JPH08240348A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JPH08240348A
JPH08240348A JP4701395A JP4701395A JPH08240348A JP H08240348 A JPH08240348 A JP H08240348A JP 4701395 A JP4701395 A JP 4701395A JP 4701395 A JP4701395 A JP 4701395A JP H08240348 A JPH08240348 A JP H08240348A
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JP
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evaporator
refrigerant
compressor
pipe
refrigerator
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JP4701395A
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Ryuzo Fujimoto
龍三 藤本
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、外気温度が上昇した場合に圧縮機へ
の吸入ガスが過熱して吐出ガス温度が上昇し過ぎたり、
外気温度が下降した場合に液化ガスが圧縮機に吸入され
て圧縮機の信頼性を低下させることを防止するのを目的
とする。 【構成】 冷蔵庫の本体1と、圧縮機9と、凝縮器10
と、キャピラリチューブ11と、蒸発器12と、サクシ
ョンパイプ13と、キャピラリチューブ11と蒸発器1
2との間に配管接続され蒸発器出口配管31と熱交換可
能な冷媒貯留タンク30で構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵庫の冷凍サイクル
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の冷蔵庫は、特開平4−20375
6号公報にて知られるような構成を持っている。以下、
図面を参考にしながら従来の冷蔵庫の構成の一例につい
て説明を行う。
【0003】図5は従来の冷蔵庫の冷凍サイクル図を示
す。図5において1は冷蔵庫の本体で、内部を隔壁2に
より、冷蔵室3、冷凍室4に区画している。また、それ
ぞれ冷蔵室3、冷凍室4には、個別に冷蔵室扉5、冷凍
室扉6が設置されている。本体1の背面下部には機械室
7が設置されている。前記冷凍室4の背面側には、冷凍
室4と区画された冷却室8が設置される。前記機械室7
に圧縮機9が設置され、凝縮器10、キャピラリチュー
ブ11、前記冷却室8に設置した蒸発器12、サクショ
ンパイプ13と順次環状に接続し、冷却システムを構成
する。前記キャピラリチューブ11とサクションパイプ
13は、互いに熱交換的に、たとえばハンダ付け等によ
り密接して設置している。前記蒸発器12の近傍には、
除霜用ヒータ14が設置されるとともに、除霜の開始、
終了を検知する除霜検知手段15が設置される。また、
蒸発器12で冷却した空気を冷蔵室3、冷凍室4に循環
させるための、庫内ファン16と冷蔵室3、冷凍室4と
冷却室8を連通する吹き出し風路17、吸い込み風路1
8を有する。
【0004】また、冷凍室4内には、冷凍室4の温度を
圧縮機9の運転停止により制御する冷凍室温度調節手段
19(図示せず)が設置される。吹き出し風路17の冷
蔵室3の開口部20には、前記冷蔵室3の庫内温度を制
御する冷蔵室温度調整機構21が設置される。
【0005】以上のように構成された冷蔵庫の冷凍サイ
クルについて、以下その動作について説明する。
【0006】圧縮機9を運転すると共に庫内ファン16
が運転され、冷却システムは、冷蔵室3、冷凍室4内の
冷却を開始する。圧縮機4から吐出された高温高圧の冷
媒は、凝縮器10で、外気と熱交換して凝縮液化し、キ
ャピラリチューブ11に流入する。キャピラリチューブ
11で冷媒は減圧され、蒸発器12で蒸発し、庫内ファ
ン16により、冷蔵室3、冷凍室4内の空気と熱交換を
行う。
【0007】ここで、蒸発気化した冷媒は、そのまま、
サクションパイプ13を通り、圧縮器9へと戻る。
【0008】このとき、キャピラリチューブ11とサク
ションパイプ13は、熱交換的に配設されているため、
サクションパイプ内の気化した温度の低いガス冷媒と、
キャピラリチューブ11内の液化した温度の高い液冷媒
は、熱交換を行い、液冷媒は過冷却方向へ、ガス冷媒は
過熱方向へとそれぞれエンタルピが減少、増加する。こ
れにより冷凍効果が大きくなり、冷却システムの冷凍能
力は向上する。冷蔵室3の温度が所定の温度(たとえば
3℃)となると、冷蔵室温度調整機構21は、吹き出し
風路17の冷蔵室3内の開口部を閉じ、冷却室8で冷却
された空気の冷蔵室3内への流入を阻止する。
【0009】また、冷凍室4の温度が所定の温度(たと
えば−19℃)となったとき、冷凍室温度制御手段19
は、圧縮機9を停止し、冷却を停止する。そして、冷凍
室4の温度が、上昇し、第2の所定の温度(たとえば−
17℃)となったとき、冷凍室温度制御手段19は、圧
縮機9を再び運転し、冷却を開始する。
【0010】運転を行うことで、蒸発器12は、着霜が
すすみ、所定の着霜量となったとき除霜検知手段15
は、着霜を検知し、除霜運転を開始する。除霜運転の開
始にともない、圧縮機9、庫内ファン16を停止し、同
時に除霜用ヒータ14に通電を開始する。庫の除霜用ヒ
ータ14の発生する熱により、蒸発器12を過熱し、霜
を融解する。
【0011】霜の融解完了を除霜検知手段15が検知す
ると、除霜用ヒータ14の通電を終了し、その後、圧縮
機9、庫内ファン14の運転を開始して、再び、冷蔵室
3、冷凍室4の冷却を開始する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、冷蔵庫本体1を設置している外気温度
が高くなり、隔壁2より冷蔵室3と冷凍室4へ侵入して
くる吸熱量が大きくなると、キャピラリーチューブ11
から流入してきた液冷媒の蒸発器12での蒸発気化量は
増大する。蒸発気化量が増大するにつれ、サクションパ
イプ13内のガス冷媒の過熱度は上昇するため、圧縮機
9には大きく過熱されたガス冷媒が吸い込まれる。
【0013】すると圧縮機9から吐出されるガス冷媒温
度は著しく上昇して、圧縮機9を構成する部品の劣化を
早め、信頼性を低下させていた。さらに蒸発気化量が増
大して蒸発気化量が上限に達すると、設定した冷凍室3
または冷蔵室4の温度を維持できなくなるので、これを
補うために圧縮機9の運転時間が長くなり消費電力を増
加させていた。
【0014】また逆に、冷蔵庫本体1を設置している外
気温度が低くなり、隔壁2より冷蔵室3と冷凍室4へ侵
入してくる吸熱量は小さくなると、キャピラリーチュー
ブ11から流入してきた液冷媒の蒸発器12での蒸発気
化量は減少する。蒸発気化量が減少するにつれ、サクシ
ョンパイプ13内の液冷媒は蒸発気化しきれなくなり、
圧縮機9には湿り状態の冷媒もしくは液冷媒が吸入され
る。これにより圧縮機9内で密度の高い冷媒を圧縮する
ことになり、圧縮機9を構成する部品に大きな圧力が発
生し、信頼性を低下させるという課題を有していた。
【0015】本発明は上記課題に鑑み、外気温度の変化
に応じて液冷媒の蒸発気化量の調節を行って、圧縮機の
信頼性を低下させることなく、また外気温度の高いとき
に消費電力の増加を抑える冷蔵庫を提供するものであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、圧縮機、凝縮器、キャピラリチューブ、蒸
発器、前記キャピラリチューブを熱交換的に設置したサ
クションパイプを順次環状に配管接続してなる冷凍サイ
クルを構成した冷蔵庫において、前記キャピラリチュー
ブと前記蒸発器との間に冷媒貯留タンクを配管接続する
とともに、前記冷媒貯留タンクは蒸発器出口配管と熱交
換的に設置している。
【0017】また、圧縮機、凝縮器、キャピラリチュー
ブ、蒸発器、前記キャピラリチューブを熱交換的に設置
したサクションパイプを順次環状に配管接続してなる冷
凍サイクルを構成した冷蔵庫において、前記キャピラリ
チューブと前記蒸発器との間から、順次第2のキャピラ
リと冷媒貯留タンクとを介して前記蒸発器と前記圧縮機
との間に配管接続するバイパス管を設けている。
【0018】また、圧縮機、凝縮器、キャピラリチュー
ブ、蒸発器、前記キャピラリチューブを熱交換的に設置
したサクションパイプを順次環状に配管接続してなる冷
凍サイクルを構成した冷蔵庫において、前記キャピラリ
チューブと前記蒸発器との間から、順次第1の電磁開閉
弁、冷媒貯留タンク、第2の電磁開閉弁を介して前記蒸
発器と前記圧縮機との間を配管接続するバイパス管を設
けるとともに、蒸発器入口配管に蒸発器入口温度検知手
段、蒸発器出口配管に蒸発器出口温度検知手段を設け、
前記蒸発器入口温度検知手段または前記蒸発器出口温度
検知手段の出力により前記第1の電磁開閉弁、前記第2
の電磁開閉弁を開閉する電磁開閉弁制御手段を設けてい
る。
【0019】さらに、冷媒貯留タンクの加熱手段と、前
記蒸発器入口温度検知手段または前記蒸発器出口温度検
知手段の出力により前記加熱手段を加熱制御する加熱制
御手段とを設けている。
【0020】
【作用】 本発明は、上記手段により、蒸発器出口配
管と熱交換的に設置した冷媒貯留タンクは、蒸発器での
液冷媒の蒸発気化量が大きくなって温度が上昇するとと
もに、暖められて冷媒貯留タンク中の液冷媒が蒸発気化
して液冷媒貯留量は減少し、蒸発器に流入する冷媒流量
が増大する。逆に蒸発気化量が小さくなって温度が低下
すると冷媒貯留タンクから熱が奪われるため冷媒貯留タ
ンク中に冷媒が液化凝縮して貯留され、蒸発器に流入す
る冷媒流量は減少する。以上により外気温度が高くなる
と冷媒流量が自動的に増え、外気温度が下がると冷媒流
量が自動的に減る。
【0021】また、圧縮機、凝縮器、キャピラリチュー
ブ、蒸発器、前記キャピラリチューブを熱交換的に設置
したサクションパイプを順次環状に配管接続してなる冷
凍サイクルを構成した冷蔵庫において、キャピラリチュ
ーブと蒸発器との間から、順次第2のキャピラリと冷媒
貯留タンクとを介して蒸発器と圧縮機との間に配管接続
するバイパス管により、外気温度が低く蒸発器の前後で
の圧力がほとんど変化しない場合、キャピラリを通過し
た冷媒は蒸発器と第2のキャピラリに分流して冷媒貯留
タンクにも液冷媒が貯留されて蒸発器を通過する冷媒流
量は減少する。逆に外気温度が上昇したり、過渡時にお
ける圧力変動によって蒸発器出口配管での圧力が低くな
り、冷媒貯留タンク出口での圧力より低下すると、冷媒
貯留タンク中の液冷媒は蒸発気化して液冷媒貯留量は減
少し、冷媒流量が増大する。以上により外気温度に合っ
た冷媒流量が得られるとともに、冷凍サイクル内の圧力
変動に伴う冷媒流量変化を少なくする。
【0022】また、圧縮機、凝縮器、キャピラリチュー
ブ、蒸発器、前記キャピラリチューブを熱交換的に設置
したサクションパイプを順次環状に配管接続してなる冷
凍サイクルを構成した冷蔵庫において、キャピラリチュ
ーブと蒸発器との間から、順次第1の電磁開閉弁、冷媒
貯留タンク、第2の電磁開閉弁を介して蒸発器と圧縮機
との間を配管接続するバイパス管を設けるとともに、蒸
発器入口配管に蒸発器入口配管温度検知手段、蒸発器出
口配管に蒸発器出口温度検知手段を設け、前記蒸発器入
口配管温度検知手段または前記蒸発器出口温度検知手段
の出力により前記第1の電磁開閉弁、前記第2の電磁開
閉弁を開閉する電磁開閉弁制御手段を設けたことによ
り、外気温度が低い時には第1の電磁弁を開け、第2の
電磁弁を閉じることで冷媒貯留タンクにも液冷媒が貯留
されて蒸発器を通過する冷媒流量は減少する。外気温度
が上昇すると、第1の電磁弁を閉じ、第2の電磁弁を開
けることで冷媒中の液冷媒が気化蒸発して液冷媒貯留量
は減少し、冷媒流量が増大する。以上により外気温度に
合った冷媒流量が得られる。
【0023】さらに冷媒貯留タンクの加熱手段と、蒸発
器入口温度検知手段または蒸発器出口温度検知手段の出
力により加熱手段を加熱制御する加熱制御手段とを設け
た加熱手段により外気温度が高い場合に、冷媒貯留タン
クに貯留した液冷媒を確実に減少でき、逆流してくるこ
とも防止する。
【0024】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に参考に説明する
が、従来例と同一構成については、その詳細な説明を省
略し、同一符号を付す。
【0025】図1は本発明の第1の実施例による冷蔵庫
の冷凍サイクル図である。30はキャピラリチューブ1
1と蒸発器12との間に配管接続された冷媒貯留タンク
でありキャピラリチューブ11と蒸発器12は冷媒貯留
タンク30を介して連通している。31は、蒸発器12
内の出口付近もしくは蒸発器12の出口付近に位置した
蒸発器出口配管で、冷媒貯留タンク30内を通過してお
り、冷媒貯留タンク30内の冷媒と熱交換できる。
【0026】次に動作について説明する。圧縮機9の運
転中に冷蔵庫本体1の外気温度が上昇した場合、蒸発器
12での冷媒の蒸発気化量が大きくなって出口付近の冷
媒は過熱ガスになると蒸発器出口配管31の温度は上昇
する。
【0027】すると蒸発器出口配管31から冷媒貯留タ
ンク30に熱移動し、冷媒貯留タンク30は暖められて
貯留した液冷媒が除々に蒸発して蒸発器12へ流入する
ため液冷媒タンク30内の液冷媒貯留量は減少し蒸発器
12を通過する冷媒流量が増大する。
【0028】逆に冷蔵庫本体1の外気温度が下降した場
合、蒸発器12での冷媒の蒸発気化量が小さくなって出
口付近の冷媒は気化蒸発しきれず液冷媒もしくは2相冷
媒のままになると蒸発器出口配管31の温度が下降す
る。
【0029】すると蒸発器出口配管31から冷媒貯留タ
ンク30の熱を奪うため、冷媒貯留タンク30は冷却さ
れ、冷媒貯留タンク30を通過するガス冷媒が液化凝縮
して冷媒貯留タンク30に貯留するため、蒸発器12へ
流入するため冷媒流量が減少する。
【0030】以上の動作により、外気温度が上昇するに
したがって蒸発器12に流入する冷媒流量が増大するた
め、蒸発器出口配管部31の温度は下降し、圧縮機9に
吸入されるガス冷媒の過熱度は小さくなり、逆に外気温
度が下降するにしたがって蒸発器12に流入する冷媒流
量が減少するため、やがて蒸発器出口配管31の温度は
上昇して冷媒は適度に過熱され、圧縮機9に液冷媒や湿
り状態の冷媒が吸入されることがなくなる。
【0031】次に、第2の実施例の説明を行う。図2は
本発明の第2の実施例による冷蔵庫の冷凍サイクル図で
ある。32は、キャピラリチューブ11と蒸発器12と
の間から、順次第2のキャピラリ33と冷媒貯留タンク
30とを介して蒸発器12と圧縮機9との間に配管接続
するバイパス管であり、冷媒貯留タンク30内で開口し
ている。
【0032】次に動作について説明する。圧縮機9の運
転中、外気温度が安定していると、蒸発器1での冷媒
は、2相状態となっており、蒸発器12内では少しの圧
力損失を生じており、この値が第2のキャピラリ33内
での圧力損失と等しくなっているため、冷媒貯留タンク
30内の圧力は蒸発器出口配管31の圧力と等しく、従
って、バイパス管32内での冷媒の移動はない。
【0033】ここで冷蔵庫本体1の外気温度が上昇した
場合、蒸発器12での冷媒の蒸発気化量が大きくなって
出口付近の冷媒は過熱されるため蒸発器出口配管31の
温度は上昇するとともに蒸発器12内の圧力損失が大き
くなる。
【0034】もしくは、圧縮機9のONーOFF等に伴
う過渡現象により蒸発器出口配管31の圧力が降下する
と、蒸発器出口配管31の圧力は冷媒貯留タンク30内
の圧力より低下するため、いずれの場合も冷媒貯留タン
ク30中の液冷媒はサクションパイプ13内に移動す
る。そうして圧縮機9に吸入するガス流量が増大してや
がて蒸発器12に流入する冷媒流量が増大するため、蒸
発器出口配管31の温度は下降するとともに圧力損失は
小さくなる。
【0035】そして圧縮機9に吸入されるガス冷媒の過
熱度は小さくなる。逆に外気温度が下降した場合、蒸発
器12での冷媒の蒸発気化量が小さくなって出口付近の
冷媒は冷却されるため蒸発器出口配管31の温度は下降
するとともにガス冷媒の液化凝縮により蒸発器12内の
圧力損失は小さくなる。もしくは、圧縮機9のONーO
FF等に伴う過渡現象により蒸発器出口配管31の圧力
が上昇すると、蒸発器出口配管31の圧力より冷媒貯留
タンク30内の圧力が低下するため、液冷媒は蒸発器出
口配管31より冷媒貯留タンク30中に移動する。
【0036】そうして圧縮機9に吸入するガス流量が減
少してやがて蒸発器12に流入する冷媒流量が減少する
ため、蒸発器出口配管部31の温度は上昇するとともに
圧力損失は大きくなる。この結果、圧縮機9に吸入され
る液冷媒は適度に過熱される。
【0037】次に第3の実施例について説明する。図3
は本発明の第3の実施例による冷蔵庫の冷凍サイクル
図、図4は電気回路のブロック図である。バイパス管3
4はキャピラリチューブ11と蒸発器12との間から、
順次第1の電磁開閉弁34、冷媒貯留タンク30、第2
の電磁開閉弁35を介して前記蒸発器と前記圧縮機との
間を配管接続している。
【0038】蒸発器入口配管36には蒸発器入口配管温
度検知手段37、蒸発器出口配管31には蒸発器出口配
管温度検知手段38が設置され、前記蒸発器入口配管温
度検知手段37、前記蒸発器出口配管温度検知手段38
はそれぞれ蒸発器入口配管36、蒸発器出口配管31の
冷媒温度を検知して、電磁開閉弁制御手段39に信号を
出力し、前記第1の電磁開閉弁34および前記第2の電
磁開閉弁35を開閉する。
【0039】さらに、40は冷媒貯留タンク30の加熱
手段で、前記蒸発器入口温度検知手段37、前記蒸発器
出口温度検知手段38から加熱制御手段41に出力され
た信号により加熱制御される。
【0040】次に動作について説明する。圧縮機9の運
転中に冷蔵庫本体1の外気温度が上昇した場合、蒸発器
12での冷媒の蒸発気化量が大きくなって出口付近の冷
媒は過熱されて温度が上昇すると蒸発器出口配管31の
温度は上昇する。
【0041】この時点で蒸発器入口温度検知手段37と
蒸発器出口温度検知手段38が電磁弁制御手段39に信
号を出力し、蒸発器配管入口36の温度より所定温度以
上蒸発器配管出口の温度31が高ければ、電磁弁制御手
段41は第2の電磁開閉弁35を開ける。
【0042】すると冷媒貯留タンク30中の液冷媒はサ
クションパイプ13内に移動する。このときさらに加熱
制御手段41から信号を出力して加熱手段40により冷
媒貯留タンク30を暖めるので、液冷媒は速やかにサク
ションパイプ内に流出するうえ、冷媒貯留タンク30内
に逆流したりすることもない。
【0043】そうして圧縮機9に吸入するガス流量が増
大してやがて蒸発器12に流入する冷媒流量が増大する
ため、蒸発器出口配管31の温度は下降し圧縮機9に吸
入されるガス冷媒の過熱度は小さくなる。また冷蔵庫本
体1の外気温度が下降した場合、蒸発器12での冷媒蒸
発気化量が小さくなって出口付近の冷媒は冷却されるた
め蒸発器出口配管部31の温度は下降する。
【0044】この時点で蒸発器入口温度検知手段37と
蒸発器出口温度検知手段38が電磁弁制御手段39に信
号を出力し、蒸発器配管入口部36の温度より所定温度
以上蒸発器配管出口31の温度が低ければ、電磁弁制御
手段41は第1の電磁開閉弁34を開ける。
【0045】すると冷媒貯留タンク30中に液冷媒が流
入して貯留される。すると蒸発器12に流入する液冷媒
量が減少し圧縮機9に吸入するガス流量が減少するとと
もに適当に過熱される。配管検知温度の設定温度と加熱
手段40での加熱時間をあらかじめ細かく設定しておく
ことで、微妙な外気温度変化に応じ、冷媒流量変化を調
節できる。
【0046】
【発明の効果】以上説明した様に本発明は、圧縮機、凝
縮器、キャピラリチューブ、蒸発器、前記キャピラリチ
ューブを熱交換的に設置したサクションパイプを順次環
状に配管接続してなる冷凍サイクルを構成した冷蔵庫に
おいて、前記キャピラリチューブと前記蒸発器との間に
冷媒貯留タンクを配管接続するとともに、前記冷媒貯留
タンクは蒸発器出口配管と熱交換的に設けたことによ
り、外気温度が上昇するしたがって蒸発器に流入する冷
媒流量が増大するため、やがて蒸発器出口配管の温度は
下降し、圧縮機に吸入されるガス冷媒の過熱度は小さく
なり吐出温度の上昇を抑え消費電力の上昇を抑える。逆
に外気温度が下降するしたがって蒸発器に流入する冷媒
流量が減少するため、やがて蒸発器出口配管の温度は上
昇し、圧縮機に液冷媒や湿り状態の冷媒が吸入されるこ
とがなくなる。すなわち外気温度の変化によらず圧縮機
への吸入ガス冷媒の過熱度は安定し、圧縮機の信頼性を
低下させない。
【0047】また、圧縮機、凝縮器、キャピラリチュー
ブ、蒸発器、前記キャピラリチューブを熱交換的に設置
したサクションパイプを順次環状に配管接続してなる冷
凍サイクルを構成した冷蔵庫において、前記キャピラリ
チューブと前記蒸発器との間から、順次第2のキャピラ
リと冷媒貯留タンクとを介して前記蒸発器と前記圧縮機
との間に配管接続するバイパス管設けたことにより、外
気温度が低い時、キャピラリを通過した冷媒は蒸発器と
第2のキャピラリに分流して冷媒貯留タンクにも液冷媒
が貯留されて蒸発器を通過する冷媒流量は減少する。や
がて蒸発器出口配管の温度は上昇し、圧縮機に吸入され
るガス冷媒の過熱度は大きくなる。
【0048】外気温度が上昇したり、過渡時における圧
力変動によって蒸発器出口の圧力が低くなり、冷媒貯留
タンク出口圧力より低下すると冷媒貯留タンク中の液冷
媒が気化蒸発して液冷媒貯留量は減少し、冷媒流量が増
大する。やがて蒸発器出口配管の温度は下降し、圧縮機
に吸入されるガス冷媒の過熱度は小さくなる。
【0049】すなわち外気温度の変化によらず圧縮機へ
の吸入ガス冷媒の過熱度は安定し、圧縮機の信頼性を低
下させないうえ、圧力変動により冷媒流量を調節するの
で、応答性が早く、システムの過渡現象等による冷媒流
量変動を安定化させる効果ももつ。
【0050】また、圧縮機、凝縮器、キャピラリチュー
ブ、蒸発器、前記キャピラリチューブを熱交換的に設置
したサクションパイプを順次環状に配管接続してなる冷
凍サイクルを構成した冷蔵庫において、前記キャピラリ
チューブと前記蒸発器との間から、順次第1の電磁開閉
弁、冷媒貯留タンク、第2の電磁開閉弁を介して前記蒸
発器と前記圧縮機との間を配管接続するバイパス管を設
けるとともに、蒸発器入口配管に蒸発器入口配管温度検
知手段、蒸発器出口配管に蒸発器出口温度検知手段を設
け、前記蒸発器入口配管温度検知手段または前記蒸発器
出口温度検知手段の出力により前記第1の電磁開閉弁、
前記第2の電磁開閉弁を開閉する電磁開閉弁制御手段を
設けたことにより外気温度が低い時には第1の電磁弁を
開け、第2の電磁弁を閉じることで冷媒貯留タンクにも
液冷媒が貯留されて蒸発器を通過する冷媒流量は減少す
る。
【0051】外気温度が上昇すると、第1の電磁弁を閉
じ、第2の電磁弁を開けることで冷媒中の液冷媒が気化
蒸発して液冷媒貯留量は減少し、冷媒流量が増大する。
以上により外気温度に合った冷媒流量が得られる。
【0052】すなわち外気温度の変化によらず圧縮機へ
の吸入ガス冷媒の過熱度は安定し、圧縮機の信頼性を低
下させないうえ、第1の電磁開閉弁と第2の電磁開閉弁
の開閉時期を調節できるので、微妙な冷媒流量調節が可
能となる。
【0053】さらに、冷媒貯留タンクの加熱手段と、前
記温度検知手段の出力により前記加熱手段を加熱制御す
る加熱制御手段とを設けたことにより確実に貯留した液
冷媒を減少でき、圧縮機信頼性を低下させることのない
冷蔵庫を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の冷蔵庫の冷凍サイクル
【図2】本発明の第2の実施例の冷蔵庫の冷凍サイクル
【図3】本発明の第3の実施例の冷蔵庫の冷凍サイクル
【図4】同実施例の冷蔵庫の電気回路のブロック図
【図5】従来の冷蔵庫の冷凍サイクル図
【符号の説明】
1 本体 9 圧縮機 10 凝縮器 11 キャピラリチューブ 12 蒸発器 13 サクションパイプ 30 冷媒貯留タンク 31 蒸発器出口配管 32 バイパス管 33 第2のキャピラリ 34 第1の電磁開閉弁 35 第2の電磁開閉弁 36 蒸発器入口配管 37 第1の温度検知手段 38 第2の温度検知手段 39 電磁開閉弁制御手段 40 加熱手段 41 加熱制御手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、凝縮器、キャピラリチューブ、
    蒸発器、前記キャピラリチューブを熱交換的に設置した
    サクションパイプを順次環状に配管接続してなる冷凍サ
    イクルを構成した冷蔵庫において、前記キャピラリチュ
    ーブと前記蒸発器との間に冷媒貯留タンクを配管接続す
    るとともに、前記冷媒貯留タンクは蒸発器出口配管と熱
    交換的に設けた冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 圧縮機、凝縮器、キャピラリチューブ、
    蒸発器、前記キャピラリチューブを熱交換的に設置した
    サクションパイプを順次環状に配管接続してなる冷凍サ
    イクルを構成した冷蔵庫において、前記キャピラリチュ
    ーブと前記蒸発器との間から、順次第2のキャピラリと
    冷媒貯留タンクとを介して前記蒸発器と前記圧縮機との
    間に配管接続するバイパス管を設けた冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 圧縮機、凝縮器、キャピラリチューブ、
    蒸発器、前記キャピラリチューブを熱交換的に設置した
    サクションパイプを順次環状に配管接続してなる冷凍サ
    イクルを構成した冷蔵庫において、前記キャピラリチュ
    ーブと前記蒸発器との間から、順次第1の電磁開閉弁、
    冷媒貯留タンク、第2の電磁開閉弁を介して前記蒸発器
    と前記圧縮機との間を配管接続するバイパス管を設ける
    とともに、蒸発器入口配管に蒸発器入口配管温度検知手
    段、蒸発器出口配管に蒸発器出口温度検知手段を設け、
    前記蒸発器入口配管温度検知手段または前記蒸発器出口
    温度検知手段の出力により前記第1の電磁開閉弁、前記
    第2の電磁開閉弁を開閉する電磁開閉弁制御手段を設け
    た冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 冷媒貯留タンクの加熱手段と、前記蒸発
    器入口温度検知手段または前記蒸発器出口温度検知手段
    の出力により前記加熱手段を加熱制御する加熱制御手段
    とを設けた請求項3記載の冷蔵庫。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010043750A (ja) * 2008-08-08 2010-02-25 Sharp Corp 冷凍冷蔵庫
KR101316022B1 (ko) * 2007-05-25 2013-10-07 엘지전자 주식회사 냉동시스템 및 그 제어방법

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