JPH08236391A - チップ部品の端子電極形成方法 - Google Patents
チップ部品の端子電極形成方法Info
- Publication number
- JPH08236391A JPH08236391A JP7033785A JP3378595A JPH08236391A JP H08236391 A JPH08236391 A JP H08236391A JP 7033785 A JP7033785 A JP 7033785A JP 3378595 A JP3378595 A JP 3378595A JP H08236391 A JPH08236391 A JP H08236391A
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- JP
- Japan
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- electrode material
- chip component
- interface
- terminal electrode
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- Pending
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- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
- Ceramic Capacitors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 寸法精度の高い端子電極を有するチップ部品
を提供することを目的とするものである。 【構成】 誘電体と内部電極とを交互に積層して形成し
た積層セラミックコンデンサの焼結体1をペースト状電
極材2に浸漬後、引き上げて、焼結体1とペースト状電
極材2との界面4が直線状となった時点で直ちに乾燥を
行い、焼き付けて端子電極を形成した。
を提供することを目的とするものである。 【構成】 誘電体と内部電極とを交互に積層して形成し
た積層セラミックコンデンサの焼結体1をペースト状電
極材2に浸漬後、引き上げて、焼結体1とペースト状電
極材2との界面4が直線状となった時点で直ちに乾燥を
行い、焼き付けて端子電極を形成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば積層セラミック
コンデンサなどのチップ部品の端子電極形成方法に関す
るものである。
コンデンサなどのチップ部品の端子電極形成方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図8に示す端子電極形成工程にあ
るようにチップ部品の端面をペースト状電極材に浸漬
し、しばらく室温に放置(h)した後乾燥して端子電極
を形成していた。
るようにチップ部品の端面をペースト状電極材に浸漬
し、しばらく室温に放置(h)した後乾燥して端子電極
を形成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この方法によると、チ
ップ部品をペースト状電極材に浸漬した後、室温に放置
していると時間の経過とともに、ペースト状電極材の表
面張力のため、図9に示すようにチップ部品1の表面と
ペースト状電極材2との界面が直線状にならず、チップ
部品表面の端面電極間の距離が短くなり耐電圧が低くな
るという問題点を有していた。
ップ部品をペースト状電極材に浸漬した後、室温に放置
していると時間の経過とともに、ペースト状電極材の表
面張力のため、図9に示すようにチップ部品1の表面と
ペースト状電極材2との界面が直線状にならず、チップ
部品表面の端面電極間の距離が短くなり耐電圧が低くな
るという問題点を有していた。
【0004】そこで本発明は、チップ部品にペースト状
電極材を塗布した後の乾燥方法を改善することにより、
チップ部品と端子電極との界面が直線状となる端子電極
の形成方法を提供することを目的とするものである。
電極材を塗布した後の乾燥方法を改善することにより、
チップ部品と端子電極との界面が直線状となる端子電極
の形成方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明はチップ部品の端面にペースト状電極材を塗
布し、次にこのチップ部品の端面とこのペースト状電極
材との界面が直線状となった時点で乾燥させて、この界
面の形状を固定するものである。
に、本発明はチップ部品の端面にペースト状電極材を塗
布し、次にこのチップ部品の端面とこのペースト状電極
材との界面が直線状となった時点で乾燥させて、この界
面の形状を固定するものである。
【0006】
【作用】この方法によると、チップ部品にペースト状電
極材を塗布した時点ではチップ部品とペースト状電極材
との界面が直線状になっているので、このときにこの界
面を乾燥することにより、この界面が流動性を失い直線
状のまま固定されることとなり、チップ部品と端子電極
との界面が直線状となるので、耐電圧の低下を防ぐこと
ができる。
極材を塗布した時点ではチップ部品とペースト状電極材
との界面が直線状になっているので、このときにこの界
面を乾燥することにより、この界面が流動性を失い直線
状のまま固定されることとなり、チップ部品と端子電極
との界面が直線状となるので、耐電圧の低下を防ぐこと
ができる。
【0007】
(実施例1)以下本発明の第1の実施例について積層セ
ラミックコンデンサを例に図面を参照しながら説明す
る。
ラミックコンデンサを例に図面を参照しながら説明す
る。
【0008】図1は本実施例における端子電極形成方法
を示す工程図である。まず、図2に示すように誘電体と
内部電極とを交互に積層して形成した積層セラミックコ
ンデンサの焼結体1を準備(図1の(a))し、銀粉
末、樹脂、樹脂の溶剤、ガラスなどの無機質からなるペ
ースト状電極材2をドクターブレードなどの方法により
平板3上に所定の厚みになるように塗布した。次に、図
3に示すように、焼結体1をペースト状電極材2に浸漬
(図1の(b))後、引き上げて(図1の(c))図4
に示す状態を得た。その後、焼結体1とペースト状電極
材2の界面4が直線状となった時点で直ちに乾燥(図1
の(d))を行い、焼き付け(図1の(e))て図5に
示す状態の端子電極を形成した。
を示す工程図である。まず、図2に示すように誘電体と
内部電極とを交互に積層して形成した積層セラミックコ
ンデンサの焼結体1を準備(図1の(a))し、銀粉
末、樹脂、樹脂の溶剤、ガラスなどの無機質からなるペ
ースト状電極材2をドクターブレードなどの方法により
平板3上に所定の厚みになるように塗布した。次に、図
3に示すように、焼結体1をペースト状電極材2に浸漬
(図1の(b))後、引き上げて(図1の(c))図4
に示す状態を得た。その後、焼結体1とペースト状電極
材2の界面4が直線状となった時点で直ちに乾燥(図1
の(d))を行い、焼き付け(図1の(e))て図5に
示す状態の端子電極を形成した。
【0009】ここで乾燥方法としては、ペースト状電極
材2中の溶剤が蒸発する温度以上の温風を界面4に吹き
つける温風乾燥、箱型乾燥機、コンベア乾燥機、真空乾
燥機などによって乾燥すればよい。
材2中の溶剤が蒸発する温度以上の温風を界面4に吹き
つける温風乾燥、箱型乾燥機、コンベア乾燥機、真空乾
燥機などによって乾燥すればよい。
【0010】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
ついて図面を参照しながら説明する。
【0011】図6は本実施例における端子電極形成方法
を示す工程図である。実施例1と同様にして図1〜図5
に示すように焼結体1の端面にペースト状電極材2を塗
布し、焼結体1とペースト状電極材2の界面4が直線状
となった時点で直ちに第1次乾燥(f)を行い、界面4
付近のペースト状電極材2を乾燥させ、次いで直ちに第
2次乾燥(g)を行い先ほど乾燥しなかった部分を、ペ
ースト状電極材2内部に気泡を閉じ込めることのないよ
うに乾燥させた後焼き付けて端面電極を形成した。
を示す工程図である。実施例1と同様にして図1〜図5
に示すように焼結体1の端面にペースト状電極材2を塗
布し、焼結体1とペースト状電極材2の界面4が直線状
となった時点で直ちに第1次乾燥(f)を行い、界面4
付近のペースト状電極材2を乾燥させ、次いで直ちに第
2次乾燥(g)を行い先ほど乾燥しなかった部分を、ペ
ースト状電極材2内部に気泡を閉じ込めることのないよ
うに乾燥させた後焼き付けて端面電極を形成した。
【0012】ここで第1次乾燥(f)と第2次乾燥
(g)の温度はペースト状電極材2中の溶剤が蒸発する
温度以上の温度で乾燥した。また界面4よりも端面上の
ペースト状電極材2の厚みが厚いため、第1次乾燥
(f)よりも第2次乾燥(g)の時間を長くした。ま
た、図7に示すようなチップ部品焼結体保持枠5をペー
スト状電極材2中の溶剤の蒸発温度以上に予熱してお
き、この保持枠5により焼結体1を保持してペースト状
電極材2を塗布することにより、第1次乾燥を行うこと
なく界面4付近のペースト状電極材2を乾燥させること
ができた。
(g)の温度はペースト状電極材2中の溶剤が蒸発する
温度以上の温度で乾燥した。また界面4よりも端面上の
ペースト状電極材2の厚みが厚いため、第1次乾燥
(f)よりも第2次乾燥(g)の時間を長くした。ま
た、図7に示すようなチップ部品焼結体保持枠5をペー
スト状電極材2中の溶剤の蒸発温度以上に予熱してお
き、この保持枠5により焼結体1を保持してペースト状
電極材2を塗布することにより、第1次乾燥を行うこと
なく界面4付近のペースト状電極材2を乾燥させること
ができた。
【0013】実施例2のようにまず界面4付近を乾燥し
て、次に先ほど乾燥しなかった部分を乾燥することによ
りペースト状電極材2中の気泡の残留を防ぐことができ
る。
て、次に先ほど乾燥しなかった部分を乾燥することによ
りペースト状電極材2中の気泡の残留を防ぐことができ
る。
【0014】なお、実施例1,2においてはペースト状
電極材2として銀のペーストを用いたがどのようなペー
スト状電極材2でも同様の効果が得られる。
電極材2として銀のペーストを用いたがどのようなペー
スト状電極材2でも同様の効果が得られる。
【0015】また積層セラミックコンデンサを例に示し
たが、積層バリスタ、積層サーミスタなどのチップ型電
子部品であれば同様の効果を得ることができる。
たが、積層バリスタ、積層サーミスタなどのチップ型電
子部品であれば同様の効果を得ることができる。
【0016】
【発明の効果】以上本発明によると、チップ部品とペー
スト状電極材との界面が直線状になった時に界面を乾燥
することにより、チップ部品と端子電極との界面が直線
状となるので、寸法精度の高いすぐれた端子電極を形成
することができる。
スト状電極材との界面が直線状になった時に界面を乾燥
することにより、チップ部品と端子電極との界面が直線
状となるので、寸法精度の高いすぐれた端子電極を形成
することができる。
【0017】また、チップ部品の両端面に設けた端子電
極間の距離を一定に保つことができるので、耐電圧の低
下を防ぐことができる。
極間の距離を一定に保つことができるので、耐電圧の低
下を防ぐことができる。
【図1】本発明の第1の実施例における端子電極形成の
工程図
工程図
【図2】本発明の一実施例におけるペースト状電極材塗
布前の焼結体の断面図
布前の焼結体の断面図
【図3】本発明の一実施例におけるペースト状電極材に
浸漬した焼結体の断面図
浸漬した焼結体の断面図
【図4】本発明の一実施例におけるペースト状電極材に
浸漬後の焼結体の正面図
浸漬後の焼結体の正面図
【図5】本発明の一実施例におけるペースト状電極材乾
燥後の焼結体の正面図
燥後の焼結体の正面図
【図6】本発明の第2の実施例における端子電極形成の
工程図
工程図
【図7】本発明の一実施例における保持枠の上面図
【図8】従来の端子電極形成の工程図
【図9】従来のペースト状電極材乾燥後の焼結体の正面
図
図
1 焼結体 2 ペースト状電極材 4 界面
Claims (1)
- 【請求項1】 チップ部品の端面にペースト状電極材を
塗布し、次に、このチップ部品の端面とこのペースト状
電極材との界面が直線状となった時点で乾燥させて、こ
の界面の形状を固定するチップ部品の端子電極形成方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7033785A JPH08236391A (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | チップ部品の端子電極形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7033785A JPH08236391A (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | チップ部品の端子電極形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08236391A true JPH08236391A (ja) | 1996-09-13 |
Family
ID=12396132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7033785A Pending JPH08236391A (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | チップ部品の端子電極形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08236391A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7969709B2 (en) | 2008-04-07 | 2011-06-28 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Laminated ceramic electronic component |
US8950060B2 (en) | 2009-06-05 | 2015-02-10 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Device for manufacturing electronic component |
-
1995
- 1995-02-22 JP JP7033785A patent/JPH08236391A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7969709B2 (en) | 2008-04-07 | 2011-06-28 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Laminated ceramic electronic component |
US8806728B2 (en) | 2008-04-07 | 2014-08-19 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Method of producing a laminated ceramic electronic component |
US8950060B2 (en) | 2009-06-05 | 2015-02-10 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Device for manufacturing electronic component |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |