JPH08233483A - スクレーパ型熱交換器 - Google Patents
スクレーパ型熱交換器Info
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- JPH08233483A JPH08233483A JP8028281A JP2828196A JPH08233483A JP H08233483 A JPH08233483 A JP H08233483A JP 8028281 A JP8028281 A JP 8028281A JP 2828196 A JP2828196 A JP 2828196A JP H08233483 A JPH08233483 A JP H08233483A
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- Japan
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- heat exchanger
- scraper
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- shaft
- substance
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F19/00—Preventing the formation of deposits or corrosion, e.g. by using filters or scrapers
- F28F19/008—Preventing the formation of deposits or corrosion, e.g. by using filters or scrapers by using scrapers
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- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Abstract
き効率よく熱交換できるスクレーパ型熱交換器を提供す
る。 【解決手段】 熱媒体にて周囲を囲んだ略円筒状の材料
シリンダ内に、処理する物質を導入する環状空間部を間
に介して回転駆動するシャフト3を取り付ける。長手板
状のスクレーパブレード7をシャフト3に取付孔12を設
けた取付用板部9にてボルトやねじ19により取り付け
る。スクレーパブレード7は、回転方向前側端にスクレ
ーパ刃部8を有し、スクレーパ刃部8の後方で取付用板
部9,9間に間隙部15を切り欠き形成して歯部16を複数
形成した櫛状歯14を備える。シャフトの回転によりショ
ートニングなどの粘性のある物質を材料シリンダの内壁
面から掻削し、櫛状歯14にてテーラ渦を生じさせる。速
やかにかつより強く混合でき、熱伝達を向上でき、仕上
がりの良好な物質の処理量を増大できる。
Description
連続的に加熱あるいは冷却するスクレーパ型熱交換器に
関する。
物質を連続的に加熱あるいは冷却するスクレーパ型熱交
換器としては、熱媒体に周囲を囲まれた材料シリンダに
取り付けられて回転駆動されるシャフトを備え、この材
料シリンダとシャフトとの間に加熱あるいは冷却される
処理材料が導入される環状空間部を設け、シャフトに回
転方向の前側端に刃部および後端側に取付用板部を設け
た長手板状のスクレーパブレードを複数装着した構成が
知られている。
よび後側端の両縁がシャフトの軸線と略平行になるよう
配設されてシャフトに装着されており、処理材料を連続
的に材料シリンダの内壁から削り取って材料シリンダの
内壁に処理材料が固着したり焦げ付いたりするのを防止
している。さらに、スクレーパブレードは比較的縦長の
長手板状で、例えば長さ寸法が200mm程度の長さのも
のもある。そして、各スクレーパブレードの刃部は回転
方向の前方端に設けられており、作動中はこの刃部が材
料シリンダの内壁面に沿ってこれと略平行に対向する。
スクレーパブレードの後端部にはボルト、ねじ、ピンな
どにてスクレーパブレードを取り付けるための開口部を
備えた取付用板部が設けられ、取付用板部間には間隙が
設けられている。なお、この取付用板部自体がない構造
のものも知られている。
まれ、加熱用または冷却用熱媒体がこの壁部内におい
て、熱媒体が例えば冷却水や氷水、湯などの場合には流
動し、蒸気の場合には凝結し、アンモニアやフロンなど
の場合には気化して、処理材料を加熱あるいは冷却して
いる。
ットル/h)が一定に定められている場合、スクレーパ
型熱交換器内に処理材料が滞留する時間は、材料シリン
ダとシャフトとの間の環状空間部の寸法で決まる。
以下に示す7つの各種因子に左右される。すなわち、 ワ1. 処理材料の粘度および組成 2. 処理材料の軸方向の流速 通常は極めて遅いためこの処理材料の軸方向の流速は無
視できるが、シャフトおよび材料シリンダ間の環状空間
部の間隙が非常に狭い場合には、所定の因子であるα1
に影響する。
ら掻削する頻度、すなわち、 スクレーパブレードの掻削速度に比例するシャフトの
回転速度、すなわち1分あたりの回転数 シャフトの周面に設けられたスクレーパブレードある
いはスクレーパブレードの列の数 その他、処理材料を材料シリンダの内壁面から掻削する
頻度として、材料シリンダとシャフトの全長にわたって
機械力学的エネルギが加わり、このエネルギは温度が上
がるとさらに熱を発散させるが、処理材料を冷却する冷
却処理の場合はこの熱を材料シリンダの表面から放出す
る必要がある。そして、処理材料が冷却面上に留まる滞
留時間が短すぎる場合、すなわちスクレーパブレードの
列が多すぎたりシャフトの回転速度が速すぎる場合、処
理材料が冷却面上で冷却される時間が不十分となり、処
理材料の中心部と冷却面から掻削される表面部分との温
度差が極めて小くなり処理材料の冷却が不十分になる。
状 例えば、各スクレーパブレードあるいは一直線に配列さ
れたスクレーパブレードを複数列配列し、シャフトに対
して傾斜させて放射状に装着して設けるなどのスクレー
パブレードの配列および形状。
が、処理材料の内圧や熱媒体の圧力および製造技術にも
材料シリンダ壁の厚みは影響される。
の温度とそれぞれの処理材料の温度との有効温度差が減
少する。これは熱交換器には常に不都合に働く。すなわ
ち、熱媒体として例えば蒸気またはアンモニアやフロン
の場合、この熱媒体の温度が材料シリンダの全長にわた
って一定と仮定すると、処理材料の加熱または冷却によ
って材料と熱媒体との温度差は減少し続け、熱交換器の
出口に近づくにつれ、材料および熱媒体の温度は互いに
接近していく。その結果、熱伝達値も低下し続け、効率
よく加熱や冷却処理が行えない。
設された場合、環状空間部内での乱流も少ないために処
理材料の粘度が高いと加熱あるいは冷却された掻削材料
が逆戻りしてスクレーパブレードのすぐ後方の熱交換壁
部に接触し、温度差が減少することによって処理材料と
材料シリンダの壁面との熱交換が低下する。
ャフトの回転速度が増加すると、スクレーパブレードの
掻削頻度も増加すると同時に環状空間部内での乱流も増
加する。しかしながら、電気的および力学的エネルギが
処理材料に作用して熱が発散され、冷却プロセスに悪影
響を与えるので、この熱を冷却面を介して排出する必要
が生じる。さらに、シャフトを回転させる駆動力の増加
も必要となり、操業コストを増加させたり、スクレーパ
ブレードや材料シリンダの内壁面との磨耗を促進するこ
とにもなる。
までシャフトの回転速度を速めると、処理材料の種類や
粘度によってはシャフトの駆動力がほぼ3倍にも増えて
しまう。
回転率を変えずにシャフトに設けたスクレーパブレード
の列の数を増やす必要がある。しかしながら、材料シリ
ンダの内壁表面の磨耗の促進を招き、スクレーパブレー
ドの列の数を増やしても、駆動力および処理材料中に分
散される熱はスクレーパブレードの列の数に比例した分
増加する。
性のある処理材料が環状空間部内で軸方向に流れてもレ
イノルズ数が小さいので層流となる。このため、材料シ
リンダとシャフトとの空隙が広い場合は、慣性力が粘性
力よりも大幅に小さい微速流となってエネルギがかかる
と動きが生じ、エネルギの入力がやむと直ちに動きも停
止し、慣性力による二次流れは発生しない。また、機械
的に掛けられた力あるいは方向に対して横方向に働く動
きも生じない。
材料から材料シリンダの内壁への熱伝達は層流状態の中
で行われる。乱流は、シャフトの回転率にもよるが粘性
が10〜200cp程度低くないと得られない。
値、または粘度にもよるが、シャフトの回転速度による
スクレーパブレードの刃部における半径方向の移動速度
は0.5〜5m/秒となる。したがって、軸方向の流れ
の影響に比べ、半径方向に作用する機械力学的影響の方
が処理材料から材料シリンダ内壁への熱伝達にとっては
大きな影響となる。
で、各種因子を変更することなく処理量を増大でき効率
よく熱交換できるスクレーパ型熱交換器を提供すること
を目的とする。
パ型熱交換器は、粘性を有した物質を連続的に加熱ある
いは冷却するスクレーパ型熱交換器において、熱媒体に
周囲を囲まれた材料シリンダと、この材料シリンダとの
間に前記処理される物質が導入される環状空間部を介し
てこの材料シリンダに回転可能に設けられたシャフト
と、回転方向前側縁に設けられたスクレーパ刃部、この
スクレーパ刃部から離間した位置に設けられ前記シャフ
トに取り付ける複数の取付用板部、回転方向後側に前記
取付用板部間に位置して設けられた櫛状歯を備えた長手
板状のスクレーパブレードとを具備したもので、熱媒体
に周囲を囲まれた材料シリンダに、処理される物質が導
入される環状空間部を介して回転可能にシャフトを設
け、このシャフトに回転方向前側縁に設けたスクレーパ
刃部から離間した位置に設けた複数の取付用板部にて、
回転方向後側に取付用板部間に位置して櫛状歯を設けた
スクレーパブレードを取り付けるため、半径方向および
軸方向の流れに加えて環状空間部内に、軸方向の基本流
に重なって互いに逆方向に回転する一対の渦であるテー
ラ渦を発生させるので、熱伝達が向上し、材料シリンダ
の壁面から掻き取られた物質は、環状空間部内の物質と
よりよく混合されて掻き取られた物質と環状空間部内の
物質との温度差がより有効に利用されて物質が効率よく
熱交換され、処理量が増大する。
請求項1記載のスクレーパ型熱交換器において、取付用
板部は、取付用開口部を設けたもので、スクレーパブレ
ードをシャフトに取り付ける取付用板部に取付用開口部
を設けたため、簡単な構造で例えばボルトやねじ、ピン
などにて容易にスクレーパブレードが取り付けられる。
請求項2記載のスクレーパ型熱交換器において、取付用
開口部は、それぞれ約50mmの距離を介して離間形成さ
れたもので、約50mmの距離を介して離間する取付用開
口部を設けた取付用板部間の櫛状歯により、簡単な構造
で処理量に関与する因子を変更することなく物質の熱交
換の効率がさらに向上する。
請求項1ないし3いずれか記載のスクレーパ型熱交換器
において、櫛状歯は、4つの間隙部が切り欠き形成され
て3本の歯部が設けられたもので、簡単な構造でスクレ
ーパブレードの後方にテーラ渦が容易に得られ物質の熱
交換の効率がさらに向上し、処理量が増大する。
請求項4記載のスクレーパ型熱交換器において、間隙部
の幅寸法および歯部の幅寸法は、略同寸法であるもの
で、簡単な構造で容易に櫛状歯が形成されるとともに、
スクレーパブレードの後方にテーラ渦が容易に得られ物
質の熱交換の効率がさらに向上し、処理量が増大する。
請求項4または5記載のスクレーパ型熱交換器におい
て、間隙部は、幅寸法が約6mm、深さ寸法が約20mmで
あるもので、簡単な構造で容易に櫛状歯が形成されると
ともに、スクレーパブレードの後方にテーラ渦が容易に
得られ物質の熱交換の効率がさらに向上し、処理量が増
大する。
請求項1ないし6いずれか記載のスクレーパ型熱交換器
において、櫛状歯は、歯間を連結する連結板部を設けた
もので、簡単な構造でスクレーパブレードの後方にテー
ラ渦が容易に得られ物質の熱交換の効率を向上させる櫛
状歯の強度が向上する。
換器の実施の一形態を図面を参照して説明する。
で、このスクレーパ型熱交換器1は、加熱または冷却用
の図示しない熱媒体に包まれた略円筒状の材料シリンダ
2を備えている。また、この材料シリンダ2内には、略
同軸上に略円柱状のシャフト3が外周面と材料シリンダ
2の内周面との間に環状空間部4の間隙を設けて回転自
在に収容されている。なお、このシャフト3は、図示し
ない駆動手段にて図1中矢印Dに示す方向に回転され
る。
は、材料シリンダ2の端面を閉塞する図示しない端板に
回転自在に軸支される軸部5が略同軸上にそれぞれ突出
形成されている。また、シャフト3の周面には、軸方向
に沿って平面状の取付部6を周方向に対して略等間隔に
複数形成されている。そして、これら取付部6,6に
は、スクレーパブレード7,7がそれぞれ着脱自在にか
つシャフト3の半径方向に移動可能に取り付けられてい
る。
ように、長さ寸法が略190mm、幅寸法が略40mmの略
長方形の板状に形成されている。そして、スクレーパブ
レード7の長手方向の一側にはスクレーパ刃部8が設け
られ、他側には略舌片状の取付用板部9が複数設けられ
ている。さらに、これら取付用板部9,9には、取付用
開口部である略円形の取付孔10、および、楕円形で一縁
に略円形で径大の開口部11を設けた取付用開口部である
取付孔12が設けられている。なお、取付孔10,12間の距
離は、約50mmとなるように形成されている。
が設けられている。これら櫛状歯14,14は、スクレーパ
ブレード7の取付用板部9,9が設けられた側に、深さ
寸法が約20mm、幅寸法が約6mmで幅方向に沿って細長
状に間隙部15が4か所切り欠き形成されて、長さ寸法が
略20mm、幅寸法が略6mmの細長舌片状の歯部16が間隙
部15を介して櫛状に3本形成されて構成され、合計5本
の歯部16と6個の間隙部15が設けられている。
よび図2に示すように、取付孔10,12に挿通されたボル
ト18およびねじ19などにて、スクレーパ刃部8が材料シ
リンダ2の内壁表面に接触するように、シャフト3の取
付部6に長手方向を軸方向に沿わせて遊着されている。
なお、このスクレーパブレード7の取付に際しては、シ
ャフト3の取付部6に取り付けたボルト18の頭部18a を
取付孔12の開口部11に挿通させ、スクレーパブレード7
を長手方向に移動させてボルト18の軸芯部18bを取付孔1
2の幅狭の楕円部分に嵌挿し、取付孔10からねじ19を螺
合して遊着する。
る。
料シリンダ2とシャフト3との間の環状空間部4に処理
するショートニングなどの粘性を有した物質を投入す
る。この後、図示しない駆動手段にてシャフト3を回転
させる。そして、物質は、材料シリンダ2の内壁面近傍
で熱媒体と熱交換され、シャフト3の回転によりスクレ
ーパブレード7にて熱交換された物質が掻削され、櫛状
歯14が処理される物質に対して作用して物質の流れに影
響を与え、櫛状歯14の間隙部15を介してスクレーパブレ
ード7の後方に流されてテーラ渦を生じ、熱交換されて
いない物質と混合され、再び材料シリンダ2の内壁面近
傍で熱交換される。
の環状空間部4内の高温および低温の物質、冷却処理の
場合は温かい物質とより温度の低い物質間の熱交換が促
進されて物質からより多くの熱を奪うことができ、スク
レーパ型熱交換器1の効率を大幅に向上できる。
材料シリンダ2の内壁面にあって熱媒体との熱交換の障
壁となる物質の層が常に破壊されるので、熱交換された
物質が温度差のあるシャフト3側の中心流に速やかにか
つより強く混合される。
パ型熱交換器1によれば、テーラ渦の発生により物質の
熱伝達を向上でき、その結果、材料シリンダ2の内壁面
から掻き取られた物質は、環状空間部4内の物質とより
よく混合されて掻き取られた物質と環状空間部4内の物
質との温度差がより有効に利用されて物質と熱媒体との
熱交換を効率よくでき、処理量を増大できる。
素含有率が5〜25%の脂肪食品などのショートニング
の冷却、結晶化において微小気泡である窒素をより細や
かに分散でき、ショートニングを輝きのある白色に仕上
げることができるとともに、集中的に処理することによ
って物質の仕上がり、すなわち可塑性を向上させること
もできる。
に取り付ける取付用板部9に取付孔10,12を設けたた
め、簡単な構造で例えばボルト18やねじ19、ピンなどに
て容易にスクレーパブレード7を取り付けでき、スクレ
ーパブレード7の交換や環状空間部4内の清掃などの保
守管理を容易にできる。
の距離を介して離間形成したため、これら取付孔10,12
を設けた取付用板部9,9間の櫛状歯14により、簡単な
構造で処理量に関与する因子を変更することなく物質の
熱交換の効率をさらに向上できるとともに、可塑性を向
上でき、良好な仕上がりの物質が得られる。
切り欠き形成して3本の歯部16,16を設けて構成し、さ
らに間隙部15の幅寸法および歯部16の幅寸法を略同寸法
としたため、簡単な構造で容易に櫛状歯14を形成でき、
スクレーパブレード7の後方にテーラ渦が容易に得られ
物質の熱交換の効率をさらに向上でき、処理量を増大で
きる。
合、環状空間部4内に均一に温度を分布させるために
は、例えば物質中に分散するエネルギ量が増加し、その
結果このエネルギ分も処理面である材料シリンダ2の内
壁面を介して排出しなければならず、シャフト3の回転
速度も物質の粘度に比例して上げる必要があるが、上記
実施の一形態によれば、シャフト3の回転速度を低く抑
えて熱交換全般を向上させることができる。
のスクレーパブレードを備えたスクレーパ型熱交換器に
比して、物質がより均一に熱交換、例えば冷却されてス
クレーパ型熱交換器1から排出できる。
パブレード7を長さ寸法を約190mm、幅寸法を約40
mmに形成し、取付孔10,12間の距離を約50mm、3本の
歯部16および4つの間隙部15を幅寸法がそれぞれ約6m
m、長さ寸法がそれぞれ約20mmの同寸法に形成して説
明したが、これに限らず、別の種類の歯やラグなど、い
ずれの形状に形成できる。
歯部を連結形成してもできる。この構成によれば、スク
レーパブレード7の構造の改善、例えば強度の向上やス
クレーパブレード7の安定化などの他に、さらに熱伝達
性を向上させることができ、処理量をさらに向上でき
る。
交換器1は、スクレーパ型熱交換器内で行う加熱処理に
も適用できる。
施例を説明する。
5℃で0%の脂肪結晶(SFI:固体脂肪指数)を含
み、粘性が50℃で約60cp、20℃で約10,000
cpの特性を持つショートニングを用い、熱媒体としてア
ンモニアを用いて、アンモニアの直接気化(−20℃)
によりショートニングを連続冷却した後、結晶化装置
(PIN−worker製)で後処理して得られる処理
量について、上記スクレーパ型熱交換器1と従来の構造
のショートニング製造工場で用いられるスクレーパブレ
ードを設けたスクレーパ型熱交換器とを比較した。
は4,000kg/時の処理量が得られたが、上記構造の
スクレーパ型熱交換器1では4,440kg/時の処理量
が得られ、熱伝達がほぼ11%向上した。また、仕上が
った材料の気泡分布と可塑性も向上した。
が、各種因子である他の条件を変えることなしに既存工
場の処理する生産量を約10%増加することが可能とな
ることが分かる。また、新設工場の設計の際には機械設
備に投資するコストを引き下げることもできる。
約190mm、幅寸法である取付用板部9と歯部16とを含
むスクレーパブレード7の幅寸法を40mmとし、間隙部
15の深さ、すなわち歯部16の高さ寸法が20mm、歯部16
と間隙部15の幅寸法を双方ともそれぞれ6mmとして、合
計5本の歯部16と6個の間隙部15を設けスクレーパブレ
ード7が最も良好な結果が得られた。
よれば、熱媒体に周囲を囲まれた材料シリンダに、処理
される物質が導入される環状空間部を介して回転可能に
シャフトを設け、このシャフトに回転方向前側縁に設け
たスクレーパ刃部から離間した位置に設けた複数の取付
用板部にて、回転方向後側に取付用板部間に位置して櫛
状歯を設けたスクレーパブレードを取り付けるため、半
径方向および軸方向の流れに加えて環状空間部内に、軸
方向の基本流に重なって互いに逆方向に回転する一対の
渦であるテーラ渦を発生させるので、熱伝達を向上で
き、材料シリンダの壁面から掻き取られた物質は、環状
空間部内の物質とよりよく混合されて掻き取られた物質
と環状空間部内の物質との温度差がより有効に利用され
て物質を効率よく熱交換でき、処理量を増大できる。
れば、請求項1記載のスクレーパ型熱交換器に加え、ス
クレーパブレードをシャフトに取り付ける取付用板部に
取付用開口部を設けたため、簡単な構造で例えばボルト
やねじ、ピンなどにて容易にスクレーパブレードが取り
付けられる。
れば、請求項2記載のスクレーパ型熱交換器に加え、取
付用開口部をそれぞれ約50mmの距離を介して離間形成
したため、約50mmの距離を介して離間する取付用開口
部を設けた取付用板部間の櫛状歯により、簡単な構造で
処理量に関与する因子を変更することなく物質の熱交換
の効率をさらに向上できる。
れば、請求項1ないし3いずれか記載のスクレーパ型熱
交換器に加え、4つの間隙部を切り欠き形成して3本の
歯部を設けて櫛状歯を構成したため、簡単な構造で容易
に櫛状歯を形成できるとともに、スクレーパブレードの
後方にテーラ渦が容易に得られ物質の熱交換の効率をさ
らに向上でき、処理量を増大できる。
れば、請求項4記載のスクレーパ型熱交換器に加え、間
隙部の幅寸法および歯部の幅寸法を略同寸法としたた
め、簡単な構造で容易に櫛状歯を形成できるとともに、
スクレーパブレードの後方にテーラ渦が容易に得られ物
質の熱交換の効率をさらに向上でき、処理量を増大でき
る。
れば、請求項4または5記載のスクレーパ型熱交換器に
加え、間隙部を幅寸法が約6mm、深さ寸法が約20mmと
したため、簡単な構造でスクレーパブレードの後方にテ
ーラ渦が容易に得られ物質の熱交換の効率をさらに向上
でき、処理量を増大できるとともに、可塑性を向上で
き、良好な仕上がりの物質が得られる 請求項7記載のスクレーパ型熱交換器によれば、請求項
1ないし6いずれか記載のスクレーパ型熱交換器に加
え、櫛状歯に歯部間を連結する連結板部を設けたため、
簡単な構造でスクレーパブレードの後方にテーラ渦が容
易に得られ物質の熱交換の効率を向上させる櫛状歯の強
度を向上できるとともに、処理中のスクレーパブレード
を安定化できる。
のシャフトの一部を示す斜視図である。
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 粘性を有した物質を連続的に加熱あるい
は冷却するスクレーパ型熱交換器において、 熱媒体に周囲を囲まれた材料シリンダと、 この材料シリンダとの間に前記処理される物質が導入さ
れる環状空間部を介してこの材料シリンダに回転可能に
設けられたシャフトと、 回転方向前側縁に設けられたスクレーパ刃部、このスク
レーパ刃部から離間した位置に設けられ前記シャフトに
取り付ける複数の取付用板部、回転方向後側に前記取付
用板部間に位置して設けられた櫛状歯を備えた長手板状
のスクレーパブレードとを具備したことを特徴とするス
クレーパ型熱交換器。 - 【請求項2】 取付用板部は、取付用開口部を設けたこ
とを特徴とする請求項1記載のスクレーパ型熱交換器。 - 【請求項3】 取付用開口部は、それぞれ約50mmの距
離を介して離間形成されたことを特徴とする請求項2記
載のスクレーパ型熱交換器。 - 【請求項4】 櫛状歯は、4つの間隙部が切り欠き形成
されて3本の歯部が設けられたことを特徴とする請求項
1ないし3いずれか記載のスクレーパ型熱交換器。 - 【請求項5】 間隙部の幅寸法および歯部の幅寸法は、
略同寸法であることを特徴とした請求項4記載のスクレ
ーパ型熱交換器。 - 【請求項6】 間隙部は、幅寸法が約6mm、深さ寸法が
約20mmであることを特徴とした請求項4または5記載
のスクレーパ型熱交換器。 - 【請求項7】 櫛状歯は、歯間を連結する連結板部を設
けたことを特徴とする請求項1ないし6いずれか記載の
スクレーパ型熱交換器。
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