインLdを
ジグザグに配列している画素電極列に対応させて蛇行配
線したものでありながら、画素電極2R,2G,2Bの
面積を大きくして、液晶表示素子の開口率を向上させる
ことができる。
同じデータラインLdに対応する各画素電極2R,2
G,2Bをジグザグに配列し、前記データラインLdを
ジグザグに配列している画素電極列に対応させて蛇行配
線したものでありながら、画素電極2R,2G,2Bの
面積を大きくして、液晶表示素子の開口率を向上させる
ことができる。
【0043】ただし、このTFTパネルでは、データラ
インLdの横行ライン部LdxとゲートラインLgとが
ゲート絶縁膜4と層間絶縁膜7とを介して上下に対向し
ているために、データラインLdの横行ライン部Ldx
とゲートラインLgとの間に寄生容量が形成され、この
寄生容量が、ゲートラインLgおよびデータラインLd
での電圧降下の要因となる。
インLdの横行ライン部LdxとゲートラインLgとが
ゲート絶縁膜4と層間絶縁膜7とを介して上下に対向し
ているために、データラインLdの横行ライン部Ldx
とゲートラインLgとの間に寄生容量が形成され、この
寄生容量が、ゲートラインLgおよびデータラインLd
での電圧降下の要因となる。
【0044】なお、図4に示した従来のTFTパネルに
おいても、データラインLdの縦行ライン部Ldyとゲ
ートラインLgとの交差部に上記寄生容量が形成される
が、上記実施例のTFTパネルでは、データラインLd
の横行ライン部LdxがゲートラインLgと対向してい
るため、その間に形成される寄生容量の値は従来のTF
Tパネルより大きい。
おいても、データラインLdの縦行ライン部Ldyとゲ
ートラインLgとの交差部に上記寄生容量が形成される
が、上記実施例のTFTパネルでは、データラインLd
の横行ライン部LdxがゲートラインLgと対向してい
るため、その間に形成される寄生容量の値は従来のTF
Tパネルより大きい。
【0045】そして、ゲートラインLgに印加されるゲ
ート信号の電圧は十分高いため、ゲートラインLgでの
電圧降下はほとんど問題にならないが、データラインL
dに印加されるデータ信号は画像データに応じた電圧の
信号であるため、データラインLdにおいてデータ信号
の電圧が降下すると、データラインLdの末端側(デー
タ信号の印加側に対して反対側)に近くなるほど、デー
タラインLdから薄膜トランジスタ3を介して画素電極
2R,2G,2Bに供給されるデータ信号の電圧が低く
なり、液晶表示素子に表示むらが発生する。
ート信号の電圧は十分高いため、ゲートラインLgでの
電圧降下はほとんど問題にならないが、データラインL
dに印加されるデータ信号は画像データに応じた電圧の
信号であるため、データラインLdにおいてデータ信号
の電圧が降下すると、データラインLdの末端側(デー
タ信号の印加側に対して反対側)に近くなるほど、デー
タラインLdから薄膜トランジスタ3を介して画素電極
2R,2G,2Bに供給されるデータ信号の電圧が低く
なり、液晶表示素子に表示むらが発生する。
【0046】しかし、上記実施例のTFTパネルにおい
ても、データラインLdをAl(アルミニウム)やAl
系合金等の低抵抗金属で形成すれば、データラインLd
での電圧降下を小さくして、液晶表示素子に表示むらの
ない良好な表示を行なわせることができる。
ても、データラインLdをAl(アルミニウム)やAl
系合金等の低抵抗金属で形成すれば、データラインLd
での電圧降下を小さくして、液晶表示素子に表示むらの
ない良好な表示を行なわせることができる。
【0047】すなわち、上記データラインLdの全長に
おける電圧降下量は、このデータラインLdの抵抗値
と、データラインLd上に点在する上記寄生容量の合計
値との積によって決まるが、データラインLdをAlや
Al系合金等の低抵抗金属で形成すれば、上記寄生容量
の値がある程度大きくても、データラインLdでの電圧
降下量を小さくすることができる(理論上は、データラ
インLdの抵抗値が0であれば、寄生容量の値にかかわ
らず、データラインLdでの電圧降下量が0になる)。
おける電圧降下量は、このデータラインLdの抵抗値
と、データラインLd上に点在する上記寄生容量の合計
値との積によって決まるが、データラインLdをAlや
Al系合金等の低抵抗金属で形成すれば、上記寄生容量
の値がある程度大きくても、データラインLdでの電圧
降下量を小さくすることができる(理論上は、データラ
インLdの抵抗値が0であれば、寄生容量の値にかかわ
らず、データラインLdでの電圧降下量が0になる)。
【0048】また、上記TFTパネルは、特に、中画面
や小画面の液晶表示素子に適しており、中画面や小画面
の液晶表示素子の場合は、データラインLdの長さが短
いために、このデータラインLdをAlやAl系合金以
外の金属で形成してもその抵抗値は小さいし、また画素
数が少ないために、データラインLd上に点在する上記
寄生容量の数も少ないから、データラインLdでの電圧
降下は小さく、したがって、液晶表示素子に表示むらが
発生することはない。
や小画面の液晶表示素子に適しており、中画面や小画面
の液晶表示素子の場合は、データラインLdの長さが短
いために、このデータラインLdをAlやAl系合金以
外の金属で形成してもその抵抗値は小さいし、また画素
数が少ないために、データラインLd上に点在する上記
寄生容量の数も少ないから、データラインLdでの電圧
降下は小さく、したがって、液晶表示素子に表示むらが
発生することはない。
【0049】なお、上記実施例では、薄膜トランジスタ
3を、ソース電極sとドレイン電極dとをゲートライン
Lgと直交する方向に配置した構造としたが、この薄膜
トランジスタ3は、図4に示した従来のTFTパネルの
薄膜トランジスタ3と同様に、ソース電極sとドレイン
電極dとをゲートラインLgに沿う方向に配置した構造
としてもよい。
3を、ソース電極sとドレイン電極dとをゲートライン
Lgと直交する方向に配置した構造としたが、この薄膜
トランジスタ3は、図4に示した従来のTFTパネルの
薄膜トランジスタ3と同様に、ソース電極sとドレイン
電極dとをゲートラインLgに沿う方向に配置した構造
としてもよい。
【0050】また、上記実施例のTFTパネルは、赤・
緑・青の画素をモザイク状の配列パターンで表示する方
式のアクティブマトリックス液晶表示素子に用いられる
ものであるが、本発明は、同じデータラインに対応する
各画素電極を各行ごとに一方向と他方向とに交互にずら
してジグザグに配列し、前記データラインをジグザグに
配列している画素電極列に対応させて蛇行配線している
ものであれば、他の方式のアクティブマトリックス液晶
表示素子に用いるTFTパネルにも適用することができ
る。
緑・青の画素をモザイク状の配列パターンで表示する方
式のアクティブマトリックス液晶表示素子に用いられる
ものであるが、本発明は、同じデータラインに対応する
各画素電極を各行ごとに一方向と他方向とに交互にずら
してジグザグに配列し、前記データラインをジグザグに
配列している画素電極列に対応させて蛇行配線している
ものであれば、他の方式のアクティブマトリックス液晶
表示素子に用いるTFTパネルにも適用することができ
る。
【0051】
【発明の効果】本発明のTFTパネルによれば、薄膜ト
ランジスタをソース電極とドレイン電極の並設方向が列
方向に沿うように配置すると共に、データラインに行方
向に沿って突出する突出部をこのデータラインに接続さ
れる各画素電極に対応させて形成し、この突出部を介し
て対応する画素電極に配設された各薄膜トランジスタの
ドレイン電極とデータラインとを接続したから、全ての
薄膜トランジスタのドレイン電極dとソース電極sの配
置を一様に揃えることができ、これにより、製造工程に
おいてアライメントずれが生じても、それによる薄膜ト
ランジスタの特性変動が全ての薄膜トランジスタで一定
となり、同じ表示色で階調が異なるような表示不良の発
生が防止され、良質なカラー表示を常に容易に得ること
が可能となる。
ランジスタをソース電極とドレイン電極の並設方向が列
方向に沿うように配置すると共に、データラインに行方
向に沿って突出する突出部をこのデータラインに接続さ
れる各画素電極に対応させて形成し、この突出部を介し
て対応する画素電極に配設された各薄膜トランジスタの
ドレイン電極とデータラインとを接続したから、全ての
薄膜トランジスタのドレイン電極dとソース電極sの配
置を一様に揃えることができ、これにより、製造工程に
おいてアライメントずれが生じても、それによる薄膜ト
ランジスタの特性変動が全ての薄膜トランジスタで一定
となり、同じ表示色で階調が異なるような表示不良の発
生が防止され、良質なカラー表示を常に容易に得ること
が可能となる。
【図1】本発明の一実施例を示すTFTパネルの一部分
の平面図。
の平面図。
【図2】図1のII−II線に沿う拡大断面図。
【図3】図1のIII−III線に沿う拡大断面図。
【図4】従来のTFTパネルの一部分の平面図。
1…基板 2R,2G,2B…画素電極 3…薄膜トランジスタ g…ゲート電極 4…ゲート絶縁膜 5…i型半導体層 6…n型半導体層 s…ソース電極 d…ドレイン電極 Lg…ゲートライン Lc…キャパシタライン 7…層間絶縁膜 Ld…データライン Ldx…横行ライン部
Claims (1)
- 【請求項1】 透明基板上に、複数の画素電極を行方向
および列方向に配列した画素電極群と、ゲート電極上に
半導体層を介しドレイン電極とソース電極を所定間隔を
保ち並設して形成され、前記画素電極群の各画素電極に
前記ソース電極を介して夫々接続された複数の薄膜トラ
ンジスタと、前記画素電極群の各画素電極行にそれぞれ
対応させて配線され対応する前記薄膜トランジスタのゲ
ート電極に接続されてゲート信号を供給する複数のゲー
トラインと、前記画素電極群の各画素電極列にそれぞれ
対応させて配線され前記薄膜トランジスタにデータ信号
を供給する複数のデータラインとを形成してなり、 かつ、同じデータラインに対応する各画素電極を、各行
ごとに一方向と他方向とに交互にずらしてジグザグに配
列し、前記データラインを、ジグザグに配列している画
素電極列に対応させて蛇行配線するとともに、 各薄膜トランジスタをソース電極とドレイン電極の並設
方向が前記列方向に沿うように配置し、データラインに
前記行方向に沿って突出する複数個の突出部を各薄膜ト
ランジスタに対応させて形成し、各突出部を介してデー
タラインと該データラインに対応する各画素電極に配設
された各薄膜トランジスタのドレイン電極とを接続した
ことを特徴とする薄膜トランジスタパネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8052693A JPH08240811A (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 薄膜トランジスタパネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8052693A JPH08240811A (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 薄膜トランジスタパネル |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9506493A Division JP2541446B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | アクティブマトリックスパネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08240811A true JPH08240811A (ja) | 1996-09-17 |
Family
ID=12921974
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8052693A Pending JPH08240811A (ja) | 1996-03-11 | 1996-03-11 | 薄膜トランジスタパネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08240811A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001048546A1 (fr) * | 1999-12-24 | 2001-07-05 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Afficheur a cristaux liquides |
KR100318004B1 (ko) * | 1998-05-07 | 2001-12-24 | 가타오카 마사타카 | 액티브매트릭스형 액정표시장치 및 그것에 사용되는 기판 |
KR100843693B1 (ko) * | 2001-12-19 | 2008-07-04 | 엘지디스플레이 주식회사 | 액정표시장치 및 그 구동방법 |
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