JPH08234307A - マイクロフィルムリーダの制御方法 - Google Patents

マイクロフィルムリーダの制御方法

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JPH08234307A
JPH08234307A JP6155295A JP6155295A JPH08234307A JP H08234307 A JPH08234307 A JP H08234307A JP 6155295 A JP6155295 A JP 6155295A JP 6155295 A JP6155295 A JP 6155295A JP H08234307 A JPH08234307 A JP H08234307A
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line sensor
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JP6155295A
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English (en)
Inventor
Akira Ichizuka
明 市塚
Mitsunori Hashimoto
満則 橋本
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マイクロフィルムから目標コマを検索しその
画像表示手段に表示し、設定したマスク領域以外の領域
をプリンタなどに出力するマイクロフィルムリーダの制
御方法において、プリンタなどへ出力するための高密度
の画像を短時間に能率良く読取れるようにする。 【構成】 マスク領域を入力した後、このマスク領域を
除く出力領域だけをイメージセンサで読取り、画像処理
するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロフィルムから
目標コマを検索し、この画像をイメージセンサを用いて
読取り、プリンタなどに高密度画質で出力するマイクロ
フィルムリーダの制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マイクロフィルムから目標コマを検索
し、その画像をラインセンサなどのイメージセンサを用
いて読取るようにしたマイクロフィルムスキャナが提案
されている。このマイクロフィルムスキャナを、CRT
やプリンタなどの出力手段と組合せたマイクロフィルム
リーダも提案されている。
【0003】このように画像をイメージセンサで読取る
ことにより、デジタル画像信号として画像処理を行った
り、CRTや液晶表示板などに表示したり、プリンタに
出力し易くなるだけでなく、光磁気ディスクなどにメモ
リしたり、他の画像処理装置へ転送したりすることが容
易になる。このため読取った画像の利用範囲が著しく広
がるものである。
【0004】ここにマイクロフィルムの画像をプリント
出力する場合には、フィルム自身の高画質である特性を
生かすために、高密度画質で読取り出力している。例え
ば400dpi(dots per inch)の線密
度で読取り、またプリント出力している。
【0005】一方マイクロフィルムの画像をCRTやス
クリーンに表示した場合には、通常不要な領域が含まれ
ている。例えばコマの周囲に発生する枠(プリント出力
したときに黒い枠となるので、以下黒枠という)や、目
標コマの隣のコマの一部が表れる場合、あるいはコマの
画像のうち一部領域だけが必要な場合などがある。そこ
で従来はCRTやスクリーン上で不要な領域(マスク領
域)を指定することにより、必要な領域だけをプリント
出力させるようにしている。
【0006】
【従来技術の問題点】ここに従来はCRTやスクリーン
などに表示される画像の全領域を高密度で読取り、その
読取った画像信号を画像処理した後、不要な領域(マス
ク領域)を除去してプリンタ等に出力していた。
【0007】一般に高密度で画像を読取る際には、画像
の読取り速度が遅くなり、画像処理に要する時間も長く
なる。このためCRTやスクリーンの表示画面全体を高
密度で読取るのに時間がかかり、処理が遅くなるという
問題が生じる。
【0008】
【発明の目的】本発明はこのような事情に鑑みなされた
ものであり、不要な画像領域をマスク処理して必要な領
域だけをプリンタや光磁気ディスクなどに出力する場合
に、処理速度を速くすることができるマイクロフィルム
の制御方法を提供することを目的とする。
【0009】
【発明の構成】本発明によればこの目的は、マイクロフ
ィルムから目標コマを検索し、この目標コマの画像を表
示手段に表示し、この表示された画像に対してマスク領
域を指定し、このマスク領域を除去した画像を出力する
マイクロフィルムリーダの制御方法において、マスク領
域を入力した後、このマスク領域を除く出力領域だけを
イメージセンサで読取り、画像処理して出力することを
特徴とするマイクロフィルムリーダの制御方法、により
達成される。
【0010】ここにコマの画像はCRT表示装置に表示
することが可能であるが、CRTの表示密度はプリンタ
などの出力画素密度に比べて格段に低い。そこで低密度
で読取った画像をCRTに表示し、この表示でマスク領
域を指定した後、マスク領域以外の領域を今度は高密度
画質で読取ってプリンタ等に出力するように構成するこ
とができる。
【0011】コマの投影画像をスクリーンに拡大表示す
る場合には、このスクリーン上でマスク領域を指定し、
このマスク領域以外の領域をイメージセンサで高密度画
質で読取るように構成することができる。
【0012】
【実施態様1】図1は本発明の一実施の使用状態を示す
図、図2はここの用いるスキャナの内部を透視した斜視
図、図3は要部の配置を示す側面図、図4はラインセン
サ駆動部を示す斜視図、図5は制御系統を簡略化して示
すブロック図、図6は全体の動作流れ図、図7は予備ス
キャンの動作流れ図、図8は本スキャンの動作流れ図、
図9はプリント用本スキャンの概念を説明する図であ
る。
【0013】図1において符号10はコンピュータ本体
であり、CPUなどを内蔵する。12はCRTなどの表
示装置、14はキーボードであり、これらは机16に載
せられている。18はこの机16の下に収納されたスキ
ャナ、20は机16の横に置かれたプリンタである。
【0014】スキャナ18はその前面上部にカートリッ
ジ挿入口22を持ち、ここに挿入されたカートリッジ2
4(図2、3参照)に入っているマイクロフィルム26
の画像を低密度で読取る。読取った画像はコンピュータ
本体10内のCPUなどにより所定の画像処理を施され
た後、表示装置12に表示される。
【0015】また表示装置12の表示を見て不要な領域
(マスク領域)をキーボード14から指定すると、スキ
ャナ18はマスク領域以外の領域を高密度で読取る。こ
の高密度な画像はプリンタ20でプリント出力され、あ
るいは光磁気ディスクなどにメモリされたり、外部処理
装置へ転送される。
【0016】スキャナ18は縦長の筐体28を持ち、こ
の筐体28内の前部上方に供給側リール駆動部30が、
前部下方に巻取り側リール駆動部32が配設されてい
る。供給側リール駆動部30は、カートリッジ挿入口2
2にカートリッジ24が挿入されると、カートリッジ2
4を自動的に移動させて回転軸にリール24Aを係合さ
せる。またフィルム26の先頭を引き出して下方へ送
り、巻取り側リール駆動部32の巻取りリール32Aに
導く。
【0017】ここにフィルム26は、図2、3に示すよ
うに、各リール駆動部30、32の間隙の後側すなわち
筐体28の前からみて奥側を通る。図3で34、34、
36、36はフィルム26のガイドローラである。従っ
てこの間隙と筐体28の正面パネル28Aとの間に空間
38が形成され、ここに後記光源部52が収容される。
【0018】巻取り側リール駆動部32は、図3に示す
ようにリール32Aに接触して走行するドライブベルト
40を持つ。このドライブベルト40はガイドローラ4
2、44、駆動ローラ46、エンコーダ48、テンショ
ンローラ50に巻掛けられ、駆動ローラ46によりフィ
ルム巻取り方向(矢印方向)に走行駆動される。
【0019】52は、前記両リール駆動部30、32の
間の空間38に収容される光源部であり、ランプ54、
反射鏡56、コンデンサーレンズ58や適宜のフィルタ
ー等を有する。図2で60は電源回路部、62はモータ
などの電力制御回路部である。
【0020】次にラインセンサ駆動部64を説明する。
ラインセンサ駆動部64は投影レンズ66と一体化され
ている。すなわち図3、4に示すように、ラインセンサ
駆動部64のフレーム(回転フレーム)68には、投影
レンズ66を保持する筒部70が一体形成されている。
この筒部70に保持される投影レンズ66は固定焦点で
約2倍の倍率を持つ。筒部70は、筐体28に固定され
たフレーム(固定フレーム)72に回動自在に保持され
ている。ここに筒部70はフィルム26に垂直な光軸7
4を中心として回転する。
【0021】回転フレーム68の筒部70と、固定フレ
ーム72に取付けられたサーボモータ76のプーリ76
Aとには、ベルト78が巻掛けられている。そしてモー
タ76の回転により回転フレーム68は光軸74を中心
にして回動可能である。
【0022】回転フレーム68には、図4に示すように
筒部70と反対の面に可動台80が取付られている。す
なわちこの可動台80は一対のガイドロッド82、82
に摺動自在に保持され、筒部70の開口付近を光軸74
に直交する方向へ往復動可能である。
【0023】回転フレーム68には可動台80の往復方
向と平行に、プーリ84、84に巻き掛けたベルト86
が設けられ、このベルト86に可動台80の一側が固定
されている。また一方のプーリ84にはサーボモータ8
8の回転がベルト90を介して伝えられる。この結果サ
ーボモータ88を正逆転させることによって、可動台8
0を光軸74に直交する平面上で往復動させることがで
きる。
【0024】可動台80には、ガイドロッド82、82
に直交する方向、すなわち可動台80の往復方向に直交
する方向に、長窓92が形成されている。この長窓92
はその長さ方向の中心が光軸74上に位置する。この可
動台80の後面すなわち筒部70と反対側の面には、プ
リント配線基板94が光軸74に直交するように固定さ
れている。
【0025】この基板94には長窓92に臨むCCDラ
インセンサ96が固定されている(図3)。なおこの基
板94には、このラインセンサ96の出力を増幅するプ
リアンプなども搭載されている。CCDラインセンサ9
6の受光面は、投影レンズ66の投影画像の結像面に一
致させるのは勿論である。
【0026】コンピュータ本体10に内蔵されたCPU
100は、全体を制御する制御手段となるものである
が、図5に示すような種々の機能を持つ。これらの機能
はソフトウェアで形成されるが、図5ではこれらを便宜
的にブロックで示すものである。
【0027】検索制御手段102は、フィルム26に予
め付された検索用のブリップ(図示せず)を用いて目標
のコマを検出する。すなわちブリップの走行軌跡を挟ん
でフィルム26の一側に発光素子104aを、また他側
に受光素子からなるブリップセンサ104bを配置し、
ブリップセンサ104bの出力をカウントするものであ
る。一方、巻取り側リール駆動部32のモータ106お
よび供給側リール駆動部30のモータ(図示せず)を制
御して、目標とするコマを求めるものである。
【0028】108はスキャン制御手段であり、目標コ
マが光軸74を含む投影範囲の所定位置に入ると、ライ
ンセンサ駆動部64を作動させる。すなわちモータ88
を作動させ、ラインセンサ96を画像の結像面上で平行
移動させて投影画像の読取りを行う。
【0029】このラインセンサ96は、CRT表示装置
12に表示するための画像を低密度で読取る時(低密度
本スキャン)には、高速で移動し、またプリンタ20に
出力するための高密度画像を読取る時(高密度本スキャ
ン)には、低速で移動する。なお光源部52のランプ5
4はこのスキャンの間だけ点灯する。
【0030】110は切換スイッチであり、1つのコマ
に対する1回目の予備スキャン時に図5のA側に接続さ
れ、2回目および3回目の本スキャン時にはB側に切換
えられる。112は黒枠検出手段であり、切換スイッチ
110がA側に接続されている時にラインセンサ66の
スキャン(低密度スキャン)による画像信号を読込んで
黒枠を検出する。
【0031】この黒枠は、原稿の周囲の部分すなわちプ
リント時に原稿画像の外周に表れる部分である。黒枠の
検出アルゴリズムは種々提案されている。例えばスキャ
ンした時に黒枠から原稿に入ると一定画素数以上の黒の
画素が連続した後に白の画素に変化することから黒枠と
原稿の境界を検出することができる。
【0032】このように黒枠が検出されると、次に傾き
検出手段114は原稿の画像の傾きを求める。傾き補正
手段116はこの傾きを補正するためにモータ76を駆
動する。この結果ラインセンサ駆動部64全体が回転
し、ラインセンサ66を投影画像の一辺と平行にする。
【0033】118は画像処理手段であり、切換スイッ
チ110がB側に接続され本スキャンを行うと、ライン
センサ66の出力を読込んで所定の画像処理を行う。例
えば画像強調、画像反転、画像の拡大・縮小、空間フィ
ルタリング処理、トリミング、マスキング等の処理を行
う。ここで処理された画像信号は画像メモリ120に入
力される。
【0034】本スキャンはCRT表示用に低密度で画像
を読取る表示用本スキャンと、プリンタ出力用に高密度
で読取るプリント用本スキャンとの2種のスキャンを含
む。ラインセンサ96の移動速度は、表示用本スキャン
の時には速く、プリント用本スキャンの時には遅くな
る。
【0035】またこのラインセンサ96の移動速度は、
倍率によっても変更される。すなわち倍率設定手段12
2により設定される倍率が基準倍率(例えば、ラインセ
ンサ96の各画素の出力を間引きも重複もさせることな
く出力できる倍率とする。)より高倍率である時には、
ラインセンサ96の送り速度を低速にする。また設定倍
率が基準倍率よりも低倍率の時には、ラインセンサ96
の送り速度を高速にする。これらの速度は、基準倍率に
対する設定倍率の比に反比例した速度とする。
【0036】図5で124は自動露光調整手段であり、
予備スキャン時および2種の本スキャン時にそれぞれラ
インセンサ96の出力レベルが所定範囲に入るように露
光量を自動調整する。すなわちラインセンサ96のクロ
ック周波数を変えることによって各画素の蓄積時間を変
え、受光量を制御する。なお光源ランプ54の照度を変
えることによってラインセンサ76の受光量を変えるこ
とも可能である。
【0037】次にこの実施例の動作を説明する。カート
リッジ24がカートリッジ挿入口22に挿入され、供給
側リール駆動部30に装填されると、フィルム26の先
頭が下方へ引き出される。そしてフィルム26の先頭は
ガイドローラ34、34や36、36等にガイドされて
巻取り側リール駆動部32に導かれる。フィルム26の
先頭はリール32Aとドライブベルト40とに挟まれて
リール32Aに巻付けられる。
【0038】CPU100は本スキャンに先行してまず
予備的処理行う。この予備的処理は、目標コマの検索
(図6のステップ200)と、予備スキャン(ステップ
202)と、傾き修正など(ステップ204)を含む。
フィルム26には予め検索用ブリップが付され、フィル
ム26の走行中にはこのブリップがフォトトランジスタ
などのブリップセンサ104b(図5)により検出され
る(図6のステップ200)。
【0039】検索目標のコマは検索手段102において
このブリップをカウントすることによって判別される。
目標のコマが来ると、このコマを光軸74を含む投影範
囲(フレーム)内に位置決めしてフィルム26の送りを
停止する。そして次にこのコマの画像読取りと予備的処
理とが始まる。
【0040】この最初の画像読取りは画像の傾きを求め
たり自動露光調整など行うための予備的なものであるた
め、予備スキャンという(ステップ202)。図7はこ
の予備スキャンの動作を示し、まずスキャン制御手段1
08が、切換スイッチ110をA側に入れ(ステップ3
00)、光源部52のランプ54を点灯する(ステップ
302)。するとコマの画像が投影レンズ66で約2倍
に拡大されて可動台80に投影される。
【0041】可動台80はラインセンサ96が投影画像
の投影範囲全体を一方から他方へ向って移動するように
モータ88で駆動される。この間ラインセンサ96は結
像面上の投影画像を読込む。このようにしてラインセン
サ96によるスキャン(予備スキャン)が行われる間、
ラインセンサ96の出力は基板上のプリアンプで増幅さ
れて、コンピュータ本体10に送られる。
【0042】CPU100では、この予備スキャンによ
り得た画像信号を用い、露光量調整手段124(図5)
において露光量の自動調整(AE)を行う(ステップ3
04)。例えば画像信号レベルが所定の設定範囲以上に
なるとラインセンサ96のクロック周波数を高くして各
画素の蓄積時間を短かくし受光量を減少させる。反対な
らクロック周波数を低くして入射光量を増大させる。
【0043】CPU100では次にラインセンサ96の
各画素の特性の不揃いによる影響を除くための補正(C
CD画素補正、ステップ306)を行う。すなわち各画
素の出力レベルの不揃いを予めメモリしておき、画像読
込み時の出力レベルを修正するものである。
【0044】このように補正された画像信号に基づい
て、黒枠検出手段112は投影画像に含まれている原稿
の黒枠を求める(ステップ308)。そしてこの黒枠に
よって傾き検出手段114は画像の傾きを求める(ステ
ップ310)。
【0045】この傾きは、原稿の画像の周縁となる黒枠
を検出することにより求めることができる。画像の傾き
が求められると、回転フレーム68をサーボモータ88
により回転させて傾きを0とする。すなわち黒枠の一辺
にラインセンサ96の長手方向を一致させることによ
り、傾きを修正する(ステップ312)。
【0046】またこの予備スキャン時に求めた黒枠の寸
法から、倍率設定手段122は画像の拡大・縮小倍率を
求める(ステップ314)。すなわち表示装置12の表
示サイズに合致させるために必要な拡大・縮小倍率を計
算するものである。さらにこの黒枠の位置とブリップの
位置とのずれがある場合には、フィルムの停止位置がず
れるから、このずれを検出し、このずれを補正して、そ
れ以後のフィルム停止位置が正しくなるようにする(ス
テップ316)。
【0047】以上のような種々の予備的処理が終わる
と、CPU100は光源ランプ54を消灯させる(ステ
ップ318)。なお次に本スキャンを行うのであるが、
予備スキャンに続けて本スキャンを行うのであればラン
プ54は消さなくてもよい。
【0048】以上の予備的処理の動作は、コマ検索した
り、画像とラインセンサ96との傾きを一致さたりする
予備的なものであり、この予備スキャンの後に本来の画
像を読取る本スキャンが行われる(ステップ206、2
16)。
【0049】この本スキャンは2種類あり、CRT表示
用に低密度に画像を読取るためのスキャン(表示用本ス
キャン、ステップ206)と、プリント出力用に高密度
に画像を読取るスキャン(プリント用本スキャン、ステ
ップ216)とである。これら両本スキャン(ステップ
206、216)は基本的にはスキャン速度とスキャン
範囲が異なるだけである。以下表示用本スキャン(ステ
ップ206)について説明する。
【0050】この本スキャンに入る時には、切換えスイ
ッチ110をB側に切換え(図8、ステップ400)、
ランプ54が予備スキャン終了時に消えていれば(図7
のステップ318)、ランプ54を点灯する(図8、ス
テップ402)。次にラインセンサ96はCRT表示に
必要な低密度画像の読取りと、前記予備スキャン時に倍
率設定手段122で求めた倍率とに対応したスキャン速
度を求め、ラインセンサ96を移動(スキャン)させ
る。
【0051】ラインセンサ96により読み込まれた画像
の出力が画像処理手段118で画像処理される(図6、
ステップ208)。この画像処理は、図8に示すような
種々のものを含む。この実施例ではまず露光量調整(A
E)を行い(ステップ404)、ラインセンサ96の画
素の不揃いによる出力レベルの変動を補正(ステップ4
06)する。そして前記倍率設定手段120で設定した
倍率となるように画像の拡大・縮小を行い(ステップ4
08)、アンシャープマスク(USM)を用いた画像強
調処理(ステップ410)、二値化・ディザ・多値化な
どの処理(ステップ412)を行う。
【0052】このように所定の画像処理を行った結果の
データは、画像メモリ120にメモリされる(ステップ
414、図6のステップ210)。またランプを消す
(ステップ416)。このメモリされた画像(低密度画
像)はCRT表示装置12に表示される(ステップ21
2)。
【0053】オペレータはこのCRT画面を見て不要な
領域(マスク領域)をキーボード14から入力する。図
9の(A)はCRT表示画面12Aを示し、(B)はラ
インセンサ96のスキャン範囲を示す。この表示用本ス
キャンでは、ラインセンサ96はフィルム画像26Aの
うち、表示画面12Aのサイズに対応する範囲L1 で移
動して画像を読取り、その画像が所定の倍率でCRT表
示画面12Aに表示される。オペレータはこのCRT画
面12Aの画像のうち、プリント出力を必要とする領域
P(斜線の領域)を、例えばその対角位置の座標を入力
することにより、設定する(ステップ214)。
【0054】このようにしてプリント用の領域が設定さ
れると、次にプリント用本スキャンが行われる(ステッ
プ216)。この本スキャンは前記した表示用本スキャ
ン(ステップ206)とほぼ同じものであるが、読取り
密度が高く、スキャン範囲がプリント出力が必要な領域
Pに限定される点が異なる。すなわちラインセンサ96
は図9(B)のように、プリント出力領域P1 の範囲L
2 だけ低速で移動し、高密度に読取る。
【0055】このように読取られた画像は、図8とほぼ
同様に種々の画像処理を受け(ステップ218)、プリ
ンタ20に出力される(ステップ220)。検索が終わ
りでなければ、ラインセンサ96の傾きを元の状態に戻
した後、次のコマの検索に入り(ステップ200)、以
上の動作を繰り返えす。
【0056】このように傾きを元の状態に戻すのは、ラ
インセンサ96のスキャン範囲すなわち読取り範囲がフ
ィルムのコマに対して逆方向に大きく傾いていると、画
像がこのスキャン範囲から外れてしまい黒枠を正しく検
出できなくなる状態が発生しうるからである。
【0057】なおマイクロフィルムでは、通常光源部5
2と投影レンズ66の配置がこの実施例とは逆であるか
ら、このような従来の装置に用いるマイクロフィルムを
本実施例で用いた場合には投影画像は裏返えした画像に
なる。この場合には画像処理により正しい像に電気的に
変換すればよく、このような処理は容易である。
【0058】以上の実施例では、スキャナの投影レンズ
66は固定焦点としているが、本発明はこれに限定され
ない。例えば自動焦点合せ機構(オートフォーカス機
構)を備えてもよいのは勿論である。この場合この自動
焦点合せ処理を予備的処理に含めることができる。
【0059】
【実施態様2】図10は他の実施例の斜視図、図2はそ
の動作流れ図である。この実施例はマイクロフィルムの
拡大投影画像をスクリーンに表示すると共に、このスク
リーン上でマスク領域を設定するものである。
【0060】この図10において符号140は光源であ
り、この光源140の光はコンデンサレンズ142、防
熱ガラス144、コールドミラー146、マイクロフィ
ルム148、投影レンズ150、像回転用プリズム15
2、ミラー154、156、158を介して透過型スク
リーン160に導かれ、このスクリーン160にマイク
ロフィルム148の拡大投影画像を結像する。
【0061】スクリーン160の背面には、CCDライ
ンセンサ162が左右に移動可能に配設されている。す
なわちこのラインセンサ162はスクリーン160を縦
断する方向に長く配置され、ラインセンサ162はその
長さ方向(主走査方向)に画像を読出して画像信号を順
次時系列信号として出力することにより主走査を行い、
またこのラインセンサ160をモータ164によって左
右方向に移動させることにより副走査を行う。
【0062】ラインセンサ162の出力である画像信号
には、制御回路166で種々の処理が加えられる。すな
わち、その各画素のばらつきに対する補正などの信号処
理を経てバンドパスフィルタに入力され、さらに整流回
路、積分回路、A/D変換機、などで処理される。16
8はキーボードである。
【0063】次にこの装置の動作を説明する。オペレー
タが目標コマの検索コードを入力し、検索を開始すると
(図11、ステップ500)、目標のコマがスクリーン
160に表れる。オペレータはスクリーン160の画像
を見て、画像が傾いていれば画像の傾きを修正するため
にプリズム152をモータ170によって回転させる
(ステップ502)。すなわちモータ170の回転は歯
付きベルト172、小歯車174等を介してプリズム1
52に伝えられる。
【0063】スクリーン160の画像の傾きを修正した
後、オペレータはマスク範囲をキーボード164から入
力する(ステップ504)。例えばスクリーン160の
線に付された座標目盛(図示せず)を見て、マスク範囲
の座標を入力する。なお実際にはマスク範囲以外の出力
が必要な領域の座標を入力する。
【0064】そしてプリント開始スイッチを押せば、ラ
インセンサ162はマスク範囲以外の出力が必要な範囲
だけ移動してスキャンを行い、画像を読取る(ステップ
506)。そしてこの画像には制御装置166において
所定の画像処理が施され(ステップ508)、プリンタ
170に出力される(ステップ510)。
【0065】本発明における表示手段はCRT表示装置
12、スクリーン160に限られず、液晶板、プラズマ
ディスプレイ等、他の表示装置であってもよい。同様に
必要な範囲を出力するための装置は、プリンタ20、1
70に限られるものではない。例えば光磁気ディスクな
どの外部メモリに出力したり、他の画像処理装置に出力
してもよい。
【0066】また前記図1〜9に説明した実施態様1で
は、ラインセンサ96をスキャンする時だけランプ54
を点灯するので、電力消費量が小さくなる。またランプ
54の発熱量も少なくなるので、ランプ54の冷却系も
簡単にすることが可能である。なおランプ54は、スキ
ャナ18にカートリッジ24を装填すると点灯し、カー
トリッジ24を取出すと消灯するようにすることが可能
である。
【0067】本発明はマイクロフィルムのリーダに関す
るものであるが、本発明の方法はマイクロフィルムに限
らず他の写真フィルム、レントゲン写真フィルム、さら
にはフィルム以外の印刷物などの読取りに適用しても、
ほぼ同様の効果が得られるものである。またラインセン
サに代えて2次元のイメージセンサを用いたり、フィル
ムにイメージセンサを密着させて読取るものであっても
よい。
【0068】
【発明の効果】請求項1の発明は以上のように、設定さ
れたマスク領域を除く出力を必要とする領域だけをイメ
ージセンサで読取り、画像処理してプリンタ等に出力す
るようにしたものであるから、表示手段に表示された画
像全体を読取ることが不要になる。プリンタ等に出力す
る画像は高密度で読取りに時間がかかるものであるが、
読取る範囲が狭くなるから、読取り時間が短かくなり、
画像処理に要する時間も短くなる。
【0069】表示手段としてCRT表示装置を用いるこ
とができるが、この場合には、一般にこのCRT表示装
置の画質はプリンタなどの出力画質に比べて低いから、
その画像読取りは速いのに対し、プリンタなどの出力用
の画像読取りは遅い。しかし本発明によればこのプリン
タなどの出力用画像の読取り範囲が狭いので処理時間が
短くなる(請求項2)。表示手段としてスクリーンを用
いることもできる。この場合にはイメージセンサはプリ
ンタなどへの出力用画像だけを読取ればよいから、本発
明の効果は特に大きくなる(請求項3)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の使用状態を示す図
【図2】ここに用いるスキャナの透視斜視図
【図3】同じく要部の側面図
【図4】ラインセンサ駆動部を示す斜視図
【図5】制御系統を示すブロック図
【図6】全体動作の流れ図
【図7】予備スキャンの動作流れ図
【図8】本スキャンの動作流れ図
【図9】出力用本スキャンの概念説明図
【図10】他の実施例の斜視図
【図11】その動作流れ図
【符号の説明】
10 コンピュータ本体 12 出力手段の一例としてのCRT表示装置 14、168 キーボード 18 スキャナ 20、170 プリンタ 24 カートリッジ 26、148 マイクロフィルム 52 光源部 54、140 ランプ 64 ラインセンサ駆動部 66、150 投影レンズ 88、164 ラインセンサ送り用のステッピング・モ
ータ 96、162 CCDラインセンサ 100 CPU 102 検索制御手段 108 スキャン制御手段 112 黒枠検出手段 114 傾き検出手段 116 傾き補正手段 118 画像処理手段 120 画像メモリ 126、170 プリンタ 166 制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロフィルムから目標コマを検索
    し、この目標コマの画像を表示手段に表示し、この表示
    された画像に対してマスク領域を指定し、このマスク領
    域を除去した画像を出力するマイクロフィルムリーダの
    制御方法において、マスク領域を入力した後、このマス
    ク領域を除く出力領域だけをイメージセンサで読取り、
    画像処理して出力することを特徴とするマイクロフィル
    ムリーダの制御方法。
  2. 【請求項2】 表示手段はCRT表示装置であり、イメ
    ージセンサで低密度で読取った画像に対するマスク領域
    を前記CRT表示装置上で指定し、指定されたマスク領
    域を除く出力領域をイメージセンサにより高密度で読取
    り出力する請求項1のマイクロフィルムリーダの制御方
    法。
  3. 【請求項3】 表示手段はマイクロフィルムの投影画像
    を拡大表示するスクリーンであり、このスクリーン上で
    指定されたマスク領域を除く出力領域をイメージセンサ
    により読取り出力する請求項1のマイクロフィルムリー
    ダの制御方法。
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