JPH0824019B2 - 多極回路遮断器 - Google Patents

多極回路遮断器

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JPH0824019B2
JPH0824019B2 JP61075575A JP7557586A JPH0824019B2 JP H0824019 B2 JPH0824019 B2 JP H0824019B2 JP 61075575 A JP61075575 A JP 61075575A JP 7557586 A JP7557586 A JP 7557586A JP H0824019 B2 JPH0824019 B2 JP H0824019B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、各極ごとに独立した開閉機構と過電流引は
ずし装置を持ち、いずれか1極に過電流が流れた場合に
も全極を確実に遮断できる多極回路遮断器に関する。
〔従来の技術〕
従来、比較的小容量の多極回路遮断器には、単極の回
路遮断器(以下、単遮断器と略称する)を組合わせ、操
作ハンドルのみを共通に連結したものもあるが、これで
は、1極に過電流が流れた場合、その極だけが遮断動作
し、他の極は遮断動作しない。そのため、全極同時遮断
を必要とする場合には、第19図〜第23図に示すような多
極回路遮断器が使用されていた。
第19図〜第23図において、1は絶縁物で成形された2
極一体のケース、2は絶縁物で成形された2極一体のカ
バーで、ケース1とカバー2は図の上下に分割され、内
部には2極分の構成部品が収納されている。3は固定接
点3aを有する固定接点台、4は可動接点4aを有する可動
接点台、5はケース1に固着された開閉機構の支持枠、
6は支持枠5上の支点軸7を中心として回動する操作ハ
ンドル、8は支持枠5と操作ハンドル6の間に装着さ
れ、操作ハンドル6を時計方向に付勢する戻しばね、9
は可動接点台4を支持する可動枠、10は可動接点台4と
可動枠9との間にあって、接点間に接触圧力を与える接
触用ばね、11は一端が操作ハンドル6にピン11aで連結
され、他端が可動接点台4と可動枠9にピン11bで共通
に連結されたリンク、12は操作ハンドル6に設けられた
円弧状の逃げ穴6aを貫通し、両端が支持枠5に装着され
たピン、13は可動枠9とピン12との間に装着された遮断
ばね、14は支持枠5に回動可能なように支持されたラッ
チ部材で、このラッチ部材14は第20図,第21図に示すよ
うに2極分が一体に形成され、極間を横切って配置され
ている。15はラッチ部材14と支持枠5の間に装着された
ばねで、ラッチ部材14を反時計方向に付勢する。上記し
た5〜15の各部品で構成される開閉機構16は各極ごとに
設けられ、各極同時に開閉操作されるように各極の操作
ハンドル6は連結カラー17により連結されている。18は
同じく各極ごとに設けられた電極式過電流引はずし装置
で、コイル18aに過電流が流れたとき、可動鉄片18bをば
ね18cに打ち勝って磁極18dに吸着するようになってい
る。19は電源側端子、20は負荷側端子である。
第19図,第20図は遮断器の閉の状態を示す。この状態
では、操作ハンドル6に連結されたリンク11により可動
接点台4と可動枠9が押し下げられ、可動枠9に加わる
遮断ばね13と接触用ばね10の力は可動枠9とラッチ部材
14との係止部21で受けとめられている。このとき、操作
ハンドル6には遮断ばね13と接触用ばね10による反時計
方向の力が加わり、戻しばね8の力に打ち勝って操作ハ
ンドル6を閉位置に保持する。
いずれか1極でも過電流が流れ、過電流引はずし装置
18が動作すると、磁極18dに吸引された可動鉄片18bによ
り全極共通のラッチ部材14が押され、時計方向に回動す
るため、可動枠9とラッチ部材14の係止部21がはずれ、
遮断ばね13の力で可動接点台4が遮断動作して、可動接
点4aを固定接点3aから離間させ、全極同時に回路を遮断
する。次いで、操作ハンドル6が戻しばね8の力で開位
置に回動し、係止部21の再係合可能な状態に自動リセッ
トする。
すなわち、第22図に示すトリップ状態を経て、第23図
に示す開の状態となる。このトリップ状態および開の状
態では、可動枠9の先端がカバー2に設けられたストッ
パ2aに当接することにより、遮断距離が規制されてい
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のように構成された従来の多極回路遮断器では、
閉の状態で全極共通のラッチ部材14に加わる負荷力(係
止部21の摩擦力、ばね15から受けるばね荷重など)が極
数倍となり、これに伴ってラッチ部材14を引はずし動作
させるのに必要な引はずし力が増大するため、過電流引
はずし装置18の可動鉄片18bに生じる吸引力に余裕が少
ない小容量の多極回路遮断器では、1極のみの過電流引
はずし装置が動作したときと、全極の過電流引はずし装
置が同時に動作したときとで、引はずし電流値が異な
り、1極のみ過電流が流れた場合には、所定の電流値で
全極の遮断動作を安定して行なわせることができなかっ
た。
本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を解決
し、過電流引はずし装置が1極のみ動作したときも、全
極同時に動作したときも、引はずし特性が変わることな
く、いずれも等しい引はずし力で全極の遮断動作を安定
して行なうことができる自動リセット形の多極回路遮断
器を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的は、支持枠に回動自在に軸支された操作ハ
ンドルと、電源側端子に接続された固定接点台と、この
固定接点台に対向して設けられた可動接点台と、この可
動接点台の前記固定接点台に対する開閉操作を行なう接
点開閉機構と、前記可動接点台に電気的に接続されて過
電流により磁極に吸着される可動片を有する過電流引き
はずし装置と、この過電流引きはずし装置に電気的に接
続された負荷側端子を備え、前記操作ハンドルの回動に
より、前記開閉機構と連動し固定接点に対して可動接点
を開または閉状態とし、過電流の検知により前記過電流
引きはずし装置を起動しトリップ動作を行ない、前記両
接点間を開放させる回路遮断器を複数台並設してなる多
極回路遮断器において、前記可動接点台を支持し回動支
点を有する可動枠と、前記操作ハンドルの開動作に伴い
前記可動枠と当接し、移動位置を規制するよう前記操作
ハンドルに設けた可動枠位置規制手段と、前記可動枠の
回動支点と前記操作ハンドルとを連結ピンにより互いに
回動可能に連結するリンクと、前記可動枠を接点の開方
向に付勢する遮断ばねと、前記過電流引きはずし装置と
前記可動枠との中間位置に、前記支持枠に回動自在に軸
支され、前記可動枠との係止部、前記可動片との接触
腕、並びに後記する連結部材と係合する1対の係合腕を
備えて、前記可動接点を閉状態に係止、若しくは、閉状
態を解除するラッチ部材と、前記支持枠に対し隣接極と
共通に回動自在に軸支され、自極または他極の可動枠の
トリップ動作を検出する接触端と、検出したトリップ動
作を自極および他極に伝達する伝達端を備えた連結部材
を有し、前記操作ハンドルを前記複数台の回路遮断器に
わたって実質的に同時開閉されるよう連結することによ
り、この操作ハンドルを接点の開方向に回動する時に
は、前記可動枠が前記可動枠位置規制手段と当接し、前
記可動枠は固定接点台に対して略垂直方向に実質的に平
行移動し、前記連結部材を回動させることなく、前記遮
断ばねにより接点は開となり、この操作ハンドルを接点
の閉方向に回動する時には前記可動枠と前記可動枠位置
規制手段との当接状態が解除され、複数極の少なくとも
何れか1極のトリップ時には、前記可動枠が前記リンク
との連結ピンを中心に回動すると共に、前記連結部材の
前記接触端を押圧するまで前記連結部材を回動させるこ
とにより、この連動部材の前記伝達端は、前記可動枠の
移動量の大きい部分の変位を検出し他極の係合腕を介し
てラッチ部材を強制的に引きはずす動作を行なうように
構成されていることを特徴とする多極回路遮断器によっ
て達成される。
〔作用〕
本発明では、いずれか1極の過電流引はずし装置の動
作により、可動接点台もしくは可動接点台を支持する可
動枠とラッチ部材との係止部がはずされ、可動接点台が
遮断ばねの力で遮断動作したとき、ハンドルが開位置に
回動するに先立ち前記可動接点台もしくは前記可動枠が
連動部材を押圧して回動させ、この連動部材の回動によ
って他極のラッチ部材が強制的に引はずし動作させら
れ、全極が遮断動作するに至る。この場合、連動部材を
介して他極のラッチ部材を引はずし動作させる力は、可
動接点台を付勢する遮断ばねによって得られるので、過
電流引はずし装置の負荷にはならず、過電流引はずし装
置が1極のみ動作したときも、全極同時に動作したとき
も、等しい引はずし力で全極を遮断動作させることがで
きる。
〔実施例〕
以下、本発明の第1実施例を第1図〜第7図により説
明する。
本実施例は単極遮断器を連結して2極構成とした例で
あり、第1図は1極分の内部機構を示す一部切欠いた正
面図、第2図は極間の連動機構を示す切断側面図であ
る。
2個の単極遮断器22,23は、絶縁物で成形されたケー
ス24,25と絶縁物で成形されたカバー26,27を個別に持っ
ている。そのケース24,25とカバー26,27は単極遮断器同
士の合わせ面と平行な面で分割されており、第1図には
1極のカバーを取り除いて内部機構を示してある。
両単極遮断器22,23は、固定接点3aを有する固定接点
台3、可動接点4aを有する可動接点台4、開閉機構16、
過電流引はずし装置18、電源側端子19、負荷側端子20を
個別に備えている。
開閉機構16は、ケース24,25にそれぞれ固着された支
持枠5、支持枠5上の支点軸7を中心として回動する操
作ハンドル6、支持枠5と操作ハンドル6との間に装着
され、操作ハンドル6を時計方向に付勢する戻しばね
8、可動接点台4を支持する可動枠9、可動接点台4と
可動枠9との間にあって接点間に接触圧力を与える接触
用ばね10、一端が操作ハンドル6にピン11aで連結さ
れ、他端が可動接点台4と可動枠9にピン11bで共通に
連結されたリンク11、操作ハンドル6に設けられた円弧
状の逃げ穴6aを貫通し、両端が支持枠5に装着されたピ
ン12、可動枠9とピン12との間に装着された遮断ばね1
3、支持枠5に回動可能なように支持されたラッチ部材2
8,29、ラッチ部材28,29と支持枠5との間にそれぞれ装
着され、ラッチ部材28,29を反時計方向に付勢するばね3
0,31からなっており、各極ごとに独立したラッチ部材2
8,29を備えている点が第19図〜第23図に示す従来例と異
なる。第2図,第3図に示すように、個々のラッチ部材
28,29は、支持枠5と係合してばね30,31による各ラッチ
部材の回動を制限する突起28a,29aと、後述する連動部
材32の動きを各ラッチ部材に伝える共通引はずし用突起
28b,29bを持っている。
過電流引はずし装置18は、第19図〜第23図に示す従来
例に用いられているものと同じで、コイル18aに過電流
が流れたとき、可動鉄片18bをばね18cに打ち勝って磁極
18dに吸着するようになっている。
各極の開閉機構16の動作は第19図〜第23図に示す従来
例と基本的には同じであり、第1図は閉の状態、第6図
はトリップ状態、第7図は開の状態を示す。
次に、単極遮断器22,23を結合して2極遮断器を構成
するための連結構造を第2図〜第5図により説明する。
32は単極遮断器22,23を共通引はずし動作させるために
設けられた連動部材である。この連動部材32は、絶縁物
によりY字形に一体成形されており、単極遮断器22のケ
ース24および単極遮断器23のカバー27の合わせ面側の凹
部24a,27aにより形成された空間33内に位置し、その中
央脚に設けられた軸状突起32a,32bがケース24およびカ
バー27に設けられた支持穴24b,27bに嵌合して、この嵌
合部を支点として回動可能なように装着される。32c,32
d,32e,32fは連動部材32の2本の腕に左右対称に設けら
れた共通引はずし用突起であり、この共通引はずし用突
起32c,32d,32e,32fをケース24およびカバー27に互に連
通して設けられた穴24c,27cおよび24d,27dにそれぞれ通
し、反対側すなわち各単極遮断器22,23の内部に突出さ
せる。第1図に示すように、一方の共通引はずし用突起
32c,32dの突出端は各単極遮断器22,23の内部にある可動
接点台4および可動枠9の可動接点4a側端部の上方位置
に置かれ、他方の共通引はずし用突起32e,32fの突出端
は各単極遮断器22,23の内部にあるラッチ部材28,29の共
通引はずし用突起28b,29bと対向した位置に置かれる。
34は両単極遮断器22,23の操作ハンドル6を連結する
連結カラー、35は両単極遮断器22,23のケース、カバー
を一体に結合するかしめピンである。
上記のように構成された本実施例の2極遮断器の動作
を、以下第1図,第2図,第6図,第7図により説明す
る。
手動操作時には、両極の操作ハンドル6を連結した連
結カラー34を操作することにより、可動接点台4および
可動枠9を2極同時に開閉動作させることができる。第
1図に示す閉の状態から第7図に示す開の状態としたと
きには、可動接点台4および可動枠9とリンク11を連結
するピン11bの上方への移動に伴い、可動接点台4およ
び可動枠9は、遮断ばね13の引張り力によりピン11bを
中心として時計方向に回動しながら、可動枠9が操作ハ
ンドル6のストッパ部6bに当接する位置まで引き上げら
れるが、このとき、可動枠9の位置はストッパ部6bによ
り規制されて連動部材32の共通引はずし用突起32c,32d
を押圧するに至らないため、連動部材32を時計方向に回
動させることはない。しかし、過電流引はずし装置18の
動作により第1図に示す閉の状態から第6図に示すトリ
ップ状態となったときには、可動接点台4および可動枠
9は、ピン11bがリンク11により押し下げられた状態の
ままで、遮断ばね13の引張り力により、操作ハンドル6
のストッパ部6cで規制された位置までピン11bを中心と
して時計方向に回動させられるため、第7図に示す閉の
状態よりさらに上方まで移動し、その移動距離が大きく
なった分だけ、可動枠9が連動部材32の共通引はずし用
突起32c,32dを押圧して、連動部材32を支点部32a,32bを
中心として時計方向に回動させる。
本実施例は、このように開の状態とトリップ状態とで
可動接点台4および可動枠9に対するストッパの位置を
変えることにより、トリップ状態では開の状態よりも可
動接点台4および可動枠9を大きく変動させ、この移動
距離の差を利用して、トリップ時のみ連動部材32を駆動
し、共通引はずし動作を行なわせるものである。
たとえば、第1図に示す閉の状態から一方の単極遮断
器22に過電流が流れた場合、過電流引はずし装置18の磁
極18dに吸引された可動鉄片18bがラッチ部材28を押し、
時計方向に回動させることにより、可動枠9とラッチ部
材28の係止部21がはずれると、前述したように、遮断ば
ね13の引張り力により、可動接点台4と可動枠9が操作
ハンドル6のストッパ部6cで規制された位置までピン11
bを中心として時計方向に回動させられ、このとき、可
動枠9は連動部材32の共通引はずし用突起32cを押圧
し、連動部材32を支点部32a,32bを中心として時計方向
に回動させる。回動させられた連動部材32の共通引はず
し用突起32fは、他方の単極遮断器32側に配置されたラ
ッチ部材29の共通引はずし用突起29bを押圧し、ラッチ
部材29を時計方向に回動させて、可動枠9との係合部21
をはずす。
この結果、両単極遮断器22,23とも、確実に遮断動作
し、第6図に示すトリップ状態となる。この状態は瞬間
的なもので、両単極遮断器22,23がトリップ状態になる
と、すぐさま戻しばね8の力で操作ハンドル6が時計方
向に回動させられ、第7図に示す開の状態となる。すな
わち、可動枠9の係止側端部が引き上げられて、ラッチ
部材28,29との再係合が可能な状態に自動リセットされ
る。
以上のように、本実施例によれば、各極のラッチ部材
28,29には1極分の負荷しか掛からないので、過電流引
はずし装置18が1極のみ動作したときも、2極同時に動
作したときと同じ引はずし力で全極を遮断動作させるこ
とができる。また、本実施例によれば、第19図〜第23図
に示す従来例のように全極のラッチ部材を一体構造とす
る必要がなく、連動部材32のみを極間に配置すればよい
ので、単極遮断器を組合わせて多極回路遮断器を構成す
ることが容易にできる。すなわち、第19図〜第23図に示
すケース1、カバー2、ラッチ部材14などの多極遮断器
専用部品が不要となり、単極遮断器の連結に必要な最小
限度の専用部品を用いて多極回路遮断器を安価に構成で
きるという利点がある。
第8図〜第11図に示す本発明の第2実施例は、第1実
施例と同様に単極遮断器を連結して多極構成とした他の
例で、第1実施例とは異なるV字形状の共通引はずし用
連動部材36を用い、中央の突起部36a,36bを支点として
極間に装着した連動部材36の一方の共通引はずし用突起
36c,36dを各極の可動接点台4および可動接点台4を支
持する可動枠9の可動接点4a側端部の上方に配置し、他
方の共通引はずし用突起36e,36fを各極の過電流引はず
し装置18の可動鉄片18bの上方に配置して、いずれか1
極の過電流による遮断動作時に、その極の可動枠9によ
り押圧されて時計方向に回動した連動部材36が、その共
通引はずし用突起36e,36fで他の極の可動鉄片28bを押し
下げて対応するラッチ部材28,29を時計方向に回動さ
せ、全極を遮断動作させるようにしたものである。した
がって、機能的には第1実施例と同等である。
本発明の第3実施例を第12図,第13図,第14図に示
す。開閉機構16は第1,第2の実施例と同一構造であり、
第1図,第6図と対応する部分には同一符号を付して示
す。共通引はずし用連動部材は、共通引はずしレバー37
と絶縁物製の連結棒38からなり、各極の開閉機構の支持
枠5に支点部39を中心として回動可能なように装着され
た共通引はずしレバー37を連結棒38により相互に連結し
て連動機構を構成している。40は共通引はずしレバー37
を時計方向に付勢するばねである。1極に過電流が流れ
た場合、図示しない過電流引はずし装置の動作によりラ
ッチ部材28が時計方向に回動すると、可動接点台4を支
持する可動枠9がラッチ部材28からはずれ落ち、遮断ば
ね13の力によりピン11bを中心として時計方向に回動さ
せられる。
このとき、第13図に示すように、可動枠9が共通引は
ずしレバー37を押圧することにより、連結棒38で連結さ
れた各極の共通引はずしレバー37が一斉に反時計方向に
回動し、それぞれの押圧部37aで他極のラッチ部材29を
押圧して時計方向に回動させ、全極を遮断動作させる。
本実施例でも、1極が遮断動作したとき、その極の遮断
ばね13の力で他極のラッチ部材の引はずし動作が行なわ
れるので、過電流引はずし装置の負荷にはならない。
この第3実施例は、連結棒38により隣り同士の極を無
限に連結できるという特徴がある。
第15図,第16図に示す本発明の第4実施例は、第1実
施例における可動枠9のトリップ時の機械的変位を利用
して、遮断器が過電流により遮断動作したことを機械的
に表示するトリップ表示装置を付加したものである。41
は開閉機構16の支持枠5に支点部42を中心として回動可
能なように装着されたラッチレバー、43は同じく支持枠
5に支点部44を中心として回動可能なように装着された
表示ボタン作動レバーで、ラッチレバー41はばね45によ
り反時計方向に付勢され、表示ボタン作動レバー43はば
ね46により反時計方向に付勢されている。47はケース24
に装着された表示ボタンで、表示ボタン作動レバー43の
1辺に対向し、常時はばね48によりケース24の表面から
引込んだ第15図に示す位置に保持されている。過電流に
より開閉機構16が遮断動作した場合、第16図に示すよう
に、ラッチ部材28からはずれ落ちた可動部材9により、
ラッチレバー41の支持枠5内に突出した端部41aが押圧
され、ラッチレバー41は時計方向に回動させられる。こ
のラッチレバー41の回動によりラッチレバー41と表示ボ
タン作動レバー43の係止部49がはずれ、表示ボタン作動
レバー43が反時計方向に回動して表示ボタン47を押圧
し、ケース24から突出させる。これにより、操作ハンド
ル6が開位置に復帰した後も、過電流による遮断動作が
行なわれたことを外部に表示できる。操作ハンドル6が
開位置に復帰した後、表示ボタン47を手で押し込むと、
ラッチレバー41と表示ボタン作動レバー43の係止部49が
再係合し、表示ボタン47はリセットされる。
第17図,第18図に示す本発明の第5実施例は、第1実
施例における可動枠9のトリップ時の機械的変位を利用
して、遮断器が過電流により遮断動作したことを電気的
に表示する警報スイッチを付加したものである。50は開
閉機構16の支持枠5に支点部51を中心として回動可能な
ように装着されたラッチレバー、52は同じく支持枠5に
支点部53を中心として回動可能なように装着された警報
スイッチ作動レバーで、ラッチレバー50はばね54により
反時計方向に付勢され、警報スイッチ作動レバー52はば
ね55により時計方向に付勢されている。56は図示しない
ケースに取付けられた警報スイッチで、第17図に示すよ
うに、常時は作動レバー52により押圧され、その接点が
開いた状態にある。過電流により開閉機構16が遮断動作
した場合、第18図に示すように、ラッチ部材28からはず
れ落ちた可動枠9によりラッチレバー50の支持枠5内に
突出した端部50aが押圧され、ラッチレバー50は時計方
向に回動させられる。このラッチレバー50の回動により
ラッチレバー50と作動レバー52の係止部57がはずれ、作
動レバー52が時計方向に回動して警報スイッチ46の押圧
を解除する。これにより、警報スイッチ46内の接点が閉
じ、操作ハンドル6が開位置に復帰した後も、過電流に
よる遮断動作が行なわれたことを電気的に警報させるこ
とができる。遮断動作後、操作ハンドル6を閉位置に操
作すると、その途中で可動枠9に設けたピン58が作動レ
バー52を押圧することにより、作動レバー52が反時計方
向に回動して、ラッチレバー50との係止部57が再係合
し、第17図に示す状態にリセットされる。
第1図〜第18図に示した実施例は、いずれも開閉機構
16に可動接点台4を支持する可動枠9を設けた例である
が、機構を簡単にするため、可動枠9を省略する場合も
ある。この場合は、閉の状態では可動接点台4が直接ラ
ッチ部材28,29に係止され、トリップ状態では可動接点
台4により連動部材32,36,37が押圧され、共通引はずし
動作を行なうことになるが、機能的には上記各実施例と
同等であり、本発明の効果に変わりはない。
〔発明の効果〕
本発明によれば、多極回路遮断器のいずれか1極が過
電流により遮断動作した際、遮断動作した極の可動接点
台または可動接点台を支持する可動枠により連動部材を
押圧して回動させ、この連動部材の回動により他の極の
ラッチ部材を強制的に引はずし動作させるようにしたた
め、過電流引はずし装置の1極分の引はずし力で全極を
確実に遮断動作させることができる。したがって、過電
流引はずし装置の引はずし力の余裕が少なくても、1極
のみ動作した場合と全極同時に動作した場合とで引はず
し電流値が変わることなく、安定した引はずし特性が得
られる。また、過電流引はずし装置が小形のものでよい
ため、遮断器全体を小形化することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例の遮断器内部機構を示す正
面図、第2図は同切断面図、第3図は同ラッチ部材の斜
視図、第4図は同遮断器ケースと連動部材の関係を示す
斜視図、第5図は同多極回路遮断器の外観を示す斜視
図、第6図,第7図はそれぞれ第1実施例のトリップ状
態および開の状態を示す正面図、第8図は本発明の第2
実施例の遮断器内部機構を示す正面図、第9図は同連動
部材の斜視図、第10図,第11図はそれぞれ第2実施例の
トリップ状態および開の状態を示す正面図、第12図は本
発明の第3実施例の開閉機構部を示す一部切欠いた正面
図、第13図は第3実施例のトリップ状態を示す一部切欠
いた正面図、第14図は同連動部材の斜視図、第15図は本
発明の第4実施例の遮断器内部機構を示す切断正面図、
第16図は第4実施例のトリップ状態を示す切断正面図、
第17図は本発明の第5実施例の開閉機構部を示す正面
図、第18図は第5実施例のトリップ状態を示す正面図、
第19図は従来の多極回路遮断器の内部機構を示す切断正
面図、第20図は同切断側面図、第21図は同ラッチ部材の
斜視図、第22図,第23図はそれぞれ従来の多極回路遮断
器のトリップ状態および開の状態を示す切断正面図であ
る。 4:可動接点台、6:操作ハンドル 8:ハンドル戻しばね、9:可動枠 11:リンク、13:遮断ばね 16:開閉機構 18:過電流引はずし装置 21:係止部、28,29:ラッチ部材 32,36,37,38:連動部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持枠に回動自在に軸支された操作ハンド
    ルと、電源側端子に接続された固定接点台と、この固定
    接点台に対向して設けられた可動接点台と、この可動接
    点台の前記固定接点台に対する開閉操作を行なう接点開
    閉機構と、前記可動接点台に電気的に接続されて過電流
    により磁極に吸着される可動片を有する過電流引きはず
    し装置と、この過電流引きはずし装置に電気的に接続さ
    れた負荷側端子を備え、前記操作ハンドルの回動によ
    り、前記開閉機構と連動し固定接点に対して可動接点を
    開または閉状態とし、過電流の検知により前記過電流引
    きはずし装置を起動しトリップ動作を行ない、前記両接
    点間を開放させる回路遮断器を複数台並設してなる多極
    回路遮断器において、 前記可動接点台を支持し回動支点を有する可動枠と、 前記操作ハンドルの開動作に伴い前記可動枠と当接し、
    移動位置を規制するよう前記操作ハンドルに設けた可動
    枠位置規制手段と、 前記可動枠の回動支点と前記操作ハンドルとを連結ピン
    により互いに回動可能に連結するリンクと、 前記可動枠を接点の開方向に付勢する遮断ばねと、 前記過電流引きはずし装置と前記可動枠との中間位置
    に、前記支持枠に回動自在に軸支され、前記可動枠との
    係止部、前記過電流引きはずし装置の前記可動片との接
    触腕、並びに後記する連結部材と係合する1対の係合腕
    を備えて、前記可動接点を閉状態に係止、若しくは、閉
    状態を解除するラッチ部材と、 前記支持枠に対し隣接極と共通に回動自在に軸支され、
    自極または他極の可動枠のトリップ動作を検出する接触
    端と、検出したトリップ動作を自極および他極に伝達す
    る伝達端を備えた連結部材を有し、 前記操作ハンドルを前記複数台の回路遮断器にわたって
    実質的に同時開閉されるよう連結することにより、 この操作ハンドルを接点の開方向に回動する時には、前
    記可動枠が前記可動枠位置規制手段と当接し、前記可動
    枠は固定接点台に対して略垂直方向に実質的に平行移動
    し、前記連結部材を回動させることなく、前記遮断ばね
    により接点は開となり、 この操作ハンドルを接点の閉方向に回動する時には、前
    記可動枠と前記可動枠位置規制手段との当接状態が解除
    され、 複数極の少なくとも何れか1極のトリップ時には、前記
    可動枠が前記リンクとの連結ピンを中心に回動すると共
    に、前記連結部材の前記接触端を押圧するまで前記連結
    部材を回動させることにより、この連動部材の前記伝達
    端は、前記可動枠の移動量の大きい部分の変位を検出し
    他極の前記係合腕を介してラッチ部材を強制的に引きは
    ずす動作を行なうように構成されていることを特徴とす
    る多極回路遮断器。
  2. 【請求項2】前記可動枠の他端の回動動作を検出する部
    材を備え、前記トリップ動作を視覚的または電気的に外
    部表示する手段を備えたことを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の多極回路遮断器。
JP61075575A 1986-04-03 1986-04-03 多極回路遮断器 Expired - Lifetime JPH0824019B2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3786380A (en) * 1973-02-16 1974-01-15 Airpax Electronics Multi-pole circuit breaker
JPH0228209B2 (ja) * 1983-11-02 1990-06-22 Sanken Eapatsukusu Kk Takyokukairoshadanki

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