JPH08240708A - カラーフィルターおよび色表示方法 - Google Patents

カラーフィルターおよび色表示方法

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JPH08240708A
JPH08240708A JP4184195A JP4184195A JPH08240708A JP H08240708 A JPH08240708 A JP H08240708A JP 4184195 A JP4184195 A JP 4184195A JP 4184195 A JP4184195 A JP 4184195A JP H08240708 A JPH08240708 A JP H08240708A
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寛規 岩永
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラー液晶表示素子の消費電力を低減し、か
つ鮮明で明るいカラー表示が得られるカラーフィルター
を提供する。 【構成】 目的とする色を表示した際の透過光の波長領
域を、目的の色の表示に用いられる第1の波長領域、他
の色の表示に用いられ、かつ目的とする色の彩度を低下
させない第2の波長領域、及び、他の色の表示に用いら
れ、かつ目的とする色の彩度を低下させる第3の波長領
域の3種類の波長領域に分割したカラーフィルターであ
る。各波長領域における分光透過率の平均値が、 T1 >T2 >T3 (ただし、T1 、T2 及びT3 は、それぞれ、第1、第
2、及び第3の波長領域の分光透過率の平均値であ
る。)の関係を満たすことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶カラーテレビ受像
機、CCD等に用いられるカラーフィルターおよび、液
晶カラーテレビ受像機等に用いられる色表示方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、表示素子としてはCRTが広く求
められている。このCRTは、一つの電子銃で全ての画
素を表示するために、ディスプレイの奥行き寸法を大き
くしなければならず、さらに消費電力および重量の面で
携帯用パネルとして適するものではない。その他のディ
スプレイとしては、プラズマ、EL等が挙げられるが、
いずれも消費電力が大きい等の理由から携帯用パネルと
して実用化には問題があった。
【0003】液晶素子は、現在実用化されている唯一の
携帯用表示素子であり、薄型化および低電圧駆動が可能
なことから、腕時計および電卓などの表示素子として広
く使用されている。特に、TFTなどのアクティブスイ
ッチ素子を組み込むことにより、TN型液晶表示方式に
CRT並みの表示特性を与えることができ、テレビなど
にも用いられつつある。しかしながら、TN型液晶表示
素子は、偏光板を用いているので光利用効率が低く、バ
ックライトを使用して光量をかせいでいたが、これは消
費電力の増大という問題を引き起こしてしまう。特に、
TFTカラー表示を行なう場合は、画素の開口率が低
く、さらにRGBカラーフィルターを使用することに起
因して、全体光量に対して数%程度の光利用効率しか得
られない。明るい表示を得るためには、バックライトの
輝度を上げなければならず、消費電力の増大につながっ
てしまう。
【0004】一方、消費電力を低減することを目的とし
て、カラー反射型液晶表示素子が検討されているが、バ
ックライトを使用しないため、カラーフィルターを用い
た表示においては、ほとんど色を視認できない程度の暗
い表示しか得られない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、透過光
の波長全体の透過率を高めることによって光利用効率を
向上させることができるものの、目的とする色の彩度を
上げて鮮明な色を得るためには、特定の波長のみを透過
させることが望ましい。このように、光利用効率と色の
彩度とは、相反する関係にあり、両立させることは困難
であった。そこで、本発明は、カラー液晶表示素子の低
消費電力化を達成し、かつ明るく鮮明な表示が可能なカ
ラーフィルターを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明(請求項1)は、目的とする色を表示した際
の透過光の波長領域を、目的の色の表示に用いられる第
1の波長領域、他の色の表示に用いられ、かつ目的とす
る色の鮮明さに影響を与えない第2の波長領域、およ
び、他の色の表示に用いられ、かつ目的とする色の鮮明
さに影響を与える第3の波長領域の3種類の波長領域に
分割し、それぞれの波長領域における分光透過率の平均
値が、 T1 >T2 >T3 (ただし、T1 、T2 およびT3 は、それぞれ、第1の
波長領域、第2の波長領域、および第3の波長領域の分
光透過率の平均値である。)の関係を満たすことを特徴
とするカラーフィルターを提供する。
【0007】本発明において、目的とする色とは、青
色、緑色、または赤色のいずれかの一色を示し、他の色
とはそれ以外の2色を表わす。したがって、透過光の色
度座標のx値およびy値のいずれか一方が、以下に示す
範囲から外れた場合には、目的とする色の彩度を低下さ
せたことになる。
【0008】なお、各色の色度座標の範囲は、次の通り
である。 青色 x≦0.182,y≦0.170 緑色 x≦0.337,y≧0.511 赤色 x≧0.55,y≦0.35 すなわち、透過光の色度座標のx値およびy値がこれら
の範囲内であれば、目的とする色の彩度は低下しない。
【0009】また、各波長領域における分光透過率の平
均値とは、限定された波長領域内の1nmおきの透過率
の平均値を表わす。青色を表示する際には、第1の波長
領域が380nmないし490nm、第2の波長領域が
490nmないし530nmであり、第3の波長領域が
530nmないし650nmであって、第1の波長領域
の分光透過率の平均値が60%以上、第2の波長領域の
分光透過率の平均値が50%以上90%以下、第3の波
長領域の分光透過率の平均値が30%以下であり、か
つ、650nmないし780nmの範囲の分光透過率の
平均値が10%以上であり、590ないし650nmの
範囲の分光透過率の平均値が15%以下である。
【0010】好ましくは、380nmから440nmま
での範囲の分光透過率の平均値が60%以上、かつ44
0nmから490nmまでの分光透過率の平均値が70
%以上である。
【0011】また、530nmから590nmまでの範
囲の分光透過率の平均値は、590nmから780nm
までの範囲の分光透過率の平均値に応じて変えることが
好ましく、具体的には、590nmから780nmまで
の範囲の分光透過率の平均値が30%未満の場合には3
0%以下、30%以上の場合には20%以下とすること
が好ましい。
【0012】緑色を表示する際には、第1の波長領域が
480nmないし600nm、第2の波長領域が380
nmないし425nmと605nmないし780nmと
の2つの領域であり、第3の波長領域が430nmない
し460nmであって、第1の波長領域の分光透過率の
平均値が65%以上、第3の波長領域の分光透過率の平
均値が10%未満であり、第2の波長領域においては、
下記式(1)および(2)の関係を満たし、かつ、51
0ないし560nmの範囲の分光透過率の平均値が80
%以上である。
【0013】 0.1T 480 500 ≦T400 ≦1.6T 480 500 (1) 0.05T 580 600 ≦T630 ≦0.7T 580 600 (2) ここで、T400 、およびT630 は、それぞれ400nm
および630nmにおける分光透過率の平均値であり、
480 500 およびT 580 600 は、それぞれ480nm
ないし500nmの分光透過率の平均値、および580
nmないし600nmの範囲の分光透過率の平均値であ
る。
【0014】また、赤色を表示する際には、第1の波長
領域が600ないし780nm、第2の波長領域が38
0ないし510nmであり、第3の波長領域がおよび5
10ないし560nmであって、第1の波長領域の分光
透過率の平均値が85%以上、第2の波長領域の分光透
過率の平均値が10%以上、第3の波長領域の分光透過
率の平均値が5%未満であり、かつ、580ないし60
0nmが60%以上である。
【0015】本発明のカラーフィルターは、バインダー
樹脂、エチレン性不飽和化合物、光重合開始剤、および
着色剤を混合することによって製造することができる。
製法としては、例えば、顔料分散法、染料分散法、電着
法、および染色法等が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
【0016】例えば、顔料分散法により製造する場合に
は、バインダー樹脂、エチレン性不飽和化合物、光重合
開始剤、着色剤から構成される着色光重合性樹脂が挙げ
られる。
【0017】バインダー樹脂としては、無色透明で、耐
熱、耐光性に優れた高分子が好ましく、具体的には、例
えば、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、アクリル樹脂、ポ
リイミド樹脂、ポリアミック酸樹脂、ポリエステル樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、
(メタ)アクリロイル基をもつ感光性モノマーおよびオ
リゴマー等が挙げられる。
【0018】エチレン性不飽和化合物としては、例え
ば、スチレン、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)ア
クリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、
(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸
n−ブチル、(メタ)アクリル酸SEC−ブチル、(メ
タ)アクリル酸tert−ブチル、(メタ)アクリル酸
イソ−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ペンチル、メチ
ルスチレン、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
エチレングリコールジメタアクリレート、ペンタエリス
リトールトリ(メタ)アクリレート等1価または多価モ
ノマー、ポリエステル(メタ)アクリレート、ポリウレ
タン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレ
ート等通常の光重合性樹脂が挙げられる。
【0019】光重合開始剤としては、例えば、α−アミ
ノアセトフェノン、アンスラキノン、ベンゾイルエチル
エーテル、ベンジル、ベンゾフェノン、4,4´−ビス
ジメチルアミノベンゾフェノン、4,4´−ビストリク
ロロメチルベンゾフェノン、ジブチルフェニルホスフィ
ン、α,α´−ジエトキシアセトフェノン、2−エチル
アンスラキノン、ベンゾイルビスフェニル、クロロベン
ゾフェノン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、
ベンゾインイソブチルエーテル、アンスラキノンチオキ
サントン、メチルオルソベンゾイル安息香酸、パラジメ
チルアミノアセトフェノン等が挙げられる。
【0020】これらの光重合開始剤は、通常、全固形分
に対して約0.1〜20重量%程度の割合で添加する。
着色剤としては、耐熱性および耐光性に優れたものが望
ましい。例えば、アゾキレート系、縮合アゾ系、フタロ
シアニン系、ベンゾイミダゾロン系、キナクリドン系、
イソインドリニン系、ピランスロン系、アンスラピリミ
ジン系、ジブロムアンザンスロン系、インダンスロン
系、フランスロン系、ペリレン系、ペリノン系、キノフ
タロン系、チオインジゴ系、ジオキサジン系、アントラ
キノン系、およびピロロピロール系顔料等を使用するこ
とができる。
【0021】より具体的には、下記のカラーインデック
ス(C.I.)ナンバーで示される顔料が挙げられる。 C.I.黄色顔料 20、24、83、86、93、1
09、110、117、125、137、138、14
7、148、153、154、166、168 C.I.赤色顔料 9、97、122、123、14
9、168、177、180、192、208、21
5、216、217、220、223、224、22
6、227、228、240 C.I.紫色顔料 19、23、29、30、37、4
0、50 C.I.青色顔料 15、15:1〜6、22、60、
64 C.I.緑色顔料 7、36 これらの着色剤の種類、量、および混合比を調整するこ
とによって、目的とする色に応じて透過率を調整するこ
とができる。
【0022】本発明のカラーフィルターの製造に当たっ
ては、まず、所定の顔料を濃硫酸に溶解し、室温で2時
間攪拌する。この硫酸溶液を過剰量の氷水中に攪拌しつ
つ1時間かけて投入し、スラリー状とする。次いで、室
温で1時間攪拌し、ロ過器でこの顔料スラリーをロ過
し、中性になるまで水洗いした後、80℃で乾燥した。
これに分散剤としてソルビタン脂肪酸エステル系化合
物、エチルセルソルブアセテートを加え、サンドミルに
て分散化を行なった。このようにして得られた顔料固溶
体の分散ペーストの平均粒度は200nm以下であっ
た。
【0023】このペーストを、予め光重合開始剤を添加
した光重合性樹脂に加えて攪拌混合した後、ロ過して均
一な混合物を得る。得られた混合物を、透明基板上に約
1.5〜2μmの厚さでスピンコート法等を用いて塗布
し、70〜90℃で3分程度乾燥する。さらに、超高圧
水銀灯により光照射し、アルカリ現像液を用いて現像す
ることにより、本発明のカラーフィルターが得られる。
【0024】なお、本発明のカラーフィルターの分光ス
ペクトルは、染料、顔料等の着色剤を用いるばかりでな
く、多層膜によっても実現することができる。また、本
発明(請求項5)は、目的とする色を表示した際のスペ
クトルの波長領域を、目的の色の表示に用いる第1の波
長領域、他の色の表示に用いられ、かつ目的とする色の
彩度を低下させない第2の波長領域、および、他の色の
表示に用いられ、かつ目的とする色の彩度を低下させる
第3の波長領域の3つの波長領域に分割し、各波長領域
のスペクトル強度が I1 >I2 >I3 (ただし、I1 、I2 およびI3 は、それぞれ、第1の
波長領域、第2の波長領域、および第3の波長領域のス
ペクトル強度である。)となるような分光透過スペクト
ルを用いて色表示を行なうことを特徴とする色表示方法
を提供する。
【0025】本発明の色表示方法は、各波長の透過率を
調整して分光スペクトルを所定の形状に調整した、本発
明のカラーフィルターを使用することによって実施する
ことができる。さらに、これ以外にも、複数の分光スペ
クトルの輝度を調整しつつ、空間的または時間的に重ね
合わせることによっても行なうことができる。
【0026】空間的に重ね合わせる場合には、液晶表示
素子の所定の画素に印加する電圧を調整することによっ
て、混合比を決定することができる。時間的に重ね合わ
せる場合には、例えば、青色表示を例に挙げると、青色
の直後に赤を透過させて混合する、または赤の光の量を
時間的に変化させることによって分光スペクトルを調整
することができる。また、緑色表示の場合には、例え
ば、青色の光を混合することにより、また、赤色表示の
場合には、例えば、青色の光を混合することによってス
ペクトルを調整することができる。
【0027】また、目的の色を表示するために用いられ
るカラーフィルター以外の画素を一部点灯させることに
よって、時間的に重ね合わせることができる。さらに、
カラーフィルターに加えて、特定の補助フィルターを設
けてもよい。補助フィルターは、表示したい目的の色に
応じて適宜選択することができ、例えば、赤色のフィル
ターを得るために、同一画素内に青色の補助フィルター
を設け、また、緑色を実現するためには青色または赤色
のフィルターを設け、青色を実現するためには赤色のフ
ィルターを設けることができる。
【0028】
【作用】本発明者らは、目的とする色を表示するのに用
いられない波長領域における光について検討したとこ
ろ、2つの領域に分けられることを見出だした。すなわ
ち、目的とする本来の色の彩度を低下させることなく、
その色の明るさを増大させることができる好ましい領域
と、目的の色の彩度を著しく低下させるので好ましくな
い領域との2つの波長領域である。そこで、目的とする
色を表示するのに用いられる波長領域を第1の波長領域
とし、これ以外の領域のうち、目的とする色の明るさを
増大させる波長領域および彩度を低下させる波長領域を
それぞれ第2および第3の波長領域として、それぞれの
領域における分光透過率の平均値を決定した。
【0029】本発明のカラーフィルターは、分光透過率
がこのように設定されているので、本来の色の彩度を維
持しつつ、色表示に用いる光利用効率(視感透過率)を
上げることができる。
【0030】本発明は、以下のような知見のもとになさ
れたものである。本発明者らは、無作為に選んだ100
人に対し、照度が50ルクスから500ルクスの環境下
で、視感反射率5%以上で色調が異なる色板を示し色を
判定させる試験を行ない、赤、緑、および青の各色につ
いて色の表示に最低限必要とされる領域を検討した。そ
の結果、各色についての色度座標を決定し、それぞれの
条件を満たすように分光スペクトルを調整することによ
って、光利用効率と彩度との両立を図った。
【0031】以下、各色について検討した結果を詳細に
説明する。なお、説明中、分光透過率の平均値とは、限
定した波長領域の1nmおきの透過率の平均値をさす。
まず、被検者すべてが青色と感じることができた領域
を、図1の色度座標中に斜線で示す。この結果から、青
色の表示に最低限必要とされる領域は色度座標で(x≦
0.182.y≦0.170)であることがわかる。
【0032】次に、380nmから780nmまでの波
長領域を複数の領域に分割して、各領域の青色に及ぼす
影響、その分光透過率等について考察した。図2に、3
80nmから440nmまでの分光透過率の平均値T
380 440 と、色度変化(y値)との関係を示す。この範
囲の光は、色度座標においてy値を低下させて鮮明な青
色を得、かつ明るさを稼げる領域である。したがって、
図2より、380nmから440nmまでの範囲の分光
透過率の平均値T 380 440が60%以上であり、70%
以上が好ましいことがわかる。60%未満の場合は輝度
が低くなる恐れがあり、また他の波長領域の光の影響が
大きくなるため、彩度も落ち易くなる。
【0033】図3に、440nmから490nmまでの
分光透過率の平均値T 440 490 と、色度変化(x値)
および視感反射率変化(Y値)を示す。この範囲の光
は、鮮明な青色を得るためには最も重要な領域であり、
かつ明るさを稼げる領域である。図3より、分光透過率
の平均値T 440 490 は60%以上であり、70%以上
が好ましく、80%以上がより好ましいことがわかる。
60%未満の場合は輝度が低くなる恐れがあり、また他
の波長領域の光の影響が大きくなるため、彩度も落ち易
くなる。
【0034】図4に、490nmから530nmまでの
分光透過率の平均値T 490 530 と、色度変化(x値、
y値)および視感反射率変化(Y値)との関係を示す。
この範囲の光は、明るさを大幅に稼ぎ、さらに色度座標
のx値を大幅に低減して青色の鮮明さを保つ領域であ
る。したがって、図4より、分光透過率の平均値T 490
530 は、50%以上90%以下とした。50%未満で
は、色度座標においてx値が増加して紫がかった青色と
なり、一方、90%を越えると、色度座標においてy値
が増大して青色としての彩度が損なわれて緑がかった青
色となってしまう。なお、この範囲の分光透過率の平均
値は、好ましくは60%以上90%以下である。
【0035】図5に、530nmから590nmまでの
範囲の分光透過率の平均値T 530 590 と、色度座標
(y値)および視感反射率(Y値)との関係を示す。こ
の範囲の光は、明るさを大幅に稼げる領域であるが、こ
の領域の光は色度座標においてy値を大幅に増加させ、
青色の彩度を著しく損なう。なお、図5(a)には、5
90nmから780nmの範囲の分光透過率の平均値T
590 780 が30%未満の場合を示し、図5(b)に
は、T 590 780 が30%以上の場合のT 530 590を示
している。図5(a)および(b)から、T 590 780
=30%を境にして、これ未満では、30%以上、これ
以上では20%以下が好ましいことがわかる。
【0036】図6に、590nmから650nmまでの
範囲の分光透過率T 590 650 と、色度変化(x値、y
値)との関係を示す。この範囲の光を増加させることに
よって、明るさを稼ぐことができるが、x値およびy値
も増加させてしまい、青色の彩度を著しく損なう。特
に、x値の増加幅が著しくなるので、図6より、この領
域の透過率の平均値T 590 650 は、15%以下に抑え
る必要がある。15%以上では、鮮明な青色を得ること
ができない。
【0037】図7には、650nmから780nmの範
囲の光の分光透過率T 650 780 と、色度変化(x値、
y値)および視感反射率変化(Y値)との関係を示す。
この範囲の光は、青色の彩度に与える影響が少なく、か
つ明るさを稼ぐことができる。図7から、分光透過率の
平均値T 650 780 を10%以上とする。
【0038】次に、緑色の表示について説明する。この
色の表示に最低限必要とされる領域は、色度座標(x,
y)=(x≦0.337,y≧0.511)と得られ
た。図8に示すように、緑色の鮮明さを高める等、色関
数yは比視感度曲線と一致している。したがって、緑色
において明るく鮮明な表示を得るためには、480nm
から600nmまでの透過率を極力大きくすることが、
まず第一に必要である。分光透過率の平均値T 480 600
は60%以上であり、より好ましくは80%以上であ
る。60%未満の場合は輝度が低くなり、また他の波長
領域の光の影響が大きくなるため、彩度も低下する。
【0039】特に、510nmから560nmまでの範
囲は、明るさを確保するうえで重要な領域であるため、
この領域のみの分光透過率の平均値T 510 560 は80
%以上であり、好ましくは90%以上である。80%未
満であると十分な明るさを得られない。
【0040】なお、T 480 600 =80%の場合には、
図9に示すように、510nmから560nmまでの範
囲の分光透過率を85%以上とすることで、さらにY値
を上げることができる。
【0041】波長が430nmから460nmまでの範
囲の光は、明るさを提供する領域ではあるものの、この
領域の分光透過率を高くすると、図10に示すように色
度座標のy値が大幅に低下し、緑の鮮明さが大きく損な
われてしまう。したがって、この領域の分光透過率の平
均値T 430 460 は、10%未満であり、より好ましく
は5%未満である。
【0042】波長が380nmから425nmまでの範
囲は、明るさを稼ぎ、さらにx値を低減して色彩が黄色
の領域に近付くのを防ぐ領域である。このため、適度の
大きさの透過率が要求される。具体的には、400nm
の透過率T400 を480nmから500nmまでの透過
率の平均値T 480 500 の0.1倍以上1.6倍以下と
することが必要である。
【0043】波長が605nmから780nmまでの範
囲も、前述と同様に明るさを稼ぐうえで重要な領域であ
るため、適度な透過率が必要とされる。ただし大きすぎ
るとx値が大きくなり、緑色の彩度が低下するので、6
80nmの透過率T680 を、580nmから600nm
までの透過率の平均値T 580 600 の0.05倍以上
0.70倍以下にすることが必要である。
【0044】380nmから425nmまでの範囲の透
過率の平均値と、605nmから780nmまでの範囲
の透過率の平均値とは、密接に関連しており、両者のバ
ランスを保つことが重要である。明るさを表わすY値を
増加させるのは、特に605nmから700nmの範囲
であるので、この領域の透過率を大きくすることが好ま
しい。しかしながら、その場合には、Y値とともにx値
も増加するので、緑色の彩度が低下してしまう。そこ
で、380nmから425nmの範囲の透過率を上げる
ことによって、x値を減少させて緑色の彩度を維持しつ
つ、明るさを増加させることができる。
【0045】続いて、赤色の表示について説明する。こ
の色の表示に最低限必要とされる領域は、色度座標
(x,y)=(x≧0.55,y≦0.35)と得られ
た。波長が580nmから780nmまでの範囲は、鮮
明な赤色を得る領域であるため、図11に示すように分
光透過率の平均値T 580 780 が85%以上であり、9
0%以上が好ましい。85%未満の場合は輝度が低くな
り、また、他の波長領域の光の影響が大きくなるため、
彩度も低下してしまう。
【0046】特に、580nmから600nmの範囲
は、明るさを確保するうえでも重要な領域であるため、
この領域のみの透過率の平均値T 580 600 が60%以
上であり、好ましくは70%以上である。60%未満の
場合には十分な明るさを得られない。
【0047】なお、580〜600nmの領域の透過率
を上げると、図12に示すようにY値は上がるが、色度
座標のy値も増加してしまう。波長が510nmから5
60nmまでの範囲の分光透過率の平均値T 510
560と、色度座標(y値)および視感反射率(Y値)と
の関係を図13に示す。図13から、この範囲の透過率
を高めるとY値は急増するが、y値も同時に急増するこ
とがわかる。すなわち、この範囲の光は、明るさを提供
する領域ではあるものの、この領域の透過率を高くする
と、赤の鮮明さが大きく損なわれてしまう。したがっ
て、この領域の分光透過率の平均値T 510 560 は、5
%未満であり、好ましくは1%未満である。
【0048】波長が380nmから510nmまでの範
囲は、明るさをかせぎ、さらに580nmから780n
mの領域とのバランスで色合いを調整する領域であるた
め、分光透過率の平均値は10%以上であり、好ましく
は12%以上である。
【0049】380nmから510nmまでの範囲の分
光透過率と、色度変化(y値)および視感反射率(Y
値)との関係を図14に示す。なお、図14において
は、T 580 600 =95%とした。図14に示すよう
に、T 380 510 を高めるとy値が減少して鮮明な赤と
なり、かつY値も増加する。
【0050】特に、490nmから505nmの範囲の
透過率の平均値を15%以上とすることが、より好まし
い。この領域において十分な透過率を確保することで、
赤の鮮明さを保ちつつ、明るい表示を得ることができ
る。
【0051】以上のような考察をもとに、本発明者ら
は、青色、緑色、および赤色を鮮明にかつ明るく表示で
きるような分光スペクトルを決定した。すなわち、本発
明のカラーフィルターにおいては、本来の色を表示する
のに用いられる波長領域の透過率を高めることに加え
て、さらに、他の色を表示するのに用いられる波長領域
においても、特定の領域の透過率を高めているので、目
的とする色の彩度と光利用効率とを同時に向上させるこ
とができる。
【0052】また、本発明の色表示方法においては、本
来の色を表示するのに用いられる波長領域のスペクトル
強度を高めることに加えて、さらに、他の色を表示する
のに用いられる波長領域においても、特定の領域のスペ
クトル強度を高めた分光透過スペクトルを形成している
ので、目的とする色の彩度と光利用効率との両立を図る
ことができる。
【0053】
【実施例】以下、具体例を示して本発明を説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。 (実施例I)本実施例においては、顔料をレジストおよ
び溶剤中に分散させ、パターン化する顔料分散法によっ
て青色表示用カラーフィルターを作製し、得られた分光
スペクトルの色度および彩度を比較した。
【0054】レジストとしては、光重合開始剤としての
ルシリンTPOを1.0%混合したエポキシアクリレー
ト光重合性樹脂を用いた。また、顔料としては、C.
I.ピグメント・レッド97、C.I.ピグメント・レ
ッド122、C.I.ピグメント・レッド149、C.
I.ピグメント・レッド168、C.I.ピグメント・
レッド177、C.I.ピグメント・レッド180、
C.I.ピグメント・レッド192、C.I.ピグメン
ト・レッド215、C.I.ピグメント・グリーン7、
C.I.ピグメント・グリーン36、C.I.ピグメン
ト・ブルー15:1、C.I.ピグメント・ブルー1
5:4、C.I.ピグメント・ブルー15:6、C.
I.ピグメント・ブルー22、C.I.ピグメント・ブ
ルー60、C.I.ピグメント・ブルー64の組み合わ
せを用いた。
【0055】前記顔料を固溶体分散ペースト状とした
後、光重合性樹脂に加えて攪拌混合した。得られた混合
物をロ過した後、透明基板上に2μm厚さでスピンコー
トした。さらに、85℃で3分間乾燥した後、紫外線を
100mJ/cm2 照射し、アルカリ現像液によって現
像を行ない実施例(I−1)のカラーフィルターを作製
した。
【0056】さらに、顔料の組合わせ、配合量、配合比
等を変更する以外は、同様にして実施例(I−2)およ
び実施例(I−3)のカラーフィルターを作製した。ま
た、本来の青色の波長領域を含む領域全体にわたって透
過率を高めたカラーフィルターを作製して比較例Iと
し、本来の青色の波長領域の光のみを透過するようなフ
ィルターを作製して従来例Iとした。
【0057】図15〜17に、実施例(I−1)〜(I
−3)のカラーフィルターを透過した光の各分光スペク
トルの形状を示す。同様にして、比較例Iおよび従来例
Iの分光スペクトルの形状を、それぞれ図18および1
9に示す。さらに、これらの実施例および比較例等のカ
ラーフィルターを通過した光の色度および輝度を表1に
示す。
【0058】
【表1】
【0059】図15に示す実施例(I−1)のカラーフ
ィルターの分光透過スペクトルから、各波長領域におけ
る分光透過率の平均値は、次のように得られた。 380nmから440nmまで 90%以上 440nmから490nmまで 95%以上 490nmから530nmまで 70%以上 590nmから650nmまで 1%未満 650nmから780nmまで 90%以上 このような分光スペクトルは、本発明を最大限に利用し
たスペクトルの形状である。
【0060】さらに、表1に示すように、実施例(I−
1)のカラーフィルターを透過した光は、色度がx値お
よびy値ともに優れ、Y値も24.96%と極めて高
く、明るく鮮明な青色が得られたことがわかる。
【0061】図16および図17に示す実施例(I−
2)および実施例(I−3)のカラーフィルターの分光
透過スペクトルから、各波長領域における分光透過率の
平均値は、次のように得られた。
【0062】 実施例(I−2) 実施例(I−3) 380nmから 440nmまで 90%以上 70%以上 440nmから 490nmまで 90%以上 90%以上 490nmから 530nmまで 60%以上 50%以上 590nmから 650nmまで 10%未満 5%未満 650nmから 780nmまで 10%以上 70%以上 このように、実施例(I−2)および実施例(I−3)
のカラーフィルターの透過率は、380nmから530
nmまでの範囲内で高められている。また、表1に示す
ように、色度座標のx値、y値ともに良好であり、かつ
20%以上と従来例を大幅に上回るY値が得られてお
り、明るくかつ鮮明な青色が得られたことがわかる。
【0063】なお、図17に示す実施例(I−3)で
は、380nmから530nmまでの範囲の透過率の平
均値が、実施例(I−1)および実施例(I−2)より
低いので、これらの実施例よりもY値が低下しているこ
とがわかる。この結果から、十分な明るさを確保するた
めには、380nmから440nmまでの透過率を可能
な限り高くすることが重要であることがわかる。
【0064】さらに、比較例Iのカラーフィルターの分
光透過スペクトルを図18に示す。具体的には、各波長
領域における分光透過率の平均値は、次のとおりであ
る。 380nmから440nmまで 60%未満 440nmから490nmまで 90%以上 490nmから530nmまで 60%以上 590nmから650nmまで 10%未満 650nmから780nmまで 1%未満 このように、比較例Iにおいては、従来例の分光スペク
トルを可視光の全領域にわたって全体的に透過率を上げ
ているので、表1に示すようにY値が大幅に増加させて
明るさをかせぐことはできた。しかしながら、650n
mから780nmの範囲の分光透過率の平均値が10%
に満たないので、表1に示すように色度座標のy値が著
しく増加しており、カラーフィルターに用いることがで
きないほど青色の彩度が低下した。このように色度座標
のy値が大きくなった場合には、透過光は緑色がかって
しまう。
【0065】また、従来例Iのカラーフィルターの分光
透過スペクトルを図19に示す。具体的には、各波長領
域における分光透過率の平均値は、次のとおりである。 380nmから440nmまで 60%未満 440nmから490nmまで 70%未満 490nmから530nmまで 50%未満 590nmから650nmまで 1%未満 650nmから780nmまで 1%未満 このように、従来例Iにおいては、380〜490nm
の波長領域に65%程度の透過率を有するのみであり、
650〜780nmの波長領域の透過率は1%未満であ
る。したがって、表1に示すように、彩度は高いもの
の、Y値が極めて小さく明るさが不十分であることがわ
かる。すなわち、従来例Iのカラーフィルターは、光利
用効率が低いため、カラー液晶表示素子に用いた場合に
消費電力が大きくなるという問題がある。また、このよ
うに光利用効率の低いフィルターは、カラー反射型液晶
表示素子等のバックライトを使用しない液晶表示素子に
は用いることができない。
【0066】本実施例により、鮮明な色を有し、かつ明
るさを示すY値が従来よりはるかに大きい青色を透過す
るカラーフィルターが得られた。続いて、駆動波形を調
整することによって本発明の色表示方法を実施した例
を、実施例(I−4)として示す。
【0067】図20および図21には、それぞれRGB
3色のカラーフィルターの分光スペクトル、およびTN
型液晶表示素子の電圧−透過率曲線を示す。まず、以下
のような手順で、TN型液晶表示素子を作成した。TF
Tを基板上に作成した後、溶媒可溶型ポリイミドを50
0オングストロームの膜厚で塗布し、180℃で焼成し
ラビング処理した。分光スペクトルを調整したカラーフ
ィルター上にも、同様の処理をした。6μmのスペーサ
ーを挟み込み、前記基板を重ね合わせた後、P型の液晶
を注入し注入口を封止して液晶表示素子を得た。
【0068】この液晶表示素子のブルーの画素に0V、
グリーンの画素に5V、レッドの画素に2.5Vの電圧
を印加し、得られた表示スペクトルを図22に示す。具
体的には、各波長領域における分光透過率の平均値は、
次のとおりである。
【0069】 380nmから440nmまで 90%以上 440nmから490nmまで 90%以上 490nmから530nmまで 50%以上 590nmから650nmまで 15%未満 650nmから780nmまで 30%以上 すなわち、印加電圧を調節することによって、青色の彩
度を低下させることなく明るさを増加させる波長領域の
スペクトル強度を所望の大きさまで高めることができ
る。
【0070】このような色表示方法によって、表1に示
すような良好な表示が得られることがわかった。 (実施例II)本実施例においては、顔料をレジストおよ
び溶剤中に分散させ、パターン化する顔料分散法によっ
て緑色表示用カラーフィルターを作製し、得られた分光
スペクトルの色度および彩度を比較した。
【0071】レジスト光重合開始剤としてのルシリンT
POを1.0%混合したエポキシアクリレート光重合性
樹脂を用いた。前記顔料を固溶体分散ペースト状とした
後、光重合性樹脂に加えて攪拌混合した。得られた混合
物をロ過した後、透明基板上に2μm厚さでスピンコー
トした。さらに、85℃で3分間乾燥した後、紫外線を
80mJ/cm2 照射し、アルカリ現像液によって現像
を行ない実施例(II−1)のカラーフィルターを作成し
た。
【0072】さらに、顔料の組合わせ、配合量、配合比
等を変更する以外は、同様にして実施例(II−2)およ
び実施例(II−3)のカラーフィルターを作製した。ま
た、本来の緑色の波長領域を含む領域全体にわたって透
過率を高めたカラーフィルターを作製して比較例IIと
し、本来の緑色の波長領域の光のみを透過するようなフ
ィルターを作製して従来例IIとした。
【0073】図23〜25に、実施例(II−1)〜(II
−3)のカラーフィルターを透過した光の各分光スペク
トルの形状を示す。同様にして、比較例IIおよび従来例
IIの分光スペクトルの形状を、それぞれ図26および2
7に示す。さらに、これらの実施例および比較例等のカ
ラーフィルターを通過した光の色度および輝度を表2に
示す。
【0074】
【表2】
【0075】図23に示す実施例(II−1)のカラーフ
ィルターを透過した光の分光スペクトルから、各波長領
域における分光透過率の平均値は、次のように得られ
た。 480nmから600nmまで 90%以上 510nmから560nmまで 90%以上 430nmから460nmまで 1%未満 さらに、400nmおよび630nmの分光透過率は、
それぞれ50%および13%であった。なお、この40
0nmの透過率は、480nmから500nmまでの分
光透過率の平均値の約0.56倍に相当し、630nm
の透過率は、650nmから780nmの分光透過率の
平均値の約0.14倍に相当する。このような分光スペ
クトルは、本発明を最大限に利用したスペクトルの形状
である。
【0076】さらに、表2に示すように、実施例(II−
1)のカラーフィルターを透過した光は、Y値が85%
以上と従来の2倍の明るさを有し、色も鮮明である。図
24および図25に示す実施例(II−2)および実施例
(II−3)のカラーフィルターを透過した光の分光スペ
クトルから、各波長領域における分光透過率の平均値等
は、次のように得られた。
【0077】 実施例(II−2) 実施例(II−3) 480nmから 600nmまで 90%以上 70%以上 510nmから 560nmまで 90%以上 90%以上 430nmから 460nmまで 1%未満 5%未満 400nm 50% 65% 630nm 10% 20% このように、実施例(II−2)および実施例(II−3)
のカラーフィルターは、605nmから780nmまで
の分光スペクトルを変化させることによって、630n
mにおける分光透過率を本発明の範囲内に限定されてい
る。また、表2に示すように、色度座標のx値、y値と
もに良好であり、かつ、83%以上と高いY値が得られ
ており、明るく鮮明な緑色が得られたことがわかる。
【0078】なお、図25に示す実施例(II−3)で
は、480nmから600nmまでの範囲の透過率の平
均値が実施例(II−1)および実施例(II−2)より低
いので、これらの実施例よりもY値が低下していること
がわかる。この結果から、十分にな明るさを確保するた
めには、480nmから600nmまでの透過率を可能
な限り高くすることが重要であることがわかる。
【0079】さらに、比較例IIのカラーフィルターによ
る緑色の分光スペクトルを図26に示す。具体的には、
各波長領域における分光透過率の平均値は、次のとおり
である。
【0080】 480nmから600nmまで 80%以上 510nmから560nmまで 95%以上 430nmから460nmまで 17%以上 このように、比較例IIにおいては、緑色の鮮明さを損な
う領域である430nmから460nmまでの透過率の
平均値が大きいために、表2に示すように、カラーフィ
ルターに用いることができないほど緑色の彩度が低下し
ている。しかも、際立った明るさの増加も得られていな
い。
【0081】また、従来例IIのカラーフィルターによる
緑色の分光スペクトルを図27に示す。具体的には、各
波長領域における分光透過率の平均値は、次のとおりで
ある。
【0082】 480nmから600nmまで 80%以上 510nmから560nmまで 95%以上 430nmから460nmまで 17%以上 なお、明るさをかせぐ波長領域である400nmおよび
630nmの分光透過率は、ともに1.0%未満%であ
った。したがって、表2に示すように、従来例IIのフィ
ルターを透過した光は、Y値が43.25%と極めて小
さく明るさが不十分であることがわかる。すなわち、従
来例IIのカラーフィルターは、光利用効率が低いため、
カラー液晶表示素子に用いた場合に消費電力が大きくな
るという問題がある。また、このように光利用効率の低
いフィルターは、カラー反射型液晶表示素子等のバック
ライトを使用しない液晶表示素子には用いることができ
ない。
【0083】本実施例により、鮮明な色を有し、かつ明
るさを示すY値が従来よりはるかに大きい緑色を透過す
るカラーフィルターが得られた。 (実施例 III)本実施例においては、顔料をレジストお
よび溶剤中に分散させ、パターン化する顔料分散法によ
って赤色表示用カラーフィルターを作製し、得られた分
光スペクトルの色度および彩度を比較した。
【0084】レジスト光重合開始剤としてのルシリンT
POを1.0%混合したエポキシアクリレート光重合性
樹脂を用いた。前記顔料を固溶体分散ペースト状とした
後、光重合性樹脂に加えて攪拌混合した。得られた混合
物をロ過した後、透明基板上に2μm厚さでスピンコー
トした。さらに、85℃で3分間乾燥した後、紫外線を
80mJ/cm2 照射し、アルカリ現像液によって現像
を行ない実施例( III−1)〜のカラーフィルターを作
成した。
【0085】さらに、顔料の組合わせ、配合量、配合比
等を変更する以外は、同様にして実施例( III−2)お
よび実施例( III−3)のカラーフィルターを作製し
た。また、本来の赤色の波長領域を含む領域全体にわた
って透過率を高めたカラーフィルターを作製して比較例
( III−1)〜( III−3)とし、本来の赤色の波長領
域のみの光を透過するようなフィルターを作製して、従
来例III とした。
【0086】図28〜30に、実施例( III−1)〜
( III−3)の各赤フィルターの分光透過スペクトルの
形状を示す。また、比較例( III−1)〜( III−3)
および従来例 IIIのフィルターの分光透過スペクトルの
形状を、それぞれ図31〜34に示す。さらに、これら
のカラーフィルターを透過した光の色度および輝度を表
3に示す。
【0087】
【表3】
【0088】図28に示す実施例( III−1)のカラー
フィルターの分光透過スペクトルから、各は両領域にお
ける分光透過率の平均値は、次のように得られた。 580nmから780nmまで 90%以上 580nmから600nmまで 90%以上 510nmから560nmまで 1%未満 380nmから510nmまで 10%以上 495nmから505nmまで 15%以上 このような分光スペクトルは、本発明を最大限に利用し
たスペクトルの形状である。
【0089】さらに、表3に示すように、実施例( III
−1)のカラーフィルターを透過した光は、Y値が45
%と従来の2倍の明るさを有し、色も鮮明である。図2
9および30に示す実施例( III−2)および( III−
3)のカラーフィルターを透過した光の分光スペクトル
から、各波長領域における分光透過率の平均値は、次の
ように得られた。
【0090】 実施例( III−2) 実施例( III−3) 580nmから 780nmまで 90%以上 90%以上 510nmから 560nmまで 1%未満 1%未満 380nmから 510nmまで 10%以上 15%以上 495nmから 505nmまで 5%以上 5%以上 また、580から600nmまでの範囲の分光透過率の
平均値は、いずれも60%を以上であった。
【0091】このように、実施例( III−2)および実
施例( III−3)のカラーフィルターは、380nmか
ら510nmまでの分光スペクトルの形状を、本発明の
範囲内で変えたものである。これらの場合も、表3に示
すように、色度座標のx値、y値ともに良好であり、か
つ、43%以上と高いY値が得られており、明るく鮮明
な赤色が得られたことがわかる。
【0092】次に、比較例( III−1)のカラーフィル
ターの分光透過スペクトルを図31に示す。具体的に
は、各波長領域における分光透過率の平均値は、次のと
おりである。
【0093】 580nmから780nmまで 85%以上 580nmから600nmまで 60%未満 510nmから560nmまで 5%以上 380nmから510nmまで 10%以上 495nmから505nmまで 10%以上 このように、比較例( III−1)においては、明るさを
確保する上で重要な領域である580nmから600n
mまでの透過率の平均値が小さいために、表3に示すよ
うに、Y値は本発明の2分の1程度しかない。しかも、
赤色の鮮明さを損なう領域である510nmから560
nmまでの透過率が大きいために、彩度はほどんど向上
していない。
【0094】比較例( III−2)においては、この比較
例( III−1)の分光スペクトルのY値を、本発明を用
いずに増加させることを試み、得られた結果を図32に
示す。この場合には、図25に示すように、580nm
から600nmまでの透過率平均値は40%程度%とな
り、510nmから560nmまでの透過率平均値は1
0%程度となった。
【0095】しかしながら、表3に示すように、Y値の
増加はわずか2%程度であり、赤色のカラーフィルター
としては使用できないほど彩度が低下してしまった。さ
らに、比較例( III−3)のフィルターの分光透過スペ
クトルを図33に示す。図33に示すように、580n
mから780nmまでの透過率の平均値を90%以上と
し、かつ570nmから600nmまでの範囲を95%
以上としているので、52.2%という高いY値が得ら
れている。しかしながら、他の領域とのバランスで色合
いを調整する領域である380nmから560nmまで
の範囲の平均値は1%未満である。
【0096】このため、表3に示すようにY値は高くな
るが、彩度が大きく落ちるので、赤色表示のカラーフィ
ルターとしては使用することができない。また、従来例
IIIのカラーフィルターの分光透過スペクトルを図34
に示す。図34に示すように、この従来例 IIIにおいて
は、610nmから780nmまでの範囲の透過率の平
均値は90%以上ものの、380nmから605nmま
での範囲の平均値は1%未満である。したがって、表3
に示すように、彩度は高いものの、Y値が18.4%と
極めて小さく、明るさが不十分であることがわかる。す
なわち、従来例 IIIのカラーフィルターは、光利用効率
が低いため、カラー液晶表示素子に用いた場合に消費電
力が大きくなるという問題がある、また、このように光
利用効率の低いフィルターは、カラー反射型液晶表示素
子等のバックライトを使用しない液晶表示素子には用い
ることができない。本実施例により、鮮明な色を有し、
かつ明るさを示すY値が従来よりはるかに大きい赤色を
透過するカラーフィルターが得られた。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カラー液晶表示素子の消費電力を節減するとともに、明
るく鮮明なカラー表示が得られるカラーフィルターが提
供される。また、本発明の方法によれば、光利用効率と
色の彩度とを両立させた色表示を行なうことができる。
かかるカラーフィルターおよび色表示方法は、特に、反
射型カラー液晶表示素子に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】主観的色試験の結果を示すグラフ図。
【図2】380nm〜440nmの範囲の透過率平均値
と、色度変化および視感反射率変化との関係を示すグラ
フ図。
【図3】440nm〜490nmの範囲の透過率平均値
と、色度変化および視感反射率との関係を示すグラフ
図。
【図4】490nm〜530nmの範囲の透過率平均値
と、色度変化および視感反射率との関係を示すグラフ
図。
【図5】530nm〜590nmの範囲の透過率平均値
と、色度変化および視感反射率との関係を示すグラフ
図。
【図6】590nm〜650nmの範囲の透過率平均値
と、色度変化および視感反射率との関係を示すグラフ
図。
【図7】650nm〜780nmの範囲の透過率平均値
と、色度変化および視感反射率との関係を示すグラフ
図。
【図8】480nm〜600nmの範囲の透過率平均値
と視感反射率との関係を示すグラフ図。
【図9】510nm〜560nmの範囲の透過率平均値
と視感反射率との関係を示すグラフ図。
【図10】430nm〜460nmの範囲の透過率平均
値と色度変化との関係を示すグラフ図。
【図11】580nm〜780nmの範囲の透過率平均
値と視感反射率との関係を示すグラフ図。
【図12】580nm〜600nmの範囲の透過率平均
値と、色度変化および視感反射率との関係を示すグラフ
図。
【図13】510nm〜560nmの範囲の透過率平均
値と、色度変化および視感反射率との関係を示すグラフ
図。
【図14】380nm〜510nmの範囲の透過率平均
値と、色度変化および視感反射率との関係を示すグラフ
図。
【図15】実施例(I−1)のカラーフィルターによる
青色の分光スペクトル形状を示す図。
【図16】実施例(I−2)のカラーフィルターによる
青色の分光スペクトル形状を示す図。
【図17】実施例(I−3)のカラーフィルターによる
青色の分光スペクトル形状を示す図。
【図18】比較例Iのカラーフィルターによる青色の分
光スペクトル形状を示す図。
【図19】従来例Iのカラーフィルターによる青色の分
光スペクトル形状を示す図。
【図20】実施例(I−4)のRGBカラーフィルター
の分光スペクトルを示す図。
【図21】液晶表示素子の電圧−透過率曲線を示す図。
【図22】実施例(I−4)による青色の分光スペクト
ル形状を示す図。
【図23】実施例(II−1)のカラーフィルターによる
緑色の分光スペクトル形状を示す図。
【図24】実施例(II−2)のカラーフィルターによる
緑色の分光スペクトル形状を示す図。
【図25】実施例(II−3)のカラーフィルターによる
緑色の分光スペクトル形状を示す図。
【図26】比較例IIのカラーフィルターによる緑色の分
光スペクトル形状を示す図。
【図27】従来例IIのカラーフィルターによる緑色の分
光スペクトル形状を示す図。
【図28】実施例( III−1)のカラーフィルターによ
る赤色の分光スペクトル形状を示す図。
【図29】実施例( III−2)のカラーフィルターによ
る赤色の分光スペクトル形状を示す図。
【図30】実施例( III−3)のカラーフィルターによ
る赤色の分光スペクトル形状を示す図。
【図31】比較例( III−1)のカラーフィルターによ
る赤色の分光スペクトル形状示す図。
【図32】比較例( III−2)のカラーフィルターによ
る赤色の分光スペクトル形状を示す図。
【図33】比較例( III−3)のカラーフィルターによ
る赤色の分光スペクトル形状を示す図。
【図34】従来例 IIIのカラーフィルターによる赤色の
分光スペクトル形状を示す図。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目的とする色を表示した際の透過光の波
    長領域を、 目的の色の表示に用いられる第1の波長領域、 他の色の表示に用いられ、かつ目的とする色の彩度を低
    下させない第2の波長領域、および、 他の色の表示に用いられ、かつ目的とする色の彩度を低
    下させる第3の波長領域の3種類の波長領域に分割し、 それぞれの波長領域における分光透過率の平均値が、 T1 >T2 >T3 (ただし、T1 、T2 およびT3 は、それぞれ、第1の
    波長領域、第2の波長領域、および第3の波長領域の分
    光透過率の平均値である。)の関係を満たすことを特徴
    とするカラーフィルター。
  2. 【請求項2】 目的の色が青色であり、第1の波長領域
    が380nmないし490nm、第2の波長領域が49
    0nmないし530nm、第3の波長領域が530nm
    ないし650nmであって、第1の波長領域の分光透過
    率の平均値が60%以上、第2の波長領域の分光透過率
    の平均値が50%以上90%以下、第3の波長領域の分
    光透過率の平均値が30%以下であり、かつ、650n
    mないし780nmの範囲の分光透過率の平均値が10
    %以上、590ないし650nmの範囲の分光透過率の
    平均値が15%以下である請求項1に記載のカラーフィ
    ルター。
  3. 【請求項3】 目的の色が緑色であり、第1の波長領域
    が480nmないし600nm、第2の波長領域が38
    0nmないし425nmと605nmないし780nm
    との2つの領域であり、第3の波長領域が430nmな
    いし460nmであって、第1の波長領域の分光透過率
    の平均値が65%以上、第3の波長領域の分光透過率の
    平均値が10%未満であり、第2の波長領域において
    は、下記式(1)および(2) 0.1T 480 500 ≦T400 ≦1.6T 480 500 (1) 0.05T 580 600 ≦T630 ≦0.7T 580 600 (2) (ただし、T400 、およびT630 は、それぞれ400n
    mおよび630nmにおける分光透過率の平均値であ
    り、T 480 500 およびT 580 600 は、それぞれ480
    nmないし500nmの分光透過率の平均値、および5
    80nmないし600nmの範囲の分光透過率の平均値
    である。)の関係を満たし、かつ、510ないし560
    nmの範囲の分光透過率の平均値が80%以上である請
    求項1に記載のカラーフィルター。
  4. 【請求項4】 目的の色が赤色であり、第1の波長領域
    が600ないし780nm、第2の波長領域が380な
    いし510nmであり、第3の波長領域がおよび510
    ないし560nmであって、第1の波長領域の分光透過
    率の平均値が85%以上、第2の波長領域の分光透過率
    の平均値が10%以上、第3の波長領域の分光透過率の
    平均値が5%未満であり、かつ、580ないし600n
    mが60%以上である請求項1に記載のカラーフィルタ
    ー。
  5. 【請求項5】 目的とする色を表示した際の波長領域
    を、 目的の色の表示に用いる第1の波長領域、 他の色の表示に用いられ、かつ目的とする色の彩度を低
    下させない第2の波長領域、および他の色の表示に用い
    られ、かつ目的とする色の彩度を低下させる第3の波長
    領域の3つの波長領域に分割し、 それぞれの波長領域におけるスペクトル強度が I1 >I2 >I3 (ただし、I1 、I2 およびI3 は、それぞれ、第1の
    波長領域、第2の波長領域、および第3の波長領域のス
    ペクトル強度である。)となる分光透過スペクトルを形
    成することを特徴とする色表示方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007212773A (ja) * 2006-02-09 2007-08-23 Canon Inc 光学フィルタを有する光学系および画像投射装置
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JP2010262213A (ja) * 2009-05-11 2010-11-18 Dainippon Printing Co Ltd カラーフィルタ及びそれを用いてなる液晶表示装置
JP2012137721A (ja) * 2010-12-09 2012-07-19 Sharp Corp カラーフィルタ、固体撮像素子、液晶表示装置および電子情報機器
KR20210052387A (ko) 2018-08-31 2021-05-10 디아이씨 가부시끼가이샤 컬러필터

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