JP3454961B2 - マイクロフィルムリーダ - Google Patents

マイクロフィルムリーダ

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JP3454961B2
JP3454961B2 JP06155195A JP6155195A JP3454961B2 JP 3454961 B2 JP3454961 B2 JP 3454961B2 JP 06155195 A JP06155195 A JP 06155195A JP 6155195 A JP6155195 A JP 6155195A JP 3454961 B2 JP3454961 B2 JP 3454961B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロフィルムの画
像をイメージセンサを用いて読取るマイクロフィルムリ
ーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】マイクロフィルムの画像をラインセンサ
などのイメージセンサを用いて読取るようにしたマイク
ロフィルムリーダが提案されている。このように画像を
イメージセンサで読取ることにより、デジタル画像信号
として画像処理を行い、プリンタに出力したり、光磁気
ディスクなどにメモリしたり、他の画像処理装置へ転送
したりすることが容易になる。
【0003】この場合イメージセンサで読取った画像の
信号は、ディザ処理などによって2値化され、ディジタ
ル処理される。またこのように2値化した画像信号を用
いてCRTや液晶板などの表示装置に画像表示させるこ
とも考られている。
【0004】
【従来技術の問題点】しかしCRTに2値化した画像を
表示する場合には、2値化しきい値の設定により画質が
大きく変化してしまい、特に中間調濃度の画質が悪くな
るという問題が生じる。
【0005】また画像内に濃度レベルが異なる領域が混
在している場合には、一定のしきい値を用いて2値化す
ると一部の領域が読取れなくなる。この画像を再現性良
く読取るためには2値化しきい値を濃度レベルが異なる
領域ごとに別々に設定する必要が生じ、構成が複雑にな
る。
【0006】一方マイクロフィルムの画像をスクリーン
に拡大し投影するものは、中間調濃度の画像であっても
忠実にスクリーン上に高画質の画像を再現できるという
特徴があるが、前記のようにCRTに2値した画像を
表示すると、このような高画質の表示が得られなくな
る。
【0007】
【発明の目的】本発明はこのような事情に鑑みなされた
ものであり、イメージセンサで読取り、CRTなどの表
示装置に表示するにもかかわらず、スクリーン投影画像
に劣らない高画質の画像を表示させることができるマイ
クロフィルムリーダを提供することを目的とする。
【0008】
【発明の構成】本発明によればこの目的は、マイクロフ
ィルムの画像をイメージセンサで読取り、読取った画像
信号を画像処理して表示するマイクロフィルムリーダに
おいて、イメージセンサが読取り出力する画像信号を多
値化処理する多値化処理手段と、前記画像信号を2値化
する2値化処理手段と、多値化した信号を多値濃度階調
で表示するCRTなどの表示装置と、2値化した信号を
2値濃度階調で出力する出力手段とを備え、通常は多値
化処理を行って表示装置にポジ画像を表示し2値化出力
が必要な時だけ2値化処理手段による2値化処理を追加
して行うことを特徴とするマイクロフィルムリーダ、に
より達成される。
【0009】多値化した画像信号の表示に用いる表示装
置は多値濃度階調表示が可能なものであり、CRTなど
が用いられる。またこの表示装置に表示される画像の背
景領域は2値化した画像のように真白ではなく、灰色に
なる。従って多値化した画像をエッジ強調処置する場合
には、画像のエッジ(境界)に接する濃い画像側だけを
強調し、エッジに接する背景側の強調を行わないのが望
ましい。背景側にエッジ強調が行われると画像の周縁に
沿って灰色の背景側に入り込んだ白抜けの枠が発生し、
画質が悪くなるからである。
【0010】
【実施態様】図1は本発明の一実施の使用状態を示す
図、図2はこの実施例に用いるスキャナの内部を透視し
た斜視図、図3は要部の配置を示す側面図、図4はライ
ンセンサ駆動部を示す斜視図、図5は制御系統を簡略化
して示すブロック図、図6は全体の動作流れ図、図7は
多値画像処理の動作例を示す流れ図、図8はエッジ強調
処理の概念説明図、図9はエッジ強調処理説明図であ
る。
【0011】図1において符号10はコンピュータ本体
であり、CPUなどを内蔵する。12はCRTなどの多
値階調表示が可能な表示装置、14はキーボードであ
り、これらは机16に載せられている。18はこの机1
6の下に収納されたスキャナ、20は机16の横に置か
れたプリンタである。
【0012】スキャナ18はその前面上部にカートリッ
ジ挿入口22を持ち、ここに挿入されたカートリッジ2
4(図2、3参照)に入っているマイクロフィルム26
の画像を読取る。読取った画像はコンピュータ本体10
内のCPUなどにより所定の画像処理を施される。この
画像処理は、画像を例えば28 =256階調の濃度レベ
ルに多値化して表示装置12に多値濃度階調で表示する
多値化処理と、画像を例えばディザ処理によって2値化
する2値化処理とを含む。
【0013】この2値化処理した出力はプリンタ20や
光磁気ディスクや外部処理装置などに出力される。多値
化処理と2値化処理とは同時に並行して行うようにして
もよいが、別々にスキャナ18で画像を読取って別々に
処理するようにしてもよい。通常は多値化処理だけを行
って表示装置12に画像を表示し、プリント出力などが
必要な時だけ2値化処理を追加して行う。
【0014】スキャナ18は縦長の筐体28を持ち、こ
の筐体28内の前部上方に供給側リール駆動部30が、
前部下方に巻取り側リール駆動部32が配設されてい
る。供給側リール駆動部30は、カートリッジ挿入口2
2にカートリッジ24が挿入されると、カートリッジ2
4を自動的に移動させて回転軸にリール24Aを係合さ
せる。またフィルム26の先頭を引き出して下方へ送
り、巻取り側リール駆動部32の巻取りリール32Aに
導く。
【0015】ここにフィルム26は、図2、3に示すよ
うに、各リール駆動部30、32の間隙の後側すなわち
筐体28の前からみて奥側を通る。図3で34、34、
36、36はフィルム26のガイドローラである。従っ
てこの間隙と筐体28の正面パネル28Aとの間に空間
38が形成され、ここに後記光源部52が収容される。
【0016】巻取り側リール駆動部32は、図3に示す
ようにリール32Aに接触して走行するドライブベルト
40を持つ。このドライブベルト40はガイドローラ4
2、44、駆動ローラ46、エンコーダ48、テンショ
ンローラ50に巻掛けられ、駆動ローラ46によりフィ
ルム巻取り方向(矢印方向)に走行駆動される。
【0017】52は、前記両リール駆動部30、32の
間の空間38に収容される光源部であり、ランプ54、
反射鏡56、コンデンサーレンズ58や適宜のフィルタ
ー等を有する。図2で60は電源回路部、62はモータ
などの電力制御回路部である。
【0018】次にラインセンサ駆動部64を説明する。
ラインセンサ駆動部64は投影レンズ66と一体化され
ている。すなわち図3、4に示すように、ラインセンサ
駆動部64のフレーム(回転フレーム)68には、投影
レンズ66を保持する筒部70が一体形成されている。
この筒部70に保持される投影レンズ66は固定焦点で
約2倍の倍率を持つ。筒部70は、筐体28に固定され
たフレーム(固定フレーム)72に回動自在に保持され
ている。ここに筒部70はフィルム26に垂直な光軸7
4を中心として回転する。
【0019】回転フレーム68の筒部70と、固定フレ
ーム72に取付けられたサーボモータ76のプーリ76
Aとには、ベルト78が巻掛けられている。そしてモー
タ76の回転により回転フレーム68は光軸74を中心
にして回動可能である。
【0020】回転フレーム68には、図4に示すように
筒部70と反対の面に可動台80が取付られている。す
なわちこの可動台80は一対のガイドロッド82、82
に摺動自在に保持され、筒部70の開口付近を光軸74
に直交する方向へ往復動可能である。回転フレーム68
には可動台80の往復方向と平行に、プーリ84、84
に巻き掛けたベルト86が設けられ、このベルト86に
可動台80の一側が固定されている。また一方のプーリ
84にはサーボモータ88の回転がベルト90を介して
伝えられる。この結果サーボモータ88を正逆転させる
ことによって、可動台80を光軸74に直交する平面上
で往復動させることができる。
【0021】可動台80には、ガイドロッド82、82
に直交する方向、すなわち可動台80の往復方向に直交
する方向に、長窓が形成されている。この長窓92はそ
の長さ方向の中心が光軸74上に位置する。この可動台
80の後面すなわち筒部70と反対側の面には、プリン
ト配線基板94が光軸74に直交するように固定されて
いる。
【0022】この基板94には長窓92に臨むCCDラ
インセンサ96が固定されている(図3)。なおこの基
板94には、このラインセンサ96の出力を増幅するプ
リアンプなども搭載されている。CCDラインセンサ9
6の受光面は、投影レンズ66の投影画像の結像面に一
致させるのは勿論である。
【0023】コンピュータ本体10に内蔵されたCPU
100は、図5に示すような種々の機能を持つ。これら
の機能はソフトウェアで形成されるが、図5ではこれら
を便宜的にブロックで示すものである。検索制御手段1
02は、フィルム26に予め付された検索用のブリップ
(図示せず)を用いて目標のコマを検出する。すなわち
フィルム26の走行路に近接させたブリップセンサ10
4の出力をカウントする一方、巻取り側リール駆動部3
2のモータ106および供給側リール駆動部30のモー
タ(図示せず)を制御して、目標とするコマを求める。
【0024】108はスキャン制御手段であり、目標コ
マが光軸74を含む投影範囲の所定位置に入ると、ライ
ンセンサ駆動部64を作動させる。すなわちモータ88
を作動させ、ラインセンサ66を画像の結像面上で平行
移動させて投影画像の読取りを行う。なおこのスキャン
の間は光源部52のランプ54を点灯させる。
【0025】110は切換スイッチであり、1回目の予
備スキャン時に図5のA側に接続され、2回目の本スキ
ャン時にB側に切換えられる。112は黒枠検出手段で
あり、切換スイッチ110がA側に接続されている時に
ラインセンサ66のスキャンによる画像信号を読込んで
黒枠を検出する。
【0026】この黒枠は、原稿の周囲の部分すなわちプ
リント時に原稿画像の外周に表れる部分である。黒枠の
検出アルゴリズムは種々提案されている。例えばスキャ
ンした時に黒枠から原稿に入ると一定画素数以上の黒の
画素が連続した白の画素に変化することから黒枠と原稿
の境界を検出することができる。
【0027】このように黒枠が検出されると、次に傾き
検出手段114は原稿の画像の傾きを求める。傾き補正
手段116はこの傾きを補正するためにモータ76を駆
動する。この結果ラインセンサ駆動部64全体が回転
し、ラインセンサ66を投影画像の一辺と平行にする。
【0028】118は画像処理手段であり、切換スイッ
チ110がB側に接続され本スキャンを行うと、ライン
センサ66の出力を読込んで所定の画像処理を行う。こ
の画像処理手段118は、まずラインセンサ96が出力
する画像信号を多値化処理してCRTからなる表示装置
12に多値濃度階調で画像を表示させる。この処理は図
5の多値化処理手段118Aで行われる。
【0029】またこの画像処理手段118は、プリント
出力や光磁気ディスクなどへのメモリなどが必要な場合
には、ラインセンサ96の画像信号を2値化処理手段1
18Bにおいて2値化する。この2値化処理は例えば公
知のディザマトリックスを用いて行うことができる。こ
の2値化処理は2値化した出力が必要な時だけスキャナ
18を作動させて画像を読取るようにする。画像処理手
段118では、前記の多値化処理や、2値化処理の他
に、例えばエッジ強調、画像反転、画像の拡大・縮小、
空間フィルタリング処理、トリミング、マスキング、白
黒反転等の公知の処理を行う。
【0030】次にこの実施例の動作を説明する。カート
リッジ24がカートリッジ挿入口22に挿入され、供給
側リール駆動部30に装填されると、フィルム26の先
頭が下方へ引き出される。そしてフィルム26の先頭は
ガイドローラ34、34や36、36等にガイドされて
巻取り側リール駆動部32に導かれる。フィルム26の
先頭はリール32Aとドライブベルト40とに挟まれて
リール32Aに巻付けられる。
【0031】フィルム26には予め検索用ブリップが付
され、フィルム26の走行中にはこのブリップがフォト
トランジスタなどのブリップセンサ104(図5)によ
り検出される(図6のステップ200)。検索目標のコ
マは検索手段102においてこのブリップをカウントす
ることによって判別される。目標のコマが来ると、この
コマを光軸74を含む投影範囲(フレーム)内に位置決
めしてフィルム26の送りを停止する。そして次にこの
コマの画像読取りが始まる。
【0032】この最初の画像読取りは画像の傾きを求め
るための予備的なものであるため、予備スキャンという
(ステップ202)。この予備スキャンではスキャン制
御手段108が、まず切換スイッチ110をA側に入
れ、光源部52のランプ54を点灯する。するとコマの
画像が投影レンズ66で約2倍に拡大されて可動台80
に投影される。
【0033】可動台80はラインセンサ96が投影画像
の投影範囲全体を一方から他方へ向って移動するように
モータ88で駆動される。この間ラインセンサ96は結
像面上の投影画像を読込む。このようにしてラインセン
サ96によるスキャン(予備スキャン)が行われる間、
ラインセンサ96の出力は基板上のプリアンプで増幅さ
れて、コンピュータ本体10に送られる。
【0034】CPU100では、黒枠検出手段112に
よって投影画像に含まれている原稿の黒枠を求める(ス
テップ204)。そしてこの黒枠によって傾き検出手段
114は画像の傾きを求める(ステップ206)。この
傾きは、原稿の画像の周縁となる黒枠を検出することに
より求めることができる。画像の傾きが求められると、
回転フレーム68をサーボモータ88により回転させて
傾きを0とする。すなわち黒枠の一辺にラインセンサ9
6の長手方向を一致させる(ステップ208)。
【0035】以上のスキャン動作は、画像とラインセン
サ96との傾きを一致させるための予備的なものであ
り、この予備スキャンの後に画像を多値化階調で読取っ
てCRT表示装置12に多値化階調表示させるための本
スキャンが行われる(ステップ210)。ラインセンサ
96は再び画像を読込み、この出力が画像処理手段11
8の多値化処理手段118Aで多値化処理される(ステ
ップ212)。
【0036】この多値化処理(ステップ212)では、
図7の(A)に示すようにエッジ強調処理(ステップ2
14)や、拡大・縮小処理(ステップ216)、トリミ
ング処理(ステップ218)、白黒反転など、適宜の処
理が追加されて行われる。ここで行うエッジ強調処理
は、次に説明するように多値階調表示する場合に特有な
構成を持つものである。
【0037】図8の(A)は従来広く行われているエッ
ジ強調処理を、(B)は本実施例における処理をそれぞ
れ示すものであり、(A)における実線は座標Lに対す
る処理前の濃度(D)の変化を、破線はエッジ強調処理
後の濃度(D)の変化を示している。このように従来の
処理は、濃度が急変する境界(エッジ)を挾んで、その
両側で強調を行っていた。2値階調の画像においては、
画像内の背景領域の濃度D1 は白、画像の濃度D2 は黒
であるから、境界を挾んで画像側の縁を黒に背景側の縁
を白に強調すれば、画像は明確になる。
【0038】しかし多値階調の画像表示では、背景の濃
度D11は白色ではなく灰色(淡色)になる。このため境
界を挾んで背景側の縁を白色に強調すると、この白色の
縁が画像の縁に沿って表れ、画質がかえって悪くなる。
そこで本実施例では境界を挾んで画像側の縁だけを画像
濃度D22よりも濃く強調し、背景側の縁は強調しないよ
うにしたものである。
【0039】このような特性を持つエッジ強調処理は、
図9の(A)に示す濃度変換を行うことにより得られ
る。この変換は同図(C)に示す特性式を用いて、同図
(B)に示す中心画素の濃度A0 を変換することにより
行うことができる。この変換は、中心画素濃度A0 がそ
の周囲の画素濃度A1 〜A8 に比べて濃ければ十分に濃
くし(濃度A00)、反対なら濃度A0 をほとんど変えな
い。なお図9の(C)で係数K1 、K2 は定数である。
【0040】拡大・縮小処理(ステップ216)では、
キーボード14から指定された倍率に画像を拡大・縮小
してCRT表示装置12に表示させたり、指定された領
域をCRT表示装置12の表示領域に適合させるように
自動的に倍率を変更させる。トリミング処理(ステップ
218)では、画像の周囲に表れる黒枠を自動で消去し
たり、キーボード14で指定された領域を消去する。こ
のように種々の処理を行った後、多値階調の画像がCR
T表示装置12に多値階調で表示させる(ステップ22
0)。
【0041】CRT表示装置12を見て、プリント出力
したり、光磁気ディスクへメモリしたり、他の画像処理
装置に転送する必要がある画像であれば、2値階調によ
る画像読取りをキーボード14から指示する(ステップ
222)。この時にはスキャナ18は再び本スキャンを
行い(ステップ224)、2値化処理を行う(ステップ
226)。
【0042】この処理と共に、拡大・縮小処理、トリミ
ング処理、白黒反転等の種々の処理を行ってもよいのは
勿論である。例えば拡大・縮小処理においては、プリン
ト出力する用紙サイズを予め設定することにより、倍率
を自動設定できるようにすることができる。
【0043】図10は倍率自動設定の概念を示す図であ
り、プリント用紙150の寸法を手動設定することによ
り、CRT100は出力画像領域152をこのプリント
用紙150に出力するのに適する倍率を求める。このよ
うに2値化処理された画像信号は、プリンタ20に出力
されプリント出力される(ステップ228)。またこの
結果を光磁気ディスクなどの外部メモリ装置にメモリし
たり、他の画像処理装置に出力する。
【0044】なお本スキャン(ステップ210、22
4)を終って画像信号をCPU100にメモリした後で
あれば、直ちに次のコマの検索に入ることができる。こ
の時には本スキャンを終ってから傾き補正を元の状態に
戻すのが望ましい(図6のステップ230)。このよう
に傾きを元の状態に戻すのは、ラインセンサ96のスキ
ャン範囲すなわち読取り範囲がフィルムのコマに対して
逆方向に大きく傾いていると、画像がこのスキャン範囲
から外れてしまい黒枠を正しく検出できなくなる状態が
発生しうるからである。
【0045】本発明ではCRT表示装置12を持つの
で、この表示装置12を利用して検索時に必要な種々の
情報を表示させることが可能である。例えばマイクロフ
ィルム26の送り量を表示させることができる。図11
はその表示例を示すものである。CPU100は前記し
たように検索制御手段102を持つから、マイクロフィ
ルム26の送り量を知ることができる。そこでCPU1
00にフィルム送り量表示手段154を追加しておき、
CRT表示装置12に表示させればよい。
【0046】例えばCRT表示画面に供給側リール15
6と巻取りリール158との画像を表示し、フィルム送
り量に対応したフィルム巻き径を演算し、各リール15
6、158のフィルム巻き径を変化させるように表示す
ることができる。また送り量に対応して移動する目盛1
60を表示しておいてもよい。図11の(A)はフィル
ム送り初期を、同(B)はフィルム送りの途中を示して
いる。
【0047】また前記の実施例ではマイクロフィルムの
撮影画像をラインセンサ96で読取っているが、二次元
のイメージセンサを用いてもよい。またマイクロフィル
ムにイメージセンサを密着させて読取るようにしてもよ
い。本発明は、マイクロフィルムに代えて他の写真フィ
ルム、X線レントゲン写真フィルム、などの中間調濃度
階調を含む画像や背景が灰色の画像を読取る装置に適用
すれば、本発明と同様な効果が得られる。
【0048】前記の実施例では予備スキャン(図6、ス
テップ202)を行った後に、多値階調読取りのための
本スキャン(ステップ210)と、2値階調読取りの本
スキャン(ステップ224)とを別々に行っている。し
かし予備スキャンは本発明に必須のものではない。また
2回の本スキャンは1度で済ませることも可能である。
例えば多値化と2値化とを並行して行うようにしたり、
多値化した画像情報をメモリしておき、その内容を読出
して2値化処理するようにしてもよい。さらに本発明は
白黒画像の読取りに限定されず、カラー画像に対しても
カラーフィルターによりカラー成分に分けることにより
そのまま適用できるのは勿論である。
【0049】一般にマイクロフィルムではネガフィルム
としたものが多いが、この場合スクリーンに投影すると
白黒が反転したままスクリーンに表れるため、見にくい
という問題がある。これに対し本願発明によれば、画像
処理手段118において画像信号を電気的に処理するこ
とにより、白黒を容易に反転でき、ネガフィルムの画像
を見易いポジ画像としてCRT表示装置12に表示する
ことが可能になる。
【0050】マイクロフィルムでは、通常光源部52と
投影レンズ66の配置がこの実施例とは逆であるから、
このような従来の装置に用いるマイクロフィルムを本実
施例で用いた場合には投影画像は裏返えした画像にな
る。この場合には画像処理により正しい像に電気的に変
換すればよく、このような処理は容易である。
【0051】図3には投影レンズ66がフィルム26か
ら離れた状態で示されているが、投影レンズの先端をフ
ィルム側へ延出させ、フィルムを位置決めする透明ガラ
ス板に摺動可能に当接させておいてもよい。このように
すれば、フィルムと投影レンズの相対的な位置決め精度
が向上する。この投影レンズはラインセンサ駆動部の回
転フレーム68に保持されているから、結局フィルムと
投影レンズとラインセンサ走行面との相対位置決め精度
を高くできる。従って固定焦点かつ低倍率の投影レンズ
を用いても高精度な画像読取りが可能になる。
【0052】
【発明の効果】請求項1の発明は以上のように、多値化
処理手段と2値化処理手段とを備え、通常はCRTなど
の表示装置に多値画像をポジ画像として表示し、必要な
時だけ2値化処理を追加して行うようにしたから、CR
Tなどの表示装置はフィルムの灰色の背景や、中間調濃
度の画像も高画質に表示させることができる。このため
スクリーンに投影した画像に劣らない優れた画像をCR
Tなどの表示装置に出力することができる。ここにCR
Tなどの表示装置にはポジ画像を表示するから、ネガフ
ィルムを読取る場合にも見易くなる。また2値化処理を
行う場合には、プリンタに出力したり光磁気ディスクな
どにメモリしたり他の画像処理装置への転送に都合がよ
い。
【0053】請求項2の発明によれば、多値化処理され
た画像信号に対してエッジ強調処理を行う場合に、画像
の境界(エッジ)を挾んで画像側を濃く強調するのに対
し、灰色の背景側を白く強調しないようにしたから、背
景が灰色の場合に画質が悪くなることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の使用状態を示す図
【図2】この実施例の透視斜視図
【図3】同じく要部の側面図
【図4】ラインセンサ駆動部を示す斜視図
【図5】制御系統を示すブロック図
【図6】全体の動作流れ図
【図7】多値画像処理の動作例を示す流れ図
【図8】エッジ強調処理の概念説明図
【図9】エッジ強調処理の説明図
【図10】プリント出力時の倍率自動設定の概念図
【図11】フィルム送り量の表示例を示す図
【符号の説明】
10 コンピュータ本体 12 表示装置(CRT) 18 スキャナ 20 プリンタ 22 カートリッジ挿入口 24 カートリッジ 26 マイクロフィルム 30 供給側リール駆動部 32 巻取側リール駆動部 52 光源部 64 ラインセンサ駆動部 66 投影レンズ 96 CCDラインセンサ 100 CPU 118 画像処理手段 118A 多値化処理手段 118B 2値化処理手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 宗治 神奈川県綾瀬市小園1005番地 富士マイ クログラフイックス株式会社内 (72)発明者 吉田 孝雄 神奈川県綾瀬市小園1005番地 富士マイ クログラフイックス株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−152959(JP,A) 特開 平6−152874(JP,A) 特開 平4−329068(JP,A) 特開 平2−206962(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 21/11 G03B 27/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロフィルムの画像をイメージセン
    サで読取り、読取った画像信号を画像処理して表示する
    マイクロフィルムリーダにおいて、イメージセンサが読
    取り出力する画像信号を多値化処理する多値化処理手段
    と、前記画像信号を2値化する2値化処理手段と、多値
    化した信号を多値濃度階調で表示するCRTなどの表示
    装置と、2値化した信号を2値濃度階調で出力する出力
    手段とを備え、通常は多値化処理を行って表示装置にポ
    ジ画像を表示し2値化出力が必要な時だけ2値化処理手
    段による2値化処理を追加して行うことを特徴とするマ
    イクロフィルムリーダ。
  2. 【請求項2】 多値化処理手段は、多値化した画像信号
    画像の境界を挟んで画像側の縁だけを画像濃度よりも
    濃く強調し背景側の縁は強調しないようにするエッジ強
    調手段を備える請求項1のマイクロフィルムリーダ。
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