JPH0823275A - アナログ出力装置 - Google Patents
アナログ出力装置Info
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- JPH0823275A JPH0823275A JP15630394A JP15630394A JPH0823275A JP H0823275 A JPH0823275 A JP H0823275A JP 15630394 A JP15630394 A JP 15630394A JP 15630394 A JP15630394 A JP 15630394A JP H0823275 A JPH0823275 A JP H0823275A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 D/A変換器のゲイン及びオフセットを自動
的に補正して、設計上の入出力特性を常に維持するアナ
ログ出力装置を得ることを目的とする。 【構成】 D/A変換器4のアナログ出力をデジタル量
に変換するA/D変換器8を設けて、A/D変換器8の
出力するデジタル量に基づいてD/A変換器4のゲイン
及びオフセットを算出し、設計において設定した入出力
特性を満足するために必要なゲイン及びオフセットの補
正量を決定して、デジタルデータに付加する演算回路を
設けることにより、D/A変換器4を自動的に補正す
る。 【効果】 D/A変換器のゲイン及びオフセットを自動
補正することにより、高い精度を維持し、信頼性の高い
プラント制御を行うことができる。
的に補正して、設計上の入出力特性を常に維持するアナ
ログ出力装置を得ることを目的とする。 【構成】 D/A変換器4のアナログ出力をデジタル量
に変換するA/D変換器8を設けて、A/D変換器8の
出力するデジタル量に基づいてD/A変換器4のゲイン
及びオフセットを算出し、設計において設定した入出力
特性を満足するために必要なゲイン及びオフセットの補
正量を決定して、デジタルデータに付加する演算回路を
設けることにより、D/A変換器4を自動的に補正す
る。 【効果】 D/A変換器のゲイン及びオフセットを自動
補正することにより、高い精度を維持し、信頼性の高い
プラント制御を行うことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プラント等を制御す
る制御用計算機のアナログ出力装置に関するものであ
る。
る制御用計算機のアナログ出力装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図8は、例えば特開平4−302222
号公報に示された従来のアナログ出力装置の構成を示す
ブロック図である。図において、1はアナログ出力装
置、2はデジタルデータが入力する入力ポート、3は入
力ポート2から入力される制御用計算機から出力されて
くるアナログ出力値を示すデジタルデータを記憶するレ
ジスタ、4はレジスタ3のデジタルデータをアナログ量
に変換するD/A変換器、5はD/A変換器のゲイン誤
差を補正するために設けたゲイン調整抵抗、6はD/A
変換器4のオフセット誤差を補正するために設けたオフ
セット調整抵抗、7はアナログ出力端子である。
号公報に示された従来のアナログ出力装置の構成を示す
ブロック図である。図において、1はアナログ出力装
置、2はデジタルデータが入力する入力ポート、3は入
力ポート2から入力される制御用計算機から出力されて
くるアナログ出力値を示すデジタルデータを記憶するレ
ジスタ、4はレジスタ3のデジタルデータをアナログ量
に変換するD/A変換器、5はD/A変換器のゲイン誤
差を補正するために設けたゲイン調整抵抗、6はD/A
変換器4のオフセット誤差を補正するために設けたオフ
セット調整抵抗、7はアナログ出力端子である。
【0003】このような従来のアナログ出力装置におい
ては、制御用計算機から出力されるデジタルデータは入
力ポート2を介してレジスタ3に記憶される。レジスタ
3は、演算周期の異なる上位の制御用計算機とアナログ
出力装置間のデータの伝達をスムーズに行うもので、レ
ジスタ3の出力はD/A変換器4でアナログ量に変換さ
れ、アナログ出力端子7を介してプラントの被制御機器
に出力される。D/A変換器4はデジタルデータに比例
したアナログ量を出力するように設計、製造されるが、
使用する材料の特性の誤差や製造誤差により設計で設定
した入出力特性に対して誤差を持ったものとなる。この
入出力特性の誤差はゲイン誤差とオフセット誤差に分け
てD/A変換器の製造者から性能表として提示される。
D/A変換器4にゲイン調整抵抗5及びオフセット調整
抵抗6を付加して、それぞれゲイン誤差及びオフセット
誤差を補正して設計で設定した入出力特性を実現してい
る。
ては、制御用計算機から出力されるデジタルデータは入
力ポート2を介してレジスタ3に記憶される。レジスタ
3は、演算周期の異なる上位の制御用計算機とアナログ
出力装置間のデータの伝達をスムーズに行うもので、レ
ジスタ3の出力はD/A変換器4でアナログ量に変換さ
れ、アナログ出力端子7を介してプラントの被制御機器
に出力される。D/A変換器4はデジタルデータに比例
したアナログ量を出力するように設計、製造されるが、
使用する材料の特性の誤差や製造誤差により設計で設定
した入出力特性に対して誤差を持ったものとなる。この
入出力特性の誤差はゲイン誤差とオフセット誤差に分け
てD/A変換器の製造者から性能表として提示される。
D/A変換器4にゲイン調整抵抗5及びオフセット調整
抵抗6を付加して、それぞれゲイン誤差及びオフセット
誤差を補正して設計で設定した入出力特性を実現してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のアナログ出力装
置は以上のように構成されているので、D/A変換器の
ゲイン及びオフセットを調整することが必要である。ま
たD/A変換器のゲインやオフセットは周囲温度によっ
て変化することがあり、この場合は制御精度が劣化す
る。またゲインやオフセットは時間の経過とともに変化
することもあり、定期的に再調整が必要であるなどの問
題点があった。
置は以上のように構成されているので、D/A変換器の
ゲイン及びオフセットを調整することが必要である。ま
たD/A変換器のゲインやオフセットは周囲温度によっ
て変化することがあり、この場合は制御精度が劣化す
る。またゲインやオフセットは時間の経過とともに変化
することもあり、定期的に再調整が必要であるなどの問
題点があった。
【0005】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、D/A変換器のゲイン及びオ
フセットを自動的に補正して、設計の設定した入出力特
性を常に維持するアナログ出力装置を得ることを目的と
する。
めになされたものであり、D/A変換器のゲイン及びオ
フセットを自動的に補正して、設計の設定した入出力特
性を常に維持するアナログ出力装置を得ることを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るアナログ
出力装置は、入力ポートに入力されるデジタルデータを
アナログ量に変換するD/A変換器の出力であるアナロ
グ量を、A/D変換器によってデジタル量に変換し、こ
のデジタル量によってD/A変換器の誤差を算出し、こ
の算出された誤差に基づいて入力ポートに入力されるデ
ジタルデータを補正する演算回路を備えたものである。
また、D/A変換器の誤差の算出に用いるA/D変換器
を校正するための校正用基準電源を設け、この校正用基
準電源の出力をA/D変換器によってA/D変換して得
たデジタル量を用いて、A/D変換器の誤差を算出する
ものである。また、校正用基準電源を、外付けとしたも
のである。さらに、外付けの校正用基準電源を用いて、
内蔵の校正用基準電源の誤差を算出するものである。ま
た、D/A変換器の出力は、ダイオードを介して出力端
子に出力され、このD/A変換器とダイオードの特性を
合成したものをD/A変換器の特性とみなして、誤差を
算出するものである。加えて、D/AまたはA/D変換
器の誤差は、D/AまたはA/D変換器のゲイン及びオ
フセットの誤差である。
出力装置は、入力ポートに入力されるデジタルデータを
アナログ量に変換するD/A変換器の出力であるアナロ
グ量を、A/D変換器によってデジタル量に変換し、こ
のデジタル量によってD/A変換器の誤差を算出し、こ
の算出された誤差に基づいて入力ポートに入力されるデ
ジタルデータを補正する演算回路を備えたものである。
また、D/A変換器の誤差の算出に用いるA/D変換器
を校正するための校正用基準電源を設け、この校正用基
準電源の出力をA/D変換器によってA/D変換して得
たデジタル量を用いて、A/D変換器の誤差を算出する
ものである。また、校正用基準電源を、外付けとしたも
のである。さらに、外付けの校正用基準電源を用いて、
内蔵の校正用基準電源の誤差を算出するものである。ま
た、D/A変換器の出力は、ダイオードを介して出力端
子に出力され、このD/A変換器とダイオードの特性を
合成したものをD/A変換器の特性とみなして、誤差を
算出するものである。加えて、D/AまたはA/D変換
器の誤差は、D/AまたはA/D変換器のゲイン及びオ
フセットの誤差である。
【0007】
【作用】上記のように構成されたアナログ出力装置にお
いては、入力ポートに入力されるデジタルデータをアナ
ログ量に変換するD/A変換器の出力であるアナログ量
を、A/D変換器によってデジタル量に変換し、このデ
ジタル量によってD/A変換器の誤差を算出し、この算
出された誤差に基づいて入力ポートに入力されるデジタ
ルデータを補正する演算回路を設けて、D/A変換器の
誤差を自動的に補正する。また、D/A変換器の誤差の
算出に用いるA/D変換器を校正するための校正用基準
電源を設け、この校正用基準電源の出力をA/D変換器
によってA/D変換して得たデジタル量を用いて、A/
D変換器の誤差を算出して、自動的にA/D変換器を校
正する。また、校正用基準電源を、外付けとしたので、
校正用基準電源を複数のアナログ出力装置で共用でき
る。さらに、外付けの校正用基準電源の出力を用いて、
内蔵の校正用基準電源を校正するものである。また、D
/A変換器の出力は、ダイオードを介して出力端子に出
力され、このD/A変換器とダイオードの特性を合成し
たものをD/A変換器の特性とみなして、誤差を算出
し、アナログ出力装置を並列に接続した多重化構成とす
る。
いては、入力ポートに入力されるデジタルデータをアナ
ログ量に変換するD/A変換器の出力であるアナログ量
を、A/D変換器によってデジタル量に変換し、このデ
ジタル量によってD/A変換器の誤差を算出し、この算
出された誤差に基づいて入力ポートに入力されるデジタ
ルデータを補正する演算回路を設けて、D/A変換器の
誤差を自動的に補正する。また、D/A変換器の誤差の
算出に用いるA/D変換器を校正するための校正用基準
電源を設け、この校正用基準電源の出力をA/D変換器
によってA/D変換して得たデジタル量を用いて、A/
D変換器の誤差を算出して、自動的にA/D変換器を校
正する。また、校正用基準電源を、外付けとしたので、
校正用基準電源を複数のアナログ出力装置で共用でき
る。さらに、外付けの校正用基準電源の出力を用いて、
内蔵の校正用基準電源を校正するものである。また、D
/A変換器の出力は、ダイオードを介して出力端子に出
力され、このD/A変換器とダイオードの特性を合成し
たものをD/A変換器の特性とみなして、誤差を算出
し、アナログ出力装置を並列に接続した多重化構成とす
る。
【0008】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図に基づいて説
明する。図1は、この発明の実施例1のアナログ出力装
置を示すブロック図、図2は、D/A変換器の入出力特
性を示すグラフ、図3は、D/A変換器をゲイン及びオ
フセットで示した内部ブロック図である。図において、
1〜4及び7は上記従来装置と同一のものであり、その
説明を省略する。8はD/A変換器4のアナログ出力を
デジタル量に変換するA/D変換器、9は演算回路で、
A/D変換器8の出力するデジタル量に基づいてD/A
変換器4の固有のゲイン及びオフセットを導出した後、
設計において設定した入出力特性を満足するために必要
なゲイン及びオフセットの補正量を決定し、これらの補
正量をレジスタ3の出力であるデジタルデータに乗算ま
たは加算の演算処理を加えてD/A変換器4に出力す
る。
明する。図1は、この発明の実施例1のアナログ出力装
置を示すブロック図、図2は、D/A変換器の入出力特
性を示すグラフ、図3は、D/A変換器をゲイン及びオ
フセットで示した内部ブロック図である。図において、
1〜4及び7は上記従来装置と同一のものであり、その
説明を省略する。8はD/A変換器4のアナログ出力を
デジタル量に変換するA/D変換器、9は演算回路で、
A/D変換器8の出力するデジタル量に基づいてD/A
変換器4の固有のゲイン及びオフセットを導出した後、
設計において設定した入出力特性を満足するために必要
なゲイン及びオフセットの補正量を決定し、これらの補
正量をレジスタ3の出力であるデジタルデータに乗算ま
たは加算の演算処理を加えてD/A変換器4に出力す
る。
【0009】このように構成されたアナログ出力装置に
おいては、演算回路9がレジスタ3の出力であるデジタ
ルデータに演算処理を加える場合のゲインの初期値は
1、オフセットの初期値は0であり、この場合のレジス
タ3の出力であるデジタルデータは加工されることなく
D/A変換器4に出力される。レジスタ3の出力である
デジタルデータは周期的に更新出力されてくる。すなわ
ち、制御用計算機から、例えば0.5秒周期でデジタル
データが出力され、これをレジスタ3で記憶し、例えば
0.05秒周期で動作する演算回路9にアナログ出力値
の目標値として入力する。今、レジスタ3の出力である
デジタルデータDnに対応するA/D変換器8で測定し
たD/A変換器4の出力をAn,同様にDlに対応する
出力をAlとすると、図2に示す特性曲線が得られる。
おいては、演算回路9がレジスタ3の出力であるデジタ
ルデータに演算処理を加える場合のゲインの初期値は
1、オフセットの初期値は0であり、この場合のレジス
タ3の出力であるデジタルデータは加工されることなく
D/A変換器4に出力される。レジスタ3の出力である
デジタルデータは周期的に更新出力されてくる。すなわ
ち、制御用計算機から、例えば0.5秒周期でデジタル
データが出力され、これをレジスタ3で記憶し、例えば
0.05秒周期で動作する演算回路9にアナログ出力値
の目標値として入力する。今、レジスタ3の出力である
デジタルデータDnに対応するA/D変換器8で測定し
たD/A変換器4の出力をAn,同様にDlに対応する
出力をAlとすると、図2に示す特性曲線が得られる。
【0010】図2よりD/A変換器4のゲイン及びオフ
セットはそれぞれ次式で求められる。 ゲイン=(An−Al)/(Dn−Dl) オフセット=(Al・Dn−An・Dl)/(Dn−D
l) 図3は上記で求めたゲイン及びオフセットを用いて表し
たD/A変換器4の内部ブロック図である。今、設計で
設定したゲインをK,オフセットをOとすると、演算回
路9がその演算処理によってレジスタ3から出力される
デジタルデータに付加すべきゲインをKq,オフセット
をEqとすると次式を満足しなければならない。 K=Kq×(An−Al)/(Dn−Dl) O=Eq+(Al・Dn−An・Dl)/(Dn−D
l) すなわち演算回路9はA/D変換器8の出力したデジタ
ル量に基づいてD/A変換器4の固有のゲイン及びオフ
セットを導出した後、レジスタ3の出力であるデジタル
データに付加すべきゲイン及びオフセットの補正量Kq
及びEqを導出し、それをレジスタ3の出力であるデジ
タルデータに付加してD/A変換器4に出力することに
より、D/A変換器4の出力は設計で設定したゲイン及
びオフセットを有することになる。これによりD/A変
換器4の誤差が自動的に補正される。
セットはそれぞれ次式で求められる。 ゲイン=(An−Al)/(Dn−Dl) オフセット=(Al・Dn−An・Dl)/(Dn−D
l) 図3は上記で求めたゲイン及びオフセットを用いて表し
たD/A変換器4の内部ブロック図である。今、設計で
設定したゲインをK,オフセットをOとすると、演算回
路9がその演算処理によってレジスタ3から出力される
デジタルデータに付加すべきゲインをKq,オフセット
をEqとすると次式を満足しなければならない。 K=Kq×(An−Al)/(Dn−Dl) O=Eq+(Al・Dn−An・Dl)/(Dn−D
l) すなわち演算回路9はA/D変換器8の出力したデジタ
ル量に基づいてD/A変換器4の固有のゲイン及びオフ
セットを導出した後、レジスタ3の出力であるデジタル
データに付加すべきゲイン及びオフセットの補正量Kq
及びEqを導出し、それをレジスタ3の出力であるデジ
タルデータに付加してD/A変換器4に出力することに
より、D/A変換器4の出力は設計で設定したゲイン及
びオフセットを有することになる。これによりD/A変
換器4の誤差が自動的に補正される。
【0011】実施例2.実施例1では、A/D変換器8
の誤差を無視して述べたが、図4に示すように、校正用
基準電源10をアナログ出力装置1の内部に設け、この
校正用基準電源10の出力をA/D変換器8でデジタル
量に変換して、D/A変換器4の場合と同様の手順によ
りA/D変換器8のゲイン及びオフセット誤差を導出す
ることができる。演算回路9でD/A変換器4のゲイン
及びオフセットの補正量を導出する際に、校正用基準電
源10を用いて導出したA/D変換器8のゲイン及びオ
フセット誤差を差し引くことにより、より高い精度を有
するアナログ出力が得られる。A/D変換器8のゲイン
やオフセットのドリフトは時間経過にともなって変化す
る場合と、周囲の温度や湿度の変化にともなって変化す
る場合があり、これらの変化を事前に予測するのは困難
であるので、常時校正用基準電源を入力してA/D変換
器8を校正し、高い精度を維持する必要がある。
の誤差を無視して述べたが、図4に示すように、校正用
基準電源10をアナログ出力装置1の内部に設け、この
校正用基準電源10の出力をA/D変換器8でデジタル
量に変換して、D/A変換器4の場合と同様の手順によ
りA/D変換器8のゲイン及びオフセット誤差を導出す
ることができる。演算回路9でD/A変換器4のゲイン
及びオフセットの補正量を導出する際に、校正用基準電
源10を用いて導出したA/D変換器8のゲイン及びオ
フセット誤差を差し引くことにより、より高い精度を有
するアナログ出力が得られる。A/D変換器8のゲイン
やオフセットのドリフトは時間経過にともなって変化す
る場合と、周囲の温度や湿度の変化にともなって変化す
る場合があり、これらの変化を事前に予測するのは困難
であるので、常時校正用基準電源を入力してA/D変換
器8を校正し、高い精度を維持する必要がある。
【0012】実施例3.実施例2では、校正用基準電源
10をアナログ出力装置1に内蔵する場合について述べ
たが、図5に示すように外部校正用基準電源11を入力
端子12を介して、A/D変換器8に入力することがで
きる。この場合、外部校正用基準電源11を複数のアナ
ログ出力装置1で共用することができるのでコストの低
減ができる。また外部校正用基準電源11は、複数のア
ナログ出力装置1で共用できるので、コスト的には高価
でも、高精度、高安定のものが使用可能となりより高精
度、高安定のアナログ出力装置が得られる。
10をアナログ出力装置1に内蔵する場合について述べ
たが、図5に示すように外部校正用基準電源11を入力
端子12を介して、A/D変換器8に入力することがで
きる。この場合、外部校正用基準電源11を複数のアナ
ログ出力装置1で共用することができるのでコストの低
減ができる。また外部校正用基準電源11は、複数のア
ナログ出力装置1で共用できるので、コスト的には高価
でも、高精度、高安定のものが使用可能となりより高精
度、高安定のアナログ出力装置が得られる。
【0013】実施例4.実施例2及び実施例3では内部
の校正用基準電源10または外部校正用基準電源11を
それぞれ単独に用いる場合について述べたが、図6に示
すように両方の校正用基準電源10及び11を同時に用
いることができる。この場合、高精度、高安定の外部校
正用基準電源11を用いて内部の校正用基準電源10を
校正することができるので、外部校正用基準電源11が
故障した場合でもアナログ出力装置1は内部の校正用基
準電源10を用いて機能を維持することができる。この
ようにして、高精度、高安定で、かつ外部校正用基準電
源11の故障により複数のアナログ出力装置が機能喪失
することがなくなる。
の校正用基準電源10または外部校正用基準電源11を
それぞれ単独に用いる場合について述べたが、図6に示
すように両方の校正用基準電源10及び11を同時に用
いることができる。この場合、高精度、高安定の外部校
正用基準電源11を用いて内部の校正用基準電源10を
校正することができるので、外部校正用基準電源11が
故障した場合でもアナログ出力装置1は内部の校正用基
準電源10を用いて機能を維持することができる。この
ようにして、高精度、高安定で、かつ外部校正用基準電
源11の故障により複数のアナログ出力装置が機能喪失
することがなくなる。
【0014】実施例5.実施例1で、D/A変換器4の
ゲイン及びオフセット誤差を自動的に補正することを示
したが、図7に示すように、D/A変換器4の出力をダ
イオード13を介して出力する場合は、D/A変換器4
とダイオード13の特性を合成したものを、D/A変換
器4の特性と做して自動的に補正される。D/A変換器
4の出力をダイオード13を介して出力することによ
り、図7に示すように複数のアナログ出力装置1を並列
に接続した多重化構成が可能となり、高信頼度のアナロ
グ出力装置が得られる。
ゲイン及びオフセット誤差を自動的に補正することを示
したが、図7に示すように、D/A変換器4の出力をダ
イオード13を介して出力する場合は、D/A変換器4
とダイオード13の特性を合成したものを、D/A変換
器4の特性と做して自動的に補正される。D/A変換器
4の出力をダイオード13を介して出力することによ
り、図7に示すように複数のアナログ出力装置1を並列
に接続した多重化構成が可能となり、高信頼度のアナロ
グ出力装置が得られる。
【0015】この場合、相対的に高い電圧源に接続され
たダイオード13が導通し、低い電圧源に接続されたダ
イオード13には逆バイアスが印加されるため遮断状態
となる。これにより高い電圧源のアナログ出力装置1の
単独使用と同等になり負荷には高い電圧源の電圧が供給
される。上位の制御用計算機はアナログ出力値を示すデ
ジタルデータを2台のアナログ出力装置1に出力する
時、それぞれに異なるアナログ出力値を指定して、いず
れのアナログ出力装置1が負荷に出力するか選択するこ
とができる。従来、ダイオード13の突き合わせによる
アナログ出力装置1の並列接続では、ダイオード13の
順方向電圧降下の影響を避けるため電流出力形が用いら
れていた。本発明によるアナログ出力装置1では、突き
合わせダイオード13の負荷側の電圧を測定して、ダイ
オード13の順方向電圧降下を含めてゲイン及びオフセ
ットの補正をするように構成しているので電圧出力形も
使用可能となった。電圧出力形のアナログ出力装置1
は、複数の負荷に並列に信号を供給できるので、装置間
の信号授受が容易で制御装置のコストを低減できる効果
がある。
たダイオード13が導通し、低い電圧源に接続されたダ
イオード13には逆バイアスが印加されるため遮断状態
となる。これにより高い電圧源のアナログ出力装置1の
単独使用と同等になり負荷には高い電圧源の電圧が供給
される。上位の制御用計算機はアナログ出力値を示すデ
ジタルデータを2台のアナログ出力装置1に出力する
時、それぞれに異なるアナログ出力値を指定して、いず
れのアナログ出力装置1が負荷に出力するか選択するこ
とができる。従来、ダイオード13の突き合わせによる
アナログ出力装置1の並列接続では、ダイオード13の
順方向電圧降下の影響を避けるため電流出力形が用いら
れていた。本発明によるアナログ出力装置1では、突き
合わせダイオード13の負荷側の電圧を測定して、ダイ
オード13の順方向電圧降下を含めてゲイン及びオフセ
ットの補正をするように構成しているので電圧出力形も
使用可能となった。電圧出力形のアナログ出力装置1
は、複数の負荷に並列に信号を供給できるので、装置間
の信号授受が容易で制御装置のコストを低減できる効果
がある。
【0016】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。入力ポ
ートに入力されるデジタルデータをアナログ量に変換す
るD/A変換器の出力であるアナログ量を、A/D変換
器によってデジタル量に変換し、このデジタル量によっ
てD/A変換器の誤差を算出し、この算出された誤差に
基づいて入力ポートに入力されるデジタルデータを補正
する演算回路を設けて、D/A変換器の誤差を自動的に
補正して、高い精度を維持するようにしたので、信頼性
の高いプラントの制御が達成できるとともに、初期調整
及び定期的な調整が省略でき、プラントの建設および保
守費用が低減できる。
れているので、以下に示すような効果を奏する。入力ポ
ートに入力されるデジタルデータをアナログ量に変換す
るD/A変換器の出力であるアナログ量を、A/D変換
器によってデジタル量に変換し、このデジタル量によっ
てD/A変換器の誤差を算出し、この算出された誤差に
基づいて入力ポートに入力されるデジタルデータを補正
する演算回路を設けて、D/A変換器の誤差を自動的に
補正して、高い精度を維持するようにしたので、信頼性
の高いプラントの制御が達成できるとともに、初期調整
及び定期的な調整が省略でき、プラントの建設および保
守費用が低減できる。
【0017】また、D/A変換器の誤差の算出に用いる
A/D変換器を校正するための校正用基準電源を設け、
自動的にA/D変換器を校正するので、より高い精度の
アナログ出力装置を得ることができる。また、校正用基
準電源を、外付けとしたので、校正用基準電源を複数の
アナログ出力装置で共用でき、高精度の校正用基準電源
が使用でき、より高精度、高安定のアナログ出力装置が
得られる。さらに、外付けの校正用基準電源を用いて、
内蔵の校正用基準電源を校正するので、外付けの校正用
基準電源が故障した場合でも、内蔵の校正用基準電源に
より、A/D変換器を校正することができる。また、D
/A変換器の出力を、ダイオードを介して出力端子に出
力し、アナログ出力装置を並列接続した多重化構成とし
たので、高信頼度のアナログ出力装置が得られる。
A/D変換器を校正するための校正用基準電源を設け、
自動的にA/D変換器を校正するので、より高い精度の
アナログ出力装置を得ることができる。また、校正用基
準電源を、外付けとしたので、校正用基準電源を複数の
アナログ出力装置で共用でき、高精度の校正用基準電源
が使用でき、より高精度、高安定のアナログ出力装置が
得られる。さらに、外付けの校正用基準電源を用いて、
内蔵の校正用基準電源を校正するので、外付けの校正用
基準電源が故障した場合でも、内蔵の校正用基準電源に
より、A/D変換器を校正することができる。また、D
/A変換器の出力を、ダイオードを介して出力端子に出
力し、アナログ出力装置を並列接続した多重化構成とし
たので、高信頼度のアナログ出力装置が得られる。
【図1】 この発明の実施例1のアナログ出力装置を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図2】 D/A変換器の入出力特性を示すグラフであ
る。
る。
【図3】 D/A変換器をゲイン及びオフセットで示し
た内部ブロック図である。
た内部ブロック図である。
【図4】 この発明の実施例2のアナログ出力装置を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図5】 この発明の実施例3のアナログ出力装置を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図6】 この発明の実施例4のアナログ出力装置を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図7】 この発明の実施例5のアナログ出力装置を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図8】 従来のアナログ出力装置の構成を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【符号の説明】 1 アナログ出力装置、2 入力ポート、4 D/A変
換器、7 アナログ出力端子、8 A/D変換器、9
演算回路、10 校正用基準電源、11 外部校正用基
準電源、13 ダイオード
換器、7 アナログ出力端子、8 A/D変換器、9
演算回路、10 校正用基準電源、11 外部校正用基
準電源、13 ダイオード
Claims (6)
- 【請求項1】 デジタルデータを入力する入力ポート、
この入力ポートに入力されるデジタルデータをアナログ
量に変換するD/A変換器、このD/A変換器の出力で
あるアナログ量を外部に出力するアナログ出力端子、上
記アナログ量をデジタル量に変換するA/D変換器、こ
のA/D変換器の出力するデジタル量によって上記D/
A変換器の誤差を算出し、この算出された誤差に基づい
て、上記入力ポートに入力されるデジタルデータを補正
する演算回路を備えたことを特徴とするアナログ出力装
置。 - 【請求項2】 デジタルデータを入力する入力ポート、
この入力ポートに入力されるデジタルデータをアナログ
量に変換するD/A変換器、このD/A変換器の出力で
あるアナログ量を外部に出力するアナログ出力端子、上
記アナログ量をデジタル量に変換するA/D変換器、こ
のA/D変換器を校正するために上記A/D変換器へ出
力を与える校正用基準電源、この校正用基準電源の出力
を上記A/D変換器によってA/D変換して得たデジタ
ル量を用いて、上記A/D変換器の誤差を算出して上記
A/D変換器を校正すると共に、上記A/D変換器の出
力する校正されたデジタル量に基づいて上記D/A変換
器の誤差を算出し、この算出された誤差を用いて、上記
入力ポートに入力されるデジタルデータを補正する演算
回路を備えたことを特徴とするアナログ出力装置。 - 【請求項3】 校正用基準電源は、着脱自在な外付け構
造になっていることを特徴とする請求項2記載のアナロ
グ出力装置。 - 【請求項4】 演算回路は、外付け構造の校正用基準電
源の出力をA/D変換器によってA/D変換して得たデ
ジタル量を用いて、内蔵の校正用基準電源の誤差を算出
することを特徴とする請求項2記載のアナログ出力装
置。 - 【請求項5】 D/A変換器の出力は、ダイオードを介
して出力端子に出力され、このD/A変換器とダイオー
ドの特性を合成したものをD/A変換器の特性とみなし
て、誤差を算出することを特徴とする請求項1乃至請求
項4のいずれか一項記載のアナログ出力装置。 - 【請求項6】 D/AまたはA/D変換器の補正すべき
誤差は、D/AまたはA/D変換器のゲイン及びオフセ
ットの誤差であることを特徴とする請求項1乃至請求項
5のいずれか一項記載のアナログ出力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15630394A JP2878602B2 (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | アナログ出力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15630394A JP2878602B2 (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | アナログ出力装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0823275A true JPH0823275A (ja) | 1996-01-23 |
JP2878602B2 JP2878602B2 (ja) | 1999-04-05 |
Family
ID=15624867
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15630394A Expired - Fee Related JP2878602B2 (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | アナログ出力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2878602B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002041157A (ja) * | 2000-07-27 | 2002-02-08 | Nec Corp | 電圧調整装置 |
JP2008092195A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Fujitsu Ltd | 半導体集積回路、自動誤差計算プログラム及び自動誤差計算方法 |
JP2011109653A (ja) * | 2009-10-26 | 2011-06-02 | Fluke Corp | データ取込みシステム及びその校正方法 |
WO2013150606A1 (ja) * | 2012-04-03 | 2013-10-10 | Necディスプレイソリューションズ株式会社 | 回転数制御装置、プロジェクタおよび回転数制御方法 |
-
1994
- 1994-07-07 JP JP15630394A patent/JP2878602B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002041157A (ja) * | 2000-07-27 | 2002-02-08 | Nec Corp | 電圧調整装置 |
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US9671485B2 (en) | 2009-10-26 | 2017-06-06 | Fluke Corporation | System and method for calibrating a high resolution data acquisition system with a low resolution digital to analog converter |
WO2013150606A1 (ja) * | 2012-04-03 | 2013-10-10 | Necディスプレイソリューションズ株式会社 | 回転数制御装置、プロジェクタおよび回転数制御方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2878602B2 (ja) | 1999-04-05 |
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