JP3387377B2 - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

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JP3387377B2
JP3387377B2 JP22906797A JP22906797A JP3387377B2 JP 3387377 B2 JP3387377 B2 JP 3387377B2 JP 22906797 A JP22906797 A JP 22906797A JP 22906797 A JP22906797 A JP 22906797A JP 3387377 B2 JP3387377 B2 JP 3387377B2
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敏宏 大井戸
初男 水野
義也 中道
孝信 田中
靖 松井
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、過電流を検出する
バイメタルとその際に強制開極される可動接触子とを編
組線で電気的に接続した回路遮断器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の回路遮断器を図13乃至図16に
示す。
【0003】100は回路遮断器の器体であってボディ
102とカバー103とから構成されている。104は
端子装置であって、器体100の左右に固定されてお
り、図中左側の端子装置104の端子板105は鋲10
6にてボディ102に固定され、固定接点107を有し
ている。なお、図中右側の端子装置104の端子板10
8の先部にはバイメタル127が立設されており、この
バイメタル127の上端は編組線109と接続されてい
る。
【0004】110は固定板であって、ねじ111によ
りボディ102の中央に固定されている。112はハン
ドルであって、ピン113により固定板110に枢支さ
れている。114はハンドル112に付設されたスプリ
ングであって、一端を固定板110に引掛け、他端をハ
ンドル112に引掛けてハンドル112を時計方向に回
動させて開極方向に付勢している。
【0005】115はラッチ部材であって、一端に係合
爪116を有しており、かつ、コ字型リンク117によ
ってハンドル112の一端と結合され、ハンドル112
の回動に応じて上下動するものである。また、ラッチ部
材115と駆動部材119との間には押圧ばね片118
が配設されている。
【0006】この押圧ばね片118は略コ字状に折曲し
て形成され、駆動部材119の上面中央において逆T字
状に切込み形成された切欠き部132内にこの押圧ばね
片118が配設される。
【0007】押圧ばね片118の下端部には、下方に垂
下した下部支持片118aを有し、この下部支持片11
8aを駆動部材119の前面中央に鋲131により固着
することにより駆動部材119に押圧ばね片118を取
付けている。
【0008】駆動部材119はその両側部でそれぞれ可
動接触子121を押下げ駆動するものであって、駆動部
材119に設けられた切込み部132の下部幅広部13
2a内に押圧ばね片118を配置してこの切込み部13
2の下縁よりさらに下方において駆動部材119に下部
支持片118aを鋲131にて固定している。切込み部
132の上部幅狭部132bに至る段部下面132cに
押圧ばね片118の上部両側が当接している。
【0009】押圧ばね片118は下部幅広部132aの
幅寸法よりは狭くしかも上部幅狭部132bの幅寸法よ
りは広い幅寸法を有して形成され、下部幅広部132a
から上部幅狭部132bに至る段部下面132cをスト
ッパーとして機能させて押圧ばね片118がこの段部下
面132cに当接するようにしている。
【0010】また、ラッチ部材115の係合爪116側
の他端部は、駆動部材119の切込み部132の上部幅
狭部132bを通過して押圧ばね片118の上面に当接
されるものであり、これにより接点107、120の接
触後、さらにラッチ部材115が投入方向に作動する
と、ラッチ部材115の他端部により押圧ばね片118
がそのばね力に抗して弾性変形され、この反力が接点1
07、120の接点圧力として得られるものである。こ
れにより、固定接点107に対応する可動接点120及
び可動接点120を一端に固定した可動接触子121
は、駆動部材119と連動する。
【0011】122は復帰ばねであって、ボディ102
と可動接触子121との間に縮設されており、常に固定
接点107と可動接点120とを開極する方向に働いて
いる。可動接触子121の基部側は略Z字状に折曲形成
され、ボディ102の係合挿入孔128に可動接触子1
21の基部の折曲部121aを挿入し、係合挿入孔12
8の係合天井部129に可動接触子121基部の折曲部
121aを係合自在としているものであり、これによ
り、駆動部材119で可動接触子121aを係合自在と
している。また、駆動部材119で可動接触子121を
押下げたとき、係合天井部129と折曲部121aとの
係合部を枢支点として可動接触子121が回動すること
になる。
【0012】123は引き外し部材であって、一端を軸
124により枢支されて固定板100に取付けられこの
軸124を中心に変位するとともに、ラッチ部材115
の係合爪116と係合する係合片125を中央に有して
いる。126は付勢ばねであって、一端を固定板100
に引掛け、他端を引き外し部材123に引掛けてあり、
これにより常時引き外し部材123をラッチ部材115
の方向にばねを付勢している。
【0013】バイメタル127は、一端を端子板108
のの先部とともにねじ130によりボディ102に固定
されており、上部のバイメタル127側面に編組線10
9の他端を可動接触子121に接続し、電路の過負荷電
流域は短絡電流等の過電流により発生する熱によって撓
み変形し、これによりバイメタル127の他端が引き外
し部材123の他端を駆動する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な構成の回路遮断器は、編組線109がバイメタル12
7の自由端において接続され、そこからバイメタル12
7の基端方向に垂下したところにて可動接触子121に
接続されているため、電流の流れる方向の異なるバイメ
タル127と編組線109とが対向した位置に配設され
ることになる。このため、短絡電流等の大電流が流れた
ときに、バイメタル127と編組線109との間に電磁
反発力が発生し、バイメタル127と編組線109との
接続が外れるという問題点を有している。
【0015】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、大電流が流れた
としても編組線の接続部分が外れにくい回路遮断器を提
供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
入出力端子の一方に電気的に接続された固定接点と、該
固定接点に接離自在に対向する可動接点を先端に取着し
た可動接触子と、入出力端子の他方に電気的に接続され
るバイメタルと、前記可動接触子の基端側に一端側を接
続するとともに、他端側をバイメタルの自由端側に接続
した編組線とを備えた回路遮断器において、前記編組線
を前記可動接触子及びバイメタルに各々の延出方向から
略U字状に接続し、この2つの垂下する前記編組線のう
ち前記可動接触子に近接する位置において接点に流れる
不平衡電流を検出し得る零相変流器を配設したことを特
徴とするものである。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の回
路遮断器において、前記可動接触子に対して前記バイメ
タルを直交方向に配設し、前記可動接触子の前記編組線
を接続する部分を前記バイメタルに対して平行となるよ
うに折曲したことを特徴とするものである。
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る一実施の形態
の回路遮断器について図1乃至図12に基づき詳細に説
明する。
【0020】図1は回路遮断器の遮断要素が開極した状
態を表す側面図である。図2は回路遮断器の遮断要素が
閉極した状態を表す側面図である。図3は回路遮断器の
全体分解斜視図である。図4は可動接触子及びバイメタ
ルと編組線との接続状態を表す斜視図である。図5は第
1側ケースと中間ケースの相向かい合う面を示す分解斜
視図である。図6は回路遮断器の外観斜視図である。図
7は駆動部材と可動接触子の関係を示す分解斜視図であ
る。図8は第1側ケースに零相変流器を取付けた状態の
側面図である。図9は第1側ケースに中間ケースを取付
けた状態の側面図である。図10は回路遮断器の過電流
トリップ状態を表す側面図である。図11は回路遮断器
の短絡トリップ状態を表す側面図である。図12は回路
遮断器の漏電トリップ状態を表す側面図である。
【0021】この回路遮断器は、器体1、ハンドル2、
駆動部材3、ラッチ部材4、引き外し部材5を有し、駆
動部材3が器体1に回動自在となるように器体1の側面
から枢着されている。
【0022】器体1は一対の側ケース6、7およびその
一対の側ケース6、7の間に中間ケース8を有し、中間
ケース8と側ケース6、7との間にそれぞれ接点部9、
10を収納するとともに、側ケース6、7間に接点部
9、10を開閉する手段11を収納している。これら、
接点部9、10及び接点部9、10を開閉する手段11
は、器体1の側面方向から取付けられる。
【0023】側ケース6、7には、これらを相互に直接
当接する当接部6a、7aを設けている。当接部6aは
中間ケース8の幅分を延出して当接部7aと当接するよ
うに形成している。
【0024】また、当接部6a、7aとこの当接部6
a、7aに対向する中間ケース8の端部との間に零相変
流器12を収納する収納スペース12aを形成してい
る。
【0025】零相変流器12は、接点部9、10により
開閉される電路の不平衡電流を検出するものである。零
相変流器12により検出された不平衡電流が感度電流以
上になった際に出力信号を出す増幅器と、増幅器の出力
信号が出た場合にオンとなるサイリスタやトランジスタ
等により構成されたスイッチング素子とからなる漏電検
出回路13が零相変流器12に併設され、電気的に接続
されている。
【0026】電磁石装置14は、漏電検出回路13の出
力により動作するプランジャ14aを有している。この
電磁石装置14は、第1側ケース6及び中間ケース8に
よりハンドル2に隣接して形成された収納スペース12
aに横方向から嵌め込まれている。プランジャ14a
は、例えば、ハンドル2に向く方向及びその反対側に突
出し、電磁石装置14のコイルに増幅器より励磁電流が
流れて励磁するとハンドル2に近接する方向に動作す
る。
【0027】器体1の中間ケース8は、第1側ケース6
の一面側に重ねられ、第2側ケース7は中間ケース8を
介して第1側ケース6に重ねられる。
【0028】第1側ケース6は、ハンドル2を枢支する
略筒状の枢支孔15aを略中央上部の位置に有してい
る。また、中間ケース8は、枢支孔15aの周囲に嵌合
する嵌合孔15bを有している。
【0029】第1側ケース6は、当接部6aを兼ねた取
付面側の両端に取付凹部16を形成し、その上側の位置
に端子部が器体1の横方向から嵌め込まれている。
【0030】接点部9を構成する第1の固定側電路構成
17、第1の可動側電路構成18および第1の可動側電
路構成18の第1の可動接触子18bを支持する駆動部
材3がやはり第1側ケース6の一面側から組み込まれて
いる。
【0031】第1の固定側電路構成17は、第1の固定
接点17aを有する第1の固定接触子17bと、第1の
固定接触子17bの端部に設けた速結端子構造の第1の
端子17cとからなり、第1側ケース6の位置決め支持
部19に組み込まれている。17dは速結端子構造の第
1の解除レバーである。
【0032】第1の可動側電路構成18は、第1の可動
接点17aに接離する第1の可動接点18aを有する板
ばねを用いた第1の可動接触子18bと、第1の可動接
触子18bに接続された第1の編組線18cと、第1の
編組線18cに接続された第1のバイメタル18dと、
第1のバイメタル18dを囲む短絡検出用の第1の磁性
板18eと、この端部に連結されたねじ型の第1の端子
18fとからなっている。18gは第1のバイメタル調
整ねじである。
【0033】第1の編組線18cは、略U字状をなして
おり、第1の可動接触子18bに近接する部分にて零相
変流器12に挿通され、第1の可動接触子18bと接続
されている。
【0034】その際、第1の編組線18cは、第1の可
動接触子18b基端側で第1の可動接触子18bの延出
方向から接続されているので、第1の可動接触子18b
及び第1の編組線18cが互いに対向することにより、
互いに逆向きの電流が流れることはない。このため、第
1の可動接触子18bと第1の編組線18cとの間に電
磁反発力が発生することはない。
【0035】同様に、第1の編組線18cは、第1のバ
イメタル18dの自由端側で第1のバイメタル18dの
延出方向から接続されているので、第1の編組線18c
と第1のバイメタル18dとの間にも電磁反発力が発生
することはない。
【0036】第1の可動接触子18bと第1のバイメタ
ル18dとは、略直交するように配設されており、第1
の可動接触子18bと第1の編組線18cとの接続部分
は、第1のバイメタル18dに対して平行となるように
折曲されている。
【0037】入出力端子17c、18fは第1の固定側
電路構成17及び第1の可動側電路構成18の互いに離
れた端部に設けられ、第1側ケース6、中間ケース8及
び第2側ケース7から露出するように配設される。
【0038】中間ケース8は、第1側ケース6の一面側
に重ねられて第1の固定側電路構成17及び第1の可動
側電路構成18を隣接する他極に対して絶縁している。
また、中間ケース8は、電路構成やその他の必要部品を
第1側ケース6に対して位置決めし押える役目も果たし
ている。
【0039】22、23は、ハンドル2及び駆動部材3
が可動する際の可動領域となる穴部である。
【0040】中間ケース8の下端部と当接部6aとの間
に零相変流器12の収納スペース12aを形成するため
に、中間ケース8の高さを第一側ケース6の高さよりも
短くしている。
【0041】この中間ケース8の一面側に、接点部10
を構成する第2の固定側電路構成30及び駆動部材3に
組み込む第2の可動接触子31bを有する第2の可動側
電路構成31が器体1の横方向から組込み支持されてい
る。
【0042】第2の固定側電路構成30及び第2の可動
側電路構成31は、互いに離れた端部に第一側ケース
6、中間ケース8及び第2側ケース7から露出する入出
力端子30c、31fを有する。
【0043】第2の固定側電路構成30は、第2の固定
接点30aを有する第2の固定接触子30bと、第2の
解除レバー30dを有する速結端子構造の端子30cと
からなり、中間ケース8の位置決め支持部32に組み込
まれている。
【0044】第2の可動側電路構成31は、第2の可動
接点31aを有する第2の可動接触子31bと、第2の
可動接触子31bに接続された第2の編組線31cと、
第2の編組線31cに接続された第2のバイメタル31
dと、第2のバイメタル31dを囲む短絡検出用の第2
の磁性板31eと、第2のバイメタル32dと接続され
る第2の端子31fとからなっており、第2の端子31
fが中間ケース8の所定位置に組み込まれ、第2の可動
接触子31bは駆動部材3に保持されている。33は第
2のバイメタル調整ねじ、34はハンドル復帰ばねであ
る。
【0045】第2の編組線31cは、略U字状をなして
おり、第2の可動接触子31bに近接する部分にて零相
変流器12に挿通され、第2の可動接触子31bと接続
されている。
【0046】その際、第2の編組線31cは、第2の可
動接触子31bの基端側で第2の可動接触子31bの延
出方向から接続されているので、第2の可動接触子31
b及び第2の編組線31cが互いに対向することによ
り、互いに逆向きの電流が流れることはない。このた
め、第2の可動接触子31bと第2の編組線31cとの
間に電磁反発力が発生することはない。
【0047】同様に、第2の編組線31cは、第2のバ
イメタル31dの自由端側で第2のバイメタル31dの
延出方向から接続されているので、第2の編組線31c
と第2のバイメタル31dとの間にも電磁反発力が発生
することはない。
【0048】第2の可動接触子31bと第2のバイメタ
ル31dとは、略直交するように配設されており、第2
の可動接触子31bと第2の編組線31cとの接続部分
は、第2のバイメタル31dに対して平行となるように
折曲されている。
【0049】このようにして器体1は、固定接点17
a、30aを設けた固定接点17b、30b及び固定接
点17a、30aに接離自在に対向する可動接点18
a、31aを設けた可動接触子18b、31bを収納し
ている。
【0050】接点部9、10の可動接触子18b、31
bを開閉する手段11は、器体1から一部突出して器体
1内で回動自在に枢着されたハンドル2と、器体1に回
動自在に枢着されるとともに可動接点18a、31aが
固定接点17a、30aに接離する方向に可動接触子1
8b、31bを駆動する駆動部材3と、可動接点18
a、31aが固定接点17a、30aから開離する方向
に駆動部材3を付勢する開極ばね35と、過電流や短絡
電流等の異常電流を検出したときに引き外し動作する引
き外し部材5と、ハンドル2に連動するものであって、
引き外し部材5に係止した状態で可動接点18a、31
aが固定接点17a、30aに接触した状態に駆動部材
3を開極ばね35に抗して押圧し、引き外し部材5の引
き外し動作で引き外し部材5への係止が外されることに
より駆動部材3を解放するラッチ部材4とから構成され
る。
【0051】ハンドル2、駆動部材3及び引き外し部材
5は、中間ケース8を通過して側ケース6、7間に駆動
自在に枢着されている。
【0052】駆動部材3は、第1側ケース6及び第2側
ケース7間に回動自在に枢着する軸部36を有してい
る。また、軸部36の軸方向の外面には、第1の可動接
触子18bの中間部を第1ケース2側から横方向に挿入
する第1の凹部43及び第2の可動接触子31bの中間
部を第2側ケース7側から横方向に挿入する第2の凹部
44が溝状に開口して設けられている。
【0053】駆動部材3の軸部36は、第1側ケース6
及び第2側ケース7に設けた筒状の軸孔45により軸支
されている。また、駆動部材3に設けられた凹部44、
45には、可動接触子18b、31bを押え固定すると
ともに駆動部材3が回動して可動接点18a、31aが
固定接点17a、30aに接触した状態で接点圧を付与
する接圧ばね46が配設されている。
【0054】従って、例えば、第2の可動接点31aが
第2の固定接点30aから離れているときは、第2の可
動接触子31bが接圧ばね46の有する復帰力により第
2の凹部44の上面に押し付けられているが、駆動部材
3が回動して第2の可動接点31aが第2の固定接点3
0aに接触すると、駆動部材3の回動に伴って駆動部材
3の第2の可動接点31a側の端部3aで第2の可動接
触子31bを押圧して、接圧ばね46を圧縮し、その反
作用として第2の可動接点31aが第2の固定接点30
aに接点圧を付与する。
【0055】可動接触子18b、31bは両側に突部4
7を有し、突部47に遊嵌する凹状部48を駆動部材3
の凹部44、45及びこの凹部44、45に対向する器
体1の対向面に形成している。また、可動接触子18
b、31bに接圧ばね46の一端を嵌合する突起49を
設け、第2の凹部44に突起49よりも第2の可動接点
31aから離れた位置で突起49に向けて傾斜した凹状
であって接圧ばね46の他端を支持する受座50を設け
ている。
【0056】可動接触子18b、31bが開極する方向
に駆動部材3を付勢する開極ばね35は、第一側ケース
6及び駆動部材3間に、入出力端子17c、18gを結
ぶ方向と略平行に器体1の横方向から配設されている。
すなわち、開極ばね35は引っ張りばねであるコイルば
ねであり、その軸方向が器体1の長手方向に向くよう
に、その両端を駆動部材3に設けた突起51及び第1側
ケース6に設けた突起52に引掛けている。
【0057】第1側ケース6には、ハンドル2と、この
ハンドル2にリンク55を介して連結されて駆動部材3
を押圧するラッチ部材4と、ラッチ部材4のラッチ部4
bを係止する異常電流検出用の引き外し部材5とを含む
共通部品が、中間ケース8の穴部22、23を通して組
込み支持されている。
【0058】ハンドル2は、略中央部にハンドル軸2a
を有し、ハンドル軸2aを第1側ケース6の枢支孔15
a及び第2側ケース7の筒状の枢支孔15cに軸支され
ている。ハンドル2にはそのハンドル軸2aを中心とし
て互いに反対側にハンドル部2b及びリンク連結部2c
が設けられている。
【0059】リンク55は例えばコ字形で、一端片がリ
ンク連結部2cに嵌合し、他端片がラッチ部材4の中間
部に設けた軸孔4aに嵌合し連結している。
【0060】引き外し部材5は、通常状態でラッチ部材
4の他端側であるラッチ部4bを係止するとともに異常
電流が検出されたときにラッチ部材4の係止を解除して
接点部9、10を強制開極するものである。
【0061】引き外し部材5は、軸5a、バイメタル受
け部5b、ラッチ係止部5cを有し、駆動部材3ととも
に中間ケース8の穴部22を通して第1側ケース6及び
第2側ケース7に形成した筒状の一対の軸孔56に軸5
aが軸支されている。また、第1のバイメタル18dを
囲む第2の磁性板18eに対向する磁性板57a及び第
2のバイメタル31dを囲む第2の磁性板31eに対向
する磁性板57bが設けられている。
【0062】ラッチ部材4は、その一端であるラッチ部
4bで引き外し部材5のラッチ係止部5cに係止し、他
端である押圧部4cで駆動部材3の突部3bを押圧回動
するものである。
【0063】第2側ケース7は、中間ケース8を介して
第1側ケース6の一面側に重ねられて、第1側及び第2
側の共通部品等を隠蔽し、共通部品等を位置決めし押え
る役目を果たす。
【0064】リベットやねじ等を用いた連結具58は、
器体1側面の4箇所の孔59に通して、中間ケース8を
貫通するように第1側ケース6と第2側ケース7とを連
結したり、あるいは中間ケース8に設けた孔59をねじ
孔のある筒状に形成して第1側ケース6の間を連結す
る。ただし、ねじ孔はねじによりタッピングして形成す
るようにしてもよい。第1側ケース6及び第2側ケース
7を当接部6a、7aで直接連結するために2箇所に孔
60を形成して連結具58と同様な連結具61で連結し
ている。
【0065】この回路遮断器の動作について説明する。
図1はオフ状態であり、可動接触子18b、31bは開
極ばね35により開極している。
【0066】図2はオン状態であり、ハンドル2を操作
すると、リンク55を介してラッチ部材4を押し、ラッ
チ部材4の一端が引き外し部材5のラッチ係止部5cに
係止した状態で他端で駆動部材3を回動し、開極ばね3
5を引きながら可動接触子18b、31bを閉極する。
【0067】ハンドル2は反転死点を超えて穴部22の
縁部に係止する。この結果、入出力端子17c、18f
及び30c、31f間が導通し電流が流れる。
【0068】図10は過電流が流れた場合であり、例え
ば、第2のバイメタル31dが自己発熱しわん曲して引
き外し部材5のバイメタル受け部5bを押し、引き外し
部材5が回動してラッチ部材4の係止が外れ、このため
開極ばね35の復帰力で駆動部材3を回動し可動接触子
31bが開極する。
【0069】駆動部材3でラッチ部材4の押圧部4cを
押し上げ、ラッチ部材4が第1側ケース6、中間ケース
8および第2側ケース7のいずれかに設けた位置決め部
62に係止してハンドル2が中立姿勢となる。
【0070】第2のバイメタル31dが復帰し事故が回
復していると、ハンドル2をオフにすることにより、リ
ンク55でラッチ部材4を引上げて引き外し部材5に係
止する。
【0071】図11は電路に短絡電流が流れた場合であ
り、第2の磁性板31e、57bを流れる磁束による吸
引力で引き外し部材5を回動させてラッチ部材4を引き
外し、前記したように可動接触子31bが開極する。
【0072】図12は漏電が起きた場合である。漏電が
あると零相変流器12に不平衡電流による検出出力が現
れ、漏電検出回路13で増幅され、電磁石駆動電流が出
力される。これにより、電磁石装置14が動作し、プラ
ンジャ14aが突出すると連動部材14bが移動し、引
き外し部材5を引き外し動作し、可動接触子18b、3
1bが開極する。
【0073】なお、以上の動作について、第1の可動側
電路構成18についても同様である。
【0074】この実施の形態によれば、編組線18c
(31c)を可動接触子18b(31b)の延出方向か
ら接続し、編組線18c(31c)と可動接触子18b
(31b)とが対向しないようにしたため、編組線18
c(31c)と可動接触子18b(31b)とに互いに
逆向きに電流が流れないので、電磁反発力の発生を低減
することが可能となり、編組線18c(31c)と可動
接触子18b(31b)との接続部分が外れにくくなる
という効果を奏する。なお、編組線18c(31c)と
バイメタル18d(31d)についても同様である。
【0075】また、可動接触子18b(31b)とバイ
メタル18d(31d)とが略直交するように配設し、
可動接触子18b(31b)と編組線18c(31c)
との接続部分をバイメタル18d(31d)に対して平
行となるように折曲したので、可動接触子18b(31
b)とバイメタル18d(31d)との間の距離を小さ
くすることが可能となり、器体1をコンパクトにするこ
とができるという効果を奏する。
【0076】さらに、可動接触子18b(31b)近傍
の編組線18c(31c)が零相変流器12に挿通され
ているので、零相変流器12により編組線18c(31
c)の変位動作が制限されるため、バイメタル18d
(31d)に編組線18c(31c)が干渉するのを防
止することが可能となるという効果を奏する。
【0077】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明にあ
っては、入出力端子の一方に電気的に接続された固定接
点と、固定接点に接離自在に対向する可動接点を先端に
取着した可動接触子と、入出力端子の他方に電気的に接
続されるバイメタルと、可動接触子の基端側に一端側を
接続するとともに、他端側をバイメタルの自由端側に接
続した編組線とを備えた回路遮断器において、編組線を
可動接触子及びバイメタルに各々の延出方向から略U字
状に接続したので、編組線と可動接触子とが対向しない
ため、編組線と可動接触子とに互いに逆向きに電流が流
れず、電磁反発力の発生を低減することが可能となり、
編組線と可動接触子との接続部分が外れにくくなるとい
う効果を奏する。また、編組線とバイメタルについても
同様の効果を奏する。さらに、2つの垂下する編組線の
うち可動接触子に近接する位置において接点に流れる不
平衡電流を検出し得る零相変流器を配設したので、零相
変流器により編組線の変位動作が制限されるため、バイ
メタルに編組線が干渉するのを防止することが可能とな
るという効果を奏する。
【0078】請求項2記載の発明は、請求項1記載の回
路遮断器において、可動接触子に対してバイメタルを直
交方向に配設し、可動接触子の編組線を接続する部分を
バイメタルに対して平行となるように折曲したので、可
動接触子とバイメタルとの間の距離を小さくすることが
可能となり、器体をコンパクトにすることができるとい
う効果を奏する。
【0079】
【図面の簡単な説明】
【図1】回路遮断器の遮断要素が開極した状態を表す側
面図である。
【図2】回路遮断器の遮断要素が閉極した状態を表す側
面図である。
【図3】回路遮断器の全体分解斜視図である。
【図4】可動接触子及びバイメタルと編組線との接続状
態を表す斜視図である。
【図5】第1側ケースと中間ケースの相向かい合う面を
示す分解斜視図である。
【図6】回路遮断器の外観斜視図である。
【図7】駆動部材と可動接触子の関係を示す分解斜視図
である。
【図8】第1側ケースに零相変流器を取付けた状態の側
面図である。
【図9】第1側ケースに中間ケースを取付けた状態の側
面図である。
【図10】回路遮断器の過電流トリップ状態を表す側面
図である。
【図11】回路遮断器の短絡トリップ状態を表す側面図
である。
【図12】回路遮断器の漏電トリップ状態を表す側面図
である。
【図13】従来の回路遮断器の側面図である。
【図14】従来の回路遮断器の側面図である。
【図15】従来の回路遮断器の側面図である。
【図16】従来の回路遮断器の部分分解斜視図である。
【符号の説明】
1 器体 6 第1側ケース 7 第2側ケース 8 中間ケース 12 零相変流器 17a 第1の固定接点 17b 第1の固定接触子 17c 第1の端子(速結端子構造) 18a 第1の可動接点 18b 第1の可動接触子 18c 第1の編組線 18d 第1のバイメタル 18f 第1の端子(ねじ型) 30a 第2の固定接点 30b 第2の固定接触子 30c 第2の端子(速結端子構造) 31a 第2の可動接点 31b 第2の可動接触子 31c 第2の編組線 31d 第2のバイメタル 31f 第2の端子(ねじ型)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 孝信 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 松井 靖 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−43930(JP,A) 特開 平3−34234(JP,A) 特開 平6−338248(JP,A) 特開 昭60−140623(JP,A) 特開 昭57−49143(JP,A) 特開 昭61−22529(JP,A) 特開 昭62−15725(JP,A) 特開 平5−2982(JP,A) 実開 昭63−121350(JP,U) 実公 昭39−23243(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 73/22 H01H 73/20 H01H 83/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入出力端子の一方に電気的に接続された
    固定接点と、該固定接点に接離自在に対向する可動接点
    を先端に取着した可動接触子と、入出力端子の他方に電
    気的に接続されるバイメタルと、前記可動接触子の基端
    側に一端側を接続するとともに、他端側をバイメタルの
    自由端側に接続した編組線とを備えた回路遮断器におい
    て、前記編組線を前記可動接触子及びバイメタルに各々
    の延出方向から略U字状に接続し、この2つの垂下する
    前記編組線のうち前記可動接触子に近接する位置におい
    て接点に流れる不平衡電流を検出し得る零相変流器を配
    設したことを特徴とする回路遮断器。
  2. 【請求項2】 前記可動接触子に対して前記バイメタル
    を直交方向に配設し、前記可動接触子の前記編組線を接
    続する部分を前記バイメタルに対して平行となるように
    折曲したことを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
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