JPH08239450A - エポキシ樹脂組成物、精密部品および半導体装置 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物、精密部品および半導体装置

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JPH08239450A
JPH08239450A JP34217195A JP34217195A JPH08239450A JP H08239450 A JPH08239450 A JP H08239450A JP 34217195 A JP34217195 A JP 34217195A JP 34217195 A JP34217195 A JP 34217195A JP H08239450 A JPH08239450 A JP H08239450A
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淳人 徳永
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泰司 澤村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形時に樹脂未充填、樹脂はがれ、ワイヤ
ー流れ、ステージ変移およびベント詰まりなどがないエ
ポキシ樹脂組成物を得ること。耐湿信頼性、高温信頼性
および半田耐熱性が優れた半導体装置を与えるエポキシ
樹脂組成物を得ること。 【解決手段】エポキシ樹脂(A)、硬化剤(B)および
無機充填剤からなるエポキシ樹脂組成物において、無機
充填剤がシリカ(C)を必須成分として含有し、前記硬
化剤(B)がフェノール性水酸基および/またはナフト
ール性水酸基を1分子中に少なくとも2個以上含む硬化
剤であり、前記シリカ(C)が合成シリカを1〜99重
量%、天然溶融シリカを99〜1重量%含有するエポキ
シ樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、エポキシ樹脂組成
物、精密部品および半導体装置に関するものであり、さ
らに詳しくは、樹脂未充填、樹脂はがれ、ワイヤー流
れ、ステージ変移およびベント詰まりなどの不具合を生
じることがなく、成形性がすぐれたエポキシ樹脂組成物
およびこのエポキシ樹脂組成物を用いて封止してなる耐
湿信頼性、高温信頼性および耐リフロークラック性がす
ぐれた半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エポキシ樹脂、硬化剤、無機充填剤およ
び他の各種添加剤を含有するエポキシ樹脂組成物は、他
の樹脂組成物に比較して、電気的特性および機械特性な
どの性能がすぐれていることから、従来から各種成形材
料として広く用いられている。
【0003】一方、半導体装置、とくに樹脂封止型半導
体装置は、他の封止方法により得られる半導体装置と比
較して、大量生産性にすぐれ、かつ低価格で半導体装置
を得る利点を有することから、その適用範囲が増大して
いる。その用途に用いられる封止樹脂としては、フェノ
ール樹脂、シリコーン樹脂およびエポキシ樹脂などの組
成物が用いられているが、経済性、生産性および物性の
バランスの点からエポキシ樹脂組成物による樹脂封止が
中心になっている。
【0004】しかるに、近年の半導体装置分野において
は、半導体装置の大面積化、薄型化および多ピン化など
がパッケージングのトレンドとなっている傾向があり、
このために樹脂封止型の半導体装置を製造するに際して
幾つかの実用上の問題が発生し、従来の半導体封止用樹
脂組成物の適用が困難であった。
【0005】その代表的な例としては、まず成形性の問
題を挙げることができる。すなわち、従来の半導体封止
用樹脂組成物を用いる場合には、パッケージ形状の大面
積化にともなって、トランスファー成形時における樹脂
の充填が不十分となり、パッケージにピンホールなどの
不良が生じやすいという問題が顕在化するようになって
いる。
【0006】また、同様に多ピン化などの複雑な形状の
パッケージを成形する際には、パッケージの樹脂が一部
剥げ落ちるという不良、いわゆる樹脂剥がれの問題が認
められるようになった。
【0007】さらには、パッケージの薄型化にともなっ
て、チップのあるいはワイヤーの成形による許容変移幅
がきわめて小さくなってきており、従来の半導体封止用
樹脂組成物では対応がきわめて困難になってきている。
【0008】そして、これらの問題に対処するために、
従来から樹脂組成物の流動性を改善する方法が試みられ
ており、無機充填剤の減量、ゲルタイムの変更あるいは
樹脂そのものの変更による低粘度化などが検討されてき
たが、これらの方法では、曲げ強度およびガラス転移点
などの樹脂としての特性、耐湿信頼性、高温信頼性およ
び半田耐熱性(半導体装置を半田付する温度で処理した
場合に、クラック発生などしないこと)などの半導体装
置としての信頼性、ならびに成形サイクルに示される量
産性などの、要求されるすべての特性を満足することが
困難であった。
【0009】さらに流動性を改良しようとすれば、トラ
ンスファ成形を繰返した場合に、樹脂組成物が、金型の
ベント部に流入し、ベント穴を閉塞してしまうという問
題があった。
【0010】また、無機充填剤のフィラー形状を特定化
することによって、樹脂組成物の成形時の流動性を改善
することも試みられているが、この場合には流動性の改
善こそ達成できるものの、半導体装置の半田耐熱性、耐
湿信頼性および成形性、とくに樹脂はがれの改良につい
ては不十分であった。
【0011】特開平4−218523号公報には、ビフ
ェニル骨格を有するエポキシ樹脂、硬化剤、特定の大き
さを有するシリカの組み合わせによるエポキシ樹脂組成
物が開示されており、半田耐熱性性が向上することが記
されている。しかしながら、上記公報に開示された樹脂
組成物では、上記問題点を十分に解決しうるものではな
かった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】すなわち本発明が解決
しようとする課題は、樹脂未充填、樹脂はがれ、ワイヤ
ー変移、ステージ変移およびベント詰まりなどの不具合
を生じることがなく、成形性がすぐれたエポキシ樹脂組
成物およびこのエポキシ樹脂組成物を用いて封止してな
る耐湿信頼性、高温信頼性および半田耐熱性性がすぐれ
た半導体装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のエポキシ樹脂組成物は、「エポキシ樹脂
(A)、硬化剤(B)および無機充填剤からなるエポキ
シ樹脂組成物において、無機充填剤がシリカ(C)を必
須成分として含有し、前記硬化剤(B)がフェノール性
水酸基および/またはナフトール性水酸基を1分子中に
少なくとも2個以上含む硬化剤であり、前記シリカ
(C)が合成シリカを1〜99重量%、天然溶融シリカ
を99〜1重量%含有するエポキシ樹脂組成物。」から
なる。その製造方法としては「天然に存在するSi02
を主成分とする物質を溶融して天然溶融シリカを得る工
程、前記工程との前後は問わず、SiO2 を主成分とし
ないケイ素含有物を化学反応によって、Si02 を主成
分とする合成シリカを得る工程、エポキシ樹脂(A)、
フェノール性水酸基および/またはナフトール性水酸基
を1分子中に少なくとも2個以上含む硬化剤(B)、前
記工程によって得られた合成シリカ(シリカの総量に対
して1〜99重量%)ならびに前記工程で得られた天然
溶融シリカ(シリカの総量に対して99〜1重量%)を
混合する工程からなるエポキシ樹脂組成物の製造方
法。」からなる。
【0014】また、本発明の半導体装置は、上記エポキ
シ樹脂組成物により半導体素子が封止されたことを特徴
とする。
【0015】本発明によれば、エポキシ樹脂組成物の成
形性を大幅に改良することができ、成形時に樹脂未充
填、樹脂はがれ、ワイヤー変移、ステージ変移およびベ
ント詰まりなどの不具合を生じることなく、良好な半導
体装置を成形することができる。
【0016】また、上記エポキシ樹脂組成物を用いて封
止して得られる本発明の半導体装置は、耐湿信頼性、高
温信頼性および半田耐熱性がすぐれており、電子部品と
しての理想的な性能を発揮する。
【0017】またこの樹脂組成物は当然、半導体装置を
必須としない成形物についても良好な成形性を有するた
め、精密成形部品用途として好適に用いることができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の構成および効果
について詳述する。
【0019】本発明で用いるエポキシ樹脂(A)とは、
分子中にエポキシ基を有する樹脂をとくに制限するもの
ではない。
【0020】本発明で使用されるエポキシ樹脂(A)の
具体例としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビ
スフェノールC型エポキシ樹脂、水添ビスフェノール型
エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェ
ノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラッ
ク型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン環などの脂環
式構造含有エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、
およびエポキシ変性オルガノシリコーンなどが挙げら
れ、これらのエポキシ樹脂組成物は、単独でまたは2種
以上の組合せで用いることができる。
【0021】これらのエポキシ樹脂(A)のなかでも、
特に本発明において好ましく使用されるものは、下記一
般式(I)または(II)で表されるビフェニル型エポキ
シ樹脂を含有するものである。下記式で示されるビフェ
ニル型エポキシ樹脂の含有量としてはエポキシ樹脂の5
0重量%以上であることが好ましい。
【化3】
【化4】 (ただし、式中のRは水素原子、または一価の有機炭素
基(通常は炭素数1〜4)であり、それぞれ同一であっ
ても異なっていてもよい)。またエポキシ基の反応によ
って重合構造を一部とっているものも使用できる。
【0022】上記式(I)で表されるエポキシ樹脂の好
ましい具体例としては、4,4´−ジヒドロキシビフェ
ニルのジグリシジルエーテル、3,3´,5,5´−テ
トラメチル−4,4´−ジヒドロキシビフェニルのジグ
リシジルエーテル、3,3´,5,5´−テトラter
t−ブチル−4,4´−ジヒドロキシビフェニルのジグ
リシジルエーテル、ジメチルジプロピルビフェノールの
ジグリシジルエーテル、およびジメチルビフェノールの
ジグリシジルエーテルなどが挙げられる。
【0023】本発明で用いる硬化剤(B)は、エポキシ
樹脂(A)と反応してこれを硬化させ得るものであっ
て、フェノール基、クレゾール基およびキシレノール基
などのフェノール性水酸基および/またはナフトール性
水酸基を1分子中に2個以上有する構造の硬化剤であれ
ばとくに制限はない。
【0024】本発明で使用される硬化剤(B)の具体例
としては、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボ
ラック樹脂、ナフトールノボラック樹脂、前に示したこ
れらノボラック樹脂の共重合体、ビスフェノールA、ビ
スフェノールF、フェノールアラルキル樹脂、ナフトー
ルアラルキル樹脂、トリスヒドロキシメタン、トリスヒ
ドロキシエタンおよびビスフェノール樹脂、ならびにこ
れらの共重合体などが挙げられる。
【0025】なお、これらの硬化剤(B)は、二種以上
を併用してもよく、その添加量はエポキシ樹脂(A)1
00重量部に対して33〜300重量部の範囲が好まし
い。官能基の観点から述べると、エポキシ樹脂(A)の
エポキシ基当量と硬化剤(B)の水酸基当量の比(エポ
キシ当量/水酸基当量)が0.7〜1.3の間であるこ
とが好ましい。
【0026】本発明で使用されるシリカ(C)は、合成
シリカ1〜99重量%を必須成分とする。合成シリカが
少ない場合には、成形時に樹脂はがれを生じやすくな
り、また、合成シリカが多い場合には、外部ピンホール
などの不具合を生じ、さらに成形時の流動性が不良とな
るなどの問題を生じる傾向がある。
【0027】ここでいう合成シリカとは、出発物質がS
iO2 を主成分として含まない物質であって、かつ化学
反応により人工的に合成されたシリカを意味し、この合
成シリカであればとくに制限なく用いることができる。
【0028】この合成シリカの製造手段としては、Si
を出発物質として酸化反応を用いて得る方法、テトラア
ルコキシシラン(オルトけい酸テトラアルキル)、モノ
アルキルトリアルコキシシランまたはジアルキルジアル
コキシシランなどを出発物質としてゾルゲル法により得
る方法、テトラクロロシラン、トリクロロシラン、モノ
アルキルトリクロロシランなどを加水分解した後、加熱
脱水あるいは直接酸素水素炎により分解酸化して得る方
法、およびポリシロキサンを出発物質として、これを酸
化することにより得る方法が例示される。
【0029】シリカ(C)における必須成分である合成
シリカの大きさについてはとくに制限はない。ただし、
高温信頼性、耐湿信頼性、半田耐熱性、半導体素子への
きずの付与の防止などを考慮すると、合成シリカの平均
粒子径は0.1〜30μm、とくに0.1〜3.0μm
の範囲にあることが好ましい。なお、ここでいう平均粒
子径とは、累積重量50%になる粒径(メジアン径)を
意味する。
【0030】合成シリカの大きさについてはとくに制限
はない。ただし、高温信頼性、耐湿信頼性、半田耐熱
性、デバイスチップなどとくにきずつきやすい半導体装
置を成形すること、および不純物のシリカ付着による汚
染などを起こさないことなどを考慮すると、合成シリカ
の平均粒子径は0.1〜30μm、とくに0.1〜3.
0μmの範囲、さらに0.1〜1μmの範囲にあること
が好ましい。
【0031】また、合成シリカの形状についてはとくに
制限はないが、成形時の流動性を考慮すると、シリカの
外形が鋭角的な形状をしていないこと、すなわち球状で
あることが有利であることから、合成シリカにおいて鋭
角構造を有するものが50重量%以下であることが好ま
しい。
【0032】本発明ではシリカ(C)の混合シリカとし
て、合成シリカ1〜99重量%の他に、天然溶融シリカ
を99〜1重量%を含有する。
【0033】天然溶融シリカは、ケイ石などのあらかじ
めSiO2 を主成分として含有する原料を出発物質とし
て、溶融して得られるものである。
【0034】天然溶融シリカの大きさについてはとくに
制限はないが、高温信頼性、耐湿信頼性、半田耐熱性を
考慮すると、1〜50μm、とくに3〜50μmの範囲
にあることが好ましい。天然溶融シリカの形状について
はとくに制限はないが、成形時の流動性を考慮すると、
シリカの外形が鋭角的な形状をしていないこと、すなわ
ち球状であることが有利である。天然溶融シリカに含有
される破砕形状すなわち鋭角的形状を有する粒子の含有
量がシリカ(C)全体の30重量%以下であることが望
ましい。
【0035】さらに、シリカ(C)としての混合シリカ
における合成シリカおよび天然溶融シリカの配合割合
は、合成シリカが1〜99重量%、好ましくは5〜95
重量%、とくに好ましくは配合量の下の量としては5重
量%、10重量%の順に好ましく、上限としては50重
量%、30重量%の順に好ましい。また天然溶融シリカ
では99〜1重量%、好ましくは95〜5重量%、とく
に配合量の下の量としては50重量%、70重量%の順
に好ましく、上の量としては95重量%、90重量%の
順に好ましい。
【0036】本発明のエポキシ樹脂組成物におけるシリ
カ(C)の配合量についてはとくに制限はないが、得ら
れる成形物の高温信頼性、耐湿信頼性および半田耐熱性
を向上するためには、全体の85重量%以上、特に89
重量%以上とすることが望ましい。
【0037】本発明のエポキシ樹脂組成物では、シラン
カップリング剤の配合が有効である。シランカップリン
グ剤とは有機基、およびアルコキシ基、アセトキシ基、
ハロゲン原子、アミノ基などの加水分解性基がケイ素原
子に直結した化合物をいう。特に有機基としてはエポキ
シ基を有するものやアミノ基を有するものが、本発明の
効果を顕著に提供することから好ましく用いられる。シ
ランカップリング剤の配合量としては樹脂組成物全体の
0.01〜5重量%の範囲が好ましい。アミノ基を有す
るもののなかで、特に2級アミノ基を有するもの、さら
にアミノ基すべてが2級であることがさらに好ましい。
シランカップリング剤としては下記のものが例示され
る。
【0038】無置換の有機基を有するものとしてビニル
トリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニ
ルトリアセトキシシラン、ビニルトリクロロシラン。
【0039】エポキシ基を有するものとしてγ−グリシ
ドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルトリエトキシシラン。
【0040】アミノ基を有するものとして、γ−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリ
エトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)ア
ミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アニリノプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−アニリノプロピルトリエト
キシシラン、N−β−(N−ビニルベンジルアミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランおよびN
−β−(N−ビニルベンジルアミノエチル)−γ−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン。
【0041】その他の種類のものとして、γ−グリシド
キシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプ
ロピルビニルエトキシシラン、γ−メルカトプロピルト
リメトキシシラン、γ−メルカトプロピルトリエトキシ
シラン、γ−ウレイドプロピルトリメトキシシラン、γ
−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリ
ロキシプロピルメチルジメトキシシラン。
【0042】本発明のエポキシ樹脂組成物においては、
ポリエチレンワックス、カルバナワックス、モンタン酸
ワックスおよびステアリン酸マグネシウムなどの各種ワ
ックス類、脂肪酸金属塩、長鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸の金
属塩、長鎖脂肪酸のエステルまたはアミドおよび各種変
性シリコーン化合物などの各種離型剤を配合することが
できる。
【0043】半導体素子の用途では難燃性が要求される
場合があるため、臭素化ビスフェノールAのグリシジル
エーテル、臭素化クレゾールノボラック、臭素化エポキ
シ樹脂などの有機ハロゲン化合物やリン化合物などの難
燃剤が配合できる。また三酸化アンチモン、四酸化二ア
ンチモン、五酸化アンチモンなどの難燃助剤を配合する
ことができる。本発明の樹脂組成物においては、これら
難燃剤、難燃助剤に起因するハロゲン原子、アンチモン
原子は少ない方が、高温信頼性、耐湿信頼性、半田耐熱
性の観点から好ましく、それぞれの原子の含有量がエポ
キシ樹脂組成物において0.2重量%以下であることが
好ましい。
【0044】無機充填剤としては、シリカ(C)以外
に、本発明の効果を損わない範囲内でアルミナ、ジルコ
ニア、マグネシア、、硼けい酸ガラス、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、クレー、タルク、ケイ酸カルシ
ウム、酸化チタン、酸化アンチモン、およびハイドロタ
ルサイトなどの無機化合物を必要に応じて含有すること
ができる。本発明のエポキシ樹脂組成物における無機充
填剤の配合量についてはとくに制限はないが、得られる
成形物の高温信頼性、耐湿信頼性および半田耐熱性を向
上するためには、全体の85重量%以上、特に89重量
%以上とすることが望ましい。
【0045】また本発明のエポキシ樹脂組成物には、ト
リフェニルホスフィン、トリ−m−トリルホスフィン、
トリ−p−トリルホスフィン、トリ−a−トリルホスフ
ィン、トリス−(2,6−ジメトキシアェノル)ホスフ
ィンなどの各種ホスフィン化合物、テトラフェニルホス
ホニウムブロミド、テトラエチルホスホニウムブロミ
ド、テトラブチルホスホニウムブロミド、テトラフェニ
ルホスホニウムテトラフェニルボレート、テトラエチル
ホスホニウムテトラフェニルボレートおよびテトラブチ
ルホスホニウムテトラフェニルボレートなどの各種ホス
ホニウム塩、およびイミダゾール、1−メチルイミダゾ
ール、2−メチルイミダゾール、1,2−ジメチルイミ
ダゾール、1−フェニルイミダゾール、2−フェニルイ
ミダゾール、1−ベンジルイミダゾール、1,8−ジア
ザ−ビシクロ−(5,4,0)ウンデセン−7(DB
U)、DBUのフェノール、DBUフェノールノボラッ
ク塩、DBUオクチル塩、DBUp−トルエンスルホン
酸塩および1,5−ジアザ−ビシクロ(4,3,0)ノ
ネン−5(DBN)などの各種アミン化合物などの各種
硬化促進剤が配合できる。またカーボンブラックおよび
酸化鉄などの各種着色剤、各種顔料、シリコーンゴム、
オレフィン系共重合体、変性ニトリルゴム、変性ポリブ
タジエンゴムなどの各種エラストマー、ポリエチレンな
どの各種熱可塑性樹脂、有機過酸化物などの架橋剤も配
合できる。
【0046】本発明のエポキシ樹脂組成物は、エポキシ
樹脂(A)、硬化剤(B)、無機充填剤およびその他の
添加剤を、たとえばバンバリーミキサーなどにより混合
した後、単軸もしくは二軸の押出機、ニーダーおよび熱
ロールなどの各種混練機を用いて溶融混練し、冷却後粉
砕することなどにより製造することができる。
【0047】かくして得られた本発明組成物は、精密部
品を形成することが可能であり、特にシリカ(C)を樹
脂組成物中で85重量%以上含有する組成物を用いた精
密部品は寸法安定性が優れている。精密部品の形状とし
ては、精密部品に外接する球を仮想した場合において、
その球がとりうる最小直径が30mm以下のものが好まし
い。
【0048】また、本発明の半導体装置は、上記エポキ
シ樹脂組成物を用いて半導体素子を封止したことを特徴
とし、良好な商品外観性と共に、すぐれた耐湿信頼性、
高温信頼性および耐半田性を兼備するものである。
【0049】
【実施例】以下に、実施例と比較例を挙げて、本発明の
効果をより具体的に説明する。
【0050】なお、実施例と比較例に先立ち、以下の実
施例と比較例で使用する合成シリカの合成例を説明す
る。
【0051】[合成例1]エタノール溶媒中にオルソけ
い酸テトラエチル1モルに対し、アンモニアおよび水
を、それぞれ1モルおよび4モルの割合で混合、加水分
解することにより得られたシリカを乾燥後、焼成、粉砕
した、破砕形状の合成シリカA−1を準備した。一方、
上記合成シリカA−1をさらに所定時間粉砕し、目開き
74μmのふるいを通すことにより、破砕形状の合成シ
リカA−2を得た。レーザー散乱法により得られた合成
シリカA−1およびA−2の平均粒子径は、それぞれ5
0μmおよび20μmであった。
【0052】[合成例2]エタノール溶媒中にオルソけ
い酸テトラエチル1モルに対し、γ−アミノプロピルト
リメトキシシランおよび水を、それぞれ1モルおよび5
0モルの割合で溶解混合し、生じた白濁液を分離して、
水/メタノール:1/1の混合液で処理した後、500
℃で24時間乾燥することにより、球状の合成シリカA
−3を得た。レーザー散乱法により得られた合成シリカ
Cの平均粒子径は、0.3μmであった。
【0053】[合成例3]出発物質としてトリクロロシ
ランを用い、定法により加水分解、加熱をおこなうこと
により得られた平均粒子径12μmの合成シリカA−4
および平均粒子径40μmの合成シリカA−5を準備し
た。また、同様に金属ケイ素を出発物質として、爆発的
な気相酸化、凝集の過程をへて得られた平均粒子径0.
5μmの合成シリカA−6および平均粒子径1.0μm
の合成シリカA−7を準備した。一方、ケイ石を溶融し
て得られたシリカを、破砕または球状化することによっ
て、形状および平均粒子径がそれぞれ相違する5種類の
天然溶融シリカB−1〜B−5を準備した。
【0054】これらのシリカの形状、平均粒子径、およ
びタイプを整理すれば、表1のとおりである。
【0055】
【表1】
【0056】[実施例1〜19、比較例1〜13]下記
エポキシ樹脂(I)〜(IV)、下記硬化剤(I)〜(I
V)、上記合成シリカ(A−1)〜(A−6)および上
記天然溶融シリカ(B−1)〜(B−5)を、それぞれ
表2〜表5に示した割合で混合した合計100重量部に
対し、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン
0.6重量部、モンタン酸ワックス0.3重量部および
カーボンブラック0.1重量部をそれぞれ配合し、さら
に、エポキシ樹脂と硬化剤の合計100重量部に対しト
リフェニルホスフィン1.0重量部添加して、ミキサー
を用いてドライブレンドした後、押出機で溶融混練する
ことにより、エポキシ樹脂組成物を得た。さらに粉砕し
たのちタブレット形状のエポキシ樹脂組成物とした。
【0057】各エポキシ樹脂組成物の特性およびこれら
エポキシ樹脂組成物を封止することによって得られた半
導体装置の性能を、下記の評価基準にしたがって評価し
た結果を表2〜表5に併せて示す。
【0058】[エポキシ樹脂の種類] I…3,3´,5,5´−テトラメチル−4,4´−ジ
ヒドロキシビフェニルのジグリシジルエーテル(エポキ
シ等量195) III …オルソクレゾールノボラックをグリシジルエーテ
ル化したもの(エポキシ等量200) IV…ビスフェノールAをグリシジルエーテル化したもの
(エポキシ等量185)
【0059】[硬化剤の種類] I…フェノールノボラック(水酸基当量107) II…フェノール/ナフトールの共重合ノボラック(水酸
基当量114) III …フェノール/p−メトキシキシレンの縮合共重合
物(ザイロック)(水酸基当量175) IV…トリス(ヒドロキシフェニル)メタン(水酸基当量
97)
【0060】[評価基準] <溶融粘度>エポキシ樹脂組成物のタブレットを用い、
高化式粘度計により175℃の最低溶融粘度を求めた。
【0061】<熱時硬度>エポキシ樹脂組成物から、成
形温度:175℃、成形時間:90秒の条件で、直径:
4インチ、厚さ:3mmの円板を成形し、成形直後のバ
ーコル硬度を求めた。
【0062】<成形性>エポキシ樹脂組成物から、成形
温度:175℃、成形時間:90秒の条件で、160p
in QFP(QUAD FLAT PACKAGE) を成形し、その外観
を目視観察することにより、樹脂はがれ、ピンホールを
判定し、また成形時の金型のベントつまりを次の基準で
評価した。 樹脂はがれ 5点:はがれなし 4点:表面の2%未満にはがれあり 3点:表面の2%以上5%未満にはがれあり 1点:表面の5%以上にはがれあり
【0063】ピンホール 10個の成形品によって以下の基準で判定した。 5点:ピンホールなし 4点:直径0.5mm以下の外部ピンホールが1個あた
り0.8個未満あり 3点:直径0.5mm以下の外部ピンホールが1個り
0.8〜2個あり 1点:直径0.5mm以下の外部ピンホールが2個を超
えて存在するか、または直径0.5mmを超える外部ピ
ンホールが1パッケージ当り1個を超えてあり
【0064】ベントつまり 4回の連続ショットおよび8ショットの連続成形をおこ
ない、それぞれの連続成形の後の金型ベント部のつまり
を観測した。 5点:8ショットの連続成形でベントつまりなし 4点:8ショットの連続成形後に微小なつまりがある。
4ショット後にはつまりはみられない。 3点:4ショットの連続成形後、微小なベントつまりあ
り 1点:4ショットの連続成形で,4ショット目にベント
部のつまりに起因するパッケージの未充填が発生
【0065】ステージ変移 各エポキシ樹脂組成物を用いてチップサイズ12×12
mm,パッケージサイズ28×28mm×3.4(厚さ)
の160pinQFPを成形し、180度℃、5時間の
ポストキュアした。
【0066】得られた試験片をアイランド面に対して垂
直に切断し、顕微鏡で断面観察しステージ変移の有無を
観察して、次の基準で評価した。 5点:ステージがパッケージ内にあって、所望の位置か
ら移動した距離の最大値が25μm未満 4点:ステージがパッケージ内にあって所望の位置から
移動した距離の最大値が25〜50μm 3点:ステージがパッケージ内にあって所望の位置から
移動した距離の最大値が50μmを超える 1点:ステージがパッケージ表面に露出
【0067】<高温信頼性>シリコンチップにアルミニ
ウム蒸着による配線を行い、アルミパッド部分を除いて
窒化膜のバッシベーションを行った半導体素子を、金ワ
イヤーによりアルミバッドとインナーリードとを結線
し、各エポキシ樹脂組成物を用いて16pinDIP
(Dual Inline Package)を成形した後、180℃、5時
間の条件で後硬化した。このデバイスを260℃の半田
浴に120秒間浸漬した後、190℃の雰囲気下に放置
した。50時間おきに配線抵抗を測定して、抵抗値が初
期値の10倍になるまでの時間を求め、この時間を高温
信頼性とした。長いほうが好ましい。
【0068】<耐湿信頼性>高温信頼性の場合と同様に
して得られたデバイスを260℃の半田浴に120秒間
浸漬した後、121℃、100%RHの条件下に設置し
た。50時間おきに測定を行い、断線にいたるまでの時
間を求め、これを耐湿信頼性とした。時間が長いほうが
好ましい。
【0069】<半田耐熱性>ポリイミドコートしたシリ
コンチップをダイボンドした100pinQFPを、各
エポキシ樹脂組成物で封止し、175℃、5時間の条件
で後硬化し、複数のサンプルを作成した。次いで、85
℃、85%RHの条件下で複数の時間(12時間刻み)
で保管したサンプルを調製した後、これらのサンプルを
最高到達温度260℃のIRリフローをかけた。リフロ
ーの後外部クラックの有無の観察を行い、クラック発生
がみられるサンプルの、IRリフロー前の85℃、85
%RHでの放置時間の最小値を半田耐熱性とした。時間
が長いほうが好ましい。
【0070】
【表2】 1)シリカ量:全組成物中におけるシリカの含有量(重
量%) 2)合成シリカ量:全シリカ中における合成シリカの含
有量(重量%)
【0071】
【表3】 1)シリカ量:全組成物中におけるシリカの含有量(重
量%) 2)合成シリカ量:全シリカ中における合成シリカの含
有量(重量%)
【0072】
【表4】 1)シリカ量:全組成物中におけるシリカの含有量(重
量%) 2)合成シリカ量:全シリカ中における合成シリカの含
有量(重量%) なお、表4中の*印は、成形不可能のため評価不能を示
す。
【0073】
【0074】
【表5】 1)シリカ量:全組成物中におけるシリカの含有量(重
量%) 2)合成シリカ量:全シリカ中における合成シリカの含
有量(重量%)
【0075】実施例20〜23 実施例1〜19のγ−グリシドキシプロピルトリエトキ
シシランの代わりに、2級アミノ基を有するシランカッ
プリング剤であるN−(N−フェニルアミノエチル)−
γ−アミノプロピルトリメトキシシランを使用して、表
6に示す組成で実施例1〜19と同様に評価を行った。
評価結果を表6に示す。
【0076】
【表6】 1)シリカ量:全組成物中におけるシリカの含有量(重
量%) 2)合成シリカ量:全シリカ中における合成シリカの含
有量(重量%)
【0077】表2〜3、6の結果から明らかなように、
本発明のエポキシ樹脂組成物(実施例1〜20)は、樹
脂未充填、樹脂はがれ、ステージ変移およびベント詰ま
りなどの不具合をほとんど生じることがなく、成形性が
すぐれており、このエポキシ樹脂組成物を用いて封止し
てな半導体装置は、耐湿信頼性、高温信頼性および耐ス
テージ変移防止性、半田耐熱性が均衡してすぐれてい
る。特にエポキシ樹脂としてIのもの、すなわちビフェ
ニル型エポキシを有するものを使用した場合や、シリカ
量が85%以上、特に89重量%以上の場合にこれらの
効果は顕著である。またシランカップリング剤としてす
べてのアミノ基が2級であるアミノ基を有するシランカ
ップリング剤を使用した場合に、さらに効果が顕著であ
る。
【0078】これに対し、合成シリカを単独で用いる場
合および天然溶融シリカを単独で用いる場合は、成形性
が劣るばかりか、信頼性にすぐれた半導体装置を得るこ
とができない。
【0079】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明のエポキシ
樹脂組成物は、、成形時に樹脂未充填、樹脂はがれ、ワ
イヤー変移、ステージ変移およびベント詰まりなどの不
具合を何ら生じることなく、成形性がきわめてすぐれて
いることから精密成形部品として好適に用いることがで
きる。さらに、上記エポキシ樹脂組成物を用いて封止し
て得られる本発明の半導体装置は、耐湿信頼性、高温信
頼性および半田耐熱性がすぐれており、電子部品として
の理想的な性能を発揮する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 23/29 H01L 23/30 R 23/31

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシ樹脂(A)、硬化剤(B)お
    よび無機充填剤からなるエポキシ樹脂組成物において、
    無機充填剤がシリカ(C)を必須成分として含有し、前
    記硬化剤(B)がフェノール性水酸基および/またはナ
    フトール性水酸基を1分子中に少なくとも2個以上含む
    硬化剤であり、前記シリカ(C)が合成シリカを1〜9
    9重量%、天然溶融シリカを99〜1重量%含有するエ
    ポキシ樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 無機充填剤が、樹脂組成物中85重量
    %以上である請求項1記載のエポキシ樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 シリカ(C)の含有量が、樹脂組成物
    中85重量%以上である請求項1記載のエポキシ樹脂組
    成物。
  4. 【請求項4】 エポキシ樹脂(A)が、下記一般式
    (I)で表されるビフェニル型エポキシ樹脂を必須成分
    として含有することを特徴とする請求項1〜3いずれか
    に記載のエポキシ樹脂組成物。 【化1】 (ただし、式中のRは水素原子、または一価の有機炭素
    基であり、それぞれ同一であっても異なっていてもよ
    い)。
  5. 【請求項5】 エポキシ樹脂(A)が、下記一般式
    (I)で表されるビフェニル型エポキシ樹脂を必須成分
    として含有することを特徴とする請求項1〜3いずれか
    に記載のエポキシ樹脂組成物。 【化2】 (ただし、式中のRは水素原子、または一価の有機炭素
    基であり、それぞれ同一であっても異なっていてもよ
    い)。
  6. 【請求項6】 混合シリカが、球状の合成シリカ5〜
    50重量%および天然溶融シリカ95〜50重量%を含
    有することを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の
    エポキシ樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 混合シリカが、球状の合成シリカを1
    0〜50重量%および天然溶融シリカを90〜50重量
    %を含有することを特徴とする請求項1〜5いずれかに
    記載のエポキシ樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 天然溶融シリカに含まれる破砕形状を
    有するシリカの含有量が、30重量%以下である請求項
    1〜7いずれかに記載のエポキシ樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 シリカ(C)に含まれる合成シリカ
    が、0.1〜30μmの平均粒子径を有し、またシリカ
    (C)に含まれる天然溶融シリカが、1〜50μmの平
    均粒子径を有するものである請求項1〜8いずれかに記
    載のエポキシ樹脂組成物。
  10. 【請求項10】 シリカ(C)に含まれる合成シリカ
    が、0.1〜3μmの平均粒子径を有し、またシリカ
    (C)に含まれる天然溶融シリカが、3〜50μmの平
    均粒子径を有することを特徴とする請求項1〜8いずれ
    かに記載のエポキシ樹脂組成物。
  11. 【請求項11】 エポキシ基を有する有機基がケイ素
    原子に直結したシランカップリング剤を含有する請求項
    1〜10いずれかに記載のエポキシ樹脂組成物。
  12. 【請求項12】 アミノ基を有する有機基がケイ素原
    子に直結したシランカップリング剤を含有する請求項1
    〜10いずれかに記載のエポキシ樹脂組成物。
  13. 【請求項13】 シランカップリング剤のアミノ基が
    2級アミノ基であるシランカップリング剤である請求項
    12記載のエポキシ樹脂組成物。
  14. 【請求項14】 組成物中のハロゲン原子の含有量が
    0.2重量%以下であり、かつアンチモン原子の含有量
    が0.2重量%以下である請求項1〜13いずれかに記
    載のエポキシ樹脂組成物。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14いずれかに記載のエポ
    キシ樹脂組成物を成形してなる精密部品。
  16. 【請求項16】 半導体封止用である請求項1〜14い
    ずれかに記載のエポキシ樹脂組成物。
  17. 【請求項17】 請求項16記載のエポキシ樹脂組成
    物により、半導体素子が封止されたことを特徴とする半
    導体装置。
  18. 【請求項18】 天然に存在するSi02 主成分と
    する物質を溶融して天然溶融シリカを得る工程、前記工
    程との前後は問わず、SiO2 を主成分としないケイ
    素含有物を化学反応によって、Si02 を主成分とす
    る合成シリカを得る工程、エポキシ樹脂(A)、フェノ
    ール性水酸基および/またはナフトール性水酸基を1分
    子中に少なくとも2個以上含む硬化剤(B)、前記工程
    によって得られた合成シリカ(シリカの総量に対して1
    〜99重量%)ならびに前記工程で得られた天然溶融シ
    リカ(シリカの総量に対して99〜1重量%)を混合す
    る工程からなる半導体封止用エポキシ樹脂組成物の製造
    方法。
  19. 【請求項19】 エポキシ樹脂(A)がビフェニル型エ
    ポキシを必須成分とし、シリカの配合量が樹脂組成組成
    物に対して85重量%以上である請求項18記載の半導
    体封止用エポキシ樹脂組成物の製造方法。
  20. 【請求項20】 シリカに対する合成シリカの配合量が
    5〜50重量%、天然溶融シリカの配合量が95〜50
    重量%である請求項19記載の半導体封止用エポキシ樹
    脂組成物の製造方法。
  21. 【請求項21】請求項18〜20いずれかの方法によっ
    て記載の半導体封止用エポキシ樹脂組成物を製造した
    後、半導体封止用エポキシ樹脂組成物を用いて、トラン
    スファ成形によって半導体素子を封止することを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
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JP2007119598A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Sumitomo Bakelite Co Ltd 半導体封止用エポキシ樹脂組成物および半導体装置
JP2007186673A (ja) * 2005-12-13 2007-07-26 Hitachi Chem Co Ltd 封止用エポキシ樹脂組成物及び電子部品装置
JP2017112273A (ja) * 2015-12-17 2017-06-22 住友ベークライト株式会社 高電圧保護部材形成用樹脂組成物、半導体装置および電子部品

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