JPH08239577A - 抗菌性シリコーンゴム組成物 - Google Patents
抗菌性シリコーンゴム組成物Info
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- JPH08239577A JPH08239577A JP6514995A JP6514995A JPH08239577A JP H08239577 A JPH08239577 A JP H08239577A JP 6514995 A JP6514995 A JP 6514995A JP 6514995 A JP6514995 A JP 6514995A JP H08239577 A JPH08239577 A JP H08239577A
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- silicone rubber
- antibacterial
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高濃度の菌の存在下において優れた抗菌性を
発揮する抗菌性シリコーンゴム組成物を提供する。 【構成】 (Ａ)オルガノポリシロキサン生ゴム、(Ｂ)比
表面積が５０ｍ2／ｇ以上の湿式シリカ、(Ｃ)無機系抗
菌剤、(Ｄ)硬化剤からなる抗菌性シリコーンゴム組成
物。
発揮する抗菌性シリコーンゴム組成物を提供する。 【構成】 (Ａ)オルガノポリシロキサン生ゴム、(Ｂ)比
表面積が５０ｍ2／ｇ以上の湿式シリカ、(Ｃ)無機系抗
菌剤、(Ｄ)硬化剤からなる抗菌性シリコーンゴム組成
物。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は抗菌性シリコーンゴム組
成物に関するものである。詳しくは、高濃度の菌が存在
するところで使用されるシリコーンゴム製品、例えば、
ペングリップ、カメラアイキャップ、自転車のハンド
ル、眼鏡の滑り止め、病院で使用される各種ゴムシー
ト、ゴム引き布（シーツ，カーテン類）等に好適に用い
られる抗菌性シリコーンゴム組成物に関するものであ
る。
成物に関するものである。詳しくは、高濃度の菌が存在
するところで使用されるシリコーンゴム製品、例えば、
ペングリップ、カメラアイキャップ、自転車のハンド
ル、眼鏡の滑り止め、病院で使用される各種ゴムシー
ト、ゴム引き布（シーツ，カーテン類）等に好適に用い
られる抗菌性シリコーンゴム組成物に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術とその問題点】シリコーンゴムは食器容器
とか各種衛生機器類のチューブ，パッキング、また、各
種グリップ，キャップ，ゴム引き布等として多用されて
いる。近年、これらの用途において抗菌特性を付与した
シリコーンゴムが要求されており、数多くの抗菌性シリ
コーンゴム組成物が提案されている。（特開平２−２５
０４９９号公報，特開平４−２３９０５８号公報，特開
平５−１２２６号公報参照）。これら抗菌性シリコーン
ゴム組成物はシリコーンゴム組成物に各種の抗菌剤を添
加配合してその抗菌特性を高めたものである。しかし、
これらの抗菌性シリコーンゴム組成物は高濃度の菌の存
在下で使用された場合、抗菌効果が発現しないという欠
点があった。
とか各種衛生機器類のチューブ，パッキング、また、各
種グリップ，キャップ，ゴム引き布等として多用されて
いる。近年、これらの用途において抗菌特性を付与した
シリコーンゴムが要求されており、数多くの抗菌性シリ
コーンゴム組成物が提案されている。（特開平２−２５
０４９９号公報，特開平４−２３９０５８号公報，特開
平５−１２２６号公報参照）。これら抗菌性シリコーン
ゴム組成物はシリコーンゴム組成物に各種の抗菌剤を添
加配合してその抗菌特性を高めたものである。しかし、
これらの抗菌性シリコーンゴム組成物は高濃度の菌の存
在下で使用された場合、抗菌効果が発現しないという欠
点があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記問
題点を解消すべく鋭意研究した結果、これら抗菌性シリ
コーンゴム組成物において、特定の抗菌剤と特定の補強
性充填剤を併用すれば、抗菌性に著しく優れたシリコー
ンゴム組成物が得られることを見出し、本発明を為すに
至った。即ち、本発明の目的は高濃度の菌の存在下にお
いて優れた抗菌性を発揮する抗菌性シリコーンゴム組成
物を提供するにある。
題点を解消すべく鋭意研究した結果、これら抗菌性シリ
コーンゴム組成物において、特定の抗菌剤と特定の補強
性充填剤を併用すれば、抗菌性に著しく優れたシリコー
ンゴム組成物が得られることを見出し、本発明を為すに
至った。即ち、本発明の目的は高濃度の菌の存在下にお
いて優れた抗菌性を発揮する抗菌性シリコーンゴム組成
物を提供するにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記目的
は、 (Ａ)平均単位式
は、 (Ａ)平均単位式
【化２】 （式中、Ｒは置換または非置換の一価炭化水素基であ
り、ａは１.９５〜２.０５である。）で示されるオルガ
ノポリシロキサン生ゴム １００重量部、 (Ｂ)比表面積が５０ｍ2／ｇ以上の湿式シリカ
１０〜１００重量部、 (Ｃ)無機系抗菌剤
０.１〜５.０重量部、 (Ｄ)硬化剤 本発明組成物を
硬化させるのに十分な量からなる抗菌性シリコーンゴム
組成物によって達成することができる。
り、ａは１.９５〜２.０５である。）で示されるオルガ
ノポリシロキサン生ゴム １００重量部、 (Ｂ)比表面積が５０ｍ2／ｇ以上の湿式シリカ
１０〜１００重量部、 (Ｃ)無機系抗菌剤
０.１〜５.０重量部、 (Ｄ)硬化剤 本発明組成物を
硬化させるのに十分な量からなる抗菌性シリコーンゴム
組成物によって達成することができる。
【０００５】これを説明すると、本発明に使用される
(Ａ)成分のオルガノポリシロキサン生ゴムは、上式中、
Ｒがメチル基，エチル基，プロピル基等のアルキル基；
ビニル基，アリル基等のアルケニル基；シクロヘキシル
基等のシクロアルキル基；β−フェニルエチル基等のア
ラルキル基；フェニル基等のアリール基；クロロメチル
基，３−クロロプロピル基，３,３,３−トリフロロプロ
ピル基等のハロゲン化アルキル基で例示されるような置
換もしくは非置換の一価炭化水素基であり、ａは１.９
５〜２.０５であるが、ａが２のもの、すなわちジオル
ガノポリシロキサン生ゴムが好ましい。かかるジオルガ
ノポリシロキサン生ゴムの分子量は特に限定されず、当
業界においてオルガノポリシロキサン生ゴムと呼称され
ている範囲内のものが使用可能であり、通常は、２５℃
における粘度が１０6センチストークス以上であり、平
均分子量２５×１０4以上、好ましくは４０×１０4以上
のものが使用される。
(Ａ)成分のオルガノポリシロキサン生ゴムは、上式中、
Ｒがメチル基，エチル基，プロピル基等のアルキル基；
ビニル基，アリル基等のアルケニル基；シクロヘキシル
基等のシクロアルキル基；β−フェニルエチル基等のア
ラルキル基；フェニル基等のアリール基；クロロメチル
基，３−クロロプロピル基，３,３,３−トリフロロプロ
ピル基等のハロゲン化アルキル基で例示されるような置
換もしくは非置換の一価炭化水素基であり、ａは１.９
５〜２.０５であるが、ａが２のもの、すなわちジオル
ガノポリシロキサン生ゴムが好ましい。かかるジオルガ
ノポリシロキサン生ゴムの分子量は特に限定されず、当
業界においてオルガノポリシロキサン生ゴムと呼称され
ている範囲内のものが使用可能であり、通常は、２５℃
における粘度が１０6センチストークス以上であり、平
均分子量２５×１０4以上、好ましくは４０×１０4以上
のものが使用される。
【０００６】本発明に使用される(Ｂ)成分の湿式シリカ
は本発明組成物に機械的強度を付与する働きをすると共
に、(Ｃ)成分の無機系抗菌剤と併用することにより本発
明組成物の抗菌性を高めるという働きをする。かかる湿
式シリカは当業界で湿式シリカ，湿式法シリカ，沈降シ
リカ，沈降性シリカ等と呼称されているものであればよ
く、その種類などは特に限定されないが、その比表面積
が５０ｍ2／ｇ以上であることが必要である。かかる湿
式シリカは、通常、ケイ酸ソーダーを硫酸，塩酸等の酸
で中和することにより水系中で合成されており、その内
部には多数の細孔を有している。また、かかる湿式シリ
カは多数市販されており、例えば、ニップシール［日本
シリカ（株）］，カープレックス［塩野義製薬
（株）］，トクシール［徳山（株）］という商品名で市
販されている。
は本発明組成物に機械的強度を付与する働きをすると共
に、(Ｃ)成分の無機系抗菌剤と併用することにより本発
明組成物の抗菌性を高めるという働きをする。かかる湿
式シリカは当業界で湿式シリカ，湿式法シリカ，沈降シ
リカ，沈降性シリカ等と呼称されているものであればよ
く、その種類などは特に限定されないが、その比表面積
が５０ｍ2／ｇ以上であることが必要である。かかる湿
式シリカは、通常、ケイ酸ソーダーを硫酸，塩酸等の酸
で中和することにより水系中で合成されており、その内
部には多数の細孔を有している。また、かかる湿式シリ
カは多数市販されており、例えば、ニップシール［日本
シリカ（株）］，カープレックス［塩野義製薬
（株）］，トクシール［徳山（株）］という商品名で市
販されている。
【０００７】本発明に使用される(Ｃ)成分の無機系抗菌
剤は、本発明組成物に抗菌特性を持たせるために必須と
される成分である。かかる無機系抗菌剤は、粉末状や微
粒子状の無機イオン交換体とか多孔質体に、抗菌作用の
ある銀，銅，鉛，亜鉛，ニッケル等の抗菌作用を有する
金属を担持させたものである。かかる無機系抗菌剤は、
市販されており容易に入手できる。例えば、抗菌作用の
ある金属をゼオライトに担持させた無機系抗菌剤として
は、ゼオミック［（株）シナネンゼオミック］，バクテ
キラー［鐘紡（株）］，アイス［触媒化成工業（株）］
という商品名で市販されている。シリカゲルに抗菌作用
のある金属を担持させた無機系抗菌剤としてはアニメト
ップ［松下電器（株）］という商品名で市販されてい
る。リン酸ジルコニウムに抗菌作用のある金属を担持さ
せた無機系抗菌剤としてはノバロン［東亜合成（株）］
という商品名で市販されている。リン酸カルシウムに担
持させた無機系抗菌剤としてはアパサイダー［（株）サ
ンギ］という商品名で市販されている。これらの中では
ゼオライト，リン酸ジルコニウムおよびリン酸カルシウ
ムから選ばれる無機材料に抗菌作用を有する金属を担持
させたものが好ましい。抗菌作用を有する金属として
は、銀、銅、鉛、亜鉛、ニッケル等があるが、これらの
中でも銀が特に好ましい。(Ｃ)成分の配合量は０.１〜
５.０重量部の範囲である。これは配合量が０.１未満で
は抗菌性特性が得られず、また配合量が５.０重量部を
越えるシリコーンゴムの劣化を促進することがあるから
である。
剤は、本発明組成物に抗菌特性を持たせるために必須と
される成分である。かかる無機系抗菌剤は、粉末状や微
粒子状の無機イオン交換体とか多孔質体に、抗菌作用の
ある銀，銅，鉛，亜鉛，ニッケル等の抗菌作用を有する
金属を担持させたものである。かかる無機系抗菌剤は、
市販されており容易に入手できる。例えば、抗菌作用の
ある金属をゼオライトに担持させた無機系抗菌剤として
は、ゼオミック［（株）シナネンゼオミック］，バクテ
キラー［鐘紡（株）］，アイス［触媒化成工業（株）］
という商品名で市販されている。シリカゲルに抗菌作用
のある金属を担持させた無機系抗菌剤としてはアニメト
ップ［松下電器（株）］という商品名で市販されてい
る。リン酸ジルコニウムに抗菌作用のある金属を担持さ
せた無機系抗菌剤としてはノバロン［東亜合成（株）］
という商品名で市販されている。リン酸カルシウムに担
持させた無機系抗菌剤としてはアパサイダー［（株）サ
ンギ］という商品名で市販されている。これらの中では
ゼオライト，リン酸ジルコニウムおよびリン酸カルシウ
ムから選ばれる無機材料に抗菌作用を有する金属を担持
させたものが好ましい。抗菌作用を有する金属として
は、銀、銅、鉛、亜鉛、ニッケル等があるが、これらの
中でも銀が特に好ましい。(Ｃ)成分の配合量は０.１〜
５.０重量部の範囲である。これは配合量が０.１未満で
は抗菌性特性が得られず、また配合量が５.０重量部を
越えるシリコーンゴムの劣化を促進することがあるから
である。
【０００８】本発明に使用される(Ｄ)成分の硬化剤は、
本発明の組成物を硬化させるめの成分であり、その種類
等については特に限定されない。代表的な硬化剤として
は有機過酸化物が挙げられる。かかる有機過酸化物とし
てはジクミルパーオキサイド，ジ−ｔ−ブチルパーオキ
サイド，ｔ−ブチルクミルパーオキサイド，２,５−ジ
メチル−２,５−ジ（ｔ−ブチルパーオキシ）ヘキサ
ン，２,５−ジメチル−２,５−ジ（ｔ−ブチルパーオキ
シ）３,３,５−トリメチルシクロヘキサン，ベンゾイル
パーオキサイド，２,４ジクロロベンゾイルパーオキサ
イド，４−クロロベンゾイルパーオキサイドなどが例示
される。かかる有機過酸化物の添加量は、(Ａ)成分を硬
化させるに十分な量であり、通常、(Ａ)成分を１００重
量部に対して０.１〜１５重量部の範囲内である。
本発明の組成物を硬化させるめの成分であり、その種類
等については特に限定されない。代表的な硬化剤として
は有機過酸化物が挙げられる。かかる有機過酸化物とし
てはジクミルパーオキサイド，ジ−ｔ−ブチルパーオキ
サイド，ｔ−ブチルクミルパーオキサイド，２,５−ジ
メチル−２,５−ジ（ｔ−ブチルパーオキシ）ヘキサ
ン，２,５−ジメチル−２,５−ジ（ｔ−ブチルパーオキ
シ）３,３,５−トリメチルシクロヘキサン，ベンゾイル
パーオキサイド，２,４ジクロロベンゾイルパーオキサ
イド，４−クロロベンゾイルパーオキサイドなどが例示
される。かかる有機過酸化物の添加量は、(Ａ)成分を硬
化させるに十分な量であり、通常、(Ａ)成分を１００重
量部に対して０.１〜１５重量部の範囲内である。
【０００９】また、(Ａ)成分のオルガノポリシロキサン
生ゴムがビニル基に代表されるアルケニル基を有するも
のである場合には、一分子中にケイ素原子結合水素原子
を３個以上含有するオルガノハイドロジェンポリシロキ
サンと白金系触媒を併用して硬化剤とし使用することが
できる。かかるオルガノハイドロジェンポリシロキサン
としては、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイ
ドロジェンポリシロキサン，両末端トリメチルシロキシ
基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロ
キサン共重合体が例示される。かかるオルガノハイドロ
ジェンポリシロキサンの重合度は３〜７００が望まし
い。その添加量は(Ｄ)成分中のケイ素原子結合水素原子
の合計モル数と(Ａ)成分中のアルケニル基の合計モル数
との比が、（０.５：１）〜（２０：１）となるような
量であることが必要である。この場合、白金系触媒とし
ては塩化白金酸およびこれをアルコール，ケトン，エー
テル等に溶解させたもの、塩化白金酸とオレフィン類と
の錯化合物、白金黒および白金を担体に担持させたもの
等が使用される。この触媒の配合量は(Ａ)成分と(Ｄ)成
分との総重量１００万重量部に対して、０.１〜５００
重量部であることが望ましい。このような硬化剤と共に
作業時間確保のために、アセチレン系化合物，トリアゾ
ール化合物，フォスフィン類等を硬化遅延剤として使用
しても良い。
生ゴムがビニル基に代表されるアルケニル基を有するも
のである場合には、一分子中にケイ素原子結合水素原子
を３個以上含有するオルガノハイドロジェンポリシロキ
サンと白金系触媒を併用して硬化剤とし使用することが
できる。かかるオルガノハイドロジェンポリシロキサン
としては、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイ
ドロジェンポリシロキサン，両末端トリメチルシロキシ
基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロ
キサン共重合体が例示される。かかるオルガノハイドロ
ジェンポリシロキサンの重合度は３〜７００が望まし
い。その添加量は(Ｄ)成分中のケイ素原子結合水素原子
の合計モル数と(Ａ)成分中のアルケニル基の合計モル数
との比が、（０.５：１）〜（２０：１）となるような
量であることが必要である。この場合、白金系触媒とし
ては塩化白金酸およびこれをアルコール，ケトン，エー
テル等に溶解させたもの、塩化白金酸とオレフィン類と
の錯化合物、白金黒および白金を担体に担持させたもの
等が使用される。この触媒の配合量は(Ａ)成分と(Ｄ)成
分との総重量１００万重量部に対して、０.１〜５００
重量部であることが望ましい。このような硬化剤と共に
作業時間確保のために、アセチレン系化合物，トリアゾ
ール化合物，フォスフィン類等を硬化遅延剤として使用
しても良い。
【００１０】本発明のシリコーンゴム組成物は、上記し
た(Ａ)成分〜(Ｄ)成分のほかに、従来からシリコーンゴ
ム組成物に使用されている、無機質充填剤，顔料，耐熱
剤等各種添加剤を加えても良い。例えば、けいそう土，
石英粉末，酸化亜鉛，酸化マグネシウム，カーボンブラ
ック，酸化チタン，弁柄，水酸化セリウムなどが例示さ
れる。本発明のシリコーンゴム組成物は、通常、シリコ
ーンゴム組成物の製造時に使用される混合あるいは混練
手段を用いて、上記(Ａ)成分〜(Ｄ)成分を単に均一に混
合することによって容易に得られる。
た(Ａ)成分〜(Ｄ)成分のほかに、従来からシリコーンゴ
ム組成物に使用されている、無機質充填剤，顔料，耐熱
剤等各種添加剤を加えても良い。例えば、けいそう土，
石英粉末，酸化亜鉛，酸化マグネシウム，カーボンブラ
ック，酸化チタン，弁柄，水酸化セリウムなどが例示さ
れる。本発明のシリコーンゴム組成物は、通常、シリコ
ーンゴム組成物の製造時に使用される混合あるいは混練
手段を用いて、上記(Ａ)成分〜(Ｄ)成分を単に均一に混
合することによって容易に得られる。
【００１１】以上のような本発明のシリコーンゴム組成
物は、高濃度の菌の存在下において優れた抗菌性を有す
るため、特に人体との接触頻度が高く、菌が繁殖しやす
い状況下で使用される各種グリップ，アイキャップ，ヘ
ッドフォン，眼鏡の滑り止め，病院で使用される各種ゴ
ムシート、ゴム引き布（シーツ，カーテン類）用として
有用である。
物は、高濃度の菌の存在下において優れた抗菌性を有す
るため、特に人体との接触頻度が高く、菌が繁殖しやす
い状況下で使用される各種グリップ，アイキャップ，ヘ
ッドフォン，眼鏡の滑り止め，病院で使用される各種ゴ
ムシート、ゴム引き布（シーツ，カーテン類）用として
有用である。
【００１２】
【実施例】次に本発明を実施例によって説明する。実施
例中、部とあるのは重量部のことであり、粘度は２５℃
における値である。尚、シリコーンゴムの抗菌性試験は
次に記す方法で行った。 ○抗菌性試験方法 シリコーンゴム成形品（５０×５０×２mm）を試料とし
て、これを温水及びエタノールにて洗浄した。その上に
大腸菌の菌液１mlを滴下して、３７℃で２４時間培養し
た。その後滅菌済みリン酸緩衝液にて菌を洗い出した。
この洗い出した試験液中の生菌数を、菌数測定用培地を
用いて混釈手板法にて測定した。培養条件は３７℃，２
４時間であった
例中、部とあるのは重量部のことであり、粘度は２５℃
における値である。尚、シリコーンゴムの抗菌性試験は
次に記す方法で行った。 ○抗菌性試験方法 シリコーンゴム成形品（５０×５０×２mm）を試料とし
て、これを温水及びエタノールにて洗浄した。その上に
大腸菌の菌液１mlを滴下して、３７℃で２４時間培養し
た。その後滅菌済みリン酸緩衝液にて菌を洗い出した。
この洗い出した試験液中の生菌数を、菌数測定用培地を
用いて混釈手板法にて測定した。培養条件は３７℃，２
４時間であった
【００１３】
【実施例１】両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメ
チルシロキサン単位９９.８５モル％とメチルビニルシ
ロキサン単位０.１５モル％からなるオルガノポリシロ
キシ生ゴム（重合度５,０００）１００部、粘度６０ｃ
Ｓｔの両末端シラノール基封鎖ジメチルポリシロキサン
４.２部と比表面積２００ｍ2／ｇの湿式シリカ４５部を
ニーダーミキサーに投入して、加熱下に混練してシリコ
ーンゴムベースコンパウンドを調製した。このコンパウ
ンドにゼオライトに銀を担持させた無機系抗菌剤微粉末
［（株）シナネンゼオミック製，商品名ゼオミックＸＡ
Ｗ１０Ｄ］、リン酸ジルコニウムに銀を担持させた無機
系抗菌剤微粉末［東亜合成（株），商品名ノバロンＡＧ
３０］、リン酸カルシウムに銀を担持させた無機系抗菌
剤微粉末［（株）サンギ製，商品名アパサイダーＡＷ］
をそれぞれ２.０部添加配合した。次いで、硬化剤とし
て２,５−ジメチル−２,５−ジ（ｔ−ブチルパーオキ
シ）ヘキサン０.５部を添加した後、２本ロールで均一
になるまで混合し、表１に示したシリコーンゴム組成物
を得た。得られたシリコーンゴム組成物を１７０℃，圧
力３０Kgf／cm2の条件下に１０分間圧縮成形した後、２
００℃のオーブン中で４時間加熱処理して厚さ２mmのシ
ートを得た。このシートについて、抗菌性試験を実施し
た。抗菌性試験は大腸菌の菌数を１.５×１０4個／ml，
１.０×１０5個／mlおよび１.０×１０6個／mlの３水準
について実施した。これらの結果を表２に示した。
チルシロキサン単位９９.８５モル％とメチルビニルシ
ロキサン単位０.１５モル％からなるオルガノポリシロ
キシ生ゴム（重合度５,０００）１００部、粘度６０ｃ
Ｓｔの両末端シラノール基封鎖ジメチルポリシロキサン
４.２部と比表面積２００ｍ2／ｇの湿式シリカ４５部を
ニーダーミキサーに投入して、加熱下に混練してシリコ
ーンゴムベースコンパウンドを調製した。このコンパウ
ンドにゼオライトに銀を担持させた無機系抗菌剤微粉末
［（株）シナネンゼオミック製，商品名ゼオミックＸＡ
Ｗ１０Ｄ］、リン酸ジルコニウムに銀を担持させた無機
系抗菌剤微粉末［東亜合成（株），商品名ノバロンＡＧ
３０］、リン酸カルシウムに銀を担持させた無機系抗菌
剤微粉末［（株）サンギ製，商品名アパサイダーＡＷ］
をそれぞれ２.０部添加配合した。次いで、硬化剤とし
て２,５−ジメチル−２,５−ジ（ｔ−ブチルパーオキ
シ）ヘキサン０.５部を添加した後、２本ロールで均一
になるまで混合し、表１に示したシリコーンゴム組成物
を得た。得られたシリコーンゴム組成物を１７０℃，圧
力３０Kgf／cm2の条件下に１０分間圧縮成形した後、２
００℃のオーブン中で４時間加熱処理して厚さ２mmのシ
ートを得た。このシートについて、抗菌性試験を実施し
た。抗菌性試験は大腸菌の菌数を１.５×１０4個／ml，
１.０×１０5個／mlおよび１.０×１０6個／mlの３水準
について実施した。これらの結果を表２に示した。
【００１４】
【比較例１】両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメ
チルシロキサン単位９９.８５モル％とメチルビニルシ
ロキサン単位０.１５モル％からなるオルガノポリシロ
キシ生ゴム（重合度５,０００）８０部、両末端シラノ
ール基封鎖ジメチルシロキサン単位９９.４５モル％と
メチルビニルシロキサン単位０.５５モル％からなるオ
ルガノポリシロキサン生ゴム（重合度５,０００）２０
部、粘度６０ｃＳｔの両末端シラノール基封鎖ジメチル
ポリシロキサン８.０部と比表面積２００ｍ2／ｇのヒュ
ームドシリカ３８部をニーダーミキサーに投入して、加
熱下に混練してシリコーンゴムベースコンパウンドを調
製した。このコンパウンドにゼオライトに銀を担持させ
た無機系抗菌剤微粉末［（株）シナネンゼオミック製，
商品名ゼオミックＸＡＷ１０Ｄ］、リン酸ジルコニウム
に銀を担持させた無機系抗菌剤微粉末［東亜合成
（株），商品名ノバロンＡＧ３０］、リン酸カルシウム
に銀を担持させた無機系抗菌剤微粉末［（株）サンギ
製，商品名アパサイダーＡＷ］をそれぞれ２.０部添加
配合した。次いで、硬化剤として２,５−ジメチル−２,
５−ジ（ｔ−ブチルパーオキシ）ヘキサン０.５部を添
加した後、２本ロールで均一になるまで混合し、表１に
示したシリコーンゴム組成物を得た。得られたシリコー
ンゴム組成物を１７０℃，圧力３０Kgf／cm2の条件下に
１０分間圧縮成形した後、２００℃のオーブン中で４時
間加熱処理して厚さ２mmのシートを得た。このシートに
ついて、抗菌性試験を実施した。抗菌性試験は大腸菌の
菌数を１.５×１０4個／ml，１.０×１０5個／mlおよび
１.０×１０6個／mlの３水準について実施した。これら
の結果を表２に併記した。
チルシロキサン単位９９.８５モル％とメチルビニルシ
ロキサン単位０.１５モル％からなるオルガノポリシロ
キシ生ゴム（重合度５,０００）８０部、両末端シラノ
ール基封鎖ジメチルシロキサン単位９９.４５モル％と
メチルビニルシロキサン単位０.５５モル％からなるオ
ルガノポリシロキサン生ゴム（重合度５,０００）２０
部、粘度６０ｃＳｔの両末端シラノール基封鎖ジメチル
ポリシロキサン８.０部と比表面積２００ｍ2／ｇのヒュ
ームドシリカ３８部をニーダーミキサーに投入して、加
熱下に混練してシリコーンゴムベースコンパウンドを調
製した。このコンパウンドにゼオライトに銀を担持させ
た無機系抗菌剤微粉末［（株）シナネンゼオミック製，
商品名ゼオミックＸＡＷ１０Ｄ］、リン酸ジルコニウム
に銀を担持させた無機系抗菌剤微粉末［東亜合成
（株），商品名ノバロンＡＧ３０］、リン酸カルシウム
に銀を担持させた無機系抗菌剤微粉末［（株）サンギ
製，商品名アパサイダーＡＷ］をそれぞれ２.０部添加
配合した。次いで、硬化剤として２,５−ジメチル−２,
５−ジ（ｔ−ブチルパーオキシ）ヘキサン０.５部を添
加した後、２本ロールで均一になるまで混合し、表１に
示したシリコーンゴム組成物を得た。得られたシリコー
ンゴム組成物を１７０℃，圧力３０Kgf／cm2の条件下に
１０分間圧縮成形した後、２００℃のオーブン中で４時
間加熱処理して厚さ２mmのシートを得た。このシートに
ついて、抗菌性試験を実施した。抗菌性試験は大腸菌の
菌数を１.５×１０4個／ml，１.０×１０5個／mlおよび
１.０×１０6個／mlの３水準について実施した。これら
の結果を表２に併記した。
【００１５】
【表１】
【表２】
【００１６】
【発明の効果】本発明の抗菌性シリコーンゴム組成物
は、(Ａ)成分〜(Ｄ)成分からなり、特に(Ｂ)成分の湿式
シリカと(Ｃ)成分の無機系抗菌剤を含有しているので、
硬化後得られるシリコーンゴムは抗菌性に優れるという
特徴を有する。
は、(Ａ)成分〜(Ｄ)成分からなり、特に(Ｂ)成分の湿式
シリカと(Ｃ)成分の無機系抗菌剤を含有しているので、
硬化後得られるシリコーンゴムは抗菌性に優れるという
特徴を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０８Ｌ 83/05 ＬＲＰ Ｃ０８Ｌ 83/05 ＬＲＰ // Ａ０１Ｎ 59/16 Ａ０１Ｎ 59/16 Ａ (72)発明者 松下 隆雄 千葉県市原市千種海岸２番２ 東レ・ダウ コーニング・シリコーン株式会社研究開発 本部内
Claims (3)
- 【請求項１】 (Ａ)平均単位式 【化１】 （式中、Ｒは置換または非置換の一価炭化水素基であ
り、ａは１.９５〜２.０５である。）で示されるオルガ
ノポリシロキサン生ゴム １００重量部、 (Ｂ)比表面積が５０ｍ2／ｇ以上の湿式シリカ
１０〜１００重量部、 (Ｃ)無機系抗菌剤
０.１〜５.０重量部、 (Ｄ)硬化剤 本発明組成物を
硬化させるのに十分な量からなる抗菌性シリコーンゴム
組成物。 - 【請求項２】 (Ｂ)成分の無機系抗菌剤が、銀を無機材
料に担持させたものである請求項１記載の抗菌性シリコ
ーンゴム組成物。 - 【請求項３】 無機材料が、ゼオライト，リン酸ジルコ
ニウムおよびリン酸カルシウムから選ばれる化合物であ
る請求項２に記載の抗菌性シリコーンゴム組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6514995A JPH08239577A (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 抗菌性シリコーンゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6514995A JPH08239577A (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 抗菌性シリコーンゴム組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08239577A true JPH08239577A (ja) | 1996-09-17 |
Family
ID=13278542
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6514995A Pending JPH08239577A (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 抗菌性シリコーンゴム組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08239577A (ja) |
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-
1995
- 1995-02-28 JP JP6514995A patent/JPH08239577A/ja active Pending
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