JPH08234001A - 反射防止性光学物品 - Google Patents

反射防止性光学物品

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JPH08234001A
JPH08234001A JP7037250A JP3725095A JPH08234001A JP H08234001 A JPH08234001 A JP H08234001A JP 7037250 A JP7037250 A JP 7037250A JP 3725095 A JP3725095 A JP 3725095A JP H08234001 A JPH08234001 A JP H08234001A
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JP
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resin
property
article
polymer
antireflection
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JP7037250A
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Tomiko Saito
富子 齋藤
Ko Aoyanagi
耕 青柳
Takafumi Hasegawa
隆文 長谷川
Fumiko Nonaka
史子 野中
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】表面に帯電圧を与えその減衰を測定したとき、
帯電量が初期の1/2となるのに要する時間が50秒以
下である物品表面に非結晶性の含フッ素重合体からなる
反射防止層を設けてなる反射防止性光学物品。 【効果】光学物品の表面に簡便な方法で、反射防止性お
よび帯電防止性を付与することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯電防止性が付与され
た反射防止性光学物品に関する。
【0002】
【従来の技術】近年建築物や車両の窓、ドアー、ショー
ウインドーなどの透明部材の大型化が一段と進行した
が、大型化に伴い太陽光、照明などの反射、映りこみな
どが問題となるケースが増加している。また、太陽光を
利用する太陽電池、太陽熱温水器なども利用が盛んであ
るが、受光部の反射損失を低減することが必要である。
さらに携帯可能なパーソナルコンピュータ、テレビ、ビ
デオ再生機、ビデオ録画機などの普及や、大型ディスプ
レーの発達により、液晶、CRT、プラズマ方式その他
のディスプレーを野外や照明の明るい空間で使用する場
面が増加している。
【0003】これらに用いられるガラスあるいは樹脂な
どの材料を用いた板材あるいは窓材などの光学物品は、
光線の不要反射を低減し、透過率を向上させるために、
反射防止性であることが望ましい。反射防止性を付与す
るために、従来はこれら光学物品の表面に蒸着法などに
よる薄膜の反射防止加工を施している。しかしながら、
主としてコスト的な理由により、反射防止加工が施され
ていない光学物品も数多く存在する。特に光学物品のサ
イズが大きい場合には、反射防止加工コストが膨大なも
のとなるために、反射防止加工を施さないことが通常で
ある。
【0004】これらの欠点を解決するために、反射防止
加工剤として特開平2−19801号公報に示される含
フッ素脂肪族環構造を有する重合体が提唱されている。
この重合体は屈折率が低く、特定のフッ素系溶剤に可溶
であるため、板、フィルム等に生産性良く反射防止加工
を施すことが可能である。
【0005】また同公報には、高屈折率な塗膜を設けて
多層化し反射防止性能を高めることが可能であることが
提唱されている。
【0006】一般に、光学物品は反射防止性に加えて帯
電防止性が付与されることが望ましい。静電気による帯
電が発生すると、大気中のほこり等が付着し易く、物品
表面の汚染の原因となる。また、薄膜トランジスター駆
動の液晶ディスプレイの表面に偏光板を貼る工程におい
ては、静電気によるスパークが発生した場合に薄膜トラ
ンジスターを破壊し得ることも知られている。
【0007】ところが、含フッ素脂肪族環構造を有する
重合体をはじめとする非結晶性の含フッ素重合体は電気
絶縁性に優れるため、該重合体からなる反射防止膜によ
って物品に帯電防止性を付与する場合には、導体あるい
は半導体からなる層を有する多層反射防止膜の構成が必
須となる。この場合、単層反射防止膜が選択できないと
いう制約に加えて、多層膜においても高屈折率層の材料
選択にとって大きな制約となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述のよう
な非結晶性の含フッ素重合体からなる反射防止層を有す
る物品における帯電防止に関する問題点を解消し、該重
合体からなる単層反射防止膜の場合、およびすべての層
が絶縁体からなる多層反射防止膜の場合においても、帯
電防止性を有する反射防止性光学物品を新規に提供する
ことを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決すべくなされたものであり、表面に帯電圧を与えその
減衰を測定したとき、帯電量が初期の1/2となるのに
要する時間(以下、帯電圧半減期と記す)が50秒以下
である物品表面に非結晶性の含フッ素重合体からなる反
射防止層を設けてなる反射防止性光学物品である。
【0010】非結晶性の含フッ素重合体としては、結晶
による光の散乱が実質的にないために、透明性に優れる
含フッ素重合体であれば何ら限定されない。例えば、テ
トラフルオロエチレン/ビニリデンフルオライド/ヘキ
サフルオロプロピレン=37〜48重量%/15〜35
重量%/26〜44重量%の3元共重合体などの非結晶
性のフルオロオレフィン系共重合体、含フッ素脂肪族環
構造を有する重合体などがある。特に、含フッ素脂肪族
環構造を有する重合体が耐クリープ性などの機械的特性
に優れるため好ましく採用される。
【0011】含フッ素脂肪族環構造を有する重合体とし
ては、含フッ素環構造を有するモノマーを重合して得ら
れるものや、少なくとも2つの重合性二重結合を有する
含フッ素モノマーを環化重合して得られる主鎖に環構造
を有する重合体が好適である。
【0012】含フッ素環構造を有するモノマーを重合し
て得られる主鎖に環構造を有する重合体は、特公昭63
−18964号公報などにより知られている。即ち、パ
ーフルオロ(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソー
ル)などの含フッ素環構造を有する重合体を単独重合な
いし、テトラフルオロエチレンなどのラジカル重合性モ
ノマーと共重合することにより得られる。
【0013】また、少なくとも2つの重合性二重結合を
有する含フッ素モノマーを環化重合して得られる主鎖に
環構造を有する重合体は、特開昭63−238111号
公報や特開昭63−238115号公報などにより知ら
れている。即ち、パーフルオロ(アリルビニルエーテ
ル)やパーフルオロ(ブテニルビニルエーテル)などの
モノマーの環化重合、またはテトラフルオロエチレンな
どのラジカル重合性モノマーと共重合することにより得
られる。
【0014】また、パーフルオロ(2,2−ジメチル−
1,3−ジオキソール)などの含フッ素環構造を有する
モノマーとパーフルオロ(アリルビニルエーテル)やパ
ーフルオロ(ブテニルビニルエーテル)などの少なくと
も2つの重合性二重結合を有する含フッ素モノマーを共
重合して得られる重合体でもよい。
【0015】含フッ素脂肪族環構造を有する重合体は、
主鎖に環構造を有する重合体が好適であるが、環構造を
有する重合単位を20モル%以上含有するものが透明
性、機械的特性等の面から好ましい。
【0016】本発明では非結晶性の含フッ素重合体から
なる反射防止層を設ける前に、物品本体よりも高屈折率
の薄膜を制御された膜厚で設けることによって反射防止
効果をより高めることが可能である。この高屈折率の薄
膜そのものは帯電防止効果を有していてもいなくてもよ
く、物品に高屈折率膜を設けた時点で帯電圧半減期が5
0秒以下であればよい。この高屈折率な薄膜材料には、
ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリメチル(メタ)アクリレート、エポキシ
樹脂、フェノキシ樹脂、ポリスルホン、ポリエーテルス
ルホン、ポリアリルスルホン、各種ウレタン樹脂などお
よびこれらのハロゲン化物などの樹脂や、酸化チタン、
酸化スズ、ITO(インジウム・チン・オキサイド)な
どの無機酸化物またはこれらの複合酸化物などが用いら
れる。
【0017】本発明における物品は、非結晶性の含フッ
素重合体からなる反射防止層を設ける前において、帯電
圧半減期が50秒以下であることが必要である。特に帯
電圧半減期が20秒以下である場合は効果が高く望まし
い。帯電圧半減期が50秒を越える場合は、該反射防止
層を設けた後の帯電防止性が付与されないことがあるた
め好ましくない。
【0018】帯電圧半減期を測定する具体的な方法を以
下に記す。まず物品の表面の帯電圧を静電位計でモニタ
ーしながら、直流コロナ放電によって表面を帯電させ
る。放電と共に帯電圧が上昇しある電位で飽和するので
この電位を飽和電圧とし、放電を止め、その瞬間から帯
電圧が飽和電圧の1/2となるまでの時間を測定する。
【0019】帯電防止性を評価する指標としては、本発
明で採用している方法のほかに、表面抵抗率、体積抵抗
率などの評価方法が知られているが、表面を擦った際の
タバコの灰や紙屑の付着度合いなど、実際の帯電防止効
果との相関性を評価した結果、本発明で採用した帯電圧
半減期を測定する方法が好ましい。
【0020】本発明における物品の帯電圧半減期を50
秒以下にする方法には、特に制約はない。例えば、物品
表面に帯電防止剤からなる層を施してもよく、あるいは
物品内部に帯電防止剤を含ませてもよい。帯電防止層を
施す工程が余分に必要ない点および反射防止効果を疎外
するおそれがない点から、物品内部に帯電防止剤を含ま
せる方法が好ましい。
【0021】物品表面に施す帯電防止剤、および物品内
部に含ませる帯電防止剤としては、酸化スズ、ITOな
どの金属酸化物、カーボンなどの導電性粉末またはカチ
オン系、アニオン系、ノニオン系あるいは両性系の界面
活性剤などを例示することができる。物品内部に含ませ
る帯電防止剤は、適度にブリードアウトするものから選
択することが好ましい。
【0022】物品ないしは物品表面の材質はなんら限定
されないが、好ましく自己修復性および耐擦傷性を有す
る樹脂である。樹脂が熱可塑性樹脂の場合には帯電防止
剤は練り込み法などにより樹脂中に含ませることができ
る。樹脂が架橋型樹脂の場合には架橋前の樹脂中に含ま
せることができる。樹脂中の帯電防止剤の配合量は、帯
電防止剤や樹脂の種類により変化するものであるが、通
常は0.01〜30重量%、好ましくは0.05〜20
重量%である。
【0023】自己修復性および耐擦傷性を有する樹脂の
材質としては、ポリウレタン系樹脂、アクリル系透明ゴ
ム状樹脂、シリコーン系ゴム状樹脂、オレフィン系・ス
チレン系エラストマーあるいは、それらと他の樹脂との
ブレンド品、ポリマーアロイ等の軟質樹脂が使用可能で
あるが、透明性・自己修復性・耐擦傷性のバランスの観
点からポリウレタン系樹脂が最も好ましい。架橋型ポリ
ウレタン樹脂に含ませる帯電防止剤としてはカチオン系
界面活性剤が好ましく、特に第四級アンモニウム塩が好
ましい。
【0024】自己修復性の指標としては、「23℃、5
0%相対湿度雰囲気下で、先端径15μmのダイアモン
ドチップを加傷体としてHEIDONスクラッチテスタ
ーで測定した自己修復性」が10g以上であることが好
ましい。
【0025】耐擦傷性の指標としては、「23℃、50
%相対湿度雰囲気下で、摩耗輪としてCS−10Fを用
い500g荷重でのテーバー摩耗試験において100回
転後のヘイズ値上昇」が10%未満であることが好まし
い。
【0026】ポリウレタン系樹脂としては、耐久黄変性
の観点から無黄変性ポリウレタン系樹脂がより好まし
い。また、樹脂表面に、光散乱によって写り込みを防止
することを目的とした微細な凹凸を持っていてもよい。
また成形法としては、押出成形法、射出成形法、ブロー
成形法、注型法、カレンダー成形法等が可能であるが、
特に画像の歪みに関係するフィルムの場合には、光学的
品質の観点、また架橋型樹脂も成形可能であるとの観点
から、反応性キャスティング法が最も好ましい。
【0027】反応性キャスティング法で得られる自己修
復性および耐擦傷性を有するポリウレタン系樹脂として
は、線状樹脂(熱可塑性樹脂)、架橋型樹脂(熱硬化性
樹脂)のいずれも可能であるが、耐薬品性、耐汚染性、
耐久性等の観点から架橋型樹脂の方がより好ましい。
【0028】本発明において、反射防止性光学物品の用
途および種類については特に限定はなく、レンズ、偏光
板、光拡散フィルム、プロジェクションディスプレイの
スクリーン、フィルターあるいは保護板などのディスプ
レイ全般の前面板、タッチパネル、赤外線などの光セン
サーにおける発光部あるいは受光部の窓、ショーケース
あるいはショーウインドー、絵画あるいは写真等の額縁
パネル、太陽電池窓材、太陽温水器、温室窓材などを例
示することができ、該光学物品単独で使用するほかに、
他の物品に貼り合わせて使用することもできる。
【0029】
【実施例】次に、本発明の実施例について更に具体的に
説明するが、この説明が本発明を限定するものでないこ
とは勿論である。実施例、比較例の評価は、1)耐電圧
半減期:サンプルを23℃、相対湿度60%の環境で2
4時間なじませた後、同環境においてシシド静電気社製
スタティックオネストメーターTYPE−H0110に
よって測定した。2)帯電防止効果の実用的な評価(タ
バコの灰付着の有無):物品の表面を市販のティッシュ
ペーパーによって300g荷重で40往復こすり、乾燥
したタバコの灰に接触させて付着性を評価した。3)反
射率:島津製作所社製UV−3100PC型分光器によ
り5°絶対分光反射率を測定し、視感度、光源エネルギ
ー分布を考慮して平均し視感平均反射率を計算した。
【0030】「合成例1」パーフルオロブテニルビニル
エーテル35g、イオン交換水の150gおよび重合開
始剤として((CH3)2 CHOCOO)2の90mgを、内
容積200ccの耐圧ガラス製オートクレーブに入れ
た。系内を3回窒素で置換した後、40℃で22時間懸
濁重合を行い、重合体を28g得た(以下、この重合体
を重合体Aという)。重合体Aの固有粘度[η]は、パ
ーフルオロ(2−ブチルテトラヒドロフラン)中30℃
で0.50であった。重合体Aのガラス転移点は108
℃であり、室温ではタフで透明なガラス状の重合体であ
った。また10%熱分解温度は465℃であり、光線透
過率は95%以上と高かった。重合体Aをパーフルオロ
(トリブチルアミン)に1.0重量%で溶解した溶液を
作成した(以下、この溶液を溶液Aという)。
【0031】「合成例2」パーフルオロ(2,2−ジメ
チル−1,3−ジオキソール)とテトラフルオロエチレ
ンをラジカル共重合し、ガラス転移点160℃の共重合
体を得た(以下、この共重合体を共重合体Bという)。
共重合体Bは無色透明であり、屈折率は1.3で屈折率
はガラス基板より低く、透過率も高い。共重合体Bをパ
ーフルオロ(トリブチルアミン)に1.0重量%で溶解
した溶液を作成した(以下、この溶液を溶液Bとい
う)。
【0032】「成膜例1」水酸基価196.4のポリカ
プロラクトントリオール49.06部、水酸基価54
0.3のポリカプロラクトントリオール39.25部、
水酸基価37.6のポリカプロラクトントリオール9.
81部、有機変性ポリシロキサン(Byk−chemi
e社製BYK−300)0.58部、第四級アンモニウ
ム塩系帯電防止剤(花王社製KS−555)9.95
部、光安定剤(旭電化社製MARK・LA−7H)0.
38部、紫外線吸収剤(チバガイギー社製TINUVI
N328)0.58部および酸化防止剤(チバガイギー
社製IRGANOX1010)0.38部を80℃で3
時間加熱溶融下に撹拌し、真空脱泡して均一なポリオー
ルシステム液を調製した。
【0033】さらに、NCO含量(イソシアネート全体
の分子量中のNCO基全体の分子量の割合)21.4重
量%のヌレート変性ヘキサメチレンイソシアネート9
0.00部、イソホロンジイソシアネート5.00部、
水添MDI5.00部およびジブチル錫ジラウレート
0.006部を80℃で3時間加熱下に撹拌混合して均
一なイソシアネートシステム液を調製した。
【0034】この両システム液をポリオール/イソシア
ネート=100/90.41の重量比で連続的に吐出・
撹拌混合しながらPETフィルム上に均一に膜厚0.2
mmで塗工し流延した。この液膜をオーブン中で120
℃にて20分加熱し重合を完結させ、透明で自己修復性
(180g)および耐擦傷性(0.5%)を有するポリ
ウレタン樹脂を得た(以下、この樹脂をポリウレタン樹
脂Cという)。なお、KS−555は赤外分光分析によ
り、第四級アンモニウム塩であることが確認された。ポ
リウレタン樹脂C製の膜を有するPETフィルムのポリ
ウレタン樹脂C側の帯電圧半減期は9秒であり、また片
面光線反射率は4.1%であった。
【0035】「成膜例2」成膜例1において、帯電防止
剤を添加しない以外は同様な組成で透明で自己修復性お
よび耐擦傷性を有するポリウレタン樹脂を得た(以下、
この樹脂をポリウレタン樹脂Dという)。ポリウレタン
樹脂Dの、帯電圧半減期は660秒と長く、また片面光
線反射率は4.1%であった。
【0036】「成膜例3」臭素化フェノキシ樹脂YPB
−43C(東都化成社製)をシクロヘキサンに1.2重
量%となるよう溶解し、溶液を調製した(以下、この溶
液を溶液Eという)。この溶液Eをスピンコートによっ
てポリウレタン樹脂Cに塗布、乾燥し片面に85nmの
臭素化フェノキシ樹脂薄膜を設けたポリウレタン樹脂を
得た(以下、この樹脂をポリウレタン樹脂Fという)。
ポリウレタン樹脂Fの帯電圧半減期は9秒であった。
【0037】「実施例1」ポリウレタン樹脂Cにスピン
コート法によって溶液Aをコートし、140℃で30分
間乾燥し、重合体Aからなる100nmの薄膜がポリウ
レタン樹脂Cの片面に形成された物品を得た。この物品
の重合体A薄膜が形成された側の帯電圧半減期(秒)、
タバコの灰の付着性、反射率(視感平均%)を表1に示
す。
【0038】「実施例2」ポリウレタン樹脂Cにスピン
コート法によって溶液Bをコートし、140℃で30分
間乾燥し、重合体Bからなる100nmの薄膜がポリウ
レタン樹脂Cの片面に形成された物品を得た。この物品
の重合体B薄膜が形成された側の帯電圧半減期、タバコ
の灰の付着性、反射率を表1に示す。
【0039】「実施例3」ポリウレタン樹脂Fの臭素化
フェノキシ樹脂薄膜が設けられた面に溶液Aをコートし
140℃で30分間乾燥し、ポリウレタン樹脂Cの片面
に臭素化フェノキシ樹脂、重合体Aがそれぞれ85n
m、100nmの厚さに積層された物品を得た。この物
品の帯電圧半減期、タバコの灰の付着性、反射率を表1
に示す。
【0040】「比較例1」ポリウレタン樹脂Dにスピン
コート法によって溶液Aをコートし、140℃で30分
間乾燥し、重合体Aからなる100nmの薄膜をポリウ
レタン樹脂Dの片面に形成された物品を得た。この物品
の重合体A薄膜が形成された側の帯電圧半減期、たばこ
の灰の付着性、反射率を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】本発明に従えば、光学物品の表面に簡便
な方法で、反射防止性および帯電防止性を付与すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野中 史子 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に帯電圧を与えその減衰を測定したと
    き、帯電量が初期の1/2となるのに要する時間が50
    秒以下である物品表面に非結晶性の含フッ素重合体から
    なる反射防止層を設けてなる反射防止性光学物品。
  2. 【請求項2】物品表面が自己修復性および耐擦傷性を有
    する樹脂からなる請求項1の反射防止性光学物品。
  3. 【請求項3】自己修復性および耐擦傷性を有する樹脂が
    架橋型ポリウレタン樹脂である請求項2の反射防止性光
    学物品。
  4. 【請求項4】架橋型ポリウレタン樹脂が第四級アンモニ
    ウム塩を含む請求項3の反射防止性光学物品。
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