JPH08234166A

JPH08234166A - 液晶画像表示装置

Info

Publication number: JPH08234166A
Application number: JP3562595A
Authority: JP
Inventors: Tsutae Asakura; 伝朝倉
Original assignee: Victor Company of Japan Ltd
Current assignee: Victor Company of Japan Ltd
Priority date: 1995-02-23
Filing date: 1995-02-23
Publication date: 1996-09-13

Abstract

(57)【要約】【目的】液晶表示器の駆動スピードを低くして交流駆
動ができる、フリッカの少ない液晶画像表示装置を提供
する。【構成】対向する一対のガラス基板３Ａ、３Ｂ、透明
電極４、液晶５、絵素電極６、配向膜７、誘電体ミラー
８、シリコン基板上にマトリクス状に配置した走査線お
よび信号線、走査線と信号線の交差部に設けたスイッチ
ングトランジスタを備えた液晶表示パネル２と、走査線
駆動手段９と、信号線駆動手段１０とから構成する液晶
画像表示装置１。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明はアクティブ・マトリク
ス型の液晶表示パネルを用いたプロジェクタ・テレビジ
ョン等の液晶画像表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の液晶画像表示装置において、液晶
表示パネルの基板表面の行方向に配置された複数の走査
線、基板表面の列方向に配置された複数の信号線、これ
らの走査線および信号線が形成するマトリクスの交差部
にスイッチングトランジスタを介して接続した絵素電極
をマトリクス状に配置し、走査線に駆動信号を供給して
スイッチングトランジスタをオン／オフ制御するととも
に、信号線に画像信号を供給し、スイッチングトランジ
スタを介して絵素電極に画像信号を供給するよう構成さ
れたものは知られている。

【０００３】図６に従来の液晶画像表示装置の基本構成
図を示す。図６において、従来の液晶画像表示装置５０
には、図示しないガラス基板上で、行方向に配列された
複数の走査線Ｌ_S、列方向に配列された複数の信号線
Ｌ_V、複数の走査線Ｌ_Sおよび複数の信号線Ｌ_Vが形成す
るマトリクスの交差部にそれぞれの走査線Ｌ_Sおよび信
号線Ｌ_Vと接続される図示しないスイッチングトランジ
スタ、走査線Ｌ_Sと信号線Ｌ_Vのマトリクスの交差部に対
応して配置されたマトリクス状の絵素電極５３等を有す
る液晶表示パネルが設けられている。

【０００４】また、従来の液晶画像表示装置５０には、
信号線制御信号Ｃ_H に基づいて複数の信号線Ｌ_Vに画像
信号Ｓ_V を供給する信号線駆動回路５１、走査線制御信
号Ｃ_Vに基づいて複数の走査線Ｌ_S に駆動信号を供給す
る走査線駆動回路５２が設けられる。

【０００５】走査線駆動回路５２から走査線Ｌ_S に駆動
信号が供給されると、この駆動信号に基づいてスイッチ
ングトランジスタがオン／オフ制御され、信号線制御信
号Ｃ_Hに基づいて信号線駆動回路５１から信号線Ｌ_Vを介
して画像信号Ｓ_V が制御対象となった絵素電極５３に供
給される。

【０００６】走査線制御信号Ｃ_Vと信号線制御信号Ｃ_Hの
所定のタイミングで絵素電極５３に画像信号Ｓ_Vが供給
されると、液晶が駆動されて画像信号Ｓ_Vに対応した画
像が液晶表示パネルに表示される。

【０００７】なお、走査線制御信号Ｃ_Vは走査線Ｌ_Sに１
列ずつ順次供給され、一般的に液晶は交流信号駆動が必
要とされるため、図７の従来の液晶画像表示装置の画像
信号パターン図の画像信号Ｓ_Vに示すように、１フィー
ルド毎に画像信号Ｓ_Vの極性を反転させて液晶を駆動す
るため、これにより液晶はフィールド周期の２倍の周期
で駆動されれ、例えばフィールド周波数が６０Ｈｚとす
ると、液晶はフィールド周波数より低速の周波数３０Ｈ
ｚで駆動されることになる。

【０００８】また、液晶の駆動速度を改善し、交流動作
のフルライン化に対応した液晶画像表示装置も知られて
いる。図８に従来の液晶画像表示装置の絵素電極に供給
される画像信号パターン図を示す。（ａ）図に最初のフ
ィールドにおける画像信号パターン図、（ｂ）図に次の
フィールドにおける画像信号パターン図を示す。なお、
図８は絵素電極に供給される画像信号の極性パターンを
示したもので、図６に示す信号線駆動回路５１、走査線
駆動回路５２等は省略してある。

【０００９】まず、最初のフィールドにおける絵素電極
の画像信号の極性パターンについて説明する。（ａ）図
において、初めに第１ラインおよび第２ラインが同時に
選択され、例えば第１ラインには所定の画像信号（○印
で＋極性の画像信号）、第２ラインには第１ラインと極
性（−）のみが異なる画像信号が絵素電極に供給され
る。

【００１０】次に、第３ラインおよび第４ラインが同時
に選択され、例えば第３ラインには第１ライン、第２ラ
インとは異なる画像信号（△印で＋極性の画像信号）、
第４ラインには第３ラインと極性（−）のみが異なる画
像信号が供給される。続いて、第５および第６ラインが
同時に選択され、それぞれ極性の異なる別の画像信号
（▽印の画像信号）が供給され、以下同様に２ラインず
つが順次選択されて最初のフィールドが終了する。この
ように、各ラインの画像信号の極性は交互にプラス
（＋）、マイナス（−）を繰り返すよう設定される。

【００１１】次に、２番目のフィールドにおける絵素電
極の画像信号の極性パターンについて説明する。（ｂ）
図において、初めに画像信号の極性が最初のフィールド
とは反対の極性に設定され、第１ラインにマイナス
（−）極性の画像信号が供給される。

【００１２】次に、第２ラインおよび第３ラインが同時
に選択され、最初のフィールドの第１ラインおよび第２
ラインと同じ画像信号（○印でそれぞれ＋、−極性の画
像信号）が供給される。続いて、第４ラインおよび第５
ラインが同時に選択され、最初のフィールドの第３ライ
ンおよび第４ラインと同じ画像信号（△印でそれぞれ
＋、−極性の画像信号）が供給される。

【００１３】同様に、第５ラインおよび第６ラインが同
時に選択され、順次２ラインずつが同時に選択され、そ
れぞれに対応した画像信号が供給される。同様にして、
連続したフィールドで全てのラインが選択され、対応し
た画像信号が絵素電極に供給される。

【００１４】このような動作が行われ、ライン毎に異な
る状態が形成されてフリッカが平均化されて目立たなく
なるとともに、各ラインに供給される画像信号の極性は
フィールド毎に反転されて液晶の交流駆動が行われる。

【００１５】また、インターレス状態の画像信号が２ラ
イン１組として使用されるため、等価的にノンインター
レス表示状態となって画像信号のフルライン数を有する
液晶画像表示装置に適したものとなっている。

【００１６】

【発明が解決しようとする課題】従来の液晶画像表示装
置５０は、マトリクス状に配置された絵素電極やスイッ
チングトランジス、長く延びた信号線や走査線等の浮遊
容量、液晶配向膜などに付随する条件に起因し、図７に
示すフィールド毎に極性の異なる画像信号を供給しても
画像信号Ｓ_Vの極性毎に液晶の反応量が異なる現象が生
じてしまう課題がある。これは、１フィールド毎に明る
さの異なる再生画像となり、フリッカ現象が発生され
る。

【００１７】また、図８で説明したフルライン化に対応
した従来の液晶画像表示装置は、２ラインが１組となっ
た絵素電極が接続されたラインに、同一ラインの画像信
号を異なる極性で供給するよう構成されるため、１ライ
ンの期間中に２ライン分の情報を液晶表示パネルに入力
する必要があり、ラインメモリ等で構成された画像信号
の倍速変換回路が要求されるとともに、液晶表示パネル
の動作速度に２倍の速さが要求される課題がある。

【００１８】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的は単純な構成で、液晶表示パ
ネルの駆動速度も低く、フリッカを改善して明るい画像
を表示できる液晶画像表示装置を提供することにある。

【００１９】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係る液晶画像表示装置の走査線駆動手段は、
複数の走査線の隣り合った２本をペアとして同一タイミ
ングで順次駆動しながら、画像信号の１フィールド毎に
ペアを変更して駆動するとともに、信号線駆動手段は、
奇数列信号線駆動手段と偶数列信号線駆動手段を備え、
少なくとも１列おきに接続された信号線のグループを極
性が異なり、画像信号の１フィールド毎に極性が変化す
る画像信号で駆動することを特徴とする。

【００２０】また、この発明に係る液晶画像表示装置
は、奇数列信号線駆動手段および偶数列信号線駆動手段
は、シフトレジスタおよびアナログスイッチを備え、そ
れぞれ信号線制御信号に基づいて奇数列信号線および偶
数列信号線に極性の異なる画像信号を供給することを特
徴とする。

【００２１】さらに、この発明に係る液晶画像表示装置
の液晶表示器は、絵素電極と液晶の間に誘電体ミラーを
配置したことを特徴とする。

【００２２】

【作用】この発明に係る液晶画像表示装置の走査線駆動
手段は、複数の走査線の隣り合った２本をペアとして同
一タイミングで順次駆動しながら、画像信号の１フィー
ルド毎にペアを変更して駆動するとともに、信号線駆動
手段は、奇数列信号線駆動手段と偶数列信号線駆動手段
を備え、少なくとも１列おきに接続された信号線のグル
ープを極性が異なり、画像信号の１フィールド毎に極性
が変化する画像信号で駆動するので、画像信号の倍速変
換回路を必要とせずに液晶を交流駆動しながらフリッカ
を改善することができる。

【００２３】また、この発明に係る液晶画像表示装置の
奇数列信号線駆動手段および偶数列信号線駆動手段は、
シフトレジスタおよびアナログスイッチを備え、それぞ
れ信号線制御信号に基づいて奇数列信号線および偶数列
信号線に極性の異なる画像信号を供給するので、一列置
きに極性の異なる画像信号を同時に各信号線に供給する
ことができる。

【００２４】さらに、この発明に係る液晶画像表示装置
の液晶表示器は、絵素電極と液晶の間に誘電体ミラーを
配置したので、光学的な反射率を向上することができ
る。

【００２５】

【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図１はこの発明に係る液晶画像表示装置の
全体構成図である。図１において、液晶画像表示装置１
は、液晶表示器を形成する液晶表示パネル２と、走査線
駆動手段９と、信号線駆動手段１０とから構成する。

【００２６】液晶表示パネル２は、対向する一対のガラ
ス基板３Ａ、およびガラス基板３Ａと、ガラス基板３Ａ
の内側表面上に配置した透明電極４と、ガラス基板３Ａ
とガラス基板３Ｂとの間に上下配向膜７を介して封入し
た液晶５と、ガラス基板３Ｂの内側表面上に配置した絵
素電極６と、下側配向膜７と絵素電極６間に配置した誘
電体ミラー８とから構成する。

【００２７】また、ガラス基板３Ｂの内側表面上、また
はガラス基板３Ｂの内側に配置した、図示しない、例え
ばシリコン基板上には、水平方向に複数の走査線および
垂直方向に複数の信号線が導体パターンでマトリクス状
に形成し、それぞれ走査線と信号線の交差部にはスイッ
チングトランジスタを形成する。なお、スイッチングト
ランジスタは、シリコン基板上に形成したＭＯＳトラン
ジスタ、あるいはガラス基板上に形成したＴＦＴトラン
ジスタでもよい。

【００２８】各スイッチングトランジスタの３端子（例
えば、ベース、コレクタおよびエミッタ）には、それぞ
れ走査線、信号線、絵素電極６を接続し、走査線から供
給される走査線制御信号（Ｃ_V）により、信号線を介し
て画像信号（Ｓ_VO、Ｓ_VE）を絵素電極６に供給するよ
う構成する。

【００２９】スイッチングトランジスタがシリコン基板
上に形成したＭＯＳトランジスタで、液晶表示パネル２
が反射型の場合、シリコン基板は光学的に透明でないた
め、ＭＯＳトランジスタに接続された絵素電極６と液晶
５の間に誘電体材料で形成した誘電体ミラー８を配置
し、光学的に反射率のより良好な液晶表示パネルを構成
する。

【００３０】走査線駆動手段９はシフトレジスタ等を備
え、複数の走査線の隣り合った２本をペアとして同一タ
イミングで順次駆動しながら、画像信号の１フィールド
毎にペアを変更して駆動するよう走査線制御信号Ｃ_V を
供給し、スイッチングトランジスタのオン／オフ制御を
行う。

【００３１】信号線駆動手段１０はシフトレジスタ、ア
ナログスイッチ等からなる奇数列信号線駆動手段１１お
よび偶数列信号線駆動手段１２を備え、奇数列信号線駆
動手段１１は奇数列信号線制御信号Ｃ_HOの制御に基づい
て奇数列画像信号Ｓ_VOを複数信号線の奇数列で形成され
る奇数列信号線に供給し、偶数列信号線駆動手段１２は
偶数列信号線制御信号Ｃ_HEの制御に基づいて偶数列画像
信号Ｓ_VEを複数信号線の偶数列で形成される偶数列信号
線に供給するよう構成する。

【００３２】なお、奇数列信号線に供給する奇数列画像
信号Ｓ_VOと偶数列信号線に供給する偶数列画像信号Ｓ_VE
は、同一の画像信号の極性が互いに逆になるよう同時に
供給されるとともに、１フィールド毎に奇数列画像信号
Ｓ_VOと偶数列画像信号Ｓ_VEの極性が反転するよう形成さ
れる。

【００３３】図２はこの発明に係る液晶画像表示装置の
要部基本構成図である。図１に示す液晶表示パネル２の
ガラス基板３Ｂの内側表面上には、水平方向に導体パタ
ーンで形成した走査線（Ｌ_S1、Ｌ_S2、Ｌ_S3、…、Ｌ_Sn）
と、垂直方向に導体パターンで形成した信号線（Ｌ_V1、
Ｌ_V2、Ｌ_V3、…、Ｌ_Vn）がマトリクス状に形成され、マ
トリクスの各交差部には、各走査線と各信号線に接続し
た図示しないスイッチングトランジスタを配置し、各ス
イッチングトランジスタにはマトリクス状に配置した絵
素電極６を接続する。

【００３４】走査線（Ｌ_S1、Ｌ_S2、Ｌ_S3、…、Ｌ_Sn）は
走査線駆動回路９に接続され、走査線制御信号Ｃ_Vの制
御によりスイッチングトランジスタをオン／オフ制御す
る。

【００３５】奇数列信号線（Ｌ_V1、Ｌ_V3、…、Ｌ_Vn-1）
は奇数列信号線駆動手段１１に接続され、偶数列信号線
（Ｌ_S2、Ｌ_S4、…、Ｌ_Sn）は偶数列信号線駆動手段１２
に接続される。奇数列信号線駆動手段１１は極性同一の
同じ奇数列画像信号Ｓ_VOを奇数列信号線（Ｌ_V1、Ｌ_V3、
…、Ｌ_Vn-1）に、偶数列信号線駆動手段１２は奇数列画
像信号Ｓ_VOと極性が異なる同一の偶数列画像信号Ｓ_VEを
偶数列信号線（Ｌ_S2、Ｌ_S4、…、Ｌ_Sn）に同じタイミン
グで供給する。なお、奇数列画像信号Ｓ_VOと偶数列画像
信号Ｓ_VEは１フィールド毎に極性を反転するよう構成す
る。

【００３６】走査線制御信号Ｃ_V によってオン状態にあ
るスイッチングトランジスタを介して奇数列画像信号Ｓ
_VOと偶数列画像信号Ｓ_VEがそれぞれ対応する絵素電極６
に供給される。

【００３７】奇数列信号線駆動手段１１および偶数列信
号線駆動手段１２は、それぞれ複数のシフトレジスタ１
１Ａ、１２Ａ、バファ１１Ｂ、１２Ｂ、および奇数列信
号線（Ｌ_V1、Ｌ_V3、…、Ｌ_Vn-1）、偶数列信号線
（Ｌ_S2、Ｌ_S4、…、Ｌ_Sn）に対応したアナログスイッチ
１１Ｃ（Ｓ_O1、Ｓ_O2、…、Ｓ_On）、アナログスイッチ１
２Ｃ（Ｓ_E1、Ｓ_E2、…、Ｓ_En）を備え、奇数列信号線制
御信号Ｃ_HOおよび偶数列信号線制御信号Ｃ_HEに基づいて
それぞれアナログスイッチ１１Ｃ（Ｓ_O1、Ｓ_O2、…、Ｓ
_On）、アナログスイッチ１２Ｃ（Ｓ_E1、Ｓ_E2、…、
Ｓ_En）をオン制御し、奇数列画像信号Ｓ_VO、および奇数
列画像信号Ｓ_VOと極性が異なる同一の偶数列画像信号Ｓ
_VEを同一タイミングでそれぞれ奇数列信号線（Ｌ_V1、Ｌ
_V3、…、Ｌ_Vn-1）、偶数列信号線（Ｌ_S2、Ｌ_S4、…、Ｌ
_Sn）に提供する。

【００３８】また、奇数列信号線駆動手段１１および偶
数列信号線駆動手段１２は、画像信号の１フィールド毎
にそれぞれ極性を反転した奇数列画像信号Ｓ_VO、偶数列
画像信号Ｓ_VEを同一タイミングで供給するよう構成す
る。

【００３９】図３に画像信号発生手段の要部ブロック構
成図を示す。図３において、画像信号発生手段１３は、
例えばインバータをからなる反転手段１４、スイッチ手
段ＳＷＡ、ＳＷＢを備え、画像信号Ｓ_V を同一タイミン
グで互いに極性が異なり、１フィールド毎に極性が反転
する奇数列画像信号Ｓ_VOと偶数列画像信号Ｓ_VEを発生
し、それぞれ奇数列信号線駆動手段１１および偶数列信
号線駆動手段１２に供給する。

【００４０】スイッチ手段ＳＷＡおよびスイッチ手段Ｓ
ＷＢのそれぞれのメーク接点ａ、ｄには、画像信号Ｓ_V
が供給され、それぞれのブレーク接点ｂ、ｅには反転手
段１４で極性反転された画像信号Ｓ_V-が供給される。最
初のフィールドにおいて、スイッチ手段ＳＷＡは、奇数
列信号線制御信号Ｃ_HO（例えば、＋極性）の制御により
共通接点ｃがメーク接点ａに接続され、例えば、プラス
（＋）極性の画像信号Ｓ_Vが奇数列画像信号Ｓ_VOとして
出力される。

【００４１】一方、最初のフィールドにおいて、スイッ
チ手段ＳＷＢは、奇数列信号線制御信号Ｃ_HOがインバー
タで反転された偶数列信号線制御信号Ｃ_HE（−極性）の
制御により共通接点ｆがブレーク接点ｅに接続され、マ
イナス（−）極性の画像信号Ｓ_V-が偶数列画像信号Ｓ_VE
として出力される。

【００４２】次のフールドでは、奇数列信号線制御信号
Ｃ_HOの極性が逆極性（−極性）となり、スイッチ手段Ｓ
ＷＡは共通接点ｃがブレーク接点ｂに接続され、マイナ
ス（−）極性の画像信号Ｓ_V-が奇数列画像信号Ｓ_VOとし
て出力される。一方、偶数列信号線制御信号Ｃ_HE（＋極
性）の制御により共通接点ｆがメーク接点ｄに接続さ
れ、プラス（＋）極性の画像信号Ｓ_Vが偶数列画像信号
Ｓ_VE として出力される。

【００４３】図４に画像信号発生手段の信号パターン図
を示す。プラス（＋）極性の画像信号Ｓ_V およびプラス
（＋）極性の奇数列信号線制御信号Ｃ_HOは、それぞれ反
転手段１４とインバータで極性反転され、最初のフィー
ルドでは非反転の画像信号Ｓ_V（奇数列画像信号Ｓ_VO）
がスイッチ手段ＳＷＡ、反転された画像信号Ｓ_V（偶数
列画像信号Ｓ_VE）がスイッチ手段ＳＷＢで選択され
る。

【００４４】次のフィールドでは、奇数列信号線制御信
号Ｃ_HOおよび偶数列信号線制御信号Ｃ_HEがの極性がそれ
ぞれ反転するため、マイナス（−）極性の奇数列信号線
制御信号Ｃ_HOがスイッチ手段ＳＷＡで選択され、プラス
（＋）極性の偶数列画像信号Ｓ_VEがスイッチ手段ＳＷＢ
で選択される。

【００４５】このように、画像信号発生手段１３は、同
じ情報を有する信号（画像信号Ｓ_V）で、互いに極性が
異なる奇数列画像信号Ｓ_VOおよび偶数列画像信号Ｓ_VEを
同一タイミングで発生するとともに、１フィールド毎に
極性を反転させて発生するよう構成する。

【００４６】図５にこの発明に係る液晶画像表示装置の
液晶表示パネルの動作説明図を示す。（ａ）図は最初の
フィールドにおける絵素電極の信号パターン図、（ｂ）
図は第２番目のフィールドにおける絵素電極の信号パタ
ーン図を示す。まず、（ａ）図に示す最初のフィールド
では、第１ライン（１行目走査線Ｌ_S1）および第２ライ
ン（２行目走査線Ｌ_S2）を同時に選択し、奇数列信号線
（Ｌ_V1、Ｌ_V3、…、Ｌ_Vn-1）を介して同一信号（例え
ば、○印＋極性）の奇数列画像信号Ｓ_VO、偶数列信号線
（Ｌ_V2、Ｌ_V4、…、Ｌ_Vn）を介して逆極性同一信号（例
えば、○印−極性）の偶数列画像信号Ｓ_VEが、それぞれ
第１ラインおよび第２ラインの絵素電極に供給される。

【００４７】次に、第３ライン（３行目走査線Ｌ_S3）お
よび第４ライン（４行目走査線Ｌ_S4）を同時に選択し、
奇数列信号線（Ｌ_V1、Ｌ_V3、…、Ｌ_Vn-1）を介して同一
信号（例えば、△印＋極性）の奇数列画像信号Ｓ_VO、偶
数列信号線（Ｌ_V2、Ｌ_V4、…、Ｌ_Vn）を介して逆極性同
一信号（例えば、△印−極性）の偶数列画像信号Ｓ
_VEが、それぞれ第３ラインおよび第４ラインの絵素電極
に供給される。

【００４８】同様にして、第５ラインおよび第６ライン
を同時に選択し、一列毎に極性の異なる同一画像信号
（例えば、▽印の＋、−極性信号）が、第５ラインおよ
び第６ラインの絵素電極に供給される。以降、全ての２
組のライン（走査線）を順次選択し、一列毎に極性の異
なる任意の同一画像信号を対応するライン（走査線）の
絵素電極に供給して最初のフィールドを終了する。

【００４９】続いて、（ｂ）図に示す第２番目のフィー
ルドでは、最初に第１ライン（１行目走査線Ｌ_S1）のみ
を選択する。次に、第２ライン（２行目走査線Ｌ_S2）お
よび第３ライン（３行目走査線Ｌ_S3）を同時に選択し、
奇数列信号線（Ｌ_V1、Ｌ_V3、…、Ｌ_Vn-1）を介して同一
信号（例えば、○印−極性）の奇数列画像信号Ｓ_VO、偶
数列信号線（Ｌ_V2、Ｌ_V4、…、Ｌ_Vn）を介して逆極性同
一信号（例えば、○印＋極性）の偶数列画像信号Ｓ
_VEが、それぞれ第２ラインおよび第３ラインの絵素電極
に供給される。

【００５０】同様に、第４ラインおよび第５ライン、第
６および第７ラインを順次、同時に選択して一列毎に極
性の異なる任意の同一画像信号を対応するライン（走査
線）の絵素電極に供給して第２番目のフィールドを終了
する。以下、同様にフィールドを繰り返し実行する。

【００５１】図７から明らかなように、絵素電極には１
列おきに極性の異なる状態で画素信号が供給され、この
状態はフィールド毎にさらに反転する。

【００５２】

【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る液
晶画像表示装置の走査線駆動手段は、複数の走査線の隣
り合った２本をペアとして同一タイミングで順次駆動し
ながら、画像信号の１フィールド毎にペアを変更して駆
動するとともに、信号線駆動手段は、奇数列信号線駆動
手段と偶数列信号線駆動手段を備え、少なくとも１列お
きに接続された信号線のグループを極性が異なり、画像
信号の１フィールド毎に極性が変化する画像信号で駆動
するので、画像信号の倍速変換回路を必要とせずに液晶
を交流駆動し、フリッカ現象を改善することができる。

【００５３】また、この発明に係る液晶画像表示装置の
奇数列信号線駆動手段および偶数列信号線駆動手段は、
シフトレジスタおよびアナログスイッチを備え、それぞ
れ信号線制御信号に基づいて奇数列信号線および偶数列
信号線に極性の異なる画像信号を供給するので、一列置
きに極性の異なる画像信号を同時に各信号線に供給する
ことができるので、交流駆動しながら液晶の応答速度を
上げることができる。

【００５４】さらに、この発明に係る液晶画像表示装置
の液晶表示器は、絵素電極と液晶の間に誘電体ミラーを
配置し、光学的な反射率を向上することができるので、
液晶表示器の表示の明るさを改善することができる。

【００５５】よって、液晶表示器の駆動スピードを低く
して交流駆動ができる、フリッカの少ない液晶画像表示
装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る液晶画像表示装置の全体構成図

【図２】この発明に係る液晶画像表示装置の要部基本構
成図

【図３】画像信号発生手段の要部ブロック構成図

【図４】画像信号発生手段の信号パターン図

【図５】この発明に係る液晶画像表示装置の液晶表示パ
ネルの動作説明図

【図６】従来の液晶画像表示装置の基本構成図

【図７】従来の液晶画像表示装置の画像信号パターン図

【図８】従来の液晶画像表示装置の絵素電極供給される
画像信号パターン図

【符号の説明】

１…液晶画像表示装置、２…液晶表示パネル、３Ａ，３
Ｂ…ガラス基板、４…透明電極、５…液晶、６…絵素電
極、７…上下配向膜７、８…誘電体ミラー、９…走査線
駆動手段、１０…信号線駆動手段、１１…奇数列信号線
駆動手段、１１Ａ，１２Ａ…シフトレジスタ、１１Ｂ，
１２Ｂ…バファ１２…偶数列信号線駆動手段、１１Ｃ，
１２Ｃ…アナログスイッチ、１３…画像信号発生手段、
１４…反転手段、ＳＷＡ，ＳＷＢ…スイッチ手段、Ｃ_HO
…奇数列信号線制御信号、Ｃ_HE…偶数列信号線制御信
号、Ｃ_V…走査線制御信号、Ｓ_V…画像信号、Ｓ_VE…偶数
列画像信号、Ｓ_VO…奇数列画像信号。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】一対の対向した基板間に封入された液晶
と、一方の前記基板表面に配置された透明電極と、他方
の前記基板表面に配置され、行方向に配列された複数の
走査線および列方向に配列された複数の信号線、前記走
査線と前記信号線が形成するマトリクスのそれぞれの交
差部に接続されたスイッチング素子、このスイッチング
素子のそれぞれに接続した絵素電極と、からなる液晶表
示器を備えるとともに、前記走査線を駆動する走査線駆
動手段および前記信号線に画像信号を供給する信号線駆
動手段を備えた液晶画像表示装置において、前記走査線駆動手段は、前記複数の走査線の隣り合った
２本をペアとして同一タイミングで順次駆動しながら、
画像信号の１フィールド毎にペアを変更して駆動すると
ともに、前記信号線駆動手段は、奇数列信号線駆動手段
と偶数列信号線駆動手段を備え、少なくとも１列おきに
接続された前記信号線のグループを極性が異なり、画像
信号の１フィールド毎に前記極性が変化する画像信号で
駆動することを特徴とする液晶画像表示装置。
【請求項２】前記奇数列信号線駆動手段および前記偶数
列信号線駆動手段は、シフトレジスタおよびアナログス
イッチを備え、それぞれ信号線制御信号に基づいて奇数
列信号線および偶数列信号線に極性の異なる画像信号を
供給することを特徴とする請求項１記載の液晶画像表示
装置。
【請求項３】前記液晶表示器は、前記絵素電極と前記液
晶の間に誘電体ミラーを配置したことを特徴とする請求
項１記載の液晶画像表示装置。