JPH08232913A - ストロークセンサ付き流体圧シリンダ - Google Patents

ストロークセンサ付き流体圧シリンダ

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JPH08232913A
JPH08232913A JP6216195A JP6216195A JPH08232913A JP H08232913 A JPH08232913 A JP H08232913A JP 6216195 A JP6216195 A JP 6216195A JP 6216195 A JP6216195 A JP 6216195A JP H08232913 A JPH08232913 A JP H08232913A
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rod
stroke
tip
fluid pressure
pressure cylinder
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JP6216195A
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English (en)
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Kenji Kanazawa
沢 健 児 金
Kunihisa Kaneko
子 訓 久 金
Hitoshi Yamamoto
本 斉 山
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SMC Corp
Original Assignee
SMC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 測定対象物の位置や加工状態等をセンサによ
り直接的にセンシングするのが困難な場合、その測定対
象物の存否や位置、加工状態等の検出が可能なストロー
クセンサ付き流体圧シリンダを提供する。 【構成】 流体圧シリンダのピストンロッド15の先端
にストローク検出ロッド51を掴持させたチャックホル
ダ30を取付ける。該チャックホルダ30はストローク
検出ロッド51を軸方向に任意の位置で固定可能なもの
とする。上記流体圧シリンダにストローク検出ロッド5
1の先端位置を検出する位置検出センサ20を付設す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】例えば、生産ラインや加工機械に
おいて、屈曲通路や障害物の先方に測定対象物が逐次供
給配置され、その測定対象物に対して何らかの加工、処
理を行うために、測定対象物自体の存在またはその供給
位置の検出を行う必要があることは少なくない。また、
小口径の穴内部のような狭い場所で所定の加工が行われ
ているか否かを検出したいという要求もある。
【0002】本発明は、このような測定対象物の位置や
加工状態を直接的にセンシングするのが困難な場合に利
用し、その測定対象物の存否や位置、あるいは狭い場所
の加工状態等の検出を行うことを可能にするためのスト
ロークセンサ付き流体圧シリンダに関するものである。
【0003】
【従来の技術】生産ラインや加工機械において、測定対
象物が逐次加工位置に供給配置されて加工されるとき、
測定対象物が正規の供給位置からずれ動き、あるいは正
規の設置姿勢にない状態において、加工機械による処理
や加工を行うと、工具や測定対象物を破損する可能性が
ある。これを防止するためには、予め、その測定対象物
自体の存否または位置や姿勢の検出を行う必要があり、
その場合には、通常、その測定対象物の供給位置に何ら
かのセンサを配設し、測定対象物がそこに正確に供給さ
れたことを検出するようにしている。
【0004】しかしながら、多種生産のように、測定対
象物の形状が常に一定でない場合には、測定対象物の供
給位置に固定的にセンサを配設できないことも多く、特
に、屈曲通路や障害物の先方に測定対象物の供給位置が
ある場合、あるいは小口径の穴内部のような狭い場所で
所定の加工が行われているか否かを検出したい場合に
は、目視による監視、検出を行うこともできず、簡易に
付設できるセンサの提供が望まれる。また、機械の振動
や供給時の位置ずれ等によって、所定の位置に供給した
測定対象物が正規の供給位置からずれ動くこともあり、
信頼性の高い検出を行うためには必要に応じて既存の機
器に追加的に設置できるセンサの提供も望まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した要
求を満たすセンサを提供しようとするもので、その技術
的課題は、測定対象物の位置や加工状態を機器に取付け
られたセンサにより直接的にセンシングするのが困難な
場合等において、その測定対象物の存否や位置、あるい
は狭い場所での加工状態等の検出を行うことが可能なス
トロークセンサ付き流体圧シリンダを提供することにあ
る。本発明の他の技術的課題は、先端を測定対象物に接
触させてその存在や位置の検出を行う可撓なストローク
検出ロッドを、ガイドチューブによってガイドし、その
ガイドにより上記ロッドの出没移動を安定化させると共
に、測定基準位置を設定可能にしたストロークセンサ付
き流体圧シリンダを提供することにある。本発明の更に
他の技術的課題は、上記ストローク検出ロッドとして光
ファイバ・ケーブルを用いることにより、該ロッドの先
端と測定対象物との位置関係を確認し、シリンダの挙動
制御等を行えるようにしたストロークセンサ付き流体圧
シリンダを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明によれば、流体圧シリンダのピストンロッド
の先端に、弾性的に可撓な線材により形成したストロー
ク検出ロッドを掴持させたチャックホルダを取付け、上
記チャックホルダにおいては、それに掴持させたストロ
ーク検出ロッドを軸方向に任意の位置で固定可能とし、
上記流体圧シリンダに、そのピストンの移動量によりス
トローク検出ロッドの先端位置を検出する位置検出セン
サを付設したことを特徴とするストロークセンサ付き流
体圧シリンダが提供される。
【0007】また、本発明によれば、上記流体圧シリン
ダにおいて、該流体圧シリンダの駆動によるストローク
検出ロッドの摺動をガイドするための可撓性のあるガイ
ドチューブ、あるいは形状記憶性のあるガイドチューブ
を設けて、該ロッドを摺動自在に挿入し、そのガイドチ
ューブの先端に計測基準位置を設定したストロークセン
サ付き流体圧シリンダが提供される。さらに、本発明に
よれば、上記ストローク検出ロッドを光ファイバ・ケー
ブルにより形成し、この光ファイバ・ケーブルの基端に
投受光器を有する光ファイバ・インターフェースを対向
配置すると共に、そのインターフェースに、受光出力に
基づいて測定対象物に対する上記ロッドの先端の接触ま
たは接近を検出する検出制御装置を接続したストローク
センサ付き流体圧シリンダが提供される。
【0008】
【作用】上記構成を有するストロークセンサ付き流体圧
シリンダによれば、測定対象物の位置の測定に際して、
予めストローク検出ロッドの先端を計測基準位置に合わ
せるが、この計測基準位置は、該ロッドの配設状態に応
じて適宜設定することができ、測定対象物の適正位置
は、流体圧シリンダの駆動により上記ロッドの先端を対
象物に当て、上記計測基準位置からのピストンの移動距
離として位置検出センサにより測定される。測定対象物
の存否を検出する際には、位置検出センサにおいて、該
ロッド先端位置が適正な範囲内にあれば、対象物が正常
な位置に存在するものとし、適正な範囲内において対象
物が検出されなければ、対象物なしとなる。このように
して、上記位置検出センサにより、計測基準位置からの
対象物までの寸法、小口径の穴内部のような狭い場所内
の寸法、計測対象物の存否等の測定が可能となる。
【0009】さらに、上記ストローク検出ロッドの摺動
をガイドするための可撓性のあるガイドチューブを設け
ることにより、該ロッドによって障害物を回避しながら
の対象物の位置測定、寸法測定が可能になるが、この場
合には、ガイドチューブの屈曲により、ロッドの先端が
ガイドチューブの先端に設定した計測基準位置に合わな
くなるため、予め上記ロッドの先端がガイドチューブの
先端に適宜設定した計測基準位置に合っていることを確
かめながら、チャックホルダの操作によりロッドを出没
させ、その先端を計測基準位置に合わせればよい。
【0010】また、上記ガイドチューブを形状記憶性を
有する素材で形成することにより、上記ロッドの経路を
設定すると、該ロッドの経路を固定することができるた
め、機械の振動、衝撃等によりガイドチューブが振動変
形したり、その位置が変わるようなことがあっても、そ
れを直ちに適正状態である記憶形状に復帰させることが
でき、ロッドの先端位置が計測基準位置に対して狂うよ
うなことはない。さらに、上記ストローク検出ロッドと
して光ファイバ・ケーブルを用いると、該ケーブル内を
通して得られる反射光により、測定対象物の有無または
該ケーブル先端への測定対象物の近接を検出することが
でき、その際、例えば反射光量の変動により、測定対象
物の数mm手前に光ファイバ・ケーブルの先端が接近し
たことを検出して、スイッチング機構を動作させ、その
位置でシリンダの駆動圧力の制御により、ピストンの駆
動速度を調整するなどのシリンダの挙動制御も可能にな
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
詳細に説明するに、図1乃至図3は本発明に係るストロ
ークセンサ付き流体圧シリンダの第1実施例を示すもの
であって、このストロークセンサ付き流体圧シリンダ
は、概略的には、流体圧駆動のシリンダ10及び位置検
出センサ20からなるエアシリンダ部1と、上記シリン
ダ10により駆動される検出制御ユニット3と、この検
出制御ユニット3におけるチャックホルダ30に保持さ
れたストローク検出ロッド51の摺動をガイドするため
のガイドチューブ6とを備えている。上記検出制御ユニ
ット3は、光ファイバ・ケーブルからなるストローク検
出ロッド51を掴持するチャックホルダ30を備え、該
ストローク検出ロッド51に接続した検出制御装置52
を外設したものである。
【0012】上記エアシリンダ部1は、図2に詳細に示
すように、シリンダ10と位置検出センサ20とからな
り、上記シリンダ10は、シリンダチューブ11の中空
部両端に、ヘッドカバー12とロッドカバー13とを気
密に固定し、これらのカバーの間にピストン14を摺動
自在に内挿すると共に、該ピストン14と一体のピスト
ンロッド15をロッドカバー13に気密に且つ摺動自在
に貫通させて、外部に突出させ、ピストン14で区画さ
れたヘッド室16aとロッド室16bとにそれぞれポー
ト17a,17bを開口させたものである。そして、上
記ピストンロッド15の側面には、磁性部分と非磁性部
分とを交互に一定間隔で設けた磁気メモリを有する磁気
スケール18が軸線方向に付設されている。
【0013】位置検出センサ20は、上記磁気スケール
18を検出する磁気センサ21と、該磁気センサ21か
らの検出信号を処理する信号処理回路を内蔵した回路ブ
ロック22とで構成されている。上記磁気センサ21
は、磁束を発生させる永久磁石21aと磁束密度に応じ
て電気抵抗が変化する2つの磁気抵抗素子21b,21
cとで構成され、シリンダチューブ11とロッドカバー
13とに設けた収容部内において、上記ピストンロッド
15上の磁気スケール18に臨むように配設され、シリ
ンダチューブ11に取り付けられたブラケット23によ
りその位置に固定されている。この磁気センサ21は、
上記ピストン14の駆動により磁気スケール18が変位
すると、2つの磁気抵抗素子21b,21cによって、
磁気メモリの間隔に応じた周期の正弦波信号がそれぞれ
得られるものである。
【0014】さらに、上記回路ブロック22は、上記信
号処理回路を分割搭載したセラミック基板24と合成樹
脂基板25とを金属ケース26内に積層状態に収容し、
回路同士を相互に接続した状態において両基板を合成樹
脂で一体にモールドすることにより構成されたもので、
該回路ブロック22が螺子27によりシリンダチューブ
11に固定され、該回路ブロックにおける信号処理回路
が上記磁気センサ21と可撓性プリントコード28によ
り接続されている。
【0015】上記信号処理回路は、上記磁気センサ21
からの検出信号を増幅する差動増幅部と、増幅した信号
を電気的に細分化して基準値と比較する多数のコンパレ
ータを備えた電圧比較部と、該電圧比較部からの出力信
号をパルス信号に変換して出力する論理演算部とで構成
され、この論理演算部から出力されるパルス数をカウン
タで計数することにより、上記ピストンロッド15の移
動量を検出するものである。このピストンロッドの移動
量により、ストローク検出ロッド51の先端位置の移動
量が検出される。なお、上記位置検出センサ20の詳細
な構成については、例えば、特開平3−96704号公
報に開示されている。
【0016】一方、前記検出制御ユニット3は、図1に
示すように、ストローク検出ロッド51を掴持するため
のチャックホルダ30を、シリンダ10に対して固定的
に設けた円筒状のケース31内に軸線方向に摺動自在に
収容して、そのチャックホルダ30のボディを上記ピス
トンロッド15の先端に固定し、また上記ストローク検
出ロッド51を光ファイバ・ケーブルにより形成して、
ケース31にそのロッド51への投受光を検出、制御す
るための検出制御装置52を外設したもので、上記ケー
ス31の先端には、上記ストローク検出ロッド51の軸
線方向の摺動をガイドするためのガイドチューブ6が接
続されている。
【0017】上記チャックホルダ30は、図3に詳細に
示すように、互いにねじ結合された前部ボディ32aと
後部ボディ32bとを備え、前部ボディ32aの中心孔
33内に、上記ストローク検出ロッド51を掴持、解放
するためのコレットチャック35を、軸線方向に摺動自
在に配設している。このコレットチャック35は、その
外周の一部に先端側から基端側に縮径するテーパー面3
5aを備え、その部分を含むコレットチャック35の先
端側に、中心から放射状に伸びる方向の複数のスリット
(図示省略)を切設して該部分を複数に分割したもの
で、そのテーパー面35aを上記中心孔33内のテーパ
ー状内面33aに当接させて、コレットチャック35の
軸方向移動に伴う拡縮により、その中心部にストローク
検出ロッド51を掴持、解放可能に形成している。
【0018】また、上記コレットチャック35には、周
囲に上記テーパー面35aと同方向に縮径した円錐面3
6aをもつ円錐カム36が、その基端側に螺着されてい
る。この円錐カム36は、上記円錐面36aの拡径部か
ら延びる円筒部が前部ボディ32aの内周面に摺接し
て、該円錐カム36の軸方向への摺動が案内され、さら
に、その円錐カム36と上記前部ボディ32aとの間に
バックアップ・スプリング37を縮設し、該スプリング
37により、コレットチャック35がその中心部の穴を
縮径する方向に付勢されている。
【0019】一方、上記前部ボディ32a内において、
円錐カム36の円錐面36aの周囲には、その縮径方向
への付勢により上記ストローク検出ロッド51の掴持を
解除せしめる解放リング38を配設している。該解放リ
ング38は、リング状部材の一部を切除して、その内周
に嵌着した復帰スプリング39により拡開方向に付勢さ
れ、また、該解放リング38の周囲の数か所に突設した
小突起38aを前部ボディ32aに周設した操作孔40
にそれぞれ嵌合することにより、上記解放リング38の
軸方向への移動を防止しながら、コレットチャック35
によるストローク検出ロッド51の掴持を解除するため
の機構を形成させている。
【0020】即ち、上記解放リング38は、その小突起
38aを前部ボディ32aの操作孔40を通して外部に
臨ませているので、適宜手段によって開放リング38を
縮径させ、それらの小突起38aを内側に押圧すると、
解放リング38が縮径されて、その内周面で円錐カム3
6の円錐面36aを押圧することになり、そのため円錐
カム36がバックアップ・スプリング37の付勢力に抗
して軸線方向に摺動し、上記コレットチャック35のス
リット部が開いてストローク検出ロッド51の掴持が解
放される。上記ストローク検出ロッド51の掴持を解放
し、あるいはそれを解放した状態に保持するためには、
前部ボディ32aの周囲に嵌着した解放補助リング41
を用いることもできる。
【0021】この解放補助リング41は、縮径方向に付
勢されたリング状弾性部材の一部を切除して、前部ボデ
ィ32aに締付け状態で嵌着され、数か所の内周におい
て上記解放リング38の小突起38aに対設した突子4
1aを、それぞれ前部ボディ32aの操作孔40に連な
る溝43に嵌合することにより、前部ボディ32aの外
周を軸方向へ移動可能にしたもので、この解放補助リン
グ41の操作により、その突子41aを上記操作孔40
の位置まで移動させて、解放リング38の小突起38a
を内方に押圧した状態に保持することにより、前述した
場合と同様にして、コレットチャック35によるストロ
ーク検出ロッド51の掴持を解除することができる。上
述した開放リング38の縮径操作は、チャックホルダ3
0を収容する前記ケース31に設けた複数の操作穴31
c(図1参照)を通して行うものである。
【0022】弾性的に可撓な特性を持つ光ファイバ・ケ
ーブルにより形成した上記ストローク検出ロッド51
は、上記チャックホルダ30において、コレットチャッ
ク35により軸方向の任意の位置に固定可能に掴持され
ており、その基端には、投受光器を有する光ファイバ・
インターフェイス44が対向配置されている。この光フ
ァイバ・インターフェイス44は、それに取り付けたホ
ルダ45を介して、後部ボディ32bとの間に介装され
たバイアス・スプリング46により、ストローク検出ロ
ッド51を突出させる方向に付勢され、さらに、フレキ
シブル・ケーブル47により上記ケース31に外設され
た検出制御装置52(図1参照)に接続されている。
【0023】上記光ファイバ・インターフェイス44
は、光ファイバ・ケーブル内を通して対象物の表面に光
を投射する投光器と、対象物表面からの反射光を受光し
て上記検出制御装置52に出力する受光器を備えたもの
である。また、上記検出制御装置52は、後述するよう
に、受光器の受光出力に基づいて測定対象物に対する上
記ストローク検出ロッドの先端の接触または接近を検出
し、必要な制御信号を出力するもので、構成的には、前
記回路ブロック22と同様に、信号処理回路を搭載した
基板を金属ケース53内に収容したものである。
【0024】図1に示すように、シリンダ10に対して
エンドプレート31aを固定的に設けた円筒状のケース
31は、他方のエンドプレート31bに各種機器に対す
る固定用のフランジを設け、チャックホルダ30に掴持
させたストローク検出ロッド51をこのエンドプレート
31bに遊挿している。上記チャックホルダ30は、そ
の後部ボディ32bの後端に設けたねじ穴54(図3参
照)にピストンロッド15の先端を螺挿し、ピストン1
4の駆動によりケース31内を軸線方向に摺動して、掴
持したストローク検出ロッド51を外部に出没させるよ
うに保持するものである。
【0025】そして、このストローク検出ロッド51の
摺動をガイドするため、図1に示すように、該ストロー
ク検出ロッド51はガイドチューブ6に挿通している。
このガイドチューブ6は、エンドプレート31bに可撓
性のあるチューブ本体60の基端を取付け用ナット61
により固定し、その先端に固定プレート62を同様な取
付け用ナット63により固定したもので、ストローク検
出ロッド51を固定プレート62における中心孔64に
挿通して、その先端を中心孔64の開口端に臨ませてい
る。上記チューブ本体60は、可撓性のある合成樹脂パ
イプ状部材等により形成することができるが、金属また
は合成樹脂のコイル状部材によって形成することもで
き、更に、図4に例示するように、金属性のコイル状部
材60aと合成樹脂性のコイル状部材60bとを機械的
に結合した部材により形成することもできる。また、後
述するように、それらの部材に形状記憶性を持たせるこ
ともできる。
【0026】上記構成を有するストロークセンサ付き流
体圧シリンダは、測定対象物の位置や寸法の測定に際し
て、予めストローク検出ロッド51の先端を適当な計測
基準位置に合わせて、該ロッド51をチャックホルダ3
0におけるコレットチャック35に掴持させ、測定対象
物の存在や位置、寸法は、その基準位置からストローク
検出ロッド51の先端が測定対象物に当接するまでのピ
ストン14の移動距離として、位置検出センサ20によ
り測定するものであるが、この計測基準位置は適当に設
定することができるものである。
【0027】即ち、上記ストロークセンサ付き流体圧シ
リンダでは、ストローク検出ロッド51によって障害物
を回避しながら対象物の位置測定、寸法測定を行うこと
になるが、この場合に、ガイドチューブ6の屈曲によ
り、ロッド51の先端がガイドチューブ6の先端におい
て一定の位置をとらなくなる。例えば、図1に実線で示
すように、ストローク検出ロッド51及びチューブ本体
60を屈曲させた場合と、同図に鎖線で示すようにほぼ
直線的に配設した場合とでは、チューブ本体60内にお
けるストローク検出ロッド51の屈曲状態が相違し、そ
のため、チャックホルダ30に対してストローク検出ロ
ッド51を一定の位置で掴持させていると、ピストン1
4が不作動位置にあっても、上記屈曲状態の違いにより
先端の固定プレート62の中心孔64からのストローク
検出ロッド51の突出量が異なってくる。
【0028】ストローク検出ロッド51の先端を計測基
準位置に合わせるのは、このようなストローク検出ロッ
ド51の突出量の差異を無くし、ストローク検出ロッド
51及びチューブ本体60の屈曲状態に拘わらず、常に
一定の位置を基準位置(ゼロ点)として位置検出センサ
20により対象物の位置等を検出するためであり、その
ため、計測基準位置は、一般的には、固定プレート62
の中心孔64の先端側口縁部とし、図1に実線で示すよ
うに、その位置にストローク検出ロッド51の先端を位
置させるが、本質的には、特にどの位置であるとして特
定する必要はなく、使用に際して適切な位置に設定すれ
ばよい。
【0029】ストローク検出ロッド51の先端を計測基
準位置に合わせるには、該ロッドの先端をガイドチュー
ブ6の先端部に適宜設定した計測基準位置に合わせるよ
うに、チャックホルダ30の操作によりロッド51を出
没させる。計測基準位置が目視できない位置にあって、
ロッド51の先端を計測基準位置を合わせるのが困難な
場合には、その使用状態と同じ状態にガイドチューブ6
を屈曲させ、その状態でロッド51の先端を計測基準位
置に合わせればよい。
【0030】このような計測基準位置の設定により、測
定対象物が所定の適正位置に供給されているか否か、所
定の寸法に加工されているか否かが、シリンダ10に付
設された位置検出センサ20により、計測基準位置から
のピストン14の移動距離として測定される。その結
果、屈曲通路や障害物の先方に測定対象物の供給位置が
ある場合、あるいは小口径の穴内部のような狭い場所で
所定の加工が行われているか否かを検出したい場合等
に、計測基準位置からの測定対象物までの寸法、小口径
の穴内部の寸法等の測定が可能となる。また、測定対象
物の存否の検出は、位置検出センサ20において計測時
に該ロッド51の先端位置が適正な範囲内にあることが
検出されれば、対象物が正常な位置に存在するものと
し、該ロッド51の先端位置が適正な範囲内になれば、
対象物なしとなる。
【0031】図5は、障害物Aの先に測定対象物(ワー
ク)Bが順次供給され、その測定対象物Bに所定の寸法
の穴Cの加工が行われ、それが適正な姿勢で供給されて
いるか否かを、障害物Aに設けられて測定対象物の供給
位置に開口させた通孔Dを通して、ストローク検出ロッ
ド51により計測可能にした場合を模式的に示すもので
ある。また、図6は、加工装置Eにおけるワーク挿着穴
F内に通じる通孔Gを通して、ストローク検出ロッド5
1により測定対象物(ワーク)Hの供給の有無を計測可
能にした場合を模式的に示すものである。これらの場合
には、上記通孔D,Gをガイドチューブ6に代えて利用
することができ、そのため、可撓性のあるガイドチュー
ブ等を設ける必要はない。但し、通孔D,Gの径がある
程度大きく、ガイドチューブ6をそれに挿入できるとき
には、ガイドチューブを用いても差し支えない。ガイド
チューブ6に代えて利用できる溝等が加工装置Eにある
場合も同様にガイドチューブを設ける必要がない。ま
た、計測基準位置は、通孔Dにおける計測対象物供給位
置の開口縁、若しくは通孔Gにおけるワーク挿着穴Fの
開口縁、またはそれらの若干内方に設定される。
【0032】ストローク検出ロッド51として光ファイ
バ・ケーブルを用い、そのケーブル内を通して光ファイ
バ・インターフェイス44内の投光器から対象物の表面
に光を投射し、受光器において対象物表面からの反射光
を受光して、ストローク検出ロッド先端に対する対象物
の接近、接触等を検出するに際しては、対象物表面の性
状に応じて反射光量が相違するため、その対象物に応じ
て予め較正する必要があるが、一般的には、対象物表面
に光ファイバ・ケーブルの先端が接近するにつれて反射
光量が増大するため、検出制御装置52に、上記測定対
象物に対するストローク検出ロッドの先端の接触または
接近に対応する受光出力を設定しておき、その受光出力
が検出されたとき、検出制御装置52において必要な制
御を行うための制御信号を出力させる。
【0033】これにより、測定対象物の有無または該ケ
ーブル先端への測定対象物の近接を検出することがで
き、その際、例えば反射光量の変動により測定対象物の
数mm手前に光ファイバ・ケーブルの先端が接近したこ
とを検出して、スイッチング機構を動作させ、その位置
でシリンダ10の駆動圧力の制御により、ピストンの駆
動速度を調整するなどのシリンダ10の挙動制御も可能
になる。また、この光ファイバ・ケーブルを用いること
により、該ケーブルの先端またはそこに設けた触子自体
の対象物への衝突による損傷を防止し、あるいは、その
損傷自体の検出も可能になる。
【0034】なお、上記ストローク検出ロッド51は、
光ファイバ・ケーブルとすることなく、弾性的に可撓な
合成樹脂や金属製の適宜線材により形成することもで
き、その断面形状も、円形ばかりでなく、楕円形、正方
形、矩形等の屈曲に方向性のある形状にすることもでき
る。これらの場合に、上記検出制御装置52が不要であ
ることは勿論である。いずれにしても、上記ストローク
検出ロッド51は、弾性的に可撓ではあるが、ピストン
が駆動されたときにそのストロークと同長だけ先端が突
出するような剛性を持たせる必要がある。
【0035】図7は、流体圧シリンダの駆動によるスト
ローク検出ロッド51の摺動をガイドするため、形状記
憶性のあるガイドチューブ70を用いる場合を示してい
る。この形状記憶性のあるガイドチューブ70は、機械
の振動、衝撃等によりそれが振動、変形し、あるいはガ
イドチューブの経路を一定に保持することができない場
合等に有利なもので、図示したように、障害物Iを迂回
して測定対象物Jに達するような一定の形状を記憶さ
せ、変形時に直ちに元記憶形状に復帰可能にしたもので
ある。このガイドチューブ70は、金属または合成樹脂
製とすることができ、さらに、前述したようなコイル状
としたり、図4に示したような構造とすることができ
る。
【0036】上記ガイドチューブ70を備えたストロー
ク検出ロッド51は、それを各種機械等に取付けて使用
する場合に、機械の振動、衝撃等により該チューブ70
が変形したり、その位置が変わるようなことがあると、
予め計測基準位置に合わせたストローク検出ロッド51
の先端が、該計測基準位置からずれることになるが、形
状記憶性を有しているため、その形状を簡易に元の記憶
形状に復帰させることができ、そのためストローク検出
ロッド51の先端が計測基準位置からずれるのを抑止す
ることができる。
【0037】図8は、本発明に係るストロークセンサ付
き流体圧シリンダの第2実施例を示している。この第2
実施例は、前記第1実施例と比較して、流体圧駆動のシ
リンダ10及び位置検出センサ20からなるエアシリン
ダ部1の構成が実質的に同一であり、また、上記シリン
ダ10により駆動される検出制御ユニット103は、シ
リンダ10に対して固定的に設けた円筒状のケース31
を備えることなく、チャックホルダ130に直接的にガ
イドチューブ6のチューブ本体60を取付けた点を除い
て、それらの構成が実質的に同一である。
【0038】即ち、この第2実施例においては、ストロ
ーク検出ロッド151を掴持するチャックホルダ130
の後部ボディ132bをピストンロッド15の先端に固
定し、チャックホルダ130の前部ボディ132aを前
方に突出させて、その前部ボディ132aに可撓性のあ
る保護チューブ160の基端を取付け用ナット161に
より固定し、その保護チューブ160にストローク検出
ロッド151を挿通している。この保護チューブ160
は、ストローク検出ロッド151を保護するためのもの
で、該ストローク検出ロッド151と共にピストンロッ
ド15により駆動され、そのため、保護チューブ160
に挿通したストローク検出ロッド151は、使用時にお
けるそれらの屈曲状態に応じて、チャックホルダ130
によりそのロッド先端を保護チューブ160から適当な
長さだけ突出させた位置に保持して使用することにな
る。なお、この第2実施例では、前記第1実施例のケー
ス31に相当するものを備えないため、検出制御装置1
52はチャックホルダ130のボディに取付けることに
なる。
【0039】
【発明の効果】上述のように、本発明ストロークセンサ
付き流体圧シリンダによれば、測定対象物の位置や加工
状態を直接的にセンシングするのが困難な場合におい
て、ガイドチューブの屈曲性を利用し、直線動だけでは
測定できないところに適用して障害物を回避し、さら
に、上記ガイドチューブにより、機械装置の振動による
計測基準位置ずれを防止し、延いては、その測定対象物
の存否や位置、あるいは狭い場所での加工状態等の検出
を正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るストロークセンサ付き流体圧シリ
ンダの第1実施例を部分断面によって示す側面図であ
る。
【図2】図1のエアシリンダ部の側断面図である。
【図3】同チャックホルダの側断面図である。
【図4】ガイドチューブの一例を示す断面図である。
【図5】上記ストロークセンサ付き流体圧シリンダの使
用の一例を模式的に示す断面図である。
【図6】上記ストロークセンサ付き流体圧シリンダの他
の使用の一例を模式的に示す断面図である。
【図7】形状記憶性のあるガイドチューブを用いたスト
ロークセンサ付き流体圧シリンダの使用の一例を模式的
に示す断面図である。
【図8】本発明に係るストロークセンサ付き流体圧シリ
ンダの第2実施例を部分断面によって示す側面図であ
る。
【符号の説明】
14 ピストン 15 ピストンロッド 20 位置検出センサ 30,130 チャックホルダ 51,151 ストローク検出ロッド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体圧シリンダのピストンロッドの先端
    に、弾性的に可撓な線材により形成したストローク検出
    ロッドを掴持させたチャックホルダを取付け、 上記チャックホルダは、それに掴持させたストローク検
    出ロッドを軸方向に任意の位置で固定可能なものとし、 上記流体圧シリンダに、そのピストンの移動量によりス
    トローク検出ロッドの先端位置を検出する位置検出セン
    サを付設した、ことを特徴とするストロークセンサ付き
    流体圧シリンダ。
  2. 【請求項2】流体圧シリンダの駆動によるストローク検
    出ロッドの摺動をガイドするための可撓性のあるガイド
    チューブを設けて、該ロッドを摺動自在に挿入し、その
    ガイドチューブの先端に計測基準位置を設定した、 ことを特徴とする請求項1に記載のストロークセンサ付
    き流体圧シリンダ。
  3. 【請求項3】流体圧シリンダの駆動によるストローク検
    出ロッドの摺動をガイドするための形状記憶性のあるガ
    イドチューブを設けて、該ロッドを摺動自在に挿入し、
    そのガイドチューブの先端に計測基準位置を設定した、
    ことを特徴とする請求項1に記載のストロークセンサ付
    き流体圧シリンダ。
  4. 【請求項4】ストローク検出ロッドを光ファイバ・ケー
    ブルにより形成し、 この光ファイバ・ケーブルの基端に投受光器を有する光
    ファイバ・インターフェースを対向配置すると共に、そ
    のインターフェースに、受光出力に基づいて測定対象物
    に対するストローク検出ロッドの先端の接触または接近
    を検出する検出制御装置を接続した、ことを特徴とする
    請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のストローク
    センサ付き流体圧シリンダ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100600013B1 (ko) * 1999-12-31 2006-07-13 두산인프라코어 주식회사 유압척의 클램프/언클램프 자동 진행 장치 및 방법
JP2010106914A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Tsutomu Kubota シリンダー装置
US9593942B2 (en) 2014-10-06 2017-03-14 Caterpillar Inc. Cylinder position determination using fiber optic shape sensing

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