JPH08235184A - 文書編集装置 - Google Patents

文書編集装置

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JPH08235184A
JPH08235184A JP7060122A JP6012295A JPH08235184A JP H08235184 A JPH08235184 A JP H08235184A JP 7060122 A JP7060122 A JP 7060122A JP 6012295 A JP6012295 A JP 6012295A JP H08235184 A JPH08235184 A JP H08235184A
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JP
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holding
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Application number
JP7060122A
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English (en)
Inventor
Kazuo Saito
和雄 齊藤
Juhei Nakagaki
寿平 中垣
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造化文書の編集を行う場合に、制約をかけ
ること、あるいは制約を解除することを文書全体に対し
て一律に行うだけではなく、文書の一部分に対しても設
定できるようにした文書編集装置を提供する。 【構成】 構造を持った文書を保持する文書保持手段
と、文書の構造に対する制約を保持する制約保持手段
と、前記制約保持手段に保持されている制約の下で前記
文書保持手段に保持された文書の編集を行う文書編集手
段と、前記文書編集手段を制御し、編集中の文書の一部
分に対して、制約保持手段に保持された制約による編集
を行う制御手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構造を持った文書を編
集する文書編集装置に関し、特に、文書の編集を行う場
合に、制約をかけること、あるいは制約を解除すること
を文書全体に対して一律に行うだけではなく、文書の一
部分に対しても設定できるようにした文書編集装置に関
する。この技術は、ワークステーション上の文書編集装
置(ワードプロセッサなど)などの文書処理装置の一部
分として利用できると共に、その対象は文書だけでな
く、ある制約の下に対象を操作し編集する装置一般に利
用可能である。
【0002】
【従来の技術】近年、文書に構造の概念を取り入れたデ
ータ構造の構造化文書が用いられ、これらの構造化文書
を扱う文書処理装置が開発されている。これまでに、構
造化文書としてよく知られているデータ構造の規定に
は、国際規格のODA(ISO8613: Open
Document Architecture)や、S
GML(ISO8879: Standard Gen
eralized Markup Language)
がある。
【0003】このような構造化文書においては、文書の
構造に対する制約を規定する定義が記述される(この制
約の定義は文書の「ひな型」と呼ばれることもある)。
例えば、ODAでは、この制約の定義が、共通構造(G
eneric Structure)と呼ばれ、SGM
Lでは、文書型定義(DTD: DocumentTy
pe Definition)と呼ばれる。したがっ
て、構造化文書を編集する装置においては、最終的には
作成した文書が予め定義された所定の制約に従っていな
ければならない。ODAの規格による構造化文書を用い
た文書処理方法については、例えば、特開平5−135
054号公報に記載されている「文書処理方法」が参照
できる。
【0004】次に、構造化文書の一例として、SGML
規定よる構造化文書を用いて説明する。SGMLによる
構造化文書では、マーク付けにより構造を表現し、その
マーク付けにかかる処理により構造化文書の構造の処理
を行う。つまり、SGMLによる構造化文書では、予じ
め文書の構造の「ひな型」が与えられ、それぞれの文書
の構造は、その与えられた「ひな型」の範囲内に制約さ
れる。このような文書構造のひな型は、SGMLにおい
ては文書型定義(DTD)と呼ばれる。
【0005】SGMLによる構造化文書では、まず、文
書型定義を記述して、文書の構造を規定する。次に、構
造を表現するために、文書テキスト内にタグと呼ばれる
マークを挿入し、そのタグのマークにより、文書テキス
トを文書要素の部分に区分する。例えば、文書における
一つの段落は、その名前が“段落”とされたタグの表記
“<段落>”を用いて、次のように表現される。 『<段落>これは一つの段落です。</段落>』 ここで、タグ<段落>が段落の開始を意味し、スタート
タグと呼ばれる。また、タグ</段落>が段落の終了を
意味し、エンドタグと呼ばれる。つまり、タグの名前が
“段落”とされたスタートタグ<段落>とエンドタグ<
/段落>との2つのタグを用いて、文書中にマーク付け
し、文書テキストの一部分を文書部品として部分的に区
分する。つまり、2つのタグの間に挾まれたテキスト部
分が、タグで指示された構造の要素の内容部分となる。
【0006】名前が付けられたタグは各々が区別され
て、文書型定義の中で構造上のその位置付けが定義され
る。その意味では、タグが文書の構造を表現している。
したがって、以下では混合が生じない場合において、以
下で言う構造化文書(SGMLによる文書)の構造と
は、タグと同義であることを意味しているものとする。
【0007】また、SGMLによる構造化文書(以下、
SGML文書と略称する)においては、一部のタグの省
略を行うことができる。その場合、省略の可/不可は文
書型定義(DTD)の記述により指定する。省略の可/
不可の指定は、スタートタグおよびエンドタグでそれぞ
れに独立に指定される。例えば、エンドタグ</段落>
を省略可とする場合は、これが文書型定義内で指定され
た場合であり、その場合、先の1つの段落の文章の例は 『<段落>これは一つの段落です。』 と記述してもよいことになる。
【0008】SGML文書の文書型定義は、例えば、図
16のように記述される。図16に示す文書型定義16
0により制約される文書構造においては、全ての構造の
タグが、省略不可であることが定義されている。文書型
定義11の内容を具体的に説明すると、ここでの文書型
定義(DTD)は、SGMLの表記法に従って記述され
ており、文書型定義の内容の行の最初の“<!”は、S
GMLの表記によるマークアップ宣言区切り子であり、
空白なしに続く次の“ELEMENT”は要素宣言キー
ワードである。すなわち、この行の最初の“<!ELE
MENT”により、次に続く記述によって、その構造の
内容(下部の構造)がどのようになるのかを指定するた
めの予約語となっている。そして、その次に記述される
項目の名前(文書,章,題,段落,図など)が、対象と
なるタグの名前を表している。
【0009】次の記号(“− −”)は、その項目の対
象のタグが、スタートタグおよびエンドタグの順でそれ
ぞれ省略可か省略不可かを表す記号である。“−”が省
略不可を意味し、“O”が省略可を意味する。例えば、
ここでの記号が“− O”であれば、スタートタグは省
略不可であり、エンドタグは省略可であることを意味す
る。
【0010】更に続く次の項目は、タグの下部の構造を
表す定義の規定となっている。ここでの記号“,”は項
目(タグ)が順序立てて出現すること、記号“|”はど
ちらかの項目であれば良いことを意味し、記号“*”は
0回以上の繰り返しを意味する。また、記号“?”はそ
れがあってもなくても良いことを意味している。したが
って、例えば、タグの下部構造が“(章題,段落*,章
*)”と規定されている場合は、『まず、章題があり、
その章題の次に段落の0回以上の繰り返しがあり、更に
その次に章の0回以上の繰り返しがある』という順序
で、下部の構造が規定されることを意味している。具体
例で説明すると、文書型定義11の第2行目のように、
タグの下部構造が“(題,(段落|図)*,章*)”と
規定されている場合、『まず「題」があり、その次に
「段落」または「図」の0回以上の繰り返しがあり、そ
の次に、「章」の0回以上の繰り返しがある』順序で下
部の構造が規定されることを意味している。
【0011】また、第3行目および第4行目に記述され
ているタグの下部構造の“#PCDATA”は、SGM
Lの予約語の1つであり、構造内容の規定で、その内容
が文字データであること意味している。したがって、こ
こでの文書型定義160の例では、「章」を構成する
「題」と「段落」のタグの下部には文字データが来るこ
とを意味している。
【0012】つまり、図16に示す文書型定義(DT
D)の意味する文書構造の「ひな型」では、当該文書
が、「章」の繰り返しからなる“<文書>”というタグ
から始まる文書であり、その「章」は「題」から始ま
り、その次に「段落」または「図」の0回以上の繰り返
しがあり、更にその次に「章」の0回以上の繰り返しが
ある構造の文書で構成されていると規定されている。そ
して、ここでの「題」および「段落」は、文字データか
ら構成される。
【0013】更に、各々の構造の要素の細部の規定とし
て、文書の構造要素の「図」の内容は「題」から始ま
り、それに続く「図本体」から構成されると定義されて
いる。「図本体」は、例えば、外部のイメージファイル
を参照するので、文書テキストの下部構造を持たない
(“EMPTY”)と定義されている。
【0014】このような文書型定義に従う構造の実際の
文書(以下、対象文書と呼ぶ)は、例えば、図17に示
すようなSGML文書170となる。また、現実的な文
書の構造では、SMGL規定によるタグの省略機能を用
いて、タグが省略される場合が多いが、ここでは説明が
煩雑になる混乱を避けるため、特に関係がないので詳し
い説明は省略する。また、図17に示す文書170の中
では、文書の構造の深さに応じてインデンテーションを
変えて表記しているが、この表記は、ここでの構造化文
書の文書例の説明上、見やすくするために行っているだ
けであり、実際の文書ではインデンテーションされない
こともある。
【0015】また、このような制約に従って文書を作成
するための技術は、例えば、特開平3−127170号
公報や、特開平5−108631号公報に示されるよう
な文書の型による制約を満足しながら編集する文書作成
装置(文書処理装置)、特開平3−189864号公報
に示されるような編集中の文書の構造をユーザにどのよ
うに提示するかについての編集時の画面表示方法などが
知られている。
【0016】最近では、ソフトウェア製品として、文書
の制約の定義により制約されながら編集を行えるような
文書エディタが提供されている。例えば、SoftQu
ad社の「Author/Editor」や、松下電送
(株)の「SGML−PLUS」などがある。これらの
製品は、基本的にはSGMLエディタであり、SGML
の文書型定義(DTD)からの制約を受けながら編集を
行う。両者は細部にはその差があるものの、構造(タ
グ)をメニューから選択し、その構造の下部に更に別の
構造やテキストを埋めこんで行くという処理方法で編集
が実行される。
【0017】その際、ある構造の下部に別の構造を挿入
しようとした場合には、構造メニューの項目には「上位
の構造の内部に存在できる構造しか現れない」ように、
ユーザインタフェースが制御される。また、「ある構造
に対する編集が行えない(例えば必須である構造に対し
ては削除が行えない)」ようにして、ここでの構造化文
書に対する編集のユーザインタフェースの制御が行われ
る。つまり、文書型定義の構造に従って制約された編集
が行われる。以下、このようにして、制約された態様で
の編集を制約編集と呼び、これに対して、制約されない
編集を自由編集と呼ぶことにする。
【0018】例えば、文書型定義の制約の下で編集を行
う場合について、操作画面を例示して説明する。図18
は、構造化文書エディタの編集ウィンドウの一例を示す
図である。図16に示した文書型定義160に従って、
構造化文書の編集を行う文書エディタで制約編集を行っ
ている操作画面の変化の状態を示している。文書エディ
タが起動され、その編集ウィンドウ183において、構
造化文書の編集を行う場合、例えば、編集文書において
構造(タグ)を挿入しようとする位置に、文字カーソル
を位置決めし(図18において■で指示されている位置
に置いて)、マウスカーソル184により構造ボタンを
選択すると、プルダウンメニューの構造メニュー185
の中で挿入可能な構造(タグ)の要素が表示されるの
で、その1つを選択して構造要素を挿入する。
【0019】図18の上部側の操作画面は、ここでの編
集文書の文書型の根(ルート)の構造である“文書”と
いう構造(<文書></文書>)のみが挿入された状態
を示している。この“文書”という構造の下部の要素と
して、更に構造を挿入する場合、構造の編集を行う指示
操作を行い、構造を挿入する。つまり、マウスカーソル
184の操作を行い、それに対応するコマンドを選択す
ると、挿入しようとして指示されている位置(図18に
おいて■で指示されている位置)に応じて、挿入可能な
構造のみからなる構造メニュー(185,186)が表
示される。これにより、図16に示す文書型定義160
の制約によると、“文書”の構造の下部には、“章”の
構造しか存在することができないので、その場合に、図
18の上部側の操作画面に示されるように、“章”だけ
から成る構造メニュー185が表示される。
【0020】また、図18の下部側の操作画面に示され
るように、更に、ユーザが編集操作を進めて、更に、構
造要素の“題”の後ろに新たな構造を挿入しようする場
合、図16に示す文書型定義160によると『<!EL
EMENT 章 − − (題, (段落 | 図)
*, 章*)>』と定義されており、構造の“題”の後
には“段落”,“図”または“章”が存在できるので、
したがって、この場合においては、構造メニュー186
としては“段落”,“図”,および“章”の3つの構造
の選択可能な項目が表示される。このようにして、構造
文書エディタによると、例えば、現在の編集対象によっ
て、構造メニューの内容を動的に変化させて、文書型定
義に従って制約された編集の制御を行う。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように、構造文書エディタを用いて、構造化文書の編集
を行う場合、制約を受けながら編集を行うことは、構造
の編集と内容の編集が基本的には別々に行われなければ
ならないため、例えば、次のような編集の局面によって
は非常に不便を伴う場合がある。すなわち 文書作成の初期の段階において連続的に文章を入力す
る場合、 ある文書型定義に従った文書を別の他の文書型定義に
従った文書に変換するために編集する場合、 一通りのテキスト入力の終わった文書あるいは既に完
成された文書を再編集する際に、その文書の一部を別の
構造に編集し直したい場合などの編集の局面において編
集を行う場合である。
【0022】例えば、の場合について、更に補足的に
説明すると、文書の初期の作成の段階においては、その
構成要素となる各々の文章を連続的に(構造的にはフラ
ットな文章として)入力する局面が多い。例えば『どの
文章からどの文章までを一つの段落として表現するか』
などは文書作成の初期の段階では流動的である。したが
って、このような場合、文書の作成の初期段階から、文
書型定義による構造上の制約を受けた制約編集を行うこ
とは、煩わしさを感じることが多い。
【0023】このため、前述したソフトウェア製品「A
uthor/Editor」の文書エディタにおいて
は、常に制約されながら編集を行うのではなく、自由に
入力を行うための編集モード(自由編集モード)を有し
ている。「Author/Editor」の文書エディ
タでは、“Turn Rules CheckingO
n/Off”というメニューがあり、文書の作成に際し
ては、常に制約に従って編集を行うか、あるいは自由に
文章を入力するかのモードを切りかえることができる機
能を有している。因みに同じく前述したソフトウェア製
品「SGML−PLUS」の文書エディタは、このよう
なモードは持たず、常に制約を満たしながらの編集しか
行うことができないものとなっている。
【0024】つまり、このように、ソフトウェア製品
「Author/Editor」の文書エディタでは、
初期の段階では制約を受けないで文書を作成し、あとか
ら文章に対して構造を付与し、徐々に制約を満足させた
文書に仕上げていくといった使い方ができるように配慮
されており、このような2つの編集モードの利用可能な
文書エディタが提供されている。
【0025】しかし、このような文書エディタを用いて
構造化文書の作成を行う場合においては、前述ののよ
うに初期の段階では制約を満足しない文書を作成し、後
に作成した文書の各々の文章に対して構造を付与し、徐
々に制約を満足させた文書に仕上げていく場合であって
も、文書の編集の程度が進むにつれて、制約を満たして
いる部分が徐々に増えてくる。
【0026】編集作業というのは、ある部分の編集が完
全に終わったから、他の部分へ移って作業を行うという
ように順序だって進むものではなく、ある部分の作業が
一通り終わって他の部分に移った場合においても、移っ
た先の他の部分との関連で前の部分を修正しなければな
らない場合も多い。このように文書編集の作業では、文
書のいろいろな部分と関連しながら編集作業が進められ
いく。
【0027】このため、既に編集の済んだ部分(この部
分は制約を満足している)に対し、再び編集することが
頻繁に発生する。その場合、一旦、制約を満足するよう
に編集したにもかかわらず、全体に対する編集が済んで
いないため、制約編集モードにすることができず、制約
を満足している部分に対して、その後に更に編集する場
合に文書型定義による構造制約の支援を受けることがで
きないことになる。
【0028】更に、前述のの場合のように、ある文書
型の構造に従った文書を別の文書型の構造に従った文書
に書き換える場合でも、部分的に書換えを行いながら編
集作業を進めていくので、前述の場合と同様に、その編
集作業の終わった部分に関しては、制約を満たしてい
る。従って、の場合と同様に、制約を満たした部分構
造に対しての再編集作業は、文書型定義による構造制約
の支援での制約編集を行いたいが、文書全体の編集は終
了していないので、制約編集モードに切りかえることが
できない。
【0029】更に、前述のの場合にように、既に完成
された文書に対して、その一部分の編集を行う時、部分
的に大きく構造を書き換えようとする場合には、その部
分の編集は、自由編集モードの方が編集しやすいのであ
るが、それ以外の部分は制約を満足しているので、制約
編集を解除しないで編集することが所望される場合が多
くある。この場合において、文書全体を制約編集モード
に設定しておくと、大きく書き換えようとしている部分
は結果として、制約編集をせざるを得ない。
【0030】本発明は、このような様々な問題を解決す
るためになされたものであり、本発明の目的は、文書の
編集を行う場合に、制約をかけること、あるいは制約を
解除することを文書全体に対して一律に行うだけではな
く、文書の一部分に対しても設定できるようにした文書
編集装置を提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】上述のような目的を達成
するために、本発明の第1の特徴とする文書編集装置
は、構造を持った文書を保持する文書保持手段と、文書
の構造に対する制約を保持する制約保持手段と、前記制
約保持手段に保持されている制約の下で前記文書保持手
段に保持された文書の編集を行う文書編集手段と、前記
文書編集手段を制御し、編集中の文書の一部分に対し
て、制約保持手段に保持された制約による編集を行う制
御手段とを備えることを特徴とする。
【0032】また、本発明の第2の特徴とする文書編集
装置は、構造を持った文書を保持する文書保持手段と、
文書の構造に対する制約を保持する制約保持手段と、前
記制約保持手段に保持されている制約の下で前記文書保
持手段に保持された文書の編集を行う文書編集手段と、
文書全体を制約保持手段に保持された制約に制約されな
がら編集する制約編集モードと自由に編集する自由編集
モードの編集モードを切り替える編集モード選択手段
と、前記文書編集手段を制御し、前記編集モードに応じ
て、編集中の文書の一部分に対して、制約保持手段に保
持された制約による編集を行う制御を行い、または自由
に編集する制御を行う制御手段とを備えることを特徴と
する。
【0033】また、本発明の第3の特徴とする文書編集
装置は、構造を持った文書を保持する文書保持手段と、
文書の構造に対する制約を保持する制約保持手段と、前
記制約保持手段に保持されている制約の下で前記文書保
持手段に保持された文書の編集を行う文書編集手段と、
文書全体を制約保持手段に保持された制約に制約されな
がら編集する制約編集モードと自由に編集する自由編集
モードの編集モードを切り替える編集モード選択手段
と、前記文書編集手段を制御し、前記編集モードに応じ
て、編集中の文書の一部分に対して、制約保持手段に保
持された制約による編集を行う制御を行い、または自由
に編集する制御を行う制御手段と、編集中の文書に対す
る全体の編集モードおよび部分の編集モードを表示する
編集モード表示手段とを備えることを特徴とする。
【0034】本発明の第4の特徴とする文書編集装置
は、構造を持った文書を保持する文書保持手段と、文書
の構造に対する制約を保持する制約保持手段と、前記文
書保持手段に保持された文書の編集を行う文書編集手段
と、前記文書保持手段に保持された編集対象の文書が、
前記制約保持手段に保持されている制約に従っているこ
とをチェックする制約検証手段と、前記制約検証手段を
制御し、文書の一部分に対して制約をチェックする制御
を行う制御手段とを備えることを特徴とする。
【0035】
【作用】本発明の第1の特徴とする文書編集装置におい
ては、文書保持手段が、構造を持った文書を保持してお
り、制約保持手段が、文書の構造に対する制約を保持し
ている。文書編集手段が、前記制約保持手段に保持され
ている制約の下で前記文書保持手段に保持された文書の
編集を行うが、その場合に、制御手段が、前記文書編集
手段を制御し、編集中の文書の一部分に対して、制約保
持手段に保持された制約による編集を行う。
【0036】また、本発明の第2の特徴とする文書編集
装置においては、同じく、文書保持手段が、構造を持っ
た文書を保持しており、制約保持手段が、文書の構造に
対する制約を保持している。文書編集手段は、前記制約
保持手段に保持されている制約の下で前記文書保持手段
に保持された文書の編集を行う。その場合に、編集モー
ド選択手段が、文書全体を制約保持手段に保持された制
約に制約されながら編集する制約編集モードと自由に編
集する自由編集モードの編集モードを切り替えると、制
御手段が、前記文書編集手段を制御し、前記編集モード
に応じて、編集中の文書の一部分に対して、制約保持手
段に保持された制約による編集を行う制御を行い、また
は自由に編集する制御を行う。
【0037】また、本発明の第3の特徴とする文書編集
装置においては、同じく、文書保持手段が、構造を持っ
た文書を保持しており、制約保持手段が、文書の構造に
対する制約を保持している。文書編集手段は、前記制約
保持手段に保持されている制約の下で前記文書保持手段
に保持された文書の編集を行う。編集モード選択手段
が、文書全体を制約保持手段に保持された制約に制約さ
れながら編集する制約編集モードと自由に編集する自由
編集モードの編集モードを切り替えると、制御手段が、
前記文書編集手段を制御し、前記編集モードに応じて、
編集中の文書の一部分に対して、制約保持手段に保持さ
れた制約による編集を行う制御を行い、または自由に編
集する制御を行う。その場合に、編集モード表示手段
が、編集中の文書に対する全体の編集モードおよび部分
の編集モードを表示する。
【0038】また、本発明の第4の特徴とする文書編集
装置においては、同じく、文書保持手段が、構造を持っ
た文書を保持しており、制約保持手段が、文書の構造に
対する制約を保持している。文書編集手段は、前記文書
保持手段に保持された文書の編集を行う。そして、制約
検証手段が、前記文書保持手段に保持された編集対象の
文書が前記制約保持手段に保持されている制約に従って
いることをチェックする。その場合に、制御手段が、前
記制約検証手段を制御し、文書の一部分に対して制約を
チェックする制御を行う。
【0039】このように、本発明の文書編集装置による
と、構造の制約を受けた文書の編集を行う場合に、制約
をかけること、あるいは制約を解除することを、文書全
体に対して、一律に行うだけではなく、文書の一部分に
対しても行うことができる。このため、ユーザは、構造
を有する文書の編集を行う場合には、その編集の進行の
段階によって、任意に文書の全体だけでなく、文書の一
部分に対しても、その制約編集の設定または解除を行
い、能率よく構造化文書の編集を行うことができる。
【0040】また、このようにして、部分的に制約編集
により、また、他の部分では自由編集により構造化文書
の編集を行うが、その場合、編集した構造文書に対し
て、結果的に構造制約に従っているかを判定したい場合
にも、文書の全体に対して検証を行うだけでなく、文書
の一部分に対して、その検証する範囲を指定して部分的
に検証することもできる。
【0041】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1は、本発明の第1の実施例にかかる文
書編集装置の要部の構成を示すブロック図である。図1
において、11は制約保持部、12は文書保持部、13
は文書編集部、14は部分編集モード設定部、15は部
分編集モード保持部、16は編集モード選択部のシステ
ム要素である。
【0042】図1に示す第1の実施例の文書編集装置に
おいて、それぞれのシステム要素のブロックは、1つの
ワークステーションで構成する場合の態様では、そのハ
ードウェア構成が、マイクロプロセッサ(CPU),メ
モリ,キーボード,マウス,およびディスプレイ装置な
どから構成される。例えば、文書編集部13は、ユーザ
と対話を行いながら構造化文書の編集処理を行うシステ
ム要素の文書エディタの部分に構成される。この処理部
分は、いわゆる従来からの文書処理装置とほぼ同様の処
理システムで構成される。
【0043】文書保持部12は、編集対象の文書を保持
するシステム要素であり、メモリやハードディスク装置
などの記憶装置で実現される特定の記憶領域が対応す
る。また、制約保持部11は、文書の共通構造や文書型
と呼ばれる編集対象の文書に対する制約を保持するシス
テム要素であり、同様にメモリやハードディスク装置な
どの記憶装置で実現される特定の記憶領域が対応する。
【0044】また、編集モード選択部16は、文書全体
に対して制約編集を行う制約編集モードとするか、また
は、自由に編集を行う自由編集モードとするか編集モー
ドの選択を行う編集モードの設定操作を行うシステム要
素である。実際には、文書エディタの編集コマンドの中
の一部の機能として、組み込まれて実現される要素であ
る。具体例で説明すると、例えば、編集モードの選択操
作は、文書属性などの設定を行うプロパティシートや、
編集中に編集コマンドのプルダウンメニューに含まれる
モード選択コマンドなどによる選択操作によって、その
設定の操作が行われる。
【0045】部分編集モード設定部14が、本発明にお
ける特徴的な処理部分のシステム要素である。つまり、
部分編集モード設定部14が、ユーザから指定された編
集中の文書の一部分に対して、制約編集モードとする自
由編集モードとするかの編集モードの設定を行う。設定
された当該編集中の文書の一部分に対する編集モードの
指定情報は、指定された文書の部分の指定情報と共に、
部分編集モード保持部15に保持される。
【0046】部分編集モード保持部15は、部分編集モ
ード設定部14から渡された『文書のどの部分に対し、
どの編集モードが設定されているか』という情報を記憶
するシステム要素である。同様にメモリやハードディス
ク装置などの記憶装置で実現される特定の記憶領域が対
応し、例えば、当述するように、部分編集モード保持テ
ーブルとして実現される。
【0047】このようなシステム要素のブロックにより
構成される文書編集装置において、文書編集部13は、
文書保持部12に保持されている文書に対して、構造の
制約による編集操作または自由に編集を行う編集操作を
行う。その場合、文書編集部13は、編集モード選択部
16により選択された編集モードに応じて、文書編集の
処理方法を切り替える。つまり、制約編集モードであれ
ば、制約保持部11の内容を参照し、挿入できる構造
(タグ)や、ユーザの編集操作に対して動的に制約をか
けるという編集処理の制御を行いながら文書の編集を行
う。自由編集モードであれば、そういった制約を一切行
わずに自由な編集を行う。
【0048】また、文書編集部13は、更に、部分編集
モード保持部15を参照しながら編集を行う。つまり、
ユーザから編集中の文書のある部分の編集を行う操作指
示を受け付けたとき、まず、部分編集モード保持部15
を参照する。編集対象部分の編集モードの情報が、部分
編集モード保持部15に保持されていると、その情報を
取り出し、そこに指定されている編集モードにしたがっ
て、編集処理を行う。その場合、当該対象の編集部分に
対応する編集モードが指定されていない場合には、編集
中の構造化文書の文書の構造を上位に辿って、編集モー
ドの指定されている箇所を捜し出し、見つかれば、その
指定された編集モードにしたがって、編集処理を行う。
それでも、見つからない場合には、先に指定されている
文書全体の編集モードを参照し、その編集モードに従っ
て、編集処理を行う。
【0049】次に、各々のシステム要素について更に詳
細に説明する。図2は、制約保持部における文書型定義
テーブルの一例を示す図である。制約保持部11は文書
の共通構造や文書型と呼ばれる編集対象の文書に対する
制約を、図2に示すように、文書型定義テーブル20と
して保持している。文書型定義テーブル20には、前述
した文書型定義(DTD)に関する情報を保持してい
る。
【0050】つまり、文書型定義テーブル20は、要素
名フィールド21,下部要素フィールド22,および後
部要素フィールド23から構成されており、各々のフィ
ールドにより文書の要素(構造)の制約に関して、ある
要素(構造)に対して、その要素の下部に取り得る下部
要素と、その要素の直後に取りうる後部要素の2つの情
報を保持している。例えば、文書型定義テーブル20の
第1行目の「文書」の要素に関しては、「文書」の下部
には章の繰り返ししか存在できなく、後部(同じ親を持
つ弟)には何も存在できないことを意味する定義となっ
ている(ここでの“−”は存在できないことを意味す
る)。
【0051】次の行の「章」の要素に関しては、その要
素の下部には「題」と、「段落」または「図」の繰り返
しと、「章」の繰り返しのいずれかが存在でき、後部の
要素には、当該要素が「文書」を親に持つ時は「章」
が、また、当該要素が「章」を親に持つときは「章」で
あることを意味している。例えば、ある要素が「章」の
場合において、たまたまこれが同じであったが、親が異
なると後部に来られる構造が変わる可能性があるからで
ある。実際、その次の行の「題」の場合には、後部に来
る要素は、「章」を親に持つ時は「段落」,「図」また
は「章」のいずれかであるが、「図」を親に持つ時は
「図本体」のみである。
【0052】これらの情報は、ユーザが編集しようとし
ている編集対象の文書の部分に対して、どのような構造
が挿入可能であるのかを知るために用いられる。つま
り、制約編集時に、例えば、前述した図18に示したよ
うに、構造メニュー(185,186)を提示するため
に、文書編集部13によって用いられる。
【0053】図3は、文書保持部における文書のデータ
構造の一例を示す図である。文書保持部12は編集対象
である構造化文書のデータを保持する。図3に示すよう
に、ここでは、例えば、前述した図17に示すような構
造化文書のデータを、テーブル形式のデータ構造で保持
している。この文書保持部12におけるテーブル形式の
データ構造30は、要素IDフィールド31,要素名フ
ィールド32,下部要素フィールド33および要素内容
フィールド34からなる4つのフィールドから構成され
ている。
【0054】要素IDフィールド31には、当該要素の
識別子の番号が格納される。これは構造化文書において
は、要素名が同じであっても、複数の異なる要素が存在
する可能性があるために、それら要素を区別するために
用いられる。要素名フィールド32には、その要素の名
前(タグ名)である要素名が格納される。下部要素フィ
ールド33には、当該要素の下部要素として、当該要素
の下部に存在している下部構造を、要素IDの番号の並
びで示したデータが格納される。ここで、当該要素の下
部要素がない場合は「−」で示される特定のデータが格
納される。次の要素内容フィールド34には、当該要素
の内容データが格納される。つまり要素素内容フィール
ド34のデータ内容は、その要素が文書の内容を取るも
のであるとき(この実施例では#PCDATAも一つの
要素として扱っている)、その内容を格納する。
【0055】具体例で説明すると、例えば、要素IDの
番号が“2”である構造(第2行目のレコード)は、要
素名が“章”であり、その下部構造には、要素IDの番
号が“3”,“5”,“7”および“9”の4つの構造
の要素が、並ぶことを意味している。このようなテーブ
ル形式で表現されたデータ構造となっている構造化文書
を、例えば、木構造のデータ構造のデータとして表現す
ると、図4に示すようなデータ構造の文書データとな
る。文書保持部12は、ここでの編集対象の構造化文書
を、図3に示すようなテーブル形式で表現されたデータ
構造として保持しているが、図4に示すような木構造に
より文書データを保持してもよい。なお、図4に示す木
構造のデータ構造の表現において、木構造の各々のノー
ドのブロックにおける[ ]内の番号は、要素IDの番
号を意味している。
【0056】図5は、編集モードの設定の操作例を説明
するための操作画面の一例を示す図である。編集モード
の設定は、編集モード選択部16において、まず、文書
全体に対する編集モードの設定を行う。ここでの編集モ
ードは、制約保持部11の制約内容に従って制約編集を
行う制約編集モードと、自由に編集を行う自由編集モー
ドの2種類の編集モードがあるので、いずれかを、前述
したように、文書エディタの中のプロパティシートや、
コマンドメニューなどで選択する。ここで設定された編
集モードは、編集モード選択部16内に記憶され、文書
編集部13が、ユーザからの編集を受けつけた時に、そ
の編集モードの情報が参照されて、編集処理の切替えを
行う。
【0057】また、ここでの編集モードの設定は、部分
編集モード設定部14においても行われる。編集モード
選択部16が、文書全体に対する編集モードの設定を行
うのに対し、部分編集モード設定部14は、文書の一部
分に対して編集モードの設定を行う。したがって、ユー
ザから指定される編集モードの設定情報は、編集モード
の種類と文書のどの部分にそれを適用するかの範囲の2
つの情報となる。
【0058】編集モードの設定の操作は、例えば、部分
編集モードの設定では、図5に示すように、編集中の文
書エディタの操作画面50において、その設定操作が行
われる。例えば、マウスカーソル51を操作して、編集
モードを設定する文書の範囲(ハッチングがかかってい
る部分)を選択して指定し、その編集モードを設定する
コマンドメニュー52を表示させて、その指定の範囲の
部分に対する編集モードを設定する。この例の場合、編
集中の構造化文書の1つ下位の構造の<章>という構造
に対して、編集モードを設定している操作画面の状態を
示している。コマンドメニュー52には、編集モードと
して制約編集モードと自由編集モードの2つの編集モー
ドがメニュー項目として表示される。
【0059】ここで表示例では、編集モードを設定する
対象となる部分は、ハッチングで示しているが、カラー
画面対応の文書エディタでは、異なる色で表示してもよ
く、また、アンダーラインや反転の表示により、その対
象の範囲を表示しても良い。指定した対象の編集モード
を設定する部分が他と区別できれば、どのような表示形
態を用いても良い。また、新たなサブウィンドウを開
き、対象とする部分を別のウィンドウとして表示するよ
うにしてもよい。
【0060】編集対象の文書の一部を選択する操作は、
ポインティングデバイスのマウスの操作により、マウス
カーソルのポインタで行うが、その指定方法として「あ
る場所からある場所まで」のように2点の指定によりそ
の範囲を指定する。または、指定の対象が構造化文書で
あるので、その構造を利用して、指定の部分の構造を表
すタグを1点だけ指定して、その構造(意味的には指定
の構造からの下部の構造の全体)の範囲を指定し、編集
モードを指定するようにしてもよい。
【0061】このようにして、指定された2つの情報
(文書の指定部分の範囲と編集モードの種類)は、部分
編集モード保持部15に渡されて、その部分編集モード
保持テーブルに保持される。次に、部分編集モード保持
部15における部分編集モード保持テーブルの構造につ
いて説明する。
【0062】図6は、部分編集モード保持部における部
分編集モード保持テーブルの構造を説明する図である。
部分編集モード保持部15では、部分編集モード設定部
14から渡された文書の指定範囲の部分と、そこに設定
された編集モードの情報を保持する。図6に示すよう
に、部分編集モード保持テーブル60は、IDフィール
ド61と、編集モードフィールド62と、対象要素ID
フィールド63の3つのフィールドから構成されてい
る。ここでの部分編集モード保持テーブル60の各フィ
ールドにより、編集の対象となる要素の下部構造すべて
の要素に関して、指定の編集モードの種類が設定され
る。
【0063】すなわち、具体的に説明すると、部分編集
モード保持テーブル60の場合、第1行目(ID=1)
では、対象要素IDの番号が“1”の要素、つまり、図
3における文書データの要素IDの番号が“1”である
「文書」の要素には、自由編集モードが設定されてお
り、第2行目(ID=2)では、対象要素IDの番号が
“2”の要素、すなわち、図3の文書データの要素ID
の番号が“2”の「章」には制約編集モードが設定され
ている。また、同じく、第3行目(ID=3)におい
て、対象要素IDの番号が“9”の要素、つまり、図3
の文書データの要素IDの番号が“9”の「章」には自
由編集モードが設定されている。文書編集部13では、
このように設定された部分編集モード保持部15の部分
編集モード保持テーブル60の情報を参照しながら、文
書の編集処理を実行する。
【0064】図7は、文書編集部における編集モードに
よる文書編集の制御処理の処理フローを示すフローチャ
ートである。文書編集部13はユーザからのなんらかの
編集操作が指示された都度、呼び出され、文書保持部1
2に保持されている文書に対して編集操作を行う。その
際、編集モード選択部16で選択された編集モードおよ
び部分編集モード保持部15の情報を参照し、指定され
た編集モードに従って、制約編集モードと自由編集モー
ドの2種類の処理を切りかえ、ユーザの編集操作に対す
る処理を実行する。
【0065】制約編集処理や、自由編集処理そのものの
編集処理は、例えば、前述した「Author/Edi
tor」などの文書エディタにおいて、既に実現されて
いる技術であり、よく知られている技術なので、ここで
の説明は省略する。以下の説明では、本発明の特徴であ
る部分に対する編集モードが加わったことによって変更
された部分を中心に説明する。
【0066】図7を参照して、文書編集部における編集
モードによる文書編集の制御処理を説明する。まず、ス
テップ70において、最初にユーザからの編集操作を読
み込む。次に、ステップ71において、文書のどの部分
が編集されているかで編集モードを切りかえるため、現
在の編集位置を読み取り、次に、ステップ72におい
て、読み取った編集位置の編集モードを部分編集モード
保持部から読み取る。
【0067】そして、ステップ73において、読み取っ
た編集位置の編集対象の編集モードとして、値(編集モ
ード)が設定されているか否かを判定する。この判定処
理の結果、その対象の構造に対して直接に編集モードが
指定されていれば、ステップ76に進み、ステップ76
からの処理で、編集モードの値に応じて、制約編集処理
または自由編集処理を行う。つまり、ステップ76にお
いて、編集モードが制約編集であるか否かを判定し、制
約編集である場合には、ステップ78に進み、制約編集
処理を行う。また、ステップ76の判定において、制約
編集でない場合には、自由編集であるので、ステップ7
9に進み、自由編集処理を行う。
【0068】一方、ステップ73の判定において、編集
対象となる構造に編集モードが指定されていない場合、
ステップ74に進み、当該編集位置から文書の構造を上
位に逆のぼって、編集モードが指定されている構造を捜
し出す。次に、ステップ75において、そのような構造
の編集モードの値が見つかったか否かを判定する。編集
モードの値が見つかった場合には、その指定されている
編集モードの値に応じて、編集モードを制御するので、
ステップ76に進み、ステップ76からの処理で、編集
モードの値に応じて、制約編集処理または自由編集処理
を行う。
【0069】また、ステップ75において、そのような
構造が上位に見つからず、そのような構造の編集モード
の値が見つからなかった場合、ステップ77に進み、従
来の文書編集部と同様に、現在の文書全体に指定されて
いる編集モードに従って、編集処理を行う。つまり、ス
テップ77において、現在の編集モードが制約編集であ
るか否かを判定し、制約編集である場合には、ステップ
78に進み、制約編集処理を行う。また、ステップ77
の判定において、制約編集でない場合には、自由編集で
あるので、ステップ79に進み、自由編集処理を行う。
【0070】次に、本発明の第2の実施例の文書編集装
置について説明する。前述の第1の実施例の文書編集装
置においては、構造化文書の各々の構造に対応して設定
される部分編集モードの情報が、文書保持部12とは別
に設けられた部分編集モード保持部15に保持される構
成としているが、文書保持部に保持される構造化文書の
各々の構造に対応して、そのまま文書保持部において編
集モードに関する情報を設定するように構成していも良
い。このような構成について、第2の実施例として説明
する。
【0071】図8は、本発明の第2の実施例にかかる文
書編集装置の要部の構成を示すブロック図である。図8
において、81は制約保持部、82は文書保持部、83
は文書編集部、84は部分編集モード設定部、86は編
集モード選択部である。
【0072】前述した図1に示した第1の実施例の文書
編集装置と、図8に示す第2の実施例の文書編集装置の
構成の相違は、部分編集モードの制御情報を保持してい
るシステム要素のブロックが異なる。つまり、図1に示
す第1の実施例の文書編集装置の構成では、部分編集モ
ード保持部15が、部分編集モードの制御情報を保持し
ており、図8に示す第2の実施例の文書編集装置の構成
では、文書保持部82が保持している。このため、部分
編集モード保持部は設けられておらず、文書保持部82
に構造化文書の文書構造の付加情報として、部分編集モ
ードの設定情報が付加される。
【0073】図9は、第2の実施例の文書保持部におけ
る文書のデータ構造の一例を示す図である。文書保持部
82は編集対象である構造化文書のデータを保持する場
合、図3に示すデータ構造と同様に、例えば、前述した
図17に示すような構造化文書のデータを、テーブル形
式のデータ構造で保持する。文書保持部82におけるテ
ーブル形式のデータ構造90は、要素IDフィールド9
1,要素名フィールド92,下部要素フィールド93,
要素内容フィールド94および編集モードフィールド9
5の5つのフィールドから構成されている。図3に示し
た文書保持部のデータ構造に対し、更に編集モードを保
持する編集モードフィールド95のフィールドを付加し
たものとなっている。
【0074】要素IDフィールド91には、当該要素の
識別子の番号が格納される。要素名フィールド92に
は、その要素の名前(タグ名)である要素名が格納され
る。下部要素フィールド93には、当該要素の下部要素
として、当該要素の下部に存在している下部構造を、要
素IDの番号の並びで示したデータが格納される。ここ
で、当該要素の下部要素がない場合は「−」で示される
特定のデータが格納される。要素内容フィールド94に
は、当該要素の内容データが格納される。また、編集モ
ードフィールド95には、その文書の一部分の要素に対
して設定されている部分編集モードの値が格納される。
【0075】つまり、この編集モードフィールド95に
格納される部分編集モードの値は、図6により説明した
部分編集モードテーブルの内容と同じ内容の部分編集モ
ードの制御情報が設定されている。図9に示しているデ
ータ内容の具体例で説明すると、要素IDの番号が
“1”の要素「文書」には、自由編集モードが設定され
ており、要素IDの番号が“2”の要素「章」には、制
約編集モードが設定されている。また、同じく、要素I
Dの番号が“9”の要素「章」には、自由編集モードが
設定されている。編集モードフィールド95にその値と
して「−」に設定されている要素は、編集モードが未設
定であることを意味する。その場合は、編集制御の処理
において、文書編集部83がその構造の要素から上位の
要素を辿り、最初に編集モードが設定されている構造の
編集モードを有効とする。このように行われる制御処理
は、前述した第1の実施例の文書編集装置と同様であ
る。
【0076】このようにして、構造化文書の編集を行う
場合に、編集対象の文書の編集モードが、各々の文書要
素の各部分ごとに設定できるようになると、現在編集し
ている部分がどのような編集モードにあるのかが文書エ
ディタにおいて常に明示されていないと、現在の編集モ
ードがわかりにくく、文書編集の操作が行いにくくな
る。なぜなら、現在編集中の部分が制約編集モードにあ
るのか、自由編集モードにあるのかで、ユーザの編集操
作は大きく変わるからである。これに対しては、現在の
編集モードを文書全体と部分に分けて常に表示するシス
テム要素を設けるようにすれば良い。このように構成さ
れた文書編集装置を第3の実施例として説明する。
【0077】図10は、本発明の第3の実施例にかかる
文書編集装置の要部の構成を示すブロック図である。図
10において、101は制約保持部、102は文書保持
部、103は文書編集部、104は部分編集モード設定
部、106は編集モード選択部、107は編集モード表
示部である。制約保持部101,文書保持部102,文
書編集部103,部分編集モード設定部104および編
集モード選択部106は、それぞれ第2の実施例の文書
編集装置(図8)の制約保持部81,文書保持部82,
文書編集部83,部分編集モード設定部84および編集
モード選択部86と対応しており、同様のシステム要素
である。ここでは、更に、編集モードを表示するシステ
ム要素として、編集モード表示部107が設けられてい
る。
【0078】つまり、前述した図8に示した第2の実施
例の文書編集装置と、図10に示す第3の実施例の文書
編集装置の構成の相違は、編集モードを文書全体と部分
に分けて常に表示する編集モード表示部107が設けら
れている点である。ここでの編集モード表示部107
は、編集中の文書の部分に対して設定された編集モード
を、編集操作中のユーザに対し、分かりやすく表示す
る。
【0079】編集モード表示部107は、文書編集部1
03から現在の文書の編集位置の情報を取り込み、ま
た、編集モード選択部106からは現在の文書全体の編
集モードを取り込む。そして、部分編集モード設定部1
04からは文書のどの部分にどのような編集モード種類
が設定されているかの情報を受け取り、ユーザに編集モ
ードの情報を表示する。
【0080】図11は、編集モード表示部による編集モ
ードが表示された表示画面の一例を示す図である。図1
1に示すように、構造化文書エディタを起動し、その編
集ウィンドウ110において、編集対象の構造化文書を
編集画面111に表示し、構造または文書の要素の編集
を行う。この場合、編集モードの設定の時には、図5に
より前述したように、編集モードを設定する構造の要素
の範囲を指定して、その指定の範囲に対する編集モード
の種類を指定する。その結果、例えば、「制約編集モー
ド」の編集モードが設定された構造の要素の範囲は、ア
ンダーラインが付加されて表示される。つまり、図11
に示す表示画面の例では、アンダーラインのついた部分
が「制約編集モード」である部分(構造の要素の範囲)
を示している。何もついていない部分は「自由編集モー
ド」であることを意味している。
【0081】また、編集画面111の右上の編集モード
表示領域112には、テキスト編集操作における文字カ
ーソル113が置かれた現在位置における編集モード
が、文書の全体と部分とでそれぞれに表示される。つま
り、文書全体の編集モードと現在編集している部分の編
集モードとが表示される。文字カーソル113により示
される位置(■により示される位置)が、現在の編集位
置を意味しているので、この位置の部分編集モードが
「自由編集モード」であることを意味している。なお、
図11に示す表示画面の例では、文書の構造要素の編集
モードを表示する形態として、アンダーラインを用いて
区別して表示しているが、この表示形態は、対応の文書
の構造要素の部分の表示色を変える態様であってもよ
く、また、対応の文書の構造要素の部分のみを反転表示
する態様であっても良い。
【0082】次に、本発明の第4の実施例の文書編集装
置について説明する。前述の第1〜3の実施例の文書編
集装置によれば、編集対象の構造化文書の全体でなく、
一部分の各々の構造要素に対して、制約編集モードまた
は自由編集モードの設定を行うと、その設定された部分
編集モードに応じて、編集時には、制約編集処理または
自由編集処理にその編集処理が制御されるので、ユーザ
は、構造化文書の文書要素の構造に対して任意に部分編
集モードを設定して、構造化文書の編集操作を進められ
る。
【0083】このような構造化文書の編集操作を行う場
合、文書作成の初期の段階においては自由編集モードと
して連続的に文章を入力する場合が多い。その初期の段
階では、未だどの文章からどの文章までを1つの段落と
して表わすかなど、流動的にある場合が多く、したがっ
て、文書の作成の初期段階から制約編集モードによる編
集を行うと、その編集操作に煩わしさを感じることが多
い。その場合には、初期の段階では、自由編集モードに
より、構造の制約の検証機能を呼び出しながら文書を作
成し、徐々に制約を満足させた文書に仕上げて行き、そ
して、最終的には制約編集モードにより文書の最終仕上
げを行う。
【0084】この時、自由編集モードにおいては、ユー
ザが自由に編集を行った後、その文書が制約(文書型定
義)に従っているかの検証を行う。この検証の操作は、
例えば、文書エディタの環境を切り替え、「MARK−
IT」などのパーサーをコマンドにより起動して作成し
た文書に対して検証を行う。または、前述のソフトウェ
ア製品の「Auther/Editor」の文書エディ
タでは、文書エディタ上から直接コマンドメニューによ
り、ユーザが検証処理機能を呼び出して行う。
【0085】このようにして、文書の編集が進むにつれ
て、部分的には制約を満足する部分が増えてくるので、
その場合に部分的に検証処理を行いながら、文書編集の
処理を進めるようにする。この構造化文書の検証処理
は、従来においては、常に文書全体に対して検証処理を
実行するように構成されているので、文書の一部分のみ
が制約を満たしている文書に対して検証処理を起動する
と、本来的に検証を行いたい部分の検証結果がエラーと
なり、検証を行いたい部分の検証結果が正しく知ること
ができない。これに対して、本発明の第4の実施例の文
書編集装置においては、編集文書の構造要素の部分を指
定して、検証処理を行えるようにする。つまり、検証機
能を呼び出す際にも、文書全体に対して一括して行うだ
けでなく、文書の一部分に対しても検証処理が行えるよ
うにする。
【0086】図12は、本発明の第4の実施例にかかる
文書編集装置の要部の構成を示すブロック図である。図
12において、121は文書保持部、122は文書編集
部、123は制約検証部、124は検証範囲指定部、1
25は制約保持部のシステム要素である。
【0087】図12に示す第4の実施例の文書編集装置
において、前述した第1の実施例と〜第3の実施例と同
様に、それぞれのシステム要素のブロックは、1つのワ
ークステーションで構成する場合の態様では、そのハー
ドウェア構成が、マイクロプロセッサ(CPU),メモ
リ,キーボード,マウス,およびディスプレイ装置など
から構成される。例えば、文書編集部122は、ユーザ
と対話を行いながら構造化文書の編集処理を行うシステ
ム要素の文書エディタの部分に構成される。この処理部
分は、いわゆる従来からの文書処理装置とほぼ同様の処
理システムで構成される。
【0088】文書保持部121は、編集対象の文書を保
持するシステム要素であり、メモリやハードディスク装
置などの記憶装置で実現される特定の記憶領域が対応す
る。また、制約保持部125は、文書の共通構造や文書
型と呼ばれる編集対象の文書に対する制約を保持するシ
ステム要素であり、同様にメモリやハードディスク装置
などの記憶装置で実現される特定の記憶領域が対応す
る。
【0089】また、制約検証部123は、ユーザによっ
て呼び出され、制約保持部125に格納された文書に対
する制約(文書型定義)を参照しながら、文書保持部1
21に保持された文書が、その制約に従っているかの検
証処理を行う。ここでの制約検証部123は、従来から
の構造化文書の構造を検証するパーサーと同様の処理要
素である。従来における制約検証機構(例えばSGML
パーサー)が、文書保持部に保持された文書全体に対し
て、その文書構造の検証処理を行うが、ここでは後述す
る検証範囲指定部124によって、指定された文書の一
部分の範囲についてのみ、検証処理を行う。
【0090】検証範囲指定部124は、本実施例におけ
る特徴的な処理部分のシステム要素である。この役割り
は検証処理を呼び出す際に、検証対象とする文書の範囲
をユーザからの指定の範囲に制御することであり。つま
り、検証範囲指定部124により指定された構造化文書
の構造要素の範囲が、制約検証部123に渡されて、そ
の指定部分に対してのみ検証処理を行う。
【0091】次に、各々のシステム要素について、更に
詳細に説明する。制約保持部125は文書の共通構造や
文書型定義と呼ばれる編集対象の文書に対する制約を保
持するシステム要素である。この制約保持部125の具
体例は、前述した図2に示す文書型定義テーブル20と
同様である。これらの文書型定義テーブル20における
制約の情報は、ユーザの編集している文書を制約検証部
123が検証処理を行う場合に用いられる。
【0092】文書保持部121は、編集対象である構造
化文書を保持する。この文書保持部121の具体例は、
前述した図3に示すデータ構造と同様なテーブル形式の
データ構造により編集対象である構造化文書のデータを
保持する。すなわち、要素ID,要素名,下部要素,要
素内容の4つのフィールドから構成されるテーブル形式
のデータ構造により、文書の内容の情報が構造と共に保
持される。
【0093】文書編集部122はユーザからのなんらか
の編集操作が指示された都度、呼び出され、文書保持部
121に保持されている文書に対して編集操作を行う。
ここでの文書編集そのものの処理は、例えば、前述した
「Author/Editor」などの文書エディタに
おいて、既に実現されている技術であり、よく知られて
いる技術なので、ここでの説明は省略する。
【0094】制約検証部123は、制約保持部125に
格納された文書に対する制約(文書型定義:図2)を参
照しながら、文書保持部121に格納された文書の構造
が、その制約に従っているかを検証する処理を行うシス
テム要素である。この検証処理の基本的に処理部分は、
前述したソフトウェア製品の「Author/Edit
or」や「SGML−PLUS」の内部処理機構の埋め
込まれているものと同様のものであり、また、「MAR
K−IT」や「sgmls」の処理系により既に提供さ
れている。これらの従来の制約検証部(パーサー)と異
なる点は、従来のものが文書保持部に保持された文書全
体に対して検索処理を行う機構となっているのに対し、
ここでの制約検証部123は、検証範囲指定部124に
より指定された文書の範囲についてのみ検証処理を行う
ように制御される点である。
【0095】図13〜図15は、制約検証部および検証
範囲指定部による部分検証処理の操作例を説明する図で
ある。検証範囲指定部124は、制約検証部123に、
ユーザにより指定された検証対象とする構造化文書の構
造要素の範囲を渡す処理を行うシステム要素である。こ
こでのユーザからの検証範囲の指定操作は、図13に示
すように、文書エディタの編集ウィンドウ画面130に
表示された文書内容に対して、マウスカーソル131に
より指定することにより行う。この編集ウィンドウ画面
130の右上部のメニューバーに設けられた「検証」ボ
タン132と「部分検証」ボタン133が、制約検証処
理を起動するためのボタンである。ユーザが、対象文書
の検証の範囲を指定して、次に、「検証」ボタン132
または「部分検証」ボタン133を、マウスカーソル1
31により、クリックすることにより、指定された範囲
における制約検証の処理が実行される。
【0096】ここでの「検証」ボタン132は、文書全
体に対して検証処理を実行するためのボタンであり、
「部分検証」ボタン133は、ユーザから指定された検
証範囲だけを検証するために制約検証部を呼び出すため
のボタンである。ユーザは、検証範囲を指定するため、
マウスカーソル131により、ある検証対象とする構造
化文書の構造要素の範囲を選択して指定する。選択され
た指定部分は、その指定部分が反転表示される。また、
表示色を変えて表示される。図13に示す画面の例で
は、指定され部分をハッチングにより示している。
【0097】この検証範囲の指定方法は「ここからここ
まで」のように始点と終点との2点により指定する方法
により行うようにしてもよく、また、始点をクリックし
てから終点までをポインタ(マウスカーソル)でなぞる
ようにして、その範囲を指定するようにしてもよい。ま
た、図14に示す画面例のように、まず、マウスカーソ
ル131により、編集画面における1点だけを指定し、
その位置の検証対象とする文書の構造要素から、その構
造を上位に辿って最初に辿り着いた構造以下の構造のサ
ブセットを、その指定の対象とるようにしてもよい。そ
の場合、図14に示すような操作方法は、図15に示す
ような検証範囲の指定を行ったことと同様になる。
【0098】あるいはまた、マウスカーソルの操作によ
って、編集画面の文書のある1点を指示した後、マウス
ボタンを2回クリックすると、図15に示すように、選
択状態になり、3回クリックすると、更に上位の構造ま
でを選択できるようにしても良い。また、ある構造を意
味するタグを直接選択し、その構造のエンドタグに対応
する場所までを自動的に選択するというようにしてもよ
い。つまり、ここで検証範囲の指定では、文書のある範
囲を指定できれば良いのである。
【0099】そのようにして、指定された文書の範囲
は、「部分検証」ボタンをクリックすることにより起動
された検証処理部に渡される。ここで実際に渡される指
定された文書の範囲の情報は、例えば、図13に示すよ
うな画面の状態で文書の範囲が指定された場合には、そ
の構造要素を指定する「要素ID=2」という情報であ
る。また、図15に示すような画面の状態で文書の範囲
が指定された場合には、その構造要素を指定する「要素
ID=7」という情報である。
【0100】
【発明の効果】以上に、説明したように、本発明の文書
編集装置によれば、構造の制約を受けた文書の編集を行
う場合に、制約をかけること、文書全体に対して一律に
行うだけではなく、文書の一部分に対しても行うことが
できる。また、文書全体に対して制約がかけられてる場
合には、その制約を解除することを、文書の一部分に対
しても行うことができる。このため、ユーザは、構造を
有する文書の編集を行う場合には、その編集の進行の段
階によって、任意に文書の全体だけでなく、文書の一部
分に対しても、その制約編集の設定または解除を行い、
能率よく構造化文書の編集を行うことができる。このよ
うにして、部分的には制約編集により、または他の部分
では自由編集により構造化文書の編集を行うが、その場
合、編集した構造文書に対して、結果的に構造制約に従
っているかを判定したい場合にも、文書の全体に対して
検証を行うだけでなく、文書の一部分に対して、その検
証する範囲を指定して部分的に検証することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の第1の実施例にかかる文書編
集装置の要部の構成を示すブロック図、
【図2】 図2は制約保持部における文書型定義テーブ
ルの一例を示す図、
【図3】 図3は文書保持部における文書のデータ構造
の一例を示す図、
【図4】 図4は文書保持部における文書の他のデータ
構造の木構造のデータ形式の一例を示す図、
【図5】 図5は編集モードの設定の操作例を説明する
ための操作画面の一例を示す図、
【図6】 図6は部分編集モード保持部における部分編
集モード保持テーブルの構造を説明する図、
【図7】 図7は文書編集部における編集モードによる
文書編集の制御処理の処理フローを示すフローチャー
ト、
【図8】 図8は本発明の第2の実施例にかかる文書編
集装置の要部の構成を示すブロック図、
【図9】 図9は第2の実施例の文書保持部における文
書のデータ構造の一例を示す図、
【図10】 図10は本発明の第3の実施例にかかる文
書編集装置の要部の構成を示すブロック図、
【図11】 図11は編集モード表示部による編集モー
ドが表示された表示画面の一例を示す図、
【図12】 図12は本発明の第4の実施例にかかる文
書編集装置の要部の構成を示すブロック図、
【図13】 図13は制約検証部および検証範囲指定部
による部分検証処理の操作例を説明する第1の画面例を
示す図、
【図14】 図14は制約検証部および検証範囲指定部
による部分検証処理の操作例を説明する第2の画面例を
示す図、
【図15】 図15は制約検証部および検証範囲指定部
による部分検証処理の操作例を説明する第3の画面例を
示す図、
【図16】 図16はSGMLの文書型定義(DTD)
の一例を示す図、
【図17】 図17はSGML文書の一例を示す図、
【図18】 図18は構造化文書エディタの編集ウィン
ドウの一例を示す図である。
【符号の説明】
11…制約保持部、12…文書保持部、13…文書編集
部、14…部分編集モード設定部、15…部分編集モー
ド保持部、16…編集モード選択部のシステム要素、2
0…文書型定義テーブル、21…要素名フィールド、2
2…下部要素フィールド、23…後部要素フィールド、
30…デーブル形式のデータ構造、31…要素IDフィ
ールド、32…要素名フィールド、33…下部要素フィ
ールド、34…要素内容フィールド、50…操作画面、
51…マウスカーソル、52…コマンドメニュー、60
…部分編集モード保持テーブル、61…IDフィール
ド、62…編集モードフィールド、63…対象要素ID
フィールド、81…制約保持部、82…文書保持部、8
3…文書編集部、84…部分編集モード設定部、86…
編集モード選択部、90…テーブル形式のデータ構造、
91…要素IDフィールド、92…要素名フィールド、
93…下部要素フィールド、94…要素内容フィール
ド、95…編集モードフィールド、101…制約保持
部、102…文書保持部、103…文書編集部、104
…部分編集モード設定部、106…編集モード選択部、
107…編集モード表示部、110…編集ウィンドウ、
111…編集画面、112…編集モード表示領域、11
3…文字カーソル、121…文書保持部、122…文書
編集部、123…制約検証部、124…検証範囲指定
部、125…制約保持部、130…編集ウィンドウ画
面、131…マウスカーソル、132…「検証」ボタ
ン、132…「部分検証」ボタン、160…SGML文
書型定義(DTD)、170…SGML文書、183…
編集ウィンドウ、184…マウスカーソル、185…構
造メニュー、186…構造メニュー。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造を持った文書を保持する文書保持手
    段と、 文書の構造に対する制約を保持する制約保持手段と、 前記制約保持手段に保持されている制約の下で前記文書
    保持手段に保持された文書の編集を行う文書編集手段
    と、 前記文書編集手段を制御し、編集中の文書の一部分に対
    して、制約保持手段に保持された制約による編集を行う
    制御手段とを備えることを特徴とする文書編集装置。
  2. 【請求項2】 構造を持った文書を保持する文書保持手
    段と、 文書の構造に対する制約を保持する制約保持手段と、 前記制約保持手段に保持されている制約の下で前記文書
    保持手段に保持された文書の編集を行う文書編集手段
    と、 文書全体を制約保持手段に保持された制約に制約されな
    がら編集する制約編集モードと自由に編集する自由編集
    モードの編集モードを切り替える編集モード選択手段
    と、 前記文書編集手段を制御し、前記編集モードに応じて、
    編集中の文書の一部分に対して、制約保持手段に保持さ
    れた制約による編集を行う制御を行い、または自由に編
    集する制御を行う制御手段とを備えることを特徴とする
    文書編集装置。
  3. 【請求項3】 構造を持った文書を保持する文書保持手
    段と、 文書の構造に対する制約を保持する制約保持手段と、 前記制約保持手段に保持されている制約の下で前記文書
    保持手段に保持された文書の編集を行う文書編集手段
    と、 文書全体を制約保持手段に保持された制約に制約されな
    がら編集する制約編集モードと自由に編集する自由編集
    モードの編集モードを切り替える編集モード選択手段
    と、 前記文書編集手段を制御し、前記編集モードに応じて、
    編集中の文書の一部分に対して、制約保持手段に保持さ
    れた制約による編集を行う制御を行い、または自由に編
    集する制御を行う制御手段と、 編集中の文書に対する全体の編集モードおよび部分の編
    集モードを表示する編集モード表示手段とを備えること
    を特徴とする文書編集装置。
  4. 【請求項4】 構造を持った文書を保持する文書保持手
    段と、 文書の構造に対する制約を保持する制約保持手段と、 前記文書保持手段に保持された文書の編集を行う文書編
    集手段と、 前記文書保持手段に保持された編集対象の文書が、前記
    制約保持手段に保持されている制約に従っていることを
    チェックする制約検証手段と、 前記制約検証手段を制御し、文書の一部分に対して制約
    をチェックする制御を行う制御手段とを備えることを特
    徴とする文書編集装置。
JP7060122A 1995-02-24 1995-02-24 文書編集装置 Pending JPH08235184A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001290811A (ja) * 2000-04-10 2001-10-19 Just Syst Corp 文書処理装置、文書処理方法、および記録媒体
JP2003506797A (ja) * 1999-08-09 2003-02-18 ウェイク フォレスト ユニバーシティ レポートを作成する方法とシステム
JP2011060140A (ja) * 2009-09-11 2011-03-24 Fuji Xerox Co Ltd 構造化文書編集プログラム及び構造化文書編集装置

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