JPH08240228A - 転がり軸受用密封装置 - Google Patents

転がり軸受用密封装置

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JPH08240228A
JPH08240228A JP7045499A JP4549995A JPH08240228A JP H08240228 A JPH08240228 A JP H08240228A JP 7045499 A JP7045499 A JP 7045499A JP 4549995 A JP4549995 A JP 4549995A JP H08240228 A JPH08240228 A JP H08240228A
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JP
Japan
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outer ring
shield plate
peripheral surface
peripheral edge
outer peripheral
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Pending
Application number
JP7045499A
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English (en)
Inventor
Akira Uchida
章 内田
Hiroyuki Yatabe
裕之 谷田部
Tetsuo Watanabe
哲雄 渡辺
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
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Publication of JPH08240228A publication Critical patent/JPH08240228A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/78Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
    • F16C33/784Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race
    • F16C33/7843Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a single annular sealing disc
    • F16C33/7846Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a single annular sealing disc with a gap between the annular disc and the inner race
    • F16C33/785Bearing shields made of sheet metal
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/78Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
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    • F16C33/783Details of the sealing or parts thereof, e.g. geometry, material of the mounting region
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/04Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
    • F16C19/06Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外輪1を変形させず、しかもシールド板19
を外輪1に対して容易に且つ確実に装着できる構造を得
る。 【構成】 外輪1の端部内周面に係止凹溝16を設け
る。又、シールド板19の外周縁部に断面形状がコ字形
の折り返し部20を形成する。そして、この折り返し部
20を上記係止凹溝16に係止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る転がり軸受用密封
装置は、例えば工作機械、電動機を含む一般機械等、各
種回転機械の回転支持部分を構成する転がり軸受に組み
込んだ状態で使用する。
【0002】
【従来の技術】各種回転機械の回転支持部分は、転がり
軸受により構成される。転がり軸受は、例えば図6に示
す様に構成される。外輪1はその中間部内周面に外輪軌
道2を有する。内輪3は、その中間部外周面に内輪軌道
4を有する。これら外輪軌道2と内輪軌道4との間には
複数の転動体5、5を転動自在に設けて、上記外輪1と
内輪3との相対回転を自在としている。これら各転動体
5、5は、保持器6により転動自在に保持している。
【0003】上述の様に構成され、各種回転機械の回転
支持部分を構成する転がり軸受の内部、即ち、上記外輪
軌道2と内輪軌道4との間で上記複数の転動体5、5を
設けた部分にはグリースを封入して、上記外輪軌道2及
び内輪軌道4と各転動体5、5との間の潤滑を図る。従
って、上記転がり軸受には、上記グリースが外部に漏洩
するのを防止する為の密封装置を組み込んで、上記転が
り軸受の内部を外部から隔てる必要がある。
【0004】上述の様な密封装置としては、従来から各
種構造のものが知られている。先ず、図7〜8は、実開
昭54−68048号公報、同58−112773号公
報、実開平2−92117号公報、特開昭62−167
926号公報等に記載され、更に従来から一般的に使用
されている密封装置を示している。この周知の密封装置
の場合、金属板により円輪状に造られたシールド板7の
外周縁を、外輪1の内周面端部に形成した係止凹溝8に
かしめ付けている。即ち、図7に示す様に、予め小径に
造られた素板9を上記係止凹溝8の内側に位置させた状
態で、この素板9の外周縁部に形成した折り返し部10
を上記係止凹溝8の内側を仕切る段部11に押し付け
る。この結果、上記折り返し部10が塑性変形して、図
8に示す様に係止凹溝8内に入り込み、この係止凹溝8
内に上記シールド板7の外周縁が支持固定された状態と
なる。
【0005】又、実開昭49−114350号公報に
は、図9に示す様な密封装置が記載されている。この公
報に記載された密封装置の場合には、シールド板7aの
外周縁に形成した円筒部12の外周面に複数の係止突起
13を形成している。そして、この係止突起13と、外
輪1の内周面端部に形成した係止凹溝8の端縁部とを係
合させる事で、上記シールド板7aを外輪1の内側に支
持している。
【0006】又、実公平5−16411号公報には、図
10に示す様な密封装置が記載されている。この公報に
記載された密封装置の場合には、シールド板7bの外周
縁に折り返し部14を、このシールド板7bを構成する
金属板を外側(転動体設置部分と反対側を言い、図10
で右側)に向け折り返す事により形成している。そし
て、この折り返し部14を外輪1の内周面端部に形成し
た係止凹溝8に弾性係合させる事で、上記シールド板7
bを外輪1の内側に支持している。
【0007】更に、米国特許第4183592号明細書
には、図11に示す様な密封装置が記載されている。こ
の明細書に記載された密封装置の場合には、外輪1の内
周面両端部に、開口端縁に向かう程内径が小さくなるテ
ーパ面15を形成している。そして、シールド板7cの
外周縁をこのテーパ面15に弾性的に押圧する事で、こ
のシールド板7cを上記外輪1の内側に支持している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の様に
構成される従来の各転がり軸受用密封装置の場合、それ
ぞれ次に述べる様な、解決すべき点がある。先ず、図7
〜8に示した第1例の構造の場合には、製作費が嵩む
だけでなく、外輪1を変形させる原因となる。即ち、 外輪1の内側にシールド板7を支持固定する為、折り
返し部10を塑性変形させる(かしめる)工程が必要と
なる。この結果、シールド板7の装着作業が面倒にな
り、かしめ作業の為に複雑な装置が必要になる事と相ま
って、密封装置を組み込んだ転がり軸受のコストを高め
る原因となる。又、 上記折り返し部10を塑性変形させる事に伴ってこの
折り返し部10が、上記外輪1の一部で係止凹溝8形成
部分を、直径方向外方に強く押圧する。この結果、上記
外輪1の一部が、直径が大きくなる方向に弾性変形す
る。この弾性変形に基づく変形量は、円周方向に亙って
不均一になる為、転がり軸受の外輪1又は内輪3が高速
で回転した場合には、回転アンバランスに基づき、或は
外輪軌道2表面の微妙なうねりに基づき、有害な振動等
が生じ易くなる。
【0009】又、図9、11に示した第2、4例の構造
の場合にも、円筒部12(第2例の構造の場合)、或は
シールド板7cの外周縁(第4例の構造の場合)が外輪
1の一部で係止凹溝8形成部分を、直径方向外方に強く
押圧する為、上記外輪1の一部が、直径が大きくなる方
向に弾性変形し、有害な振動等が生じ易くなる。勿論、
上記押圧力を小さくすれば外輪1の弾性変形を極小に抑
え、上記振動の発生を防止できるが、代わりに係止凹溝
8或はテーパ面15からシールド板7a、7cが脱落し
易くなる。
【0010】更に、図10に示した第3例の構造の場合
には、外輪1の弾性変形を防止できる代わりに、シール
ド板7bの装着時にこのシールド板7bに有害な塑性変
形を生じ易い。即ち、この第3例の構造の場合、折り返
し部14が外側に向いている為、この折り返し部14を
係止凹溝8内に係合させる際には、治具をこの折り返し
部14に突き当てた状態で、上記シールド板7bを押圧
しなければならない。シールド板7bは金属薄板により
造られる為、上記治具と折り返し部14とを狭い面積で
接触させた場合には、押し込み作業に伴って、上記折り
返し部14の一部が塑性変形し易い。この様な原因によ
る塑性変形は、円周方向に亙って不均一に生じる為、や
はり上記外輪1が高速で回転した場合に、有害な振動等
が生じ易くなる。本発明の転がり軸受用密封装置は、上
述の様な不都合を何れも解消するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の転がり軸受用密
封装置は何れも、前述した従来の転がり軸受用密封装置
と同様に、内周面中間部に外輪軌道を有する外輪と、外
周面中間部に内輪軌道を有する内輪と、上記外輪軌道と
内輪軌道との間に転動自在に設けられた複数の転動体と
から成る転がり軸受に組み込まれ、上記外輪軌道と内輪
軌道との間で上記複数の転動体を設けた部分を外部から
隔てる。又、本発明の転がり軸受用密封装置は何れも、
上記外輪の内周面の少なくとも一端部にこの内周面の全
周に亙って形成された係止凹溝と、その外周縁をこの係
止凹溝に係止し、その内周縁を上記内輪の外周面端部に
近接させたシールド板とを備える。
【0012】特に、請求項1に記載した転がり軸受用密
封装置に於いては、上記係止凹溝は、上記外輪軌道側を
比較的大きな段差を有する段部で、上記外輪の開口端部
側を比較的小さな段差を有する突条部で、それぞれ仕切
られたものである。又、上記シールド板は金属板により
全体を円輪状に造られて、基部の外周縁部にこの基部に
対向する弾性部を有する折り返し部を、上記金属板を断
面略コ字形に折り返す事により形成したものである。そ
して、上記折り返し部が自由状態での上記弾性部は、そ
の先端縁に向かう程上記基部との距離が大きくなる方向
に傾斜している。更に、上記シールド板は上記係止凹溝
に、上記弾性部を上記段部に当接させる状態で、その外
周縁を係止している。
【0013】この様な請求項1に記載した転がり軸受用
密封装置を実施する場合に好ましくは、溝底及び内側面
を含む上記係止凹溝の円周方向に亙る形状とシールド板
の外周縁形状との一方を、円形よりも僅かに多角形にし
た、所謂ひずみ円形状とする。この場合に、より好まし
くは、上記シールド板の外周縁形状をひずみ円形状とす
る。
【0014】一方、請求項2に記載した転がり軸受用密
封装置に於いては、上記係止凹溝は、上記外輪の端面に
開口し、この外輪の軸方向内側に向かう程直径方向外方
に向かう方向に傾斜したものである。又、上記シールド
板は金属板により全体を円輪状に造られて、基部と、こ
の基部の外周縁部に形成されて上記係止凹溝の傾斜方向
と略同じ方向に傾斜した傾斜部と、この傾斜部の先端縁
から上記外輪の軸方向外側に向けて折り返された、断面
形状が円弧形である折り返し部とを備える。そして、上
記折り返し部の自由状態での最大幅寸法は、上記係止凹
溝の幅寸法よりも大きい。又、上記シールド板は上記係
止凹溝に、上記折り返し部を弾性変形させつつ押し込む
事により、その外周縁を係止したものである。
【0015】
【作用】上述の様に構成される本発明の転がり軸受用密
封装置によれば、シールド板を装着しても外輪は殆ど弾
性変形しない。又、一度装着したシールド板が不用意に
脱落する事はなく、外輪にシールド板を装着すべく、折
り返し部を係止凹溝に押し込む際には、治具を基部に突
き当てる事で、治具とシールド板とを広い面積で当接さ
せられる。従って、装着作業に伴ってシールド板の一部
が塑性変形する事がない。この結果、外輪並びにシール
ド板を高速回転させた場合でも、回転アンバランスや外
輪軌道のうねりに基づき、有害な振動等が生じなくな
る。又、シールド板を装着する為にかしめ作業を行なう
必要がない為、密封装置を組み込んだ転がり軸受の製作
費の低廉化を図れる。更に、シールド板の外周縁部と係
止凹溝との係合が確実になって、このシールド板が外輪
から不用意に脱落する事がなくなる。
【0016】
【実施例】図1〜3は、請求項1に対応する、本発明の
第一実施例を示している。密封装置を組み込む転がり軸
受の基本構成、並びに密封装置によりグリースの漏洩防
止を図る作用自体は、前述の図6に示した従来構造と同
様である為、重複する説明を省略し、以下、本発明の特
徴である、密封装置を構成するシールド板19の装着部
分に就いて説明する。
【0017】外輪1の内周面端部には係止凹溝16を、
この内周面の全周に亙り形成している。この係止凹溝1
6は、図2〜3に示す様に、外輪軌道2側(図2〜3の
左側)を比較的大きな段差を有する段部17で、外輪1
の開口端部側(図2〜3の右側)を比較的小さな段差を
有する突条部18で、それぞれ仕切られたものである。
【0018】一方、外輪軌道2と内輪軌道4との間で複
数の転動体5、5(図6)を設けた部分を外部から隔て
る為のシールド板19は、ステンレス鋼板、炭素鋼板等
の金属板により、円輪状に造られている。このシールド
板19は、円輪状で平坦な基部21を有し、この基部2
1の外側面(図2〜3の右側面)に、後述する押し込み
用治具25の端面を、広い面積で当接自在としている。
尚、この様なシールド板19の直径方向内半部で上記押
し込み用治具25を当接させる必要のない部分には、必
要に応じて断面形状が円弧形等の湾曲部(図示せず)を
設ける事もできる。この様な湾曲部の存在により、上記
シールド板19の断面係数を大きくして、このシールド
板19を変形しにくくできる。
【0019】更に、上記基部21の外周縁部には、折り
返し部20を形成している。この折り返し部20は、上
記金属板を断面略コ字形に折り返す事により形成したも
ので、上記基部21の片側面(図2〜3の左側面)外周
寄り部分に対向する弾性部23を有する。上記折り返し
部20が自由状態での上記弾性部23は、その先端縁
(図3の下端縁)に向かう程、上記基部21との距離が
大きくなる方向に傾斜している。言い換えれば、上記弾
性部23の段部17に対向する側面形状は、自由状態で
円錐凸面状である。
【0020】この様に構成されるシールド板19は前記
係止凹溝16に、上記弾性部23を上記段部17に当接
させる状態で、その外周縁を係止している。尚、必要に
応じて、この様な折り返し部20の円周方向複数個所に
は、スリット(図示省略)を形成し、上記折り返し部2
0を、円周方向複数に分割している。これらにより、上
記折り返し部20が厚さ方向(図1の表裏方向、図2〜
3の左右方向)に亙って容易に弾性変形する様にしてい
る。尚、折り返し部20の弾性は、スリットを設けるか
否か、設けるとすればその数、シールド板19を造る金
属板の厚さや硬度等により、任意に調節可能である。
【0021】更に、図示の実施例の場合には、図1に誇
張して示す様に、上記シールド板19の外周縁形状を、
円形よりも僅かに三角形(おむすび形)にした、所謂ひ
ずみ円形状としている。従って、上記シールド板19の
外周縁を上記係止凹溝16に係止すべく、上記折り返し
部20をこの係止凹溝16に押し込んだ状態でこの折り
返し部20は、その周方向の一部のみが、この係止凹溝
16と係合する。即ち、この様に外周縁形状をひずみ円
とされたシールド板19の外周縁を上記係止凹溝16に
係合させると、図1〜2の下部に示す様に上記折り返し
部20が、上記ひずみ円の角部分のみで係止凹溝16と
係合する。ひずみ円の辺部分では、図1〜2の上部に誇
張して示す様に、上記折り返し部20と係止凹溝16と
が係合しない。
【0022】尚、この様なシールド板19の外周縁形状
である、ひずみ円の半径rは、次式で表される。 r=a+b・cos3θ この式中、aは平均半径、bは定数、θは円周方向角度
である。この式で表される半径rを有するひずみ円の形
状は、bの値が大きくなる程真円から外れる。そこで、
このbの値を適当に定める事で、上記シールド板19の
外周縁と上記係止凹溝16との係合長さを調節する。
【0023】本発明の転がり軸受用密封装置を構成する
場合には、上述の様に構成されるシールド板19を、外
輪1の内周面端部に形成されて前述の様な形状を有する
係止凹溝16に係止する。この際、上記折り返し部20
を構成する弾性部23を内側(転動体5、5を設置する
側で、図2〜3の左側)に向けた状態で、上記シールド
板19を外輪1の内側に組み付ける。組み付け後、この
シールド板19の外周縁を前記係止凹溝16に係止した
状態では、上記ひずみ円の角部分で上記弾性部23と前
記段部17とが当接し、折り返し部20の基端部(基部
21の外周縁)と前記突条部18とが当接する。
【0024】上述の様に構成される本発明の転がり軸受
用密封装置によれば、シールド板19を装着しても外輪
1は殆ど弾性変形しない。即ち、シールド板19は、そ
の外周縁に形成された折り返し部20と、外輪1の内周
面端部に形成した係止凹溝16との係合により、この外
輪1の内側に係止されるが、係止した状態で上記折り返
し部20の外周面と係止凹溝16の底部との間には隙間
24が存在する。従って、上記折り返し部20が外輪1
の外径を押し広げる事は殆どない。又、上記折り返し部
20の弾性並びに係止凹溝16の幅を適正にすれば、こ
の折り返し部20と係止凹溝16との間に十分な摩擦力
が作用する。従って、上記シールド板19が外輪1に対
して回転する事はない。
【0025】又、外輪1にシールド板19を装着すべ
く、折り返し部20を係止凹溝16に押し込む際には、
先端の押圧面を平坦にした押し込み用治具25を前記基
部21に突き当てて、上記シールド板19を外輪1の内
側に向けて押し込む。この押し込み作業によって、上記
シールド板19の外周縁で上記ひずみ円の角部に対応す
る部分が、直径を縮める方向に弾性変形し、この部分が
上記突条部18を通過する事を許容する。又、押し込み
に伴って上記折り返し部20を構成する弾性部23が、
図3に鎖線で示した状態から実線に示した状態にまで弾
性変形する。この結果、押し込み作業が完了し、上記押
し込み用治具25による押し込み力を解除した状態で
は、この折り返し部20と上記係止凹溝16とが係合す
る。即ち、上記弾性部23が前記段部17を弾性的に押
圧し、その反作用として上記折り返し部20の基端部が
前記突条部18に向けて弾性的に押し付けられる。
【0026】この様にして行なわれる押し込み作業の際
には、上記押し込み用治具25の押圧面とシールド板1
9の基部21とが広い面積で当接する。従って、装着作
業に伴ってシールド板19の一部が塑性変形する事がな
い。この様に、外輪1が弾性変形せず、シールド板19
が塑性変形しない結果、軸受を高速回転させた場合で
も、回転アンバランス、或は外輪軌道2のうねりに基づ
き、有害な振動等が生じる事がなくなる。更に、シール
ド板19を装着する為にかしめ作業を行なう必要がない
為、密封装置を組み込んだ転がり軸受の製作費の低廉化
を図れる。
【0027】特に、図示の実施例の様に、シールド板1
9の外周縁の形状をひずみ円とした場合には、このシー
ルド板19の外周縁部を係止凹溝16に押し込む際に要
する押し込み力を小さくできる。本発明者が行なった実
験によると、シールド板19の外周縁の形状を真円から
ひずみ円に変える事で、押し込みに要する力が1/3〜
1/6程度にまで低減する事が分った。この様に押し込
みに要する力が低減すると、押し込み作業時にシールド
板19に加わる力を軽減し、このシールド板19の変形
防止をより確実に図れる。尚、この様な効果は、シール
ド板19の外周縁形状を真円とし、その代わりに、突条
部18を含む上記係止凹溝16の形状をひずみ円にする
事でも或る程度得る事ができる。但し、係止凹溝16の
形状をひずみ円にする事は製作費が嵩み、且つ、突条部
18とシールド板19の外周縁との係り代も長くなる。
従って、図示の実施例の様に、係止凹溝16の円周方向
形状を真円とし、シールド板19の外周縁形状をひずみ
円とする方が、コスト上並びに押し込み力の低減の面か
らは有利である。
【0028】次に、図4は、やはり請求項1に対応す
る、本発明の第二実施例を示している。本実施例の場合
には、シールド板19aの直径方向中間部に、断面形状
が台形である膨出部30を形成している。この様な膨出
部30の存在に基づいて上記シールド板19aの剛性
は、膨出部30を設けない場合に比べて、直径方向(図
4の上下方向)に亙っては少し低くなり、面と直角な押
し込み方向(図4の左右方向)に亙っては高くなる。こ
の為、上記シールド板19aの外周縁に形成した折り返
し部20を外輪1の内周面に形成した係止凹溝16に係
止する際に、この折り返し部20を直径方向内側に向け
て容易に弾性変形させ、これら折り返し部20と係止凹
溝16との係合を円滑に行なわせる事ができる。
【0029】次に、図5は、請求項2に対応する、本発
明の第三実施例を示している。本実施例の場合、外輪1
の内周面端部に形成する係止凹溝26は、断面U字形
で、この外輪1の端面に開口している。そして、この係
止凹溝26は、この外輪1の軸方向内側(図5の左側)
に向かう程直径方向外方(図5の上方)に向かう方向に
傾斜している。又、金属板により全体を円輪状に造られ
たシールド板27は、前述した第一実施例と同様の基部
21を有する。
【0030】特に、本実施例の場合には、この基部21
の外周縁部に傾斜部28を形成している。この傾斜部2
8は、上記係止凹溝26と同様に、上記外輪1の軸方向
内側に向かう程直径方向外方に向かう方向に傾斜してい
る。但し、自由状態でのこの傾斜部28の軸線に対する
傾斜角度θ28は、上記係止凹溝26の傾斜角度θ26に比
べて小さく(θ28<θ26)している。更に、この傾斜部
28の先端部には折り返し部29を形成している。この
折り返し部29は、上記傾斜部28の先端縁から上記外
輪1の軸方向外側(図5の右側)に向け折り返されたも
ので、円弧形の断面形状を有する。この折り返し部29
の自由状態での最大幅寸法W29は、上記係止凹溝26の
幅寸法W26よりも大きい(W29>W26)。
【0031】この様に構成される折り返し部29を有す
るシールド板27は上記外輪1に、この折り返し部29
を上記係止凹溝26に弾性変形させつつ押し込む事によ
り、その外周縁を係止する。即ち、図5に鎖線で示す様
に、上記折り返し部29を上記係止凹溝26の開口部に
対向させた状態から、上記基部21に押し込み用治具2
5を対向させ、この押し込み用治具25により、上記基
部21を外輪1の端面に向けて、この端面と基部27の
片側面(図5の左側面)とが当接するまで押し込む。こ
の押し込みに伴って上記折り返し部29が、上記傾斜部
28を直径方向外方に弾性変形させつつ、上記係止凹溝
26に押し込まれる。この様にして係止凹溝26に押し
込まれた折り返し部29は、その先端縁がこの係止凹溝
26の内側面に食い込む為、係止凹溝26から抜け出な
くなる。従って、上記シールド板27が外輪1から不用
意に脱落する事はなくなる。尚、本実施例の場合も、必
要に応じて上記折り返し部29に複数の切り欠きを形成
し、この折り返し部29を円周方向に亙り複数に分割し
て、その弾性を調節する。
【0032】本実施例の場合も、シールド板27を装着
しても外輪1、特に外輪軌道2を形成した部分は殆ど弾
性変形しない。又、折り返し部29と係止凹溝26との
間に十分な摩擦力が作用する為、上記シールド板27が
外輪1に対して回転する事はない。押し込み作業の際
に、押し込み用治具25の押圧面とシールド板27の基
部21とが広い面積で当接する為、装着作業に伴ってシ
ールド板27の一部が塑性変形する事がない。この様
に、外輪1が弾性変形せず、シールド板27が塑性変形
しない為、軸受を高速回転させた場合でも、回転アンバ
ランス、或は外輪軌道2のうねりに基づき、有害な振動
等が生じる事がなくなる。更に、シールド板27を装着
する為にかしめ作業を行なう必要がない為、密封装置を
組み込んだ転がり軸受の製作費の低廉化を図れる。
【0033】尚、以上に説明した各実施例で、シールド
板19、27は、密封装置を組み込んだ転がり軸受の用
途、組み付け位置等に応じて、外輪1の片側又は両側に
装着する。
【0034】
【発明の効果】本発明の転がり軸受用密封装置は、以上
に述べた通り構成され作用する為、振動等を生じにくい
高性能の密封装置付転がり軸受を、比較的安価に得られ
る。又、外輪からシールド板が脱落しにくい構造である
為、転がり軸受用密封装置の信頼性及び耐久性の向上を
図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す正面図。
【図2】要部のみを取り出して示す、図1のA−A断面
図。
【図3】押し込み状態を示す、図1の拡大B−B断面
図。
【図4】本発明の第二実施例を示す部分断面図。
【図5】本発明の第三実施例を示す、図3と同様の図。
【図6】本発明の対象となる密封装置が組み付けられる
転がり軸受の1例を示す断面図。
【図7】従来の密封装置の第1例の構造を、シールド板
をかしめ付ける以前の状態で示す部分断面図。
【図8】同じく、かしめ付けた後の状態で示す部分断面
図。
【図9】従来の密封装置の第2例を示す部分断面図。
【図10】同第3例を示す部分断面図。
【図11】同第4例を示す部分断面図。
【符号の説明】
1 外輪 2 外輪軌道 3 内輪 4 内輪軌道 5 転動体 6 保持器 7、7a、7b、7c シールド板 8 係止凹溝 9 素板 10 折り返し部 11 段部 12 円筒部 13 係止突起 14 折り返し部 15 テーパ面 16 係止凹溝 17 段部 18 突条部 19、19a シールド板 20 折り返し部 21 基部 23 弾性部 24 隙間 25 押し込み用治具 26 係止凹溝 27 シールド板 28 傾斜部 29 折り返し部 30 膨出部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面中間部に外輪軌道を有する外輪
    と、外周面中間部に内輪軌道を有する内輪と、上記外輪
    軌道と内輪軌道との間に転動自在に設けられた複数の転
    動体とから成る転がり軸受に組み込まれ、上記外輪軌道
    と内輪軌道との間で上記複数の転動体を設けた部分を外
    部から隔てる転がり軸受用密封装置であって、 上記外輪の内周面の少なくとも一端部にこの内周面の全
    周に亙って形成された係止凹溝と、その外周縁をこの係
    止凹溝に係止し、その内周縁を上記内輪の外周面端部に
    近接させたシールド板とを備え、 上記係止凹溝は、上記外輪軌道側を比較的大きな段差を
    有する段部で、上記外輪の開口端部側を比較的小さな段
    差を有する突条部で、それぞれ仕切られたものであり、 上記シールド板は金属板により全体を円輪状に造られ
    て、基部の外周縁部にこの基部に対向する弾性部を有す
    る折り返し部を、上記金属板を断面略コ字形に折り返す
    事により形成したものであり、 上記折り返し部が自由状態での上記弾性部は、その先端
    縁に向かう程上記基部との距離が大きくなる方向に傾斜
    しており、 上記シールド板は上記係止凹溝に、上記弾性部を上記段
    部に当接させる状態で、その外周縁を係止したものであ
    る転がり軸受用密封装置。
  2. 【請求項2】 内周面中間部に外輪軌道を有する外輪
    と、外周面中間部に内輪軌道を有する内輪と、上記外輪
    軌道と内輪軌道との間に転動自在に設けられた複数の転
    動体とから成る転がり軸受に組み込まれ、上記外輪軌道
    と内輪軌道との間で上記複数の転動体を設けた部分を外
    部から隔てる転がり軸受用密封装置であって、 上記外輪の内周面の少なくとも一端部にこの内周面の全
    周に亙って形成された係止凹溝と、その外周縁をこの係
    止凹溝に係止し、その内周縁を上記内輪の外周面端部に
    近接させたシールド板とを備え、 上記係止凹溝は、上記外輪の端面に開口し、この外輪の
    軸方向内側に向かう程直径方向外方に向かう方向に傾斜
    したものであり、 上記シールド板は金属板により全体を円輪状に造られ
    て、基部と、この基部の外周縁部に形成されて上記係止
    凹溝の傾斜方向と略同じ方向に傾斜した傾斜部と、この
    傾斜部の先端縁から上記外輪の軸方向外側に向けて折り
    返された、断面形状が円弧形である折り返し部とを備
    え、 上記折り返し部の自由状態での最大幅寸法は、上記係止
    凹溝の幅寸法よりも大きく、 上記シールド板は上記係止凹溝に、上記折り返し部を弾
    性変形させつつ押し込む事により、その外周縁を係止し
    たものである転がり軸受用密封装置。
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KR101961643B1 (ko) * 2017-10-31 2019-03-25 셰플러코리아(유) 씰링기구를 구비한 구름베어링
EP3421828A4 (en) * 2017-02-23 2019-05-01 NSK Ltd. BEARING

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