JP2008242076A - 帯電防止性ハードコート組成物および光学物品 - Google Patents
帯電防止性ハードコート組成物および光学物品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008242076A JP2008242076A JP2007082624A JP2007082624A JP2008242076A JP 2008242076 A JP2008242076 A JP 2008242076A JP 2007082624 A JP2007082624 A JP 2007082624A JP 2007082624 A JP2007082624 A JP 2007082624A JP 2008242076 A JP2008242076 A JP 2008242076A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- hard coat
- fine particles
- antistatic
- antistatic hard
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
【解決手段】本発明の帯電防止性ハードコート組成物は、成分A:分子内に2個以上のエチレン性不飽和基を有する重合性化合物、成分B:酸化ジルコニウム微粒子、酸化亜鉛微粒子、酸化チタン微粒子および酸化アルミニウム微粒子よりなる群から選択される少なくとも1種の金属酸化物微粒子、成分C:陽イオン系帯電防止剤、および、成分D:光重合開始剤を含有し、成分Bの配合量が、成分A、成分Bおよび成分Cの合計量に対して、20質量%以上、75質量%以下であり、かつ、成分Cの配合量が、成分A、成分Bおよび成分Cの合計量に対して、2質量%以上、15質量%以下である。本発明の光学物品は、このような帯電防止性ハードコート組成物を用いて形成した帯電防止性ハードコート層を有し、該帯電防止性ハードコート層の層厚が1μm以上、10μm以下である。
【選択図】なし
Description
本発明の帯電防止性ハードコート組成物(以下、単に「本発明の組成物」ということがある。)は、成分A:分子内に2個以上のエチレン性不飽和基を有する重合性化合物、成分B:酸化ジルコニウム微粒子、酸化亜鉛微粒子、酸化チタン微粒子および酸化アルミニウム微粒子よりなる群から選択される少なくとも1種の金属酸化物微粒子、成分C:陽イオン系帯電防止剤、および、成分D:光重合開始剤を含有し、成分Bの配合量が、成分A、成分Bおよび成分Cの合計量に対して、20質量%以上、75質量%以下であり、かつ、成分Cの配合量が、成分A、成分Bおよび成分Cの合計量に対して、2質量%以上、15質量%以下であることを特徴とする。以下、本発明の組成物を用いて形成した「帯電防止性ハードコート層」を「硬化被膜」ということがある。
成分Aである分子内に2個以上のエチレン性不飽和基を有する重合性化合物は、成分Bである金属酸化物微粒子と組み合わせることにより、本発明の組成物を用いて形成した硬化被膜が高い硬度および高い耐擦傷性を有するのに必要な成分である。
成分Bである酸化ジルコニウム微粒子、酸化亜鉛微粒子、酸化チタン微粒子および酸化アルミニウム微粒子よりなる群から選択される少なくとも1種の金属酸化物微粒子は、本発明の組成物を用いて形成した硬化被膜のハードコート性を低下させることなく耐屈曲性を付与し、屈折率を調整するのに必要な成分である。これらの金属酸化物微粒子は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。なお、これらの金属酸化物微粒子は、カップリング剤などを用いて、表面が疎水性となるように処理されていてもよい。
成分Cである陽イオン系帯電防止剤は、本発明の組成物を用いて形成した硬化被膜が高い帯電防止性を発現するのに必要な成分である。
成分Dである光重合開始剤は、活性エネルギー線の照射により重合開始ラジカルを発生し、成分Aが重合反応を開始するのに必要な成分である。
本発明の組成物は、特に有機溶剤を含有する必要はないが、塗工性などを考慮すると、本発明の組成物は、成分A、成分B、成分Cおよび成分Dを有機溶剤(以下「成分E」ということがある。)に溶解または分散させた形態であることが好ましい。
本発明の組成物は、成分A:分子内に2個以上のエチレン性不飽和基を有する重合性化合物、成分B:酸化ジルコニウム微粒子、酸化亜鉛微粒子、酸化チタン微粒子および酸化アルミニウム微粒子よりなる群から選択される少なくとも1種の金属酸化物微粒子、成分C:陽イオン系帯電防止剤、成分D:光重合開始剤、および、必要に応じて、有機溶剤、添加剤を、室温または加熱条件下で攪拌・混合することにより、容易に調製することができる。
本発明の光学物品は、本発明の組成物を用いて形成した帯電防止性ハードコート層を有し、その層厚が1μm以上、10μm以下であることを特徴とする。かかる帯電防止性ハードコート層が帯電防止性、透明性、硬度および耐擦傷性に優れるだけでなく、高い耐屈曲性を有するためには、その層厚がこの範囲内であることが重要である。帯電防止性ハードコート層の層厚は、その下限が好ましくは1μmであり、また、その上限が好ましくは10μm、より好ましくは5μmである。帯電防止性ハードコート層の層厚が1μm未満であると、単層でのハードコート性(硬度や耐擦傷性)が得られず、別途ハードコート層を形成し、その上に帯電防止膜を形成しなければ、帯電防止性とハードコート性とを両立させられないことがある。このように帯電防止性とハードコート性とを両立させるために2層コートを行う場合には、1層コートで性能発現できる本発明の帯電防止性ハードコート層に比べて、生産性に劣る。逆に、帯電防止性ハードコート層の層厚が10μmを超えると、耐屈曲性や透明性が低下することがある。なお、帯電防止性ハードコート層の層厚は、下記の実施例に記載した方法で求めることができる。
干渉式薄膜測定装置(F20、フィルメトリクス(株)製)を用いて、温度25℃において、フィルムの反射率を400〜800nmの範囲内で測定し、nk−Cauchyの分散式を適用し、未知のパラメータを反射率スペクトルの実測値から非線形最小二乗法により算出し、帯電防止性ハードコート層の層厚および波長550nm(測定温度25℃)における屈折率を求めた。
表面抵抗率は、JIS K6911に準拠して、デジタル絶縁計(DSM8104、東亜電波工業(株)製)を用いて測定した。
ヘイズは、JIS K7105に準拠して、ヘイズメーター(NDH2000、日本電色工業(株)製)を用いて測定した。
全光線透過率は、JIS K7361−1に準拠して、ヘイズメーター(NDH2000、日本電色工業(株)製)を用いて測定した。
透過色は、JIS Z8722およびZ8729に準拠して、分光式色差計(SE2000、日本電色工業(株)製)を用いて、C/2光源で測定した。なお、透過色は、L*値、a*値およびb*値で表され、L*値は数値が大きいほど明度が高く、a*値はプラス側で数値が大きいほど赤色の強さが増し、マイナス側で数値が大きいほど緑色の強さが増し、また、b*値はプラス側で数値が大きいほど黄色の強さが増し、マイナス側で数値が大きいほど青色の強さが増す。
鉛筆硬度は、JIS K5600−5−4に準拠して、鉛筆引っ掻き試験を行い、傷付きにより評価した。
耐スチールウール性は、学振型耐摩耗試験機(スガ試験機(株)製)を用いて、#0000スチールウールを荷重200gで20回往復させた後の傷付き具合を目視で評価した。傷がない場合をA、傷が1〜5本の場合をB、傷が6〜10本の場合をC、傷が11〜20本の場合をD、傷が21本以上の場合をEとした。
基材フィルムに帯電防止性ハードコート層を形成してなるコーティングフィルムを1cm×5cmに切り出し、コート面を外向きにして、厚さ0.8mmのアルミ板を挟み込むようにフィルムを二つ折りにし、その際の帯電防止性ハードコート層におけるクラックの発生具合を以下のように評価した。全くクラックが発生しない場合をA、わずかに小さいクラックが発生する場合をB、数本のクラックが発生する場合をC、多数のクラックが発生する場合をDとした。
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPE−6A、共栄社化学(株)製)10g、酸化ジルコニウム微粒子のトルエン分散液(NST−300T、住友大阪セメント(株)製;有効成分量35%)29g、アミド四級塩型帯電防止剤(エリークSEI−52、吉村油化学(株)製;有効成分量50%)2g、光重合開始剤(イルガキュア184、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製;化学名:1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)0.6g、メチルイソブチルケトン29gを混合し、帯電防止性ハードコート組成物を調製した。
実施例1におけるアミド四級塩型帯電防止剤を四級アミン塩型帯電防止剤(コルコートNR−121X−9、コルコート(株)製;有効成分量10%)に変更し、各成分の配合量を表1に示した配合量としたこと以外は、実施例1と同様にして、帯電防止性ハードコート組成物およびコーティングフィルムを得た。
実施例2における四級アミン塩型帯電防止剤をノプコスタット092(サンノプコ(株)製;有効成分量100%)に変更し、各成分の配合量を表1に示した配合量としたこと以外は、実施例2と同様にして、帯電防止性ハードコート組成物およびコーティングフィルムを得た。
実施例3における帯電防止性ハードコート層の層厚を表1に示した層厚としたこと以外は、実施例3と同様にして、帯電防止性ハードコート組成物およびコーティングフィルムを得た。
実施例3における成分Aおよび成分Bの配合比を表1に示した配合比としたこと以外は、実施例3と同様にして、帯電防止性ハードコート組成物およびコーティングフィルムを得た。
実施例1におけるアミド四級塩型帯電防止剤をアルカリ金属塩型帯電防止剤(サンコノールMEK−50R、三光化学工業(株)製;有効成分量50%)に変更し、各成分の配合量を表2に示した配合量としたこと以外は、実施例1と同様にして、帯電防止性ハードコート組成物およびコーティングフィルムを得た。
実施例11における帯電防止性ハードコート層の層厚を表2に示した層厚としたこと以外は、実施例11と同様にして、帯電防止性ハードコート組成物およびコーティングフィルムを得た。
実施例11における成分Aおよび成分Bの配合比を表2に示した配合比としたこと以外は、実施例11と同様にして、帯電防止性ハードコート組成物およびコーティングフィルムを得た。
実施例8におけるポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムに代えて、以下に製造例を示すラクトン環含有樹脂フィルムを用いたこと以外は、実施例8と同様にしてコーティングフィルムを得た。
実施例16におけるポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムに代えて、以下に製造例を示すラクトン環含有樹脂フィルムを用いたこと以外は、実施例16と同様にしてコーティングフィルムを得た。
まず、ラクトン環含有樹脂(以下「ラクトン環含有重合体」ということがある。)の評価方法について説明する。
重合反応時の反応率および重合体中の特定単量体単位の含有率は、得られた重合反応混合物中の未反応単量体の量をガスクロマトグラフ(GC17A、(株)島津製作所製)を用いて測定して求めた。
重合体(または重合体溶液もしくはペレット)をいったんテトラヒドロフランに溶解または希釈し、過剰のヘキサンまたはメタノールに投入して再沈殿を行い、取り出した沈殿物を真空乾燥(1mmHg(1.33hPa)、80℃、3時間以上)することによって揮発成分などを除去し、得られた白色固形状の樹脂を以下の方法(ダイナミックTG法)で分析した。
測定装置:差動型示差熱天秤(Thermo Plus 2 TG−8120 ダイナミックTG、(株)リガク製)
測定条件:試料量5〜10mg
昇温速度:10℃/min
雰囲気:窒素フロー100mL/min
方法:階段状等温制御法(60℃から500℃までの範囲内における質量減少速度値0.005%/sec以下に制御)
まず、得られた重合体組成物からすべての水酸基がメタノールとして脱アルコールした際に起こる質量減少量を基準にし、ダイナミックTG測定において質量減少が始まる前の150℃から重合体の分解が始まる前の300℃までの脱アルコール反応による質量減少から、脱アルコール反応率を求めた。
1−(実測質量減少率(X)/理論質量減少率(Y))
に代入してその値を求め、百分率(%)で表記すると、脱アルコール反応率が得られる。
重合体の重量平均分子量および数平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフ(GPCシステム、東ソー(株)製)を用いて、ポリスチレン換算により求めた。
重合体の熱分析は、示差走査熱量計(DSC−8230、(株)リガク製)を用いて、試料約10mg、昇温速度10℃/min、窒素フロー50mL/minの条件で行った。なお、ガラス転移温度(Tg)は、ASTM−D−3418に準拠して、中点法で求めた。
まず、攪拌装置、温度センサー、冷却管、窒素ガス導入管を備えた容量30Lの反応容器に、メタクリル酸メチル8kg、2−(ヒドロキシメチル)アクリル酸メチル2kg、メチルイソブチルケトン10kg、n−ドデシルメルカプタン5gを仕込んだ。
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPE−6A、共栄社化学(株)製)10g、酸化ジルコニウム微粒子のトルエン分散液(NST−300T、住友大阪セメント(株)製;有効成分量35%)29g、光重合開始剤(イルガキュア184、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製;化学名:1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)0.6g、メチルイソブチルケトン28gを混合し、帯電防止性コーティング組成物を調製した。
実施例9における各成分の配合量を表4に示した配合量としたこと以外は、実施例9と同様にして、帯電防止性ハードコート組成物およびコーティングフィルムを得た。
実施例11における成分Aおよび成分Bの配合比を表4に示した配合比としたこと以外は、実施例11と同様にして、帯電防止性ハードコート組成物およびコーティングフィルムを得た。
実施例1におけるアミド四級塩型帯電防止剤を陰イオン系帯電防止剤(フォスファノールRS−710、東邦化学工業(株)製;有効成分量100%)に変更し、各成分の配合量を表4に示した配合量としたこと以外は、実施例1と同様にして、帯電防止性ハードコート組成物およびコーティングフィルムを得た。
実施例1におけるアミド四級塩型帯電防止剤を非イオン系帯電防止剤(ノプコスタットHS、サンノプコ(株)製;有効成分量100%)に変更し、各成分の配合量を表4に示した配合量としたこと以外は、実施例1と同様にして、帯電防止性ハードコート組成物およびコーティングフィルムを得た。
<重合性ポリシロキサン(M−1)の合成>
攪拌機、温度計および冷却管を備えた容量300mLの三つ口フラスコに、テトラメトキシシラン144.5g、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン23.6g、水19.0g、メタノール30.0g、陽イオン交換樹脂(アンバーリスト15、オルガノ(株)製)5.0gを入れ、65℃で2時間攪拌して反応させた。反応混合物を室温まで冷却した後、冷却管に代えて蒸留塔、これに接続した冷却管および留出口を設け、常圧下でフラスコ内温が約80℃になるまで2時間かけて昇温し、メタノールが留出しなくなるまで同温度で保持した。さらに、2.67×10kPaの圧力下、90℃の温度で、メタノールが留出しなくなるまで保持し、反応を進行させた。反応混合物を室温まで冷却した後、陽イオン交換樹脂を濾別して、数平均分子量が1,800の重合性ポリシロキサン(M−1)を得た。
攪拌機、温度計、冷却管、滴下口および窒素ガス導入口を備えた容量1Lの四つ口フラスコに、有機溶剤として酢酸n−ブチル260gを入れ、窒素ガスを導入し、攪拌しながら、フラスコ内温が110℃になるまで加熱した。次いで、重合性ポリシロキサン(M−1)12g、t−ブチルメタクリレート19g、ブチルアクリレート94g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート67g、パーフルオロオクチルエチルメタクリレート(ライトエステルFM−108、共栄社化学(株)製)48g、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)2.5gを混合した溶液を滴下口から3時間かけて滴下した。滴下後も同温度で1時間攪拌を続けた後、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート0.1gを30分間おきに2回添加し、さらに2時間加熱して共重合を行って、数平均分子量が12,000、重量平均分子量が27,000の有機ポリマー(P−1)が酢酸n−ブチルに溶解した溶液を得た。得られた溶液の固形分は48.2%であった。
攪拌機、温度計および2つの滴下口(滴下口Aおよび滴下口B)を備えた容量500mLの四つ口フラスコに、酢酸n−ブチル200g、メタノール50gを入れ、フラスコ内温を40℃に調整した。次いで、攪拌しながら、有機ポリマー(P−1)の酢酸n−ブチル溶液10g、テトラメトキシシラン30g、酢酸n−ブチル5gの混合液(原料液A)を滴下口Aから、25%アンモニア水5g、脱イオン水10g、メタノール15gの混合液(原料液B)を滴下口Bから、2時間かけて滴下した。滴下後、冷却管に代えて蒸留塔、これに接続した冷却管および留出口を設け、40kPaの圧力下、フラスコ内温が100℃になるまで昇温し、アンモニア、メタノール、酢酸n−ブチルを固形分が30%になるまで留去して、有機ポリマー複合無機微粒子中の無機微粒子と有機ポリマーとの比率が70/30の有機ポリマー複合無機微粒子が酢酸n−ブチルに分散した分散体(S−1)を得た。得られた有機ポリマー複合無機微粒子の平均粒子径は23.9nmであった。なお、評価は以下の方法により行った。
重合性ポリシロキサン(M−1)の数平均分子量、ならびに、有機ポリマー(P−1)の数平均分子量および重量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフ(GPCシステム、東ソー(株)製)を用いて、ポリスチレン換算により求めた。
有機ポリマー複合無機微粒子中の無機微粒子と有機ポリマーとの比率は、有機ポリマー複合無機微粒子分散体を1.33×10kPaの圧力下、130℃で24時間乾燥させた後、元素分析を行い、灰分を有機ポリマー複合無機微粒子中の無機微粒子含有量として求めた。
平均粒子径は、有機ポリマー複合無機微粒子分散体(S−1)1gを酢酸n−ブチル99gで希釈した分散液を用いて、透過型電子顕微鏡で微粒子を撮影し、得られた画像から任意の微粒子100個の一次粒子径(円相当径)を読み取り、その平均として求めた数平均粒子径である。
有機ポリマー複合無機微粒子分散体(S−1)9g、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPE−6A、共栄社化学(株)製)1g、光重合開始剤(イルガキュア184、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製;化学名:1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)0.1g、メチルイソブチルケトン240gを混合して、低屈折率層(反射防止層)用コーティング剤を調製した。
実施例12において調製したコーティングフィルムの帯電防止性ハードコート層上に、バーコーターを用いて、上記の低屈折率層(反射防止層)用コーティング剤を塗布し、100℃で5分間乾燥させた後、高圧水銀灯を用いて、照射照度350mW/cm2の条件下、積算光量1,000mJ/cm2の紫外線を照射することにより硬化させ、層厚0.1μmの低屈折率層(反射防止層)を形成して、帯電防止性ハードコート層上に低屈折率層(反射防止層)を有する積層コーティングフィルムを調製した。得られた積層コーティングフィルムについて、反射率、表面抵抗率、ヘイズ、全光線透過率および鉛筆硬度を測定した。結果を表5に示す。
積層コーティングフィルムの低屈折率層(反射防止層)側と反対側の面をスチールウールで粗面化し、黒色インキを塗布した後、紫外可視分光光度計(UV−3100、(株)島津製作所製)を用いて、低屈折率層(反射防止層)側の面の入射角5°における鏡面反射スペクトルを測定し、反射率(%)の最小値を求めた。
Claims (5)
- 成分A:分子内に2個以上のエチレン性不飽和基を有する重合性化合物、成分B:酸化ジルコニウム微粒子、酸化亜鉛微粒子、酸化チタン微粒子および酸化アルミニウム微粒子よりなる群から選択される少なくとも1種の金属酸化物微粒子、成分C:陽イオン系帯電防止剤、および、成分D:光重合開始剤を含有し、成分Bの配合量が、成分A、成分Bおよび成分Cの合計量に対して、20質量%以上、75質量%以下であり、かつ、成分Cの配合量が、成分A、成分Bおよび成分Cの合計量に対して、2質量%以上、15質量%以下であることを特徴とする帯電防止性ハードコート組成物。
- 前記成分Aが多官能(メタ)アクリレートである請求項1記載の帯電防止性ハードコート組成物。
- 請求項1または2記載の帯電防止性ハードコート組成物を用いて形成した帯電防止性ハードコート層を有し、該帯電防止性ハードコート層の層厚が1μm以上、10μm以下であることを特徴とする光学物品。
- 前記帯電防止性ハードコート層上に反射防止層を有する請求項3記載の光学物品。
- 光学フィルムまたは光学シートである請求項3または4記載の光学物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007082624A JP2008242076A (ja) | 2007-03-27 | 2007-03-27 | 帯電防止性ハードコート組成物および光学物品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007082624A JP2008242076A (ja) | 2007-03-27 | 2007-03-27 | 帯電防止性ハードコート組成物および光学物品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008242076A true JP2008242076A (ja) | 2008-10-09 |
Family
ID=39913518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007082624A Pending JP2008242076A (ja) | 2007-03-27 | 2007-03-27 | 帯電防止性ハードコート組成物および光学物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008242076A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008274266A (ja) * | 2007-04-02 | 2008-11-13 | Dainippon Printing Co Ltd | 帯電防止性(及びハードコート性)を実現できる組成物、単層体、部材又は積層体 |
JP2009127009A (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-11 | Fujifilm Corp | ハードコート積層体 |
WO2016182007A1 (ja) * | 2015-05-13 | 2016-11-17 | レジノカラー工業株式会社 | 酸化ジルコニウム粒子と(メタ)アクリレート類を含む重合性組成物とその製造方法 |
US9625706B2 (en) | 2014-07-31 | 2017-04-18 | Jsr Corporation | Display element, photosensitive composition and electrowetting display |
JP2017126077A (ja) * | 2017-02-24 | 2017-07-20 | 東レフィルム加工株式会社 | 成型用積層フィルム |
US9753274B2 (en) | 2014-07-31 | 2017-09-05 | Jsr Corporation | Display element, photosensitive composition and electrowetting display |
US9784965B2 (en) | 2014-03-04 | 2017-10-10 | Jsr Corporation | Display element, photosensitive composition and electrowetting display |
JP2018013785A (ja) * | 2016-07-22 | 2018-01-25 | ドンウ ファインケム カンパニー リミテッド | ハードコーティングフィルム及びこれを備えたタッチセンサーを含むフレキシブルディスプレイウィンドウ |
JP2018128877A (ja) * | 2017-02-09 | 2018-08-16 | 三菱製紙株式会社 | 導電材料 |
CN112204088A (zh) * | 2018-06-04 | 2021-01-08 | 东友精细化工有限公司 | 硬质涂膜以及包含其的图像显示装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004307579A (ja) * | 2003-04-03 | 2004-11-04 | Mitsubishi Chemicals Corp | 活性エネルギー線硬化性コーティング剤組成物及び該組成物から得られる硬化皮膜を有する成形品 |
JP2006188016A (ja) * | 2005-01-07 | 2006-07-20 | Lintec Corp | 反射防止フィルム |
-
2007
- 2007-03-27 JP JP2007082624A patent/JP2008242076A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004307579A (ja) * | 2003-04-03 | 2004-11-04 | Mitsubishi Chemicals Corp | 活性エネルギー線硬化性コーティング剤組成物及び該組成物から得られる硬化皮膜を有する成形品 |
JP2006188016A (ja) * | 2005-01-07 | 2006-07-20 | Lintec Corp | 反射防止フィルム |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008274266A (ja) * | 2007-04-02 | 2008-11-13 | Dainippon Printing Co Ltd | 帯電防止性(及びハードコート性)を実現できる組成物、単層体、部材又は積層体 |
JP2009127009A (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-11 | Fujifilm Corp | ハードコート積層体 |
US9784965B2 (en) | 2014-03-04 | 2017-10-10 | Jsr Corporation | Display element, photosensitive composition and electrowetting display |
US9753274B2 (en) | 2014-07-31 | 2017-09-05 | Jsr Corporation | Display element, photosensitive composition and electrowetting display |
US9625706B2 (en) | 2014-07-31 | 2017-04-18 | Jsr Corporation | Display element, photosensitive composition and electrowetting display |
JP2016210948A (ja) * | 2015-05-13 | 2016-12-15 | レジノカラー工業株式会社 | 酸化ジルコニウム粒子と(メタ)アクリレート類を含む重合性組成物とその製造方法 |
WO2016182007A1 (ja) * | 2015-05-13 | 2016-11-17 | レジノカラー工業株式会社 | 酸化ジルコニウム粒子と(メタ)アクリレート類を含む重合性組成物とその製造方法 |
JP2018013785A (ja) * | 2016-07-22 | 2018-01-25 | ドンウ ファインケム カンパニー リミテッド | ハードコーティングフィルム及びこれを備えたタッチセンサーを含むフレキシブルディスプレイウィンドウ |
CN107641348A (zh) * | 2016-07-22 | 2018-01-30 | 东友精细化工有限公司 | 硬涂膜和使用该硬涂膜的包括触摸传感器的柔性显示窗 |
JP2021073506A (ja) * | 2016-07-22 | 2021-05-13 | 東友ファインケム株式会社Dongwoo Fine−Chem Co., Ltd. | ハードコーティングフィルム及びこれを備えたタッチセンサーを含むフレキシブルディスプレイウィンドウ |
JP2018128877A (ja) * | 2017-02-09 | 2018-08-16 | 三菱製紙株式会社 | 導電材料 |
JP2017126077A (ja) * | 2017-02-24 | 2017-07-20 | 東レフィルム加工株式会社 | 成型用積層フィルム |
CN112204088A (zh) * | 2018-06-04 | 2021-01-08 | 东友精细化工有限公司 | 硬质涂膜以及包含其的图像显示装置 |
JP2021526667A (ja) * | 2018-06-04 | 2021-10-07 | 東友ファインケム株式会社Dongwoo Fine−Chem Co., Ltd. | ハードコートフィルム及びこれを含む画像表示装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2008242076A (ja) | 帯電防止性ハードコート組成物および光学物品 | |
JP6300838B2 (ja) | プラスチックフィルム | |
TWI522642B (zh) | 光學薄膜、偏光板、顯示面板及顯示器 | |
JP4187454B2 (ja) | 反射防止フィルム | |
KR102066759B1 (ko) | 하드 코팅 조성물 및 고굴절률 안티블로킹층 형성 조성물 | |
CN104487497A (zh) | 硬涂膜 | |
KR20050005785A (ko) | 하드코트필름, 반사방지필름 및 화상표시장치 | |
JP2013173871A (ja) | 組成物、帯電防止性コート剤及び帯電防止性積層体 | |
JP5092744B2 (ja) | 反射防止積層体 | |
WO2009064128A2 (en) | Coating composition for antireflection, antireflection film and method for preparing the same | |
JP2004307735A (ja) | 液状硬化性組成物、硬化膜及び帯電防止用積層体 | |
JP2003004904A (ja) | 高屈折率化した防眩層を有する反射防止フィルム及び低反射表示装置 | |
JP4899545B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物及びそれからなる硬化膜 | |
JP2021038386A (ja) | 活性エネルギー線硬化型防眩性ハードコート剤、硬化膜、及び積層フィルム | |
JP2006206832A (ja) | 積層体の製造方法 | |
JP2005068369A (ja) | 液状硬化性組成物、硬化膜及び帯電防止用積層体 | |
JP4857496B2 (ja) | 複合体、コーティング組成物、その塗膜、反射防止膜、反射防止フィルム、及び、画像表示装置 | |
JP6057542B2 (ja) | 低屈折率層形成用組成物、及びこれを用いた反射防止フィルム、偏光板並びに表示装置 | |
JP2009155440A (ja) | 帯電防止性ハードコート組成物及び光学物品 | |
JP2006257379A (ja) | 硬化性樹脂組成物、それからなる硬化膜及び積層体 | |
JP6958553B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物及び積層フィルム | |
JP2003306619A (ja) | ハードコート剤用感光性樹脂組成物及びその硬化皮膜を有するフィルム | |
JP2013008025A (ja) | 反射防止用積層体およびその製造方法、ならびに硬化性組成物 | |
KR101220567B1 (ko) | 경화성 수지 조성물 및 이를 포함하는 경화막 및 적층체 | |
WO2015019758A1 (ja) | 屈折率調整用コート材組成物及びその積層体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090924 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100922 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110706 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110712 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20111227 |