JPH08238590A - 後洗浄性の良好な油剤組成物 - Google Patents
後洗浄性の良好な油剤組成物Info
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Abstract
させた後、爾後の適当な段階でその適用した油剤を洗浄
除去する使い方をする組成物であって、その用途に関し
て必要な本来の機能を確保しながらも、後洗浄性が良好
な油剤組成物を提供することを目的とする。 【構成】 油脂性物質(X) と、ヒマシ油脂肪酸同士の縮
合物またはヒマシ油脂肪酸と他のOH基を有しまたは有
しない脂肪酸との縮合物からなるヒマシ油脂肪酸系縮合
物(Y) とを含有する組成物である。この組成物は、プリ
ント基板用フラックス、金属製品用一時防錆油をはじめ
とする種々の用途に有用である。
Description
を、後に洗浄除去する使い方をする目的の、後洗浄性の
良好な油剤組成物に関するものである。
板、金属製品、被清掃面など種々の対象物面に適用する
ことができる。
定用途に油剤として適用してその機能を果たさせた後、
爾後の適当な段階でその適用した油剤を洗浄除去する使
い方をするものがある。
油剤の一つであって、その代表的な組成はロジン類に活
性剤をはじめとする種々の添加剤を配合したものであ
る。なおフラックスは、ハンダ材粉を混合した状態で用
いる使い方と、ハンダ付けやメッキに先立ちフラックス
をマスク剤として適用する使い方とがある。フラックス
に対する要求性能としては、ハンダ付け性、耐熱性、耐
酸化性、濡れ性などがあげられるが、プリント基板にフ
ラックスを適用した後は、それを塩素系溶剤やフロン系
溶剤などの洗浄液で洗浄する必要があるため、洗浄性が
良好であることも要求される。フラックスの粘度を調節
したりその性質を改善したりするために、フラックスに
リシノール酸(つまりヒマシ油脂肪酸)、12−ヒドロ
キシステアリン酸(つまり水添ヒマシ油脂肪酸)、ヒマ
シ油、硬化ヒマシ油(つまり水添ヒマシ油)、炭素数1
2〜38のジカルボン酸などを配合することも適宜行わ
れている。
油剤の一つであって、金属製品が次の工程に移るまでの
短時間の間の錆の発生を防ぐために一時防錆が行われ
る。すなわち、金属表面にマシン油に代表される油脂性
物質の被膜を形成させることにより、空気や水分を遮断
するようにしている。この一時防錆剤にあっても、後に
その油膜を除去するために、アルカリ脱脂が必要とな
る。
いても、繊維製品に担持させた油脂性物質を主剤とする
油剤に汚垢を転移吸着させた後、再生のためにその油剤
を洗浄により除去すると共に回収することが必要であ
る。このときの油脂性物質としては、従来、流動パラフ
ィン油、スピンドル油、マシン油、冷凍機油等の鉱物
油;アルキルベンゼン油、ポリグリコール油、α−オレ
フィン油、ポリブテン油、イソパラフィン油等の合成
油;オリーブ油、ツバキ油、ヒマシ油等の植物油が使わ
れまたは提案されている。またこれらの油を、界面活性
剤(殊にノニオン界面活性剤)や、脂肪酸(オレイン
酸、リシノール酸、リノール酸、リノレン酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の脂
肪酸や、これらの脂肪酸を含むヤシ油脂肪酸、パーム油
脂肪酸、大豆油脂肪酸、トール油脂肪酸、ヒマシ油脂肪
酸、牛脂脂肪酸、鯨油脂肪酸等の天然由来の脂肪酸)と
併用することも必要に応じ行われまたは提案されてい
る。
は、本来その機能を果たさせることを第1義としている
ため、後にその油剤を洗浄除去する使い方をするとき
に、その洗浄除去が必ずしも円滑で行いえないことがあ
る。
スを後の工程において洗浄液で除去しようとする場合、
従来より使われている塩素系溶剤やフロン系溶剤は地球
のオゾン層破壊防止の観点から使用が制限される傾向に
あるため、最近ではそれら以外の洗浄液、殊に水系の洗
浄液への移行が試みられているが、水系の洗浄液ではフ
ラックスの洗浄が円滑には行いえないことが多い。とい
うのは、従来汎用されているロジン系のフラックスは、
本来塩素系溶剤やフロン系溶剤で洗浄するように設計さ
れているので、水系の洗浄液の組成を種々工夫しても洗
浄は容易ではないからである。
製品用一時防錆油や掃拭用油剤担持繊維製品の場合にも
容易ではない。油剤処方や洗浄液処方を変更しようとし
ても、油剤本来の機能、油剤の保存安定性および洗浄後
の廃液の処理性を確保しながら洗浄除去性を向上させる
ことは至難であるからである。
象物に油剤として適用してその機能を果たさせた後、爾
後の適当な段階でその適用した油剤を洗浄除去する使い
方をする組成物であって、その用途に関して必要な本来
の機能を確保しながらも、後洗浄性が良好な油剤組成物
を提供することを目的とするものである。
な油剤組成物は、対象物に油剤として適用してその機能
を果たさせた後、爾後の適当な段階でその適用した油剤
を洗浄除去する使い方をする組成物であって、該組成物
が、油脂性物質(X) と、ヒマシ油脂肪酸同士の縮合物ま
たはヒマシ油脂肪酸と他のOH基を有しまたは有しない
脂肪酸との縮合物からなるヒマシ油脂肪酸系縮合物(Y)
とを含有する組成物からなることを特徴とするものであ
る。
油、スピンドル油、マシン油、冷凍機油等の鉱物油;ア
ルキルベンゼン油、ポリグリコール油、α−オレフィン
油、ポリブテン油、イソパラフィン油等の合成油;オリ
ーブ油、ツバキ油、ヒマシ油等の植物油;ロジン類;ワ
ックス類;各種の有機溶剤などがあげられ、その用途に
応じて最適なものを使用する。2種以上の油脂性物質
(X) を用いることも、必要に応じて行われる。
脂肪酸同士の縮合物またはヒマシ油脂肪酸と他のOH基
を有しまたは有しない脂肪酸との縮合物からなる。ヒマ
シ油脂肪酸系縮合物(Y) は、その用途によっては、アミ
ン塩などの塩型で用いることもできる。
酸(つまりリシノール酸)は、18個の炭素原子のうち
9〜10位の炭素原子間に二重結合を有しかつ12位の
炭素原子にOH基を有する脂肪酸である。ヒマシ油脂肪
酸はヒマシ油の構成脂肪酸であり、ヒマシ油をケン化す
ることにより取得される。
しては、炭素数が2〜24の飽和または不飽和の脂肪酸
があげられ、それは直鎖構造であっても分岐構造であっ
てもよく、また2種以上の混合物であってもよい。脂肪
酸の例は、酢酸、プロピオン酸、酪酸、カプロン酸、カ
プリル酸、オクチル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリ
スチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリ
ン酸、アラキン酸、ベヘン酸、モンタン酸、ウンデセン
酸、ヘキサデセン酸、オレイン酸、エイコセン酸、エル
カ酸、ソルビン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキド
ン酸、シュウ酸、アジピン酸、セバシン酸、マレイン
酸、無水マレイン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、グ
リコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、12−ヒドロ
キシステアリン酸(水添ヒマシ油脂肪酸)、安息香酸、
ケイ皮酸などあるいはこれらの脂肪酸を含む天然物由来
の脂肪酸である。ただし不飽和度の高い(ヨウ素価の高
い)脂肪酸はその使用量が制限されることがある。これ
らの脂肪酸の中では、炭素数8〜24の脂肪酸が好まし
い。脂肪酸は、場合によってはアミノ基、エステル基、
アミド基などの官能基を有していてもよいことがある。
脂肪酸、またはこれと他のOH基を有しまたは有しない
脂肪酸を加熱下に反応させることにより得られる。この
反応は、無触媒で行ってもよく、酸触媒(パラトルエン
スルホン酸、硫酸、塩酸、リン酸等)、チタン系触媒、
三フッ化ホウ素、塩化亜鉛、ナトリウムメチラートなど
の一般のエステル化触媒の存在下に行ってもよい。
反応に際してはキシレン等の還流用溶剤を適当量添加し
て、副生する水を共沸により系外に除去することもでき
る。反応温度は150〜250℃、殊に160〜230
℃とすることが多い。場合によては、反応を減圧条件下
に行うこともある。もし反応終了時点で予定を越える未
反応の脂肪酸が残るときは、減圧蒸留等の手段により未
反応の脂肪酸を系外に除去することが望ましい。
するようにするが、1量体を含んでいても差し支えない
場合もあるので、縮合度は平均すれば 1.5量体以上であ
ればよい。好ましい縮合の度合は、2量体〜5量体程
度、殊に2量体〜4量体である。縮合度が余りに低いと
きには、プリント基板用フラックス、金属製品用一時防
錆油、掃拭用油剤担持繊維製品などのための油剤組成物
として所期の改良効果が得られない上、油脂性物質(X)
との相溶性が不足するようになる。また縮合度が余りに
高いときには、粘度が高くなって上記の用途に適しなく
なる上、洗浄性が低下するようになる。
の酸価が40〜120、ヨウ素価が100以下、粘度が
70〜1600cps/20℃であることが特に望ましく、ま
た用途にもよるが、その流動点が10〜5℃以下、さら
には−5℃以下、殊に−10℃以下であることが望まし
い。酸価がこの範囲から外れるときはアルカリ水による
洗浄性が不足するようになる。ヨウ素価が100を越え
るときは、酸化安定性が損なわれる。粘度がこの範囲か
ら外れるときは、上記の用途に適しなくなる。流動点が
上記の範囲よりも高いときは、用途に制限を受けるよに
なる。そこで、そのような特性値が得られるように、上
記他の脂肪酸の種類や使用割合あるいは反応条件に留意
すべきである。
(Y) との使用割合は、その用途によっても異なるので一
概には決められないが、重量比で、99:1〜10:9
0、好ましくは98:2〜40:60、さらに好ましく
は97:3〜50:50の範囲から選択することが多
い。ヒマシ油脂肪酸系縮合物(Y) の割合が余りに少ない
ときあるいは余りに多いときは、用途に合った機能また
は所期の洗浄性が得られにくくなる。
(X) およびヒマシ油脂肪酸系縮合物(Y) のほかに、その
用途に応じた各種の添加剤やポリマー類などを含んでい
てもよいことは言うまでもない。
後、対象物に適用しまたは使用した油剤を除去するため
の洗浄液としては、必要に応じ界面活性剤やキレート剤
を含むアルカリ水が用いられる。そして洗浄処理は、デ
ィッピング、スプレーなどにより行われる。洗浄後の廃
液を中和すれば、ヒマシ油脂肪酸系縮合物(Y) は油脂性
物質(X) の相に移行するので回収が容易である。中和後
の水相は、必要に応じさらに廃水処理工程に供してか
ら、河川等に放流することができる。
ラックス、金属製品用一時防錆油、掃拭用油剤担持繊維
製品をはじめ、対象物に油剤として適用してその機能を
果たさせた後、爾後の適当な段階でその適用した油剤を
洗浄除去する使い方をする油剤組成物として有用であ
る。
して必要な本来の機能が確保される。加えて、ヒマシ油
脂肪酸に比し分子量が上がりかつ官能基の低減したヒマ
シ油脂肪酸系縮合物(Y) を用いているので、安価な鉱物
油などの油脂性物質(X)との相溶性が良く、低温流動性
を有し、粘度も適度に向上しているため対象物への接着
性・塗布性・被覆性・掃拭性・汚垢吸着性も向上し、そ
の機能がさらに向上することも多い。ヒマシ油脂肪酸系
縮合物(Y) は、ヨウ素価と密接な関係にある酸化安定性
ないし不乾燥性も備えている。ヒマシ油脂肪酸系縮合物
(Y) のコストも許容範囲内にある。
してある本発明の油剤組成物は、対象物面に適用した
後、アルカリ水で容易に洗浄除去することができ、洗浄
効率は従来に比し顕著に向上する。洗浄後の廃水を酸で
中和すれば、ヒマシ油脂肪酸系縮合物(Y) が回収され
る。ヒマシ油脂肪酸系縮合物(Y) はアルカリ性の条件下
でも加水分解を生じにくいので、廃水中のBODは上が
らず、この廃水を河川等に放流することができる。すな
わち廃水処理性が良好である。
に油剤として適用してその機能を果たさせた後、爾後の
適当な段階でその適用した油剤を洗浄除去する使い方を
するときに、その用途に関して必要な本来の機能を確保
しながらも、後洗浄性が良好である。
る。
て、フラックス用にはガムロジン(荒川化学工業株式会
社製)、一時防錆油用にはマシン油、掃拭用油剤担持繊
維製品用には流動パラフィンまたは大豆油を用いた。
マシ油脂肪酸系縮合物(Y) として、次のものを合成し
た。
サを備えた反応器に、ヒマシ油脂肪酸1200g(4モ
ル)を仕込み、窒素気流中で加熱、撹拌を行いながら温
度215〜225℃で10時間反応させた。副生する水
は系外に留出除去させた。この反応により、酸価49、
水酸基価30、ヨウ素価95、粘度1400cps/20℃、
流動点−25℃以下の縮合物が得られた。この縮合物は
ヒマシ油脂肪酸の4量体に相当するものである。
み、窒素気流中で加熱、撹拌を行いながら温度215〜
225℃で6時間反応させた。副生する水は系外に留出
除去させた。この反応により、酸価62、水酸基価3
8、ヨウ素価93、粘度1100cps/20℃、流動点−2
5℃以下の縮合物が得られた。この縮合物はヒマシ油脂
肪酸の3量体に相当するものである。
g(1モル)、キシレン40mlを反応器に仕込み、窒素
気流下、200〜220℃で8時間反応させた。副生す
る水は系外に共沸除去した。この反応により、酸価6
5、水酸基価 6.0、ヨウ素価74、粘度310cps/20
℃、流動点−25℃以下の縮合物が得られた。この縮合
物は脂肪酸の3量体に相当するキャップタイプの縮合脂
肪酸である。
g(1モル)、キシレン30mlを反応器に仕込み、窒素
気流下、200〜220℃で8時間反応させた。副生す
る水は系外に共沸除去した。この反応により、酸価11
3、水酸基価 8.5、ヨウ素価92、粘度150cps/20
℃、流動点−25℃以下の反応物が得られた。この縮合
物は脂肪酸の2量体に相当するキャップタイプの縮合脂
肪酸である。
た。LASは、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、E
DTA−4Naはエチレンジアミンテトラ酢酸4ナトリ
ウム塩である。「%」は重量%である。 LAS 5.0% Na2CO3 5.0% EDTA−4Na・4H2 O 0.2% 水 89.8%
させ、フラックス溶液を調製し、これにプラスチックス
両面銅張り積層板を浸漬し、均一にフラックスを付着さ
せた。この積層板を温度25℃、相対湿度40%の恒温
恒湿室にて1週間乾燥させ、試験用積層板を作製した。
この試験用積層板を上記洗浄液中に浴比1:9にて洗浄
し、その除去率でもって洗浄率を評価した。洗浄は、超
音波洗浄器(BRANSON社製のULTRASONI
C CLEANER B−32A)にて1分間超音波洗
浄し、純水にて10秒間超音波すすぎを行った後、ため
すすぎを1回行う方法を採用した。ついで乾燥させ、重
量測定により洗浄性を評価した。
(Y) を配合したフラックスは、後の洗浄が著しく容易に
なることがわかる。
株式会社製の「コスモマシン46」、46cSt/40℃)に
上記の縮合物(Y-3) または縮合物(Y-4) のアミン塩を9
0g:10gの割合で混合し、一時防錆油を調製した。
また比較のため、上記のマシン油にオレイン酸アミン塩
または酸化パラフィンアミン塩を90g:10gの割合
で混合し、一時防錆油を調製した。なお酸化パラフィン
としては、日本精蝋株式会社製の「NPS−8070]
を用いた。 ・一時防錆油処方例1 マシン油/縮合物(Y-3) トリエタノールアミン塩 ・一時防錆油処方例2 マシン油/縮合物(Y-3) シクロヘキシルアミン塩 ・一時防錆油処方例3 マシン油/縮合物(Y-4) トリエタノールアミン塩 ・一時防錆油処方例4 マシン油/縮合物(Y-4) シクロヘキシルアミン塩 ・一時防錆油処方例5(比較処方例) マシン油/オレイン酸トリエタノールアミン塩 ・一時防錆油処方例6(比較処方例) マシン油/オレイン酸シクロヘキシルアミン塩 ・一時防錆油処方例7(比較処方例) マシン油/酸化パラフィントリエタノールアミン塩 ・一時防錆油処方例8(比較処方例) マシン油/酸化パラフィンシクロヘキシルアミン塩
相溶性を観察した。○は相溶性良好、×は不良、△はそ
の中間である。
をスプレー塗装し、1日室温に放置したものを試験に供
した。次に温度40℃の20%メタケイ酸ソーダ液中に
鋼板を浸漬し、超音波洗浄器にて30秒間超音波洗浄を
かけ、純水にてすすぎを行った後、ためすすぎを1回行
った。ついで乾燥させ、重量測定により洗浄性を評価し
た。
をスプレー塗装し、1日室温に放置したものを試験に供
した。JIS K 2246に準じて、温度49±1℃、相対湿度
95%以上の条件下で発錆状況を観察した。○は発錆な
し、△は表面積5%未満で発錆、×は表面積5%以上で
発錆である。
判定できる。
性〉油剤組成 汚垢としてカーボンブラックを添加した下記処方の吸着
用油剤を調製した。 ・吸着用油剤処方例1 縮合物(Y-3) 4g、流動パラフィン16g、カーボンブ
ラック 0.2gの混合物 ・吸着用油剤処方例2 縮合物(Y-3) 2g、流動パラフィン18g、カーボンブ
ラック 0.2gの混合物 ・吸着用油剤処方例3(比較処方例) 大豆油4g、流動パラフィン16g、カーボンブラック
0.2gの混合物 ・吸着用油剤処方例4(比較処方例) 大豆油2g、流動パラフィン18g、カーボンブラック
0.2gの混合物
は、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、EDTA−4
Naは、エチレンジアミンテトラ酢酸4ナトリウム塩で
ある。「%」は重量%である。 LAS 30.0% Na2CO3 35.0% メタケイ酸ソーダ・9H2 O 32.0% カルボキシメチルセルロース 1.0% EDTA−4Na・4H2 O 2.0%
溶解させ、5cm×5cmの綿白布に均一に浸漬して汚垢を
付着させた。このようにして作製した人工汚垢布を、温
度25℃、相対湿度40%の恒温恒湿室にて1週間乾燥
させ、人工汚垢布を作製した。この汚垢布をTerg-O-Tom
eter型洗浄力試験器にて洗浄し、洗浄前後の汚垢布の反
射率でもって洗浄率を評価した。洗浄液としては上記洗
剤組成物の0.05重量%水溶液を用い、汚垢布5枚、同大
きさの白布5枚を用い、洗浄液1リットルにて、撹拌速
度120rpm の条件で10分間洗浄、2分間すすぎ1回
を行い、洗浄した。
た後、住居等の清掃に使用してから洗浄するような用途
に用いられる油剤として、ヒマシ油脂肪酸系縮合物(Y)
を含むものを用いることにより、後の洗浄が容易になる
ことがわかる。
剤組成物を用いれば、その用途に関して必要な本来の機
能が確保される。加えて、ヒマシ油脂肪酸に比し分子量
が上がりかつ官能基の低減したヒマシ油脂肪酸系縮合物
(Y) を用いているので、安価な鉱物油などの油脂性物質
(X) との相溶性が良く、低温流動性を有し、粘度も適度
に向上しているため対象物への接着性・塗布性・被覆性
・掃拭性・汚垢吸着性も向上し、その機能がさらに向上
することも多い。ヒマシ油脂肪酸系縮合物(Y) は、酸化
安定性ないし不乾燥性も備えている。ヒマシ油脂肪酸系
縮合物(Y) のコストも許容範囲内にある。
してある本発明の油剤組成物は、対象物面に適用した
後、アルカリ水で容易に洗浄除去することができ、洗浄
効率は従来に比し顕著に向上する。洗浄後の廃水を酸で
中和すれば、ヒマシ油脂肪酸系縮合物(Y) が回収され
る。ヒマシ油脂肪酸系縮合物(Y) はアルカリ性の条件下
でも加水分解を生じにくいので、廃水中のBODは上が
らず、この廃水を河川等に放流することができる。すな
わち廃水処理性が良好である。
に油剤として適用してその機能を果たさせた後、爾後の
適当な段階でその適用した油剤を洗浄除去する使い方を
するときに、その用途に関して必要な本来の機能を確保
しながらも、後洗浄性が良好である。
Claims (4)
- 【請求項1】対象物に油剤として適用してその機能を果
たさせた後、爾後の適当な段階でその適用した油剤を洗
浄除去する使い方をする組成物であって、該組成物が、
油脂性物質(X) と、ヒマシ油脂肪酸同士の縮合物または
ヒマシ油脂肪酸と他のOH基を有しまたは有しない脂肪
酸との縮合物からなるヒマシ油脂肪酸系縮合物(Y) とを
含有する組成物からなることを特徴とする後洗浄性の良
好な油剤組成物。 - 【請求項2】油脂性物質(X) とヒマシ油脂肪酸系縮合物
(Y) との割合が、重量比で99:1〜10:90である
請求項1記載の油剤組成物。 - 【請求項3】ヒマシ油脂肪酸系縮合物(Y) の酸価が40
〜120、ヨウ素価が100以下、粘度が70〜160
0cps/20℃である請求項1記載の油剤組成物。 - 【請求項4】プリント基板用フラックス、金属製品用一
時防錆油、または掃拭用油剤担持繊維製品のための油剤
組成物である請求項1記載の油剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06696095A JP3844798B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 後洗浄性の良好な油剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06696095A JP3844798B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 後洗浄性の良好な油剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08238590A true JPH08238590A (ja) | 1996-09-17 |
JP3844798B2 JP3844798B2 (ja) | 2006-11-15 |
Family
ID=13331106
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06696095A Expired - Fee Related JP3844798B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 後洗浄性の良好な油剤組成物 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3844798B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017064761A (ja) * | 2015-09-30 | 2017-04-06 | 株式会社タムラ製作所 | フラックス組成物、はんだ組成物および電子基板 |
-
1995
- 1995-02-28 JP JP06696095A patent/JP3844798B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017064761A (ja) * | 2015-09-30 | 2017-04-06 | 株式会社タムラ製作所 | フラックス組成物、はんだ組成物および電子基板 |
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---|---|
JP3844798B2 (ja) | 2006-11-15 |
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