JPH0823591B2 - 非アクティブ化および再アクティブ化可能な磁束ステップ変化を示す磁気マーカー - Google Patents
非アクティブ化および再アクティブ化可能な磁束ステップ変化を示す磁気マーカーInfo
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- JPH0823591B2 JPH0823591B2 JP5176094A JP17609493A JPH0823591B2 JP H0823591 B2 JPH0823591 B2 JP H0823591B2 JP 5176094 A JP5176094 A JP 5176094A JP 17609493 A JP17609493 A JP 17609493A JP H0823591 B2 JPH0823591 B2 JP H0823591B2
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- G08B13/22—Electrical actuation
- G08B13/24—Electrical actuation by interference with electromagnetic field distribution
- G08B13/2402—Electronic Article Surveillance [EAS], i.e. systems using tags for detecting removal of a tagged item from a secure area, e.g. tags for detecting shoplifting
- G08B13/2405—Electronic Article Surveillance [EAS], i.e. systems using tags for detecting removal of a tagged item from a secure area, e.g. tags for detecting shoplifting characterised by the tag technology used
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- G01V—GEOPHYSICS; GRAVITATIONAL MEASUREMENTS; DETECTING MASSES OR OBJECTS; TAGS
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電子的物品監視(elec
tronic article surveillance, EAS)システムに関し、
特に改良されたマーカーおよびかかる改良マーカーを使
用、製造する方法、装置、システムに関する。
tronic article surveillance, EAS)システムに関し、
特に改良されたマーカーおよびかかる改良マーカーを使
用、製造する方法、装置、システムに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気式マーカーを使用するEASシステ
ムの設計においてはマーカーの応答の固有性(uniquene
ss)を強化する努力が払われてきた。これを達成する一
つの方法はマーカーの磁束反転により発生する電圧パル
スの高調成分を増大することにより、行われる。その結
果マーカーの応答信号は、低周波バックグラウンド並び
にEASシステムにしばしば見られる他の磁性材料から
発生される磁気シールドノイズおよび信号から容易に区
別され、検出可能となる。
ムの設計においてはマーカーの応答の固有性(uniquene
ss)を強化する努力が払われてきた。これを達成する一
つの方法はマーカーの磁束反転により発生する電圧パル
スの高調成分を増大することにより、行われる。その結
果マーカーの応答信号は、低周波バックグラウンド並び
にEASシステムにしばしば見られる他の磁性材料から
発生される磁気シールドノイズおよび信号から容易に区
別され、検出可能となる。
【0003】高度の固有性を示す磁気マーカーは、本出
願の譲受人に譲渡された「非アクティブ化可能な、磁束
のステップ変化を示す磁気マーカー」と題する米国特許
第4,980,670号(以下、「670号特許」と呼
称する)に開示されている。670号特許のマーカーで
はマーカーの応答の固有性はその材料のヒステリシス特
性に帰着する。特に、そのヒステリシス特性は印加され
る磁場のしきい値において磁束のステップ変化を示す。
願の譲受人に譲渡された「非アクティブ化可能な、磁束
のステップ変化を示す磁気マーカー」と題する米国特許
第4,980,670号(以下、「670号特許」と呼
称する)に開示されている。670号特許のマーカーで
はマーカーの応答の固有性はその材料のヒステリシス特
性に帰着する。特に、そのヒステリシス特性は印加され
る磁場のしきい値において磁束のステップ変化を示す。
【0004】上記ヒステリシス特性は、印加した磁場が
予定しきい値に達する迄、定着したドメイン−ウォール
(pinned domain wall)を保持する
ようにマーカー材料を条件付けることによって得られ
る。上記予定しきい値においては、この定着状態は、磁
束のステップ変化を起こさせる磁場を印加すると克服さ
れる。そのような磁束のステップ変化は高調成分に富ん
だマーカーからの応答信号を与える。従ってその応答信
号は固有であり、それゆえ容易に検出可能である。
予定しきい値に達する迄、定着したドメイン−ウォール
(pinned domain wall)を保持する
ようにマーカー材料を条件付けることによって得られ
る。上記予定しきい値においては、この定着状態は、磁
束のステップ変化を起こさせる磁場を印加すると克服さ
れる。そのような磁束のステップ変化は高調成分に富ん
だマーカーからの応答信号を与える。従ってその応答信
号は固有であり、それゆえ容易に検出可能である。
【0005】定着ウォールがそのような効果を達成する
ための670号特許に記載の条件は、所望のドメイン−
ウォール形状を定着すべく当該マーカー材料を加熱する
こと、すなわち焼鈍を必要とする。670号特許はマー
カーとして使用できる多数の軟性のアモルファス遷移金
属−メタロイド組成物(soft amorphous transitionmet
al-metalloid compositions)(Co75.2 Fe4.8 Si2 B17;
C074.26 Fe4.74 Si3B17; C074.24 Fe4.76 Si2 B19)を
記載している。上記特許は又焼鈍の温度および時間に関
する条件を記載している。
ための670号特許に記載の条件は、所望のドメイン−
ウォール形状を定着すべく当該マーカー材料を加熱する
こと、すなわち焼鈍を必要とする。670号特許はマー
カーとして使用できる多数の軟性のアモルファス遷移金
属−メタロイド組成物(soft amorphous transitionmet
al-metalloid compositions)(Co75.2 Fe4.8 Si2 B17;
C074.26 Fe4.74 Si3B17; C074.24 Fe4.76 Si2 B19)を
記載している。上記特許は又焼鈍の温度および時間に関
する条件を記載している。
【0006】670号特許に記載されている軟性の(Co
-Fe-Si-B)アモルファス材料を加熱すると、それらアモ
ルファス材料は、メタロイドを形成するガラスのほとん
どが除去され、かつ実質的に幾分か溶融鉄を含む結晶質
Co(crystallized Co )からなる強磁性材料を成分と
する内部結晶層が生ずる。この層が、元の軟性の金属−
メタロイド組成物を含むバルク(bulk)部分を包囲す
る。その結果得られる焼鈍した材料は所望の定着ウォー
ル形状を有し、ステップ磁束効果を与える。結晶化した
層に加えて、酸化物の外表面層が形成される(例えば S
iO2 および B2O3すなわちボロシリケート)。しかしな
がらこの酸化層は非磁性材料である。
-Fe-Si-B)アモルファス材料を加熱すると、それらアモ
ルファス材料は、メタロイドを形成するガラスのほとん
どが除去され、かつ実質的に幾分か溶融鉄を含む結晶質
Co(crystallized Co )からなる強磁性材料を成分と
する内部結晶層が生ずる。この層が、元の軟性の金属−
メタロイド組成物を含むバルク(bulk)部分を包囲す
る。その結果得られる焼鈍した材料は所望の定着ウォー
ル形状を有し、ステップ磁束効果を与える。結晶化した
層に加えて、酸化物の外表面層が形成される(例えば S
iO2 および B2O3すなわちボロシリケート)。しかしな
がらこの酸化層は非磁性材料である。
【0007】670号マーカーの非アクティブ化(deac
tivation)はマーカーを高周波または高振幅AC磁場に
晒すことにより達成される。いずれの場合でもマーカー
内に付加的ドメイン−ウォールが生じ、非アクティブ化
磁場からマーカーを取り出した後、これらのドメイン−
ウォールがマーカー内に残留する。付加されたこれらの
ドメイン−ウォールはもとの磁束ステップが再度起きる
ことを阻止する。さらに、670号マーカーは一旦非ア
クティブ化されると、容易に再アクティブ化できない。
このことがマーカーの再使用を阻止する。
tivation)はマーカーを高周波または高振幅AC磁場に
晒すことにより達成される。いずれの場合でもマーカー
内に付加的ドメイン−ウォールが生じ、非アクティブ化
磁場からマーカーを取り出した後、これらのドメイン−
ウォールがマーカー内に残留する。付加されたこれらの
ドメイン−ウォールはもとの磁束ステップが再度起きる
ことを阻止する。さらに、670号マーカーは一旦非ア
クティブ化されると、容易に再アクティブ化できない。
このことがマーカーの再使用を阻止する。
【0008】マーカーを非アクティブ化することと共に
再アクティブ化可能であるマーカーを与えることが有利
である場合がある。
再アクティブ化可能であるマーカーを与えることが有利
である場合がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】それゆえ本発明の主な
目的は、改良された非アクティブ化可能なマーカーを与
えることである。
目的は、改良された非アクティブ化可能なマーカーを与
えることである。
【0010】本発明の別の目的はアクティブ化が可能で
あることに加えて再アクティブ化も可能である改良され
たマーカーを与えることである。
あることに加えて再アクティブ化も可能である改良され
たマーカーを与えることである。
【0011】本発明のさらに別の目的は改良されたマー
カーを作成する方法を与えることである。本発明のさら
に別の目的は上記改良された磁気マーカーを含む電子的
物品監視システムを与えることである。
カーを作成する方法を与えることである。本発明のさら
に別の目的は上記改良された磁気マーカーを含む電子的
物品監視システムを与えることである。
【0012】本発明のさらに別の目的は、非アクティブ
化手段、再アクティブ化手段および上記の改良された磁
気マーカーを含む電子的物品監視システムを与えること
である。
化手段、再アクティブ化手段および上記の改良された磁
気マーカーを含む電子的物品監視システムを与えること
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の原理に基づけ
ば、670号特許のマーカーに類似するがさらに安定か
つ制御しやすいマーカーを作成することができ、上記諸
目的その他の目的が達成される。本発明のマーカーは6
70号特許に教示された処理条件により作成される。さ
らに、このマーカーは処理段階の期間に予定の磁場に晒
すことによりマーカーを非アクティブ化可能とし、且つ
再アクティブ化可能にすることができる。特に本発明の
マーカーはマーカーのバルクを構成する軟磁性材料から
なる第一組成物を含むように選択される。準硬性の(s
emi−hard)もしくは硬性の(hard)磁性材
料からなる第二組成物は第一組成物と一体的である。こ
のマーカーは、第二組成物がマーカーをアクティブ状態
および非アクティブ状態にさせるアクティブ状態および
非アクティブ状態(すなわち非アクティブ化された)状
態とを有するように、条件付けられる。アクティブ状態
ではマーカーは670号特許におけると同様、磁束にス
テップ変化を伴った定着ウォールヒステリシス特性(p
inned wall hysteresis cha
racteristic)を示す。非アクティブ状態で
は、マーカーは別のヒステリシス特性を示し、好ましく
はより小さな磁束ステップ変化ないし僅かづつ変化する
磁束特性を有することが好ましい。
ば、670号特許のマーカーに類似するがさらに安定か
つ制御しやすいマーカーを作成することができ、上記諸
目的その他の目的が達成される。本発明のマーカーは6
70号特許に教示された処理条件により作成される。さ
らに、このマーカーは処理段階の期間に予定の磁場に晒
すことによりマーカーを非アクティブ化可能とし、且つ
再アクティブ化可能にすることができる。特に本発明の
マーカーはマーカーのバルクを構成する軟磁性材料から
なる第一組成物を含むように選択される。準硬性の(s
emi−hard)もしくは硬性の(hard)磁性材
料からなる第二組成物は第一組成物と一体的である。こ
のマーカーは、第二組成物がマーカーをアクティブ状態
および非アクティブ状態にさせるアクティブ状態および
非アクティブ状態(すなわち非アクティブ化された)状
態とを有するように、条件付けられる。アクティブ状態
ではマーカーは670号特許におけると同様、磁束にス
テップ変化を伴った定着ウォールヒステリシス特性(p
inned wall hysteresis cha
racteristic)を示す。非アクティブ状態で
は、マーカーは別のヒステリシス特性を示し、好ましく
はより小さな磁束ステップ変化ないし僅かづつ変化する
磁束特性を有することが好ましい。
【0014】マーカーのこの構成によって、マーカーは
第二組成物がそのアクティブ状態にあるときにアクティ
ブとなり、第二組成物がその非アクティブ状態にあると
きに非アクティブとなる。このように第二組成物をその
アクティブ状態と非アクティブ状態との間で変換(switc
hing)することにより、マーカーをそのアクティブ状態
および非アクティブ状態の間で変換することができる。
所望のステップ状磁束変化を伴い、非アクティブ化およ
び再アクティブ化が可能である反復使用可能なマーカー
がこのようにして実現される。
第二組成物がそのアクティブ状態にあるときにアクティ
ブとなり、第二組成物がその非アクティブ状態にあると
きに非アクティブとなる。このように第二組成物をその
アクティブ状態と非アクティブ状態との間で変換(switc
hing)することにより、マーカーをそのアクティブ状態
および非アクティブ状態の間で変換することができる。
所望のステップ状磁束変化を伴い、非アクティブ化およ
び再アクティブ化が可能である反復使用可能なマーカー
がこのようにして実現される。
【0015】上述したように本発明のマーカーは670
号特許に記載された条件に従い一つ以上の材料を、予定
磁場条件と組み合わせて処理することにより製造するこ
とができる。本発明の一実施例では軟磁性の一アモルフ
ァス磁性材料がある条件の焼鈍および選択された磁場に
晒される。この処理がマーカーの第二組成物を確定する
準硬磁性もしくは硬磁性を帯有するマーカー領域を生ぜ
しめる。軟磁性を有するアモルファス材料の残りのバル
ク部分がマーカーの前記第一組成物を確定する。
号特許に記載された条件に従い一つ以上の材料を、予定
磁場条件と組み合わせて処理することにより製造するこ
とができる。本発明の一実施例では軟磁性の一アモルフ
ァス磁性材料がある条件の焼鈍および選択された磁場に
晒される。この処理がマーカーの第二組成物を確定する
準硬磁性もしくは硬磁性を帯有するマーカー領域を生ぜ
しめる。軟磁性を有するアモルファス材料の残りのバル
ク部分がマーカーの前記第一組成物を確定する。
【0016】本発明のこの実施例では上記軟性アモルフ
ァス磁性材料は670号特許に規定されている温度条件
および時間条件の下で行われる第一加熱ステップを受け
る。この第一加熱ステップと同時的に、もしくはその後
に、この材料に予定のDC磁場が印加される。この磁場
の存在は670号特許には特定されていない。次いで6
70号特許に規定されている温度条件および時間条件の
下で第二加熱ステップが行われる。上述した第一および
第二組成物を有するマーカーがこのようにして得られ、
このマーカーは非アクティブ化可能かつ再アクティブ化
可能である。
ァス磁性材料は670号特許に規定されている温度条件
および時間条件の下で行われる第一加熱ステップを受け
る。この第一加熱ステップと同時的に、もしくはその後
に、この材料に予定のDC磁場が印加される。この磁場
の存在は670号特許には特定されていない。次いで6
70号特許に規定されている温度条件および時間条件の
下で第二加熱ステップが行われる。上述した第一および
第二組成物を有するマーカーがこのようにして得られ、
このマーカーは非アクティブ化可能かつ再アクティブ化
可能である。
【0017】本発明のもう一つの実施例では、最初に準
硬性又は硬性の一磁性材料が軟性アモルファス磁性材料
上にこれと一体的になるように堆積(deposition)され
る。次いで上記結果物に予定磁場が印加される。この材
料は次いで670号特許に規定された焼鈍条件に晒さ
れ、本発明のマーカーができる。
硬性又は硬性の一磁性材料が軟性アモルファス磁性材料
上にこれと一体的になるように堆積(deposition)され
る。次いで上記結果物に予定磁場が印加される。この材
料は次いで670号特許に規定された焼鈍条件に晒さ
れ、本発明のマーカーができる。
【0018】本発明のさらに別の局面として、本マーカ
ーを利用する電子的物品監視システムおよび監視方法を
開示する。
ーを利用する電子的物品監視システムおよび監視方法を
開示する。
【0019】
【実施例】図1には本発明の原理に基づくタグ1が示さ
れている。タグ1は基板3と上層4との間に配置される
磁性マーカー2を含む。基板3の下面には監視下におい
て管理すべき物品に固着するための適当な感圧性粘着物
を塗布することができる。この代わりに、タグ1および
マーカー2を物品にタグ1およびマーカー2を固着させ
るため他の公知構成を採用することができる。
れている。タグ1は基板3と上層4との間に配置される
磁性マーカー2を含む。基板3の下面には監視下におい
て管理すべき物品に固着するための適当な感圧性粘着物
を塗布することができる。この代わりに、タグ1および
マーカー2を物品にタグ1およびマーカー2を固着させ
るため他の公知構成を採用することができる。
【0020】図2は図1のマーカー2をより詳細に示
す。図に示すようにマーカー2はアモルファス軟磁性材
料5を本体とする第一組成物を含む。このマーカーは又
もっと薄い第二層6を含むが、この層は第一組成物5と
一体的に形成され、かつ予定の磁性を有する準硬性若し
くは硬性の層である。後述するように組成物6の特定の
性質は、この組成物を形成するに使用する処理に依存す
る。
す。図に示すようにマーカー2はアモルファス軟磁性材
料5を本体とする第一組成物を含む。このマーカーは又
もっと薄い第二層6を含むが、この層は第一組成物5と
一体的に形成され、かつ予定の磁性を有する準硬性若し
くは硬性の層である。後述するように組成物6の特定の
性質は、この組成物を形成するに使用する処理に依存す
る。
【0021】図に示すように、組成物6は第一組成物5
の全表面にわたり拡がり、かつこれを包囲する。しかし
組成物6は必要に応じて第一組成物5の選択された領域
のみに拡がるようにしてもよい。
の全表面にわたり拡がり、かつこれを包囲する。しかし
組成物6は必要に応じて第一組成物5の選択された領域
のみに拡がるようにしてもよい。
【0022】図3に示すマーカー2は、マーカー2がア
クティブ状態にあるときに670号特許の定着ウォール
ヒステリシス特性を有するようにしたものである。従っ
て、マーカー2がアクティブであるときはこれは印加磁
場が予め選択されたオフセット磁場(preselec
ted offset field,以下、予定選択オ
フセット磁場と言う)の値H1を超えてある予定のしき
い値(Hp+、Hp−)に達すると、再アクティブ化可
能な磁束のステップ変化をする。印加磁場が前記しきい
値を超えたところから前記予定選択オフセット磁場値に
向かって戻るに伴い、磁束は僅かづつ変化する。マーカ
ーの磁束はこの印加磁場が予定選択オフセット磁場値か
ら予定しきい値に向けて変化するとき、実質上何ら変化
もしない。
クティブ状態にあるときに670号特許の定着ウォール
ヒステリシス特性を有するようにしたものである。従っ
て、マーカー2がアクティブであるときはこれは印加磁
場が予め選択されたオフセット磁場(preselec
ted offset field,以下、予定選択オ
フセット磁場と言う)の値H1を超えてある予定のしき
い値(Hp+、Hp−)に達すると、再アクティブ化可
能な磁束のステップ変化をする。印加磁場が前記しきい
値を超えたところから前記予定選択オフセット磁場値に
向かって戻るに伴い、磁束は僅かづつ変化する。マーカ
ーの磁束はこの印加磁場が予定選択オフセット磁場値か
ら予定しきい値に向けて変化するとき、実質上何ら変化
もしない。
【0023】図3に例示するように、予定選択磁場オフ
セット値H1は実質上ゼロに等しい。これは両方向の印
加磁場の下で再アクティブ化が可能なステップ変化を当
該材料中に起こすことを可能にするに必要な励起磁場を
最小限にするためである。しかし図4に示すように、定
着ウォールの形成期間中、この材料の飽和レベル以下の
小さな磁場をマーカーに印加することにより、マーカー
にバイアスを掛けることが可能である。この場合、H1
はゼロでなく、又、前記予定のしきい値は再びHp+お
よびHp−で示されるものである。
セット値H1は実質上ゼロに等しい。これは両方向の印
加磁場の下で再アクティブ化が可能なステップ変化を当
該材料中に起こすことを可能にするに必要な励起磁場を
最小限にするためである。しかし図4に示すように、定
着ウォールの形成期間中、この材料の飽和レベル以下の
小さな磁場をマーカーに印加することにより、マーカー
にバイアスを掛けることが可能である。この場合、H1
はゼロでなく、又、前記予定のしきい値は再びHp+お
よびHp−で示されるものである。
【0024】上記定着ウォールヒステリシス特性を有す
るようにマーカー2を条件付けした状態でしきい値を超
える交流磁場にマーカーを晒すと、マーカーは固有の応
答信号を発生する。マーカーをEASシステムに使用し
たとき、この事実がマーカーの検出を一層容易にする。
るようにマーカー2を条件付けした状態でしきい値を超
える交流磁場にマーカーを晒すと、マーカーは固有の応
答信号を発生する。マーカーをEASシステムに使用し
たとき、この事実がマーカーの検出を一層容易にする。
【0025】本発明の原理に従ってマーカー2はさらに
容易に非アクティブ化および再アクティブ化が可能なも
のにされている。マーカーを非アクティブ化可能なもの
とすることによってマーカーのヒステリシス特性を上記
の定着ウォールヒステリシスとは異なる非アクティブ状
態のものにすることができる。特に非アクティブ状態で
はマーカーのヒステリシス特性はより小さなステップ変
化または僅かづつの磁束変化(gradual cha
nge in flux)のみを呈する。マーカーの再
アクティブ化はひいてはマーカーを元の定着状態に戻
し、その結果ヒステリシス特性が再び元の磁束ステップ
変化を呈するようになる。
容易に非アクティブ化および再アクティブ化が可能なも
のにされている。マーカーを非アクティブ化可能なもの
とすることによってマーカーのヒステリシス特性を上記
の定着ウォールヒステリシスとは異なる非アクティブ状
態のものにすることができる。特に非アクティブ状態で
はマーカーのヒステリシス特性はより小さなステップ変
化または僅かづつの磁束変化(gradual cha
nge in flux)のみを呈する。マーカーの再
アクティブ化はひいてはマーカーを元の定着状態に戻
し、その結果ヒステリシス特性が再び元の磁束ステップ
変化を呈するようになる。
【0026】マーカー2を非アクティブ化可能および再
アクティブ化可能なものとすることは、予定選択磁場の
印加に併せて670号特許の処理条件を利用してマーカ
ー2を形成することにより達成される。これにより、ア
クティブ化状態および非アクティブ化状態をとり得る、
準硬性又は硬磁性を示す組成物6が得られる。その結果
これらの状態がそれぞれ、マーカー2をアクティブ化状
態および非アクティブ状態にさせる。従って組成物6を
そのアクティブ状態と非アクティブ化状態との間で変換
することにより、マーカー2が同様にそのアクティブ状
態および非アクティブ状態の間で変換される。
アクティブ化可能なものとすることは、予定選択磁場の
印加に併せて670号特許の処理条件を利用してマーカ
ー2を形成することにより達成される。これにより、ア
クティブ化状態および非アクティブ化状態をとり得る、
準硬性又は硬磁性を示す組成物6が得られる。その結果
これらの状態がそれぞれ、マーカー2をアクティブ化状
態および非アクティブ状態にさせる。従って組成物6を
そのアクティブ状態と非アクティブ化状態との間で変換
することにより、マーカー2が同様にそのアクティブ状
態および非アクティブ状態の間で変換される。
【0027】マーカー2を発生させるのに使用したアモ
ルファス磁性材料は任意数の軟性アモルファス磁性材料
でよい。使用可能な材料は、Fe、Co、Niを含む群から選
択された遷移金属を全組成の60ないし90%含むアモ
ルファス遷移金属−メタロイド組成物である。適当な材
料例はつぎの通りである。
ルファス磁性材料は任意数の軟性アモルファス磁性材料
でよい。使用可能な材料は、Fe、Co、Niを含む群から選
択された遷移金属を全組成の60ないし90%含むアモ
ルファス遷移金属−メタロイド組成物である。適当な材
料例はつぎの通りである。
【0028】Co74.26 Fe4.74 Si2.1 B18.9 Co39.5 Fe39.5 Si2.1 B18.9 使用できる他の材料はアモルファス遷移金属−金属組成
物である。使用可能な遷移金属−金属組成物は遷移金属
として Co を含み、その場合 Co は組成の75%ないし
95%を占める。これらの例はつぎの通りである。
物である。使用可能な遷移金属−金属組成物は遷移金属
として Co を含み、その場合 Co は組成の75%ないし
95%を占める。これらの例はつぎの通りである。
【0029】Co90 Zr10 Co90 Zr8 Nb2 Co90 Zr5 Nb5 さらに数原子%のガラス形成元素(glass forming elem
ents)を含む遷移金属−金属組成物も使用できる。その
一例は Co84 Nb12 B4 である。
ents)を含む遷移金属−金属組成物も使用できる。その
一例は Co84 Nb12 B4 である。
【0030】本発明の一実施例ではマーカー2は、第一
組成物5および組成物6を含んだ一体的構造体を生ずる
ように軟性アモルファス磁性材料を熱処理する670号
特許規定の焼鈍条件を使用して製造される。より特定し
て言うと、このアモルファス材料は磁気的に硬性もしく
は準硬性の結晶質内部層(crystallized inner layer)
を含む表面領域を生じる一方、この表面領域に包囲され
た残りのバルク領域は実質的にアモルファスすなわち非
晶質(non-crystallized)のままに留まる。この場合、
結晶質の準硬性若しくは硬性内部層が組成物6を確定
し、他方バルク領域が第一組成物5を確定する。
組成物5および組成物6を含んだ一体的構造体を生ずる
ように軟性アモルファス磁性材料を熱処理する670号
特許規定の焼鈍条件を使用して製造される。より特定し
て言うと、このアモルファス材料は磁気的に硬性もしく
は準硬性の結晶質内部層(crystallized inner layer)
を含む表面領域を生じる一方、この表面領域に包囲され
た残りのバルク領域は実質的にアモルファスすなわち非
晶質(non-crystallized)のままに留まる。この場合、
結晶質の準硬性若しくは硬性内部層が組成物6を確定
し、他方バルク領域が第一組成物5を確定する。
【0031】上記焼鈍に使用される特定の温度および時
間は、使用する特定のアモルファス材料および組成物6
に所望される厚さ等の多数の因子に依存する。一般的に
言って、低めの温度は長めの焼鈍時間を要し、高めの温
度は短めの焼鈍時間を要する。焼鈍時間の選択において
は、短めの時間は当該材料の脆性を防止する一方、長め
の時間は処理の制御により優れているという事実を指標
とすべきである。下に論ずるようにアクティブマーカー
に所望される定着ウォールヒステリシス特性を実現する
ための処理を加えることを可能にするため、バルクの結
晶化は回避すべきである。
間は、使用する特定のアモルファス材料および組成物6
に所望される厚さ等の多数の因子に依存する。一般的に
言って、低めの温度は長めの焼鈍時間を要し、高めの温
度は短めの焼鈍時間を要する。焼鈍時間の選択において
は、短めの時間は当該材料の脆性を防止する一方、長め
の時間は処理の制御により優れているという事実を指標
とすべきである。下に論ずるようにアクティブマーカー
に所望される定着ウォールヒステリシス特性を実現する
ための処理を加えることを可能にするため、バルクの結
晶化は回避すべきである。
【0032】また、焼鈍に対する温度をいかに低めにす
るかは大量生産の見地から勘案しなければならない。大
量生産は通常、多くのマーカーを所望の焼鈍温度にする
ための大きな加熱領域を必要とし、又所望の焼鈍時間中
この温度を維持するため、低めの温度は処理時間を増大
させ、従って製造を遅延させる。
るかは大量生産の見地から勘案しなければならない。大
量生産は通常、多くのマーカーを所望の焼鈍温度にする
ための大きな加熱領域を必要とし、又所望の焼鈍時間中
この温度を維持するため、低めの温度は処理時間を増大
させ、従って製造を遅延させる。
【0033】又、組成物6の成長は第一組成物5の消耗
下になされるので、最初の焼鈍は組成物6が比較的薄く
なるように行うことが好ましい。第一組成物5の容量を
低減すると残余の材料の信号出力が低減する。従って、
マーカー2の第一組成物5の厚さが数10ミクロン程度
である場合は、組成物6は厚さ約1ミクロン未満にする
ことが好ましい。
下になされるので、最初の焼鈍は組成物6が比較的薄く
なるように行うことが好ましい。第一組成物5の容量を
低減すると残余の材料の信号出力が低減する。従って、
マーカー2の第一組成物5の厚さが数10ミクロン程度
である場合は、組成物6は厚さ約1ミクロン未満にする
ことが好ましい。
【0034】上記焼鈍処理はまた結晶質層の成長を促進
させる環境において行うことが好ましい。典型的な環境
は空気である。しかしながら窒素その他の気体もしくは
気体の混合体も脆性の防止および結晶質層のさらなる成
長制御のため、使用することができる。
させる環境において行うことが好ましい。典型的な環境
は空気である。しかしながら窒素その他の気体もしくは
気体の混合体も脆性の防止および結晶質層のさらなる成
長制御のため、使用することができる。
【0035】組成物6を形成する処理手順の間、あるい
はその手順が完了してその材料が室温まで冷えた後、こ
の材料はさらに、組成物6がそのアクティブ状態に備え
るように条件付けられる。これを達成する一つの方法
は、この材料に予定選択された磁気DC磁場を材料の長
さ方向に、かつ前記結晶質層を飽和させ若しくは実質上
飽和させるに足る十分な強度で印加することである。通
常、この磁場を焼鈍処理中でなくて焼鈍完了後に印加す
るのであれば、もっと強い磁場強度が必要である。この
飽和磁場が除去された後、組成物6は実質上磁化された
アクティブ化状態に留まる。そのときの磁化は当該材料
の残留レベルにある。
はその手順が完了してその材料が室温まで冷えた後、こ
の材料はさらに、組成物6がそのアクティブ状態に備え
るように条件付けられる。これを達成する一つの方法
は、この材料に予定選択された磁気DC磁場を材料の長
さ方向に、かつ前記結晶質層を飽和させ若しくは実質上
飽和させるに足る十分な強度で印加することである。通
常、この磁場を焼鈍処理中でなくて焼鈍完了後に印加す
るのであれば、もっと強い磁場強度が必要である。この
飽和磁場が除去された後、組成物6は実質上磁化された
アクティブ化状態に留まる。そのときの磁化は当該材料
の残留レベルにある。
【0036】所望の磁場を前記アモルファス材料に印加
するもう一つの方法は、多重極磁石を使用することであ
る。そのときの各交互の極間距離は0. 19インチ(極
密度が5. 3極/インチ)とし、表面磁場強度は400
エルステッド(Oe)とすればよい。この場合、結晶質層
6はこの多重極磁石により加えられる磁場パターンを取
る。これもまた組成物6をアクティブ化状態にする。
するもう一つの方法は、多重極磁石を使用することであ
る。そのときの各交互の極間距離は0. 19インチ(極
密度が5. 3極/インチ)とし、表面磁場強度は400
エルステッド(Oe)とすればよい。この場合、結晶質層
6はこの多重極磁石により加えられる磁場パターンを取
る。これもまた組成物6をアクティブ化状態にする。
【0037】組成物6はこれをアクティブ化状態にして
おいてさらに670号特許の焼鈍条件を使用して処理さ
れる。この処理はマーカー中に安定な定着ウォールを与
え、この定着ウォールは670号特許におけると同様、
定着されたウォールおよび急峻なステップ変化(abr
upt step change)を具えたヒステリシ
ス特性を呈するアクティブマーカーを生ずる。
おいてさらに670号特許の焼鈍条件を使用して処理さ
れる。この処理はマーカー中に安定な定着ウォールを与
え、この定着ウォールは670号特許におけると同様、
定着されたウォールおよび急峻なステップ変化(abr
upt step change)を具えたヒステリシ
ス特性を呈するアクティブマーカーを生ずる。
【0038】この第二焼鈍において使用される前記選択
加熱温度および時間もまた、第一組成物5を構成するア
モルファス材料のバルク内に全く結晶化が起きないよう
なものでなければならない。ドメインウォールを定着す
るに必要な非等方性を導入しうるためには、この加熱温
度/時間のプロフィルはある上昇温度において、ただし
そのアモルファス材料のキュリー温度Tcの下の温度
で、有効な時間を含めるべきである。さらに、ある与え
られた焼鈍温度に対してもっと短い焼鈍を行うとより低
い定着化しきい値(pinning threshold )を来たす、と
言うことに注意されたい。
加熱温度および時間もまた、第一組成物5を構成するア
モルファス材料のバルク内に全く結晶化が起きないよう
なものでなければならない。ドメインウォールを定着す
るに必要な非等方性を導入しうるためには、この加熱温
度/時間のプロフィルはある上昇温度において、ただし
そのアモルファス材料のキュリー温度Tcの下の温度
で、有効な時間を含めるべきである。さらに、ある与え
られた焼鈍温度に対してもっと短い焼鈍を行うとより低
い定着化しきい値(pinning threshold )を来たす、と
言うことに注意されたい。
【0039】もしもヒステリシス特性が実質上ゼロであ
るオフセット磁場値H1を持たせるべきときは、第二焼
鈍期間中、その環境は磁場なしに保つべきである。そう
しないでもしもバイアス磁場が存在すると、ヒステリシ
ス特性はシフトする。又焼鈍雰囲気は空気、窒素、ある
いは他の気体若しくはそれらの混合体でよい。
るオフセット磁場値H1を持たせるべきときは、第二焼
鈍期間中、その環境は磁場なしに保つべきである。そう
しないでもしもバイアス磁場が存在すると、ヒステリシ
ス特性はシフトする。又焼鈍雰囲気は空気、窒素、ある
いは他の気体若しくはそれらの混合体でよい。
【0040】上記安定な定着ウォールをマーカー中に形
成し、組成物6がそのアクティブ化状態になった後、も
しも所望するなら、組成物6を非アクティブ化状態にす
ることができる(これは例えば当該層のアクティブ化状
態が磁化中の層に対応するときに結晶質層を非磁化(d
emagnetizing)することにより行える)。
この非磁化状態は同時に定着ウォール状態を変化させ
る。このことが本マーカーのヒステリシス特性を変化さ
せ、マーカーが低減された磁束のステップ変化若しくは
僅かづつの変化を呈するようにさせることにより、マー
カーを非アクティブ状態にする。次いで組成物6をその
アクティブ化状態に戻すことにより(例えば結晶質層
を、そのアクティブ化状態が磁化すべき層に対応すると
きに、再磁化することにより)定着ウォールがそれらの
元の安定状態に戻り、それによって元のステップ変化ヒ
ステリシス特性を取り戻す。マーカー2はこのようにし
て再びアクティブになる。
成し、組成物6がそのアクティブ化状態になった後、も
しも所望するなら、組成物6を非アクティブ化状態にす
ることができる(これは例えば当該層のアクティブ化状
態が磁化中の層に対応するときに結晶質層を非磁化(d
emagnetizing)することにより行える)。
この非磁化状態は同時に定着ウォール状態を変化させ
る。このことが本マーカーのヒステリシス特性を変化さ
せ、マーカーが低減された磁束のステップ変化若しくは
僅かづつの変化を呈するようにさせることにより、マー
カーを非アクティブ状態にする。次いで組成物6をその
アクティブ化状態に戻すことにより(例えば結晶質層
を、そのアクティブ化状態が磁化すべき層に対応すると
きに、再磁化することにより)定着ウォールがそれらの
元の安定状態に戻り、それによって元のステップ変化ヒ
ステリシス特性を取り戻す。マーカー2はこのようにし
て再びアクティブになる。
【0041】本発明のマーカーの一例ではマーカーは組
成 Co74.26 Fer.74 Si2.1 B18.9 を有するアモルファス
材料を処理することにより造られる。この処理は四つの
異なる標本について温度380℃でそれぞれ15、3
0、45、および60分間行われた。その結果、一体的
組成物5および6が得られた。結晶質組成物6は主とし
て結晶質の Co および Fe からなる強磁性の準硬性内部
層に形成された。この層の上に酸化した Si およびBか
らなるアモルファス非磁性層が外側にできた。この酸化
層は本マーカーの磁性特性には何らの役割も果たさない
と考えられる。
成 Co74.26 Fer.74 Si2.1 B18.9 を有するアモルファス
材料を処理することにより造られる。この処理は四つの
異なる標本について温度380℃でそれぞれ15、3
0、45、および60分間行われた。その結果、一体的
組成物5および6が得られた。結晶質組成物6は主とし
て結晶質の Co および Fe からなる強磁性の準硬性内部
層に形成された。この層の上に酸化した Si およびBか
らなるアモルファス非磁性層が外側にできた。この酸化
層は本マーカーの磁性特性には何らの役割も果たさない
と考えられる。
【0042】最初の焼鈍手順の期間、組成物6の結晶質
層を磁化するため、60エルステッドのDC磁場をマー
カーの長さ方向に印加することにより組成物6をアクテ
ィブ状態にした。
層を磁化するため、60エルステッドのDC磁場をマー
カーの長さ方向に印加することにより組成物6をアクテ
ィブ状態にした。
【0043】次いで温度400℃で5分間、印加磁場無
しに(すなわちゼロ磁場で)マーカーに第二の加熱処理
を行った。次にこの材料は冷却された。この結果、制御
可能な再生可能なステップ変化しきい値を持つ所望の安
定かつ制御可能な定着ウォール特性を持つマーカーがで
きた。
しに(すなわちゼロ磁場で)マーカーに第二の加熱処理
を行った。次にこの材料は冷却された。この結果、制御
可能な再生可能なステップ変化しきい値を持つ所望の安
定かつ制御可能な定着ウォール特性を持つマーカーがで
きた。
【0044】別の例では同じ材料を温度380℃で15
ないし90分間加熱することにより結晶質層6を形成し
て非アクティブ化可能かつ再アクティブ化可能なマーカ
ーが造られた。最良の結果は15分ないし60分間の加
熱の場合に得られた。この材料を冷却した後、組成物6
の長さ方向に400−%00エルステッドのDC磁場を
印加することによりこの層6を磁化し、組成物6をアク
ティブ化状態にした。その後、このマーカーはゼロ磁場
内で5分間、400℃で加熱し、次いで所望のマーカー
を造るべく冷却した。
ないし90分間加熱することにより結晶質層6を形成し
て非アクティブ化可能かつ再アクティブ化可能なマーカ
ーが造られた。最良の結果は15分ないし60分間の加
熱の場合に得られた。この材料を冷却した後、組成物6
の長さ方向に400−%00エルステッドのDC磁場を
印加することによりこの層6を磁化し、組成物6をアク
ティブ化状態にした。その後、このマーカーはゼロ磁場
内で5分間、400℃で加熱し、次いで所望のマーカー
を造るべく冷却した。
【0045】本発明のマーカーを形成するために使用し
た第一および第二加熱手順について、上記の方法が特定
温度および時間の例を与えるが、加熱が2分から120
分間の場合の第一焼鈍に対する好ましい温度は350℃
から450℃の範囲である。第二焼鈍の場合は好ましい
温度範囲は時間が1分ないし5分の間のときは400℃
ないし420℃である。他の時間および温度は基板とな
るアモルファス材料の組成に応じて決定し、それを利用
することができる。しかしながら、マーカーを加熱する
ときは基板材料の結晶温度を超えないことが重要であ
る。
た第一および第二加熱手順について、上記の方法が特定
温度および時間の例を与えるが、加熱が2分から120
分間の場合の第一焼鈍に対する好ましい温度は350℃
から450℃の範囲である。第二焼鈍の場合は好ましい
温度範囲は時間が1分ないし5分の間のときは400℃
ないし420℃である。他の時間および温度は基板とな
るアモルファス材料の組成に応じて決定し、それを利用
することができる。しかしながら、マーカーを加熱する
ときは基板材料の結晶温度を超えないことが重要であ
る。
【0046】本発明の別の実施例では組成物6はデポジ
ション法(depositionprocedure)
によりマーカー2の第一組成物5と一体的に形成され
る。本発明のこの実施例では組成物6を形成する準硬性
又は硬性磁性材料は、第一組成物5を形成する軟磁性材
料上に直接に堆積(deposition)される。使
用可能な準硬性又は硬性磁性材料はバァキュムシュメル
ツ社で製造されている商標名「バァイカロイ(Vica
lloy)」または「クロバァック(Crovac)」
として販売されている。この軟磁性材料は上記のアモル
ファス材料となりえる。
ション法(depositionprocedure)
によりマーカー2の第一組成物5と一体的に形成され
る。本発明のこの実施例では組成物6を形成する準硬性
又は硬性磁性材料は、第一組成物5を形成する軟磁性材
料上に直接に堆積(deposition)される。使
用可能な準硬性又は硬性磁性材料はバァキュムシュメル
ツ社で製造されている商標名「バァイカロイ(Vica
lloy)」または「クロバァック(Crovac)」
として販売されている。この軟磁性材料は上記のアモル
ファス材料となりえる。
【0047】組成物6が第一組成物5上に堆積される本
発明の実施例では組成物6を飽和させるべくDC磁場を
印加することにより組成物6をそのアクティブ化状態に
し、次いで定着ウォールヒステリシス特性を設立すべく
マーカー内に定着ウォールが形成される。これらのステ
ップもまた670号特許の焼鈍手順を使用し、上述した
予定選択磁場を印加することが好ましい。しかしなが
ら、組成物6をそのアクティブ化状態にするためには、
堆積された硬性若しくは準硬性材料の保磁能(coer
sivity)に応じて、もっと強い磁場が必要とされ
よう。
発明の実施例では組成物6を飽和させるべくDC磁場を
印加することにより組成物6をそのアクティブ化状態に
し、次いで定着ウォールヒステリシス特性を設立すべく
マーカー内に定着ウォールが形成される。これらのステ
ップもまた670号特許の焼鈍手順を使用し、上述した
予定選択磁場を印加することが好ましい。しかしなが
ら、組成物6をそのアクティブ化状態にするためには、
堆積された硬性若しくは準硬性材料の保磁能(coer
sivity)に応じて、もっと強い磁場が必要とされ
よう。
【0048】アクティブマーカーの磁束において再生可
能なステップ変化が起きる予定選択定着しきい値はいろ
いろの方法で制御することができる。その一つの方法は
組成物6がアモルファス材料の結晶質層として形成され
る場合、アモルファス材料の組成を適当に選択すること
であり、あるいは前記堆積手順を使用する場合は堆積さ
れる層の材料を適当に選択することである。もう一つの
方法は焼鈍置時間および温度を適当に選択することであ
る。これらの手段により、組成物6が結晶質層として形
成される。
能なステップ変化が起きる予定選択定着しきい値はいろ
いろの方法で制御することができる。その一つの方法は
組成物6がアモルファス材料の結晶質層として形成され
る場合、アモルファス材料の組成を適当に選択すること
であり、あるいは前記堆積手順を使用する場合は堆積さ
れる層の材料を適当に選択することである。もう一つの
方法は焼鈍置時間および温度を適当に選択することであ
る。これらの手段により、組成物6が結晶質層として形
成される。
【0049】マーカー2の形成において、定着ウォール
ヒステリシス特性を生成すべくマーカーを処理する前に
マーカーの大きさを設定しておくことが望ましい。すな
わち前記処理に先立ってマーカーの任意のトリミングす
なわち所望寸法に切断することが実行されるべきであ
る。
ヒステリシス特性を生成すべくマーカーを処理する前に
マーカーの大きさを設定しておくことが望ましい。すな
わち前記処理に先立ってマーカーの任意のトリミングす
なわち所望寸法に切断することが実行されるべきであ
る。
【0050】定着ウォールがアモルファス材料中に形成
された後に切断を許す代わりの手順は、切断およびトリ
ミングまたはいずれか一方が、既に形成された定着ウォ
ールその他の磁気的性質に顕著な変化を来たすことがな
いように当該切断若しくはトリミング領域を処理するこ
とである。従って例えば切断若しくはトリミングすべき
アモルファス材料の領域は当該領域がバルク全体にわた
り結晶化するように処理することができる。バルクの結
晶化領域における切断は、アクティブ定着ウォール領域
に構成されたドメインウォールその他の磁性に最小限の
影響しか与えない。アモルファス材料をこのように結晶
化させることは、高出力レーザーを使用して当該材料を
加熱すること、もしくは材料を突起状棟付き高温ローラ
ーに接触させることにより達成することができる。
された後に切断を許す代わりの手順は、切断およびトリ
ミングまたはいずれか一方が、既に形成された定着ウォ
ールその他の磁気的性質に顕著な変化を来たすことがな
いように当該切断若しくはトリミング領域を処理するこ
とである。従って例えば切断若しくはトリミングすべき
アモルファス材料の領域は当該領域がバルク全体にわた
り結晶化するように処理することができる。バルクの結
晶化領域における切断は、アクティブ定着ウォール領域
に構成されたドメインウォールその他の磁性に最小限の
影響しか与えない。アモルファス材料をこのように結晶
化させることは、高出力レーザーを使用して当該材料を
加熱すること、もしくは材料を突起状棟付き高温ローラ
ーに接触させることにより達成することができる。
【0051】図5は材料の連続的ストリップからマーカ
ー2を個別に形成するための処理に上記原理を適用する
例を示す。図に示すように、アモルファスストリップを
バルク連続処理することにより形成された個別的各マー
カー2は、幅の狭い結晶バルク領域11によって分離さ
れている。このバルク領域11は通常、幅が1.5mmで
ある。この領域11は磁気的にマーカー2を孤立させ、
その結果これらの領域において切断しストリップから個
別的各マーカーを分離することは、個別的各マーカーの
磁性を顕著に変えない。一般的に言って、領域11の幅
が広くなるほど、隣接マーカー間の磁気的結合は小さく
なり、上記連続的ストリップから分離されるときに個別
的各マーカーの磁性はさらに一貫的(consistent)なも
のなる。
ー2を個別に形成するための処理に上記原理を適用する
例を示す。図に示すように、アモルファスストリップを
バルク連続処理することにより形成された個別的各マー
カー2は、幅の狭い結晶バルク領域11によって分離さ
れている。このバルク領域11は通常、幅が1.5mmで
ある。この領域11は磁気的にマーカー2を孤立させ、
その結果これらの領域において切断しストリップから個
別的各マーカーを分離することは、個別的各マーカーの
磁性を顕著に変えない。一般的に言って、領域11の幅
が広くなるほど、隣接マーカー間の磁気的結合は小さく
なり、上記連続的ストリップから分離されるときに個別
的各マーカーの磁性はさらに一貫的(consistent)なも
のなる。
【0052】マーカー2の製造においてはマーカー材料
の単位体積あたりのマーカー応答を最適にするため、マ
ーカーの長さおよびウォール定着化しきい値(wall pin
ningthreshold)に応じていろいろのマーカー材料につ
いてマーカー2の断面積を調節しなければならない。一
般的に言って、マーカー材料の最適な使用を実現するた
めには、ウォール定着化しきい値は、当該マーカーが有
限長である結果として発生した非磁化磁場を超えるもの
でなければならない。
の単位体積あたりのマーカー応答を最適にするため、マ
ーカーの長さおよびウォール定着化しきい値(wall pin
ningthreshold)に応じていろいろのマーカー材料につ
いてマーカー2の断面積を調節しなければならない。一
般的に言って、マーカー材料の最適な使用を実現するた
めには、ウォール定着化しきい値は、当該マーカーが有
限長である結果として発生した非磁化磁場を超えるもの
でなければならない。
【0053】マーカーの長さが短いとき、すなわち約5
0mm未満であるときは、非磁化磁場が顕著であり、定着
化しきい値を超える可能性が強い。そのような場合、非
磁化磁場を低減するためにマーカーの断面積を低減する
ことができる。そしてそれゆえにそれ非磁化磁場をウォ
ール定着化しきい値に近付けるこことができる。この方
法は応答を発生する見地からすると発生する信号レベル
を低くするが、すべてのマーカー材料をより良く利用す
る方法ではある。
0mm未満であるときは、非磁化磁場が顕著であり、定着
化しきい値を超える可能性が強い。そのような場合、非
磁化磁場を低減するためにマーカーの断面積を低減する
ことができる。そしてそれゆえにそれ非磁化磁場をウォ
ール定着化しきい値に近付けるこことができる。この方
法は応答を発生する見地からすると発生する信号レベル
を低くするが、すべてのマーカー材料をより良く利用す
る方法ではある。
【0054】図6は本発明に基づき作成され、かつその
組成物6がこれを磁化することによりそのアクティブ化
状態にされている、アクティブマーカー2のヒステリシ
ス特性を示す。このマーカーを非アクティブ化するため
には、マーカーを次第に減衰するAC消磁磁場(deg
aussing field)に晒す。図7乃至図17
はマーカーをそれぞれ異なるAC消磁磁場に晒して組成
物6を非磁化して組成物6を非磁化状態にすることによ
りマーカー2を非アクティブにした後の、マーカーの磁
気特性を示す。図7乃至図17は、周波数が10ヘル
ツ、初期強度が50エルステッド(図7)から532エ
ルステッドまで(図17)の消磁磁場で発生したマーカ
ーの特性に対応する。
組成物6がこれを磁化することによりそのアクティブ化
状態にされている、アクティブマーカー2のヒステリシ
ス特性を示す。このマーカーを非アクティブ化するため
には、マーカーを次第に減衰するAC消磁磁場(deg
aussing field)に晒す。図7乃至図17
はマーカーをそれぞれ異なるAC消磁磁場に晒して組成
物6を非磁化して組成物6を非磁化状態にすることによ
りマーカー2を非アクティブにした後の、マーカーの磁
気特性を示す。図7乃至図17は、周波数が10ヘル
ツ、初期強度が50エルステッド(図7)から532エ
ルステッドまで(図17)の消磁磁場で発生したマーカ
ーの特性に対応する。
【0055】これらの図から分かるように消磁磁場の大
きさはマーカーを非アクティブ化すべく選択することが
できる。ここで初期レベル500エルステッドを有する
消磁磁場を使用すると、マーカーヒステリシス特性のウ
ォール定着化しきい値は実質上消滅する。従ってそのよ
うな初期レベル以上のAC消磁磁場がマーカー2に印加
されると、マーカー2の組成物6は十分に非磁化され、
その結果ウォール定着が全く存在しなくなり、マーカー
が非アクティブ状態になる。消磁磁場を除去すると、マ
ーカーの組成物6は非磁化状態に留まり、それゆえマー
カー2は非アクティブ状態に留まる。
きさはマーカーを非アクティブ化すべく選択することが
できる。ここで初期レベル500エルステッドを有する
消磁磁場を使用すると、マーカーヒステリシス特性のウ
ォール定着化しきい値は実質上消滅する。従ってそのよ
うな初期レベル以上のAC消磁磁場がマーカー2に印加
されると、マーカー2の組成物6は十分に非磁化され、
その結果ウォール定着が全く存在しなくなり、マーカー
が非アクティブ状態になる。消磁磁場を除去すると、マ
ーカーの組成物6は非磁化状態に留まり、それゆえマー
カー2は非アクティブ状態に留まる。
【0056】組成物6をその非アクティブ化状態にする
代わりの手順は、AC消磁磁場の代わりに多重磁石を使
用することである。通常の磁石は極密度が5.3極/イ
ンチ、ピーク磁場が400エルステッドを持つフレキシ
ブル多重極(flexible multipole)磁石である。通常、
組成物6の表面上にこの磁石を置いて組成物6の磁気状
態を変更することにより、マーカー2が非アクティブに
される。
代わりの手順は、AC消磁磁場の代わりに多重磁石を使
用することである。通常の磁石は極密度が5.3極/イ
ンチ、ピーク磁場が400エルステッドを持つフレキシ
ブル多重極(flexible multipole)磁石である。通常、
組成物6の表面上にこの磁石を置いて組成物6の磁気状
態を変更することにより、マーカー2が非アクティブに
される。
【0057】マーカー2をそのアクティブ状態に戻すに
は組成物6を再び磁化する。これはマーカーに長さ方向
のDC磁場を印加すること等により組成物6を再磁化す
る。図18は非アクティブマーカー2のヒステリシス特
性を示し、図19乃至図24はいろいろの再磁化磁場に
マーカーを晒した後のマーカーのヒステリシス特性を示
す。図19乃至図24は強度100、200、300、
400、451、および−446エルステッドの再磁化
DC磁場をそれぞれ印加した後のマーカーの応答に対応
する。
は組成物6を再び磁化する。これはマーカーに長さ方向
のDC磁場を印加すること等により組成物6を再磁化す
る。図18は非アクティブマーカー2のヒステリシス特
性を示し、図19乃至図24はいろいろの再磁化磁場に
マーカーを晒した後のマーカーのヒステリシス特性を示
す。図19乃至図24は強度100、200、300、
400、451、および−446エルステッドの再磁化
DC磁場をそれぞれ印加した後のマーカーの応答に対応
する。
【0058】これから分かるように、マーカーのウォー
ル定着化しきい値はほぼ200エルステッドに戻る。従
って、200エルステッド以上のDC磁場がマーカー2
に印加されると、組成物6はマーカーの元のウォール定
着化を回復するまで十分に飽和し、このためマーカーを
そのアクティブ状態に戻す。DC磁場を除去すると、組
成物6は磁化されたままに留まり、それゆえマーカー2
はアクティブに留まる。
ル定着化しきい値はほぼ200エルステッドに戻る。従
って、200エルステッド以上のDC磁場がマーカー2
に印加されると、組成物6はマーカーの元のウォール定
着化を回復するまで十分に飽和し、このためマーカーを
そのアクティブ状態に戻す。DC磁場を除去すると、組
成物6は磁化されたままに留まり、それゆえマーカー2
はアクティブに留まる。
【0059】マーカー2の非アクティブ化および再アク
ティブ化特性が上記特性からずれたときの変化は、組成
物6のアクティブ化状態に対応するいろいろの磁気的状
態を組成物6中に構成することにより達成することがで
きる。例えば上述したように、組成物6の表面に多重磁
石を接触させて置くことにより多重磁石により与えられ
る磁気的形状(magnetic configuration)を組成物6に
与えることができる。組成物6の磁気的形状は次いでA
C磁場又はDC磁場(例えば150エルステッドのDC
磁場)のいずれかを使用して変化させることができ、こ
れにより組成物6をその非アクティブ状態に変化させて
マーカーを非アクティブ化状態にすることができる。
ティブ化特性が上記特性からずれたときの変化は、組成
物6のアクティブ化状態に対応するいろいろの磁気的状
態を組成物6中に構成することにより達成することがで
きる。例えば上述したように、組成物6の表面に多重磁
石を接触させて置くことにより多重磁石により与えられ
る磁気的形状(magnetic configuration)を組成物6に
与えることができる。組成物6の磁気的形状は次いでA
C磁場又はDC磁場(例えば150エルステッドのDC
磁場)のいずれかを使用して変化させることができ、こ
れにより組成物6をその非アクティブ状態に変化させて
マーカーを非アクティブ化状態にすることができる。
【0060】マーカー2が非アクティブ化又は再アクテ
ィブ化される磁場レベルは組成物6の保磁能に依存す
る。組成物6の保磁能を制御することにより、いろいろ
の非アクティブ化磁場レベルおよび再アクティブ化磁場
レベルが得られる。特に組成物6および/またはマーカ
ー2の組成物を形成するための焼鈍条件を変えることに
より、組成物6はいろいろの保磁能を有するようにする
ことができる。
ィブ化される磁場レベルは組成物6の保磁能に依存す
る。組成物6の保磁能を制御することにより、いろいろ
の非アクティブ化磁場レベルおよび再アクティブ化磁場
レベルが得られる。特に組成物6および/またはマーカ
ー2の組成物を形成するための焼鈍条件を変えることに
より、組成物6はいろいろの保磁能を有するようにする
ことができる。
【0061】又、組成物6がそのアクティブ状態におい
て実質的に非磁化されるようにマーカーの組成物6を形
成することにより、改良された非アクティブ化可能なマ
ーカー2が実現できる。これは組成物6を形成するため
の最初の焼鈍手順の期間、またはその後の冷却期間中若
しくは冷却段階の後、数百エルステッドのAC磁場を印
加することにより達成することができる。次いで組成物
6をその非アクティブ化状態にすべく組成物6を磁化す
ることにより、マーカー2を非アクティブ化することが
できる。
て実質的に非磁化されるようにマーカーの組成物6を形
成することにより、改良された非アクティブ化可能なマ
ーカー2が実現できる。これは組成物6を形成するため
の最初の焼鈍手順の期間、またはその後の冷却期間中若
しくは冷却段階の後、数百エルステッドのAC磁場を印
加することにより達成することができる。次いで組成物
6をその非アクティブ化状態にすべく組成物6を磁化す
ることにより、マーカー2を非アクティブ化することが
できる。
【0062】図25はマーカー2を、アクティブ化/非
アクティブ化ユニット18を具えた物品監視システム1
9に使用する例を示す。さらに特定すると、物品監視シ
ステム19は訊問領域若しくは監視領域(例えば図に点
線で示した位置26の店舗出口領域)を含む。図には本
発明のマーカー2に類似した属性を有するマーカー2A
が、監視領域26に在る物品に付着されて示されてい
る。
アクティブ化ユニット18を具えた物品監視システム1
9に使用する例を示す。さらに特定すると、物品監視シ
ステム19は訊問領域若しくは監視領域(例えば図に点
線で示した位置26の店舗出口領域)を含む。図には本
発明のマーカー2に類似した属性を有するマーカー2A
が、監視領域26に在る物品に付着されて示されてい
る。
【0063】本システムの発信部分は出力が出力増幅器
21に供給される周波数発生器20を含む。出力増幅器
21はさらに磁場発生コイル22に出力を与える。後者
コイルは監視領域26に所望周波数の交流磁場を生ず
る。この磁場の振幅はもちろん訊問領域の大きさ等のシ
ステムパラメータに依存して変わる。しかしながら、そ
の振幅は監視領域26のマーカー2Aが上記マーカーし
きい値を超えた磁場を観測できるだけの最小磁場を超え
ていなければならない。
21に供給される周波数発生器20を含む。出力増幅器
21はさらに磁場発生コイル22に出力を与える。後者
コイルは監視領域26に所望周波数の交流磁場を生ず
る。この磁場の振幅はもちろん訊問領域の大きさ等のシ
ステムパラメータに依存して変わる。しかしながら、そ
の振幅は監視領域26のマーカー2Aが上記マーカーし
きい値を超えた磁場を観測できるだけの最小磁場を超え
ていなければならない。
【0064】本システムの受信部分は磁場受承コイル
(field receiving coil)25を含む。このコイルの出
力は受信器24に印加される。この受信器が、マーカー
2Aから発生され、かつ予め指定した範囲内の或特定の
高調成分等の予定の摂動を、コイル25から受信した信
号中に検出すると、受信器は警報をアクティブ化するた
めの警報ユニット23にトリガー信号を与える。
(field receiving coil)25を含む。このコイルの出
力は受信器24に印加される。この受信器が、マーカー
2Aから発生され、かつ予め指定した範囲内の或特定の
高調成分等の予定の摂動を、コイル25から受信した信
号中に検出すると、受信器は警報をアクティブ化するた
めの警報ユニット23にトリガー信号を与える。
【0065】やはり本発明のマーカー2と類似の属性を
有する第二マーカー2Bが、アクティブ化/非アクティ
ブ化ユニット18により構成されるアクティブ化および
又は非アクティブ化領域27に示されている。第二マー
カー2Bを非アクティブ化するには、非アクティブ化磁
場発生器30が発生コイル28を駆動し、このコイルが
領域27にAC消磁磁場を作成する。このとき、マーカ
ーの組成物6を非磁化するに十分なレベルの消磁磁場を
第二マーカー2Bが受けることによりマーカーを非アク
ティブするような最小レベルをAC消磁磁場の初期振幅
が超えていなければならない。非アクティブプロセスの
期間中、アクティブ化磁場発生器29は不作動状態にあ
る。
有する第二マーカー2Bが、アクティブ化/非アクティ
ブ化ユニット18により構成されるアクティブ化および
又は非アクティブ化領域27に示されている。第二マー
カー2Bを非アクティブ化するには、非アクティブ化磁
場発生器30が発生コイル28を駆動し、このコイルが
領域27にAC消磁磁場を作成する。このとき、マーカ
ーの組成物6を非磁化するに十分なレベルの消磁磁場を
第二マーカー2Bが受けることによりマーカーを非アク
ティブするような最小レベルをAC消磁磁場の初期振幅
が超えていなければならない。非アクティブプロセスの
期間中、アクティブ化磁場発生器29は不作動状態にあ
る。
【0066】上述したように非アクティブ化したマーカ
ーをアクティブ化することも可能である。第二マーカー
2Bをアクティブ化するにはアクティブ化磁場発生器2
9は、非アクティブ化領域27にDCパルス磁場を生ず
る発生コイル28を駆動する。このとき、マーカーの組
成物6を磁化するに十分なレベルのDCパルス磁場を第
二マーカー2Bが受けることによりマーカー2Bを上記
のようにアクティブ化するような最小レベルを、アクテ
ィブ化磁場の振幅が超えていなければならない。上記ア
クティブ化プロセスの期間、非アクティブ化磁場発生器
30は不作動状態にある。
ーをアクティブ化することも可能である。第二マーカー
2Bをアクティブ化するにはアクティブ化磁場発生器2
9は、非アクティブ化領域27にDCパルス磁場を生ず
る発生コイル28を駆動する。このとき、マーカーの組
成物6を磁化するに十分なレベルのDCパルス磁場を第
二マーカー2Bが受けることによりマーカー2Bを上記
のようにアクティブ化するような最小レベルを、アクテ
ィブ化磁場の振幅が超えていなければならない。上記ア
クティブ化プロセスの期間、非アクティブ化磁場発生器
30は不作動状態にある。
【0067】上のことから了解できようが、アクティブ
化/非アクティブ化ユニット18は二つの分離されたユ
ニットでよい。第一のユニットはマーカーをアクティブ
化するのに使用することができ、第二ユニットはマーカ
ーを非アクティブ化するのに使用することができる。
化/非アクティブ化ユニット18は二つの分離されたユ
ニットでよい。第一のユニットはマーカーをアクティブ
化するのに使用することができ、第二ユニットはマーカ
ーを非アクティブ化するのに使用することができる。
【0068】軟性、硬性、および準硬性という用語は上
記議論では本発明のマーカーを製造する際に採用する材
料の磁性を記述するための用語であることに注意された
い。この用語法では軟磁性材料とは、その保磁能が約1
0エルステッド以下の磁性材料を意味するのに使用し、
準硬磁性材料とはその保磁能が約10エルステッド以上
かつ約500エルステッド未満の磁性材料を意味するの
に使用し、硬磁性材料とはその残留時間が約500エル
ステッド以上の磁性材料を意味するのに使用した。
記議論では本発明のマーカーを製造する際に採用する材
料の磁性を記述するための用語であることに注意された
い。この用語法では軟磁性材料とは、その保磁能が約1
0エルステッド以下の磁性材料を意味するのに使用し、
準硬磁性材料とはその保磁能が約10エルステッド以上
かつ約500エルステッド未満の磁性材料を意味するの
に使用し、硬磁性材料とはその残留時間が約500エル
ステッド以上の磁性材料を意味するのに使用した。
【0069】本発明の原理に従うことにより、改良され
た特性を有する固有のマーカーが与えられることが明白
であろう。このマーカーは定着ウォール特性およびヒス
テリシス特性におけるステップ変化を含めて670号特
許のマーカーのすべての特徴を有する。加えて、このマ
ーカーは容易に作成できると共に、より安定かつ制御可
能な、非アクティブ化可能かつ非アクティブ化可能なマ
ーカーである。さらにそのステップ変化が起きるしきい
値が制御可能であり、マーカーの結晶質層の保磁能を適
当に選択することによりアクティブ化DC磁場も又制御
可能である。
た特性を有する固有のマーカーが与えられることが明白
であろう。このマーカーは定着ウォール特性およびヒス
テリシス特性におけるステップ変化を含めて670号特
許のマーカーのすべての特徴を有する。加えて、このマ
ーカーは容易に作成できると共に、より安定かつ制御可
能な、非アクティブ化可能かつ非アクティブ化可能なマ
ーカーである。さらにそのステップ変化が起きるしきい
値が制御可能であり、マーカーの結晶質層の保磁能を適
当に選択することによりアクティブ化DC磁場も又制御
可能である。
【0070】本発明のマーカーは電子的物品監視システ
ムに組み込まれたときは公知システムよりも一層の適応
性および信頼性があり誤警報の少ないシステムを与え
る。
ムに組み込まれたときは公知システムよりも一層の適応
性および信頼性があり誤警報の少ないシステムを与え
る。
【0071】すべての場合に上述の構成は、本発明の適
用法を表す多数の可能な特定的実施例に対するものに過
ぎないことを了解されたい。本発明の原理に基づき本発
明の特許請求の範囲および要旨を逸脱することなく多数
の設計変更が直ちに可能である。
用法を表す多数の可能な特定的実施例に対するものに過
ぎないことを了解されたい。本発明の原理に基づき本発
明の特許請求の範囲および要旨を逸脱することなく多数
の設計変更が直ちに可能である。
【図面の簡単な説明】上記その他の本発明の特徴および
諸局面は、添付図面と併せて以下の詳細な説明を参照す
ることにより明瞭となろう。ここに
諸局面は、添付図面と併せて以下の詳細な説明を参照す
ることにより明瞭となろう。ここに
【図1】本発明の原理に基づく磁性マーカーを含むタグ
を示す。
を示す。
【図2】図1の磁性マーカーをより詳細に例示する。
【図3】図1および図2のマーカーのヒステリシス特性
を示す。
を示す。
【図4】図1および図2のマーカーの別のヒステリシス
特性を示す。
特性を示す。
【図5】図1および図2のマーカーの形成に使用される
連続的アモルファス材料を例示する。
連続的アモルファス材料を例示する。
【図6】いろいろの強度のAC非アクティブ化磁場に晒
されたときの図1および図2のマーカーの代表的ヒステ
リシス特性を例示する。
されたときの図1および図2のマーカーの代表的ヒステ
リシス特性を例示する。
【図7】いろいろの強度のAC非アクティブ化磁場に晒
されたときの図1および図2のマーカーの代表的ヒステ
リシス特性を例示する。
されたときの図1および図2のマーカーの代表的ヒステ
リシス特性を例示する。
【図8】いろいろの強度のAC非アクティブ化磁場に晒
されたときの図1および図2のマーカーの代表的ヒステ
リシス特性を例示する。
されたときの図1および図2のマーカーの代表的ヒステ
リシス特性を例示する。
【図9】いろいろの強度のAC非アクティブ化磁場に晒
されたときの図1および図2のマーカーの代表的ヒステ
リシス特性を例示する。
されたときの図1および図2のマーカーの代表的ヒステ
リシス特性を例示する。
【図10】いろいろの強度のAC非アクティブ化磁場に
晒されたときの図1および図2のマーカーの代表的ヒス
テリシス特性を例示する。
晒されたときの図1および図2のマーカーの代表的ヒス
テリシス特性を例示する。
【図11】いろいろの強度のAC非アクティブ化磁場に
晒されたときの図1および図2のマーカーの代表的ヒス
テリシス特性を例示する。
晒されたときの図1および図2のマーカーの代表的ヒス
テリシス特性を例示する。
【図12】いろいろの強度のAC非アクティブ化磁場に
晒されたときの図1および図2のマーカーの代表的ヒス
テリシス特性を例示する。
晒されたときの図1および図2のマーカーの代表的ヒス
テリシス特性を例示する。
【図13】いろいろの強度のAC非アクティブ化磁場に
晒されたときの図1および図2のマーカーの代表的ヒス
テリシス特性を例示する。
晒されたときの図1および図2のマーカーの代表的ヒス
テリシス特性を例示する。
【図14】いろいろの強度のAC非アクティブ化磁場に
晒されたときの図1および図2のマーカーの代表的ヒス
テリシス特性を例示する。
晒されたときの図1および図2のマーカーの代表的ヒス
テリシス特性を例示する。
【図15】いろいろの強度のAC非アクティブ化磁場に
晒されたときの図1および図2のマーカーの代表的ヒス
テリシス特性を例示する。
晒されたときの図1および図2のマーカーの代表的ヒス
テリシス特性を例示する。
【図16】いろいろの強度のAC非アクティブ化磁場に
晒されたときの図1および図2のマーカーの代表的ヒス
テリシス特性を例示する。
晒されたときの図1および図2のマーカーの代表的ヒス
テリシス特性を例示する。
【図17】いろいろの強度のAC非アクティブ化磁場に
晒されたときの図1および図2のマーカーの代表的ヒス
テリシス特性を例示する。
晒されたときの図1および図2のマーカーの代表的ヒス
テリシス特性を例示する。
【図18】いろいろの強度のDC非アクティブ化磁場に
晒されたときの図1および図2の非アクティブ化済みマ
ーカーの代表的ヒステリシス特性を例示する。
晒されたときの図1および図2の非アクティブ化済みマ
ーカーの代表的ヒステリシス特性を例示する。
【図19】いろいろの強度のDC非アクティブ化磁場に
晒されたときの図1および図2の非アクティブ化済みマ
ーカーの代表的ヒステリシス特性を例示する。
晒されたときの図1および図2の非アクティブ化済みマ
ーカーの代表的ヒステリシス特性を例示する。
【図20】いろいろの強度のDC非アクティブ化磁場に
晒されたときの図1および図2の非アクティブ化済みマ
ーカーの代表的ヒステリシス特性を例示する。
晒されたときの図1および図2の非アクティブ化済みマ
ーカーの代表的ヒステリシス特性を例示する。
【図21】いろいろの強度のDC非アクティブ化磁場に
晒されたときの図1および図2の非アクティブ化済みマ
ーカーの代表的ヒステリシス特性を例示する。
晒されたときの図1および図2の非アクティブ化済みマ
ーカーの代表的ヒステリシス特性を例示する。
【図22】いろいろの強度のDC非アクティブ化磁場に
晒されたときの図1および図2の非アクティブ化済みマ
ーカーの代表的ヒステリシス特性を例示する。
晒されたときの図1および図2の非アクティブ化済みマ
ーカーの代表的ヒステリシス特性を例示する。
【図23】いろいろの強度のDC非アクティブ化磁場に
晒されたときの図1および図2の非アクティブ化済みマ
ーカーの代表的ヒステリシス特性を例示する。
晒されたときの図1および図2の非アクティブ化済みマ
ーカーの代表的ヒステリシス特性を例示する。
【図24】いろいろの強度のDC非アクティブ化磁場に
晒されたときの図1および図2の非アクティブ化済みマ
ーカーの代表的ヒステリシス特性を例示する。
晒されたときの図1および図2の非アクティブ化済みマ
ーカーの代表的ヒステリシス特性を例示する。
【図25】図1および図2のマーカーに使用できる物品
監視システムを例示する。
監視システムを例示する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 米国特許4980670(US,A)
Claims (70)
- 【請求項1】 監視領域に印加交番磁場が作られて該磁
場に予定の摂動が検出されると警報がアクティブ化され
る物品監視システムに使用するマーカーであって、該マ
ーカーが、 a) 第一および第二の一体的組成物であって、該第一
組成物が軟磁性材料を含み、該第二組成物が硬または準
硬磁性材料を含むようにされた一体的な第一および第二
組成物からなり、 b) 該マーカーがアクティブ状態を有し、その状態に
おいては、該マーカーが前記印加交番磁場に晒されると
ヒステリシス特性を表わし、そのヒステリシス特性は、
前記印加磁場が予定選択オフセット磁場値を通過して予
定しきい値に達するときは該マーカーの磁束が再生可能
なステップ変化をし、また、前記印加磁場が前記しきい
値を超えて戻って前記予定選択されたオフセット磁場値
に向かうときは僅かずつ変化し、さらに前記印加磁場が
前記予定選択オフセット磁場値から前記予定しきい値に
向かうときは実質上変化しないヒステリシス特性であ
り、 c) 該マーカーが非アクティブ状態を有し、その状態
においては、前記アクティブ状態にいて該マーカーが呈
する前記ヒステリシス特性と異なるヒステリシス特性を
呈し、 d) 該マーカーの前記第二組成物が、該マーカーを前
記アクティブ状態にするアクティブ化状態と、該マーカ
ーを前記非アクティブ状態にする非アクティブ化状態と
を有し、 e) 前記第二組成物を前記アクティブ化状態から前記
非アクティブ化状態に変化させ、また前記非アクティブ
化状態から前記アクティブ化状態に変化させることによ
り、前記マーカーをそれぞれ前記アクティブ状態から前
記非アクティブ状態に、また前記非アクティブ状態から
前記アクティブ状態に変換することを特徴とするマーカ
ー。 - 【請求項2】 請求項1に記載のマーカーにおいて、該
マーカーが前記非アクティブ状態においては磁束ステッ
プ変化を伴うヒステリシス特性を呈するがその変化は前
記アクティブ状態で該マーカーが呈するステップ変化よ
りも小さく、磁束が僅かずつ変化するヒステリシス特性
を呈することを特徴とするマーカー。 - 【請求項3】 請求項2に記載のマーカーにおいて、前
記第二組成物の前記アクティブ化状態が前記第二組成物
の第一磁気状態に対応し、前記第二組成物の前記非アク
ティブ化状態が前記第二組成物の第二磁気状態に対応す
ることを特徴とするマーカー。 - 【請求項4】 請求項3に記載のマーカーにおいて、前
記第一磁気状態が、前記第二組成物が実質上飽和状態に
磁化されている状態であり、該第二磁気状態が、前記第
二組成物が実質的に非磁化されている状態であることを
特徴とするマーカー。 - 【請求項5】 請求項1に記載のマーカーにおいて、前
記第二組成物の前記硬若しくは準硬磁性材料が前記第一
組成物を包囲する層を含むことを特徴とするマーカー。 - 【請求項6】 請求項1に記載のマーカーにおいて、前
記第二組成物が約1ミクロン未満の厚さを有することを
特徴とするマーカー。 - 【請求項7】 請求項1に記載のマーカーにおいて、前
記予定選択オフセット磁場値が実質的にゼロであり、前
記アクティブ状態にある前記マーカーの前記ヒステリシ
ス特性が、 A) 前記予定のしきい値に至るまでの前記印加磁場の
第一方向値に対して、無視可能な磁束変化を呈し、 B) 前記印加磁場の第一方向値が前記予定しきい値に
等しい大きさのとき、磁束の第一方向ステップ変化を呈
し、 C) 前記印加磁場の第一方向値が前記しきい値に等し
い前記磁場値から僅かづつ減少するとき、僅かづつの磁
束変化を呈し、 D) 前記第一方向とは逆方向における印加磁場の第二
方向値が前記予定しきい値に至るまで、無視可能な磁束
変化を呈し、 E) 前記印加磁場の第二方向値が前記予定しきい値に
等しいとき、磁束の第二方向ステップ変化を呈し、 F) 前記印加磁場の第二方向値が前記予定しきい値に
等しい値を超えて減少するときに磁束の僅かづつの減少
を呈することを特徴とするマーカー。 - 【請求項8】 請求項1に記載のマーカーにおいて、前
記軟磁性材料が軟性アモルファス磁性材料を含み、前記
第二組成物が前記軟性アモルファス磁性材料の結晶質領
域を含むことを特徴とするマーカー。 - 【請求項9】 請求項8に記載のマーカーにおいて、前
記軟性アモルファス磁性材料が遷移金属−メタロイド組
成物を含むことを特徴とするマーカー。 - 【請求項10】 請求項9に記載のマーカーにおいて、
前記遷移金属−メタロイド組成物の遷移金属が前記組成
物の60%ないし90%を占めることを特徴とするマー
カー。 - 【請求項11】 請求項10に記載のマーカーにおい
て、前記遷移金属−メタロイド組成物がFe、Co、お
よびNi を含む群から選択された一又は二以上の遷移
金属を含むことを特徴とするマーカー。 - 【請求項12】 請求項11に記載のマーカーにおい
て、前記遷移金属−メタロイド組成物が実質上、式Co
74.26 Fe4.74 Si2.1 B18.9で
与えられることを特徴とするマーカー。 - 【請求項13】 請求項9に記載のマーカーにおいて、
前記遷移金属−メタロイド組成物が実質上、式Co3
9.5 Fe39.5 Si2.1 B18.9 で与
えられることを特徴とするマーカー。 - 【請求項14】 請求項1に記載のマーカーにおいて、
前記軟磁性材料が遷移金属−金属組成物を含むことを特
徴とするマーカー。 - 【請求項15】 請求項14に記載のマーカーにおい
て、前記遷移金属−金属組成物が 前記組成物の約75
%ないし95%の量のCo を含むことを特徴とするマ
ーカー。 - 【請求項16】 請求項15に記載のマーカーにおい
て、前記遷移金属−金属組成物が下記の組成物の群、 Co90 Zr10 Co90 Zr8 Nb2 Co90 Zr5 Nb5 から選択されていることを特徴とするマーカー。 - 【請求項17】 請求項1に記載のマーカーにおいて、
前記軟磁性材料がアモルファスであり、前記準硬若しく
は硬磁性材料が前記軟性アモルファス磁性材料上に堆積
されていることを特徴とするマーカー。 - 【請求項18】 請求項1に記載のマーカーにおいて、
前記マーカーは、前記アクティブ状態にあるときは、ウ
ォールが定着状態にあり、印加磁場値が予定選択された
オフセット磁場値から前記予定しきい値に向かうときも
定着状態に留まり、前記しきい値で前記ウォールが前記
定着状態から開放されて磁束の前記再生可能なステップ
変化を起こすが、前記印加磁場が前記予定しきい値を超
えて戻って前記予定選択されたオフセット磁場値に達す
ると前記ウォールが前記定着状態に戻るドメインを有
し、 前記マーカーは、前記非アクティブ状態にあるときは、
ウォールが前記定着状態をとることを抑止されたドメイ
ンを有することを特徴とするマーカー。 - 【請求項19】 監視領域に印加交番磁場が作られて前
記磁場に予定の摂動が検出されると警報がアクティブ化
される物品監視システムに使用するマーカーであって、
該マーカーが a) 第一および第二の一体的組成物であって、前記第
一組成物が軟磁性材料を含み、前記第二組成物が前記第
一組成物から作られた硬若しくは準硬磁性材料を含むよ
うにされた一体的な第一および第二組成物を含み、 b) 該マーカーがアクティブ状態を有し、この状態に
おいては、該マーカーが前記印加交番磁場に晒されると
ヒステリシス特性を表わし、そのヒステリシス特性は、
前記印加磁場が予定選択オフセット磁場値を通過して予
定しきい値に達するときは前記マーカーの磁束が再生可
能なステップ変化をし、また、前記印加磁場が前記しき
い値を超えて戻って前記予定選択されたオフセット磁場
値に向かうときは僅かずつ変化し、さらに、前記印加磁
場が前記予定選択オフセット磁場値から前記予定しきい
値に向かうときは実質上変化しないヒステリシス特性で
あり、 c) 前記第二組成物が実質上前記マーカーをそのアク
ティブ状態にする程度に磁化されていることを特徴とす
るマーカー。 - 【請求項20】 請求項19に記載のマーカーにおい
て、前記予定しきい値が前記第一組成物の材料の組成を
選択することにより制御されることを特徴とするマーカ
ー。 - 【請求項21】 訊問領域において物品の存在を検出す
る電子的物品監視システムであって、 前記訊問領域において印加交番訊問磁場を発生する手段
であって前記訊問領域における前記訊問磁場の強度が予
定しきい値を超えている印加交番訊問磁場手段と、 物品に固着されたマーカーであって、 a) 第一および第二の一体的組成物であって、前記第
一組成物が軟磁性材料を含み、前記第二組成物が硬若し
くは準硬磁性材料を含むようにされた一体的第一および
第二組成物を有し、 b) 該マーカーがアクティブ状態を有し、その状態に
おいては、該マーカーが前記印加交番磁場に晒されると
ヒステリシス特性を表わし、そのヒステリシス特性は、
前記印加磁場が予定選択オフセット磁場値を通過して予
定しきい値に達するときは前記マーカーの磁束が再生可
能なステップ変化をし、また、前記印加磁場が前記しき
い値を超えて戻って前記予定選択されたオフセット磁場
値に向かうときは僅かずつ変化し、さらに、前記印加磁
場が前記予定選択オフセット磁場値から前記予定しきい
値に向かうときは実質上変化しないヒステリシス特性で
あり、 c) 前記マーカーが非アクティブ状態を有し、その状
態においては、前記アクティブ状態における該マーカー
が呈する前記ヒステリシス特性と異なるヒステリシス特
性を呈し、 d) 該マーカーの前記第二組成物が、該マーカーを前
記アクティブ状態にするアクティブ化状態と該マーカー
を前記非アクティブ状態にする非アクティブ化状態とを
有し、 e) 前記第二組成物を前記アクティブ化状態から前記
非アクティブ化状態に変化させ、また前記非アクティブ
化状態から前記アクティブ化状態に変化させることによ
り、該マーカーをそれぞれ前記アクティブ状態から前記
非アクティブ状態に、また前記非アクティブ状態から前
記アクティブ状態に変換するマーカーと、 該マーカーが前記訊問領域にあってアクティブ状態にな
っている間、前記訊問磁場の摂動を検出することにより
前記マーカーの存在を検出するための受信器手段とを含
むことを特徴とする電子的物品監視システム。 - 【請求項22】 請求項21に記載のシステムにおい
て、前記第二組成物の前記アクティブ化状態が前記第二
組成物の第一磁気状態に対応し、前記第二組成物の前記
非アクティブ化状態が前記第二組成物の第二磁気状態に
対応することを特徴とするシステム。 - 【請求項23】 請求項22に記載のシステムにおい
て、前記第二組成物の磁気状態をその第一磁気状態から
前記第二磁気状態に変える第一手段を含むことを特徴と
するシステム。 - 【請求項24】 請求項23に記載のシステムにおい
て、前記第二組成物の前記第一磁気状態が、前記第二組
成物が前記マーカーにDC磁場を印加することにより実
質上磁化される状態であり、 前記第一手段が、前記第二組成物を前記第二磁気状態に
すべく前記第二組成物を実質上非磁化する手段を含むこ
とを特徴とするシステム。 - 【請求項25】 請求項24に記載のシステムにおい
て、前記非磁化手段が、前記マーカーにAC消磁磁場ま
たは多重磁石の磁場のいずれかを印加することを特徴と
するシステム。 - 【請求項26】 請求項25に記載のシステムにおい
て、前記AC消磁磁場が500エルステッド以上の初期
振幅を有することを特徴とするシステム。 - 【請求項27】 請求項23に記載のシステムにおい
て、前記第二組成物の前記第一磁気状態が多重磁石を前
記マーカーに隣接させることにより作られる磁気状態で
あり、前記第一手段がAC消磁磁場又はDC磁場のいず
れかを前記マーカーに与える手段を含むことを特徴とす
るシステム。 - 【請求項28】 請求項23に記載のシステムであっ
て、さらに、前記第二組成物の磁気状態を前記第二磁気
状態から前記第一磁気状態に変えるための第二手段を含
むことを特徴とするシステム。 - 【請求項29】 請求項28に記載のシステムにおい
て、前記第二手段が前記マーカーにDC磁場を印加する
手段を含むことを特徴とするシステム。 - 【請求項30】 請求項29に記載のシステムにおい
て、前記DC磁場が200エルステッド以上であること
を特徴とするシステム。 - 【請求項31】 請求項21に記載のシステムにおい
て、前記マーカーは、前記アクティブ状態にあるとき
は、ウォールが定着状態にあり、印加磁場値が予定選択
されたオフセット磁場値から前記予定しきい値に向かう
ときも定着状態に留まり、前記しきい値で前記ウォール
が前記定着状態から開放されて磁束の前記再生可能なス
テップ変化を起こすが、前記印加磁場が前記予定しきい
値を超えて前記予定選択されたオフセット磁場値に戻る
と前記ウォールが前記定着状態に戻るドメインを有し、 前記マーカーは前記非アクティブ状態にあるときは、ウ
ォールが前記定着状態をとることを抑止されたドメイン
を有することを特徴とするシステム。 - 【請求項32】 物品監視システムに使用するマーカー
の製造方法であって、前記マーカーが a) 第一および第二の一体的組成物であって、前記第
一組成物が軟磁性材料を含み、前記第二組成物が硬若し
くは準硬磁性材料を含むようにされた、一体的第一およ
び第二組成物を有し、 b) 前記マーカーがアクティブ状態を有し、その状態
においては、前記マーカーが前記印加交番磁場に晒され
るとヒステリシス特性を表わし、そのヒステリシス特性
は、前記印加磁場が予定選択オフセット磁場値を通過し
て予定しきい値に達するときは前記マーカーの磁束が再
生可能なステップ状変化をし、また、前記印加磁場が前
記しきい値を超えて前記予定選択されたオフセット磁場
値に向かうときは僅かずつ変化し、さらに、前記印加磁
場が前記予定選択オフセット磁場値から前記しきい値に
向かって変化するときは実質上変化しないヒステリシス
特性であり、 c) 前記マーカーが非アクティブ状態を有し、その状
態においては、前記アクティブ状態における前記マーカ
ーが呈する前記ヒステリシス特性と異なるヒステリシス
特性を呈し、 d) 前記マーカーの前記第二組成物が、前記マーカー
を前記アクティブ状態にするアクティブ化状態と前記マ
ーカーを前記非アクティブ状態にする非アクティブ化状
態とを有し、 e) 前記第二組成物を前記アクティブ化状態から前記
非アクティブ化状態に変化させ、また前記非アクティブ
化状態から前記アクティブ化状態に変化させることによ
り、前記マーカーをそれぞれ前記アクティブ状態から前
記非アクティブ状態に、また前記非アクティブ状態から
前記アクティブ状態に変換するマーカーであり、 該方法が、 前記第二組成物が前記アクティブ化状態となるように、
前記第一および第二組成物を形成すべく一又は二以上の
材料を処理する第一処理段階と、 前記マーカーが前記アクティブ状態にあるときに前記マ
ーカーが呈する前記ヒステリシス特性を前記マーカー中
に作成すべく前記第一および第二組成物を処理する第二
処理段階とを含むマーカー製造方法。 - 【請求項33】 請求項32に記載のマーカー製造方法
において、前記第一処理が、前記一又は二以上の材料か
ら前記第一および第二組成物を形成する処理と、前記第
二組成物中に前記アクティブ化状態を作成する処理とを
含む製造方法。 - 【請求項34】 請求項33に記載のマーカー製造方法
において、前記作成を行う段階が前記形成段階と同時に
又はその後に起きることを特徴とする製造方法。 - 【請求項35】 請求項34に記載のマーカー製造方法
において、前記処理段階が前記第一処理段階に続いて起
こり、前記印加磁場が前記予定選択されたオフセット磁
場値を超えて前記予定しきい値に向かうときは前記マー
カーが定着状態に留まるドメインウォールを作成する段
階を含むことを特徴とする製造方法。 - 【請求項36】 請求項34に記載のマーカー製造方法
において、 前記一又は二以上の材料が軟性アモルファス磁性材料を
含み、 前記第一処理が前記軟性アモルファス磁性材料をある温
度において前記軟性アモルファス磁性材料の少なくとも
一領域を実質上結晶化させるに十分な時間焼鈍すること
により、前記結晶質領域が前記マーカーの前記第二組成
物を形成すると共に、前記軟性アモルファス磁性材料の
非晶質バルク領域が前記マーカーの前記第一組成物を形
成するようにされた第一焼鈍段階を含むことを特徴とす
る製造方法。 - 【請求項37】 請求項36に記載のマーカー製造方法
において、前記軟性アモルファス磁性材料が遷移金属−
メタロイド組成物を含むことを特徴とする製造方法。 - 【請求項38】 請求項37に記載のマーカー製造方法
において、前記遷移金属−メタロイド組成物の遷移金属
が前記組成物の60%ないし90%を占めることを特徴
とする製造方法。 - 【請求項39】 請求項38に記載のマーカー製造方法
において、前記遷移金属−メタロイド組成物がFe、C
o、およびNiを含む群から選択された一又は二以上の
遷移金属を含むことを特徴とする製造方法。 - 【請求項40】 請求項39に記載のマーカー製造方法
において、前記遷移金属−メタロイド組成物が実質上、
式Co74.26 Fe4.74 Si2.1 B1
8.9で与えられることを特徴とする製造方法。 - 【請求項41】 請求項40に記載のマーカー製造方法
において、前記第一焼鈍が行われる前記時間が約15分
から約60分の範囲にあり、前記第一焼鈍が行われる前
記温度が約380℃であることを特徴とする製造方法。 - 【請求項42】 請求項41に記載のマーカー製造方法
において、前記第二処理が、 前記マーカー中にドメインウォールを作成すべく前記軟
性アモルファス磁性材料を焼鈍することにより、印加磁
場値が前記予定選択オフセット磁場値を超えて前記予定
しきい値に向かうときは前記ドメインウォールが定着状
態に留まるようにされた第二焼鈍段階を含み、該第二焼
鈍段階が温度約400℃で約5分間行われることを特徴
とする製造方法。 - 【請求項43】 請求項42に記載のマーカー製造方法
において、前記第一処理が、 前記アモルファス磁性材料に強度約60エルステッドの
DC磁場を印加する段階または前記アモルファス磁性材
料を多重磁石に接触させる段階のいずれか一方を含むこ
とを特徴とする製造方法。 - 【請求項44】 請求項43に記載のマーカー製造方法
において、前記第一および第二焼鈍が、各々、実質上空
気、窒素又はそれらの混合体の一つからなる雰囲気中で
行われることを特徴とする製造方法。 - 【請求項45】 請求項36に記載のマーカー製造方法
において、前記第一焼鈍が行われる前記時間が約2分か
ら約120分の範囲にあり、前記第一焼鈍が行われる前
記温度が約350℃ないし450℃の範囲内にあり、 前記第二処理が前記軟性アモルファス磁性材料の第二焼
鈍段階を含み、該第二焼鈍段階が約1ないし5分間、約
400℃ないし420℃の範囲内の温度で行われること
を特徴とする製造方法。 - 【請求項46】 請求項36に記載のマーカー製造方法
において、前記第二処理が、 前記マーカー中にドメインウォールを作成すべき温度お
よび時間で前記軟性アモルファス磁性材料を焼鈍するこ
とにより、印加磁場値が前記予定選択オフセット磁場値
を超えて前記予定しきい値に向かうときは前記ドメイン
ウォールが定着状態に留まるようにされた第二焼鈍段階
を含むことを特徴とする製造方法。 - 【請求項47】 請求項37に記載のマーカー製造方法
において前記軟性アモルファス遷移金属−メタロイド組
成物が実質上、式Co39.5Fe39.5 Si2.
1 B18.9で与えられることを特徴とする製造方
法。 - 【請求項48】 請求項34に記載のマーカー製造方法
において、前記軟性アモルファス磁性材料がアモルファ
ス遷移金属−メタロイド組成物を含むことを特徴とする
製造方法。 - 【請求項49】 請求項48に記載のマーカー製造方法
において、前記遷移金属−金属組成物が 前記組成物の
約75%ないし95%の量のCoを含むことを特徴とす
る製造方法。 - 【請求項50】 請求項49に記載の方法において、前
記遷移金属−金属組成物が下記の組成物の群、 Co90 Zr10 Co90 Zr8 Nb2 Co90 Zr5 Nb5 から選択されることを特徴とする製造方法。 - 【請求項51】 請求項36に記載のマーカー製造方法
において、前記第一処理が前記軟性アモルファス磁性材
料の長さ方向にDC磁場を印加することを含むことを特
徴とする製造方法。 - 【請求項52】 請求項36に記載のマーカー製造方法
において、前記第一処理が前記軟性アモルファス磁性材
料を多重磁石に接触させることを含むことを特徴とする
製造方法。 - 【請求項53】 請求項32に記載のマーカー製造方法
において、 前記材料の第一のものが軟性アモルファス磁性材料を含
み、前記材料の第二のものが準硬又は硬磁性材料を含
み、前記第一処理が前記材料の前記第一のものの上に前
記第二のものを一体的に堆積させることを含むことを特
徴とする製造方法。 - 【請求項54】 請求項32に記載のマーカー製造方法
において、前記第二組成物の厚さが約1ミクロン未満で
あることを特徴とする製造方法。 - 【請求項55】 請求項32に記載のマーカー製造方法
において、 前記マーカーは前記アクティブ状態にあるときは、ウォ
ールが定着状態にあり、印加磁場値が予定選択されたオ
フセット磁場値から前記予定しきい値に向かうときも定
着状態に留まり、前記しきい値で前記ウォールが前記定
着状態から開放されて磁束の前記再生可能なステップ状
変化を起こすが、前記印加磁場が前記予定しきい値を超
えて前記予定選択されたオフセット磁場値に達すると前
記ウォールが前記定着状態に戻るドメインを有し、 前記マーカーは前記非アクティブ状態にあるときは、ウ
ォールが前記定着状態をとることを抑止されたドメイン
を有することを特徴とする製造方法。 - 【請求項56】 訊問領域にある物品の存在を検出する
方法であって、 前記訊問領域に印加される交番訊問磁場を発生する段階
にして、前記訊問領域における前記訊問磁場の強度が予
定しきい値を超えるように発生する段階と、 前記物品にマーカーを固着させる段階とを有し、前記マ
ーカーが a) 第一および第二の一体的組成物であって、前記第
一組成物が軟磁性材料を含み、前記第二組成物が硬若し
くは準硬磁性材料を含むようにされた、一体的第一およ
び第二組成物と、 b) 該マーカーがアクティブ状態を有し、その状態に
おいては、該マーカーが前記印加交番磁場に晒されると
ヒステリシス特性を表わし、そのヒステリシス特性は、
前記印加磁場が予定選択オフセット磁場値を通過して予
定しきい値に達するときは前記マーカーの磁束が再生可
能なステップ状変化をし、また、前記印加磁場が前記し
きい値を超えて戻って前記予定選択されたオフセット磁
場値に向かうときは僅かずつ変化し、さらに、前記印加
磁場が前記予定選択オフセット磁場値から前記予定しき
い値に向かうときは実質上変化しないヒステリシス特性
であり、 c) 前記マーカーが非アクティブ状態を有し、その状
態においては、前記アクティブ状態における前記マーカ
ーが呈する前記ヒステリシス特性と異なるヒステリシス
特性を呈し、 d) 前記マーカーの前記第二組成物が、前記マーカー
を前記アクティブ状態にするアクティブ化状態と前記マ
ーカーを前記非アクティブ状態にする非アクティブ化状
態とを有し、 e) 前記第二組成物を前記アクティブ化状態から前記
非アクティブ化状態に変化させ、また前記非アクティブ
化状態から前記アクティブ化状態に変化させることによ
り、前記マーカーをそれぞれ前記アクティブ状態から前
記非アクティブ状態に、また前記非アクティブ状態から
前記アクティブ状態に変換するマーカーであり、また、 該マーカーが前記訊問領域にあて前記アクティブ状態に
なっている間、前記訊問磁場の摂動を検出することによ
り前記マーカーの存在を検出する段階、 を含むことを特徴とする検出方法。 - 【請求項57】 非アクティブ化可能、再アクティブ化
が可能な電子的物品監視システム用マーカーを製造する
方法であって、 a) 軟性アモルファス磁性材料を加熱して該軟性アモ
ルファス材料のバルクと一体的な硬性若しくは準硬性組
成物を形成する段階と、 b) 前記マーカーに十分なDC磁場を印加して前記硬
性若しくは準硬性組成物を第一磁気状態にする段階と、 c) 前記硬性若しくは準硬性組成物が前記第一磁気状
態にあるときは印加した交番訊問磁場に晒すと前記マー
カーがヒステリシス特性を呈するようにさせる前記マー
カーを加熱する段階であって、その場合、前記印加磁場
の強度が予定選択オフセット磁場値を通過して予定しき
い値に達するときは前記マーカーの磁束が再生可能なス
テップ状変化をし、また、前記印加磁場が前記しきい値
を超えて戻って前記予定選択されたオフセット磁場値に
向かうときは前記磁束が僅かずつ変化し、さらに、前記
印加磁場が前記予定選択オフセット磁場値から前記予定
しきい値に至るまでは前記磁束が実質上変化しないヒス
テリシス特性を呈するようにさせる加熱段階とを含み、 d) 前記硬性若しくは準硬性組成物を第二磁気状態に
することにより前記マーカーの非アクティブ化が可能で
あり、かつ前記硬性若しくは準硬性組成物を第一磁気状
態に戻すことにより再アクティブ化が可能なものとなる
ことを特徴とするマーカー製造方法。 - 【請求項58】 請求項57に記載のマーカー製造方法
において、前記DC磁場の印加が、前記硬性若しくは準
硬性組成物の形成のための前記軟性アモルファス磁性材
料の加熱と同時にまたは前記加熱の後に行われることを
特徴とするマーカー製造方法。 - 【請求項59】 請求項58に記載のマーカー製造方法
において、前記マーカーが前記ヒステリシス特性を呈す
るようにさせるための前記加熱段階が前記DC磁場の前
記印加の後に起き、かつ前記印加磁場が前記予定選択さ
れたオフセット磁場値を超えて前記予定しきい値に向か
うときに前記マーカーが定着状態に留まるドメインウォ
ールを作成する段階を含むことを特徴とする製造方法。 - 【請求項60】 請求項59に記載のマーカー製造方法
において、前記硬性又は準硬性組成物を形成するために
前記軟性アモルファス磁性材料を加熱する段階が、前記
軟性アモルファス磁性材料の少なくとも一領域を実質的
に結晶化させるに十分な時間行われ、その場合前記結晶
化した領域が前記硬性若しくは準硬性組成物を形成する
ことを特徴とするマーカー製造方法。 - 【請求項61】 請求項60に記載のマーカー製造方法
において、前記軟性アモルファス磁性材料が遷移金属−
メタロイド組成物を含むことを特徴とするマーカー製造
方法。 - 【請求項62】 請求項61に記載のマーカー製造方法
において、 前記硬性若しくは準硬性組成物を形成するための前記加
熱が約15分から約60分の時間範囲にあり、温度が約
380℃であり、 前記ヒステリシス特性を呈するようにさせる前記加熱が
約400℃で約5分間であり、 DC磁場の前記印加が、前記アモルファス磁性材料に約
60エルステッドのDC磁場を印加することまたは前記
アモルファス磁性材料を多重磁石に接触させることの一
方を含むことを特徴とするマーカー製造方法。 - 【請求項63】 請求項61に記載のマーカー製造方法
において、 前記硬性若しくは準硬性組成物を形成するための前記加
熱が約2分から約120分の時間範囲にあり、温度が約
350℃ないし450℃の範囲にあり、 前記マーカーが前記ヒステリシス特性を呈するようにさ
せる前記加熱が約1分から約5分の時間範囲にあり、温
度が約400℃ないし420℃の範囲にあることを特徴
とするマーカー製造方法。 - 【請求項64】 請求項61に記載のマーカー製造方法
において、前記軟性アモルファス磁性材料の遷移金属−
メタロイド組成が実質上、式Co39.5Fe39.5
Si2.1 B18.9 で与えられることを特徴と
するマーカー製造方法。 - 【請求項65】 請求項56に記載のマーカー製造方法
において、前記軟性アモルファス磁性材料が下記の組成
物の群、 Co90 Zr10 Co90 Zr8 Nb2 Co90 Zr5 Nb5 から選択されることを特徴とするマーカー製造方法。 - 【請求項66】 請求項57に記載のマーカー製造方法
において、 前記マーカーは前記アクティブ状態にあるときは、ウォ
ールが定着状態にあり、印加磁場値が予定選択されたオ
フセット磁場値から前記予定しきい値に向かうときも定
着状態に留まり、前記しきい値で前記ウォールが前記定
着状態から開放されて磁束の前記再生可能なステップ状
変化を起こすが、前記印加磁場が前記予定しきい値を超
えて戻って前記予定選択されたオフセット磁場値に達す
ると前記ウォールが前記定着状態に戻るドメインを有
し、 前記マーカーは前記非アクティブ状態にあるときは、ウ
ォールが前記定着状態をとることを抑止されたドメイン
を有することを特徴とするマーカー製造方法。 - 【請求項67】 監視領域に印加交番磁場が作られて前
記磁場に予定の摂動が検出されると警報がアクティブ化
される電子的物品監視システムに使用するマーカーの製
造方法であって、前記マーカーが、 a) 第一および第二の一体的組成物であって、前記第
一組成物が軟磁性材料を含み、前記第二組成物が硬若し
くは準硬磁性材料を含むようにされた、一体的第一およ
び第二組成物と、 b) 該マーカーがアクティブ状態を有し、その状態に
おいては、該マーカーが前記印加交番磁場に晒されると
ヒステリシス特性を表わし、そのヒステリシス特性は、
前記印加磁場が予定選択オフセット磁場値を通過して予
定しきい値に達するときは前記マーカーの磁束が再生可
能なステップ状変化をし、また、前記印加磁場が前記し
きい値を超えて戻って前記予定選択されたオフセット磁
場値に向かうときは僅かずつ変化し、さらに、前記印加
磁場が前記予定選択オフセット磁場値から前記予定しき
い値に向かうときは実質上変化しないヒステリシス特性
を呈し、 c) 前記マーカーが非アクティブ状態を有し、その状
態においては、前記アクティブ状態における前記マーカ
ーが呈する前記ヒステリシス特性と異なるヒステリシス
特性を呈し、 d) 前記第二組成物が実質的に非磁化されている状態
で前記マーカーを前記アクティブ状態にするアクティブ
化状態と、前記第二組成物が実質的に磁化されている状
態で前記マーカーを前記非磁化状態にする非アクティブ
化状態とを前記第二組成物が有し、 e) 前記第二組成物を前記アクティブ化状態から前記
非アクティブ化状態に変化させることにより、前記マー
カーを前記アクティブ状態から前記非アクティブ状態に
変換することができることを特徴とするマーカー製造方
法。 - 【請求項68】 電子的物品監視システムに使用するマ
ーカーの製造方法であって a) 前記マーカーが形成するもとになる基板材料とし
て軟性アモルファス磁性材料を選択する段階と、 b) 前記基板材料を約350℃ないし約450℃の範
囲内の温度で約2分ないし120分間加熱して、前記軟
性アモルファス磁性材料上に一体的な硬性若しくは準硬
性結晶質層を形成する段階と、 c) 少なくとも前記結晶質層を長さ方向に実質的に磁
化すべく十分な強度のDC磁場を印加する段階と d) 前記マーカーを約400℃ないし420℃の温度
範囲で約1分ないし約5分の時間範囲で加熱することに
より、前記マーカーがそのアクティブ状態にある状態に
あり、さらに印加交番磁場に晒されるとヒステリシス特
性を呈し、そのヒステリシス特性は、前記印加磁場が予
定選択オフセット磁場値を通過して予定しきい値に達す
るときは前記マーカーの磁束が再生可能なステップ状変
化をし、前記印加磁場が前記しきい値を超えて戻って前
記予定選択されたオフセット磁場値に向かうときは前記
磁束が僅かずつ変化し、前記印加磁場が前記予定選択オ
フセット磁場値から前記予定しきい値に向かうときは前
記磁束が実質上変化しないヒステリシス特性である、加
熱段階とを含むことを特徴とするマーカー製造方法。 - 【請求項69】 請求項68に記載のマーカー製造方法
において、前記予定しきい値が前記結晶質層の保磁力を
制御することにより決定されることを特徴とするマーカ
ー製造方法。 - 【請求項70】 請求項68に記載のマーカー製造方法
において、前記予定しきい値が前記結晶質層に印加され
る前記DC磁場の強度を制御することにより決定される
ことを特徴とするマーカー製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
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