JPH08233412A - 温度式膨張弁 - Google Patents

温度式膨張弁

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JPH08233412A
JPH08233412A JP7042118A JP4211895A JPH08233412A JP H08233412 A JPH08233412 A JP H08233412A JP 7042118 A JP7042118 A JP 7042118A JP 4211895 A JP4211895 A JP 4211895A JP H08233412 A JPH08233412 A JP H08233412A
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JP
Japan
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refrigerant
expansion valve
housing
hole
temperature
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Application number
JP7042118A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Tomatsu
義貴 戸松
Shinji Kakehashi
伸治 梯
Hiroshi Kinoshita
宏 木下
Yasushi Yamanaka
康司 山中
Kenichi Fujiwara
健一 藤原
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2341/00Details of ejectors not being used as compression device; Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/06Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/068Expansion valves combined with a sensor
    • F25B2341/0683Expansion valves combined with a sensor the sensor is disposed in the suction line and influenced by the temperature or the pressure of the suction gas

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  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンルーム側の冷媒配管と、車室側冷媒
配管との連結部材の役割を兼ねる温度式膨張弁の小型化
を図る。 【構成】 膨張弁3のハウジングを、円柱形を軸方向に
2分割した第1、第2のハウジング31、32により構
成し、膨張機構48を第2のハウジング32内に配設す
るとともに、感温室44を有する感温機構39を第1、
第2のハウジング31、32の間に組み込む。これによ
り、第1のハウジング31に形成する第1の冷媒流入穴
34および第1の冷媒流出穴35を、感温機構39の高
さ方向に重ねて配置できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は温度式膨張弁およびこれ
を用いた自動車用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平5−278455号公報に
おいて、自動車用空調装置におけるクーリングユニット
および膨張弁の車両装着性を改善するための膨張弁構成
が提案されている。すなわち、上記公報には、図8、
9、10に示すように、車両エンジンルームEと、車室
Rとを仕切るダッシュボードDに丸形の貫通穴74を設
け、この貫通穴74に冷媒配管の連結部材100を嵌入
するとともに、この連結部材100の樹脂製丸形ブロッ
ク101内に膨張弁3のハウジング300を設けるとと
もに、このハウジング300内に感温機構39および膨
張機構48を内蔵するようにしたものが提案されてい
る。
【0003】なお、図8、9において、1はエンジンル
ームE内に設置される圧縮機、凝縮器、受液器等の凝縮
用機器群を示しており、2は車室R内のクーリングユニ
ットであり、21は蒸発器である。このような構成によ
れば、冷媒配管の連結部材100と膨張弁3とが一体構
造になっているので、膨張弁3を車室R内のクーリング
ユニット2の蒸発器21部近傍に独立に設置する通常の
タイプのものに比して、クーリングユニット2および膨
張弁3の車両への装着が容易となり、これらの車両への
装着性を改善することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構造では、図9に示すように、膨張弁3の感温機構3
9および膨張機構48を、1つの縦長のハウジング30
0の上部開口部301から、このハウジング300内に
収納し、そしてこの上部開口部301を蓋302にて閉
塞するとともに、この蓋302の周辺部にOリング30
3によるシール部を設けている。
【0005】そのため、膨張弁3の高さ方向(図9の上
下方向)に、膨張機構48、感温機構39、さらには上
記Oリング303によるシール部を設けた蓋302を重
畳して配設することになり、膨張弁3の高さが高くなる
という問題がある。また、膨張弁5の感温機構39およ
び膨張機構48を、ハウジング300の上部開口部30
1から、このハウジング300内に収納しているので、
ハウジング300の上部側に形成するジョイント形状を
持った冷媒通路穴34、35は、この両機構39、48
の収納作業の妨げとならないようにするために、必然的
に、膨張弁3の幅方向(図9の左右方向)において、感
温機構39のダイヤフラムケース41の外径より外方側
に配設する必要があり、この結果膨張弁5の幅方向の寸
法も大きくなってしまう。
【0006】以上のことから、従来構造では、膨張弁が
大型化してしまうという問題があり、設置スペース上の
制約が特に大きい自動車において大きな課題となってい
る。本発明は上記点に鑑みてなされたもので、冷媒配管
の連結部材としての役割を兼ねる温度式膨張弁におい
て、その外形の小型化を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、以下の技術的手段を採用する。請求項1記載
の発明では、冷媒配管の連結部材の役割を兼ねる温度式
膨張弁(3)において、所定形状から2分割された第1
および第2のハウジング部材(31、32)と、この第
1および第2のハウジング部材(31、32)を一体に
結合する結合手段(33、33)と、前記第1のハウジ
ング部材(31)に設けられ、蒸発器(21)出口から
の冷媒を前記第1のハウジング部材(31)内に流入さ
せる第1の冷媒流入穴(34)と、前記第1のハウジン
グ部材(31)内に設けられた感温室(44)を有し、
この感温室(44)により前記第1の冷媒流入穴(3
4)から流入する冷媒の温度を感知する感温機構(3
9)と、前記第1のハウジング部材(31)に設けら
れ、前記蒸発器(21)出口からの冷媒を前記第1のハ
ウジング部材(31)外部へ流出させる第1の冷媒流出
穴(35)と、前記第2のハウジング部材(32)に設
けられ、高圧側液冷媒回路(67)からの冷媒を前記第
2のハウジング部材(32)内に流入させる第2の冷媒
流入穴(56)と、前記第2のハウジング部材(32)
内に設けられ、前記第2の冷媒流入穴(56)から流入
する冷媒を前記感温機構(39)の感知する冷媒温度に
応じて減圧し膨張させる膨張機構(48)と、前記第2
のハウジング部材(32)に設けられ、前記膨張機構
(48)で膨張した冷媒を前記第2のハウジング部材
(32)外部へ流出させる第2の冷媒流出穴(57)と
を具備する温度式膨張弁を特徴としている。
【0008】請求項2記載の発明では、請求項1に記載
の温度式膨張弁において、前記第1および第2のハウジ
ング部材(31、32)は、円柱形状を円柱の軸方向に
2分割した形状に形成されていることを特徴とする。請
求項3記載の発明では、請求項1または2に記載の温度
式膨張弁において、前記第1および第2のハウジング部
材(31、32)の分割面に配設され、この分割面を気
密的にシールするシール部材(60)を有し、このシー
ル部材(60)は、前記感温機構(39)の外周部近傍
に配置されていることを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明では、請求項1ないし
3のいずれか1つに記載の温度式膨張弁において、前記
感温機構(39)は、前記第1および第2のハウジング
部材(31、32)の間に配設され、固定されるように
したことを特徴とする。請求項5記載の発明では、請求
項1ないし4のいずれか1つに記載の温度式膨張弁
(3)と、エンジンルーム(E)内に装着される凝縮用
機器群(1)と、車室(R)内に装着されるクーリング
ユニット(2)とを備える自動車用空調装置であって、
前記エンジンルーム(E)内と前記車室(R)内とを仕
切るダッシュボード(D)には貫通穴(74)が設けら
れており、この貫通穴(74)に弾性部材(75)を介
して前記温度式膨張弁(3)が嵌着されており、前記温
度式膨張弁(3)の前記第1の冷媒流入穴(34)には
前記クーリングユニット(2)の蒸発器(21)出口側
からの低圧側冷媒配管(70)が連結され、前記温度式
膨張弁(3)の前記第1の冷媒流出穴(35)には前記
凝縮用機器群(1)の吸入側冷媒配管(71)が連結さ
れ、前記温度式膨張弁(3)の前記第2の冷媒流入穴
(56)には前記凝縮用機器群(1)の高圧側液冷媒配
管(72)が連結され、前記温度式膨張弁(3)の前記
第2の冷媒流出穴(57)には前記クーリングユニット
(2)の蒸発器(21)入口側への低圧側冷媒配管(7
3)が連結されている自動車用空調装置を特徴としてい
る。
【0010】請求項6記載の発明では、請求項5に記載
の自動車用空調装置において、前記温度式膨張弁(3)
の前記第1および第2のハウジング部材(31、32)
は、円柱形状を円柱の軸方向に2分割した形状に形成さ
れており、この第1および第2のハウジング部材(3
1、32)の外面が直接、前記貫通穴(74)の弾性部
材(75)に嵌着されていることを特徴とする。
【0011】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施例記載の具体的手段との対応関係を示すもので
ある。
【0012】
【発明の作用効果】請求項1ないし6記載の発明によれ
ば、上記技術的手段を有しているため、温度作動式膨張
弁のハウジングを2分割して、第1、第2ハウジングの
間に感温機構を組み込むことができるので、従来構造の
ごとくハウジング上部にシール機構を持った蓋を設置す
る必要がなく、そのため温度作動式膨張弁の高さを従来
構造に比して著しく低減できる。
【0013】また、従来構造では感温機構を挿入できる
大きさの開口部の外側に配管接続用の穴形状を持った冷
媒流入、流出穴を設ける必要があり、ハウジング幅寸法
も大きくなったが、本発明では感温機構の高さ方向に重
ねるようにして、配管接続用の穴形状を持った冷媒流
入、流出穴を設けることができるので、ハウジング幅寸
法も大幅に低減できる。
【0014】以上の結果、本発明によれば、温度作動式
膨張弁の体格を大幅に小型化できるという効果が大であ
る。また、上記に加え、請求項2記載の発明では、前記
第1および第2のハウジング部材を、円柱形状を円柱の
軸方向に2分割した形状に形成しているから、膨張弁の
ハウジングの外形は円柱状となり、従来構造の丸形ブロ
ックが不要となる。
【0015】また、請求項5記載の発明では、請求項1
ないし4のいずれか1つに記載の温度式膨張弁と、エン
ジンルーム内に装着される凝縮用機器群と、車室内に装
着されるクーリングユニットとを備える自動車用空調装
置において、前記エンジンルーム内と前記車室内とを仕
切るダッシュボードに貫通穴を設けとともに、この貫通
穴に弾性部材を介して前記温度式膨張弁を嵌着している
から、温度式膨張弁の小型化に伴って、ダッシュボード
に開ける貫通穴の大きさも小さくでき、この貫通穴部分
におけるシールが容易となる。
【0016】そして、スペース上の制約が特に大きい自
動車において、温度式膨張弁の小型化およびダッシュボ
ード貫通穴の小型化により自動車用空調装置の車両への
装着性を著しく改善できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例について説明
する。 (第1実施例)図1〜図3は第1実施例を示すもので、
図3は自動車用空調装置の全体構成の概要を示す図であ
って、本例の空調装置における冷房用機器は、大別し
て、自動車のエンジンルームE内に装着される凝縮用機
器群1と、自動車の車室R内に装着されるクーリングユ
ニット2と、エンジンルームEと車室R内とを仕切るダ
ッシュボードDに配設され、エンジンルームE側と車室
R側の冷媒配管の連結部材を兼ねる温度式膨張弁3とか
ら構成されている。
【0018】前記凝縮用機器群1は、周知のごとく自動
車エンジンにより駆動される圧縮機10、この圧縮機1
0の吐出冷媒ガスを冷却し、凝縮する凝縮器11、この
凝縮器11からの凝縮冷媒を溜めて、液冷媒のみを下流
側へ導出する受液器12等から構成されている。圧縮機
10の運転は電磁クラッチ10aにより断続できるよう
になっている。
【0019】前記クーリングユニット2は、樹脂製のク
ーリングユニットケース20を有し、このケース20内
に蒸発器21を内蔵しており、自動車用空調装置の内外
気切替箱22から吸入され、遠心式多翼送風機23によ
り送風される空気を冷却、除湿するものである。前記ク
ーリングユニット2の空気下流側には、周知のごとく温
水式のヒータコア24、温度制御用エアミックスダンパ
25、吹出口切替用ダンパ26、各種吹出口27等が設
けられている。
【0020】本発明の要部は上記温度式膨張弁3であ
り、その具体的構造を図1、2により詳述する。第1、
第2のハウジング31、32はアルミニュウム等の軽量
で、耐食性に優れた金属で形成されている。このハウジ
ング31、32は図2に示すように円柱形状の円柱軸方
向に2つに分割された形状になっている。本例では、円
柱形状を2等分せずに、円柱形状の中心より図2の上方
側へ偏った位置で分割しているので、第1のハウジング
31が第2のハウジング32より小さくなっている。図
2の30は第1のハウジング31と第2のハウジング3
2の分割面を示す。
【0021】そして、上記第1および第2のハウジング
31、32は、ボルト33、33により一体に、かつ脱
着可能にねじ結合されている。ここで、ボルト33、3
3の頭部を前記分割面30近傍まで挿入するために、ボ
ルト挿入穴33a、33aが両ハウジング31、32に
開けられている。第1のハウジング31の車室R側の端
面には、前記蒸発器21出口からの冷媒を第1のハウジ
ング31内に流入させる第1の冷媒流入穴34が開けら
れており、またエンジンルームE側の端面には、前記蒸
発器21出口からの冷媒を第1のハウジング31外に流
出させる第1の冷媒流出穴35が開けられている。
【0022】そして、これらの第1の冷媒流入穴34と
第1の冷媒流出穴35との間に、この両穴34、35を
連結する低圧側冷媒通路36が形成されている。第1の
ハウジング31内には、この低圧側冷媒通路36に、連
通穴37を介して連通する室38が形成されている。こ
の室38は第1のハウジング31のうち前記分割面30
側に位置して形成されている。この室38内には膨張弁
3の感温機構39が配設されている。
【0023】この感温機構39は銅系金属等で形成され
た冷媒ガスの封入筒40を有し、この封入筒40は室3
8から連通穴37を通って低圧側冷媒通路36内に突出
するように配置されている。感温機構39は上記封入筒
40が一体にろう付け等により接合された一方の金属製
ダイヤフラムケース41、他方の金属製ダイヤフラムケ
ース42、この両ケース41、42の間に挟持されて固
定された金属製ダイヤフラム43を有している。これら
のダイヤフラムケース41、42およびダイヤフラム4
3はステンレスのような耐食性に優れた金属で形成さ
れ、溶接等により一体に接合されている。
【0024】一方のダイヤフラムケース41とダイヤフ
ラム43とにより形成される感温室44に前記封入筒4
0の下端は開口しており、この感温室44と封入筒40
から形成される密閉された空間内部には、空調装置の冷
凍サイクル内を循環する冷媒と同一もしくは類似の冷媒
が封入筒40の上端から封入されているので、感温室4
4内の圧力は、その周囲の冷媒温度(低圧側冷媒通路3
6から室38内に流入している冷媒の温度)に応じた飽
和圧力を示すようになっている。封入筒40の上端は冷
媒ガス封入後に密封される。
【0025】また、他方のダイヤフラムケース42とダ
イヤフラム43とにより形成される下側の圧力室45に
は、ダイヤフラムケース42に設けた穴46を介して室
38の冷媒圧力(すなわち、蒸発器出口側の冷媒圧力)
が導入されるようになっている。また、他方のダイヤフ
ラムケース42には、ダイヤフラム43の変位に応じて
変位する金属製の当接部材47が摺動可能に保持されて
おり、この当接部材47には、膨張機構48の弁棒49
の一端が当接している。この弁棒49は第2のハウジン
グ32に設けられた穴49aに気密に摺動可能に嵌合し
ている。
【0026】弁棒49の他端には球状の弁体50が一体
に接合されており、この弁体50により絞り通路51の
開度を調整するようになっている。弁体50には、スプ
リング当て板52を介してコイルスプリング53のばね
力が作用するようになっている。コイルスプリング53
は、スプリング保持筒54により保持されており、この
スプリング保持筒54は第2のハウジング32にねじに
より取付位置が調整可能に固定されている。また、スプ
リング保持筒54の外周部は、Oリング55によりシー
ルされている。
【0027】第2のハウジング32のエンジンルームE
側の端面には、受液器12からの高圧側液冷媒が流入す
る第2の冷媒流入穴56が設けられており、また車室R
側の端面には前記絞り通路51を通過して減圧、膨張し
た気液2相冷媒が流出する第2の冷媒流出穴57が設け
られている。ところで、前記した感温機構39のダイヤ
フラムケース41、42部分は、図1に示すように第1
のハウジング31と第2のハウジング32の間に配設さ
れ、第1のハウジング31と上部のダイヤフラムケース
41との間に金属ばね材からなるリング状の皿ばね58
が配設されている。従って、第1のハウジング31と第
2のハウジング32の組付時に、前記ボルト33、33
の締めつけ力により皿ばね58が弾性変形して、そのば
ね力がダイヤフラムケース41、42部分に作用するこ
とにより感温機構39が第1のハウジング31と第2の
ハウジング32の間に固定さるようになっている。
【0028】皿ばね58には、冷媒流通用の1つもしく
は複数の小穴58aが開けられている。また、第1のハ
ウジング31には第2のハウジング32側へ環状に突出
する突出部59が一体形成されており、この突出部59
の外周面には環状の凹溝59aが形成され、この凹溝5
9a内にOリング60が嵌着されている。一方、第2の
ハウジング32には、上記突出部59の外周面に嵌合す
る環状の内周形状を持った突出部61が一体形成されて
おり、これら両突出部59、61の嵌合構造とOリング
60との組み合わせにより両ハウジング31、32間を
シールするようになっている。
【0029】図3において、62〜65は配管継手部材
で、それぞれボルト66〜69により第1、第2ハウジ
ング31、32に脱着可能にねじ止め固定されている。
図2に示すねじ穴67a、68aはボルト67、68が
ねじ止めされる穴である。配管継手部材62は、蒸発器
21の出口側の低圧冷媒配管70を第1ハウジング31
の冷媒流入穴34に接続するものである。配管継手部材
63は、第1ハウジング31の冷媒流出穴35を圧縮機
10の吸入側冷媒配管71に接続するものである。
【0030】配管継手部材64は、受液器12からの高
圧側液冷媒配管72を第2ハウジング32の冷媒流入穴
56に接続するものである。配管継手部材65は、第2
ハウジング32の冷媒流出穴57を蒸発器21の入口側
の低圧冷媒配管73に接続するものである。なお、両ハ
ウジング31、32の冷媒穴34、35、56、57は
それぞれ上記配管継手部材62〜65の接続用配管部
(図示せず)を嵌入するため、円形の段付き穴形状に形
成されている。
【0031】温度式膨張弁3は上記のごとく各冷媒配管
70〜73と接続されることにより、エンジンルームE
側と車室R側の冷媒配管を連結する連結部材の役割を兼
ねている。また、ダュシュボードDには円形の貫通穴7
4が開けられており、この貫通穴74には、ゴム製の弾
性に富んだグロメット75が嵌着されており、このグロ
メット75の中心穴に、温度式膨張弁3の円柱状の外面
形状を持った第1、第2ハウジング31、32が圧入嵌
合されて保持されている。
【0032】次に、上記構成において本実施例の作動を
説明する。クーリングユニット2の蒸発器21で蒸発し
たガス冷媒は、冷媒配管70、配管継手部材62を経て
第1のハウジング31の冷媒流入穴34より低圧側冷媒
通路36に流入し、この通路36を通過する。このと
き、通路36を通過する冷媒の温度が感温室44により
感知され、感温室44内の圧力はこの冷媒温度に対応し
た圧力となる。
【0033】一方、ダイヤフラム43の下側の室45に
は上記低圧側冷媒通路36の冷媒圧力が導入され、さら
にダイヤフラム43には弁体50、弁棒49、当接部材
47等を介してスプリング53のばね力が作用するよう
になっているので、ダイヤフラム43はこれらの力に対
応した変位を示し、このダイヤフラム43の変位に応じ
た位置に弁体50が移動し、絞り通路51の開度を調整
する。
【0034】上記弁体50による開度調整により、蒸発
器出口冷媒は上記スプリング53のばね力により定まる
所定の過熱度に維持される。ところで、温度作動式膨張
弁3のハウジングを2分割して、第1、第2ハウジング
31、32の間に感温機構39を組み込むことができる
ので、従来構造のごとくハウジング上部にシール機構を
持った蓋を設置する必要がなく、そのため温度作動式膨
張弁3の高さを低くすることができる。図10の2点破
線Aは、本実施例品の高さを従来構造に比して著しく低
減できることを示している。
【0035】また、従来構造では感温機構39のダイフ
ラムケース41を挿入できる大きさの開口部301の外
側に配管接続用の穴形状を持った冷媒流入、流出穴3
4、35を設ける必要があり、ハウジング幅寸法も大き
くなったが、本実施例では感温機構39のダイフラムケ
ース41、42の上側に重ねるようにして、配管接続用
の穴形状を持った冷媒流入、流出穴34、35を設ける
ことができるので、ハウジング幅寸法も大幅に低減でき
る。
【0036】また、本実施例の膨張弁3の外形は円柱状
であるため、従来構造の丸形ブロックが不要となり、直
接ゴム製グロメット75に圧入し保持できる。従って、
ダッシュボードDに開ける貫通穴74の大きさも小さく
でき、この貫通穴74部分におけるシールも容易とな
る。 (第2実施例)図4は感温機構39を変更した第2実施
例を示しており、感温室44内に粒状の活性炭44aを
収納した網状の袋体44bを配設し、感温室44により
感知される冷媒温度に応じて、活性炭44aへの冷媒ガ
ス吸着量が変化して、感温室44内の圧力が変化するよ
うにしたものである。本発明はこのような吸着チャージ
方式のものでも同様に実施できる。 (第3実施例)図5は感温機構39を変更した第3実施
例を示しており、低圧側冷媒通路36を、感温室44が
配設されている室38に連通する連通穴37の径(断面
積)を小さくして、感温機構39の感温応答性を第1、
第2実施例に比して低下させるようにしたものである。
【0037】このように、連通穴37の径(断面積)の
調整により、冷凍サイクルの安定性に影響する感温機構
39の応答性を容易に調整できる。 (第4実施例)図6、7は本発明を蒸発圧力調整弁(E
PR)76を有する冷凍サイクルに適用する場合であ
り、蒸発圧力調整弁76は周知のごとく蒸発器21にお
ける蒸発圧力を所定値以上に維持するように蒸発器出口
側の低圧通路の絞り度を調整して、蒸発器21のフロス
トを防止するものである。
【0038】この蒸発圧力調整弁76を有する冷凍サイ
クルにおいて、蒸発圧力調整弁76出口側の冷媒圧力
を、感温機構39のダイヤフラム下側の圧力室45に導
入するために、本第4実施例では以下の構成を採用して
いる。すなわち、感温機構39において、上側のダイヤ
フラムケース41に対向する第1ハウジンク31の内壁
面に凹溝77を設け、この凹溝77内にOリング(シー
ル部材)78を配設し、このOリング78を上側のダイ
ヤフラムケース41に圧着させることより、上側のダイ
ヤフラムケース41より上側に位置する室38とダイヤ
フラムケース41、42下側の空間79との間を気密に
遮断している。
【0039】一方、第2ハウジング32には、蒸発圧力
調整弁76出口側の冷媒圧力を導入するためのキャピラ
リチューブ(図示せず)を接続する接続穴80が開けて
あり、さらにこの接続穴80を前記ダイヤフラムケース
41、42下側の空間79に連通する連通穴81が設け
てある。従って、蒸発圧力調整弁76出口側の冷媒圧力
を、前記キャピラリチューブ(図示せず)から接続穴8
0、連通穴81、空間79および連通穴46を経てダイ
ヤフラム下側の圧力室45に導入することができる。
【0040】これにより、冷凍サイクルの低負荷時に、
蒸発圧力調整弁76で減圧された一段と低い冷媒圧力が
圧力室45に導入されて、弁体50の開度が増大するの
で、蒸発圧力調整弁76の絞り作用による圧縮機10へ
のオイル戻り悪化を防止できる。本第4実施例では、O
リング78を上側のダイヤフラムケース41に圧着させ
る構造を採用しているので、第1〜第3実施例における
皿ばね58は不要となる。
【0041】なお、図3に示す第1実施例においては、
膨張弁3をダッシュボードDに組付けるにあたって、膨
張弁3のハウジング31、32の円柱状外面を直接ゴム
製のグロメット75に嵌着しているが、ハウジング3
1、32の外面形状を円柱状以外の、例えば多角形状と
し、そしてこの多角形状のハウジング31、32の外側
に、特開平5−278455号公報記載のものと同様に
樹脂等で成形された丸形ボディを一体に設け、この丸形
ボディをゴム製のグロメット75に嵌着するようにして
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の膨張弁を示す断面図であ
る。
【図2】図1の膨張弁の正面図である。
【図3】図1、2に示す膨張弁を用いた自動車用空調装
置の全体構成の概要図である。
【図4】本発明の第2実施例の膨張弁を示す断面図であ
る。
【図5】本発明の第3実施例の膨張弁を示す断面図であ
る。
【図6】本発明の第4実施例の膨張弁を示す断面図であ
る。
【図7】図6の膨張弁の正面図である。
【図8】従来の膨張弁を用いた自動車用空調装置の全体
構成の概要図である。
【図9】図8に示す膨張弁の断面図である。
【図10】図9に示す膨張弁の正面図である。
【符号の説明】
1…凝縮用機器群、2…クーリングユニット、21…蒸
発器、3…温度式膨張弁、31、32…第1、第2のハ
ウジング、34、56…第1、第2の冷媒流入穴、3
5、57…第1、第2の冷媒流出穴、39…感温機構、
44…感温室、48…膨張機構、D…ダッシュボード、
74…貫通穴、75…グロメット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山中 康司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 藤原 健一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒配管の連結部材の役割を兼ねる温度
    式膨張弁であって、 所定形状から2分割された第1および第2のハウジング
    部材と、 この第1および第2のハウジング部材を一体に結合する
    結合手段と、 前記第1のハウジング部材に設けられ、蒸発器出口から
    の冷媒を前記第1のハウジング部材内に流入させる第1
    の冷媒流入穴と、 前記第1のハウジング部材内に設けられた感温室を有
    し、この感温室により前記第1の冷媒流入穴から流入す
    る冷媒の温度を感知する感温機構と、 前記第1のハウジング部材に設けられ、前記蒸発器出口
    からの冷媒を前記第1のハウジング部材外部へ流出させ
    る第1の冷媒流出穴と、 前記第2のハウジング部材に設けられ、高圧側液冷媒回
    路からの冷媒を前記第2のハウジング部材内に流入させ
    る第2の冷媒流入穴と、 前記第2のハウジング部材内に設けられ、前記第2の冷
    媒流入穴から流入する冷媒を前記感温機構の感知する冷
    媒温度に応じて減圧し膨張させる膨張機構と、 前記第2のハウジング部材に設けられ、前記膨張機構で
    膨張した冷媒を前記第2のハウジング部材外部へ流出さ
    せる第2の冷媒流出穴とを具備することを特徴とする温
    度式膨張弁。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2のハウジング部材
    は、円柱形状を円柱の軸方向に2分割した形状に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の温度式膨張
    弁。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2のハウジング部材の
    分割面に配設され、この分割面を気密的にシールするシ
    ール部材を有し、 このシール部材は、前記感温機構の外周部近傍に配置さ
    れていることを特徴とする請求項1または2に記載の温
    度式膨張弁。
  4. 【請求項4】 前記感温機構は、前記第1および第2の
    ハウジング部材の間に配設され、固定されるようにした
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記
    載の温度式膨張弁。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1つに記載
    の温度式膨張弁と、 エンジンルーム内に装着される凝縮用機器群と、 車室内に装着されるクーリングユニットとを備える自動
    車用空調装置であって、 前記エンジンルーム内と前記車室内とを仕切るダッシュ
    ボードには貫通穴が設けられており、 この貫通穴に弾性部材を介して前記温度式膨張弁が嵌着
    されており、 前記温度式膨張弁の前記第1の冷媒流入穴には前記クー
    リングユニットの蒸発器出口側からの低圧側冷媒配管が
    連結され、 前記温度式膨張弁の前記第1の冷媒流出穴には前記凝縮
    用機器群の吸入側冷媒配管が連結され、 前記温度式膨張弁の前記第2の冷媒流入穴には前記凝縮
    用機器群の高圧側液冷媒配管が連結され、 前記温度式膨張弁の前記第2の冷媒流出穴には前記クー
    リングユニットの蒸発器入口側への低圧側冷媒配管が連
    結されていることを特徴とする自動車用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記温度式膨張弁の前記第1および第2
    のハウジング部材は、円柱形状を円柱の軸方向に2分割
    した形状に形成されており、 この第1および第2のハウジング部材の外面が直接、前
    記貫通穴の弾性部材に嵌着されていることを特徴とする
    請求項5に記載の自動車用空調装置。
JP7042118A 1995-03-01 1995-03-01 温度式膨張弁 Pending JPH08233412A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015072088A1 (ja) * 2013-11-14 2015-05-21 株式会社デンソー 膨脹弁

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WO2015072088A1 (ja) * 2013-11-14 2015-05-21 株式会社デンソー 膨脹弁

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