JPH08237568A - テレビジョン受像装置 - Google Patents

テレビジョン受像装置

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Publication number
JPH08237568A
JPH08237568A JP7061936A JP6193695A JPH08237568A JP H08237568 A JPH08237568 A JP H08237568A JP 7061936 A JP7061936 A JP 7061936A JP 6193695 A JP6193695 A JP 6193695A JP H08237568 A JPH08237568 A JP H08237568A
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JP
Japan
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display mode
image
circuit
video signal
detection
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Application number
JP7061936A
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English (en)
Inventor
Taketoshi Shimizu
剛敏 清水
Toshio Amano
敏夫 天野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異なるアスペクト比の複数の画像表示モード
を有するワイドテレビにおいて、悪い環境条件の下で
も、入力映像信号に適応した表示モードを確実に選定す
る。 【構成】 画像表示素子17wと、この表示素子の表示
画面に複数の表示モードで画像を表示する表示制御手段
24,26,30とを備えるテレビジョン受像装置にお
いて、入力映像信号Svに付随した表示モード識別情報
の検出手段41,42と、レターボックス形式で伝送さ
れる入力映像信号の無画部と主画部とに対応する期間の
信号レベルに基づいて、表示モードを検出する表示モー
ド検出手段50とを設け、この表示モード検出手段によ
る表示モードと、識別情報検出手段による表示モードと
の異同を判別して、表示モードを選定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、アスペクト
比が16:9の受像管を備えるテレビジョン受像装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、現行のテレビジョン標準
方式(例えばNTSC方式など)では、アスペクト比
(受像管の画面の横対縦の比)が4:3(比の値は1.
33)に定められている。また、新しく提案されている
高品位テレビジョン(ハイビジョン)方式では、アスペ
クト比が16:9(比の値は1.78)に定められて、
NTSC方式よりも横長の画面となっている。
【0003】近年、いわゆる、ビスタサイズ(アスペク
ト比の値が1.85)やシネスコサイズ(アスペクト比
の値は2.35)のような、横長の映画素材を、トリミ
ングせずに、レターボックス形式で、アスペクト比が
4:3の画面に納めた、横長の画像のソフトウェアが増
加している。また、ハイビジョン放送信号をNTSC信
号にダウンコンバートした素材を中心として、横長の画
像の放送番組も増加している。
【0004】このような、横長の画像のソフトや放送番
組の増加に応じて、アスペクト比が16:9の受像管を
採用し、かつ、NTSC方式に対応して、走査線が52
5本の、横長テレビないしはワイドテレビと通称される
横長画面のテレビジョン受像機が市販されるに至った。
【0005】レターボックス形式の、横長の画像のソフ
トの場合、NTSC方式の一般的な画像に対して、表示
画面の上下に画像情報のない期間が挿入されており、こ
れをアスペクト比が4:3の受像管を用いた受像機で表
示したときには、図11Aに示すように、アスペクト比
が4:3の受像管面(以下、標準管面と称する。また、
アスペクト比が4:3の画像を標準画像と以下称する)
SCnの水平方向いっぱいに横長の画像Pwが表示され
ると共に、図11Aにおいて網を付して示すように、上
記の画像情報のない期間に対応して、標準管面SCnの
上下に無画部が形成される。
【0006】この横長の画像のソフトをワイドテレビに
そのまま表示した場合には、ワイドテレビのワイドな管
面SCwの上下に無画部が形成される画像となってしま
い、表示画像が潰れたようなものとなってしまう。そこ
で、ワイドテレビでは、例えば特開平2−305190
公報に記載されているように、画像情報のない期間の長
さにより、上記のようなビスタサイズやシネスコサイズ
などの横長の画像ソフトであるか否かを検出し、横長の
画像ソフトの場合には、垂直振幅を拡大してワイドな管
面SCwに表示するようにしている。
【0007】例えば、ビスタサイズの素材の場合、図1
1Bに示すように、ワイドテレビでは、アスペクト比が
16:9のワイドな受像管面SCwと標準管面SCnと
のアスペクト比の比率で垂直振幅を拡大することによ
り、ワイドな管面SCwのほぼいっぱいに横長の拡大画
像Pzvが表示される。
【0008】この明細書では、図11Bに示すような、
垂直方向に拡大された横長の画像Pzvがワイドな管面S
Cwいっぱいに表示されるモードをズームモードと呼
ぶ。
【0009】このズームモードの場合、画像の上下に形
成された無画部がワイドな管面SCwの外に追いやられ
て、所望の画像だけが管面いっぱいに拡大表示され、視
聴する際の臨場感が高められる。
【0010】また、レターボックス形式のソフトは、ソ
フトによって画像の入っている位置が異なり、また、ソ
フトが外国映画の場合には、図11Cに示すように、画
面下部に字幕スーパーが挿入されることがあるので、垂
直方向の拡大中心を固定することができない。このた
め、ワイドテレビでは、ズームモードの場合、垂直同期
信号と映像信号の位相を変えることなどにより、拡大画
像Pzvの上端部または下端部だけが欠ける状態まで、垂
直方向の画面スクロールができるようにしている。
【0011】一方、ワイドテレビでは、アスペクト比が
4:3の標準画像Pnが、そのアスペクト比のままで、
ワイドな管面SCwに垂直方向いっぱいに表示される場
合は、図12Aに示すように、管面SCwの左右両端に
無画部が形成される。この明細書では、図12Aに示す
ような、標準画像が、4:3のアスペクト比のままで、
ワイドな管面SCwに垂直方向いっぱいに表示されるモ
ードをノーマルモードと呼ぶ。
【0012】このノーマルモードでは、せっかくのワイ
ドな管面が活用されないが、図12Bに示すように、標
準画像を単純に水平方向に拡大しても、画像の幾何学的
忠実度が損なわれて、間延びした画像Pnhになってしま
う。
【0013】そこで、図12Cに示すように、画面の中
央部はそのままで、左右両端部を水平方向に拡大するこ
とにより、標準画像を違和感なく横長表示して、ノーマ
ルモードでの左右の無画部を排除し、標準画像をワイド
な管面で楽しむことができるワイドモードの技術が開発
されている。このワイドモードの場合、垂直方向も若干
拡大されると共に、上下の端部では垂直直線性が圧縮さ
れる。
【0014】参考文献: 大西:“ワイドテレビ” テレビジョン学会誌第47巻第7号(1993年7月)
など
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
な、ワイドテレビの各種表示モードを切り換えるための
方法として、従来、直流の表示モード識別情報を映像信
号に重畳し、あるいは、映像信号の垂直帰線期間内の所
定ラインに、映像信号伝送形式に関する識別情報を挿入
し、受像機側では、この識別情報に基づいて、画面表示
モードを自動切り換えすることが提案されている。
【0016】例えば、日本電子機械工業会(EIAJ)
の暫定規格CPX−1202では、525ラインで、ア
スペクト比4:3の映像信号と、アスペクト比16:9
のスクイーズ(またはフルモード)映像信号とが存在
し、それらをS映像端子を用いて接続する場合、両者を
識別するために、アスペクト比4:3の映像信号に対し
ては直流0ボルトを、アスペクト比16:9のスクイー
ズ(またはフルモード)映像信号に対しては直流5ボル
トを、S映像端子のC信号に重畳するように定められて
いる。
【0017】また、EIAJの別の暫定規格(案)で
は、525/60システムの映像信号で、アスペクト比
の異なる画像の信号と、これに関連する情報信号とが存
在し、それらを映像端子を用いて接続する場合には、図
13に示すような形式で、アスペクト比の異なる映像信
号の識別情報を、垂直帰線期間内の第20ラインと第2
83ラインとに挿入することが提案されている。
【0018】この識別情報は、6ビットのワード0と、
それぞれ4ビットのワード1およびワード2と、6ビッ
トのCRCとの、20ビットのデジタル信号として構成
される。なお、クロック周波数は色副搬送波周波数fsc
の1/8(約447kHz)とされる。
【0019】ワード0は、受信機器側の自動制御を主目
的とする基本パラメータであって、図14に示すよう
に、前半のワード0−Aに映像信号伝送形式に関する識
別情報が割り付けられる。即ち、ワード0−Aのビット
番号1の“1”と“0”が、伝送アスペクト比の16:
9と4:3とにそれぞれ対応すると共に、ビット番号2
の“1”と“0”が、画像表示形式のレターボックスと
ノーマルとにそれぞれ対応する。後半のワード0−Bに
は、映像および映像に付随して同時に伝送される他の信
号(音声信号など)に関する識別情報が割り付けられ
る。
【0020】一方、第2世代のEDTV(EDTV−I
I)暫定方式でも、テレビジョン放送のワイドアスペク
ト化が図られており、信号源のアスペクト比は16:9
とされる。エンコーダでは、ワイドアスペクト画像をレ
ターボックス形式に変換する処理が行なわれ、デコーダ
に対する識別制御信号が、前述のEIAJの暫定規格案
とは異なり、映像信号の垂直帰線期間内の第22ライン
と第285ラインとに多重される。
【0021】ところが、EIAJの暫定規格案が適用さ
れるVTRでは、ワウ・フラッタやドロップアウトによ
って、識別情報の誤判別が発生するという問題があっ
た。
【0022】また、EDTV−II対応のテレビジョン
受信機でも、ゴーストや、弱電界地域でのノイズなどに
より、識別情報の誤判別が発生するという問題があっ
た。
【0023】これらの誤判別は、VTRやテレビジョン
受信機、記録媒体の性能向上によって、ある程度は改善
されるものの、自ずから限界があり、コストアップとい
う問題も生ずる。
【0024】かかる点に鑑み、この発明の目的は、アス
ペクト比識別情報のみでは誤判別が発生するような、悪
い環境条件の下でも、入力映像信号のアスペクト比を、
確実に判別することができて、入力映像信号に対応した
表示モードを確実に選定することができる、テレビジョ
ン受像装置を提供するところにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明によるテレビジョン受像装置は、入力映像
信号に対応する画像を表示する表示素子と、この表示素
子の表示画面に複数の表示モードで画像を表示するため
の、当該画像の水平方向および垂直方向の少なくとも一
方のサイズを変更制御する表示制御手段と、入力映像信
号に付随する表示モード識別情報を検出して表示制御手
段を応動させる識別情報検出手段と、入力映像信号の各
フィールド内の複数の所定期間の信号レベルを検出し、
検出された信号レベルに基づいて、入力映像信号の表示
モードを検出する表示モード検出手段と、この表示モー
ド検出手段により検出された表示モードと、識別情報検
出手段による表示モードとの異同を判別して表示モード
を選定し、表示制御手段を応動させる表示モード選定手
段とを具備するものである。
【0026】
【作用】かかる構成によれば、識別情報検出手段により
検出された、入力映像信号に付随の表示モード識別情報
に加えて、表示モード検出手段により検出された表示モ
ードの情報が得られ、この2つの情報に基づいて、表示
モード選定手段により、入力映像信号に対応した表示モ
ードが選定される。
【0027】
【実施例】以下、図1〜図6を参照しながら、この発明
によるテレビジョン受像装置の一実施例について説明す
る。
【0028】[実施例の全体の構成]この発明の一実施
例の全体の構成を図1に示し、その要部の構成を図2に
示す。
【0029】図1において、10は信号系であって、例
えば、アンテナ1で受信された放送電波が選局回路11
に供給されて、所望のチャンネルの放送信号が選択さ
れ、映像中間周波信号に周波数変換されて、映像中間周
波(VIF)回路12に供給される。
【0030】このVIF回路12には映像復調回路13
が含まれ、復調回路13からの映像信号が、切換えスイ
ッチ14のb側接点と可動接点とを通じて、映像信号処
理回路15に供給され、所定の信号処理が施された後、
映像出力回路16を経て、アスペクト比が16:9のワ
イドな管面の受像管17wに供給される。切換えスイッ
チ14のt側接点には、外部のVTR2からの映像信号
が供給され、上述と同様な経路で、受像管17wに供給
される。
【0031】なお、音声信号系は、この発明とは関係が
ないので、簡単のために、図示と説明を省略する。
【0032】20は偏向系であって、スイッチ14から
の映像信号Svが同期分離回路21に供給され、この分
離回路21で得られた垂直、水平の同期信号Vsy、Hsy
が、垂直、水平の発振回路22、23にそれぞれ供給さ
れる。そして、垂直発振回路22の出力が、垂直偏向波
形処理回路24を通じて、垂直出力回路25に供給され
ると共に、水平発振回路23の出力が、水平偏向波形処
理回路26を通じて、水平出力回路27に供給され、両
出力回路25、27の出力が偏向コイル28にそれぞれ
供給される。
【0033】30は制御系であって、システム制御回路
(マイクロプロセッサ、MPU)31、RAM32およ
びROM33を含み、システムバス34を通じて、それ
ぞれが接続される。RAM32は主に作業領域として利
用され、ROM33には、各部の制御プログラムや制御
データが格納される。
【0034】ROM33としては、例えば、書換え可能
なEEPROMが用いられ、前述のような各表示モード
に対応する画面設定用および歪補正用の偏向制御データ
が格納される。この制御データは、システム制御回路3
1の制御の下に、垂直、水平の偏向波形処理回路24、
26に供給される。
【0035】システムバス34には、図示を省略したイ
ンターフェイスを通じて、遠隔制御用の受信機35が接
続され、この受信機35に含まれるデコーダから、例え
ば赤外線式の、遠隔制御用の送信機(コマンダ)36の
操作による制御データがシステム制御回路31に入力さ
れる。
【0036】また、制御ポート37とバス34とを介し
て、外部のVTR2がシステム制御回路31に接続され
ると共に、選局回路11と、垂直、水平の波形処理回路
24、26とが、図示を省略した入出力ポートを介し
て、システムバス34に接続される。
【0037】そして、前述のような受信映像信号および
再生映像信号のアスペクト比に関する識別情報(ID)
を検出するために、ID検出回路41,42が、切換え
スイッチ14のb側接点とt側接点とに接続されると共
に、両検出回路41,42の検出出力が切換えスイッチ
43のb側接点とt側接点とに供給され、スイッチ43
の可動接点が、図示を省略した入出力ポートを介して、
システムバス34に接続される。
【0038】一方のID検出回路41は、垂直帰線期間
に多重されるアスペクト比識別情報に対応する。また、
他方のID検出回路42は、垂直帰線期間に多重される
アスペクト比識別情報と、S映像端子のC信号に重畳さ
れる直流のアスペクト比識別情報とに対応可能である。
【0039】なお、スイッチ43には、システムバス3
4と図示を省略した入出力ポートとを介して、システム
制御回路31から切換制御信号が供給され、スイッチ1
4はスイッチ43と連動して切り換えられる。また、両
検出回路41,42に対して、垂直、水平の同期信号V
sy、Hsyが供給される。上述のような構成は、従来のワ
イドテレビと同様である。
【0040】この実施例では、入力映像信号に応じて、
前述のような表示モードを決定するために、レターボッ
クス形式の映像信号の上下の無画部の有無を検出する上
下無画部検出回路50が設けられる。
【0041】この検出回路50には、スイッチ14から
映像信号Svが供給されると共に、同期分離回路21か
ら垂直および水平の同期信号Vsy、Hsyが供給される。
そして、検出回路50の検出出力がバス34を通じて、
システム制御回路31に供給される。
【0042】[実施例の要部の構成]この実施例の上下
無画部検出回路50は図2に示すように構成される。図
2の検出回路50においては、入力映像信号Svが、ペ
デスタルクランプ回路51を通じて、ピーク整流回路5
2に供給される。
【0043】このピーク整流回路52は、順方向に直列
接続された2つのダイオードDa,Dbと、その接続中
点とアースとの間に接続されたコンデンサから構成さ
れ、一方のダイオードDaのアノードがピーク整流回路
52の出力端子に接続されると共に、他方のダイオード
Dbのカソードがゲートパルス発生回路53の出力端子
に接続される。
【0044】ピーク整流回路52の両ダイオードDa,
Dbの接続中点が、サンプリング回路(A−D変換回
路)54の入力端子に接続される。このサンプリング回
路54には、サンプリングパルス発生回路55からサン
プリングパルスP55が供給され、このパルスP55の
タイミングでピーク整流出力S52がサンプリングされ
て出力信号Soが形成される。なお、パルス発生回路5
3,55に共通に、水平および垂直の同期信号Hsy,V
syが供給される。
【0045】[実施例の動作]次に、図3および図4を
も参照しながら、この発明の一実施例の動作について説
明する。
【0046】図1の実施例では、テレビジョン放送を視
聴するときは、スイッチ14がb接点側に接続され、V
TR2の再生画像を視聴するときには、スイッチ14が
t接点側に切り換えられ、復調回路13もしくはVTR
2からの映像信号が、受像管17wに供給されると共
に、上下無画部検出回路50に供給されて、この検出回
路50の検出出力がシステム制御回路31に取り込まれ
る。
【0047】また、復調回路13およびVTR2からの
映像信号が、それぞれ対応するID検出回路41,42
に供給され、この検出回路41,42で検出された、そ
れぞれの映像信号のアスペクト比に関する識別情報が、
スイッチ14と連動して切り換えられるスイッチ43を
通じて、検出回路50の検出出力と対応して、システム
制御回路31に取り込まれる。
【0048】上下無画部検出回路50においては、図3
に示すような、レターボックス形式で、16:9のアス
ペクト比で伝送される、上下の無画部Au,Abと、主
画部Amとにそれぞれ対応する期間の入力映像信号Sv
のレベルを検出することにより、映像信号Svのアスペ
クト比が検出される。
【0049】即ち、図2に示すような検出回路50のペ
デスタルクランプ回路51からは、図4Aに模式的に示
すような出力信号S51が得られる。この出力信号S51
は、映像信号Svのアスペクト比が16:9の場合、実
線で示すように、図3の主画部Amに対応する、1フィ
ールド期間の中央部のみが高レベルとなる。また、映像
信号Svのアスペクト比が4:3の場合には、点線で示
すように、図3の無画部Au,Abにそれぞれ対応し
て、1フィールド期間のほぼ全体が高レベルとなる。
【0050】上述のようなペデスタルクランプ回路51
の出力信号S51が供給されるピーク整流回路52には、
図4Bに示すようなゲートパルスP53が発生回路53か
ら供給される。このゲートパルスP53が“L”の期間に
は、ダイオードDbが導通状態となってゲートが閉じら
れると共に、ゲートパルスP53が“H”となる、t1時
点からt2時点までと、t3時点からt4時点までと、
t5時点からt6時点までの、3つの期間には、ダイオ
ードDbが導通状態となってゲートが開かれ、映像信号
Svのアスペクト比が16:9の場合、ピーク整流回路
52からは、図4Cに示すような出力信号S52が得られ
る。
【0051】なお、図4BのゲートパルスP53がそれぞ
れ“H”となる3つの期間は、図3の上側無画部Au、
主画部Amおよび下側無画部Abにそれぞれ対応して設
定される。そして、図4Cで、t1時点からt2時点の
間のレベルは、黒レベルであり、ペデスタルレベルより
若干大きいレベルとなる。
【0052】ピーク整流回路52の出力信号S52が供給
されるサンプリング回路54には、図4Dに示すよう
に、図3の上側無画部Au、主画部Amおよび下側無画
部Abにそれぞれ対応する、tu時点、tm時点および
tb時点で、発生回路55からの、サンプリングパルス
P55が供給されて、映像信号Svのアスペクト比が1
6:9の場合、サンプリング回路54からは、図4Eに
示すように、tu時点およびtb時点とでそれぞれ黒レ
ベルEbkとなり、tm時点で白レベルEwとなる、出力
信号(データ)Soが得られる。
【0053】この出力信号Soは、システム制御回路3
1に取り込まれて、映像信号Svのアスペクト比判別に
用いられる。
【0054】[アスペクト比判別処理の一例]次に、図
5および図6をも参照しながら、この発明の一実施例の
アスペクト比判別処理について説明する。
【0055】図5のアスペクト比判別処理ルーチン10
0では、まず、ステップ101において、映像信号に付
随する、前述のようなアスペクト比の識別情報が検出さ
れ、次のステップ102では、この識別情報で示される
アスペクト比が16:9であるか否かが判断される。
【0056】識別情報で示されるアスペクト比が16:
9である場合と、16:9でない、即ち、4:3である
場合とで、それぞれ後述のようなサブルーチン110
A,110Bに進み、前述のような画面各部に対応する
映像信号レベルに基づいて、画像のアスペクト比が判別
される。
【0057】次のステップ103,104では、映像信
号レベルに基づいて判別されたアスペクト比が、識別情
報で示されるアスペクト比と一致するか否かがそれぞれ
判断される。両者が一致しない場合は、いずれもステッ
プ101に戻って、上述のような処理が繰り返される。
【0058】ステップ102において、識別情報による
アスペクト比が16:9であって、かつ、ステップ10
3において、映像信号レベルに基づくアスペクト比と一
致した場合は、ステップ105に進んで、アスペクト比
16:9で画像を表示するような偏向系制御信号が生成
される。
【0059】また、ステップ102において、識別情報
によるアスペクト比が4:3であって、かつ、ステップ
103において、映像信号レベルに基づくアスペクト比
と一致した場合には、ステップ106に進んで、アスペ
クト比4:3で画像を表示するような偏向系制御信号が
生成される。
【0060】そして、この偏向系制御信号により、いず
れの場合も、画面の表示モードが自動的に切り換えられ
る。
【0061】これにより、テープのドロップアウトのよ
うな突発的な原因によって、識別情報によるアスペクト
比判別が必ずしも正しく行なわれなかった場合でも、伝
送映像信号のアスペクト比に適切に対応することができ
る。
【0062】図5のサブルーチン110A,110B
は、いずれも図6に示すような画像判別処理サブルーチ
ン110であって、このサブルーチン110では、ま
ず、ステップ111において、画面中央部に対応する映
像信号は白レベルであるか否かが判断される。場面の暗
転などにより、映像信号が白レベルでない場合は、白レ
ベルになるまで待つ。
【0063】ステップ111において画面中央部対応の
映像信号が白レベルである場合は、ステップ112に進
んで、画面下部に対応する映像信号は黒レベルであるか
否かが判断される。そして、画面下部対応の映像信号が
黒レベルである場合は、ステップ113に進んで、画面
上部に対応する映像信号は黒レベルであるか否かが判断
される。
【0064】このステップ113で、画面上部対応の映
像信号が黒レベルでない場合と、前のステップ112
で、画面下部対応の映像信号が黒レベルでない場合と
は、前述のようなレターボックスの垂直無画部がないこ
とになるので、いずれもステップ114に進んで、画像
のアスペクト比は4:3であると判定される。
【0065】また、ステップ113で、画面上部対応の
映像信号が黒レベルである場合は、レターボックスの垂
直無画部があることになるので、ステップ115に進ん
で、画像のアスペクト比は16:9であると判定され
る。
【0066】[アスペクト比判別処理の他の例]図5の
アスペクト比判別処理ルーチン100では、ステップ1
01において、映像信号に付随するアスペクト比識別情
報が検出される。テープのドロップアウトのような突発
的な原因によって、あるフィールドで識別情報の誤判別
が発生した場合には、この識別情報が、前述のような、
垂直帰線期間に多重されるアスペクト比識別情報と、S
映像端子のC信号に重畳される直流のアスペクト比識別
情報とのいずれであっても、ドロップアウト発生領域外
のフィールドでは識別情報が正しく判別されて、映像信
号レベルによるアスペクト比判別と一致するので、ステ
ップ103ないしステップ104からステップ101に
戻る処理がエンドレスになることはない。
【0067】ところが、VTRでのワウ・フラッタや、
テレビジョン受信機でのゴーストや弱電界地域でのノイ
ズなどによる、識別情報の誤判別は、少なくとも、この
識別情報が垂直帰線期間に多重されるアスペクト比識別
情報である場合、VTR自体の性能や、テレビジョン受
信機の設置地点の環境条件に起因して、継続的に発生す
ることになるから、VTR自体、あるいは、テレビジョ
ン受信機の設置地点の環境条件が変わらない限り、ステ
ップ103ないしステップ104からステップ101に
戻る処理がエンドレスになる虞が多分にある。
【0068】そこで、図7のアスペクト比判別処理ルー
チン100Nでは、ステップ103およびステップ10
4からステップ101に戻る経路に、ステップ107お
よびステップ108の処理をそれぞれ挿入することによ
り、ステップ101からステップ107またはステップ
108までの繰返し処理を、映像信号レベルに基づくア
スペクト比と識別情報によるアスペクト比との不一致が
所定の回数n(例えば3)となるまでに限定する。
【0069】そして、ステップ107,108におい
て、映像信号レベルに基づくアスペクト比と識別情報に
よるアスペクト比との不一致回数が所定のn(例えば
3)となったときは、それぞれ前述のようなステップ1
05,106に移行し、16:9または4:3のアスペ
クト比で画像を表示するような偏向系制御信号が生成さ
れる。
【0070】この偏向系制御信号により、いずれの場合
も、画面の表示モードが自動的に切り換えられる。
【0071】これにより、VTRでのワウ・フラッタ
や、テレビジョン受信機でのゴーストや弱電界地域での
ノイズなどで、識別情報によるアスペクト比の誤判別が
継続的に発生するような場合でも、伝送映像信号のアス
ペクト比に適切に対応することができる。
【0072】上述の実施例では、映像信号に付随する識
別情報に基づいて、映像信号のアスペクト比が判別され
ると共に、この判別に加え、上下無画部検出回路50に
よって、画面の上下の端部と中央部とにそれぞれ対応す
る期間の信号レベルに基づいて、映像信号のアスペクト
比が判別されるので、前述のように、突発的ないしは継
続的に環境条件が悪いため、アスペクト比識別情報のみ
では誤判別が発生するような場合でも、上下無画部検出
回路50から得られるアスペクト比情報と総合して、映
像信号のアスペクト比を確実に判別することができる。
【0073】上述の実施例では、受信映像信号用および
再生映像信号用として、2つのID検出回路41,42
と、両検出回路41,42の検出出力を選択するための
切換えスイッチ43とを設けたが、受信映像信号と再生
映像信号とのいずれか一方のみが、スイッチ14により
選択されるのであるから、受信映像信号と再生映像信号
とのいずれもが、その垂直帰線期間にアスペクト比識別
情報を挿入される場合には、スイッチ14の可動接点側
に単一のID検出回路を接続するようにしてもよい。こ
の場合は、スイッチ43も不要となって、構成が些か簡
単になる。
【0074】なお、必要であれば、システム制御回路3
1の制御の下に、スイッチ14の接続状態に連動して、
検出回路においてIDを検出すべきラインを切り換える
ようにしてもよい。
【0075】[他の実施例]図1の実施例では、レター
ボックス形式で伝送される映像信号の無画部と主画部と
に対応する期間の信号レベルに基づいて、映像信号のア
スペクト比を判別する、上下無画部検出回路50を、図
2に示すように構成したが、平成6年8月16日付で、
本出願人が既に出願している、特願平6−214209
号(整理番号S94042918号)の「テレビジョン
受像機」において提案している映像検出回路のように構
成してもよい。
【0076】既提案のテレビジョン受像機は、表示画面
に入力映像信号に対応する画像を、水平方向および/ま
たは垂直方向のサイズを変更制御することにより複数の
表示モードで表示するための表示制御手段とを備えるテ
レビジョン受像機において、入力映像信号の各フィール
ドの先頭からの水平ライン数をカウントするカウンタ
と、このカウンタの計数値に基づき、表示画面の上部と
中央部と下部とのそれぞれにおいて、入力映像信号の各
フィールドに対して、あらかじめ定められた1〜複数ラ
インの範囲の検出領域を設定する検出領域設定手段と、
この検出領域設定手段で設定された複数の検出領域で画
像の有無をそれぞれ検出する画像有無検出手段と、この
画像有無検出手段の検出出力に基づいて、複数の表示モ
ードの1つを選択する表示モード選択手段とを設け、こ
の表示モード選択手段の出力に基づいて、表示制御手段
を動作させるようにしたものである。
【0077】そして、既提案のテレビジョン受像機で
は、入力映像信号に応じて、前述のような表示モードを
決定するために、図8に示すような映像検出回路60
と、表示モード選択手段としての論理ゲート回路(図示
は省略)とが設けられる。
【0078】映像検出回路60には、図1のセレクタ1
4からの映像信号Svと、同期分離回路21からの同期
信号Vsy、Hsyとが供給されると共に、システム制御回
路31からの制御信号が供給され、映像検出回路60の
検出出力が論理ゲート回路に供給される。そして、論理
ゲート回路の出力が、バス34を通じて、システム制御
回路31に供給される。
【0079】図8の映像検出回路60は、ラインカウン
タ61と、画像の有無を検出する領域信号を発生する検
出領域設定回路62と、画像有無検出回路63と、字幕
検出回路70とを備える。
【0080】図8において、ラインカウンタ61には、
垂直同期信号Vsyがリセット入力として供給されると共
に、クロックとして、水平同期信号Hsyが供給される。
したがって、ラインカウンタ61は、現時点の水平ライ
ンが、入力映像信号Svの各フィールドの先頭から何番
目の水平ラインであるかを計数して、各フィールドの各
水平ラインのライン番号を出力する。
【0081】検出領域設定回路62は、検出ライン領域
設定回路621と、水平方向の検出領域設定用のウイン
ドウ信号発生回路622と、アンドゲートA1、A2と
からなる。検出ライン領域設定回路621は、ラインカ
ウンタ61からのライン番号から、後述のようにして、
あらかじめ定められている画像有無検出をすべき水平ラ
イン期間に、“1”となる出力信号を出力する。
【0082】ウインドウ信号発生回路622と、アンド
ゲートA1、A2とは、字幕部分を画像有りとして検出
しないように検出領域を設定するためのものである。
【0083】この例の画像有無検出領域について、以下
に説明する。既提案の発明者らが現行のテレビジョン放
送番組や、ビデオソフトを調査したところ、概ね以下の
ようなことが判明した。
【0084】すなわち、図9に示すような1フィールド
分の映像信号中、垂直帰線期間Avi終了後から第60ラ
インまでと第262ライン〜第272ライン間とは、ア
スペクト比が4:3の標準画像だけに使用されており、
前述のようなレターボックス形式の横長ソフトでは、い
ずれも無画部となっている。
【0085】そして、前述のように、レターボックス形
式のソフトは、ソフトによって画像の入っている位置が
異なり、ビスタサイズとシネスコサイズの上縁は、図9
で、1点鎖線Bauと、1点鎖線Badとの間の、第60ラ
イン〜第75ラインの範囲にある。
【0086】一方、シネスコサイズの下縁は、図9で2
本の破線Bbu、Bbdの間の範囲として示すように、第1
70ライン〜第217ラインの範囲にあり、ビスタサイ
ズの下縁は、図9に2本の2点鎖線Bcu、Bcdの間の範
囲として示すように、第225ライン〜第262ライン
の範囲にある。
【0087】上述のような調査結果に基づいて、レター
ボックス形式の横長ソフトでは無画部となる画面の上端
部および下端部と、いずれのソフトでも画像がある画面
中央部と、シネスコサイズのみが無画部となる画面の下
部とにおいて、それぞれ1〜複数のラインに亘って、画
像有無の検出ライン領域が設定される。
【0088】すなわち、図9に平行斜線を施して示すよ
うに、画面の上端部の、例えば第33ライン〜第36ラ
インに亘って第1の検出ライン領域Laが設定され、画
面の中央部の、例えば第120ライン〜第127ライン
に亘って第2の検出ライン領域Lbが設定され、画面の
下端部の、例えば第220ライン〜223ラインに亘っ
て第3の検出ライン領域Lcが設定され、さらに、第2
44ライン〜第247ラインに亘って第4の検出ライン
領域Ldが設定される。第3の検出ライン領域Lcでは
シネスコサイズのみが無画部となり、第4の検出ライン
領域Ldでは、シネスコサイズおよびビスタサイズの両
方ともが無画部となる。
【0089】検出ライン領域設定回路621は、以上の
水平ラインについての4つの検出ライン領域La、L
b、Lc、Ldの期間で、それぞれ“1”となる検出ラ
イン領域信号Sa、Sb、Sc、Sdを出力する。
【0090】ソフトが外国映画の場合、画面下部に字幕
スーパーが挿入される。通常、この字幕スーパーは、水
平方向の両端は使用されず、字幕スーパー挿入領域は図
9で破線で囲む領域Aspとなる。字幕スーパーの部分
は、レターボックス形式の横長ソフトの場合には、無画
部であるが、この字幕スーパーを画像有りとして検出し
まうおそれがある。
【0091】そこで、第3および第4の検出ライン領域
Lc、Ldでは、字幕スーパー挿入領域Aspを避けるた
め、これら第3および第4の検出ライン領域Lcおよび
Ldでは、図9に示すように、それぞれ画面の左右の両
端部の字幕スーパーには使用されない領域Lc1、Lc
2および領域Ld1、Ld2のみを実際の検出領域とし
て設定する。
【0092】ウィンドウ信号発生回路622は、例え
ば、コンパレータによる鋸波発生回路により構成され、
または、適宜のクロックを計数するカウンタを用いて構
成され、1水平走査期間のうちの、図9の字幕スーパー
挿入領域Aspを除く期間で“1”となるようなウィンド
ウパルスを発生する。
【0093】このウィンドウパルスがアンドゲートA1
およびA2の、それぞれ一方の入力として供給されると
共に、検出ライン領域設定回路621からの第3、第4
の検出ライン領域LcおよびLdに対応する出力信号S
cおよびSdが、それぞれアンドゲートA1およびA2
の他方の入力として供給される。したがって、アンドゲ
ートA1、A2からは、図9に示した領域Lc1、Lc
2および領域Ld1、Ld2のみで“1”となる検出領
域信号Scc、Sddが得られる。
【0094】なお、領域Lc1、Lc2また領域Ld
1、Ld2のうちの左右いずれかの一方の領域のみを検
出領域とすることにより、例えば、字幕スーパー挿入領
域Aspが画面の右または左の端部まであるような、特殊
なソフトに対応することもできる。
【0095】以上のようにして得られる検出領域信号S
a、Sb、Scc、Sddは画像有無検出回路63に供
給される。画像有無検出回路63は、スライス回路63
1と、信号ゲート回路632と、それぞれRSフリップ
フロップ回路で構成される4個のラッチ回路633a、
633b、633c、633dと、4つのアンドゲート
Aa、Ab、Ac、Adとからなる。
【0096】4個のラッチ回路633a、633b、6
33c、633dのそれぞれは、システム制御回路31
からの画像モード判別要求信号REQの前縁でリセット
される。信号ゲート回路632は、システム制御回路3
1から画像モード判別要求信号REQが出力されている
間だけ開となる。
【0097】そして、検出領域信号Sa、Sb、Sc
c、Sddは、図示のように4つのアンドゲートAa、
Ab、Ac、Adのそれぞれに供給される。したがっ
て、アンドゲートAa、Ab、Ac、Adのそれぞれ
は、検出領域La、Lb、Lc1およびLc2、Ld1
およびLd2においてゲート開の状態になる。
【0098】一方、スライス回路631には、入力映像
信号Svが供給されて、あらかじめ設定された所定のス
ライスレベル以上の映像信号の区間で“1”となる出力
信号がこのスライス回路631から得られる。すなわ
ち、スライス回路631の出力信号は画像が有る期間で
“1”、無い期間では“0”となる。この例の場合、こ
のスライス回路631のスライスレベルは、例えば、3
5〜60IREのレベルとされる。
【0099】このスライス回路631の出力信号は、ゲ
ート回路632を介して、4つのアンドゲートAa、A
b、Ac、Adのそれぞれに共通に供給される。したが
って、4つのアンドゲートAa、Ab、Ac、Adの出
力は、それぞれが開となる検出領域La、Lb、Lc1
およびLc2、Ld1およびLd2において、スライス
レベルより大きいレベルの画像信号が存在するときは
“1”、画像が存在しないときには“0”となる。この
アンドゲートAa、Ab、Ac、Adの出力のそれぞれ
は、ラッチ回路633a、633b、633c、633
dのそれぞれを構成するRSフリップフロップ回路のそ
れぞれセット端子に供給される。
【0100】したがって、システム制御回路31から画
像モード判別要求信号REQが出力されている期間にお
いて、検出領域La、Lb、Lc1およびLc2、Ld
1およびLd2に画像が存在する場合には、各検出領域
に対応するアンドゲートの出力が“1”になるため、そ
のアンドゲートの出力が供給されるRSフリップフロッ
プ回路がセットされ、その出力が“1”になる。
【0101】こうして、4つのラッチ回路633a、6
33b、633c、633dからは、それぞれ検出領域
La、Lb、Lc1およびLc2、Ld1およびLd2
における画像有無検出情報Da〜Ddが得られる。この
RSフリップフロップからなるラッチ回路を設けたこと
により、画像モード判別要求信号REQの発生期間内で
の画像有無検出出力を保持することができるので、所定
のタイミングのみでの画像有無検出に比べて、映像信号
レベルの変化による誤動作を少なくすることができる。
【0102】なお、画像モード判別要求信号REQは、
例えば数秒ごとに、システム制御回路31から送出する
ようにすればよい。
【0103】上述した検出領域La、Lb、Lc1およ
びLc2、Ld1およびLd2は、図9から明らかなよ
うに、字幕スーパー挿入領域Aspを避けて設定されてい
るので、そのままでは、字幕スーパー挿入の有無を検出
することができない。このため、横長ソフトであって、
無画部に字幕スーパーが挿入されているときに、それを
ズームモードで表示したときに、その字幕スーパーが表
示画面外に出てしまうおそれがある。
【0104】そこで、映像検出回路60には、字幕スー
パー挿入の有無を検出するために、字幕検出回路70が
設けられている。図8に示すように、この字幕検出回路
70は、インバータ71と、アンドゲートA3〜A6
と、オアゲート72と、RSフリップフロップ回路から
なるラッチ回路73とを備える。
【0105】そして、ウインドウ信号発生回路622か
らのウインドウ信号がインバータ73を介してアンドゲ
ートA3、A4の一方の入力端に供給されると共に、検
出ライン領域設定回路621からの画面下部の検出ライ
ン領域Lc、Ldを示す信号Sc、Sdが、それぞれア
ンドゲートA3、A4の他方の入力端に供給される。し
たがって、アンドゲートA3、A4からは、検出ライン
領域Lc、Ldのうちの字幕領域Aspで“1”となる信
号Scp、Sdpが得られ、これらの信号Scp、Sd
pがアンドゲートA5、A6の一方の入力端に供給され
る。そして、アンドゲートA5、A6の他方の入力端に
は信号ゲート回路632からの信号が供給される。した
がって、画面下部の字幕領域に字幕が存在する期間で、
アンドゲートA5、A6の出力が“1”となる。
【0106】このアンドゲートA5、A6の出力は、ラ
ッチ回路73を構成するRSフリップフロップ回路のセ
ット端子に供給される。このラッチ回路73は、前述し
た画像モード判別要求信号REQの前縁でリセットされ
る。この結果、字幕が存在するときには、ラッチ回路7
3がセットされて、その出力Dpは“1”となる。
【0107】上述のようにして、検出領域La、Lb、
Lc1およびLc2、Ld1およびLd2のそれぞれに
画像が存在するか否かが、映像検出回路60において検
出されると、この映像検出回路60からの画像有無検出
情報Da〜Ddと、字幕検出出力Dpとが論理ゲート回
路(図示は省略)に供給される。
【0108】この論理ゲート回路は、字幕検出出力Dp
により字幕スーパー無しと判断したときには、図10に
示すような論理表を具現するように構成され、映像検出
回路60からの画像有無検出情報Da〜Ddに基づい
て、入力映像信号Svに対応する表示モード情報を出力
する。
【0109】この表示モード情報に応じて、システム制
御回路31は、前述と同様に、ROM33に格納されて
いる偏向制御データを取り出し、垂直・水平の偏向波形
処理回路24、26に供給する。
【0110】また、画像有無検出回路63の出力情報D
a〜Ddからビスタサイズ、シネスコサイズのいずれか
が検出されたときに、字幕検出回路70の出力Dpによ
り字幕ありが検出されたときには、画像をどのように表
示するかを適切に選択するようにする信号を出力する。
例えば、画像有無検出回路63の出力からビスタサイ
ズ、シネスコサイズのいずれかが検出されたときに、字
幕検出回路70の出力により字幕ありが検出されたとき
には、システム制御回路31は、前出図11Cに示すよ
うに、垂直方向の画面スクロールを若干上寄りに設定し
て、管画SCwの下部に字幕が正しく表示される表示モ
ードとなるようにする。
【0111】以上のようにして、テレビジョン放送番組
の受信時や、ビデオソフトの再生時に、入力映像の素材
に最適の表示モードが自動的に選択される。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、入力映像信号に対応する画像を表示する表示素子
と、この表示素子の表示画面に複数の表示モードで画像
を表示する表示制御手段とを備えるテレビジョン受像装
置において、入力映像信号に付随する表示モード識別情
報を検出する識別情報検出手段と、入力映像信号の複数
の所定期間の信号レベルに基づいて、表示モードを検出
する表示モード検出手段と、この表示モード検出手段に
よる表示モードと、識別情報検出手段による表示モード
との異同を判別して、表示モードを選定する表示モード
選定手段とを設けて、入力映像信号に付随する表示モー
ド識別情報に加え、表示モード検出手段による表示モー
ドの情報が得られるようにしたので、識別情報のみでは
誤判別が発生するような、悪い環境条件の下でも、2つ
の情報に基づいて、入力映像信号に対応した表示モード
が確実に選定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるテレビジョン受像装置の一実施
例の全体の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施例の要部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】この発明の一実施例の動作を説明するための概
念図である。
【図4】この発明の一実施例の動作の要部を説明するた
めの波形図である。
【図5】この発明の一実施例の動作を説明するための流
れ図である。
【図6】この発明の一実施例の動作を説明するための流
れ図である。
【図7】この発明の一実施例の他の動作を説明するため
の流れ図である。
【図8】この発明の他の実施例の要部の構成を示すブロ
ック図である。
【図9】この発明の他の実施例の動作を説明するための
概念図である。
【図10】この発明の他の実施例の動作を説明するため
の概念図である。
【図11】この発明を説明するための概念図である。
【図12】この発明を説明するための概念図である。
【図13】この発明を説明するための概念図である。
【図14】この発明を説明するための図である。
【符号の説明】
10 映像信号系 17w 受像管 20 偏向系 24、26 偏向波形処理回路 30 制御系 31 システム制御回路(MPU) 33 ROM 41,42 ID検出回路 50 上下無画部検出回路 52 ピーク整流回路 53 ゲートパルス発生回路 54 サンプリング回路(A−D変換回路) 55 サンプリングパルス発生回路 60 映像検出回路 61 ラインカウンタ 62 検出領域設定回路 63 画像有無検出回路 70 字幕検出回路 100 アスペクト比判別処理ルーチン 110 画像判別処理サブルーチン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力映像信号に対応する画像を表示する表
    示素子と、 この表示素子の表示画面に複数の表示モードで上記画像
    を表示するための、当該画像の水平方向および垂直方向
    の少なくとも一方のサイズを変更制御する表示制御手段
    と、 上記入力映像信号に付随する表示モード識別情報を検出
    して上記表示制御手段を応動させる識別情報検出手段
    と、 上記入力映像信号の各フィールド内の複数の所定期間の
    信号レベルを検出し、検出された信号レベルに基づい
    て、上記入力映像信号の表示モードを検出する表示モー
    ド検出手段と、 この表示モード検出手段により検出された表示モード
    と、上記識別情報検出手段による表示モードとの異同を
    判別して表示モードを選定し、上記表示制御手段を応動
    させる表示モード選定手段とを具備するテレビジョン受
    像装置。
  2. 【請求項2】上記表示モード検出手段が、上記複数の所
    定期間を設定する検出期間設定手段と、上記入力映像信
    号の信号レベルの検出時点を設定する検出時点設定手段
    とを含んで構成される請求項1に記載のテレビジョン受
    像装置。
  3. 【請求項3】上記複数の所定期間が、レターボックス形
    式で伝送される画像の主画部と上下の無画部とにそれぞ
    れ対応する、少なくとも3つの期間である請求項1に記
    載のテレビジョン受像装置。
  4. 【請求項4】上記表示モード選定手段が、上記表示モー
    ド検出手段により検出された表示モードと、上記識別情
    報検出手段による表示モードとの一致を判別したとき
    は、この一致した表示モードを選定して上記表示制御手
    段を応動させる請求項1に記載のテレビジョン受像装
    置。
  5. 【請求項5】上記表示モード選定手段が、上記表示モー
    ド検出手段により検出された表示モードと、上記識別情
    報検出手段による表示モードとの不一致を所定回数判別
    したときは、上記表示モード検出手段により検出された
    表示モードを選定して上記表示制御手段を応動させる請
    求項1に記載のテレビジョン受像装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006229781A (ja) * 2005-02-18 2006-08-31 Sharp Corp 映像変換装置及び映像表示装置

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JP2006229781A (ja) * 2005-02-18 2006-08-31 Sharp Corp 映像変換装置及び映像表示装置

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